- 1反物商の天糸屋25/05/30(金) 23:21:37
八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』
神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだ
それを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変えて人間たちの土地へと残していった
しかし神器を独占して我が物としようとするものたちによって現世は乱世へと突入してしまい、荒ぶる神たち、神器を自分勝手に奮う人間たち、暗躍する妖怪たちで熾烈を極めていた……
1スレ目
ここだけ神と妖と人間の乱世|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com2スレ目
ここだけ神と妖と人間の乱世2|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com3スレ目
ここだけ神と妖と人間の乱世3|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com4スレ目
ここだけ神と妖と人間の乱世4|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com - 2蛇腹剣の侍25/05/30(金) 23:24:45
(たておつです)
- 3反物商の天糸屋25/05/30(金) 23:30:20
【具足に張り付いた糸は……引き戻されるとピーンと伸び……プッツリと切れた】
【どうやら鉄は『紡ぐ』能力とは相性が良く無いようだ】
おっと……良い発想だと思ったのだが、上手くは行かなかったのだー。
ボクの修行不足か、はたまた神器の能力の限界なのかー……? - 4蛇腹剣の侍25/05/30(金) 23:32:20
- 5反物商の天糸屋25/05/30(金) 23:38:18
- 6蛇腹剣の侍25/05/30(金) 23:46:35
- 7反物商の天糸屋25/05/30(金) 23:55:34
- 8蛇腹剣の侍25/05/31(土) 00:02:12
- 9反物商の天糸屋25/05/31(土) 00:06:01
- 10反物商の天糸屋25/05/31(土) 00:07:54
【指先から絹糸を放出しながらくるくる回ったかと思うと、大きな繭が織られていく】
出来たのだー!初めてだからちょっと歪んでるけど、この速さなら使い物になりそうなのだー!
……それはそうと、繭の中に居ると何か……眠たくなってくるのだ……! - 11蛇腹剣の侍25/05/31(土) 00:11:37
- 12反物商の天糸屋25/05/31(土) 00:18:08
- 13蛇腹剣の侍25/05/31(土) 00:23:23
寝てしもうた…
わしにもなんか蛇腹剣くんの影響があったりして
【『実は徐々に全身に鱗が…』と地面に書いた】
マジで!?
【『うそです』】
そういうの怖いからやめてくんない
……わしらもそろそろ帰って寝るか
おやすみじゃよー
- 14反物商の天糸屋?25/05/31(土) 22:42:28
フフフ……【路上に茶道具を広げ野点を行っている、蚕の擬人化めいた姿の、年の頃18歳ぐらいに見える青年】
- 15蛇腹剣の侍25/05/31(土) 22:50:42
- 16二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 22:55:39
このレスは削除されています
- 17反物商の天糸屋25/05/31(土) 22:56:09
- 18蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:02:31
- 19反物商の天糸屋25/05/31(土) 23:09:39
- 20蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:15:02
- 21反物商の天糸屋25/05/31(土) 23:23:10
- 22蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:27:03
- 23反物商の天糸屋25/05/31(土) 23:33:08
- 24蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:38:11
- 25反物商の天糸屋25/05/31(土) 23:47:45
- 26蛇腹剣の侍25/05/31(土) 23:55:38
- 27反物商の天糸屋25/06/01(日) 00:01:37
- 28蛇腹剣の侍25/06/01(日) 00:08:16
- 29反物商の天糸屋25/06/01(日) 00:14:27
- 30蛇腹剣の侍25/06/01(日) 00:24:50
- 31反物商の天糸屋25/06/01(日) 00:34:28
- 32蛇腹剣の侍25/06/01(日) 00:38:48
- 33反物商の天糸屋25/06/01(日) 00:47:08
- 34蛇腹剣の侍25/06/01(日) 00:49:52
- 35反物商の天糸屋25/06/01(日) 21:15:08
追えーッ!追うのだーッ!【軍配を振りながら、夜の竹藪を足早に駆ける、10才程の童】
- 36蛇腹剣の侍25/06/01(日) 21:17:19
- 37反物商の天糸屋25/06/01(日) 21:20:52
- 38蛇腹剣の侍25/06/01(日) 21:23:38
- 39反物商の天糸屋25/06/01(日) 21:33:02
- 40蛇腹剣の侍25/06/01(日) 21:37:24
- 41反物商の天糸屋25/06/01(日) 21:43:39
- 42蛇腹剣の侍25/06/01(日) 21:49:05
- 43反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:02:22
- 44蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:04:40
- 45反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:10:41
- 46蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:16:03
- 47反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:22:01
- 48蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:28:24
- 49反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:36:29
良い案なのだ、ボクの絹糸縛りなら人間の坊さん相手でも怪我は負わせないのだー!
人違いだったら……こう、平謝りするから弁護して欲しいのだ!
【そう言うと、精神を集中する童。神器の勾玉に仄かに光が灯る】
【直後、両手を突き出すと同時に、その指から絹糸が僧形目掛けて飛び】
???『ヌゥゥゥゥ!!何奴ッ!!』
【僧形に纏わりつくと同時に、僧形が苦しみ始め……肌が赤く変じ、頭に角が生える】
【更には翼、尾なども生え始め……力任せに絹糸の束縛を振り解こうとしている】
???『者ども、曲者じゃー、掛かれ、掛かれー!!』
【縛られたままの僧形が叫ぶと、周囲に居た鎧武者からも尾と翼が生え始め】
【漁師の銛にも似た三つ又の武器を手にすると、天糸屋の方向へ構えを取る】
役人『ワァー!?お、お助けー!!』【それを見た関所の役人は驚き、逃げ去った』
- 50蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:40:01
- 51反物商の天糸屋25/06/01(日) 22:47:33
- 52蛇腹剣の侍25/06/01(日) 22:53:18
- 53反物商の天糸屋25/06/01(日) 23:04:59
- 54蛇腹剣の侍25/06/01(日) 23:10:22
- 55反物商の天糸屋25/06/01(日) 23:22:13
レッサー『ドワッギャー!?』
【飛来する枝刃に或いは貫かれ、或いは両断され、或いは戦意を砕かれて】
【レッサーデーモン達は全て斃れ伏すか、或いは甲冑を脱ぎ捨てて空へ逃亡し、見えなくなる】
アーク『おのれ……人間風情に何たる軟弱!かくなる上はァァァ……!』
【それとほぼ同時に、自身を縛る絹糸を焼き尽くし、拘束から解き放たれる真っ赤な異形】
【翼を広げて宙に舞うと、その紫の炎が宿る、ギラギラとした視線で、両名を見据えた】
アーク『涙の国の大君主、モレク様の譜代が一人、このワシの力!見せてくれるわ!』
【そう言うと、三つ又の槍を、紫の炎を発しながら回転させ始める】
【やがて、槍がまるで炎の車輪に見えるまでの速度に達すると、それを天へと投げ放ち】
アーク『地獄の貴種たるアーク・デーモンが、レッサー共の様に行くと思うなよォ!』
【異形が手を振り下ろすと同時に、無数の紫の炎が、流星群の如く、周囲に降り注いだ!】
- 56蛇腹剣の侍25/06/01(日) 23:26:51
- 57反物商の天糸屋25/06/01(日) 23:32:16
- 58蛇腹剣の侍25/06/01(日) 23:37:43
- 59反物商の天糸屋25/06/01(日) 23:49:22
アーク『たわけが!そこは足軽と上級武士の身分さを良く分からんと申した己が無知を詫びる所であろうがァ!』
【弾いた枝刃が空中で静止し、再度襲い来るのを確認し、熟練の槍捌きでそれらを迎撃していく】
【レッサーデーモンのそれとは明らかに隔絶した戦闘力を持っている様だが、流石に全ては防ぎきれないようで】
アーク『グワーッ!?』【ついに、背中に複数の枝刃の直撃を許してしまう】
飯甘寺「近名門殿ーッ、良ければコレを飲むのだーッ!甘くて頭がスッキリするのだー!」
【そんな混乱の最中、消化を終えた童が駆け寄り、そっと甘い香りのする竹筒を差し出す】
【それには神社の酒米を醸して作られた甘酒が入っており、糖分と神気の補給に丁度良さそうだ】
- 60蛇腹剣の侍25/06/01(日) 23:54:43
- 61反物商の天糸屋25/06/02(月) 00:18:32
- 62蛇腹剣の侍25/06/02(月) 00:23:55
- 63反物商の天糸屋25/06/02(月) 00:32:07
なのだー……ついでに盆葉万太郎直筆の書状も見つかったのだー!
茶釜と合わせて左大臣様に送り届けて置くのだ、これできっと朝廷も動けるのだー!
【荷物を改め終えた後、両手で大きく丸を描く】
時間が経つと無頼坊側に知られるかもしれないのだ、ボクはこのままこれをお届けしに行くのだー!
これはボクからと、後は左大臣様からの心付けだと思って遠慮なく受け取って欲しいのだー!
【そう言うと、銅銭2000貫を箱に入れて差し出す】
お疲れの所済まないのだが、この資金で色々と備えて置いて欲しいのだ―、
朝廷が動けば、相手側も絶対に動くはず……きっと、ここから先が正念場なのだー!
【そう言うと、荷車を家来に引かせ、自身も輿に乗り、都の方へと急ぎ登って行った】
(※本日これで落ちます、長時間ありがとうございましたー!)
- 64蛇腹剣の侍25/06/02(月) 00:36:06
おお、盆葉と無頼坊の繋がりの証拠が…これは金星じゃのう
これはわしも色々と用意をしておかなければならんな
報告に関しては任せるよ、それじゃあのう
……ところで蛇腹剣くん、街まで運んで…
【『疲れてるから無理』】
ですよね
- 65反物商の天糸屋25/06/02(月) 21:46:49
ついに出来たのだー!【茶屋で真新しい羽織を眺めながら、茶を飲んでいる】
(※メタ的にそろそろ無頼坊討伐戦に向け進もうと思いますが、戦後の処置について相談したいですー!)
(※悪の根源が討たれてメデタシメデタシでエンディングにするか、スレは続くんじゃよするのかを!) - 66蛇腹剣の侍25/06/02(月) 21:55:45
- 67反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:02:36
- 68蛇腹剣の侍25/06/02(月) 22:06:04
- 69反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:12:20
- 70蛇腹剣の侍25/06/02(月) 22:16:58
- 71反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:25:24
- 72蛇腹剣の侍25/06/02(月) 22:33:21
- 73反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:42:07
確かに、神器で倒した相手は消えるか浄化されるかだったのだ、ひとまず倒せば何とかなりそうなのだー!
無頼坊の居場所については、昨日の書状と、輸送隊が向かっていた方角を手掛かりとして、軒猿衆が探っているのだ!
見つけ次第、ドタマに神気のよぉよぉを叩き込んでやるのだー!
【そう言いつつ、銀のヨーヨーでループ・ザ・ループを繰り出す。以前よりかなり上達しているようだ】
それはそれとして……もう一つ、手があるらしいのだー。
例の天下の名茶釜、名を『武天明平亀釜(むてんみょうひらがめのかま)』と言うらしいのだがー、
実はその昔、唐国の仙人が邪悪な魔物を封じるために作らせたとの言い伝えがある、封魔の道具らしいのだー!
【そっと唐国の書物を取り出して見せる。漢文には送り仮名が振ってあり、ヤマト人でも読めない事は無い】
仕留められない場合は、こちらで封印を、と言うのが第二案らしいのだー。
日下開山のしめ縄も、閉じ込めた後に巻き付けて封印を強化する為に使うらしいのだー!
- 74蛇腹剣の侍25/06/02(月) 22:47:37
- 75反物商の天糸屋25/06/02(月) 22:55:16
- 76蛇腹剣の侍25/06/02(月) 23:01:17
- 77反物商の天糸屋25/06/02(月) 23:10:18
- 78蛇腹剣の侍25/06/02(月) 23:14:42
- 79反物商の天糸屋25/06/02(月) 23:25:15
- 80蛇腹剣の侍25/06/02(月) 23:28:44
- 81反物商の天糸屋25/06/03(火) 21:51:53
いよいよなのかー……【茶屋で手紙を開いて読んでいる童】
- 82蛇腹剣の侍25/06/03(火) 22:30:36
- 83反物商の天糸屋25/06/03(火) 22:41:06
- 84蛇腹剣の侍25/06/03(火) 22:47:30
- 85反物商の天糸屋25/06/03(火) 22:54:50
新技とか新技術とか新連携とかなのだ……?【首をかしげる】
ちなみにその本拠地だけれど、入口は禍津国の頭無山(あたまむざん)にあるらしいのだが……。
どうやら無頼坊は、かつてイザナギ・イザナミ両神がヤマトの国を産んだように、
異界に自身の治める国を作り出し、その入り口だけを頭無山と繋げている様なのだー。
【絵図面を見せる。何やら山の麓に地獄への扉が開いているかのような絵だ】
ちなみに左大臣様にお味方する神器使い達の中には、転移の秘術を使えるものが居るのだ。
当初はこれを使い、無頼坊の寝所に軒猿を忍び込ませて一気に口寄せ、と言う事を考えていたのだ。
けれど……相手が異界に立て籠もっているとなれば、それも難しそうなのだー。
- 86蛇腹剣の侍25/06/03(火) 23:04:02
- 87反物商の天糸屋25/06/03(火) 23:11:04
- 88蛇腹剣の侍25/06/03(火) 23:18:19
- 89反物商の天糸屋25/06/03(火) 23:25:11
- 90蛇腹剣の侍25/06/03(火) 23:31:22
- 91反物商の天糸屋25/06/03(火) 23:51:50
- 92蛇腹剣の侍25/06/03(火) 23:53:14
- 93反物商の天糸屋25/06/04(水) 23:21:03
(※すみません、本日帰宅遅かったのでこのまま寝ます!明日またよろしくお願いします!)
- 94蛇腹剣の侍25/06/04(水) 23:22:32
(※了解です。ゆっくりお休みください)
- 95反物商の天糸屋25/06/05(木) 22:21:24
フッフッフ……神気を蓄える物って言われてもなのだー【絹糸を丸めた毬をポンポンと蹴っている】
- 96蛇腹剣の侍25/06/05(木) 22:24:03
- 97反物商の天糸屋25/06/05(木) 22:31:55
探すと言うか作るのだー!【毬をひときわ高く蹴り上げた後、くるっと一回転し、受け止める】
実は先日のお話を左大臣様に言上したら、船の神様と海女の神様とモグラの神様に協力を仰いだらしくて、
神気の力で世界の境界を跨げる凄いカラクリ装置の試作品を作ったらしいのだー!
【懐から墨絵を取り出す。荷馬車サイズの関船と言った感じの見た目】
コレで無頼坊の迎撃を避けつつ異界の奥に侵入しようと言う算段なのだが、問題が一つあるのだー。
コレ神様の加護を使う、言ってみれば簡易神器みたいなものだから、燃料として神気が必要になるのだー!
左大臣様はコレを二十数個も生産して戦に投入なさるおつもりらしいのだがー、
そうなるとそれだけの数、神気を溜めて置ける『何か』が必要になるのだー、キッチイのだ!
【無茶ぶりされました、と言った表情で眉間にしわを寄せている】
- 98蛇腹剣の侍25/06/05(木) 22:37:21
- 99反物商の天糸屋25/06/05(木) 22:48:42
- 100蛇腹剣の侍25/06/05(木) 22:52:27
- 101反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:04:45
おっと、維持費が無いのは朗報なのだー、ただ、話聞く限りタダ働きさせる訳にも行かないのだー!
そこでー、コレの登場なーのだ!
【暗がりから何やら細長い高級そうな皿を持った板前が現れ、それを二人の眼前に置いた】
【どうやら酢飯を軽く握り、その上にマグロやカツオの切り身を乗せた新感覚食品であるらしい】
都で食べたお寿司(※なれずし)に着想を得て板前に作らせた簡易浅漬けのお寿司もどきなのだ!
発酵を経てない分の酸味は米酢で足して、上には刺身包丁の神器で切らせた海の魚の切り身を乗せたのだ!
【板前が、刷毛を使い煮詰めた醬油を程よく塗っていく】
あの包丁で切る事で夏でも痛まず臭みも出ず、更に神気もマシマシになるスグレモノなのだー!
お酒は……いつかのお神酒なら用意してあるのだー!【女中さんが徳利とおちょこを置いていく】
- 102蛇腹剣の侍25/06/05(木) 23:10:31
- 103反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:17:07
ジャンジャン食べて良いのだー、費用は研究費として左大臣様にツケとくのだー!
これはマグロなのだ、漁船に神器を持たせた板前を乗せて取って来させたのだー!
かれこれ二日は経つけれど、真っ赤なままで痛む気配が全くないのだー!
【そっと赤い寿司とピンクの脂が乗った寿司を指し示す】
こちらはカツオなのだ、新鮮だから生姜は要らないけれど……無いと無いで寂しいのだ!
おろし大蒜も合わせて用意したから、お好みに合わせて使って欲しいのだー!
【薬味を乗せた小皿を差し出す】
こっちは諏訪大社の相撲取りさんに出したクエの残りで作ったお吸い物なのだー!
山国の方だったからクエのちゃんこは初めてで、とても驚いてくれたのだー!
【そっとお椀も追加する】
そしてこれは……【ちょっと冷や汗を書く】……フグのお刺身、らしいのだー。
家来が少し食べて二刻は経っているから毒は無いハズ……たぶん……。
【板前の方に『本当に大丈夫これ?』といった感じでアイコンタクトをしている】
- 104蛇腹剣の侍25/06/05(木) 23:22:48
- 105反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:30:07
- 106蛇腹剣の侍25/06/05(木) 23:35:47
- 107反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:44:24
相場を知らないかー、それは確かにそれっぽいのだー【割と奥ゆかしくない発言】
……神器の力で日持ちはするのだが、仕入れに神器を使う以上、入荷量はどうしても制限されるのだー。
……原価はそれ程でも無いけれど、手間賃は多めに盛った方が良さそうなのだなー?
【その反応を見ながら、料理の味に抱いていた自信を確信に変えつつ、帳簿に筆を走らせていく】
ご意見感謝致しますなのだー、それじゃ、左大臣様に研究費をせびる為の仕上げなのだー!
【そっと勾玉に手を当て、蚕の擬人化のような姿に変化する童】
食べた分の栄養を神気に変えて、蓄える物を作るのだー!
【と言いながら、キラキラ光る絹糸を指先から出し、糸として紡いでいく】
- 108蛇腹剣の侍25/06/05(木) 23:51:51
- 109反物商の天糸屋25/06/05(木) 23:58:19
- 110蛇腹剣の侍25/06/06(金) 00:02:55
- 111反物商の天糸屋25/06/06(金) 22:10:40
いやしかし、あのうつけと有名な大名を頼るとはー?【茶屋で書類を読みつつ、眉にしわを寄せる】
- 112蛇腹剣の侍25/06/06(金) 22:18:05
- 113反物商の天糸屋25/06/06(金) 22:23:02
- 114蛇腹剣の侍25/06/06(金) 22:27:46
- 115反物商の天糸屋25/06/06(金) 22:36:33
- 116蛇腹剣の侍25/06/06(金) 22:40:09
- 117反物商の天糸屋25/06/06(金) 22:46:36
- 118蛇腹剣の侍25/06/06(金) 22:50:20
- 119反物商の天糸屋25/06/06(金) 23:01:31
- 120蛇腹剣の侍25/06/06(金) 23:08:36
- 121反物商の天糸屋25/06/06(金) 23:17:02
- 122蛇腹剣の侍25/06/06(金) 23:24:51
- 123反物商の天糸屋25/06/06(金) 23:31:41
そこら辺は狸だから、意味があると思うのだー……狸寝入りとか?
こう、死んだよーに見せかけて戦が終わるまで生き延びる……うーん、それじゃプータローよりタチ悪いのだ1
【言われてみて、寝て待つの意味を考えてみたが、碌な考えが浮かばないようだ】
ま、でもハジケ大名には重宝されているらしいから、ボクには分からないお役立ち要素がきっとあるのだ!
あ、でも単に茶会を開く時に茶釜に変化させて重宝しているだけと言う線もあるのだ?
【目がちょっとグルグルしている】
……とは言え、盆葉が無頼坊の助力を得たら、将軍家諸共どうなるか分かった者では無いのだ。
出来るなら上洛戦が始まる前に無頼坊を片付けてしまいたい所なのだー。
- 124蛇腹剣の侍25/06/06(金) 23:39:50
- 125反物商の天糸屋25/06/06(金) 23:48:33
- 126蛇腹剣の侍25/06/06(金) 23:54:29
- 127反物商の天糸屋25/06/07(土) 00:02:34
- 128蛇腹剣の侍25/06/07(土) 00:08:27
それはそう
わしだって槍衾を上から叩きつけられたら大分辛いし
役だったんなら良かったよ
わし美味いもん食っただけじゃけども…
そうじゃのう、わしもおでんで一杯やりに行くか
負けたら素朴な飯も食えんようになってまうしな
ではまた明日のう
- 129反物商の天糸屋25/06/08(日) 00:25:55
(※すみません、明日進行します!)
- 130反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:22:12
ついに出来たのだ……!【屋敷の庭で、木造の物置小屋に足の生えたようなからくりを眺めている】
- 131おとなしい九尾25/06/08(日) 20:23:32
♪♪
(散歩してる) - 132反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:27:51
- 133おとなしい九尾25/06/08(日) 20:29:03
- 134蛇腹剣の侍25/06/08(日) 20:31:00
- 135反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:34:47
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- 137反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:45:44
- 138蛇腹剣の侍25/06/08(日) 20:49:48
- 139反物商の天糸屋25/06/08(日) 20:52:47
- 140蛇腹剣の侍25/06/08(日) 20:56:47
- 141おとなしい九尾25/06/08(日) 21:00:02
- 142反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:03:26
- 143蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:07:41
- 144おとなしい九尾25/06/08(日) 21:11:00
- 145反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:16:43
えーっと……【懐から絵図面を取り出して、読みながら話し始める】
木魚を叩くと法力回路が働いて、この船……羽界航船(はかいこうせん)の先端から南無阿弥陀仏砲が飛ぶのだ!
阿弥陀如来の本願のお力をお借りして、当たった悪霊や妖怪を強制成仏させる事が出来るのだー!
こっちの神棚の上にお神酒をお供えすると、お神酒から酒精の力を吸い取って船の櫂が動くのだ!
こまめに取り換えないと櫂が動かなくなっちゃうから、そこら辺ちょっと面倒なのだー!
こっちの管と鍵盤の付いたのは、『ぱいぷおるがん』と言って、
『ばてれん』達が無頼坊討伐の役に立つならと貸してくれたものなのだー!
使い方は……正直良く分からないのだ!【困り顔】
妖怪軍にも色々な勢力があると聞くのだ……狐さんもそういう一勢力とかなのだ?
そちらもご武運をお祈りしているのだー!
- 146蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:25:35
- 147反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:31:08
- 148蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:36:49
- 149反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:42:20
- 150蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:46:38
- 151反物商の天糸屋25/06/08(日) 21:53:33
- 152蛇腹剣の侍25/06/08(日) 21:58:47
- 153反物商の天糸屋25/06/08(日) 22:06:49
- 154蛇腹剣の侍25/06/08(日) 22:16:13
- 155反物商の天糸屋25/06/08(日) 22:24:27
ひとまず上部の扉を開けて船上に出るのだー!
もし取りたい動きがあるなら、神棚にお願いするとそう動かしてくれるのだー!
【神棚の徳利を新しいものに交換する童】
ボクらの他にも船が飛んでいる筈だから、それらのものとの連携も視野に……?
【船の上に出た天糸屋の視界に入って来たものは】
【禿山の背後からゆっくりと立ち上がる、山の様に巨大で、全身が黄銅色に輝く牛頭の巨人だ】
【その目・鼻・口・耳からは紫色の炎が噴き出しており、その中には叫びをあげる数多の霊が見える】
【全身の黄銅色の肌からは、近づくだけで枯れ木が燃えるような熱が放たれ、まるで歩く焦熱地獄のようだ】
【また、その周囲には百匹程のレッサーデーモンの群れが飛び回っており、先行した船に襲い掛かっている】
そ、想像していたよりも大分でっけぇのだ……!?
- 156蛇腹剣の侍25/06/08(日) 22:31:29
- 157反物商の天糸屋25/06/08(日) 22:43:19
おーなのだ!ボクも神器の力を借りるのだ……【蚕の擬人化の様な姿に変化する】
れっさぁ程度なら糸で翼を縛り上げて墜落させてやるのだ!【そう言いつつ、船上に立つ】
家来ー!南無阿弥陀仏砲の照準と発射は任せるのだー、出来るだけまとまってる所を狙うのだ!
【階下で木魚が叩かれると『ナムアミダブツ!!』との発射音が響き、舳先から無量光が放たれる】
【それに当たったレッサーデーモン達は邪気を瞬時に浄化され、魂のみになって天に吸い込まれていく】
よっし、流石、左大臣様が五山の高僧に命じて作らせたからくりなのだ、強いのだー!
この調子なら無頼坊にも接近できそうなのだー!
【船は順調に無頼坊へと接近していく。無頼坊は口から紫の炎を吐き、別の船に攻撃を加えている】
- 158蛇腹剣の侍25/06/08(日) 22:49:27
- 159反物商の天糸屋25/06/08(日) 22:58:15
- 160蛇腹剣の侍25/06/08(日) 23:01:33
- 161反物商の天糸屋25/06/08(日) 23:10:33
【ゴォォォォン、と寺の鐘を強く衝いたような音がして、無頼坊が大きく仰け反った】
【その口からは意味のある言葉は発せられないが、口内の地獄からは霊達の絶叫が響いた】
まるで本当に黄銅で出来てるような音がするのだ……いや、総身黄銅製の邪神なのかー?
にしては少し硬すぎる気もするのだ……あ、でも、ヒビは入っているのだ!
【天糸屋が無頼坊の二の腕を指さすと、そこにはヒビが入り、一部が欠けていた】
【その中からも紫色の炎が覗いており、恐らく体内は空洞で、地獄になっているのだろう】
他の船も頑張っているのだ、これなら……行けそうなのだー!
【後方から別の船が撃った南無阿弥陀仏砲が、無頼坊の顔面に直撃する】
【物理的な損傷は見受けられないが、口の中で叫んでいた霊達が数百体、昇天して行った】
- 162蛇腹剣の侍25/06/08(日) 23:17:32
- 163反物商の天糸屋25/06/08(日) 23:31:10
【ドリル枝刃を見て、咄嗟に左手を眼前に掲げてガードの姿勢を取る無頼坊】
【左腕や頭部の端にドリル枝刃が当たり、ひび割れ、欠けるが、頭部中央や胸部に被害は無い】
それーっ!浄化の力を喰らうのだー!
【天糸屋が雨露の糸を伸ばしたヨーヨーを、無頼坊の左腕に引っ掛けて引っ張ると】
【腕のガードが開き、無頼坊の顔が見えた……その時!】
ぎゃーっ!!ほ、炎がー、焼き蚕になりたくなーい!?
【口から紫色の炎が伸び、蛇腹剣達の乗る船に向かって一直線に飛んでくる】
【それらは家来達が撃った南無阿弥陀仏砲に当たり、勢いは弱まるが、そのまま伸び続け】
『OooooOOOooOOoooOOOoooooOOooOOOooooOOOoOOOoooooOOoOoooOOooOOOOOooOOo…!!』
【炎の中に浮かぶ、異国の装束の亡霊達が炎の中から飛び出して、船に抱き付こうとする】
【その数、凡そ数百、一つ一つは燃えているだけの弱い霊だが、数が多い!】
- 164蛇腹剣の侍25/06/08(日) 23:38:07
- 165反物商の天糸屋25/06/08(日) 23:47:41
- 166蛇腹剣の侍25/06/08(日) 23:51:23
- 167反物商の天糸屋25/06/08(日) 23:59:42
- 168蛇腹剣の侍25/06/09(月) 00:02:49
- 169反物商の天糸屋25/06/09(月) 00:12:37
神器なら、神気を帯びているから物理切断は出来ずとも影響は与えられるのだー!
後は水をかけるとか……かけるべき水が見当たらないと言う問題があるのだが……!
その他で言えばコレ【伝説の茶釜、武天明平亀釜を取り出す】を預かっているのだ!
ただコレ、対象の目と鼻の先まで近づいて、真名を呼ぶ必要があるのだー……。
真名は分かっているのだが、射程が……ウワワ!
【突如、辺り一帯に衝撃が走り、無頼坊の日々の入っていた顔面が大きく砕け散った】
【しかし、首から上を失っても無頼坊は倒れず、首から勢いよく紫色の炎が噴き出すと】
【前で戦っていた船が炎に包まれ、慌てて後退を始めた】
入れ替わりで向かっていった連中がもう持たなそうなのだー!?
- 170蛇腹剣の侍25/06/09(月) 00:17:35
- 171反物商の天糸屋25/06/09(月) 00:22:50
- 172蛇腹剣の侍25/06/09(月) 00:35:05
- 173反物商の天糸屋25/06/09(月) 00:52:14
【現れた九頭竜に対し、紫の炎を飛ばす無頼坊だが、周囲の船からの南無阿弥陀仏砲の集中砲火に止められる】
【吶喊して来た九頭竜に対し、クロスチョップを放ちダメージを与えるも、二度目のチョップでひび割れていた左腕が砕ける】
【尚も右腕で抵抗を試みるが、竜の頭に絡め捕られて動きが鈍る】
あと9町……8町……7町……
【突如、火山の噴火の様な音を立て、首から紫の炎を噴き上げる無頼坊】
【降り注ぐ紫の炎が周囲の船や九頭竜に襲い掛かるが、蛇腹剣達の船は水の膜に守られ、被害を受けない】
6町……5町……4町……
【攻撃を終えた無頼坊は、明らかに体内の火勢が弱まり、それに伴い抵抗する力も衰えた様で】
【攻撃を受けつつも耐えていた九頭竜が一気に盛り返し、足も完全に縛り上げて見動きを封じる】
3町……2町……1町……!今だッ、武天明平亀釜の釜よ、モロクを封じておくれー!
【茶釜の蓋を上げ、天に掲げ、大喝する天糸屋】
【無頼坊……『モロク』の内部から紫色の炎が引き出され、茶釜に吸い込まれて、蓋が閉じる】
【炎を失った元牛頭の巨人は、黄銅の身体がみるみる冷えていき、やがて動かなくなる】
やった……のだ……?うわわわ!?【と、同時に、空間全外にヒビが入り、船が大きく揺れると】
【船はどこのものかも分からぬ川岸に乗り上げており、一人の不思議な服装の老人が、船を見上げていた】
- 174蛇腹剣の侍25/06/09(月) 00:58:32
- 175Y.H.V.H25/06/09(月) 01:09:47
よくぞ成し遂げた、人の子よ。ここは冥府の川、我が名はY.H.V.H。
我が元に集う盲いた羊の中でも愚かなるものどもの産みし厄災を封じに来た。
【老人がそっと手を差し出すと、気絶した天糸屋が抱えていた茶釜が独りでに老人の手に収まる】
【また、船の中から日下開山のしめ縄が飛び来たり、茶釜に独りでに巻き付き、封印された】
思えばこやつも哀れなるものよ。
昔、異教徒の中に、幼くして亡くなった子を焼いて葬り、天上の神の元へ送らんとする者が居た。
それを見た羊共の中の愚か者が、それを生贄の儀式であり、異教の神は邪神であると吹聴したのだ。
それだけならまだ良かったが……救われず、困窮し、追い詰められた異教徒の中に不心得者が出た。
噂の邪神に我が子を焼いて捧げ、自らは恩恵を受けようとする、どうしようもない者どもが……。
そのような信仰が捧げられる中、産まれた邪神が、これよ。
生贄を焼く炉の姿をしてはいるが、その中身は空っぽで、生贄の怨嗟と呪いだけで動く怪物だ。
【響く声は、老人のものであると確信できるが、世界から響いているようでもある】
- 176蛇腹剣の侍25/06/09(月) 01:18:12
- 177Y.H.V.H25/06/09(月) 01:28:48
で、あるな。
こやつが神々の性質を捻じ曲げ、祟り神に堕とす事が出来たのも、邪な信仰より産まれた存在であるからだ。
堕とされた神は神器を用いて呪いを払う事も叶うが、こやつは全てが人の生んだ呪いよ……それは叶わぬ。
【老人の身体が光に包まれ、スッと浮き上がる】
しかし囚われた魂をいつまでも釜の中に封じて置く事も哀れじゃ、元は捧げられた犠牲者の集まり故な。
後の事は、我が預かる……足元の愚かな羊が喚くのを、止められなかったケジメとしてな。
ぬしらは……まだ冥府の川を渡るには早い、あるべき所へ送って進ぜよう。
【その言葉を聞いた瞬間、老人の頭から強烈な閃光が放たれ】
【……いつの間にか、一行は船毎、天糸屋敷の庭に転がっていた】
- 178蛇腹剣の侍25/06/09(月) 01:38:10
ここは…天糸屋殿の屋敷か
……どうせなら最初の願いを叶える方向でなんとかしておくれよ
死者の魂を内に留め、焼き続けるのではなく、その火と煙によって安らかに天上へ導く存在になれるように
人の呪いによって邪神となったなら、人の願いによって善き神さんになれるように
そうしたら、遊びに来ればええ
その時は共に酒でも飲もうや
(メタ:すみません、今日は落ちます!素敵な話をありがとうございました!)
- 179反物商の天糸屋25/06/09(月) 01:40:31
(※了解です、こちらも寝ます、おやすみなさいー!明日完結編で!!)
- 180反物商の天糸屋25/06/09(月) 21:45:19
【無頼坊の討伐より暫く後、畿内を衝撃的な知らせが駆け抜けた】
【海道一の大うつけ者と噂の大名が、先の将軍の弟『嵐生終太(らんせい おわた)』を擁し】
【誰もが予想だにせぬ早さにて、電撃上洛を果たしたのだ】
【朝廷は、上洛した終太公に征夷大将軍の位を、大うつけ者にうつけ神拳正統伝承者の免許を与え】
【上洛を果たした両者は、朝廷の名の下にヤマト全土に対し、許可無き戦を禁じる命を発したのである】
【遥か西国や東国では、この令を無視した大名達による戦も、幾らかは残っている様ではあるが】
【都の周辺、将軍家お膝元の畿内と、大うつけ者の領国たる海道筋では、この命に逆らうものは無く】
【ここに天下静謐(せいひつ)の御政道が敷かれたのである】
【そしてまた、天下の諸大夫・諸大名、及びその家来の内で功があった者らに対し】
【朝廷・幕府による論功行賞が行われ、その報せが国々に行き届くと、まるで機内はお祭り騒ぎとなった】
【勿論、ここ天糸屋敷でも、主人・蚕衛門の織部司(おりべのつかさ)任官を祝い】
【庭に絹を敷き、月明かりと夜桜の下で、盛大な祝宴が開かれていたのである……】 - 181蛇腹剣の侍25/06/09(月) 21:53:05
- 182反物商の天糸屋25/06/09(月) 21:59:56
やーやー蛇腹剣殿!ご機嫌よろしうでおじゃる!【いつもより心なしか衣装が派手だ】
先の戦の後、左大臣様よりお褒めのお言葉を預り、この度官職を頂戴したでおじゃる。【扇子をパチン】
とは言え正六位下だから、地下人(じげにん)止まりで、昇殿とかは出来ないのだー。
だから貴族と言うよりは木っ端役人に毛が三本生えた程度なのだ、今まで通り気楽に接して欲しいのだー!
【おじゃるモードがOFFになった】
うつけ神拳は……左大臣様にもよう分からないらしいのだ。
ただ、例の大名が朝廷よりの右大臣任官の要請を固辞し、是非とも……と願い、許されたらしいのだ。
もしかしたらボクらの預り知らぬ所で、重大な意味を持っているのやもしれんのだー。
- 183蛇腹剣の侍25/06/09(月) 22:07:07
- 184反物商の天糸屋25/06/09(月) 22:13:03
数か国を領する大大名が、暗殺拳の正統伝承者なんて称号を欲しがるのだ……?【首を傾げる】
いや、武門の家からすると、大将が高名な武芸の家元と言うのは、箔になるかもしれんのだ!【手を叩く】
でも、うつけ神拳なんて聞いた事無いのだ……侍殿でも知らないなら、武門じゃないのだ!?【頭を抱える】
……おっと、神社とはこれまた唐突なのだ、とは言えあれだけの活躍をした神様ならあって当然と言うものなのだ!
ヤマトの国は八百万の神の国!神社なんて幾らあっても構わないのだ、建てたら天糸神社と分社交換しようなのだ!
【扇子をパタパタ仰いだ後、パチンと閉じて、屋敷裏の山に立つ、神社の方角を示す】
やっぱり蛇腹剣殿も出世祝いで神器に宿った蛇神様をお祀りする感じなのだー?
- 185蛇腹剣の侍25/06/09(月) 22:18:10
- 186反物商の天糸屋25/06/09(月) 22:24:49
有名じゃない所で言うなら一子相伝、割とありそうなのだな……一人っ子の所とかそうなのだ。
ボクの天糸神社も昔は栄えてたけれど、今となっては殆ど一子相伝かつ途絶えかけの状態だったのだ……。
ンまッ!【扇子パチン】ボクが織部司になったからにはもう、過去形なのだけれどな!
……えっ、蛇腹剣殿はあの戦で大活躍されていたのだ、他の船の衆も見ていた筈なのだー?
それで出世して無いってのはビックリなのだ、何か事情でもあるのだ……?
……ゔぇ゙ッ!も、モロクを祀る気なのだ……!?それはまた、どういう風の吹き回しなのだ?
戦の後、ボクが気絶している間に現れた老人が居たと家来に聞いたのだが、それと何か関係があるのだ?
- 187蛇腹剣の侍25/06/09(月) 22:37:03
出世の話は来てたけど断って金にしてもろうた
神社立てる資金にしたくてな
それに神主と侍を兼業するつもりじゃから地位とか邪魔っけでの
うん、あの後八幡神からもろくがなぜ邪神となったかを教えてもらってな
人の欲望があの凝縮された地獄の如き神体となさしめたのだと
元は亡くなった幼子を荼毘に付し、天へ送らんがための信仰が、いつしか己が欲を満たすため贄を捧げる忌まわしき儀式となったのだと
それを聞いて思ったのよ、荒神を浄化し元の神格に戻したように、
もろくも最初の願いを基にした信仰を捧げれば、死者を楽土へ導くよき神さんになれるのではないかとな
八幡神は自分が預かると言っていたが、わしにも出来ることをしたくてのう…
【『どうでもいいけど八幡じゃなくてやはえじゃなかったっけ』と書いた】
えっそうだっけ…?
- 188反物商の天糸屋25/06/09(月) 22:49:53
それはまた剛毅な事なのだ、でも確かに所領の管理と神主の兼業は大変そうなのだー!
ボクには少ないながらも父が残してくれた家来が居るから、そこら辺何とかやってられるのだが、
家来無しに一から神社を建てるとなると、苦労の格が一段上がりそうなのだー……!!
【扇子で口を隠しつつ、頭の中でアレコレ金勘定し、震えあがった】
……にゃるほど、そーいう理由があったのだ……って話を踏まえるとぉ、
廻り廻って人の欲や業がヤマトの国に厄災を撒いてたと言う事かー、恐ろしい事なのだー。
早く北の町から南の町まで、心休まるゆとりの生活が行きわたる時代になって欲しいのだー!
そうすれば、そんな悲劇もきっと減るのだ……。
ヨシッ!その心意気、受け取ったのだ!ついでにボクも資金面で一肌脱がせて欲しいのだー!
とは言え、このヤマトの国で葬式メインの神格となると、寺社衆と被りそうでもあるのだー?
極楽往生は請け負うとして、その他に一つか二つ、世俗的なご利益も欲しい所なのだー!
【スイッと扇子で裏山の神社を指す童。『商売繁盛』『縁結び』と書かれた旗が立っている】
- 189蛇腹剣の侍25/06/09(月) 23:01:22
- 190反物商の天糸屋25/06/09(月) 23:15:45
ほえー、天竺を超えた遥か西国の出だとは聞いたけれど、そっちの方も大変なのだなぁ……。
アレッ、もしかするとこの乱世さえ収まれば、ヤマトの国って暮らし易い方だったりするのだ……??
入れちゃうのだ入れちゃうのだ!前向きな欲望なら生きて行くのに多少は必要なのだー!
八幡神様も八幡大菩薩とか呼ばれるし、仏教の仏にも遠く天竺の宗教から来た仏とか居るのだ!
もろく菩薩様もきっと善神修行の末に悟りを開いて、未来の衆生をお救い下さる方になるのだ!
縁結びは、蛇腹剣殿なら城下町の酒場で嫁が欲しいと管をまけば、数日で候補者が押し寄せる事間違い無しなのだ!
でも、大志を抱いて神社を建立するとなると、お嫁さんはそこら辺に理解があって、協力してくれる方が欲しいのだ。
【そう言って、扇子でトントン肩を叩きながら何事か考えた後】
今年の神無月に出雲へ行って、ヤマト各地の神社の神主さん相手に交流するのも良いかもしれないのだー!
分社を交換してくれるところもあるかもしれないし、上手く行けば神学の素養のあるお相手さんが見つかるかもなのだ!
……ちなみに蛇腹剣さんの方は、侍さんに紹介できそうな神づきあいのツテとか、あるのだ?【そっと流し見】
- 191蛇腹剣の侍25/06/09(月) 23:25:54
- 192反物商の天糸屋25/06/09(月) 23:35:34
- 193蛇腹剣の侍25/06/09(月) 23:43:15
- 194反物商の天糸屋25/06/09(月) 23:52:42
- 195蛇腹剣の侍25/06/09(月) 23:59:34
- 196反物商の天糸屋25/06/10(火) 00:08:36
- 197蛇腹剣の侍25/06/10(火) 00:16:54
- 198反物商の天糸屋25/06/10(火) 00:26:19
- 199蛇腹剣の侍25/06/10(火) 00:38:44
そうじゃのう、死者を送るならやはり香炉がよかろう
不滅の法灯か…そういうのもアリじゃのう
ちょっと管理が大変そうだけど
【『その辺は我と共同でやればよかろう』】
次代にもちゃんと管理するよう言いつけておかんとなあ
【『剣の我も大事にしろよ』】
それはもちろん
少し前までは思っても見んかったよ
こうしてのんびり未来の人生設計ができるようになるとはなあ
【『我が来てよかったろ』】
うむ、あの時一匹の白蛇を助けてよかった
これからも、末永くよろしくな
【『おう、末代まで守ってやる』】
ふふふ、天糸屋殿にも会えてよかった
色々世話になったし、大変なこともあったが楽しかったよ
今までありがとう、そしてこれからもよろしくな
- 200反物商の天糸屋25/06/10(火) 01:03:10
りょーかいなのだー!腕のいい仏具氏さんを左大臣様に紹介して頂くのだー!
法灯の管理は小坊主さんを迎えて鍛えて行けば、その内任せられるようになるのだ!
……育成に掛かる時間?【小声】ボクにはちょっと分からないのだ。
平和についてはボクもそーなのだ、何せボクの先代の時からずっと乱世だったのだー。
思えば妖刀を持った山賊と戦ってから今まで、長いような、短いような、不思議な気分なのだ。
【帳簿を開き、今まで戦って来た妖怪とその能力を描いた記録簿を開いて眺めている】
……あの戦いの事は、念の為に日記に記して、後世に残しておこうと思うのだ!
もし、未来で似た厄災が起きた時、それが後世の者らの役に立つように。
そして、乱世に敗れ散って行った者らの事も、忘れないように……。
そして願わくば、未来のもろく菩薩の御姿を持って、晴れない闇は無いと言う事を、示したいのだ!
……その為には出だしが肝要なのだー、物が入用になるし、宣伝も速やかに行うべきなのだー!
【パタンと帳簿を閉じ、月夜を見上げる】
【冷たい夜風が屋敷を駆け抜け、周囲に生えている桜の花びらを散らしながら、舞い踊る】
【それは、美しくも儚げで、一瞬咲いてはパッと散る、刹那の美を思わせるかもしれない】
【しかし、桑谷郷に咲き誇る桜の木々は、人の手を借りねば生きられぬ園芸品種では無い】
【大地に根を張り、辛抱強く健やかに伸びる、次代を紡げる山桜である】
【例え一時花が散ろうとも、青々とした葉は残り、必ずや次の年に花芽を付けるであろう】
ボクも蛇腹剣殿に会えて良かったのだ!他の出会いにもみーんな感謝しているのだー!
きっと、ボク一人ではここまで歩いてこられなかったのだ、みんなあってのこの祝宴なのだ!
だから……コンゴトモヨロシクなのだー!
【そう言いながら、月夜に祝杯を掲げると、呑み慣れぬ酒を一杯あおって……健やかに、笑った】