- 1ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:00:57
(解釈不一致あり不自然な点もあるかも?)
皆さんこんにちは、私は完全無欠の超絶美少女系メイドの飛鳥馬トキです
…はい?今のはヒマリ先輩の受け売りです、ぶいぶい
今から話すのは私がある日の任務での出来事です
私がド天然系無知パーフェクトメイドであったばかりにまさかあのような勘違いをされていたとは…
そのせいで、普段から困惑させる側だった私が困っています
前回のあらすじはここから↓
https://bbs.animanch.com/board/4997921/?res=91
遅くなってすまないね、これから書いていくよ
- 2二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 21:02:15
立て乙
- 3ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:03:59
アカネ先輩はずっと泣いたままでした、私は心配させまいと明るい雰囲気を無理矢理作ったのですが
さっきまであれでも堪えていたのかもっと泣き出してしまったんです
その度に返ってくるのは謝罪だけ、罪悪感と比例して私の気分も落ち込んでしまいました
アスナ「…え?」
そしてある程度時間が経ち、アスナ先輩が約束の時間より前、律儀に来たんです
そこからなんやかんやあって今の部室に居るのは…アカネ先輩と入れ替わりのようにアスナ先輩と私です
トキ「(………まさかアカネ先輩がこの時間帯に居たとは思いませんでしたが…早朝だけ書類仕事があったとは)」
アカネ先輩は私から顔を見られない様に報告書や書類諸々を整理した後、私と同じく早め来たアスナ先輩に私を任して部室を後にしました
今は来る事になっているカリン先輩を待つためにアスナ先輩と雑談していたのですが…
「そういえばメロンパン買ってきたんだけど、一緒に食べる?」
「トリニティ産のスイーツも部室の冷蔵庫に残ってるんだけど、よかったら食べない?」 - 4ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:05:23
私がアカネ先輩を見送った後でも暗くどんよりとした空気を察しているのか気分転換がてらお茶会でもしようかなと勧めてくれました
トキ「…す、すみません。今はお腹が、その…」
ただ、今でも入院中の面影を残したままお腹の調子が悪く…体調は万全とは言えません
変に気を使ったらあれなので私はお腹を抑えつつちょっと申し訳なさそうに言いました
アスナ「ぁ………そ…………の…………」
トキ「?」
ですが、さっきまでの無理矢理感のあったアスナ先輩の明るい表情が、一瞬にして消え去ったのです
私は“その”で言葉が止まってしまいました
…後に知った事として、おそらくは私のトラウマを再び腹へ突き刺す様にグサッと、無意識のうちに刺激したと勘違いしたのでしょうね
トキ「……そ、そういえばネル先輩は最近何をしているんですか?」
適当に話題を逸らそうとしました
もしかしたらさっきの私の返答で何か怒らせたのだとか、アスナ先輩に限ってそんな事は無いと思いますがついついそんな思考が過りました
アスナ「あっ…うん、えっーと」
アスナ先輩は調子を不完全ですが戻し、少しもごもごとしながら会話を続けます
アスナ「………リーダーは、」 - 5ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:09:00
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ネル達視点)
ネル「…はぁ…はぁ…」
ただ一人だけ、ミレニアムの訓練施設で鍛錬を積み重ねていた少女が居た
…ネルの手の皮は剥け、赤い血が流れ、身体中から浮き出ている血管に少し血走った目。異様としか思えない空気感を全身に纏っている
壊れているサンドバッグとは言えない何かの詰め物が側に置かれており、ネルの恐ろしさに拍車を掛ける
アスナ「り、リーダー。流石にもう休んだ方が」
カリン「警備はアカネがやってくれているから、心配は」
二人は無理に止めようとする事が出来ない、彼女が何を想い、それをしているのかが汲み取れていたから
だがなんとか促したい、ネルはあの日以来
全て余っている時間を、誰かの為に費やし始めた
ここ最近は深夜にもネルは…セミナーに無理を言って警備を担当し
ユウカやノアもあの事件の概要は“熟知”している事もあり、強く言う事はできない
朝昼晩から殆どの時間、学園での勉学等の生活以外でネルはヴェリタスと共同でミレニアム自治区の銃撃戦等の問題行動があった地点に最速で粛清に動く
アスナや入院中のトキを除いた二人の後輩の任務にも半ば強引に付き添い、もはや過保護を通り越した先の領域へ進んでいる
…C&Cは本来夜の時間帯ではエージェントとして活動する、単独での任務は多いという訳ではないし珍しい事でもないが
もしアカネとカリンに単独任務がセミナーから任されれば絶対ついていく、しかも怖い事に潜入調査中のネルは感情がまるで感じられない
…アスナにビンタされた時と同様だろうか - 6ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:10:12
「………」
ネルはアスナとカリンの問いかけに数秒の時をかけて動きを止めて、ネルは即答する
ネル「………止めないでくれ」
カリン「…なんで」
恐る恐る理由を尋ねる、カリン達の意見は芯を食っているはずだから、ネルになんとか休ませる様に反論したかった
ネル「あたしは、弱いから」
アスナ「十分……強いよ…」
震える声で、アスナは言葉を投げた
ネル「……そうじゃない。もっと、強かったら」
ネル「C&Cの甘美ネルが、このミレニアムで誰にも手を出せない程の力を持っていたなら」
ネル「…あんな計画を企てられる事も無かった、誰も……トキも、自尊心を蹂躙され、あの場所で死にかけることなんて無かった」
カリン&アスナ「………」
ネル「今は自分の力の無さと詰めの甘さに失望している、だからせめて、放っといて欲しい」
ネルの感情を感じさせない声から放たれた言葉が重過ぎた、何も言える事が出来なかった
思いつかなかった、共感してしまった
カリン「………たまにでもいいから、休んで欲しい」
アスナ「…うん、でも……無理はしないでよ」
その言葉にネルが耳を傾ける事を信じ、二人は訓練施設を後にした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 7ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:11:48
(トキ視点に戻る)
アスナ「…うん、ちょっとセミナーからの仕事をこなしてる」
トキ「そうでしたか…今はネル先輩には会えないのでしょうか?」
アスナ「………今は会えないかな」
なんとか私は軌道修正を図り、気まずかったですがカリン先輩が来るまで持ち堪えました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そういうこったでカリン先輩も早めに来て、予定より早く出発する事になりました
思いの外、私は普通に会話する事が出来ました
カリン先輩があの現場に居なかったというのが大きいかもしれません
…まあ、泣いているアカネ先輩を見て普段通りの思考に落ち着いてきたのもあります
それと多分アスナ先輩と二人きりでは絶対に暗めに話していました
トキ「おや、水族館ですか」
アスナ「うん、リニューアルした遊園地がまた改装工事?があったらしくて、ここからだと近くて空いてるのは水族館だし…」
カリン「………」
訳ありで昨日からまた工事があったそうです、何か揉め事でもあったのでしょうか
カリン「行き先は水族館で、徒歩で行こっか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 8ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:14:04
という事で今はカリン先輩とアスナ先輩と一緒に水族館へ向かっています
カリン「あ、そういえば…ホットコーヒー買ってきたんだ、飲まないか?」
さっきのビニール袋はなんだろうと思っていましたが、私達買ってくれたそうです
トキ「はい、丁度お腹が冷えていたので欲しいです」
その返答を聞いて、カリン先輩はなんとも言えない表情でしたがどこか安堵している様にも見えました
アスナ先輩は一瞬ビクッとしていましたが、普段通りの表情を作った様に見えました
カリン「はい、どうぞ」
トキ「ありがとうございます、ジュルル…」
温かい紙コップを持ち、そのままちょっと飲みました
トキ「………?」
そういえば微かにアスナ先輩から視線を感じます、様子も何故か変ですし…何より違和感があります、表情が素じゃないというか
トキ「あ、アスナ先輩?」
アスナ「う、うん!なに?」
トキ「さっきから様子がおかしく見えまして、どうかしましたか?」
アスナ「…ううん、なんでもないよ」
あ、これさてはなんでもあるなと思いました
それに口数も少ない気がします、いつもなら「あははっ、なにこれおもしろーい!」くらいのテンションのアスナですし
トキ「…アスナ先輩」
アスナ「?」
原因は多分アレの事、アカネ先輩の時と同様…でしょうか、ドン引いてるとかでは無さそうです - 9ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:19:32
…アスナ先輩の様子に関する真相がどうであれ、一旦強がってでも言う必要があります
死にかけた事に関してはアカネ先輩の様な言葉の重みみたいな物からは根本から違いますし
まあひとまず私はあの敗北を喫し全裸以下略について何も気にしてはいないと言いましょう
トキ「(…言いましょう、私は強メンタル系美少女メイド飛鳥馬トキ…)」
そう、先輩方はただ私が惨敗して死にかけたから気にしているだけ…(自己暗示)
もしかしたら変に気を遣わせてるかもしれません、敗北を喫し以下略の事を頭から消去し勇気を出していいます
トキ「…私は何も気にしてません、ですので…普段通り接して欲しいです」
これだけを言えば察せるでしょう、“良い方”の意味で察してくれればよかったのですが
アスナ「っ………」
カリン「………」
アスナ先輩は一度、歩くのをやめました。それは私とカリン先輩も同様
アスナ「………」
トキ「あの、アスナ先輩?」
アスナ先輩は俯いたまま、私から顔を見せない様に何か堪えようとしていました
ですがそれと同時に表情を作る準備をしている様にも見えます
カリン「一旦、向こうのベンチにでも座りますか?アスナ先輩」
カリン先輩は向こうの公園のベンチを指差しました
アスナ「…うん、ちょっとだけ、そうしようかな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 10ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:20:05
こっからはリアルタイムで書いてきます
待ってな - 11ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:38:33
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ベンチで三人、カリン先輩とアスナ先輩と私の順で座りました
アスナ「………」
アスナ先輩は精一杯息を整えて返事の言葉を出そうとしますが、その準備工程がずっと繰り返されるだけでした
トキ「(…流石に変です、一体何が…)」
死にかけたと言えばキヴォトスが赤い空に覆われたあの日、ですがそれだけでアスナ先輩の態度が変わる事なんてありませんでした
トキ「(え、本当に全裸お漏らし敗北喫し以下略の方で私と接しずらいんですか???)」
強がって余計に引かれたとかあり得てきそうですね、あれ()
カリン「………」
カリン先輩も何も言えずにアスナの返答待ち、本当に気まずいです
トキ「(…聞いてみましょうか、それからです)」
トキ「えっと、アスナ先輩。やっぱり、私の事は…引いてたりしますか?」
声を潜めて言ってみます、確信を得たかったんです
アスナ先輩が私の事を引いていない、と
アスナ「…ちが…っ……ぅ……」
トキ&カリン「!?」 - 12二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 21:52:05
前スレ見たらこれ幸いとしれっと先生のところで幸せに過ごそうとしてるトキで笑う
口に出したら唯一信頼出来る先生に上書きして欲しいんだなとか思われそう
状況がそうとしか思えないもん - 13ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 21:58:43
アスナ「ちがうっ…引いてたりなんがぁ……ひっぐ…してない…」
アスナ先輩が顔をくしゃくしゃにして、号泣しながら言葉を捻り出したんです
アスナ「ごめっ…ぐす………私っ…ひどいごっ……ど…ぅっ……うぅ………」
トキ「あ、アスナせんぱ…」
カリン「………」
カリン先輩は私に目配りをして黙っているように合図をしました
それに従い、私も溢れでそうな言葉を抑えます
トキ「っ……」
アスナ「……ひぃでっ…なんがぁ…ないからっ………ごめっ…ごほ…ごめ………んっね……」
アスナ「ひどいっ…ひっぐ…ごど……して、たよ……ね………私っ…あのどぎ…も…」
…あの時、それは私が泣きつつ救援で来た先輩達から隠して欲しいと伝えたのに、すぐそれをする事が出来なかった事
そして「も」
私が、自分の為に余計な事を言ったり、アスナ先輩からのお茶会に似た提案を拒否したり…あの勘違いを真実だと解釈してしまったから
アスナ「えらそっ…偉そうにわたし……ほんっ…ぐす…とぅ…はっ………トキ……ぢゃっ…んのごど…」
ずっと泣き続けて謝罪と訂正の繰り返し、人懐っこいアスナ先輩だから、私に嫌われたくないという感情が無意識に入っているのかもしれません
トキ「………」
…こういう時、どうすれば良いか。家に篭って映画を見ていた時の知識が役に立つとは
私は息を全力で吸って……
- 14ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 22:22:15
トキ「私は…アスナ先輩の事大好きです!!!!!!!!!!!!!!」
カリン「(…おお)」
アスナ「っ…!?」
通行人にも聞こえる勢いで叫びました
私が見た恋愛ドラマでは自分は愛されていない迷惑しかかけていないと勘違いしている少女に主人公のシバ・イッヌはこういう事をしました
アスナ「えっ…………へ…////??」
今度は普通の声量で言います、私の気持ちを打ち明けて
トキ「面倒見が意外に良くて、私を遊びに誘ってくれた時、少し嬉しかったです」
トキ「…あんな風に明るく言ってくれたのは先生の次に、アスナ先輩たった一人でした。だから、私が…いえ、何も気にせず言ってくれたの。本当に嬉しかったです」
少し強がりを入れつつ、アスナ先輩の心に訴えかけます
アスナ「………でも、私………っは……」
さっきよりは僅かに元気に見えます、泣き止んでいないですが畳み掛けましょう
トキ「私はアスナ先輩の誰にでも分け隔てなく接してる所が好きです」
トキ「私は自分が落ち込んでいた時にしれっと気分転換にお茶会を提案してくれたり話しやすい雰囲気作りをしてくれようとしてくれたらアスナ先輩が大好きです」
トキ「スーパーパーフェクトぼっきゅんぼんメイドアスナ先輩は私が危ない時にすぐ駆けつけてくれた時は心の底から安心しました」
トキ「だから…………」
私が一通りに褒めまくってみました、流石に骨が折れますね…羞恥心がまあまあ感じます。あの時と比べればちっぽけな物ですが - 15ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 22:31:03
トキ「それで…っ!?」
アスナ「………」
急にアスナ先輩に飛びつかれて抱きしめられました
アスナ「…うんっ……ぐすっ…ぞっが……そう、なんだ……ね……ありっ……がと……」
アスナ先輩は泣いたまま、今度は謝罪ではなく感謝を伝えてくれました
カリン「アスナ先輩、ハンカチ」
カリン先輩はアスナ先輩にハンカチを手渡し、私に抱きついたままでしたが顔をハンカチで拭いました
カリン「落ち着くまで待とうか、トキ」
しばらくの間、水族館は一旦放置でアスナ先輩の側に居ました
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あんまり人集まってないんで風呂入ってきます、少しの間お待ちください
前スレでもいいの感想とかコメントくれたら私が喜びます - 16二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 22:34:49
- 17二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 22:43:27
- 18ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 23:01:05
アスナ曇らせなんてなんぼあってもいいですからね
- 19ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 23:30:40
アスナ「…ぐす……………」
カリン「…落ち着きましたか?」
アスナ「………うん、落ち着いた」
トキ「(…アカネ先輩と同様、でしょうか)」
あの時の事を少し振り返ってみても、ここまでアスナ先輩が泣く理由なんて分かりませんでしたが
まあ…今はいいですかね、後で聞きましょうか
アスナ「…あははっ、私らしくないな」
アスナ「ごめんね、こんな姿見せちゃって」
トキ「安心して下さいアスナ先輩、私よりはマシですよ」
自虐ネタと言うやつです、元々は私があの事を気にしてない所を見せるのが目的でしたし丁度良いですかね
アスナ&カリン「…………」
トキ「………」
…あ、あれ.
先輩方の表情が本当に凍りついています、あ…私が死にかけた姿をジョークで言うのは流石に酷かったかもしれないですね
トキ「じょ、冗談…です…すみません」
カリン「…冗談でもそういう事は言わないで欲しい、私達に気を使う必要なんか無い」
アスナ「っ……元々は私があんな事言っちゃったから…」
空気がまた地獄へ戻ってしまいました、どうしましょう…これは想定していなかったパターンです - 20ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/31(土) 23:32:22
ちょっと明日急用あるかもしれないので席外します
早起きなので寝ますがまた明日中に戻ってきます、 - 21二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 07:02:26
保守
- 22二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 07:07:05
- 23二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 07:45:15
- 24二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 10:00:17
- 25二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 11:07:23
- 26ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 13:36:51
- 27二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 13:39:27
- 28ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 14:24:21
トキ「(………困りました)」
アスナ先輩はいつもと真反対の性格でネガティブ思考、カリン先輩は私に送る言葉に迷いがあるそうです
この時、私に名案という名の天啓が舞い降ります
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先生「…えっと、今はどういう状況なの?」
カリン「せ、先生」
アスナ「………」
先生をモモトークでここに呼びつけました、幸いな事に先生は即既読をつけて来てくださいました
トキ「来てくれてありがとうございます、早速先生にはこの空気をなんとかして欲しいです
先生「えぇ…???」
カリン「?」
カリン先輩も先生も若干困惑しています、私が土足の雰囲気を踏み荒らすごとく突拍子がないので
トキ「(今回は私の失態です…今日だけ私の先生を貸してあげましょう)」
私が考えた事、とりあえず先生をここに呼び出すという事です
トキ「(シャーレで先生と二人っきりの方がメンタル的にも良かったですが)」
とりあえず先生が来てくれればどうにでもなり、私が極寒の海底に沈んでも絶対に助かると確信しているからこそ大丈夫でしょう
アスナ「……………」
どういう反応をすれば良いのか困っているアスナ先輩、さあ先生。よろしくお願いします
- 29二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 14:44:03
- 30ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 14:50:58
先生「…とりあえず、三人共どうしたの?」
トキ「かくかくしかじかありました」
なんとなくボケます
カリン「それだけじゃ伝わらないと思う…先生、耳貸して。まあ、簡素に言うと…」
トキ「?」
カリン先輩は私に聞こえない様に先生へある事をお伝えしていました
…後に知りましたが、私から見えない角度である報告書の完全版を先生に閲覧させていたそうで
先生「………」
先生の表情が一瞬、目を見開きそれ以外の表情筋が動かない…怖さを感じる無表情に化けた気がしました
“…詳細は?”
「トキが居なくなったら」
トキ「私とアスナ先輩を差し置いてなにを話していたんですか?」
明らかに怪しい、ただの状況説明だとしても違和感があります
アスナ先輩はまだベンチに座ったまま息を整えています、私はベンチから離れて二人へ近づきます
先生「…ううん、なんでもないよ。ただ、アスナが落ち込んでる理由を詳しく説明してくれただけだよ」
トキ「…そうですか」
こういう時は嘘を吐く先生ではありませんので素直に信じました
先生「でも…ごめんね、今の私だと難しいかな、この空気を明るくするのは」
カリン「まあ、無理もない」
トキ「!?」
先生はこう言いました、正直先生がお手上げだなんて到底信じられませんでしたから - 31二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 14:59:48
- 32二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 15:01:46
- 33ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 15:10:27
先生「…トキ」
トキ「はい?」
先生「普段通りとは行かなくても、自分を曝け出して接すれば…いいんじゃないかな」
先生「それがどんな形であれ、アスナ達にとって、一番安心できる事だろうから」
先生の何か疑っている目、自身の言葉が正解なのか確信を得てなかったのでしょう
…どんな時でも完璧だなんてありえない、ある一例として私情は思考に多大な影響を及ぼします
少々奇天烈な答えを出す先生、私は意味を正しく理解できていませんでした
…勘違い通りなら、芯は食っていたでしょうね
トキ「(その結果が…これですよ、先生)」
私は素で接してると思い込んでいます、体調不良と重なって確かに少し無理して喋ってるところもありますけども
カリン「…トキ、こうしない?」
トキ「はい?なんでしょうか?」
カリン先輩はある提案します、私がちょっと悩んで浮かばない表情をしていたからでしょうか - 34二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 15:12:15
- 35ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 15:18:50
- 36二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 15:19:18
- 37ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 15:33:46
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「今日は一旦解散、また時間が経った時に会おう」
とシンプルに言ったカリン先輩
素直に私は従う事にします、心の何処かではまだ一人でいたい気持ちがあったのかもしれません
ちなみに先生は用事ができたと言って何処かへ去っていきました、私の全裸以下略の事を何も知らない先生となら精神的にも楽だったのでデートしようと思いましたが
…いえ、本当は半分冗談です、私が間接的にアスナ先輩に何かアカネ先輩同様に負い目を作ってしまったと思うと気分が下がり気味になります
一人の時間で、それも今までの事を振り返ってみるとさっきより倍近く暗い考え方を纏っているかもしれませんね
トキ「特にやる事もありません、暇ですし仕方なく今日はエイミ…いや…駄目ですかね」
エイミだって多分あの姿を見られてます、死にかけた事はさておき
年齢的に言えば私が年上とは言え同級生に無様なお漏らし以下略姿を見せておいて引かれているか心配です
入院中モモトークが何も来てない時点でお察しですけど
トキ「(ゲーム開発部は忙しそうですし、いや…)」
私は思い出します、アカネ先輩のハンカチを台無しにした事を
そういえば折角今日は外に出たんですし、買いに行っちゃいましょう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 38ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 15:35:10
>>37 補足
買いに行く(アカネのハンカチ)
- 39ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 16:02:16
アカネ先輩はとても優しくてパーフェクトな後輩を持ちましたね、いえ弁償は人として当たり前ですけど
私は手始めにショッピングモールの雑貨屋へ向かいます
ちなみにカリン先輩から貰ったコーヒーは飲み終えたのでもうゴミ箱に捨てました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…雑貨屋に来ましたが、これは
ヘルメット団A「おい、だから高いから値下げして欲しいって言ってるんだけど!?」
ヘルメット団B「そーだ!適正価格じゃないぞ!」
店員「で、ですから!他所へ行ってくれませんか!?高いと仰るなら!」
ヘルメット団A「見たか!邪悪な店長の犬が何か言い出したぞ!」
トキ「……()」
何やら揉め事というか、いちゃもんを付けられていますね
トキ「…とはいえ、流石に見過ごすのはC&Cとしてあり得ません」
ここで首を突っ込んで面倒な事が起きるとは知らずに私は奴等へ向かっていきました
相手は銃も持ってない丸腰だった為、私は愛銃を万が一を考えずに携えないで対面してしまいます
トキ「そこの方、何を揉めているのですか?」
ヘルメット団A「だーかーらー…って、ん?」
ヘルメット団B「誰だお前?」
トキ「通りすがりの美少女です、それより…」
トキ「店員さんが困っています、この雑貨屋に文句があるのであれば口に出していう必要は無いのでは?」
ヘルメット団A「クレームはお客様として当然の権利だ、何が悪い」
ヘルメット団B「そーだそーだ!」
トキ「迷惑行為と何か違う点でも?店員も困っているのでここは…」
ヘルメット団A「…るっせぇ!良い子ぶってんじゃねーぞ!」
正論を言われて癪に触ったのか、一人のヘルメット団が私に対して殴りかかって来ました
トキ「(未熟ですね、これくらい避け…ぐっ……)!?」 - 40二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 16:03:23
さすがの先生も、生徒がレイサされたとなるとキビシイよなぁ
うまく対応できないのも致し方なし - 41ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 16:03:30
一旦ここで区切ります、少し席を外します
少々お待ちを - 42二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 16:07:57
- 43二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 16:38:42
>>42ブチギレ案件
- 44二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 18:32:35
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 18:50:51
確かにレプサ?
- 46二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 20:11:36
まちま~す♥️
- 47ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 21:26:46
うし、体調回復してきたんで書きます
- 48ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 21:29:26
私は最低限の動きで避けてカウンターを取ろうとしました、ですが身体が急な激しい動きに対応できなかったのです
トキ「(こんな時にっ…!)」
腹にじんわりとした痛みが駆け巡り、ほんの一瞬でも硬直してしまった
ヘルメット団A「オラッ!!!」
トキ「ぐふっ…ごっほごほ…」
奴の拳が私の腹に丁度よく捻じ込まれ、腹に更なる痛みを抱えてその場でうずくまってしまいました
トキ「はぁ……はぁ…ごほっ…」
痛い、苦しい。まだ体調が万全では無い、胃に溜まっている液体が揺れるのを感じ、挙句にもっと痛みを増してくる
店員「や、辞めてください!?ヴァルキューレに通報しますよ!」私は最低限の動きで避けてカウンターを取ろうとしました、ですが身体が急な激しい動きに対応できなかったのです
トキ「(こんな時にっ…!)」
腹にじんわりとした痛みが駆け巡り、ほんの一瞬でも硬直してしまった
ヘルメット団A「オラッ!!!」
トキ「ぐふっ…ごっほごほ…」
奴の拳が私の腹に丁度よく捻じ込まれ、腹に更なる痛みを抱えてその場でうずくまってしまいました
トキ「はぁ……はぁ…ごほっ…」
痛い、苦しい。まだ体調が万全では無い、胃に溜まっている液体が揺れるのを感じ、挙句にもっと痛みを増してくる
店員「や、辞めてください!?ヴァルキューレに通報しますよ!」
ヘルメット団A「チッ…余計な事すんじゃねぇ!」
その時、なんとヘルメット団のもう一人の片割れが私の持っていた銃を乱暴に取りました
ヘルメット団B「撃つぞ!」
バン…っと発砲音が
銃弾を入れたままなのが災いしました
店員「ヒィ!?」
店員は即座に下へ隠れました
ヘルメット団A「あーっ……仕方ねえ!おい、金を出せお前!」
ヘルメット団B「ヴァルキューレなんか知るか!テメェは人質だ、抵抗すんなよ!」
トキ「…!?」 - 49ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 21:32:46
奴等が一線を超えた事で暴走を始める、案外…人を殴ったり傷つければ根が善人では無い限り悪事への慣れというものが生じます
いえ、そもそも慣れていたのかもしれません
トキ「(…一人でも一瞬で無力化すれば)」
奴等の言葉とは真反対に抵抗を考えます、どんな理由があれ不甲斐なさを感じるのはもう懲り懲りでした
ヘルメット団B「おい!さっさと金出せよ!」
トキ「(今!)」
私は腹の痛みを気合いで耐え、一瞬で立ち上がりヘルメット団B手首を取って足払い、そして銃を奪い取りもう一人に向かって発砲しようとしました
ヘルメット団B「ぐっ…こいつ!」
奴はうつ伏せでしたが、あと一歩で余計な事をしやがりました。これのせいで…
トキ「!?」
奴が反射的に私の足首を取って体勢を崩しました
銃弾が外れ、私の反抗に気付いた奴がまた原に向かって攻撃を放ってきます
ヘルメット団A「おらぁっ!」
トキ「ぐほっ…がはっ…おぇっ…ごほごほ…」
今度は洒落になりません、地味に重たい拳が私の土手っ腹を捉えてしまいました
先程同様に下へ崩れ落ち、あろう事か死体蹴りの如く直角に蹴りを入れ
トキ「…ぐあぁっ……ごほっ…おぇ…はぁ……はぁ……」
トキ「…………ぐす……ごほっ…はぁ……………ひっぐ……うわぁぁん……」 - 50ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 21:43:53
ヘルメット団B「おい…💢よくもやってくれたな」
ヘルメット団A「おい、抵抗できない様に腹を殴っとけ。そいつ身体が弱えぞ」
ヘルメット団B「はいはい」
ドンッ…バンッ…と、奴等に腹を集中砲火の如く痛めつけられ、悲しい事にまーた敗北を喫しました
挙句、もっと最悪な事が起こりまして
トキ「……ぐす……………ひっぐ………ごほっ…うぐっ…っ……はぁ…うぅぅぅ…」
…人は些細なきっかけでも涙が自然に出る事があります
あくびや感動といった生理現象以外にも、つねったり痛みを刺激した場合にもそうなりま
私の場合、催涙ガスの影響もあって涙腺が緩んでいました
トキ「あぁっ…ごほっ…はぁはぁ…」
ヘルメット団B「おらっ!おらっ!」
私の身体や泣いてる事に関心を持たないで、ただ殴ってきます
その度に神経を逆撫でするような痛みが何度も繰り返され、ただひたすらに催涙ガス程ではありませんが泣いてしまいました
ヘルメット団B「はぁ…これくらいでもう」
「______________________生きて帰れると思うな。クソガキ」
トキ「!?」
地面に跪き、視界が少しぼやけ、痛みに耐えかねていた私が聞き取った…覚えがある恐ろしさを纏った声 - 51ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 22:04:10
ヘルメット団A「え…いつのま」
ドッッッッッン、と鈍い音が聞こえ
私が涙をなんとか拭って見てみれば、壁に1m以上めり込んで命にも届いていそうな程ズタボロなヘルメット団Aの姿が
トキ「……………ネル…せんぱ…?」
たまたま居合わせたのか、ネル先輩がここに参上したのです
…ですが今回もまた惨めに泣いてる姿で再開なんておかしいですよ、私ネル先輩に暴言吐いた後だと泣いている時しか再開していないではありませんか
ヘルメット団B「お、お前!うご…」
ヘルメット団Bが私を盾にしようと動きますが、それがすぐ無意味だと悟ります
ネル「………」
トキ「!?」
私は目を見開きます、レジにいたネル先輩は数メートル離れていたというのに1秒未満で私達の背後を取りました
そしてまた、鈍い音と共に私でさえ反応できない途轍もなく速い拳を奴の頭に捩じ込みました
ヘルメット団B「…ご……あっ……」
奴らは一呼吸でネル先輩によって壊滅、その光景を見ていたショッピングモールに来客した人に注目が集まります
そしてネル先輩は… - 52ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 22:15:41
私の名前を呼びました、ですが普段とは違いとても優しく聞こえたのです
ネル「………トキ。」
トキ「…ぐすっ…ごほ…」
痛みがまだ引いておらず、それに比例して涙は止まらないまま
そんな私にネル先輩は近づき、顔は見えなかったですが心配の声を掛けてくれました
ネル「病院、行くか?」
トキ「…ぐす…ひっぐ…はっ………うぅ…はい」
震えた声質で、あの時とデジャブを感じますが声を絞り出して言葉を返しました
「…………………弱くて、ごめん。あたしは…」
トキ「…?」
何かネル先輩が呟く声が聞こえましたが、とりあえずネル先輩におんぶされて近くの病院へ行きました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 53二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 22:18:31
- 54ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/01(日) 22:26:25
ちょっと風呂入ってきますね
人来てくれているか分かんないけど、また戻ってきます - 55二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 23:57:43
ネル先、ツライよな
また守れなかったけど、事件後の対応はいい感じになってて偉い! - 56二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 00:56:18
このレスは削除されています
- 57二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 01:06:47
単なる勘違いだけじゃないっていいよな、ストーリーとして感動も混ざってるから美しく出来てる
後単純に勘違い系のssはキャラがそうはならないっていうか意図的に馬鹿にさせられる傾向があるんだけどこのssは動機に整合性が取れる理由がしっかり用意されて、納得しやすいし心理描写もあるから本当好き()
- 58二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 01:27:58
このレスは削除されています
- 59二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 01:55:30
このレスは削除されています
- 60二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 04:37:42
このレスは削除されています
- 61二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 04:38:20
このレスは削除されています
- 62二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 05:22:23
面白い。続き楽しみにしてます
- 63二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 06:03:55
- 64ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/02(月) 07:35:57
ん、ありがとう
- 65二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 12:28:34
念のため保守
- 66二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 12:29:32
トキ、レイサはさておき危ない目にあってたのは本当だもんな
勘違いはあれど、自分の『悪癖』に自覚を持って偉い
ネルセンとのやりとりも素晴らしい - 67二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 12:29:51
保守
- 68二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 13:52:35
保守ぅ
- 69二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 17:10:02
念のため保守しとくから書け!
- 70二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 17:20:13
出せ♥️出せ♥️さっさと出せ♥️
- 71ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/02(月) 18:05:02
うわ〜ん!今から書いてきます!待ってて下さい!
- 72二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:07:57
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- 73二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:08:15
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- 74二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:16:37
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- 75二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:24:55
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- 76二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:28:41
- 77二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:32:19
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- 78ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/02(月) 18:32:53
ん!勘違い曇らせ最高!
- 79二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:36:00
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- 80二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:51:58
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- 81二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 18:58:32
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- 82ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/02(月) 19:09:28
少し席を外します
夕食です - 83二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:10:09
- 84二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:13:27
- 85二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:38:44
- 86二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:40:03
もうこれ一種の怪異か荒らしだろ
- 87二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:40:07
アロナってよく見たらエッチだよね
- 88ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/02(月) 19:42:50
普通に怖いんで感想とか書いてくれ
俺が喜ぶ() - 89二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:43:43
ネル先(´;ω;`)
トキを見守ってあげてくれ(´;ω;`) - 90二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:45:29
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- 91二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:46:08
>>88勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!
- 92二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:55:05
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- 93二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:56:50
ふだんのアカネだったら、かわいい後輩からのプレゼントなんて確実に喜ぶだろうね
今回喜んでもらえるといいね、トキ - 94二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:59:08
普段の←重要
- 95二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:06:13
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- 96二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:09:39
2人でお買い物してるのかわE
もし、このままエッッ系取り扱ってるところに行ったら、ネル先どんな反応するかな
(ネル先はそんなミスしない) - 97二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:19:08
トキと作品を共有する際、必ず検閲してからにするヒマリ概念
- 98二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:31:44
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- 99二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:56:02
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- 100ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/02(月) 20:57:46
ん…少し体調が優れない、今日はここでお終いにするね
また明日書きにきます、感想とか書いてって下さい - 101二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 21:03:48
お疲れ体調に気をつけて
- 102ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/02(月) 21:10:52
- 103二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 21:23:13
- 104二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 21:25:16
ある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
- 105二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 21:31:34
- 106ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/02(月) 23:07:51
- 107二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:46:05
保守しとくぞ
- 108二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 01:30:34
そこに♡つけたらもはやヒソカだろ
- 109二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 02:01:28
前スレから追って楽しみにしとります
- 110ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/03(火) 07:12:58
おはようございます
もしかしたら今日の夜体調の都合で浮上できないかもですが修正版よ続編出せればなんとか出します - 111二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 07:44:55
保守しとくぞ
- 112二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 08:02:10
保守しとく体調に気をつけて
- 113二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 12:13:09
保守
- 114二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 15:15:03
保守
- 115二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 17:02:05
保守
- 116二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 20:38:55
ほ
- 117二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 23:02:00
しゅ
- 118二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:24:47
✌✌
- 119二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 01:53:14
ほしゅ
- 120二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 04:33:25
保守
- 121二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:47:58
ほしゅ
- 122二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:49:33
期待を込めて保守
- 123ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 08:08:29
- 124二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 08:30:54
お待ちしてもす
- 125二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 08:42:12
まつ
- 126二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 12:00:22
✌嬉✌
- 127二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 20:48:50
- 128ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:01:21
閲覧注意だしまあそう書いてもいいかな、
- 129ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:02:22
今から訂正版と続編あげます
続編は体調不良で少ししか書けてませんが、リアルタイムで更新します - 130ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:05:37
ヘルメット団A「え…いつのま」
ドッッッッッン、と鈍い音が聞こえ
私が涙をなんとか拭って見てみれば、壁に1m以上めり込んで命にも届いていそうな程ズタボロなヘルメット団Aの姿が
トキ「……………ネル…せんぱ…?」
たまたま居合わせたのか、一週間振りに再会したネル先輩がここに参上したのです
…ですが今回もまた惨めに泣いてる姿で再会なんておかしいですよ
私ネル先輩に暴言吐いた後だと泣いている時しか再会していないではありませんか
ヘルメット団B「お、お前!うご…」
ヘルメット団Bが私を盾にしようと動きますが、それがすぐ無意味だと悟ります
ネル「………」
トキ「!?」
私は目を見開きます、レジにいたネル先輩は数メートル離れていたというのに1秒未満で私達の背後を取りました
そしてまた、鈍い音と共に私でさえ反応できない途轍もなく速い拳を奴の頭に捩じ込みました
ヘルメット団B「…ご……あっ……」
奴らは一呼吸でネル先輩によって壊滅、その光景を見ていたショッピングモールに来客した人に注目が集まります
そして一方のネル先輩は…
私の名前を呼びました、ですが普段とは違いとても頼りになるより優しく聞こえたのです
ネル「………トキ。」
トキ「…ぐすっ…ごほ…」
痛みがまだ引いておらず、それに比例して涙は止まらないまま
そんな私にネル先輩は近づき、顔は見えなかったですが心配の声を掛けてくれました
ネル「病院、行くか?」
トキ「…ぐす…ひっぐ…はっ………うぅ…はい」
震えた声質で、あの時とデジャブを感じますが声を絞り出して言葉を返しました
「…………………弱くて、ごめん。あたしは…」
トキ「…?」
何かネル先輩が言った様に聞こえましたが、とりあえず私のヘルメット団Aに奪われた愛銃はネル先輩に回収されたのち、私はおんぶされて近くの病院へ運ばれました
- 131二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:06:40
- 132二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:07:10
イブキ?!
- 133ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:07:13
病院に着くまで腹の痛みに耐え、病院で簡素な検査の後に鎮痛剤を投与してもらい、一旦涙も引っ込み落ち着きました
そして肝心なネル先輩ですが………
私が病院の待合室で休んでいる時にもずっと付き添ってくれていました
本当に心配を…またかけてしまいました
トキ「…まずは、色々とありがとうございました、ネル先輩」
とりあえずお礼を言います、ですが同時に気になったこともありました
ネル先輩の姿を全体で見ると、手の皮が捲れていたり目のクマがドス黒かったり、ところどころ腕や脚に包帯を巻いていて目の瞬きの回数が少なく明らかに無茶していそうな風貌
ネル「………あぁ」
トキ「………」
帰ってくるのは気弱な声で放たれた答えのみ、以前よりも機嫌が悪いとか通り越して何かに失望していそうな…
もしかしたら、ネル先輩が私に対して怒ってるとか、セミナーの任務で単に結構やつれて不機嫌なのかだとか憶測ですが軽くそう思っていました
トキ「…えっと、さっき泣いてたのは痛みで」
ネル「分かってる。だからそれ以上言うな」
私は普段から号泣するタイプではないのに何故泣いていたのか、少しはネル先輩にあるかもしれない心配を拭うためにお伝えしようと口を開きましたが何故かすぐに相槌を打たれました
でも、それは私を気遣っている風にも聞こえました。ネル先輩はそういう方でもありますから
トキ「…ネル先輩」
ネル「?」
でもとりあえずは、ネル先輩は私に対して何を思っていようと前から決めていた事をしようと思います
トキ「今日も、あの時も、助けて頂いたのに。私はネル先輩に酷い事を言ってしまって…」
トキ「…すみませんでした。私はあの日、先輩からの善意を踏み躙って…」
トキ「……ごめんなさい、私が…」
そのまま私語を弱め、口から何回も謝罪と自身の卑下を口に出してしまいました
私は、アカネ先輩やアスナ先輩に謝られたり泣きつかれてしまったり、間接的に言えば私のせいかもしれないから…
言う必要の無い言葉が漏れ出してきました
自分のせいで誰かを傷つけ、何週間もその状態を、そして真剣にネル先輩へ謝る機会を、放置したり
至らない所が今になって明確に意識してしまったからでしょうか、だからそう漏れ出してしまったんです
トキ「…本当に、私は」
待合室だから声を潜めて言います。ですが被せて聞こえてきた声がありました - 134二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:08:21
- 135ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:08:35
ネル「いい」
ネル「………もう、やめてくれ」
トキ「………」
トキ「え………」
聞こえてきた声の先に、あえて逸らしていた顔を向ければ…今まで見た事が無かった、目を手で隠して泣いているネル先輩の姿がありました
トキ「(………わ、私は)」
どうして、ただ私は、そんなつもりは無かった、今までのネル先輩だったら…
「はぁ…ったく、そんなに謝ってどうすんだ。お前があたしにどう思っているかくらいもう十分、分かった」
「それに…あたしは何度も謝って欲しい訳じゃない、だからいつも通りに絡んでこい」
「…後、別に気にしてないからな。ゴミ捨て場で粗相した事、だからいい加減暗い顔はするなよ!」
みたいに、言ってくれると思っていました…
なのに、あの堅物ともいえる精神を持ったネル先輩が人目を気にせず私の近くで泣いたんです
ネル「…ごめん………守ってやれなかった、あたしが…………弱いから……」
弱音を吐いたんです、ネル先輩はそんな事言ってもどうにもならない事を悟っていると言うのに
泣いてる姿だなんて、飛鳥馬トキに見せる姿ではないのに、でも精神的に耐え切れなかったんです
ネル先輩も、負い目があったから。私と同じく、漏れ出してしまった
ネル「…もう、いい。聞いたよ、だから………」
無線機で連絡した、あの内容。ネル先輩はずっと、脳裏から離れていなかったのでしょうか
ネル「……いいんだ、全部………あたしが…」
そこで言葉が詰まり、トキにとって傷つかない言葉選びをする為にネル先輩は歯を食いしばって、声を抑えます
トキ「……………………………………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 136二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:09:16
>>135勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!勘違い曇らせ最高!
- 137ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:09:32
三回目、そして今日初めて再開したネル先輩が私に謝って泣いた
ネル先輩でさえ、泣いた
…今までは心の何処かでは耐えていたつもりでしたが、器が壊れる様に私の心に、ぽっかりと大きな穴が空くのを感じました
まるで、私の罪悪感や負の感情が具現化して抉られた様な、そんな心境
これでもう三回目。今までの私は…楽観視していたと、強く自覚しました
自分は死にかけた…私は自分をよく大切に出来ていない悪癖があって、だからそれをごく普通に受け入れていた
だから先輩達が責任と負い目に押し潰されていたのに、私が差し伸べてくれた善意を受け入れずに誰にも頼らなかったせいで今、こうなってしまっているのでしょうか
…私はそれを受け入れたく無かった、嫌だった
あの時茶化そうと思考が働いたのも、逃げていたから
そして心の隅で意識していた自分の感情が今漏れ出してしまって、曝け出したのがこの結果
「……………………」
後悔に押し潰されそうになったその時に、ふと思い出しました。大人である彼が私にくれた、言葉
“普段通りとは行かなくても、自分を曝け出して接すれば…いいんじゃないかな”
”それがどんな形であれ、アスナ達にとって、一番安心できる事だろうから“
…私はまだ、ネル先輩と“いつもの賑やかで他愛のない”会話をしていませんでしたね
トキ「ネル先輩、その…ちょっといいですか?」
ネル「…?」
気まずかった空気の中、私はいつも通りに言いつつ立ち上がりました。そしてある決心がついたんです - 138二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:10:32
>>137なに?なに?
- 139ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:11:21
トキ「今から散歩でもしませんか」
ネル先輩は涙を拭い、目に泣き跡を付けたまま立ち上がりました
ネル「……分かった。それと、こんな姿見せて、
悪かった……」
少々反応が難しいですね…こういうのは言葉で表すだけでは駄目です
トキ「ネル先輩、任務での身体の傷は大丈夫ですか?」
ネル「…おう、任務の傷じゃないが、大丈夫だ。ただ体を鍛…」
トキ「(隙ありです!)」
ぎゅーーーーーーーっ……と、確認を取った後に抱きしめてあげました
ネル「…!?」
ネル先輩の顔は私の胸に埋まって表情が見えませんでしたが、さっきよりは雰囲気が和らいでいる様に思います
少し時間が経ち、私はそっと抱きつくのを辞め、素直に私の本当の気持ちを告げます
トキ「…いいですか、私とネル先輩はもう十分謝りました。これ以上は必要ありません」
トキ「それに……心配をかけましたが、私はもう大丈夫です。ただ、今日は体調が悪かっただけなので」
続けて今度はネル先輩に対する素の自分を打ち明けました
トキ「…それと、ネル先輩には何度も助けられています。私の窮地に何度も駆けつけてくれたではありませんか」
ネル「……………………………………………」
ネル先輩はそれに答えを出す事ができないままでした。それは私が…
いえ、とりあえず言葉を私は連ねました
トキ「ですので先輩、まずは私を迅速に褒めるべきです」
トキ「可愛い新人が今も、これからも先輩と会える事を、いっぱい褒めて下さい」
ネル「っ……」
ネル先輩の表情は以前変わりなく、でも先程より淀んでいます
無理はありません、ですが
それは私とネル先輩が向き合う時間を続けるがいつも通りに戻ると思っていました
ネル「…………あぁ」
その返答は弱い声質を感じましたが、次に言ってくれたことに安堵と嬉しさをよく覚える事になります - 140二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:12:11
- 141二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:12:40
>>140誤字訂正
良いね最高!
- 142ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:12:44
「……あぁ、何度でも褒めてやる、これからも、ずっと…そして絶対に、何度も助けてやる」
「……でも、無理はすんな。なんでもいいから、あたし達を頼ってくれ」
「……どんな形でも、受け入れてやるから」
そう言いながらネル先輩は少しだけ穏やかな表情になり、背伸びをして私の頭を優しく撫でてくれました
やつれているのは変わらないまま、ですが普段のネル先輩に少し戻った気がします
トキ「ふふっ。ありがとうございます」
ネル「…おう!」
私も、ネル先輩も表情が緩んで笑みをついつい浮かべてしまいました
これは本当に素で笑みを浮かべました、普段は無機質なタイプなのでらしくないとも言えますが、ネル先輩が嬉しそうにしているのでいいでしょう
まあ私の様なクール系超絶美少女の笑顔だなんて決して見る機会は少ないですから、当然の反応です
トキ「…ネル先輩。さっきの話に戻りますが外に散歩でも行きましょう」
ネル「あぁ、待合室でずっといる訳にもいかないし…行くか」
休憩を終え、腹の痛みも気にする程では無くなってきたので気分転換がてら私達は病院から出てミレニアム自治区の市街地へ散歩に行きました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 143二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:13:33
- 144ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:14:06
意外にもまだ昼の12時
外は歩けば快晴、暖かい日差しがとても気持ちがよく、先程までの悩みは消え去りました
…覚悟もできました、アスナ先輩やアカネ先輩にもまた今度お話にしましょう
トキ「そういえばネル先輩、アスナ先輩から仕事で忙しいと聞いていたのですが…今は大丈夫ですか?」
ネル「…大丈夫だ、今日はたまたま休みだったからよ」
食い気味で言ってきたネル先輩、なんだかデジャブを感じた様な…
トキ「あ、それと…」
今日は休みだと知り、次に疑問に思った事があったのでついでに聞いてみる事にしました
トキ「ネル先輩、その姿…本当にどうしたのですか?」
ネル「………」
さっきまで腹の痛みと自問自答で深く気にしていませんでしたが、久しぶりに再開したネル先輩は所々怪我をしている挙句に目のクマがドス黒く、異様としか言えません
ただの任務にしてもここまで無茶をする様な出来事でもあったのでしょうか?
ネル「…気にすんな、昨日は徹夜で仕事があっただけで…」
と、誰でも分かる不器用な嘘をつくネル先輩
トキ「ですが…心優しいトキちゃんは心配です、正直に言って下さい」
別に怪我をするのは珍しい事では対してありません、だとしても今回は類を見ない程に異様だったんです
ネル「(…知られたく無かったんんだけどな)」
ネル先輩は、ただこれだけ言いました
ネル「ずっと鍛えてた。目のクマは…最近寝れなかったからよ、深夜はいつも警備してた」
トキ「そ、そうですか…では、今日は休んだ方が…」
嘘をついてるとも思えませんでしたし、私のせいで寝れていないと考えればちょっと納得できます
それに、そんな状態の先輩が私の為に時間を割かせるのは気が引けます
休んで欲しいと促しましたが…
ネル「いや…今日は、一緒に居たい」
トキ「!?」
急なデレを見せられて面食らいました、かわいいアリスにゲームで惨敗し感情を爆発させるネル先輩が控えめなデレを見せてくるとは
あまりのギャップ萌えで尊いという言葉の意味がよく理解できました
ですが当の本人は、ある事を怖がっていたそうで
ネル「(…今度、目を離したら………また……)」
…私は知りませんでしたが、ネル先輩は過保護を突き抜けた極度な心配に精神が陥っていたのです - 145二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:14:51
トキかわいい
- 146ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:15:04
トキ「そう言う事であれば…ですが、無理は辞めてくださいね?」
ですがとりあえず嬉しさを抑えつつ無理はしないでと言っておきます
私は空気を読めるタイプのパーフェクトコミュニケーションが取れるメイドでもありますから
「………あたしより……ずっと、あいつが…無理……してんのに………」
トキ「おや?何か言いましたか?」
何かネル先輩が呟いた気がしました
ネル「いや、ただの独り言だからよ…なんでもねえ」
うーむ、やっぱり今のネル先輩には慣れづらいです
普段より強く言葉を放たない分、私としても気になってしまいます
ですがもう私の全裸以下略の事については考えては無さそうですし
無意識のうちに私は1番喋りづらかったと思っていたネル先輩と喋れるようにはなっていましたので、深く考えないでおきましょう
ネル「…そういや、トキ。今日は…どうして外に居たんだ?」
ネル先輩は言いづらそうに聞いてきます
今までは退院後直後や私が休学を申し込んでいた日に関して”あえて“聞こうとしていなかったネル先輩でしたが
普段通りを意識して久々の再会を加味して当たり前の事を聞こうと思ったのでしょうか
トキ「アスナ先輩とカリン先輩と遊ぶ約束をしていたんです。今は色々あってもう解散しましたが…」
ネル「………」
まだ何か気になっていそうです、もしかして雑貨屋の出来事を引きずっていると勘違いでもしているかもしれません - 147ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:15:53
トキ「それでつい先程、雑貨屋でアカネ先輩にプレゼントするハンカチを選ぼうとしていた訳です」
号泣は確かにちょっと今でも引きずってますが今回は全裸以下略ではなかったので対して気にしてません
安心させる為でもありますが、先輩想いないい後輩だと自惚れてちょっと誇らしげに言います
ネル「そっか。優しいな」
一瞬ネル先輩の目が死んだ気がしましたが、意外にもしっかり褒めてくれました
トキ「ふふっ。何を今更、私はC&C最強でアスナ先輩に並ぶ優しさを持ったハイスペックメイドですよ」
少し調子に乗ってボケてみます
たまにはこういうジョークを挟むと親密度が上がるとシャーレの図書室で読んだ事がありますから実践してみました。ぶいぶい✌️
まあ、普通にネル先輩に限っては喧嘩を売ってるような…
ネル「そうだな、あたしより強えよ」
トキ「……え?」
信じられない事を口にしたネル先輩、普通そこはツッコむ所ではないのですか?
トキ「め、珍しいですね。あっさり認めるなんて」
トキ「普通そこは「あたしの方が強え」とか言ってくると思ってました…」
返し方に困ってシンプルな返事をする私、それ程までに予想外だったのです - 148ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:16:46
ネル「…ま、そんな事より」
ネル「アカネのハンカチ買いに行くつもりだったんだろ?あたしがついてるから買いに行こうぜ」
話題を逸らしつつも声に活発さが戻ってくるネル先輩
トキ「え、えぇ。確かにそうですね、行きましょうか」
…先程の私より強いと言う発言は冗談に聞こえませんでした、もしかしたら
「…ごめん………守ってやれなかった。あたしが…弱いから……」
まだ、引きずっているんでしょうか
…そっとしておきましょう、私の元気な姿を見れば自信も取り戻してくれる筈です
そういう人ですからね、ネル先輩は
トキ「…ネル先輩」
ネル「?」
トキ「私は至って元気です。もう、心配させるような事はしませんので…私を見守っていて下さい」
私の姿を見て、元気になって欲しい意味を交えて言いました
ネル「______________________当たり前だ」
それが、誤った勘違いへの解釈に進んでいた事には気づける事を私にはできませんでした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 149二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:17:39
そろそろ疑問位持つか?
- 150ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:17:47
ショッピングモールではなく、今度は商店街の雑貨屋に来ました
ネル先輩曰く、ここなら人通りも少ないし治安も良いとのこと
トキ「ネル先輩、アカネ先輩はやっぱりベージュ色でお洒落な柄がやっぱり好きでしょうか?」
ネル「柄はともかく…ベージュ色は確かにアカネは好きだ」
ネル先輩と一緒にお話ししながらアカネ先輩にプレゼントする(兼弁償)ハンカチを選びました
トキ「これにしましょう、どうですか?」
正四角形で真ん中にデフォルメされた猫の顔、本当に子供向けとしか思えないデザイン
ネル「いいじゃねえか、センスいいなお前」
ネル先輩の美的センスには大好評だったそうです
トキ「ふふん、そうでしょう」
私は意外にもこういうシンプルで可愛い感じの猫ちゃんのハンカチって好きなんですよね
少し幼稚っぽいですがダサいとは誰も思わないでしょう
トキ「ついでにギフトボックスで…」
ただ買って渡すだけでは特別感が薄れると超人気恋愛ドラマの主人公は言っていました
それにプレゼントだなんて初めてですし、アカネ先輩には心配をかけてハンカチを台無しにした分、喜んで欲しいですから
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 151ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:18:49
お会計も済ませてネル先輩と一緒に雑貨屋を出ました、これからアカネ先輩の所へ行こうと思います
トキ「(…今日のうちにでも、話しておいた方がいいですかね)」
幸いな事に一緒に付き添ってくれるとネル先輩が真剣な表情で言ってくれました
一人で行くのは…もう今の時間帯でミレニアムサイエンススクールに登校している生徒も多く、その中には一部私の全裸以下略を認知している人も居ます
それで死にかけた事で心配をかけてはいたかもしれませんが、私が漏らしたというのもまた一つの事実。
そして入院中、モモトークも帰ってきていないのもあって“色んな意味で”不安でしたから
ネル「そーいや、何でハンカチ二つも買ったんだ?」
文面とは裏腹にぎこちなく言うネル先輩ですが多少調子を取り戻したのか、前と同じくらいの声量で元気も少しあるように見えます
元凶は私ですが元気になったのもこれは一概に私のお陰と言っても過言ではありません、ぶい✌️
トキ「私とアカネ先輩でお揃いにします、私とお揃いですからアカネ先輩はきっと嬉しい筈です」
ネル「…はっ。あたしも貰う立場だったら、確かに嬉しいな」
トキ「!?」
かわいいアリスと同じくらい嬉しい事を言ってくれるネル先輩
トキ「ネル先輩って可愛かったんですね、正直驚きました」
軽くディスと褒め言葉を両立して言った私
ネル「…おう、ありがとう」
トキ「…?」
また変です、普通ならネル先輩は喧嘩腰でおらおら言ってくると思っていましたが…
というより、反応には困ってますが声を全く強めて言っていません
それを気をつけているというか、そうしてしまうのを怖がっているのか…
私が見たネル先輩の声を張った姿は全裸以下略で見つかった時で最後でしょうか
…とはいえネル先輩は体調が万全そうではありませんし、疲れて気力を使うのを避けていると私は思い込みました - 152二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:20:01
このレスは削除されています
- 153ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:20:10
トキ「…そういえばアカネ先輩は非番で今日もミレニアムサイエンススクールで仕事、ですよね?」
ネル「そうだな、今は部室で掃除か書類仕事だろ」
ネル「…やっぱ、ここに呼びつけるか?」
そう提案してくれるネル先輩、ですが私は断りました
トキ「私から会いに行くのが礼儀です、それにサプライズも兼ねたいので…」
ネル「…本当にそう思ってるならいいけどよ、無理はすんな」
やっぱり声が優しい、頼りになる声質ですが以前と比べると本当に声が優しいです
トキ「…分かりました。では行きますか、ネル先輩」
ネル「……あぁ、付き添うぜ」
トキ「一人だと少し不安だったので付き添ってくれて本当に感謝しています」
ネル先輩は優しい表情を浮かべ、そうして急遽でしたが私はアカネ先輩と会いに行く事にします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 154二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:20:33
- 155ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:21:02
ミレニアムサイエンススクール、正門付近。今最もなるべく顔を出したくは無い場所
トキ「…………ネル先輩、前。歩いて欲しいです…」
出来れば…全裸お漏ら以下略の見たかもしれないドローンであの時捜索を手伝っていたヴェリタス、ヒマリ部長と多分少しは私を引いてるかもしれないエイミ
死にかけとは別にあの無様を晒したんです、これらの方達とは会いたくありません
何を言われるのか、距離を取られてしまったら、それが嫌でまだ直面したくないです
C&Cの先輩方だったら別に全員がもう気にしてなんかいないと分かったので安心できていいのですが
ネル「……………これでもつけてろ」
そんな落ち込み気味の私に気を利かせてネル先輩が変装用の道具を授けてくれました
トキ「ありが…なんですかこれ?」
シンプルにあまりつけたくないパーティ用の超ダサい髭付きメガネを手渡されました
ネル「洒落てんだろ?変装用にいつもあたしが使ってる奴だ」
トキ「…ネル先輩が率先してくれるだけで十分です」
ネル「……余計な気遣いだったか」
らしくない事に相槌を打って特に話を広げず受け入れるネル先輩
トキ「ね、ネル先輩…では、頼みます」
声を震わせつつネル先輩を頼りにしました
ネル「おう、絶対離れんな」
そういうこったで私達はアカネ先輩が居るであろう部室へ向かう事になります
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 156ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:22:18
- 157二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:23:30
そうか疲れてんのかなぁ、、、ってなっちゃうのか
- 158ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:23:34
早朝とは違ってそれぞれの部活で来ていた生徒が多く
私はその生徒達の中にエイミ達が居ないか怖くて周囲をキョロキョロしていました
そして気づいた事が、妙に多くの通行人から見られている気がします
大抵話しかけられる事はなくとも…視線を向けたらそっと逸らす
それは私の前を歩いてくれている恐ろしさを纏ったネル先輩の異様な姿のお陰だったのですが
私の心にあった不安のせいで視野が狭くなり、それが原因だと気付かずつい気になって道中歩きつつも質問しました
トキ「…その、ネル先輩」
ネル「どうした?」
一度前は進むのを辞め、廊下の壁沿いにネル先輩の背中に引っ付きつつ移動する私
そして聞いてみました
トキ「……私の、あれ……私が、その……裸の時の、事……”やっぱり…誰かが“………知ってたり、なんか…」
正直口に出したく無かったので少し言いづらい雰囲気を纏わせつつ
恐る恐るネル先輩以外に聞こえないよう、耳打ちで声を潜め…
明らかに震えた声で、今のネル先輩に尋ねてしまいました
そして言葉選びが最悪だったのか、それは
ネル「………………………………」
更にネル先輩の心を抉る結果になりました
私はただ全裸以下略がエイミ達以外にも知っているのか怖くて確認を取っただけだったのですが… - 159二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:24:21
アカン(アカン)
- 160ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:24:52
ここから続編です
ネル「誰にもバラしたりなんかしてない、だから………一旦忘れろ」
しかしネル先輩は私を心配させまいと表に出さなかったです
トキ「………」
ネル「通行人はただあたしを怖がってるだけだ。トキは気にしないであたしだけ見てろ、いいな」
何故か明らかに怒りが宿っている声、ですが嘘では無いと言う事は信用ができました
トキ「は、はい…」
ネル先輩の低い位置にある背中に顔を隠しつつ、腰を落としてトコトコ歩き再び前へ進みネル先輩についていきます
その道中、部室へ向かう私達を発見した人達が突拍子もなく現れたんです
「…ネル先輩と、トキ?」
トキ「!?」
その最中、急に背後から名前を呼ばれてビクッとした私
振り返って見えた二つの人影、それを見た途端
思わずネル先輩の背中に顔を埋めて普段とは似ても似つかない側から見れば怖がった姿を見せました - 161ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:26:02
ネル「………」
「…………」
二人の声、しかももう片方は…私が今最も会う事は避けたかった人物
ネル「カリンと、エイミ?」
カリン「……ネル先輩、殺気を抑えてください。学園内の生徒が怖がってましたよ」
エイミ「………」
ネル「ああ、悪い」
トキ「…………」
だから私は、反射的に顔を隠しました
情け無い自分はまだエイミと会う覚悟ができていなかったからです
ネル「今はアカネに会いに行くとこでよ、ところで…二人はなにしてんだ?」
ネル先輩は私の事に関しては一切触れずに対応しました
顔を合わせずらい、それを察してくれたのでしょうか。それはカリン先輩も同じ
ネル「(…今のトキに何も言うな)」
カリン「(分かってます、ネル先輩)」
目配りをして、私に顔を隠している事は聞かないようにネル先輩は牽制してくれました
カリン「……今は仕事とお見舞いの帰りというか、そんな所です」
ネル「(…ヒマリか)」
カリン先輩はネル先輩の様子を見て少し安堵した気持ちを覚えると同時に、顔を隠している私を見て心を痛めていました
エイミ「……………………」
ですがそれよりもっと、あの事件の当時者であるエイミはカリン先輩の数十倍は精神的に苦しんでいました
ドローンで遠くからでしたがエイミは見てしまった、その後はカリン先輩から詳細を聞かされ
…それ以上はもう話す必要はありませんね - 162ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:26:44
トキ「………」
そっと、私はネル先輩の背中から離れて当たり前である挨拶を二人に言いました
トキ「…えっと、こんにちは」
…流石に挨拶くらいは、エイミ達に交わそうと思いました
全裸以下略を引きずって怖がっている私ですが、アカネ先輩の時みたく“それの”心配はもうかけたくは無いと勝手に口と身体が動きました
カリン「うん…さっきぶり」
優しく微笑み返してくれたカリン先輩、でも朝会った時よりも落ち込んでいる気がします
エイミ「っ……」
そして一方エイミは返事を返してくれません
カリン「それと私はこの後用事があるから、またね」
そのまま離れようとするカリン先輩にネル先輩が一言
ネル「アルバイトか、“絶対に”気をつけろよ」
普段なら絶対に言わない事を言ったネル先輩
…いえ、私に付き添っているので数日前よりはカリン先輩にとってマシかもしれませんが、この時から既に普段とは違う違和感がありました
カリン「...ネル先輩、もう安心して下さい」
トキ「(ふう…)」
てっきりこのままカリン先輩とエイミは一緒に立ち去るものだと思っていました - 163ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:28:02
エイミ「………ねえ、トキ」
トキ「………」
トキ「エイミ…?」
気まずいだけで終わると思っていた矢先、エイミが話しかけてきました
カリン「(…私は邪魔か)」
カリン先輩はエイミを残し、まだ私達”3人“を気にかけつつ立ち去ります
ネル「…トキ、話してくか?」
ネル先輩は優しい声色で私に言ってくれました
トキ「………」
無言なままの私でしたが、ネル先輩は何も言わずに優しく見守ってくれています
エイミ「……ね、ねえ。トキ」
エイミはもう一回、そして曇った表情で私に話しかけます
トキ「…はい」
次はなんとか、最低限の言葉ですが返事をしました
トキ「(…なんて、言うんでしょうか)」
ネル先輩やアカネ先輩は私に抱いた感情のせいで連絡できなかった、お見舞いは忙しいかったということで納得はできますが…
エイミはお見舞いや、忙しかったにしてもモ入院中モトークで連絡をしてくれる事がありませんでした
いつも通り話しかけてくれるでしょうか
トキ「…エイミ、私は至って元気です。今日は、どうしましたか?」
先に何か言われる前に、頑張って言いました
…全裸以下略はともかく、死にかけた事に対する心配はかけてしまったでしょうからね
エイミ「………」
何故か、私が見覚えのある堪え方をするエイミでしたがすぐに口を開きます
エイミ「…無理しちゃ、駄目だよ?」
トキ「………」
無理、ですか。そういえば、あの時も私は無理をしたからああなってしまったんでしたね
トキ「無理は…もうしません、今もしていないですから、安心して下さい」
本当は羞恥心だって不安だってありますが、強がって無理矢理笑顔を作りつつそう言いました - 164二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:28:18
やべそろそろ寝ます明日続き見ますお休み
- 165ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:29:20
エイミ「………」
それを聞いたエイミはげっそりと血の気が引いていました
エイミ「えっと、ごめんね、邪魔して。そろそろ…」
エイミは何故か逃げるように、私から顔を逸らして立ち去ろうとした
トキ「あ…ま、待ってください!」
エイミ「………」
ネル「エイミ、止まれ」
私達の声かけでエイミは動くのを辞め、振り返りました
トキ「……その、どうして…」
トキ「私が入院中、お見舞いやモモトークを送ってくれなかったのですか?」
エイミ「ぇ……」
ネル「………………」
距離を取られてしまっているのか、心配だった私は遠回しに疑問として質問しました
アスナ先輩の時と違い、ちゃんと反省を生かして言葉選びも気をつけたのですが…
エイミ「……………………」
トキ「…え、エイミ?」
エイミは何も言わないで、堪えていました
トキ「えっと…さ、寂しかったと言いますか…それで聞いただけで、その」
ネル「………………………………」
多少言葉が詰まりましたが理由をつけて聞きました
何か誤解でもしているのかは分からなかったですが、流石にこれであれば返事を返して…
エイミ「……………」
トキ「…え」
ぎゅっ…と、返事では無く私を弱々しく抱きしめたのです - 166ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:30:09
おう、おやすみ
- 167ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:31:04
エイミ「……ぐす…………」
トキ「………」
顔が見えず、ですがかろうじて聞こえてくる啜り声のような泣き声
それだけで、今エイミが私にどんな感情を向けられているのか察してしまいました
トキ「(…あの時、私を引き留められなかったから…?)」
アカネ先輩と同様なのか分かりませんが、複数人で行こうと提案して私が無理矢理却下し、結果的に私が死にかけたからでしょうか
トキ「…え、エイミ…」
ネル先輩はただ傍観しているだけ、エイミがただその場で泣いてるだけではフォローを入れるのが難しいのか
…実際は精神的に死にかけていたの間違いだったのですが
トキ「…わ、私は至って元気です。ミレニアムに顔を出してますし、それで…」
どうにか弁明しようと言葉を連ねましたが、エイミは…
エイミ「…違うよ…どんな顔して、会えばいいか分からなかった…」
エイミ「なんて言えばよかったのか、全く分からなかった……そんなつもりじゃ、なくて。」
嫌な予感、そして言葉遣いが少し柔らかいエイミ
エイミ「…もう、無理しな…くて…いいから……ごめんね……」
その単語は、私にとって裏側の心が具現化して抉られそうになる嫌な言葉でした
「ねえ、どうしたんだろ…あの二人?」
その光景は廊下を歩行していたまわりの生徒から見たら心配する事案です
しかしその場にはネル先輩がいた事で、人任せに通り過ぎるだけ
トキ「………」
また心が死にそうになりました
誰かに泣かせてしまったという足枷は、絶対に慣れることなど不可能です
無理はもうしなくていいという言葉も、あの時無理してこの結果を抱いている私にとって皮肉であり最悪な言葉
エイミが私に言ったつもりだった意味とは少し違う解釈でしたが - 168ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:31:36
トキ「(………………違います、私は……)」
少し、心の中で取り乱してしまいましたが…私はあの時、アカネ先輩やアスナ先輩にちゃんと話すと決心したのです
そして私を突き動かしたのはエイミが別に私が死にかけた事しか気にしていなかったという事実を知ったからです✌️
トキ「エイミ、私はもう今から無理をしない事にしました」
エイミ「っ………」
ちゃんと言いましょう、私は… - 169ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:38:46
トキ「先輩命令です。エイミは年下なので年上の私に焼きそばパァンを買ってきて下さい(棒)」
エイミ「………」
エイミ「?」
実は前々から思ってたことがあります、エイミは私からすれば年下なのに何故先輩として扱ってくれないのか!
トキ「無理しないでと言ったのはエイミですよ。私は今体調が悪いので無理したくありません」
エイミ「え…?」
トキ「ほら、迅速に行ってください。あ、ついでにポテチとコーラも買ってきて欲しいです。エイミの奢りですからね」
茶化しているつもりでもありましたが、エイミであれば…
エイミ「………」
エイミは抱きつくのを辞め、やっぱり少しだけ泣いたままでしたが私の前で儚く嬉しそうな笑顔を浮かべて
エイミ「…うん、分かった」
と言いながら涙を拭いました
エイミ「でも…私がついてるから、一緒に」
私も連れて行こうとしたエイミでしたが、
トキ「私はアカネ先輩にプレゼントを渡すという重要な任務があります、なのでエイミ一人で行って来てください」
…私は安心しました、そしてエイミの次はアカネ先輩です。エイミには後で私から構ってあげましょう
エイミ「……分かった、じゃあ後でトキの家に行くね」
家?何故そう言ったのか分かりませんでしたが、ミレニアムサイエンススクールには長い時間顔を出したくは無かったので丁度いいです
……この時にちゃんと理由を聞いておけば…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 170ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 21:39:21
ここからリアルタイムでの更新です、遅くなるでしょうがよろしくお願いします
- 171二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:55:32
- 172二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:57:34
- 173二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:25:37
エイミ、ネル先😭
- 174二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:01:04
儚く嬉しそうな笑顔のエイミ
似合う!好こ! - 175ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 23:15:44
>>169 続きです
C&Cの部室へ行く道中、少し考え事をしていました
トキ「(…私は、意外と大切に思われているんですかね)」
正直、意外に多くの先輩や同級生がここまで私を大切に思って涙を流し、心に傷を負っているのは驚きました
…私って意外に、誰かから大事にされているという実感を感じるのはあまり無いんです
だから今日は驚きと発見、そして自分を見つめ直すには十分と言える程の大切な日です
トキ「…ネル先輩」
ネル「?」
まだ前を歩いてくれているネル先輩に、これだけは言っておこうと思いました
トキ「…私にとってネル先輩は大切な人です。だから、無理をしないで私の事も頼って下さい」
誰かの為に一人で無理をするのは、合理的ではありません
だから、今の無理をしていそうなネル先輩にはいつか困った時私の事も頼って欲しかった
ネル「………おう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
- 176ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 23:16:38
C&Cの部室前に着いた私達
私は包装された小型のギフトボックスとネル先輩と一緒に部室の中へ入りました
アカネ「…ネル先輩と、トキちゃ…?」
トキ「はい、アカネ先輩のトキちゃんです」
ネル「久しぶり、仕事中悪いな。アカネ」
私はいつも通りに話しかけます、元気な姿を見せつけるのは安心させるには手っ取り早いですから
アカネ先輩は新しい書類仕事を椅子に座って机の上でこなしていました
アカネ「っ………」
私と、そして“ネル先輩が”一緒に部室へ来るとは思っていなかったそうです
アカネ「………」
早朝の再会よりはマシですが、まだアカネ先輩は接しづらい雰囲気を醸し出しています
トキ「アカネ先輩、今日はプレゼントを渡しに来ました。ネル先輩も一緒に選んでくれたので受け取って下さい」
アカネ「プレゼント…?」
ネル先輩は私達を入り口で見守りつつ、私はアカネ先輩に近づき
アカネ先輩の目の前に優しく物腰が柔らかい姿で、プレゼントを差し出しました
アカネ「………」
少しまだぽかんとした表情を浮かべるアカネ先輩、そしてちゃんと受け取りました
アカネ「これは…」
トキ「開けてみて下さい、ふふん」
ちょっとだけ笑顔を見せ、誇らしげにいつもの姿に戻った私
アカネ「っ……!」
ギフトボックスを開ければ、丁寧に中に収まっている… - 177ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 23:18:21
真ん中にはデフォルメされた猫の顔、子供向けっぽいデザインですがとても可愛い
ベージュ色で正四角形の形をしているハンカチ
それがありました
トキ「…あの時、私はアカネ先輩から借りたハンカチを台無しにしてしまったので…それは本当に、申し訳ありませんでした」
アカネ「……………」
アカネ先輩は声を出していませんが、声に出せない程嬉しいのでしょう
トキ「せめてアカネ先輩が気に入るかは分かりませんが、頑張って選んでプレゼントしようと思いました」
トキ「それに私とお揃いです、喜んでください」
ふふっ、アカネ先輩は絶対に嬉しいと思い、嬉し涙より先に喜びを伝えてくれるはずです
ぶい✌️
トキ「今度は、どちらかが使えなくなっても一緒に使えます」
私が二つハンカチを同じ種類買ったのはお揃いにする以外にも…これは単なる感情論ですが
トキ「それに、もしも何かあってハンカチが使えなくなってしまっても片方残っていれば…」
トキ「アカネ先輩が喜んでくれた思い出が消える事なんて、ありませんからね!」 - 178二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:20:08
このレスは削除されています
- 179二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:20:34
このレスは削除されています
- 180ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 23:25:19
>>177 続き また時間かけて書いて来ます
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アカネ「…ありがとう…ね……絶対に、大切に…する、から………」
アカネ「……ひっぐ…もう、二度と……無理しちゃ……駄目…だから……私も、私……」
トキ「ね、ネル先輩ぃ……」
私は今、アカネ先輩にがっちり抱きしめられて拘束されています
ネル「…ふふっ、まあ…いいじゃんか」
今日一番の満面の笑みのネル先輩と、ずっと私の胸で泣いて感謝と強がらず無理しないでと私に諭したり自分を戒めるアカネ先輩
…正直ハンカチをプレゼントしただけでここまで喜んで泣くとは、凄く驚きましたが嬉しかったです
トキ「(…でも、こういうのも…悪く無いですね)」
誰かに大切にされる気分はとても良い心地が良かったです
それに、強がらないで…ですか
私一人で任務を抱え込もうと強がってたの、見抜かれてましたかね
トキ「(と、とはいえいつまでこの体勢を維持すればいいのですか…)」
- 181二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:26:19
プレゼントきたー!
『使えなくなっても~』とか、アカネになかなか刺さりそうなことを言うねぇ
無自覚に相手の情緒を揺さぶるトキ好き過ぎる - 182二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:28:13
トキが周囲から大切に思われていることに気づいてよかった✌
- 183ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 23:59:24
ネル「…トキ、部室は部員以外入って来ねえからアカネに少し付き合ってやれ」
トキ「わ、分かりました」
そう言うとネル先輩はアカネ先輩がやっていた書類仕事を継ぎました
面倒そうにこなしていましたが、疲労が溜まっていそうだというのに大丈夫でしょうか
一方私はアカネ先輩の相手をして、滅茶苦茶愛でられました
まあ、とっても…良い時間でした✌️
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時刻は午後3時
アカネ「…すぅ……」
トキ「………」
うわーん、アカネ先輩に抱き枕にされました(棒)
まあ、ここだけの話アカネ先輩は私と今日会うまでずっと寝不足だったそうで
…後に知りましたが、無線機で私が泣き叫んだ連絡とハンカチの出来事が脳裏から離れてなくて苦しんでいたらから、無理もありません
ネル「アカネ、寝ちまったか」
トキ「はい、私のアカネ先輩は私を抱き枕にして寝ています」
ちなみに今は柔らかく広いソファーの上で寝た姿勢でアカネ先輩に抱きしめられています - 184ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/04(水) 23:59:54
ネル「…アカネはずっと、お前の事心配してたからな」
トキ「そうでしたか、では今日はアカネ先輩にお仕えしてあげましょうか」
ご主人様のアカネ先輩、という事ですね
あ、それはそれとしてエイミの存在をすっかり忘れてました
トキ「スマホ…あ、ネル先輩。そこの黒バックから私のスマホ取ってください」
ネル「ほらよ」
床に置いていた荷物からスマホを取って手渡ししてくれたネル先輩
トキ「(おお。連絡が来ています)」
腕はアカネ先輩に固定されて動かせないので手だけで動かします
エイミからのモモトーク
「ごめん…色々あって、ミレニアムに戻らなきゃ行けないから会えないかも」
「それとトキの家の郵便ポストに焼きそばパンとポテチと保冷剤で冷やしてるコーラ入れといたよ」
なんか面白いですね。エイミがわざわざポテチとか言ったり、色々
とりあえず私は感謝のメッセージを送って、今はアカネ先輩の抱き枕になっていると近況報告をしておきました - 185ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/05(木) 00:00:36
一旦今日はここで終わります 実はまだ微熱ですので
では、また明日 - 186ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/05(木) 00:01:01
感想書いてってくれたら僕が喜びます
- 187二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 00:08:03
保冷剤でコーラ冷やしておいてくれてるエイミすこ
アカネ相当参ってたみたいでよかった😊(よかった?!)
トキと仲良くできたようでなにより - 188二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 01:11:30
うわ〜ん!そろそろアスナ先輩も晴らしてあげて下さい!お願いします!お願いします!
- 189二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 01:12:41
とても面白いです。続編楽しみにしてます!
- 190ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/05(木) 01:29:59
- 191二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 06:08:19
- 192ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/05(木) 07:42:54
- 193二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 07:46:43
- 194ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/05(木) 07:55:04
- 195二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 14:27:40
ほ
- 196無名の司祭A25/06/05(木) 16:07:07
- 197ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/05(木) 16:08:57
来てる人少ないけど頑張って書く
- 198ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/05(木) 16:59:26
訂正版前に>>50以降の書き出した奴は消しておきます、新規の人にとって見応えが無いかもしれないので
- 199ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/05(木) 22:18:08
上げるぞ______________________!
- 200二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:18:33
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