ここだけ神と妖と人間の乱世5

  • 1反物商の天糸屋25/05/30(金) 23:21:37

    八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』

    神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだ

    それを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変えて人間たちの土地へと残していった

    しかし神器を独占して我が物としようとするものたちによって現世は乱世へと突入してしまい、荒ぶる神たち、神器を自分勝手に奮う人間たち、暗躍する妖怪たちで熾烈を極めていた……


    1スレ目

    ここだけ神と妖と人間の乱世|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com

    2スレ目

    ここだけ神と妖と人間の乱世2|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com

    3スレ目

    ここだけ神と妖と人間の乱世3|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com

    4スレ目

    ここだけ神と妖と人間の乱世4|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com
  • 2蛇腹剣の侍25/05/30(金) 23:24:45

    (たておつです)

  • 3反物商の天糸屋25/05/30(金) 23:30:20

    【具足に張り付いた糸は……引き戻されるとピーンと伸び……プッツリと切れた】
    【どうやら鉄は『紡ぐ』能力とは相性が良く無いようだ】

    おっと……良い発想だと思ったのだが、上手くは行かなかったのだー。
    ボクの修行不足か、はたまた神器の能力の限界なのかー……?

  • 4蛇腹剣の侍25/05/30(金) 23:32:20

    >>3

    うーむ…もしかしたら加工済みの品とは相性が悪いのかもしれんのう

    金属、すなわち具足などは人の手が入った結果自然から離れたと考えることもできるし

  • 5反物商の天糸屋25/05/30(金) 23:38:18

    >>4

    あり得そうなのだー……桑も雨露も天然自然の素材なのだー。

    そうなると武具をどーこーするのは難しいのだ、他の手を考えるべきなのだー!

    【そう言って考え込みつつ】


    そう言えば、蛇腹剣殿はアレから何か新技でも開発出来たのだ―?

    いや、ちょっと何かの参考にならないかと……!

  • 6蛇腹剣の侍25/05/30(金) 23:46:35

    >>5

    そうじゃのう…鮪頭ん時に見せた王噴・月兎あるじゃろ?

    【『刃節をバラバラにして動かすあれな』と地に書く】

    あれと変形を応用して何かできんかなって考えとる

    めっちゃ消耗が大きくなりそうなのが今んとこ課題じゃな

  • 7反物商の天糸屋25/05/30(金) 23:55:34

    >>6

    アレは凄かったのだ……散開した後は物理法則もあったもんじゃない動きだったのだ……!

    【月兎ぐるぐる目】


    でも、消耗が激しすぎると一か八かの大技になってしまいやすいのだー。

    そこら辺を補う手段が……【しばし考えこむ】今はちょっと思いつかないのだ。


    それにしても、申し訳ないけれどあの時はマグロ頭が蛇腹剣さん狙いで助かったのだー。

    ボクが狙われてたらどうなって居た事やら……何らかの防御手段の準備は必須になりそうなのだ。

  • 8蛇腹剣の侍25/05/31(土) 00:02:12

    >>7

    【『バラバラにした刃体を我の意思で動かしてるからな』と地に書いた】

    それだけでも結構大変なのに変形も合わせるとなるとのう…なんかこう…めっちゃ疲れる

    防御手段なあ……金属は無理でもなんか硬い岩とかを糸にして繭を作るとか?

    よぉよぉの応用で叩きつけてもよさそうじゃし

  • 9反物商の天糸屋25/05/31(土) 00:06:01

    >>8

    岩なら確かに、ちょっとやそっとの攻撃は通さないのだー!

    ただ繭は作った事が無いのだー……でも蚕の神様なら普通に考えて作れる筈なのだー!


    と言う事で……まずは普通の糸で試してみるのだー!

    【dice1d100=36 (36) 高い程良い繭、10以上で使い物になる、50以上で素晴らしい出来】

  • 10反物商の天糸屋25/05/31(土) 00:07:54

    【指先から絹糸を放出しながらくるくる回ったかと思うと、大きな繭が織られていく】

    出来たのだー!初めてだからちょっと歪んでるけど、この速さなら使い物になりそうなのだー!
    ……それはそうと、繭の中に居ると何か……眠たくなってくるのだ……!

  • 11蛇腹剣の侍25/05/31(土) 00:11:37

    >>9

    >>10

    おお、うまく行ったな

    …戦闘中に眠らないように注意は必要そうじゃが

    本能かなんかなのかのう、蛇腹剣くんも酒好きじゃし

    【『うわばみじゃないけどお酒大好き』と地面に書いた】

  • 12反物商の天糸屋25/05/31(土) 00:18:08

    >>11

    そこは……おいおい……慣れて……行くのだ……【声が揺れている】

    やっぱりこういうのは……元の存在からの……影響ががが……


    ごめん……寝るのだ……Zzzz……

    【やがて繭の中からいびきが聞こえ始め、家来たちがそそくさと回収しに集まって来た】

  • 13蛇腹剣の侍25/05/31(土) 00:23:23

    >>12

    寝てしもうた…

    わしにもなんか蛇腹剣くんの影響があったりして

    【『実は徐々に全身に鱗が…』と地面に書いた】

    マジで!?

    【『うそです』】

    そういうの怖いからやめてくんない


    ……わしらもそろそろ帰って寝るか

    おやすみじゃよー

  • 14反物商の天糸屋?25/05/31(土) 22:42:28

    フフフ……【路上に茶道具を広げ野点を行っている、蚕の擬人化めいた姿の、年の頃18歳ぐらいに見える青年】

  • 15蛇腹剣の侍25/05/31(土) 22:50:42

    >>14

    お、天糸屋殿……

    すいません人違いでした

    【声をかけた後踵を返す】

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 22:55:39

    このレスは削除されています

  • 17反物商の天糸屋25/05/31(土) 22:56:09

    >>15(※誤安価!)

    これはこれは蛇腹剣殿、一服どうですかな……?【呼び止め、薄茶と干菓子を差し出す】


    驚かれるのも無理は無いが、私は間違いなく天糸屋蚕右衛門です。

    今朝、繭の中から目覚めたらこうなっておりました……ま、完全究極体ってヤツですな。

    【涼し気な顔を装ってはいるが、その声色はかなり得意げだ】

  • 18蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:02:31

    >>17

    あ、そうなの……

    え?マジで?わしの軽はずみな助言で究極完全体に?愚霊戸茂巣に?

    それになんか口調も変わってる気がするんじゃが

  • 19反物商の天糸屋25/05/31(土) 23:09:39

    >>18

    知力も神通力も社交力も、武力統率知力政治魅力その他諸々、一夜にしていや増しましたからな!

    我ながら溢れ出る己の力が恐ろしいですぞ……口調は知力上昇の副産物にございますな!

    【そう言いながら手をにぎにぎした後、懐から色紙を取り出し、ススッと自分の名前を書き記す】


    この力があれば天下統一も目前ですぞ、蛇腹剣殿とは長い付き合い故、これを差し上げますな!

    【そう言って色紙を差し出す。『未来の天下人・天糸屋蚕右衛門』と書いてある。達筆だ!】

  • 20蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:15:02

    >>19

    【とりあえず色紙を貰っとく】

    なんか野望と自尊心も増してない?

    まあ別に悪いとは言わんが…

    ていうか天下統一目指しとったんか

  • 21反物商の天糸屋25/05/31(土) 23:23:10

    >>20

    天下の将軍様が暗殺されてしまった今、時代は新たな天下人を必要としているのです。

    諸国の大名らを統制し、私戦を禁止し、ヤマト全土の国家安康君臣豊楽を成し遂げる事の出来る人を。

    【そう語りつつ、茶碗から抹茶を二口飲む】


    ……噂によれば、件の将軍様には弟君がいらしたそうで、今や都を逃れ流浪の身とか。

    そのお方をお迎えして、将軍家を再興した上で天下に号令出来れば……或いは!

    【そう言いつつ、扇子をバッと開くと、後方で鉄砲足軽の一部隊がすっくと立ちあがる】

    【……人数は百人ぽっちである、これではとても将軍の弟を擁して上洛など無理であろう】

  • 22蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:27:03

    >>21

    いや無理でしょ

    冷静に、ちょっと冷静になって欲しい

    戦ってのは百人二百人でやるもんじゃないんじゃよ?

    都を逃れ流浪の身ってことは追い出した奴がいるってことじゃろ?つまり敵がいるってことじゃろ?

    弟君を擁立するってことはそいつらと事を構えるってことじゃろ?

    百人で戦すんの?マジで?

  • 23反物商の天糸屋25/05/31(土) 23:33:08

    >>22

    フフフ……それは勿論【サッと扇を閉じると、背後の鉄砲足軽部隊が座る】


    無理ですな~……逆賊・盆葉万太郎は大名、協力者も多く、討つには万を遥かに超す軍勢が必要でしょう。

    現状都は彼奴に抑えられており、朝廷もその力を恐れて追討の綸旨を出せない始末……ハァ【いつもの溜息】


    現に弟君も大名の支援を思う様に集められずに困っていらっしゃるとか。

    中央が混乱したままの状態が長引くのはヤマトの国にとっては宜しく無いのですがねー。

  • 24蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:38:11

    >>23

    ぶっちゃけ諦めて盆葉に将軍職くれてやるのも手っちゃあ手じゃが

    これには盆葉の政治手腕や人品が問題になるのう

    ……もっとも茶器くれんかったから将軍爆殺する輩の人品に期待はできんが

  • 25反物商の天糸屋25/05/31(土) 23:47:45

    >>24

    盆葉氏が天下の過半を押さえるようになればそれもアリ寄りのアリではあるのだが、

    現状彼奴の領国は都に程近い西国の一部でしか無く……天下人と呼ぶのは難しい所よのう。

    【地面にササッと地図を描き、都の南方と、その西側にある大きな島を指し示す】


    将軍家も盆葉も頼りにならぬとなれば、いよいよ帝を担ぎ出して王政復古を!

    ……と息巻く公家もおるようではあるが、左大臣様は乗り気では無くてのー。

    【なにせ公家衆は戦に疎くて……と小声で付け足す】


    あーあ、そこら辺の木の下にでも英雄豪傑の類が落ちておらんかのー。

  • 26蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:55:38

    >>25

    じゃあわしが、などと言えるほど求心力があるわけでもなし

    地道にやってくしかないんじゃないかのう

    天下は一日にして成らずというし

    そもそも無頼坊の方もこの混乱の隙を突いてくるじゃろうしな

  • 27反物商の天糸屋25/06/01(日) 00:01:37

    >>26

    ま、俗世の事は俗世の大名衆にお任せする以外に無さそうですなー。

    【薄茶を飲み終え、手にした茶碗をそっと置いた】


    我ら神器持ちが強く出られる相手、抑えなければならない相手となると、やはりそちらになりますね。

    左大臣様によると盆葉と無頼坊の密盟が成立しそうだとか……それで、件の茶釜が移動するそうです。

    【例の、将軍家との争いの元になった、天下の名物茶釜の事である】


    もしも受け渡しが行われるとなれば、無頼坊も手勢の中で信頼できる強者を動かすやもしれません。

    それを討ち、両者の連携を妨害できれば大きな成果にはなりそうなのですが……。

  • 28蛇腹剣の侍25/06/01(日) 00:08:16

    >>27

    邪神も茶釜を欲する時代か…

    もし彼奴等の密盟が成立すればヤマトにどんな悪影響があるか知れぬな

    それに関しては何とかして阻止せねばのう

    もっとも侍であるわしが動けばどこぞの国の横やりと思われるやもしれぬ

    正体は隠していかねば…

  • 29反物商の天糸屋25/06/01(日) 00:14:27

    >>28

    正直、武家や公家が世俗権威を示す為に高名な茶道具を欲するならまだ分かるのですが、

    邪神が茶道具を欲すると言うのは不思議ですね……まさか茶を点てて飲む気なんですかね?

    【茶入れをしまいながら、邪神・妖怪が一堂に集う茶会を想像してげんなりした】


    正体の隠蔽に付いては少し考えるべきですかねぇ、神器持ちは目立つし特定もしやすい所がありますから。

    せめて無頼坊追討の綸旨だけでも出れば、対妖怪戦に対してはそれを錦の御旗に出来るのですが……。

    今できる対策は……覆面とか目立たない服装とかですかね?

    【暗がりに手招きすると、茶色の覆面・着物を着た家来が現れる。ニンジャなのだ!】

  • 30蛇腹剣の侍25/06/01(日) 00:24:50

    >>29

    うーん……盆葉と無頼坊…邪な妖が手を組もうとしていることが知れ渡ればあり得なくもないのでは?

    無頼坊が邪神である旨については左大臣様に証言してもらえば……

    先の将軍の重臣たちは盆葉を恨む者達もおろう

    彼らはこれ幸いと味方につきそうじゃし、将軍の弟君を保護して恩を売っておけばより味方が増えそうじゃないか?


    忍者装束は借りてもよいかのう

    流石にほっかむり一つでは盗人と間違えられそうで…

  • 31反物商の天糸屋25/06/01(日) 00:34:28

    >>30

    それが出来れば良いのですが、証言だけではどうにも限界がありましてねェ……。

    物証を掴んで提出できれば、その辺の問題も解決するのでしょうが。

    【腕組みしつつ難しい顔】


    ま、そこら辺は左大臣様の手の者が色々探って居られるようなので、任せておきましょう。

    将軍様の弟君は無事わーくにまで落ち延びてこられれば良いのですが……。

    刺客除けの為か、居場所が掴みづらいんですよねぇ。


    あ、忍者装束はどうぞどうぞ、安いものですが……【柿色の忍者装束を差し出す】

    ……対妖怪戦闘用の装束も作ろうとしているのですが、まだ上手く行っておりませんので。

  • 32蛇腹剣の侍25/06/01(日) 00:38:48

    >>31

    ではありがたくお借りする

    まあ戦闘以外の所は左大臣様に任せるか

    所詮わしがあれこれ言ったとて素人考えに過ぎんしのう

  • 33反物商の天糸屋25/06/01(日) 00:47:08

    >>32

    朝廷工作や諸大名への綸旨となると、一武士や一商人の権限を遥かに越えておりますしね。

    我々はいずれ無頼坊を討つ日に備えて力を高める事にしましょう……。

    【そう言いつつ、茶会セットを片付けていく】


    それでは、今夜はこの辺で失礼させて頂きます。

    今の研究が上手く行けば、近く新装束をお渡しできるのですが……さてさて。

    【荷物一式を家来に持たせると、慇懃に一礼し、屋敷の方へ歩いて行った】

  • 34蛇腹剣の侍25/06/01(日) 00:49:52

    >>33

    うむ、それではわしらもこれにて失礼する

    新装束楽しみにさせてもらうぞ

    【こちらも歩いて帰路についた】

  • 35反物商の天糸屋25/06/01(日) 21:15:08

    追えーッ!追うのだーッ!【軍配を振りながら、夜の竹藪を足早に駆ける、10才程の童】

  • 36蛇腹剣の侍25/06/01(日) 21:17:19

    >>35

    あれっ子供の姿に戻ってる

    時に何を追っているのだ?つちのこ?

  • 37反物商の天糸屋25/06/01(日) 21:20:52

    >>36

    蛇腹剣殿!ちょうどいい所に……姿は昨日寝たら元に戻っていたのだー!

    ご先祖様は繭の中で一晩寝たら、次の一日強化される力だと言ってたのだー!

    【小走り状態のまま停止し、軍配は降ったまま、家来は先に行かせる】


    それよりも、この付近に怪しげな荷駄隊は居なかったのだー?

    左大臣様の情報によると昨晩当たりに盆葉勢が動いた様なのだ、時間的にこの辺に居るはずなのだー!

  • 38蛇腹剣の侍25/06/01(日) 21:23:38

    >>37

    なーるほどそういうわけか

    急成長による歪みとか起きんか心配だったけどそれなら問題ないか…


    荷駄隊か…すまぬが見ておらぬのう…

    じゃが少なくともわしが来た方向にはそれらしき者どもはいないと思うぞ

  • 39反物商の天糸屋25/06/01(日) 21:33:02

    >>38

    となれば、まだ東山の関所は超えていないハズなのだー、急ぎ街道を押さえるのだー!

    【そう家来に号令をかけると、家来達は四方に散って行き、辺りに静寂が戻る】


    ハァ、走って疲れたのだー……でもまだ関所を抜けていないなら目はあるのだ!

    荷駄隊と言うのは、盆葉の茶釜を無頼坊に献上する為に、茶釜を輸送する部隊なのだ!

    『ばてれん』の情報によれば、人の姿に化けた無頼坊の手下が付いているらしいのだ!

    【そっと付近の切り株に腰を下ろして休む童】

  • 40蛇腹剣の侍25/06/01(日) 21:37:24

    >>39

    …となるとわしらが阻止せねばならんのう

    こんなこともあろうかと忍装束を持ってきといてよかったわい

    【着物を脱ぐとその下には先日借り受けた忍装束】


    頭巾も着けといてっと…

  • 41反物商の天糸屋25/06/01(日) 21:43:39

    >>40

    おー、似合っているのだ!それなら奇怪な術を使う忍者って感じで、侍とは思われないのだー!

    ボクもちょっとした変装用の装束を持って来ているから着替えるのだ……!

    【家来から衣装を受け取り、頭をおかっぱにし、朱く染めた水干に着替えて行く】


    古の絵巻物から取った装束なのだ……これなら神職とも商人とも思われないのだー!

    【そして振り返ったその姿は、平家物語の読者ならご存じであろう、平家の密偵『禿(かむろ)』そっくりだ!】

  • 42蛇腹剣の侍25/06/01(日) 21:49:05

    >>41

    わしの名はこれから南斗近名門ということでよろしく

    お主もなんか…かなりしっくり来る感じじゃな

    街に居ても違和感ないぞ

  • 43反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:02:22

    >>42

    隠密行動用の偽名、と言うヤツなのだな、分かったのだー!

    ボクの名前は『飯観寺 打蔵(いいかんじ だぞう)』でヨロシクなのだー!

    【そう言いつつ、気取った動きで舞う様に回る。まるで能舞台から飛び出して来た様だ】


    ……アッ!北方の街道沿いで狼煙が上がっているのだ、見つかったのだー!?

    【直後、空に上がる一条の白煙に気付き、叫ぶ】

  • 44蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:04:40

    >>43

    うーんいかにもいい感じの偽名

    北の街道じゃな!早速行こうぞ天…飯観寺殿!

    【すさささと忍者っぽい動きで街道へ走る】

  • 45反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:10:41

    >>44

    おー!なーのだー!

    【そっと隠密姿の家来を呼び寄せ、籠を担がせると、その中に乗り込む童】


    ……

    ………あっ、アレなのだー?


    【両者が暫く北方の街道沿いに走っていくと、関所で荷駄隊が足止めされているのが分かる】

    【先頭には僧形の者が数珠を手に、関所を閉じる役人と言い争っている様であり】

    【後ろの小さな荷車は、物々しい武装の武者十数名に守られている】


    ???『と言っても困りますなァ……この荷は急ぎ運ばねばならぬのですぞ?』

  • 46蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:16:03

    >>45

    なんぞ言い争っている様子じゃな…

    先頭の奴が無頼坊の手の者か?

    このまま奇襲をかけるか、それともしばし様子を見るか…どうする?飯観寺殿

  • 47反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:22:01

    >>46

    相手が無頼坊の手の者なら、奇襲を仕掛けたいのだが、万一普通のお坊さんだったらマズいのだー……。

    なんかこう、上手い事相手の変装を見破る手段があれば良いのだがー?

    【遠巻きにその様子を見ながら、小声で話す】


    (※メタ的には何らかの感知技能やら話術やらでの突破を考えていますー!その場のでっちあげ歓迎!)

  • 48蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:28:24

    >>47

    うーむ、言われてみればそうじゃのう

    …邪な妖なら神気に弱いよな…このまま隠れてこっそり神器ないし神気を纏った糸を触れさせてみては?

    あの僧が妖なら何らかの反応を見せると思う

  • 49反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:36:29

    >>48

    良い案なのだ、ボクの絹糸縛りなら人間の坊さん相手でも怪我は負わせないのだー!

    人違いだったら……こう、平謝りするから弁護して欲しいのだ!

    【そう言うと、精神を集中する童。神器の勾玉に仄かに光が灯る】

    【直後、両手を突き出すと同時に、その指から絹糸が僧形目掛けて飛び】


    ???『ヌゥゥゥゥ!!何奴ッ!!』


    【僧形に纏わりつくと同時に、僧形が苦しみ始め……肌が赤く変じ、頭に角が生える】

    【更には翼、尾なども生え始め……力任せに絹糸の束縛を振り解こうとしている】


    ???『者ども、曲者じゃー、掛かれ、掛かれー!!』


    【縛られたままの僧形が叫ぶと、周囲に居た鎧武者からも尾と翼が生え始め】

    【漁師の銛にも似た三つ又の武器を手にすると、天糸屋の方向へ構えを取る】


    役人『ワァー!?お、お助けー!!』【それを見た関所の役人は驚き、逃げ去った』

  • 50蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:40:01

    >>49

    よし、思い通りじゃ!……

    …思ったより…多くない?

    まあどっちみちやるしかないか!チェストー!

    【蛇腹剣を振るい、生き物のようにしなる刃節が鎧武者の妖達に襲い掛かる】

  • 51反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:47:33

    >>50

    わわわ……ご先祖様お助けーなーのだー!

    【絹糸の拘束を破られそうになり、慌てて蚕の擬人化のような姿になる童】

    【紫色の炎を両手に宿る魔僧との勝負は、やや魔僧が優勢のようだ!】


    レッサー『ギャー!グワッグワッグワッ……!』

    【鎧武者の姿をした、異形の有翼有しっぽの鬼は、人語とは思えぬ叫びと共に蛇腹剣に襲い掛かるが】


    レッサー『デギャー!』【その中の数体が、蛇腹剣の一撃を受けて吹き飛び、紫色の煙になって消え】

    レッサー『ゲグゲグワァ……!』【残りの者は、手の先から紫の炎で作られた手裏剣を、蛇腹剣へ飛ばす】

  • 52蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:53:18

    >>51

    蛇腹剣くん、壁じゃ!

    【自分と天糸屋を囲うように刃を伸ばし、さらに刀身から無数の枝刃を生やして攻撃から身を守る】

    【『ついでに反撃です』と地面に書き、刃の一部を分離、そのまま回転しながら鎧武者の妖達に飛んでいく】

  • 53反物商の天糸屋25/06/01(日) 23:04:59

    >>52

    レッサー『ギャピー!?』

    【紫の炎の手裏剣は、枝刃に阻まれ、侍にも童にも届かない】

    【そこへ、反撃となる刃のブーメラン(?)が迫り、逃げ遅れた幾匹かが倒れる】


    ???『ヌムウ、貴様ら恥を知れィ!レッサーとは言えデーモンの名を関するものが、人間如きに怯むなァ!』

    【全身真っ赤な異形に成り果てた、元僧形が力を込めて神気の篭る絹糸を引き千切り始める、拘束はそろそろ限界だ】


    レッサー『グ、グオッラー!』

    【赤い異形の怒声に怯えた、レッサーデーモンと呼ばれた妖怪らは……再度武器を振りかざし、襲い来る!】

    【ある者は決死の近接格闘を試み、またある者は紫の炎を三つ又の槍に纏わせ、投げ放った!】

  • 54蛇腹剣の侍25/06/01(日) 23:10:22

    >>53

    これ疲れるんじゃけど……多勢に無勢じゃし出し惜しみせんぞ!

    名付けて一人鉄砲隊!バーンじゃ!

    【生やした大量の枝刃を妖達に向ける】

    【隊列を組んだ鉄砲隊の斉射のごとく、刃が射出された】

  • 55反物商の天糸屋25/06/01(日) 23:22:13

    >>54

    レッサー『ドワッギャー!?』


    【飛来する枝刃に或いは貫かれ、或いは両断され、或いは戦意を砕かれて】

    【レッサーデーモン達は全て斃れ伏すか、或いは甲冑を脱ぎ捨てて空へ逃亡し、見えなくなる】


    アーク『おのれ……人間風情に何たる軟弱!かくなる上はァァァ……!』


    【それとほぼ同時に、自身を縛る絹糸を焼き尽くし、拘束から解き放たれる真っ赤な異形】

    【翼を広げて宙に舞うと、その紫の炎が宿る、ギラギラとした視線で、両名を見据えた】


    アーク『涙の国の大君主、モレク様の譜代が一人、このワシの力!見せてくれるわ!』


    【そう言うと、三つ又の槍を、紫の炎を発しながら回転させ始める】

    【やがて、槍がまるで炎の車輪に見えるまでの速度に達すると、それを天へと投げ放ち】


    アーク『地獄の貴種たるアーク・デーモンが、レッサー共の様に行くと思うなよォ!』


    【異形が手を振り下ろすと同時に、無数の紫の炎が、流星群の如く、周囲に降り注いだ!】

  • 56蛇腹剣の侍25/06/01(日) 23:26:51

    >>55

    「ああく」だの「れっさあ」だのよくわからんことを…階級かなんかか!

    もうすでに大分疲れとるんじゃが、根性入れるしかないのう

    蛇腹剣くん!もう一発!

    【再び無数の枝刃を生やし、再度斉射する】

  • 57反物商の天糸屋25/06/01(日) 23:32:16

    >>56

    アーク『レッサーは下賤な足軽、アークはその名も高き部将・家老の様なものよ!』


    【天から降って来た自身の三叉槍を構えると、それを振り回し枝刃の斉射を受けるアークデーモン】

    【おおよその枝刃は弾き飛ばすが、一部は槍に突き刺さり、一部は翼や足先に薄い傷を負わせている】


    飯甘寺「ウワーッ!山火事!?けけけけ消さないとなーのだー!」


    【一方の天糸屋は、雨露から糸を紡ぎ出すと、それを周囲に散らばった炎に被せて消火活動を始めた】

  • 58蛇腹剣の侍25/06/01(日) 23:37:43

    >>57

    説明ありがとう!邪神の使いにしては律儀じゃなお主!

    …フゥ…フゥ…しかし悪いがもう一発じゃ!

    【疲労からか息を切らせながら、敵に手を向け、握りこむ】

    【すると弾き飛ばした枝刃が空中で制止し、アークデーモンに向かって集中的に襲い掛かった】

  • 59反物商の天糸屋25/06/01(日) 23:49:22

    >>58

    アーク『たわけが!そこは足軽と上級武士の身分さを良く分からんと申した己が無知を詫びる所であろうがァ!』


    【弾いた枝刃が空中で静止し、再度襲い来るのを確認し、熟練の槍捌きでそれらを迎撃していく】

    【レッサーデーモンのそれとは明らかに隔絶した戦闘力を持っている様だが、流石に全ては防ぎきれないようで】


    アーク『グワーッ!?』【ついに、背中に複数の枝刃の直撃を許してしまう】


    飯甘寺「近名門殿ーッ、良ければコレを飲むのだーッ!甘くて頭がスッキリするのだー!」


    【そんな混乱の最中、消化を終えた童が駆け寄り、そっと甘い香りのする竹筒を差し出す】

    【それには神社の酒米を醸して作られた甘酒が入っており、糖分と神気の補給に丁度良さそうだ】

  • 60蛇腹剣の侍25/06/01(日) 23:54:43

    >>59

    フゥ…フゥ…生憎と人から親切にしてもらった時は謝罪より礼を言えとじいさまに教わったのでな!

    …………あ、近名門てわしか、かたじけない!

    【がぶがぶと竹筒の中身を一気に飲み干す】


    多少だが回復した気がするぞ

    ここからさらにもう一撃!

    【蛇腹剣の刀身に枝刃を生やし、疑似的に巨大な剣を構築、そのままアークデーモンに振り下ろす】

  • 61反物商の天糸屋25/06/02(月) 00:18:32

    >>60

    アーク『ヌ、ヌォォォォ下郎がァァァァァ!』


    【その状態でもなお槍で剣を受け止め、抵抗しようとするアークデーモンだが、最早劣勢は覆しがたく】

    【しばしの力比べの後、遂に槍ごと両断され、紫色の煙になって消え失せて行く】


    飯甘寺「……おお、件の茶釜があったのだー、これで無頼坊に渡らずに済むのだ!」


    【一方そのころ、天糸屋は放棄された荷車の積み荷を改めていた】

  • 62蛇腹剣の侍25/06/02(月) 00:23:55

    >>61

    …………押し切れた…か

    つ……疲れた…マジで疲れたわい…

    やっぱり変形と分離した刃の操作の併用は消耗がでかいのう…

    【剣を杖に何とか立っているといった様子】


    そっちも茶釜見つかったかのう…とりあえずこれで目標達成かな…

  • 63反物商の天糸屋25/06/02(月) 00:32:07

    >>62

    なのだー……ついでに盆葉万太郎直筆の書状も見つかったのだー!

    茶釜と合わせて左大臣様に送り届けて置くのだ、これできっと朝廷も動けるのだー!

    【荷物を改め終えた後、両手で大きく丸を描く】


    時間が経つと無頼坊側に知られるかもしれないのだ、ボクはこのままこれをお届けしに行くのだー!

    これはボクからと、後は左大臣様からの心付けだと思って遠慮なく受け取って欲しいのだー!

    【そう言うと、銅銭2000貫を箱に入れて差し出す】


    お疲れの所済まないのだが、この資金で色々と備えて置いて欲しいのだ―、

    朝廷が動けば、相手側も絶対に動くはず……きっと、ここから先が正念場なのだー!

    【そう言うと、荷車を家来に引かせ、自身も輿に乗り、都の方へと急ぎ登って行った】


    (※本日これで落ちます、長時間ありがとうございましたー!)

  • 64蛇腹剣の侍25/06/02(月) 00:36:06

    >>63

    おお、盆葉と無頼坊の繋がりの証拠が…これは金星じゃのう

    これはわしも色々と用意をしておかなければならんな

    報告に関しては任せるよ、それじゃあのう


    ……ところで蛇腹剣くん、街まで運んで…

    【『疲れてるから無理』】

    ですよね

  • 65反物商の天糸屋25/06/02(月) 21:46:49

    ついに出来たのだー!【茶屋で真新しい羽織を眺めながら、茶を飲んでいる】

    (※メタ的にそろそろ無頼坊討伐戦に向け進もうと思いますが、戦後の処置について相談したいですー!)
    (※悪の根源が討たれてメデタシメデタシでエンディングにするか、スレは続くんじゃよするのかを!)

  • 66蛇腹剣の侍25/06/02(月) 21:55:45

    >>65

    お、例の戦闘用衣装か?

    【新品の具足を着こんでガッチャガッチャと歩いている】


    (メタ:続けてもいいですが、無頼坊を倒してエンディングというのも区切りがついていいですね)

  • 67反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:02:36

    >>66

    そうなのだー!雨露から紡いだ糸、ご神木から紡いだ糸、岩から紡いだ糸を合わせて作っているのだー!

    無頼坊の配下が使う紫色の炎に耐性があり、神器の力を強化し、物理攻撃にも一応の耐性があるスグレモノ!

    【そう言いつつ、羽織を一枚手に取り、差し出す。背中には『殺』の一文字が染め抜かれている】


    それと、あまり高い声では言えないのだが、無頼坊追討の密勅が下ったのだー!

    事が事故、民草にまで布告はされておらぬが、左大臣様らは既に陰陽師を集め始めているのだ……!


    (※了解です、無頼坊討伐後にまだ続けたい的意見が無ければ、平和が戻ったルートエンディングで!)

  • 68蛇腹剣の侍25/06/02(月) 22:06:04

    >>67

    むやみに民草を怯えさせてもいかんからのう

    しかしすごい羽織じゃな

    わしのなんか普通の鍛冶屋で売ってたやつじゃぞ

    新品ではあるけど

  • 69反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:12:20

    >>68

    一枚差し上げるのだー、羽織だから具足の上からでも問題無く着れるのだ!

    お代は勿論、無頼坊討滅への協力で払ってくれれば良いのだー!

    【所詮布なので、物理防御力で言えば当然具足には敵わないそうだよ】


    そんな訳で隠密裏に動く事になったので、実行部隊にも秘匿名称を付ける事になったのだー。

    無頼坊(ぶらいぼう)を誅殺する為の部隊なので、「無殺隊(ブッコロたい)」と呼ぶのだー!

  • 70蛇腹剣の侍25/06/02(月) 22:16:58

    >>69

    おお、かたじけない

    炎の攻撃に晒される度に刃の壁を出していたのでは身が持たんからのう

    こんな格好一回してみたかったし

    【早速袖を通してみる。具足と合わさって一端の武将のようだ】


    なんとも殺意みなぎる名前じゃのう

    まあそのくらいの気合でいかねばならんか

  • 71反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:25:24

    >>70

    当節流行の陣羽織みたいで格好いいのだー!アレは良いものだからもっと流行って欲しいのだー!

    各地の大名・家老衆が自身の財力と権威を示すべく、羽織の質と染めに拘れば……ムッフッフ!

    【商売人特有の悪い笑みを浮かべている】


    まー相手は妖怪や邪神だから殺す、という表現が正しいかは分からないのだー。

    オバケは死なないとは聞いているのだけれど、神話だと神様がお隠れになる例も多数あるのだー。

  • 72蛇腹剣の侍25/06/02(月) 22:33:21

    >>71

    いいよなあれ

    万年貧乏侍のわしには縁がないものと思うておったがこうして立派な具足に羽織を着れるとは

    これも天糸屋殿のおかげじゃ、ありがとうよ


    死ぬか死なぬかわからんが、とにかくぶった切れば消える!というのをこれまでの戦いで学んだ

    死した神と言えば伊邪那美などが有名じゃの

    あれは火之迦具土によって焼かれ死んだわけじゃが、今のわしらには神器がある

    やってやれんことは無かろうて

  • 73反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:42:07

    >>72

    確かに、神器で倒した相手は消えるか浄化されるかだったのだ、ひとまず倒せば何とかなりそうなのだー!

    無頼坊の居場所については、昨日の書状と、輸送隊が向かっていた方角を手掛かりとして、軒猿衆が探っているのだ!

    見つけ次第、ドタマに神気のよぉよぉを叩き込んでやるのだー!

    【そう言いつつ、銀のヨーヨーでループ・ザ・ループを繰り出す。以前よりかなり上達しているようだ】


    それはそれとして……もう一つ、手があるらしいのだー。

    例の天下の名茶釜、名を『武天明平亀釜(むてんみょうひらがめのかま)』と言うらしいのだがー、

    実はその昔、唐国の仙人が邪悪な魔物を封じるために作らせたとの言い伝えがある、封魔の道具らしいのだー!

    【そっと唐国の書物を取り出して見せる。漢文には送り仮名が振ってあり、ヤマト人でも読めない事は無い】


    仕留められない場合は、こちらで封印を、と言うのが第二案らしいのだー。

    日下開山のしめ縄も、閉じ込めた後に巻き付けて封印を強化する為に使うらしいのだー!

  • 74蛇腹剣の侍25/06/02(月) 22:47:37

    >>73

    よぉよぉも上手くなっとるのう

    決戦に向けての用意は着実に進んでいるといった感じじゃな


    …そういえば相撲のしめ縄要求されとったのう……そういう理由があったんか

    それにあの茶釜にそんな由来がな…盆葉の蛮行もあながち単なる茶器狂い故というわけでもないのかもしれんな

    倒せずとも弱らせて封じればなんとかなるというのはありがたいのう

    次善策があるのとないのとでは安心感が違うわい

  • 75反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:55:16

    >>74

    茶器狂いにせよ、他の事情があるにせよ、将軍家爆殺は迷惑千万の極みだからよして欲しかったのだー。

    茶の湯では皆で茶碗を回して使ったりするのに、名物茶器はみんな独占したがるのだ、闇なのだー。

    【再び溜息】


    まー、ヤマトの表面に現れた乱世も、ヤマトの裏面で暴れる無頼坊の影響は間違いなくあるハズなのだー。

    そこに楔を打ち込めれば、都の混乱も収束の目が出て来ると思いたいのだ、でないと商売上がったりなのだ!

  • 76蛇腹剣の侍25/06/02(月) 23:01:17

    >>75

    案外ヤマトを無頼坊に渡すための将軍爆殺だったりして…

    まあ終わった後の治世は左大臣様とか将軍の弟君とかに任せよう

    うちの殿様もなんかこう、うまい事頑張ってくれるじゃろ多分

  • 77反物商の天糸屋25/06/02(月) 23:10:18

    >>76

    あり得ないとも言えないけれど、それにしては準備がお粗末な気もするのだー。

    ま、そこら辺は盆葉万太郎本人だけが知るのだ、ボクらが気にしても仕方ないのだー!


    わーくにのお殿様は代々幕府に任ぜられてきた守護様だから、一応幕府を支えるハズなのだー。

    とは言え今の時代はどこの守護も、自身の任国の治安維持と荒神退治で手一杯なのだー……。

    【そう言いつつ、お茶を飲む】


    ……荒神退治の手間が無くなれば、もう少し幕府の為に積極的に動けるかもしれないのだー?

  • 78蛇腹剣の侍25/06/02(月) 23:14:42

    >>77

    そうよのう

    荒神対策に割く手間が無くなればこの乱世も少しは落ち着くか…

    人同士の争いは無くならぬかもしれぬが、それはそれ、これはこれってやつよ

    世が荒れる理由なぞ一つでも少ない方がいいしの

  • 79反物商の天糸屋25/06/02(月) 23:25:15

    >>78

    ある程度治安が戻れば、人と人の争いも戦場からお白州に移る筈なのだー。

    世が乱れる前は、時代時代の『天下様』がそうやって戦を未然に防いでいたのだ!


    ……とは言え世に盗人の種は尽きまじとも言うのだがー。

    【そう言いつつ、茶道具を片付けて行く】


    後はいつ無頼坊の本拠が見つかるか次第なのだー、いつ見つかっても良いよう備えるのだ!

    それじゃ、ボクはそろそろ明日に備えて寝るのだ、またなのだー!

    【一通り片付け終わると、蛇腹剣の侍に挨拶し、屋敷の方向へ歩いて行った】

  • 80蛇腹剣の侍25/06/02(月) 23:28:44

    >>79

    うむ、それではのう

    いつ見つかっても良いように具足と羽織を手入れしておかねばな

    【『我は?』と地面に書く】

    もちろん蛇腹剣くんもな!

  • 81反物商の天糸屋25/06/03(火) 21:51:53

    いよいよなのかー……【茶屋で手紙を開いて読んでいる童】

  • 82蛇腹剣の侍25/06/03(火) 22:30:36

    >>81

    やはり無頼坊か…いつ出陣する?

    わしも同行する

    【がちゃこがちゃこと具足を鳴らして】

  • 83反物商の天糸屋25/06/03(火) 22:41:06

    >>82

    お、蛇腹剣殿!ついに無頼坊の本拠地を軒猿衆が探り当てたようなのだー!

    それで、討伐に参加する者達は戦闘準備を整えて待てとの事なのだー!

    【向き直り、『上意』と書かれた封筒を見せる】


    ただ、具体的な日取りはまだ決まっていないのだ……。

    吉報と悲報が幾つか飛び交っていて混沌としている状態なのだー。

  • 84蛇腹剣の侍25/06/03(火) 22:47:30

    >>83

    ふーむどうも色々錯綜しているようじゃのう

    まあ一番重要な本拠地が見つかったならええか

    戦闘準備なあ…具足も買うてしまったし…新技か?新技を開発せよというのか?

  • 85反物商の天糸屋25/06/03(火) 22:54:50

    >>84

    新技とか新技術とか新連携とかなのだ……?【首をかしげる】


    ちなみにその本拠地だけれど、入口は禍津国の頭無山(あたまむざん)にあるらしいのだが……。

    どうやら無頼坊は、かつてイザナギ・イザナミ両神がヤマトの国を産んだように、

    異界に自身の治める国を作り出し、その入り口だけを頭無山と繋げている様なのだー。

    【絵図面を見せる。何やら山の麓に地獄への扉が開いているかのような絵だ】


    ちなみに左大臣様にお味方する神器使い達の中には、転移の秘術を使えるものが居るのだ。

    当初はこれを使い、無頼坊の寝所に軒猿を忍び込ませて一気に口寄せ、と言う事を考えていたのだ。


    けれど……相手が異界に立て籠もっているとなれば、それも難しそうなのだー。

  • 86蛇腹剣の侍25/06/03(火) 23:04:02

    >>85

    頭無山…なんか心臓が七つ脳が五つありそうな山じゃな…………山の脳ってなんじゃ

    しかし異界とは厄介じゃのう

    相手の陣地で戦うということは罠やらなんやらを警戒せねばならぬし

    最悪無頼坊を倒した瞬間異界が崩壊する可能性もある…

  • 87反物商の天糸屋25/06/03(火) 23:11:04

    >>86

    そりゃあ……山の脳と言えばノウタケなのだー?【キノコの話】


    まぁ、普通に考えれば要塞化されてる筈なのだ、攻城戦みたいな形になるのだー。

    でもそうなると、力攻めするのは明らかに不利になるのだ、左大臣様も大層お困りなのだ。

    【眉間にしわを寄せつつお茶を啜る】


    幸い、ボクらの他にも特殊な神器を持つ人々が左大臣様に味方をしているのだがー……。

    お城攻略向きの能力とかボクあんまり思いつかないのだ、蛇腹剣殿は侍だから、攻城戦は詳しいのだ?

  • 88蛇腹剣の侍25/06/03(火) 23:18:19

    >>87

    ノウタケ…そんなんあるんか…

    攻城戦の定石といえば兵糧攻めじゃが、長期戦になるからのう

    他には穴掘って塀を地盤から崩すとか、堀埋めるとか…

    城そのものを崩す、さもなくばあの手この手で守りに穴を開けるのが基本じゃな

  • 89反物商の天糸屋25/06/03(火) 23:25:11

    >>88

    風の噂に美味しい裸子とは聞いたのだ、ただあんまり食べてみたいと思う見た目でも無いのだ……。


    兵糧攻めは……そもそも無頼坊が何を食べているのかがサッパリ分からないのだー。

    守りを崩すのは良さそうなのだ、行為の陰陽師なら術で作られた空間へのちょっかいの出し方も知ってそうなのだ!

    上手く行けば裏口を勝手に作ってそこから侵入する、とかも面白そうなのだー!

  • 90蛇腹剣の侍25/06/03(火) 23:31:22

    >>89

    城中の者が知らぬ抜け道を作るのはよいのう

    奇襲に使えるのはもちろん、万一の時の脱出経路にも使える

    後使えそうな手は…忍び込んでの暗殺かのう?少数で行わねばならぬのが少々難点じゃが

  • 91反物商の天糸屋25/06/03(火) 23:51:50

    >>90

    いっちょその案をお伝えしてみるのだ、もしかしたらそんな事の出来る神器使いも居るかもなのだ。

    それじゃ、今日はこの辺で寝るのだー、いざ号令が掛かったらその時はヨロシクなのだ!

  • 92蛇腹剣の侍25/06/03(火) 23:53:14

    >>91

    おーう

    さてそれではわしらもなんかすごい新技考えるかのう

    おやすみー

  • 93反物商の天糸屋25/06/04(水) 23:21:03

    (※すみません、本日帰宅遅かったのでこのまま寝ます!明日またよろしくお願いします!)

  • 94蛇腹剣の侍25/06/04(水) 23:22:32

    >>93

    (※了解です。ゆっくりお休みください)

  • 95反物商の天糸屋25/06/05(木) 22:21:24

    フッフッフ……神気を蓄える物って言われてもなのだー【絹糸を丸めた毬をポンポンと蹴っている】

  • 96蛇腹剣の侍25/06/05(木) 22:24:03

    >>95

    よう天糸屋殿

    何か探しとるんか?

    【背後でいくつかの枝刃が生えた蛇腹剣がうねうねしている】

  • 97反物商の天糸屋25/06/05(木) 22:31:55

    >>96

    探すと言うか作るのだー!【毬をひときわ高く蹴り上げた後、くるっと一回転し、受け止める】


    実は先日のお話を左大臣様に言上したら、船の神様と海女の神様とモグラの神様に協力を仰いだらしくて、

    神気の力で世界の境界を跨げる凄いカラクリ装置の試作品を作ったらしいのだー!

    【懐から墨絵を取り出す。荷馬車サイズの関船と言った感じの見た目】


    コレで無頼坊の迎撃を避けつつ異界の奥に侵入しようと言う算段なのだが、問題が一つあるのだー。

    コレ神様の加護を使う、言ってみれば簡易神器みたいなものだから、燃料として神気が必要になるのだー!


    左大臣様はコレを二十数個も生産して戦に投入なさるおつもりらしいのだがー、

    そうなるとそれだけの数、神気を溜めて置ける『何か』が必要になるのだー、キッチイのだ!

    【無茶ぶりされました、と言った表情で眉間にしわを寄せている】

  • 98蛇腹剣の侍25/06/05(木) 22:37:21

    >>97

    なるほど、それで神気を貯めておけるものが必要になったというわけか…

    戦闘にあんま役立たない予備の神器とかあれば探す手間が省けるんじゃがのう…

    …………

    【ふと後ろの蛇腹剣を見る】

    …………

    【おもむろに枝刃の一本を折ってみる】

    ……ねえ蛇腹剣くん、これ消えるまでどんくらいかかる?

    【『もういーらねって思うまで』と地面に書いた】

    これ…使えんじゃね?

  • 99反物商の天糸屋25/06/05(木) 22:48:42

    >>98

    おー、ボクの絹糸玉だけじゃ重みと言うか力強さが足りないと思っていた所なのだ!

    【そう言いつつ、先程蹴っていた毬を見せる。仄かに神気を感じるが、なんかこう、軽い感じがする】


    維持に負荷とかはかからないのだー?ボクは糸を吐く時は不可あるけど、吐いた後は特に無いのだー!

    あ、生み出す時に力になるものが良いって言うなら、ちょっとした補給のアテがあるのだー!

    【背後に向かってポンポン手を叩く】

  • 100蛇腹剣の侍25/06/05(木) 22:52:27

    >>99

    【『人間で言うと伸びた爪みたいなものだから、維持に不可とかはない』と地面に書いて】

    【『強いて言うと肉とか酒とかがあれば伸びがいい』と続けた】


    えっわし変形使うと大分疲れるんじゃけど

    【『足りない熱量をお前から貰ってるからな』と答える】

    そういうことは早く言って?

  • 101反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:04:45

    >>100

    おっと、維持費が無いのは朗報なのだー、ただ、話聞く限りタダ働きさせる訳にも行かないのだー!

    そこでー、コレの登場なーのだ!


    【暗がりから何やら細長い高級そうな皿を持った板前が現れ、それを二人の眼前に置いた】

    【どうやら酢飯を軽く握り、その上にマグロやカツオの切り身を乗せた新感覚食品であるらしい】


    都で食べたお寿司(※なれずし)に着想を得て板前に作らせた簡易浅漬けのお寿司もどきなのだ!

    発酵を経てない分の酸味は米酢で足して、上には刺身包丁の神器で切らせた海の魚の切り身を乗せたのだ!


    【板前が、刷毛を使い煮詰めた醬油を程よく塗っていく】


    あの包丁で切る事で夏でも痛まず臭みも出ず、更に神気もマシマシになるスグレモノなのだー!

    お酒は……いつかのお神酒なら用意してあるのだー!【女中さんが徳利とおちょこを置いていく】

  • 102蛇腹剣の侍25/06/05(木) 23:10:31

    >>101

    【『さけー!』と乱雑に書いて徳利に切先を突っ込んだ】

    うう、美味そうな寿司じゃのう…わしも食いたい…

    【『どっちにしろ変形の熱量になるからいいぞ』と徳利に頭を突っ込みながら枝刃で書いた】

    やったぜ!一遍食ってみたかったんじゃこれ!

  • 103反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:17:07

    >>102

    ジャンジャン食べて良いのだー、費用は研究費として左大臣様にツケとくのだー!


    これはマグロなのだ、漁船に神器を持たせた板前を乗せて取って来させたのだー!

    かれこれ二日は経つけれど、真っ赤なままで痛む気配が全くないのだー!

    【そっと赤い寿司とピンクの脂が乗った寿司を指し示す】


    こちらはカツオなのだ、新鮮だから生姜は要らないけれど……無いと無いで寂しいのだ!

    おろし大蒜も合わせて用意したから、お好みに合わせて使って欲しいのだー!

    【薬味を乗せた小皿を差し出す】


    こっちは諏訪大社の相撲取りさんに出したクエの残りで作ったお吸い物なのだー!

    山国の方だったからクエのちゃんこは初めてで、とても驚いてくれたのだー!

    【そっとお椀も追加する】


    そしてこれは……【ちょっと冷や汗を書く】……フグのお刺身、らしいのだー。

    家来が少し食べて二刻は経っているから毒は無いハズ……たぶん……。

    【板前の方に『本当に大丈夫これ?』といった感じでアイコンタクトをしている】

  • 104蛇腹剣の侍25/06/05(木) 23:22:48

    >>103

    赤い!うまい!

    桃色!濃厚!

    カツオ!大蒜も生姜もそのままも好き!

    お吸い物!ほっとするのう…

    フグ!…………ウッ

    【『脱皮ィ!!』とちょっと焦って能力を行使する】


    なんであんなに躍起になってフグを食うのかわかったわい

    超美味い

    もちろん他のもな!

    【ボロボロと殻が剝がれると満面の笑みでフグ毒から復帰した】

  • 105反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:30:07

    >>104

    気に入ってくれて良かったのだー!それじゃボクも頂くのだー!……ンマッ!?

    【お上品な手つきで寿司を口に運ぶが、想像以上の味に思わず声を上げてしまう】


    ……失礼したのだ【飲み込み終えた後、小声で】

    にしても不思議で新しい味なのだ、都の旅籠でも食べた事の無い味なのだー!

    【料理を絶賛しつつ、スイスイ食べて行く。フグの刺身はそっと蛇腹剣の方に差し出した】


    ちなみに、参考までにー、この味の料理なら、おいくらぐらい払う気になるのだー?

    【そっと筆と帳簿を取り出している。試食お客様アンケートを取り、商売に活かすつもりだ】

  • 106蛇腹剣の侍25/06/05(木) 23:35:47

    >>105

    命を

    【『やめろ莫迦』と書いた】


    冗談はさておき、わしお高い食い物の相場知らんからのう…

    しかしこんだけ美味ければ家財を質に入れてでも食いたがるものがおるやもしれんな

    【ポロポロと殻を落としながらフグの刺身を食っている】

  • 107反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:44:24

    >>106

    相場を知らないかー、それは確かにそれっぽいのだー【割と奥ゆかしくない発言】


    ……神器の力で日持ちはするのだが、仕入れに神器を使う以上、入荷量はどうしても制限されるのだー。

    ……原価はそれ程でも無いけれど、手間賃は多めに盛った方が良さそうなのだなー?

    【その反応を見ながら、料理の味に抱いていた自信を確信に変えつつ、帳簿に筆を走らせていく】


    ご意見感謝致しますなのだー、それじゃ、左大臣様に研究費をせびる為の仕上げなのだー!

    【そっと勾玉に手を当て、蚕の擬人化のような姿に変化する童】


    食べた分の栄養を神気に変えて、蓄える物を作るのだー!

    【と言いながら、キラキラ光る絹糸を指先から出し、糸として紡いでいく】

  • 108蛇腹剣の侍25/06/05(木) 23:51:51

    >>107

    そういやそのためにやっとったんだったっけ…あんまり美味いので忘れてた

    蛇腹剣くん、どう?

    【『これだけの量飲み食いしたら十分だろう』と書いて、めきめきと数十本の立派な枝刃を生やす】

    【『欲しいだけ持ってってよいぞ』と書いた】

  • 109反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:58:19

    >>108

    うわっ、流石の力量なのだー、これにボクの生糸も合わせて、陰陽師に加工して貰えば……!

    【家来を呼び集め、枝刃を集めさせた後、頑丈そうな長櫃へと丁寧にしまい込んでいく】


    さっそくコレを左大臣様にお届けして来るのだー、上手く行けば無頼坊の要塞の危ない部分は避けられる筈なのだー!

    とは言え無頼坊自体が無力化される訳では無いのだが……戦いの前に消耗させられるよりはずっとましなのだ!

    【それを屈強な足軽達に担がせると、振り返り、丁寧にお辞儀した後、都の方角へ歩いて行った】


    まーたーなーのーだー……【声がだんだん遠ざかる】

  • 110蛇腹剣の侍25/06/06(金) 00:02:55

    >>109

    さーらーばーじゃー

    ……しかし本当に美味かったのうあのフグは

    戦いが終わったらまた食いたいものじゃ

    【『今度は脱皮禁止な』と書いた】

    そんな殺生な…

  • 111反物商の天糸屋25/06/06(金) 22:10:40

    いやしかし、あのうつけと有名な大名を頼るとはー?【茶屋で書類を読みつつ、眉にしわを寄せる】

  • 112蛇腹剣の侍25/06/06(金) 22:18:05

    >>111

    うつけ大名とな?

    なんぞ変な異名じゃのう、父親の位牌に灰でもぶちまけたんか?

  • 113反物商の天糸屋25/06/06(金) 22:23:02

    >>112

    よく知ってるのだー、やっぱり侍衆の間では有名な殿様なのだー?

    【書類をそっと置き、蛇腹剣の侍の方に視線を移す】


    父の位牌に灰をブチ撒けた事に始まり、

    犬猿狸を引き連れて敵軍に突撃し、自ら槍で敵将の首を取るわ、

    領内の関所を悉く焼き払い、他国の忍びが領内を自由に歩けるようにするわ、

    種子島を商人から買うだけに飽き足らず、全国から職人を集めて産地を作るわ、

    茶の湯にのめり込んで城の代わりに茶器を所望する家来に茶器をやらず城をやるわ、

    市井の噂を信じるなら、色々と破天荒な方なのだー。

    【そっと筆で似顔絵を描く】

  • 114蛇腹剣の侍25/06/06(金) 22:27:46

    >>113

    想像の十倍くらい破天荒だったんじゃが

    適当言っただけなのにどうして……

    あ、でもこの顔戦で見たことあるかも。友軍側で


    それで…このうつけ大名っていうかハジケ大名に何を頼ると?

  • 115反物商の天糸屋25/06/06(金) 22:36:33

    >>114

    件の暗殺された将軍家の弟君が、噂のうつけ大名を頼って遥々東国まで出向いたらしいのだー!

    それで、出向いた土地に御所を建てる様に要求したらしいのだが、アッサリ断られたらしくてなー。

    ただ、その断る理由がまたハジケてたらしいのだー。

  • 116蛇腹剣の侍25/06/06(金) 22:40:09

    >>115

    弟君がのう…よく選んだな弟君も…

    わしの頭だと洞穴で寝た方が隠れるのに都合がいいとかしか思いつかん

    わしはハジケ者にはなれぬ…

  • 117反物商の天糸屋25/06/06(金) 22:46:36

    >>116

    きっと他に頼れる大名が居なかったのだー、消去法というヤツなのだー!

    【コクコクと高速で頷く】


    ちなみに断った理由なのだが、「半年以内に都を制圧するから、御所はそこで建てる」と言ったそうなのだ!

    要するに都で暴れている盆葉やその与力を半年で蹴散らしてやる宣言なのだー、せっかちなのか何なのかー。

    【やれやれと言った表情で、ヤマトの国の地図を広げる】


    噂の大名の領国から都までは結構な距離があるのだー。

    道中の大名の中には、わーくにの殿様みたいに既に同盟を結んでいる所もあるらしいのだがー。

    【朱で幾つかの国に印を入れて行く】


    それでも半年はちょっとフカし過ぎなのだー。

  • 118蛇腹剣の侍25/06/06(金) 22:50:20

    >>117

    ハジケ者やべえな

    流石にこの距離で半年は無茶だと思うが、万一実現したら……

    …侍としてはちょっとフラァってしそうじゃのう

    まあわし戦とか好きじゃないしマジに仕えようとは思わんが

  • 119反物商の天糸屋25/06/06(金) 23:01:31

    >>118

    仕えるのは正直おススメしないのだー、短気かつ気まぐれ屋で家来はいつも振り回されているらしいのだー!

    とは言え戦には強いらしく、商業の盛んな地域も押さえているので、報酬目当てで仕えたがる者も多いらしいのだ。

    野心に取りつかれると、簡単な判断すらも誤ってしまうのだろうかー。

    【地図を巻き取り、しまい込む】


    でも他に将軍家再興を目論む大名が居ない以上、うつけ者と犬猿狸のチームに期待するしか無いのだー。

    盆葉の威光に怖じずに正面から喧嘩を売れる辺りはちょっとだけ感心してやってもいい気はするのだ!

  • 120蛇腹剣の侍25/06/06(金) 23:08:36

    >>119

    侍ならば大なり小なり大人物に仕えとうなるものよ

    それが富であれ才覚であれ腕っぷしであれな

    まあわしはその辺うっすいから万年貧乏侍やっとるわけじゃが


    それにハジケ大名もあながち度量という点では大器のようじゃないか

    犬猿狸が従うのもわからんでもないな

  • 121反物商の天糸屋25/06/06(金) 23:17:02

    >>120

    そういうものなのかー、ボクらは自分の商売を邪魔しない殿様なら割とそこら辺どうでも良いのだー。

    大名相手の商売は儲かるけれど、色々と制約も多くなるから、依存するのも危険なのだー。

    ま、治安は維持してくれるし、関所を壊してくれるらしいから、その点は応援しないでも無いのだー。

    【商人視点で褒められる点を褒めて行く】


    ちなみに配下の犬猿狸も中々やるとの噂があるのだー!

    犬は槍使いの名手で、猿は人使いの名手、狸は寝て待つ事の名手だとかー!

  • 122蛇腹剣の侍25/06/06(金) 23:24:51

    >>121

    関所がのうなったら西も東も一つになるんかのう

    まさしく天下統一ってかワハハ


    …でも戦力犬しかいなくね?

    いや猿の人使いの名手ってのは大事じゃからいいとしても、寝て待つことの名手て

    単なるプータローなのと違うか

  • 123反物商の天糸屋25/06/06(金) 23:31:41

    >>122

    そこら辺は狸だから、意味があると思うのだー……狸寝入りとか?

    こう、死んだよーに見せかけて戦が終わるまで生き延びる……うーん、それじゃプータローよりタチ悪いのだ1

    【言われてみて、寝て待つの意味を考えてみたが、碌な考えが浮かばないようだ】


    ま、でもハジケ大名には重宝されているらしいから、ボクには分からないお役立ち要素がきっとあるのだ!

    あ、でも単に茶会を開く時に茶釜に変化させて重宝しているだけと言う線もあるのだ?

    【目がちょっとグルグルしている】


    ……とは言え、盆葉が無頼坊の助力を得たら、将軍家諸共どうなるか分かった者では無いのだ。

    出来るなら上洛戦が始まる前に無頼坊を片付けてしまいたい所なのだー。

  • 124蛇腹剣の侍25/06/06(金) 23:39:50

    >>123

    生きた茶釜は確かに貴重やもしれんが…

    うーむハジケ者の考えはやはりようわからん


    ハジケ大名との戦に注力している所を後ろからぶっすり…というのは誉が無さ過ぎかのう

    兵への被害も大きくなるじゃろうし、やはり先に片付けなければならんか

  • 125反物商の天糸屋25/06/06(金) 23:48:33

    >>124

    ボク商人だし、左大臣様はお公家様だから、戦の作法とか誉はあまり気にしないのだ―。

    ただ、ハジケ大名と無頼坊をぶつけると、おそらく盆葉も参戦して来て大戦になるのだー!

    【紙を広げて筆を執る童】


    そうなると左大臣様の集めた神器持ちが盆葉の兵隊と戦う事になりかねないのだー!

    負けはしないとは思うのだが、人間の足軽でも相手できる敵に、神器持ちをぶつけるのは非効率なのだ!


    だからここは、盆葉とハジケ大名が睨み合っている内に、こっちは無頼坊を討つという作戦なのだー!

    神器持ちは、やっぱり妖怪・邪神にぶつけてこそなのだー!分断して叩くのだ!

  • 126蛇腹剣の侍25/06/06(金) 23:54:29

    >>125

    やはりそれが定石じゃのう

    兵には兵の、神器持ちには神器持ちの戦があろう

    適材適所という奴じゃな

  • 127反物商の天糸屋25/06/07(土) 00:02:34

    >>126

    そーなのだー、ボク達はボク達が有利を取れる相手を選んで戦えば良いのだー!

    鉄砲足軽隊を敵に回して射撃されながら『よぉよぉ』振り回したら、命が幾らあっても足りないのだ!

    【鉄砲隊を指揮する身として、鉄砲足軽の大群はかなりの脅威と見積もっているようだ】


    左大臣様と言えば、昨日の素材は大変喜んでいただけたのだー、神気を蓄える装置は無事に出来そうなのだ!

    それを次元潜航用のからくりに取り付けたら、いよいよ決戦なのだー、今の内に英気を養っておくのだ!

    【そう言うと立ち上がり、屋敷の方へ顔を向ける】


    と言う訳でボクは今日の休息を取ってくるのだー、また明日なのだー!【そして、街道を歩いていく】

  • 128蛇腹剣の侍25/06/07(土) 00:08:27

    >>127

    それはそう

    わしだって槍衾を上から叩きつけられたら大分辛いし


    役だったんなら良かったよ

    わし美味いもん食っただけじゃけども…

    そうじゃのう、わしもおでんで一杯やりに行くか

    負けたら素朴な飯も食えんようになってまうしな


    ではまた明日のう

  • 129反物商の天糸屋25/06/08(日) 00:25:55

    (※すみません、明日進行します!)

  • 130反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:22:12

    ついに出来たのだ……!【屋敷の庭で、木造の物置小屋に足の生えたようなからくりを眺めている】

  • 131おとなしい九尾25/06/08(日) 20:23:32

    ♪♪
    (散歩してる)

  • 132反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:27:51

    >>131

    おっ、久しぶりなのだー、どちらに行かれる感じなのだー?

  • 133おとなしい九尾25/06/08(日) 20:29:03

    >>132

    えーとね団子や

    (食べ過ぎ…)

  • 134蛇腹剣の侍25/06/08(日) 20:31:00

    >>130

    何が出来たってぇ…

    なんぞこれ、高床式住居?

  • 135反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:34:47

    >>133

    団子屋かー、ボクも良く行くのだ!【頷く童】


    まだお酒は沢山飲めないし、商人の付き合いでお茶を頂く事も多くて、甘いお菓子は手放せないのだ!

    特につぶあんを乗せた草団子は何とも言えない味わいなのだ……季節限定なのが惜しいのだ!


    >>134

    例の邪神・無頼坊の亜空間に突入する簡易型神器なのだー!

    これと同じものが、左大臣様の協力者の屋敷でそれぞれ組み立てられているのだ!

    ボクの屋敷にも一台組み立て終わった所なのだー!

  • 136蛇腹剣の侍25/06/08(日) 20:38:27

    >>135

    これで行くのか…もっとこう、船みたいなん想像してたが

    これはこれで敵の矢とか鉄砲とか防げそうでいいな


    今しがた組み終わったということは突入までは今しばらくかかりそうかな?

  • 137反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:45:44

    >>136

    今のは着陸形態なのだー、亜空間に入ったらこう、足をしまって、櫂が出て来るのだー。

    関船みたいな作りだから装甲は厚くないけれど、一般的な矢ぐらいならそこそこ防げるのだ!

    【細長い物置小屋の側面に空いている穴を指させ居ている】


    突入の時刻は秘匿されているのだ、ただこの印籠が光ったらと言う事になっているのだ!

    それを合図に協力者達が一斉に乗り込む手はずになっているのだー!

    【桐の御紋の入った印籠を見せる】

  • 138蛇腹剣の侍25/06/08(日) 20:49:48

    >>137

    ああちゃんと船っぽくなるんだ…

    矢を防げる程度でも十分よ、壁があるのと無いのとでは大違いじゃしのう


    突入時刻は秘匿か…まあ情報漏洩を防ぐためにも必要な処置じゃろうな

    …なんて事言ってたら光ったりして。今まさに

  • 139反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:52:47

    >>138

    HAHAHAHAHAまさかそんな事ある筈が【印籠からピポーンピポーン音が鳴る】

    光ったのだー!?けけけ、家来ー!早く梯子持ってくるのだー!

    【足つき物置の床下が開き、家来がそこに梯子を掛ける】

  • 140蛇腹剣の侍25/06/08(日) 20:56:47

    >>139

    瓢箪から駒が出てしもうた…

    えっとどうしよ、とりあえずあの、あれじゃな

    エイエイオー!行くぞ!

    【梯子を駆け上がって乗り込む】

  • 141おとなしい九尾25/06/08(日) 21:00:02

    >>135

    OK!じゃあ行こうか! まああと妖の国からの団子も!

  • 142反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:03:26

    >>140

    その通りなのだ、もうやりきるしーかなーいのだ!

    って言うか完成が後一刻遅れてたら置いてけぼりだったのだ、危なかったのだー!

    【後に続いて梯子を駆け上がる】


    こっちが操縦席なのだ、神気の力を操るからくりの付いている所なのだ!

    【そのまま前方に向かい、正面に大きなガラスの張られた部屋に入ると、木魚や神棚がある】


    >>141

    ごめんなのだー、ちょっと左大臣様から召集が掛かって、悪の大邪神を討ちに行く所なのだ!

    九尾さんも『無頼坊』と言う名前は聞いた事あると思うのだ、アイツとの決戦なのだー!

    もし良ければ一緒に乗っていくのだー?

    【窓を開けて声を掛けてみる】

  • 143蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:07:41

    >>142

    そうじゃ!十割勇気!もう頑張るしかないんじゃ!

    わしも偶々様子見に来なかったら置いてけぼりじゃったのう…


    …でこっちが操縦席?

    …………木魚叩けばええんかこれ?

  • 144おとなしい九尾25/06/08(日) 21:11:00

    >>142

    いやねさすがにそこはやめとく… 今はあいつとの戦いを控えてるからね…

  • 145反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:16:43

    >>143

    えーっと……【懐から絵図面を取り出して、読みながら話し始める】


    木魚を叩くと法力回路が働いて、この船……羽界航船(はかいこうせん)の先端から南無阿弥陀仏砲が飛ぶのだ!

    阿弥陀如来の本願のお力をお借りして、当たった悪霊や妖怪を強制成仏させる事が出来るのだー!


    こっちの神棚の上にお神酒をお供えすると、お神酒から酒精の力を吸い取って船の櫂が動くのだ!

    こまめに取り換えないと櫂が動かなくなっちゃうから、そこら辺ちょっと面倒なのだー!


    こっちの管と鍵盤の付いたのは、『ぱいぷおるがん』と言って、

    『ばてれん』達が無頼坊討伐の役に立つならと貸してくれたものなのだー!


    使い方は……正直良く分からないのだ!【困り顔】


    >>144

    妖怪軍にも色々な勢力があると聞くのだ……狐さんもそういう一勢力とかなのだ?

    そちらもご武運をお祈りしているのだー!

  • 146蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:25:35

    >>145

    何じゃ南無阿弥陀仏砲って!?

    いや説明されたから強力な兵器なのはわかるが…すげえ名前じゃのう

    で、こっちの神棚は……なんか奉られてる神さんに心当たりあるのう

    【すっとぼけるように剣の切先が明後日の方を向く】


    で、ぱいぷおるがんなあ……よくわからんが、楽器か?

    まあ役に立つならあってもよかろう

    使い方はわからんが

  • 147反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:31:08

    >>146

    左大臣様ももっとこう、それらしい名前を付けようとしたらしいのだ!

    でも、開発に関わった高僧が、阿弥陀如来の本願の力をお借りするものである以上、

    『南無阿弥陀仏』と名付けるのは絶対で異論は認めないと主張したらしいのだー。


    ぱいぷおるがんは楽器らしいのだ、ペダルを踏んで鍵盤を押すと音が出るのだ。

    ばてれんの教会ではこれで色々やるらしいのだー……一応楽譜は貰って来たのだ。


    【五線譜を取り出す】……オタマジャクシのお遊戯会にしか見えないのだ。

  • 148蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:36:49

    >>147

    阿弥陀如来も困ると思うんじゃが

    せめて梵字とか真言とかにすればよいものを…


    【楽譜を覗き込む】

    ふーんなるほどさっぱりわからん

    まさしくオタマジャクシが川んなかで泳いでるようにしか見えんわ


    ところであくうかんて所にはどうやって入るん?

  • 149反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:42:20

    >>148

    おっとそうなのだ……神棚にお神酒を置いて、これで櫂を動かすのだ!

    後は十分に浮いたら足をしまうのだー!【窓から身を乗り出し、外を見る】


    よし、良い感じなのだー、後は床の間に置いてある茶碗をこう、手に取って……

    半回転させれば足がしまわれて『亜空間』に突入するのだー!

    【茶碗を回すと、超自然の振動が始まり……窓の外が赤と青の入り混じった不思議な風景になる】

  • 150蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:46:38

    >>149

    これがあくうかんて所か…なんか見てて頭痛くなりそうじゃのう

    ここを抜ければ無頼坊との決戦か…

    なんかバタバタしてしもうたが今更ながらに実感が湧いてきたよ


    …ところでなんか作戦とかって…

  • 151反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:53:33

    >>150

    連絡を取り合う為に、この印籠を受け取ったのだ、これを合図に亜空間に乗り込むのだ!

    亜空間に乗り込んだら、神棚にお招きした神様が、無頼坊の本拠まで連れて行ってくれるのだ!

    【胸を張ってそう語る】


    敵の本拠地に乗り込んだら、情報が不足しているから、現場の判断で動いてくれとの事なのだ!

    つまり、高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処することになるのだ!

    【そう言って、そっと小さなお寿司を差し出す】


    亜空間は外の世界と違って何か早く進めるらしいのだ!

    後少しで着くと思うから、良ければ少し神気を補給していくのだー!

  • 152蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:58:47

    >>151

    へえーじゃあこの移動って神さんがやってくれとるんか

    便利なもんじゃのう、兵糧の輸送とかにも使えればええのに


    高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処ってつまり行き当たりばったりってことじゃね?

    うーむ、まあどうせカチコミは勢い重視じゃし最初強く当たって後は流れで行くか


    ともあれ神気の補給はありがたい

    無頼坊とは激戦になりそうじゃからな、補給はなんぼあっても良いわ

    【マグロとえんがわと赤貝を口に放り込む】

  • 153反物商の天糸屋25/06/08(日) 22:06:49

    >>152

    それは単純に神器持ちの協力者の確保が面倒だったりするのだー。

    左大臣様が頑張って采配を取って尚、二十数台しか用意できない決戦兵器なのだー。

    【お茶を啜り、寿司を食べる】


    でも古の唐国には、からくりの牛や馬で兵糧補給をした記録はあるらしいのだー。

    その国の軍師様はトンデモ発明家だったらしく、詳細は失伝しているだしいのだが……。


    作戦はーま、ぶっちゃけると、そうなのだ!

    色々と初めて尽くしなので緻密で細かい作戦を練る情報も、指揮連絡の手段も無いのが現実なのだー。

    【話している内に、ゴゴゴゴゴと室内が揺れ、外の風景が青白い月の出た禿山になる】

  • 154蛇腹剣の侍25/06/08(日) 22:16:13

    >>153

    何事も都合よくは行かんもんじゃのー

    ……さて、ついに到着したようじゃな

    やあやあ我こそは、なんてほざく柄でもないが、決戦ともなると身が引き締まる

    して、無頼坊はどこに…?

  • 155反物商の天糸屋25/06/08(日) 22:24:27

    >>154

    ひとまず上部の扉を開けて船上に出るのだー!

    もし取りたい動きがあるなら、神棚にお願いするとそう動かしてくれるのだー!

    【神棚の徳利を新しいものに交換する童】


    ボクらの他にも船が飛んでいる筈だから、それらのものとの連携も視野に……?

    【船の上に出た天糸屋の視界に入って来たものは】


    【禿山の背後からゆっくりと立ち上がる、山の様に巨大で、全身が黄銅色に輝く牛頭の巨人だ】

    【その目・鼻・口・耳からは紫色の炎が噴き出しており、その中には叫びをあげる数多の霊が見える】

    【全身の黄銅色の肌からは、近づくだけで枯れ木が燃えるような熱が放たれ、まるで歩く焦熱地獄のようだ】


    【また、その周囲には百匹程のレッサーデーモンの群れが飛び回っており、先行した船に襲い掛かっている】


    そ、想像していたよりも大分でっけぇのだ……!?

  • 156蛇腹剣の侍25/06/08(日) 22:31:29

    >>155

    【上部扉を開けて船上に出、状況を俯瞰する】

    ……あのデカい牛頭が無頼坊…「もろく」とやらか!


    よし!それでは最初強く当たって高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変にブチのめすぞ!

    具体的には南無阿弥陀仏砲をぶっ放しまくってれっさあを蹴散らしながら接近、無頼坊に取りついてぶった切る!

    そんな感じでよろしく神さん!

    【神棚の徳利に酒を注ぎながら手を合わせる】

  • 157反物商の天糸屋25/06/08(日) 22:43:19

    >>156

    おーなのだ!ボクも神器の力を借りるのだ……【蚕の擬人化の様な姿に変化する】

    れっさぁ程度なら糸で翼を縛り上げて墜落させてやるのだ!【そう言いつつ、船上に立つ】


    家来ー!南無阿弥陀仏砲の照準と発射は任せるのだー、出来るだけまとまってる所を狙うのだ!

    【階下で木魚が叩かれると『ナムアミダブツ!!』との発射音が響き、舳先から無量光が放たれる】

    【それに当たったレッサーデーモン達は邪気を瞬時に浄化され、魂のみになって天に吸い込まれていく】


    よっし、流石、左大臣様が五山の高僧に命じて作らせたからくりなのだ、強いのだー!

    この調子なら無頼坊にも接近できそうなのだー!

    【船は順調に無頼坊へと接近していく。無頼坊は口から紫の炎を吐き、別の船に攻撃を加えている】

  • 158蛇腹剣の侍25/06/08(日) 22:49:27

    >>157

    ようし、接近できればこちらのものよ!

    取りついた後は援護とかもよろしく!

    この枝刃の大剣の間合いに入りさえすれば無頼坊めをぶった切ってくれるわ!

    【蛇腹剣から大量の枝刃を生やし、巨大な大剣を構築していく】

  • 159反物商の天糸屋25/06/08(日) 22:58:15

    >>158

    任せて欲しいのだー、銀のよぉよぉも絹糸縛り改善も用意してきたのだー!

    って、ウワッやっばいのだー!

    【他の船を攻撃していた無頼坊だが、蛇腹剣達の乗る船が近づくと、狙いを変更し、拳を振りかざす】


    必殺、雨露の糸縛りの術っ、なーのだー!

    【それを見た天糸屋の手から、雨露から織った糸が発射され、無頼坊の腕に絡みつく】

    【ジュージュー音を立てながら糸は急速に燃え尽きつつあるが、無頼坊も僅かに怯んだようだ】

  • 160蛇腹剣の侍25/06/08(日) 23:01:33

    >>159

    でかした天糸屋殿!

    隙ありじゃ!こいつをくらえい無頼坊!

    【怯んだ瞬間を狙って二の腕の辺りに大剣を振り下ろす】

  • 161反物商の天糸屋25/06/08(日) 23:10:33

    >>160

    【ゴォォォォン、と寺の鐘を強く衝いたような音がして、無頼坊が大きく仰け反った】

    【その口からは意味のある言葉は発せられないが、口内の地獄からは霊達の絶叫が響いた】


    まるで本当に黄銅で出来てるような音がするのだ……いや、総身黄銅製の邪神なのかー?

    にしては少し硬すぎる気もするのだ……あ、でも、ヒビは入っているのだ!


    【天糸屋が無頼坊の二の腕を指さすと、そこにはヒビが入り、一部が欠けていた】

    【その中からも紫色の炎が覗いており、恐らく体内は空洞で、地獄になっているのだろう】


    他の船も頑張っているのだ、これなら……行けそうなのだー!


    【後方から別の船が撃った南無阿弥陀仏砲が、無頼坊の顔面に直撃する】

    【物理的な損傷は見受けられないが、口の中で叫んでいた霊達が数百体、昇天して行った】

  • 162蛇腹剣の侍25/06/08(日) 23:17:32

    >>161

    なんとも悍ましい神体よのう

    まさに巨人の器に閉じ込められた地獄とでも言おうか

    それにえらく硬い。切り落とすつもりで振るったというに…


    しかれどもヒビが入るならば砕ける!

    まずは砕きやすくしてくれるわ!

    【大剣を構成する枝刃を複数本ずつ纏め、さらに螺旋状に変形させる】

    刺さってひび割れろ!

    【無数のドリル枝刃が無頼坊に撃ちだされた】

  • 163反物商の天糸屋25/06/08(日) 23:31:10

    >>162

    【ドリル枝刃を見て、咄嗟に左手を眼前に掲げてガードの姿勢を取る無頼坊】

    【左腕や頭部の端にドリル枝刃が当たり、ひび割れ、欠けるが、頭部中央や胸部に被害は無い】


    それーっ!浄化の力を喰らうのだー!

    【天糸屋が雨露の糸を伸ばしたヨーヨーを、無頼坊の左腕に引っ掛けて引っ張ると】

    【腕のガードが開き、無頼坊の顔が見えた……その時!】


    ぎゃーっ!!ほ、炎がー、焼き蚕になりたくなーい!?

    【口から紫色の炎が伸び、蛇腹剣達の乗る船に向かって一直線に飛んでくる】

    【それらは家来達が撃った南無阿弥陀仏砲に当たり、勢いは弱まるが、そのまま伸び続け】


    『OooooOOOooOOoooOOOoooooOOooOOOooooOOOoOOOoooooOOoOoooOOooOOOOOooOOo…!!』

    【炎の中に浮かぶ、異国の装束の亡霊達が炎の中から飛び出して、船に抱き付こうとする】

    【その数、凡そ数百、一つ一つは燃えているだけの弱い霊だが、数が多い!】

  • 164蛇腹剣の侍25/06/08(日) 23:38:07

    >>163

    守った…ということは頭部や胸部に当たると苦しいってことよの

    ならば守りきれぬほどの攻撃を……ぬう!?亡霊ども!こやつらも襲って来るのか!


    しかし天糸屋殿がせっかく守りを開いてくれたのだ…

    少々危ういがここはあえて攻める!持ってくれよ船体!

    無頼坊!顔面に八つ目の穴を開けてくれるわぁぁぁ!!

    【大剣をそのままドリル状に変形させ、高速回転しながら頭部めがけて刃を伸ばす】

  • 165反物商の天糸屋25/06/08(日) 23:47:41

    >>164

    【頭部にドリルが当たり、深々と刺さり、大きな穴と無視できないひび割れを生み出した】

    【紫の炎の中で叫ぶ霊達が、一瞬、全て蛇腹剣の侍に視線を向けると、穴から炎が飛び出す】


    家来ー!一旦後退、後退なのだー!腕の届かない所へー!


    【天糸屋は、船に群がる燃える悪霊を、雨露を織った糸で片っ端から縛り上げて行く】

    【ゆっくりと船が下がり始めると、向かって来ていた炎もだんだんと遠ざかっていく】


    あれだけ頭が砕かれたら、生き物は普通生きて居られないのだー?

    やっぱり、生き物と言うよりは造り物に近い邪神なのだ……??


    【船の後退に合わせ、別の船が数隻前に出て、前衛を務め始める】

  • 166蛇腹剣の侍25/06/08(日) 23:51:23

    >>165

    亡霊どもがガン見しとった

    どうやら目をつけられちまったようじゃのう


    ……しかし結構会心の一撃だったと思うのじゃが、まだ動くとはのう…

    あれでまだ死なぬというなら、もっと全身バラバラにするしかないのか…?

    何か弱点でもわかればよいのだが…

  • 167反物商の天糸屋25/06/08(日) 23:59:42

    >>166

    ……無頼坊の手勢を考えると、どいつもこいつも紫色の炎を使って来ていたのだ!

    それを考えると、もしかして、あの紫色の炎こそが無頼坊、って言うのもあり得そうなのだ?

    【過去の帳簿を確認しながら早口】


    周囲のブロンズ牛実体は……うーん、炎を守り、激しく燃やす為のかまどみたいなものとか?

    そう考えればかまどはひび割れ、中の炎は露出しているのだー!

  • 168蛇腹剣の侍25/06/09(月) 00:02:49

    >>167

    なるほど!では炎そのものを……

    ……どうすりゃやっつけられんの?炎って

    剣じゃ切れぬぞ多分

    露出した部位に南無阿弥陀仏砲の斉射でも叩っこむか?

  • 169反物商の天糸屋25/06/09(月) 00:12:37

    >>168

    神器なら、神気を帯びているから物理切断は出来ずとも影響は与えられるのだー!

    後は水をかけるとか……かけるべき水が見当たらないと言う問題があるのだが……!


    その他で言えばコレ【伝説の茶釜、武天明平亀釜を取り出す】を預かっているのだ!

    ただコレ、対象の目と鼻の先まで近づいて、真名を呼ぶ必要があるのだー……。

    真名は分かっているのだが、射程が……ウワワ!


    【突如、辺り一帯に衝撃が走り、無頼坊の日々の入っていた顔面が大きく砕け散った】

    【しかし、首から上を失っても無頼坊は倒れず、首から勢いよく紫色の炎が噴き出すと】

    【前で戦っていた船が炎に包まれ、慌てて後退を始めた】


    入れ替わりで向かっていった連中がもう持たなそうなのだー!?

  • 170蛇腹剣の侍25/06/09(月) 00:17:35

    >>169

    どんな能力かわからんが、接近すれば炎をどうにかできるんじゃな?

    ……ならば一丁やるしかないのう!

    なんとか接近してみてくれ!無頼坊の攻撃はわしと蛇腹剣くんが何とかする!

    【『奥の手を使えば倒しきれぬまでも、渡り合える…と思う』と書いた】

  • 171反物商の天糸屋25/06/09(月) 00:22:50

    >>170

    仕方ないのだ、覚悟決めるのだ……家来ー!後続に発光信号飛ばすのだー!

    内容は『武天明平亀釜使ウ、援護求ム』なのだー!


    【乗っている船の尻が光り、周囲の船に作戦を伝えると、周辺の船が近寄ってくる】

    【ある船は前を行き盾になり、ある船は水の膜を張り、ある船は声援だけ届けて離れて行った】


    突撃なのだー!【茶釜を小脇に抱え、出来るだけ前の方に立つ】

  • 172蛇腹剣の侍25/06/09(月) 00:35:05

    >>171

    よし…では切り札を切る!

    ノウマク・サマンダ・ボダナン・メイギャシャニエイ・ソワカ…

    八大龍王が和修吉、天竺にあってはヴァスキ、ヤマトにあっては九頭竜

    神器に宿りし分霊よ、今こそ我が請願に応えたまえ…!


    【蛇腹剣から次々と大量の枝刃が生えていき、先ほどの大剣以上に巨大な刃を形成していく】

    【それは切先からさらに9つに分化していき、ついには無頼坊にも比肩しようかという九頭の龍の姿を形作った】


    これが我らの奥の手!

    神気も気力も使い果たす正真正銘の最後の切り札よ!

    【九頭竜が無頼坊に吶喊し、その頭部を四肢に巻き付け拘束しようとする】

  • 173反物商の天糸屋25/06/09(月) 00:52:14

    >>172

    【現れた九頭竜に対し、紫の炎を飛ばす無頼坊だが、周囲の船からの南無阿弥陀仏砲の集中砲火に止められる】

    【吶喊して来た九頭竜に対し、クロスチョップを放ちダメージを与えるも、二度目のチョップでひび割れていた左腕が砕ける】

    【尚も右腕で抵抗を試みるが、竜の頭に絡め捕られて動きが鈍る】


    あと9町……8町……7町……


    【突如、火山の噴火の様な音を立て、首から紫の炎を噴き上げる無頼坊】

    【降り注ぐ紫の炎が周囲の船や九頭竜に襲い掛かるが、蛇腹剣達の船は水の膜に守られ、被害を受けない】


    6町……5町……4町……


    【攻撃を終えた無頼坊は、明らかに体内の火勢が弱まり、それに伴い抵抗する力も衰えた様で】

    【攻撃を受けつつも耐えていた九頭竜が一気に盛り返し、足も完全に縛り上げて見動きを封じる】


    3町……2町……1町……!今だッ、武天明平亀釜の釜よ、モロクを封じておくれー!


    【茶釜の蓋を上げ、天に掲げ、大喝する天糸屋】

    【無頼坊……『モロク』の内部から紫色の炎が引き出され、茶釜に吸い込まれて、蓋が閉じる】

    【炎を失った元牛頭の巨人は、黄銅の身体がみるみる冷えていき、やがて動かなくなる】


    やった……のだ……?うわわわ!?【と、同時に、空間全外にヒビが入り、船が大きく揺れると】


    【船はどこのものかも分からぬ川岸に乗り上げており、一人の不思議な服装の老人が、船を見上げていた】

  • 174蛇腹剣の侍25/06/09(月) 00:58:32

    >>173

    勝った…勝ったぞ!

    この戦い、わしらの勝…利……じゃ……

    【モロクが封じられたのを見届け、勝鬨を上げた瞬間、ビターンと音を立てて前のめりに倒れた】


    ……あ、あかーん…マジで気力使い果たした…

    【『我も』とへろへろになった蛇腹剣が書く】


    所でここどこ?おじいさん知らない?

    【『いや誰なのだよ』と突っ込む】

  • 175Y.H.V.H25/06/09(月) 01:09:47

    >>174

    よくぞ成し遂げた、人の子よ。ここは冥府の川、我が名はY.H.V.H。

    我が元に集う盲いた羊の中でも愚かなるものどもの産みし厄災を封じに来た。


    【老人がそっと手を差し出すと、気絶した天糸屋が抱えていた茶釜が独りでに老人の手に収まる】

    【また、船の中から日下開山のしめ縄が飛び来たり、茶釜に独りでに巻き付き、封印された】


    思えばこやつも哀れなるものよ。


    昔、異教徒の中に、幼くして亡くなった子を焼いて葬り、天上の神の元へ送らんとする者が居た。

    それを見た羊共の中の愚か者が、それを生贄の儀式であり、異教の神は邪神であると吹聴したのだ。


    それだけならまだ良かったが……救われず、困窮し、追い詰められた異教徒の中に不心得者が出た。

    噂の邪神に我が子を焼いて捧げ、自らは恩恵を受けようとする、どうしようもない者どもが……。


    そのような信仰が捧げられる中、産まれた邪神が、これよ。

    生贄を焼く炉の姿をしてはいるが、その中身は空っぽで、生贄の怨嗟と呪いだけで動く怪物だ。


    【響く声は、老人のものであると確信できるが、世界から響いているようでもある】

  • 176蛇腹剣の侍25/06/09(月) 01:18:12

    >>175

    あー…や、や、やはた?なんじゃ八幡神か

    ……なんちゅーか、もろくも一種の祟り神だったんじゃのう

    贄の怨嗟と呪いで動く空っぽの神か…器の中身が違えばもっと気持ちのええ神さんじゃったかもしれんのに

    人の欲とはつまらんものよの

  • 177Y.H.V.H25/06/09(月) 01:28:48

    >>176

    で、あるな。


    こやつが神々の性質を捻じ曲げ、祟り神に堕とす事が出来たのも、邪な信仰より産まれた存在であるからだ。

    堕とされた神は神器を用いて呪いを払う事も叶うが、こやつは全てが人の生んだ呪いよ……それは叶わぬ。

    【老人の身体が光に包まれ、スッと浮き上がる】


    しかし囚われた魂をいつまでも釜の中に封じて置く事も哀れじゃ、元は捧げられた犠牲者の集まり故な。

    後の事は、我が預かる……足元の愚かな羊が喚くのを、止められなかったケジメとしてな。

     

    ぬしらは……まだ冥府の川を渡るには早い、あるべき所へ送って進ぜよう。

    【その言葉を聞いた瞬間、老人の頭から強烈な閃光が放たれ】




    【……いつの間にか、一行は船毎、天糸屋敷の庭に転がっていた】

  • 178蛇腹剣の侍25/06/09(月) 01:38:10

    >>177

    ここは…天糸屋殿の屋敷か


    ……どうせなら最初の願いを叶える方向でなんとかしておくれよ

    死者の魂を内に留め、焼き続けるのではなく、その火と煙によって安らかに天上へ導く存在になれるように

    人の呪いによって邪神となったなら、人の願いによって善き神さんになれるように


    そうしたら、遊びに来ればええ

    その時は共に酒でも飲もうや


    (メタ:すみません、今日は落ちます!素敵な話をありがとうございました!)

  • 179反物商の天糸屋25/06/09(月) 01:40:31

    (※了解です、こちらも寝ます、おやすみなさいー!明日完結編で!!)

  • 180反物商の天糸屋25/06/09(月) 21:45:19

    【無頼坊の討伐より暫く後、畿内を衝撃的な知らせが駆け抜けた】
    【海道一の大うつけ者と噂の大名が、先の将軍の弟『嵐生終太(らんせい おわた)』を擁し】
    【誰もが予想だにせぬ早さにて、電撃上洛を果たしたのだ】

    【朝廷は、上洛した終太公に征夷大将軍の位を、大うつけ者にうつけ神拳正統伝承者の免許を与え】
    【上洛を果たした両者は、朝廷の名の下にヤマト全土に対し、許可無き戦を禁じる命を発したのである】

    【遥か西国や東国では、この令を無視した大名達による戦も、幾らかは残っている様ではあるが】
    【都の周辺、将軍家お膝元の畿内と、大うつけ者の領国たる海道筋では、この命に逆らうものは無く】
    【ここに天下静謐(せいひつ)の御政道が敷かれたのである】

    【そしてまた、天下の諸大夫・諸大名、及びその家来の内で功があった者らに対し】
    【朝廷・幕府による論功行賞が行われ、その報せが国々に行き届くと、まるで機内はお祭り騒ぎとなった】

    【勿論、ここ天糸屋敷でも、主人・蚕衛門の織部司(おりべのつかさ)任官を祝い】
    【庭に絹を敷き、月明かりと夜桜の下で、盛大な祝宴が開かれていたのである……】

  • 181蛇腹剣の侍25/06/09(月) 21:53:05

    >>180

    いやあ盆葉は強敵じゃったな

    【『我ら上洛に参加してないやん』と書く】

    しょうがないじゃないか決戦の後切り札使った反動でしばらくヘロッヘロになってたんだから…


    天糸屋敷は賑やかじゃのう

    織部司に任官されたわけじゃからさもありなんという感じ

    ……まあわしは相も変わらず貧乏侍なわけじゃが

    【『報奨金とかもらってなかったっけ?』と書いた】


    しかしうつけ神拳ってなんじゃろな

    【『さあ…』】

  • 182反物商の天糸屋25/06/09(月) 21:59:56

    >>181

    やーやー蛇腹剣殿!ご機嫌よろしうでおじゃる!【いつもより心なしか衣装が派手だ】

    先の戦の後、左大臣様よりお褒めのお言葉を預り、この度官職を頂戴したでおじゃる。【扇子をパチン】


    とは言え正六位下だから、地下人(じげにん)止まりで、昇殿とかは出来ないのだー。

    だから貴族と言うよりは木っ端役人に毛が三本生えた程度なのだ、今まで通り気楽に接して欲しいのだー!

    【おじゃるモードがOFFになった】


    うつけ神拳は……左大臣様にもよう分からないらしいのだ。

    ただ、例の大名が朝廷よりの右大臣任官の要請を固辞し、是非とも……と願い、許されたらしいのだ。

    もしかしたらボクらの預り知らぬ所で、重大な意味を持っているのやもしれんのだー。

  • 183蛇腹剣の侍25/06/09(月) 22:07:07

    >>182

    口調がなんか変でおじゃる

    そういえば元公家だったな、となると復帰したことになるのか

    地下人とかはようわからんが気安うしてよいならそうさせてもらおう


    うつけ神拳に重大な意味なあ…一子相伝の暗殺拳とか言うのではあるまいな

    あ、時に相談があるのだが、神社立ててええかの?

  • 184反物商の天糸屋25/06/09(月) 22:13:03

    >>183

    数か国を領する大大名が、暗殺拳の正統伝承者なんて称号を欲しがるのだ……?【首を傾げる】

    いや、武門の家からすると、大将が高名な武芸の家元と言うのは、箔になるかもしれんのだ!【手を叩く】


    でも、うつけ神拳なんて聞いた事無いのだ……侍殿でも知らないなら、武門じゃないのだ!?【頭を抱える】


    ……おっと、神社とはこれまた唐突なのだ、とは言えあれだけの活躍をした神様ならあって当然と言うものなのだ!

    ヤマトの国は八百万の神の国!神社なんて幾らあっても構わないのだ、建てたら天糸神社と分社交換しようなのだ!

    【扇子をパタパタ仰いだ後、パチンと閉じて、屋敷裏の山に立つ、神社の方角を示す】


    やっぱり蛇腹剣殿も出世祝いで神器に宿った蛇神様をお祀りする感じなのだー?

  • 185蛇腹剣の侍25/06/09(月) 22:18:10

    >>184

    わしの剣術もじいさまから習ったし一子相伝と言えば一子相伝…?

    忍術の類だったりしてな、うつけ神拳。誰も知らんとかそれっぽくない?


    まあそうじゃな、わし出世しとらんけど

    蛇腹剣くんを奉るのと…あともう一つ目的がある

    もろくをな、ええ神さんにしようと思って

  • 186反物商の天糸屋25/06/09(月) 22:24:49

    >>185

    有名じゃない所で言うなら一子相伝、割とありそうなのだな……一人っ子の所とかそうなのだ。

    ボクの天糸神社も昔は栄えてたけれど、今となっては殆ど一子相伝かつ途絶えかけの状態だったのだ……。


    ンまッ!【扇子パチン】ボクが織部司になったからにはもう、過去形なのだけれどな!


    ……えっ、蛇腹剣殿はあの戦で大活躍されていたのだ、他の船の衆も見ていた筈なのだー?

    それで出世して無いってのはビックリなのだ、何か事情でもあるのだ……?


    ……ゔぇ゙ッ!も、モロクを祀る気なのだ……!?それはまた、どういう風の吹き回しなのだ?

    戦の後、ボクが気絶している間に現れた老人が居たと家来に聞いたのだが、それと何か関係があるのだ?

  • 187蛇腹剣の侍25/06/09(月) 22:37:03

    >>186

    出世の話は来てたけど断って金にしてもろうた

    神社立てる資金にしたくてな

    それに神主と侍を兼業するつもりじゃから地位とか邪魔っけでの


    うん、あの後八幡神からもろくがなぜ邪神となったかを教えてもらってな

    人の欲望があの凝縮された地獄の如き神体となさしめたのだと

    元は亡くなった幼子を荼毘に付し、天へ送らんがための信仰が、いつしか己が欲を満たすため贄を捧げる忌まわしき儀式となったのだと


    それを聞いて思ったのよ、荒神を浄化し元の神格に戻したように、

    もろくも最初の願いを基にした信仰を捧げれば、死者を楽土へ導くよき神さんになれるのではないかとな


    八幡神は自分が預かると言っていたが、わしにも出来ることをしたくてのう…

    【『どうでもいいけど八幡じゃなくてやはえじゃなかったっけ』と書いた】

    えっそうだっけ…?

  • 188反物商の天糸屋25/06/09(月) 22:49:53

    >>187

    それはまた剛毅な事なのだ、でも確かに所領の管理と神主の兼業は大変そうなのだー!

    ボクには少ないながらも父が残してくれた家来が居るから、そこら辺何とかやってられるのだが、

    家来無しに一から神社を建てるとなると、苦労の格が一段上がりそうなのだー……!!

    【扇子で口を隠しつつ、頭の中でアレコレ金勘定し、震えあがった】


    ……にゃるほど、そーいう理由があったのだ……って話を踏まえるとぉ、

    廻り廻って人の欲や業がヤマトの国に厄災を撒いてたと言う事かー、恐ろしい事なのだー。

    早く北の町から南の町まで、心休まるゆとりの生活が行きわたる時代になって欲しいのだー!

    そうすれば、そんな悲劇もきっと減るのだ……。


    ヨシッ!その心意気、受け取ったのだ!ついでにボクも資金面で一肌脱がせて欲しいのだー!

    とは言え、このヤマトの国で葬式メインの神格となると、寺社衆と被りそうでもあるのだー?

    極楽往生は請け負うとして、その他に一つか二つ、世俗的なご利益も欲しい所なのだー!

    【スイッと扇子で裏山の神社を指す童。『商売繁盛』『縁結び』と書かれた旗が立っている】

  • 189蛇腹剣の侍25/06/09(月) 23:01:22

    >>188

    せやろ?わし部下どころか嫁さんすらおらんし、一人で兼業とか無頼坊倒すより無理無理よ

    まあヤマトの民の欲や業じゃないから完全にとばっちりではあるけどね


    よしじゃあもろく菩薩ってことにしよう。神仏習合じゃ神仏習合

    蛇腹剣くんもヴァスキにして八大龍王の和修吉じゃしいけるいける

    そーじゃのー、極楽往生の他に商売繁盛、家内安全、天下泰平とかも入れてまうか!

    …あとついでに縁結びも。嫁さんほしいし

  • 190反物商の天糸屋25/06/09(月) 23:15:45

    >>189

    ほえー、天竺を超えた遥か西国の出だとは聞いたけれど、そっちの方も大変なのだなぁ……。

    アレッ、もしかするとこの乱世さえ収まれば、ヤマトの国って暮らし易い方だったりするのだ……??


    入れちゃうのだ入れちゃうのだ!前向きな欲望なら生きて行くのに多少は必要なのだー!

    八幡神様も八幡大菩薩とか呼ばれるし、仏教の仏にも遠く天竺の宗教から来た仏とか居るのだ!

    もろく菩薩様もきっと善神修行の末に悟りを開いて、未来の衆生をお救い下さる方になるのだ!


    縁結びは、蛇腹剣殿なら城下町の酒場で嫁が欲しいと管をまけば、数日で候補者が押し寄せる事間違い無しなのだ!

    でも、大志を抱いて神社を建立するとなると、お嫁さんはそこら辺に理解があって、協力してくれる方が欲しいのだ。

    【そう言って、扇子でトントン肩を叩きながら何事か考えた後】


    今年の神無月に出雲へ行って、ヤマト各地の神社の神主さん相手に交流するのも良いかもしれないのだー!

    分社を交換してくれるところもあるかもしれないし、上手く行けば神学の素養のあるお相手さんが見つかるかもなのだ!


    ……ちなみに蛇腹剣さんの方は、侍さんに紹介できそうな神づきあいのツテとか、あるのだ?【そっと流し見】

  • 191蛇腹剣の侍25/06/09(月) 23:25:54

    >>190

    はははそんなホイホイ嫁に来てくれたら苦労は……

    ……ちょっとやってみよっかな

    【『揺れてんじゃないよ』と書いた】


    わしとしては蛇腹剣くんのツテも聞いてみたいところじゃが

    【『ああ…じゃ、我が分霊と肉の躯体作って嫁に来てやろうか?』とさらっと書いた】


    え?

    【『ん?』】

    嫁?蛇腹剣くんが?

    【『分霊だけどな』】

    神じゃん

    【『そうだよ』】

    ええの?なんか…色々

    【『いいよ、大事にしろよな』】

    あ、はい


    嫁…できちゃった

    【『よかったな』】

  • 192反物商の天糸屋25/06/09(月) 23:35:34

    >>191

    所謂一つの異類婚姻譚(いるいこんいんたん)と言う奴なのだー?

    ボクの家の御初代様も割とそんな感じだったらしいのだ、惚気話が社の縁起として残っているのだー!

    【心なしか、胸の勾玉が一瞬桃色に光った気がする】


    ……そう考えると、侍さんがボクの家の御初代様みたいな立ち位置になるのだー!?

    人の身で異形を成して神に見初められ、新家を建てる神話英雄……ありがたやなのだー!

    【パンッ!と手を合わせて拝み始めた】


    と、なれば祝言の支度も必要になるのだー、式は宣伝もかねて新神社でやるのだ?

    衣装はボクに言ってくれれば、お祝いに相場の二割引きで用意させて貰うのだ!

    【ソロバンをスッと取り出す】

  • 193蛇腹剣の侍25/06/09(月) 23:43:15

    >>192

    あー?えー?うん?そんな感じだと思うよ多分

    …わしの身に何が起きとんのじゃろ?


    【『どうせなら我を奉る社でやりたいな。衣装は白無垢で、いい酒も欲しい』と書いた】

    お金残るかな…

    【『ちょっと建立費をケチれば…』】

    あんたの社ですよ

  • 194反物商の天糸屋25/06/09(月) 23:52:42

    >>193

    やっぱりお社はある程度立派な方が良いのだ、集客力が変わるのだ!

    とは言え一生一度の晴れ舞台、式の費用をケチりたくない気持ちも分かるのだー!

    【ソロバンをパチパチ弾きながら、何事か考えこんでいる】


    ここは一つ、お殿様に所領の代わりとして幾らかご寄進頂き、看板を借りるのも良いと思うのだ!

    先の戦で活躍した神器持ちが神主で、その奥さんが御祭神、守護家からの信仰も篤いとなれば、

    将来的に繁盛間違い無しなのだ!


    それを前提とすればー、コレコレこのぐらいは稼げると思うからー【ソロバンを見せる】

    一年一厘(1%)の単利で、コレだけ借りて三十年で完済、でどうなのだー?【再度ソロバンを見せる】

  • 195蛇腹剣の侍25/06/09(月) 23:59:34

    >>194

    【『良心的だな、それでいこう』と書いた】

    わしが困惑している間にドンドコ話が進んでいく…


    【『しっかり稼げよ旦那様』】

    結納前から尻に敷かれてるんじゃけども

    【『蛇に尻はないぞ』】

    これからできるんでしょ?

    【『そうだな』】


    しかし30年かあ…これはあれじゃな、平和になった世の中で神と侍は末永く幸せに暮らしましたってなるやつじゃな

    【『借金残ってるから末永くないと困る』】

    急にめでたし感無くなった…

  • 196反物商の天糸屋25/06/10(火) 00:08:36

    >>195

    まいどー!これでボクらは一蓮托生、商売仲間なのだ、困り事があればすぐ相談して欲しいのだー!

    天糸屋は債務者の相談にも手厚く乗るのがモットーなのだ!【胸を張る】


    【小声になる】……潰れたり夜逃げされると大損するのだー。


    いやー、平和になってくれないと困る侍ってのも珍しいのだ、でも良い事だと思うのだ!

    平和になると困ってしまう感じのお侍さんになられても、ちょっと、うん……なのだ。


    さて、そーなると後はもろく菩薩の依代と言うか、御神体のご用意もせねばならんのだー!

    とは言え遥か西国の炉など手に入るツテも無し、入ったとてあんまり使いたいもんでは無いのだ。


    そこら辺、何か考えてたりするのだー?

  • 197蛇腹剣の侍25/06/10(火) 00:16:54

    >>196

    【『社があるから逃げない逃げない』】

    逃げられないとも言う

    ……まあちゃんと稼ぐよ、天糸屋殿には恩があるし、嫁さん路頭に迷わすわけにもいかんし


    【『世はなべてことも無し、亭主元気で暇がいいってな』】

    留守がいいじゃないのか?

    【『寂しいじゃん』】

    ……おう


    …あ、ああもろくの御神体?

    それなんじゃがのう、これとかどう?戦いの最中に服に紛れ込んでたんじゃが

    今は邪気も感じないし、使えんこともないと思うんじゃ

    【ドリル状の枝刃の先端が刺さった黄銅の破片を見せる】

  • 198反物商の天糸屋25/06/10(火) 00:26:19

    >>197

    おーおー、お熱いようで何よりなのだー!【扇子で自分をパタパタ仰ぐ】


    それは……もろくの一部なのだ?

    由縁という点では文句無しなのだー、でも元は火を焚く感じの神格ではあったのだー。

    ちょっくらそいつを素材にして、香炉なり茶釜なりに加工して見るのも面白そうなのだー!

    【筆を紙を取り出し、サラサラと絵を描く】


    勿論焚く火は地獄めいたものじゃなくて、ちゃんとお清めした聖火にするのだー!

    お寺では『不滅の法灯』と言って、聖なる炎を絶やさず受け継ぐとか割とある話なのだ!

  • 199蛇腹剣の侍25/06/10(火) 00:38:44

    >>198

    そうじゃのう、死者を送るならやはり香炉がよかろう

    不滅の法灯か…そういうのもアリじゃのう

    ちょっと管理が大変そうだけど

    【『その辺は我と共同でやればよかろう』】


    次代にもちゃんと管理するよう言いつけておかんとなあ

    【『剣の我も大事にしろよ』】

    それはもちろん


    少し前までは思っても見んかったよ

    こうしてのんびり未来の人生設計ができるようになるとはなあ

    【『我が来てよかったろ』】

    うむ、あの時一匹の白蛇を助けてよかった

    これからも、末永くよろしくな

    【『おう、末代まで守ってやる』】


    ふふふ、天糸屋殿にも会えてよかった

    色々世話になったし、大変なこともあったが楽しかったよ

    今までありがとう、そしてこれからもよろしくな

  • 200反物商の天糸屋25/06/10(火) 01:03:10

    >>199

    りょーかいなのだー!腕のいい仏具氏さんを左大臣様に紹介して頂くのだー!

    法灯の管理は小坊主さんを迎えて鍛えて行けば、その内任せられるようになるのだ!

    ……育成に掛かる時間?【小声】ボクにはちょっと分からないのだ。


    平和についてはボクもそーなのだ、何せボクの先代の時からずっと乱世だったのだー。

    思えば妖刀を持った山賊と戦ってから今まで、長いような、短いような、不思議な気分なのだ。

    【帳簿を開き、今まで戦って来た妖怪とその能力を描いた記録簿を開いて眺めている】


    ……あの戦いの事は、念の為に日記に記して、後世に残しておこうと思うのだ!

    もし、未来で似た厄災が起きた時、それが後世の者らの役に立つように。

    そして、乱世に敗れ散って行った者らの事も、忘れないように……。


    そして願わくば、未来のもろく菩薩の御姿を持って、晴れない闇は無いと言う事を、示したいのだ!

    ……その為には出だしが肝要なのだー、物が入用になるし、宣伝も速やかに行うべきなのだー!

    【パタンと帳簿を閉じ、月夜を見上げる】


    【冷たい夜風が屋敷を駆け抜け、周囲に生えている桜の花びらを散らしながら、舞い踊る】

    【それは、美しくも儚げで、一瞬咲いてはパッと散る、刹那の美を思わせるかもしれない】


    【しかし、桑谷郷に咲き誇る桜の木々は、人の手を借りねば生きられぬ園芸品種では無い】

    【大地に根を張り、辛抱強く健やかに伸びる、次代を紡げる山桜である】

    【例え一時花が散ろうとも、青々とした葉は残り、必ずや次の年に花芽を付けるであろう】


    ボクも蛇腹剣殿に会えて良かったのだ!他の出会いにもみーんな感謝しているのだー!

    きっと、ボク一人ではここまで歩いてこられなかったのだ、みんなあってのこの祝宴なのだ!


    だから……コンゴトモヨロシクなのだー!


    【そう言いながら、月夜に祝杯を掲げると、呑み慣れぬ酒を一杯あおって……健やかに、笑った】

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