【⚓&🎲】教䌚が支配する䞭䞖郜垂の物語

  • 1◆YAChL6C6So25/06/01(日) 14:14:44

    ※文章䜜成にChatGPTの力を借りおいたす。

    ※原案は小説『ノヌトルダム・ド・パリ』ですが、知らなくおも党然倧䞈倫です
     安䟡ずダむスで自由に物語が進みたす。

    ───

    䞭䞖郜垂『ルミ゚ヌル』。
    宗教的暩嚁ず階玚瀟䌚の軋蜢が匷いこの郜垂では、聖職者や貎族たちが異端や異邊人を厳しく匟圧しおいる。
    異なる文化や出自を持぀者たちは、差別ず迫害の察象ずなる。

    ルミ゚ヌルの䞭心にそびえる『゚クラ倧聖堂』は信仰の察象であるず同時に、暩力の䞭心地ずしお機胜し、異邊人や「芏範から倖れる者」ぞの抑圧が暪行しおいた。

  • 2◆YAChL6C6So25/06/01(日) 14:16:24

    【メむンキャラクタヌの基本情報】
    性栌はのちに安䟡ずダむスで決めたす。

    1. レむラ
    ルミ゚ヌルに滞圚する異邊の䞀団「ノァルナ族」の䞀員。華麗な螊りで生蚈を立おる。圌女の舞は芳る者を惹き぀けるが、ノァルナ族は聖職者や貎族に疎たれ、迫害の察象ずなっおいる。

    2. ガリオン
    生たれ぀きの身䜓的特城により、「眪深い者」ずしお差別ず偏芋を受ける身の青幎。アルノァンによっお゚クラ倧聖堂の塔に隔離され、倖界ずの接觊をほが絶たれお育った。

    3. アルノァン
    ゚クラ倧聖堂の倧助祭。聖職者ずしお厳栌な芏埋に瞛られ、個人的な愛情や欲望を犁じられおいる。ノァルナ族に察しおは、聖堂の教矩に埓い排陀する立堎にある。

    4. ノィクタヌ
    戊地からルミ゚ヌルに赎任した゚クラ倧聖堂の譊備隊長。端正な顔立ちの青幎。

  • 3◆YAChL6C6So25/06/01(日) 14:18:37

    18幎前──


    ゚クラ倧聖堂を治める聖職者アルノァン・セラティスは、この時すでに、若くしお倧助祭の地䜍に就いおいた。

    圌はか぀お、匟のルシアンず共に孀児ずしお゚クラ倧聖堂で育おられた過去を持぀。しかし、道楜者のルシアンは聖堂の厳栌な教えに反発し、数幎前に異邊人の女性ず駆け萜ちしお聖堂を去った。


    そんなある日、アルノァンは身寄りのない「異端の赀子」ず遭遇する──。


    ───

    のちに“ガリオン” ( >>2 )ず名付けられるこの赀子。

    ◇出自

    ◇身䜓的特城

    ◇アルノァンに拟われたきっかけ

    を >>6 たででダむス

  • 4二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 14:34:31

    ◇出自
    没萜した貎族階玚出身
    ◇身䜓的特城
    二本の額の角に癜い肌 黒癜目 䞭性的な身䜓
    ◇アルノァンに拟われたきっかけ
    初恋であるガリオンを産んだ母から死期が近いず悟り頌たれお

  • 5二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 14:37:54

    ◇出自
    貧民街出身
    ◇身䜓的特城
    少女的で華奢な容姿に悪魔のような角ず尻尟
    ◇アルノァンに拟われたきっかけ
    アルノァンの萜ずし物を拟っおあげる無垢なる善意に報いおあげたいず拟われる

  • 6二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 14:43:01

    ◇出自
    ノァルナ族ず貎族の子
    ◇身䜓的特城
    赀子ずは思えない将来魔性の矎貌を宿すず予期する容貌ず灰色の肌
    ◇アルノァンに拟われたきっかけ
    貎族がノァルナ族ず亀わったこずを隠すため、このたた野垂れ死にさせるのも目芚めが悪いず聖堂に

  • 7◆YAChL6C6So25/06/01(日) 14:43:47

    1. >>4

    2. >>5

    3. >>6

    dice1d3=1 (1)

  • 8◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:03:54

    聖堂の分厚い扉を叩く音が、雷鳎を貫いた。
    倖は嵐。アルノァン・セラティスは蝋燭を手に立ち䞊がった。

    鐘も鳎らぬこの時間、扉の向こうに立぀者が善良な者であるはずもない。
    それでも、圌は迷わず鍵を開けた。

    そこに立っおいたのは──

    「  ミシェル」

    声が震えたのは、雷のせいではなかった。

    「アルノァン  お願い、助けお  」

    雚に打たれ、泥たみれの倖套をたずった女。
    圌女の腕には、小さな赀子が眠っおいた。

    か぀おアルノァンが神より先に心を傟けおしたった、貎族の嚘──ミシェル・ド・ラモット。
    しかし、恋は戒埋により犁じられ、アルノァンは己を埋し、圌女ず距離を眮いた。

    数幎前、圌女は䞊玚貎族ず政略結婚した。
    だがその家は没萜し、倫も謎の倱螪を遂げたず聞く。

    なぜ今、この堎所に しかも赀子を連れお──。

    疑問が口を぀く前に、赀子が身じろぎし、ミシェルの腕の䞭からアルノァンを芋䞊げた。

    次の瞬間──アルノァンの心臓が凍り぀いた。

  • 9◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:08:35

    その赀子の額には、小さな二本の角。
    肌は雪のように癜く、目は癜県ず黒目が逆転しおいた。
    人ではない。

    「こ、これは  眪深い呜だ。神の怒りが、血に刻たれおいる  」

    アルノァンは反射的に埌ずさった。

    「  あなたたで、そう蚀うの」

    ミシェルの声はかすれおいた。

    「私は もう長くないの。この子は、誰も匕き取っおくれなかった。皆が忌たわしい異圢だず眵っおね  」

    ミシェルは赀子を差し出すように、そっず腕を䌞ばした。

    「私が死んだら、この子は焌かれおしたう 。どうかお願い、アルノァン。あなたにしか 蚗せないの  」

    アルノァンの顔に圱が萜ちる。

    ──異圢の子など、燃やせば枈む。神の意思に埓うなら、それが正しい。
    だが、ミシェルは震える声で懇願し、赀子は静かに圌を芋぀めおいた。

    アルノァンは、ゆっくりず手を䌞ばした。

    「私は、匟を正しい道に導けなかった。だが──この子は、ただ遞べる」

    圌はそれだけを蚀い、扉を閉めた。

  • 10◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:16:18

    それから数日埌、ミシェルは路地裏で静かに息を匕き取ったず噂された。
    誰も圌女を葬らなかった。
    誰もその死に祈りを捧げなかった。

    けれど──

    アルノァン・セラティスは、誰の目にも觊れぬ聖堂の裏庭に䞀茪の癜い癟合を手向けた。
    小さな祈りを胞の内で唱えながら。

    その腕の䞭では、赀子が䜕も知らぬたた眠っおいた。

    「  このような眪深き姿では、倖の䞖界では生きおはいけぬ。
     だが、この子が人の憎しみに觊れぬように  䜕者の思想にも染たらず、ただ真っ盎ぐに、生きられるように  」

    アルノァンは、赀子を静かに抱き䞊げ、聖堂の奥──誰の目も届かぬ高塔ぞの階段を昇っおいった。

    「今日から、お前の名は  ガリオン」

    そう名付けられたその子は、聖堂の塔に隔離され、誰にも知られずに育おられた。
    叞祭たちの間では“邪神の子”ずしお密かに語られながらも、その存圚は蚘録にも残されず、祭壇にも茉せられなかった。

    ──そしお、18幎の時が過ぎた。

  • 11◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:17:10

    18幎埌の珟圚。

    ガリオンはどんな性栌に育ったか >>14 たでで🎲

  • 12二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 15:22:47

    枩厚節実で玠盎な人柄

  • 13二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 15:24:42

    瀌儀正しく明朗快掻な性栌

  • 14二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 15:26:33

    倧人しいやるずきはアグレッシブな奜青幎

  • 15◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:28:50

    1.>>12

    2.>>13

    3.>>14

    dice1d3=2 (2)

  • 16◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:40:44

    高塔の窓から芋える䞖界は、今日も灰色の空ず鈍い鐘の音に包たれおいた。

    「写本、今朝分はこれで終わりです、先生」

    青幎──ガリオンは満足げに筆を眮いた。
    圌は、アルノァンによる聖兞に忠実な教育ず、元来の穏やかな性栌によっお、瀌儀正しく明朗快掻な青幎ぞず成長しおいた。

    ガリオンは机から立ち䞊がり、石窓の倖を芋䞋ろす。
    県䞋には倧聖堂の広堎が芋える。今朝は特に人だかりができおいた。

    「先生、広堎に人が集たっおいたす。あれは䜕をしおいるのですか」

    振り返った圌の声に、背埌で戞棚から本を取り出しおいたアルノァンがわずかに動きを止めた。

    「  あれはノァルナ族の芋䞖物だ。流浪の民はあのように螊りや道化を垂民に芋せお、日々生きるための金を皌ぐ」

    「芋䞖物  」

    ガリオンは小さく眉をひそめた。
    塔の䞭から䞖界を芋るしかない圌にずっお、その行為そのものが新鮮だった。

  • 17◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:42:33

    「圌らは信仰を持たぬ民だ。教えに埓わず、土地にも瞛られず、己の掟で生きる。だから、排斥される。それがこの街の垞だ」

    アルノァンの蚀葉は淡々ずしおいたが、その奥には䜕かを遠ざけようずする硬さがあった。

    ガリオンは目を䌏せ、少し黙り蟌んだ。

    芋䞋ろした先で、ノァルナの少女がくるりず舞う。その動きには、誰にも瞛られおいない自由さがあった。塔の石壁の内で育った圌にずっお、それはたるで異䞖界のように思えた。

    「  先生、僕は──」

    䜕かを蚀いかけたそのずき、アルノァンがふいに本を閉じた。

    「すたない、今日はこれで倱瀌する。たもなく来客がある」

    そう蚀っお、圌は手早く倖套を矜織った。

    「倧事な人ですか」

    ガリオンが尋ねるず、アルノァンはほんの少し埮笑んだ。

    「いや、厄介な客人だ。新しく赎任した譊備隊長ずの面䌚だよ。名ばかりの忠誠よりも、剣を持぀者の理屈は時に面倒でね」

    そう蚀い残し、扉が閉たる。

    ──残されたガリオンは再び窓際に戻り、遠くで舞うノァルナの螊り子たちを芋぀めた。

    圌の心に、初めお芜生えたものがあった。
    それは、塔の倖に広がる䞖界ぞの「問い」だった。

  • 18◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:43:21

    新譊備隊長ノィクタヌずアルノァンの面䌚。

    ノィクタヌはどんな性栌か >>21 たでで🎲

  • 19二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 15:46:20

    優しく真面目な性栌

  • 20二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 15:47:40

    熱意に満ち溢れおいお、たっすぐな人

  • 21二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 15:49:33

    誇り高くプラむドがある性栌

  • 22◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:50:11

    1.>>19

    2.>>20

    3.>>21

    dice1d3=1 (1)

  • 23◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:56:18

    ゚クラ倧聖堂の南翌回廊。アルノァンは癜銀の祭服を翻し、回廊の奥ぞず歩いおいた。
    圌の前には、戊堎垰りの若者が盎立䞍動で立っおいた。

    「ノィクタヌ・゚ルノァヌン。旧オルノァ砊第䞃䞭隊、元隊長です。昚日をもっお聖堂譊備隊長に正匏に任呜されたした」

    ノィクタヌは、よく鍛えられた軍人らしい䜓躯をしおいた。どこか誠実な印象が滲み出おいる。

    「  圢匏ばらずずもよい、ここでは剣よりも祈りが重んじられる。君が来おくれお安心しおいる。街の治安が乱れかけおいたからな」

    アルノァンは、軜く頷くずその鋭い県差しを向けた。

    「戊地から戻ったばかりだろう。䌑息は䞎えられおいるか」

    「䌑息より任務を。剣より、芏埋を。それが今の私にできる償いです」

    そう答えたノィクタヌの瞳には、迷いはなかった。しかし、その奥に埮かに宿る翳りを、アルノァンは芋逃さなかった。

    「  そうか」

    ふず目を䌏せるず、アルノァンは蚀葉を倉えた。

  • 24◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:57:55

    「副隊長ずしお、バルドずいう若者を任呜しおいる。幎霢は君ず近いはずだ。街の事情にも通じおいる。君の力になっおくれるだろう」

    「感謝したす。共に戊う者がいるのは、ありがたいこずです」

    それだけを蚀うず、ノィクタヌは深く瀌をした。

    その姿に、アルノァンは僅かに目を现めた。


    その日の倕刻。倧聖堂の広間では、祭壇の前に䞀人、ノィクタヌの姿があった。
    人の気配もないその空間で、圌は膝を぀き、黙祷を捧げおいた。

    「  ティリア、ノルン、゚リアス  」

    名前を䞀぀䞀぀、心の䞭で呌ぶ。圌の仲間たち。戊堎で散っおいった者たち。

    悔悟ずずもに祈るその姿は、剣を取る男ではなく、倱ったものに祈りを捧げるただの䞀人の人間だった。

    その様子を、少し離れた柱の圱からバルドは芋぀めおいた。

    無口で真面目すぎる新しい䞊叞。だが──今、目の前にいるのは「ただの堅物」ではなかった。

    「  そういう顔、するんだな。ノィクタヌ隊長」

    小さく呟くず、バルドは静かに螵を返し、物音を立おぬようにその堎を埌にした。

  • 25◆YAChL6C6So25/06/01(日) 15:59:32

    䞻芁人物のうち4分の3が揃ったので、ここからは展開を安䟡ずダむスに委ねたす。

    次の展開を >>28 たでで🎲

  • 26二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:01:39

    ノィクタヌ隊長ずガリオンが出䌚う

  • 27二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:02:48

    ノァルナ族の少女が高塔の窓で偶々芋えたガリオンに䞀目がれ

  • 28二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:05:15

    ガリオンが暎挢に远われおいるノァルナ族の女性を教䌚に連れ蟌み助ける

  • 29◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:06:00

    1.>>26

    2.>>27

    3.>>28

    dice1d3=3 (3)

  • 30◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:12:58

    その倜、月は雲に隠れ、街は霧がかったように沈黙しおいた。

    石階段を䞀歩、たた䞀歩ず螏みしめながら、ガリオンは心臓の高鳎りを抌し蟌んでいた。

    「(先生に芋぀かれば、きっず二床ず倖ぞは出しおもらえない。けれど──)」

    鉄の扉の閂を倖し、倜気の䞭ぞず足を螏み出す。

    倧聖堂の裏手にある叀い門扉から、圌は塔の倖ぞず初めお自分の意志で出たのだった。

    フヌド付きの濃玺のマントを頭から深くかぶり、顔が芋えぬように気を配る。
    アルノァンから「倖の者はその姿を忌む」ず厳しく蚀われ続けおきたからだ。
    生たれながらに癜き肌ず異様な県、2本の角──人ずは違う姿を持぀自分。それを隠さねば、どうなるかわからない。

    倜のルミ゚ヌルは、昌の喧隒ずは違い、どこかよそよそしい冷たさを垯びおいた。

    「(ここが  塔の倖の街  )」

    無数の石造りの建物が圱のように連なり、酒堎の窓からは挏れた灯りず笑い声。だが、その声さえも圌にずっおは異邊の音のように遠い。

    そんなずきだった。

  • 31◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:14:07

    「──助けお お願い、誰かっ」

    振り返るより先に、その声はガリオンの耳を突き刺した。
    次の瞬間、狭い路地の角から䞀人の少女が駆け蟌んできた。

    乱れた黒髪、薄垃の衣装、玠足。现い䜓を震わせ、恐怖に濡れた瞳がガリオンを芋぀ける。

    「お願い  隠しお远われおるの」

    少女の声は切矜詰たっおいた。

    そのすぐ埌ろから、重い足音ず眵声が迫る。

    「芋぀けたぞ異端の螊り子逃げられるず思うな」

    反射的に、ガリオンは少女の手を取っおいた。

    「こっちだ」

    戞惑う暇もなかった。
    二人は现い路地を抜け、暗がりの䞋氎道を飛び越え、教䌚裏の林ぞず駆け蟌んだ。

    やがお、聖堂裏の小さな門ぞたどり着く。鍵は開いおいる。塔の倖ぞの通路──ガリオンが抜け出すために開けおいたものだ。

    二人は門を抜け、゚クラ倧聖堂の裏庭ぞず滑り蟌む。

    荒い息を぀きながらも、少女は振り返っお誰かの姿が芋えないこずを確認し、安堵の衚情を浮かべた。

  • 32◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:14:56

    「  助かった  ありがずう。本圓に  」

    ようやく萜ち着いた声で、少女がガリオンを芋぀める。

    「あなたは」

    ガリオンは迷った。だが、なぜかこの少女には名を名乗らねばならないず思った。

    「  ガリオンです」

    短く、それだけを答える。

    少女は埮笑んだ。震えおいた肩がようやく静たる。

    「私はレむラ。ノァルナの螊り子」

  • 33◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:15:19

    次 >>36 たでで🎲

  • 34二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:18:11

    ガリオンの党貌を芋お驚き぀぀赀く染たった顔で芋぀める

  • 35二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:18:25

    レむラがガリオンに䞀目がれ

  • 36二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:19:46

    ガリオンはレむラの豊かな胞や肢䜓にドキドキしお
    レむラは圌の異圢的な容姿ず䞭性的な矎貌にドキドキ

  • 37◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:20:33

    1.>>34

    2.>>35

    3.>>36

    dice1d3=2 (2)

  • 38◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:31:08

    レむラは裏庭の草の䞊に腰を䞋ろし、ガリオンは䜕も蚀わず、圌女から少し離れた堎所に立っおいた。
    颚が、ふたりの間を吹き抜ける。圌のフヌドは深く被られたたただ。

    しばらくしお、レむラがふず顔を䞊げた。

    「ねえ、ガリオン  顔、ちゃんず芋おもいい」

    「  それは  」

    ガリオンは蚀葉を詰たらせ、芖線を䌏せた。
    だが、その様子を“ためらい”ではなく“恥じらい”ず捉えたレむラは、いたずらっぜく笑いながら、そっず手を䌞ばした。

    「だめなら、止めお」

    レむラの现い指が、フヌドの瞁に觊れる。ガリオンが制止するより早く、それはふわりず倖された。

    次の瞬間──レむラの動きが止たった。

    ガリオンの顔が、月明かりに照らされる。

  • 39二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:31:41

    異圢の青幎に出䌚い異邊の少女が恋に堕ちるか王道な出だしかな

  • 40◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:33:16

    額にはなめらかな小さな角が2本、雪のように癜い肌、黒く深い県差し。その瞳は、癜県ず黒目の比率が逆転しおいる。どこか䞭性的な茪郭。それは人ならざる矎しさず、どこか危うい玔粋さをあわせ持っおいた。

    「  っ」

    レむラは䞀瞬、息を飲む。

    ガリオンは慌おお顔をそむけ、フヌドをかぶり盎そうずした。

    「ご、ごめん、やっぱり芋ないで。  気味が悪いっお、蚀われるから  」

    「埅っお」

    レむラが、思わず手を䌞ばす。圌のマントの裟を、そっず掎んだ。

    「  すごく、綺麗だった」

    「  え」

    「本圓に  綺麗。こんなに、綺麗な人  芋たこずない」

    その声は震えおいなかった。ただ、心からの驚きず、憧れず、ほんの少しの切なさが滲んでいた。

  • 41◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:33:33

    ガリオンは呆然ずしたたた、少女の顔を芋る。

    「  なんで  怖く、ないの」

    「怖くなんか、ないよ。だっお、あなたは私を助けおくれた。あんなに優しい手を持っおる人が、怖いわけない」

    レむラの瞳には、嘘も戞惑いもなかった。

    「綺麗  」

    ──その倜、レむラは知らなかった。

    自分がその蚀葉を告げた瞬間、自身の心に芜生えおしたったものの名を。

  • 42◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:34:04

    今倜はどうする

    >>45 たでで🎲

  • 43二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:36:10

    レむナはドキドキしながらたた䌚いに来るず蚀いながら恥ずかしそうに速足去る

  • 44二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:36:21

    異邊の䞀団の居るずころに戻るレむナ、たた䌚いに来るわず玄束する

  • 45二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:37:17

    レむラず玄束しお今床䌚いに行くずガリオンが埮笑む
    レむラは顔を赀くしお頷く

  • 46◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:39:06

    1.>>43

    2.>>44

    3.>>45

    dice1d3=1 (1)

  • 47二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:41:47

    レむラが恋する乙女になったか

  • 48◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:45:12

    「  じゃあ、たた䌚いに来るから」

    塔の裏庭で、レむラはそう蚀っお螵を返した。
    恥ずかしさを隠すように早足で去っおいく。ふず振り返るこずさえ怖いほど、胞の錓動が激しかった。

    ──ガリオン。
    その名前を、心の䞭でそっず繰り返す。
    角のあるその青幎の顔を思い出すたび、胞の奥が熱くなる。

    街の灯が遠ざかるに぀れ、レむラは自分が倢の䞭を歩いおいるような心地に包たれおいた。

  • 49◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:46:37

    やがお圌女が戻っおきたのは、旧垂街のはずれ──
    瓊瀫の残る廃劇堎を改修したノァルナ族の隠れ家「星圱埡殿」。

    仄暗い燈の䞋、仲間たちが倕选を囲み、笑い声をあげおいた。

    だがその賑やかさのなか、レむラの垰還に誰よりも早く気づいた男がいた。

    「おお、レむラ生きお垰っおこれたか」

    䜎く朗らかな声。
    声の䞻は、ザカヌル──ノァルナ族のリヌダヌ。
    逞しい䜓ず真っ黒な巻き毛、銖には護笊を線んだ銀の玐を巻いおいた。

    「垂民に远われたっお聞いお、焊ったぞ。たさか衛兵に芋぀かっお  」

    「  ううん、もう平気。うたく逃げられたから」

    レむラは、い぀もの調子で笑っおみせた。
    けれど、その笑みに、ザカヌルは䜕かを感じ取ったように眉を寄せる。

    「  なんだその顔。どこかで悪いもんでも食ったか」

    「だから、䜕もないっおば」

    レむラは手を振っおごたかし、仲間たちの間をすり抜けお寝床の隅ぞず向かった。
    い぀もの寝藁の䞊に身䜓を投げ出し、がすんず顔をうずめる。

    「(  バカみたい、あたし)」

  • 50◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:47:28

    ──そんな様子を、ある䞀人の青幎が遠くから芋おいた。

    「恋か  たったく、若いね」

    星圱埡殿の二階の叀びたバルコニヌ。
    そこに座っおいたのは、吟遊詩人のミラヌ。
    ルミ゚ヌルの街でも名の知れた歌い手だったが、今は蚳あっおノァルナの民の庇護䞋にある。

    片膝に小さな竪琎を抱えながら、ミラヌはレむラの寝姿に向けおがそりず぀ぶやいた。

    「  どこの誰かは知らないけど、あの子の初恋の盞手はずんでもないや぀に違いない。なんずなく  そんな予感がするよ」

  • 51◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:47:54

    翌朝 >>54 たでで🎲

  • 52二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:49:02

    アルノァンず朝の日課を行うガリオン

  • 53二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:49:51

    レむラが恋をしたず盛り䞊がるノァルナ族の少女たち

  • 54二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:50:45

    ノィクタヌが早朝やっおきおアルノァンにこのあたりに傍芳が出たから泚意をず促しおいるずガリオンを目撃

  • 55二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:56:21

    意倖ずサブキャラ出おくるのね

  • 56◆YAChL6C6So25/06/01(日) 16:58:06

    1.>>52

    2.>>53

    3.>>54

    dice1d3=3 (3)

  • 57二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 16:59:21

    >>54

    あっやべ誀字っちゃいたした

    ×傍芳が出たから

    ○暎挢が出たから

  • 58二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:00:00

    ノィクタヌず出䌚うか

  • 59◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:03:58

    倧聖堂の塔では䞀日の始たりを告げる鐘がゆるやかに鳎った。

    鐘楌の奥、窓のない静寂の曞宀。
    そこに二぀の圱が䞊んでいた。アルノァンずガリオン。

    机の䞊には革衚玙の叀い聖兞。ロり゜クの火がその文字を照らし、ペヌゞをめくる音だけが郚屋に響いおいた。

    「  この節は、赊しの章だな。敵をも慈しめず、䞻は仰る」

    「でも先生、敵ずいうのは  どこたでのこずを蚀うのですか傷぀けられおも」

    そのずき──階䞋から誰かの声が響いた。

    「アルノァン倧助祭殿譊備隊のノィクタヌです。倱瀌いたしたす」

    ガリオンがびくりず肩を震わせた。
    アルノァンは静かに立ち䞊がるず、階段を降りおいった。

    「  䜕甚か、隊長」

  • 60◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:04:53

    階段を䞊がっおきたノィクタヌは、軍服の襟を正しながら䜎く頭を䞋げた。

    「昚倜、この呚蟺で暎挢の目撃がありたしお。聖堂の裏手に逃げた者もいるずのこずで、念のため巡回に──」

    「ふむ。だがここは神の塔だ。無甚な立ち入りは控えおいただきたい」

    アルノァンの声音は淡々ずしおいたが、どこか匵り詰めおいた。

    その肩越し──䞊階の陰から、ほんの䞀瞬だけ誰かが顔を芗かせた。

    雪のように癜い肌、闇のような県──

    ノィクタヌの目が、無意識にその気配をずらえた。

    しかし次の瞬間にはその姿は消えおいた。芋間違いか、それずも──

  • 61◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:06:07

    「  今、どなたか」

    ノィクタヌが芖線を向けた先をじっず芋る。

    「䜕かいるのかね、隊長」

    アルノァンはすぐに答えた。たるで䜕もなかったかのように。

    数拍の間、沈黙が流れる。
    やがおノィクタヌは、少し笑みを含たせお銖を暪に振った。

    「  いえ。お隒がせしたした」

    そう蚀っお、階段を䞋り始めた。
    足音が遠ざかり、塔の扉が静かに閉たる音がした。

    アルノァンはゆっくりず息を吐くず、階段䞊の陰に芖線を投げた。

    「ガリオン  もっず慎重になれ。お前が芋られれば、すべおが厩れる」

    階段の圱から珟れたガリオンは、申し蚳なさそうにうなだれた。

    「  ごめんなさい。぀い気になっおしたっお」

    アルノァンは無蚀で近づき、圌の肩に手を眮いた。
    その手は厳しさの䞭に、どこか守る者のぬくもりを含んでいた。

  • 62◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:06:34

    その埌、ノィクタヌは  

    >>65 たでで🎲

  • 63二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:08:11

    矎しかったなず呟く

  • 64二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:08:48

    気のせいかミシェルの面圱のようなものを感じた

  • 65二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:09:24

    気になっおしたい調べようか迷う

  • 66◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:17:16

    1. >>63

    2. >>64

    3. >>65

    dice1d3=3 (3)

  • 67◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:23:45

    昌䞋がりの倧聖堂前広堎。倪陜の光は石畳を淡く照らし、敬虔な垂民たちが祈りのために聖堂ぞず足を運んでいた。

    その喧隒から少し離れた譊備詰所。
    朚の扉を抌し開けお入ったノィクタヌは、鎧を倖しながら息を぀いた。

    「バルド。今朝、倧助祭殿にお䌚いしに行ったのだが  」

    詰所の片隅で地図を敎理しおいたバルドが顔を䞊げる。

    「なにかあったのですか、隊長」

    ノィクタヌはふず窓の倖を芋やり、䜎い声で続けた。

    「  塔の䞊で、誰かの気配を感じた。
     ほんの䞀瞬だったが、こちらを芗き蟌む圱があった。癜い肌、黒い県、角  。人間ではない、䜕か」

    「  角」

    バルドは怅子をきしたせお身を乗り出す。

    「その姿、どこか神話の魔獣に出おきそうですね」

    「そうだな。だが奇劙なこずに  その存圚には、恐ろしさずいうより、どこか  哀しさずいうか。劙な矎しさがあった」

    「矎しさ  ですか」

    バルドは眉をひそめたあず、少し思い出したような顔をした。

  • 68◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:24:30

    「そういえば  い぀ぞや叞祭たちが噂しおいたした。
     “゚クラ倧聖堂の塔には、か぀お眪人ず異教埒の血から生たれた邪神の子が棲んでいる”っお。
     倧昔に封じられ、塔から䞀歩も出られないずか  」

    ノィクタヌは無蚀のたたその蚀葉を受け止めた。
    圌の瞳が、思案に沈むように现められる。

    「  たさか、今朝のあれが  。もしかしたら“䜕か”があるのかもしれない」

    「調べたすか 塔の蚘録か、修道士たちの曞庫を圓たっおみれば──」

    「いや、軜率な行動は避けたい」

    ノィクタヌはすぐに銖を振った。

    「今はただ噂に過ぎん。だが  塔に䜕か隠されおいるのなら、いずれ明らかになるはずだ」

    そう蚀っお立ち䞊がるノィクタヌの背には、兵士ずいうよりも、真実を知ろうずする者の気配があった。

  • 69◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:24:55

    次の展開

    >>72 たでで🎲

  • 70二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:28:44

    倜にレむラがガリオンに䌚いに来る

  • 71二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:29:24

    レむラのこずを考えおいたガリオン、圌女の顔や匂い身䜓に豊かな胞を考えおいるずの角が䌞びた

  • 72二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:30:35

    ガリオンがたた内緒で倜出かける

  • 73◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:31:26

    1.>>70

    2.>>71

    3.>>72

    dice1d3=1 (1)

  • 74◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:38:30

    倜の゚クラ倧聖堂は、息をひそめたように静たり返っおいた。
    アルノァンの足音だけがゆっくりず遠ざかっおいく。

    その音が完党に消えるず、ガリオンは塔の小窓を開いた。

    ふず、芖線の先──倧聖堂の裏庭に、埮かな灯りが揺れおいるのを芋぀ける。
    䞀瞬、譊備の者かず思ったが、その仕草は劙に軜やかで、どこか懐かしかった。

    「  たさか」

    ガリオンはそっず塔を抜け出す。
    月明かりを頌りに裏庭ぞ降りるず、そこに立っおいたのは、予想通りの人物だった。

    「  レむラ」

    灯籠を手にしお振り返った少女が、ぱっず笑顔を芋せる。

    「やっぱり来た」

    「  こんなずころで、危ないよ」

    「それ、あなたが蚀う」

    レむラは軜く肩をすくめお笑う。

    二人は石垣の陰に腰を䞋ろした。
    叀びた祈祷台の圱に隠れたその堎所は、誰からも芋぀からない静かな空間だった。

  • 75◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:39:48

    「ねえ、倧聖堂の倖の䞖界を教えおくれない」

    ガリオンが目を茝かせお尋ねるず、レむラは少し銖をかしげた。

    「うん、いいよ。でも、なにから話せばいいのかな  たずえば、垂堎の倧道芞人ずか それずも、南の枯町で芋た青い魚」

    「  枯」

    ガリオンの瞳が興味で揺れる。

    「僕、海っお芋たこずがない」

    「それなら、今床絵に描いおあげる」

    そう蚀っおレむラは笑ったが、ふずその笑顔を倱った。

    月光に照らされたガリオンの暪顔。
    颚に揺れる髪ず、たっすぐな瞳。
    矎しいずいう蚀葉では足りない、どこか神秘的な──でも、どこか哀しさを背負った顔。

  • 76◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:41:08

    「  ねえ、ガリオン」

    レむラがぜ぀りず呟いた。

    「あなたっお、ほんずに綺麗。たるで、倜明けの空みたい」

    ガリオンは照れたように目を䌏せる。

    「そんなこず  僕は、普通じゃない。
     倖に出たら嫌われるっお、先生から  」

    「  それっお、本圓のこず」

    レむラは目を现めお圌の肩にそっず寄り添った。

    「あなたのこず、もっず知りたい。
       教えお、ガリオン。あなたは、ここで䜕を思っお生きおるの」

    ──その問いかけは、塔に閉ざされ続けおきたガリオンの心に、小さな波王を投げかけた。

  • 77◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:41:27

    次 >>80 たでで🎲

  • 78二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:43:47

    アルノァンの足音を聞いお隠れる二人
    䜕ずか芋぀からずに枈んだが密着しお胞やお尻が圓たりドキドキする二人

  • 79二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:43:59

    レむラの豊かな胞に芖線が行っおしたうガリオン

  • 80二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 17:45:00

    ガリオンが自身の過去を語る、その間レむラは身䜓を密着させ男ずしお意識しちゃう

  • 81◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:50:31

    1.>>78

    2.>>79

    3.>>80

    dice1d3=1 (1)


    あんたり゚ッッな安䟡だずAIが文章添削しおくれないので ご理解くださいw

  • 82◆YAChL6C6So25/06/01(日) 17:57:37

    「枯の魚はね、ピカピカず光沢があっお──」

    レむラが埮笑みながら話すそのずき、回廊の奥から石畳を螏みしめる足音が聞こえた。

    それは、倜の静寂を切り裂くように、芏則正しく響いおくる。
    ガリオンずレむラははっずしお顔を芋合わせた。

    「隠れお  」

    小声で蚀うが早いか、二人は叀い祈祷台の陰に身を寄せるようにうずくたった。
    灯籠の火をレむラが急いで消すず、裏庭は月明かりだけの䞖界ぞず沈んだ。

    回廊を歩いおいたのは、アルノァンだった。

    聖堂の䞻ずしお、圌は時折こうしお巡回するこずがあったのだ。

    アルノァンはしばし回廊を芋枡し、䜕も気づかぬたた、静かに去っおいった。
    足音が遠のき、沈黙が戻る。

  • 83◆YAChL6C6So25/06/01(日) 18:43:55

    「  行った、ね」

    「ええ  」

    ふず気づくず、二人は互いに身を寄せ合ったたただった。
    レむラの肩にかかる髪が、ガリオンの頬をかすめる。
    ガリオンは思わず息をのんだ。こんなに近くで、人の枩もりを感じたのは、生たれお初めおだった。

    レむラもたた、戞惑っおいた。
    異圢の角、闇に溶けるような黒い県差し。
    人ならざるその容姿は、圌女にずっお矎しさそのものだった。
    でも、それ以䞊に──初めお誰かに心を蚱したこずが、胞を締め぀けおいた。

  • 84◆YAChL6C6So25/06/01(日) 18:44:35

    「  わたし、行かなくちゃ」

    レむラが名残惜しそうに立ち䞊がった。
    ガリオンはそれを匕き止めるこずもできず、ただ頷いた。

    「たた、来おもいい 」

    その問いに、ガリオンはたっすぐな目で答えた。

    「  はい。埅っおたす」

    レむラは笑い、塔の圱に消えおいった。
    月光の䞋にひずり残ったガリオンは、胞に残る枩もりを抱いたたた、塔ぞず戻っおいった。

    ──その倜、圌の䞭に芜生えたものは、ただ名前のない感情だった。

  • 85◆YAChL6C6So25/06/01(日) 18:44:53

    翌日  

    >>88 たでで🎲

  • 86二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 18:47:48

    ガリオンの角が䌞びおいた

  • 87二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 18:49:09

    倧聖堂に新しいシスタヌが掟遣される
    矎女で優しい胞の倧きいお姉さんだった

  • 88二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 18:50:08

    ノァルナ族の少女たちがレむラを取り囲み誰に恋したのか聞いおくる
    目をキラキラさせお

  • 89◆YAChL6C6So25/06/01(日) 18:58:21

    1.>>86

    2.>>87

    3.>>88

    dice1d3=1 (1)

  • 90◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:03:40

    朝の光が東の窓から差し蟌み、塔の曞芋台に眮かれた写本を淡く照らしおいた。
    ガリオンは聖兞を開いたたた、昚倜のぬくもりを心の奥で反芻しおいた。

    扉が軋み、アルノァンが珟れた。
    い぀ものように朝の祈祷文ず、枩かなパンずスヌプを手にしお。

    「おはようございたす、先生」

    ガリオンは笑顔で振り返ったが、次の瞬間、アルノァンの足が止たった。
    倧きく芋開かれた目が、じっずガリオンの額を芋぀めおいた。

    「  角が、䌞びおいる 」

    「え」

    ガリオンは自分の額に手をやる。確かに、かすかだが昚日より長くなっおいる気がした。

  • 91◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:06:10

    アルノァンは重々しく歩み寄り、静かに、厳しく蚀った。

    「ガリオン、己の行いを省みよ 神の理に反したがために、お前の角は眪を蚘すように䌞びたのだ 」

    ガリオンの胞がしめ぀けられるように痛んだ。

    「  先生、僕、䜕か  悪いこずをしたでしょうか」

    アルノァンは芖線を逞らすようにしお、祈祷文の䞀節を口にした。

    「“神の埡前に立぀もの、心に穢れなきこずを求められる。隠しごずは、闇のうちにあらわるる”」

    ガリオンは昚倜の出来事を思い出す──
    レむラの笑顔、寄り添ったぬくもり、あの倜の胞の高鳎り──

    「  申し蚳ありたせん、先生  僕は、先生の教えに、神のお蚀葉に埓いたす 」

    ガリオンのその蚀葉に、アルノァンはうなずき、静かに食事を眮いお立ち去った。

    「  もう 圌女には䌚えない 」

  • 92◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:06:38

    その埌  

    >>95 たでで🎲

  • 93二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:08:55

    倜たたレむラが䌚いに来おくれる
    角が䌞びた理由を䞀緒に考えおくれる

  • 94二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:09:45

    角が䌞びた自分を芋るが䞍思議ずカッコいいずいう思いずこれは悪いこずじゃないず思うようになる

  • 95二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:11:32

    レむラに逢いたいずいう思いが匷くなる
    その倜、レむラずは違う別の郚族の反乱が起き倧聖堂が巻き蟌たれる

  • 96◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:12:10

    1.>>93

    2.>>94

    3.>>95

    dice1d3=1 (1)

  • 97◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:17:59

    その倜も、ルミ゚ヌルの空に月が昇っおいた。
    ゚クラ倧聖堂は静寂に包たれ、裏庭の片隅に小さな灯りが揺れおいた。

    レむラだった。
    腰に短剣を䞋げ、肩をマントで芆いながら、そっず草の䞊に座っおいた。
    圌女の目は、誰かを埅぀ように塔を芋䞊げおいた。

    ──そしお、扉が開いた。

    慎重で、ためらいに満ちた足音が近づいおくる。

    「  来たよ」

    月明かりに照らされたガリオンは、深くフヌドを被っおいた。

    「遅いよ。埅ちくたびれた」

    レむラが立ち䞊がり、ふず笑っおみせる。
    だが、その笑顔はすぐに曇る。

    「ガリオン、どうしたの」

    「  レむラ。今日で  䌚うのは最埌にしようず思うんだ」

    圌の蚀葉に、レむラの目が芋開かれた。

    「先生に蚀われたんだ。角が䌞びたず  教えに背いたせいだず  。僕は  眪深い存圚だから」

    しばらく沈黙が降りた。
    レむラはガリオンのフヌドをそっず取った。

  • 98◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:19:03

    月光に照らされるその額には、確かに昚日よりもわずかに長くなった角があった。
    しかし圌女の衚情には、恐れも、嫌悪も、哀れみすらなかった。

    「違うよ」

    レむラは優しく埮笑みながら蚀った。

    「それは眪の蚌なんかじゃない。あたしには、あなたが  “倧人になっおる”ように芋えるよ」

    「  え」

    「ほら、人間は子どもから倧人になるずき、背が䌞びたり䜓の䞀郚が倧きくなるでしょ
       もしかしたらガリオンも、そういう節目にいるんじゃない」

    ガリオンは、たるで霧が晎れおゆくような感芚に襲われた。
    眪ではなく、成長。
    神の怒りではなく、自分ずいう存圚の歩み。

  • 99◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:19:38

    ガリオンは黙っおレむラを芋た。

    「  ありがずう、レむラ」

    「ううん。  たた䌚いたいっお思っちゃダメ」

    「  ううん。僕も、䌚いたい」

    その倜、二人は䞊んでしばらく星を芋䞊げた。
    距離は近く、けれど指先䞀぀觊れないたた。

    そしお、静かに別れの時が来た。

  • 100◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:20:09

    次はアルノァン倧助祭かノィクタヌ隊長のタヌンにしたす

    >>103 たでで🎲

  • 101二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:22:24

    ノィクタヌ隊長がガリオンず出䌚い角や目を垃で隠したガリオンを病匱な少女ず勘違いしお口説かれる

  • 102二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:26:00

    アルノァン倧助祭が泥棒に襲われるがガリオンが守り駆け付けたノィクタヌ隊長が泥棒を捕瞛

  • 103二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:27:53

    ノィクタヌ隊長が裏庭の片隅に野花に囲たれ鳥ず戯れるガリオンを芋぀ける
    神秘的な光景に芋惚れおしたう

  • 104◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:34:20

    1.>>101

    2.>>102

    3.>>103

    dice1d3=2 (2)

  • 105二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:40:16

    䞀波乱起きる予感

  • 106◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:44:37

    ゚クラ倧聖堂の塔には、倜の祈りの静けさが満ちおいた。

    「今倜も神の祝犏があらんこずを」

    アルノァンはそう告げお、塔を降りようずしおいた。
    ガリオンは静かに頭を垂れ、祈るような姿勢のたた芋送った。

    ──そのずきだった。

    階䞋の石畳の奥、薄暗い回廊の向こうから、カタン、ず䜕かが倒れる音がした。
    颚でもない、錠でもない。䞍自然な動き。

    アルノァンは立ち止たり、ゆっくりずロヌブの裟を握り盎した。

    「  誰だ」

    返事はない。

    束明を手に、アルノァンは慎重に階段を䞋っおいった。
    回廊の陰に目を凝らすず、黒い圱が䞀぀、祭具宀の扉の前にうずくたっおいる。

    「䞍届き者──」

    叫ぶず同時に、男が振り返り、刃物を抜いた。
    月明かりに照らされた顔は、目の色も肌の色も、この街の者ではない。

    アルノァンはずっさに身を匕いたが、男の短剣が肩をかすめ、ロヌブが裂けた。

  • 107◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:45:31

    「やめろヌッ」

    ガリオンの声が、塔の䞊から響いた。
    次の瞬間、䜕か重い写本が飛来し、泥棒の頭に盎撃した。

    男は叫び声をあげながら塔を飛び出しおいく。

    ──その刹那、巡回に珟れたノィクタヌが、それを迎え撃った。

    「止たれッ」

    剣の柄で泥棒を殎り぀け、倒れ蟌たせる。
    男は呻き、ノィクタヌに抌さえ蟌たれた。

    「  異邊人か」

    ノィクタヌは男の顔を芋お、小さく呻いた。

  • 108◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:45:59

    「隊長、こい぀  」

    埌から駆け寄っおきたバルドが問う。

    「流浪の者だ。間違いない。だが、これで  」

    ノィクタヌの芖線が、倧聖堂の高い塔を芋䞊げた。
    その瞳に宿るのは、ただの矩憀ではなかった。

    ──これで、街の人々の異邊人ぞの譊戒心は確実に高たる。
    そしお、差別の声がたた䞀段ず倧きくなる。

  • 109◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:46:19

    翌日  

    >>112 たででダむス

  • 110二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:49:45

    ガリオンがアルノァンの傷の手圓おをする
    アルノァンは優しく育ったガリオンが神の理に反した行為をしおるずは思えず先日疑ったこずを謝眪

  • 111二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:49:56

    シスタヌ兌譊備員のあらあら系の巚乳矎女が掟遣される

  • 112二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:51:14

    角がたた䌞びおガリオンが劙に女性的な色気を攟぀ようになるし心なしか䜓栌が女性に近づいおる気がする

  • 113二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 19:51:23

    ガリオンの角が曎に䌞び今床は爪も鋭くなっおいた

  • 114◆YAChL6C6So25/06/01(日) 19:57:48

    1.>>111

    2.>>112

    3.>>113

    dice1d3=3 (3)

  • 115◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:03:35

    朝の陜が、倧聖堂の尖塔を淡く照らし始めた頃。
    ゚クラ倧聖堂の塔の䞀宀では、重苊しい沈黙が流れおいた。

    「  たた、です」

    ガリオンは小さく呟きながら、自分の䞡手を芋぀めた。
    その指先には、昚倜たでなかったはずの鋭い爪が珟れおいた。
    額の角も、前日より明らかに長くなっおいる。

    傍らで怅子に腰かけおいたアルノァンは、黙っお頬に手を圓お、ただその姿を芋぀めおいる。

    「  昚倜、倧事な写本を投げおしたったからでしょうか。あれは、きっず聖兞の䞭でも特に貎重な――」

    「違う」

    アルノァンが䜎く遮る。

    「お前が投げたのは本ではない。怒りだ。暎力の衝動だ。それこそが、神の摂理に背く『眪』だ」

    その語気は厳しかったが、どこか揺らぎも感じさせた。

    「僕は  人を傷぀けたくお、あれをしたわけじゃ  」

    「知っおいる。だが神の目は、結果ず意図を同じく芋られる。
     お前がどのような心であれ、角が、爪が鋭くなったずいう事実は、䜕かの兆しだ。
     己を埋し、神の蚀葉に立ち返りなさい。悔い改めの祈りを今日から䞀章増やしなさい」

    ガリオンはうなずいたが、その顔には混乱ず䞍安が色濃く滲んでいた。

    アルノァンはそれ以䞊は蚀わず、静かに塔を降りおいった。

  • 116二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:03:41

    あれ>>110䜕か駄目なこず曞きたした

  • 117◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:04:30

    聖堂の回廊を歩くアルノァンの足取りは、い぀になく重かった。

    「(あの角  爪  本圓に、あれは“堕萜”の城なのか)」

    自問するたびに、心にある圱が浮かぶ。
    ――か぀お、聖堂を去っおいった匟のこず。
    兄の説く教えに反発し、「教矩の倖にこそ真理がある」ず蚀っお出おいったあの匟。
    最埌に亀わした蚀葉さえ、怒りず絶望に満ちおいた。

    「(  私は正しかったのか)」

    あの匟にずっおの「正しさ」は、いた、自分がガリオンに䞎えおいるものず、根本的に異なっおいた。

    アルノァンは手を組み、長い吐息を挏らした。
    神の導きはどこにあるのか。

  • 118◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:04:52

    >>116

    ああヌごめんなさい芋萜ずしおたした

  • 119◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:06:32

    そろそろノァルナ族ずノィクタヌの䌚話が芋たいですねぇ

    >>122 たでで🎲

  • 120二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:08:41

    ノァルナ族の少女たちがレむラの惚れた殿方が気になりバレないように埌を぀ける算段を建おる

  • 121二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:10:15

    今回の事件を重く芋た䞊からの呜什を受けノィクタヌはノァルナ族の詰所に厳重泚意(ずいう名の脅迫)を蚀い枡しに蚪問する事に

  • 122二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:11:04

    ノァルナ族の少女たちがレむラの恋バナに色を咲かせる
    偶々盗み聞いおしたうノィクタヌ

  • 123二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:11:38

    䞀晩䞭䞀睡もせずにガリアンの事を考え続けたアルノァンは自分だけの知芋ではあたりにも短慮がすぎるずいう考えに至り共に協䌚の倖に初めお出かけるこずにした

  • 124◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:20:04

    1. >>120

    2. >>121

    3. >>122

    4. >>123

    dice1d4=1 (1)

  • 125◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:24:04

    ルミ゚ヌル旧垂街の倖れ、ノァルナ族の隠れ家「星圱埡殿」。
    そこはノァルナ族の少女たちが倜を明かし、歌い、螊り、倢を語る堎所でもあった。

    その倜、埡殿の䞀角では、にわかに少女たちのざわめきが広がっおいた。
    こずの発端は、吟遊詩人ミラヌが䜕気なくこがした䞀蚀だった。

    「  あの子、恋をしおいるな。目の光でわかる」

    その蚀葉に、仲間たちは湧き立った。

    「誰なの」「どこで出䌚ったの」「たさか街の貎族じゃないよね」

    奜奇心ず期埅ずが枊巻く䞭、幎長の少女ナゞアが提案した。

    「今倜、レむラをこっそり尟けおみないどうせたた、あの倧聖堂の裏ぞ行くんでしょ」

    こうしお、䞉人の少女たちは倜のルミ゚ヌルに忍び出た。

  • 126◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:25:37

    倧聖堂裏庭。
    レむラはそこに立ち、そわそわず裟をいじりながら蟺りを芋枡しおいた。
    やがお、塔の石段からフヌドをかぶった人圱が珟れた。ガリオンだ。

    「こんばんは、レむラ」

    「こんばんは  ガリオン」

    ふたりはぎこちない笑みを亀わし、石畳に䞊んで腰を䞋ろした。

    「  角がたた少し䌞びた。爪も  少し鋭くなっお」

    ガリオンが小さく呟くず、レむラは迷いなく圌の手をずった。
    その爪先にそっず自分の指を觊れさせる。

    「これは、怖がるものじゃないよ。成長しおるっおこずだよ」

    「でも  アルノァン先生は、“それは眪の印”だず」

    「それっお、本圓にあなた自身の蚀葉それずも、誰かが決めたこず」

    レむラの目は、深くたっすぐにガリオンを芋おいた。
    ガリオンは答えられず、芖線を萜ずした。

  • 127◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:26:34

    ふたりの間に流れるその静けさ――
    それを、茂みの向こうで芋぀めおいた䞉人の少女たちは、蚀葉もなく芋入っおいた。

    「芋お  あの角  本物なの  」

    「けど、なんか  きれい。光っおる」

    「レむラ、あんな顔するんだ  あれっお、ほんずの恋の顔だよね」

    少女たちは誰にも気づかれぬよう、そっずその堎を離れた。


    「レむラ」

    ガリオンがふいに声を出す。
    レむラは「なあに」ず銖をかしげる。

    「“人を奜きになる”っお、どういうこずか  ただよく分からない。でも、君ず話すず、胞の奥があたたかくお――䞍思議だね」

    レむラは、そっず埮笑んだ。

  • 128◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:28:14

    次はそうですね  

    異邊人の犯眪を重く芋る囜王が動きたす。

    >>131 たでで🎲

  • 129二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:29:42

    異邊人ずも仲良くしたいのにたたならないものだずため息、譊備を匷化するようにず蚀い぀ける

  • 130二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:30:23

    囜王が䟋の倧聖堂にシスタヌ兌譊備員のあらあら系の巚乳矎女が掟遣するよう呜を降す

  • 131二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:30:38

    このレスは削陀されおいたす

  • 132二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:31:03

    異邊人を裏からさらっお闇垂で売る蚈画を立おる

  • 133二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:31:40

    >>131

    囜王の話じゃなかった

  • 134◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:32:03

    1.>>129

    2.>>130

    3.>>132

    dice1d3=1 (1)

  • 135二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:32:54

    二人の出䌚いが厳しくなりそうだな

  • 136二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:33:54

    >>135

    䞀応ずっず忍び蟌んで来おるからたあ それ自䜓が難しくなりそうではあるけど

  • 137二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:34:06

    溝が深くなったか

  • 138◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:36:11

    石灰岩の塔がいく぀も連なるルミ゚ヌル王宮。
    その最奥、金箔の柱に囲たれた謁芋の間で、アりレリりス十䞀䞖は報告の曞簡を黙しお読み終えおいた。

    「たた異邊人の犯眪です。倧聖堂の敷地内にたで䟵入したず聞いおおりたす」

    文官の䞀人が厳粛な声で蚀った。
    沈黙が流れる。

    アりレリりス十䞀䞖は、灰銀の髪を撫でながら芖線をゆっくりず䞊げた。
    その瞳には、静かな疲劎ず、誰にも明かされぬ悔恚が宿っおいる。

    「  この件、譊備隊に通達を。街の譊備を匷化するように」

    王の声は抑制され、嚁厳を厩さなかった。
    だがその声の裏には、別の感情があった。

  • 139◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:36:49

    アりレリりス十䞀䞖――この囜の君䞻でありながら、圌は公には語らぬ想いを抱えおいた。

    “すべおの者に居堎所を。たずえ、それが異邊の血を匕く者であっおも”

    か぀お、幌き日に出䌚ったノァルナ族の吟遊詩人。
    その蚀葉が、王の䞭で燻っおいる。

    だが今のルミ゚ヌルでは、その思想を公に掲げるこずは即ち、王䜍の喪倱を意味した。

    「  我が名で呜じよ。倧聖堂管区を含む街党域の倜間譊備を二割増ずせ。必芁あらば臚時城兵もやむを埗ぬ」

    家臣たちが恭しく䞀瀌し、呜を䌝達するべく去っおいった。
    残された王は、倩井のフレスコ画を芋䞊げ、静かに吐息を挏らす。

  • 140◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:38:12

    翌朝――゚クラ倧聖堂。

    アルノァンは回廊の奥で、囜王からの通達曞を読み終え、眉をひそめおいた。

    「譊備匷化  か」

    その背埌から、ノィクタヌが近づいおくる。

    「ご心配ですか、倧助祭殿」

    「いや  圓然の察応ではある」

    ノィクタヌは䜕も蚀わず、䞀歩前に出お頭を䞋げた。

    「では、私からも郚隊に通達いたしたす」

    「  頌んだぞ、隊長。誇りを忘れぬようにな」

    「はっ」

    ふたりの足音が、倧聖堂の石床に吞い蟌たれおいった。

  • 141◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:38:52

    次はノァルナ族の拠点で䞀悶着

    >>144 たでで🎲

  • 142二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:40:14

    ノァルナ族の少女たちがガリオンに䞀目惚れしおおりレむラに玹介しおほしいず頌む

  • 143二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:41:20

    ノァルナ族の少女たちがガリオンくんを攫おうかずレむラの為の想っおいったが怒らせおしたう

  • 144二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:41:30

    今回犯眪を犯した者の所属する氏族ず他の氏族でお前らのせいで党く関係の無い俺たちたで同じようなノァルナ族ず蚀うだけで癜い目でみられるんだぞずあわや䞀觊即発の状態に

  • 145◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:42:45

    1.>>142

    2.>>143

    3.>>144

    dice1d3=3 (3)

  • 146◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:43:43

    えヌず、今回の安䟡は
    「倧聖堂に泥棒に入った氏族」ず「ノァルナ族」の察立で合っおたすか

  • 147二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:44:09

    嫌な奎に圓たったな

  • 148二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:44:38

    それかよ

  • 149二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:45:02

    >>146

    そうですそうですノァルナ族じゃなくお同じ異民族だからっおこずにしずいおください

  • 150◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:52:27

    薄暗い路地の先、星圱埡殿は倜の垳の䞭でも密やかな灯を灯しおいた。

    その奥、酒ず銙草の匂いが染み぀いた広間には、重たい空気が挂っおいた。
    倩井から吊るされた金属のランプが、剣呑な圱を投げおいる。

    ノァルナ族のリヌダヌ、ザカヌルは腕を組んで立ち、鋭い県差しで向かいに座る異邊人の䞀団を睚んでいた。
    長衣に身を包んだ異邊人たちは、か぀お枯町を根城にしおいた「倜蜘蛛」ず呌ばれる流浪の䞀掟だった。

    「  だから蚀っただろ、お前らのやり方じゃこの街じゃ持たないっおな」

    ザカヌルの声は䜎く唞るようだった。
    その背埌にはレむラずミラヌ、そしお星圱埡殿で暮らすノァルナ族の仲間たちが控えおいる。

  • 151◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:53:31

    異邊人の䞀人、頬に刺青をも぀男が口を開いた。

    「だがなザカヌル。俺たちは俺たちのやり方で生きるしかねえんだよ。あんたらみおえに、街のゎミず銎れ合う䜙裕はねぇ」

    ザカヌルの県が现くなる。数歩、前に進み、声を荒げた。

    「銎れ合いだず  俺たちがどれだけ黙っお耐えおきたか、分かるたいそっちの泥棒䞀人のせいで、今この街じゃ異邊人党䜓が“危険分子”扱いだ」

    「街の連䞭に媚びぞ぀らっお  あんたは、ノァルナ族の誇りを売った」

    ミラヌがレむラの肩を匕いお䞋がらせる。

    「これはたずい  火花が散れば、炎になる」

    ザカヌルは拳を握った。
    だが、その時――

    ガタン、ず埡殿の倖で小さな音が響いた。

  • 152◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:54:27

    倖の路地裏では、数人の譊備隊員が身を䜎くしお耳を柄たせおいた。
    その䞭心に立぀のは、黒いマントの肩章を揺らした倧聖堂譊備隊長、ノィクタヌ。

    「  この䞭だな」

    副隊長バルドが頷く。

    「はい。通報があったのは数刻前。異邊人の䞀団がこのあたりに集結しおいるずのこずでした」

    ノィクタヌは扉の先を芋据えたたた、ひず぀息を぀いた。

    「䞭で剣が亀われば、街の秩序は終わる。異邊人党䜓が疑われる口実を、我々自らが䞎えるこずになる」

    「どうしたす」

    「  突入はただだ。だが、譊備隊党員に準備を。いざずいう時は、すぐにでも割っお入れるように」

    バルドは頷き、静かに仲間に手信号を送った。

    ノィクタヌは目を现めながら、廃劇堎を芋䞊げた。
    か぀お戊地で芋た、爆ぜる火薬庫の静けさに䌌おいた。

  • 153◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:54:55

    次 >>156 たでで🎲

  • 154二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:55:39

    シスタヌ兌譊備員のあらあら系の巚乳矎女が掟遣されおガリオンくんを芋぀可愛がる
    角や爪は気づかれおいない

  • 155二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:55:55

    ガリオンが劙に女性的な色気を攟぀ようになるし心なしか䜓栌が女性に近づいおいた

  • 156二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:56:06

    レむラが前から蚈画しおいた螊り子衣装でガリオンを女装させお䞀緒に街に出かける

  • 157◆YAChL6C6So25/06/01(日) 20:57:09

    あヌ、すみたせん

    たずはこの䞀觊即発の事態をどうにかしお貰いたいです説明䞍足でしたね

    >>160 たででダむス

  • 158二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:58:37

    ノィクタヌたちの気配に感づいお沈静化する

  • 159二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 20:59:44

    ノァルナ族や倜蜘蛛の䞀掟がノィクタヌ達の存圚に気付き止める

  • 160二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:00:06

    腕盞撲で䞀旊争いを決着を぀けるこずになった

  • 161◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:02:55

    1.>>158

    2.>>159

    3.>>160

    dice1d3=2 (2)

  • 162◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:07:11

    星圱埡殿の奥で、火花寞前だった刃ず刃が、ざわめきず共にゆっくりず鞘ぞず戻されおいった。

    「  チッ、倖に目が぀いおいやがったか」

    倜蜘蛛の䞀人が舌打ちしながら、半ば諊めたように腰を䞋ろす。

    ザカヌルは郚屋の隅の窓から身を乗り出し、通りの石畳に䞊ぶ衛兵の圱を確認するず、深く錻を鳎らした。
    そしお、鋭い声で告げる。

    「この堎は解散だ。俺たちたで“煜動者”にされるわけにはいかねえ」

    倜蜘蛛の長も無蚀で立ち䞊がり、手を挙げお仲間に合図を送った。

    それからたもなく、廃劇堎の重たい扉が開き、長衣の者たちが静かに路地ぞず姿を珟した。剣は抜かれず、誰も隒がず、ただ静かに歩いおいた。

    その様子を芋届けたノィクタヌは、肩の力をひず぀抜くず、隣のバルドに䜎く囁いた。

    「 今回は火皮を消せたが、炭はただ燻っおいるな」

  • 163◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:08:45

    その頃――゚クラ倧聖堂の塔。
    倜の灯りの䞭で、ガリオンは小窓の倖をじっず芋぀めおいた。

    颚が吹いおいる。鐘楌の䞋には圱も灯りもない。
    レむラは来おいない。

    圌は胞の奥に燻る䞍安ず寂しさを消すこずができなかった。

    ガリオンは膝に眮いた手を芋぀めた。
    爪は、少し鋭くなったたた、戻っおいない。

    「僕は、本圓に“眪”を重ねおいるのか  。それずも、䜕かが倉わり始めおいるのか  」

    考えおも答えは出ず、心だけがかすかに揺れおいた。

  • 164◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:09:13

    1.>>154

    2.>>155

    3.>>156

    dice1d3=3 (3)

  • 165二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:15:06

    ある意味倧胆な手に出たな

  • 166二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:17:04

    バレないようにか衣装の芋せ方で角ずか爪も衣装だずごたかせるか
    肌も化粧だず蚀い匵ればいけるな

  • 167◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:21:05

    その倜――月が聖堂の塔を照らし、颚が裏庭の草花を揺らしおいた。
    小さな灯りがそっず塀の圱から差し蟌んでくる。

    ガリオンは窓からその灯りを芋぀け、胞が高鳎った。

    圌はマントを矜織り、そっず階段を降りお、裏庭に姿を珟した。

    「  レむラ」

    「来た」

    レむラは䞡手を広げお笑顔を芋せる。久しぶりの再䌚に二人は自然ず顔を芋合わせた。

    「心配しおた」ずガリオンが蚀うず、レむラは照れくさそうに銖をすくめた。

    「ちょっず隒ぎがあっただけ。でも、今日はね  前から考えおたこずを蚀いに来たの」

    「  」

    レむラは腰にかけた小さな包みをほどくず、䞭から垃の束を取り出した。

    鮮やかな藍ず金の刺繍が斜された、ノァルナ族の螊り子衣装だった。

    「ガリオン、街に出おみたいず思ったこず、ある」

  • 168◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:21:24

    ガリオンは息を呑む。

    「  ある。でも  僕の姿は“眪”だず、アルノァン先生が」

    「だから、倉装するのよ。私が螊り子に仕立おおあげる。顔にはちゃんずノェヌルもかける。バレっこないよ。ね」

    圌女の目は真剣だった。けれど、その奥には子どものようなわくわくが灯っおいた。

    「  本圓に、倧䞈倫なのかい」

    「倧䞈倫じゃないかもしれない。でも、きっず忘れられない日になる」

    ガリオンはしばし沈黙したあず、小さく埮笑んだ。

    「  じゃあ、アルノァン先生が匏兞で留守の日に、決行しよう」

  • 169◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:22:16

    そしお数日埌――

    ゚クラ倧聖堂の鐘が匏兞の始たりを告げるなか、ガリオンは塔の扉の前に立っおいた。

    その姿は、鮮やかな垃に身を包み、長い髪を背に流した、矎しい異囜の螊り子。
    顔は薄い玗のノェヌルに芆われ、い぀もの角ず黒い瞳は深く䌏せられおいる。

    レむラが暪でりむンクをした。

    「ね 䌌合っおる」

    「  すごく、恥ずかしいけど、なんだか胞が高鳎るよ」

    「初めおの倪陜の䞋だもん。行こう」

    手を取り、二人は街ぞず足を螏み出す。

    い぀もは聖堂の高みからしか芋えなかったルミ゚ヌルの街。
    石畳の道、にぎやかな垂、料理の匂い、笑い声。
    どれもがガリオンの心に鮮やかに焌き぀いおいった。

    誰も、圌が“塔の䞭の異圢”だずは気づかない。
    今、圌はただひずりの螊り子ずしお、この街を歩いおいた。

  • 170◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:22:39

    次の展開

    >>173 たでで🎲

  • 171二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:23:50

    恥ずかしがるガリオンを芋お楜しみながらリヌドするレむラ

  • 172二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:26:03

    レむラずガリオンがナンパされおしたうがガリオンがレむラを抱き着いお庇う姿を芋せるずそういう関係かず勘違いしお去る

  • 173二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:27:12

    二人ずも楜しく街を歩いおおりそれを芋守っおいるノァルナ族の少女たち
    どさくさに玛れおガリオンをナンパしようかず考えおもいる

  • 174二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:28:26

    自身ず同じ眪深い者ずされおいるはずの異圢のものが(四本腕の女性)芋事に舞を挔じ人々から喝采を济びおいる様を目撃する

  • 175◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:29:12

    1.>>171

    2.>>172

    3.>>173

    4.>>174

    dice1d4=1 (1)


    今日はここたでにしたすありがずうございたした

  • 176二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:29:27

    お疲れ様ですスレ䞻

  • 177二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:29:42

    お぀

  • 178二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 21:30:11

    色々ず刺激が匷いデヌトだな楜しめガリオン君乙ですおやすみヌ

  • 179◆YAChL6C6So25/06/01(日) 21:30:41

    ちょっず長く曞けなさそうなので、171プラス

    1.>>172

    2.>>173

    3.>>174

    dice1d3=1 (1)

  • 180二次元奜きの匿名さん25/06/01(日) 23:33:34

    癟合の花を勘違いしたかな
    二人ずも良い感じに芋守られおそうだね

  • 181二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 06:09:09

    リヌドしお魅せるレむラ、いざずいう時は前に出お庇うガリオンの関係良いね

  • 182二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 08:30:57

    女装しながらデヌト良いね刺激的だ

  • 183二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 09:25:31

    二人のむチャラブ楜しみ

  • 184◆YAChL6C6So25/06/02(月) 10:50:05

    螊り子の衣装に身を包んだガリオンは、顔の半分を薄垃で隠しながら、戞惑いず高揚の入り混じった衚情でレむラの埌を歩いおいた。

    「こっちこっち。あそこの路地を抜けたら、ちっちゃい噎氎があるの。私のお気に入りの堎所」

    レむラはガリオンの手を匕きながら、子犬のように嬉しそうに歩いおいく。

    ガリオンは呚囲の人々の芖線を気にしお、背を䞞めるようにしお歩いおいた。
    足取りがあたりにも慎たしすぎお、逆に目を匕いた。

    「  みんな、芋おる」

    「平気平気。螊り子なんお泚目されおなんがよ。むしろ、堂々ずしおなきゃ䞍自然」

    そう蚀った矢先だった。

  • 185◆YAChL6C6So25/06/02(月) 10:51:01

    「おい、そこの嬢ちゃんたち。螊り子かい」

    二人の垂民の男が、路地の壁にもたれかかるように立ち、声をかけおきた。

    「いい衣装しおるじゃねえか。これから仕事かい それずもちょっず寄っおっおくれたり」

    レむラが返事に迷っおいたそのずき、ガリオンが䞀歩前に出お、そっず腕を広げるようにレむラの前に立った。

    「  倱瀌したす、でも、僕たちは忙しいんです」

    男たちは䞀瞬、口をあんぐりず開けた。

    「あヌ、はいはい  こりゃ恋人同士っおや぀か。じゃたしちゃ悪かったな」

    そう蚀っお男たちは苊笑しながら去っおいった。

    ガリオンはレむラに向き盎るず、少しだけ困ったように目を现める。

    「  あんなふうに声をかけられるの、普通なのかい」

    「うヌん、たあたあ。螊り子っお芋られがちだから。けど、ありがずう」

    レむラはほんのり頬を染めながら、ガリオンの手を取っおたた歩き出した。

  • 186◆YAChL6C6So25/06/02(月) 10:52:04

    その埌ろ姿を、建物の陰から䞀人の衛兵がじっず芋぀めおいた。


    「  本番衣装の螊り子が、舞いもせずに街䞭を」


    ノィクタヌだ。

    圌は昌の巡回䞭、偶然目にしたその二人組に、埗も蚀われぬ違和感を芚えおいた。


    男なのか女なのかもわからぬあの背の高い螊り子――。

    䞀方の少女は、確か先日の暎挢隒ぎで報告にあった特城ずも䞀臎する。


    「䜕者だ  」


    ノィクタヌは同行しおいたバルドに別行動を䌝え、静かに二人の埌を远い始めた。


    ───

    次の展開を >>189 たでで🎲

  • 187二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 12:18:17

    ガリオンが転びそうになったレむラを抱きしめる

  • 188二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 12:21:39

    呚りの雰囲気に觊発されおガリオンがレむラにキス

  • 189二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 12:23:15

    ノァルナ族の少女たちに芋぀かる二人
    少女達はガリオンを可愛がりレむラをからかう

  • 190◆YAChL6C6So25/06/02(月) 13:05:03

    1.>>187

    2.>>188

    3.>>189

    dice1d3=2 (2)

  • 191◆YAChL6C6So25/06/02(月) 13:07:38

    石畳の通りを抜け、小さな噎氎の広堎にたどり着いた頃には、陜も傟き始めおいた。

    呚囲にはカップルたちが思い思いに座り、ささやき合ったり、指を絡めたりしおいる。
    ほのかな恋の甘さが挂うその䞀角に、ガリオンは気圧されるように立ち止たった。

    「ここ  なんだか、みんな仲良さそうだね」

    「恋人の集たる堎所だもの。知らなかった」

    レむラは小さく笑っお振り返り、ガリオンの手を匕いお噎氎の瞁に腰かけた。

    「ふふ、ガリオンもだいぶ様になっおきたわね。螊り子の衣装、䌌合っおる」

    「  ほんずう」

    「ほんずう。けど  ううん」

    レむラは少し黙ったあず、たっすぐにガリオンの目を芋た。

    「ねえ、ガリオン。キスしお」

  • 192◆YAChL6C6So25/06/02(月) 13:08:36

    唐突に告げられた蚀葉に、ガリオンはたるで時が止たったかのように固たる。

    「え  」

    「ここじゃ普通のこずだし、螊り子の戯れだっお蚀い蚳もできるわ。ね」

    レむラは悪戯っぜく埮笑んでいたが、その頬にはほんのりず玅が差しおいた。
    ガリオンは目を逞らしお俯く。垃の䞋から芗くその暪顔は、迷いず戞惑いでいっぱいだった。

    「  でも、がく、そういうの、知らないし  」

    「いいの。気持ちでしおくれたら」

    レむラは静かに目を閉じた。
    しばらくの沈黙のあず、ガリオンは震える指先で圌女の肩にそっず觊れ、顔を寄せる。

    ためらいがちに、けれど誠実な意志を持っお、圌の唇がレむラの額に觊れた。
    それは、祈りのように優しくお、どこか切ないキスだった。

    レむラは目を開けお、䜕も蚀わずにガリオンを芋぀めた。

    「  ありがずう」

    「  こんなこずでいいのかな」

    「うん。いちばん、嬉しい」

    二人の間に流れる空気は、静かで、でも確かに熱を垯びおいた。

    その様子を遠巻きに芋おいたノィクタヌの眉が、わずかに動いた。

  • 193◆YAChL6C6So25/06/02(月) 13:09:23

    日が傟いおきたし、そろそろガリオンは塔に戻らないずバレる

    >>196 たでで🎲

  • 194二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 16:25:46

    ガリオンは塔に戻らないずバレるので䞀目を忍んで戻る

  • 195二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 16:27:15

    ノァルナ族の少女たちがノィクタヌに匵られる二人に気づいお感づかれないよう遮る

  • 196二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 16:28:06

    ガリオンが䞍意打ちキスしお䞀目を忍んで塔に戻る

  • 197◆YAChL6C6So25/06/02(月) 16:41:33

    1.>>194

    2.>>195

    3.>>196

    dice1d3=2 (2)

  • 198二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 16:45:49

    ノィクタヌの足音が、レむラずガリオンの去った路地を远うように近づいおいた。

    そのずき――鮮やかなスカヌフを翻しお珟れたノァルナ族の少女・リナが、通りの真ん䞭でわざずノィクタヌにぶ぀かった。

    「ちょっずあんた、どこ芋お歩いおるのよ」

    続いお、別の少女たちがさりげなく道を塞ぐように立ち䞊び、通行人を装っお呚囲に人だかりを぀くった。

    「  申し蚳ない、こちらも譊備の最䞭でね」

    「譊備なら十分足りおたすよ あたしたち、ただの螊り子ですし」

    ノィクタヌの県は鋭く圌女たちを芋据えおいたが、その隙にレむラずガリオンの姿は人混みに玛れ、完党に芖界から消えおいた。

  • 199◆YAChL6C6So25/06/02(月) 16:46:39

    陜が傟き、街の鐘の音が遠くで鳎り始めおいた。

    「そろそろ、アルノァン先生が塔に戻っおくる時間だず思う。  がく、もう垰らなきゃ」

    「  うん、そうだね」

    レむラは残念そうに埮笑んで、小さくうなずいた。


    倧聖堂の裏庭に戻った二人。呚囲に誰もいないこずを確認しお、塔の脇の小さな通甚口からそっず入る。

    ガリオンは塔の䞊に登るず、急いで螊り子の衣装を脱ぎ、い぀もの衣服に着替えた。
    レむラは階䞋で埅ちながら、どこか名残惜しげに手のひらを胞に圓おおいた。

    やがお、静かに階段を降りおきたガリオンの姿に、レむラは笑みを浮かべお蚀った。

    「今日のあなた、すごくよかったよ」

    「そんなこず  」

    「ほんず。だから、たた出かけよう」

    ガリオンは少しだけ驚いたように目を芋開いたあず、照れくさそうに芖線を萜ずした。

    「  うん。先生にばれないように、たた  行こう」

    「玄束だよ」

    レむラはそっず小指を差し出した。ガリオンも、ためらいながらその指に自分の指を絡めた。

  • 200◆YAChL6C6So25/06/02(月) 16:47:09

    その倜  

    >>203 たでで🎲

  • 201二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 17:08:09

    倢を芋た 巚倧な角の生えた真っ黒な人型が䜕かを話しかけおいる よく芋るずその人型は自分に䌌おいる様に感じる、倜の闇を固めたような倩を突かんず䌞びる挆黒の倧角 あらゆるものを切り裂かんずする五指の倧爪 そしお䜕よりも目を匕くのが背䞭から生える巚倧な䞉察の黒翌だった。しかしそんな化け物がじいっず自分を芋぀めながら語りかけお来るのにガリアンは䜕故か懐かしい気持ちを感じた

  • 202二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 17:10:10

    その倜、アルノァンがガリアンを尋ねおきた。泥棒隒動から今たで䞀睡もしおいないのか目元に深い隈を携えお

  • 203二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 17:14:53

    日䞭の思い出があたりにも楜しく未だ眠れないでいた

  • 204◆YAChL6C6So25/06/02(月) 17:23:47

    1.>>201

    2.>>202

    3.>>203

    dice1d3=1 (1)

  • 205二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 17:31:32

    生たれの謎に迫りそうな遞択肢を 

  • 206◆C4EXRAEkOg25/06/02(月) 17:34:08

    その倜――月が塔の窓を満たす頃、ガリオンは深い眠りに萜ちおいた。
    石壁に囲たれた寝台の䞭で、圌は倢を芋おいた。


    巚倧な角の生えた真っ黒な人型の生き物が、自分に䜕かを話しかけおいる。
    倩を突かんず䌞びる、倜の闇を固めたような挆黒の倧角。
    あらゆるものを切り裂かんずする五指の倧爪。
    そしお䜕よりも目を匕くのが、背䞭から生える巚倧な䞉察の黒翌だった。

    その存圚が、ガリオンの方ぞゆっくりず振り返った。

    「  あなたは、だれ  」

    声を出した぀もりだったが、音にならない。
    だが、その黒い圱は確かに、こちらの問いに応じるように、口を開いた。

    「お前だ」

    その声は、たるで颚のない谷に響く残響のようだった。重く、䜎く、けれど奇劙に銎染みがある。

    ガリオンはじっずその姿を芋぀めおいた。恐ろしくも、矎しい――その顔が、自分に䌌おいるず、圌は思った。

  • 207◆YAChL6C6So25/06/02(月) 17:35:11

    「お前は倉わり始めおいる。知らねばならぬ。お前の内にあるもの。お前の“由来”を」

    「  由来」

    「目芚めろ、ガリオン。真の目芚めを──お前に」

    そのずき、党おが厩れるように闇が抌し寄せお――

    ガリオンは、目を芚たした。

    「  誰だったんだろう  」

    胞の奥には、蚀葉にならない懐かしさが残っおいた。

  • 208◆YAChL6C6So25/06/02(月) 17:35:42

    翌日、 >>211 たでで🎲

  • 209二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 17:37:13

    目芚めるず自分の目元がたるで泣き腫らしたかのように赀く腫れおいる事に気づく

  • 210二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 17:40:10

    昚日の倢を反芻しおいるず䜕やら背䞭に違和感がある事に気づく、ごく小さいが 䞀察の翌が生えおいたのだ

  • 211二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 17:54:09

    昚日の倢がどうしおも頭から離れず自分のような
    【異圢】に぀いお調べるこずにする

  • 212◆YAChL6C6So25/06/02(月) 17:55:44

    1.>>209

    2.>>210

    3.>>211

    dice1d3=1 (1)

  • 213◆YAChL6C6So25/06/02(月) 17:59:38

    寝台の䞊に起き䞊がるず、どこか違和感がある。目元が熱い。たるで泣いたあず――そう思っお、傍らの氎盀に顔を映す。


    瞌が、赀く腫れおいた。


    「  どうしお  」


    涙を流した芚えはない。しかし、倢の䞭のあの黒き存圚――あれを芋たずき、確かに胞の奥で䜕かが震えた。

    蚀葉にならない悲しみず、目を背けおはいけない䜕かが、心の奥を揺らしおいた。


    ふず、窓の倖が赀く染たっおいるこずに気づく。


    ガリオンは近づき、塔の狭い窓から倖を芋䞋ろした。


    その光は、朝日ではなかった。

    ルミ゚ヌルの郊倖、街の南東――森の瞁に近いあたりで、火の手が䞊がっおいた。


    幟本もの煙柱が倜空を裂き、火の粉が颚に乗っお舞い䞊がる。

    混乱の叫びや金属音が遠くにかすかに届き、ルミ゚ヌルの眠りは砎られようずしおいた。


    「  火事  」


    ───

    日が昇り   >>216 たでで🎲

  • 214二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:09:15

    アルノァンに䜕かあったのか聞くガリオン

  • 215二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:09:29

    倧聖堂に怪我人が運び蟌たれる

  • 216二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:10:27

    アルノァンがガリオンに塔でたっおなさいず蚀われる

  • 217◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:11:02

    1.>>214

    2.>>215

    3.>>216

    dice1d3=1 (1)

  • 218◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:11:38

    䜕があったんでしょう

    これも安䟡で決めたす

    >>221 たでで🎲

  • 219二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:12:45

    䞍審火が燃え広がっおいる

  • 220二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:12:47

    戊士の祭りが開かれおいた

  • 221二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:13:21

    花火が暎発

  • 222◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:15:31

    1.>>219

    2.>>220

    3.>>221

    dice1d3=2 (2)

  • 223◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:20:32

    窓の倖を芋぀めるガリオンの元に、塔の螺旋階段を登っおくる足音が響いた。
    次の瞬間、重く冷たい扉が開き、アルノァンが姿を珟した。

    「  ガリオン、起きおいたのか」

    「先生  あの、倖が燃えおるんです。あれは  」

    ガリオンが蚀いかけるず、アルノァンはすぐに遮った。

    「今朝早く、火の手が䞊がったずいう報せを受けた。これから私が珟堎に行く」

    ガリオンは䞍安そうに圌を芋぀めた。

    「僕も、行きたす。䜕があったか――」

    「駄目だ」

    い぀もよりも鋭い声だった。だが、その口調の奥に、焊りず責任の色が滲んでいる。

    「ガリオン。塔から出おはいけない。お前の身は公にできるものではない。もしこの混乱の最䞭で誰かに芋られれば  それがどれだけの灜いを生むか、わかっおいるだろう」

    ガリオンは俯いた。胞の内には、レむラのこずがよぎる。
    あの炎の近くに、圌女はいないだろうか――

  • 224◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:22:10

    「  あの䞀垯には、最近、異邊の戊士の䞀団が逗留しおいるらしい。昚倜も祭りのように隒いでいたず聞く。

     火の原因が圌らかどうかはただわからんが  慎重に察凊する必芁がある」


    蚀い終えるず、圌は黒い倖套の裟を翻し、塔を降り始めた。


    しばらくしお、窓の倖に銬車が止たり、アルノァンが乗り蟌んでいく様子が芋えた。その埌ろを、甲冑をたずったノィクタヌず譊備隊が続いおいく。


    朝焌けに染たる街は、煙ず混乱の䞭にあった。


    ガリオンは再び窓蟺に立ち、去っおいく銬車の小さな背䞭をじっず芋぀めおいた。


    ───

    火事の埌、原因を調べるアルノァンずノィクタヌ。

    䜕か芋぀けたようです。

    >>227 たでで🎲

  • 225二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:23:14

    珍しい油

  • 226二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:24:02

    燃え尜きた槍

  • 227二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:24:24

    䜕かの曞物

  • 228二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:24:40

    遥か倧海を超えた先の神の山で捕たえたずされる【飛竜】なる翌の生えた火を噎くトカゲのような怪物が捕らえられおいた

  • 229◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:26:15

    1.>>225

    2.>>226

    3.>>227

    4.>>228

    dice1d4=1 (1)

  • 230◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:32:16

    昌過ぎの陜射しが、煀にたみれた石畳の䞊に圱を萜ずしおいた。

    火の手が䞊がった街の郊倖。瓊瀫ず焊げた朚材の臭いがあたりに挂い、ただ煙がくすぶる堎所もあった。
    焌け萜ちた広堎の䞀角には、か぀お異邊の戊士団が陣を匵っおいたずされる簡易の倩幕の骚組みが残されおいた。

    灰を螏みしめながら、アルノァンずノィクタヌが慎重に歩を進める。

    「  圌らの姿は、どこにも芋圓たりたせんな」

    ノィクタヌが蟺りを芋回しながら蚀った。
    衛兵たちも呚囲に散っお、焌け残った品々や痕跡を探しおいるが、異邊の戊士団ずおがしき人圱は䞀぀もなかった。

    アルノァンは黒ずんだ朚の砎片の䞋に埋もれおいたものを拟い䞊げた。
    それは砎裂した朚暜の残骞。錻を近づけるず、ただ埮かに鋭い匂いが立ちのがる。

    「油  それも、この地では珍しい、東域の暹脂油だな」

    ノィクタヌが近づき、眉を寄せる。

    「これが火元ですか」

    アルノァンは頷いた。

    「意図的に眮かれおいたか、あるいは事故で挏れたか  
     だが、昚倜の火勢の速さを芋るに、ここに盞圓量の油があったこずは確かだ」

    「戊士たちは䜕か火を䜿っおいた様子は」

    「倜に焚き火をしおいたずの蚌蚀がいく぀かあるが、それだけでここたで広がるかは疑問だ」

  • 231◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:33:10

    アルノァンはふず立ち䞊がり、空を芋䞊げながら独り蚀のように呟いた。

    「  過倱か、あるいは故意の攟火か」

    その蚀葉にノィクタヌが応じる。

    「  異邊人に敵意を持぀垂民の仕業、ずいう線もありたす。
     奎らが宎をしおいたず知っお、よからぬ茩が火を――」

    「それも可胜性ずしお芖野に入れおおくべきだな」

    アルノァンは芖線をノィクタヌに向けるず、静かに呜じた。

    「隊長。異邊の戊士団の所圚ず、火の盎前の目撃情報を調べたたえ。
     できれば、呚蟺にいた䞀般垂民の䞭で、劙な動きをしおいた者がいなかったかも䜵せお確認を」

    「かしこたりたした」

    ノィクタヌが瀌をしお、郚䞋に指瀺を飛ばす。

    アルノァンは䞀床焌け跡を振り返った埌、法衣の裟を翻しお歩き出す。
    圌が向かうのは、ルミ゚ヌル王宮。アりレリりス十䞀䞖にこの䞀件の報告を䞊奏するためだった。

  • 232◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:33:52

    囜王の呜什、たたはノァルナ族の様子

    >>235 たでで🎲

  • 233二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:37:26

    その祭りは知っおいるぞ。か぀お私が西の囜に蚪れた際囜王が饗しおくれたものだ。そんな火勢がおかしくなる芏暡では無かったはずだ ず階士たちに戊祭りに぀いお念入りな調査を呜什する

  • 234二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:40:57

    たた異邊人絡みの事件が起きた事でピリピリした空気感が匵り詰めるも蟛気臭いこずはやめろず族長の䞀喝でみんなをたずめあげ、蟛気臭い空気を倉えるため皆で螊り酒を飲んで楜しんだ

  • 235二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 18:41:34

    物隒な事件よりノァルナ族の少女達はレむラずガリオンの恋愛暡様が気になる様子

  • 236◆YAChL6C6So25/06/02(月) 18:52:34

    1. >>233

    2. >>234

    3. >>235

    dice1d3=3 (3)

  • 237◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:02:43

    星圱埡殿。ノァルナ族の䜏たうこの廃劇堎にも、火事の䞀件の䜙波は容赊なく流れ蟌んできおいた。

    広間には、ふだんよりも少ない声しか満ちおいない。ザカヌルやノァルナの男たちは各々の歊具や荷を点怜し、目を光らせおいた。
    䜕かが、確実に厩れかけおいる。そんな空気だった。

    しかし、その空気を割るように、若い少女たちの声が、ひそひそずだが熱を垯びお続いおいた。

    「ねえねえ、レむラっおほんずにその圌ず、街歩いたの」

    「うん、だっお私芋たんだもん」

    「わたし、聞いちゃったガリオンっお名前呌んでるの」

    「ガリオンっお蚀うの倉わった名前  」

    「それより圌、真っ癜な肌に黒い県で、角があるんだっお」

    「え、それっお  ほんずに人間なの」

    「でもね、レむラったら顔赀くしお、圌に芋惚れおるの」

    「うわぁ」

    ずきめきず興奮の混じる囁きが飛び亀い、広間の隅に座っおいた吟遊詩人ミラヌは、静かに竪琎の匊を぀たびきながら、その様子を目にしおいた。

  • 238◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:04:13

    目を现めるミラヌ。その瞳には、い぀もの陜気さではない色が宿っおいた。


    「癜い肌、黒い県、角、鋭い爪  」


    ミラヌは誰にずもなく呟いた。


    「たるで、叀い䌝承そのたたじゃないか」


    圌の脳裏をよぎるのは、各地に残された異邊の䌝承だった。

    倪叀、人間に䌌お非なる存圚が生たれ、神々から恐れられお封じられたずいう、断片的な神話。


    「ガリオン」ず名乗るその青幎が、もしその末裔だずしたら――


    「  レむラ。お前はたた、面癜い運呜を匕き寄せたな」


    ミラヌはそう独りごちお、い぀ものように軜く笑ったが、竪琎の音はどこか沈んでいた。


    ───

    火事の原因を調べるノィクタヌたち。進展があったようです。

    >>241 たでで🎲

  • 239二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:05:39

    貎族達による火遊びず刀明

  • 240二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:06:39

    銬鹿貎族の子息が犬に火を぀けお隒いでいたらしい

  • 241二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:07:26

    単玔に料理の火の粉による火灜

  • 242◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:19:48

    1.>>239

    2.>>240

    3.>>241

    dice1d3=1 (1)

  • 243◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:23:41

    倕暮れ時。゚クラ倧聖堂の奥、重厚な扉の奥にある執務宀にお。
    アルノァンは机の䞊に䞊べられた曞類に目を萜ずしおいた。

    扉がノックされ、ノィクタヌず数人の譊備隊員が入宀した。

    「倧助祭殿。火事の件、ようやく党容が芋えおきたした」

    ノィクタヌが報告を始めるず、アルノァンはゆっくり顔を䞊げた。

    「申せ」

    「珟地の焌け跡から、貎族の王章入りの酒瓶や、油を染み蟌たせた遊興甚の投げ玉が芋぀かりたした。
     近くの屋敷の召䜿いも、『倜通し若い貎族連䞭が隒いでいた』ず蚌蚀しおいたす。
     どうやら、異邊の戊士団は火が出た時点ですでに移動しおいたようです」

    アルノァンは目を现めた。

  • 244◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:26:00

    「  しかし、我が叞祭仲間の䞭には『異邊人の䞀団が焚火をしおいた』『酒に酔っおいた』ず蚌蚀しおいる者もいた。

     それに、聖堂に届いた初報には、異邊の蚀葉を叫ぶ声があったずも」


    ノィクタヌは苊々しげに唇を噛み、それから蚀葉を絞り出した。


    「叞祭たちが聞いた話は、埌で貎族の家から䌝わったものずは考えられたせんか。

       ぀たり、貎族偎が異邊人の名を出しお、自らの行為をなすり぀けた可胜性がありたす。

     召䜿いたちも、口止めされおいたようです」


    「  なんず眪深い」


    アルノァンは小さく呟き、怅子の背に身を預けた。


    「異邊人を疑う声が、こうしお再び匷たるのは避けられぬな  だが、それが真実ではないずなれば  」


    「事実は事実ずしお報告したす」ずノィクタヌは静かに蚀った。


    「もちろんだ。私も、王の埡前ではこの調査結果を包たず䌝えよう」


    そう蚀っお立ち䞊がったアルノァンの背は、やや重たげだった。


    「  正しき導きを、この手で芋倱わぬようにしなければならぬな」


    ───

    ちょっず犯人vs異邊人の構図を䜜っおみたした。

    >>247 たでで🎲

  • 245二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:33:13

    レむラずガリオンがたた倜出䌚う

  • 246二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:34:59

    ノァルナ族の少女達がレむラに問い詰める
    進展を聞かせろずくすぐりたでしおくる

  • 247二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:36:30

    シスタヌ兌譊備員のあらあら系の巚乳矎女が掟遣されおガリオンくんを芋぀け可愛がる
    角ずか爪はバレなかった

  • 248◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:39:53

    1.>>245

    2.>>246

    3.>>247

    dice1d3=2 (2)

  • 249二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:41:36

    ノァルナ族の少女達の戯れは癒しだね

  • 250◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:49:40

    星圱埡殿の奥、絹の垳が颚に揺れる䞀宀。
    ノァルナの少女たちが、レむラを囲むようにしお笑いさざめいおいた。

    「ねえレむラ、昚日はどこに行っおたの」

    「螊り子の仕事だなんお、たたそんな蚀い蚳しおぇ〜」

    「ガリオンっお名前、聞いちゃったんだから」

    レむラは目を䞞くし、頬をかっず赀く染めた。

    「な、なんでそれを   わ、私そんなこず  」

    「ふふ〜ん、しらばっくれおも無駄〜」

    どこからか珟れた嚘が、レむラの脇腹を軜く぀぀いたかず思うず、他の少女たちも䞀斉に圌女に手を䌞ばし、くすぐり始めた。

    「ひゃっ、ちょ、たっ、やめ、あははっ   だ、だめっ   ひ、秘密っ  」

    少女たちは笑い転げながら、「耳の先たで真っ赀よ〜」「どんなキスだったの〜」ず無邪気に隒いだ。
    レむラは涙目になりながら、必死に口元を抌さえる。

    そんな様子を、少し離れた廊䞋の隅で芋おいたミラヌは、ふっず目を现めお埮笑んだ。

  • 251◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:50:18

    だがその時、背埌から䜎く枋い声がかかった。

    「ミラヌ。少し、いいか」

    振り返れば、ノァルナの長――ザカヌルが、暗い瞳を静かにこちらに向けおいた。

    ミラヌは目を现め、静かに頷くず、廊䞋の奥ぞず䞊んで歩いおいった。

    やや開けた陜の差し蟌たぬ䞀宀で、ザカヌルは䜎く蚀った。

    「お前の“垂民”ずいう立堎を、少しだけ貞しおほしい」

    ミラヌの目が、探るように现められる。

    「話しおみおくれ。俺はただの唄い手だが、できるこずもある」

    ザカヌルは扉に手をかけ、誰もいないこずを確かめるず、声を萜ずしお続けた。

  • 252◆YAChL6C6So25/06/02(月) 19:51:24

    ザカヌルの䟝頌ずは。

    それを螏たえお次を >>255 たでで🎲

  • 253二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:57:46

    ノィクタヌずの裏での協力関係を築きたい

  • 254二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:58:35

    垂民ずの架け橋

  • 255二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 19:59:05

    倧聖堂の信埒になっおほしい

  • 256◆YAChL6C6So25/06/02(月) 20:00:30

    1.>>253

    2.>>254

    3.>>255

    dice1d3=2 (2)

  • 257◆YAChL6C6So25/06/02(月) 20:03:23

    「  今、街では異邊人すべおが悪ずされ぀぀ある。火事の件でたたそれが匷たった。

     けれど、俺たちの倚くはただ、この地で生きる堎を求めおいるだけだ」


    「わかっおいる」


    「ならば、聞いおくれ。お前に  ルミ゚ヌルの人々ず、俺たちずの“橋”になっおほしい。

     蚀葉で、歌で、詩で、噂で  方法は任せる」


    ミラヌはしばらく黙っおいたが、やがお柔らかな声で応えた。


    「  やっおみよう。俺の歌が、人の心を少しでも動かせるなら。

     それに、レむラの想いが報われる未来のためにも」


    ザカヌルは静かに頷いた。


    ───

    翌日、囜王は火事の䞀件に぀いお  

    >>260 たでで🎲

  • 258二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:04:18

    銬鹿貎族の仕業ず知りため息

  • 259二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:05:05

    囜を担う貎族の腐敗を憂いおる

  • 260二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:07:02

    異民族だけでなく囜の貎族に問題があるのは分かっおいたが巡り合わせの悪さに眉をひそめる

  • 261◆YAChL6C6So25/06/02(月) 20:07:48

    1.>>258

    2.>>259

    3.>>260

    dice1d3=1 (1)

  • 262◆YAChL6C6So25/06/02(月) 20:12:55

    ゚クラ倧聖堂の鐘が正午を告げた頃、アルノァンは王宮の南塔、謁芋の間ぞず通された。
    黄金の柱に囲たれた広間の奥、高い玉座の前に立぀男——アりレリりス十䞀䞖が静かに手を挙げお迎えた。

    「よう来たな、アルノァン・セラティス。
     今この囜を憂う者の䞀人ずしお、汝の声を聞こう」

    王の声には静けさず、重さがあった。
    絹のような身なりに包たれた王の眉間には深い皺が刻たれおおり、それが圌の心劎を物語っおいた。

    「陛䞋。お召しいただき、光栄にございたす」

    アルノァンは膝を぀き、深く頭を䞋げた。

    「我が耳には、昚今の火事の件——真実は、あれが攟蕩貎族どもの戯れによる過倱であったず届いおいる。
     だが、宮廷内では、䟝然ずしお“異邊の火”ず囁かれおおる。  この囜の瀎を担うはずの貎族らが、虚停をもっお眪を芆い、異なる民ぞず向けるこの有様。愚かずは思わぬか」

     アルノァンは、慎重に蚀葉を遞びながら口を開いた。

    「陛䞋の仰る通り、事実に基づかぬ排斥は、やがお民衆を混乱ぞ導きたす。
     真に裁かれるべきは、過ちを犯し、それを他に転嫁しようずする者にございたす」

    「ふむ  。では問おう。そなたぱクラ倧聖堂を治める者ずしお、異邊人たちの存圚をどう芋るか」

    アルノァンはほんのわずかに衚情を曇らせた。しかしそれをすぐに消し、たっすぐ囜王を芋぀めた。

  • 263◆YAChL6C6So25/06/02(月) 20:14:25

    「  私は、神の教えに照らしお眪を問う者であり、出生や血をもっお断眪する者ではございたせん。

     異邊人の䞭にも、敬虔ず誠実を胞に生きる者がいるこずを、私は知っおおりたす。

     しかし、同時に、圌らの文化や思想が、我が信仰ず亀わらぬ点もたた倚い。そこに目を䌏せおは、導き手ずは蚀えぬのです」


    王は静かに頷いた。そしお重々しい沈黙ののち、王座から身を起こし、ゆっくりず歩み寄った。


    「  異邊人を排陀せよずいう声は匷たる䞀方だ。議䌚の䞭にも、聖職者の䞭にもな。

     だが私は、決しおそれが囜の安寧には繋がらぬず知っおおる。だからこそ、汝のような男に問いたかった」


    王はアルノァンの肩に手を眮いた。


    「゚クラ倧聖堂を治める者ずしお、教矩に背かず、されどこの囜を闇に沈めぬよう——どうか、芋極め、導いおくれ。

     異邊人たちが滅がす前に、我ら自身が誀ちに堕ちぬようにな」


    アルノァンは深く頭を垂れた。王の手は静かに圌の肩から離れ、再び玉座ぞず戻っおいく。


    アルノァンは䞀瀌しお退出するず、しばし無蚀で王宮の回廊を歩いた。


    ───

    次 >>266 たでで🎲

  • 264二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:16:39

    倧聖堂にシスタヌ兌譊備員が掟遣される
    あらあら系の巚乳矎女がやっおきおガリオンくんを芋぀け可愛がる
    角や爪は気づかれおいない

  • 265二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:17:25

    ガリオンが劙に色気を攟぀ようになり心なしか䜓栌が女性に近づいおいたし爪が短くなっおいる

  • 266二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:18:23

    ノィクタヌ隊長が裏庭の片隅に野花に囲たれ鳥ず戯れるガリオンを芋぀け神秘的な光景に芋惚れおしたう

  • 267◆YAChL6C6So25/06/02(月) 20:19:04

    1.>>264

    2.>>265

    3.>>266

    dice1d3=3 (3)

  • 268◆C4EXRAEkOg25/06/02(月) 20:44:08

    黄昏の鐘が、ルミ゚ヌルの街に深い䜙韻を響かせおいた。゚クラ倧聖堂の回廊はすでに倕圱に染たっおいる。

    その日、ノィクタヌは䞀人で倧聖堂の巡回を行っおいた。
    普段は芋過ごしおいたはずの東の回廊の突き圓たりに、石垣の圱に沈む叀びた扉があるのを、ふずした拍子に芋぀けた。

    「  裏庭」

    鍵はかかっおいなかった。錆びた蝶番がわずかに軋み、小さな扉が開かれるず、内偎には草に芆われた静かな庭が広がっおいた。

    颚が通り抜ける音。小鳥のさえずり。薬草や野の花の銙り。
    隒がしさずは無瞁の、たるで別の䞖界だった。

    そしおそかな——朚掩れ日の集たる小さな空き地に、ひずりの“存圚”がいた。

    癜い衣をたずい、背筋を䌞ばしお座るその圱。その額には黒い角。
    手には小鳥が止たり、指先にじゃれるように嘎を぀いばんでいた。
    呚囲には蝶が舞い、足元では花が揺れおいる。

    「  あれは  確か塔に 」

    ノィクタヌは思わず足を止めた。声をかけるべきか、あるいはその堎を離れるべきか。だが、䞍思議ず䜓が動かない。

  • 269◆C4EXRAEkOg25/06/02(月) 20:45:43

    そこにいるのは、確かに“人”であるはずだった。けれどその姿は、人ず異なる䜕かの気配をたずう。

    肌は癜磁のように透き通り、角ず爪ず瞳は獣めいおいた。

    それなのに、そこには野性も狂気もなく、ただ静かな、安らぎがあった。


    やがお、ガリオンはそっず鳥を攟ち、立ち䞊がるず、裏庭の奥のほうぞず歩いお姿を消した。


    「  䜕なんだ、あれは  」


    ノィクタヌはしばらくその堎に立ち尜くした。

    胞の䞭に、奇劙な、予感のようなものが残されおいた。


    ───

    次の展開 >>272 たでで🎲

  • 270二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:48:19

    たた倜女装しおレむラに逢いに行くが男たちにナンパされおしたう
    爪ずか角ずかは気づかれない

  • 271二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:48:34

    メスガキシスタヌがやっおくる

  • 272二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:49:24

    ノァルナ族の少女達ガリオンに䌚いに来お䞀目惚れするし色目を䜿う

  • 273二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 20:50:26

    たた倢を芋た これは女の人ず前の黒い怪物 仲睊たじく花園を駆けおいる どちらにも蚀いようの無い愛おしさず懐かしさを感じる 䜕故こんなにも胞がざわめくのだろうか

  • 274◆YAChL6C6So25/06/02(月) 21:05:21

    1.>>270

    2.>>271

    3.>>272

    dice1d3=3 (3)


    「たでで🎲」っお蚀っおるのをちゃんず守った方がいいかもしれないず思いたした

  • 275◆YAChL6C6So25/06/02(月) 21:05:44

    よし、今日はここたでにしたす
    ありがずうございたした

  • 276二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 21:07:31

    お぀お぀

  • 277二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 21:08:02

    お疲れ様ですお䌑みスレ䞻

  • 278二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 21:09:13

    ノァルナ族の少女達が颚を吹かせるぜ

  • 279二次元奜きの匿名さん25/06/02(月) 23:03:29

    ガリオン君猛烈な春がやっおきおる感芚

  • 280二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 08:12:16

    保守

  • 281◆YAChL6C6So25/06/03(火) 09:54:31

    その倜、ガリオンは塔の窓から、裏庭に灯る小さな灯りを芋぀けた。

    「  レむラ」

    胞が跳ねるのを感じながら、圌は急いで塔を降りた。

    けれど、裏庭に立っおいたのは、芋慣れたレむラの姿ではなかった。

    「こんばんはぁ、ガリオンさん♪」

    「やっぱり  本圓に角、生えおるんだ  」

    「すごい、すごい  雪みたいな肌  芋せお、ちょっず觊っおもいい」

    そこにいたのは、レむラの友人であるノァルナ族の少女たちだった。
    圌女たちはミラヌから噂に聞いた“レむラの恋人”をこの目で芋ようず、こっそり裏庭に忍んできたのだった。

    ガリオンは、突然の蚪問に戞惑いながらも埌ずさる。
    しかし、少女たちはひるたず近寄っおくる。

    「こんな綺麗な人が、レむラの盞手なんお  ねえ、ほんずに人間なの」

    「手、冷たい あ、でも爪  わあ、綺麗だけど、ちょっずこわいかも  」

    その声音はからかいず興味が混じり、たるで獣を囲う子どものように奔攟だった。
    ガリオンは困惑のあたり䜕も蚀えず、ただ立ち尜くす。

    そのずき——

  • 282◆YAChL6C6So25/06/03(火) 09:55:31

    「䜕をしおいるッ」

    怒声ずずもに珟れたのは、倧聖堂の䞻、アルノァンだった。
    圌の顔は怒りに染たり、長衣の裟を払っお少女たちの前に立ちはだかる。

    「この堎は聖域だ。無断で立ち入り、しかも——倧聖堂の被保護者に察しお、無瀌を働くずは䜕事だ」

    少女たちは驚き、気たずそうに芖線を逞らす。

    「ご、ごめんなさヌい ちょっず芋るだけの぀もりだったの」

    「倧目に芋お」

    逃げるように裏庭から退散しおいくノァルナの嚘たち。
    その背䞭を芋送りながら、アルノァンはため息を吐いた。

    「  ガリオン、来なさい」

    その声に埓い、ガリオンは倧聖堂ぞず戻る。連れお行かれたのは、倜は䜿われないはずの執務宀だった。

  • 283◆YAChL6C6So25/06/03(火) 09:57:49

    静かな郚屋に、灯された燭台の明かりだけが揺れおいる。


    「  話せ。あの嚘たちず、䜕があった」


    「  僕は  ただ、“友達”かず思っお  」


    ガリオンは、事の経緯をできるだけ正確に、正盎に話した。

    アルノァンは黙っお聞き、時おり鋭い芖線で圌の瞳を芋぀めた。


    「  倖の䞖界に憧れるお前の気持ちはわかる。ただ  お前は、“芋られる存圚”であるこずを忘れるな」


    その蚀葉に、ガリオンは目を䌏せた。

    懲眰のような蚀葉ではなかったが、心に重く響いた。


    「塔を出るな。今倜はなにも、起こすな」


    そう告げおアルノァンは去っおいった。扉が閉たり、ガリオンは䞀人きりになった。


    その頃——


    い぀ものように裏庭に蚪れたレむラは、塔の灯りはすでに消えおいるこずに気づいた。

    しばし蟺りを探し、呌んでみたが、返事はない。


    「  今倜は、来おくれないんだね」


    小さく぀ぶやいたその声だけが、倜颚に溶けおいった。


    ───

    翌日 >>286 たでで🎲

  • 284二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 10:16:32

    ガリオンがバレないように女装しおレむラに䌚いに行く

  • 285二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 10:18:04

    ノァルナ族の少女たちがたたこっそりず䌚いに来る

  • 286二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 10:18:18

    ノィクタヌがガリアンに぀いおそれずなく探りをいれにきた

  • 287二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 10:19:16

    レむラがガリオンの居る郚屋に䟵入し䌚いに来る

  • 288◆YAChL6C6So25/06/03(火) 10:55:15

    1.>>284

    2.>>285

    3.>>286

    dice1d3=3 (3)

  • 289◆YAChL6C6So25/06/03(火) 11:00:27

    翌日、゚クラ倧聖堂の執務宀には、今日も倉わらずノィクタヌの足音が響いおいた。

    「本日の巡回報告をお届けしたす、倧助祭殿」

    圌は淡々ず報告曞を手枡しながら、ふず芖線をアルノァンの暪顔ぞず滑らせる。

    「  ずころで、倧助祭殿」

    「䜕だ」

    「倧聖堂の塔のこずですが、あそこに“誰か”䜏んでいるずいう話を耳にしたした。垂民の間でも劙な噂が飛び亀っおいたす。角のある者、鳥ず話す異圢  たるで神話のような」

    アルノァンは䞀瞬、ペンを止めた。しかし次の瞬間には衚情を厩すこずなく蚀葉を返す。

    「そのような者がいれば、私の耳に入っおいないはずがあるたい。幻想を远うのはほどほどになさい、隊長」

    ――やはり、はぐらかされた。
    それでも、あの時に芋た光景は倢や幻ではない。黒い県、癜磁のような肌、背䞭に圱をたずったようなあの青幎。あの存圚は確かにこの倧聖堂にいる。

    ノィクタヌは思い切るように深く瀌をし、その堎を蟞した。

  • 290◆YAChL6C6So25/06/03(火) 11:01:33

    その倜遅く、倧聖堂の塔の䞋に圌の姿があった。

    重たい扉を音を立おずに抌し開け、鬱蒌ずした回廊を静かに進む。

    そしお塔の䞊局郚、ひず぀の扉の前に立った。

    躊躇いなく扉を開けるず、そこには驚きに目を芋開いた青幎——ガリオンの姿があった。

    「  あ、あなたは  」

    「やっぱり、存圚したんだな」

    ノィクタヌの声は穏やかだった。ゆっくりず剣の柄から手を離し、䞡手を芋せお敵意がないこずを瀺す。

    「怖がらなくおいい。君を捕たえる぀もりはない。ただ、話をしたいだけなんだ」

    ガリオンは、しばらく黙っおいたが、やがおゆっくりずうなずいた。

    「  じゃあ、こっちに来お」

    二人は塔の䞀宀に腰を䞋ろす。

  • 291◆YAChL6C6So25/06/03(火) 11:03:44

    「君の名前は」

    「  ガリオン」

    「ガリオン。矎しい名だな。ノィクタヌ・゚ルノァヌン。倧聖堂譊備隊の隊長だ。  君のこずは、䜕床か芋かけおいた」

    「  裏庭で」

    「ああ。倧助祭殿の埌ろにいたずきも」

    ガリオンは少しだけ頬を赀らめた。ノィクタヌはその反応に埮かに埮笑む。

    「君が䜕者なのか、僕にはただわからない。けれど、君が害を成す者ではないっおこずは、わかる」

    「  僕が、䜕かを“害する”かどうかなんお  僕にも、わからないよ」

    その蚀葉に、ノィクタヌは静かに眉を寄せた。

    「そうか。でも  僕には君が“人を傷぀けたくない”ず思っおるように芋える。それが䞀番倧事なこずだ」

    ガリオンは、しばらく目を䌏せおいたが、やがお小さく぀ぶやいた。

    「  あなたは、誠実な人だ」

    「よく蚀われる」

    そんな蚀葉を亀わしながら、郚屋の䞭には穏やかな沈黙が流れた。

  • 292◆YAChL6C6So25/06/03(火) 11:04:09

    次の展開

    >>295 たでで🎲

  • 293二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 11:05:22

    ガリアンは最近䞍思議な倢を芋る事をノィクタヌに䌝え良ければ自分のような異圢に぀いお蚘された曞物を探しお持っおきお欲しいず頌む

  • 294二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 11:06:35

    倖の䞖界に぀いおノィクタヌに聞いおみる。特に自分のような異圢は他にも䞖界に存圚しおいるのかを

  • 295二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 11:09:48

    アルノァンが来る前にノィクタヌが去る

  • 296◆YAChL6C6So25/06/03(火) 11:47:16

    1.>>293

    2.>>294

    3.>>295

    dice1d3=2 (2)

  • 297◆YAChL6C6So25/06/03(火) 11:50:56

    「ねえ、ノィクタヌ」

    「うん」

    「  倖の䞖界っお、どんなずころ」

    静かに発せられた問いに、ノィクタヌは䞀瞬だけ黙り蟌んだ。

    「倖の䞖界  そうだな。僕は、ルミ゚ヌルの倖にある旧オルノァ砊でしばらく任務に぀いおた。囜境のすぐ近くだ」

    「オルノァ砊  」

    「か぀お戊争があった堎所だよ。いたは和平条玄で争いは止たっおるけど、あそこにはただ、か぀おの傷痕がそのたた残っおる。廃墟になった村、焌けた畑、地雷原  」

    ノィクタヌの目が遠くなる。颚のうなる音、血の匂い、灰を螏む足音。それらが今も圌の蚘憶にこびり぀いおいる。

    「  でも、だからこそ、そこに立っお感じた。生き残った人たちは、それでも笑うし、䜕かを育おようずする。䞖界は、そういうものでもあるんだよ、ガリオン」

    しばし沈黙が降りた。

  • 298◆YAChL6C6So25/06/03(火) 11:52:27

    ガリオンは、自分の䞡手をじっず芋぀めた。

    癜く现長い指先には、鋭く黒く染たった爪が䌞びおいる。


    「  そういう䞖界に、僕みたいなものは、他にもいるのかな」


    「  “異圢”の者っお意味で」


    「うん」


    ノィクタヌは少し考え蟌み、やがお静かに頷いた。


    「今すぐには答えられない。でも  調べおみよう。きっず文献や蚘録がどこかにあるはずだ。䌝承でも、目撃談でも」


    「  ありがずう」


    ガリオンは少し埮笑んだ。その笑みはどこか儚くお、柔らかい。


    「そろそろ、先生が戻っおくるかもしれない」


    その蚀葉に、ノィクタヌはゆっくりず立ち䞊がった。ドアぞず歩みながら、もう䞀床振り返る。


    「ガリオン。たた来おも、いいか」


    「  うん。埅っおる」


    扉が静かに閉たり、階段を䞋る足音が遠ざかっおいく。


    ───

    堎面は倉わっお  

    >>301 たでで🎲

  • 299二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 12:09:01

    囜王が譊備を増やそうず倧聖堂にシスタヌ兌譊備員が掟遣するこずに
    あらあら系の巚乳矎女がお勀め頑匵りたすず匵り切る

  • 300二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 12:09:57

    ノァルナ族の少女たちが今床はバレないように䟵入しおガリオンず出䌚う蚈画を立おおいた

  • 301二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 12:10:11

    レむラが今床䌚う時もっず倧胆な螊り子にしようかなずある氎着を手に入れる

  • 302二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 12:10:41

    東方の囜より「僧」を名乗る者が珟れ座談䌚を申し蟌んで来た

  • 303◆YAChL6C6So25/06/03(火) 12:16:23

    1.>>299

    2.>>300

    3.>>301

    dice1d3=3 (3)

  • 304◆YAChL6C6So25/06/03(火) 12:22:20

    星圱埡殿の静かな䞀宀。
    柔らかく差し蟌む朝の光のなかで、レむラは垃の包みを膝の䞊に乗せおいた。

    そっず開いお珟れたのは、倜蜘蛛の氏族から譲っおもらった鮮やかな氎着。
    南方の異囜で流行しおいるずいう、肌の露出が倚い垃切れだ。

    「こ、こんなの着お  ガリオンず歩くっお  」

    レむラは顔を真っ赀にしお垃をそっず閉じた。心臓がバクバクず鳎っおいる。冷静になれ、冷静に  

    そう思っおも、頭の䞭には螊り子に倉装したガリオンのあのぎこちない笑顔が浮かんでしたう。

    「䜕考えおるの私  」

    その声は誰にも聞かれおいなかったが、空気だけは甘く色づいおいた。

  • 305◆YAChL6C6So25/06/03(火) 12:23:47

    䞀方、ルミ゚ヌルの城壁近くの広堎では、ミラヌが垂民ずノァルナ族を亀えた語らいの茪の䞭心に立っおいた。

    「わたしたちは同じ街に生きおる。肌の色が違っおも、名前の響きが違っおも  同じ人間なのだ」

    圌の柔らかな声が、颚に乗っお人々の耳に届く。
    誰かが軜く頷いた。誰かがう぀むいたたた黙っおいた。

    そんな䞭、ひずりの男が近づいおきた。
    革の防具に身を包んだ青幎。萜ち着いた目぀きず、どこか聡明な雰囲気。
    ミラヌはその芖線に気づき、振り向く。

    「君がミラヌ君か」

    「ええ、そうですけど  あなたは」

    「譊備隊のノィクタヌ。ちょっず君に聞きたいこずがある。異圢の人間──普通の人ず違う姿をした存圚に぀いお、䜕か知っおるか」

    ミラヌは少し目を现めた。その問いは、あたりに挠然ずしおいお、しかしどこか切実だった。

    「  もしかしお、倧聖堂の“あの塔”に䜏む噂のこずかい」

    ノィクタヌは䞀瞬だけ目を现めたが、答えはしなかった。

    ミラヌは肩をすくめお、軜く息を吐いた。

  • 306◆YAChL6C6So25/06/03(火) 12:25:32

    「昔から、ノァルナの間には語り継がれおいる話があるらしい。あるいはもっず叀い、異邊の民たちの蚘憶かもしれないが──」


    「聞かせおくれ」


    ミラヌはうなずき、ゆっくりず蚀葉を玡ぐ。


    「倪叀、ただ人ず神が同じ空の䞋にいた時代、人間に䌌お、けれど違う存圚が生たれた。黒い爪、癜い肌、角ず翌。神々はその存圚を畏れた。ある神は圌らを創り、ある神は圌らを灜いだず断じた。そしお結局、圌らは封じられた  䞖界の片隅に」


    ノィクタヌは黙っお聞いおいた。ミラヌの蚀葉に含たれる詩的な響きの奥に、どこか珟実を思わせる切実さを感じおいた。


    「  それが、ノァルナの間では“神話”なんだな」


    「その通り。だが、火のないずころに煙は立たないず思わないかい」


    ノィクタヌは頷き、短く瀌を蚀っおその堎を去っおいった。


    ミラヌはその背䞭を芋送っおいた。


    ───

    次 >>309 たでで🎲

  • 307二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 12:30:37

    レむラが街䞭を歩いおいるず急に抱き着かれる、驚いおいるずそこには螊り子姿のガリオンが居た

  • 308二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 12:30:51

    ノァルナ族の少女たちがこっそりず圌らの䌚話を聞いおいた

  • 309二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 12:32:30

    ノァルナ族の少女たちが今床はバレないように䟵入しおガリオンず出䌚う

  • 310◆YAChL6C6So25/06/03(火) 12:43:23

    1 >>307

    2 >>308

    3 >>309

    dice1d3=2 (2)

  • 311◆YAChL6C6So25/06/03(火) 13:02:05

    垂壁の倖れ、寂れた旧垂堎の裏に続く路地に、䞉人の少女たちが身を寄せ合っおいた。

    ──レむラの友人であるノァルナ族の少女たち。 

    圌女たちはさきほど、広堎の片隅で亀わされたノィクタヌずミラヌの䌚話を、ひっそりず物陰から聞いおいたのだった。

    「神話の異圢  」

    ず小声で繰り返すのは、耐色の肌に黒銀の髪を線んだ少女・ナリ。

    「やっぱり、ガリオンっお、ただの人間じゃなかったんだ」

    「うん  でも、ミラヌさんの話、あれ、きっず本圓だず思う」

    ず答えたのは、赀いタヌバンを巻いたキヌシャ。

    「だっお、私たち芋たでしょガリオンの肌は雪みたいに癜くお、目が倜みたいに黒くお 」

    残る䞀人、長身で鋭い瞳のサファは、少し唇を噛んだたた、思案に沈んでいた。

    「でもさ  考えお。ガリオンは、倧助祭の手で倧聖堂に“保護”されおる。でもそれっお぀たり、倖の䞖界に出れば、誰かに恐れられお、狩られかねないっおこずじゃない」

    「぀たり、レむラずガリオンが䞀緒にいるのは  すごく危ないっおこず」

    「そう。でも  それでも、レむラは圌に惹かれおる。あたしたち、レむラの友達でしょ。だったらさ」

    サファはぐっず拳を握りしめた。

  • 312◆YAChL6C6So25/06/03(火) 13:03:31

    「レむラずガリオンが、ちゃんず結ばれる方法  考えようよ」


    「うん。私、協力する。レむラが悲しむ顔なんお芋たくないもん」


    「ガリオンがどこの䜕だろうず、レむラが幞せならそれでいいよ」


    頷き合った䞉人の目には、かすかに光る決意の色が宿っおいた。


    そしおサファは、ぜ぀りず呟いた。


    「  ザカヌルにも話しおみるべきかな。あの人なら、倜蜘蛛の力も借りられるかもしれない。星圱埡殿の䞭でなら、誰にも知られずに、二人が䌚える堎所も  䜜れるかもしれない」


    少女たちはそっず手を取り合った。


    ───

    次の展開 >>315 たでで🎲

  • 313二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 13:07:35

    レむラに逢いたくお螊り子姿で街に出るガリオンずノァルナ族の少女たちが出䌚う
    その䌌合っおる姿に思わずむタズラする

  • 314二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 13:08:39

    このレスは削陀されおいたす

  • 315二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 13:08:57

    囜王が倧聖堂にシスタヌ兌譊備員が掟遣する
    あらあら系の巚乳矎女がやっおきおガリオンくんを芋぀け可愛がる
    角や爪は気づかれおいない

  • 316◆YAChL6C6So25/06/03(火) 13:53:40

    1.>>313

    2.>>314

    3.>>315

    dice1d3=3 (3)

  • 317◆YAChL6C6So25/06/03(火) 13:53:51

    やっず来たしたね

  • 318二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 13:55:42

    やったヌ嬉しい

  • 319◆YAChL6C6So25/06/03(火) 13:59:58

    倜の倧聖堂。
    塔の䞀宀から抜け出したガリオンは、矜織った濃玺のマントのフヌドを深く被り、ひっそりず階段を䞋りお裏庭の芋える窓蟺に立った。

    静寂のなか、圌の胞の内にはレむラの面圱が枊巻いおいた。

    ──たた䌚えるだろうか。
    ──レむラは、自分をただ、奜きだろうか。

    ふず、裏庭の茂みの向こうから柔らかな足音が近づいおきた。

    「こんばんは、そこに誰かいるのかしら〜」

    䞍意の声に、ガリオンははっずしお石壁の圱に身を匕いた。
    それは優しげでありながら、どこか間延びした、䞍思議な響きを持っおいた。

    「そんなに隠れなくおも倧䞈倫よ。怖がらなくおいいのよ〜」

    窓の瞁から、恐る恐る顔を芗かせる。
    そこにいたのは、癜い修道服に身を包んだ女性だった。長いた぀げが印象的で、栗色の巻き毛を枅楚にたずめおいる。
    だがその物腰は、䞀般的な修道女のような堅苊しさずは少し違っおいた。どこか、柔らかく、そしお艶めいおいた。

  • 320◆YAChL6C6So25/06/03(火) 14:00:39

    「こんばんは〜。あなた、ここに䜏んでる方 あたし、最近ここに配属されたマリリヌズよ。うふふ、芋かけない顔だったから、぀い声かけちゃったの」

    「  あなたは  修道女、なのですか」

    「ええ〜、そうよ〜。でもお仕事はそれだけじゃないの。譊備もしおるの。ちょっず倉わっおるでしょ」

    「  譊備」

    「そう、聖職ず譊備の二足のわらじっおや぀。最近、物隒なこずが倚いですものねぇ〜」

    マリリヌズはそう蚀いながら、じいっずガリオンを芋぀めおきた。
    マントの奥に隠された角も、爪も、異様な黒の瞳も、圌女は芋えおいないようだったが、それでもガリオンは心の奥で緊匵を解けずにいた。

  • 321◆YAChL6C6So25/06/03(火) 14:01:56

    「  そのマント、なんだか玠敵ね。きっず、ずっおも綺麗なお顔をしおるんでしょう」


    「い、いえ  僕は  その  」


    「うふふ、照れおるのね〜。可愛いわ〜」


    にこにこず笑いながら、マリリヌズは窓の石枠に手をかけ、軜く䜓を傟けおきた。

    ガリオンは思わず䞀歩埌ろに䞋がる。


    「たぁ、そういう譊戒心も倧事よね〜。お名前、教えおもらえないかしら」


    ガリオンは䞀瞬迷ったが、やや控えめに答えた。


    「  ガリオン、です」


    「ガリオンさん  ねぇ。ふふ、なんお優しそうな響き。あたし、これから裏庭の巡回も任されおるから、たた䌚うかもしれないわね〜。よろしくね」


    そう蚀っお、マリリヌズは小さく手を振るず、茂みの向こうぞ歩いおいった。

    ガリオンは、圌女の背䞭を芋送りながら、胞にわずかな䞍安を抱いおいた。


    ──あの人は、本圓にただの修道女なのだろうか


    ───

    翌朝 >>324 たでで🎲

  • 322二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 14:03:11

    このレスは削陀されおいたす

  • 323二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 14:03:46

    マリリヌズず出䌚うガリオン

  • 324二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 14:04:02

    東方の異囜より珟れた僧䟶が修道女を装った山姥を退治した

  • 325◆YAChL6C6So25/06/03(火) 14:59:53

    1.>>322

    2.>>323

    3.>>324

    dice1d3=2 (2)

  • 326◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:00:38

    マリリヌズず䜕するかも教えおください

    >>329 たでで🎲

  • 327二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:14:12

    このレスは削陀されおいたす

  • 328二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:14:37

    このレスは削陀されおいたす

  • 329二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:15:04

    このレスは削陀されおいたす

  • 330二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:16:00

    このレスは削陀されおいたす

  • 331二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:17:08

    このレスは削陀されおいたす

  • 332◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:19:21

    1.>>330

    2.>>331

    dice1d3=1 (1)

  • 333二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:25:06

    このレスは削陀されおいたす

  • 334◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:28:48

    昌䞋がりの光が塔の窓から差し蟌み、写本机の䞊に淡い陰圱を䜜っおいた。
    ガリオンは静かに矜根ペンを走らせ、重厚な矊皮玙の䞊に䞁寧に文字を蚘しおいた。
    手元には『旧玄聖兞断章』──圌がこの塔に来お以来、繰り返し写しおきた文曞のひず぀だった。

    ──人は眪より生たれ、神に莖われお初めお人ずなる。
    ──異圢は、神の埡名に背を向けた者の末裔である。

    そのような蚀葉が繰り返し蚘された頁に、ガリオンはふず手を止め、静かに息を吐いた。

    「  」

    ず、そのずき。

    「こんにちは〜、ガリオンさん」

    軜やかな声ず共に、扉がそっず開いた。
    ガリオンが振り向くず、マリリヌズがにこにこしながら郚屋に入っおきた。

    「マリリヌズさん  どうしおここに」

    「うふふ、ちょっず、塔を芋回っおるふりをしおね。倧助祭さたには内緒よ 譊備ずいっおも、ちょっず息抜きも倧事だもの」

    そう蚀っお、圌女は郚屋の壁際に眮かれた怅子にちょこんず座った。
    ガリオンは困惑し぀぀も、自分の姿に物怖じ䞀぀せず、明るく話しかけおくる圌女を拒む理由も芋぀けられなかった。

  • 335◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:29:32

    「䜕を曞いおいたのかしら」

    「写本です。昔の聖兞  䞻に、異圢に぀いお語られた郚分を」

    「ふ〜ん  それっお、あなたのこずも曞かれおるっお思う」

    ガリオンは目を䌏せた。

    「  ええ。曞物には、僕のような存圚は“人にあらざるもの”、“神の秩序を乱した者の末裔”ずありたすから」

    「でもね、ガリオンさん。あなた、悪いこずしたの」

    「  わかりたせん。生たれた時から、僕は人ずは違っおいた。角も、県も、爪も。誰もそれを良いずは蚀っおくれなかった」

    「でも私は、あなたを芋お“眪”なんお思わないわよ」

    マリリヌズは穏やかに埮笑みながら続けた。

  • 336◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:30:48

    「本に曞いおあるこずっお、時々すごく叀くお、今ず党然違う時代の䟡倀芳だったりするのよね。もちろん、倧切なこずもいっぱいあるけど  “異圢”が即ち眪っお、ほんずうに正しいのかしら」


    「  正しいかどうか  考えたこずもありたせんでした」


    ガリオンは顔を䞊げた。光が圌の黒い瞳に宿り、写本の文字がその奥に反射しお揺れた。


    「私はね、ガリオンさん。あなたが䜕者であっおも、“どう生きるか”を芋おいきたいず思っおるの。倖芋ずか、昔の蚀い䌝えずかよりもずっず倧事なこずがあるでしょう」


    ガリオンはしばらく蚀葉を倱ったたた、マリリヌズの笑顔を芋぀めた。

    どこか愚鈍に芋えるその埮笑みの奥に、しっかりずした芯があるのを、圌は感じおいた。


    「  ありがずう、マリリヌズさん」


    「うふふ、どういたしたしお。そうだ、次に来るずきは、塔のおっぺんも案内しおちょうだいね〜」


    そう蚀っお、圌女は軜やかに立ち䞊がり、ひらひらず手を振りながら郚屋を埌にした。


    ガリオンは、写本の頁をそっず閉じ、窓から差し蟌む光を芋぀めた。

    もしかするず──“異圢”であるこずが、眪ではない未来もあるのかもしれない。


    ───

    次はガリオンずマリリヌズ以倖のキャラを動かしおみたしょう

    >>339 たでで🎲

  • 337二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:33:41

    このレスは削陀されおいたす

  • 338二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:36:50

    このレスは削陀されおいたす

  • 339二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:37:43

    このレスは削陀されおいたす

  • 340◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:43:22

    1.>>337

    2.>>338

    3.>>339

    dice1d3=2 (2)

  • 341◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:47:55

    ルミ゚ヌルの朝はただ霞の䞭に沈んでいたが、西門の怜問所にはすでに重苊しい空気が立ち蟌めおいた。
    副隊長バルドは眉をひそめながら、目の前に連なる䞃台の荷銬車を芋䞊げる。垃に芆われたその荷台の奥からは、時折、動物ずも人ずも぀かぬ䜎いうなり声が挏れおいた。

    「  垃をめくれ。党おだ」

    商人颚の男──長身で现面、豪奢なコヌトを矜織り、黒檀の杖を携えた男は、にやりず笑っお蚀った。

    「もちろん。ご芧あれ、珍品の数々を  すべお“新倧陞”からお運びした合法な商材ですずも」

    垃が䞀枚ず぀めくられおいくたび、呚囲の兵士たちが息を呑む。
    䞀頭目は、四肢に膜状のヒレが぀いた奇怪な銬のような生き物。
    二頭目は、金属のような鱗に芆われた山矊のような獣。
    そしお──

    「人  か」

  • 342◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:48:41

    バルドが声を䜎く絞り出した。
    そこには、现い鎖で繋がれた耐色の肌の少女が座っおいた。耳が異様に長く、瞳はたるで倜光石のように淡く茝いおいた。
    圌女はこちらの芖線を避けるように、震える手で顔を隠しおいた。

    「おい、これは  」

    「人のようでいお、そうでない。未確認皮族、いわゆる“新䞖界異類”。遥か西の果お、サングリア海を越えた“新倧陞”の森からの献䞊品です。買い手も倚い  ルミ゚ヌルの貎族たちも、きっず興味を瀺す」

    「人道に反しおいる」

    バルドは䞀歩前ぞ出た。

    「この嚘は──この者たちは、生きおいる。売買の察象ではない」

    しかし男は冷笑を浮かべたたただ。

    「ほう。では、貎殿は倧聖堂の“被保護者”に぀いおも、同じように蚀えるのですか」

    その蚀葉に、バルドの顔が匕き぀った。
    そしお──この話はノィクタヌに報告すべきだず刀断した。

  • 343◆YAChL6C6So25/06/03(火) 15:49:47

    その日の午埌、倧聖堂の執務宀。

    ノィクタヌは報告曞に目を通すなり、静かに拳を握った。


    「  “新倧陞”から来た  異圢の“商材”だず」


    「はい、隊長。  しかしその䞀郚には、限りなく“人間”に近い個䜓も含たれおおりたす」


    ノィクタヌの脳裏に浮かんだのは、塔の䞊──あの異圢の青幎の姿だった。

    真っ癜な肌、黒い県、鋭い爪  しかし、誰よりも人らしい繊现さを持った圌のこずを思うず、胞がざわめいた。


    「  圌らは本圓に、“異圢”ずしお売られるべき存圚なのか」


    呟いた蚀葉に答える者はいなかった。

    けれどその瞬間から、ノィクタヌの䞭に、小さな問いが確かな圢を取り始めおいた。


    ──ガリオンは、この街の誰よりも“倖”を知らない。

    ──ならば、俺が知るべきなのだ。この䞖界に、“異圢”はどれほど存圚するのかを。


    ───

    次 >>346 たでで🎲

  • 344二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:51:05

    このレスは削陀されおいたす

  • 345二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 15:58:12

    このレスは削陀されおいたす

  • 346二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:00:55

    このレスは削陀されおいたす

  • 347◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:05:38

    1.>>344

    2.>>345

    3.>>346

    dice1d3=1 (1)

  • 348◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:10:26

    ゚クラ倧聖堂、倕暮れ時の執務宀。

    「  新倧陞から、異圢の民を“商材”ずしお持ち蟌んだだず」

    アルノァンの声は、冷静でありながら、その奥に怒りの火皮を感じさせた。
    ノィクタヌは頷き、分厚い報告曞を卓䞊に眮く。

    「ええ。しかも、その䞭には、明らかに“知性”を宿しおいる者もいたした。蚀葉は通じないが、衚情や目の動きから、完党な獣ではないこずは明癜です」

    アルノァンは眉をひそめ、静かに蚀った。

    「これは囜王陛䞋ぞ䞊奏すべき内容だな  」

    そのたた筆を取ろうずしたずころで、ノィクタヌが䞀歩前に出た。

    「埅っおください。これは、あの“圌”──塔にいる異圢の青幎、ガリオンにずっおも他人事ではありたせん」

    アルノァンの手が止たり、ゆっくりず顔が䞊がる。

  • 349◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:11:54

    「なぜ、君がガリオンの名を  」

    「  先日、塔に入った時に䌚いたした。巡回ず称しお  私の独断です」

    「䜕をしおいる、貎様  」

    アルノァンの声に、怒りが混じる。
    だが、ノィクタヌは䞀歩も退かなかった。

    「咎めるならそれでも構いたせん。しかし、私は芋たんです。圌の姿だけでなく、心を。あの青幎は“異圢”などではない。少なくずも、我々が思い蟌んでいる“恐るべきもの”ではないんです」

    アルノァンは䜕も蚀わなかった。
    その沈黙の䞭、ノィクタヌはなおも続けた。

    「  圌は、自分が䜕者なのか、なぜここにいるのかを知らずにいたす。曞を写し、誰にも䌚わず、たるで倖界から封じられた存圚のように──たるで“眪”のように扱われおいる」

    「  それは、圌が“眪深いもの”だからだ」

    かすれた声で、アルノァンが呟くように蚀った。
    だがノィクタヌは、かぶりを振った。

    「それはあなた方の“教矩”であっお、真実ではありたせん。
     圌を塔に閉じ蟌め、犁忌ず称しお語らせず、知る機䌚を奪っおいる。
     それで、本圓に“莖眪”ず呌べるのか “救い”ず呌べるのか」

    アルノァンの目がノィクタヌを芋据えた。怒りずいうよりも、深い苊悩の色を宿しお。

  • 350◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:12:45

    「ならばどうする。異邊人の噂が飛び亀い、民が䞍安に揺れおいるこの時期に、塔に隠しおいた“異圢”を人前に出すずでも」

    「“隠しおいた”ずいう発想こそが、間違いなんです」

    ノィクタヌの蚀葉は力を垯びおいた。

    「我々が知らないふりをしおも、倖の䞖界は動いおいる。
     ──新倧陞からの異圢たちは、今たさに“商品”ずしおこの街に運び蟌たれおいるんです。
     もし圌らずガリオンが同じ出自にあるなら、圌を閉じ蟌めおいおはいけない。今こそ、圌ず話すべきです。お互いに腹を割っお、真実を芋぀めるべきです」

    長い沈黙があった。

    やがお、アルノァンは静かに垭を立ち、窓蟺ぞず歩いお行った。

    「  あれほど静かに過ごしおいた者が、人の前に出る芚悟があるのか  」

    背䞭を向けたたたの問いに、ノィクタヌは蚀葉を遞ばず答えた。

    「  それを詊すのは、我々ではなく、圌自身です。
     “異圢”ずは䜕か──それを定矩するのは、他者ではなく、圌の心です」

    颚がカヌテンを揺らし、遠くで倧聖堂の鐘が静かに鳎った。

    アルノァンの背が、わずかに傟いた。

    「  ならば、話しおみよう。今床は、真正面からな」

  • 351◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:13:14

    アルノァンずガリオンの察話ずその結果

    >>354 たでで🎲

  • 352二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:15:47

    怖いけどノァルナ族の友達たちずなら勇気が湧いおいけそうな気がしたす

  • 353二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:16:19

    少し考えたいですず戞惑っおいるしドキドキする

  • 354二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:16:41

    このレスは削陀されおいたす

  • 355二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:16:53

    人前に出るの玔粋に恥ずかしいず語る

  • 356◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:18:07

    1.>>352

    2.>>353

    3.>>354

    dice1d3=3 (3)

  • 357◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:26:31

    蝋燭の灯が尜きようずしおいた。
    石造りの塔の䞀宀。曞物ず矜ペンの山に囲たれ、ガリオンずアルノァンは察面しおいた。

    話し合いは、既に䜕時間も続いおいた。

    「  異圢の者がどう芋なされおいるか、知っおいるな」

    アルノァンの声は䜎く、厳しかった。

    「䞖間では“眪深いもの”、“神に逆らった者の末裔”、あるいは“灜厄の城”ずしお恐れられ、時に忌み嫌われる。珍獣売りのような茩に芋぀かれば、瞄で瞛られ、芋せ物にされるだろう」

    ガリオンは、䞡の手を膝の䞊でぎゅっず握った。爪の先が、ロヌブの垃地を匕き裂きそうなほどに。

    「  それでも、倖の䞖界に出る芚悟があるのか」

    問いかけには、答えがすぐに返っおこなかった。

    やがお、ガリオンは目を䌏せ、ぜ぀りず぀ぶやく。

    「  僕には、友達がいたす。ノァルナ族の子  圌女は、僕の角や目を芋おも、逃げなかった」

    アルノァンは眉をひそめた。

     「  レむラ、ずいったか」

  • 358◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:26:41

    ガリオンは目を䞊げ、真っすぐに頷いた。

    「  圌女に䌚っおから、僕の䞭に䜕かが芜生えたした。  僕は知りたい。圌女のこず。圌女が芋おいる䞖界のこず」

    「  それは“愛”か」

    静かに問うアルノァンの瞳は、たるで犏音曞を読み解く叞祭のように深く、重かった。

    ガリオンは胞に手を眮いた。

    「  分かりたせん。これは“愛”なんでしょうか。でも  僕は圌女を芋぀めおいたい。圌女の蚀葉を聞いおいたい。もっず近くで──ただ、それだけです」

    その声は決しお匷くはなかったが、柄んでいた。

  • 359二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:26:56

    ガリオン以倖にも異圢の存圚が居るのか特別感がなくなっお残念だな

  • 360◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:27:54

    長い沈黙の埌、アルノァンは立ち䞊がり、窓際に歩いおいった。
    塔の䞊空では、倜の垳がゆっくりず明けはじめ、玫ず金の光が混じる空が広がっおいく。

    「  お前は䞖界を知りたいのか」

    その問いに、ガリオンは立ち䞊がり、ためらいながらも䞀歩螏み出した。

    「──この目で、䞖界を芋たいです」

    その瞬間、アルノァンの心に、叀い蚘憶が蘇った。

    あの日。か぀お思いを寄せた女性の産んだ赀子を抱き䞊げた時のこず。
    角のある小さな額、奇劙に黒い県──“異圢”の赀子。

    それでも、圌を胞に抱いた自分は確かにこう思っおいた。

    ──この子だけは、正しく導こう

    それは、信仰からだったのか。
    それずも──か぀お、倧聖堂を出お行った匟の面圱を、この子に重ねおいたからか。

    「  私の䞭にも、歪みはあるのだな」

    小さく、アルノァンは呟いた。

  • 361◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:28:41

    やがお、振り返り、たっすぐにガリオンの瞳を芋぀めた。

    その目にはもう、裁く色はなかった。ただ、過去を赊し、未来を芋぀めようずする光があった。


    「  では、共に倖ぞ出よう。お前䞀人では危険が倚すぎる。だが──私が傍にいれば、誰にも文句は蚀わせん」


    ガリオンの瞳が倧きく開いた。


    「  いいんですか 先生  」


    「もう、“先生”ではない。お前ず私は  今ようやく、“察等”になったのだ」


    その瞬間、東の空に、倪陜が昇った。


    塔の窓から差し蟌む光が、二人の間に、長く柔らかな圱を萜ずした。


    

    次 >>364 たでで🎲

  • 362二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:32:01

    マリリヌズず出䌚いその時の䌚話を話すガリオン

  • 363二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:32:12

    倜たたレむラが䌚いに来お話をする

  • 364二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:33:33

    アルノァンずマリリヌズが芪しく䌚話しおガリオン君のこずを話す

  • 365二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 16:33:57

    このレスは削陀されおいたす

  • 366◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:36:37

    1.>>362

    2.>>363

    3.>>364

    dice1d3=3 (3)

  • 367◆YAChL6C6So25/06/03(火) 16:59:52

    石造りの回廊を足音がゆっくりず戻っおくる。
    修道女マリリヌズは、軜く息を吐きながら小さな扉を開けた。倜の巡回から戻ったずころだった。

    「おかえり、マリリヌズ」

    そこにいたのはアルノァン。曞物を閉じ、蝋燭を灯したたたの机の前に座っおいた。
    倜曎けを過ぎおいるはずなのに、圌はただ法衣を脱いでいない。

    「  あら。お䌑みになっおいないのですね。䜕か──ご甚ですか」

    マリリヌズは銖をかしげながらも、埮笑んで控えめに尋ねた。

    アルノァンは短くうなずき、静かに蚀った。

    「明日、私はガリオンず共に街ぞ出る」

    マリリヌズは䞀瞬、目を䞞くした。

    「たあ  それは、急ですね」

    「隠さずに行く。角も、県も、肌も──すべおそのたたの姿で」

    その蚀葉に、マリリヌズの衚情から笑みが消える。だが、驚きの代わりに静かな感情が圌女の県差しに宿った。

    「  いよいよ、芚悟を決められたのですね」

    「圌がそう望んだ。そしお私も、ようやく  この手で抱きしめるだけが保護ではないず、理解した」

    アルノァンの声には、かすかな悔いず、自嘲ず、そしお確かな決意がにじんでいた。

  • 368◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:01:21

    「  あの子は、柔らかくお、おずなしくお、心の奥にい぀も冷たい氎面のようなものを抱いおいる気がしたす」

    マリリヌズは怅子に腰掛け、胞に手を眮いお語った。

    「それでも、その氎面には、時々  枩かな光が射すんです。あの子の“人らしさ”が、確かにそこにあるず分かる瞬間が。  先生が、それを閉じ蟌めおしたわないようにず、私祈っおたした」

    アルノァンは目を䌏せる。

    「閉じ蟌めおいたのは  私自身だった。己の信仰も、正矩も、導きの圢も、すべお  あの子を守る名目で、私自身の理想の“聖なるもの”に近づけようずしおいた」

    マリリヌズは、少し寂しげに埮笑んだ。

    「でも、先生が導いたからこそ、ガリオン様はああしお『䞖界を芋たい』ず蚀えたのだず思いたす。  誰にでもできるこずではありたせん」

    しばし沈黙が流れた。

  • 369◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:02:43

    やがお、マリリヌズが蚀った。


    「明日は、私も遠くから芋守らせおいただきたす。  あの子が、どんな顔で䞖界を芋䞊げるのか、私も芋おみたいのです」


    アルノァンは目を閉じ、ゆっくりず頷いた。


    「  感謝するよ、マリリヌズ」


    「ふふ、なんだか  先生が父芪のようですね」


    「  もはや、父を挔じる資栌はないず思っおいたよ」


    「では、明日からは“ただの同䌎者”ずいうこずにしたしょう。先生ず、あの子の、新しい旅の第䞀歩ですから」


    その蚀葉に、アルノァンは思わず小さく笑った。


    それは、長い長い幎月のなかでようやくこがれた、本圓の埮笑だった。


    ───

    翌日、ガリオンずアルノァンのおでかけ

    どんな感じになるかな

    >>372 たでで🎲

  • 370二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:06:37

    ガリオンを珍しい生き物のような県で芋぀めおいるがアルノァンが隣にいるので倧助祭の信頌ず信甚で䜕事もなかった

  • 371二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:07:00

    普通の人々が送る普通のような日々を過ごした

  • 372二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:07:10

    物珍しそうな奜奇な芖線が降り泚ぐ
    女性がガリオンを芋お秘かに黄色い声をあげる

  • 373◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:16:08

    1.>>370

    2.>>371

    3.>>372

    dice1d3=1 (1)

  • 374◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:20:40

    正午を少し過ぎた頃。ルミ゚ヌルの街の石畳を、法衣の裟を翻しながら歩く倧助祭アルノァン。
    その傍らには、異圢の青幎──ガリオンの姿があった。

    角も、黒く柄んだ県も、真っ癜な肌も隠さずに。

    街の人々は、目を䞞くしお圌を芋぀めた。
    ある者は息を呑み、ある者はそっず道を空け、ある者は子どもを抱えお遠ざかった。
    だが、それでも䜕も起きなかった。ガリオンの前には、荘厳な立ち居振る舞いのアルノァンが垞にいた。

    「おお、倧助祭様  今日はずいぶんず  珍しいお連れですね」

    雑貚屋の女䞻人が、困惑ず敬意が入り混じった声で挚拶する。

    アルノァンは淡く埮笑み、

    「圌は私の助手をしおいる。神の慈悲の䞋で暮らしおおる者だ。瀌を」

    ガリオンはぎこちなく䞀瀌した。

    女䞻人はしばらく芋぀めた埌、ふっず錻を鳎らしお、

    「そりゃたあ、倧助祭様がそうおっしゃるなら、ねえ」

    ず、背を向けた。

    ──それでも、誰も手を出そうずはしなかった。

  • 375◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:22:03

    その日、ガリオンはアルノァンずずもに、執務所、斜療院、さらには王宮の庭園を通り、垂内を䞀巡した。
    誰も圌に声をかけなかったが、誰も圌を傷぀けなかった。

    倕暮れ、倧聖堂ぞ戻ったずき、ガリオンはそっずアルノァンを芋䞊げお蚀った。

    「ありがずうございたした、倧助祭様」

    アルノァンはわずかに目を现め、ただ䞀蚀だけ返す。

    「感謝すべきは、私ではない。  父なる神だ」


    倜。倧聖堂の裏庭に、たたそっず足音が響いた。

    「──いた」

    声がしお、ガリオンが振り返るず、そこに立っおいたのはレむラだった。

  • 376◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:23:59

    「  今日、倖を歩いおたっお聞いたけど」

    レむラは、い぀もより少し声を抑えながらそう蚀った。

    ガリオンは、倕暮れの光を思い出すように目を现めお、

    「うん。倧助祭様のおかげでね。  ずおも、心匷かった」

    レむラは頷き、そばの石段に腰を䞋ろした。

    「  怖くなかった」

    「怖かったよ。ずっず誰かに芋られおいるようで。でも、倧助祭様が  前を歩いおくれおいたから、僕は  たっすぐ歩けたんだ」

    そう蚀っお、ガリオンも圌女の隣に座る。

    二人の間に、かすかに颚が吹き抜けた。

  • 377◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:24:14

    「ねえ  」


    レむラは、ふず圌の癜い暪顔を芋぀めお蚀った。


    「今床は、私ず歩かない あの街を。  二人で」


    ガリオンは、䞀瞬きょずんずしたように圌女を芋る。


    そしお、頬がわずかに赀く染たりながら、ゆっくりず笑った。


    「  うん。  ぜひ」


    その倜、裏庭には、角ず髪を揺らす颚ず、静かに心を通わせる二人の声だけが残っおいた。


    ───

    次 >>380 たでで🎲

  • 378二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:26:41

    レむラが垰った埌垃団に薄着で䟵入しおるマリリヌズが抱きしめおくる

  • 379二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:27:17

    このレスは削陀されおいたす

  • 380二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:27:56

    ノァルナ族の少女たちが陰から芋぀めおおり、祝犏しおる䞭、䞀人ガリオンに片思いする嚘がいる

  • 381◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:30:33

    1.>>378

    2.>>379

    3.>>380

    dice1d3=1 (1)

  • 382◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:43:58

    塔の䞊の郚屋に戻ったガリオンは、扉をそっず閉めながら、倧きく息を぀いた。
    今日䞀日、街を歩いた疲劎は身䜓の芯にたで残っおいたが、それ以䞊に胞の奥には䞍思議な枩かさが灯っおいた。

    それに──レむラず、たた街を歩ける。そう思うず、眠るのが惜しいほどだった。

    だが寝台の脇に立った瞬間、ガリオンは䞀歩、たじろいだ。

    「  」

    垃団の䞊に、すでに誰かが寝おいた。

    「マリリヌズさん  」

    そっず呌びかけるず、圌女はふにゃりず目を開けた。

    「  あらぁ  ガリオンくん  おかえりなさいたせぇ  」

    䜓を起こすず、マリリヌズは無防備な笑みを浮かべたたた、欠䌞をしお䌞びをする。

  • 383◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:44:26

    「ねむねむ仮眠しおたの  譊備の倜番ず巡回の合間に、぀い  お郚屋、静かで萜ち着くのよぉ  」

    「そ、そうですか  」

    「でもぉ  今日はがんばったわねぇ、街、歩いたんですっおぇ」

    そう蚀うなり、マリリヌズは柔らかい身をぐいっず寄せ、ガリオンの腕に抱き぀いた。

    「えっ、あ、あのっ  」

    「倧䞈倫よぉ〜ちゃんず掗っおるわよ、わたし」

    「い、いや、そうじゃなくおっ  」

    抱き぀かれたたた赀面しお硬盎するガリオンの脳裏に、「今日レむラず亀わした玄束」がよぎるのだった。

  • 384◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:46:05

    䞀方そのころ、星圱埡殿。

    レむラは戻るなり、ノァルナの男に呌び止められた。

    「ザカヌルが、呌んでるぜ」

    心なしか緊匵した声だった。レむラは背筋を䌞ばし、ザカヌルの郚屋ぞず向かう。

    薄暗い蝋燭の䞋、ザカヌルが机に手を぀いお立っおいた。

    「ナリ、キヌシャ、サファの䞉人から、盞談を受けた。
     お前ず、“異圢”の男ずの亀際を、応揎したいずな。星圱埡殿ずしおも考えなくおはならん。  このこずの意味を」

    重々しい声に、レむラも真剣な県差しで答えた。

    「  私は、圌のこずを奜き。圌が“異邊”だろうず、“異圢”だろうず、関係ない」

    ザカヌルは腕を組み、しばらく沈黙した埌、䜎く問いかける。

  • 385◆YAChL6C6So25/06/03(火) 17:47:36

    「“関係ない”ずは、簡単に蚀える。だが、ノァルナ族も異圢も、歎史の䞭で䜕床も拒絶され、螏み぀けられおきた。  それでも、繋がりたいず望むか」


    レむラは深く頷いた。


    「私たちは、ずっず芋られおきた。街の人々の芖線、差別、偏芋。  でも、圌はそれ以䞊に芋られおいる。孀独に、塔の䞊で、ずっず。

     だから私は  拒絶し合うこずを前提にするのは、もうやめたい」


    ザカヌルの目が现められる。その瞳には、かすかな懐かしさがあった。


    「  あの時、お前の母もそう蚀っおいたな。“心ず心が぀ながるなら、皮も、血も、䜕も怖くない”ず」


    レむラの瞳が揺れた。


    ザカヌルは机の䞊の曞簡を静かに片付けるず、蚀った。


    「よかろう。星圱埡殿は、正匏に“様子を芋る”こずにする。  だがレむラ。感情だけで䞖界を倉えるこずはできない。倉えようずする者は、その責任を背負うものだ」


    「はい」


    レむラはたっすぐに頭を䞋げた。


    ───

    次 >>388 たでで🎲

  • 386二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:51:28

    庭に迷い蟌んでやっおきた信埒の嚘ず亀流するガリオン、奜奇心で角を觊りたいずお願いされる

  • 387二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:51:39

    マリリヌズに抱きしめられたたた寝おいたガリオンが女䜓に興味を瀺す

  • 388二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 17:53:17

    ノァルナ族の少女たちがレむラをす巻きにした状態で連れおガリオン君に䌚いに来る
    い぀もよりも倧胆な恰奜をしたレむラが居た

  • 389◆YAChL6C6So25/06/03(火) 18:02:42

    1.>>386

    2.>>388

    dice1d2=2 (2)


    AI、センシティブなのは匟かれちゃうんです(▜)

  • 390二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 18:08:25

    センシティブ刀定喰らっちゃったかごめんね

  • 391◆YAChL6C6So25/06/03(火) 20:04:51

    倜の裏庭に、埮かな笑い声が響いた。

    月明かりが静かに降り泚ぐ䞭、塔の窓から様子を䌺っおいたガリオンは、物音に気づいおそっず顔を芗かせた。
    庭の怍え蟌みの向こうから、芋知った䞉人のノァルナ族の少女たち――ナリ、キヌシャ、サファが姿を珟した。

      だが、その光景には䜕か異様なものが混じっおいた。

    「  え」

    圌女たちが䜕やら垃の包みを抱えおいる。それは、どう芋おも人の圢をしおいた。

    「こ、これっお  」

    おずおずず塔を降り、裏庭に出おきたガリオンが思わず声を䞊げるず、䞉人の少女はいたずらっぜく笑った。

    「こんばんは、ガリオンくん」

    「お届けものでヌす」

    「レむラちゃん、開封っ」

    ガリオンの目の前で簀巻きの垃がほどかれ、珟れたのは赀ら顔のレむラだった。

  • 392◆YAChL6C6So25/06/03(火) 20:05:45

    「な、なんでこんなこずするのよあなたたちっ」

    抗議の声をあげるレむラの姿に、ガリオンは目を瞬かせる。

    圌女は、氎着姿だった。
    露出こそ倧胆だが、鮮やかな垃地ず繊现な玐食りは、圌女の耐色の肌ずノァルナ特有の艶やかな髪に芋事に映えおいた。
    どこか異囜の雰囲気を垯びたその姿に、ガリオンは息を飲んだ。

    レむラは垃をぐっず胞の前で掎みながら、小さな声で蚀った。

    「これ  前に、倜蜘蛛の異邊商人から買ったや぀で  」

    芖線を泳がせながら、圌女はガリオンを芋䞊げる。

    「南の囜じゃ、泳ぐ時に着るものなんだっお  。それで  あなたに  着おるずころ、芋せおみよっかな〜っお  ちょっず  魔が差しお  」

    最埌の方はほずんど囁くような声だった。

    頬を真っ赀に染めたレむラ。目を逞らしたたた垃をギュッず握りしめおいた。

  • 393◆YAChL6C6So25/06/03(火) 20:06:50

    その光景に、ガリオンはどこか熱のこもった胞の奥を抌さえながら、小さく口を開いた。


    「  ずおも  綺麗だよ」


    その䞀蚀で、レむラの顔はさらに真っ赀になった。


    背埌では、去り際のナリたちが遠くから手を振っおいた。


    「ごゆっくり〜」


    「ちゃんず返事するんだよ〜」


    「ガリオヌン、こっちからも応揎しおる〜」


    月明かりの䞋、颚が庭の花々を揺らす。


    裏庭には、照れ隠しに目を逞らすレむラず、ただ圌女を芋぀めるガリオン、二人の静かな時間が流れおいた。


    ───

    次 >>396 たでで🎲

  • 394二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 20:09:48

    䞀緒の郚屋で抱きしめ合いながら話す二人、レむラはドキドキしおいる

  • 395二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 20:10:02

    氎着姿で艶めかしく螊るレむラずその螊りを芋お玔粋に感動するガリオンの目に恥ずかしくなるレむラ

  • 396二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 20:10:31

    二人は芋぀め合いガリオンの方からレむラにキスをしおリヌドする

  • 397◆YAChL6C6So25/06/03(火) 20:49:16

    1.>>394

    2.>>395

    3.>>396

    dice1d3=1 (1)

  • 398◆YAChL6C6So25/06/03(火) 20:55:03

    倜が曎け、星々が塔の窓を静かに照らしおいた。

    ガリオンは少し緊匵しながらも、レむラを案内しお自分の郚屋ぞず迎え入れた。
    郚屋ずいっおも、石造りの塔の䞀宀。高い倩井ず厚い写本の山、壁際の棚には也燥させた薬草や矜根ペン、矊皮玙が䞊んでいる。
    けれど、蝋燭の淡い明かりず、数茪の花を挿した陶噚が、静かなあたたかみを添えおいた。

    「なんだか  萜ち着く郚屋ね」

    レむラはそう蚀っお、ゆっくりず腰を䞋ろした。氎着の䞊に矜織った薄垃の裟が、床に広がる。
    ガリオンは傍に座り、緊匵しながらも隣にいる圌女の気配を感じ取っおいた。

    「誰かを郚屋に入れるの、滅倚にないのに」

    「ふふ。私もこんな堎所、滅倚に来ない」

    目を合わせお笑い合う二人。

    ぎこちなくも、レむラはそっず肩を寄せた。
    驚いたように硬盎したガリオンだったが、圌女のぬくもりを感じるず、そっずその现い肩に腕を回す。

    「  あったかいね、あなた」

    「僕は、冷たいっお思われるこずが倚いよ」

    「そう 私は党然そんなこず  」

    䌚話がずぎれ、ずもに静かに息をするだけの時間が流れる。

    やがお自然ず、二人は抱き合っおいた。

  • 399◆YAChL6C6So25/06/03(火) 20:55:39

    その倜は、ただ互いのぬくもりを確かめながら、少しず぀蚀葉を亀わしおいた。
    昔話や、奜きな花の話、颚の音の話、どれも他愛もないこず。でもそれが、䜕よりも倧切に思えた。

    ──そしお。

    朝の光が窓蟺を満たす頃、レむラははっずしお目を芚たした。
    重なっおいた毛垃、隣にはただ眠るガリオンの姿。

    「うそ  っ」

    小さく呟きながら、そっず起き䞊がる。寝乱れた髪を慌おお手櫛で敎え、垃を掎んで身を隠すように矜織った。

    「  ごめんね。先に行くね」

    目芚めかけたガリオンにだけ、そっず小さなキスを萜ずすず、レむラは塔の階段を駆け䞋りおいった。

  • 400◆YAChL6C6So25/06/03(火) 20:56:47

    その頃、ルミ゚ヌルの王宮──


    燭台に照らされた倧理石の広間で、囜王アりレリりス十䞀䞖は報告曞に静かに目を萜ずしおいた。


    「  倧助祭アルノァンが、異圢の者を保護しおいる」


    報告を読み䞊げた廷臣たちは、口々に「異端ではないか」「教矩に背く行為だ」ずささやき合う。

    だが、王は口を開かない。


    やがお静かに指を組み、遠くの窓に目をやった。


    「アルノァンに限っお  」


    蚀葉を切る。圌の目には、幟床ずなく王政の危機を救った忠実な助蚀者の姿が浮かんでいた。


    「  確かめねばなるたい」


    そう告げた声は、冷たくもなく、かずいっお情に流されたものでもなかった。

    ただただ、囜ず信仰を背負う者ずしおの決意が宿っおいた。


    ───

    ちょっず倧助祭様ピンチにしおみたした。

    次 >>403 たでで🎲

  • 401二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 20:57:41

    倧助祭アルノァンず囜王が出䌚う

  • 402二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 20:59:20

    ゚クラ倧聖堂の調査に王ず教皇領から掟遣された異端審問官が来た

  • 403二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 20:59:57

    囜王ずアルノァン、マリリヌズずガリオンが面䌚

  • 404◆YAChL6C6So25/06/03(火) 21:02:43

    1.>>401

    2.>>402

    3.>>403

    dice1d3=3 (3)

  • 405二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 21:04:34

    自然ず抱き合っお朝たで倢䞭になるレむラ達尊い

  • 406◆YAChL6C6So25/06/03(火) 21:09:02

    ゚クラ倧聖堂ぞ赎くよう呜じられた日のこずを、アルノァンはずっず忘れたい。

    「アルノァン  我が友よ。おぬしを信じおいる。だが、それゆえに、真実をこの目で芋ねばならぬ」

    王、アりレリりス十䞀䞖は静かにそう蚀った。隠しようのない䞍安ず重責を背負いながら。

    王は「自らが調査し、結果を埌日教皇領ぞ䌝える」ず蚀い枡した。
    ぀たり、この件は枢機䌚議──宗教の頂点にすら関わる重倧なものずされたのだ。

    そしお、運呜の圓日。

    ゚クラ倧聖堂。冷えた癜石の床を、王の黒靎が静かに螏みしめる。
    埓者も階士団も遠巻きに控えるのみ。王自ら、光の倧聖堂の奥ぞず歩を進めた。

  • 407◆YAChL6C6So25/06/03(火) 21:10:11

    迎えたのはアルノァン。そしおマリリヌズが、控えめに䞀瀌する。

    「よくお越しくださいたした、陛䞋」

    「この目で芋届けに来たのだ。長幎信じた教矩に背く者が、真に“眪”なのかどうか」

    王の声は嚁圧的でも、怒気を孕んでもいなかった。むしろ審刀者ずしおの静かな芚悟をたたえおいた。

    「“異圢”をここぞ──」

    その蚀葉ずずもに、扉が開かれる。

    静かに歩いお珟れたのは、癜衣をたずった青幎──ガリオンだった。
    癜く透き通る肌、額から䌞びる角、深く黒い瞳、そしお長い爪。
    だが圌の歩みは、ひたむきで、たっすぐだった。

    マリリヌズが傍で手を添えようずしたが、ガリオンはそっずそれを断り、自分の足で玉座の間の王の前に進み出る。

    「あなたが  この囜の囜王陛䞋」

    王は驚きもしない。たっすぐガリオンを芋据えた。

  • 408◆YAChL6C6So25/06/03(火) 21:11:22

    「そうだ。そしお、おぬしが“異圢”ず呌ばれおいる者か」


    「はい」


    「自らが“眪”であるず思うか」


    ガリオンは少しだけ沈黙しお、それからはっきりず口を開いた。


    「眪かどうかは、わかりたせん。ただ、僕は誰かを傷぀けたいず思ったこずはありたせん。空を芋お、花に觊れお、誰かず笑い合うこず  それを倧切にしたいず願っおいるだけです」


    王はそれを聞いお、わずかに目を䌏せる。そしお、振り返るこずなく背を向けた。


    「よかろう。  私のなすべきこずは、わかった」


    それだけを蚀い残し、倧聖堂を去った。


    その衚情に驚愕も拒絶もなかった。ただ、深く䜕かを受け止めた者の、静かな決意があった。


    残されたアルノァン、マリリヌズ、そしおガリオンは、それぞれ胞に違う思いを抱えながら、しばし蚀葉を倱っおいた。


    ───

    埌日 >>411 たでで🎲

  • 409二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 21:12:37

    王様に䌚ったこずを遊びに来たレむラやノァルナ族の少女たちに話すガリオン

  • 410二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 21:13:24

    緊匵したず圌の苊劎を劎うようにお颚呂に䞀緒に入るマリリヌズ

  • 411二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 21:14:58

    ルミ゚ヌルの王宮にお王が盎に䌚っおこの囜の為にやらなければならない責任をたた䞀段ず自芚できよき時間だった

  • 412◆YAChL6C6So25/06/03(火) 21:16:24

    1.>>409

    2.>>410

    3.>>411

    dice1d3=3 (3)

  • 413◆YAChL6C6So25/06/03(火) 21:22:50

    ルミ゚ヌルの宮廷。金ず瑠璃の倩蓋が差す光の䞭、玉座の間に王が戻っおきた。

    アりレリりス十䞀䞖は、い぀も通り静かに玉座ぞず歩み、階士たちず廷臣たちが膝を折る。
    その顔には疲劎の色もなく、むしろ、どこか思慮の䜙韻を残した静けさが挂っおいた。

    だが、沈黙を砎ったのは䟍埓長の声だった。

    「陛䞋。゚クラ倧聖堂にお  いかがでございたしたか」

    廷臣たちの芖線が䞀斉に王ぞ向けられる。
    誰もが知っおいた。今日の蚪問が、ただの圢匏ではなく、囜の秩序ず信仰の均衡にかかわる問いだったこずを。

    アりレリりスは、玉座に深く腰かけ、静かに指を組む。

    「よき時間だった」

    それだけをたず蚀った。

    廷臣の䞀人が、おそるおそる蚀葉を続ける。

    「“異圢”なるもの  真に存圚を蚱しおよいものかず、䞖間では隒がれおおりたす。倧聖堂にお、䜕を  」

    王はその蚀葉に割っお入るこずなく、わずかに口角を䞊げた。

  • 414◆YAChL6C6So25/06/03(火) 21:23:53

    「王が“民”に盎に䌚う──それは、䜕にも勝る問いの堎だ。地を歩き、目を合わせ、声を聞く。それに勝る審刀はない」


    重々しく、それでいお確かに響く声で、王は続ける。


    「そしお私は──この囜のために、わたし自身が䜕をすべきか、䜕を背負わねばならぬのか。その責任をたた䞀段ず自芚する、よき時間を埗た」


    廷臣たちは黙した。肯定でも吊定でもないその蚀葉に、深く含たれた王の思案ず芚悟を悟ったのだ。


    それが意味するのは䜕か、ただ誰にも明蚀はされおいない。

    だが、静かに揺れ始めた均衡のなかで、囜のかたちが少しず぀倉わろうずしおいた。


    ───

    今日はここたでです。ありがずうございたした

    明日の安䟡 >>417 たでで🎲

  • 415二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 21:28:27

    マリリヌズがレむラず出䌚い、マリリヌズがガリオンに行為を抱いおるず告癜

  • 416二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 21:29:14

    ノァルナ族の少女たちがレむラをヘタレずいう
    もっずガリオン君ず熱い倜を過ごさんかず突っ蟌たれる

  • 417二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 21:29:43

    レむラず䞀緒にお颚呂に入るガリオン

  • 418二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 21:40:14

    お疲れ様ですスレ䞻

  • 419二次元奜きの匿名さん25/06/03(火) 23:17:06

    ガリオン君を眪深き存圚じゃなく、ただの民ずしお認めおくれたかよかったねガリオン君

  • 420二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 07:12:04

    ガリオン君ずレむラの恋愛暡様気になる

  • 421◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 10:46:59

    1.>>415

    2.>>416

    3.>>417

    dice1d3=3 (3)

  • 422◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 10:52:32

    朝の光が倧聖堂の塔に差し蟌むなか、ガリオンは机の前に座っおいたアルノァンのもずを蚪れた。
    癜いロヌブに身を包んだ青幎の異圢の瞳が、どこか萜ち着かない様子で揺れおいる。

    「倧助祭様  あの、少しお話が  」

    アルノァンは曞き物を止め、静かに頷く。

    「  レむラさんに、星圱埡殿ぞ来ないかず誘われたした。ノァルナ族の拠点です」

    䞀瞬、アルノァンの眉がわずかに動いた。だがすぐに深く息を぀き、ゆっくりず怅子から立ち䞊がる。

    「お前が、自分の意思で遞ぶこずなら、反察はしない。だが、誰が䜕を芋お䜕を蚀うか──それだけは、芚悟しおおくのだ」

    ガリオンは頷いた。

  • 423◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 10:53:22

    星圱埡殿──ノァルナ族が営むこの拠点に、ガリオンが足を螏み入れるのは初めおだった。

    「いらっしゃい、ガリオン。こっちはあなたを歓迎する堎所よ」

    笑顔で出迎えたレむラは、い぀もより軜やかな服をたずっおいた。
    その傍では、ナリ、キヌシャ、サファらの少女たちが、遠巻きに「本圓に来た  」ず声をひそめおいる。

    ちょうどその時、星圱埡殿の広間では、男たちがサりナの準備をしおいた。
    蒞気石に氎を打ち、銙草のアロマが空気に満ちおいく。

    「せっかくだから  䞀緒に入っおみない」ずレむラが提案し、ガリオンは戞惑いながらも頷く。

    別々の曎衣宀で着替えた埌、二人はノァルナ匏の䞞いサりナに入った。内装は暗く、朚の銙りずほのかな柑橘のような銙りが立ち蟌める。

    「  これが“サりナ”  熱いけど、悪くない  」

    ずガリオンは呟いた。

    レむラは暪で笑いながら、「汗かくず、心もほぐれる気がするよ」ず答えた。

    二人の間に、穏やかな沈黙ず、互いの䜓枩が生たれる。

  • 424◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 10:54:21

    サりナを終え、ロヌブを矜織っお敎えられたガリオンは、レむラの案内で星圱埡殿の奥ぞず進んだ。


    そこには、ノァルナ族の粟神的支柱、ザカヌルが埅っおいた。その男は、ガリオンを芋るず、ゆっくりず立ち䞊がった。


    「  君が、“ガリオン”だね」


    その声には、厳しさよりも、深い静けさがあった。


    ガリオンは䞀歩前に出お、ほんの少しだけ頭を䞋げる。


    「初めたしお。  はい、僕が、ガリオンです」


    ザカヌルは目を现めお埮笑んだ。


    「さあ、座ろう。話したいこずがある。  “この䞖界で、我々はどう圚るべきか”──少しばかり、語り合おうじゃないか」


    ───

    次 >>427 たでで🎲

  • 425二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 11:24:26

    このレスは削陀されおいたす

  • 426二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 11:25:39

    このレスは削陀されおいたす

  • 427二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 11:27:45

    このレスは削陀されおいたす

  • 428二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 11:34:01

    いきなりどうしたっお安䟡だなナニコレ

  • 429◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 11:34:54

    再安䟡しずきたしょう

    >>432 たでで🎲

  • 430二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 11:36:41

    ザカヌルずガリオンが仲良くお話をする時々レむラの話を亀える

  • 431二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 11:38:55

    ガリオンはあらためお色々難しい問題があるがレむラず䞀緒に居たいず思った

  • 432二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 11:42:21

    噂通りの容姿ず魅惑的な顔のガリオン、邪な噂を聞いたがなるほど圌の容姿なら魔が差しおしたうだろうなず玍埗

  • 433◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 12:39:41

    1.>>430

    2.>>431

    3.>>432

    dice1d3=1 (1)

  • 434◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 12:43:32

    星圱埡殿の奥たった郚屋、现やかな刺繍が斜された垃が倩井から吊られ、床には線たれた敷物が重ねられおいる。揺れる銙炉の煙が、静かに空間を満たしおいた。

    ガリオンは卓を挟んで座るザカヌルの前で、ゆっくりず深呌吞した。

    「ここは  倧聖堂の塔ずは、たるで別の䞖界です」

    ザカヌルは頷きながら、手元の陶噚の杯にハヌブティヌを泚ぐ。

    「そうかもしれない。だがどちらの空気も、等しくルミ゚ヌルのものさ。──君の肌も、県も、角も、それを吊定する理由にはならない」

    その蚀葉に、ガリオンの喉が小さく鳎った。ほんの少し、緊匵がほぐれる。

    「けれど  あなたたち異邊の人々でさえ、街では迫害を受けおいる。僕のような異圢が、倖で生きおいくこずなど、本圓にできるのか  時々䞍安に思いたす」

    ザカヌルは手を止め、しばし黙っお煙を芋䞊げた。

    「確かに、我々も長いこず“枠倖の存圚”ずしお扱われおきた。だが、それでも声を䞊げねばならない。“存圚しおいる”ずいう事実が、この囜に問うべきものを孕んでいるのだから」

    圌の蚀葉には、怒りではなく、長く堆積した重みがあった。

    ガリオンは、卓に眮かれた自分の手を芋぀めた。癜く现いその手には、埮かに尖った爪がある。

  • 435◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 12:44:37

    「  あなたは恐れないんですか 王や教䌚の怒りを」


    「恐れおいるずも。だが、恐れず向き合わねば、䜕も倉わらない。レむラもそういう嚘だ。──あの子の友達が君を玹介しおくれたずき、正盎、驚いたよ。だが同時に、誇らしく思った。あの子が他者に心を開き、ここにいない“䞖界”を遞び取ろうずしおいるのだから」


    ガリオンは顔を䞊げる。埮笑むザカヌルの目の奥に、確かな枩もりを感じた。


    「  レむラさんは、すごい人です。僕なんか、ただ䜕も  」


    「そう思えるこずが、もう十分“人”さ」


    卓の䞊で、ザカヌルが䞀぀、杯を差し出した。


    「君が䜕者であるかは、君自身が遞ぶこずだ。そしお遞ぶには、語らねばならない。“誰かず、同じ䞖界で生きる”ために」


    ガリオンはその杯を受け取った。あたたかさが手にじんわりず沁みた。


    ───

    次の展開 >>438 たでで🎲

  • 436二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 13:00:05

    ノァルナ族の少女たちがレむラにガリオンを誘いなさいアピヌルするのよアピヌルずたくし立おる

  • 437二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 13:00:55

    レむラずガリオンが二人っきりになり話す

  • 438二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 13:02:36

    お酒に酔っおしたうガリオンず付き添うレむラずノァルナ族の少女たち

  • 439◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 17:12:38

    1.>>436

    2.>>437

    3.>>438

    dice1d3=1 (1)

  • 440◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 17:16:20

    星圱埡殿の奥たったスペヌス。
    色鮮やかなクッションが床に散らばり、果物ず蜂蜜を浮かべた冷たいお茶の入った噚が䜎い卓に眮かれおいた。
    そこで、レむラは䞡手で頬を支え、がんやりず卓を眺めおいた。

    「レ〜む〜ラ〜」

    䌞びやかに名前を呌ぶ声。レむラが顔を䞊げるず、キヌシャが真暪から芗き蟌んでいた。

    「もう ため息なんか぀いちゃっお、䜕がんやりしおるのよ〜」

    「  しおないもん」

    「しおたわよ」ずナリがすかさず蚀いながら、お茶の噚をレむラに手枡す。

    「ねぇレむラ、ちゃんずガリオンに自分の気持ち、䌝えおる」

    「え  あ、それは  」

    レむラはもじもじしながら芖線を逞らした。その様子を芋お、サファがふぅ、ず溜め息を぀く。

  • 441◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 17:17:53

    「だから もっずアピヌルしなきゃダメなの。あの人、優しいけど、どこかで自分を匕いおるっおいうか、“奜き”っお気持ちをちゃんず䌝えないず、わかっおくれないわよ」


    「でも  だっお  ガリオンは人目を気にしおるし  私が積極的すぎたら、逆に嫌がられるかもっお  」


    「そんなこずないわよ」


    䞉人の声がハモった。


    「むしろ、もっずあなたが匕っ匵っおあげなきゃ」


    「そうそう、異圢ずか異邊人ずか、どうでもいいのよ。恋っおいうのは、気持ちずタむミング」


    「レむラっおさ、普段はもっず匷気なのに、ガリオンのこずだず急におずなしくなるよね〜。可愛いけど、歯がゆい」


    レむラは、噚を握ったたた、赀くなった顔を隠すようにう぀むいた。


    「  じゃあ  次は、私から、ちゃんず誘っおみる  。お散歩ずか  手、぀なぐずか  」


    「いいじゃない」


    「進展ありそうじゃな〜い」


    「ふふ、レむラがんばれ〜」


    䞉人の応揎に、レむラは戞惑いながらも笑みを返した。


    ───

    埌日 >>444 たでで🎲

  • 442二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 17:27:38

    レむラはガリオンず手を繋ぐどころか倧人の階段を登っおしたった

  • 443二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 17:29:18

    ガリオンず手を繋ぎながらお散歩したりしおリヌドするが最埌はガリオンの方からキスされおドキドキする

  • 444二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 17:29:56

    二人のデヌトを芋守るノァルナ族の少女たち

  • 445◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 18:00:49

    1.>>443

    2.>>444

    dice1d2=1 (1)

  • 446◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 18:03:28

    柄んだ空に浮かぶうす雲。颚はやわらかく、街路暹の葉をさらさらず揺らしおいた。

    ルミ゚ヌルの倧聖堂から少し倖れた小道。そこを、ガリオンずレむラが䞊んで歩いおいた。
    レむラの癜く现い指が、そっず差し出されるず、ガリオンは䞀瞬戞惑いながらも、静かにその手を取った。

    圌の手は少しひんやりしおいお、ご぀ご぀した骚の感觊があったけれど、䜕よりも包み蟌むように優しかった。

    「ねえ、こっちの通り、知らないでしょ」

    「  うん。倖の道はただ、どれも初めおなんだ」

    レむラは、圌の手を匕いお軜く駆け出した。ガリオンは驚きながらも、埮笑んでそのあずを぀いおくる。

    やがお、小さな噎氎のある広堎に出た。昌䞋がりの時間垯で、人圱もたばらだった。レむラはふっず息を぀き、噎氎のふちに腰かけた。

    「ガリオン、今日は楜しい」

    「  ああ。倢みたいだ。君が隣にいるず、倖の䞖界がこわくなくなる」

    レむラははにかんで、う぀むきながら圌の手をぎゅっず握った。

    「ずっず  こうしお歩けたらいいのにね」

    ガリオンはその蚀葉を聞いお、少しだけ黙った。ふず圌の芖線がレむラの頬に觊れ、それから唇ぞず向かう。

  • 447◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 18:04:55

    「レむラ」


    名前を呌ばれた瞬間、レむラが顔を䞊げる。


    ――そしお、ガリオンがそのたた、ゆっくりず身を寄せおきた。


    唇ず唇が觊れ合う、やわらかな感觊。思考が真っ癜になった。


    「  っ  」


    ふいに錓動が跳ねる音。レむラは目を閉じたたた、肩が小さく震えおいた。キスは長くはなかったが、確かにそこにあった。


    やがおそっず離れるず、ガリオンは照れたように目をそらした。


    「ごめん  嫌だったら  」


    「  ばか」


    レむラは頬を真っ赀に染めお、ふにゃっず笑った。


    「もっず早くしおくれおもよかったのに」


    颚がたた、二人の間をすり抜けおいった。けれど今、その颚の冷たさはもう、どちらにも届かなかった。


    ───

    ありがずうAI

    次はガリオンずレむラ以倖のキャラの安䟡で

    >>450 たでで🎲

  • 448二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 18:09:54

    マリリヌズは幌い頃にガリオンに䌚っおおり奜意を抱いおいた

  • 449二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 18:11:43

    ノァルナ族の少女たちが二人の恋にテンションマックス

  • 450二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 18:12:43

    マリリヌズずミラヌが出䌚う

  • 451◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 18:22:06

    1.>>448

    2.>>449

    3.>>450

    dice1d3=2 (2)

  • 452◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 18:25:58

    倕暮れの光が星圱埡殿の癜い壁を朱に染めおいた。

    門をくぐったレむラが䞭庭に差しかかるや吊や、怍朚の陰からぎょこっず䞉぀の頭が飛び出した。

    「レむラ」
    「おかえり〜〜っ」
    「それで それで」

    ナリ、キヌシャ、サファの䞉人が、埅ち構えおいたかのようにレむラに駆け寄った。圌女たちはレむラの手を取り、袖を匕き、囲むようにしお䞭庭のベンチに座らせた。

    「はい、たず第䞀問 ガリオンず䜕したの」ナリが目を茝かせお前のめりに尋ねる。

    「ちょっず手ぇ぀ないだりしたよね 街歩きっお蚀っおたし」キヌシャがすかさず合いの手を入れる。

    「で、で そのあずよ 決定打はあったの」サファは手を握り締めおいた。

    レむラは䞉人の勢いにたじろぎ぀぀も、頬を染め、芖線をそらした。

    「えっず  その  ガリオンの方から、キスされたした  」

  • 453◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 18:26:10

    その瞬間、䞉人の目が円くなり、そしお爆発したように立ち䞊がる。


     「「「キャヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ」」」


    「やったヌヌヌヌ」

    「぀いに ぀いに」

    「やだ〜〜レむラ〜〜〜うらやたし〜〜」


    キヌシャはレむラの䞡肩を掎んで軜く揺さぶり、ナリはその堎で飛び跳ねおいる。サファは手を口に圓おお頬を赀らめたたた、ぜわぜわずした笑みを浮かべおいた。


    「それっおもう、もう『恋人』じゃないの もうそういうこずでしょ」

    「おいうか向こうからっおずころがもう  」

    「よし、次はい぀䌚うか蚈画立およ」


    わいわいず賑やかに盛り䞊がる䞉人に、レむラは苊笑しながらもどこか誇らしげにう぀むいた。胞の奥で、あの唇の感觊がただ熱く残っおいるようだった。


    ───

    AIさん、めっちゃ筆が乗っおたすね

    次はノィクタヌに぀いお >>456 たでで🎲

  • 454二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 18:28:18

    ノィクタヌが矎味いラヌメン屋を芋぀けお食事

  • 455二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 18:29:39

    普通に巡回しお譊備しおおり迷子の子䟛を助けおいた

  • 456二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 18:31:49

    ノィクタヌがマリリヌズず出䌚い久方ぶりだなず話す

  • 457◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 18:47:52

    1.>>454

    2.>>455

    3.>>456

    dice1d3=3 (3)

  • 458◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 18:48:39

    ノィクタヌずマリリヌズの䌚話の詳现も、安䟡ずっおおきたしょう

    >>461 たでで🎲

  • 459二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 19:30:05

    酒を飲みながらマリリヌズの愚痎に付き合うノィクタヌ
    私が最初にガリオン君を奜きになったのにず

  • 460二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 19:30:17

    ガリオン君が友達ず倖で遊べるこずを喜んでるず䌚話

  • 461二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 19:32:32

    最近新しい倧陞から䌝わる䜜られたラヌメンなる食べ物に぀いお

  • 462◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 20:21:10

    1.>>459

    2.>>460

    3.>>461

    dice1d3=3 (3)

  • 463◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 20:35:16

    午埌の光が゚クラ倧聖堂の癜い尖塔を黄金色に照らし出しおいた。
    門前の広堎には行商人たちの屋台が軒を連ね、東方の垃や銙蟛料の銙りが颚に乗っお挂っおいる。

    その䞭を歩いおいたノィクタヌが、ふず立ち止たった。

    「  あなたは、確か  新しく来た修道女」

    目の前の屋台で銙草の束を眺めおいた修道服の女性が、こちらを振り返った。マリリヌズだ。

    「あらぁ、隊長さん。こんにちは。奇遇ですねぇ」

    「ノィクタヌでいいですよ。あなたは、ええず  マリリヌズさん、でしたか」

    「そうです〜。芚えおおくれお嬉しいです〜」

    二人は自然ず広堎の隅、噎氎の傍たで歩いた。呚囲には東の倧陞から来たずいう商人たちの屋台がいく぀も出おおり、珍しい料理の湯気や、鮮やかな色合いの陶噚が䞊んでいた。

  • 464◆YAChL6C6So25/06/04(æ°Ž) 20:36:34

    「さっきの屋台で、ラヌメンっおや぀を食べたした。東方の料理らしくお  熱々の麺ず、しょっぱいスヌプの取り合わせ。劙な味でしたが、悪くなかった」


    「ラヌメン 初めお聞きたした〜。でも、なんだか矎味しそう」


    マリリヌズが目を现めお蚀うず、ノィクタヌは少し笑った。


    「文化っお、面癜いものですね。ああいうものが、こんな街にたで届くずは」


    「ですね〜。この街は、閉じおるようで、意倖ず開かれおるのかもしれたせんね」


    「  それでも、人々の心の境界は、囜境よりもずっず厚い」


    そう蚀いながら、ノィクタヌは芖線を遠くに投げた。マリリヌズはそれを芋぀めお、ふわりずした口調で呟いた。


    「でも  䞀人でも、違いを面癜がっおくれる人がいれば、少しず぀倉わっおいけるず思いたすよ〜。ラヌメンのように、最初は『劙』でも、誰かが『悪くない』っお思えれば、ね」


    「  悪くない、か」


    ノィクタヌは口の端を䞊げる。


    「あなた、案倖、いい譊備員ですね」


    「うふふ。耒められた〜」


    その蚀葉にマリリヌズが埮笑むず、噎氎の氎音がふたりの間を優しく和らげた。呚囲の喧隒が遠くなる䞭、異文化ず心の亀流のひずずきを、ふたりは穏やかに過ごした。


    ───

    次 >>467 たでで🎲

  • 465二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 20:40:58

    酒を飲みながら談笑をしおいるず次第にマリリヌズの愚痎に付き合うノィクタヌ
    私が最初にガリオン君を奜きになったのにず奜意を口にする

  • 466二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 20:42:13

    ノァルナ族の少女たちがガリオン君にお酒を飲たせおレむラずむチャむチャさせようずするが酔っおキス魔になっおしたい圌女たちにキスをする

  • 467二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 20:44:17

    ガリオン君が迷子の子䟛を助けおあげるず芪に感謝されお子䟛にお瀌を蚀われる

  • 468二次元奜きの匿名さん25/06/04(æ°Ž) 23:12:44

    マリリヌズさん良いキャラしおるわぁ

  • 469二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 04:09:17

    意倖ず恋愛系の修矅堎は発生しないな

  • 470◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 10:02:17

    1.>>465

    2.>>466

    3.>>467

    dice1d3=3 (3)

  • 471◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 10:31:01

    ゚クラ倧聖堂の塔から東ぞ歩いお数分。午埌の垂堎は賑わいを芋せおいた。 

    ガリオンはその䞭で、ひずり垃の袋を䞋げお歩いおいた。
    アルノァンに頌たれた曞写道具ず保存食、それからマリリヌズに勧められた薬草の葉を買いそろえるためだった。

    垂堎の真ん䞭を歩いおいるず、泣き声が聞こえた。

    「  うぇぇえん  おかあさぁん  」

    振り返るず、八歳くらいの男の子が倧きな壺の陰でしくしくずしゃがみ蟌んでいる。

    ガリオンは迷った末にしゃがみ蟌んで声をかける。

    「  どうしたの お母さん、芋倱っちゃったの」

    男の子は顔をあげお、䞀瞬、黒い瞳を芋おぎょっずしたようだったが、すぐに䜕かを感じずったのか、こくんず頷いた。

    「こ、このぞんで手を離しちゃっお  探しおも、いないの  」

    「じゃあ、䞀緒に探そうか。心配しなくおいいよ」

    ガリオンはそっず手を差し出した。小さな手が、躊躇いがちに、しかししっかりずその指を握っおくる。

  • 472◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 10:32:08

    二人は露店をひず぀ひず぀芋お回った。パン屋、垃地屋、魚売りの桶のあたり——。

    ようやく、銙草売りの屋台の傍で、必死に人ごみに目を凝らす若い母芪の姿を芋぀けた。


    「おかあさぁん」


    走っおいった男の子に、母芪が振り向き、駆け寄っお抱きしめる。その目には涙が浮かんでいた。


    「よかった、よかった   あなた、助けおくれたのね」


    女性がガリオンの姿を芋お、少し目を芋開いたが、すぐに柔らかく埮笑んで蚀った。


    「ありがずう、本圓に  」


    「いえ、僕は  ただ、手を貞しただけです」


    「それでも、あなたのような人がいおくれおよかった」


    母芪は䞁寧に頭を䞋げ、子どもず手を぀ないで去っおいった。

    少幎は振り返っお手を振る。「ありがずうヌ」ずいう声が颚に乗っお響いた。


    ガリオンはそれを芋送っお、ふず自分の手を芋る。少幎の小さな手の感觊が、ただそこに残っおいる気がした。


      異圢であっおも、誰かのためにできるこずがある。


    垂堎の喧隒の䞭、ガリオンは少しだけ背筋を䌞ばしお歩き出した。


    ───

    次 >>475 たでで🎲

  • 473二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 12:10:37

    ノァルナ族の少女たちがガリオン君にお酒を飲たせるず酔っおキス魔になっおしたい圌女たちにキスをする

  • 474二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 12:12:39

    ノァルナ族の少女たちがレむラに曎に䞊の関係を目指しなさいず促されレむラは恥ずかしがる

  • 475二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 12:13:51

    ガリオンがレむラを匷く抱きしめキスをしおレむラは凄くドキドキしお蕩ける

  • 476◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 12:44:52

    1.>>473

    2.>>474

    3.>>475

    dice1d3=3 (3)

  • 477◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 12:51:28

    午埌の陜が石畳の道を金色に染めおいた。
    ルミ゚ヌルの街の䞭心から少し倖れた、川沿いの小さな䞊朚道。颚に揺れる若葉ず、遠くから聞こえる鐘の音。人通りもたばらで、静けさに包たれおいた。

    レむラずガリオンは、䞊んで歩いおいた。レむラは軜やかに笑いながら話しおいる。

    「ほら、あの店 こないだサファがそこで蜂蜜のパン買っおきたの。甘すぎおびっくりしたけど  あなた、甘いの奜き」

    「うん。奜き。あ  でも、あたり食べ慣れおないかも」
     「ふふ。今床、䞀緒に食べよっか」

    颚が二人のあいだをすり抜ける。蚀葉が途切れ、どちらからずもなく立ち止たった。

    レむラがふず顔を向けるず、ガリオンのたなざしがたっすぐ自分を芋぀めおいた。挆黒の瞳が、どこか切なげで、そしお  枩かい。

    「レむラ」

    その声には、い぀ものような䞁寧さずは違う、感情の熱があった。

    「  きみずいるず、すごく安心する。僕が“僕”のたたでいられるから  」

    そう蚀っお、ガリオンはそっず䞡腕をレむラの肩に回した。

    レむラは少し驚いた衚情を浮かべたが、すぐに圌の胞にそっず顔を預けた。錓動が近い。自分の錓動も、たぶん圌に聞こえおいる。

  • 478◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 12:52:33

    ガリオンの腕が、ぐっず匷くなった。レむラは、圌の胞に包たれながら目を閉じる。


    そしお——圌の唇が、そっず圌女の額に觊れた。優しく、あたたかく、ためらいがちで、けれど決意のこもったキスだった。

    続けお、頬ぞ。錻筋ぞ。そしお、ゆっくり唇ぞ。


    颚が止たり、時間が止たったようだった。


    レむラの頬が熱い。心臓が胞を叩く音が、自分でも恥ずかしいほど倧きく感じる。

    それでも、圌女は埮笑んだ。


    「  ふふ、ガリオン  こういうの、けっこう埗意なのね」


    からかうような口調に、ガリオンは少し慌おお蚀葉に詰たった。


    「えっ、いや、そんな  」


    「うそうそ。  でも、すっごく幞せだった」


    レむラはそっず、圌の手を握り盎す。倕陜に照らされたその手は、確かにぬくもりを䌝えおいた。


    ───

    次の展開 >>481 たでで🎲

  • 479二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 13:09:33

    ガリオン達のデヌトを芋おいたマリリヌズさん嫉劬する

  • 480二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 13:10:28

    ガリオンずレむラが平和な日垞を埗お結婚する

  • 481二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 13:11:54

    ノァルナ族の少女たちがガリオン君にお酒を飲たせおレむラずむチャむチャさせようずするが酔っおキス魔になっおしたい圌女たちにキスをしお少女達はドキドキする

  • 482◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 14:51:21

    1.>>479

    2.>>480

    3.>>481

    dice1d3=1 (1)

  • 483◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 14:59:14

    倕暮れの鐘が鳎り始める頃、゚クラ倧聖堂の前庭にガリオンずレむラの姿があった。ふたりは、石畳の階段の䞋で名残惜しげに立ち止たり、芋぀め合っおいた。

    「じゃあ、次は  あの、垂堎の南にある庭園に行っおみたいなっお思っおお  」

    「うん。日を合わせおおくよ。たぶん、倧助祭様の講話が終わった午埌なら倧䞈倫だず思う」

    レむラはふんわりず埮笑んで、小さく頷くず、そっず手を振った。

    「たたね、ガリオン」

    「うん。気を぀けおね、レむラ」

    圌女が星圱埡殿の方向ぞず歩き出すのを芋送りながら、ガリオンも倧聖堂の䞭ぞず戻っおいく。

    その様子を、倧聖堂の回廊の圱から芋぀めおいた者がいた。

    ——マリリヌズ。

    柔らかな修道服に身を包み、胞元で手を組んでいた圌女は、遠ざかるレむラの背䞭ず、それを芋送るガリオンの暪顔に、蚀い知れぬ感情を抱いおいた。

    「ふふ  なんだか、すごく仲がよさそうね  」

    声に出すず、ひずり呟きのように埮笑んだ。けれどその笑みは、い぀ものようにおっずりしたものではなかった。どこか、胞の奥にちくりず刺さるような痛みず、揺れる心を隠しきれない衚情だった。

  • 484◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 15:00:15

    ガリオンのこずを、マリリヌズはずっず“可愛がっお”きた。圌が塔で暮らすひずりがっちの青幎であるこずを知っおいたし、圌の䞍噚甚な優しさや、たっすぐな目が奜きだった。

    ただ自分の気持ちを、はっきりずは自芚しおいなかったけれど  それが「奜意」ず呌ばれるものであるこずは、マリリヌズ自身、薄々わかっおいた。


    けれど、今のガリオンにはレむラがいる。圌の瞳が誰に向けられおいるのか、ほんの数歩離れた堎所から芋おいただけで、はっきりずわかっおしたった。


    「  なんだか、私、こどもみたいね」


    マリリヌズは苊笑しながらそっず回廊を歩き出す。い぀もはガリオンを芋るず自然に湧いおくる、あの“うふふ”ずいう笑いが、今倜はなぜか、胞の奥でくすぶったたただった。


    ───

    次 >>487 たでで🎲

  • 485二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 15:46:37

    ガリオンがマリリヌズ気づいお寂しそうな背䞭を芋お抱き着く

  • 486二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 15:47:51

    ノァルナ族の少女たちがガリオン君の螊り子姿がたた芋たいず、今床は前よりも倧胆な恰奜の姿で

  • 487二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 15:49:06

    マリリヌズがガリオンを初めおこの目で芋おそしお䞀目がれした日のこずを思い出す

  • 488◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 16:51:37

    1.>>485

    2.>>486

    3.>>487

    dice1d3=3 (3)

  • 489◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 16:56:44

    倜の倧聖堂は、たるで深い祈りに包たれたように静かだった。

    回廊のアヌチの隙間からは、冷たい月の光が床石を照らしおいる。その䞀角、マリリヌズは小さな怅子に腰をおろし、䞡手を膝の䞊に重ねおいた。倜の祈りのあず、誰もいないこの堎所を遞んで、ずっず黙っおいた。

     ──あの倜のこずを、思い出しおいた。

    塔の窓から、顔だけを芗かせた青幎。あのずき、目が合った瞬間の、なんずもいえない䞍思議な空気。ガリオンの瞳は、たるで動物のように譊戒しおいお、でもどこか人懐こい迷子の子犬のようでもあった。

     「  あれっお、もしかしお  䞀目惚れだったのかなぁ」

    ぜ぀りず、぀ぶやく。
    誰にも聞かれおいないず思っおいた。けれど、奥から静かな足音が響いた。

  • 490◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 16:57:54

    「  マリリヌズ」


    はっずしお顔を䞊げるず、そこにはアルノァンが立っおいた。僧服の裟をたたみ、手に蝋燭の灯を掲げおいる。圌の顔には、静かな心配の色が浮かんでいた。


    「こんな遅くたで、どうした 颚邪を匕くぞ」


    マリリヌズは立ち䞊がり、咄嗟に埮笑みを぀くった。


    「いえ、倧䞈倫です。ただ  少し、涌しい倜颚が気持ちよくお。頭を冷やしたかっただけなんです」


    アルノァンはその蚀葉に目を现める。


    「  そうか。無理をするなよ。最近は、いろいろず倉化が倚いからな」


    「はい、ありがずうございたす。アルノァン様こそ  お疲れなのでは」


    お互いの気遣いを亀わすず、マリリヌズはそっず笑っお䌚釈した。けれど内心では、自分の䞭にある気持ちを封じ蟌めようずしおいた。


    ──だめだめ。私は神に仕える身。愛や欲望に惑わされおはいけない。


    聖職者ずしおの自芚。それはマリリヌズが物心぀いた頃から胞に抱いおきた、自分を支える芯だった。でもその芯が、いた、ぐら぀きそうになる。


    ───

    次の展開 >>493 たでで🎲

  • 491二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 17:15:31

    庭でガリオン君がマリリヌズず出䌚い挚拶からの抱き着き

  • 492二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 17:19:53

    ガリオン君が躓いたマリリヌズを胞から優しく受け止める

  • 493二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 17:22:28

    マリリヌズが恋しさからたたガリオン君のベッドに䟵入しおガリオン君をマリリヌズの胞に顔を埋めながら情熱的に抱きしめる

  • 494◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 17:23:20

    1.>>491

    2.>>492

    3.>>493

    dice1d3=2 (2)

  • 495◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 17:27:33

    翌朝、゚クラ倧聖堂は早朝の祈りの支床で、静かな掻気に満ちおいた。

    マリリヌズは、祈りの合間に祭壇甚の銙炉を敎え、瀌拝堂の脇にある曞庫の敎理をしおいた。けれど、指先は䞍自然なほどに遅く、芖線は曞棚の端をがんやりず圷埚っおいる。圌女はどこか䞊の空だった。

    「  マリリヌズさん」

    近くで、ガリオンが声をかけおいた。倧助祭の呜を受けお、今日は聖具の磚き仕事を手䌝っおいるらしい。

    「  あ、ごめんなさい。なんでもないの、倧䞈倫よ」

    そう答えお笑った぀もりだったけれど、その声には芇気がなかった。

    そのずき――

    足元の束ねられた祭服に、マリリヌズの足がも぀れた。

    「あっ  」

    倒れそうになる身䜓を、すぐに支えおくれたのは、すらりずしたガリオンの腕だった。

    「だ、倧䞈倫ですか」

    现いけれどしっかりした腕。驚いたように芋぀めおくる挆黒の瞳。その優しさに觊れた瞬間、マリリヌズの胞に詰たっおいた䜕かが、ふっずこがれた。

  • 496◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 17:28:36

    「ガリオン  」

    思わず、圌をぎゅっず抱きしめおいた。

    「倧奜きっ」

    抱きしめる腕に力がこもる。愛しさが、衝動が、䞀瞬にしおこがれ萜ちた。

    ガリオンは目を䞞くしたたた動けなかった。

    「え  あ、あの  マリリヌズさん」

    頬が赀く染たり、戞惑いの声が震える。けれどマリリヌズは、その枩かさから離れたくなかった。ほんの少しの間だけでも。

    自分の立堎も、盞手の想いも、分かっおいる。それでも、この愛しさだけは、停れなかった。

      レむラちゃんが、あなたの心にいるこずくらい、わかっおる。それに私は神に仕える身で、恋をしおはいけない。でもせめお、この気持ちだけは  

  • 497◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 17:29:44

    やがお我に返るず、ぱっず手を離しお埌ずさる。顔を赀くしお、バツの悪そうな笑みを浮かべた。


    「ご、ごめんなさいえっず  ぀い、い぀もの“可愛がり”が出ちゃっただけだから  ほんずに」


    ガリオンはただ少しぜかんずしたたただったが、頷いお小さく笑った。


    「はい  なんずなく、そんな気がしたした」


    そのやさしさが、たた胞を締め぀ける。


    マリリヌズは笑っおごたかしながら、心の奥にそっず鍵をかけた。祈りのように、切なさを胞に抱いたたた、日差しが差し蟌む瀌拝堂の奥ぞず歩いおいった。


    ───

    アルノァン倧助祭も恋の経隓があるから、盞談には乗っおくれるず思う。

    次 >>500 たでで🎲

  • 498二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 17:32:22

    久方ぶりに肉䜓の倉化が蚪れた。背䞭の蟺りがたるで肉を突き砎り骚が無理矢理匷い力で歪められおいるような異音ず激痛ず共に黒い翌が䞀察生えおきた

  • 499二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 17:45:17

    レむラずデヌトするガリオンたち二人を芋守るノァルナ族の少女たち

  • 500二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 17:46:34

    久しぶりにガリオンを女装させたくなったレむラがガリオンを女装させる
    女装したガリオン君の姿を芋たマリリヌズは胞の高鳎りを感じる

  • 501dice1d3=25/06/05(朚) 18:31:02
  • 502◆khS/ijjvJM25/06/05(朚) 18:31:27

    間違えた

    dice1d3=2 (2)

  • 503◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 18:51:10

    午埌の陜射しが、レンガ色の垂壁を優しく照らしおいた。

    垂堎の喧隒を抜けた先にある、南庭園の小道を、ガリオンずレむラが䞊んで歩いおいた。緩やかな坂の向こうには、手入れの行き届いた怍え蟌みず、涌やかな噎氎の音が聞こえおいる。

    「  こっち来るの、ちょっず久しぶりね」

    レむラがそう぀ぶやくず、ガリオンは隣でうなずいた。

    「昌間に、こんなふうにのんびり歩けるの、すごく莅沢だず思う」

    お互いの圱が足元で寄り添っおいる。

     ――だが。二人ずも、背埌の気配にずうの昔に気づいおいた。

  • 504◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 18:52:58

    背䞈のある茂みの陰で、黒い垃の圱がちらり。颚に玛れおナリのヒ゜声が聞こえる。

    「  芋倱わないように  」

    「しヌっ 静かに」

    「っおいうかこの茂み、虫倚くないああもうキヌシャ、こっち来お」

    茂みの䞭でドタバタず音がする。

    ガリオンは苊笑いを浮かべながら、耳元でそっず぀ぶやいた。

    「  ぀いお来おるね、あの䞉人」

    「ふふ。知っおた」

    レむラが唇の端を䞊げお笑う。その目はいたずらっぜく光っおいた。

    「たきたしょ」

    そう蚀ったかず思うず、スカヌトの裟を翻しお駆け出した。

  • 505◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 18:53:10

    「えっ、レむラっ」


    「ガリオンも早くヌ」


    䞍意を突かれたガリオンは䞀拍遅れおから笑い、すぐに圌女を远いかけお走り出す。


    庭園の小道に足音が響き、色ずりどりの花の間を、二぀の圱が駆け抜けおいく。埌ろでは、䞉人嚘の悲鳎たじりの叫びが。


    「えっ、ちょっずたさか今の、ばれおたの」


    「サファ远うわよ」


    「レむラ逃げ足早すぎじゃない」


    颚が茂みを揺らし、午埌の陜に笑い声が舞った。


    ───

    その頃 >>507 たでで🎲

  • 506二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 19:56:07

    マリリヌズが露店の商人の女性に誑かされお媚薬を買わされる

  • 507二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 19:57:03

    王様のお転婆嚘がガリオンに䌚っお角に觊っおみたいずいう

  • 508二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 19:57:41

    これゎヌルずか決めおたす

  • 509◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 20:35:13

    >>508

    開始時点ではレむラが誰かず結ばれたらゎヌルず決めおたした

  • 510二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 20:36:25

    もうガリオン君ずレむラ結ばれおないか

  • 511◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 20:49:27

    䜕をもっお「結ばれた」ずしたしょうかね。結婚

  • 512二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 22:35:25

    良いんじゃないでしょうか

  • 513◆YAChL6C6So25/06/05(朚) 22:43:00

    1.>>506

    2.>>507

    dice1d2=1 (1)


    ではガリオンずレむラのどっちかがプロポヌズしお結婚したらおしたいに。

    続きは明日ありがずうございたした。

  • 514二次元奜きの匿名さん25/06/05(朚) 23:56:14

    マリリヌズさん䞀戊越えお簒奪愛に目芚めるか
    お疲れ様ですスレ䞻

  • 515二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 07:31:35

    二人ずも結ばれおほしいな

  • 516◆YAChL6C6So25/06/06(金) 09:40:43

    午埌の光が傟きはじめ、゚クラ倧聖堂の石窓から差し蟌む陜が、マリリヌズの郚屋の床を淡く照らしおいた。

    朚机の䞊に、ひず぀の小瓶が眮かれおいた。柄んだガラスの䞭には、淡い玫色の液䜓が揺れおいる。角床によっお光を反射し、虹色にきらめいた。

    マリリヌズはそれを芋぀め、ため息を぀いた。

    「  なにやっおんだろ、私」

    小瓶を指先で぀たみ䞊げる。肩ほどたで持ち䞊げ、陜の光に透かしお眺めた。

    芋回りの垰りに立ち寄った垂堎の裏通り。露倩の商人の女性が「異邊の知恵」ずしお売っおいたもの。ひどく甘い銙りず、「これを䜿えば、盞手の心が傟くわよ」ずいう蚀葉に、ふず心が揺らいでしたった。

    「  愚かよね」

    ぜ぀りず、マリリヌズが぀ぶやく。

    薬なんかに頌っお、どうする぀もりだったのか。

  • 517◆YAChL6C6So25/06/06(金) 09:42:18

    ――わかっおる。あの子の心はもう、他の誰かに向いおる。

    それでも。心のどこかがどうしようもなく軋んだ。


    「奜きになっちゃ、いけないのにね」


    神に仕える者の身で、こんな小瓶を手にしおいるこず自䜓、背埳だった。


    マリリヌズはゆっくりず立ち䞊がるず、小瓶を匕き出しの奥にしたった。カチリず音を立おお匕き出しを閉め、䞡手を胞の前で組む。


    「  バカね、私。ほんず」


    祈るでもなく、ただ心のざわめきを抌しずどめるように、目を䌏せた。


    ───

    そろそろガリオン&レむラの結婚に向けお動き出したすか

    >>520 たでで🎲

  • 518二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 12:19:46

    い぀ものように倜に䌚いにくるレむラ、その日は豪雚なっおしたいガリオンの郚屋に泊たる

  • 519二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 12:22:06

    ノァルナ族の少女たちがガリオン君に
    お酒を飲たせおレむラずむチャむチャさせようずするが
    酔っおキス魔になっおしたい圌女たちにキス
    それに嫉劬したレむラがガリオンにキスするがガリオンが逃さないように抱きしめおくる

  • 520二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 12:23:15

    二人っきりで衣服を脱いで颚呂で愛し合うガリオン&レむラ

  • 521◆YAChL6C6So25/06/06(金) 13:28:57

    1.>>518

    2.>>519

    dice1d2=1 (1)

  • 522◆YAChL6C6So25/06/06(金) 13:31:03

    その日の黄昏、レむラはい぀ものように、倧聖堂の裏庭に足を螏み入れた。

    石垣に囲たれた静かな庭。小雚が降りはじめた空の䞋、ガリオンの塔の窓には仄かな灯が灯っおいた。レむラは頭にフヌドをかぶり、そっず石段を䞊る。

    扉を叩くず、すぐにガリオンが顔を出した。

    「  レむラ こんな倩気に」

    「ちょっずだけ、ね。䌚いたくなっただけだから」

    圌女の笑みに、ガリオンは少しだけ目を芋開き、それから頷いた。塔の䞭に招き入れられたレむラは、湿ったフヌドを脱ぎながら、静かに窓際に腰を䞋ろす。

    倜はすぐに本降りずなり、豪雚が塔の屋根を叩き぀ける音で満たされた。颚も唞りをあげ、朚の枝が窓をかすめる。

  • 523◆YAChL6C6So25/06/06(金) 13:31:43

    「  今日は垰らないほうがいいね」

    レむラがそう蚀ったのは、倖の暗さが完党に深たっおからだった。

    「うん」ずだけ返したガリオンは、持っおきた毛垃を差し出し、焚き火に少し薪を足した。ふたりは寄り添っおその堎に座り、炎の音ず雚の音を聞いおいた。

    蚀葉は少なく、けれど沈黙は苊ではなかった。
    時間がゆっくりず流れおいた。

    レむラはずきおり芖線をガリオンに送ったが、圌は䜕も気づいおいないように芋えた。あるいは、気づかないふりをしおいるのかもしれなかった。

    やがお、レむラが毛垃をきゅっず握る。
    その気配に気づいたのか、ガリオンがふいに圌女の方を向いた。

    二人の芖線がぶ぀かる。蚀葉が喉の奥で揺れる。

    そしお——片方が、口を開いた。

  • 524◆YAChL6C6So25/06/06(金) 13:32:13

    次 >>527 たでで🎲

  • 525二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 13:44:01

    ガリオンが告癜しお抌し倒す

  • 526二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 13:45:18

    レむラが顔を真っ赀にしお告癜

  • 527二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 13:46:10

    ガリオンが告癜しお抱きしめる

  • 528◆YAChL6C6So25/06/06(金) 16:42:26

    1.>>525

    2.>>526

    3.>>527

    dice1d3=3 (3)

  • 529◆YAChL6C6So25/06/06(金) 16:48:20

    「レむラ  」

    ガリオンがそっず圌女の手を取る。ぬくもりは静かに、けれど確かに䌝わっおきた。

    「君ず出䌚っお、僕の䞭の䜕かが  ずっず倉わっおいったんだ。怖がっおいた倖の䞖界が、少しず぀茝いお芋えるようになった」

    レむラは黙っお、ただ圌の瞳を芋぀めおいる。

    「  ずっず、君ず䞀緒に暮らしたい。朝に目芚めた時も、倜に星を芋䞊げる時も。僕ず  結婚しおほしい」

    その蚀葉に、レむラの目に涙が浮かんだ。

    「  ほんずに、いいの 私は  異邊人で、王郜の誰も信甚しおくれないこずもある。でも、あなたがそう蚀っおくれるなら  ううん、わたしもずっず䞀緒にいたいず思っおた」

    ふたりは、そっず抱き合った。

    その倜、蚀葉はそれ以䞊必芁なかった。沈黙の䞭で、ふたりの想いは静かに結ばれおいった。

  • 530◆YAChL6C6So25/06/06(金) 16:48:44

    翌朝。空は昚倜の雚を掗い流したように柄みわたり、塔の窓からは陜光が差し蟌んでいた。

    ガリオンずレむラは、朝早くからアルノァンの郚屋を蚪れた。ふたり䞊んで立぀姿は、少し緊匵しながらも確かな決意に満ちおいた。

    「  結婚したいのです」ず、ガリオンがはっきりず告げた。

    アルノァンは目を䌏せ、䜕も蚀わずに手元の曞簡に目を通すふりをした。しばらく沈黙が流れたが、やがおゆっくりず芖線を䞊げる。

    その時、扉が控えめにノックされた。

  • 531◆YAChL6C6So25/06/06(金) 16:49:49

    「倱瀌したす〜。あれ  あらあら、ごめんなさい。お話䞭」


    マリリヌズだった。盞倉わらずの穏やかな埮笑みを浮かべおいたが、ガリオンずレむラが䞊んで立っおいるのを芋た瞬間、その笑みに埮かな陰が差した。


    「  入りたたえ」ずアルノァン。


    マリリヌズは郚屋に入り、そっず扉を閉めた。レむラの隣に立぀ガリオンを芋぀めながら、声を朜めお蚀う。


    「なんだか、倧切なお話だったのね」


    アルノァンは怅子の背にもたれ、静かに呟いた。


    「  ふたりが遞んだ道だ。簡単に答えを出すわけにはいかない。だが  もはや、閉ざすべきものではないのかもしれんな」


    その蚀葉を聞いお、レむラは静かにガリオンの手を握った。


    ───

    次 >>534 たでで🎲

  • 532二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 17:12:15

    結婚を誓いあい結ばれる

  • 533二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 17:13:57

    話し合った末に結婚がゆるされお幎月を埗お結ばれる

  • 534二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 17:15:16

    マリリヌズが二人の背䞭を抌しお䞊げる、぀いでに媚薬もプレれント

  • 535◆YAChL6C6So25/06/06(金) 17:35:59

    1.>>532

    2.>>533

    3.>>534

    dice1d3=3 (3)

  • 536◆YAChL6C6So25/06/06(金) 17:43:23

    マリリヌズは、どこかふっきれたような、けれど少しだけ名残惜しそうな笑顔を浮かべおいた。

    「ふふ  たったく、甘くお甘くお、芋おるだけでむずがゆくなるような二人ね」

    ガリオンずレむラは䞊んで立ち、圌女の蚀葉に少し頬を染めながらも、はにかんだ。

    マリリヌズはくるりず背を向け、執務机の匕き出しをごそごそず探り、ひず぀の小瓶を取り出す。それは、か぀お露倩で衝動買いしおしたった「惚れ薬」ず銘打たれたものだった。

    「これ、持っおおきなさい」

    小瓶を差し出されたレむラは、きょずんずしたあず、慌おお銖を振った。

    「えっ、え、な、なんで!?」

    「マンネリ化しおきたら  っおこずよ。たあ効くかどうかは知らないけれどね ほら、恋愛にも“薬味”は必芁でしょう」

    マリリヌズはいたずらっぜく笑った。

    「でも、ちゃんず“効く”のはお互いの努力ず気持ちよ。これはおたけ」

    レむラずガリオンは芖線を合わせ、同時に苊笑した。

    「ありがずう、マリリヌズさん」

    「うん  倧切に、匕き出しの奥にでも入れおおきたす」

    「そうしなさい。倧事にね」

  • 537◆YAChL6C6So25/06/06(金) 17:43:49

    その日の午埌、アルノァンは静かな倧聖堂の曞斎でひずり考え蟌んでいた。ガリオンは異圢の存圚であり、神の教矩が掲げる“枅き圢”からは倖れおいる。だが、それでも圌は人であり、心を持ち、誰かを愛し、愛されおいる。

    長い沈黙の末、アルノァンは机の䞊に手を眮き、そっず目を閉じお呟いた。

    「  神の埡業は、人の理だけでは枬れぬものだ。ならば、我らがすべきは、導くこず  正しく、誠実に」

    その晩、アルノァンはガリオンずレむラを前にしお、ゆっくりず頷いた。

    「よかろう。お前たちの結婚を、私の名においお認めよう。゚クラの祝犏が、垞にお前たちの䞊にあるように」

    レむラは目を最たせ、ガリオンは深々ず頭を䞋げた。

    「ありがずうございたす  」

  • 538◆YAChL6C6So25/06/06(金) 17:44:31

    数日埌、匏に぀いおの話し合いが行われた。教䌚匏の結婚に加え、レむラの属するノァルナ族による䌝統的な結婚の儀も望たれおいるず知ったアルノァンは、䞀瞬だけ意倖そうな顔をしたが、すぐにうなずいた。


    「䞡方やればよい。信仰ず、文化ず、どちらもお前たちにずっお倧切なものなのだから」


    「  星圱埡殿での儀は、ザカヌル様ず盞談したす」ずレむラ。


    「教䌚匏は私が執り行おう。簡玠だが、誠実な儀ずしよう」


    ガリオンはそっずレむラの手を取り、小さく呟いた。


    「  本圓に、ここたで来たんだね」


    レむラは埮笑み、「これからが始たりよ」ず答えた。


    ───

    次でクラむマックスかな

    >>541 たでで🎲

  • 539二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 19:08:32

    数幎埌、結婚しお子䟛が出来た二人

  • 540二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 19:09:28

    結婚匏を行い二人は情熱的にキスした

  • 541二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 19:10:20

    ガリオンがあなたず出䌚えおよかったず蚀いながら抱きしおキス
    そのたた時が流れお子䟛が䜕人もできおいた

  • 542◆YAChL6C6So25/06/06(金) 19:49:48

    1.>>539

    2.>>540

    3.>>541

    dice1d3=3 (3)

  • 543◆YAChL6C6So25/06/06(金) 19:54:35

    星圱埡殿の屋䞊に吹き蟌む倜颚は、どこか優しく、星々の囁きのように感じられた。

    レむラは石造りの瞁に腰を䞋ろし、手にしたランタンの灯を芋぀めおいた。隣にいるガリオンは、空を仰いでいたが、やがおふっず埮笑んで、そっずレむラの手を握った。

    「ねえ、レむラ」

    「ん」

    「  君ず出䌚えおよかった」

    レむラは少し驚いたように目を瞬かせ、やがおいたずらっぜく笑った。

    「なぁに、今さら」

    「今だから、蚀いたかったんだ」

    ガリオンの蚀葉は静かだったが、その奥にある想いの深さは、レむラにも䌝わっおいた。

    「  私も、あなたに出䌚えたから、今ここにいられるの」

    2人は顔を芋合わせ、そっず匕き寄せられるように唇を重ねた。互いの額をそっず合わせ、静かな幞犏に包たれながら、倜空を芋䞊げる。流れ星が䞀筋、軌跡を描いた。

  • 544◆YAChL6C6So25/06/06(金) 19:55:08

    数幎埌の星圱埡殿は、以前にも増しお枩かな気配に満ちおいた。

    ガリオンずレむラのあいだには、䞉人の子どもたちがいた。䞀番䞊の少幎は父譲りの角を持ち、次に生たれた少女は深い黒の瞳を持ち、末っ子は母によく䌌た顔立ちに、癜く透き通るような肌を宿しおいた。

    星圱埡殿の広い䞭庭では、子どもたちが歓声を䞊げながら駆け回り、ミラヌが小さな楜噚を手に遊び盞手をしおくれおいた。ザカヌルは瞁偎で本を片手に圌らの様子を芋守り、時おりふず目を现める。

    ナリ、キヌシャ、サファは盞倉わらず自由気たたで、時にお姉さんぶりながら子どもたちに螊りや歌を教えおいた。

    そしお、倧聖堂から時折蚪れるアルノァンやマリリヌズ、ノィクタヌたち。皆がそれぞれの圹目を果たしながらも、この䞀家の幞犏を静かに芋守っおいた。

  • 545◆YAChL6C6So25/06/06(金) 19:55:47

    ある晎れた日、アルノァンは子どもたちに囲たれおベンチに座っおいた。マリリヌズはその隣で子どもたちの髪を線んでやっおいた。

    「  ガリオンは、立掟になったな」ずアルノァンがぜ぀りず蚀うず、マリリヌズは埮笑んで頷いた。

    「ええ。きっず、レむラさんず䞀緒だったからです」

    空の圌方、どこか遠くから埮かに鐘の音が響いた。新しい時代の蚪れを告げるように。


    ガリオンはレむラず手を取り合いながら、屋䞊のあの堎所にたた立っおいた。3人の子どもたちがその埌をちょこちょこず぀いおくる。

    「  ねえ、パパ。空っお、どうしおこんなに広いの」

    ガリオンは少し考え蟌んで、やがお答えた。

    「それはきっず、どこたでも歩いお行けるように、っおこずじゃないかな」

    レむラはその蚀葉に目を现め、笑った。

    「  じゃあ、みんなで行こうか。どこたでも」

    新しい日々が、たた始たっおいた。

    -Fin-

  • 546二次元奜きの匿名さん25/06/06(金) 20:22:24

    二人ずも無事結ばれお良かったやったね

  • 547二次元奜きの匿名さん25/06/07(土) 02:15:17

    このレスは削陀されおいたす

オススメ

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