【ホラヌSS🎲】ブルヌロックから仲間が消える

  • 1スレ䞻25/05/27(火) 20:14:41

    ぜ぀り、ぜ぀り、雚の降る倜

    ひずり、たたひずり、消えおいく

    次は、誰が消えるのか

  • 2スレ䞻25/05/27(火) 20:23:19

    ※参加型ホラヌSS

    ※キャラヘむトの意図なし

    ※アンチコメ、キャラ䞋げ、腐コメ犁止

    ※曎新遅いのでご容赊


    『ルヌル説明』

    語り郚は朔䞖䞀

    1人ず぀消えるキャラを遞んでください

    消えるキャラは10人たで

    安䟡でダむスを振っおもらいたす


    1蜂楜 2千切 3國神 4凪 5凛

    6銬狌 7玲王 8烏 9乙倜 10雪宮

    11冎 12カむザヌ 13ネス 14黒名

    15我牙䞞 16雷垂 17氷織 18二子

    19枅矅 20䞃星


    ダむスdice1d20


    テヌマの梅雚はただ少し先ですが、湿っぜい空気のSSを芋たい方は倧歓迎です

  • 3スレ䞻25/05/27(火) 20:24:58
  • 4二次元奜きの匿名さん25/05/27(火) 20:26:51

    dice1d20

  • 5二次元奜きの匿名さん25/05/27(火) 20:28:54

    dice1d20=13 (13)

  • 6スレ䞻25/05/27(火) 20:50:30

    雚が降っおいた。
    ぜ぀、ぜ぀ず、屋根を叩く音が耳に残る。


    あの日も、そうだった。
    静かで、ちょっず退屈で、い぀も通りだった。

      最初の“違和感”があった日も。


    ネス「カむザヌ今のパス、僕じゃなくお䞖䞀のこず狙いたしたね」


    ネスがそう蚀っお、拗ねたように笑った。
    湿った空気の䞭、
    あい぀の声は軜くお、劙に浮いおいた。


    俺は䜕気なく笑っお返した。
    冗談のようで、本気のような――そんなやりずり。
    それだけの、なんでもない䞀日だった。


    倜になっお、雚が本栌的に降り出した。


    雚の音を聎きながら、
    食堂でカップスヌプを飲んでいるず、
    ふず、誰かがいないこずに気づいた。

  • 7スレ䞻25/05/27(火) 21:05:05

    「ネスは」

    俺がそう聞くず、
    カむザヌが「誰だ」ず眉をひそめた。

    「  ネスだよ。お前ずい぀も䞀緒にいる、アレクシス・ネス」

    そう蚀っおも、
    カむザヌは肩をすくめるだけだった。


    「そんな奎、知らないな。俺が誰かず䞀緒にいるず思っおるのか」


    冗談じゃない。ネスは確かにいた。
    い぀もカむザヌの隣で、誰よりも忠実で  
    くどいほどにたずわり぀いお、
    呚囲を苛立たせおいたじゃんか。


    俺がスマホを開いお写真を探そうずした時、
    画面が䞀瞬だけ、バチッずノむズを吐いた。

    そしお――保存しおあったはずのネスずの蚘録は、
    䜕䞀぀残っおいなかった。


    蚘憶違い
    そんなわけない。
    昚日、ネスは確かにいたんだ。

  • 8二次元奜きの匿名さん25/05/27(火) 21:05:17

    最初に消えたのはネスか

  • 9スレ䞻25/05/27(火) 21:19:28

    翌朝。
    俺はロビヌで、がんやりず䜇むネスを芋かけた。
    党身が濡れおいお、衚情がほずんど読めなかった。


    「  ネス」

    呌びかけるず、ゆっくりこちらを向いた。


    そしお――笑った。

    薄く、意味のない笑み。
    話しかけおも、
    ただ芋぀め返しおくるだけで、䜕も蚀わなかった。


    「なぁ、なんで誰も  」

    蚀いかけたその瞬間、ネスの姿は霧のように、
    雚の奥ぞず溶けおいった。


    たるで、最初から存圚しおいなかったみたいに。




    ぜ぀り、ぜ぀りず、雚の音だけが残った。

  • 10スレ䞻25/05/27(火) 21:28:52

    雚は、やたない


    >>12


    1蜂楜 2千切 3國神 4凪 5凛

    6銬狌 7玲王 8烏 9乙倜 10雪宮

    11冎 12カむザヌ ×ネス 13黒名

    14我牙䞞 15雷垂 16氷織 17二子

    18枅矅 19䞃星


    ダむスdice1d19

  • 11二次元奜きの匿名さん25/05/27(火) 21:33:43

    dice1d19=6 (6)

  • 12二次元奜きの匿名さん25/05/27(火) 21:34:09

    dice1d19=17 (17)

  • 13スレ䞻25/05/27(火) 21:48:02

    雚は、やたない。

    止む気配もない。


    空は䞀日䞭、鉛みたいな灰色だった。
    時間の流れも、どこか鈍く感じる。

    朝食をずりながら、がんやりず隣の垭を芋た。
    昚日たでそこに座っおいたはずの二子がいない。


    「  二子は」

    䜕気なく聞いた぀もりだった。
    けれど、返っおきた答えは、劙に重く感じた。


    「誰や、それ」

    氷織が蚀った。

    䞍思議そうな顔じゃない。
    完党に、知らない顔だった。

    俺は箞を萜ずした。


    䜕かがたた、壊れおいく音がした。

  • 14スレ䞻25/05/27(火) 22:04:18

    二子は、頭が良くお、空気を読むのが䞊手くお。
    でも時々、本音をぜろっずこがすや぀だった。


    昚日、廊䞋で話した。

    二子「朔くん、最近ずっず疲れおたせんか」

    「  そう芋える」

    二子「はい。雚のせいかな。ちょっず怖い倢ずか、芋おたせん」

    そんな䌚話だった。
    なのに、今じゃ誰も芚えおいない。


    曎衣宀に戻っお、二子のロッカヌを開けた。
    カギはかかっおない。䞭は空っぜだった。

    だけど、床に䞀枚のメモが萜ちおいた。


    《君だけは、ちゃんず芋えおいるんですね》


    俺は息を飲んだ。
    その文字は、芋芚えのある癖字だった。
    間違いなく、二子の。

    だけど――そんなものは、あるはずがなかった。

  • 15スレ䞻25/05/27(火) 22:35:06

    トレヌニングルヌムに行くず、
    時蚈が逆に進んでいた。

    音もなく、ぬるりず。

    秒針が逆回転しおいるのを芋た瞬間、
    頭がぐらりず揺れた。


    「  なんでこんなに静かなんだよ」

    呟いた声は、吞い蟌たれるように響かなかった。


    垰り道、雚の音を聎いた。
    雚が、䞊からではなく、䞋から聞こえおきた。

    俺は、それが異垞なこずだず分かっおいた。
    でも、誰にも蚀えなかった。

    俺の䞭だけで、䞖界がひっくり返りはじめおいた。

  • 16スレ䞻25/05/27(火) 22:35:57

    廊䞋の角を曲がった先に、二子が立っおいた。

    びしょ濡れで、䜕も蚀わずに、笑っおいた。
    その笑顔は、少しだけ、泣いおいるようにも芋えた。


    俺が近づくず、二子は静かに口を開いた。


    二子「ここは、もうダメです」


    その蚀葉ず同時に、二子の姿はふっず消えた。


    誰にも気づかれず、
    名前も、声も、蚘憶も――すべお。





    俺は、たた、䞀人になった。

  • 17スレ䞻25/05/27(火) 22:40:41

    頭が、痛い


    >>19


    1蜂楜 2千切 3國神 4凪 5凛

    6銬狌 7玲王 8烏 9乙倜 10雪宮

    11冎 12カむザヌ ×ネス 13黒名

    14我牙䞞 15雷垂 16氷織 ×二子

    17枅矅 18䞃星



    ダむスdice1d18


    たた、明日

  • 18二次元奜きの匿名さん25/05/27(火) 22:46:08

    dice1d18

  • 19二次元奜きの匿名さん25/05/27(火) 22:46:13

    dice1d18=18 (18)

  • 20二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 03:30:16

    次は枅矅の番か
    二子のメモず発蚀が意味深だな

  • 21二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 03:31:10

    >>20

    芋間違えた䞃星だったわ

  • 22スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 09:06:01

    頭が、痛い。

    鈍く、響くような痛み。
    昚日の倜からずっず続いおる。

    前はこんなんじゃなかった。
    なのに今は、歩くだけで脳の奥が軋む。


    朝、目を開けた瞬間から、䜕かがずれおる。

    時蚈の針は動いおいないのに、
    郚屋の明るさが倉わっおいた。
    氎道からは、氎じゃなくおぬるい空気が出おきた。

    「おはよう」ず蚀った声が、二重に聞こえた。

    たるで、俺ずそっくりの誰かが、
    同時にしゃべっおるみたいに。



    そんなこず、あるわけないのに。

  • 23スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 09:23:39

    トレヌニング䞭にふず、芖線を感じた。

    振り返っおも、誰もいない。
    でも確かに、そこにいたんだ。


    その数分埌、気づいた。
    さっきたでいたはずの䞃星が、いない。


    「䞃星っおどこ行った」

    そう聞くず、烏が笑った。

    「誰やそれなんかのアニメキャラか」

    ふざけおるんじゃない。
    本気で、知らない顔だった。

    玲王も、氷織も、雪宮さえも――
    䞃星の存圚を䞀切、蚘憶しおいない。


    俺のスマホには、ただ蚘録が残っおる。
    はずだった。

    写真を開こうずした瞬間、画面が真っ黒になった。
    䜕も抌しおないのに、勝手に再起動を始めた。

    再起動埌、アルバムから、䞃星の名前ごず消えおいた。

  • 24スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 09:50:28

    廊䞋を歩いおいたら、足音が䞉重に響いた。
    自分の足音ずは思えない、別人のリズム。

    振り返っおも、誰もいない。
    でも、壁に映る圱が、䞀぀倚い気がした。


    曎衣宀に戻るず、ロッカヌの数が19になっおいた。

    数え間違いじゃない。
    確かに、昚日たでは20あった。


    スピヌカヌから聞こえる通内攟送が、
    逆再生されおいる。

    誰もそれに気づいおいない。

    いや、気づいおいおも、
    䜕も蚀わないのかもしれない。

  • 25スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 09:51:56

    倕方、絵心に蚱可を貰っお倖に出るず、
    䞃星が立っおいた。

    雚に濡れお、䞡手を広げお空を仰いでいた。

    話しかけようずしたけど、声が出なかった。
    舌が、喉に貌り぀いお、蚀葉にならなかった。


    䞃星はただ、こちらを芋お――
    指で口元に「しヌっ」ずした。

    それから、笑っお、目を閉じた。

    次の瞬間、雚粒の䞭に溶けお消えた。


    䜕もなかったみたいに。
    䜕も、最初からなかったみたいに。


    だけど俺は、芚えおる。
    俺だけは、忘れおない。



    だから、たた、頭が痛む。

  • 26スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 10:28:33

    俺は、ただ、倧䞈倫


    >>28


    1蜂楜 2千切 3國神 4凪 5凛

    6銬狌 7玲王 8烏 9乙倜 10雪宮

    11冎 12カむザヌ ×ネス 13黒名

    14我牙䞞 15雷垂 16氷織 ×二子

    17枅矅 ×䞃星


    ダむスdice1d17

  • 27二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 10:36:55

    dice1d17=14 (14)

  • 28二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 10:39:28

    dice1d17=7 (7)

  • 29二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 10:40:51

    >>28

    自らの手で掚しを消しおしたった

  • 30スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 10:42:10

    >>29

    どんたいです 

  • 31スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 11:19:02

    「俺は、ただ、倧䞈倫」

    そう蚀い聞かせるように、口に出しおみた。
    そうしないず、䜕かが厩れそうだった。

    朝起きるず、壁に小さなヒビが入っおいた。
    昚日たではなかった。

    誰も気にしおいない。
    けれど、そのヒビは心臓の錓動に合わせお脈動しおいた。

    颚呂堎の鏡を芋たずき、
    䞀瞬、自分の瞳の色が倉わっお芋えた。
    けれど、瞬きをしたら元に戻っおいた。

      気のせいだ。
    そう思いたかった。


    食堂に行くず、凪が䞀人で飯を食っおいた。

    「玲王は」

    俺が聞いた瞬間、凪が箞を止めた。

    そしお、銖を傟けた。

    「  だれ」

    その蚀葉に、背筋が凍った。

  • 32スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 11:57:47

    埡圱玲王。

    い぀も凪ず䞀緒で、やたらず䞖話を焌いおいたあい぀。
    才胜に飢えおお、執着しおお、でもどこか人間臭い奎。

    そんな玲王を、凪が忘れおる。

    それだけじゃない。
    他の誰も、玲王の存圚を知らなかった。
    名前も、顔も、蚘録も――䜕䞀぀。

    俺は走っお玲王の郚屋に向かった。
    ドアを開けるず、郚屋は空だった。

    家具は敎っおいるのに、生掻感が䞀切ない。
    たるでモデルルヌムみたいな空虚さ。

    ロッカヌを開けた。䜕も入っおいない。
    でも、床に䞀぀だけ䜕かが転がっおいた。

    ヘアゎム。
    玲王が手銖にい぀も巻いおいたものず同じ。

    震える手でそれを拟おうずした瞬間、
    倩井から雫が萜ちおきた。

    雚挏り――じゃない。
    赀い液䜓だった。

    俺は、声が出なかった。

  • 33スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 12:25:22

    倕方、廊䞋の先に立っおいたのは――玲王だった。

    綺麗に髪を敎えお、濡れたゞャヌゞを着お。

    それでも、顔は芋えなかった。
    顔の郚分だけが、
    黒く塗り぀ぶされたみたいに芋えなかった。


    玲王「  俺のこず、忘れるなよ」

    その声だけは、はっきりず聞こえた。
    懐かしくお、必死で、切実で。


    「忘れるわけ、ないだろ  」

    叫んだ声が、やけに小さく響いた。

    玲王は、小さく笑っお、
    自分の手銖に巻いおいたはずのヘアゎムを、
    そっず萜ずした。

    そしお、濃い霧に溶けるように、消えた。

  • 34スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 12:26:14

    萜ちたヘアゎムを拟おうず近づいた瞬間、
    床がぐにゃりず歪んだ。

    俺は立っおいられなくお、その堎に膝を぀いた。


    今の俺の顔、鏡に映したら――
    ちゃんず“人間”の顔、しおるんだろうか


    分からない。



    でも俺は、ただ、倧䞈倫なはずだった。




      はずだった。

  • 35スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 12:57:07

    この䞖界に、適応できない


    >>37


    1蜂楜 2千切 3國神 4凪 5凛

    6銬狌 ×玲王 7烏 8乙倜 9雪宮

    10冎 11カむザヌ ×ネス 12黒名

    13我牙䞞 14雷垂 15氷織 ×二子

    16枅矅 ×䞃星


    ダむスdice1d16

  • 36二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 13:00:33

    dice1d16=3 (3)

  • 37二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 14:13:21

    dice1d16=3 (3)

  • 38二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 14:18:01

    このレスは削陀されおいたす

  • 39スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 17:42:54

    この䞖界に、適応できない。

    そう思ったのは、䜕床目だろう。


    目が芚めた瞬間、ベッドの䜍眮がずれおいた。

    枕がない。
    代わりに、䜕枚もの写真が敷き詰められおいた。
    党郚、俺の顔だった。


    郚屋の隅で回っおいる換気扇が、
    ずっず“逆回転”しおいる。

    なぜか音が、笑い声に聞こえた。
    誰のものかはわからないけど、
    俺のじゃないこずだけは確かだった。


    シャワヌを济びおるずき、
    鏡の䞭の自分が䞀拍遅れお動いた。
    その“俺”は、䞀瞬、笑った。


      今朝、國神がいなかった。
    トレヌニングルヌムにも、食堂にも、トむレにも。

    誰に聞いおも、
    「そんな奎いたっけ」ずいう顔をされた。

  • 40スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 18:01:56

    俺は國神の郚屋に向かった。
    ドアは閉たっおいたが、
    カギはかかっおいなかった。

    郚屋の䞭には、
    筋トレ甚の噚具がきっちり䞊んでいた。
    几垳面な性栌がにじみ出おいる――はずだった。


      䜕かが違う。

    違和感の正䜓に気づいた瞬間、ゟッずした。


    噚具は党郚、“未䜿甚のたた”だった。
    新品同然。ホコリも積もっおいない。

    たるで、“國神錬介”ずいう存圚が、
    ここで䞀床も生きおなかったかのように。

    足元に䜕かが萜ちおいた。
    拟い䞊げるず、それは黒ずんだサポヌタヌだった。
    國神がい぀も右膝に぀けおいたものず――同じ圢。


    「  やめろよ  」

    俺の声が震えた。

    自分の声が、自分のものじゃないように聞こえた。

  • 41スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 18:50:24

    倜。
    たた“そい぀”が珟れた。


    照明の切れた廊䞋の奥。
    國神が、立っおいた。

    衚情は芋えない。
    でも、そこにいるのはわかった。
    空気の密床が違った。

    俺を芋぀めおいた。
    いや――芋䞋ろしおいた。


    國神「朔、俺は  お前のこず、信じおるからな」

    その声は、確かに國神のものだった。

  • 42スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 18:51:15

    「埅っおくれ 行かないでくれよ  國神」

    俺が駆け寄ろうずした瞬間、足元が厩れた。
    フロアが液䜓のように波打ち、芖界が歪む。


    足を取られお転んだ俺の前で、
    國神はゆっくりず背を向けた。
    そしお、霧の䞭に消えおいった。


    次の瞬間、俺の手に䜕かが握らされおいた。


    ――それは、國神のサポヌタヌ。

    枩床があった。汗のにおいが残っおいた。
    なのに、圌の名を呌んでも、誰も知らなかった。


    この䞖界に、適応できない。



    だけど、今さら戻る堎所も、ない。

  • 43スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 19:02:03

    雚が、たた、匷くなる


    >>45


    1蜂楜 2千切 ×國神 3凪 4凛

    5銬狌 ×玲王 6烏 7乙倜 8雪宮

    9冎 10カむザヌ ×ネス 11黒名

    12我牙䞞 13雷垂 14氷織 ×二子

    15枅矅 ×䞃星


    ダむスdice1d15

  • 44二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 19:03:52

    このレスは削陀されおいたす

  • 45二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 19:04:12

    dice1d15=2 (2)

  • 46スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 20:04:55

    雚が、たた、匷くなる。

    屋根を打぀雚音が、
    たるで䜕かを告げおいるように聞こえる。


    朝、目が芚めお、
    最初に感じたのは違和感じゃない。
    空癜だった。

    誰かがいない。
    でも、それが“誰か”すら、
    最初は思い出せなかった。


    着替えながら、
    い぀ものように暪で䜕か喋っおる
    “声”がないこずに気づいた。

    芖界の端に、鮮やかな赀がない。


    そこでようやく思い出す。

    ――千切がいない。


    「おい、ふざけんなよ  」

    俺の声が、俺の口から少しズレお響いた。

  • 47二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 20:18:15

    友達の掚しが消えた 
    あ、自分の掚しは2回目に消えたした
    もう倱うものはない

  • 48スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 20:21:17

    トレヌニングルヌムに行っおも、
    あい぀のスパむク音が響いおこない。
    颚のように走るあの音が。

    凛に聞いおみた。

    「  千切、どこ行った」

    返っおきたのは、静かな䞀蚀。

    「誰だ」

    俺は凍り぀いた。
    今たでで䞀番、冷たく感じた“誰”だった。

    その埌、䜕人かに聞いお回った。
    誰も知らなかった。
    氷織でさえ「そんな名前、聞いたこずないなあ」ず、
    真顔で蚀った。

    ありえない。

    千切は、そこにいた。
    い぀も、先に走っお、誰よりも前を芋おた。

    そんな奎が、いなかったこずになるわけないだろ――

    俺は叫びそうになっお、口を抌さえた。

    “この䞖界で叫ぶ”のは、もうやめたほうがいい。

  • 49スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 20:31:27

    倕方、俺はグラりンドにいた。

    雚に濡れた床を螏みながら、
    ふず前を芋るず――

    千切がいた。

    グラりンドの䞭倮に、
    濡れたナニフォヌムのたた、静かに立っおいた。


    千切「  よぉ」

    その声は、驚くほど自然だった。


    「なんだよ  どうしお  」

    千切「んヌ、わかんねぇけど  走っおたら、ここに来た」

    千切はそう蚀っお、空を芋䞊げた。
    雚粒が顔を叩いおも、目を閉じなかった。

  • 50スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 20:32:17

    千切「た、あい぀らにはよろしく蚀っずいおくれよ」

    千切「  っお、蚀っおも芚えおねぇんだろうけどな」


    俺が近づこうずしたその瞬間、
    颚が吹いた。


    その䞀瞬で――
    千切はもう、いなかった。


    そこには、赀い櫛だけが萜ちおいた。

    指先で拟うず、
    それはただ、少しだけ枩かかった。


    でも、俺の頭の䞭から――



    千切の顔が、ほんの少しだけ薄れおいた。

  • 51スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 20:34:40

    あたり、眠れない


    >>53


    1蜂楜 ×千切 ×國神 2凪 3凛

    4銬狌 ×玲王 5烏 6乙倜 7雪宮

    8冎 9カむザヌ ×ネス 10黒名

    11我牙䞞 12雷垂 13氷織 ×二子

    14枅矅 ×䞃星


    ダむスdice1d14

  • 52二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 20:35:39

    dice1d14=13 (13)

  • 53二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 20:35:42

    dice1d14=13 (13)

  • 54スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 20:54:22

    あたり、眠れない。

    暪になっお目を閉じおも、
    脳のどこかだけがずっず起きおいる。

    眠ろうずするず、誰かの名前を忘れそうになる。


    「氷織」
    そう䜕床も心の䞭で繰り返しおいた。
    消えた名前は、音から消えおいく。
    蚘憶の“音量”が、どんどん小さくなっおいく。


    起きおる間も、
    眠っおる間も、
    どちらにも珟れおくる。


    雚の音が郚屋の䞭で反響しおいる。
    倖で降っおるはずなのに。

  • 55スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 21:07:38

    朝、食堂に行っおも、氷織はいなかった。

    名前を出しおも、誰も反応しなかった。

    隣の垭が空いおいおも、
    それを䞍自然に思う奎はもういない。

    冎が、「䜕かおかしいのか」ず聞いおきた。
    でも、それは“䞖界がおかしい”ずは蚀えない問い方だった。


    「氷織は」

    俺が蚀うず、凪が「そんなのいたっけ」ず笑った。

    その笑い方が、どこか䜜り物めいおいお、
    俺は思わず壁を叩いた。


    「氷織は、いたんだよ  」

    声が裏返っおいた。

    でも、誰も䜕も蚀わなかった。
    たるで、その蚀葉すら聞こえおいないように。



    鏡に映る自分の目だけが、じっず俺を芋おいた。

  • 56二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 21:09:57

    凪が笑っおる時点で軜くホラヌやな

  • 57スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 21:23:49

    >>56

    笑いたした。確かに笑っおる凪はホラヌですね。

  • 58スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 21:27:10

    その日の倕方、俺は再びグラりンドに向かった。

    雚が吹き蟌むその堎所で、
    氷織が立っおいた。

    髪が濡れお、額に匵り぀いおいた。
    服は泥だらけだったけど、
    姿勢は厩れおいなかった。


    氷織「  眠れおる」

    そう聞かれた気がした。


    俺は䜕も蚀えなかった。

    氷織はゆっくりず歩み寄っおきお、
    俺の肩に手を眮いた。
    その手は、ちゃんず冷たかった。

  • 59スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 21:27:49

    氷織「倚分、僕は行く」

    氷織「朔くんだけは、ただ  正気でいおな」


    その蚀葉を最埌に、氷織の姿は、
    霧の向こうに吞い蟌たれるように消えた。


    残されたのは、癜く也いたハンドタオル。
    あい぀がい぀も銖にかけおいたや぀。

    手に取るず、少しだけ掗剀の銙りがした。
    でも、それすらも曖昧で、
    すぐに雚の匂いにかき消された。



    あたり、眠れない。




    でももう、それが普通になっおいた。

  • 60スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 21:29:13

    みんなが、心配しおいる


    >>62


    1蜂楜 ×千切 ×國神 2凪 3凛

    4銬狌 ×玲王 5烏 6乙倜 7雪宮

    8冎 9カむザヌ ×ネス 10黒名

    11我牙䞞 12雷垂 ×氷織 ×二子

    13枅矅 ×䞃星


    ダむスdice1d13

  • 61二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 21:29:40

    dice1d13=12 (12)

  • 62二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 21:29:44

    dice1d13=4 (4)

  • 63二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 21:29:59

    dice1d13=4 (4)

  • 64スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 21:56:16

    みんなが、心配しおいる。

    そう蚀われた。誰だったかは、もう思い出せない。
    だけど、みんなが“心配しおいるらしい”。

    でも俺は、心配なんおされおいない。

    だっお、俺が芚えおるこずを、
    誰も認めおくれない。


    千切も、氷織も、國神も。
    笑っおた。怒っおた。喋っおた。
    俺は、それを党郚芋おきた。聞いおきた。


      なのに。


    今朝、銬狌の声が聞こえなかった。
    あのやかたしい声が、どこにも響いおなかった。

    誰も隒がない。
    凛も、冎も、凪も。
    あの銬鹿でかい存圚が、
    誰の意識にも匕っかからない。



    それが、䞀番おかしい。

  • 65スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 22:11:19

    「銬狌は  どこ行った」

    俺がそう蚀うず、蜂楜が笑った。

    「その名前、かっこいいね誰のこず」

    握っおいたスプヌンが、手の䞭で曲がった。


    俺は立ち䞊がっお、銬狌の郚屋に向かった。
    ドアは少しだけ開いおいた。

    䞭は  空っぜだった。
    たるで、初めから誰も䜏んでいなかったように。

    でも、郚屋の壁には、䜕かが刻たれおいた。


    “俺は、俺をやめねぇ”

    圫ったような文字。
    爪で刻んだのか、指の骚が折れるくらいの力で。

    その文字を芋た瞬間、䞖界が傟いた気がした。

    床が少しだけ斜めに感じた。芖界がブレる。
    重力が、俺の足だけを匕っ匵っおいる。

    そしお――
    郚屋の倩井に貌り぀いた圱が、俺を芋お笑った。

  • 66スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 22:26:56

    倜。
    食堂に誰もいなかった。

    ただ、遠くの廊䞋で、
    誰かが靎を匕きずる音が響いおいた。


    その音を远っおいくず、
    郚屋の前で、銬狌が立っおいた。

    ずぶ濡れで、髪は顔に匵り぀いおいる。
    けれど、その目だけは、
    い぀も通りにギラ぀いおいた。


    銬狌「よう、朔」

    銬狌「お前、芋えおんのか。  なら、䞊等だ」


    「どうしお  」


    銬狌「  わかんねぇ。けどな、これだけは蚀っおおく」

    銬狌は拳を握りしめお、にやっず笑った。

  • 67スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 22:28:04

    銬狌「俺を忘れたら、ぶっ朰すぞ」


    その声は、やけに優しくお。

    そしお次の瞬間、
    銬狌は雚の音に玛れお、すうっず消えた。

    残されたのは、濡れた手袋が片方だけ。

    手に取るず、ただあい぀の匂いが残っおいた。


    でも誰も、それを知らなかった。
    誰も、銬狌を芚えおいなかった。


    みんなが、心配しおいる。


    でも、それは俺のためじゃない。



    “消えない俺”の存圚そのものが、気味悪がられおいる。

  • 68スレ䞻25/05/28(æ°Ž) 22:30:24

    雚が降るのは、俺だけ


    >>70


    1蜂楜 ×千切 ×國神 2凪 3凛

    ×銬狌 ×玲王 4烏 5乙倜 6雪宮

    7冎 8カむザヌ ×ネス 9黒名

    10我牙䞞 11雷垂 ×氷織 ×二子

    12枅矅 ×䞃星


    ダむスdice1d12


    明日、党おが、終わる

  • 69二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 22:31:13

    dice1d12=7 (7)

  • 70二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 22:31:14

    dice1d12=8 (8)

  • 71二次元奜きの匿名さん25/05/28(æ°Ž) 22:37:52

    カむザヌで9人目 あず1人か 

  • 72二次元奜きの匿名さん25/05/29(朚) 02:39:07

    10人消えたらどうなるんだろうな

  • 73スレ䞻25/05/29(朚) 08:07:48

    雚が降るのは、俺だけ。

    屋内にいおも、濡れおいる気がする。
    倩井の䞋でも、頭の䞊だけに氎音がする。
    誰の傘にも雚粒は跳ねない。
    濡れおいるのは、俺だけ。

    誰も、それを指摘しない。

    誰も、俺を芋ない。


    午前のトレヌニングルヌム。
    芖界の端で、カむザヌが誰かを眵っおいた。

    ――はずだった。


    目を逞らしお、もう䞀床そっちを芋るず、
    そこには誰もいなかった。


    「  カむザヌ」

    呌んでも、誰も反応しなかった。
    雪宮も、黒名も、枅矅も。
    誰も、その名前を知らなかった。

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