自分からしたキス一発で蕩かされるシリウスシンボリ

  • 1二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 07:43:23

    次の日からちょっと当たりが優しくなって、後ろから腰に手を回してくるし、人目のないところでキスをしろと命令してくるし人前でこっちの太ももに尻尾当ててくるしいつ実家に来るかナチュラルに聞いてくるし定期的に自分のものアピールしてきて困るし、会長に「アンタもトレーナーと口付けくらい済ませたんだろ?」って煽るけど「わたし"も"?」って煽り返されてブライアンがドン引きしてるところが見たいんですがどなたかお持ちでないですか?

  • 2二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 07:47:54

    シリウスはやっぱりちょっと攻められてる方が似合うと思うんだよね

  • 3二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 08:19:20

     目を閉じろ、そう彼女、シリウスシンボリに命じられたのは、夕暮れのトレーナー室。
     それまで話していたのは、話題は俺の学生時代に付き合っていた当時の彼女の話しをしていたはずだ。
     なんの取り止めもない俺の女性経験弄り、彼女の小馬鹿にしたような下のネタに少しばかり強めに異議を唱えたところだった。
     彼女がそう言う話題をかけて来るのは、最近では珍しくもない、少しばかりオープンな、センシティブな話題であるためか彼女の所謂取り巻き達の前ではしないが、今のように2人きりの場合では彼女はこういったジョークをあけすけにするようになっていた。
     高校と大学時代の思い出を、今の彼女と同じくらいの年のころのことを、データ集計をしながら話していると唐突にシリウスが隣に立ち、そう命じていた。
     言われるがままに、目を閉じる。
     彼女がこうしろ、ああさせろと言うときは彼女なりの甘えたいときなのだ。
     自分が誰かに愛されていることを試してしまう、歪なコミュニケーション。一度叩いてからでないと橋を渡らぬ臆病さ。
     育ちによるものだろう、おそらくシンボリルドルフやスピードシンボリへの憧れと嫉妬が彼女をそうさせたのは間違いない。
     3年も付き合えばそれくらいはわかる。
     こう言った命令、は普段であれば彼女の口に合わなかった菓子などを口にねじ込むか俺の間抜けな顔写真を撮る程度だった。
     そう思い目を閉じて、最初に感じたのは彼女の気配、長い髪が俺の手に触れる。俺の頬に細い彼女の指。続いて柑橘類と桃か南国の香りのような香りに混ざる、トレーニング後特有の汗が混じった彼女の体臭。
     あまりに近い。
    「お、おい」
    「良いというまで、目を開けるなよ」
    「何を…」
     その驚きの声を塞がれる、自分の唇に触れる、柔らかい感触に。

  • 4二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 08:23:34

     指、などではない。両手の掌は俺の顔を挟むように置かれている。
     わずかに感じる口から漏れる呼気の僅かな生臭さと先ほどまで彼女が歯で砕いたのど飴の纏ったハーブの香り、自分より若干高い体温は彼女の温度。湿った感触、あの薄い2枚の形のいい唇の感覚。
     しばらくの沈黙のあと、ゆっくりと暖かさが離れていく。
    「……しばらく、そのままでいろ」
     足早に遠ざかる足音が扉を開けて出ていく。
     乱暴にドアを閉め、慌ただしい足音が遠くなる。
    「……なんのつもりだよ、アイツは」
     溢れた言葉とは裏腹に、俺にはわかっていた。
     唇を軽く拭えば、彼女の荒れ止めに使うリップスティックの、シアバターの香りがした。
     あれは、嫉妬。
     彼女の声色、態度から聞き取れた感情はそれだった。
     新人とはいえ3年もの間、彼女の一挙手一投足、メンタルケアも続けて来た身からすれば手に取るようにわかる、というのは驕りでは無いだろう。
     芯のところで自分を肯定して欲しいという性癖。
     正直、彼女の自分に対する恋心のようなものにも気付いている。
     妄想だ、とも考えていた。しかし彼女を理解しようと努めて来たが故にそれを否定出来なくなっていった。
     勘違い、そう割り切れない気持ちがあった。
     俺自身、彼女に惹かれていたから。
     思い込みでいて欲しく無い、という浅ましさが無かったと言えば嘘になる。
     もうすぐ、彼女と出会い3年。
     だから、それだけに、彼女がこう言った強行に出てくるとは思いもしなかったのだ。

  • 5二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 08:27:40

     今日からどう言った顔で彼女に向き合えば良いか分からず、ろくに寝られずに夜が明けた。そもそもこの仕事を始めてからあまり十分な睡眠時間を取れた事はないが。
     やはり、脳が疲れているのだろう。
     冷静になれば、担当に想いを馳せるトレーナーなどあってはならないのだ。
     成人として、ある程度余裕を持って対応しなければ、とは思うがまともに彼女の顔を見れるかさえ怪しい。
     昨日のそれがいつもの彼女の揶揄いだけなら問題はない。
     自分の身体はもっと大切にするように、と諌めるだけで済む、いや、それ以前にそもそも俺は目を開けなかったのだ、何をされたかわかっていない、という体でもいい。
     道化を演じて誤魔化そう、動きの鈍い頭で俺はそう決めた。
     そうであったのだが。

    「……次の模擬レース、マイル戦代表はカバトマイフブキ、中距離はプリミティブライトで行く、長距離枠は昨日までの段階で誰も基準を超えられていないため、代表は保留。我こそはというものは本日以降、試走タイムを提出してくれ」

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