【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.16

  • 1ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:21:04

    【あらすじ】
    暴力は全てを解決します。
    貴方も かつては そう思っていたのではありませんか? ホシノ。

  • 2ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:21:42
  • 3ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:22:27
  • 4ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:23:27
  • 5ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:24:04
  • 6ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:25:03
  • 7二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 20:45:51

    リオ「<謎肉カップ麺>は美味しいわよ。(CM)」

  • 8ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:47:12

    ====================

    カンナ:
    「─── ハァ・・・。」

    カンナは床を舐める無数の店員を尻目に、店の備品から引っ張り出してきたパイプ椅子に腰を掛けて深々と溜息をついた。
    店の設備で勝手に珈琲を淹れようとして、流れ弾で設備が壊れていることに気付く。

    カンナ:
    「チッ。」

    一刻も早くカフェインを摂りたかったカンナは、つい苛立って舌打ちをしてしまう。
    そこに、横から一杯のマグカップが差し出された。

  • 9ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:47:35

    コノカ:
    「どうぞ、姉御。
    あ、ハルナさんも如何っすか?」

    ハルナ:
    「これはこれは・・・インスタントコーヒーでしょうか?」

    コノカ:
    「え? もしかして嫌いだったり??」

    ハルナ:
    「いえ、インスタントにしては風味が豊かだと思いまして。」

    コノカ:
    「お? 分かるっすか??
    実は少し塩を入れてるんすよ。 こうすると少し甘くなって。」

    ハルナ:
    「なるほど・・・この一手間、飲み手への心遣いを感じます。」

    コノカ:
    「いや~、それほどでも!
    ・・・で、どうすか姉御? 前はアレでしたけど お祓いにも行きましたし今度こそ美味いと思うんすけど・・・。」

    カンナ:
    「・・・(珈琲を啜る音)。」

  • 10ホットドリンク大好き25/05/31(土) 20:51:19

    珈琲の味は───


    1.正直メチャクチャ美味いけど、それをそのまま言うのは癪なので「まぁまぁ」と言う。

    2.普通に美味い。 普通に「美味い」と言う。

    3.前よりはマシレベル。 流石に可哀想なので「・・・嫌いではない」と配慮タップリに言う。

    4.残念、苦手な味だった。 残すのは無作法なので無言で流し込む。


    dice1d4=1 (1)

  • 11ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:33:36

    カンナ:
    「・・・まぁまぁだな。」

    まるで嫌いなものを出されたかのような仏頂面だったが、肝心の珈琲の消費は早かった。
    コノカには、それで十分だった。

    コノカ:
    「そうっすか。 美味しそうで良かったっす。」

    カンナ:
    「・・・。」

    コノカ:
    「・・・で、今から どうするんすか?
    厨房から何やら怪しい白い粉出てきましたし、コレを証拠に検挙して終わりっすかね。」

    カンナ:
    「・・・いや、ダメだ。 もっと徹底的にやる。」

    コノカ:
    「? それって───」

    ???:
    「───失礼します!」

  • 12ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:34:10

    コノカの言葉を遮るように、店の裏口からヴァルキューレ制服に良く似た黒い制服を纏った生徒が現われた。

    その生徒は、裏口の手前で一礼するとカンナに近づき1通のファイルを手渡す。


    ???:

    「こちらが今回の件の情報です。 <協力者>の情報提供もあり、ウラ取りも済んでます。」


    カンナ:

    「・・・ご苦労。 急に仕事を振って悪かったな。」


    カンナは一瞬、涼しい顔でコーヒーを楽しむハルナにジト目を向けた。


    ???:

    「いえ! お力になれて嬉しいです───ボス。」


    黒いヴァルキューレ生徒は、しかし心の底から嬉しくて堪らないといった様子で敬礼をとった。

    そして次の仕事が詰まっているらしく、セカセカと、しかし活力に満ちあふれた様子で退出していった。

  • 13ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:35:21

    カンナは それを見送ると、ファイルの封を切って中身の書類に目を通し始める。
    速読で、1枚1秒のペースで目を通していった。
    そうして全てに目を通すと、何の躊躇いもなく懐からライターを取り出して書類に火を付ける。
    火種になった書類を床に放ると、手近にあった油瓶を火種の横に叩き付けた。
    中身の油が書類に染みこみ、確実に書類に記された情報を抹消していく。

    カンナ:
    「・・・戦争、だな。」

    燃えていく書類を眺めながら、カンナは確かに言った。

    コノカ:
    「・・・なんか、不味いこと書いてあったんすか?」

    カンナは押収した白い粉を指差した。

    カンナ:
    「連中、そのヤクを系列チェーン店 全てに バラ撒くつもりらしい。 効能こそ低いが、中毒性の高いソレをな。」

    それは とても不味い事態だった。
    一店舗の犯行ならともかく、チェーン店全てが麻薬に汚染されるとなると被害は甚大になるだろう。
    早急な対処が必要だった。

    コノカ:
    「本当に不味いじゃないっすか! 今すぐ本部に帰ってヴァルキューレ全体で───」

  • 14ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:35:56

    カンナ:
    「─── 遅い。」

    コノカ:
    「はい?」

    カンナ:
    「遅いと言ったんだ。
    悪党がヴァルキューレ全体の準備が整うまで、ご丁寧に待ってくれてると思うのか?
    目敏ければ初動、どれだけ愚鈍でも一斉検挙 前夜までには証拠を処分されるのがオチだ。
    ・・・賭けたって良い。
    そうして生き残った悪党は、更に狡猾になって より検挙が困難になる。」

    コノカ:
    「・・・じゃあ、姉御はどうするっていうんすか?」

    カンナは席を立った。

    カンナ:
    「・・・お前も知ってるだろう? 私の やり方は。」

    コノカ:
    「・・・。」

  • 15ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:36:46

    カンナ:

    「ずっと、お前を遠ざけてきた。

    それは お前が無能だからではなく、”私達”が狂っていることを客観的に理解していたからだ。

    ・・・だが、コノカ。 お前も今日、<狂犬>になる。

    誰の言いなりにもならず、何にも惑わされない。 そうして自らの正義の奴隷と化す。

    『我らは<狂犬>。 正義の奴隷。 全ての悪を憎み、攻撃するしか能の無い畜生。』」


    それは彼女達の聖句であり警句だった。

    その言葉は<狂犬>となった者達に、信念と、自らの行いの客観的評価を教える。

    すなわち、”悪を裁く為に、自分達こそが最も浅ましい悪に堕ちる”。

    裏路地のゴミを漁るような、薄汚い狂った犬になる。


    コノカ:

    「<狂犬>・・・私が・・・。」


    カンナ:

    「もう、”お前には関係ない”とは言わん。

    私達は<狂犬>だ。 群れの仲間だ、コノカ。

    ・・・だから、着いてこい。 お前にも、狩りの仕方を教える。」

  • 16ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:37:10

    コノカ:
    「・・・狩りっすか?」

    カンナ:
    「”今から”、群れで狩りをする。
    ・・・巻き狩りは知っているか?」

    コノカ:
    「えっと・・・確か沢山の人で囲みを作って、段々 範囲を狭めていって獲物を追い詰めるヤツっすよね?」

    カンナ:
    「その通りだ。
    今からそれをやる。」

    カンナはコノカを連れて店の裏手から出ると、遠くに見えるビル群を指差した。

    カンナ:
    「あそこに獲物の本社がある。 そこを中心に、既に巻き狩りは始まっている。
    関係各所の調べはつき、後は全てを焼き払うだけだ。
    私達も、その狩りに参加する。
    コノカ、一番の捕り物は私達で仕留めることになるだろう。」

  • 17ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:46:45

    コノカ:
    「・・・私に やれますかね?」

    カンナ:
    「勿論だ。 何と言っても、お前は副局長。 ─── 私の見込んだ女だ。」

    その言葉を聞いた途端、コノカは自分の顔が熱くなる感覚を覚えた。
    カンナはビル群の方を見ているので気付いていないが、もしコノカの顔を今覗き込んでいたら、赤リンゴのように真っ赤に染まっていく顔を見ることが出来ただろう。

    コノカ:
    (・・・そういうとこっすよ、ホント。)

    カンナ:
    「・・・? 何か言ったか?」

    カンナはコノカの方を振り返る。
    赤くなった顔を見られないように、コノカはフイッと顔を背けた。
    恐らく顔と同じように赤くなっているであろう耳に、カンナが気付かないことを祈りながら。

  • 18ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:47:21

    コノカ:
    「べ~つ~に~?」

    カンナ:
    「?? ・・・まぁ、良い。 ハルナ、もう爆破して良いぞ。」

    ハルナ:
    「ふふっ、待ちくたびれましたわ♪」

    ───── ポチッ

    次の瞬間、3人が出てきた店は爆発で吹き飛んだ。

    ====================

  • 19ホットドリンク大好き25/05/31(土) 22:48:56

    >>7

    よく見たらカレー味で草。

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 00:00:06

    野生を感じる...

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 05:06:15

    狂ってはいるけど同時に権力に飼われている正義の奴隷だから、
    「狂”犬”」なんだね…

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 11:33:46

  • 23二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 15:21:56

    カンナは既に半分は不知火カヤ

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 22:04:55

    余談だけど最近の戦術対抗戦でたまに正月ハルナを使って愛着出たから
    地味にハルナの登場シーンはありがたかったりする

  • 25ホットドリンク大好き25/06/02(月) 00:20:16

    ────────────────────

    リン:
    「─── というのが我々の要請です。
    あなた方の購入した権利については正式なものではなく、よって現在進行形で行われている”リゾート狩り”にも正当性はありません。
    ・・・ご理解頂けますか?」

    ???:
    「アンタさぁ・・・。」

    リンとの交渉テーブルに着いていた水着スケバンの頭(ヘッド)は深々と溜息をつく。

    水着スケバン・ヘッド:
    「何? 私達を舐めてるわけ??
    それでハイそうですかって大人しく帰ると思ってんの???」

    リン:
    「・・・これは あなた方の為でもあります。
    今すぐとは言いません。 ・・・3日以内に退去して頂ければ。」

    リンはスケバンの頭から目を逸らすこと無く言い切った。
    それが かえってヘッドの逆鱗に触れた。

  • 26ホットドリンク大好き25/06/02(月) 00:20:40

    水着スケバン・ヘッド:
    「あっそ・・・。 じゃあアンタ達をノして永久に居座らせて貰うわ。
    良かったね、これで全部解決だよ役人サン。」

    スケバンの頭はリンの こめかみに銃口を向ける。

    リン:
    「・・・悪いことは言いません。 今すぐ銃を下ろしなさい。
    ・・・もし、貴方が潰れた缶詰のようにグシャグシャになりたい願望があるというのであれば話は別ですが。」

    スケバンの頭は嗤った。

    水着スケバン・ヘッド:
    「面白いじゃん、やってみなよ。」

    そうして血走った目で銃の引き金を引く、その瞬間。

    ???:
    「─── なるほど、中々 奇特な趣味を お持ちのようですね。」

    横からスッと伸びてきた手によって、銃口がリンの頭上に逸れる。

    響く銃声。

    銃弾は全て明後日の方向に飛んで行った。
    銃倉の弾を全て撃ち切った銃身を、カヤの黒い手が握っている。
    その握力は並ではなく、スケバンの頭が銃身を捻ってもビクともしなかった。

  • 27ホットドリンク大好き25/06/02(月) 00:21:46

    カヤ:
    「ご安心ください、私であれば貴方の特殊な欲求も満たすことが出来ます。」

    そう言って、カヤはスケバンの頭の銃を握りつぶした。
    合金と熱硬化性樹脂で造られた高強度の銃身が、まるで粘土のようにグニャリと潰れる。

    そしてそれを為した黒い手が、スケバンのヘッドへと迫った。

    水着スケバン・ヘッド:
    「ひっ・・・。」

    リン:
    「・・・既に戦意を喪失しています。 分かっていますか?」

    カヤ:
    「えぇ、分かっています。」

    カヤの手がスケバンの頭の腕に伸びる。
    ミシリと、骨が軋む嫌な音がした。

    水着スケバン・ヘッド:
    「いっ・・・!」

    カヤ:
    「だからこそ、より恐怖が必要なのです。
    これ以上の被害を避ける為にも、この方には贄となって頂きます。」

  • 28ホットドリンク大好き25/06/02(月) 00:22:22

    ミシリッ、ミシリッ・・・バキッ

    水着スケバン・ヘッド:
    「あ・・・あぁ・・・。」

    カヤ:
    「ホシノさんに言われた通り、我々は まず交渉しました。
    だからもう、後は何をやっても良いのです。
    ・・・あぁ、そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。
    見せしめにした後は、跡が残らないよう綺麗に治して差し上げますから。 ・・・次は上腕の骨ですね。」

    そう言って、カヤは骨折の痛みで失神したスケバンの頭を、更に凄惨な姿に変えようとする。

    ???:
    「─── 誰が そこまでやって良いって言ったのかなぁ。」

    しかし、それを止める人影があった。
    カヤより更に一回り小さい人影は、しかし勝るとも劣らない力でカヤの手を止める。

    カヤ:
    「おや、ホシノさん。
    こちらは問題ありませんよ。
    大丈夫、少々手間取っていますが直ぐに先方を屈服させて見せます。」

    ホシノ:
    「あのねぇ・・・世の中には やって良いことと悪いことがあるの。
    その点、貴方は やり過ぎているよ?」

  • 29ホットドリンク大好き25/06/02(月) 00:23:07

    カヤ:
    「・・・? ですがコレが一番 スマートな やり方なのですよ・・・?
    大将一人の血で敵味方双方の血が流されずに済むのなら、それが最善の道ではありませんか??」

    ホシノ:
    「考えすぎだよ。 こういうのはさ、もっとライトに行こうよ。」

    カヤ:
    「ライト・・・?」

    ホシノ:
    「要は撃って追い出せばいいの。 分かったら その子ちゃんと治療してあげてね?」

    ホシノは気絶したスケバンの頭を指さした。

    カヤ:
    「勿論です。」

    ホシノ:
    「よし。 それじゃあ ここからは おじさんの指示に”しっかり”従うこと。
    また誰かの骨を折られたら堪らないからね。」

  • 30ホットドリンク大好き25/06/02(月) 00:23:39

    カヤ:
    「なるほど、骨を折ってはいけなかったのですね。」

    ホシノ:
    「筋繊維の切断もナシだよ。」

    カヤ:
    「ガスは どうでしょう?」

    ホシノ:
    「ナシナシ。 ガスも関節技もサーモバリック手榴弾も全部ナシ。」

    カヤ:
    「なるほど。」

    リン:
    (発想は同じ・・・ですか。)

    リンは、ワカモとは別の意味でカヤが二人に増えたことを悟った。

    ────────────────────

  • 31二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 00:35:13

    スケバン「((((;゚Д゚)))))))こ…殺される…」

  • 32二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 04:37:12

    >大将一人の血で敵味方双方の血が流されずに済むのなら


    最初に読んだとき柴の大将の血かと思っちゃった…

  • 33二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 11:23:18

    イメージ図
    我々から見て右がカヤで左がスケバン

  • 34二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:55:39

    (|)「この私が星の爆発くらいで死ぬと思っているのですか」

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 22:20:03

    >>34

    あんた死んでも戻ってくるだろ

  • 36二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 22:57:03

    このどうしようも無い無能バカ女がここまで変わるとは…

  • 37ホットドリンク大好き25/06/02(月) 23:08:44

    まぁ・・・大物感だしてる時のカヤって若干ボンドルド卿に似てるな・・・っていう思いつきから始まった概念だし・・・。
    むしろ みみっちい人間性的 魅力 全部削いでる感すら書いててあるし・・・。

    原作カヤも、将棋とかチェスとか相手ありきの闘争なら多分有能だし・・・。
    事務能力と現実把握能力がアレだっただけだし・・・。
    まだカヤの株価は値上がりするって、ワシ信じてるし・・・。

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:11:44

    >>37

    同じく

    まだ原作カヤの出番は終わってないしな

    運営は早くカルバノグ3章を出すんだ!

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:13:28

    公式でアユムやアオイよりメイン扱いされてるカヤがここで終わるわけないしな!

  • 40二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:15:14

    このレスは削除されています

  • 41二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:16:27

    何だ何だ荒らしか?
    ついにこのスレにも来ちゃったのか?

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:18:15

    >>37

    シナリオライターを信じろ


    少なくともカルバノグ1、2章よりは成長してるはず

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:22:42

    このスレはカヤが実装されるその時まで続く─────

  • 44ホットドリンク大好き25/06/02(月) 23:25:32

    ウソやろ・・・流石にそこまで行ったら一段落してたいわ・・・。

  • 45二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:27:08

    >>39

    >>43

    順当に行くとこの画像の上から順に実装されそうではある

  • 46二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:27:11

    >>44

    逆やぞ


    実装すなわち新たな供給だから更に筆を進めることになるんやぞ

  • 47ホットドリンク大好き25/06/02(月) 23:31:47

    それはそうやけど、一回完走したいねん。
    ただでさえ百鬼夜行編が更新されてマラソン距離が伸びたのに、ここで更に追い打ちでカルバノグ3章が来たら泣くわ。
    カヤの活躍次第では嬉し泣きになるけど。

  • 48二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:37:10

    >>47

    頑張れ!

    応援してるぜ!


    何だかんだ毎日ストーリー更新されるの楽しみにしてる自分がいる

  • 49ホットドリンク大好き25/06/02(月) 23:37:47

    ありがとう、励みになるよ。

  • 50二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:40:44

    >>28

    ところでカヤにボコられたスケバン大丈夫?

    廃人になってるんじゃ…

  • 51二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:41:52

    このレスは削除されています

  • 52ホットドリンク大好き25/06/02(月) 23:44:11

    (|) < 「ご安心下さい。 アフターケアも万全です。」

  • 53二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:45:58

    このレスは削除されています

  • 54二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:46:11

    >>51

    人の心ォ!

  • 55二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:48:41

    (これどっちだ?
    いや今までもちゃんとしてる時はちゃんとしてたし
    狂ってる時は狂ってた
    今回は言葉通り信じて良いのか
    それとも…)

  • 56ホットドリンク大好き25/06/02(月) 23:55:04

    基本的に生徒の精神崩壊は無いです。
    また、原作にもあるような起こり得たバッドエンドによる死亡描写はあっても、現在進行形の時間軸における完全な死亡は まず起こり得ないと思って貰って大丈夫です。(原作で死亡扱いの場合は、その限りではない)

    ブルアカの世界観でギリギリお出し出来そうな狂気を引き続き お楽しみ下さい。

  • 57ホットドリンク大好き25/06/03(火) 00:02:49

    ところで見てる人が増えたのかスレの流れが早いけど、もしかして動画化でもされた?
    もしそうだとしたら個人的に振り返って楽しみたいからURL貼ってくれない?

  • 58二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:10:50

    >>57

    いや動画化はされてないっぽいな

    軽く調べたが見つからなかった

  • 59ホットドリンク大好き25/06/03(火) 00:13:24

    そっか、調べてくれて ありがと。

  • 605825/06/03(火) 00:22:53

    >>59

    どういたしまして

  • 61ホットドリンク大好き25/06/03(火) 01:25:08

    ────────────────────


    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


    とある薬売り:

    「─── なるほど、売り上げが落ちているのだね?

    それなら この薬を使うといい。 なに、料理に加えることで化学的にリピーターを生み出す つまらない薬だよ。」


    白と黒の交じり合った髪をした奇妙な薬売りは、ノルマに悩む一人のエリアマネージャーの前に1封の白い粉を差し出した。


    とある薬売り:

    「研究の過程で発生した副産物だが・・・もし使えるようであれば量を取引しても良い。」


    そう言って、薬売りは手持ちのトランクケースの中身をエリアマネージャーにだけ見える角度で開けた。

    中には件の白い粉がギッチリ詰まっている。


    とある薬売り:

    「・・・だがね、君。 <狂犬>には気を付けたまえよ。

    単にヴァルキューレであれば<山吹色の菓子(わいろ)>でも上役に渡しておけば どうにかなるがね。

    <狂犬>だけは どうにもならないよ。 賄賂も、脅迫も、交渉だって通じない連中だ。

    目を付けられてしまえば一貫の終わり。 君達の版図は彼女達の縄張りの ど真ん中なのだから、派手にはやらないよう忠告はしておくよ。」


    薬売りは、用は終わったと言わんばかりに席を立った。

    トランクを手に取り、上着を羽織って出口へと歩き出す。

  • 62ホットドリンク大好き25/06/03(火) 01:26:06

    とある薬売り:
    「─── あぁ、そうだ。」

    しかし、途中で立ち止まり、商売相手のエリアマネージャーの方へと振り返る。

    とある薬売り:
    「もし彼女達に捕まって、私の名前を吐こうと無駄なことだよ。
    ・・・何故かって? ククッ、それは きっと その時になれば分かるとも。」

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

    エリアマネージャー:
    「はぁ・・・はぁ・・・!」

    なぜこんなことに。
    売り上げの低迷に悩み、ツテを頼って麻薬に手を出したエリアマネージャーは執務室の椅子に縛り付けられていた。
    目の前には恐ろしい顔をしたヴァルキューレ生徒が陣取り、淡々と関係書類に目を通している。

    エリアマネージャー:
    「な、何が望みだ・・・。 逮捕するならすれば良いだろう・・・?」

    強面のヴァルキューレ生徒:
    「・・・。」

    エリアマネージャー:
    「それとも・・・金か・・・?
    私を脅迫して、金を巻き上げる算段なのか・・・?」

    それなら話は早い。 金なら例の薬で十分 確保できた。
    今 金庫にある分を全て持っていかれるのは痛手だが、リスク分散として各所に預けた金額を纏めれば十分ノルマは達成できる。 ─── 降格は、免れることが出来る。

  • 63ホットドリンク大好き25/06/03(火) 01:26:42

    強面のヴァルキューレ生徒:
    「・・・。」

    しかし目の前のヴァルキューレ生徒は一切反応しない。
    まるでエリアマネージャーの存在を否定するかのような態度に、言いようのない恐怖感が募る。

    エリアマネージャー:
    「ほ、本当に何が望みだ・・・!?
    金っ・・・金なら出す! 必要なら捜査に協力だってする!!
    だから頼む! 何か言ってくれ!!」

    ───── パタンッ

    ヴァルキューレ生徒は手元の資料を閉じた。
    そしてようやく その視線をエリアマネージャーに向ける。

    強面のヴァルキューレ生徒:
    「・・・命乞いを成功させる方法を知っているか?」

    エリアマネージャー:
    「は?」

    強面のヴァルキューレ生徒:
    「一つは自分語りをすることだ。
    罪を為すに値する、納得できるだけの過去があれば見逃される目も出てくる。
    ・・・二つ目は命乞いをする相手を楽しませること。
    滑稽に藻掻いても、窮鼠のように噛み付いたって良い。
    相手の琴線に触れるような意思を示すことが出来れば、見逃される目も出てくる。
    ─── お前は どちらも満たしていない。」

  • 64ホットドリンク大好き25/06/03(火) 01:27:08

    ヴァルキューレ生徒は そう言い捨てると、執務室にあった金庫を腕力で強引に抉じ開け、その中身を床にブチ撒ける。
    大量の札束が床に散らばる。

    エリアマネージャー:
    「っやる! 全部やる!!
    そこにある金は全部持って行ってくれて良い!!
    だから頼む! 命だけは・・・!!」

    強面のヴァルキューレ生徒:
    「命・・・? そこまでする訳ないだろう。」

    呆れたように言って、地面に落ちた札束にガソリンを掛ける。

    エリアマネージャー:
    「なっ・・・! 何を・・・!!」

    強面のヴァルキューレ生徒:
    「─── お前を逮捕するのは・・・難しい。
    利益最優先でD.U.に麻薬をバラ撒くような決定をした上役と違い、お前は決定的な証拠を全て処分していた。
    ・・・そういう風に助言した相談役でもいたのかもな。」

    エリアマネージャー:
    「そ、そうだ!
    私と・・・我々と取引していた生徒がいる!
    末端に過ぎない私より、そちらの方が重要だろう!?」

    強面のヴァルキューレ生徒:
    「ほぅ・・・誰だ?」

  • 65ホットドリンク大好き25/06/03(火) 01:28:18

    エリアマネージャー:

    「─── 申谷カイ。 申谷カイだ!

    ヴァルキューレの生徒なら知っているだろう!?

    矯正局を脱走した七囚人の一人で、麻薬を売買する悪質な───」


    強面のヴァルキューレ生徒:

    「知っている。」


    エリアマネージャー:

    「え?」


    強面のヴァルキューレ生徒:

    「知っていると言った。

    あのバカの顧客情報は、私が求めれば簡単に流れてくる。

    だから、お前を発端に企業全体に取引が拡大したことも直ぐに調べがついた。」


    エリアマネージャー:

    「バカなっ・・・いくら調べても そんな素振りは・・・!?」


    強面のヴァルキューレ生徒:

    「調べても不自然な点が無いのは当然だろう。

    ─── お前達と取引をする ずっと前から、あのバカは私の<協力者>なのだから。」

  • 66ホットドリンク大好き25/06/03(火) 01:28:46

    エリアマネージャー:

    「・・・。」


    強面のヴァルキューレ生徒:

    「研究費のダシにされたな。

    悪質なのは認めるが、麻薬だけを売っているような底の浅いバカではないということだ。」


    そう言って、ガソリンを撒いた札束の上に導火線の付いた古典的な爆弾を置く。

    火の気に晒されれば、簡単に爆発するだろう。


    強面のヴァルキューレ生徒:

    「─── 話が逸れたな。

    お前を逮捕することが出来ないのは言った通りだ。

    通常の司法では、お前を裁くことが出来ない。」


    エリアマネージャー:

    「・・・そうだ、私にはまだ───」


    強面のヴァルキューレ生徒:

    「─── だがな。 お前も<狂犬>の名を一度は聞いたことがあるだろう?」

  • 67ホットドリンク大好き25/06/03(火) 01:29:26

    エリアマネージャーの呻くような声を、ヴァルキューレ生徒は無慈悲に遮る。

    その手には、安物のカラフルなライターが握られていた。


    エリアマネージャー:

    「・・・まさか。」


    ここに来て、ようやくエリアマネージャーは悟った。

    この尋常ではないヴァルキューレ生徒は、まさしく薬売りの言っていた<狂犬>なのだと。


    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


    とある薬売り:

    「もし彼女達に捕まって、私の名前を吐こうと無駄なことだよ。

    ・・・何故かって? ククッ、それは きっと その時になれば分かるとも。」


    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


    あぁ、クソッタレ。

    あの忌々しい薬売りは、最初から こうなることが分かっていたのだ。

    分かっていて、金を毟れるだけ毟ったというワケだ。

  • 68ホットドリンク大好き25/06/03(火) 01:30:30

    カンナ:
    「ゲームオーバーだ、外道。
    お前がリスク分散と称して各所に預けた金も全て焼いてやる。
    人の生き血で稼いだ金だ。 燃やせばさぞ汚く燃えるだろう。」

    そう吐き捨てて、強面のヴァルキューレ生徒─── カンナは火を付けっぱなしにしたライターを、ガソリンをタップリ吸った札束の上に投げた。

    火の手は一瞬で上がる。

    カンナは振り返って出口へと歩き出した。
    ─── 執務室の椅子に縛り付けられたエリアマネージャーを残して。

    エリアマネージャー:
    「待っ───」

    カンナが執務室を出て右に曲がったタイミングで、執務室の出口から爆炎が噴出した。

    カンナ:
    「・・・地位に固執した結果がコレか・・・。」

    ─── コツ、コツ・・・
    警備員がボロ雑巾のように倒れている廊下で、カンナの足音は思いの外 大きく響く。
    アレはきっと、明日にでも浮浪者の仲間入りをするだろう。

    カンナ:
    「”本当に悍ましい恐怖”を知らなければ、私も似たようなことになっていたかもしれないな・・・。」

    ────────────────────

  • 69二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 02:44:00

    ウサギ公園の浮浪者がまた一人…

  • 70二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 09:07:09

    伝染する狂気

  • 71二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 11:46:06

    カイの余罪が増えた…

  • 72二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 16:27:04

    あげ

  • 73ホットドリンク大好き25/06/03(火) 22:58:47

    ────────────────────

    水着スケバン:
    「か、頭ぁ・・・大丈夫・・・?」

    水着スケバン・ヘッド:
    「ひ、酷い目にあったが何とか・・・。 この通り腕も綺麗に治ったし・・・。」

    水着スケバン:
    「腕? 腕に何かされたん?」

    水着スケバン・ヘッド:
    「うぅ・・・思い出したくもない。 ったく、人の腕を空き缶みたく潰しやがって・・・。
    クソッ、覚えてろよ! 次こそは お前らをケチョンケチョンにしてやるんだからな!!」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 74ホットドリンク大好き25/06/03(火) 23:18:58

    真っ当に水着スケバンと戦い、勝利して立ち退かせた後、カヤ達は再び海の上にあった。

    戦艦()の甲板の端、手摺に手を置いて遥か下の海面を眺める。


    ホシノ:

    「うわ~・・・おっきい・・・。 あれもドラゴンってヤツ?」


    ホシノが身を乗り出すようにして見入っているのは、戦艦()に纏わりつくように遊泳する巨大な竜だった。

    シロナガスクジラ(全長:約30m)の倍はあろうかという大きさは、見るものを圧倒するだけの迫力を持っている。


    カヤ:

    「あれは・・・<深海に潜む光る巨人(ナバルデウス)>ですね。

    ドラゴン(竜)というよりロン(龍)と表現した方が正確でしょう。」

  • 75ホットドリンク大好き25/06/03(火) 23:20:17
  • 76ホットドリンク大好き25/06/03(火) 23:42:09

    ホシノ:
    「う~ん、何だか牛さんに似てるねぇ。」

    カヤ:
    「ご明察です。
    あの巨大な角は、牛と同じように攻撃の意図で使われます。
    その威力は、時に島をも沈めることがあるのですよ?」

    ホシノ:
    「へぇ、じゃあこのロストリゾートパラダイスも沈められちゃうかな。
    結構 気に入ってたんだけど、残念だなぁ。」

    カヤ:
    「あぁ、問題はありません。
    ナバルデウスは基本的に穏やかな種です。
    島を沈めるなんて事例は滅多にありませんよ。」

    ホシノ:
    「ないことは無いんだ。」

  • 77ホットドリンク大好き25/06/03(火) 23:43:03

    カヤ:
    「えぇ、それはもう。
    少し前のことなのですが、所有者のいない無人島が一つ衛星写真から消えまして。
    観測データから見るに、恐らくナバルデウスの仕業と結論が出ましたよ。」

    ホシノ:
    「・・・割と最近じゃない? 犯人は この子じゃない??」

    カヤ:
    「まさかそんな偶然は───」

    ───── ガコンッ

    その時、戦艦()の甲板が”まるで何か巨大なモノに勢い良く衝突した”かのように強く揺れた。
    見れば、海面下で明らかに件のナバルデウスが戦艦()に体当たりしているのが見て取れた。

    カヤ:
    「─── あったようです。
    気性の荒いナバルデウスは珍しいですね。
    滅多に見れるものではありませんよ、ホシノさん。」

    ホシノ:
    「そう言われても、嬉しくは・・・ないかなぁ・・・。」

    甲板が、再び強く揺れた。

    ────────────────────

  • 78二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 04:24:38

    モンハンになって来たな

  • 79二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 11:51:29

    補習

  • 80二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 18:30:07

    このレスは削除されています

  • 81二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 00:46:32

    ナバルデウスどうやって倒すんだ?

  • 82二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 00:49:25

    >>81

    言われてみれば…水中戦だから銃使えないかも…

  • 83二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 07:22:04

    スパラグモスとかは水中行けるのかな?

  • 84ホットドリンク大好き25/06/05(木) 07:55:32

    ────────────────────


    カヤ:

    「─── 奈落(アビス)の探検は、非常に多くの危険を伴います。

    凶悪な進化を遂げた原生生物は勿論のこと、しかし最も注意すべきは生物が存在することを一切考慮していない環境です。

    酸の海、超水圧の地底湖、純酸素の空気、波打つ大陸・・・人が生きていく上で あまりに過酷な世界。

    そのような世界では水中での戦闘を強いられることも少なくありません。

    地下世界の20%~30%ほどは地下水で満たされているのですから、当然と言えば当然ですが。」


    ホシノ:

    「前振りはいいから。

    つまり、今 着てるのが水中用装備ってことでしょ?」


    カヤはオフであることを強調する為の市販されている競泳水着ではなく、躰にピッチリ沿って滑らかな曲線を描く、流線形の鎧のような異様な水着を纏っていた。

    その為、全身が黒に染まり、更に いつもの黒い仮面を被れば、もう爪先から頭の先まで真っ黒になる。

    背中には背ビレのようなバックパックが取り付けられており、もう何かそういう水中の種族か何かにしか見えない。

    果てには銛のように長い水中銃を持てば、気分は完全に魚人かアトランティス人である。


    カヤ:

    「その通りです。

    これこそ水中用のA(AQUA:アクア)装備。

    万一 水中で白兵戦をしなくてはならなくなった時への備えとして用意していたのですが、中々どうして”万一”という状況は起こるものですね。」


    ホシノ:

    「それが人生ってモノだからね。

    まぁ、そういうことなら下の子は任せたよ。 ─── 私達は上の子達を何とかするからさ。」


    ホシノが上を見上げると、そこでは大量の<風漂竜(レイギエナ)>が旋回していた。

  • 85ホットドリンク大好き25/06/05(木) 07:59:12
  • 86ホットドリンク大好き25/06/05(木) 08:07:24

    カヤ:

    「”レイギエナの大移動”・・・なるほど、いよいよ<古龍渡り>が現実味を帯びてきました。」


    ホシノ:

    「う~ん、そういうのは良く分からないけど追い払えば良いんだよね?」


    カヤ:

    「えぇ、全滅させてしまうと生態系が狂ってしまうので。」


    ホシノ:

    「何で絶滅前提なのかなぁ・・・。」


    カヤ:

    「健闘を お祈りしますね。」


    そう言うと、カヤは無造作に海面へダイブしていった。


    ホシノ:

    「・・・お互いにね。」


    カヤに続いて次々とA装備を纏った防衛室スタッフがダイブしていくのを見送りながら、ホシノはポツリと呟いた。


    ────────────────────

  • 87二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 15:28:06

    保守

  • 88二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:36:13

    なるほど、まぁ
    アビスに比べれば平和な環境か....

  • 89ホットドリンク大好き25/06/06(金) 00:22:50

    ────────────────────


    <海中・・・>


    ─────!!


    その巨体から、空気よりずっと重いはずの海水を、音として振動させるほどの咆哮が轟く。

    ナバルデウスは無数の防衛室スタッフに囲まれながらも縦横無尽に立ち回っていた。


    尾鰭でA(AQUA:アクア)装備の防衛室スタッフを薙ぎ払い、その双角でRAYを吹き飛ばす。


    防衛室スタッフA:

    「あ・・・ぐぅ・・・!」


    時には そのペンチのような顎で生身の防衛室スタッフを噛み砕こうともした。


    カヤ:

    「─── おやおや、レシーマが気絶してしまいましたか。」


    しかしその度に、ナバルデウスに取り付いたカヤが救出した。

    全長60m弱もある巨大生物の、産業用プレス機もかくやという圧力に晒され続けては、流石の生徒といえどヘイローが砕けて死んでしまう。

    カヤはナバルデウスの顎を それ以上の力で押し開けると、挟まっていた防衛室スタッフを引っ張り出した。

    そしてダウンした防衛室スタッフ、そのA装備の肩口に備え付けてあったピンを引き抜く。

    するとバックパックから半透明の膜が展開され、それは急激に内部に気体を生成すると、勢い良く 海面へとダウンした防衛室スタッフを搬送する。

  • 90ホットドリンク大好き25/06/06(金) 00:24:10

    カヤ:
    「優秀な部下の一人なのですよ?
    将来の夢は服飾の仕事に就くことで、仕立てを お願いすると それはもう嬉しそうに最高の服を仕上げてくれます。
    可愛いですよね。」

    ナバルデウスとカヤの視線がカチ合う。
    次の瞬間、カヤは周囲の水流が物凄い速さでナバルデウスの腔内に吸い込まれていくのを感じた。
    フィジカルの怪物であるカンナには及ばないまでも、それとタメを張ることが出来る程度には体幹のあるカヤをして、吸い込まれるような感覚を覚える勢い。

    カヤ:
    「おっと。 激流ブレスですか。」

    カヤは身を捻ってナバルデウスの頭上へと逃れる。
    その爪先がパッカリと開いたナバルデウスの上顎に触れた直後、その奥から一筋の白い奔流が走った。
    それは圧倒的な水の流れであり、超水圧のカッターだった。
    軌道上に存在していたRAYは全て爆散し、内部から気絶した防衛室スタッフが、救急装備によって海面へと運ばれていく。
    生身で受けてしまった防衛室スタッフは言わずもがな、激流に吹き飛ばされた後に例の如く救急装備によって海面へと運ばれ、あまりの衝撃に装備が故障してしまったスタッフに関しては近くのRAYが咥えて海面へと運んだ。

  • 91ホットドリンク大好き25/06/06(金) 00:24:51

    カヤ:
    「シャッコ、イータン、スミコ、プエル・・・皆、優秀なスタッフです。
    普通であれば狩りでダウンすることは無いのですが・・・。」

    カヤは至近距離でナバルデウスの瞳を覗き込んだ。

    カヤ:
    「どうやら貴方は いささか危険過ぎるようですね。」

    カヤはそう言うと、ナバルデウスの眼窩に手を直接 突っ込む。

    ─────!!!!

    あまりの激痛に暴れ狂うナバルデウスだったが、肝心のカヤを振り落とすことは出来ず、やがてプチプチと音を立てて その眼窩から巨大な眼球が摘出された。

    カヤ:
    「─── これで貴方の視界は半分です。 私が何処にいるか分かりますか?」

    その言葉に反応するように、ナバルデウスは”肥大化した”片角を戦艦()の船底へと叩き付けた。
    それはカヤのいる方向だった。

  • 92ホットドリンク大好き25/06/06(金) 00:25:43

    カヤ:
    「素晴らしい。
    水中用のスピーカーを付けているとはいえ、思ったよりも聴覚が優れているのですね。 それに・・・。」

    カヤは肥大化した片角を撫でる。

    カヤ:
    「ナバルデウス種にしては やけに気性が荒いと思ったら、なるほど片方の角が発達異常を起こして苛立っているのですね?
    興味深い現象です。 これは単なる遺伝的な欠損なのか、それとも亜種へと移り変わる正常な遷移なのか・・・。」

    カヤの腕部ユニット、その肘部が強烈な光を放つ。

    ─────キン

    ナバルデウスの片角に、光の筋が走った。
    次の瞬間、島をも崩すナバルデウスの角は”解けて”焼き切れ、切断された。

    ─────!!!

    カヤ:
    「─── それを知る為にも、貴方を構成する全てを解剖してみたい。」

    カヤは突然 角を切断されてバランスを崩したナバルデウスの、眼球を引き抜かれて空っぽになった眼窩に水中銃を突っ込んだ。

    カヤ:
    「さぁ、教えて下さい。 貴方と、貴方の種の秘密の一端を。」

    海中で、鈍い銃声が響いた。

    ────────────────────

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