- 1二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 21:51:15
- 2二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 21:52:45
シンプルに不運!
- 3二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 21:53:01
巻き込まれ系!!
- 4二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 21:56:19
そうだ、僕はただ、変な物音に釣られて家を出て…そしたら、急に変な奴らに襲われて逃げて、逃げて逃げて逃げたんだ。そしたら、いつのまにか路地裏に追い込まれていて、殺されそうになった、はず、はずだ。
…気がついたら、顔にべっとりと返り血が付いていて、目の前では身の丈ほどもある棒のような鈍器を振り回す女性がいた。明らかに人が持ち上げることを意図してないような鈍器を手足のように扱い、唸る怪物の頭を、腕を、足を粉砕していく。
鬼気迫る表情と、修羅のような闘い方はさながら昔話の鬼を連想するような暴れっぷりで、僕は思わずその場から逃げることも忘れてへたり込んでいた - 5二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:00:17
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- 6二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:05:08
一人称が僕だし戦闘能力も今のところは無さそうだし彼くんのイメージがショタになってしまった
- 7二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:08:57
「…ちょっと、ちょっと!!ねぇ、キミ大丈夫なワケ?見たところ子供…高校生くらいかしら。あ、でも制服は私の学校のじゃないわね…あぁ、これ隣町の私立高校の……こほん、とにかく!もうさっきのバケモンは消えたわ。…こんな返り血まみれのヤツに言われても信用ならないかもしれないけど、もうキミは安全で…」
ふと、気がついた時には路地裏は僕と彼女の2人だけになっていた。……動いているものは、もう居ない。壁に、床に、僕に、彼女に、天井に、電灯にこびりついた血と肉片と骨の破片が、その場で起きた惨劇が夢幻ではなかったことを如実に表している。
そんな、常人ならば気が狂ってしまうような血の池の中で、僕はあるものに見惚れていた
「綺麗…」
「へ??」
口から溢れた言葉に、目の前の彼女は怪訝な顔をする。そりゃあそうだ。貴女の視界に綺麗なものなど写っていないだろう。辺りは血の海だ。それでも、僕の目には、
血に濡れた中で心配そうにこちらを見つめていた貴女の顔が、堪らないほど綺麗に思えたのだ。 - 8二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:19:23
せ、性癖歪んだ…
- 9二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:19:58
僕くんの性癖はおしまい!
- 10二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:20:57
これは吊り橋効果なのか単にノエルが彼くんの好みにドンピシャだったのか血に引かれる異常性を内に秘めているのか
- 11二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:39:34
「ふ、ふへ、へへ、」
だらしない笑いが溢れる。にへにへと頬を緩める僕を、いよいよ彼女は怪訝な目で見てくる。
「な、なに…??グロすぎてイカれたわけ…??暗示とかで治るの?これ…」
じり、と後退りをする相手を見て、ようやく僕は我に帰った。
「す、すみません!!た、助けてくれてありがとう、ございます…その、ええと、貴女は…」
おずおずとしつつ、そう尋ねる。恩人の名前くらいは覚えておかねば割に合わない。名前がわからなくては、その恩に報いることができない。
「あ、愛染ノエル…だけど。そこの高校の体育教師…一応ね」
向こうも、少し僕を見て逡巡した様子を見せてから自分の素性を明かしてくれた。それだけでとても嬉しい、嬉しすぎて飛び跳ねてしまいそう。…そんな思いに抱かれながら、呆然と彼女の顔を眺めていては、少し迷ったのちに彼女は口を開いた
「…ここで血まみれのまま立ち話もなんだし、うち来る?シャワーくらいは貸せるけど」
なんとなくでこくこく、と頷いてから僕はようやく、ことの重大さに気がついた。今、家と言ったのか。それはつまり、その、彼女の家に僕がお邪魔すると言うことであり…
「い、いいん、ですか?」
「まぁ、助けるだけ助けて放置ってのもね…なんか後味悪いし良いわよ、シャワーくらい。ソレで家に帰った方が面倒になるし」
そう言って、おそらくは家に向かって歩き出した貴女の背中を、慌てて追いかける。先程の化け物に襲われた時に怪我をした脚を引きずる僕を気にかけてか、たまにこちらを振り返りながら歩いてた彼女の顔を見ながら僕は…人生一番の、緊張をしていた - 12二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:48:07
おぉ、早速家か
- 13ノエル25/05/30(金) 00:10:15
「お邪魔します…」
その青年は、最初に私を綺麗だなんだと喋って以来、常にめちゃくちゃおどおどとしたまま私の家に入ってきた。仕方のないことてはあるだろう。銃社会ですらない日本の学生だ。悪意ある危険への対処にも重きを置くのは欧米の話。日本では学校で銃乱射が起きた時の訓練をすることさえない。そんな平和な国の学生が、ある日突然剥き出しの悪意に晒されて、目の前で殺戮劇が起きた、ともなれば精神的に不安定になるのも道理ではあるのだろう。その気持ちはわかる、が、賃貸の床で血まみれのままはよろしくない。頭を冷やして欲しい意味も込めて、まずは風呂を勧めるとしよう
「あの…キミ?とりあえず、お風呂入ってきたら?」
そう言って浴室の方を指差せば、ようやくのそのそと動き出して風呂へ歩いていく。ドアが完全に閉まったのを確認して私は、上司に渡された携帯端末を手に取った
『異変があればすぐに連絡しろよ。運が良ければテメェの死体が喰われる前に安置所に連れて行ける』
だなんて物騒な言葉と共に、年下の上司に渡されたこれで連絡を取れば、たちまちのうちに聖堂教会の中でも暗示や忘却を得意とする信徒が駆けつけてきて彼を元の生活に戻すのだろう。ソレが最善だ。私にとっても、彼にとっても。
私は携帯端末に向けて手を伸ばして…
dice1d2=1 (1)
1.風呂場の方で、何かの倒れる音がした
2.風呂場の方から、小さく泣き声が聞こえた
3.「僕を、追い出すんですか?」背後から、そんな声が聞こえた
- 14ノエル25/05/30(金) 00:29:51
「なっ…!!?ちょっと、キミ!?大丈夫なの!?」
携帯端末を放り出して、風呂場の扉を開ける。幸い、彼は家主に遠慮してか扉に鍵を掛けることは無かったようで、すんなり開いた扉の奥には、地面に横たわる裸体の青年の姿があった
慌てて駆け寄るが、反応はない。口元に手を近寄せて息があるのは確認したが、意識はなさそうだ。顔が真っ赤になって、荒い呼吸をしながらも意識を喪失している。これは、この症状はまさか…
「ッ──もしかして、私が来る前に死徒に噛まれて…」
慌てて横たわった身体を持ち上げる。
首筋や肩周りに素早く目を走らせる。…目立った咬み傷は無し。鬱血跡もない。そのまま目線を滑らせていき、細く白い肌の異変を一つも見逃さないように目を動かした。
「…違う、死徒じゃない。死徒じゃないけど…骨折?打撲?ダメだ、素人じゃあ判断できない…!」
右足首に、それはあった。外傷でこそないが、紫色に膨れ上がった足首を見れば、少なくとも気絶の原因は推測できる。恐らくは体内での内出血と、それに伴う吸収熱。それからショック症状、もしくは血管の詰まりによる貧血だろうか。恐らくは、死徒に襲われて逃げている最中で、転んだりでもしたのだろう。アドレナリンが出ていたから先程まではさしたることは無かったが、シャワーを浴びて血流が良くなり、リラックスしたことで症状が出てきた、というのはあり得る話だ。ひとまず青年を持ち上げて、仰向けにして床に寝転がした - 15二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 00:33:24
こいつ脚折れてるのに「綺麗…」とかやってたんか
- 16ノエル25/05/30(金) 00:47:34
冷蔵庫から引っ張り出して来た氷を傷口に押し当てて、脚を心臓より高く上げてから考え始める
ここまで悪化した理由は何か、…考えるまでもない。
私のせいだ。そもそも、助けた時にもっと細かく確認するべきだったし、その後にご丁寧にこの家まで歩かせた。あの子が歩く速度が遅いのは気になっていたけれど、大丈夫だろうとタカを括ってあの子をこの家まで自力で歩かせてしまった。これは私のせいだ。もしこの子を今、この子自身の家に帰したら、どうなる?怪我をした脚を抱えては、次追われた時はまず逃げられない。私のせいで、この子は死ぬことになる。
………私のせいで、罪のない人が死ぬのは嫌だ。
それでは、私は◼️◼️◼️◼️◼️と同じになってしまう。もう憎むことすらできなくなってしまう。
…この子を、私の家に置こう。仮にも代行者の住まいだ。私も可能な範囲で結界は敷いている。少なくとも、単なる民家よりは安全なはず。…そこまで考えて、私は結論を下した
dice1d2=2 (2)
1.彼を私が勝手に匿おう
2.誰か協力者を募って、一緒に彼を匿おう
- 17ノエル25/05/30(金) 00:58:40
私1人では無理だ。私ではいざという時にもう一度守れる力はない。もっと死徒の数が多ければ。もっと強い死徒が紛れていれば、いとも簡単に私は死ぬ。りんごになって潰されたお父さんのように。ペラペラになった◼️◼️のように、バケモノに貪られた東洋人の彼のように。私も彼も、死徒の葬列に並ぶ餌にしかならない。ならば、私が頼るべきは、…
dice1d4=1 (1)
1.恨むべき、しかし尊敬できる、信頼できる私の相棒
2.強欲だが、律儀で常に真摯な私の上司
3.常におちゃらけた陽気な道化師と、その横で静かに考え続ける賢者のような私の同僚二人組
4.でも、私に頼れる人なんていない
- 18二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 01:00:27
シエルかー!!!
- 19二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 01:17:50
シエルって助けるのか、諌めるのか…
- 20二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 01:18:09
10までか20までか忘れたから念のため埋め
- 21二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 01:30:23
こういうの好き
- 22二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 07:10:07
…シエルだ。シエルを頼ろう。シエルなら私より様々な技術や知識に精通している。頼るなら、シエルしかない。
──でも、もし、もしシエルが彼の保護に反対したら?…ううん、その時はその時だ。そうなったら何がなんでも説得するしかない。
震える指で携帯電話のボタンを押す。すぐに鳴り始めたコール音は、ほんの数秒でシエル自身の声で塗り替えられた
「はい、もしもし?どうしました?ノエル」
「…ち、ちょっと、私の家来て欲しいんだけど…お願いしても、良い?」
電話の向こうからは、怪訝そうな声が聞こえる。そりゃあそうだ。深夜2時に家に呼びつけるなど正気の沙汰ではない。
「…はい、良いですよ」
が、それすらも頷いてくれるのが私の相棒である。そのままテキパキと、およそ20分後に付く、ということと、必要なものを尋ねられたので骨折の治療に必要なものと、少しでも家を強化するための聖水、それからコンビニご飯を幾つかお願いして電話を切り、倒れている青年を見つめる。
「──死なないでよね?」 - 23二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 16:40:49
ほ