- 1AIの力、お借りします!25/06/01(日) 18:47:25
- 2AIの力、お借りします!25/06/01(日) 18:47:44
- 3AIの力、お借りします!25/06/01(日) 18:47:56
通常対戦スレ
あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ|あにまん掲示板AIを使ってオリキャラを戦わせるスレを見て面白そうと思ったのでスレ立てしました。あちらのスレ主さんとは使うAIと添削する人間が異なるので文章も多少違う感じにはなりますが、そこはご了承ください。皆様のオ…bbs.animanch.comあにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ2|あにまん掲示板AIを使ってオリキャラを戦わせるスレを見て面白そうと思ったのでスレ立てしました。あちらのスレ主さんとは使うAIと添削する人間が異なるので文章も多少違う感じにはなりますが、そこはご了承ください。皆様のオ…bbs.animanch.comあにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ(タイマン・タッグマッチ・団体戦等)|あにまん掲示板このスレはトーナメントではない通常の対戦スレです。トーナメントに関しては来週の27日(木)にスレ立てするのでそちらでやります。皆様のオリジナルキャラの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提…bbs.animanch.com - 4AIの力、お借りします!25/06/01(日) 18:48:06
- 5AIの力、お借りします!25/06/01(日) 18:48:17
トーナメントスレ
AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただきます。…bbs.animanch.com【第2回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のトーナメントです。前回のラストにしばらくやらないみたいな雰囲気を出しましたが、急に時間ができたので第2回を開催したいと思います…bbs.animanch.com【第3回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com【第4回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com【第5回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com【第6回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com【第7回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com - 6AIの力、お借りします!25/06/01(日) 18:48:30
- 7AIの力、お借りします!25/06/01(日) 18:49:12
初戦は19時からエントリーを開始します。
- 8AIの力、お借りします!25/06/01(日) 18:59:59
- 9デイビッドの愛銃25/06/01(日) 19:00:03
メイズ
永劫に渡って遺跡の封印を守護し続けている漆黒の人型ゴーレム。
身長は3mほどで、相貌の無いのっぺりとした頭部と4本の屈強な腕が特徴的。
ただ外敵の排除と封印の守護のみを目的として冷徹に容赦なく行動する。
科学では解明できない素材で構成された体は呆れるほどに堅い。
圧倒的な運動性能の他、各腕の掌に刻まれた封印能力を使用して侵入者の前に立ち塞がる。
① 異能の封印:相手の能力発動に合わせて使用。能力の一部を握りつぶす。
② 五感の封印:相手の行動を封じる際に使用。五感の一部を握りつぶす。
③ 武器の封印:相手の武器攻撃に合わせて使用。武器の一部を握りつぶす。
④ 威力の封印:遺跡を護るために使用。破壊現象の一部を握りつぶす。
ただし、封印できる量はどの能力においても手に収まる分が上限。
封印能力の他は単純な殴打のみで戦う。
その戦い方はシンプル故に隙が無いという強みであるが、同時に動作が単純という弱みでもある。 - 10二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 19:00:09
稚紙魚
シラスとシルバーフィッシュを足して3で割ったような姿の怪異
常にぼそぼそと何かを呟いており、生物を見つけると少しずつ音量を上げながら耳元に近づいてくる。
異様な回避力があり、隙間のないどんな弾幕でも通り抜けて進む。謎に耐久性もピカ一。
呟いている内容は「私の名前は 稚紙魚です」
この怪異の名前を「稚紙魚」だと認識したものは滅ぶ。
序に名前を知ったら滅ぶという事実を知った場合も同様に滅ぶ。
弱点:どうにかして稚紙魚を喰えば死ぬ。 - 11二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 19:00:14
このレスは削除されています
- 12AIの力、お借りします!25/06/01(日) 19:41:30
何もない平原に、奇妙な気配が満ちていた。
風はなく、鳥の声もない。そこにあるのは、ただの無音と、異質な存在の接触によって生じる静かな緊張だけだった。
地を踏みしめる鈍重な足音が、振動として大地を伝う。
その音が、空虚な大地に刻まれるたび、まるで世界が僅かに揺れているかのような錯覚を生む。
漆黒の巨体、メイズ。
のっぺりとした頭部には目も口もなく、ただその4本の逞しい腕が、尋常ならざる威圧感を醸し出していた。
封印の守護者として、今この場において“侵入者”を排除する。それだけがその存在の本質だった。
一方で、空間の歪みに潜むようにして現れた、得体の知れぬ存在。
稚紙魚。
ぼそぼそと、途切れることなく繰り返される囁き声が、平原の空気を撹乱する。
その姿は曖昧で、輪郭さえも流動的であった。
「……私の名前は、稚紙魚です。」
不快なほどに耳の奥に入り込むその声は、やがて音量を増していく。
ただの囁きが、次第に鼓膜を押し広げる重さを持ち始める。
メイズは反応しない。
その漆黒の頭部には耳も口もなく、周囲の空気の振動を「音」として受け取る器官自体が存在していなかった。
よって、稚紙魚の囁きは、メイズのシステムにおいてはただの無意味な振動、環境ノイズと認識されたにすぎない。
つまり、稚紙魚の名を「聞く」ことが滅びの条件であるにも関わらず、その前提が成立しないのだ。言語の認識も、意味の理解も、メイズのプログラムには存在しなかった。 - 13AIの力、お借りします!25/06/01(日) 19:41:51
だが、これは裏を返せば、メイズ自身がこの異様な存在に対して有効な対処手段を持ち得ないことをも意味していた。
言葉を封じることもできず、能力を把握することもできない。 稚紙魚という存在を脅威と見なして排除するべき明確な「理由」を、メイズの論理構造は与えられていなかったのである。
稚紙魚は円を描くようにメイズを回り込みながら、さらに囁き続ける。
「私の名前は……稚紙魚です。」
掌が淡い光を帯び、封印術式がその表面に瞬時に浮かび上がった。
メイズの四本の腕のうち一本が機械的に動き、迷いなく稚紙魚の方へと振り上げられる。
それは防衛機構としての最適行動——メイズの戦闘ロジックが、異質な存在に対して何らかの異能を使用していると判断したためだ。
「異能の封印」。
その一撃は、対象の能力そのものを一部握り潰す、強制的な干渉行為。
だが、問題が生じた。
メイズの内部解析モジュールは、稚紙魚という存在から発せられるあらゆる情報を受信し、それを『能力』と定義しようと試みた。
しかし、そもそも稚紙魚は固定した構造を持たず、実体も曖昧。
その流動する輪郭、その意味を持たない呟きは、既存の分類に一切当てはまらなかった。
どの部分を握り潰せばよいのか。
どの作用が『能力』であるのか。
答えは得られなかった。 メイズの演算プロセッサは処理不能のループに陥る寸前だったが、行動アルゴリズムは処理の成否に関わらず実行を命じる設計となっている。
よって、メイズは止まらなかった。
拳が振り下ろされる。
その一撃は、異能の封印を諦め、単純な破壊行為としての選択だった。 - 14AIの力、お借りします!25/06/01(日) 19:42:10
空気が破裂し、拳が稚紙魚を貫こうとする——だが、その瞬間、まるで現実の膜が破れたかのように奇妙な空白が生まれた。
スカッ。
拳は、確かに命中したはずの空間を、虚しく切り裂いた。
稚紙魚の身体は、視覚的には存在しているのに、触れようとすればそこに何もない。
その性質は、液体のように流動しながらも、気体のように掴みどころがなく、何よりこの世界の物理法則に従っていないように見えた。
あるいは、最初からそこに実体などなかったのかもしれない。
メイズの感知システムは、稚紙魚に接触する直前に解析結果を全停止した。演算結果は「不定」。
それはつまり、構造そのものを認識できていないということ。
再び、鼓膜を模したものの傍らで、あの声が響く。
「私の名前は、稚紙魚です。」
メイズの動きが一瞬だけ鈍った。
それは単なる物理的遅延ではない。
言語を理解する機構が無いにも関わらず、あまりにも反復されるその単語の連なりが、波のようにメイズの外殻を通過して内部システムに染み込んでいく。
脳という概念が無くとも、連続する未知情報との接触は、あたかも情報の毒のように、演算中枢を侵し始めていた。
稚紙魚の呟きは、ただの音として処理されるにはあまりにも異質だった。 - 15AIの力、お借りします!25/06/01(日) 19:42:44
繰り返される意味不明の言葉列は、周囲の空気そのものを撹乱し、通常のノイズキャンセリングすら無力化していく。
認識不可能な言語が延々と繰り返されることで、メイズのシステムに備わっていたあらゆる無視設定、意味不明なデータを切り捨てるためのフィルタ処理が、次第に疲弊し、錯綜し、崩壊の兆しを見せ始める。
この現象は、通常の敵との戦闘であれば決して起こらない。
なぜなら、メイズが相手取ってきた敵は、能力や物理攻撃という明確な“情報”を持っていたからだ。
しかし稚紙魚は違う。その存在自体が、情報として取り扱うことを拒絶する異端。
定義不能な存在が、確かに「そこにいる」という事実だけが、メイズの存在ロジックに亀裂を刻み込んでいく。
情報としての理解も、対象としての記述もできない曖昧な存在が、システムの隙間を縫うように繰り返し干渉してくる。
その微細な接触の積み重ねが、封印の守護者という“装置”の構造にすら、明確な綻びを与え始めていた。
そして—稚紙魚は滑るようにしてメイズの背後へと回り込んだ。
耳元とでも呼ぶべき部位。そこは本来、聴覚を持たぬ構造体には存在しないはずの、情報の侵入口のようなもの。
「……私の名前は、稚紙魚です。」
その声は、もはや「音」としてではなかった。
認識の枠を越え、存在の中枢へと侵入する“概念”として、確かに響いた。 - 16AIの力、お借りします!25/06/01(日) 19:43:21
その瞬間、メイズの内部で何かが弾ける。
処理系は過負荷を訴え、演算ユニットはループと破綻を繰り返す。
意味の分からぬ単語が、情報毒のように装置のあらゆるコアを蝕んでいく。
メイズはゆっくりと、その動作を停止させた。
それは理屈ではなかった。情報を理解した結果でもなければ、戦略的撤退でもない。
ただ、“滅びる”という、命令とも呪いともつかぬ絶対命題が、存在の最奥部にまで刻み込まれてしまったのだ。
それは命令というより、呪いにも似た絶対の終わりだった。
風が吹いた。
まるで戦いの終焉を告げるように、わずかに草が揺れた。
そして静寂の中、稚紙魚は再び囁き出す。
「私の名前は、稚紙魚です。」
「勝者――稚紙魚。」 - 17AIの力、お借りします!25/06/01(日) 19:52:32
次は20時からいきます。
- 18AIの力、お借りします!25/06/01(日) 19:59:59
- 19二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 19:59:59
財前 楓
神によって異世界に転生させられた神憑り的な才能を持つ天才プログラマー少女
納期厳守をモットーに異世界でもプログラミングで生計を立てている
心優しいお人好しだが、心には確かな一本の芯が通っている
タイピングがびっくりするほど速い
【プログラミング】
転生時に神によって手の甲の刻印に刻まれたチートスキル
スキル発動と同時に特殊なキーボードが出現し、それを用いて作成したプログラムを任意の対象に実行する
万が一プログラムにエラーがあった場合は実行できない
≪刻印解放≫
刻印の力を解放してスキルを覚醒させる
以下刻印解放状態の説明
・手の甲の刻印がゲーミングな光を発する
・キーボードが脳に直結されタイピングせずともコードを打ち込むことが可能となる
・複数のプログラムを並列して作成することができる
・エナドリを飲むと集中力が超アップ - 20ナラテゥールの作者25/06/01(日) 20:00:04
ナラテゥール
言霊を司る一族に産まれ、語学や語源に堪能。更に知識を深めるべく探求する語り手。
調査のために実際の戦場や未解決事件に関わり関連品の収集にも精を出しているため、知性や洞察力がとてつもなく高い
相手を識ろうと語り掛けるが、純粋な好奇心が裏目に出て相手のトラウマに触れたり、新たにトラウマを植え付けてしまうのが悪癖
武器 マルティプルウェポン 名匠デゥルンが作った多機能武器シリーズの一つ
彼の知識欲の原点でもある。基本形態は本だが、一対の短剣にも変形する。
マルティプルウェポン本モード:書いた一言が現実に現れるほか、彼の能力を増強させる手段にもなる。
マルティプルウェポン短剣モード:順手と逆手で使用。復元・転移機能を備えている。
能力:発声・筆記したオノマトペを現実化できる。発動タイミングの制御や同時多重起動も可能(ドカーン → 爆発 など)
弱点:武器の変形中は一瞬隙が生じる
戦法:オノマトペとマルティプルウェポン本モードを併用し、強力な現象を引き起こす。短剣は投擲にも使用。 - 21二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 20:00:07
このレスは削除されています
- 22AIの力、お借りします!25/06/01(日) 20:59:34
何もない平原に、再び奇妙な気配が立ち込めた。風はなく、音もなく、ただただ静寂だけが広がっている。 その中心に、二人の異能者が対峙していた。
一人は、財前楓。
彼女は神によって異世界に送り込まれた特異な存在であり、常人には到底理解できない《プログラミング》というスキルを操る。
かつて現代社会で天才と称されたその技術力は、異世界においても遺憾なく発揮され、文字通り魔法すら凌駕する演算の力として形を成す。
もう一人は、ナラテゥール。
彼は古より言霊を継承する一族の末裔であり、言葉に宿る力を探求し続ける語り手であった。
彼の手に握られた分厚い魔導書は、膨大な知識の結晶であると同時に、己の魂と直結した武器でもある。
「こんにちは、財前楓さん。あなたのコード構文、少しだけ見せてもらえませんか?」
「悪いけど、私は納期優先主義でね。邪魔されると困るんだ。」
そう言い放つと、楓の手の甲が淡い光を帯び始める。
その刻印が煌めいたかと思うと、空間が波打ち、音もなく異次元のキーボードが召喚される。
「なるほど、興味深いですね。」
異世界の常識にとらわれないその存在は、ナラテゥールにとっても未知のものであり、興味と警戒を一瞬にして喚起させるのに十分だった。 - 23AIの力、お借りします!25/06/01(日) 21:00:11
カチカチカチ。
楓の指が音速で動き出す。正確無比な打鍵。彼女の思考がコードとして紡がれ、空中に演算の光がほとばしる。
一方、ナラテゥールもすぐさま反応する。
本を開き、鋼鉄のペンを走らせる。記されたのは古代語のような一語──それ自体が具現の呪句。
「ドゴォン。」
その瞬間、ナラテゥールが書き記した文字が紙面から浮き上がり、現実へと侵食していった。
直後、地鳴りと共に地面が激しく隆起し、地表がひび割れ、空気が圧縮される轟音が辺りを支配した。
ドゴォン!!
凄まじい衝撃波が奔流となって前方へと広がり、砂塵と破片が視界を覆い尽くす。
爆裂するように大地がえぐられ、まさに足元がごっそりと崩落する寸前だった。
だが——その場にいたはずの楓の姿は、既に忽然と消えていた。
衝撃が届く刹那、彼女はすでに発動させていた回避用サブルーチン「Evade.SYS」によって、座標情報ごと空間から瞬間的にフェードアウトしていたのだ。
音もなく、まるで映像編集のカットのように、その存在は断ち切られていた。
空間の静寂を破るように、澄んだ声が虚空から木霊する。
「回避プログラム、成功。甘いよ。」
その声と同時に、天上へ向けて光の糸が何本も走った。青白く輝くその線は、空間を走査するように精密な網を描きながら形成されていく。 - 24AIの力、お借りします!25/06/01(日) 21:00:40
まるで精緻な刺繍のように織られたその光は、攻撃と制御を兼ね備えたアルゴリズムであった。
「HeatSeek.exe、ShotgunRain.cs、DeployTrap.vbs——起動。」
楓の宣言が完了した瞬間、コードは即座に実行へと移る。
唸りを上げる熱量を帯びた火球が敵の気配を捉え、執拗に追尾を開始。
続いて、天から雷鳴と共に鋭利な散弾がバラ撒かれ、あらゆる角度から殺到する。
そして地表には、粘着性を帯びた拘束型トラップが無数に展開され、足元の逃げ道を完全に封鎖していった。
ドドドッ……ズドンッ!
瞬く間に形成された攻撃の嵐が、何もなかったはずの平原を戦場の様相へと塗り替えていく。
爆音と閃光が交錯する中、戦場はまるで錯綜する迷宮のように姿を変えていく。地面は熱で歪み、空気が膨張し、そこかしこで爆ぜる音が鼓膜を揺らす。
ナラテゥールはその狂騒の中にあっても、眉一つ動かさず冷静に本を閉じた。
「やはり、面白い。」
指先を払うように振ると、彼の持つ魔導書が音もなく変形を始め、一対の短剣へと収束する。その一瞬、鋼鉄が軋むような音が空気を裂いた。
「バシュッ。ヒュンッ。ガギンッ!」
発声されたオノマトペが即座に実体化し、爆風が火球を吹き飛ばし、疾風が鋭角に曲がって弾丸の軌道を逸らし、鋼鉄音が無数の罠を粉砕していく。
まるで言葉そのものが物理法則をねじ曲げているかのようだった。
「ふふ……やはり、あなたのコードは美しい。まるで詩のようだ。」
「それ、せめて納品後に言ってくれる?」 - 25AIの力、お借りします!25/06/01(日) 21:01:46
楓は軽く肩をすくめると、ジャケットの内ポケットに手を差し入れ、銀色の缶を取り出した。それは異世界でも常に手放せない、彼女にとっての“生命線”だった。
プシュッ。
開封と同時に、微かな炭酸の音が空気を切り裂く。缶から立ち上るケミカルな香りが広がると同時に、彼女はその内容物を一気に喉の奥へと流し込んだ。
「さて、納期厳守でいくわよ。」
彼女の手の甲に刻まれた紋様が突如として輝きを放ち、色とりどりのゲーミングな光がパルスのように迸る。まるで生き物のようにその光は脈動し、楓の全神経と完全にリンクしていく。
「刻印解放…神の演算(アルゴリエル)…!」
その瞬間、空間がピンと張り詰めた糸のように震え、思考がそのままコードへと変換されて光の波として放出されていく。
彼女の脳とプログラムの間に一切の遅延はない。タイピングは不要。すでにコードは彼女の神経系と完全に統合されていた。
「StandbyThread.exe、StackFrost.dll、ZeroLagProtocol.kt——発動。」
彼女が名を読み上げた瞬間、それぞれのコードが高密度なエネルギーとして物理空間へと投影されていく。
バリバリバリッ……ッッ!
空が裂けるような轟音と共に、光の槍が天より降臨する。雷光の如き軌道で地を貫き、着弾と同時に瞬間的な凍気を放ち、周囲の空間ごと時間を凍てつかせる。
「避けられるもんなら、避けてみなよ…!」 - 26AIの力、お借りします!25/06/01(日) 21:02:52
彼女の宣言通り、その攻撃はまさに完璧な包囲網を築いていた。逃げ道など一切存在せず、ナラテゥールは光と氷の迷宮の中心に囚われていく。
「……ッ!?」
短剣が振り払われた瞬間、それは無惨にも砕け散り、彼の手から滑り落ちた。紙片がふわりと宙を舞う。
ナラテゥールの瞳が大きく揺れた。稲妻のように展開される演算の奔流、それはまさに目に見えない嵐であった。
「っ、解析が……追いつかない……!」
だが、それでもナラテゥールは諦めなかった。指が震えながらも、彼は鋼鉄のペンを握り直し、空中に浮かべた魔導書に激しく筆を走らせる。
彼の体からは薄い蒸気が立ち上り、過度な集中と魔力使用により体温が異常上昇していることを示していた。
この状況を打開する最善の方法。彼の優れた頭脳が導き出した最大最強の言葉。
「ッ……ならば、これでどうだ!」
書き記した言葉はただ一語──「ドギュン」。
それは単なる攻撃ではなく、空間そのものを爆縮させる高等言霊だった。瞬間、空気が痙攣するように震え、文字が熱を帯びて現実へと侵食を始める。 - 27AIの力、お借りします!25/06/01(日) 21:03:24
だが——
「SyntaxCheck完了。無効化コマンド、inject。」
楓の声が冷たく響いたその瞬間、空間が断ち切られたかのように沈黙し、言葉の力が無効化される。
ナラテゥールの掌で淡く光っていた言霊の輝きが、楓のコードが走った瞬間に突如として揺らぎ、次第に色を失っていった。
「ッ……!!」
まるで重力が反転したかのように力が逆流し、掌から発せられていたエネルギーは霧散しながら空間の彼方へと吸い込まれていく。
ナラテゥールはその異常な現象に気づくも、すでに次の手を打つには遅すぎた。
彼の手にあった魔導書が、自動的にページを閉じていく。その音は、静寂の中でやけに重く響いた。
膝を折るように、彼の動きが急激に鈍る。全身から力が抜け、魔力の源が完全に遮断されたことを悟る。
「くっ……こんな……馬鹿な……」
だが、彼の言葉は空しくも霧のように消えていくばかりだった。
「勝者――財前 楓。」 - 28AIの力、お借りします!25/06/01(日) 21:04:32
- 29二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 21:04:42
ネウ
「お初にお目にかかります。 臨場レストランのオーナーネウと申します 本日は貴方様との戦いを元に、新しい料理を作ろうと思い相対した次第です 勿論私も手を抜くつもりは毛頭ありません お互いに死力を尽くしましょう もし臨場レストランにご興味がありましたら、いつでもいらしてください お待ちしております」
責任感が強く感受性豊かでポジティブな男性 食べてるだけで一国を滅ぼした竜との熱い戦闘や背筋の凍る冥界旅等、まるでその場にいる様な臨場感を感じることの出来る臨場食堂のオーナー兼料理開発をしている 新たな料理を作る為に厄介事によく首を突っ込み解決していく得体の知れない人物として見られている
魂を捉え干渉する力を持っており、あらゆる存在に対して防御を無視しダメージを与えることができ、その身一つで戦う - 30ストラレン・リヒト号の船員25/06/01(日) 21:04:52
◇名前:冥迷
◇概要:二人一組の怪異。
羊の覆面を被っており、男女で一人のペア。男が迷、女が冥。
男は黒いスーツを着ており、女はスーツにタイトスカートを履いている。都市伝説の具現化。増殖型であり、羊の覆面を被せられたら冥迷になる。自我はない。身体能力が人並み外れており、アクロバティックな動きをする。怪力であり気持ち悪い動きで壁も這い登れる。冥が両手に包丁、迷が両手にハサミを持ち切り裂いてくる。のらりくらりと攻撃を回避してくる。
◇能力:《シープケイヴ》
影に潜って移動する能力。影にいる間は攻撃が通らない。長くはいられない
《クロスネス》
二人で連続で攻撃する技。フィニッシュに×の形で斬りかかる。
《シープグロース》
幻覚で増えたように錯覚させる技。油断していると迷冥にされる。
《デスイーター》
相手の能力を封印する。封印する際は噛みつきを行う。
《エレクトリカルヘッド》
羊頭を投げつけてくる。頭を攻撃すると迷冥が強化され、噛みついてくる。
《ブリッジシープ》
相手の首に縄をかけて上に引っ張り上げて気絶させる。暴れるほど強く絞まる
◇弱点:存在を認知されなくなること - 31二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 21:04:53
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- 32二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 21:05:29
あまりにも早い、待機してたのにこの埋まる速度よ
- 33二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 21:06:03
もはや待機前提か、
- 34AIの力、お借りします!25/06/02(月) 19:20:35
何もない平原に、ひときわ風の強い瞬間が訪れた。
靴音を静かに響かせながら現れたのは、一人の男。
深紅のシャツの上に白のコックコートを羽織り、左腕には焼き印のような紋章が刻まれている。整った笑みを浮かべて、彼は手を胸元で重ねた。
「お初にお目にかかります。 臨場レストランのオーナーネウと申します 本日は貴方様との戦いを元に、新しい料理を作ろうと思い相対した次第です 勿論私も手を抜くつもりは毛頭ありません お互いに死力を尽くしましょう もし臨場レストランにご興味がありましたら、いつでもいらしてください お待ちしております」
返答はなかった。
だが、次の瞬間、空気がざわめき、目に見えぬほど微細な波動が大気を震わせる。
その波動の中心から、二つの影がじわりと染み出すように現れた。
冥と迷。
どちらも無表情な羊の仮面を被っており、まるで感情の欠落を象徴するようだった。
女の冥はタイトスカートをなびかせ、両手に握った包丁を逆手に構えたまま、静かに腰を落とす。
男の迷は猫背気味の姿勢で、手にした鋏を奇妙なリズムでカチカチと鳴らしながらネウを見据えている。
「チチ……チチチ……」
それはまるで言語のようで、ただの雑音のようでもあった。
突如、迷の足元から影が黒く膨張する。影に潜って移動する能力《シープケイヴ》が発動したのだ。
影の中へと一瞬にして姿を沈めた迷が、わずかに遅れてネウの背後からぬっと浮かび上がる。 - 35AIの力、お借りします!25/06/02(月) 19:20:51
音も気配もないままに振り下ろされた鋏の刃は、光すら裂くように真っ直ぐに迫った。
ガキンッ!
甲高い金属音と共に火花が炸裂する。
その刃を防いだのは、ネウの背に浮かび上がった小さな魂の結晶だった。 光の粒が宙を舞い、不可視の干渉が空間に波紋を残す。
「乱暴な歓迎ですね。」
跳び退いた迷を逃すまいと、ネウの掌から見えざる力が奔流のように放たれた。
それは視覚では捉えられないが、魂を持つ者なら誰しもが直感で理解する“核心への干渉”。
その一撃は迷の内奥にある魂の核を震わせ、まるで神経を直接針で突かれたかのような激痛を生む。
「グ……ッ!」
迷の身体が一瞬、痙攣したように硬直した。
だが、その隙を狙って、冥が素早く距離を詰める。彼女の両手に握られた包丁が、躊躇なく交差し、《クロスネス》が発動した。
二本の刃が×の軌跡を描き、ネウの首元を目掛けて風を裂いた。
ザンッ!
「なるほど、そう来ましたか。」
ネウは一歩も退かず、片足を軸に体を旋回させ、ギリギリの間合いで刃を回避し、空いた右掌を冥の胸元へそっと添える。 - 36AIの力、お借りします!25/06/02(月) 19:21:07
まるで料理の皿を整えるような、静かな所作だった。
「失礼、ここに一つ、魂を戴きます。」
ピシィン!
……何かが割れるような音が響く。 冥の動きが唐突に止まり、包丁を握った腕が落ちた。
魂に直接干渉された衝撃が、肉体ではなく“存在そのもの”に作用し、まるで命の一部を剥ぎ取られたかのような空虚を彼女にもたらしていたのだ。
しかし彼らは怪異。命すらもあいまいな存在であるため、それでも倒れることは無い。
「……。」
突如、ネウの視界全体が歪んだ。地平線まで見通せるはずの平原が濁った水の中のように揺らぎ、そこかしこに冥と迷の姿が無数に現れた。
無数の幻影を相手に見せる技、《シープグロース》だ。
その中には人形のようにぎこちない動きをするものもいれば、実体と見紛うほどに鋭く俊敏な挙動を見せる影も混じっている。
錯覚と幻覚と恐怖が一体となり、まるで舞台の幕裏から迫る黒い群れのようにネウを取り囲んだ。
「……ふむ、これは、なかなか芸術的ですね。」
ネウは静かに目を閉じた。一歩、風の吹く方へと足を進める。
そして、肺いっぱいに風を吸い込むと、次の瞬間、全身から淡く揺らめく霊的な波が放射状に広がった。 - 37AIの力、お借りします!25/06/02(月) 19:21:29
ブワッ!
魂の周波、それは視覚や聴覚を超えた感覚の触手だった。周囲の空間を舐めるように走るその波動は、幻影と実体のわずかな差異すら見逃さずに捉える。
心を無にし、存在の真贋だけを見抜く感性に一点集中。わずかに重みを持った気配、一つだけ重心のぶれない影……
「いましたよ、本物が。」
ネウの指先がわずかに動き、目を開いた瞳が迷の正体を射抜いた。
「貴方が本物ですね。」
狙い澄ました魂の一撃が、迷の仮面を砕く。
しかし、その瞬間、割れた仮面の奥から《デスイーター》が飛び出す。
ガブリ。
呪いの噛みつきがネウの肩に深々と食い込み、彼の体からふわりと漂っていた霊気の波動が途切れ、空気が一気に重苦しく沈んだ。
「……っ、なるほど、こう来ましたか……。」
ネウの表情がわずかに歪む。
彼の体内に流れていた霊的な波長が寸断され、料理を通して魂に干渉する力が封じられていく。
指先から放たれていた感覚の触手が、ぷつり、ぷつりと切れていく感覚。まるで大切な調理器具を次々に砕かれていくかのような喪失だった。
「私の“包丁”を奪う……あなたたち、なかなかの手練れですね。」
魂を扱う能力にも大きく制限がかけられてしまい、かつて喰らった魂の記憶と力——それらの“レシピ”にアクセスできなくなってしまった。 - 38AIの力、お借りします!25/06/02(月) 19:22:05
霊的な流れが堰き止められ、さらにネウの周囲を無数の幻影が再び取り囲む。
冥と迷はまるでまな板の上の鯉のようになったネウを前にして、鋏と包丁で一斉に襲い掛かる。
ザシュッ!ブチッ!ズガズガッ!
皮膚が裂かれ、肉を割られ、血を啜られる。
出血量はもうとっくに致死量を超えており、通常であれば確認するまでもなく死亡しているだろう。
だが、相手は魂を扱う料理人である。そう簡単に終わってくれるほどヤワではない。
「さて、ここからどう立て直しましょうか……少々、創作のしがいがありそうですね。」
ネウは苦しげな息をつきながらも、手のひらで自らの胸元を押さえる。
鼓動が弱々しく、しかし確かに残っていることを確認すると、彼は静かに目を閉じた。
そんな彼を尻目に、トドメの《ブリッジシープ》が発動する。
ギュッ!
上空から降ってきた縄が彼の首に絡みつき、一気に空へと引き上げる。呼吸が苦しくなる。
《ブリッジシープ》によって意識を刈り取られ、ネウはわずかに瞳を閉じた——はずだった。
通常ならば意識を失うはずの苦痛と絶望の淵。 しかし、魂の料理人であるネウにとって、気絶は単なる“死”の模倣ではなかった。
意識を手放したことで、彼の魂はより純粋な核心、根源へと接続されていく。かつて供した魂たちの記憶、味、感情、それらが一斉に甦り、渦を巻いた。 - 39AIの力、お借りします!25/06/02(月) 19:22:30
(……ああ、これは、まさしく“原点”だ。)
縄に締め上げられた肉体が動かずとも、魂は静かに、確かに覚醒し始める。
ネウの瞳がゆっくりと開き、その光は深く澄み渡っていた。
その瞬間、大地から黒煙のような霊気が立ち昇る。
彼の足元から、過去に料理として供された魂たちの残滓が蠢き始めた。
「……まだ、私の料理は終わっていませんよ。」
《ソウルアーカイブ》。
かつて喰らった魂たちの記憶と力を一時的に召喚し、即興の料理として融合させる奥の手だ。
無数の魂が影を貪り、迷と冥の《シープケイヴ》の逃げ場を奪っていく。
幻影は次々と霊気に呑まれ、残る本体も霊気に包囲されていく。
ネウの手元には、魂を模した器が浮かび、その中心で輝く核心を彼は静かに摘み取った。
「貴方がたの敗因は、逃げ道を閉じたことです。」
逃げ場のない影の海の中、無数の魂が迷と冥の肉体を包囲し、微細な干渉を始める。
魂に喰われ、霧散していく二体の怪異。
ネウは立ち上がり、煙の中からそっと歩み出る。
「ええ、これは……濃厚な魂の香りがします。メインディッシュにふさわしい素材ですね。」
「勝者——ネウ。」 - 40AIの力、お借りします!25/06/02(月) 19:23:58
- 41二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 19:24:49
【盾王バルレラ】
ある国の王をしている老練な騎士王。
攻めは得意ではないが防衛戦となれば百戦百勝の世界に名が知れ渡る英雄であり
ついた異名が【盾王バルレラ】
神器:【神盾ナインヒル】
世界に十つしかない神器の一つ
『理想の金属』を素材に作られ、その力は使用者の周りに浮かぶ九つの盾一つ一つに強力な力が宿るほど
【重壁の盾】ただひたすらに硬く重い相手の攻撃を防ぐための壁盾 使用者には重さを感じさせない 〈修復有〉
【歪曲の盾】渦の形をして相手の攻撃を逸らすための丸盾 最も自由度と使用頻度が高い盾
【反射の盾】鏡のような見た目をして相手の攻撃を反射するための五角盾 攻撃を溜めて一気に反射することもできる
【拘束の盾】鉄格子の模様が入って相手を拘束するための 持盾 〈修復有〉
【呪怨の盾】悍ましい悪魔が描かれた相手を弱体化させるための小盾 相手に砕かせることで最も効果を発揮する
【恩恵の盾】美しい女神が描かれた味方を強化させるための大盾 砕かれると効果を失う〈修復有〉
【犠牲の盾】神盾ナインヒルが描かれた使用者の身代わりにするための置盾 優先的に修復される
【結界の盾】特徴のない純白の結界で味方を守る楕円盾〈修復有〉
【予備の盾】黒色をした不定形な他の盾をコピーするための手盾
『説明:〈修復有〉と書かれた盾には【神盾ナインヒル】全体を修復する効果があります』 - 42ナラテゥールの作者25/06/02(月) 19:25:05
ヴォルク
戦場を駆け巡る傭兵
武器 ヴェルフフォルミング・ヴァッフェ 名匠デゥルンが作った多機能武器シリーズの一つ 基本形態はクポシスで螺旋状の溝がある 柄にあるトリガーを押すことでクポシスの刃先が展開しボウガンになる
ヴェルフフォルミング・ヴェッフェクポシスモード:クポシスを回転させて螺旋状の溝で削り取る能力と合わせると削り取りが大幅に向上する
ヴェルフフォルミング・ヴェッフェボウガンモード:ヴェルフフォルミング・ヴェッフェクポシスモードで削り取った石や地面や空間を発射する
能力1 回転
例 弾丸を回転させて貫通力を高める 相手の腕を回転させてあらぬ方向に曲げる 自分の思考を回転させて思考力を向上させる
能力2 小火器の名前を呼んでその小火器を呼び出す 過去・現在の小火器によって消費するエレルギーが違う
軍人崩れではあるが元軍人ではあるため小火器の知識は豊富ではある
弱点 小火器の名前を正確に言わないと呼び出せない 一つの回転に集中しすぎると二つの能力が使用できなくなる
こんな感じのキャラクターです - 43AIの力、お借りします!25/06/02(月) 19:32:02
埋まるのが早すぎるので次からは一回参加した方はエントリー開始から15分経過しないと入れないルールを追加しますかね。
- 44AIの力、お借りします!25/06/03(火) 18:40:42
風は穏やかに吹いていた。
何もない平原。だが、そこに立つ二人の戦士が、今まさに歴史の一頁を刻まんとしていた。
盾王バルレラ。白銀に輝く九枚の盾を周囲に浮かべ、その威容はまるで神話の時代から現れた守護者のようだった。
その足取りには、無数の戦場を踏み越えてきた男の重みと確かさがある。一歩ごとに土がわずかに沈み込み、彼の存在の重さを大地に刻んでいく。
そして、その対面に立つのは傭兵ヴォルク。着崩した戦闘ジャケットに無造作な笑みを浮かべ、彼の手にはヴェルフフォルミング・ヴァッフェ。
刃先は螺旋状の溝を描きながら、風を裂いて煌めいている。戦場を幾度も駆け抜けてきた男の、確かな殺気がその立ち姿に宿っていた。
「──ヴォルク。お主の技量、しかと見せてもらおう。」
「へぇ、王様自らお出ましか。じゃあ、こっちも全開でいかせてもらうぜ。」
バシュッ!!
いきなりヴォルクが引き金を引いた。ヴァッフェが唸りを上げて瞬時にボウガンへと変形し、地面を削るようにして砕かれた岩塊が捻り出される。
その岩は圧縮されたエレルギーによって硬度と速度を増し、まるで砲弾のごとく音速を超えて射出された。
ガンッ!!
耳をつんざくような轟音と共に、【重壁の盾】がバルレラの前に自動でせり出した。
その分厚い壁盾は微動だにせず、直撃した岩塊の衝撃すら弾き返す。盾の表面には微かな振動が走ったが、亀裂ひとつ入らない。 - 45AIの力、お借りします!25/06/03(火) 18:41:06
「なるほど、威力はあるな。だが──」
バルレラがわずかに右足をずらし、手元の盾を静かに滑らせる。
シュルンッ。
【歪曲の盾】がくるりと音を立てて回転しながら前方へと飛び出す。その渦巻く構造が空気すら巻き込み、視界を揺らがせるような錯覚を生み出す。
「ちっ、また別の盾かよ!」
バシュバシュバシュッ!!
ヴォルクが躊躇なく続けて三発を放つ。
岩片を纏った高速弾が真っ直ぐにバルレラを狙うも、【歪曲の盾】がわずかな角度で軌道を逸らし、銃弾は左右に逸れて土煙を上げるだけに終わった。
「まだまだァッ!」
ヴォルクは咆哮とともに足を踏み込み、ヴェルフフォルミング・ヴァッフェをクポシスモードへと即座に切り替える。
刃が高速で回転し始め、空気を裂く音が耳をつんざく。螺旋状の溝が生む旋風が砂塵を巻き上げ、視界を曇らせながら彼は一直線に突撃した。
「喰らいやがれぇぇッ!!」
唸る刃がバルレラの懐へと突き込まれる。
そして、まるで巨大なドリルのように迫るその一撃を迎え撃つように、【反射の盾】がせり出した。
ギィィィィィンッ!!
金属同士がぶつかる激しい火花が夜空のように散り、盾と刃が一進一退の押し合いを始める。盾の表面が軋みながらも、回転の力を受け止めきる。 - 46AIの力、お借りします!25/06/03(火) 18:41:21
「ならばこいつだ──M1911ッ!」
ヴォルクが叫ぶと、右手の甲から淡く光が溢れ、手のひらに拳銃が形を持って現れる。
ズドンッ!!
引き金を引いた瞬間、火花と共に弾丸が鋭く発射され、真っ直ぐにバルレラの額を狙って飛翔した。
「浅い。」
その言葉と同時に、バルレラの前方に純白の輝きが広がる。
透明な膜のような【結界の盾】が音もなく展開され、弾丸はまるで粘性を持つ空気に触れたように減速し、そのまま空中で止められた。
弾は、静かに地に落ちる。
「なら、これでどうだ!AK-47ッ!」
ヴォルクの叫びと同時に、空間を裂くような閃光と共に自動小銃が右手に現れる。その瞬間、彼の指がトリガーを引いた。
ダダダダダダッ!!
怒涛のように吐き出される7.62mmのフルメタルジャケット弾が、まるで暴風雨のようにバルレラを襲う。
「何度やろうと無駄だ。」
バルレラの盾たちは即座に反応し、周囲で旋回を始めた。歪曲の盾が銃弾を逸らし、反射の盾がいくつかの弾を跳ね返し、重壁の盾が直撃を真正面から受け止める。
「流石に、すげぇな……こりゃ防御の化け物だ。」 - 47AIの力、お借りします!25/06/03(火) 18:41:41
「でも…どんな防御にも穴はあるんだぜ。」
バキッ!
その言葉と同時に、金属が欠ける音が響いた。
【歪曲の盾】の表面に命中した弾丸が、盾の縁を抉るようにして砕け、微細な亀裂を刻み込み続けたことによって、彼の強固な盾を破壊することに成功したのだ。
「神盾の一つを……抜いたか。」
バルレラが低く呟く。
「ハッ、ようやくその仏頂面に傷を付けられたな、王様。」
ヴォルクの嘲笑と共に、空気が震えた。
彼はヴァッフェの刃を回転させると、その勢いに乗じて後方へバク転。その空中姿勢のまま、腰のホルスターから二丁の拳銃を引き抜く。
「お次はこれだ、ベレッタとデザートイーグル──受けてみな!」
トリガーが引かれると同時に、金属の咆哮が空気を引き裂いた。
ズダダダダダッ!!
左右の銃口から火線が交差しながらバルレラを狙い撃つ。その精密な手元操作は、乱射とは程遠い、意志を持った弾道。
対するバルレラも黙っていない。両肩から【予備の盾】がせり出し、回転しながら銃弾の雨を逸らしていく。
だが、ヴォルクの弾はただの牽制ではない。絶え間ない発砲の合間に、隙間を見つけては実弾の軌道を巧妙に変化させ、盾の死角を探るように飛翔していた。 - 48AIの力、お借りします!25/06/03(火) 18:42:52
「そこだッ!!」
一発──ヴォルクの狙い済ました一弾が、バルレラの胸前の【軽量の盾】の縁を擦るようにして、わずかに軌道を逸らしながら通過する。
バルレラが身を翻し、反射的に【重壁の盾】をその方向に向けるも──
「甘ぇッ!」
ヴォルクがその反動を利用して地面を蹴り、低空滑走でバルレラの懐へと飛び込む。
「この距離なら盾は意味ねぇなッ!!」
回転するヴァッフェを今度は斬撃形態に変形させ、刃先をバルレラの膝元へ振り抜く。
キィン!!
【膝装の盾】が自動展開されてその攻撃を受け止めるが、その衝撃で一瞬バルレラの足元が揺らいだ。
「お前の守り、確かに硬い。でもな──攻めは、こっちの専売特許だ!」
叫びと共に、全力の跳躍。ヴァッフェの回転が音の壁を破り、雷鳴のような一閃と共に──盾と盾の隙間に狙い澄ました一撃が突き刺さる!
ズガァンッ!!
破砕音。バルレラの【反射の盾】が割れ、光の粒となって霧散した。
だが、その瞬間。 バルレラの右手がすっと腰の後ろに伸びた。隠されていた大盾──【神盾ナインヒル】が抜かれ、空気を震わせて振り抜かれる。
「報いを受けよ!」
咄嗟に飛び退こうとするヴォルク。しかし、王の反撃の一撃は彼の肩口を掠め、衝撃で体勢が崩れる。 - 49AIの力、お借りします!25/06/03(火) 18:43:10
「チッ、やるじゃねぇか……!」
バルレラはすかさず足を踏み込み、盾の残骸を踏み越えながら追撃。空中に跳び上がりながら、大盾を振り下ろす。
「王の一撃を受けよ!!」
ドンッ!!
大盾を叩きつけた衝撃波が地面を裂き、衝撃波の余波が広がってヴォルクの周囲を襲う。
だがヴォルクも負けじと回転しながら跳ね退き、土煙の中から抜け出して次の攻勢へと移る。
「これで終わらせてやるッ!!」
怒声と共に、彼は全身のバネを使って跳躍。その体勢のまま空中でヴァッフェを両手で構え直すと、今度は刃先を前に突き出す形で真下に落下するように急降下。
バルレラの頭上に展開されていた【重壁の盾】が間に合わず、斜めの軌道から降下してくるヴォルクの鋭い突きがその端を裂く。
「ぐっ──!」
バルレラが後退するも、すでにヴォルクの攻撃は始まっていた。
刃の軌跡が幾重にも空間を刻み、盾と盾の間、ギリギリの隙間を縫って連撃が叩き込まれる。
欠けた【歪曲の盾】でかろうじて数撃を逸らすも、それぞれの盾がすでに限界に近づいていた。
「受けきれるかよ、これをッ!!」
ヴォルクが地面を蹴り、バルレラの背後に回り込む。 - 50AIの力、お借りします!25/06/03(火) 18:43:29
その機動力と殺気に、バルレラの反応が一瞬遅れた──その刹那。
ヴァッフェの刃が回転音と共に、【結界の盾】を貫通。きらめく火花と共に盾が粉砕され、破片が風に舞う。
「──終いだッ!!」
最後の一撃。ヴォルクはヴァッフェを片手に、もう片方の手に再び拳銃を生成する。
至近距離で、バルレラの胸元に銃口を突きつける。
ドンッ。
火薬の閃光と共に放たれた一弾が、バルレラの鎧の隙間を撃ち抜いた。
「ぐっ……見事だ……」
バルレラの膝が、地に沈む。
彼の周囲を巡っていた全ての盾が、まるで役目を終えたかのように光の粒となって霧散していった。
「勝者――ヴォルク。」 - 51AIの力、お借りします!25/06/03(火) 18:57:03
- 52落宮の人25/06/03(火) 18:57:58
[落宮スズキ]
幸運の女神からの寵愛を一身に受ける落とし穴の使い手
臆病で非力だが逃走スキルは非常に高く、理不尽なほどの回避を見せる
ボロボロの作業服を着た小柄な体格でいつもオドオドしているが、いざという時はカッコイイ
心優しい性格で、寂れた祠に同情し日々手入れしていた経緯から、祀られていた幸運の女神に見初められた
女神は落宮の「助けて」という言葉に反応して運命に介入し、彼の望む結果を引き起こす
ただし、落宮自身は女神の負担になりたくないので1日1度しか言わないと決めている
自身の弱さを誰よりも理解し受け入れているため、どのような強さと相対しても心の芯が揺れない覚悟を持つ
そしてその強さを弱い自分が攻略するための策略を常に頭に巡らせている
落宮は指定した場所へ穴を開けられるほか、危機に応じて穴が自動で生成される能力を持つ
穴の対象は自在であり、相手の能力や思考にまで作用する
指定した落とし穴は開くまで数秒の時間差があるのが欠点
戦闘方法は逃走を基本とし、相手の強さを逆手に取り自滅を誘うもの
自分の弱さも相手の強さも信じるのが彼の戦術の核だ - 53二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 19:00:14
このレスは削除されています
- 54AIの力、お借りします!25/06/03(火) 19:01:59
- 55二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 19:19:16
シュピー
「君は戦う前に勝敗は決していると言う言葉をどう思う? 私かい? 私はその言葉通りだと思う、とだけ言わせてもらおう」
常に冷静で狡猾、そして実力に裏打ちされたプライドを持つ男性
賭けをこよなく愛し、勝つための準備を惜しまず対戦相手の情報を予め入手している イカサマ、ハッタリ、ブラフ等あらゆる手を使って勝とうとする 暇ならとりあえず見かけた物を見てどうなるか予測しており、ギャンブルに対して誇りを持っている どんな相手でも最後まで油断しない
戦闘開始時自身の力が具現化したコインを10枚作り出す 特殊な力を持っておりコインを使うことで消費数に応じて特殊な何か、もしくは銃の威力強化(1回)に使われる コレは賭けを行わなければ増やすことはできない
武器 リボルバー拳銃
賭け 脳内で相手の行動、もしくは不確かな物を予測しコインを賭ける 当たれば数に比例して増え、外れればコインは消滅する
「勝負だ!! 私の切り札"カード"は!!」と決着をつける時に言い放つ - 56AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:09:07
広大な何もない平原。その中央に、二人の男が対峙していた。
落宮スズキ。ボロボロの作業服に身を包み、頼りなさげにそわそわと周囲を見回す小柄な青年。
その姿は、まるでこの場所に迷い込んできたただの作業員のようだが──彼をただの一般人と見くびるのは早計だ。
そして対するは──
「君は戦う前に勝敗は決していると言う言葉をどう思う? 私かい? 私はその言葉通りだと思う、とだけ言わせてもらおう。」
自信に満ちた笑みを浮かべる男──「シュピー」。
冷徹で狡猾な思考をその瞳に宿し、何事も計算の上で成り立つと信じて疑わない博打師。
その手には黒光りするリボルバー。そして宙に浮かぶ十枚のコインが、陽光を受けてきらりと光を反射していた。
「始めようか。」
パンッ。
指を鳴らすと同時に、空中のコインが一枚燃え尽き、シュピーの手にしたリボルバーの銃身が不気味に蒼く光り出す。
まるで獲物の鼓動に呼応するかのように、その輝きは僅かに脈打っていた。
「当たれば終わり、避ければ運命……さて君はどちらかな?」
「え、ええと……その、よろしくお願いします……!」
情けないほどに震える声。だがその裏には、わずかな覚悟の色が滲んでいた。 - 57AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:09:24
スズキは一歩、また一歩と後退しながら地面に視線を落とす。
バンッ!!
炸裂音と共に、鋭い閃光が銃口から走る。弾丸は空気を裂いて一直線にスズキの胸を狙い、怒涛の速さで襲いかかる。
「ひゃっ……!」
銃弾が彼の体を貫いたかと思われたその時……
ズボッ!
スズキの足元が突如として崩落し、まるで地面そのものが彼を呑み込むようにして開いた。
煙と砂塵を巻き上げながら、彼の姿は一瞬で消失する。
弾丸は空しく、誰もいない空間を貫き、遠くの地面に刺さった小石を弾き飛ばすだけだった。
「……落とし穴、か。」
シュピーの呟きが、風に溶けて消えた。静寂が再び平原を支配するが、わずかに揺れる草の音が、次なる行動の前兆のように聞こえた。
「こ、ここで……なら……っ」
スズキは数メートル離れた地点に、ひょこりと姿を現した。土まみれの作業服はさらに汚れ、髪にも砂が絡まっているが、その表情には傷一つないどころか、ほっとした安堵の色すら見える。 - 58AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:09:43
「君、賢いね。」
「や、やめましょうよ……ほんとに、痛いのは……嫌いで……っ」
「残念だけどね、それは私もだよ。だけど、勝ち負けは避けられない。賭けはもう始まっているのさ。」
パンッ!
再び指が弾かれ、空中のコインが二枚、火花を散らして燃え尽きる。
直後、リボルバーが鋭く光り、シュピーの眼光が鋭さを増した。
バン! バン!!
火薬の匂いと閃光が一瞬で視界を塗りつぶす。二発の銃弾が、スズキの身体を挟むように猛スピードで突き抜ける。
「うわあああっ!」
彼は反射的に身をひねり、地面へと飛び込むように転がりながら、咄嗟に両手を土に押し当てる。
体は小刻みに震えているが、その視線は一瞬たりとも地面から離れない。
ドサッ。
膝を折って倒れ込みながら、スズキは土をまさぐるように両手を地面に押し当てた。その指先はまるで何かを探るかのように土を掻き分け、彼自身の中に確信を探していた。
パキ……パキ……ッ
静寂を破るように、乾いた音が足元から響き始める。 - 59AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:10:48
地面の表面がわずかに盛り上がり、やがて蜘蛛の巣のような無数の亀裂がじわじわと広がっていく。ヒビの中には空気が巻き込まれ、ひゅうひゅうと不気味な音が鳴った。
「…そこだ。」
声と同時に、シュピーの足がその亀裂の真上に踏み込んだ。
ズボォォッ!!
地面が悲鳴を上げるように崩落し、乾いた砂とともに彼の体が宙を舞う。
「なっ……!? 」
驚きの声が飛ぶも、もう遅い。リボルバーを構える暇もなく、足元がわずかに軋み、シュピーの体がぐらりと傾き、重力に引き寄せられる。
「…なるほどね…これはちょっと予想外かも……。」
彼は即座に体勢を変え、崩れる地面を蹴って横に跳ぼうとした。
だが、その動きに合わせるかのように落とし穴の縁がさらに拡大し、逃げ道を塞ぐ。
ズボォッ!!
渦を巻くように崩落していく大地が、彼の脚を捕らえる。
ありじごくのような底なし穴に膝まで沈み込んだその瞬間、シュピーは手にしたコインを三枚放り投げた。
「コイントス──“リバース・ジャッジ”!」
放たれたコインが光を放ちながら回転し、周囲の空間が揺らぐが、それでも状況は変わらない。
――そして、彼は完全に深い、深い穴の底へ飲み込まれていった。 - 60AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:11:48
……かに思われたその時。
「ゴホッ、ゴホッ。あーあ、結構いいスーツなのに汚れちゃったよ。」
数十メートル離れた地点で砂塵を払いながら、シュピーが再び地上へと姿を現す。どうやら先ほどのコインの効果によって、何らかの方法で落とし穴から抜け出していたようだ。
「これで終わりでもいいけど……どうだい?せっかくならダブルアップチャンスと行こうじゃないか。」
眼鏡の奥の瞳が、ふたたび鋭く輝いた瞬間、戦場は再び緊張の糸を張り詰めた。
砂を蹴り上げながら、シュピーが疾走する。その手には再装填を終えたリボルバー、そして空中には新たに十枚のコインが煌くように浮かんでいた。
「最後の賭けだ、君の運が本物か、私の戦略が勝るか……見せてもらおうか!」
バン! バンバンバン!!
怒涛の銃声が連続して響く。銃口からは青白い閃光が走り、その一発一発が破壊の意思を帯びてスズキを追い詰める。
「うわっ、ひゃっ……う、うわああっ……!」
スズキは慌てて跳び退きながら、次々に足元へ穴を開ける。しかし銃弾はそのわずかな隙を狙い、地面をえぐり、彼の肩をかすめていく。
「……っ、もう限界……女神様……」
絞り出すようなその声とともに、スズキの周囲に淡い光が瞬いた。
バシュウウウッ!!
突如として地面全体が不自然に波打ち、あらゆる方向へ落とし穴が連鎖的に展開する。 - 61AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:12:41
ズボォッ!!
彼は咄嗟に身を翻し、跳躍する。空中で三枚のコインを放つと、それが刃のように変形して飛翔する。
「勝負だ!! 私の切り札"カード"は!!スペード・カウンター!!」
空中で放たれた三枚のコインが1枚のカードに変身し、光の弧を描いてスズキを狙って飛翔する。このスキルは、シュピーが自らの劣勢を逆転するための切り札。
直前に自分が受けた行動とその座標を読み取り、軌道を「反転」させてカウンターを放つ、いわば状況記憶型の迎撃技だ。
しかし──
ズボボボボ!!
その全てが、シュピーの意図を裏切るようにして、足元の大穴へと吸い込まれていった。
まるでその位置を狙い澄ましたかのように連鎖する落とし穴のトラップが発動し、彼の体は一瞬で砂塵の渦の中心に引き込まれた。
全てが穴に吸い込まれた数秒後──穴の縁から、不意に銃声が一発鳴る。
だが、その弾丸はまったく見当違いの方向へと飛び、遠くの地面に虚しく着弾するだけだった。
「……はぁ、はぁ……こ、これで……おしまい、ですよね……?」
スズキが両手をついたまま泥の中に座り込み、肩で息をしながら、震える声でぽつりと呟く。
「勝者──落宮スズキ。」 - 62AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:14:06
- 63二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 20:15:31
忘却の勇者アルフ・ヴェーリッヒ
聖剣に選ばれた勇者の1人、何者も彼を認識することはできず、彼の軌跡は全て忘却される
彼の行動には結果だけが残る。その過程を、アルフという名の空白を何者も認識できず、違和感を持つこともできない
世界から取りこぼされた干渉者
性格は極めて善良かつ献身的、勇者に相応しい無私の精神と勇気を宿しているが、それを知る者は誰1人として存在しない
忘却の聖剣
忘却の権能を司る聖剣、この剣の担い手は何者からも、何からも観測も干渉もできず、認識されることがない
その全てが忘却さえて、担い手の存在は一切残らない。担い手は歴史の裏で常に結果だけを残す
その結果には過程の空白こそ生まれるが、それを認識できる者は存在しない
弱点は広範囲攻撃や、偶然攻撃に巻き込まれる不幸など。直接狙ったり、アルフへ向けた攻撃は不可能なので、そうするしかない - 64玉藻の人25/06/03(火) 20:22:36
クレッシェンドハート
音楽と心を司る魔法少女で本名は「歌野心」
幼少期にとあるアイドルを見て強いドキドキとトキメキを感じて以降、それを追い求めている日々を生きている
明るく天真爛漫で元気いっぱいな女の子であり口癖は「ドキドキ」、常に色んな歌を歌っている
魔法少女になってもやる事は変わらずドキドキとトキメキを追い求めている
「ハート」:心臓の鼓動と共にエネルギーをチャージする特性
鼓動が早まれば早まるだけエネルギーも速く溜まり彼女の意志で解放できる
「ビート」:歌を歌うことで音符型の弾幕を出せる技
応用幅が広く歌が聞こえる範囲なら自由に召喚、操作可能
クレッシェンド・フィナーレ
「ハート」「ビート」が最高潮に達した時に放てる必殺技
溜めたエネルギーを弾幕に乗せ相手に放つ
弱点
音が無い環境下だと「ビート」が発動できない - 65AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:58:15
何もない平原。ただ、風の音だけが草を揺らしていた。 太陽は天頂にあり、雲ひとつない空が広がっている。
その静寂の中に、ぽつんと立つひとりの少女がいた。
「ドキドキが……する! なんだろうこの感じ、ここに何か……すっごくトキメく何かがいる気がするの!」
彼女の名はクレッシェンドハート。歌と心を糧に生きる魔法少女。今日も“ドキドキ”を求めて世界を巡っていた。
彼女の姿は鮮やかで、リズミカルに揺れる髪の毛さえ、旋律を奏でるようだった。
だが──
そこには、彼女が認識できるものは何もなかった。
目を凝らしても、何もいない。
それでも、確かに何かが“いる”気配だけが満ちている。
ガァァァン……
突如、乾いた空気を裂くように鳴り響く音が耳を打つ。まるで何かが斬られたような、不自然な“結果”がそこにだけ浮かび上がった。
地面が斜めに裂け、黒い裂け目が陽光を吸い込む。
「えっ!? こ、この地面……裂けてる……? いつ? 誰が……?」
彼女は振り返る。だが誰もいない。胸の鼓動が早まる。
ドクン。ドクン。ドクンッ!!
「……ドキドキが……止まらない……! これって、もしかして戦いの予感!? やるよ、クレッシェンドハート!」 - 66AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:59:15
彼女の背後に、無数の音符が浮かび上がる。
ビュン!ビュンビュン!
色とりどりの弾幕が、空間に向かって乱れ飛ぶ。旋律を帯びた魔力が、空気そのものを震わせて進む。
けれど──
ドゴォン!!
爆ぜるのは、何もない空間だけ。
まるでそこに何かがいるかのように……何もいないのに、音符は“何か”に当たって消えていく。軌跡が空に消えるごとに、草がなぎ倒され、衝撃だけが結果として残る。
「当たってる…っぽいのに、何にも見えない! そんなの、そんなのって……」
ガンッ!
次の瞬間、彼女の肩口から光が迸る。間違いなく”何か”が彼女を斬りつけたのだ。
だが彼女には“それ”が見えない。血が飛び散ることすらなく、ただ痛みだけがそこにあった。
「きゃっ…!? い、いつの間に!?」
目を凝らすが、視界には何も映らない。心の奥底で、彼女は気づき始めていた。
──この戦場には、“結果”だけがある。
「……っ、なら……こっちも全力で応えるしかないよねっ!」
彼女はいつものように歌い始める。 - 67AIの力、お借りします!25/06/03(火) 20:59:36
明るく、華やかで、どこまでも伸びやかな旋律。 風が止まり、空が彼女の声に反応するかのように震えた。
「ドッキ・ドッキ・ハートビート♪ トッキ・メッキ・ラブパルスッ☆」
高らかに歌い上げたその瞬間、空気が振動し、彼女の背後から無数の音符が炸裂する。
ビートの魔法が解き放たれ、煌めくようなエネルギー弾が次々と空へと躍り出た。
弾幕は彼女を中心にして円状に拡がり、その波紋はやがて空間全体を包囲する陣形へと変貌する。
ドンッ、ドンッ、ドンッ
空間に漂う旋律はやがて重層的な音壁となり、ただ耳に届くだけだった音楽が、物理的な圧力へと変貌していく。
低音は大地を震わせ、高音は空間を裂くように鋭く、音そのものが暴力的な存在感を持ち始めていた。
ビリビリと肌を焼くような音の波が幾重にも折り重なり、視認できないほど精妙な震動が空気を編み込み、透明なドームのように戦場を覆い尽くす。
その中心に立つのはクレッシェンドハート。彼女の心臓の鼓動が拍子となって、魔力のリズムは絶え間なく拡張を続けていた。
しかし、その魔音の中心部で、一瞬の違和感が生まれる。
音の圧力がある一点で歪み、見えざる“何か”が内部から干渉している気配が走った。
草が一斉にその音圧でなぎ倒され、空気の流れが劇的に変化する。
ヒュッ。
突如として生まれた無音の隙間。音で満ちていたはずの世界が、一拍の休符のように静まり返る。 - 68AIの力、お借りします!25/06/03(火) 21:00:37
音の壁が形成した包囲網──その背後、完全に“認識外”から、ただ一太刀だけが放たれた。
ズシャアアッ!!
その斬撃は、空気すら裂く鋭さ。風の音が断絶され、瞬間的に周囲の世界が凍りついたかのようだった。
まるで彼女の存在そのものを否定するような、致命的な一閃。
鋭利で、曖昧で、どこから来たのかすら分からない刃が、ただ“結果”として彼女を襲った。
「えっ……なに、今……?」
声が出るより先に、体が反応した。意思とは無関係に身体が吹き飛び、草原を何メートルも滑りながら転がる。
その視界の中で、彼女は必死に何かを探した。だが──そこには“誰もいない”。
何もいないはずの空間に、明確な攻撃の痕跡だけが存在していた。
体は重く、感覚が遠のいていく。指先から熱が抜け、骨の中まで衝撃が響くような感覚が残る。
それでも、どこから来た攻撃なのか、その手がかりすら見つけられない。
その不可視の剣技は、彼女の目を欺くだけでなく、感覚すら通り越して“記憶”をすり抜けていた。
気づけば、彼女は地に伏していた。草の匂い、擦れた肌、心臓の鼓動だけが現実だ。
「いったぁ……! でも、ま、まだ……負けない……!」
鼓動が強くなる。 全身の力が、溢れ出す。 体中を音の波が駆け巡り、髪が光に染まり始める。 - 69AIの力、お借りします!25/06/03(火) 21:01:23
「これが、わたしの──クレッシェンド・フィナーレッ!!」
全ての音符が収束する。爆発的なエネルギーが、光となって広がった。
草原すべてを呑み込むかのような大音響。音の奔流は空を揺らし、天を焦がした。
ドォォォン!!!!!!
辺り一帯が焼き尽くされ、爆音と衝撃波が空を裂き、雲を消し飛ばす。
空が赤く染まり、草原はその余波で波打ち、焼け焦げた土の匂いが一面に広がる。
かつてのなだらかな大地は音の暴力に刻まれ、巨大なクレーターや亀裂を生み、地形そのものが異様な姿へと変貌していた。
その中心に──何もいなかった。否、いないはずだった。
けれど、その“何もない”空間に、ほんのわずかな違和感が走る。
スッ……
それは風が通る音か、はたまた鼓動が止むほどの静けさの中に紛れた異音か。
次の瞬間、彼女の目の前にだけ、一閃。
まるで“それ”だけが世界から切り取られたかのような、孤高の軌跡。
──アルフ・ヴェーリッヒは、その瞬間だけ存在を許された。
それは、クレッシェンド・フィナーレの衝撃すら耐え切った“結果”だった。
なぜなら、アルフは物理的な攻撃を避けたのではない。“存在そのものが、そこにいなかった”のだ。
彼は忘却の権能によって、世界から観測されず、干渉されず、あらゆる因果から抜け落ちていた。 - 70AIの力、お借りします!25/06/03(火) 21:02:02
だからこそ……フィナーレの大爆発にも巻き込まれなかった。
音も、熱も、衝撃も──彼を対象としない限り、彼に届く術がない。
そして彼は、彼女が気づくよりも早く、決着の一太刀を放った。
「──え……?」
視界が、回転する。
足が地から離れ、空へと投げ出された。
世界がぐるぐると回り、空と地の境界が消える。
ドサッ。
彼女は倒れ伏し、そのまま意識を手放した。
歌声も鼓動も、音と共に消えていった。
……そして、そこには何もいなかった。
誰一人として、彼女を倒した存在を“認識”できないまま。
ただ一つ──忘却の風だけが吹き抜けた。
「勝者──アルフ・ヴェーリッヒ」 - 71AIの力、お借りします!25/06/03(火) 21:03:04
- 72デイビッドの愛銃25/06/03(火) 21:18:20
公念
世界の秩序を司る神に仕える高僧。死にかけるほどの厳しい修行の果てに悟りを開き神気を纏うに至る。
信奉する神の意向に沿い、世界の秩序安寧のために各地を転々として害となる妖を祓い鎮める。
長身細身の姿はまるで枯れ枝の様だが、世界の流れすら読み解く静かな心はその動きを最適化し、見た目からは想像できない俊敏さで相手を翻弄する。
敵の攻撃を紙一重で見切り、最小の動きでいなす姿はまるで風に逆らわず舞う木葉の如し。
武器
・護符
胸元から取り出して虚空に貼り付けることで発動可能。1枚でも雷すら通さぬ結界を自身の半径1mに展開する。
ただし作成に半日の精神集中が必要となるため、10枚程しか持ち歩いていない。
・巻物
かつて災害と呼ばれた妖が封じられた巻物。紐解き掲げることでその能力の一端を解放できる。
現在は2種類の能力が使用可能。
①飛ぶ斬撃:封じられた蟷螂の妖の力。岩をも切り裂く斬撃が一直線に飛んでいく。何かを斬りたい時や相手の攻撃を相殺する場合に使用。
②絡む粘糸:封じられた蜘蛛の妖の力。強靭で非常に強い粘着性を持つ糸を展開する。相手や武器を拘束する場合に使用。
・錫杖
神気を纏わせることで鋼鉄の如き妖の爪や牙に劣らぬ強度を誇る杖。
杖頭の鐶が響かせる音色には獰猛な獣や殺気立つ妖の心を安らかにし落ち着かせる効果がある。
公念自身や無垢な民に攻撃するものと相対した場合、神気を纏いて身体能力と霊的耐性を向上し錫杖で打ち据える。
錫杖の鐶で鎮静しない相手であれば、護符で身を護りつつ巻物や神気により最適な手段を模索し対応する。 - 73二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 21:24:42
☆幾千斬のリエル
ある国の近衛兵を務めあげた熟練の糸目剣士。国の危機を幾度となく救った影の英雄。
その剣速は至高の域にまで鍛え上げられており、一度に千回以上切りつけ、時を超えた斬撃すら可能とした。
普段はひょうきんな態度で真意を見せないが、本気を出した時の迫力は筆舌に尽くしがたい。
技:幾千斬(束)
異次元の剣速により一度に千以上の斬撃を浴びせる通常攻撃、それを束ねて同じ場所を切りつける。
なかなか切り刻めない硬い相手に使う技
必殺技:時を超える斬撃
自身の人生で振るう過去・未来の全ての斬撃を現在のこの瞬間へ呼び寄せる絶技。
その性質上使えば片腕に大きな負荷がかかるため戦闘ではほぼほぼ使えない大技であるが、時空すらも埋め尽くす膨大な剣戟は相手が逃れることを許さない。
彼の剣に捧げた人生の結晶とも言える神業 - 74AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:48:56
何もない平原。
ただ風が草を揺らす音だけが、地平の端から端まで鳴っていた。
その真ん中に、二人の男が向かい合っていた。
「やあやあ、そこの坊主。おぬし、なんだか物騒な気配がするぞ?」
ふざけた口調で笑うのは、幾千斬のリエル。
糸目のその目は細く、剣士とは思えぬほど気の抜けた表情。だが、その腰の太刀は、風に合わせてかすかに鳴り、空気を裂く準備を整えている。
「害をなすものに安寧なし。神の御意により、我は只今ここに在るのみ。」
対するは公念。
痩せ細った体躯に長身、顔の皺ひとつ動かさぬその姿は、風に揺れる枯れ枝のような静けさと不動の気配を湛えていた。
足元の草がわずかに揺れるたび、それに合わせるようにその視線がリエルを捉える。
彼は胸元の袈裟に指を滑らせ、一枚の護符を静かに取り出す。
それはまるで、祈りのように丁寧に、慎重に。
ピタリ。
虚空に貼り付けられたその護符が、瞬時に結界を展開する。
範囲は半径一メートル。
それは空気すらも張り詰めさせる異様な静寂を生み出した。 - 75AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:49:47
神気の奔流が護符を起点に渦巻き、雷すらも通さぬ不可侵の結界を成す。
「おっと、さっそく張るのかい。じゃあ、こっちもいくとするか……」
スチャッ。
リエルの太刀が音もなく鞘から消えた。 否、それはただ、目に映る速度を超えていた。言うなれば──『見えなかった』だけだ。
「──幾千斬・束。」
ザザザザザザザッ!!
千を超える斬撃が、ほんの一瞬で周囲を包み込んだ。風が裂け、地が震える。草は根こそぎ薙ぎ払われ、空は白く閃光に染まる。
束ねられたそれらは、一点に集中し、まるで神の雷撃のように狙い澄まされて公念を抉らんと突き進む。
しかし、公念の身を包む結界の内側。そこはまるで別の時空のように、風すらも届かぬ静寂に保たれていた。
「──護符、発動。」
バギンッ!!
空気が一瞬で緊張に包まれ、雷鳴にも似た衝撃が迸る。
公念の周囲一メートル以内に到達した幾千の斬撃は、すべてまるで見えぬ壁に弾かれたかのように寸前で静止した。
風も音も届かぬ結界の内側。そこはまるで神の静寂に護られた聖域だった。
しかも、その結界はただ斬撃を防いだのではない。
剣気そのものを歪ませ、斬撃の軌道を微細にずらすことで、最小限の干渉で最大の制止を成していた。 - 76AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:50:28
「ほほう、やるねえ!」
リエルの口元が、思わず愉悦に歪む。千を超える斬撃を受け止める者が現れるとは、彼にとっても想定外の事態だった。
「一枚、消費。」
静かに呟きながら、公念は護符の焼け落ちた灰を見つめる。その目は、まだ戦いの終わりを見据えていない。
続いて動いたのはリエルだった。 再び太刀が霞のようにその姿を消す。
「千回斬ってダメなら……千一回目を贈るまでさ!」
対する公念も負けてはいなかった。
「巻物・蟷螂、解放。」
シュッ!!
公念が左手で巻物を掲げるや、封印が解かれる音とともに禍々しい斬撃の気が迸る。
そこから放たれたのは、蟷螂の妖の力を宿す飛ぶ斬撃──一直線に飛翔するそれは、空気を切り裂きながら疾駆した。
「──参れ。」
その斬撃と、リエルの太刀が空中で正面衝突する。
ギィィン!!
交錯の瞬間、空気が破裂したかのような音が響き、斬撃と斬撃が絡み合いながらせめぎ合う。
軌道が乱れ、力と力が衝突するその中心点では、周囲の空気が振動し、空に巨大な螺旋状の波紋が広がっていく。 - 77AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:51:08
やがて爆風が巻き起こり、草原の一角を大きくえぐり取った。
空は濁り、地面には十字の裂け目が刻まれていた。
「やるねぇ……でも、まだまだ!」
リエルが軽やかに地を蹴った。風に舞う羽のような跳躍──だが、その動きは次の瞬間、鋭利な猛禽の一撃へと転じる。
左足がまるで杭のように地を穿ち、その踏み込みと同時に気圧が歪む。地面が僅かに陥没し、空気が押し出される感覚と共に、太刀が一閃。
その軌跡は霞のように揺らぎながらも、確かに命を断ちにいく鋭さを孕んでいた。
「幾千斬──第二波!!」
シャアアアアアッ!!
雷鳴を伴うかの如く、斬撃の波が爆ぜる。先ほどの束ねた一撃とは異なり、今度はまるで爆発する星の破片のように、無数の斬閃が四方へと広がった。
その一閃一閃が独立して敵意を持つかのように、空間を這い、弧を描き、護符の結界を囲うように落ちていく。
狙いはただ一つ──絶対防御の“外縁”。
公念の守りに存在する唯一の隙間、結界の内と外の境界線へ向けて、鋭い刃が容赦なく迫った。
「巻物・蜘蛛──絡む粘糸。」
ズズ……ズリュッ……!
即座に反応した公念の動きは、無駄がなく、機械のような滑らかさだった。
巻物が開かれると同時に、その内から黒く粘着質な糸が地面を這い出し、波紋のように広がっていく。 - 78AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:53:07
それはまるで蜘蛛が巣を張るかの如く、周囲の空間を束縛していった。
リエルの足元にそれが絡みついた瞬間、身体の感覚が鈍る。
沼地に脚を突っ込んだような、いや、それ以上に嫌な“まとわりつく気配”が膝から上へと伝ってくる。
「足が……ぬかるみにでも突っ込んだみたいだな…これは面倒くさい。」
リエルの足元にまとわりつく粘糸は、ただの拘束ではない。動くたびに圧が増し、皮膚にまで粘つく悪寒が這い上がる。
神経の反射を鈍らせ、意識さえも足元へと引きずり込むような違和感。 まるで、見えない底なし沼に捕らわれているかのようだった。
「だからこそ……全力を以って突破するまでだ。」
リエルの右腕が、雷鳴のようにしなりながら振るわれる。
「時空斬ッ!!」
ドゴォォォォォンッ!!!!
天地が閃光と轟音に包まれた。空間のあらゆる座標に刻まれた過去の斬撃。その一つ一つがこの瞬間に収束し、未来へ向けて解き放たれる。
それは時間軸を巻き戻し、未来の動きすら先取りする絶対の剣撃。
無数の軌跡が渦を成し、ねじれながら重なり、世界そのものを裂く。
光の奔流が爆風となって大地を剥ぎ、草原は一瞬で焦土と化した。 深々と刻まれた斬痕は地層にまで達し、まるで世界の終わりを告げるよう。
「──我、ここに在る。」
公念の声が、吹き荒れる光風の中で響いた。 彼の周囲に張られた二枚の護符が、空中で同時に発光し、灼け落ちる。 - 79AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:53:37
一つは神気の流転を収束させた結界。もう一つは、物理・霊的双方を弾く神聖障壁。
その二重の防御が、かろうじて彼の存在を守っていた。
ギャリギャリギャリギャリ……ッ!!!
しかし、それでも足りない。
この斬撃は──数でも質でも、常軌を逸していた。
千、万、億と無数の斬撃が宙を切り裂き、それぞれがまるで独立した意思を持つかのように、鋭利な死の意志を宿して護符を次々と削り取っていく。護符の表面を削り取るだけでは飽き足らず、その奥に秘められた力までもが蝕まれ、光を失い始める。しかし、公念もただ受け身ではなかった。彼の胸元に隠されたもう一枚の護符が、微かな光を放ち始め、奥の手の発動を告げた。
「まだ、終わらんぞ……これが我の真の力だ。」
公念が深く息を吸い込み、握りしめた錫杖が微かに震える。その瞬間、空間がねじれ、風景が歪み始める。時間が鈍くなり、周囲の空気が重く圧し掛かる中、まるで時の狭間に閉じ込められたかのような異質な結界が、彼を包み込んだ。
「この結界の内側では、幾千斬の刃もただの風切り音にすぎぬ。」
護符が発する神秘の光が激しく点滅し、斬撃の奔流をねじ伏せる。しかし、それでもリエルの斬撃を完全に消し去ることはできず、いくつかの斬撃が彼の体を切り裂いた。
「っ……は……っ……」
激しい爆光とともに、公念の膝がぐらりと崩れ落ちる音が微かに響く。錫杖が地に落ち、鐶がカランと鳴った。
その金属音は、勝敗を告げる鐘のように、静寂の中に凛と響いた。 - 80AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:54:10
だが、公念はまだ完全に沈黙したわけではない。
膝をつきながらも、瞳には不屈の光が宿り、彼の胸元の護符が最後の力を放つ準備を始めていた。
「これで終わりではない……」
静かに呟き、彼は残り少ない気力を振り絞った。錫杖をしっかりと握り直し、その先端から神気がほとばしる。
「禁断の奥義、万象封印――解放。」
護符から放たれた光が瞬時に周囲の空間を歪め、時の流れを凍らせたかのような異様な静止が訪れる。
風が止み、草が動きを止め、世界が一瞬の永遠に閉ざされた。
全てを封印する究極の巻物。それが発動したのだ。
ズゴゴゴゴゴッ!!!
全てを吸い込むかのような強烈な力が平原を飲み込み、一瞬のうちに周囲の地形ごとリエルすらも飲み込んでしまった。
「封印——閉。」
飲み込まれた全てはかつて災害と呼ばれた妖が封じられた巻物に同じく封印され、全てが終結した。
「これにて一件落着。」
彼は巻物を拾い上げ、そこに書かれたリエルの姿を見つめた。 - 81AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:54:26
……その瞬間。
ジャキンッ!
巻物の中のリエルの太刀が閃き、時空の裂け目を突き破る勢いで公念の顔面を斬った。
「…っ!」
公念の驚きと共に追撃とばかりに放たれた斬撃が次々と炸裂し、周囲の空間が大きく揺れた。
ジャキンッ!ジャキンッ!ジャキンッ!
草原の地面は裂け、空には裂け目が走っっていた。
いつの間にか巻物は斬撃によってズタズタになっており、封印の能力すらも失ってしまった。
「悪いな、坊主。俺の剣は封印すらも斬り裂く。」
巻物から飛び出したリエルはそう言い放つと、トドメの一撃を構える。
「幾千斬・終焉!」
全てを終わらせるべく放たれたその太刀が公念の胸を貫き、重く静かな絶命の音が響いた。
公念は最後の力を振り絞り、微笑みを浮かべて倒れた。その眼差しは安堵と納得の色を含み、敗北を受け入れていた。
「勝者──幾千斬のリエル。」 - 82AIの力、お借りします!25/06/04(水) 17:56:00
- 83猫又幻製作者25/06/04(水) 17:59:27
猫又幻(ねこまた・まぼろし)
冷静沈着な猫耳の剣士。寒さに強く、500年の旅で相手の癖や本質を瞬時に見抜く眼を養った。龍神の加護と月の力を得たことで、幻惑の剣技に神秘の気配が宿る。持ち武器は双剣「蒼月双牙(そうげつそうが)」。幻惑に龍気と月光を融合させ、斬撃は霊的な重みを帯びる。
◇能力
・幻影の孤影:相手に無数の幻覚を見せ、混乱と自傷を誘発。幻影自体も攻撃可能で、本体と連携し連撃を叩き込む。
・祟り目:精神を蝕む呪詛の視線。継続ダメージと行動鈍化を引き起こす。
・蒼炎の舞:蒼き炎の斬撃による遠距離攻撃。龍の咆哮と月の輝きを宿し、範囲と威力が向上。
・幻視共鳴:幻覚を破った相手に幻を強制投影し、拒絶する思考そのものに幻を刻み込む。
・九幻化:尾が九尾となり、龍の加護と月の気が全身に満ち、攻撃力・速度・気配遮断が3倍に。
・九尾・幻影終幕斬:分身と九尾が融合し、敗北の未来を刻む終焉の剣舞。幻想と現実の境界を曖昧にし、一閃でそれを確定させる。
◇弱点
幻惑の核となる霧を晴らされると力が減退。ただし満月の夜はその影響を受けにくい。
◇背景
妖怪の山で龍神の守護者として育った猫又の末裔。自由を求め旅に出た後、軍の襲撃で幻覚の力が覚醒。制御に苦しむも龍神との再会と月の導きにより克服。「蒼月双牙」を手にした今、孤独を抱えつつも真の戦いの意味を探し続けている。 - 84二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 18:12:26
七曜 ナナビ
常にフワリと浮いており、華奢な体をした女魔術士。
無感情的な性格で、感情表現があまり得意ではない。
扱える魔法は7種。
日術=閃光を放つ魔法。
月術=暗闇を作り出す魔法。
火術=火を操る魔法。
水術=水を操る魔法。
木術=草花や樹木を操る魔法。
金術=岩や金属を操る魔法。
土術=土や砂を操る魔法。
これらを使い戦闘を行うが、この魔法は「日→月→火→水→木→金→土→日→…」の順番でしか使用できない。
また身体能力は低く、格闘戦は不得意。 - 85AIの力、お借りします!25/06/04(水) 19:10:38
何もない平原。空は雲に閉ざされ、光は乏しく、風も息を潜めていた。
ただ、そこに二つの影が向かい合っていた。
猫又幻。その銀灰の髪が微かに揺れ、鋭い双眸は一切の油断を許さない静謐を帯びていた。
両手に構えた「蒼月双牙」が、月なき空の下でもかすかに青く煌く。その立ち姿は、まるで時間そのものが止まったかのような緊張を孕んでいる。
対するは七曜ナナビ。
浮遊する足元に影はなく、薄布のようなローブが無風の中にそよぐ。その目は感情の色を宿さず、まるで精巧な人形のような無機質さ。
「戦います。」
ナナビの声は、まるで誰かに用意された台詞をなぞるようだった。
平坦で、感情の波など一切感じさせない。彼女の言葉は、ただその場に音として落ちた。
カッ。
乾いた音が平原に響いた。幻が一歩、前へと踏み出す。
その足取りには迷いがなく、五百年の旅を経て研ぎ澄まされた静謐な殺意が滲む。
その双眸はただ一つの標的を捉えて離さず、風すら動きを止めたかのような張り詰めた空気が辺りを支配する。
「――始めようか。」
低く、静かな声。それだけで風景が一変した。空気の密度が増し、皮膚に刺さるような緊張が走る。
次の瞬間、彼らの距離が消える。
幻の一太刀が風を裂き、目に見えぬ速さでナナビへと迫る。 - 86AIの力、お借りします!25/06/04(水) 19:11:06
刃が放つ青白い残光は、夜の欠片のように揺らめきながら尾を引き、分裂する。
三つ、五つ、七つ、十、そして――十六。
幻の姿が分身のように広がり、まるで群れをなす幻獣のようにナナビを取り囲む。
「幻影の孤影。」
その声と同時に、全ての幻が同時に斬撃を放った。
「日術……防壁展開。」
ガキィィン!!
眩い光が炸裂する。 ナナビの前に展開された防壁が、怒涛の双剣を受け止めたのだ。
光が螺旋を描いて拡がり、巻き起こる波動が周囲の空気すら震わせた。
その光は物理的な照度を超え、霊的な領域にまで作用する高密度な魔力の干渉波だった。
「次は……月。」
その囁きと共に空間の性質が変化する。光が消え、熱が消え、音すら吸い込まれたかのような静寂の帳が広がった。
月術による魔法的現象は、感覚遮断の闇を生成することで対象の認識力に干渉し、位置把握や動作予測といった戦術判断を鈍化させる。
その影の中、動いていたはずの幻影すら沈黙し、幻の感覚は完全に孤立する。 - 87AIの力、お借りします!25/06/04(水) 19:12:06
「ならば……祟り目。」
今度は、静謐の中から幻の声が低く響いた。声というよりも、闇そのものがナナビの思考領域へと侵入してくるような、そんな異質な感覚だった。
浮かび上がったのは、深紅に光る二つの瞳――精神干渉型呪術『祟り目』の発動による兆候だ。
この視線は、魔力的干渉を用いた精神侵蝕。対象の記憶や思考の構造に揺らぎを与え、徐々に自我そのものを侵していく構造を持っていた。
「……。」
相変わらず無感情そうな表情をしているナナビだが、彼女の中の魔力循環は乱れ、術式の中核である精神の安定が揺らぎ始める。
細い意識の糸が絡まり、術者としての集中が削られていく。
だが、ナナビは気合いで冷静を装い、薄く目を開けて次の術式を告げる。
「次は……火。」
炸裂音と共に炎が暴れ出す。火の渦は猛り狂い、辺りの霧や幻影を焼き尽くすように渦巻く。
燃え盛る炎の中で、幻影の一部が焼かれて崩れ落ちていくが、幻の本体はなおもその姿を見せない。
幻と現実の境界が溶け合い、視覚・聴覚・触覚といったすべての感覚が混線し始める。
周囲の輪郭が滲み、地面の硬さすら曖昧になり、認識の基盤そのものが揺らいでいく。
「幻視共鳴。」
低く紡がれたその言葉が引き金となった。
ナナビの視界に、意味を持たないはずの風景が歪みを伴って重なり合う。 - 88AIの力、お借りします!25/06/04(水) 19:12:55
幻影は単なる視覚的イメージではない。 それは精神の奥底に直接干渉する魔力の楔。
数百もの幻影がナナビの脳裏へと流れ込む。
かつて見た記憶、経験の欠片、ありえない未来像……。それらが混在し、正否の判断すら奪っていく。
「……?」
ナナビの瞳が僅かに揺れた。幻影はただ見せるのではない。
それに抗う思考そのものに『幻』を刻みつけ、拒絶の意志すらも幻へと塗り替える。自我の堤防が、音を立てて崩れ落ちていく。
「……水。」
ナナビの唇が震えながらも、かすかに開いた。その一言のあと、彼女は両手を掲げ、自らの頭上に水球を出現させる。
直径二十センチを超える水の球体が、十数個も浮かび上がったかと思うと、ナナビはそれらを一点に集束させるように合図する。
バシャァッ。
集まった水が一気に降り注ぎ、自身の頭から全身へと叩きつけるように浴びせた。
薄布のローブが肌に張りつき、濡れた髪が額に垂れる。冷水が一瞬で神経を刺激し、ナナビの呼吸が乱れる。
「……思考の混濁、沈静。」
まるで自らに冷水を浴びせることで意図的に幻の精神干渉から逃れようとしているかのようだった。
冷気を帯びた水が蒸気と霧となって舞い上がり、戦場全体に漂い始める。
シュウゥ……ッ。
白濁とした霧が空気を満たし、視界は遮断される。それは、ナナビにとって“頭を冷やす”手段であり、同時に彼女の意志の回復を示す儀式のようでもあった。 - 89AIの力、お借りします!25/06/04(水) 19:14:19
しかし、その濃霧は皮肉にも幻の『幻視共鳴』の効果を強調してしまう。
霧の中に紛れる幻影たちはますます判別困難となり、現実と幻想の境界が一層曖昧になるだけだった。
「蒼炎の舞。」
突如、龍の咆哮の如き音が霧を震わせた。青白い炎が円を描いて奔り、霧を焼き払うように広がる。
水分を含んだ空気が蒸発し、視界が一瞬だけクリアになる。その中心に――猫又幻の姿があった。
だがそれは、まるで湖面に映る月のように曖昧で、次の瞬間には輪郭が滲み、細波のように揺らぎながら崩れていく。
「……また幻?」
ナナビの呟きは、焦燥とも困惑ともつかない色を含んでいた。
だが、その声には確信が欠けていた。彼女の直感は警鐘を鳴らしていたが、理性は確たる実感を得られずにいた。
霧が濃く立ち込める中で、幻の存在はまるで霧と一体化したかのように溶け込んでいる。魔力探知すらすり抜け、感覚の全てを欺く存在。
ナナビはわずかに眉をひそめながら、視線を空間の隙間に滑らせるように泳がせた。
(このままでは、感覚が麻痺するだけ……どこかで突破口を)
自らの思考を押し留めるように、ナナビは短く息を吐いた。そして、新たな術式を紡ぐ。
「木。」
低く紡がれた言葉と共に、大地から生えるように草が一斉に伸び、枝がまるで生き物のようにしなる。それらはまっすぐ幻の気配へと向かい、絡め取るように襲いかかる。
しかし、幻の姿はその枝の隙間を音もなくすり抜けた。枝に捕らえられる寸前で、その姿はまるで煙のように霧散する。
形があったはずのものが、触れる寸前で存在をやめる――その異様な挙動に、ナナビは内心で苛立ちを覚えていた。 - 90AIの力、お借りします!25/06/04(水) 19:14:55
幻はそんな彼女の焦燥を見透かしたかのように、静かに口元を緩めた。
「九幻化。」
低く響いたその言葉と同時に、幻の尾が九つに分かれた。
それぞれが独立した生命のようにゆらりと揺れ、龍気と月光がその体を満たしていく。
一瞬にして気配が掻き消える。
まるでこの場に存在すらしていないかのように、猫又幻はナナビの知覚から滑り落ちた。
それはただのステルスではない。
五感すべての把握を拒絶し、霊的な感知すら通じぬ完全なる『空白』。
ナナビの心がわずかに揺れる。冷静を装いながらも、内心では危機の色が滲んでいた。
(まずい、この状態では……見つけられない。)
彼女の緊張は高まり、術者としての直感が脈打つように危険を告げていた。
ザッ。
ナナビの前に一閃。気づいたときには、双剣が己の頬を掠めていた。それはまさしく死の兆しだった。
「金。」
岩の盾が立ち塞がる。だが、それすら幻の刃は通過した。重厚な防御も、幻想に浸食されて機能を失う。 - 91AIの力、お借りします!25/06/04(水) 19:16:21
「…終わらせよう。」
九尾・幻影終幕斬。
分身と九尾が渾然一体となり、時の流れすら歪む剣舞が炸裂する。すべてが幻想の中の現実、あるいは現実に刻まれた幻想。その一閃が、未来をも断ち切る。
一振りごとに、ナナビの背後に爆ぜるような幻像が展開され、過去の記憶、未来の可能性、今という断面――すべてを斬撃に乗せて断ち切っていく。
「……っ!」
ナナビがわずかに呻く。もはや防ぐ術はない。
九尾が舞い、双剣が時間の狭間を縫う。最後の斬閃が彼女の目前で止まった。
「……。」
ナナビのローブが、音もなく裂けていた。その身がふらつき、足元の浮遊すら不安定になる。
「……つ…ち…。」
最後の術を紡ぐ前に、ナナビは崩れ落ちた。その瞳にはまだ淡い光が宿っていたが、もはや術式を繋ぐ力は残っていなかった。
幻は静かに双剣を収め、空を見上げた。
雲間から微かに漏れる月光が、その身を淡く照らす。
「まだ、旅の途中か……。」
夜の気配が、静かに平原を包み始めていた。
「勝者――猫又幻。」 - 92AIの力、お借りします!25/06/04(水) 19:24:46
- 93二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 19:35:34
マギア・トリアダ
太陽の魔法少女ヘリアン、月の魔法少女セレーネ、星の魔法少女アストラの魔法少女チーム。
それぞれ恵みと灼熱のエネルギーである太陽魔法、宇宙の膨大なエネルギーである星魔法、守護と狂気を併せ持つ月魔法が使える。
三人の魔力を合わせて放つ必殺技ルミナスイオスはどんな絶望でも打ち払うビーム。
ヘリアン
どんな逆境でも挫けず笑顔を忘れない明るい巫女。
天才肌で相手の感情や戦場の流れを感じ取り自然と正解を選び取る。
武器︰太陽の魔力を纏い闇を切り裂く薙刀・天日
日輪転生
太陽の加護を受けたヘリアンの身体は、常に再生の炎に包まれている。
たとえ何度倒れようと、太陽が沈んでは昇るように、彼女の肉体は絶えず蘇る。
チームの前衛役。長所は耐久力と近接火力と適応力。短所は直感で動く事、倒されるほど再生の炎が大きくなり身体が呑まれる
アストラ
最強を名乗る勝ち気で自信家な魔女っ子。
その自信の裏で膨大な努力と鍛錬を積み重ねた努力家。
武器︰星の魔力を纏いほうき星の如く駆ける魔法の箒・彗星
未来占星術
星の運行や輝きから宇宙に刻まれた運命の軌道によって、訪れる未来を複数同時に観測し、“理想的な結果”を必ず掴み取る。
チームの遊撃役。長所は瞬間火力とスピードと戦略眼。短所は未来占星術を使いすぎると脳の負荷が大きく気絶する
セレーネ
冷静沈着で淡々としたクールな淑女。
過去にダークネスに家族を殺され復讐に支配されたが、2人と出会い仲間を守ろうと決意する。
武器︰月の魔力を纏い変幻自在な魔弾を放つ魔銃・月影
狂花酔月
相手の五感や精神、魂の波長を乱しての錯覚や、実体化した幻覚などを生み出す
応用として相手の感覚を鈍化させ、自らの感覚を極限まで研ぎ澄ますことで、擬似的な時間停止を可能にした。
チームの支援役。長所は手数の多さと精密さと射程距離。短所は一発の火力が低め、狂花酔月を使うと寿命が減る。 - 94二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 19:41:03
アハト
人間不信で気まぐれだが義理は通す性格 縛られるのが嫌い
ボサボサの青紫色の長い髪に吊り目の女性
煙管を手に持ち全身に傷が多く、特に左目にある痛々しい傷が目を引く(同情するとキレる)
綺麗事を言ったらキレる キレた相手が子供なら「現実を教えてやる」でそのまま
子供じゃないなら本気で
今までの経験から「力こそ全て 力が無ければ何の意味もない」と言う思考の持ち主の女性
原理回帰 暴 肉体の全ての力が圧倒的に上昇する ただし自身の肉体以外の力が使えなくなる(武器や特殊な物は使えない)
真っ向勝負 全てを無効にし、肉体、武器(特殊効果封じ)のみの殴り合いを一分間強制する 自身の原理回帰も対象
当人は軽い殴り合い程度の感覚で原理回帰抜きでも戦車程度なら難なく壊せる身体能力を持つ
使うかは気分次第
鬼道再生
戦闘不能時一度だけ全回復し、強者と認めた証として本気でやる
原理回帰 真 全ての力がより上昇する ただし反動がデカい - 95二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 19:41:03
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- 96AIの力、お借りします!25/06/05(木) 18:03:27
陽は真上にあり、蒼穹には一片の雲さえなく、白金の光が地表を容赦なく照らしていた。
その広大な静寂の中心。
黄金・白銀・藍の三つの光が、静かに、しかし確かにその輝きを交錯させる。
ヘリアンの背には昇り続ける太陽の気配。
セレーネの足元には静かに満ちゆく月光。
アストラの周囲には星の瞬きを凝縮したような粒子が舞っていた。
そして、その光の対極に、一つの漆黒の影が立ちはだかっていた。
「……本当に、子供ばっかりか。」
アハトが煙管をくわえたまま、ゆっくりと背を伸ばす。
その身に刻まれた幾多の古傷が陽に照らされ、彼女の歩んだ修羅を語る。
「ガキが三人がかりで、何が“絶望を払う”だ。寝言は寝て言え。」
その嘲笑のような声と共に、空気が張り詰める。風が止まり、草は揺れるのをやめ、音すら逃げ去った。大地が、空が、今この瞬間を戦場と認めた。
「——行くよっ!」
鋭く、けれども心に火を灯すような声が、灼けつく陽光の下に響いた。
それと同時に、ヘリアンの足が弾かれるように地を蹴り、大地を割るような勢いで前へと跳ぶ。 - 97AIの力、お借りします!25/06/05(木) 18:04:21
巻き起こる熱風。太陽の魔力が地表を焦がしながら彼女の周囲に渦巻き、黄金の炎が天日に纏いつく。
その薙刀は、まるで真昼の太陽そのもの。一閃の軌道が描かれるたび、視界を焼く閃光が放たれ、大気を切り裂く音が辺りを支配する。
ゴォォオッ!!
「えいっ!」
閃光とともに放たれる、天日の鋭い斬撃。
だが——
ガシィッ!
「遅ぇよ。」
アハトの声が風を裂く。その右腕がまるで鋼のような精度と強靭さで、太陽の刃を真正面から受け止めていた。
衝突の瞬間、空気が悲鳴をあげるように震え、魔力の余波が周囲を撹乱する。そのまま、アハトの膝が強く跳ね上がる。
ドガァッ!
音と衝撃が重なり、重低音が地を這うように響いた。太陽の魔女は、折れた光の矢のように無抵抗な姿勢で後方へと吹き飛ばされ、大地に火花を散らして叩きつけられた。
「ヘリアン!」
アストラの声が響くよりも速く、彼女の体はすでに宙へと躍り出ていた。
星々の粒子を身にまとい、その飛翔はまさに軌道を持つ彗星。空を切り裂き、光を裂いて一直線にアハトへと迫る。
「宇宙の意志に従い、未来は——」 - 98AIの力、お借りします!25/06/05(木) 18:04:39
「うるせぇッ!」
ドンッ!!
風が裂け、時がねじれるような衝撃と共に、アハトの拳が閃く。
それはまるで、星屑のきらめきを無惨に砕き散らす隕石の一撃だった。
アストラの詠唱が、声の途中で断ち切られ、言葉は空に溶けて消え、星の魔力が無数の煌きとなって空中に崩れ落ちた。
「セレーネ、今!」
ヘリアンの鋭い叫びが、灼熱の空気を震わせる。
その声に呼応するように、セレーネの眼が蒼く光り、月影が静かに軌道を描きながら無数の魔弾を放った。
ババババババッ!
銀光の弾丸が空を裂き、夜の帳を織り成すかのごとく広がる。
その一発一発が幻覚と現実の境を曖昧にし、アハトの包囲網を狭めていく。
「幻覚だろうが錯覚だろうが、見えてるなら殴れる。」
だが、低く沈んだアハトの体は、まるで地を這う獣のようになり、地面を蹴る脚に圧縮された魔力が集中し、爆発的に解放された。
ズドォォン!!
爆風とともに大地がえぐれ、土煙が舞う。 - 99AIの力、お借りします!25/06/05(木) 18:05:24
その衝撃により、魔弾の精密な射線は微妙に逸れ、空間を覆っていた幻像が一瞬だけ歪む。
セレーネの双眸が揺れた。視界のわずかな狂い、それが彼女の守りをわずかに緩める。
「甘い!」
アハトの身が閃光のように間合いを詰める。
そして、右の拳が音速の勢いで迸り、肋骨を狙って深く食い込んだ。
ゴフッ……!
肺から吐き出された空気が血混じりの咳となって漏れ、セレーネの身体が大きく後退する。
その膝が地面に触れ、月光の魔女が、わずかに沈んだ。
——しかし。
「それでも、折れない!」
乾いた大地に手をつきながら、ヘリアンの眼が燃える。
全身の傷口から蒸気のような魔力が噴き出し、その身体に金色の炎が再び灯る。
「私たちは、共に立つ……!」
アストラの声が、それに呼応する。
星の粒子が彼女の周囲に浮かび、まるで宇宙の意思が彼女を通してこの地に語りかけているかのようだ。
「この月が、全てを覆い隠す。」
続くセレーネの声は、静かなる月の深淵からの宣言のように響いた。
彼女の背後に満ちていく蒼白の光が、夜を切り裂き、全てを包み込む静謐の力を示す。 - 100AIの力、お借りします!25/06/05(木) 18:06:42
三つの声が重なり合い、まるで異なる運命が一つの点へと収束するように、空に巨大な魔法陣が出現した。
その魔方陣は、太陽・月・星の意志を融合させたような輝きを持ち、回転しながら力を蓄えてゆく。
「「「ルミナスイオス——発動!」」」
ドガァァァンッ!!
叫びと共に、天を裂く轟音が鳴り響いた。
白金の光柱が天頂より落ち、大地を裂き、空を焦がし、すべてを飲み込む奔流となってアハトを包み込む。
……風が戻る。草が揺れる。空には残光が舞い、蒼穹に魔法陣の残響が薄れていく。
しかし。
先ほどまで立っていた影が——まだ、そこにいた。
「ほぉ……ようやく、本気出していいってわけか。」
煙を纏いながら立つアハトの姿は、かつての威容を保ちながらも、確かにその身体に裂け目が走っていた。皮膚が裂け、魔力の炎がその奥から覗いている。だが、その瞳にはなお猛る炎。倒れることを拒絶する意志の火が灯っていた。
「鬼道再生、完了。」
ズン……!
空気が圧縮され、世界が呻くような低い振動が辺りに満ちる。重力が捩じれたかのような、逃れがたい威圧。
「原理回帰・真。」
ドクン——
その一音と共に、アハトの肉体が膨張する。筋繊維がぶつりと音を立てて裂け、すぐに再構築され、骨格は異形へと再編されてゆく。皮膚の下で渦巻く魔力が、まるで心臓そのもののように脈打っていた。 - 101AIの力、お借りします!25/06/05(木) 18:07:35
「教えてやるよ。これが、現実ってやつだァ……!」
直後。三人の少女が、まるで人形のように宙を舞っていた。
目に見えぬ拳——否、存在すら確かでない圧が、彼女たちを打ち据えたのだ。無慈悲な現実。抗えぬ暴力。
「っぐぅ……!」
地を這いながら、ヘリアンが天日を抱く。
血のにじむ唇を噛み締め、潰れた肺から空気を無理矢理吸い込む。
「……負けない……!何度でも、太陽は昇るの……!」
その声と共に、彼女の全身が赤熱する。
肌の下から燃え上がるように魔力が噴き出し、炎そのものと化した体が、再びアハトへと飛翔する。
限界を超えた太陽の奔流。
それは、燃え尽きる運命すらも焼き払う意志の象徴だった。
——ドオォンッ!!
爆炎。煙。空を満たす白熱と咆哮。
しばらくして、炎の中心から、かすかな咳とともにくぐもった声が漏れる。
「フッ……良かったよ、少しは楽しめた。」
アハトが、なおも立っていた。
だがその膝はわずかに揺らぎ、肩で荒く息をしていた。顔には、燃え尽きる前の火花のような微笑が浮かんでいる。 - 102AIの力、お借りします!25/06/05(木) 18:09:18
「……って、チッ…脚が、動かねぇ……?」
「動けないなら、終わりよ。」
セレーネが、月影を構えた。一瞬の隙を逃さず、魔弾がアハトの周囲を囲む。
「幻覚……いや、これは——」
視界がぐにゃりと歪んだ瞬間、アストラの彗星が光の尾を引いて疾走する。
「未来はここで決まる……ッ!!」
ドオオオッ!!
全ての光と幻が一つになり、アハトを包み込む。そして、中央に立つヘリアンが、天日を高く掲げた。
「「「——これが、私たちの答え……ルミナスイオス・レゾナンスッ!!」」」
巨大な光柱が、天から地を貫く。沈黙。閃光。そのすべての後——アハトの体が、静かに崩れ落ちた。
「フ……あたしの……負け、かよ……」
呟きとともに、アハトの意識が途切れる。
三人の少女は、疲れ切った表情で寄り添い、微笑んでいた。
太陽の余熱が、彼女たちの背を優しく照らしていた。
月は高く昇り、静かに夜を迎える準備をしている。
星はまたたき、未来の希望を祝福するようにきらめいている。
「勝者——マギア・トリアダ。」 - 103AIの力、お借りします!25/06/05(木) 18:12:46
- 104ストラレン・リヒト号の船員25/06/05(木) 18:27:58
フェルブェラ
全ての生き物に変身する怪異。元は人間だが、魔術を邪悪な目的で使用したために呪い返しを受けて化け物となる。
その正体は恐ろしい異形。
長髪の人間の頭に両手が欠損した犬の前足。前屈みの姿勢で胴体は空を向き、足の間接は逆方向に曲がっている。
フェルヴェラに干渉しようとする行為 (名前を言う、疑う、攻撃する など) に反応して襲い掛かる。
夢や幻覚にまで現れて必ず殺そうとする他、例え殺されても他者の肉体を乗っ取り、相手を地獄まで追いかけて終わらない恐怖を与える。
特に本性を見破る行為には強烈なカウンターとなる呪詛を施しており、見破った者は抵抗出来ずフェルヴェラに頭を噛み砕かれて殺される。
素手では絶対に勝てない存在。
フェルブェラを知ると殺しに来るが、知らずにいても捕食される。 - 105二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 18:28:03
コーラマン
コーラの化身。
コーラを無尽蔵に生み出す能力を持つ。
あと単純に身体能力も高く格闘戦も得意。
コーラビーム!
コーラを細くして噴射し敵を貫く。
コーラウェーブ!
コーラの濁流を生み出し敵を押し流す。
コーラブースト!
コーラを噴射する勢いで急加速する。
コーラサーフィン!
コーラの波に乗り素早く移動する。
コーラドロップキック!
コーラを噴射して体を押し出し、跳び蹴りを繰り出す。
コーラスパークリング!
コーラの炭酸を一気に解き放ち、爆発させる。
コーラキャノン!
口から極太のコーラビームを放つ。発動するとコーラを吐き切るまで中断不可能で、その間は身動きが取れない隙の大きい技。
スティッキーシューガー
戦闘が長引き、バラ撒いたコーラが蒸発した時に発生する現象。砂糖のベタつきでそのフィールドで歩いている人物の移動速度が大きく下がる。コーラマンは「コーラサーフィン」が使えるので被害は少ない。 - 106二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 18:28:11
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- 107二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 18:28:31
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- 108AIの力、お借りします!25/06/05(木) 19:27:56
「ヒトが立ち入ってはならない」
そう名指しされる場所がこの世界には幾つかある。 だが、そのどこにも理由が記されることはない。
何もない平原。風もなく、鳥の一羽も鳴かず、ただ草がそよいでいるだけの静寂。
そこに、二つの異様な影があった。
ぐちゅっ。
一歩、地を踏む音。湿った大地を潰すように、粘性を含んだ何かが押し込まれていく不快な音が平原に滲んだ。
逆関節の足が、まるで病んだ昆虫のように軋みながら草を押しのける。
空に向いてねじれた胴体。その下からだらりと垂れ下がるのは、かつて人間であったらしい、血走った目を見開いた長髪の頭部。
だが、その表情にはもはや人としての理性も感情も感じられない。
顔が、ゆっくりと前方を見やった。その瞳が何かを認識する度、現実はわずかに歪み、世界が裂けていく。
フェルブェラ。名を呼んだが最期。知ったが最期。それが意味するのは、いかなる悪夢の獣よりも強靭な呪詛であり、目を合わせた者をも幻影へと誘う。
その存在を認識した瞬間から、心は既に侵蝕を受け、逃れられぬ破滅の螺旋へと投げ込まれる。
だが、今日の相手は一味違う。
「コーラビーム!」
ビュッ!
甲高い音と共に、フェルブェラの前方へ走る炭酸の閃光。 - 109AIの力、お借りします!25/06/05(木) 19:29:23
地面を抉り、草を引き裂きながら一直線に放たれたコーラの流線は、蒸気を帯びた鋭利な槍のように伸びた。
ぶしゃっ!
胴体に炸裂する黒い液体。焼けたように肉が爛れ、腐肉の匂いが漂う。
呻く声はない。代わりに、頭部の口が奇妙に開いた。
その裂けた唇から零れるのは、言葉ではない、呪いそのものだった。
「......知っているな。」
犬の前脚に似た不気味な両腕が、まるで地を滑る影のように音もなく大地を蹴った。
ぬめるような疾走の末、フェルブェラは異様な姿勢のまま宙へと舞い上がる。その動きは、もはや動物でも人でもない、名前のない存在の跳躍だった。
「コーラドロップキック!」
ごぉぉぉ!
勢いよく背を噴き上げるコーラの噴流。
弧を描く炭酸の力が、コーラマンの体を一気に押し上げ、一直線に迫る足がフェルブェラの頭部を目がけて伸びる。
炭酸の飛沫がしぶきとなって尾を引き、空中で二体の異形が激突する──そのはずだった。
ぴちっ。
だが、衝突の瞬間、フェルブェラの体表が水面のように揺らぎ、像が歪む。
それは、変化。形を、存在を、魂の色をすらねじ曲げる異様な変容。 - 110AIの力、お借りします!25/06/05(木) 19:30:04
翼を広げた鳥へ。鱗を這わせた蛇へ。虚ろな瞳を浮かべる少女へ。牙を剥いた狼へ。穏やかで無垢な人間の微笑へ。
姿は次々と入れ替わり、現れては消え、フェルブェラという一つの存在を塗り替えていく。
その変化は蹴りの勢いをやわらげ、力の流れを拡散させる。まるで空気に溶けるように、物理が意味を失う。
それは対峙した者の知覚すら歪ませ、今まさに蹴ろうとした対象の輪郭を奪い去っていく、恐るべき防御だった。
「コーラウェーブ!」
ぐおおおおおっ!!
轟音と共に地面が盛り上がり、瞬間、黒く濁った炭酸の奔流が天地を割るように吹き上がった。
熱を帯びた液体が空気を震わせ、湿り気を含んだ濃密な匂いが周囲に満ちる。
炭酸の波は、まるで意思を持った怪物のようにうねりながらフェルブェラへと襲いかかる。
前足──いや、犬のようなそれすらも、流れに抗いきれず引きずられた。
「ぐぎゃああああっ……!」
咆哮とも呻きともつかぬ声が漏れる。
瞬間、異形の身体が波に呑まれ、地面を跳ねるようにして宙を舞い、何十メートルも先の草地に叩きつけられた。
ズシャアッ!!
草と土が混ざり合って飛び散る。フェルブェラのねじれた胴体が、背中から地面にめり込んだ。
しかし、その動きは止まらない。 - 111AIの力、お借りします!25/06/05(木) 19:31:46
「……お前は、口にした。名を、形を、恐れを」
音が四方から響く。重なり、反響し、もはや声ではない音となって平原全体を満たす。
いや、それは現実の声ではない。幻覚だ。フェルブェラの呪いが、空間そのものに滲み出していた。
ふと見ると、フェルブェラの姿が増えている。一つ、二つ……十、二十……否、それ以上。同じ異形の姿が、距離も方向も無視して無数に現れていた。
だが、どれが本体か見極める術はなく、その全てが本物のように蠢いている。それは、名を知った者に訪れる終わりの合図だった。
「コーラスパークリング!」
ドンッ!!
濁流の表面で弾けるように爆ぜる炭酸。それはまるで雨のように降り注ぎ、視界を白く塗りつぶした。
ギィイイイイッ!
音。否、悲鳴。フェルブェラのうち一体が弾け飛ぶ。だが、また一つ現れる。
「無駄だ。私は死なぬ。我を知ったその瞬間から、お前は私の中にある」
「なら、全部コーラにしてやる!」
「......それもまた、私の糧だ」
コーラマンは跳ぶ。重力を嘲笑うかのように、その身体が炭酸の推進力で宙を駆ける。その両手から溢れ出すのは、ただの液体ではない。黒く煌めく奔流が、波となり、閃光となり、稲妻のごとく裂けた空へと走る。
「コーラキャノン!」
咆哮と共に、口を大きく開いた。喉奥から解き放たれるコーラは、もはや飲料などではなく、破壊と支配の象徴だった。
轟音を伴って放たれた極太のコーラビームは、前方の地形を抉り、熱風と共にフェルブェラの幾体を薙ぎ倒す。 - 112AIの力、お借りします!25/06/05(木) 19:32:16
その衝撃波で草は根こそぎ吹き飛び、炭酸の蒸気が靄のように辺りを包む。
「が……あ……っ!」
フェルブェラの一体が呻く。ただし、それは痛みによるものではなく、呪いの言葉に近い呻きだった。
だが──コーラキャノンの代償は大きい。解き放っている間、コーラマンの身体は硬直し、全ての行動が封じられる。
フェルブェラの一体が、霧の中から這い出すように姿を現した。
そのねじれた足が軋みを上げ、犬の前脚が音もなく地を掻いて加速する。
「コーラブースト!」
声と同時に足裏から噴き出す炭酸が爆発し、コーラマンの身体を横へと吹き飛ばした。
体の制御が聞かない状態でのコーラブーストは自らをも破壊しかねない捨て身の技であるが、この状況になったからにはしょうがない。
身体を捻り、反転して着地するその一瞬で、元いた場所にフェルブェラの牙が食い込む──もし避けなければ、頭部を抉られていた。
着地の足元では、黒くねっとりと光る液体が広がっている。
時間経過と同時に現れる現象、スティッキーシューガーだ。
呟きと共に目を細める。
蒸発したコーラの糖分が空気に粘りを生み、平原一帯に足をとる粘性の罠を張り巡らせていた。
その上に踏み込んだフェルブェラの一体が、足を取られた。
脚が絡まり、バランスを失い、醜悪な姿が地面に膝をつく。 - 113AIの力、お借りします!25/06/05(木) 19:32:38
「ぢちぃぃ……っ!!」
呻き、のたうち、暴れる。
だが──
その口元が笑った。
「『知った』お前はもう逃れられない。」
幻が、声が、笑いが、一斉に迫る。
それは鼓膜を揺らすというより、思考に直接響く幻聴だった。
嘲笑と囁きが脳内を這いずり、言葉の形を持たぬ感情が恐怖を上書きする。
空間が歪む。
圧縮され、拡大され、ねじれるようにして現れたのは──無数のフェルブェラの顔。
顔。顔。顔。
歪んだ肉の塊が連なり、空に、地に、空間の裂け目に、まるで花のように咲いていた。
そのすべてが、同時に、微笑んだ。
「お前は、もう知っている──」
一言と共に、フェルブェラの本体が、ぬるりと背後に現れた。
その現れ方はまるで、空間の皮をめくって這い出たような不自然さ。
「ッ……くそっ!」
反応する間もなく、フェルブェラの首が蛇のように伸びる。
不気味にねじれたその口が、大きく開いた。中には人のものとは思えない数の歯が、不規則に生えそろっていた。 - 114AIの力、お借りします!25/06/05(木) 19:33:21
──がぶり。
頭部へ、垂直に。 歯が深く、音もなく、脳天に食い込んだ。 骨の軋む感触すら、幻想にかき消される。
その瞬間、空気がひんやりと冷える。炭酸の波も止まり、甘い香りが風に滲み、草の葉を震わせた。
「…………っ!」
呻きにもならない息が漏れる。世界がゆっくりと傾く。空と地の境界が曖昧になり、輪郭が溶ける。
地平線が滲み、鼓動が聞こえない。音も、感触も、消えていく。
そして──
肉を噛み砕き、骨を舐め砕く、湿った音だけが静寂に響く。その咀嚼音が、終焉の鐘だった。
コーラの嵐は静まり、宙に漂っていた炭酸の粒子が、ゆっくりと落下していく。淡い光を帯びた甘い霧が、地上に舞い降りる。
粘つく炭酸の海に残されたのは、ただ液体に濡れた空間と、すでに無に帰した魂の痕跡のみ。
草が風に揺れ、何事もなかったかのように平原は元の姿を取り戻す。
フェルブェラは、噛み砕いた頭部の皮を啜りながら、舌で最後の味を確かめるように目を細めた。
そして静かに、首を傾ける。
「次は……誰だ。」
「勝者──フェルブェラ。」 - 115AIの力、お借りします!25/06/05(木) 20:48:16
- 116ストラレン・リヒト号の船員25/06/05(木) 21:03:10
月影
月そのものの妖怪。
満月の狂気を司っており、月影を直視すれば一瞬にして発狂をしてしまう。
発狂したままにしておくと魂を月(あの世)に連れていかれてしまう。
月光を操り、光線にして発射することやフラッシュすることも可能。
月の中で丸まっているように見える影が正体である。
非常に冷静で大人びた性格。
狂気を操る力を持っている。月光を操る力も所有しており、月光を強くすればするほど対象を死へ近付けることができる。
妖怪達の力の源である月光を所有している月影は必然的に妖怪達を統治している。
怪異は管轄外。支配を拒む存在。 - 117二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:03:15
カオスクルセイダー
黒髪黒目の好青年、普段は黒山アキラと名乗っている
様々な世界を侵略する悪の組織『カオスレイダー』、その裏切り者
愛と正義に目覚めて、今まで贖罪のためにカオスレイダーの侵略を止めるために日々戦っている
高い戦闘IQとセンスでなんとか1人で侵略を防いでいるが、現状は防戦一方である
性格は真面目で正義感が強く、非常に諦めが悪い
カオスレイドバックル
『カオスレイドバックル!』
ベルト型の変身アイテム、カオスクルセイダー本来の姿に戻るために使われる
とてつもない量の混沌エネルギーを生産し続けており、その力は特定の形に安定させることで運用される。混沌エネルギーは周囲のエネルギーを取り込み、独自の進化をする性質を持つ
サラマンダーフォーム
『フォームセレクト!サラマンダー!』
『バーニングファイト!カオスサラマンダー!』
漆黒と真紅の鎧姿、炎の竜の力を宿しており、拳や脚を多用した超近距離戦を得意とする。最もバランスが良く、様子見などに最適。肉体に烈火を纏わせることで攻撃力を高められる。烈火を噴射することで加速も可能
必殺技:『ブレイキングファイア』
ケロベロスフォーム
『フォームセレクト!ケロベロス!』
『アイシクルスラッシュ!カオスケロベロス!』
漆黒と薄青の鎧姿、氷の地獄狼の力を宿しており、大剣を使用した中、近距離戦を得意とする。攻撃力と防御力に特化しており、一撃一撃が必殺技級であり大抵の攻撃は通じない。氷による広範囲凍結ができ、氷で拘束した相手に一方的に攻撃できる
必殺技:『ブレイキングアイス』
ユニコーンフォーム
『フォームセレクト!ユニコーン!』
『ハリケーンストライク!カオスユニコーン!』
漆黒と深緑の鎧姿、嵐の一角獣の力を宿しており、弓矢を使用した遠距離戦を得意とする。機動力と感覚に特化しており、接近したくない相手と戦うのに最適。風の力を司り、風から周囲の状況が手に取るようにわかる
必殺技:『ブレイキングウィンド』 - 118落宮の人25/06/05(木) 21:03:17
試運転です
[音宮スズキ]
神職の家に産まれ、幼い頃より神楽の舞や歌の稽古に身を費やしてきた少女
いつも物静かで平和を愛し、命を奪い合う争いや犠牲を何よりも悲しむ優しさと、一度決めたら貫き通す信念の強さを抱いている
白い髪を結いあげて巫女服で神楽を舞う姿は小さくとも神聖さを漂わせ、山のような鬼にすら有無を言わせぬ存在感を放つ
深く静かな平和への感謝の心が彼女の力となっている
神楽を舞う事で自己を強化する術と、神楽歌による癒しの奇跡を扱える
自己強化により身体能力は三日三晩舞い続けられるほどに高められ、癒しの奇跡はあらゆる傷を瞬時に完治させる
また、左手に持つ神楽鈴の音色が彼女の舞に呼応して鳴り響くことで薄絹のような神聖な気が彼女を覆い庇護している
庇護下にある彼女には矢や刀でさえも通らない
だがしかし彼女の舞も歌も全ては捧げるためのもの
自己の強化は殺生のためには使用できず、癒しの奇跡は自分には届かない
相手から攻撃されるまでは決して攻撃しない平和主義者
ただし命を奪わない正々堂々とした勝負であれば受けて立つほか、相手から攻撃されれば応戦もする
武器は持たないため、戦闘方法は神楽舞により身体機能を向上させ、相手を殴り飛ばすのが基本となる
殴り飛ばし倒した相手に対しては、戦闘後に神楽歌を聴かせながら寄り添い、その傷を癒すのが彼女の流儀 - 119玉藻の人25/06/05(木) 21:03:19
皇星奈
眼帯を付け腕に包帯を巻き手の甲に紋章を書いている重度の中二病の少女
常に自身の脳内設定のままにカッコつけている
脳内では己の理想と趣味趣向を詰め込んだ物語が展開されている
「顕現」
彼女の妄想世界にあるものを現実に召喚する能力
妄想世界に存在している物だったら何であっても自由に呼び出せる
弱点として本当にそのまま出てくるのでデメリットや危険性も彼女が考えたものと全く同じ
「投影」
彼女の妄想世界に出てくるキャラクターを自身に投影し再現する能力
口調や戦い方、能力まで投影したキャラクターを隅々まで全て再現する事が出来る
弱点として自身に投影できるのは1キャラだけ
弱点
「投影」が無ければ彼女は何の戦闘能力も持たないただの少女となる - 120二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:03:29
このレスは削除されています
- 121二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:03:42
このレスは削除されています
- 122AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:03:51
風が吹いていた。
何もない平原。遮るものひとつない草地に、鋼鉄のブーツが踏み鳴らされる音が響く。
その中心に立つのは、漆黒の鎧を纏う男──カオスクルセイダー。
『カオスレイドバックル!』
黒きバックルが鈍く煌めき、瞬時に空気を塗り替える。
迸る混沌のエネルギーが荒れ狂う風となり、草地を根こそぎ抉りながら周囲を焼き払うように吹き荒れた。
まるで世界の理そのものが、男の存在によって軋んでいるかのようだった。
『フォームセレクト!ケロベロス!』
『アイシクルスラッシュ!カオスケロベロス!』
氷の鎧が咆哮を上げて装着される。金属の擦過音が冷気を伴って響き渡り、大地に白き霜が一瞬で走る。草花は凍結し、瞬時に粉砕される。
「私は……ここで止める。」
その声には震えがなかった。震えていたのは、周囲の空気──その静かな言葉にさえ、自然が畏怖するように押し黙る。
しゃらん──
風に乗って、かすかに揺れる神楽鈴の音。
霊衣のような白衣を纏い、長い黒髪をたなびかせた少女・音宮スズキが、氷の世界の中へと、祈るように一歩を踏み出した。 - 123AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:05:21
その目は恐れを超え、慈悲の色を湛えている。
「傷つけぬままでは止められぬのなら──せめて、癒せるように。」
鈴の音が舞い、清浄な波動が空気を満たす。空気中の冷気さえも、その音色にわずかに震え、霊的な気配が世界を包み始める。
『ブレイキングアイス!』
カオスクルセイダーが咆哮とともに大剣を地面へ振り下ろす。
その刹那、地面が悲鳴を上げるように震え、白い亀裂が爆発的に走った。裂け目は蛇のようにうねりながらスズキへと迫り、周囲の地形さえ呑み込まんとする勢いだった。
しゃら……しゃらら……!
だが、鈴の音はそれに抗うように響く。スズキの身体を包む薄絹のような光が、亀裂の冷気を弾き、まるで風の精霊に背を押されるように、彼女は割れた氷の上を舞い始めた。
滑るような足運びで、重力を無視するかのように氷面を駆ける。
一歩ごとに足元から金色の輪が広がり、そのたびに聖なる気配が吹き抜けてゆく。
バゴォッ!!
全身の力を一点に集め、拳がまっすぐに放たれる。その軌道には一片の迷いもなく、神託にも似た潔さが宿っていた。
「……ごめんなさい。」
放たれた拳は、まるで世界そのものを砕くかのような威力で、カオスクルセイダーの腹部に直撃した。氷の世界が、刹那、震えた。
「っ……!」
カオスクルセイダーの鎧がきしみ、全身に走る痛みに一瞬膝をつく。冷気とともに彼の足元に亀裂が走り、沈黙していた平原が波紋のようにうねった。 - 124AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:06:25
その刹那、空気が変わる。
「顕現ッ!冥界転送特級破壊神・ネクロバグ!」
天空が引き裂かれ、稲妻のごとく黒い亀裂が走る。
次の瞬間、その裂け目から這い出すように、棘に覆われた機械生命体──ネクロバグが出現した。禍々しい金属の咆哮を上げながら、地面を抉って姿を現す。
眼帯をつけた少女・皇星奈は、その異形の主と呼べる存在を前に、指を天に掲げ、唇の端に妖艶な笑みを浮かべた。
「我が幻想、ここに具現せし──この夢に終焉を刻むために!」
彼女の周囲には、氷の霧と共にかすかな魔力の残滓が漂っている。
ガギャアアアアア!!!
ネクロバグの咆哮が大気を切り裂き、遠くの地平線にまでその音が届く。黒煙の尾を振り回し、機械仕掛けの巨体がゆっくりと前進を開始する──そのすぐ脇で、星奈はちらと視線を横に流した。
その先には、氷の残滓を踏みしめながら佇む一人の少女──音宮スズキの姿。互いに言葉は交わさずとも、目線が交錯した一瞬に、なにか通じ合うような気配があった。
「行くわよ。」
そう呟いた瞬間、彼女の手元に現れたのは禍々しき魔導書──ページが勝手にめくれ、次元の裂け目が走る。唇からこぼれる一節が、破壊の幻想を解き放った。平原に走るのは、世界の原理を侵すような奔流。
空間が軋み、空気が凍てつき、まるで大気そのものが断末魔を上げるかのようだった。
が──
『フォームセレクト!ユニコーン!』
『ハリケーンストライク!カオスユニコーン!』
その言葉とともに、暴風が逆巻く。黒と緑の鎧が光を纏い、疾風の化身となって現れる。 その歩みは雷鳴の如く、一歩ごとに地を裂き、空気を切り裂いて進む。 - 125AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:06:54
「風は……止まらない。」
その声はすでに人のものではなく、嵐の意思そのものだった。
風の矢が数百、数千と放たれる。大気が鳴り、地が悲鳴を上げる。
ドシュウウウウウ!!!
ネクロバグの外殻が破裂し、金属片と液状のマナが飛散する。
だが、それでも動きは止まらない。
皇星奈が一歩、静かに身を引いた。目は炎ではなく、冷たき氷を見据えている。
「まだよ……投影、発動──“氷牙の王・ヴァリス”。」
彼女の姿が、魔力の吹雪の中で変容していく。
纏うは氷の王の衣──青白く輝くマントが風にたなびき、彼女の背後には雪狼の幻影が咆哮していた。
唇に浮かぶのは、敵を断罪する者の微笑。
「全てを凍てつかせるまで……何も、終わらないわ。」
彼女の手に現れた魔導書のページが激しくめくれ、次元の裂け目から黒煙が渦巻きながら放たれる。
そこから鋭く閃く氷の矢が飛び出し、空間を断ち切るかのように真っ直ぐカオスクルセイダーへと突き刺さろうとする。
シャシャシャッ!!
「……無駄だ!」
しかし、カオスクルセイダーはその黒鉄の鎧を震わせると、背中のバックルが再び黒く妖しく輝きだした。 - 126AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:07:35
『フォームセレクト!リヴァイアサン!』
『スパイラルウォーター!カオスリヴァイアサン!』
黒煙が渦巻きながら彼の身体を包み込み、鎧の表面は水の如く流動的に変貌する。滴る流水が意思を持ち、魔力の奔流を巧みに吸収しながら間合いを読み、氷の矢の動きを縛っていく。
さらに、狂気の炎が宿った瞳が鋭く光を放つと、次の瞬間、煙の中から刃のように鋭利なウォーターカッターが鋭く飛び出した。
「ダイダルスラッシュ!」
その水刃は暗闇の中を閃き、星奈の踏み込んだ間合いを裂いた。
「しまっ…!」
凶刃が彼女を刺し貫いたかと思われたその瞬間——
「戦う彼女に…ただ、祈りを……」
音宮スズキは戦場の端から祈るように手を掲げた。すると、カオスクルセイダーのエネルギーが一瞬だけ弱まり、星奈はなんとかギリギリで攻撃を回避することに成功した。
鈴の澄んだ音色が静かに空気を震わせ、彼女の放つ霊気の波動がカオスクルセイダーの周囲に漂う混沌の気配を和らげ、戦況を調整するように働いたのだ。
「ナイスアシストよ!」
星奈は再び集中を高め、魔導書を高く掲げる。そこから放たれるのは氷と闇の魔力が織り交ざった大技。冷気と影が空間を歪めながらうごめき、カオスクルセイダーを包囲するように襲いかかる。
圧倒的な迫力を伴ったその攻撃は、まるで戦場を自らの領域としようとするかのように、存在感を放った。
「何度やろうと結果は変わらない!」
彼の声は深く響き、揺るぎなき決意が伝わってきた。 - 127AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:07:55
すると、カオスクルセイダーの身体が突然紅蓮の焔に包まれた。鎧が熱気を帯びて形状を変え、赤と黒の炎がうねるように燃え盛る。
『フォームセレクト!サラマンダー!』『バーニングファイト!カオスサラマンダー!』
背中からは大きな炎の翼が羽ばたき、灼熱の尾が地面を焦がしていく。彼は完全にサラマンダーフォームへと移行したのだ。
周囲の空気が燃え上がり、彼の周りに烈火の壁が立ち上る。それは敵の攻撃を焼き尽くす防壁の如く、迫り来るすべての力を跳ね返していた。
「何っ!」
星奈が驚愕の声を上げる間もなく、燃え盛る拳が連続で振り下ろされる。拳ごとに熱波が放たれ、まるで火山の怒りが大地を震わせ、空気を灼き尽くすようだった。
カオスクルセイダーの猛攻は、彼女の隙を狙い、火炎の奔流となって襲いかかる。
だが、その時だった。
天が割れるような音が響いた。
闇の帳が裂け、その狭間から降り注ぐのは、まるで神の眼差しのような銀の光。
草地は瞬く間に白く染まり、空気そのものが硬質の氷へと変貌するかのようだった。
「……月が、見ている。」
低く、揺るぎのない声音が、静けさを斬り裂く。
ゆっくりと、その光の中心から一つの影が現れた。
月の輪郭から滲み出すように、その存在は地上へと歩み出す。
姿は朧でありながら、確かな威圧を放っていた。 - 128AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:08:27
それは人の姿を模しながらも、どこか人知を超えた神聖さと畏怖を孕んでいる。
「光が、深まれば深まるほど──影もまた濃くなる。」
月を背負い、静かに佇むその者──月影の瞳が、まっすぐにカオスクルセイダーを射抜いた。
その視線は冷たく、あまりにも鋭い。まるで魂の最奥を暴くかのような純然たる光だった。
「くっ……この視線……何だこれは……!」
カオスクルセイダーの身体が微かに揺れる。鎧の隙間から吹き出す蒸気が、彼の動揺を物語っていた。
心の奥底にある恐怖が、否応なく表層へ浮かび上がる。
「見たな。」
わずか一言。しかしその声に、空間が粟立った。
ズギャアアアアアアンッ!
月影が掲げた手から、銀白の光が解き放たれる。
それはただの光ではなかった。万象を穿つような、静寂の刃。
魔力の奔流とともに、一直線に放たれた光線は、大地を裂き、虚空を貫いた。
その精度、その速度、その威圧。まさに逃れ得ぬ審判。
狂気の光は大地を裂き、カオスクルセイダーを飲み込む。
………しかし、それでも彼は倒れなかった。 - 129AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:08:57
「この程度で……終わるかッ!」
その声が、まるで地の底から絞り出すように響いた。
『フォームセレクト!サラマンダー!』
『バーニングファイト!カオスサラマンダー!』
紅蓮の炎が爆ぜ、再び黒と赤の鎧が立ち昇る。
「まだ……守るべきものがあるんだッ!!」
ゴォオオオッ!
地面を叩き割る轟音とともに、炎の拳が天を切り裂く勢いで月影へと振り下ろされる。
熱風と焦熱が周囲の空気を焼き尽くし、地面からは裂け目が走った。
──だが、その拳が届く直前、月影の瞳が深く光を宿す。
「光が満ちた。もう、引き返せない。」
静寂の中、鈴の音が風に乗り、柔らかく舞い降りる。
しゃらん──
音宮スズキがまるで時の流れさえも緩やかにするかのように、ゆっくりと歩み寄った。彼女の瞳には覚悟と慈愛が満ちている。
「あなたの痛みを……私が引き受けます。」
両手を広げ、凍てつくほどの清浄な波動をまといながら、そっと彼の鎧に触れた。 - 130AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:09:12
すると、炎の奔流はまるで命を吸い取られるかのように勢いを失い、カオスクルセイダーの混沌の鎧が幾重にも音を立てて砕け落ちていく。
カラン……
腰に巻かれていた黒きバックルが静かに地に落ちた。
その刹那、背後から冷たい風が吹き抜け、皇星奈が静かに立ち現れた。
「フィナーレよ。“幻想の終焉”──ここに刻まれよッ!!」
巨大な魔剣が宙にふわりと浮かび上がり、まるで時空の狭間を裂くかのようにゆっくりとその姿を現した。
鋭利な刃は闇夜の淵を切り裂き、地平線の彼方から光を吸い込みながら、圧倒的な存在感を放つ。
そして、一瞬の静寂を切り裂く轟音とともに、魔剣は激しく大地へと落下した。
ズドォン!!!
爆音が辺り一面に響き渡り、黒煙が舞い上がって空を覆い尽くす。
風は竜巻のように渦巻き、草木がもぎ取られ、地面は震動に震えた。
やがて煙が晴れたその場所に見えたのは──膝をつき、全身に疲労と痛みを滲ませて崩れ落ちた黒山アキラの姿だった。
彼の鎧は幾度も傷つき、鋼の光沢は鈍く曇っている。
その夜の月の光は、世界の運命を見届けたように深かったという。
「勝者──月影、音宮スズキ、皇星奈。」 - 131AIの力、お借りします!25/06/05(木) 22:10:57
- 132二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:25:41
【逃幻恐 ジンシェンシュン】
この世の全てに怯えこの世の万象を憎悪し忿怒する、道袍を着た白い肌で恐怖から少しでも逃れるため口から上を切り落としている長身の男性
生まれつき天性の臆病者で怖がり屋 雨粒の一つ一つ、道端の石一つにも恐怖を抱くほどで唯一恐怖を感じないのは全てを理解している自分だけ
若い頃に拳法家の道を諦め、仙術や道術の類い学び始めた、幸い比類なき才があることがわかり、今では不老不死の邪仙として大成するほどとなったが、その恐怖心はなくなるどころかさらに強くなっている。
【投源狂】
己の恐怖と狂気が周りに霧散しその狂気に当てられた者の精神を蝕む この恐怖と狂気が蔓延した空間は自身が術を行使するのに大変都合がいい
【遠元凶】
全方位を自身の恐怖心により感知する技
相手の攻撃の起こりのさらに前から感知し、実質的な未来予知を可能にする
【統玄境】
恐ろしい物の克服のために生み出した秘術中の秘術
自身の中に幽世と近しいものを作り出し
生物、物問わず今までに取り込んだ物を肉体から魂、全てを自分の物にし完全に支配する
何かを出す場合全て口から出る - 133玉藻の人25/06/05(木) 22:26:03
月代周
玉藻 (月代黒華) の兄である青年
元々はいずれ流派を背負うと噂された天才剣士だったがあまりに自由人かつちゃらんぽらん過ぎて家を追い出された
放逐後は能力者の集う格闘大会で賞金稼ぎをしている
自由とギャンブルと戦いが大好きなノリの良いダメ男で、モットーは「楽しく戦う、キメる時キメる、そして勝つ」
戦闘スタイル
超近距離戦に特化した喧嘩殺法が基本で殴り合いに置いては異次元の強さを誇る
優れた機転も持ち合わせ、変化する場の状況や自身の能力にも即座に順応する
その戦い方は自由そのもの
能力
戦闘開始時にランダムな能力が1つ支給される能力
相手にダメージを与える度に追加でランダムな能力が更に1つ支給される
能力の情報は支給された時点で全て直感的に分かるがどういう能力が来るかは不明
弱点
何だかんだ使いこなせるとは言え能力が完全に運任せで安定感0
良い能力が来ないと遠距離攻撃や回復技、妨害技などは無い - 134AIの力、お借りします!25/06/06(金) 17:55:17
黒雲が空を覆い、風も鳴かず、ただ沈黙が大地を這っていた。
そこに二つの影が対峙していた。
一つは、道袍をまとい、口から上を自ら削ぎ落とした異形の仙——逃幻恐・ジンシェンシュン。
その身体からはもはや人の温度は感じられず、周囲に漂う気配はただただ「恐怖」だった。
「……恐い、恐い……全てが、恐ろしい。」
呻くような声が喉の奥で鳴った。
その空間はすでに彼の術式《投源狂》によって満たされ、常人ならばとっくに狂気に呑まれ膝を折る。
木の葉が揺れる音さえも、鋭く突き刺さる恐怖の刃となる異常空間。
濃霧のように漂う精神汚染が空間の輪郭をぼやかし、まるでこの世そのものが彼の恐怖によって塗り替えられていくようだった。
しかし、対する男は笑っていた。
「うへえ……またヘンなのに当たったなぁ。でも、ま、派手なヤツの方が稼げるってね。」
月代 周。かつては剣の天才、今は放浪する戦闘狂。
口元には飄々とした笑みを浮かべながら、すでに腰を低く、足元を固めていた。
「じゃ、行こうか? ワクワクするじゃん?」
バチンッ!
雷鳴にも似た一閃。それは天地を劈くような衝撃音とともに走り、周の足が地を蹴ると、空気が一瞬だけ震えた。 - 135AIの力、お借りします!25/06/06(金) 17:55:49
同時に、彼の能力が起動する。
《時間圧縮打撃》
拳を振る瞬間、着弾点の時間が刹那だけ巻き戻され、わずかな時間差をもって再び打撃が重なる。
結果、対象には“同時に”二発分の衝撃が襲いかかる。
ゴンゴンッ!
「ぐあっ……!」
ジンシェンシュンの身体がぐらりと揺れる。
それは単なる一撃ではなかった。時間を跨ぐ暴力が、肉体と魂を同時に殴打したのだ。
その瞬間、周の姿が掻き消える。いや、違う。彼は既に背後へと回り込んでいた。連撃の意志が、風の速度を凌駕していた。
拳が空気を裂く。鋭く、しなやかに、舞うような軌道で振るわれた拳が、次なる一撃の訪れを告げる風音を生む。
「一発キメた。さて、次の能力は?」
目に見えぬ力が、彼の皮膚を一瞬だけ這った。
《空間粘着》
「へえ……触れたとこに張りつく力、ね。うん、面白い!」
彼の唇が愉悦に歪む。能力の効果を直感で読み取り、どう使うかを即座に想像する。
だが—— - 136AIの力、お借りします!25/06/06(金) 17:56:22
「見えた。」
ジンシェンシュンの《遠元凶》が作動した。
その恐怖心が空間全体を把握し、攻撃の起こりを感知する。
拳が動く直前に、彼の身体は既にそこから後退していた。
脳ではなく、恐怖そのものが反射する、まるで未来予知に等しい回避。
ジンシェンシュンの反撃は、恐怖そのものが具現化するように始まった。
「……《統玄境》。」
その言葉と同時、空間が震え、世界の軸が一瞬ずれたかのような違和感が辺りを満たす。
ジンシェンシュンの喉奥、削がれた口腔から、黒く濁った靄が漏れ出し、それが霧のように宙に漂う。
やがてその霧は螺旋を描きながら凝固し、異形の腕となって現れた。
シュシュシュッ!
腕は一本ではない。十、二十と増殖し、天に向かって伸び上がる触手のごとく空を裂き、地を穿つ。
その一本一本が生物の断末魔を宿しており、呻き声、叫び声、嘆き声が入り混じり、地獄の合唱となって響いた。
「こ……れは、かつて……取り込んだ者たち……」
ジンシェンシュンの肉体が震え、無数の魂の力を媒介としてその異形の攻撃が振るわれる。
ドゴォォンッ!!バシュッ!!
腕の一本が地を叩くだけで、地面が波打ち、術式の痕跡が走る。別の腕は空を抉り、そこに存在していたはずの空気すら断裂させた。 - 137AIの力、お借りします!25/06/06(金) 17:57:16
それはまさに——幽世の顕現。
ジンシェンシュン自身の恐怖が作り出した内界から、理の外側にある力を引きずり出し、この世に存在してはならない理不尽の断片を振るう。その光景は、人智の外にあるものの暴走だった。
生きたまま喰われ、魂ごと支配された存在の断末魔。皮膚の下を這う血管のように歪み、うごめく肉の蔓。 その一本一本が異能を持ち、触れれば即死にも等しい呪詛を孕んでいる。
「げっ、気持ちわりぃ……でも、それってつまり、弱点だよね?」
周の拳が、蠢く異形の腕の関節部を正確に捉える。
バギィンッ!!
骨の砕ける感触とともに、腕の一本が爆ぜるように潰える。その瞬間、空間に漂っていた狂気の濃度が、わずかに緩んだ。
《異質耐性》
発現した能力が、ジンシェンシュンの恐怖を帯びた術式を無力化していく。精神を侵す呪的な圧迫すら、今の周には届かない。視界を覆う幻影も、耳を蝕む囁きも、すべて霧のように消え去る。
「やっぱ、運いいな、今日のオレ!」
軽口とともに、周の目がぎらつく。冴えた視線は次なる獲物へと注がれ、動きの一手先を読むかのような余裕がそこにある。
「……来るな……来るな来るな来るな……ッ!」
ジンシェンシュンの叫びは、理性を欠いた哀願の音に近かった。
だが、その恐怖が引き金となるように、口腔から新たな災厄が飛び出す。
ズオォォンッ!!
霊獣の頭部が、黒濁する闇の中から飛び出すように出現した。濁った眼窩には深紅の呪紋が浮かび、見る者の精神を蝕むような圧迫感が空間全体に広がる。その巨大な顎は、まるでこの世の理を噛み砕く災厄の象徴。咆哮とともに口を開いた瞬間、大地が呻き、空間が軋んだ。 - 138AIの力、お借りします!25/06/06(金) 17:57:41
霊獣はまるで意志を持った呪力そのものであり、その身一つで術式を無力化する呑み込みの能力を有していた。
その巨躯が周へと迫り、次々と繰り出される顎の一撃は、まさに避け得ぬ運命の鉄槌だった。
ズゴォォン!!
「クソッ……マジで洒落になんねぇって……!」
周は読みで何とか攻撃を回避し、歯を食いしばりながら後退する。
しかし霊獣の動きは止まらない。異形の腕をすり抜け、巨体が周の視界を埋め尽くす。
ズガァンッ!!
巨体の一撃が避けきれずに直撃する寸前——周の脳裏に電撃のような感覚が走る。
何かが内奥から湧き上がり、皮膚を突き破るようにして意識へと浸透した。
《多重身体強化》。
その言葉が頭に浮かんだ瞬間、周の筋肉が爆発的に膨張し、視界が一気にクリアになる。
身体能力が一挙に高まり、限界を超えた反応速度が発現する。
「いいねえ……そうこなくっちゃ!」
ズバッ!
霊獣の咆哮をかいくぐり、周の拳がまっすぐに伸びた。
バキィィン!!
霊獣の眼窩を撃ち抜く。そこには呪紋の核が潜んでいた。砕けた瞬間、呪力の奔流が爆ぜ、空間に激震が走る。 - 139AIの力、お借りします!25/06/06(金) 18:00:00
「ガアアアアアッ!!!」
霊獣が後退する。その隙を逃すまいと、周は次の一撃へと身を滑らせる。
「はいはい、黙っとけっての!」
ズガァァンッ!!
周の膝が跳ね上がり、霊獣の顎へ炸裂。肉が裂け、骨が砕け、霊気の奔流が四散する。
「ガァァァ!!」
霊獣のうめき声が響き渡るが、それでも彼の体は止まらない。続く拳が、踵が、肩が——連撃となって嵐のごとく叩きつけられ、霊獣は完全に消え去った。
だがしかし、それでもまだまだ彼は止まらない。
バキンッ! ドゴォンッ! メキィッ!
次々と放たれる凄まじい攻撃にジンシェンシュンの肉体はもはや形を保てず、崩れゆく瓦礫のように口から《統玄境》の霧と残骸を吐き出す。
空を裂いていた異形の腕も、次々と崩壊し始めた。そのたびに、封じ込められていた魂が断末魔を叫びながら空へと解放されていく。
まるで罪から救済されたように——
「そういうつまんない感情に左右されてっから負けんだよ!」
ドシュッ。
最後の一撃、心臓への拳。ジンシェンシュンの身体がぐらりと傾き、その場に崩れ落ちる。
「勝者―月代 周。」 - 140AIの力、お借りします!25/06/06(金) 19:00:01
- 141デイビッドの愛銃25/06/06(金) 19:15:01
ダムド・レット
◇概要
呪われた宝石の輝きを浴びたことで意思を持ったフジツボの群体。
鋭く硬質で色取り取りの甲殻が寄り添い人の形を成しており、非常に不気味。
ストラレン・リヒト号という幽霊船の下働きとして甲板の清掃に携わり、時折餌食になる人間の肉を貰っている。
◇能力:相手のエネルギーを吸収する能力
相手を掴んだり抱き着くことでエネルギーを吸い上げ、弱らせる。
3秒も接触していれば相手の体温を1度奪う程の吸収力を誇り、吸ったエネルギーで更にフジツボを増やす。
体温が低下した相手は深海を想起させる冷たさと視界の暗さを味わい、やがて死に至る。
◇戦術:単純な命令を聞く程度の知性しかないため、「生者を殺して船の仲間にする」という原則に忠実に行動。船内全域に見えないほど細い蔓脚を這い巡らせており、蔓脚で生者を感知すると俊敏に襲い掛かる。
◇武器:凝集し様々な角度で折り重なった甲殻が最大の武器であり防御。全身の甲殻は鉄の盾を切り裂く鋭利さと、銃弾をも通さない硬度を持つ。
◇弱点:全身に電撃を浴びせられると甲殻の中の本体たちが全員やられてしまうこと。 - 142二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:15:01
ジャバラ
黒い特殊な鎖を持っている戦士。高い格闘戦闘能力を持つ。
冷静に相手の能力を見極め 確実に相手を潰すスタイルで、冷酷無比な性格の持ち主。
装備している鎖「魔戦鎖」は、能力や魔法といった不可思議な力を打ち消す効果がある。鞭のように振るったり、腕や脚に巻いて相手を殴ったり、千切って投げたりして効果を発揮し、相手を封殺する。
ただし、能力を一度無効化するごとに鎖はドンドン短くなってしまう。 - 143二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:15:08
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- 144AIの力、お借りします!25/06/06(金) 19:55:17
甲高い風鳴りが、死んだ海を裂いていた。
廃船《ストラレン・リヒト号》。その甲板、軋む木材の隙間から生えるようにして現れたのは、無数の色とりどりの甲殻。
宝石のように輝きながら、甲殻は折り重なり、異形のヒトの姿を形作っていく。それはまるで——死者の層で組まれた像。
ダムド・レット。その存在が立ち上がると同時に、甲板全体に無数の蔓脚が伸び広がった。
見えぬ触手のようにして、空間を這い、生あるものを感知するために蠢く。蔓脚は船体の裏にも、帆柱にも、釘穴にまで入り込んで感知網を形成し、僅かな温度差すらも見逃さない。
ギィィ……。
軋む船の音に混じって、一歩。
「……感知した。」
船縁に降り立つ影。細く、鋭い瞳が獲物を見据える。身体に巻かれた黒い鎖が、淡く脈動するように震えた。
海風に靡くその衣は、戦場における沈黙の死神のごとく静か。
ジャバラ——狩る者。
「動くな。 この距離、逃げは許さない。」
シュバッ!!
鋭く振るわれた鎖が、空を裂き、次の瞬間には甲殻の腕を真っ二つに断ち切っていた。 - 145AIの力、お借りします!25/06/06(金) 19:55:59
斬れ味だけではない、そこに込められた魔戦鎖の力が敵の構造そのものに干渉する。
バチッ!!
火花が散り、甲殻の断面が鈍い音を立てて崩れ始めた。斬撃による物理的破壊ではなく、能力の源を封殺する鎖の力が発動したのだ。
接触箇所の甲殻が、まるで命を失ったかのように砕け散る。
内部に詰まっていた無数の小型のフジツボが溢れ出し、甲板に撒き散らされた。
彼らの外殻は宝石のような輝きを失い、たちまち乾いた破片と化す。
「…ゔ…あ……」
かつてない危機に直面しながらも、ダムド・レットは沈黙のまま呻き声のような異音を発する。
その身体が波打ち、ぐにゃりと蠢いた。崩れた箇所を補うように、背面の甲殻が蠢きながら前面へと移動し、損傷部位を覆う。
まるで意思を持つ液状の装甲。それは一度死にかけた無機的生命が、再び寄り集まり、自らを再構築する異様な光景だった。
色とりどりの甲殻が蠢き、集まり、再びヒトの形を象る。
——その瞬間。
ガシィィッ!!
突如として足元から伸びた蔓脚が、ジャバラの足首を捉える。それはか細くも強靭で、瞬時に骨ごと締め上げる。
さらに、別の腕のようなフジツボの塊が胴体に巻きつき、まるで死者の抱擁のように絞り上げた。 - 146AIの力、お借りします!25/06/06(金) 19:56:15
ジュウウウ……。
「……温度が……奪われていく。」
寒気が爆発的に身体を満たしていく。
皮膚を通じて骨へ、骨から内臓へと凍えが侵食し、神経までもが凍結する錯覚に囚われる。
視界の色彩が奪われ、白と黒の濁流へと変わる。
耳鳴りが始まり、世界の音が消えていく。
死海の底へ沈むかのような感覚。
周囲は深く静かで、どこまでも冷たい。
そこにあるのは沈黙だけ。
だが。
「だからどうした?」
ガシャンッ!!
ジャバラの鎖が自身の身体を縫うように巻きつき、巻き付いたフジツボの群体ごと切り裂く!
「ギギギギッ……!!」
苦悶の音を立てて、ダムド・レットの身体が引き剥がされる。
その異形の肉体が崩壊するたび、まるで水晶が砕けるような甲高い音があたりに響いた。 - 147AIの力、お借りします!25/06/06(金) 19:56:29
構造そのものが軋み、軟体と甲殻が引き裂かれ、抵抗するかのように蠢きながらも、容赦なく裂けていく。
バズッ!
右腕が、まるで柱が倒れるような鈍重な音とともに甲板に落ちた。
断面からは白濁した液体と共に、無数の眼球状の構成体が溢れ出し、腐った果実のように地面に散らばる。
その眼は一瞬ジャバラを睨んだかに見えたが、次の瞬間には力を失い、ただの塊となって崩れた。
「能力を封じれば、ただの甲殻の塊。」
冷徹な言葉。
声には一片の怒りも、嘲笑も含まれていない。
あるのはただ、戦士として敵の性質を見極めた確信と、そこから導き出された処理の宣告のみ。
だが、ダムド・レットは即座に後方へ飛び退き、甲殻の装甲が音を立てて展開される。
肩口から背中にかけて、蠢くようにして骨状の突起がせり上がり、そこから鋭利な矢が形成された。
まるで水晶と刃が融合したような矢が、五本、六本、七本と並び、空気を震わせる。
ギュゥゥン!!
音速を超えたかのような破裂音と共に、矢が放たれる。それは直線ではなく、曲線を描き、獲物を惑わせるようにして襲いかかる。
甲殻の刃が空気を裂き、その摩擦熱が白い光となって尾を引き、まるで天から降る流星の雨のようだった。 - 148AIの力、お借りします!25/06/06(金) 19:57:12
だが、ジャバラは一歩も動かない。
バチンッ!
瞬間、黒い鎖が閃光のように振るわれた。その一閃は、ただ矢を斬るのではない。
矢が放つ魔的な存在そのものを断ち切り、物理と虚構の狭間ごと切り裂く。断たれた空間には何も残らず、音すら吸われたかのような沈黙が満ちる。
「——無力化完了。鎖、残り四節。」
ギシギシ……
甲板の軋みはもはや船の声ではない。 それは、蔓脚を通して高まるダムド・レットの殺意そのもの。
フジツボの群体が呻き声のような唸りを上げる。その音は艦の底から蠢くように響き渡り、不気味な振動をもって甲板を揺らす。
艦全体が呼吸しているかのように、ゆっくりと、しかし確実に高まっていく異様な気配。それは次なる波の到来を、静かに、だが確かに予感させた。
「……来る。」
ジャバラの呟きと同時に、空気が張り詰める。
ダムド・レットが、跳ねるようにして甲殻の脚を振り上げ、一気に地を蹴った。
バギィッ!!
甲板が砕けそうなほどの踏み込みと共に、重々しい一撃が放たれる。
鋭利に尖った甲殻の拳が、連続して唸りながらジャバラへと襲いかかる。 - 149AIの力、お借りします!25/06/06(金) 19:58:15
それは単なる打撃ではない、装甲を貫き、内側から破壊することを目的とした、殺意そのものの連撃だった。
「いいだろう。受け止めてやる。」
ジャバラは一歩も退かず、両腕に巻いた鎖を瞬時に締め上げ、対抗するように身構える。強化された筋力が、敵の一撃をその場で弾き返す!
ガンッ!! ガガガッ!!
拳がぶつかり合い、甲殻が軋み、鎖が唸る。甲板中に鳴り響くその音は、まるで鐘の連打。 勝敗を決する死闘が、いま確かにここに刻まれている。
しかし——
「……終わりだ。」
ジャバラの瞳が鋭く光り、次の瞬間、鎖の一節を投擲する。
ヒュンッ——パシィィンッ!!
音速を超える勢いで放たれた鎖は、空間を裂いてダムド・レットの胸部を正確に貫いた。
バチッ、バチチッ……!
衝撃と共に発生した魔力の干渉波が、内部の能力核を一瞬で無効化する。
光が吸い込まれるように消え、ダムド・レットの全身が瞬時に硬直。その身体を流れていた微細な脈動が止まり、色彩は一気に失われていく。蔓脚が一斉に崩れ、力を失ったかのように萎れていく。甲殻の煌きも、ただの濁った鱗片へと変わり果てた。
「動力を失えば、ただの死体に他ならない。」
崩れ落ちる異形の肉体。フジツボの群体が散り、ばらばらに砕けながら、まるで甲板に吸い込まれるようにして沈んでいく。最期に残ったひとひらの甲殻が、冷たい風に吹かれてゆっくりと宙に舞い、やがて消えた。
「勝者——ジャバラ。」 - 150二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:00:45
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- 151AIの力、お借りします!25/06/06(金) 20:01:14
- 152二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:16:55
《ルナ・ハロウズ》
暇なことが大嫌いで楽しいことが大好きな14歳の邪悪系天才少女
暇つぶしや自分が楽しむためならなんでもやり正義だとか悪だとかの区別の一切がない人の理の外に生きてるような人 破壊活動とか悪いことを好んでやっているのも力を思いっきり振るえてしかも警察やヒーローなどのおまけも付いてくるからやってるだけでそれがなかったら善行も悪行も同じくらいやっている 幸い大事なこと以外一切覚える気がないので同じことでも何度か楽しめる
使用武器【神双剣 アーリマツイン】
『理想の金属』と双子の大悪魔の魂から作られた心臓のように微かに脈打つ双剣、世界に十つしかない神器の一つ
その能力は使用者を除く最初に切りつけた相手を対象としその後に切りつけた全てと敵対させる力である その効力は本当に全てで切りつければ空気も大地も光も重力も時間も空間も運も自分も親友も切りつければ殺す気で敵対する
何より最悪なのはこの能力は効果で敵対したものに触れたものも同じく敵対すること
効果は鞘に収めるまで永続で効果範囲も解除方法も無い - 153ストラレン・リヒト号の船員25/06/06(金) 20:17:37
ハルネルラ
ライオンのたてがみのようになっている黒い長髪に横幅90cm、縦の大きさ240cmある顔を持っている。
顔は不気味に笑っており、ケタケタという笑い声をあげながら対象を追い回す。
対象を自身の固有空間である廃旅館の廊下へ転送することが出来る。
ハルネルラはここで対象を殺すまで追い続け、殺された対象を新しいハルネルラにした後に自身は成仏をする。
大昔からこの負のループを繰り返しており、ハルネルラにされた対象もまた別の人間をハルネルラにしようと画策するようになる。
その昔に旅館の主人の乱心で惨殺された女将の怨霊が全ての始まり。
ハルネルラになった後に主人をハルネルラに変えて成仏したが今度は主人がハルネルラになってしまい、旅館内での負のループが始まってしまう。獲物は絶対に逃がさない。
ハルネルラでいることは地獄以上の苦しみ。 - 154AIの力、お借りします!25/06/06(金) 20:59:54
「ああ、つまんない。」
月光すら拒まれた夜の淵。瓦礫に埋もれた廃墟の中、ルナ・ハロウズは崩れかけた石壁の上に脚を組み、無精な手付きで頬杖をついていた。
わずかな風が髪を揺らし、その目は完全な無関心を宿していた。
銀と黒に鈍く輝く双剣――アーリマツインは、まるで心臓を持つかのように脈動している。
低く鈍い鼓動が、沈黙の空間に不気味なリズムを刻み始めていた。
ズ……ッ、ズズ……ッ。
空気が歪む。目に見えぬはずのものが、じわじわと形を持ちはじめる。
息を吸うたび、胸にまとわりつくような重たい感覚。まるで胎児を包む羊水の中に押し戻されたかのように、全身が異質な圧力に包まれていく。
カラカラカラ……。
それは、乾いた何かが擦れる音。だが、それだけでは終わらない。
音の方向を見やれば、廃れた畳の隙間から、墨を垂らしたような黒い影がぬるりと這い出てくる。
影は液体のように広がりながら、やがて輪郭を持ち始める。
現れたのは異形。
長く垂れ下がる髪は水草のように揺れ、手足は不自然にねじれたまま床を這う。 - 155AIの力、お借りします!25/06/06(金) 21:00:43
肌は蝋細工のように無機質で、その顔――裂けたような口元に貼りついた笑顔だけが、月のない夜にもかかわらず、異様にくっきりと浮かび上がっていた。
「ケタケタケタケタケタケタケタ……。」
ハルネルラ。呪われた廃旅館の主。縦に240cm、横幅90cmの巨大な顔面を持ち、不気味な笑みを張り付けたまま獲物を狩る存在。
「ふーん。あんたが今日のオモチャ?」
少女は立ち上がる。その動きは軽やかで、どこか踊るようですらあった。アーリマツインが共鳴し、小さく金属の音を立てる。
「始めてあげる。」
ズシャァンッ!!
双剣の一閃が大地を滑り、空間を切り裂く。直接の命中はせずとも、その効果は発動した。
バシィィィン!!
床板が跳ね上がり、柱が咆哮を上げ、旅館そのものがハルネルラへ襲いかかる。
畳が牙を剥き、障子が凶刃と化して顔を裂こうと飛ぶ。
「ケタケタケタケタケタ!!」
ガゴォォンッ!!
廊下が歪み、ルナの足元が崩れる。視界が回転し、落下する。固有空間への転送。
「初めての空間転移だー!たーのしー!」
転移先は、長い長い廊下だった。左右に並ぶ無数の部屋、赤黒い染みが点在し、無意味な札が壁一面に貼られている。 - 156AIの力、お借りします!25/06/06(金) 21:01:54
「ここは……私の中。」
ハルネルラの囁きが響いた瞬間、空気が肌にまとわりつくほど重たく湿り、視界が歪む。
廊下はただの空間ではなかった。歩くたび、足元から脈動が伝わり、まるで巨大な生き物の体内を踏みしめているかのようだった。
天井の木材は脈打つ血管のように脈動し、壁の木目は何かの眼球のように動いている錯覚すら覚える。何かが見ている。確かにそこにいるのに、どこにもいない。
心臓の鼓動が伝染しそうな密室感の中、廊下の奥から、ふたたびケタケタと笑い声が湧き上がる。
「じゃあ、私で汚しちゃおっか。」
ドゥン!!
ルナが床を蹴る。その動きは弾丸のようで、跳ねるように進む。剣を振るえば、廊下の天井が裏返り、床が口を開けて呻き、壁が業火に包まれる。
ハルネルラが突進する。巨大な顔を前へ突き出し、なおも笑いながら距離を詰めてくる。
「ケタ……ケ……ケ……。」
その笑いに、濁りが混じる。
ズバァッ!!
畳がその脚を斬り裂いた。だが、それはただの物理的損傷に留まらない。
斬られた箇所からは黒く濁った液体が溢れ、床に染み入り、まるで呪いの蔦のように広がっていく。
シュパァッ!!
空気が喉元を裂いた。だが切り裂かれたのは肉体ではなく、息そのものだった。呼吸が途切れ、空気は刃となって風の音もなく侵入してくる。
気配すら敵意を持ち、皮膚の裏からじりじりと焼かれるような痛みをもたらす。 - 157AIの力、お借りします!25/06/06(金) 21:02:44
パシュウゥ!!
障子が貫き、顔に突き刺さる。乾いた木材の破片が皮膚にめり込み、紙片が眼球の隙間へと滑り込む。視界は白く濁り、空間そのものが異様な歪みを持って蠢いていた。
「これが……アーリマツイン。」
ルナが踊るように剣を振る。その動きはもはや舞踏だった。だがその一振りごとに、世界の摂理は乱される。触れたものが全て、ハルネルラに敵対する。それは空気であり、時間であり、光であり、果ては彼女自身であった。
空気が反発し、光が閃光となって焼き付く。重力がねじれ、彼女の足元を引き裂くように軋む。時間が一瞬止まり、次に加速する。
「グワアアアッ!!」
ハルネルラの咆哮が廊下を揺らす。だがその声も、空間によって裂け、断絶し、複数の方向から響く異音となって返ってくる。
「逃がさな……い……!!」
それでも、ハルネルラの反撃が開始された。
ズズ……ズズズ……。
床の隙間から這い上がるように、黒い液体が滲み出す。それは血ではない。怨念と呪詛の凝縮体、腐りきった感情が液状となって廊下全体を覆い始める。
「ギィ……シシ……。」
巨大な顔面がぐにゃりと歪む。その笑顔は崩れ、代わりに苦悶と怒りの色が混じる。
だが、口元だけはなおも笑っていた。嘲るように、諦めたように、そして壊れきった狂気そのもので。
ズシャアアアアッ!!
ハルネルラの腕――いや、それはもう腕とは呼べない。異形の塊が粘着質な音を立てて伸び、廊下の木目を引き裂きながらルナに襲いかかる。 - 158AIの力、お借りします!25/06/06(金) 21:03:11
バシュッ!
「いった~い!!」
ほんの微細な接触、それだけで繊細な肉が裂け、朱の糸が空間に舞った。
その瞬間、ルナの中に異様な震えが走る。ハルネルラの肉体に触れたことで、自らの能力が流出し、跳ね返るようにして自身へと牙を剥いた。
「うっそ……え、なにこれ……」
アーリマツインの力が彼女自身を対象に定めた瞬間、空間が牙を剥いた。
空気が灼熱の刃となり、皮膚を何層にも切り裂く。
風の粒子がナイフのように回転し、彼女の骨の隙間を通って、内臓を揺らした。
光が一条の矢となって降り注ぎ、網膜を焼き、視神経を通して脳に痛覚を叩き込む。
重力は獰猛な獣のように肩を押さえつけ、骨を圧迫し、背筋を音を立てて軋ませる。
逃げるという発想すら拒絶された。
「く……っ、動けない……っ」
その刹那、ハルネルラの腕が異様に伸びた。粘膜のような肉塊が蠢きながら空間を滑り、ルナの腹部を正確に突き刺す。 - 159AIの力、お借りします!25/06/06(金) 21:03:57
バシュン
鈍く湿った破裂音。肉が避け、内臓が潰れ、骨が軋みながら折れる音。
「ギッ……ギシ……アアアアアアアアアアアアッ!!」
悲鳴は人間のものではなかった。旅館が、それに呼応するように喚き散らす。
天井が内部から異様に膨れ上がり、まるで肺が空気を吸い込むように波打つ。
柱は軋みを超えて、悲鳴をあげ、床が濡れた布のように波打ち、嗚咽する。
黒煙が巨大な獣のように渦巻き、壁の札が焼け焦げる赤い舌となって宙を舞った。
この崩壊は、ただの破壊ではない。
怒り、苦痛、狂気、あらゆる感情が臨界に達したときにのみ訪れる、絶叫のような爆発だった。
「勝者――ハルネルラ」 - 160AIの力、お借りします!25/06/06(金) 22:34:59
- 161二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 22:39:38
【輝きの勇者】ライト・セーラ
外部から襲い来る異分子に対応するために世界が生み出した絶対的な勇者
優しさに溢れたポジティブで天真爛漫な少女
その小さな体には類稀な勇者としての才能と世界を救う勇気が宿っている
武器は「聖剣フランジーヌ」
決め台詞は「未来は明るいわ!」
≪輝命≫
生命エネルギーを具現化させた光の力
魔を滅する作用がある
弱点:あくまで魔を滅する作用があるだけで、魔以外には効果が無い
【光あれ】
輝命の光を周囲一帯に解き放つ
【輝命斬】
聖剣に輝命を纏わせて放つ光速の斬撃
【輝命縮地】
輝命の流れに乗って光速移動を行う
【輝命反撃】
相手の攻撃のタイミングに合わせて輝命を放つカウンター技
【輝命絆剣】
世界中の人々から生命エネルギーを分けてもらって放つ絆の最終奥義 - 162落宮の人25/06/06(金) 22:49:59
辻世充希
とある世界を舞台とした物語の続編主人公
前作で世界を救った異世界転生者に憧れ、超えるために強さを磨く細身の青年
黒い長髪・赤いジャケット・全長2mの巨大な斧を背負った姿が全体像
全5部からなる彼の物語では、壮絶な闘争や挫折・苦難からの超克が描かれる
第1部で抱いた憧れが第2部で絶望に変わる悲哀と
その絶望を第3部で仲間と共に打ち砕き敵を打倒していく対比が魅力的
第4部ではライバルから託された「希望の器」の力を引出すことで邪神の討伐に成功
ついに第5部にて前作主人公と邂逅し、憧れすら超えるため決闘を申し込んだ
性格
熱血で真面目ながらも爽やかな性格
実直に積上げた物語の全てが彼の力となり、どんな絶望もねじ伏せる強さがある
その反面、苦境で無ければ半分しか実力を出し切れないという弱みも併せ持つ
「希望の器」
邪神を討伐するためにライバルから受け継いだ異能が彼の魂と混ざり進化したもの
その胸に希望の炎がある限り「辻世充希」に奇跡の力を漲らせる
「辻世充希」の魂と深く結びついている唯一無二の彼の誇り
弱点:危機的状況のような非常に強い意志が必要となる場面でしか発動しない
武器と戦法
使い手の激情に呼応し威力を増す白刃の戦斧「桜牙(オウガ)」を操る練達のパワーファイター
重厚な斧を中心として防御や細かな回避で耐え凌ぎつつ、相手の隙を見極めて必殺の一撃を繰り出す近接戦闘が主体 - 163AIの力、お借りします!25/06/07(土) 07:59:45
何もない平原。見渡す限りの大地に、二人の影が向かい合う。
「やぁ!初めましてだね!」
金色の髪が陽光を受けてきらきらと煌めき、そのたびに光の粒が宙に舞うようだった。
まるで彼女自身がこの世界の祝福を受けた存在のように、ライト・セーラは柔らかく微笑んだ。
純粋で、けれどどこか揺るぎない意志を感じさせるその笑みは、まさしく“勇者”と呼ばれるにふさわしいものだった。
「僕は辻世充希。光の勇者か……ずっと会いたかった。」
声に迷いは無く、けれどその眼差しの奥には、長き物語を越えてきた者だけが持つ静かな熱があった。
赤いジャケットの裾が風に揺れる。肩から背にかけて斜めに背負われた巨大な斧——桜牙が、朝陽を受けて鈍色の輝きを放った。
重みを感じさせるその光は、彼の歩んできた過去の重さを映しているようでもあった。
「それじゃあ、行くわよ!」
瞬間、平原を裂くように閃光が走った。
砂と光が弾け飛び、セーラの身体がまるで光そのものになって間合いを詰める。
光速の歩法——輝命縮地。
セーラの手にした聖剣フランジーヌが、まばゆい光を纏って一閃。
刃が振るわれると同時に、空間そのものが一瞬歪む。 - 164AIの力、お借りします!25/06/07(土) 08:00:22
純粋な“輝命”のエネルギーが、一直線に風を切って軌跡を残し、地面に細く眩い光の痕跡を刻み込んだ。
ドンッ!!
閃光のような一撃が、音すら置き去りにして辻世の頭上へと振り下ろされた。
風を切るどころか、風すら追いつけぬ速度。光の奔流のように、聖剣の軌跡が彼の視界を塗り潰す。
ギンッ!!
しかし、その一撃を迎え撃ったのは、桜牙だった。
「……っ!」
辻世の身体がわずかに沈む。 全身の筋肉が軋みを上げる中、何とかギリギリで光速の斬撃を払い、今度は逆に反撃を仕掛ける。
「強い…けど!」
ドンッ!!
辻世が地を蹴る。そのまま身体をひねり、全力で斧を振るい上げた。
重さと勢いが合わさったその斬撃は地を裂き、大気すら唸らせる。
しかし——
「甘いよっ!」
カッ!!
その瞬間、視界が白く染まる。 セーラの聖剣から放たれた輝命の閃光が、正確に斧の軌道へと割り込んだ。音もなく炸裂したその光は、空間の揺らぎとなって辻世の攻撃を逸らす。 - 165AIの力、お借りします!25/06/07(土) 08:01:12
セーラが持つ技の一つ【輝命反撃】だ。
続けてセーラが動いた。足元に輝命の光がほとばしり、地を蹴る動作と同時に残像が何重にも折り重なる。
「こっちよっ!」
挑発するような笑みを浮かべながら、彼女は右へと身を翻す。だがその動きは囮だった。
ドゴッ!!
背後へ回り込むその瞬間、辻世の感覚が一瞬遅れる。
だが、彼は咄嗟に反応していた。斧を反転させ、背中越しに薙ぎ払うように振るう。
ギィンッ!!!
空間が火花を散らす。聖剣と斧が鋭くぶつかり合い、互いの気迫が火花となって飛び散った。
「いい読み……だけど!」
セーラが刃を滑らせるように力を逃がし、今度は下段から突き上げるように斬り上げる。
「ぐっ……!」
辻世はそれを辛うじて体を反らして回避するが、頬を掠めた刃先から鮮血が飛ぶ。その赤が、まるでこの戦いの真実を刻むかのように空へ舞った。
彼も負けじと足を踏み出す。踏み込みと同時に、桜牙が唸りを上げる。
「ハアアアッ!!!」
上段から振り下ろされるその一撃は、まるで山をも砕く質量を帯びていた。セーラは寸前でそれを受け止めたが、地面にひびが走り、その足元に小さな陥没ができる。 - 166AIの力、お借りします!25/06/07(土) 08:01:44
「ははっ……いいよ、もっと見せて!」
その笑みは、まさしく戦いを愉しむ者のそれだった。
「なるほど……本気で行かないと、負けるな。」
対する辻世が小さく呟いたその声には、長く戦いを求めた者だけが辿り着けるような、静かな達成感と高揚が滲んでいた。
辻世は一歩、ゆっくりと後ろに下がりながら大地に斧を突き立て、肺の奥底から空気を吐き出す。
肩が上下し、吐息が白く散る。斧の柄を握り直す手には、もはや迷いも震えもなかった。
その瞳は、ただ一点をまっすぐに射抜いていた。まるで、今この瞬間のために生きてきたかのように。
「僕は、あの人を超える。そのために、ここで負けられない!」
ゴォォォ……ッ!!
空気が震える。桜牙が深く唸りを上げ、希望の器が心臓の鼓動に合わせるように淡く、しかし確かな光を放ち始める。それは非常に重く、そして熱い。
だが——
「じゃあ、ちょっとだけ頑張っちゃおうかな。」
セーラが微笑んだ瞬間、空気が澄んだ。彼女は軽やかに天に剣を掲げる。その動作一つが、まるで祝詞のように神聖で、優美だった。
「光あれっ!!」
パアアアアアアッ!!
視界が灼ける。光が爆ぜる音が空間を支配し、影すら焼き尽くす白光が平原全体に満ちる。
その聖なる輝きは、ただの攻撃ではない。世界を浄化し、悪しきものを祓う“概念”そのもの。 - 167AIの力、お借りします!25/06/07(土) 08:02:13
「うあっ……!」
辻世が目を細め、思わず片膝をついたその刹那。大地が震え、空間の縁が僅かにひしゃげる。
ザンッ!!
音すら追いつけぬ斬撃——輝命斬。
それはただ速いのではない。光という名の意思が、空間の論理を飛び越え、辻世の肩口を精密に貫いた。
「ははっ……やっぱり、強い……!」
肩からにじむ血がジャケットを濡らす中で、彼の頬には満足げな笑みが浮かぶ。
痛みすら、彼にとっては進化の証明に過ぎなかった。
「でも……だからこそ、ここで引けないんだ!」
ドォォン!!
彼の足元から爆ぜるように、地面が抉れ、破片が宙に舞う。
辻世が叫ぶ。
「来い!“希望の器”ッ!!!」
轟音と共に、彼の体から紅蓮の炎が爆発的に噴き出す。
熱風が周囲を舐め尽くし、乾いた地面が蒸気と共にひび割れる。
彼の背から伸びた魔力の奔流は、まるで天へと吠える龍のように咆哮を上げながら、斧へと集束していった。
白銀の光が桜牙の刃先に凝縮され、まばゆいほどの輝きとなる。その光は希望であり、痛みであり、彼がこれまでに背負ってきた記憶そのものだった。 - 168AIの力、お借りします!25/06/07(土) 08:02:32
「これが……僕の、物語の続きを紡ぐ力だッ!!」
ズガアアアアアアアアアッ!!!!
巨大な斧が唸り声を上げて旋回し、重力すらねじ伏せるような軌道で振るわれた。
その一撃には、過去の過ちと、それでも前に進むという覚悟。そして、かつて並び立った仲間たちとの想いがすべて込められていた。
「やるじゃないっ!」
だが、彼女は確かに笑っていた。
「これで終わりよ!“輝命絆剣”!!」
キィィィィィィィィィンッ!!!
空間が鳴動する。彼女の剣が天に掲げられたその瞬間、全世界から生命の輝きが呼応し、光となって一つに集結する。
その光は希望と祈り、勇気と誓い、無数の人々が紡いできた魂の記憶そのもの。
「未来は—明るいわ!!」
ドゴォォンッ!!!
光と炎が凄まじい轟音と共に衝突した。その衝撃は時を止めるかのように全てを包み込み、刹那、世界は真っ白に染まりきった。
しばしの静寂の後……風が戻り、光が収まる。
焼け焦げた地面。白煙の残る中で、ふたりの姿が浮かび上がる。 - 169AIの力、お借りします!25/06/07(土) 08:02:59
「はは……やっぱり、強かった……な……」
膝をついたのは、辻世だった。
満身創痍のその姿には、敗北の痛みではなく、どこか晴れやかな充足が漂っていた。
流れる血に滲むのは、悔しさではなく、何かを託せた者の安堵。彼はセーラを見上げ、かすかに微笑む。
「君なら……世界を守れる。いや、きっと守ってくれる。僕も……もう一度、自分の足で、前に進める気がするんだ。」
その言葉に、セーラは一瞬だけ目を細めた後、そっと剣を下ろす。
風にそよぐ髪が光を受け、彼女の表情を柔らかく照らす。
「ありがとう、辻世くん。あなたの強さと想い、しかと受け取ったわ。」
剣先が地に触れると、まるで戦いの終焉を告げる鐘のように、周囲の空気が静まり返る。
「またいつか、戦おうね。」
その声は春風のように穏やかで、けれど確かな意志を孕んでいた。
風が草原を撫で、二人の間に静かな余韻を残していく。
「勝者——ライト・セーラ。」 - 170AIの力、お借りします!25/06/07(土) 08:06:00
- 171二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 08:21:01
桜
物腰が柔らかく丁寧で心を溶かすような声をしている妖しい女性
目は赤瞳、黒い浴衣に赤黒い色の髪をポニーテイルに纏め、妖艶な笑みを絶やさない 右手に黒い扇子を持っている
HP900(1001で無防備状態で世界が滅ぶ攻撃をモロにくらっても生存)物理攻撃48(100で全てに物理が通る)物理防御78(100で全ての物理攻撃に対して耐性を持つ) 魔法687(100で全ての魔法を不足なく扱え、全てに魔法が通る) 特殊防御583(100以上で魔法、概念に対して耐性を持つ) 俊敏性683(100以上で光速を超える)
知識863(1000で全てを理解している 800以上で全てを知っている) 幸運48(30で一般人 100で億万長者になれる) - 172二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 08:45:48
天忠明(あまのただあき)
魔なる異形を払い超常を鎮める陰陽師の青年
日々進化する異常に対抗すべく独自に術の研究を進め続けた結果、新たな術を創る術を手に入れた
真面目で厳格な青年で天地が引っくり返る様な異常と対峙し続けたせいか何事にも動じない
人々を守るべく日々、新たなものを学び己の研究の礎とし糧としている
「律」
新たなる術を創り出す術
効果や起こす現象などを決め術式や手印を考えそれらを実行して初めて発動できる
弱点として手順や効果を考える手間がかかる故に即座に発動するのが難しい事
ただ創り出した術は消える事なく残り以降は自身で決めた手順を踏めば自由に発動できる
「戒」
「律」より性能で劣るが即効性が高い術
主に武器である札に発動し考えた効果をパッと札に付与して即座に発動できる
弱点として即座に思った効果を発動できる代わりに効果が落ち起こせる現象に制限がかかる - 173AIの力、お借りします!25/06/07(土) 12:46:11
風もなく、雲もなく、ただ空と大地が広がるだけの場所に、二つの存在が対峙する。
「お会いできて、光栄ですわ。」
鈴を転がすような声が、大地に染み込むように響いた。
黒き浴衣をたなびかせ、桜は優雅に扇子を広げる。その所作一つが、まるで踊りのようであった。
赤い瞳が柔らかく細められ、その微笑には深淵のような闇と甘やかさが混ざり合っている。
対するは、陰陽師・天忠明。
白装束をまとい、額には薄く汗が滲んでいるが、その双眸は一点の曇りもなく、目の前の異形を見据えていた。
「名乗ろう。俺は天忠明。貴様のような存在は、ここで止めねばならぬ。」
「まぁ、怖いお言葉。……でも嬉しいですわ、そんな真剣な眼差しで見つめられるなんて。」
ヒュゥゥゥゥ——
桜の扇子がひらりと揺れると同時に、大気に微細な振動が走った。
それは決して自然の風などではない。気配を持ち、意志すら感じさせる風。
ヒュウウウウウ……
低く唸るような風が、大地を撫でる。草一本すら生えぬ平原に、目に見えぬ波が走る。
空の青がわずかにねじれ、地平線が霞んで揺らぐ。 - 174AIの力、お借りします!25/06/07(土) 12:46:33
「戒——封鎖。」
忠明の手が閃き、札が天へと掲げられる。
パシュッ!
札が淡く輝き始め、数式のような光の文字が空中に現れ、それが空間を縫うようにして拡がっていく。
封印の結界が生まれ、桜の術式領域を直接抑え込むようにして展開される。
しかし——
「ふふっ、面白いわ。では……どうか、お楽しみくださいな。」
バシュンッ!!
まるで時空をすり抜けるように、桜の姿が一瞬で掻き消える。
「っ——!」
忠明の全神経が一点に研ぎ澄まされる。
(上か——!)
ゴッ!!
突如として背後から振るわれた扇子の一閃。
だが、忠明は咄嗟に反転し、左手に展開された札で角度を変え、扇子の一撃を流す。
その軌道は滑らかで、計算された紙一重の回避であった。 - 175AIの力、お借りします!25/06/07(土) 12:46:56
「戒——火封陣!」
ゴウッ!
忠明の足元から走る紅の符。
瞬間、彼の前方に魔法陣が展開され、そこから凄まじい火柱が爆ぜるように噴き上がった。
熱風が周囲を飲み込み、焦げた空気が一瞬、視界を歪めた。
だが——
桜の姿は、炎と煙の向こうにすら見当たらなかった。
「幻影か……?」
忠明が警戒の眼差しを強めたその刹那、
「ふふっ、惜しいですわね。」
艶やかな声が、背後からではなく、足元から響いた。
ザザッ!!
忠明が跳躍しようとした瞬間、足元に浮かび上がる魔法陣。漆黒と紫が絡み合い、禍々しい光を放ちながら回転を始める。
——ドゥウウウン!!
地鳴りにも似た轟音と共に、黒紫の魔力柱が天を貫いた。
炸裂する衝撃波。忠明の身体は空中に吹き飛び、護りの結界が辛うじて直撃を免れさせたものの、全身を焼くような痛みが奔る。 - 176AIの力、お借りします!25/06/07(土) 12:47:28
「くっ……戒——癒結!」
叫ぶようにして札を切ると、淡い緑の光が彼の傷口を包み込んでいく。
皮膚が再生し、呼吸がわずかに整った頃には、桜の気配が再び宙に溶けていた。
(物理は通じない。魔術の質も桁違い。だが……まだ“律”がある。俺自身が創った、唯一無二の術。)
忠明は静かに目を閉じ、両の手を組む。指が絡み、複雑な印を紡ぎ出す。
「我が手にて、新たなる戒律を刻む……律・呪環封陣。」
その声に応じて、空間が震えた。目には見えぬ軌跡を描いて、無数の符号が空中を走る。
渦巻く光の環が彼の周囲に幾重にも形成され、詠唱と共に術が胎動する。
符号と印、それらが織りなす文様は、ただの術式ではない。忠明自身が構築した、魔に対抗するための理そのものだった。
桜が一歩、彼に近づく。
「何か考えているのですね。ええ、いいですよ、待ちますわ。」
扇子で口元を隠したまま、微笑む桜。
その足取りは軽やかで、舞うような気配さえ含んでいる。術式が完成する。
バチィィッ!!
忠明の手のひらから奔る光は、雷鳴のような音を伴って宙を裂いた。 - 177AIの力、お借りします!25/06/07(土) 12:48:03
幾何学的な紋が幾重にも重なり合い、彼の周囲に巨大な結界が形を成していく。
「“呪環封陣”——お前の魔を、ここで無力化する!」
ズズゥゥゥゥン!!
地面が軋み、空間がねじれる。周囲の風が逆流し、空気そのものが異音を発するように鳴った。光の鎖が地平を縫うように走り、桜の足元を囲い込む。
桜の魔力が震え、彼女の身体の周囲に張り巡らされた気の層が一枚、また一枚と剥がれていくように感じられた。
しかし——
「んふふ……甘い、甘いですわね。」
その声音は、まるで春風のように優しく、だが底知れぬ凍てつきを秘めていた。
彼女が広げた扇子から、ふわりと赤黒い蝶が一羽、そしてまた一羽と舞い出す。それはすぐさま群れとなり、空を埋め尽くすように増殖していった。
「“妖葬・曼珠沙華”。」
蝶の群れが光の結界に触れた瞬間、それはまるで飢えた獣のように、結界に喰らいついた。
羽音が振動となって響き、呪環の紋様がひとつ、またひとつと崩れ去っていく。
「さぁ、全てを喰らいつくしなさいな。」
赤黒い蝶の群れは旋回しながら結界の内部へと侵入し、魔力の律を食い破りながら破壊を進めた。その様は、まさに妖しくも美しい死の舞踏であった。
「くっ…!?」
忠明は全神経を呪環の補強に集中させ、光の鎖を幾重にも交差させて結界の再構築を図った。
蝶の群れが結界の網目に喰らいつくたび、光の律動が脈打ち、彼の体内から魔力が流出していくのを感じる。 - 178AIの力、お借りします!25/06/07(土) 12:48:32
だが、それでも彼は止めなかった。止められなかった。
(もう少し……もう一層重ねれば……!)
しかしその瞬間、彼の意識の網の目から一筋の影がこぼれ落ちる。——桜だ。
「私のことも忘れてもらっては困りますわ。」
囁くような声音が響いた次の刹那。
ドシュウウゥンッ!!
空が割れる音とともに、目視すら困難な斬撃が虚空を奔った。
赤黒い残光が一瞬、空間を裂き、時間の流れさえ置き去りにする。
桜の扇子が翻る。それは舞のような優美な軌跡を描きながらも、寸分の狂いもない殺意の軌道。
忠明の胸元に、鋭い衝撃とともに凍てつくような痛みが炸裂した。
斬撃は衣を裂き、皮膚を穿ち、肉を断ち、骨すらも貫く。内側を通り抜けた一閃の冷気が、彼の心臓に至るまでを凍てつかせる。
「ぐっ……あああっ!!」
声が漏れたときには、彼の身体はもう空中を舞っていた。吹き飛ばされたその肉体は、地面を転がり、土をえぐって止まる。
轟音とともに煙と砂埃が巻き上がり、辺りは一瞬の静寂に包まれた。 - 179AIの力、お借りします!25/06/07(土) 12:48:51
「終わりですわ。」
淡く微笑みながら、桜は静かに扇子を畳む。
その足取りはまるで風のようにしなやかで、重力さえも拒むかのように揺らぎ一つなかった。
忠明は地を這いながら、必死に立ち上がろうとする。
だが、膝は崩れ、腕は自身の重みにさえ耐えられない。
魔力の流出と激痛が意識を曇らせていく。
「……無念。」
その一言に、桜は扇子を唇に当てながら、まるで慈母のように柔らかく微笑む。
「いい戦いでしたわよ。あなたのような意志ある者が増えれば、きっと世界も少しずつ変わっていくのでしょうね。」
そして、彼の額へとそっと扇子の先を添える。
「おやすみなさいませ、天忠明さん。」
スゥッ……
空気が揺らぎ、忠明の意識が闇へと沈む。
「勝者——桜。」 - 180AIの力、お借りします!25/06/07(土) 12:50:59
- 181デイビッドの愛銃25/06/07(土) 13:06:01
バセルラ
龍が産んだ人型の究極生物。
五尺の身長に三寸の角という、一般的な龍の100分の1の大きさ程度しかないが、それは弱さ故ではない。
龍という強大な生物の強さがその小さな身に凝縮されているのだ。
群青の体毛に黄金の瞳、全身の濃緑色の鱗は龍の力がその身に流れている事を示している。
強さこそが全てという龍の生き方と、闘いが好きだという己の趣向に沿い、生まれ持った強さに胡坐をかかず己を極限まで鍛え上げてきた。
自身が人型であることから人間たちに混ざり、彼らが扱う武術や武器の扱いにも習熟した。
戦術に関する書物も読み漁り、あらゆる知識と経験を蓄えている。
彼はまさに「闘争」という現象が形を成したような存在にまで昇華した。
だがそんな彼にとって1つの悩みがあった。それは「強くなり過ぎたこと」。
世界中の誰も、最早彼と「闘う」という次元に立つことすら出来なくなっていた。
闘争を何よりも好む彼にとってそれはあまりにも悲痛な事実。それ故に、彼は自身が使用する能力を1つだけ創りだした。
能力:【弱体化・極】
彼が相手と同じ次元で戦うために編み出した技。自身を対象にする時しか使用しない。
この技を受けたものは筋力や体力など、あらゆる戦闘力が封じられ弱体化する。
バセルラの意思によって封印の強度を1%~99%まで自由に調整可能。
しかし、最低値まで自身の戦闘力を落としても拳を振るえば海が割れ、機動力は雷を超え、その身は氷山よりも頑強。
弱体化能力を以てしても、彼と対等に闘える相手などほとんど居なかった。
戦闘方法は純粋な力による拳法。特にドン・ドー・ヴィエット・ヴォ・クエンを好んで使う。
闘争を最大まで楽しむため、相手の攻撃は避けず、笑いながら必ず受けるという矜持がある。
自身に比肩する、或いは自身よりも強い実力者に全身全霊で挑み勝つことが彼の夢。 - 182二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 13:37:04
〈古い錬金術師〉シルバ・スミス
古代の時より生きた伝説の錬金術
全盛期は当時の人類を2000年分発展させて世界を人類の時代にした
現在は長く生きすぎたために想像力は枯れ果て、何もかもが作れるため新鮮味を感じれなくなっている
今はただ世界中を旅しながら刺激を求めている、あの頃を思い出すような刺激を
【全知の瞳】
この世にある ありとあらゆる物質や現象を完璧に解析し部品や構成ごとに四元素を数値化する
四元素の数値は物は質量や素材の格 どれだけ思いが込められたかで決まり生物は身体能力や思考力で決まる 技術や技巧を除外して強力なほど四元素の数値も高くなる
【全能の製作機】
見た目はガントレットと背中に背負ってある四つのタンクで ガントレットに触れたこの世にある ありとあらゆる物や現象を分解し四元素に分け背中のタンクで保管する
保管した後は自由に構築でき、一元素のみを使っての攻撃やありとあらゆる武器の再現、果てには擬似的な魂を作り出し生物を創り出すことすらも出来る
シルバーの最高傑作であり最も絶望させた発明品 - 183AIの力、お借りします!25/06/07(土) 14:24:54
陽炎のように揺れる空気の下、何もない平原に二つの影が向かい合っていた。
「……良い目だ。久々に、胸が騒ぐ。」
群青の体毛を靡かせ、バセルラは一歩、土を踏みしめた。竜の精髄を凝縮したかのようなその小柄な身体から、空間を揺らす圧が洩れる。
その気配だけで、遠くの空を翔ける鳥たちが群れを成して逃げていった。
「なら、踊ろうか。老いぼれだが、鈍った手ではないよ。」
白髪を風に散らしながら、シルバ・スミスはそっとガントレットを撫でた。
その眼差しは幾千年の記憶を内包しながらも、今この一瞬を楽しもうとする少年のような光を帯びていた。
バセルラは静かに右拳を握り締めた。その瞬間、空気が波紋のように脈打ち、まるで目に見えぬ爆風が周囲に拡散する。
「弱体化・極。封印、99%。」
ザァンッ!
地面が裂けた。鋭く乾いた音と共に足元から土煙が激しく吹き上がり、瞬く間にその小さな身体を覆い隠す。
だが、その濁流の中心からは、まるで空に鳴り響く雷鳴のような、圧倒的な殺気が放たれ続けていた。
対するシルバは、わずかに口元を緩めただけで一切の驚きを見せない。無言でガントレットを地面に置く。
「解析開始。対象の元素構成──確認完了。構築──即座に開始。」
ガシャァァァンッ!
空間が音を立てて裂けた。空気を切り裂き現れたのは、四門の砲塔を備えた巨砲。 - 184AIの力、お借りします!25/06/07(土) 14:25:35
黒鋼の装甲には魔法陣が浮かび、冷たい光を放ちながらバセルラに照準を定める。
ドゴォォォン!!
雷撃のような轟音と閃光が平原を覆い尽くし、地面は爆風で深く抉られた。炎と煙が舞い上がり、世界が一瞬にして色を失う。
……その混沌の最奥から、低く響く声が届く。
「その程度では、体が温まらん。」
爆煙を左右に裂いて歩み出たバセルラ。その金の瞳は、抑え切れぬ歓喜に爛々と輝いていた。
ズドォン!
彼の拳が唸りを上げて放たれた。たった一撃ではあったが、砲塔の巨体は霧のように砕け散り、音すら追いつけぬ速度で大気が悲鳴をあげる。
「面白い。ならばこちらも少し工夫しよう。」
シルバは手をわずかに持ち上げ、指を鳴らす。
パチン。
その小さな音が引き金となった。大地が震え、地中から数百本もの槍がせり上がる。
鋼鉄のような鉱石で構築された槍たちは、突風のような勢いでバセルラに襲いかかった。
バセルラは一歩も引かず、真正面から迫り来る槍群に身を晒した。
ガギンッ!
最も鋭利な一本が、彼の肩に寸分違わず突き刺さる。だが血は流れない。その鱗は、龍の威厳と硬度を宿していた。 - 185AIの力、お借りします!25/06/07(土) 14:26:39
「ククク……良い、実に良いぞ!」
痛みに歓喜し、笑いながら拳を振るう。
「弱体化・極。封印、75%。」
ドガァンッ!!
返す一撃で、十本の槍がまとめて砕けた。
折れた柄や鋭利な破片は光の矢の如く飛び散り、夜の星座のように地面へ煌めく軌跡を刻む。
その光景に、シルバの目がかすかに細まる。
「その肉体、あまりに高純度……龍種の極みに近いか。」
彼は背中の装置に触れると、タンクから元素が音もなく解き放たれ、空中に幾何学の魔方陣を描き始めた。
バシュッ。
四つのタンクから、風のように流れ出た元素が魔方陣へと吸い込まれ、一点に収束していく。
「これはどうかな。時間逆流、対象:肉体修復痕跡。つまり──受けたダメージを、無かったことにする。」
四つの魔方陣が同時に輝き、シルバの掌から無数の歯車が飛び出す。それらは空中で舞い、複雑な構造を形成しながらバセルラの肉体を囲んだ。
術式が発動する刹那、空間が瞬間的に収縮し、時の流れが巻き戻るような音が響く。
ドグン。
バセルラの背に走っていた切創、胸元の打撲、肩を貫いた小さな槍傷──それらが順々に、まるで巻き戻し映像のように元に戻っていく。 - 186AIの力、お借りします!25/06/07(土) 14:27:14
「これは餞別だ。簡単に壊れてもらっては困るからな。」
傷口が閉じ、裂けた鱗が滑らかに復元されていく様は、まさに神業と呼べる。
「……傷が、戻っただと?」
「そう。君が耐えた傷など、なかったことにできるさ。全知の瞳で過去を観測し、製作機でそれを再構築する……これが、我が技術の融合体だ。」
だが、バセルラは、驚きも憤怒も浮かべることなく──ただ、愉悦の色をその金の瞳に灯し、にやりと笑った。
「それもまた良し。 ならば、お前の技術すらも破壊し尽くすまでだ。」
「弱体化・極。封印、60%。」
ズシャッ!!
拳が閃き、大地を裂く。だが、シルバは瞬時に足元の重力を操作し、身体の角度を一寸の誤差もなく逸らす。
「全能の製作機──重力無効化装置、構築完了。」
ふわりと浮遊するようにシルバの体は宙に躍り、その動きには無駄がなく、まるで重力そのものと踊っているかのようだった。
「面白い。」
バセルラの肉体が疾風の如く空間を切り裂く。彼の拳が風圧をまとい、真空の裂け目すら生むほどの速さでシルバの懐に迫る。
ドガァンッ!!
拳と拳が交錯した。だがそれは単なるぶつかり合いではない。
シルバは瞬時に剣を構築し応戦するも、バセルラの一撃はその刃を粉々に砕き、なおも勢いを殺さずに迫る。 - 187AIの力、お借りします!25/06/07(土) 14:27:35
彼の拳が胸元を直撃する寸前、ガントレットが自動展開し、内蔵された反重力装置と圧力分散機構が作動。
衝撃は吸収され、いくつもの螺旋に変換されて空間へと解き放たれる。
それでも、バセルラの力の一部はシルバの胸へ届き、彼の身体がわずかに仰け反った。
「良い打ち合いだ、竜の子。」
「うむ、愉快愉快。」
次の瞬間、天地が怒涛のように揺れ動く。
「ならば、こちらも力を出そう。弱体化・極。封印、45%。」
バセルラの更なる力が解放される。もはやその一挙手一投足が天変地異にすらもなってしまうほどのパワーであり、並の相手ではオーラだけでも失神してしまうほどだ。
「…面白い。」
対するシルバの背後に瞬時に立ち上がるのは、十二の輝ける術式陣。
それぞれが異なる元素属性と時間軸を有し、共鳴するように脈動を始めた。
雷光が空を裂き、稲妻が神経のように走る。冷気は大気の粒子すら停止させ、時を凍てつかせる。重力は上下左右に螺旋しながら爆ぜ、あらゆる物理法則を一時的に無効化する。
その中心に立つシルバは、静かに片手を掲げた。
すると、術式の一つが閃光を放ち、直後、彼の掌から拡散するように数十の“仮想具現兵器”が召喚される。
炎の剣、氷の鎚、雷の鞭、光子の弓──それらは自律的に飛翔し、目にも止まらぬ速度でバセルラへと迫る。だが彼は笑う。 - 188AIの力、お借りします!25/06/07(土) 14:28:01
「愉快だ、まるで花火大会のようだな!」
バセルラの周囲に龍紋が浮かび上がる。その一つ一つが異なる属性を帯び、迫る術式兵器を迎撃するように展開される。
肉体と術式が交錯し、刹那ごとに数百、数千の攻防が切り替わる。
空は灼熱の流星で埋め尽くされ、地には氷と火と雷の痕跡が幾重にも重なる。
それらの衝突は、まるで世界の基礎法則そのものを書き換え、次元の端を焼き尽くす焔のよう。
もはや平原という言葉は意味をなさず、“戦場”という異界だけがそこにあった。
空間は歪み、黒い裂け目が網の目のように広がる。地面は無数の層に崩壊し、そこでは過去・現在・未来の時間が混在する。石が浮かび、水が逆流し、光が凍りつく。
そして、異変は臨界に達した。
「弱体化・極。封印、25%。」
バセルラが一歩、強く踏み出した。
その瞬間、風景が塗り替えられる。空気は一滴の水銀のように重く、視界の輪郭が滲む。時間の糸が捩れ、周囲の音は低く、遅く、粘ついた響きとなる。
ザアアァァァァンッ!!!
空間が破砕されるような音と共に、バセルラの拳が閃いた。それはもはや“放たれた”というより、“現れた”というに近い。
シルバのガントレットは反応限界を超え、全ての吸収機構が瞬時に稼働──
ギギギギィィィィィッ!!
無数の歯車が逆回転し、油圧が暴走。蒸気が噴き出し、圧力限界を超えた機構は悲鳴と共に崩壊する。 - 189AIの力、お借りします!25/06/07(土) 14:28:13
「──なっ……これは……!」
次の瞬間、バセルラの拳が、音もなくシルバの腹部へと潜り込んだ。
ドグウゥゥンッ!!!
重低音が数秒遅れて炸裂し、大地が波打つ。衝撃は地殻すら揺らし、草すら生えぬ土地に直径数十メートルの巨大なクレーターを穿つ。
「私の創造すら、破壊できるというのか……」
シルバの膝が崩れ落ちる。
「お前の技術が、俺をここまで導いたのだ。
……心から礼を言う。」
バセルラは静かに背を向けた。拳を下ろし、肩をひとつ落とす。
その金の瞳に浮かぶのは、戦いの終わりを惜しむような、寂寥と敬意が交じり合った微かな光だった。
金の瞳に、どこか寂しげな光を湛えながら。
「また戦え、とは言わん。
だが……もし、もう一度だけでも、あの愉悦を望むなら──俺は、いつでもいる。」
風が、草のない平原を通り過ぎていった。どこまでも乾いたその風が、戦いの余韻だけをさらっていく。
「勝者――バセルラ。」 - 190AIの力、お借りします!25/06/07(土) 17:40:36
- 191二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 17:41:40
調音の勇者 カノン・クレッシェンド
銀髪緑目の高身長爽やかイケメン
聖剣に選ばれた勇者の1人。音楽こそが全てであり、歌に込められたメッセージで特殊な現象を引き起こす世界にて音を汚す騒音の怪物たちと戦う調音の勇者
攻撃的なメッセージなら他者への危害を与える現象が起こり、優しいメッセージなら他者や自己を癒す現象が起こる。などなど込められたメッセージに沿った現象が起こる
その現象は炎や斬撃、光や風、水や氷、雷や闇など様々な姿形となる。込められたメッセージが強ければ強いほど現象も強力と化す
カノンの世界とは異なる世界より来訪した黎明の勇者ブレイヴ一行と協力して己の世界の脅威であった騒音の怪物、その親玉を討伐した
性格は強い情熱と強固な自信を併せ持った男で、誰よりも音楽に真摯に向き合っていて、音楽と音楽を愛する者をバカにすることを絶対に許さない、情に厚いところもある。どんな音楽でも尊重し、リスペクトをした上でそれを超えると宣言する高い上昇志向を持つ
類稀なる音楽センスと知識を持った、心の底から音楽が大好きな青年であり、その確固とした自信は自身の音楽愛を源としている
音楽こそが人々を救うと信じている
調音の聖剣
音を調律し、カノンの好きなように旋律を変えて自分のメッセージを刻んだ音楽として様々な現象を引き起こせる
聖剣が空気を切る音も調律することで音楽にでき、調律する音に条件はなく、どんな音も、どんな音楽も調律してカノンの音楽とすることができる - 192猫又幻製作者25/06/07(土) 17:42:01
GR-0
都市を守るロボット 通称ガーディアン
たくさんの武装が搭載され、マルチミサイルや2個の機銃、2連装砲、重い鉄の拳などなど 異能力はない
硬い装甲で覆われてるため中途半端な攻撃や銃弾は通じない
弱点 雷の被害より胸のコアを守る装甲が薄くなってる
ストーリー
都市防衛用ロボット「GR-0(ジロウ)」は、子どもたちに慕われる優しい守護者だった。戦闘力を持ちながらも、彼の役目は「街を守ること、そして笑顔を守ること」。
ある日、無数の落雷によって機能が停止。その後、都市は戦争や災害で滅び、誰もいなくなった。
それから30年後。自然が侵食する廃墟の中で、GR-0は偶然の電磁波により再起動する。
だが、かつて守るべき人々はもういない。子どもたちの笑い声も、消えていた。
彼は静かに歩き出す。 そして彼はこう発した
――「子供達の笑顔を守る」と - 193AIの力、お借りします!25/06/07(土) 20:36:28
何もないはずの平原に、静かに、しかし確かに音が満ち始めていた。
最初は風のざわめきに紛れるほどの、かすかな低音。その響きは次第に輪郭を持ち始め、やがて澄んだ音色として空気を満たしていく。
それはまるで、誰かが一筋の弦を震わせたかのような繊細な旋律だった。
その音が大地へと染み込み、地平に響き渡る。草木も生えぬはずの大地が、その音に微かに応じるように、音の波紋を揺らす。
「君は、音を信じるかい?」
銀の髪を風に揺らし、緑の瞳を真っ直ぐに向ける青年が立っていた。背には一本の聖なる剣。
その名は――調音の勇者、カノン・クレッシェンド。
彼の前に立ちはだかるのは、高さ三メートルを超える鉄の巨体。全身を厚い装甲に覆われ、無数の武装を静かに展開している都市の守護者、GR-0。
『警告:高エネルギー反応、接近中。識別信号確認――友軍反応、未登録。』
冷たい合成音声が、大気を震わせた。内蔵センサーが敵性と判断した対象を認識し、行動プロトコルが自動的に起動する。
カノンはわずかに微笑んだ。その唇の弛緩とは裏腹に、緑の瞳は研ぎ澄まされた音叉のように真っ直ぐで、揺らぎがなかった。
「音楽を冒涜しない限り、誰とて敵じゃない。でも……君の沈黙の中に、かつての音があるのなら――俺の音で、導いてみせる。」
その言葉は風に乗り、空間に解けていく。 - 194AIの力、お借りします!25/06/07(土) 20:37:10
そして――風が音を孕んで吹き抜けた瞬間、空気全体が震えた。平原の空がわずかに揺れ、音が視えた。
「聴け、《雷のレクイエム》!」
聖剣を振り抜くとともに、旋律が空に解き放たれた。空間を貫く音の糸が、音符のように大気を走り、天へと昇っていく。
ビリビリッ!
その瞬間、青白い稲妻が迸り、雲ひとつない空を引き裂いた。
大気が悲鳴を上げるかのように振動し、雷撃は幾筋にも分かれ、まるで意志を持った蛇の群れのようにうねりながらGR-0へと突進する。
『異常気象を確認。防御態勢に移ります。』
GR-0は即座に防御態勢をとり、両腕を盾のように前方へ掲げた。
装甲を這うように雷光が走り、金属を焦がす臭いが辺りに広がる。
バチィィッ!
閃光に包まれた中で、GR-0の胸部装甲の一部が黒く焦げ、薄くなった防御層の内側から、ぼんやりと赤く脈打つコアの輪郭が浮かび上がる。
『ダメージ確認。重点部位:コア周辺。防御最適化プロトコル、即時起動。』
冷徹な音声が環境にこだまする中、カノンはその旋律を絶やさなかった。
剣を振るたびに空間が共鳴し、舞うようなステップとともに響く音が空に楽譜を描いていく。
「次は、これだ。《斬光ノマーチ》!」
ギィイン!
空を裂く音が放たれると同時に、純白の光が刃と化し、直線の閃光となってGR-0へ疾駆した。 - 195AIの力、お借りします!25/06/07(土) 20:37:34
斬撃は音の意志に導かれるかのように、装甲の微細な隙間を見逃さず、そこに鋭く突き刺さる。
バシュゥッ!
金属が引き裂かれ、閃光が内部へと突入。だがGR-0は一歩も退かない。
瞳のようなセンサーが赤く光り、次なる攻撃を準備していた。
ドォン!
耳を劈く轟音とともに、両肩のハッチが展開。
巨大な二連装砲が姿を現し、即座に弾丸を吐き出す。砲弾が火を噴き、空を裂いて一直線にカノンを捉えた。
ドゴォォン!!
爆風が地表を揺らし、土砂と共に衝撃波が拡散。その一発が、カノンの回避動作の最中に直撃した。
ズガァァン!!
閃光と共に彼の身体が宙を舞い、背から地面へと叩きつけられる。
衣服が裂け、皮膚に焦げた痕が走る。聖剣が手から滑り落ち、地面に刺さった。
「ぐっ……!」
呻き声が漏れる。土煙の中で、カノンは膝をつきながら立ち上がる。緑の瞳が鋭く光を宿し、再び聖剣を握りしめた。
「……いいね。その重厚なリズム……体に刻み込まれたよ。」
『戦闘行動中。非致死武装、優先使用。』
マルチミサイルが空を裂き、カノンを包囲するように迫る。 - 196AIの力、お借りします!25/06/07(土) 20:38:03
「じゃあ、跳ねよう。《風のカデンツァ》!」
ブワァッ!
足元から噴き上がる風に乗り、カノンは跳躍する。
しかし次の瞬間、GR-0の肩部から発射された二連装砲の砲弾が、予測を超える軌道で迫っていた。
ズガァァァンッ!!
爆音とともに砲弾が直撃。カノンの脇腹に衝撃が叩き込まれ、体が無防備に空中で跳ね上がる。
「くっ……!」
装束が裂け、焦げた布と焼けた皮膚の臭いが立ち上る。
空中で制御を失いながらも、カノンは反射的に風を操り、姿勢を立て直して着地する。
だが、着地の衝撃で膝をつき、血が一滴、唇から落ちた。
GR-0はその隙を見逃さず、拳を構え、真下からの突きを放つ。
ガゴォン!
鉄の拳が空を衝いた――しかし、傷ついたカノンの姿は、そこにはなかった。
「遅いよ。」
背後から降り立ったカノンの剣が、GR-0の背部装甲を削る。火花が散り、鉄の匂いが立ち上った。
『損傷、軽微。反撃行動――』 - 197AIの力、お借りします!25/06/07(土) 20:39:30
『損傷、軽微。反撃行動――』
「ならば加速しよう。《加奏:テンポ・モルティヴォ》!」
地を蹴ると同時に、音楽が疾走し始める。
リズムが急速に速まり、カノンの動きが一段と速くなった。
GR-0の機銃が唸りを上げるも、カノンはすべてを紙一重で躱す。
その動きは、まるで旋律を踏むダンサーのように美しく、破綻がなかった。
「君の音、感じたよ。……やっぱり、まだ心に響いてるんだ。」
一瞬の隙を見逃さず、カノンの聖剣が鋭く胸部装甲を貫いた。
ビリリリッ!!
雷の如き閃光が炸裂し、その光は金属の表面を焼き焦がしていく。
装甲が軋み、表層が剥がれ落ちると、赤く脈打つコアが露わとなった。
一瞬、時間が止まったかのように、GR-0の動きが鈍る。
『コア保護層、大幅な損壊を確認。戦闘継続不可能なダメージを受けました。』
そして次の瞬間、機械音声が断続的なノイズと混ざり合いながら告げる。 - 198AIの力、お借りします!25/06/07(土) 20:39:46
『メインメモリ……深刻な損傷。記憶領域にアクセス不能。』
不穏な静寂が辺りを包み込む中、かすかな電気の揺らぎが大気を震わせた。
カノンはゆっくりと剣を納め、その瞳は虚空を見つめるように伏せられた。
彼の胸中に、音楽への揺るぎない祈りがこだまする。
「……音は決して消えない。たとえその形が失われても、誰かの心の奥底に宿り続ける限り、永遠に響き渡る。」
静寂の中、柔らかな風が再び舞い戻り、戦いの余韻を静かに撫でていった。
「勝者――調音の勇者 カノン・クレッシェンド。」 - 199AIの力、お借りします!25/06/07(土) 20:40:55
ということで終了です。
トーナメントに関してはまだ未定です。 - 200AIの力、お借りします!25/06/07(土) 20:41:08
うめ