【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界part24【のんびり進行】

  • 1ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 19:48:50

    襲来した異星人!

    侵略されるエネルギー資源!

    存亡の危機に晒されてなお人類は……

    未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!


    【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(各種ページへのリンクあり)】

    ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界あらすじ(とりあえずこれだけ読んでくれたなら最低限大丈夫な筈の簡潔にまとめた世界観)

    その1:どういう世界なの?

    特殊なエネルギー鉱石「コア鉱石」を動力源とする人型歩行兵器「バディフレーム(通称:BF)」が兵器として一般化した高度な機械文明が築かれている、地球に酷似した惑星が舞台だよ!

    元々は人類同士で細かい諍いとかはありつつもそれなりに穏やかな世界だったんだけど、本編から20年くらい前に惑星外性生物「インベイド」が隕石に乗って地表に飛来、どうやら上述のエネルギー塊「コア鉱石」がインベイドにとっては食糧として美味しくてたまらないらしくて、人類に敵対行動を取り始めたんだ!

    必死に抵抗したんだけど、現在では地表のおよそ3~4割程が完全にインベイドがうようよ闊歩している危険地帯になっちゃって、そこから時々インベイドが攻め寄せて来る油断できない状況なんだよ……。

    その2:で、今どうなってるの?

    インベイドとの緒戦により人命を多く失いながらも、結果として「クロノス・インダストリー(通称:K.I社)」が世界を主導、地表や地下に「コロニー」と呼ばれるいくつかの居住拠点を制定してそこを中心にインベイドに対抗する様になったんだ!…
    00m.in

    次スレは>>190を踏んだ方が

  • 2二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 19:49:01

    このレスは削除されています

  • 3ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 19:49:45

    前スレ

    【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界part23【のんびり進行】|あにまん掲示板襲来した異星人!侵略されるエネルギー資源!存亡の危機に晒されてなお人類は……未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(…bbs.animanch.com

    【禁止事項】

    ・無敵ムーブ(戦闘でダメージを受けない、回避し続ける、など)

    ・必要性の認められない確定ロール

    ・相手PLが嫌がっていることを強要する行為(特にR-18関連はデリケートなところなので扱いには気を付けて、事前相談忘れずに)


    【世界観やパワーバランスを保つ上での禁止事項】

    ・版権設定の利用

    ・「地形を変えられる火力」を個人で設定し所有すること

    ・3勢力(K.I社、人自連、デスペラード)+インベイドよりも立場や規模が大きい勢力を設定すること

    ・なんでも高い水準で出来るキャラ、なんでも高い水準で出来る機体禁止(他の人の活躍機会を奪いかねないため)

    ・メタネタ禁止(「この世界は作り物だ~」や背後さんへの言及をキャラの目線で発言させるなど)

  • 4ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 19:50:14

    Q1:参加してぇ!けど事前のキャラ登録って必須なの?テンプレはある?
    A1:キャラシはあった方が色々スムーズだとは思うけど、無くても規約的なNGムーブさえしなけりゃ参加はOKだぜ!
    テンプレらしいテンプレは特に無い(めんどうくさかった)からテレグラフなりで各自好きな様に書きたいこと書いてくれ!
    ↑の初期設定集から飛んだ先にあるスレ主のキャラシからテンプレとして項目を引用しても大丈夫だぜ!

    Q2:キャラは1参加者につき何人まで?
    A2:何人でもOKだぜ!複数陣営あるし下手に制限設けたらスカスカになるのが目に見えてるから……好きな様に作ってくれ!

    Q3:コテハン(トリップ)は必須なの?
    A3:必須じゃないぜ!でもトリップが無いってことはなりすましや乗っ取りが出ても判別方法が無いってことでもあるから、自衛手段としてコテハンを持っておくのは無難だぜ!

    Q4:スレタイにR-18表記があるけどエロスレなの?
    A4:一般誌のエロ描写とか元ネタ一般作品のエロ同人好き? 俺は好きなの……
    エロメインじゃないけど「エロいことも割と自由に描写して良い」スレだから苦手な人がミスッて踏まない様に一応表記しているぜ!
    「猥談耐性はあるけど自キャラにエロルさすのはなぁ……」って人でもOK、「自分は露骨なエロやりたくないです」って言っておけば良いぜ!

    Q5:設定集に目通したけどなんか既視感ある設定ばっかりだな?
    A5:へへっ

  • 5ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 19:50:57

    【テレグラフ(設定やキャラシート、R-18な文章を書いたりにどうぞ)(※URLのhとttpsの間のスペースを消して検索してください)】

    h ttps://x.gd/Z5SAZ


    【URL短縮用サイト(テレグラフのデフォルトURLだとあにまんのNGワードに引っ掛かってしまうのでこちらでURL短縮してから投稿してください)】

    https://00m.in/

  • 6ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 19:54:34

    と言っても話すことがないのだよ。既に凍結式光学迷彩について語ってしまったからね。

  • 7ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 19:57:17

    ではバベル大隊について?私の権限では詳しい事がわからんのだ。それこそパレードで行進していた彼らの姿しか知らない訳だ。

  • 8ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 19:59:51

    ならアルテミス?…君、どこの部署だ?階級は?

  • 9ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 20:03:25

    語ること…語ること…

  • 10ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/27(火) 20:05:42

    まぁ…なんだ、クロノスは偉いさんの方が詳しいだろうな。

  • 11ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/27(火) 20:49:16

    前193
    【ああ、そうか。ようやくユスラは気がついた。彼はこんな自分にも、導(しるべ)を見出してしまったのだと】

    「しょーがないなぁ…」
    【肩を竦めて、嘆息する。願われてしまっては仕方がない。このくらいのわがままを聞けずして何が『おねーさん』だと言うのだ。彼が望んでしまうならば、もうしばらくは導であろう】

    【人は迷う。己の輝きを知らずに、闇の中だと錯覚してしまう。だからこそ、照り返しが必要なのだ。か細い欠けた月明かりであっても、夜明けまでは導きが無くてはならないのだろう】

    「いいよ。もうしばらくだけ、ね」
    【だが、導きを追うだけでは、いつしか己を見失う。歩むのは己の意思で、己の足。道標はあくまで導きだ。道を選ぶのは、自分でなくてはならない】
    【そうして役目を終えた月は、朝には消えてしまうのだから。全ては長い夜の、夢だったように】

    【欠けた紫の月光は、今度は金龍から目を逸らさず、照らし返すように微笑んだ】

  • 12旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/27(火) 21:01:24

    前スレ139

    「ふふっ、お招きして頂いている立場で文句なんて畏れ多いですわ。見苦しいなどとは感じませんよ。皆様、とてもお仕事を頑張っておりますから」


    企業の人間としてではなく、一国家の後継者として訪れているのだと示す様に。

    旧愛卿の服装は一般的な高級スーツではなく丁寧に熟練の職人の手で仕立て上げられた涼しげな肩出しワンピースである。細部まで施された刺繍は職人の力の入れ具合を窺わせており、少女の美しさを引き立たせながらも会談先への敬意を表現している。


    ───────────────────見苦しくない、というのは本心だ。
    個人としての判断基準で彼女が最も重要視するのは燃え盛る“情熱”であり、公人としての判断基準で彼女が最も重要視するのは“合理性”である。

    だからこそ、そこに『見苦しい』という感想は発生し得ない。


        ・・・・・・
    「やはりバックアップの重要性は変わりませんね。技術開発にしろ、或いは拠点にしろ。一つの物だけに頼っていては、その一つが崩されてしまった時に抵抗する術がありませんから」


    人類自由連盟のシステムを迂遠な言い回しで称えながら、昇り続けるエレベーターに旧愛卿は楽しげな微笑みを浮かべた。
    自由に空を飛ぶ鳥のように、とまでは行かないが。しかしやはり解放的な景色は好きである。

  • 13逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/27(火) 21:07:55

    前スレ199 前スレ200
    「おっと、大声で叫んでくれるのを期待していたけど……ちゃんと耐えてくれて関心関心。君とは今後もいい取引がしたいね」
     報酬を受け取れるなら、というのはそれだけでプロ意識を強く持っている証だ。自分のスキルをお金に変えられる……その自負があるからこその言葉であり、そしてカンナはラルトという少年のスキルを信頼した。
     今回の掃除係として提示した報酬は通常の偵察任務一回分を前払い。二回分を成功報酬としている。

                    ・・・・
     旅館で見聞きしたことを含めての機密保持と考えるならもっと高めにしても良かったかな?とカンナは思っている。

    (あとで追加報酬としてもっと振り込んでおこ)
     それはいけませんよカンナさん!!!!

    「まぁ固くなるのも仕方ないか。うちは世間知らずな同年代がいるから基準が変になっていたかもね」
     はは、と微笑んで。金糸が揺らぎ、緑の目が笑みとして細められる。
     控えめに言っても美人という言葉が相応しいカンナは、緊張しているだろう彼に話し相手になるから、質問はゆっくりまとめてきなさいと締めくくった。

     そして、自分を注視してくれるノインのそばへとゆっくり歩いていく。

    「やぁ、ノイン君……いや、今はマルガリータ・ペペロンチーノだったか。その偽名、流行ってるの?」
     ちょっと苦笑い気味にカンナは挨拶をした。もう警戒しなくて良い、という合図でもある。
     僅かに木の葉のせせらぎに目を向けて、息を吐いた。

    「……まずは感謝を。君と戦えたおかげで、ケイは一線を越えずに済んだよ」
     ノインという好敵手……あるいは仲間、あるいは……。
     そのせめぎあいの中で、彼は自分の選択の責任として命を放り捨てることなく済んでいる。
     カンナはたとえ元敵であろうと、ノインという人物の誠意に感銘を抱いていた。

  • 14カトリーナ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 21:08:22

    前196
    サルデーニャの虐殺………
    【ほんの一瞬だけ顔を顰める。その言葉を聞いた瞬間、薄い微笑みが憎悪に染まったような…そんな気がした】
    …せっかくここまで足を運んで下さったのです、粒子汚染を治療する手段とは多少ずれてはいますが…手土産として“アレ”をお渡ししましょう。持ってきてください
    【護衛に指示を下す。そして…その“ブツ”が応接室に届けられる前に、ユノに対して忠告をする】
    …さて。今貴方がたに我々がお渡ししようとしているものは、対外的に『BF開発及び人員育成機関』たるヴァルハラテックがすぐに用意出来る事そのものが極めて不自然な代物です。ですので…

    私の本名​───────カトリーナ・ユグドラシルを明かした上で、ご説明させていただきましょう。

    【明かされた先導者の真名は、国家への造詣の深さ、そして​───────これから手渡される“薬品”の効能を保証して余りある代物だろう。アタッシュケースがデスクに置かれ、がそれを開く】
    『粒子汚染抑制ワクチン』です。コアチルドレン理論の検証結果を元に、抗体の確認が取れた被検体から採取・培養した汚染予防策となります…ただしあくまで事前の予防。いま現在汚染に苦しむ方々にこれを打ち込むのは逆効果であることを留意ください
    【安息をクロノスに奪われ、インベイドに蹂躙された“絶対にクロノスの味方たり得ない怪人”】
    【妄執に取り憑かれ亡き友の死体を切り刻み、自らの研究材料とした“生体科学者”】

    とりあえず今回はそれを好きに持ち帰ってください。本格的な除染案と技術支援…ええ。喜んで協力させていただきましょう

    【そしてヴァルハラテックに秘められた第3の顔​───────“生体強化実験機関”。彼女はたった一言で、それらに説得力を持たせたのだ】

  • 15モカ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 21:15:39

    前198
    ………んー…?
    【神父が立ち去った後、寝ぼけ眼を擦る。身体は未だ休養を求め倦怠感を産むが、齎された心地良さはモカの意識を覚醒させるのに十分な引き金となり】
    …なんだこれ…ふわふわで…モコモコ?
    【いつの間にか掛けられていた“謎のモコモコするやつ”に、見かけとは酷く不釣合いな程に目を輝かせていた】
    すっげーきもちいーけど、どう考えてもボクのじゃないよなぁ…?返すといっても誰に返せば…

    とりあえずここの人っぽいのに渡せば間違いないか。よし
    【まるで​───────“ブランケット”なる概念を知らない、と言わんばかりに】

  • 16グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/27(火) 21:19:55

    『(...そういえば今日は炊き出しの日か)』


    教会というのは、いつの世も慈善事業をする

    それはこの時代でも変わらないらしい


    〈神父様、開会の宣言をお願い致します〉


    『ああ、今向かおう』


    修道女の声に従い屋外に出ると、

    そこには貧困に喘ぐ報われぬ民達がいた

    そんな顔ぶれに、グリゴリーは宣言する


    『この配給は無料だ、存分に食べるといい

    腹を空かした家族がいる、と言う者には

    更にこちらから食糧を分けよう。それでは、

    神に感謝を捧げて......さぁ、よく食べてくれ』


    >>15

    (外から微かに人のざわめき声が聞こえてくる)

  • 17ラルト◆C01O2YJoxg25/05/27(火) 21:20:49

    >>13

    大声で叫ばなかった事で今後もいい取引が出来るらしい、……何故?そう思ったがそれは野暮だろうと心の内に留めて置く事にした

    今後もいい取引ができるからといって今回の掃除屋としての仕事は緩くやるという訳にはいかない

    報酬を前払いで貰っているためと今後の為だ

    「はい、こちらこそありがたい事です。」

    周りに悟られないようにそう言い軽く頭を下げてあげる、美人の緑の目で見られ少し顔を赤くしてしまった

    質問はゆっくり纏めてきなさいと言い離れていったのを見て長い息をこぼす

    そしてデスペラードの必須技術故か聞くつもりは無かったのだが声が耳に入ってしまう

    ノイン?マルガリータ・ペペロンチーノは偽名?と声には出さず内心驚きながら2人を見る

  • 18モカ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 21:29:56

    >>16

    ん゛ー…………

    【まだ倦怠感が抜けない。このまましばらくもう一眠りしようかとも思っていた少女の強化聴覚に、ざわめきが伝わる】

    …うーんこんなんじゃ眠れないよー………ちょうどいいや、“コレ”も返さなきゃならないし

    【本能的に喧騒をも止めているのか、それとも義務感からか。音のする方へ足を運ぶ】

    すみませー…人多っ!?

    えーと…こんなにいたっけ…?

    【そして。配給現場の様相にただただ圧倒されることだろう】

    渡してる人がここの人でいーんだよね?…ならぼ

  • 19侍従武官◆OXAm1h6odk25/05/27(火) 21:33:28

    >>14

                     ・・・・・・・・・・・・  

    「────────────────カトリーナ・ユグドラシル?」


    些かの緊張と動揺を言葉に滲ませて、侍従武官ユノは顔色を変えた。

    「ヴァルハラテック」についての調査は、交渉以前に行っている。取引相手を知らなければ交渉なぞ不可能であるからだ。


          ・・・・

    だからこそ、その名前が本名であると名乗った指導者に侍従武官は恐怖したのだ。



    (────────────────────可能なの?まさか、そんな事が)


    想像の及ばぬ境地だ。少なくとも、グランセン解放戦線が有する生命科学の知識ではその方法の仮説を立てる事すら不可能である。


    或いは『旧愛卿』がいたのなら、何かしらの発想が浮かんだのかもしれないが。しかし彼女は今正に別の交渉に赴いている最中だ。


    確かな事実は、一つ。「ヴァルハラテック」はコア粒子関連技術のみならず、生命科学の分野においても極めて優秀だろうという事だけ。

    そして其れは、グランセン解放戦線にとっては朗報である。



    「……………ご協力、誠にありがとうございます。将来、この薬によって救える人は数多いでしょう」


    深々と、侍従武官はお辞儀をした。

  • 20ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/27(火) 21:35:23

    >>11

    ありがとう……姐ちゃん……


    【三日月のように弧を描く口元を見て、ようやく、ようやく張り詰めた自分の操糸が緩む】


    それでは、もう少し痛みを辛抱して下さいね……

    すぐに楽になりますから


    【3度目、生まれついての"特別"は副作用を物ともせず、クロットリンプを起動する】


    (頑張れ金龍もう一息だぞ)


    【スレイガンから高く跳び出しては、ユスラの身体に負荷をこれ以上掛けないよう、全身の筋肉を1本の糸のように動かして着地の衝撃を流し、上半身を一切縦振動させない特殊歩法を以て、最寄りのクロノス医療施設へ0.1秒もかからずに送り届ける】


    金龍大佐だ。ユスラ姐ちゃんの治療を頼む


    【目の前の出来事を処理し切れずに顎が開きっぱなしな受付に構わず、最低限必要な伝達を全てしっかり済ます】


    それでは姐ちゃん、この場だけは俺を頼ってください

    また会いたいですからね


    【専門医に後を託し、彼女に「じゃ、本当にまたいつか」と言うや否や、疾くと救助活動を終わらせに向かった】

  • 21グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/27(火) 21:36:02

    >>18

    {神父様、あのブランケットは...}


    『どうやら起きたようだ

    すまないが、ここを頼む』


    修道女が耳打ちしたのを切っ掛けに、

    モカのそばへグリゴリーが歩み寄る


    『お早う。少し騒がしくなってしまったか...

    君の眠りの邪魔になったなら謝罪するよ』

  • 22ノイン◆fDey8JUvvk25/05/27(火) 21:45:16

    >>13

    【ゆっくりと。ゆっくりと金糸の淑女が此方に歩いてくるのが見えた】

    【……下がらないことを選んだ。体感時間の加速を緩やかに解除する】


    「私のような一介の傭兵にもお心遣いいただけるのは恐縮です、逆巻カンナCEO。」

    【意は察し、警戒のラインは下げる。だがあくまで雇い主と雇われ側、という関係は崩さない】

    「……私はマルガリータ・ペペロンチーノ。世界中のペペロンチーノを堪能するのが生きがいです。」

    【偽名がはやっているかの問いにはそう返す。頑なだった。もしかしたら『そういう人物だ』とはうすうす察しがついていたかもしれないが】


    「しかし……恐れ多くも申し上げるならば、そのケイという方が一線を越えずに済んだのは」

    「──その方の選択の結果でしょう。賞賛されるべきは彼の方です。」

    【最後の選択をするのはいつだって自分自身だ、と断言する】

    「周りの者が出来ることなど、選択の重みを振り切れと声をかけてやるか、それでも背負うようなら肩を貸してやるか……所詮その程度かと具申いたします。」

    【淡々と語り終える】


    「もう一つ追加で申し上げるならば……」

    【ふとあちら(>>17 )を見やる】

    「少々話して分かりましたが、彼は純粋で若いながらも自らをよく知る掃除屋です。依頼主の選定眼もさすがと言う他にございません。」

    【二人を立てるような言葉だが、事実であるのだし折角だ、と口に出す】

    【ここまで表情を崩さず、言い終わると、一度話し終えたことを示すためにも口を静かに閉ざした】

  • 23カトリーナ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 21:48:59

    >>19

    礼には及びませんよ。…これから仲良くしていけると良いですね、私達

    【握手を求め、立ち上がる…この場で協力の提案までは出来ても、「そうだったんだ!じゃあ私達は仲間だね」!と断言する事は不可能だろう。それを決めるのは向こうの首領たる『旧愛卿』であり、この場に彼女はいない】

    【故に、“これから”。国家復権を求めてヴァルハラへ足を踏み入れたグランセンに対する返礼として、こちらも腹の中を見せなければ無作法というものだろう】

    本日はご足労頂きありがとうございました。お帰りになられるまでの間、我々の居住区でくつろがれても構いませんよ?時間が押しているというのであれば…引き留めはいたしませんが

    【これからの事を思うと、カトリーナは楽しくて愉しくて堪らなかった】

  • 24ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/27(火) 21:58:24

    【景観保護区の駐機場、その一角でモスグリーンの機体がその身体を休めていた】

    【傍らには背部に背負ってきたコンテナが降ろされ、中の貨物をトラックへと移している】

    「これで最後だな、行ってくれ」

    【運転席へ合図を出しトラックを見送ると自身も大型のギターケースを含めた荷物を担ぎ旅館への道を歩き始める、間も無く旅館の入り口が見えるだろう】

  • 25モカ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 22:01:57

    >>21

    あぁ、いや…それは別にイイんだよ。身体がどうしても言うことを効かなかったから寝てただけだし、むしろありがと!

    【病的なまでに白い肌と、華奢な躯体にそぐわない厳つい首輪​───────クロノスが一部の強化人間に装着する、常時位置情報を最寄りのコロニー管轄局へ送信する神経接続アダプターカバーを携えて、朗らかな笑みで神父の気遣いに軽く返答する】

    ところでボクが寝てたのを知ってるってコトは…もしかしてこのモコモコの持ち主!?

    【目を輝かせながら、マントのように羽織っていたブランケットを神父へ差し出そうとする】

    もっとありがとー!かなり気持ちいいモコモコだった!!!これなんて名前なの!?

  • 26侍従武官◆OXAm1h6odk25/05/27(火) 22:05:33

    >>23

    「改めて、我々の依頼を受けて頂きありがとうございます」


    自分よりもずっと長く、ずっと濃密な経験を積んだのであろう“見た目は”歳下の少女との握手に、侍従武官は応じた。

    敬意だ。今も戦い続けている“戦士”への敬意を解放戦線の“独立闘士”は握手で示した。



    「お気遣い、ありがとうございます。しかしあまり長く留まっていても他の企業に不審に思われるかもしれませんので………………ご厚意を断るような形になってしまい、申し訳ありません」


    生真面目に謝ってから、それからアトリエ“バーテックス”からの来訪者は「ヴァルハラテック」を去っていった。


    ──────────────────先王の暗殺以来、彼らは酷く、偏執的なまでに、クロノスからの暗殺と諜報部隊を恐れていた。

  • 27ポリト◆XGxCas/OAU25/05/27(火) 22:06:12

    >>20

    (…だいぶかかりそうだなぁ。)

    【むやみに関わるべきではないと考え、遠くから見ている。】

  • 28ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/27(火) 22:08:26

    >>27

    メビから聞いたぞ、まだ3つ質問が残っているらしいがどうした?


    【救助活動を終わらせ、輸送機内で待機していたポリトに平静とした声で問い掛ける】

  • 29グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/27(火) 22:10:26

    >>25

    『(...成程、強化人間か)』


    微かに憐憫の光が眼に走るが、

    それは瞬きする間に何処かへ消える

    そして、慈愛の光がそこに灯った


    『それは"ブランケット"というものだ

    いや、それは君にあげよう...まだ君は

    その身体を休ませるべきだろうからね』


    目線を合わせるように身体を屈め、

    ニコリと笑いながらその手を遮る


    『お腹は空いていないか?

    一人前くらいなら融通が効く』

  • 30ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/27(火) 22:10:31

    >>20

    「…義体なんだけどね〜」

    【それでもメンテナンスセンターや技師ではなく医者に連れてこられるのは、人として見てくれているからだろうか】


    (私も〈BLINK〉入れ替えよっかな〜)

    【金龍の既に見えない背中を眺めて、たははと医師に笑いかけながら肩を竦める。全身義体はインプラントとは違う、完全な機械だ。医者に見せるものではない。或いは、それ程に彼を焦らせてしまったのかもしれない】


    「じゃ、お邪魔しました〜」

    【有髄線維層オーバーライド、ランヴィエ絞輪強化、シナプス加速、コーディング高速化、対神経炎症措置、コルチゾール反応強化。〈BLINK〉は正常に稼働し、肉体向けの医療機関をユスラは飛び出す】


    【光となって駆け出したユスラだったが、受付の顎が今度こそ外れんばかりに開け放たれる姿には、やや申し訳なさを感じているのだった】

  • 31モカ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 22:21:37

    >>29

    いいの?やったー!………と、おなかか……

    【腹に手を当てて胃袋の感覚を探る。すると…】

    めっちゃ空いてる!…………けどー…

    【周りを見遣る。いくら俗世に疎いといえど、自分と他人の身なりの差を測れないほどの節穴ではなく】

    ボクはいいや。ボクは上に言えばメ…ご飯くらい融通効かせてくれるだろうけどー………この人らは、あなたがご飯配ってくれるのを頼りにしてるんでしょ?

    ボクはご飯の代わりにこのブランケット?を貰ったってコトでさ?空いた一人分は本当に困ってる人に分けてくれた方が嬉しいかな!

    【慈愛の心とはまた違う、“そっちの方が合理的だから”という理由で、強化人間は片方の施しを断った】

  • 32グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/27(火) 22:33:46

    >>31

    『どうやら、一つ勘違いをしているね?

    これはお腹を空かせた人全ての為の配給だ

    今ここにいる誰もが等しく有る為に』


    見ると、コロニーで働く労働者と

    貧乏そうな服装の傭兵が近くに座り、

    互いの仕事の愚痴を頷きながら聞いている

    貧困とは経済的なものでもあれば、

    逆に心身を蝕むものでもあるのだろう

    ワーキング・プアという言葉があるように


    『言い方を変えようか。

    私は、君に食べて貰いたい

    空腹であるなら食べる資格がある』


    ブランケットを再びマントのようにさせ

    身体が冷えないようにしつつ、語り掛けた

  • 33ルフス(ランセル)◆hFOUpFQqt.25/05/27(火) 22:48:58

    前129
    【しばらく経ち、戸を超えて鼻腔をくすぐるトマトベースの香りがここリビングにも立ち込める】

    「ん…そろそろですかね」
    【時計を確認すると、予定よりもほんの少しだが煮込み過ぎている。気にすることはない。崩れてはいないだろうし、むしろより味が染みたと言える程度だ】

    「ご飯、食べましょうか!」
    【名残惜しいが食事の後でもこうはできる筈。なんて甘い期待を持ちながら、腕の中の彼女を見た】

  • 34モカ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 22:49:05

    >>32

    んーーーー…???なる…ほど?

    【正直な話、まだ理解は及ばない。クロノスの叡智の粋として今ここにいる自分はその能力から思考まで、その全てをクロノスに捧げるべきだと考えている。ここで配給を他に回す事でそれを実行できると思ったのだが…眼前の人物は、どうやらそれを間違いと言いたいらしい】

    じゃあ…

    【再び配給を求める人々へ視線を向け…労働者と傭兵が目に入る。彼らは確かに服装こそ貧相であったが、その顔は満更でもなさそうだった】

    お言葉に、甘えて

            ・・・・・・・・

    【​───────自分を差し置いて。その感情を以て、モカは好意に甘える自身を良しとした】

  • 35ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/27(火) 22:53:36

    >>33

    「ん!」

    【彼の声に応えるように、余韻を捨てて立ち上がる。塩気と混ざった酸味の香りに期待を膨らませながら、ウルヴィは席につくのだろう】

  • 36グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/27(火) 22:58:17

    >>34

    『そう難しく考えなくても良いとも...

    さぁ、今日のものは特に出来が良く出来た』


    グリゴリーはシチューの器とバゲットを貰い

    湯気の立つ皿をモカの目の前に差し出した。

    自分は軍用レーションと水を取り出して、

    そっと腕を組み目を閉じる


    『"美味し糧よ"』

  • 37モカ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 23:06:36

    >>36

    いt………うましかてよ!

    【ここ流の“いただきます”なのだろうと。この場の流儀に合わせ、時折豪快にがっつこうとするのを抑えながらバゲットをよく噛み、シチューを少しづつ啜る】

    …………………

    【…栄養、具材の質共に普段食べている栄養食の方が優れている。モカの機敏な舌は食道に流し込まれるそれを正確に品評した…にも関わらず】

    …………おいしい………………!おいしい、けど………あれ…おかしいな………悲しくないのに涙が……身体機能の故障…まだ調子が戻ってないからかな……………?

    【モカはそれを、とても美味しく感じられた】

  • 38ポリト◆XGxCas/OAU25/05/27(火) 23:07:34

    >>28

    「えっもう終わったんですか!?…もっと近くにいた方がいい気がしますけど…」

    【最後の方の声が、どこか辛そうだった。】

    「…2つ目の質問です。始皇帝の武装、特にリボルバーバズーカを使わせてくれませんか?機体がまずくても武装はあまり関係ないと思うし、それの方が使うのも慣れているので…それとメビさんには断られたけどホバー脚も欲しいです。なんと言っても速いですし。」

  • 39ラルト◆C01O2YJoxg25/05/27(火) 23:07:53

    旅館の厠や風呂を綺麗にし始める、と言っても風呂は入口付近だけだが
    連続で褒められたのもあり今までとは比べ物にならない程綺麗にする
    別に褒められたい訳じゃないが褒められるのは悪くない
    「綺っ麗な方がぁ〜♪過ぅごしやすぅい〜♪」
    いつもなら考えられない程機嫌良く、即興で作った歌を歌いながら掃除している

  • 40アズマ工業◆PPyRfvMZl625/05/27(火) 23:08:25

    >>12


        ・・・・・・・・・・

    『ええ、バックアップの重要性、それは我々アズマ工業の企業理念にも通じます』


    【苦労性で、気の弱い、一般的な中間管理職じみた男の様相は、その単語を受けて緩やかな変容を見せた】

    【エレベーターのつるりとした内扉の表面に浮かび上がる表情には機械部品じみた精緻が滲み、両手で丁寧に畳まれる布地は、一片のズレも無く四つ折りにされて薄いスーツの胸ポケットへと収納される】

    【人類自由連盟の基幹企業たるアズマ工業、その重役を担う男の背筋は、階層表示の数字が増える程にぴん、と、糸で吊るされた様に伸びて往く】


    『人の命の代替品は存在しませんが機械にはそれがある、弾さえあれば運用し続けられる銃火器を造り、鋼は焼き融かせば再活用出来る』


                                ・・

    【一国の王女を持て成す、それ以上に、これは高度に政治的な商談だった】

    【その様な舞台(ステージ)に於いては、与志野憲一は彼女より長じた経験値がある、劇的では無い、高圧的でも無い、淡々として言葉より流れる“理性”は生半可な覚悟であればそれだけで圧し折る論理の盾を構える】

    【リンと鈴の様な音が響いた、ゆっくりと開くエレベータールームより、踏み込んだオフィスの廊下は雑然とした街並みの景観からは想像もつかぬ静謐】

    【靴を脱いで上がりこむ、東洋の文化を彷彿とさせる板張りの廊下が真っ直ぐに続いていた】


    『クロノス・インダストリー、坂巻重工、ヴァルハラテック、強力な個性が戦場に於いて名を挙げる一方で、個性に劣る我々の様な存在に求められるものとは何でしょう。

     それは如何に質の変わらぬ代替品を用意出来るか、どれだけ安定して前線に武器を送り出せるか、そして、立場理念を問わずどれだけ多くの人間に対して平等であれるか────────────』


    【先んじて靴を脱ぎ、彼女の爪先に合わせる様に綺麗に設えられた屋内用の上履きを揃える、一歩を踏み出せば、それは敵の本拠地であるのだという言葉も無い威圧】


    『────────────貴女のお立場は理解しているつもりです、しかし、だからと贔屓をする訳にも行きません。

     あくまでもフラットに、本日は是非とも有意義なお話をしたいと考えています、私も、そして、“永代”も』

  • 41ルフス(ランセル)◆hFOUpFQqt.25/05/27(火) 23:09:53

    >>35

    「ではお持ちしますね〜」

    【ロールキャベツはボリュームはあっても単体では流石に事足りぬだろう。かといって今から付け合わせに時間をかける愚策はしない】


    【バケットをザッと厚く切り、荒いく切り込みも入れる。オリーブオイルを引いたフライパンで熱した上で塩を胡椒をまぶし平皿に】


    【次いで本命のロールキャベツ。鮮やかな緑は汁の赤を吸い、薄ら色を落ち着かせている。後はもう盛るだけである。これ以上加える手もない】

    【香りと旨みを滴らせながら取り出し深皿へ。無論、それらを逃す筈もなくレードルで深く掬い上からかける。彩りのパセリは……かけないでおこう】


    「お待たせしました。ロールキャベツです!」

    【以前のコロッケとは違う。家庭らしさを保ちつつ何か洋風な料理達を食事を待つ彼女の前と並べた。一応、作り置きだがコーンスープも添えて】

  • 42ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/27(火) 23:14:30

    >>38

    リボルバーバズーカ……ロマンはあるが、ありゃスレイガンに持たせるには重過ぎる 却下だ


    【半分事実、残り半分は、装備しているBFが始皇帝以外に居ないという絶対的な証拠が有るからである】


    代わりに別のバズーカなら持たせても良いぞ

    それとホバー脚……こっちについては用意はしておこう


    【これも半分事実、導入するのに3週間掛かる物を用意するつもりであるから。もう半分は2週間後に孤児院に送る予定であるだけ】


    残り2つは何だ?

  • 43グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/27(火) 23:16:57

    >>37

    『すまない...ナプキンを忘れていた。

    ...何を拭くのにも使える、綺麗な物だ』


    ホワイトソースの塩味と、

    ベースとなったコンソメの味

    人参と玉ねぎの優しい甘さと、

    じゃがいものホクッとした歯応え

    肉を噛むとじんわり伝わる旨味...

    付け合わせのバゲットとよく合うものだ

    その内容物は殆どが合成品だったが、

    それらは贋作でも元の味を伝えている


    『旨いか』


    疑問系にはしない。

    ただ、そう言葉に出すだけだった

  • 44モカ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 23:24:24

    >>43

    ナプ、キン…………?そっか、袖とかブランケットが汚れちゃうもんね

    【涙を拭いながら、食事を進めていく…そんな中でふと、頭の中の悪魔が囁いた


    ​───────シチューをバゲットに吸わせたら、双方の良さを一気に味わえるのでは?】


    …!!!思ったとおりだ!おいしい!!

    【行動は疾かった。バゲットの断面をシチューの表面に漬け、その箇所を齧る…新たな感動が、口の中に広がった】

    食事なんて死なない為に仕方なくやるものだと思ってたけど…そっか。そりゃあみんな、栄養食以外を勧めてくるよね

    【程なくして、与えられた配給の全てがモカの胃に収まるだろう】

  • 45グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/27(火) 23:29:11

    >>44

    『良い食べっぷりだったぞ』


    見渡せば他の人々も殆どが食べ終わり、

    修道女たちが後片付けをしている最中だ


    『見たところ、君にはもう少し休みが要る

    ...教会の中で今暫くゆっくり眠りなさい』


    皿を貰い、それをグリゴリーが戻すと

    丁度後片付けは完了したようだった


    『それとも、より寝心地が

    良い場所がお好みかな?』

  • 46ポリト◆XGxCas/OAU25/05/27(火) 23:29:23

    >>42

    「じゃあ4つ目から。…椅子にちょうどいいクッションを下さい…ホバー脚がダメなら尚更…。」

    (うぅ…まだ痛む…)

  • 47ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/27(火) 23:31:55

    >>46

    分かった……卵を踏んでも割れないようなクッションを用意してやろう……


    【何となく3つ目を後回しにした理由を察し、金龍は悟られずに構える】


    最後の3つ目は……?

  • 48ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/27(火) 23:36:33

    >>41

    「ん、いただきます」

    【相変わらず豪勢な食事は、見たことないものばかりで常に新鮮だ。その中から先程の説明を思い出し、推定ロールキャベツだろうモノにフォークを刺す。一見ではクソデカ葉っぱだが、感触からして本当に中身は肉のようだ】


    (…っ)

    【煮込まれたキャベツは人間の肌に似ていた。獣のように毛深くない、柔らかくも確かに存在する、皮膚。そこに歯が食い込んで、肉を砕く。匂いから想像できるのに近い、塩味の中に鮮度すら感じさせる酸味を混ぜた味】

    【肉から汁気が飛び出すところまで含めて、本当によく似ている。香りも味も流石に異なるが、その『それっぽさ』はウルヴィの機嫌を良くした】


    「んっ」

    【もきゅ、もきゅ。咀嚼したまま出した鳴き声の意味は、美味しさを訴えているらしい。カートゥーンであれば、目を輝かせる誇張表現が盛られていたかもしれない】

  • 49モカ◆KPwoT407kA25/05/27(火) 23:42:33

    >>45

    …………休み…………

    【この人も他のプレアデスや“上”と同じ事を言うのか。少し眉に皺が寄るが眼前の“ここの人”に色々と恵んで貰った立場である手前、拒むのは失礼だという思いも入り交じり】

    そんなに休まなくちゃいけないのかな。ボクはまだ手も動くし足も動く。BFに乗れと言われれば操縦桿だって握れる…ちょっと、怠いけど


    動いてないと不安なんだ。インベイドを一匹でも多く屠る為にボクが“出来上がった”のに、何もしていない時間があることが

    【戦場のコア粒子の輝きに惹かれている以上に、その強迫概念がいつまでもモカを戦場に駆り立てようとする。…………だが】

    ねぇ、親切な人?ここで休んだ方が…もっと多くのインベイドを倒せるのかな?


    それが分からないから、不安なんだと思う

    【今日の濃ゆい経験が齎す感動達が“今のままでは駄目だ”と、語りかけているような気がした】

  • 50グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/27(火) 23:55:04

    >>49

    『ふむ。では少し例え話をするとしよう』


    『コンディションを一日休むと回復させ、

    インベイドを一回の出撃で1000体倒せる

    優秀なパイロットがいたとする。だがしかし

    彼は使命感に駆られ身体を酷使するが故に、

    一回の出撃で400体が限度になってしまった


    彼は成果を挙げている。だが一日休めば

    彼は再び1000体を屠れるようになる

    400×2と、0+1000......簡単な計算だ』


    とはいえ、これで納得するかは分からない

    なのでより分かりやすいよう補足を加える


     ・・・・・・・・・・・・・・・・・

    『少し我慢して味わったものの方が効く、

    それには心当たりがあるのではないかな?』


    オンとオフの切り替えこそ快感の要、

    それは世俗に疎くても解るものの筈だ

  • 51二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 23:57:11

    このレスは削除されています

  • 52二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 00:01:32

    このレスは削除されています

  • 53モカ◆KPwoT407kA25/05/28(水) 00:04:12

    >>50

    【きっと、納得が欲しかったのだろう。“親切な人”の言うことであれば、素直に飲み込めるだろうと】

    …………そっか

    【“少し我慢して味わったものの方が効く”。今まさにモカが体験した事だ…空腹を誤魔化して尚与えられたシチューとバゲットは、形容する言葉が思いつかないくらいに“美味しかった”】

    我慢すれば、結果はでる…我慢すれば、もっと感動できる…………うん。信じて、みる

    【憂いを帯びた表情が解れる。病的な白さでありながら快活さも併せ持った笑みは】

    …それじゃあお言葉に甘えて、寝心地の良い方を希望しようかな!!!

    【屈託のない輝きを神父に見せた】

  • 54グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/28(水) 00:11:25

    >>53

    『では、此方へ来ると良い』


    礼拝堂の裏のちょっとした応接間兼、

    書類仕事をするスペースといった空間

    ほんのりと紅茶の香りが染み付いており、

    年季の入った革のソファが一つ鎮座していた


    『そこならゆっくり寝られるだろう...

    それとも、私が子守唄でも歌うかな?』


    ふわふわというわけではないが、

    軽く沈み込むような感触がするソファは

    滑らかになめされた良い手触りであるな

  • 55モカ◆KPwoT407kA25/05/28(水) 00:17:38

    >>54

    ……………いい匂い

    【強化嗅覚が応接間に染み付いた紅茶の香りを嗅ぎ分ける。戦場は血と鉄の匂いばかりなので、これまた新鮮な感覚だった】

    歌…そういえばさっきここで寝た時も、歌に釣られたんだった

    【ソファに横たわり、自分でブランケットを掛ける。ふわふわモコモコと軽い埋没感を齎すソファは、それだけで身体が溶けて無くなりそうな心地良さであったが】

    …じゃあ、頼めるかな?

     ・・・・・・

    【まだ足りない。どうせなら徹底的にと、瞼を閉じて準備を整えていく】

  • 56グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/28(水) 00:32:47

    >>55

    『分かった。隣に座らせて貰うぞ』


    ソファの端に座り、彼女の肩に

    その手を添えながらそっと囁く


    『Спокойной ночи,

    хороших снов. 』

    (おやすみなさい)


    そして、彼の母国語の子守唄が

    静かな調子で部屋にぼぉんと響き渡る

    彼女の肩をそっと手でトントンとしつつ

    声こそ一本調子だが優しい響きをした、

    まさに誰かの背で聞く子守唄だった


    【和訳付き】コサックの子守唄(ロシア民謡)"Казачья колыбельная песня" - カタカナルビ付き


  • 57モカ◆KPwoT407kA25/05/28(水) 00:37:21

    >>56

    (……………いつもは、いつの間にか寝てるって感じだったけど)

    【メンテナンスベッドに収容されるのとはまた別。プツリと意識が途絶えるのとはまた違う感覚】

    (……………フツーの人は、こうやって………眠…るん…)

    【心地良さに沈んでいく。心が、感覚が、ゆっくりと】

    ………………すぅ………………すぅ………………すぅ………………

    【規則正しい寝息を立てながら、少女は眠りに落ちた】

  • 58二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 07:17:24

    このレスは削除されています

  • 59龍影◆9BZ6kXGcio25/05/28(水) 09:25:03

    >>22

    知っているが限りなくあの人とは似ていない気配がした。逆巻と陸上戦艦で感じたあの気配。

    視線を動かすと整った黒髪の垢抜けた彼女がいた。逆巻の慰霊碑前で見た時の虚(から)っぽさはない。

    「久しぶりね、ノイン。」

    あの時とは違い、龍影は敵意や殺意、嫌悪感といった物を一切出さずに声をかけた。

    今のノインからはあの時の様に壊れそうな雰囲気はなく、人生を楽しめているように見えた。だから龍影はそんな彼女を英雄としてでなく、パイロットとして声をかけたのであるが、どうやらここで働いているようだった。仕事中に話しかけてしまったのを申し訳なく思い、その続きは飲み込んで、「あ、仕事中だったわね。まぁ、頑張って。」と言うだけだった。

  • 60グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/28(水) 09:40:01

    【朝陽がそっと窓から差し込む朝の教会に、

    ごぉん、ごぉんと厳かな鐘の音が鳴り渡る】


    『お早う諸君。今日も一日、健やかに在ろう』


    そっと手を示し、そしてゆっくりと振る

    すると静かな調子の唄声がそれに追随し、

    オルガンの音色と共に満ち満ちていった。


    ロシア正教聖歌集


  • 61旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/28(水) 10:33:20

    >>40

    「────────────────えぇ、そんな考え方もありますわね。人命というのはとても高価ですから」



    旧愛卿は緩やかな変容を見せるその姿に変わらぬ微笑みを浮かべて応じた。

    生まれたばかりの赤ん坊が兵士として働けるようになるまで少なくとも二十余年の時間が必要になり、数百万のコストを必要になる。


    ・・・

    代替品を用意するのは費用対効果の面で考えると、到底合理的とは言えない。そのように同意するからこそ『歳獣』のような「凡人運用の最適解」を追い求めた機体の設計にも携わっている。


    結局、エース級のパイロットというのは全体の母数から見ると圧倒的に少数派なのだ。

    圧倒的多数派を支える“量産機”と均一な品質の武装は正に戦線を支える要だろう───────屋内用の上履きに脚を通して、嫋やかに旧愛卿は微笑みを浮かべた。



     ・・・・・・・・・・・・・

    「相互にとって利益のある取引にしましょう?」


    論理の盾も、或いは威圧も。旧愛卿にとっては考慮外の事である。

    彼女は“懇願者”としてではなく“交渉者”として会談に臨むのだから。

  • 62ポリト◆XGxCas/OAU25/05/28(水) 10:40:11

    >>47

    「それは…」

    【…途中まで出かけた言葉を飲み込み、ポケットに入れた手を再び出す。】

    「…ずっと、金龍さんの近くにいても良いですか?」

    【その目は、年相応に澄んでいた。】

  • 63ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/28(水) 10:44:50

    >>62

    俺が可能な限りはそうしよう


    【半分は本当……】

  • 64ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/28(水) 11:32:47

    【警備員用のロッカーにライフルを入れたギターケースを放り込むと身軽な服装に着替えロビーへ向かう】

    【一般の客でございますという様な顔をしながらロビーを中心に館内を巡回し客同士の会話や動きから不審な点が無いかを警戒する】

    【私服警備員、それが今回のミハエルの仕事だ】

  • 65ノイン◆fDey8JUvvk25/05/28(水) 11:38:01

    >>59

    【先ずは会釈。】

    【警戒がされなくなったことに心当たりは無かったが、なるほど素の貴方はそのような感じなのかと素直に受け止めた】

    「護衛のマルガリータ・ペペロンチーノです……。」

    【それはそれとしてノインという名は訂正しておく】


    「お気になさらず。応援ありがとうございます。そちらも、安らかな時間をお過ごしください。」

    【仕事中だと遠慮してくれたことには返礼し、伴侶のことには触れず、言葉と本心でひとときの安寧を願った】

  • 66ラルト◆C01O2YJoxg25/05/28(水) 11:48:38

    風呂の入口付近と厠を気が済むまで綺麗にして、綺麗になった所を見て満足そうに頷く
    そして今の所の仕事は終わった為、水分補給しようと背伸びしながらロビーへ向かう
    「それにしても思ったよりお客様いるな、やっぱり人気なんだな」
    周りを見回しながら口からこぼれる、だがそんな事より水分補給が先だとジュースを買い飲んでいる

  • 67ノイン◆fDey8JUvvk25/05/28(水) 11:49:44

    「(しかしなぜ私がノインだと直ぐにアタリをつけられるのだ?)」
    「(ペペロンチーノを名乗りながら和装なのが不自然だったか……。)」
    【多分オッドアイだぞ。】

  • 68ポリト◆XGxCas/OAU25/05/28(水) 12:50:47

    >>63

    「…ちゃんと、聞きましたよ?」

    【目を細め、自覚のない無言の圧をかける。】

  • 69ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/28(水) 12:56:00

    >>68

    可能な限りって言っといたからな……?

    普通に考えて、お互いのプライベートに干渉するのはアレだろう


    【何か意味深そうにしている少年に対し、今日の戦いで少し気が立っていた青年は念を押す】

  • 70逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/28(水) 13:50:42

    >>22

    「そう言ってもらえると、こちらも悩んだ甲斐があったよ……信頼できる傭兵は多ければ多いほどいい。ラルトくんは良い人だ、マルガリータ」

     至って自然に言いながら、彼女の言葉を反芻するカンナ。

    (選択するのは自分自身、か……そうだな、そうだとも)

     ────だからこそ、ケイは自分の重荷を他人に譲りたくはないのだろうけれども。

     カンナは辛酸を舐めるどころか、胃の中にまで飲み込むような心地だった。


    「選んだ結果、起きたことから逃げないのは良いことだ……でも、さ」

     思わず、空を見上げた。


    「────そうやって自分自身に罪を被せ続けた果てに、彼はどういう罰を……己に課すつもりなんだろうね」

     選択した結果と、責任。そして罪と罰。カンナのいう『彼』はどこまでもそれに真摯すぎるという、心情の吐露だった。


    「済まない。話しすぎたな……では、良い任務を遂行できるよう期待しているよ」

     そう言って、カンナはノインからも離れて。


    >>59

    「龍影君、私はしばらく野暮用で旅館から席を外す……夜か明日には戻ってくるから、ケイに関して何か疑問があったら主治医のチトセさんか明日私に聞きに来てくれ」

     と、どこか真剣な表情で話し。数秒後にはその顔を綻ばせた。

    「台さんと一緒に、たっぷりケイを休ませてやってくれ」

     と言って、彼女はそのまま護衛となる銀髪の少女を伴い旅館の外へ出た。

     ……賢人会議に話に向かうため、ということはユズハ以外には話していない。

     護衛の少女が、会釈をした。

  • 71ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/28(水) 15:03:56

    >>66

    【ロビーに戻ると休憩中の掃除屋に目が止まる、スタッフの1人であると共に自身と同じデスペラードという話は聞いてた】


    (彼が同業のパイロットか、顔は覚えておくべきだな)


    【ロビーを抜ける間に視線を送り、そのまま旅館外周の警戒に移るために外へと足を進めた】

  • 72ラルト◆C01O2YJoxg25/05/28(水) 15:34:21

    >>71

    「ん…」

    視線を感じそちらに目線をやると外に足を進めてる人を見かける

    (あの人こちらを見ていた?)

    視線を送り続けるが一息ついてやめる、ただのお客様の可能性もある為だ

    だが警戒はしておくに越したことはない為、水分補給し終わってからも気は抜かない

  • 73ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/28(水) 15:51:47

    >>72

    (気づかれた……)


    【こちらに送られる視線を感じる、気取られ無いようにしたつもりだったが看破されてしまった、勘はかなり鋭いようだ】


    (ケイ君もそうだったが優秀な年下が増えてきたな)


    【掃除屋を内心で称えると旅館周辺の地形を確認していく】

  • 74東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/28(水) 17:22:40

    >>71

    >>72

    『(なんか...迫力ある従業員多ない?)』


    台は思った。そして、ここまで厳重なら

    すっかりだらけても良いか...とも思った


    『とりあえず部屋行こか...』

  • 75龍影◆9BZ6kXGcio25/05/28(水) 17:35:20

    >>70

    「わかったわ。行ってらっしゃい。」

    妹の様な可愛い彼女は戸籍証明人、要するに私の保護者だ。だからといって親のように接するのかというとそういう訳ではない。だが大切に思われている事は確かだ。

    しかしアレだ、ケイについての疑問?一体なんのことだろうか。記憶を呼び起こす。FDのような回復能力についての事か。つまりそれについてわかった。なるほど、逆巻も把握してなかったという訳ね。

    「蒼風回収時の段階で気づいて良さそうなのに」

    一言だけ言葉として発話された。

  • 76アズマ工業◆PPyRfvMZl625/05/28(水) 18:25:53

    >>61


    【中心市街地から切り取られた静寂を二つの足音が進む、板敷きの床は埃一つ残さぬ様につるりと磨かれて、波紋こそ残さずとも、それは水面じみて二人の姿を映し出していた】

    【真っ直ぐに伸びた廊下の突き当り、質素な無地の襖で仕切られた向こう側に、畳張りの上に絨毯を敷きアンティークのソファとテーブルを備えた、東国と西国の文化が混在した洋間がある、潜る鴨居の頭上からは鹿の頭が剥製となって旧愛卿を見下ろしており、更に部屋の奥へと進めばそこは中庭にまで通ずる縁側を兼ねている様で、開いたガラス張りの天窓から燦々と陽光が降り注いでいる】

    【廊下を進む間、時折微かに耳に届いていた水音は、中庭に設えられた石で囲われる人工池と、細やかな水の流れを受けて規則的に頭を傾ぐ鹿威しの返す音が齎す清涼であった】


    『────────────永代、お連れしました』


    【その様な庭園の池に向き合う、一人の老爺の姿が視界に映る】

    【小柄で見るからに痩せ衰えた白髪和装の翁だ、片手には自然に歪んだ形状の木杖を携え、応接間に辿り着いた彼女らへと振り返る足取りからは左脚を庇って立つ様子が見て取れた、どうにも、足元にも弱さを抱えているらしい】


    「……うん、ご苦労だ、与志野」


    【穏やかに、にこやかに────────────それは、ともすれば眼前に立つ与志野という重役よりも幾らも覇気に欠けた調子で微笑みかける、片足を擦りながらゆっくりと応接間に脚を運び、旧愛卿に対しては、先に座る様にと対面のソファを指し示す】

    【時を同じくして盆を手にした女給が一人、音も無しに背後より現れたなら、テーブル上には細やかな色合いの砂糖菓子を載せた菓子入れと三人分の湯呑とが手際よく並べられた】


    「そちらの文化に合わせるという手も考えたが、折角だ、やはりこちらの流儀で持て成しをさせてもらうよ。

     まずは茶でも飲もう、君が来ると知っていたから氷から出した、冷たいぞ、菓子は落雁だ、甘くて旨い。

     私生活では部下や召使が煩くてね、こういう時でも無いと食べられないんだ……与志野、大目に見ろよ?」

  • 77ノイン◆fDey8JUvvk25/05/28(水) 18:36:43

    >>70

    【マルゲリータと言われて、ラルト君は善い人だと言われて。分かるくらいには気をよくしたが、直ぐにそれも真剣な雰囲気の中に沈む】


    【カンナが空を見上げた。ノインはそんな彼女を見ていた】

    「……体が粉になるまで戦い続けるでしょう。特に彼は特別頑丈です。」

    【それがあの愚直な青年が自らに課す罰なのだろう、と】

    「少しは休んでくれ、そんなに私たちが頼りないか──恥も外聞も投げ捨てて縋れば、或いは足を止めてくれるかもしれませんが。」

    【本気でそれを止めさせたかったら、手段を選んでいる場合ではないと私見を述べる】


    【離れて行くカンナからかけられた期待にはこう返す】

    「はい。そして次もあれば私に依頼を。彼に追いすがれる者の一人だと自負しております。では、社長もご自愛ください。」

    【従業員のような面をして、旅館の外まで見送った】

  • 78旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/28(水) 18:52:50

    >>76


    「身に余る歓待、光栄に存じますわ。お気遣いありがとうございます────────では、御言葉に甘えて」


    『旧愛卿』もまた、穏やかに美しい微笑みを浮かべながら柔らかなソファに座った。その容貌で侮る事なぞ出来る筈もない。それだけの“実績”を持つ人物である。


    ─────────茶を嗜み、菓子を食す。控えめながらも、確かな手付きで少女は振る舞われた馳走に手を付けた。


            ・・・・・・

    その茶菓子と茶に毒薬を仕込む程度は彼らにとって容易い事だと理解しながら、旧愛卿からの「アズマ工業」への誠意を示そうとする。

    海千山千の古強者にとっては然して珍しい振る舞いでもないだろうが、しかしスタンスを明確にするのは大事であろう。




    「─────────────────では、早速本題に入りましょうか。我々が今回の会談で求める収穫が何であるのかを明らかにした方が、より円滑にお話を進められると思いますので」


    優雅に微笑みながら、旧愛卿は言葉を紡いだ。



                       ・・・・・・

    「対インベイド戦争後に貴社の生産設備を購入する権利─────────其れが我々の望みです」


    『アズマ工業』にとっての「政敵」でも「協力者」でもなく、将来に一つの「客」として立つ権利。

    戦後のグランセン王国の経済復興には、其れが必要不可欠であると旧愛卿は考えていた。

  • 79二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 18:52:53

    このレスは削除されています

  • 80二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 18:56:42

    このレスは削除されています

  • 81◆KPwoT407kA25/05/28(水) 19:25:34

    (さて…ケイ・サヤギリの誘拐を端に発する騒動も収束しつつある今、改めて状況の整理をしましょうか)
    【カミラが思案を巡らす。ヴァルハラテック内部では“部隊再編案”に基づき、生徒マルタ・アーネルを中尉、生徒シグレ・イェンネフェルト、生徒デシレア・ハッセルブラード、生徒ユスティーナ・ハクリ以下3名は少尉に昇進、ソフィー・ペテルセン中尉を加えた5名による“特別遊撃室”の設立・配属が決定された。見習士官による試作機の運用についてはアカデミー内でセレクションが開催され、ヴィオラ・エイセル見習士官を初めとした有望な生徒に任せるつもりだ。『アウローラ』のパイロットも程なくしてこのセレクション上位成績者から選出されるだろう】
    対外的な案件は…NAとの技術及び食品に関わる交渉もありますが、まずは賢人会議にUNBF導入の打診を致しましょう
    …あれはいいものです
    【ヴァルハラテックはいつだって、先端技術に貪欲だ】

  • 82ラルト◆C01O2YJoxg25/05/28(水) 19:52:46

    水分補給してから廊下の掃除を開始する
    と言っても最初から綺麗なので軽く拭いたり少量の小さいゴミを取ったりするだけで済んだ
    これで今の所頼まれた仕事は終わりだ
    「んん〜!綺麗になったな!ヨシ!」
    腰に手を当てながら廊下全体を見渡す
    誰かが聞いているかなどの警戒はしているが、そんな事より掃除屋としての業務が終わった事を喜んでいる
    勿論追加の業務が発生した場合はやり抜くつもりではある
    「(さてと業務も終わったし俺は何するかなー)」
    掃除用具などを片付けて椅子に座りながら考え始める

  • 83二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 19:53:45

    このレスは削除されています

  • 84賢人会議◆YMCgTirJag25/05/28(水) 19:56:00

    〈さて…ようやく理事会の編成が終わったな。〉
    【しかし企業同士で連携している動きもありますが】
    〔だからといって徒党を組んでまでクロノスと殴り合う事は無さそうですがね。〕
    《逆巻はどうしたと苦情が入ってきている。さっさとウチらに引き入れると宣言すべきだ。》
    『そもそもクロノス強硬派がいた所でインベイドを倒さねばA-1に殴り込みにはいかないだろう。』
    〔そうは言いますが…今回実戦運用した軌道降下も本来はA-1強襲の為ですから…〕
    〈逆巻については向こうから返事が来てから理事会にあげる。UNBFの配備の値段を抑えて要求装備に対応した調整を施したのを卸している。こちらが少しわがままを言っても問題は無いだろ。〉
    《だがあまり待たせるのもどうかと思うぞ。》
    【議長、UNBFが配備されるから待っていてもらっている状態なんです。熟考すべき事であったとしても、しすぎるのは…】
    〈そう急かすな。ゴエティアの処理も終わっていないんだ…〉
    問題は山積みだ。旧国家体制のテロ組織グランセンに賢工の残党、対処しようにも人が足りないのだ。
    〈あぁ…人が欲しい…〉
    賢人達の総意であった。

  • 85逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/28(水) 20:03:00

    >>84

    「……ここで合ってるかな?」

     護衛の少女を伴いながら、逆巻カンナは歩く。場所は青天市街のとあるビル。

     そのとある階でかつて父が歩いていたかもしれない場所、狂いし頃の父が声を上げていたかもしれない廊下を、だ。


     ある意味で、カンナにとって忌まわしき場所とも言える場所の念が、纏わりつくような気味の悪さを感じていた。


    (いや、それはただの偏見だろう……全ては語ってから決めるべきことだ)

     あるいは語れば、この重たい空気も消えてくれるかもしれない。そう思いながらカンナは硬く閉ざされているドアに向けて声を上げた。


    「逆巻重工CEO、逆巻カンナです。よろしいですか」

  • 86シャロン◆8meUu6AaJY25/05/28(水) 20:16:28

    ある昼下がり。コロニー防衛に派遣されてからしばらく経った日のこと
    [大佐、少しよろしいでしょうか。]
    リンが珠夫人とお茶を楽しんでいた時、ふと思い出した為声をかけたのである。
    「本社への定例技術報告は終わらせていますか?」
    最悪本社の過激派が傘下企業を食い潰す蛮行に出る時もある大変重要なものである。

  • 87ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/28(水) 20:25:42

    >>86

    え?


    【ライフルによる射撃シミュレーターに興じていた最中、現実のシャロンから思いがけない言葉を聞き、データ上のシャロンと金龍の結果に15点の差が付く】


    そういうのって既に俺の部下の方で済ましてなかったか?

  • 88リン◆8meUu6AaJY25/05/28(水) 20:36:14

    >>87

    〈いえ、定例の場合は企業の代表自らが報告なさらないといけないので…〉

    実際のところはシャロンから

    《役員達がドラ息子からこの前試験したらしい無限軌道脚機の鋼材についての共有がされていないと提出を待つか取りに行くかで揉めてバベル大隊が動く可能性がある。》

    と言われたからである。

    〈と、とにかく報告会に顔を出した方がよろしいかと…〉

    ワルキューレではバベルなんて止めれない。それだけは勘弁して欲しい。

  • 89ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/28(水) 20:43:34

    >>88

    ……だったら分かった

    姐御たちには心配かけさせてしまってすいませんね


    【最終スコアが100:85で表された電光掲示板を見た後、金龍はライフルを置いて射撃場から出る】


    2度と起こさないよう、こちらももっと注意しておきますぜ……


    【彼女たちと申し訳なさそうに別れたら、スーツ姿に着替えてからメビを引き連れ、完全都市A-1コロニーへ向かう】

  • 90東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/28(水) 20:47:53

    【温泉旅館、女湯脱衣所】

    『とりあえず義手外さんと...って
    貴重品ロッカーでっか、駅やんコレ』

    右腕の義手を外してそこに入れ、
    いざ大浴場へ足を踏み入れる

    『(人居らんとはいえ...やっぱ恥ずいなァ)』

    ジャケットと上下の服を脱ぐが、
    素早く脱いでしまったので身体はよく見えず
    肌着を脱いだ後もすぐ風呂場へ行ってしまった

    『すごーーーい......!』

    アホっぽい感想だが、荘厳な大浴場を見て
    遺伝子に刻まれた原風景が呼び起こされ
    列島国家らしい簡単な感嘆詞が口から溢れる

  • 91アズマ工業◆PPyRfvMZl625/05/28(水) 20:51:44

    >>78


    『────────────それは、本社管轄のBF工廠のことでしょうか、それとも当方の子会社、傘下企業の管轄とする資材生産プラントのこと、でしょうか』


    【対面、与志野は上体を僅かに前のめりにさせながら、両手指を組んで問うた】

    【「込山鋼材」、「斑山製鉄所」、「HAYAMA産業」、「兆羽運輸」、「有限会社六田」────────────アズマ工業とは、その傘下に複数の子会社を抱える坩堝でもある、共に東方列島をルーツとし、インベイド侵攻の難を逃れた弱小でありながらもノウハウを蓄積したエンジニアを抱える生産ライン、それは謂わば彼らにとっての命綱だった】


    『買収、ということであるならば、正当な手続きの元対価を支払っていただけるのなら決して妨げられるものではありません。

     ですが恐らく、“そちら”の純然たる資金力で以てのみそれを行うことは、大変失礼ながら不可能、と……それ故に金のみではない技術の同時供与という形で、権利を買い取ろうとしている。

     ……しかし知っての通り、多数の拠点を有することで発揮される大規模生産力は、我々アズマ工業が人類自由連盟という巨大な共同体に於いて、現在の地位を保つ為に必要不可欠な強みです』


    【それはあくまで冷たい理知である、アズマ工業の重役として、そして、現在は経営の実権を担う幹部陣の一角として、中途半端な妥協が介在する余地はない、商戦という舞台に立った男は額に浮かぶ汗をせっせと拭いながら旧愛卿をじっと睨みつけている】


    「回りくどい言い方は止そう、与志野」


    【そうして、それを傍らから観察する老爺が馴染みやすい口ぶりを挟むのにも、当然理由が存在する】

    【冷えた湯呑を傾けながら、茫洋とした余裕のある仕草で落雁を抓めば、さくりと容易く噛み砕く】


                      ・・・・・・・      ・・・・・・・・・・

    「単刀直入に聞かせてもらう、それらを買い取った先で、君らは一体何をしようとしているのだね?」

  • 92ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/28(水) 20:54:27

    ったく……いつもならアレで充分だってのに面倒臭ぇな……

    【14:26 クロノスインダストリー本社前】
    【金龍が自分の手で車を停めてから降りると、メビは彼の背中にコートを掛けて整える】

    『最近のイロイロがあるからではないのですか?』

    ……分かったよ……あのデブどもの顔は見たくなかったんだがな……

    【愛すべき我が従者から反論の余地は渡されずとも、ドラ息子は溜め息で返せば、コンサートホールと思える規模と装飾の会議室へ歩を進めた】

  • 93旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/28(水) 21:26:07

    >>91

    (1/2)


     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    「類似した形式の生産設備を建造する技術ですわ、我々が求めているのは─────────もう少し言い換えるなら、量産性の高いBFを建造する技術となりますわね。作業用機械としてのBFでも特に問題ありませんわ」



    優雅に微笑みながら、旧愛卿は首を傾げた。

    豊かな鉱物資源とコア鉱脈を保有する旧グランセン王国領で生産する方がわざわざ現在の人類自由連盟の勢力圏と繋げるよりも楽なのだ。

    「アズマ工業」からその生産力を奪うつもりは一切ない。それでは彼らが「損」をしてしまう。


               ・・・・・・・・・・・・・・

    グランセン解放戦線が、新たに生産設備を建造するのだ。

    ─────────────────繰り返そう。グランセン解放戦線が欲しているのは戦力でも生産力でもなく、「アズマ工業」の「技術」である。


    老爺からの問いに、旧愛卿はその飄々たる微笑みを崩さずに言葉を紡いだ。

  • 94旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/28(水) 21:26:21

    >>91

    (2/2)


                     ・・・・・・・・・・・・・・・

    「────────────────インベイドを惑星から駆逐した後、現在のコロニー体制は恐らく崩壊するでしょう。コロニーで生活しなくても外界が安全になるのですから」


    其れは旧愛卿にとっては前提条件である。クロノスは『衣住食』の提供を謳って現在のコロニー体制を設立させているが、其れは他の企業や勢力では安定的に提供不可能という前提があってこそだ。


    だからこそ、インベイドを駆逐した後はまた旧時代のようにコロニー外での生活に回帰する─────しかし長年の戦乱で、元々暮らしていた都市は破壊されているかもしれない。インフラが断絶している可能性もある。二十年という歳月は余りにも重い。



     ・・        ・・・・

    「我々が望むのは祖国の戦後復興ですわ。量産したバディフレームによって橋を架け、道を創り、都市を建て、クロノスによるコロニー支配体制から抜け出すサポートを行う─────────コレが我々の望みです」


              ・・・・

    インベイドを駆逐した後の世界を、誰よりも旧愛卿は見据えていた。

    クスリと小さく微笑み、少し冗談めかして言葉を口にする。



    「…………………それに、その頃にお金も貯まっているかもしれませんですものね?」

  • 95本社理事◆OXAm1h6odk25/05/28(水) 21:53:57

    >>92


    「───────────────────待っていたぞ、勞金龍クロノス軍特務大佐」



    酷く神経質に整えられた黒色の髪に、視線だけで人を殺せそうな程に鋭い蒼色の眼光。

    身を包むスーツは雑多な装飾を総て取り除いた意匠ながらも完璧に調和しており、その貌から窺わせる本人の性質と同じくキッチリと揃えられている。


    不機嫌そうに指を目の前で組んだ壮年の男性の姿は健康的な範囲内、よりも少し窶れたかのような様相を呈していた────────────全体の印象としては、“鴉”を思わせる鋭い容貌である。



           ・・

    暴飲暴食を行う余裕なぞ、高位の役員──────或いはクロノス軍の関連組織を管理する理事達には到底無縁の概念である。


    昼夜を問わずに南北開拓大陸から旧西方列強連合領に東方大陸と植民大陸のインベイド戦争の常に更新され続ける情報に目を通して、他の役員が管理する組織と連携して対応して、そしてその間にも業務は積み重なり続ける。



    ────────────────クロノスの理事会とは、つまり世界最高峰の実務能力を有する集団に他ならないのだ。


    そして、その中でもクロノス軍に関連する理事が表に立っている事実は酷く重い。

    其れは常日頃からインベイド戦争の為に業務を遂行し続ける彼らが、其れらの業務よりも『優先事項』と判断している証左であるからだ。

  • 96ノイン◆fDey8JUvvk25/05/28(水) 22:09:28

    【温泉旅館、一室】
    「……。」
    【ペペロンチーノの材料はスパゲッティ、塩、にんにく、オリーブオイル、唐辛子の5つだけ。シンプルな料理だからこそ、「味が決まらない」「油っぽくておいしくない」といった失敗もしやすい】
       ・・・・・・
    「……本当にそうか?」
    【取り出した材料を一瞥し、問いかける】

    「否。」
    【墨と蒼の眼は真実を見据えていた】
    「──水だ。」
                       ・・・・・・
    【そう。パスタを茹でる際に使う水こそが六番目の材料であると】
    「ここ愁千楽は温泉旅館……ミネラルを豊富に含んだ天然の湧水を使用しているということになる。」
    【リサーチは済んでいる】
    「始めよう。」

    【マスクをつけ、三角巾をして。フライパンをカセット・コンロに設置。バイオオリーブオイルと合成ガーリックパウダーを入れて火にかけた】
    【辺りには香ばしく食欲をそそる香りが広がっていく】
    「……よし。」
    【うっすら色づいてきたら火を止め、余熱に任せて置いておく】

    【続いて寸胴鍋をカセット・コンロに設置。温泉にも使われている愁千楽の水を注いでいく】
    【水1.5Lを沸騰させ、塩13gを加え、スパゲッティ300gを時折解しながらゆでる。ゆで時間はパッケージの表示より100秒短く、硬めに】
    「頃合いか……。」
    【寸胴鍋を外し、代わりにフライパンを火に戻す。合成赤唐辛子を加え、匂い立てばスパゲッティと白く濁る茹で汁を加えた】
    「堪らぬ香りで誘うものだ。」
    【フライパンをゆすり、菜箸で迷いなく全体をかきまぜて行けば。ソースはパスタへと絡みつき、合一へと至る】
    【小麦の香り。オリーブが、ガーリックが、赤唐辛子が。余すことなく尊重しては主張する】
    「……悪くはない。」
    【ペペロンチーノの香りが温泉宿の一角へ漂っていた】

  • 97ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/28(水) 22:18:24

    >>95

    (あら意外、今日はあのヒゲオヤジは居ねぇのか)


    【部屋の最奥、普段は嫌に威圧的なファボットが座っている席、そこで代わりに待ち構えていたメレイ=ローブンの姿が目に入ると、金龍は少し釣り上げた目尻と共に、些少ながらも潜んでいた敵対心が和らぐ】


    「本日はお招き頂き、実に光栄の極みです」


    と言いたいところですが、今回はこちらの失態を払拭させて頂く機会を賜ったんでしたね?


    【他の重役も見ていた中で腕組みを解き、袖を通していないコートをはためかせ、特務大佐は規定の席の元へ着く】


    で、これから始めるのですか?

    それとも、今は俺が出す番ですかな?

  • 98ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/28(水) 22:28:44

    >>96

    「この臭いは……旅館の厨房じゃないな」


    【旅館の庭に漂ってきた臭い、香ばしいような刺激的なような香りに周囲にいた宿泊客がざわ付き始める、見れば旅館の一角の窓から漏れている様だ】


    「こちらで確認に向かう、通信終了」


    【警備責任者へと連絡すると旅館内部から臭いの発生源である部屋へと向かう、外から確認した位置という事を確認するとドアをノックする】


    「失礼、警備の者ですが、お時間よろしいですか?」

  • 99ノイン◆fDey8JUvvk25/05/28(水) 22:35:52

    >>98

    「はい、ただいま。」

    【先ずはモニタで扉の先の人影を確認し、大凡問題ないと判断して扉を開く】

    【イタリアンな香りが一層強まった】


    「可能な限り協力いたします。しかし、どうされましたか?」

    【そこまで言って、気が付かない程勘の鈍い人物ではなかった】

    「…………もしかして、匂いが漏れておりましたか……!?」

  • 100本社理事◆OXAm1h6odk25/05/28(水) 22:39:42

    >>97

     ・・・・・

    「好きに選べ」



    無数の国家を統合したクロノス・インダストリーを統べる理事の前で、一国家の統治者でもない人間が飄々と振る舞うその姿を、彼は冷たい目で観察していた。

    ───────────────感情の問題を重要な案件に持ち込む程に幼稚ではない。あくまで考慮の一要素として静かに加えるだけだ。



        ・・・

    「我々が現段階での客観的情報に基づいて本会議を進行するか、君が現段階で我々が有する情報に新たに情報を追加するか─────────選択権は君にある。好きにしろ」

  • 101ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/28(水) 22:52:45

    >>99

    【ノックに応えて女性がドアを開けた、和装とは不釣り合いな香ばしい香りが廊下に広がる】


    「ご協力ありがとうございます、ああ、これは自分の身分証です」


    【旅館側から渡された警備員の証明証を渡しつつ、心当たりがある様子の女性に事情を聞いていく】


    「仰る通り、外に匂いが漏れていまして、問題が無いかだけ確認させてもらっても?」

  • 102ラルト◆C01O2YJoxg25/05/28(水) 22:58:44

    >>99>>101

    美味しそうな香りに釣られて、のこのこと香りの出元に向かう

    するとその場には話した事のあるペペロンチーノ大好きな人とあともう1人…

    「(あれ?あの人は外に歩いて行った人…警備員同士だったのか?)」

    疑問を持つがその最中にも美味しそうな香りが鼻を擽る

  • 103ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/28(水) 23:06:28

    >>100

    でしたら、お言葉に甘えて


    【手元に持っていたチップを各席に設置されたスロットへ挿入すると、各人のモニターが起動する】


    今回俺が皆さんに差し出しますは"天河鎮底神珍鉄"、祖国が産んだ新たな合金です


    【まず、真っ黒で陰り1つ無い艶を持つ金属板が、様々な数値と共に投影される】


    これには従来の合金には無い靱性と剛性が備わっており、固体でありながらも衝撃を加えれば硬化し、一定時間が経てばまた元の性質へ戻る"コンデンター現象"が確認できました


    【次に、流線型の実験資材の上を、発射された1発の砲弾が受け流される映像が流れる】


    他にもその副次的効果でビームの電子に干渉できるため、コーティングを施さずともそれなりの耐性も保証されます


    【更に、対照実験として用意された特殊合金と共にビームを浴びる映像。こちらは簡単に貫通しているのを横に、2/3の深さで耐えた】


    欠点としては、重量が大変大きく、重装型BFにしか扱い切れないと言ったところでしょう

    これで全てですが、何か質問はありますかな?

  • 104ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/28(水) 23:17:25

    >>102

    【後ろから先程の掃除屋の少年が歩いてきた、現状で危険は確認出来ず、事情によっては彼の技術が必要になると考え遠ざけることはしないでおく】


    (一応盾になれる位置には立っておくか……)


    【自身を含めてこの場にいる3人が1列になる様に立ち位置を変えておく】

  • 105龍影◆9BZ6kXGcio25/05/28(水) 23:18:15

    >>90

    「うてなちゃん、そんな隠さなくても覗きはいないよ?」

    持てる者にとって持たぬ者の気など理解できぬのだ。

    その豊満な乳房を揺らし、龍影は大浴場へ入る。

    つんと硫黄特有の腐卵臭が鼻腔を刺すが、不思議と不快には感じない。

    桶を一つ取り、お湯を汲み、それを体にかける。湯なれさせるためだ。

    「うてなちゃん、湯船に入るのはちゃんと洗ってからだよね?」

    確認しながらも、備え付けの石鹼を泡立て、体を洗う。

    誰かの言った「風呂は命の洗濯」とはよく言ったものだ。

  • 106本社理事◆OXAm1h6odk25/05/28(水) 23:20:11

    >>103


    「──────────────────その合金の量産性と製造コストは?」


    非常に高い性能に特に感動する素振りもなく、淡々とメレイ=ローブンは無機質に質疑を行った。

    冷たい視線を変えずに眉間に皺を寄せながら、心の内で冷徹な計算を行う。


    場合によっては過激派を抑えられなくなる可能性もあるだろう。その返答次第で彼の国の命運が決まる事を至極当然の事実として、中立派の理事は不機嫌そうな顔を保った。

  • 107東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/28(水) 23:24:57

    >>105

    『別に身体の方やないんよ......恥ずいんは......


    ...ん、掛け湯してからやな』


    龍影の豊満な胸部とは対照的な、背徳的で

    危険な香りのする微かな膨らみは隠さずに

    臍あたりから下を左手で覆っているが、

    答え合わせは湯船ででも聞けば良いだろう


    『温泉の蛇口って押しボタン式なのは

    なんかあるんやろか...』


    身体を洗いながら疑問を口にしつつ、

    髪を一旦ポニテに纏めるのだった

  • 108二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 23:29:32

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  • 109アズマ工業◆PPyRfvMZl625/05/28(水) 23:30:34

    >>93 >>94


    『────────────それは、』

    「ハ ハ ハ ハ ハ ッ!随分と先を見据えているね!」


    【与志野が眉を顰めて発しようとした言葉を、老爺の哄笑が遮った、心底、無邪気で愉快そうな】


    「成程、確かにインベイドが消え失せれば、わざわざコロニーという防壁で人を囲い管理する必然性は失われるだろう、人々はより開放的な外の世界を求め、籠の鳥ではいられなくなる、そうなった時の為に。

     より多くの人間から信頼を勝ち取り、協力を得る必要がある……うん、実に遠大な視野だ」


    【クロノス・インダストリーによるコロニー支配体制、それは人類にとっていち早くインベイドに対する強力な対抗構造を作り出す一助となり、またクロノスの覇権を確固たるものとしたが、逆説的に言うなればインベイドさえいなくなってしまえばその優位性は無に帰すのだ】

    【そのために、インベイドを駆逐する技術が必要だ、それも出来るだけ多く】

    【つまり彼女らの提供する技術には、謂わば先払いの報酬と、『受け取ったからには当然支援してくれるのだろう』と約束を確固たるものとする意義がある、それは実に利口なものだった】


    「しかし、君らの祖国を復興しようと言うのは、つまり旧領を回復しようと言うのは、今クロノスの支配下にある地上を取り返すという意味だ、奴らもただで返してくれはするまい?」


    【こつん、と、携えた杖の先がテーブルの脚を小突いた、老爺は老いて衰え、しかしなおもピンと背筋を鋭く伸ばし、真っ直ぐに彼女の瞳を見据えた、それは間違いなく、商人が品物の価値を見定める時の様な眼光で】


     ・・・・・・・・・・・・

    「クロノスと戦うつもりだね?」

  • 110ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/28(水) 23:32:27

    >>106

    製造法と用途により、量産性は低く、コストは高めです


    【心胆寒からしめるような目線にも怖気付かず、堂々と答える】


    はっきり言って、これだけで片付く事はあれど、別にこだわってまで使う必要は無いです

    今ある合金を組みあわせて互いに補えば、1歩劣る事はあっても、軽量BFでも似た効果は期待できるかと

  • 111ラルト◆C01O2YJoxg25/05/28(水) 23:38:28

    >>104

    「この香りの出処はここですか?」

    美味しそうな香りに我慢出来ず声をかける、お金も好きだが食べる事も大好きなのだ

    3人1列の立ち位置になって声をかけるのにちょうど良いと考えたからかもしれない

  • 112龍影◆9BZ6kXGcio25/05/28(水) 23:41:05

    >>107

    「確か押しボタンなのは桶から溢れる分で床が濡れて転倒事故につながるからって理由らしいわよ。」

    人工皮膚と石鹼の相性が思いの外良かったのかものすごい泡立ちを見せ、龍影は羊のようにもこもことした泡に包まれていた。

    「泡もらってくれない?」

    泡の塊がしゃべった。

  • 113東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/28(水) 23:48:26

    >>112

    『はぇー、そりゃ勉強になっ───


    ...自分アホやない?


    素直に感心しようとしたら所に食らった

    予想外の天然ボケに、台はツッコミを入れた


    『.........あ、そうや』


    髭剃りのシェービングクリームのように、

    手とタオルで泡を上手いこと取り去ると...

    とりあえず人の姿を削り出したのであった

  • 114ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/28(水) 23:52:41

    【クロノス・インダストリーは企業だ。それは否定しようのない事実であり、合理と経済によって動くというのは今更言う必要のない事実である】

    【しかし人には、信仰が必要なのだろう。その形はそれぞれだが、特に死生観などは顕著に表れる】

    【そう、死。理不尽なピリオドを受け入れるために、人は神を、魂の所在を信じようとする。葬儀や慰霊、死者を弔うというのは、生者が死を受け入れるための儀式なのだ】

    【その神聖な場には、時に無神論者も訪れる。荘厳にして静穏な礼拝堂の居心地が悪くとも、死を悼む為に】

    「………」
    【淡い紫の髪を揺らす少女が、瞼を閉じて祈っていた。普段の態度を知る者からすれば、そして何より彼女のスタンスからしても、信じがたい行為】
    【しかしそこに“神様”への信仰は介在しない。ユスラが祈るのはただ、あの“羅刹”の為であり、己の為に】

    『犯した罪も当然忘れる程度の頭なのだろうな』
    【それは、あまりしたくない。けれど罪とは人の数だけあるならば、きっと己の知らない罪を取りこぼしているかもしれない】
    『その“傲慢”さが、いつか貴様らを滅ぼすだろう!!!』
    【分かっているつもりだ。この行為すら、“勝者の傲慢”でしかない】

    『地獄で待っているぞ!!クロノスゥウウ!!!!』


    「…あるなら、行く予定だよ」


    【死者の残響へのみへ向けて、小さく呟いた】

  • 115龍影◆9BZ6kXGcio25/05/29(木) 00:00:22

    >>113

    「カバースキンで使ってる人工皮膚がソープウォーマーの役割をしてるんだと思う。腐ってもセクサロイドモデルってところね。」

    冷静に発生した現象を推測しているが、その姿は泡から掘り出されるという何とも滑稽なものである

    「それはそうと。うてなちゃん、なかなか器用に泡残すね。なんかエッチな感じだよ?」

    泡が恥部隠しになってることに龍影はツッコむしかなかった。

  • 116グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 00:02:07

    >>114

    『...こんな時間に独りとは、感心しないな』


    身を屈める神父は、長く伸びた少女の影を

    そっと呑み込むように隣に屈み、語り掛ける


    『失礼、冗談が過ぎました。

    ......貴女がまさか来られるとは』


    神を信ずる仕事をしている以上、

    嫌でも無神論者がいる情報は耳に入る

    だからと言ってとやかくは言うまいが。


    『あのパイロットの為、でしょうか?』

  • 117本社理事◆OXAm1h6odk25/05/29(木) 00:05:00

    >>110

                         ・・・・・

    「────────────────────良いだろう。今回の臨時会議は終了とする。議題は次回に持ち越しだ」



    クロノス・インダストリーには、資源の効率的運用の為に無数の国家を崩壊させて呑み込んだ“前科”が存在しており。

    “再犯”を行うかどうかの是非は、メレイ=ローブンの手によって保留となった。


    彼らの国家をクロノス軍が滅ぼすコストと、其れによって得られるリターンが釣り合っていない。

    ならば早急に行動する必要性はないと暗に示して、其れを表面上はクロノスの理事達は会議の間にまた増えている各自の業務と格闘する為に会議室を退席してゆく。



    当然、彼もまた業務に戻る為に席を立ち上がった。旧西方連合領軍から大型対インベイド用ストラクチャー、プラズマの怒濤で戦線を押し流す『ノア』の使用申請が来ていた筈だ。


    クロノス軍は今尚も最前線にて夥しい数の血を流しながら人類生存圏を保護する為に戦い続けている。




    「全く、我々の業務に休みが訪れるのはいつになる事か……………………………」


    クロノスの理事会もまた、インベイドを惑星上から駆逐する時まで稼働し続けるのだろう。

  • 118東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 00:06:07

    >>115

    『わざわざ触れるとこでもないやろ...』


    台はと言うとあくまで肉体なので、

    普通に白っぽく身体が泡で染まっている

    唯一、さっきまで隠していた下腹部が

    泡で白く塗り潰されているからなのか

    左手は特に何もせずフリーな状態である


    『それとも、こうされるんが好きか?』


    悪戯っぽく、台はにやりと笑った

  • 119ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 00:12:52

    >>116

    「うひっ!?」

    【いつの間にか隣に居た神父にびくりと震えながら、素っ頓狂な声を漏らす】

    【どれほど穏やかな声であろうと、一人の世界が形成されてしまっている時、人は驚いてしまうのだろう】


    (…む、どこかで?)

    【彼の方から把握されていても、ユスラが彼を把握している道理はない。何せ滅多に礼拝堂など訪れない身だし、来たとしても哀悼さえ終わらせれば早々に帰るのだから、神父の顔など覚えようはずもない】


    「…さては、あの“盾持ち”さんかな〜?」

    【しかしその声には聞き覚えがあった。彼の方へ紫水晶の目を向けると、確認のついでにユスラは質問を質問で上書きして誤魔化す】

    【自身への追及を避けるのは、ユスラにとって最早呼吸のように染みついている部分があり、半ば無意識の行動だった】

  • 120グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 00:18:00

    >>119

    『覚えて頂けて光栄です、大佐殿』


    先程の無礼、そして上官故の敬意を込め

    グリゴリーはそっと頭を下げる


    『...緊張させてしまいましたか?』


    鉛色の瞳は心配そうに歪み、

    硬い表情が更に硬くなった...

  • 121ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/29(木) 00:19:43

    (1/2)
    「…………」
     一人個室で藁の匂いというものに包まれながら。天井をぼけーっと見ている青年がいる。
     本来なら旺盛な食欲も鳴りを潜め、倦怠感のままに……布団を敷くことなく大の字になっていた。
    「……落ち着かない」
     はぁと息を吐いて。起き上がり、寝転がる。数分おきに繰り返して……目を瞑るが……牢屋の壁が目に浮かぶ。
     悲鳴が聞こえる。眠れたものではない。

    (選択しただろ。選んだのは俺だろ)
     金龍を殺してでも止められなかったという選択を選んだ……正確に言えば、絶望的な力の差でそれを選ばなかった/選べなかった……のは、ケイだ。
     それで彼が成長してくれればと思ったのは真だ。友を思う誠の気持ちだ。

     ……龍影のために生きると選んだのはケイだ。ベレトの脚本に従ったのもケイだ。
     だが『一秒でも早く裁かれる』という選択を拒んだために、多くの人が人自連同士の企業間抗争という坩堝に叩き込まれ、多くの人が死んだ。

    (もしかしたら……俺の消えた未来のほうがよりアイツを確実に成長させたかもしれない)
     選ばなかったものを思うたびに、のしかかるものが増えているように感じる。

    「理解ってる――――俺が、全員殺したようなもんだ」
     1:1交換ができる分岐点を超えてしまったのは、ひとえに自分が弱かったからだ。ケイはそう己を結論付け、起き上がった。
     病院では副作用の少ない睡眠薬を処方……というより無理やり混ぜ込まれていた……されていたが、今はそれがない。大量に浮かぶ『もしも』は、ケイを苛んでいて。
    (――――まずい。初期インベイド大戦シナリオやってた時と同じだ、これ)
     なんとなく心当たりがあったゆえに、どうにか対処しなくてはと思い。

  • 122ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/29(木) 00:20:34

    (2/2)

    >>99

     億劫な身体を起き上がらせ、窓を開けて外を見る。頭を外に出して空気を吸う。

     酸素が心地が良い――――異常があればこの空気の匂いすら煩わしくなるのを知っている。

     空が綺麗だ――――あの時は、仮想の風景ですら心地よく感じられなくなっていた。


     ……ではいつか壊れるのだろう?4年前、祖父に憎悪をぶつけたときのように。

    (まだ大丈夫だ。まだ俺は壊れてない)

     心の中の黒染みが囁くのを振り払った。直後、鼻に独特な、食物の匂いが届いた。


    「……この匂い、洋食?」

     列島国家のものではない、別の料理の匂い。僅かでも食欲をそそるものがケイの心を癒やす。

    (うん、今なら眠れそうだ)

     自然と、ケイは自然の中に混じるペペロンチーノの匂いを楽しみながら、他の人より早く布団を敷いていた。

     少しだけ、眠れそうだったから。

  • 123ジーク◆.4YTxDiDm.25/05/29(木) 00:24:10

    >>117

    「派兵は無しぃ⁈どうなってる!バベルもカルト掃討に戻ってるって!」

    《決定事項だ。役員会が覆すまでは無しだ。ラングレー。》

    「セレン!アセンはお前が《わかっていないようだな、ラングレー大尉。これは参謀直属の私、セレン・アレンビイ情報少佐からの指令だ。無視させんぞ?「ンナ馬鹿な《ここからは政治だ、ラングレー。君が介入できる領域を超えている。あまり詮索はするなよ。中隊長から正式に指示がある。それまでは待機だ。「おい!セレン!《通信終了》

    ガチャ切りされた。

    「何が起こってやがる…?」

    上層部は確実に二分していたはずだ。だが、キルケーを送った穏健派の指令が伝播している。

  • 124ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 00:27:43

    >>120

    「そんな恭しくしなくていいよ〜」

    【自然と礼を返してしまいながら、ばつの悪いような顔で笑う。階級制という都合、どうしても上下関係が生まれてしまうものだが、正直なところユスラとしては話しにくい部分があった】


    「いやいや〜?おねーさん小心者だからね〜、神様のお膝元なんてもう緊張しっぱなしだから変わんないよ〜」

    【自身のスタンスをグリゴリーに知られていることを、ユスラは把握していない。そして彼女は“適当に話を合わせる癖”もあり、思ってもいないことを口にする】

    【しかしその発言には、『気にしなくていい』という個人への思い遣りも含まれているようだ】

  • 125旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/29(木) 00:27:57

    >>109

                         ・・

    「─────────────────えぇ。必要になると思いますので」


    過去の復讐の為の戦争ではなく、新たな未来を築く為の戦争。

    旧愛卿は微笑みながら老爺の言葉を肯定した。


    当然ながら、クロノス正規軍とグランセン解放戦線の戦力差は歴然である。

    最も戦線が小さい筈のクロノスの旧西方列強連合軍ですら現在進行形で三ダースにも及ぶ対インベイド用ストラクチャーを運用しているのである。


    旧愛卿は其れを理解している。“バーハリヴァ”王の如き絶対勝利者の素質はなくとも、しかし合理的に事実を分析するだけの聡明さはあるから。



         ・・・

    「ですが、直ぐに始める気はありませんわ。戦争の終結から短くて数ヶ月、長くて数年程度は雌伏する必要があるでしょう」


    現在のクロノスの異次元の生産力は、コロニー住民の労働義務が大きく関連しているだろう。

    一つのコロニーでも軽く数十万人の人間が暮らしており、彼らの全てを労働力として運用する事で得られる生産力は正に桁違いのものである。


                 ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・

    ─────────────逆に言えば、コロニー体制が崩壊した場合は今と同等の生産力を維持するのは困難であろう。

    故に技術を発展させて、クロノスのコロニー体制の崩壊を待ち、十全に態勢を整えてから戦争に臨む事になるだろう。


    そして、其れは片方が破滅するまでは決して終わらない全面戦争──────────ではない。

    クロノスとの講和も視野に入れた、“再独立”を勝ち取る為の戦争である。



    「とは言え、所詮は若輩者の発想です。もし助言やアドバイス、改善するべき点がありましたら是非ともお伺いしたいですわ」


    にっこりと微笑み、旧愛卿は頭を下げた。

  • 126グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 00:34:49

    >>124

    『......そうですか。』


    彼女が笑顔を作っている、というのは

    グリゴリーにはなんとなく理解出来た

    そして神を信じていないという事も、

    既に小耳に挟んでいるが...となると。

    説法を説くのも失礼な気がしてならない


    『では、"偽る"のはお辞め下さいますよう

    貴女の言った通り、ここは神の御膝元...

    "装う事なかれ"という規則なのです』


    故に、こちら側のルールを使って心を診る

    恥ずべき事かもしれないが、その心象は

    何かに必ず役立つと思ったからだ

  • 127ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 00:44:27

    >>126

    「…っ、あ〜……」

    【目を泳がせながら、首を掻いて逡巡し】


    「…ごめんなさい、かな〜」

    【泳がせていた目を僅かに伏せて、信じてもいない“神様”ではなく、あくまで規則を破った個人として“神父”へと謝った】


    「神父様ともなれば、流石にお見通しなんだね〜…」

    【たはは、と笑う姿は軽薄に映るだろうか。或いはその自嘲的な嗤いこそ、彼女の罪悪感の発露なのかもしれない】

  • 128グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 00:52:33

    >>127

    『謝らずとも。突き詰めたのは私ですよ


    ...大佐殿、大佐殿は私の見立てではありますが

    どうやら神を信じていらっしゃらないご様子。

    いえ、だからと言って責める事はないですが』


    それは本当だ。グリゴリーは少なくとも、

    他人のスタンスに説教するタイプではない


    『理由を...お聞かせ願えますかな?』

  • 129ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/29(木) 01:02:23

    >>111

    「ん?ああ、ここで合ってるぜ、中身が何かは分からないが……」


    【掃除屋の少年からの問いには前を向いたまま解答する、意外と肝の座った性格をしているようだと考えながら部屋の主の返答を待つ】

  • 130ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 01:10:20

    >>128

    「…」

    【責める事は無いと言われ、安堵すると共に意外だと感じた。教会、そして聖職者とは…排他的な連中なのではないかという偏見が、ユスラの中には僅かにあったからだろう】

    【しかし人の信心を嘲り、侮辱する趣味は無い。こんな世界だからこそ、人には縁(よすが)が必要だ。救いを求めるのも個人の勝手だろう】


     ・・・・・

    【だからこそ、ユスラは言葉に詰まる】


    「……おねーさん的には、信じれる理由の方が気になるかな〜」

    【そして先程のようにまた『誤魔化し』た】

    【よく勘違いされるが、誤魔化しとは偽りではない。ただ雲で月を覆うように、隠しているだけに過ぎない】

    【故にユスラは『誤魔化し』を好んだのだろう。僅かでも罪悪感から逃れるために、虚飾で作らざるを得なかった本心から、嘘をつかないために】

  • 131グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 01:28:02

    >>130

    『成程、それは確かに気になるでしょうな

    ...あくまで自論になりますが、語ります。』


    神父は、そっと口を開いた


    『前提として、神を信じるものは救われる

    私はそう考えているからです。例えば、

    ある人物が犯罪者になるか、ならないかの

    瀬戸際にいるとして...その一線を越えるのを、

    "神は我々を見て下さっている"という認識から

    越えるのを躊躇い、止めたとしたら...それは、

    "神を信ずるが故に悪に堕ちなかった"事になる。

    そんな力があるのが一つ...もう一つとしては、


    どんな人間も"神"と名付けられた存在には

    無意識に必ず一度は祈っているからです。

    自分の無力さや絶望を痛感した時、人は

    『誰か助けて』と思うでしょう?その"誰か"は

    どんな状況も来てくれれば好転させてくれる、

    この世のどんな人間よりも優れた"誰か"です。

    それを"神"と呼ばずして何と呼ぶか?という事、

    そしてどんな人間でもこの経験はあるだろう事...

    無意識に人は助けを求め、自らの祈りを捧げる

    名前も知らず、顔さえ分からない"誰か"に

    あまつさえ自らの願いを叶えて欲しいと頼む...


    それこそ、神が存在する証明であり

    私が神を信ずる理由の一つなのですよ、大佐』

  • 132ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 02:19:43

    >>131

    【一つ目の方は、少なくとも他人が信じる理由としては、ユスラにも納得を与えた。そういう導きを縁とすることで人間らしく生きようと思えるならば、悪い事ではないだろう】


    「けどさ、そんな───」

    【『“誰か”は現実には居ない』と言いかけて、口を慌てて口を閉じる】

    【確かに人は祈るだろう。危機に、絶望に、救いを求めてしまうのだろう】


           ・・・・・・

    【では本当に、救われたことがあるだろうか?】


    【大半にとっては『無い』はずだ。それこそ神の不在の証明、或いは信じるに値しない理由だとユスラは断じている】


    「いや、ごめんね。…なんでもないよ〜」

    【喉元まで出かかった反吐を飲み込んで、にへらと顔を緩ませる】

    【『神様』を否定するのはユスラにとって簡単なことだ。しかし『人間』の意志を否定するのは、あまり好みでは無い】

  • 133ノイン◆fDey8JUvvk25/05/29(木) 07:17:01

    >>101

    「お手数おかけしております……。」

    【警備員の証明書に一層申し訳なさを深め僅かにうつむき加減が深まる】

    「私も警護の依頼を受けた傭兵のマルガリータ・ペペロンチーノと申します。今は機を見てペペロンチーノを調理しておりました」

    【こちらもゆっくりとした動きで、卓上の身分証を差し出す─正式に依頼を受けた身であると示す】

    「どうぞ、検めてください」

    【だがそれは相手の手と足を止める理由にはならない。隅々まで確認してくれと全てを受け入れる意思を伝えた】


    >>111

    >>129

    【改めて運び屋の少年に目礼し、返答する】

    「調理していたのは温泉ペペロンチーノです。もちろん清潔なところから採取した湧き水を使いパスタを茹でました。」

    「思うに、飢えは余裕を奪い、余裕のないものが命を奪う。ですから私は至高のペペロンチーノを求め……そしてそれを万人に届けたいのです」

    【ここにきてオリジナル設定を追加した。シラフである】


    「……部屋の改めが済んだ後、毒見なされますか?」

    【フライパンの上で真珠色の輝きを誇るペペロンチーノを一瞥した】

    【丁度3人分ありそうだ】

  • 134グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 07:57:36

    『...ええ、口をつぐまずとも宜しい。
    この世の不条理は、祈るだけでは解決せず
    神の力で生き残れたと確実に言えるのは、
    太古の方舟の船頭が最後でしょう。』

    言い切った。意外かもしれないが、
    グリゴリーもそこは認めているのだ。

    『しかし、これは人間の認識の問題です。
    神を平等であり、全知全能であり、
    人間全てに愛を注ぐ存在だとした人間の。
    例えるならそう、喧嘩で例えましょうか
    ある人たち同士が殴り合いをしていたとして、
    その両方が神に助けを求め、祈ったとして。
    そのどちらかのみに神が手を差し伸べた場合
    それは我々人間が悪だとする"不平等"となる。
    しかし両方に助けの手を差し伸べた場合、
    両者共に殴り合いを止める事はなくなる......

    "誰かを助ける"という事は、"誰かを助けない"
    という事なのですよ、大佐。それ故に、
    人間の眼には助けが何もされていないように
    写ってしまう...つまりです。神は我々を見て、
    確かに手を差し伸べてくれはいますが...
    それは相手も同じだからこそ、そう映らない

    神は平等に、全ての人間を愛するが故に』

  • 135二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 08:25:33

    このレスは削除されています

  • 136賢人会議◆YMCgTirJag25/05/29(木) 08:41:03

    >>85

    〈呼びつけるような形になってしまって済まない。本来なら我々がそちらに出向くべきだというのに。〉

    G.W以下5名は椅子から立ち上がり、深々と礼をした。

    『今南極調査機から会議に参加させてもらっているよ。このような姿で済まない。』

    3Dプロジェクターに浮かんでいるシルエットが一礼した。

    〈済まない、自己紹介がまだだったな。逆巻カンナCEO、人類自由連盟軍事戦略部門へようこそ。ここでの代表をしている、グレイブ・ウォルターだ。〉

    どこか疲れているが、それすらも紳士な雰囲気を構成する1つとして着こなした中年の男が右手を前に出しながら自己紹介をした。

    決して何か腹に隠しているとは思えないほどの誠実さを感じる事だろう。

  • 137ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 08:44:46

    >>134

    「……へ〜」

    【神の力不足を認める。それもまた意外だった。そこまでであれば、それなりに好感触で終わったかもしれない】


    【だが、平等に愛するが故に何もしていないと映るのであれば】


    「なら『神様』は───」


       ・・

    「人間以外の方が好きなんだろうね」


    【沸騰した鍋蓋を抑え込んでいるのだろう。吹きこぼれは数滴のみで、沸いた熱湯が氾濫するまではいっていない】


    【その冷めきった紫の瞳の裏に映るのは、きっと数多の死】

    【人間を平等に愛する。結構だ。虐殺者も救世主も、善人も悪人も勝手に愛してればいい】


          あいつら

    【じゃあ、インベイドはなんなんだ?】


         理不尽

    【ならば、災害はどうして起こる?】


    【平等ゆえに、人間に何もしないのが愛ならば】



    【『神様』とやらは、理不尽が人間よりも大好きなんだろうな?】



    【耐えきれずに見せた冷笑は、沸騰した熱湯を隠すためでもあるのかもしれない】

  • 138ラルト◆C01O2YJoxg25/05/29(木) 08:55:32

    >>133

    「温泉ペペロンチーノ…!」

    美味しそうな香りの正体が分かり安心すると同時に飢えと余裕の話を聞き、確かにと頷かされる

    至高のペペロンチーノを万人に届けたいのは出来るかどうかではなく素晴らしい志だと思い、やはり良い人なのだと結論付けざるを得ない

    「(腹が減るな)」

    空腹状態で食べ物の話と香りのタブルパンチをくらい、話題に出ている食べた事ないものが目の前にあるという期待感もあり少しそわそわし始める

    『毒見なされますか?』

    「ぜひしたいです!!」

    目を輝かせながら即答で答える、恥などない

    食べれるものは食べれるうちに食べるべきという己の感情に従ったのだ

  • 139グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 08:57:38

    >>137

    『かもしれませんね』


    抑え込まれた激情を感じ取りつつも、

    神父はあくまで冷静に、淡々と話す


    『神は、人間を目に見えて助けてくれません

    そして厄介な事に、人間へ試練も与えてくる。

    ......全く残酷ですな。ヨブはその煽りで苦しみ、

    信仰を試されたのですから...やるせない事です

    それは、私もかつて辟易したものですよ』


    ほんの一瞬、グリゴリーの穏やかな眼に

    地獄の戦火の光がチラリと光った。

    理想論で片付けられない程、この男は

    戦場と戦火の渦中に身を置いてきたのだ


    『だからこそ、改めて考えてみたのです。

    信仰とは何か...神を信ずる意味とは何なのか』


    取り繕って隠した、本心の本音に耳を澄ませる

    それこそ、神父の本分であるからだ。

  • 140ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/29(木) 09:20:33

    >>133

    「では失礼し…… 警護⁉︎」


    【宿泊客と思っていた女性から出た言葉に驚くが、彼女が差し出した証明書はそれを事実だと示していた】


    「仕事仲間だったのか……問題は無さそうだな」


    【管理者に問題無しと報告すると改めて目の前の傭兵に向き合う】


    「同じく傭兵のミハエル、よろしく頼む」


    >>138

    「君はもう少し警戒心を持った方が良くないか……?」


    【目の前の食事に飛びつく少年に苦笑いしつつ自身もそろそろ昼食の時間という事もあり承諾することにする】


    「それじゃあ毒味……じゃないな、ご馳走にならせてもらうかな?」

  • 141逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/29(木) 09:25:12

    >>136

    「まさか。むしろこちらが向かうのが義理と思っていましたので」

    (これが賢人会議……人自連の、軍事戦略を提示する者達か)

     幾人かはプロジェクター越しである。だがカンナはそれを不満に思わず、右手を差し出してきたグレイブ・ウォルターの手を握った。

     目の前の紳士からは、いわゆる狂気の匂いが少ない。パッとカンナが抱いた印象である。


    「逆巻重工六代目CEO、逆巻カンナです……本日は良い会談となることを願います」


              ・・・・・・

     狂っていた頃の父が世話になった……などという皮肉を言おうかなどと思っていた心はしまいこみ、丁寧に言葉を紡ぐ。

     己の疑心を恥いることになる結果こそ、カンナは一番に望んでいたから。


    「まずは何を話すべきでしょう?語るべき事柄は余りにも多いと思われますが……」

     彼らが自分たちに何を求めているのか。そして自分たちが彼らに与えられる取引は何か。今回話し合う前提をカンナは共有しにかかった。

  • 142ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 09:36:44

    >>139

    【喉元過ぎればなんとやら。加熱さえ続けなければ、温度は存外にすぐ下がるものであり、グリゴリーの『辟易した』という吐露は、ある種の同調に感じられた為に、ユスラをクールダウンさせた】


    「…意味なんて後付けだと思うよ。信じたいから、導かれたいから、だから信じてるんじゃない?」

    【その最中、神父の目に映った灯火に、己の瞳に過ぎった死と同じ物を感じて、信じる行為に対しての見解を述べる】


    【ユスラにとって、神は存在しない】

    【だが同時に、その信仰を否定したがらないのは何故なのか】


    「誤魔化してるんだよ、そうしないと、耐えられないから」

    【存在しない神様を作ったのは、他でもない人間自身だからだ。救いがあると信じなければ、そうして色眼鏡をつけてごまかさないと、世界を直視できないから。信仰が存在する理由はそれだとユスラは思う】


    「けど、わた……おねーさんは、神様ってのは居ないと思うかな」

    【彼女は神を信じない。逆に言えば、存在しないと信じている】


    「見たことないってのが一つ目。二つ目は、居るならもうちょいマシな世界だと思うから」

    【どれだけ小綺麗でも、幻想と希望では確度が足りない。クソみたいな現実に対して、それは実在感で劣ってしまうとユスラは思う】

    【そして二つ目は、信仰への肯定と否定が同居している】

    【『神様』とやらが世界を愛するなら、こんなことにはなっていないだろう。だから信じられない、と】

  • 143グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 10:07:37

    >>142

    『そうですね...私の、信仰と神についての

    考えを述べるならば...信仰とは"導き"であり

    神とはただ人間のそばにいる存在でしょう』


    あくまで個人的な意見ですが、と付け加え

    神父は個人の意見を述べていく


    『先程言ったように、罪人となる瀬戸際に

    人間が居たとして...それを"神が見ているから"

    という理由でするのを止めたとしましょうか

    それは悪人の発生を抑え、敬虔であるが故に

    他の悪行もしない"善人"を生み出す事になる。


    それこそ、信仰の有るべき意味だと思うのです

    現実という暗夜行路を先まで照らせずとも、

    今歩く道は解る程度には照らしてくれる...

    そんな、空に浮かぶ月のような光こそ

    信仰であり、神の導きの印であり...また、

    "神"と人が呼ぶ存在なのではないでしょうか』


    『神は現れません。が、それは見えないだけ

    信仰にこそ宿り、常にそばにいる導きの月光...

    それこそが神であり、人が祈る存在なのだと』


    そう私は解釈しています、と神父は言う

  • 144グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 10:12:27

    >>143

    『綺麗事でしょうが...それで良いのです

    自分から働きかける事だけが善ではない。

    名も知らぬ誰かのためであったとしても、

    罪を犯さぬのならそれは善行というもの...

    そしてそれこそ、神の持つ力の本分。


    それに、神父なぞ常に綺麗事を説く仕事

    説かないようになれば名折れですので』


    現実が辛いからこそ人は神に祈り、

    そして神を信じるが故に善人となる

    それこそ、神の齎す導きの力であると

    神父は無神論者に見解を述べるのだった


    『故に、私は祈りましょう

    報われぬ民の為、死んでいった同胞の為

    そして、神を信じられぬ貴女の為にも。


    どうでしょう?神は信じられずとも、

    私なら...少しは信頼出来るでしょうか?』


    彼女の意見を理解しつつ、彼はそう言った

  • 145ラルト◆C01O2YJoxg25/05/29(木) 10:15:01

    >>140

    苦笑いしながら警戒心を持った方がいいとアドバイスされて自分の今の行動を見直してみる

    ……確かに持った方がいいな!

    「アドバイスありがとうございます、善処します」

    素直に感謝の気持ちを伝える

  • 146賢人会議◆YMCgTirJag25/05/29(木) 10:24:24

    >>141

    〈まぁ立ち話もなんです。お座り下さい。〉

    握手を交わした紳士一気に柔らかい口調へと変わる。

    円卓に6人(正確には5人とホログラムの1人)が座ると席が1つ空いていた。

    《先の作戦、実に見事だった。軌道降下は桜空が検証しただけの机上の空論かと思っていたが良く成功させたな。》

    【貴重な降下データの提出にも協力して頂き心から感謝しています。】

    〈落ち着きたまえA.M、J.D。…今回我々が君と話したい理由は、先代の逆巻CEO…君のお父上との関係の誤解を解くというのが大きい。〉

    John・Doと書かれたネームプレートには二本線が引かれていた。

    〈しかし、先のクーデターにも似た人事入れ替えのせいで予期していていない人員喪失が起き、理事会からの支持あれど足元がおぼつかないのが現状。…そこで理事会ではなく我々軍部が逆巻を向かい入れて万が一のセイフティーとしたい。そうすれば、暴発しても今回のように逆巻を軸として我々が賢工のように切り崩せる証として提示できる。〉

    即応性を保ちながら1つの企業に肩入れをしない中立の立場を保っていた逆巻だからこそこんな無茶な話を切り出した。

    《悔しいがここに策謀が得意な政治将校はいない。腐っても皆、軍民なのだ。その癖こんな席に座っているというのに自前で動かせるのは脆弱な無人機と過剰戦力のゴエティア。それならゼロサムゲームに身を投じていない逆巻の常識的な尺度で我々のブレーキもやってもらいたい。そんな下心で接触をした訳さ。》

    【コレに関しては辞退してもらっても構いません。】

    〔これを飲んだ場合、逆巻に対する他企業からの風当たりも当然強くなる事と思われます。〕

    『理事会は我々で黙らせるつもりです。貴女の逆巻やゴエティアをチラつかせる滑稽な踊りはしません。』

  • 147アズマ工業◆PPyRfvMZl625/05/29(木) 10:51:56

    >>125


    「彼奴らは強いぞ、コロニーという態勢が崩れたとしても、すぐに次の支配構造を考えつくだろう。

     いつまでも雌伏を続けてはいられまい、君らには必ず、奴らの先手を取らなければならない時がやって来る……それが無謀であると分かっていても」


    【────────────深く、背もたれへと体重を預ける、縁側に吊り下げられた風鈴が、空調の風を受けてリンと涼やかに響いた、夏を帯び始めた陽光は老爺の背後から射し込んで、その表情は暗く逆光に染まる】

    【吸い込まれそうな暗澹を湛えた瞳だった、皺枯れた両の指を木杖に添えて、しかしてそれは樹齢の様に今にも杖と一体化してしまいそうな程だった、齢八十を超えた、義体ではない、人間の老人だった】


    「古来、人類は進化と共に力を求めて来た、君の記憶にない程の古い時代から、戦争、紛争、内乱に威力偵察を含めた小競り合い、一見平和に見えても世界の何処かに必ずそれはあった。

     “敵より強い力を”、“敵より新しい科学を”、求めて、求めて、“奴ら”はその度に現場へと介入し、研究し力を付けた、クロノス・インダストリーという巨大な支配者を作り出したのは、元を正せば人類というものの果ての無い欲望だ」


    【傍らに控えたアズマの重役が、何か、否定する様に口を開きかけて、けれどもそれは老爺の落ち窪んだ目元から垣間見える深い諦観と絶望とを悟り静かに噤む、社内の反対を押し切り、既に作業用機器開発の重鎮であったアズマ工業を戦闘用BFの開発企業への強引な方針転換を成した辣腕の経営者は、痩せ衰えた覇気で以て静かに旧愛卿を見つめていた】


         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    「それは、我々やその前の世代が作り出してしまった負債だ、何処かで清算をしなければならなかった。

     だが、それでも奴らの科学力は人の役に立ってしまった、だからと後回しにし続けて、そんな時に“インベイド”だ」


    【心底恨めしそうに、己の脚をポンと叩いた、骨ばった細い足だ】


    「助言などをしたところで、その言葉に責任が持てる程、私は若くない、インベイドをこの惑星から追い出すその時に生きていられるかも分からんのだから」


    【カラカラと渇いた笑みを溢して】


    「────────────インベイドを駆逐する為の技術なら、どれだけあっても満足などは無い、新技術の提供、ありがたく受け入れさせてもらう」

  • 148ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 10:51:56

    >>143 >>144

    【月光に見えたからこそ、確かに在ると信じる。それもまた人の縁なのだろう】


    【しかし月光とは照り返す光だ。故にこそやはり、人の内から神は産まれる。ユスラにはそう思えたが、秘することにした】

    【鏡月とは、何を反射するかで光を変えるだろうから】


    「あは…神父様はずっこいね〜。おねーさん、神様は信じらんないけど……」


    「祈りは信じてるよ。それは人のものだから」

    【ふわりと微笑んだのは、きっと造り嗤いでも作り笑いでもなく、確かな本当の笑みだろう】


    「そそ、最初の質問も、当たり」

    【無視してしまった質問へと、遡って答える。羅刹を悼む為に来たことを秘する必要は、もう無いだろうと思ったから】


    「…祈りも、導きもなく、ただ眠れるといいな……って」

    【月光とは、時に狂気と紐付けられる。人を誘い、破滅させんとするものと。羅刹が見たのは恐らくそういう導きであり、その祈りは呪いとなっていたと、ユスラは思えてならない】

    【故にこそ、眠りを妨げる光はない方がいい。夜を迷い進む者に月光が必要ならば、眠る者には深く受け入れる深海こそが必要なはずだ】

  • 149ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/29(木) 11:05:38

    >>145

    「いや、俺が間違ってたな、君はそのまま純粋なままでいてくれ……」


    【あまりの純粋さを眩しく感じ思わず天を仰ぐ、自分の忘れてしまった何かが汚れた心に突き刺さる感触を感じる】

  • 150グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 11:05:40

    >>148

    『"呪いと海に底は無く...

    故に、全てを受け入れる"


    羅刹の行くべき安寧は、

    そこにあるのでしょうね』


    とある古い言葉を神父は呟いた。


    『小狡い、ですか。それは結構な事だ

    跳ね返されなくてこちらも安心しましたよ』


    ふふ、と神父は笑みを漏らす

    漸く本心からの表情を見られたからだ

    そして...一つ質問を投げかける


    『貴女には、導きはあるのですか?

    それとも......未だ、暗いままなのですか』

  • 151逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/29(木) 11:07:23

    >>146

     カンナは席に座り、賢人会議に在籍するものたちの話を頭の中で整理する。

     一つは軌道降下作戦に対する評価、そしてもう一つはこちらとあちらの間に存在する『誤解』を解きたいという、賢人会議側の願い。

     最後は逆巻重工が、あるいはカンナが賢人会議へ参加すること……。理事会への牽制、そして内部へのセーフティとしての役割。

    (聞く価値と道理はある、な)

     判断が口を開かせた。


    「私の父は賢人会議に在籍していた頃、狂しておりました……そして正気に戻り……賢人会議を脱した」

     まずは、こちらの認識だ。


    「いや、あるいは賢人会議から追われ……どちらにしても逆巻重工は人自連内部でもパワーバランスに極力関わらず、最穏健派でありつつも中立の立場にならざるを得なかった」

     そこまで話したカンナから、ふぅという息が漏れた。感情を抑える吐息だ。


     中立とは、力がなければ諸共に潰されることを意味する。

     逆巻重工の戦いとは、20年を通して密かに味方を増やし、敵を減らし、そして相入れぬものと距離を取り……やり過ぎたものの首を斬ることであった。


    「私が知りたいのは、正気に戻った父が賢人会議を追われたのか。それとも自ら脱したのか……当時の賢人会議が、狂していたか否か。この二つ……そちらの認識でよろしいので、お答えください」

     すり合わせだ。カンナは、逆巻重工の持つ溝を二つ提示した。


    「我々に、軍事的な倫理ブレーキを踏ませたいというあなた方六名の判断は理解しました。ゆえに……ここだけは知りたいのです。これが、私たちの最も知りたい、譲れない一線」

     カンナは無礼、ともすれば侮辱であることを承知で頭を下げた。

              ・・・・

    「私たち逆巻重工は、企業国家です。恥を承知で申し上げますが……我々はケイ・サヤギリがクロノスの手で死亡していた場合、A-1コロニーへの軌道降下を計画していました」

     逆鱗を踏みつけられれば、ブレーキどころか。他者へ贖いを求めるまで止まらぬ側面を告白する。


    「軍事的損益や、企業的利益を顧みない行動を取りかねない我々の手を取るリスクもあると思われます……どうか、ここも擦り合わせましょう」

     即答しては互いの首を絞める可能性すらある。長く話すべきと判断したカンナは言の葉を紡いだ。

  • 152ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 11:50:12

    >>150

    【『呪いと海に底はなく、故に全てを受け入れる』。彼の呟きに、ユスラも同意するように頷いた】


    「…おねーさんは、迷ってないから」

    【紫水晶とは、光と熱によって劣化、退色してしまう特性を持つ】

    【その瞳が暗くも鮮やかな色彩を放つのは、つまり闇に囚われているからこそなのかもしれない。彼女にとっての導きは、もはや眩いばかりなのだろう】


    「……月よりも、海がいいな」

    【深ければ尚更いい。澱みが結晶化したような黒紫の瞳は重く、しかし空虚だった】

    【祈りすらも、呪いばかりとなって久しいように】

  • 153賢人会議◆YMCgTirJag25/05/29(木) 11:52:08

    >>151

    〈…逆巻さんには入れ替えの時に積極的にサボタージュをして我々をこの磨かれた椅子取りゲームで勝たせてくれました。その後は『汚れた手では未来を思う君たちの邪魔にしかなれない。』そう仰って降りてしまわれました。その後は貴女がよく知っているはずです。〉

    当時の事を思い出したのか6名の賢人は静かになった。

    その後に紡がれた逆巻の家族を守る為ならば軍も企業も関係の無い戦いをする。そんな事を逆巻のCEOが言った。

    『それが…何か問題でもあるというのかい?』

    ホログラムの男が口を開く。

    『家族のためであればどんな者にも牙を剥く。実に中立らしいじゃないか。だからこそ今……すま…ノイズが……回復した。《異常な振動を検知、粒子濃度上昇。高度をあげます。》頼む。ーー失礼、私が言いたいことは、多頭の獣である人自連では必要。という事だ。恥じることは無いさ、逆巻女史。…済まないな議長、私はこれで失礼するよ。』

    〈わかりました。調査報告を待ってます。〉

    『ああ、期待していてくれ。』

    ホログラムが消え、席がひとつ空いた

    《S.Gは自由だな、ほんとに。》

    〔A.Mさん、彼でないとあんなところに調査なんか行かないのですよ?〕

    《わかっているさ。》

  • 154ノイン◆fDey8JUvvk25/05/29(木) 12:04:24

    >>145

    >>149

    「……では、どうぞこちらへ。」

    【大きく扉を開け放つ。それが目の前の二人への敬意と回答であった】

    【自分は座布団と正座椅子を2セットばかり上座に用意する】


    「しかし、お二人のような方々がこの場にいらしてくれたことは、まさにペペロンチーノの導きというほかにありません。」

    【備え付けの急須で緑茶を淹れながら落ち着いて語る】

    【その意図は、純粋さを称すことであった】


    「パスタ。塩。ガーリック。赤唐辛子。オリーブオイル。それに水。」

    【湯呑みを2人の前に置きつつペペロンチーノをチラと見た】

    「それだけで、至高の料理は完成します。」

    【紙皿にペペロンチーノを取り分けていく。使い捨てのスプーンとフォークも配った】


    「皆、難しく考えすぎなのかもしれませんね。」

    【単純さが正解となることもある……そう誰にでもなく語りかけた】


    【ペペロンチーノは紙皿の上で湯気を立て。薄オレンジ色の光を静かに照り返している】

  • 155グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 12:11:38

    >>152

    『そうですか...それは失礼を。』


    濁り切って久しい黒紫の眼を見つつも、

    神父はやはりそこで引き下がらなかい

    その眼の濁りを色褪せ上等で照らし、

    そのまま澄んだ水晶にしてあげたい...と

    身勝手ながらもそう思ったのだった


    『貴女が祈りを眩しく感じるのなら、

    私が代わりに祈りましょう。大佐殿...』


    "だから、貴女は安心して海へ行きなさい"

    そんな風に神父は話を締め括る


    『お疲れなら、一休みして行きますか?

    教会は体力を回復させる所と聞きましたよ』


    この神父、意外にもRPGの経験はあるらしい。

  • 156旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/29(木) 12:37:34

    >>147


                       ・・・・・・・

    「──────────────────私が清算します。“グランセン”を名乗る以上、我々にはより多くの“責任”と“罪”がありますから」



    微笑みながら、旧愛卿は胸を張った。

    グランセン王国が積み重ねた世代は並大抵の企業を超える────────否。歴史を辿ったのなら、そもそも商人が力を持ち株式会社が初めて生まれるよりも以前から西方列強として君臨していたのだ。


         ・・・・・     ・・

    クロノスを見過ごしたのは彼らの負債でもある。

    寧ろ一層罪深いとさえ言えるだろう。復興を謳いながら、その良い面だけを手に入れるというのは欺瞞だろう。



    グランセン解放戦線は、自らの責任から逃げない。

    クロノスが彼らの国を滅ぼした行為に善悪は元より存在しない。純粋な強弱の結果に過ぎない。旧愛卿はそう考えている。

    だからこそ、感情に判断を惑わされる事はない。




    「─────────────────お気遣い、ありがとうございますわ。では、此方が製造方法と基礎理論となります」


    微笑みを浮かべて、旧愛卿は粒子ビーム拡散技術を差し出した。

  • 157ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 12:40:39

    >>155

    「…ありがと。優しいんだね〜」

    【祈るのは人の勝手だ。それを止める権利は誰にもあらず。呪いが憎悪の炎を熾すのであれば、祈りは人間性の闇にも光を与え、払うこともあるかもしれない】

    【或いは闇と光に区別などなく、等しく人間性なのだろうか】


    【きっとそのどちらも、深海に沈めば変わらず、深淵には澱みのみがあるのだろう。それはまさに、真の平等と言える気がした】


    「あははっ、なら旅の記録もつけてもらおうかな〜」

    【教会の神父にも俗物的な娯楽の造詣があるとは意外で、けれど人間らしいと感じた】

    【そして彼女は伊達に“サボり魔”ユスラなどと呼ばれていない。折角見つけた『セーブポイント』なら、是非活用させてもらおうと思うのだった】

  • 158龍影◆9BZ6kXGcio25/05/29(木) 13:01:10

    >>118

    「いやーケイはこういうプレイ出来なそうだからやってなくてさー」

    絹のように滑らかで吸い付くような肌に乗る泡は乳房の薄桃色をした頂点と柔らかな曲線で作られた下腹部の秘部を白く隠す。

    「うてなちゃんは逆に好きなの?ソーププレイってやつ。」

    モコモコした泡をまとい、細い体を隠している友人に聞いた。

    「好きなら好きで付き合うけど。」

    自分は何を言っているのだろうか。だからといって逆巻の女性陣も居る大浴場でおっぱじめる程の度胸はない。

    …そういえばうてなちゃんは今左手が空いていたな…

  • 159グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 13:04:17

    >>157

    『ふふ、素直にお褒めに預かります』


    いつか、踠くようにはならずとも

    水面に透けて見える微かな光へと、

    彼女が手を伸ばせるように祈りつつ


    『冒険の書が消えないようにも、

    ここで祈っておきましょうかね?』


    くすっと顔をはにかみながら、

    神父は年相応に笑みを浮かべた

  • 160逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/29(木) 13:06:09

    >>153

    「そう、ですか……父のあの姿は……」

    (打ちひしがれながらも成すべきを成したからこその、抜け殻の如き姿だったのか)

     カンナはようやく、10数年の時を経て父を理解できた。目が見開かれて、言葉を紡ぐことも忘れてしまう。

     S.Gの言葉は、逆巻の狂気とも言える側面を肯定するもので。彼は彼なりの戦いを続けていることが、カンナにも強く理解できた。

     では逆巻重工は、逆巻カンナはどの選択を取るべきなのか。思考を回す。回して……


    「ミュール、アポロ、紅陽……いくつかの企業がグランセン解放戦線と繋がりを構築していることがわかりました」

     逆巻カンナは選択した。


    「ですが、彼らはどこまで行っても人自連であり。グランセン解放戦線本隊はこちらといつでも繋がりを切れるラインを保つでしょう。あるいはインベイド戦争後に独自勢力と化す可能性もありますが……」

     秩序と混沌。二つを秤に乗せて。


               ・・・・・・・

    「彼らは人自連にとって極めて有益です。各所への技術提供、及びヴァルハラテックと共同して、ハイエンド機体を開発……あるいは既に完成しているでしょう」

     思考を回す。回し、考え、選択する。言葉を選び、賢人たちへ伝える。


    「ワーグナーモデルは一層躍進するはず……UNBFはこのままでは早晩、足手まといの木偶の坊になってしまう危険があります」


     ・・・・・・・・・・・・・・・・

     二つの玉を落とさないことを選んだ。


    「この流れに乗り遅れないようにするべきです。我々逆巻重工も、彼らとの技術提携を結ぶ流れを構築しています。主敵にしろ仮想敵にしろ、対クロノス及び対インベイド技術の進歩は必須」

     カンナの目が、グレイブを射抜いた。


    「理事会を作るならばアズマ工業、ヴァルハラテック、NAの参加は必須でしょう。そして私たち逆巻重工は賢人会議、いえ、人類自由連盟軍事戦略部門へ入ります」


            ・・・・・・・・・・・・・・・・

    「牽制ではなく、お互いの戦略が一致している今こそ、彼らと深く手を取り合うべきです。」

     若輩なりの脚本であった。

  • 161東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 13:10:33

    >>158

    『いや、やるなら......って何言わせんねん』


    ソーププレイはほぼやった事がないので

    特に特筆すべき事は言えないものの、

    そもそもここで言わせんなや、とツッコんだ


    『?...何かついとる?』


    左手を龍影の方に伸ばしながら、

    特に何も疑わずそっと見てみる

  • 162賢人会議◆YMCgTirJag25/05/29(木) 13:53:36

    >>160

    〈ふっふっふっ…はっはっはっ!〉

    グレイブは豪快に笑った。

    逆巻はゼロサムゲームをしないのでは無く、する必要が無い程に下準備をしていたのだ。若いのにここまで出来るとは。全く、脱帽ものである。

    〈いや、済まない。貴女の危惧なされた企業郡はインベイドが居なくなるまで暴れる事はない。それにアズマ、ヴァルハラ、NAもしっかり理事会へ入れているさ。安心してくれ。〉

    《それにUNBFOSはアップデートを続けている。ゴエティアのデータも入れば木偶の坊にはならないと私が保証しよう。》

    A.Mは自信を持って話した。

    〈だいぶ遅れてしまったな…企業と役員ではなく、同志として改めて。ようこそ人類自由連盟軍事戦略部門へ。歓迎しよう。逆巻カンナ代表。〉

    やはり、逆巻には頭が上がらない。

  • 163ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/29(木) 14:04:43

    >>154

    「それじゃあ失礼させてもらって……」


    【開けられたドアから室内に入り、用意された座布団に座る、紙皿に乗せられその熱さを示す様に白い湯気を立てるペペロンチーノに正面から向かうとフォークを手に取り、料理人に軽く会釈をしてから食事を始める】


    「まずは一口、……!」


    【フォークをクルクルと軽く回してパスタを絡ませ口に運ぶ、熱さとともに香ばしいガーリックと唐辛子のピリッとした辛さが口内に広がり、ほんのりと塩が効いたパスタの素朴な味わいと一体化する、食欲をそそる味わいが手を動かし紙皿の上に乗せられたペペロンチーノは数分としない間に消え去った】


    「ふう……、見事な腕前、こんな美味いものを食べたのは久しぶりだな……」


    【余計な飾りなど無用と短い言葉で味の感想を伝える、口内の余韻を楽しむ為に未だ湯呑みは握ったままだ】

  • 164アズマ工業◆PPyRfvMZl625/05/29(木) 15:34:25

    >>156


          ・・・・・

    「……うん、とても良い、私がそれを目撃することは出来ないだろうが、楽しみにしているよ」


    【結局は、彼女らの様な次世代に全てを託さねばならない、だからこそ、彼女がそれを託すに足る人物であるという確信が欲しかった、老爺は一度深く頷いて】

    【モニター端末に旧愛卿から差し出されたデータメモリを挿入し、表示される書面を睨む】


    「与志野、こういうのは技術屋畑出のお前の方が分かるだろう、どうだ?」

    『……現行機への搭載となると、実証試験に暫し時間はいただきますが、恐らくは問題無く』


    【老爺よりも真剣に書面を読み取っていたのは、与志野の方であった】


    『粒子ビーム関連技術に於いて、我々はクロノスに大きく劣ります、これを実用段階まで持って行くことが出来れば、盤面に対し強力な一手になるかと』

    「そうか、なら、実務の方は君らに任せよう、私の役目はこれで終わりだ」

  • 165龍影◆9BZ6kXGcio25/05/29(木) 17:13:54

    >>161

    「触ってみる?作り物だけど質感は凄いよ。」

    龍影は台に乳房を揉んでみるかと提案した。

    まぁここに入るであろう人間は逆巻関係者しか居ない。見られても問題は無いだろう。

    「お?どうした?左手さっきから収まり悪かったんじゃないのー?ほーれほれ。幸福製造機ですよーっと。」

    その柔らかそうな双丘は台の目の前で大きく弾む。

  • 166旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/29(木) 17:25:40

    >>164


    「えぇ。私も、残念ながら企業の皆様のような実務能力はおりませんので─────────────後の事はお任せするべきですわね。私よりもずっと上手く進めてくれると思いますので」



       ・・・・

    何事も適材適所である。「アズマ工業」という巨大企業を経営する彼らを上回る組織運営能力を旧愛卿は持ち合わせていない。


    ──────────────────脳幹に必要とされる機能と、指先に必要とされる機能は違う。

    その点で、旧愛卿は自身を上回る人物が世界には数多く存在する事を理解している。



    「アズマ工業」は生産力だけでなく、其れらを十全且つ効率的に運用する能力で旧愛卿を歯牙にも掛けない。

    「ヴァルハラテック」は有する最先端技術の数と質で以って旧愛卿を遥かに上回るのは疑いようのない事実だ。

    「逆巻重工」には企業が互いに鎬を削り合う人自連という組織への理解度、その健全化を関する経験値の違いを見せ付けたばかりである。

    「NA社」もその食糧生産力によって旧愛卿よりもずっと深く、大きな力で世界を支えている。



    「今回のこの会談が、皆様にとっても有意義なものとなったのなら光栄ですわ」


       ・・・

    誰かに任せる。其れは決して悪ではない。

  • 167ラルト◆C01O2YJoxg25/05/29(木) 17:32:28

    >>154

    「いただきます」

    正座して手を合わせ目の前のペペロンチーノに会釈する

    隣にいる人の食べ方を見てそれを真似するようにフォークを回してパスタを口に運ぶ


    「これは…、美味しい!」


    ガーリックと唐辛子が塩がほんのりと効いたパスタと完全に一体化しながら口内に完全に広がりそれを味わう

    それがまた食欲を刺激するため、一口、また一口と手を動かし食べ続ける

    気がつけば紙皿の上にあったペペロンチーノは3分と経たずに消えてしまった


    「ごちそうさまでした、初めて食べましたが最高に美味しかったです」


    目の前で手を合わせペペロンチーノがあった紙皿と作った人に会釈する

    こんなに美味かったとは思わなかった為、感動している自分もどこかにいた

    ハンカチで口を拭き湯呑みに入った緑茶を口直しの為に飲む

  • 168東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 17:50:07

    >>165

    『...お前は何を言うとるんや』

    冗談ではない。心象問題は置いておいて

    結婚したばかりの友人の胸を揉むなど...


    【お?どうした?左手さっきから

    収まり悪かったんじゃないのー?

    ほーれほれ。幸福製造機ですよーっと。】


    『やってやろうやないかコンニャロォ...!』


    台、キレた!


    『うっわガチやん。ガチの素材使っとるやん

    桜空時代より揉み心地ええんやないの?コレ

    ...ウチのも、揉め!大してあらへんけどな!』 


    恋人仕様に新調されたボディの材質に、

    "成程、これがあの健気な男を狂わせた

    歳上義体のマーメイドってやつなんやろか"

    そんなキャッチコピーを頭に浮かべながら、

    過去と揉み心地を比べつつ感想を口に述べる。

    柔らかく、細い指で掻き分けられて形を変え

    スライムのように扁平になったりもする様は

    同性の台からしても確かに魅力的だった。

    そして、なんか悔しくなったので手を取り

    龍影の手を自分の膨らみにに押し当てる。

    (ちなみに余談だが、貧乳とされる胸は

    柔らかめの生のパン生地に感触が近く

    手に吸い付く感触がして癖になるらしい)

  • 169逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/29(木) 18:32:41

    >>162

    「皆さんもよろしくお願いします。……子どもたちの、未来のために」

     カンナは北方戦線を含めた、初期インベイド戦争時代の符牒で持ってグレイブの言葉に答えた。


    「戦略や軍事に関しては私の補佐官、ユズハ・ミドリマをオブサーバーとします。彼女のほうが戦いには明るい」

     それはカンナにとっては必然と言える事項であった。

     交渉や政治案件ならばある程度はこなせるが、軍事に関わる場面であればユズハが適任だろう、と。


    「それならば、逆巻重工も遠慮なく一企業として、あちこちに手を伸ばしていきましょう」

     グランセン解放戦線に関わりを持っている企業達との交流。そこに否を言わないのであれば、今後も。


    「逆巻らしくやらせていただきます」

     それが、ある種の宣誓であった。

     誰であろうと、クロノスであろうと。信頼と信用と取引を以て……協力し。そして逆巻らしく戦うことへの。


    「それと、こちらを」

     そしてカンナは一枚、メモリーをグレイブへ手渡した。


    「ケイ・サヤギリと蒼風、そして蒼風改の全力機動データ。及び逆巻重工の降下部隊の戦闘ログです……ご活用ください」

     遅れに遅れた手土産を以て、カンナは穏やかに笑った。


    「父と、皆さんの名誉と誇りを……十数年、偏見で曇らせていた目でありますが。全力を尽くす覚悟です」

     逆巻重工、六代目CEO・逆巻カンナが、賢人会議の一員として席を持った瞬間であった。

  • 170龍影◆9BZ6kXGcio25/05/29(木) 18:34:16

    >>168

    こねくり回すその小さな手はシリコンバルーンのような独特の硬さのない人工胸に吸い付くように沈みこむ。

    その際に乳首を手のひらで撫でられてしまった為、甘い声が漏れた。

    「んっ…///」

    思ったよりも触り方が上手い。

    龍影の甘い吐息が台の頬を暖かく撫でる。

    おもむろに手を掴まれ、うてなの慎ましい胸に触れる。

    縁は肋骨に触り、手のひらには反発性の低いパン生地のような感触が伝わる。掌底に少し硬いツンと尖ったものが触れた。

    『えっ?』

    その時、大浴場の出入り口付近から声が聞こえた。

    龍影は恍惚とした顔で濡れた髪を背中にチラチラと張り付かせながら振り返る。

    『ごっごめんなさい!』

    声の主は列車内でカチカチに固まったアイスと格闘していた逆巻の女の子であった。顔を赤くして脱衣場に戻って行った。

    「ありゃ…うてなちゃん、ちょっと盛り上がりすぎたみたいだよ?」

    気持ちの良さそうな顔で胸を触らせていた友人に声をかけて事態を終わらせようとした。

  • 171東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/29(木) 18:50:21

    >>170

    『んっ...ぉ///、おまえが始めたんやろが...』


    胸に触れた龍影の手の感触に、

    慎ましい身体と声が跳ねる。

    口の端から湯気とは違う吐息が漏れ、

    湯に浸かってもないのに顔は紅潮していた


    『"ごめーん、続きは部屋でするからさ"

    とか言ってやれば良かったかもしれへんな』


    事態を終わらせようとする龍影の説いに

    冗談をもって取り繕い、それに同調するが

    何も刺激しなかった時間が多いせいか

    すっかり身体の泡は消えてしまっており、

    白い残滓が鼠蹊部を這って下腹部に流れ...


    ・・・・・・・・・・・

    糸のような粘性を示して、下に零れ落ちる


    それが、目の前の龍影の心にどう響き

    何かを芽生えさせたかは分からないが。

  • 172ノイン◆fDey8JUvvk25/05/29(木) 19:22:13

    >>163

    「そう畏まらずに……」

    【会釈には小さく浅慮し僅かに目を逸らす】

    【確かに供した側として食べている姿は気になるが、それでは此方の視線を気にして向こうが食事に集中できないやもしれない、と】


    【それに直接見ずとも、紙皿の上に乗せたペペロンチーノが消えていくのが分かる。それだけで十分だった】

    「久しぶりでしたか。それは良かった。」

    【こちらも言葉少な、余計な飾りを抜きに安堵を零した】

    【幸せの味を覚えているのは良いことだ】

    「(いや、私の味が幸せの味だと思うのは流石に傲慢だろうな)」

    【自省。】


    >>167

    【そしておそらくパスタも始めてだろうに、礼に欠けまいと努力する少年の姿にも目頭を押さえそうになる】

    「……そうですか、美味しいですか。」

    【もうダメだ。目頭を押さえていた。何とも弱くなったものだ……】


    「………世の中にはまだ貴方の食べたことのないペペロンチーノが……様々なものが貴方を待っています。どうか健やかに」

    【最高に美味しかった、と言えるその感性を大切にして欲しい、健康に。できれば長生きしてくれ。そう願いながら】

    「(だが、願うだけではいけないな。人類の未来のため……私もまた、飛び立とう)」

    【活力を貰っていたのはむしろノインの方かもしれなかった】


    【音もなく、自分の分のペペロンチーノも食べる】

    【先ずガーリックがガツンとパンチを利かせた。ソースは完全にパスタにからんでいるので、油っぽさはない。ミネラル由来の塩味が効いているパスタはモチッとコシのある食感。唐辛子のピリリと来る刺激が後味を保障し、心地よい旨味が口内に残る】

    【食事は当然のごとく進んだ】


    「(成程、これは茶を飲むのも少しばかり惜しい……)」

    【手に取った湯呑を覗き込む。そこに映る墨と蒼の眼の女は、心なしか嬉しそうだった】

    「お口にあったようで、何よりです。」

    【数分で完食した二人に向けて手を合わせる】

  • 173ミカエラ◆KPwoT407kA25/05/29(木) 20:07:39

    「仮想試作弾頭の計上数値、上々でしたね」
    【ヴァルハラテック本社内研究室で、2人の研究者がとある成果について談笑していた。片方は上機嫌な様子が見て取れる】
    そだねー…ジグドニットでこんな事が出来るとはカンナさん様様、近々逆巻にもこれに関しては共有しとくべきかな
    【重合金シグドニット鋼にミュールの技術を携えた『アウローラ』のコア粒子変換技術の応用…それらの併せ技を以て天才女史の頭脳に去来した“重力弾”構想は、R/W2-05の頭部高度情報演算集合体が弾き出した予測値にて目ざましい結果を弾き出した】
    「これでアカデメイア対策もバッチリですね!コア粒子固形圧縮の時点でもう勝ちも同然かと思いますが、コレが加わればどんな発明が立ちはだかろうと​───────」
    …いや、これはアカデメイアには出さない
    「えっ」
    【冷えた声音で、ミカエラが断言する。『アカデメイア』に出すということは、この理論を“応用”した殺戮兵器をどこの馬の骨ともしれない存在に明かしかねないということだ。ワーグナーモデルやコア粒子固形圧縮技術と比較すると、この発明は根本的な威力が高すぎると判断した】
    ・・・・・・・・・・・・・・・・
    ストラクチャーになる可能性がある。実際に作ってじっくり運用した上で丁度いい具合を探っていかないととんでもない事になりかねない
    「…す、すみません。私てっきり目先の欲に囚われてて」
    いいよいいよ、成果が出たら喜ぶのが研究者の性だしね
    【だからこそ、今はシュミレーター内での入念な仮想運用のみに留めている。予想威力もさることながら、一発一発の価格がBF1機分以上に相当し、リサイクルも不可能な代物でおいそれと実演など出来ないし、外様の天才に安くされても困る…あからさまに最優秀賞たり得ないものをみだりに世に放つ程度の迂闊さがあったのなら、ミカエラは人自連には居られていない】
    頭が良すぎるのも考えものだぁー…
    【天を仰ぎ、ミカエラは自分の才能を呪った】

  • 174ラルト◆C01O2YJoxg25/05/29(木) 20:19:06

    >>172

    緑茶を飲みきり空になった湯呑みを置き一息つく

    「また食べたくなる味でした、これからペペロンチーノが楽しみです」

    美味しいものが食べられて空腹が満たされたようで笑顔で満足そうにしている


    美味しいものが食べれた、アドバイスをくれた、ここまでの事で少しばかり残っていた警戒も完全に解かれている

    2人には心からの信頼を持っているからか、気を抜くとのほほんとしている素が出そうになる


    「本当にありがとうございますー」

    最後には完全に素を出してしまっている

  • 175ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/29(木) 20:36:09

    >>172

    【緑茶を湯呑みから一気に飲み干し食事を終える、食事を頂いた以上何か返せる物は無いかと懐を探り眠気覚まし用のミントキャンディーを取り出す】


    「ご馳走様、こんな物しか無いが口直しにでも」


    【個別に包装されたそれを数個取り出すと2人に差し出しながら自身の口にも放り込んで見せる】

  • 176ノイン◆fDey8JUvvk25/05/29(木) 21:13:44

    >>174

           ・・

    「そうですね、また。」

    【少年の答えは非常に満足のいくものであった。穏やかな雰囲気に、思わず撫でようと手を伸ばそうと思うほどだったが、そうはしなかった】


    「けれど、そちらのお兄さんが言った通り、普段は気を付けてください。」

    「多分、私たちは……とても優しい方ですから。」

    【僅かに目を伏せる。本当に目を伏せたのは、それが残酷な真実であるこの世界に対してだった】


    >>175

    【直ぐに顔を上げた】

    「ありがとう、いただきます。ペペロンチーノ最大の欠点はどうしても香りが残ることですからね。」

    【手に取り、封を切って飴を口の中へ】

    「これは……香草の。確かに口直しには丁度いい。素早く取り出した辺りに鋭い判断力を感じます。」

    【淡々と伝え、そしてラルトの方に少し顔を向ける】


    「……ああ、ラルトさんは出世払いで構いません。大きくなった時にまた何か返してください。」

    【ノインは微笑んだ。呪ってやった】

    「だから、いくらあなたが掃除屋だからと言って、汚いものから逃げだしたい時には逃げてくださいね。それが長生きのコツです。」

    【分かったような顔をして、耳障りのいい言葉を述べるのには慣れていた】

    「(何も知らぬ子が大人のやり方に染まらぬよう誘導するくらいは許してください、艦長。それが引いては……悲劇を二度と繰り返さぬことに、繋がると思うのです。)」

    【内心で言い訳をした】

  • 177ラルト◆C01O2YJoxg25/05/29(木) 21:45:00

    >>175

    「良いんですか?ありがとうございます」

    差し出されたミントキャンディーを受け取り、封を切り口の中に入れる

    口の中にミントの味が広がり爽やかな感じがする…?気がする


    >>176

    普段は気をつけるように注意するよう言って目を伏せてしまったのを見て

    「はい、あなた達は物凄く優しい人ですけど、他の人はそうとは限らないですもんね」

    信頼を押し付けてないか心配になるが本心を喋る


    というか、自分だけ何も渡さないのは不公平なのでは?

    自分も何か渡した方がいいか悩んでいたら出世払いで構わないと言われ少し困惑する


    困惑していたら長生きのコツを教えてくれた、汚いものから逃げ出したい時には逃げろと

    多分いつも以上にポカンとした表情になっていたと思う


    この人も苦労しているんだな、と変な感想が出てきてしまうが口にはしなかった

    「本当に何から何までありがとうございます、忘れないようにします」

    真面目な顔になり感謝の意を伝える、食べる事も飲む事も金も大事だが何より一番大事なのは己の命だからである

  • 178ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/29(木) 21:52:38

    >>174

    「彼女の言う通りだな、命あってのなんちゃらってやつだ、俺からは気楽にやれとだけ言っておくぜ」


    【部屋の端に移動し、柱に背中を預けて身体を伸ばしながらマルガリータの言葉に繋げる形でラルトと呼ばれた掃除屋に話しかける、それと同時に】


    >>176

    【マルガリータ・ペペロンチーノを名乗る女性に目を向ける、記憶が確かであれば以前同じ戦場にいた筈だ】


    (あの時は通信が出来ず僚機が代わりに通信を担当していた、今は全くそんな素振りも見せない……)


    【穏やかな表情でラルトに話しかける彼女はまるであの時とは別人だ、そう考えたミハエルは一つの結論に達する】


    (二重人格か……!)


    【それは盛大な間違いであるとも知らずに一人納得する】

  • 179ルフス(ランセル)◆hFOUpFQqt.25/05/29(木) 22:09:54

    >>48

    「味の方は良いですかね?」

    【向かいの席に座り、ウルヴィの方を見る】

    【美味しそうに食べているその様子から味への確信は得られているものの、一応尋ねる】


    【「実は演技だった」などを疑っている訳ではない。彼女から「美味しい」と言う感想を聞けたら良いなと思って聞く】

    【我ながら面倒な性格だとは思うが、自分の手掛けた料理なのだ。多少望みをしたって悪い事ではない筈だ】

  • 180ノイン◆fDey8JUvvk25/05/29(木) 22:10:51

    >>177

    【他の人はそうとも限らない、という認識があることを聞き、少しはノインも安堵する】

    「そうですよ。」

    【簡潔な言葉で十分伝わるかどうかはさておき、ポカンとした後に真面目になって感謝の意を伝えられたものだから、ああ、本気なのだなと目を細めた】


    「彼(ミハエル)の言うことも一理ある。それくらいですね……。」

    【あまり気負い過ぎるな、ということも肯定しておいた】


    >>178

    【視線には特に反応しない。口元に唐辛子の粉でもついているわけでもないだろう】

    【それに何やら一人で解決しているようだったし】

  • 181ラルト◆C01O2YJoxg25/05/29(木) 22:25:06

    >>178

    部屋の端に移動してる人から気楽にやれと言われ軽く微笑みながら頷く

    そういえばこの人の名前を聞いてないな…?赤目で相手の目をちゃんと見ながら

    「失礼かもですが、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」


    >>180

    とりあえずは安堵したような表情になってくれて安心した

    だがここまでの言われた事を纏めると……


    「(あれ?もしかして俺学生か何かだと思われてる?)」


    ハッとした表情になり勝手に納得して胸を張りながら

    「大丈夫です!気楽にやる方が慣れてるので!」

  • 182ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 22:29:25

    >>179

    「@も%iむ$!」

    【咀嚼と発声が同時に行われる。音程のニュアンスからのみ、恐らく肯定的な…「いい」または「おいしい」と言おうとしたことが伺えるだろうか】


    【そうして一つ目のロールキャベツを飲み込めば、バゲットを砕く軽い音の後、コーンスープに口をつけた】

  • 183ルフス(ランセル)◆hFOUpFQqt.25/05/29(木) 22:47:02

    >>182

    「ッ…ありがとうございます」

    【その様子にクスリと笑う。これを見れたのなら作った甲斐があったというものだ。料理の1番の目的は美味しく食べてもらう事にあるのだから】


    【しばらく、食事を眺め再度口を開く】


    「食べ終わったらウルヴィさんさどうします?」

    【風呂にも入ってご飯も食べた。彼女のしたい事、考えている事があればそれを知りたい】

  • 184ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/29(木) 22:57:45

    >>181

    「そういえばまだ君には名前言ってなかったか、俺はミハエル、傭兵……ではあるが本業は運び屋だな、今は物資輸送のついでのお仕事ってやつさ」


    【懐から自身の機体のエンブレムと名前、そして依頼の際の連絡先が印刷されたカードを取り出すと床を滑らせて2人に渡す】


    「もし依頼があるなら連絡はこちらにってな、物資輸送から戦闘まで、報酬さえ貰えるなら承るぜ」


    >>180

    「それじゃあそろそろお仕事に戻るかね、ペペロンチーノ美味かったよ、ありがとな」


    【マルガリータに礼を告げて部屋の外へと向かう、少し名残り惜しいが警備に穴を空けるわけにもいかない】

  • 185ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 23:00:38

    >>183

    【彼がどこか満足したように見えて、この解答に感謝される理由はあったかと不思議に思いながら、食事を進める】


    「ん、寝る」

    【しばらくして、一番最初に空になったのはコーンスープだ。飲み干した皿を置きながら、ウルヴィは簡潔に答えた】


    【動かそうと思えば動くが、それはそれとして身体は重い。指先は痺れ、胸は苦しい。眼球と脳髄は溶鉄に似て熱く、それでいて身体は凍りついていくように、石に変わっていくように固まった感覚があって、重くまた冷たい】


    【確かにウルヴィは必要があれば幾らでも無理をするが、決してワーカーホリックではないのだ】

  • 186ラルト◆C01O2YJoxg25/05/29(木) 23:05:00

    >>184

    「ミハエルさん…ですね、改めて私はラルトです。傭兵をしながら掃除屋として活動しています」

    懐から連絡先と名前が書かれている名刺を2人に手渡す

    「掃除などが必要でしたら報酬用意して呼んでください、戦闘場にも行きますよ」

  • 187ルフス(ランセル)◆hFOUpFQqt.25/05/29(木) 23:09:10

    >>185

    「了解です。…ではオレは上(2階)の方で作業してるので、食べ終えた食器は流し台に置いといてください」

    【寝ると聞いて時計を見る。そろそろ"戻らなければ"。彼女がこのまま寝るのなら、此方もやる事がやれるので内心ホッとした】

  • 188ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/29(木) 23:14:53

    >>186

    「改めてよろしくだラルト君、ここにいる間はお互い味方同士だ、助け合うとしようぜ」


    【受け取った名刺をカードケースにいれて他の傭兵の名刺と共に保管すると軽く手を降りドアノブに手を掛ける】

  • 189ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/29(木) 23:26:39

    >>187

    「ん」

    【鳴き声と共に了承のみを示して、彼を見送ると残った料理を食べ始めた】


    【一人になった食卓は、広すぎる気がして。それでも染み入るように、食事は温かかった】

  • 190グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/30(金) 10:07:11

    (次スレ立てときますね)

  • 191グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/05/30(金) 10:44:18
  • 192旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/30(金) 12:28:44

    (1/3)
    カツ、カツとハイヒールで軽やかな音を奏でながら一人の少女が進む。
    ワクワクと楽しみながら染めた蒼色の髪に涼しげなオフショルダーワンピース。何処ぞの休日の令嬢と見紛われるような姿で、しかし人類自由連盟の勢力圏からも外れた僻地を歩く。

    ─────────────────しかし、デスペラードにいつ遭遇しても可笑しくない無法地帯であっても彼女が傷付く事はないだろう。
    空に浮かぶ透明の“ナニカ”は、常に王女護衛の役割を忠実に遂行し続けている。


    「対インベイド用ストラクチャーは、一つに火力と利便性のバランスに悩まされていました。
     より高い火力や殲滅力を求めると必然的に巨大化せざるを得ず、しかし巨大化したストラクチャーは容易には動かせません──────────だからこそ、最新のストラクチャーは『固定拠点防衛』用と『移動型』に区分が可能なのでしょうね。用途に分けて特化する方が“動かし易い”」

    殲滅力だけを極限まで追求した、それこそ直撃さえすれば一撃で虐殺級さえ蒸発させられる〈ソドム〉のように。
    『固定拠点防衛』用のストラクチャーは最重要拠点の防衛の為に配備され、その異次元の火力を最重要拠点に襲来するインベイドに振るえる。

    その一方で、単体で高速機動を行う『移動型』ストラクチャーのメリットは従来のストラクチャーよりもより広範囲を素早く一掃可能な点だ。
    旧式のストラクチャーと比べると純粋な殲滅力では落ちるものの、しかし何度も投入可能なら問題にはならない。

    一撃で数千万を殲滅するか、或いは数万単位の虐殺を千回繰り返すか。
    使い分けの問題だ。単純な優劣ではなく、より場面に適した兵器を運用するのが最適解である。


    「ですが、『固定拠点防衛』用ストラクチャーの大火力と『移動型』ストラクチャーの攻撃範囲を併せ持つ対インベイド用ストラクチャーは未だ存在していない─────────」
                    ・・・・・
    当然だ。〈ソドム〉レベルの巨砲を移動させるのは不可能である以上、其れは実現しない構想である。



    「───────────────────何とかしたいですわよね、コレ」

    移動させなければ良い。砲を移動させなければ絶対に射程が変動しないのか?そんな筈はあるまい。砲の仰角を変えれば射程が伸びるように、射程というのは決して一因だけで決まふ訳ではない。

  • 193旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/30(金) 12:48:28

    (2/3)

    「また、人類がインベイドから領土を奪還しても別の問題が発生するでしょう。インベイドはコア鉱石を主食するのですから、奪還された領土にコア鉱脈は存在しないでしょう──────────補給の問題が生じます」

    淡々と、しかし一方で微笑みを浮かべながら。
    彼女の未来予測を口にする。確定事項ではないが、しかし戦略的に最悪のケースを想定する必要があると確信している。


    「現在の人類生存圏から前線まで物資を運び続ける必要が生まれます。コア鉱石以外の鉱物資源は豊かになるかもしれませんが、しかしコア粒子は恐らく今よりも広い生存圏を防衛する上で更に必要になる筈です─────────────コア粒子に依存しないエネルギー源を用意する必要しなくては」

    その条件の全てを満たすアイデアを、旧愛卿は保有している。


                       ・・・・・・・・・・・・
    「──────────────────攻撃衛星型ストラクチャー。恒星の光エネルギーを転換して従来のストラクチャーよりも広い範囲をカバーし、従来のストラクチャーよりも高い火力を実現する新兵器を建造したいのです」

    宇宙空間は遮るものが存在しない。より巨大な躯体が実現可能で、また恒星から齎されるエネルギーも大気圏による減衰が存在する地表よりもより効率的に得られる。

    惑星間エネルギー企業を母体とするミュール・コーポレーションの技術には、恒星光発電のシステムも存在している。
    アポロ・インダストリーの宇宙開発技術と複合して基礎技術と理論としては十分な水準に達している。

    粒子ビームではなく、純粋なエネルギーによる軌道爆撃ならばフリクタル装甲も貫通可能であろう。
    場合によってはエネルギー砲撃と電磁加速砲を切り替える可変機能を搭載しても良い。
    或いは、使い分けの為に威力と引き換えに連射性に優れる砲撃と連射性と引き換えに威力に優れる砲撃の二種類を用意するのも。


    ─────────────年単位の時間を必要とするであろう。通常のストラクチャーを超える規模の攻撃衛星を、しかも宇宙で完成させなければならないのだから。

            ・・・・・・・・・
    しかし、それでも建造する価値がある。旧愛卿は微笑みを浮かべながら言葉を紡いだ。

  • 194旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/30(金) 12:49:44

    (3/3)

    「とは言え、決して容易な作業ではないでしょう。率直な意見をお聞きしたいと思っております。場合によっては、理論と技術についての依頼をする事もあるでしょう」

    「──────────────あぁ、申し遅れました。私、紅陽機関ストラクチャー科の渉外担当。マルガリータ・ペペロンチーノと申します」

  • 195デュラハン◆xZJxX8ZGsA25/05/30(金) 13:15:17

    >>192 >>193 >>194

    《…零細企業の前に“そんなもの”まで持ち出して、何のつもりだい?》

    【苛立ちを隠さない、若い男性の機械音声と共に】


     ・・・・

    《独立傭兵、マルガリータ・ペペロンチーノ》

    【鋼鉄のクラゲのような何かが三機。その触手代わりのワイヤーに、紫電を迸らせながら】

    【黒鉄のフレンチクルーラーに似た何かが三機。フィンからブースター炎を輝かせ、回転しながら現れる】


    【ステルス機体による侵入、そしてわざわざ紅陽機関ストラクチャー科を名乗りながらの『偽名』】

    【さらにストラクチャー建造などという一大計画の情報漏洩】


    【警戒するには十分過ぎる彼女の行為に対して、亡霊は『さっさと帰れ』と中指を立てていた】

  • 196旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/30(金) 14:51:19

    >>195


     ・・・・

    「見積もりの相談をしたく思いまして」



    何処からともなく現れた機体に興味を惹かれながらも、旧愛卿は微笑みを崩さずに答えた。

    脅威に感じていない、という訳ではない。数というのはシンプルであるが、しかし崩すのが難しい強さである。


    況してや目の前に集まりつつある機体はその“質”も並一通りではないだろう。十全に理解し、自らの命の危機であると知りながらも首を傾げる。



                   ・・・・

    「具体的な概要と条件がなければ見積もりというのは不可能だろうと思っていましたが、不必要でしたのかしら?」



    兵器が有する性能は多岐に渡る。攻撃力を何よりも優先した兵器もあれば、或いは利便性を何より追求した兵器も存在する。

    純粋な性能よりも量産性を優先した兵器だって存在するだろう。其れらは全て「設計構想」に基づいて必要な性能と不必要な性能を比較し検討した果ての形である。



    それはそれとして旧愛卿は「もしかしてアレって無人機なのかしら?」とワクワクしていた。不審者の極みか?

  • 197デュラハン◆xZJxX8ZGsA25/05/30(金) 15:10:10

    >>196

    《へぇ…僕みたいなぺーぺーの零細企業にかい?》

    【やけに説明口調だった理由はそういうことかと納得したが、しかし】


     君たち

    《紅陽機関なら、他の連盟の企業にでも話せばいいじゃないか。僕に頼る理由はなんだい?》

    【デュラハン・ファクトリーは、言ってしまえば無名の個人店のようなものだ。人自連の加盟企業のようなネームバリューは一切と言って良いほどなく、名を知る者すら少ないだろう】

    【名を隠す偽名、姿を隠した武力。それを用意してまで訪れる価値は、客観的に見て『無い』はずだ】


    【一応は話を聞くつもりになったのか、クラゲの触手は雷光を収め、クルーラーは回転の勢いを弱めていた】

  • 198旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/30(金) 15:50:32

    >>197

                      

    「────────────────────インベイド戦争終結後、衛星砲はグランセン解放戦線に売却されるからですわ」



    テロ組織へのストラクチャーの売却という問題発言を、確定事項として旧愛卿は微笑んだ。

    紅陽機関は対外的には対インベイド積極派の対クロノス穏健派である。だからこそ、ストラクチャーを建造しても怪しまれない。


    ミュール・コーポレーションの様な対クロノス強硬派は許されないだろう。賢工グループの陸上戦艦という前例が存在する以上、ストラクチャーレベルの兵器の建造と所有は認められない。



    だが、ミュールの恒星光エネルギーシステムは必須条件である。

    一々宇宙にまでマスドライバーでコア粒子を届けるのは現実的ではない。必要な運用コストとリターンが見合わないだろう。


    故に、紅陽機関はミュール・コーポレーションとの提携を隠匿する為に人類自由連盟の他の企業に攻撃衛星型ストラクチャーの建造のサポートを申し込む事は不可能である。



     ・・・・・・・・・

    「零細企業だからこそ、私は依頼をしたいと考えております───────────────技術力についての心配も要らなさそうでしたからね」


    ネームバリューや知名度は、必ずしも有利に働く訳ではない。注目される程にその行動はより多くの者に監視され、より多くの策謀に絡まれる。


    賢工グループの失脚以前までグランセン解放戦線の協力企業が影を薄くしていたのも其れが理由だ。

    “秘密”を仕舞い込むのは、小さい匣の方が良い。



    「他にも質問等があるのでしたら気軽にお尋ねくださいな。我々としても、決して容易ではない依頼と考えておりますので」

  • 199デュラハン◆xZJxX8ZGsA25/05/30(金) 16:40:24

    >>198

    【グランセン解放戦線。クロノス・インダストリーに滅ぼされた亡国の復興を目論む者。その紅陽機関という建前での接触、攻撃『衛星型』ストラクチャー、恒星発電】


    (ミュールとアポロか。だから連盟の中で…知られると面倒臭い、と)

    (あのカメレオン…他にも居るかな。最低でもあと二社は確定か)

    【先程の『見積もり』で得た情報を精査して、見えない機体と照らし合わせる】


    【『零細企業だからこそ』。思考の間に成された答え合わせ、その次の言葉にデュラハンは僅かに驚いた】

    【どうやら彼女は自律兵器を見て…いや、恐らくここに来た時点で既に気がついていたのだろう】


    《まぁ、聞きたいことは幾つかあるけど、続きは中で話そうか》

    【自身を求めてきた本当の客であれば、これ以上足止めするべきではない。技術の価値に一定の理解を示すならば、尚更に】

    【何処で見たのか気になるが、それも含めて後ほど質問すればいいだろう】

    【クラゲとクルーラーは何処か、恐らくは元々居た場所へと戻り、倉庫のシャッターが開く】



    【その内側は店としての最低限の佇まいを整えるように、雑多に商品が展示されている。銃器から近接武器、実弾、炸薬、粒子、レーザー、プラズマに熱線。節操無しと言わんばかりに数多の武器や、機体のカスタム向けのパーツまでが散らばり、そのどれもがレディメイドではあり得ない、量産を最初から捨てた一つの作品であることが、見る目を持つ者には伝わるだろう】

    【その先で、球体頭の不気味な男…デュラハンは、『マルガリータ・ペペロンチーノ』を待っている】

  • 200旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/30(金) 17:58:45

    >>199

    カツ、カツとハイヒールの音を響かせる。

    展示された武装の形状からその機能を推測し、その設計構想と最適な用途をああでもないこうでもないと楽しげに観覧しながら少女が歩を進める。


    ─────────────────一種の納得。非常に高い、それこそ旧愛卿だけではもしかすると足元にも及ばないかもしれない技術力を持ちながらも、量産を度外視した武装の数々が彼が無名の企業であった理由を物語っている。



    或いは、逆に量産という概念を厭ったからこそ無名の企業として振る舞っているのかもしれないが。



    「それで、聞きたい事は何でしょうか?可能な限り総てに答える準備はして参りましたけれども」


    優雅に微笑みながら、旧愛卿は不気味な球体頭を気にもせずに目の前に立った。

    ───────────────“面白い”。

オススメ

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