- 1二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:42:25
- 2二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:44:27
期待
- 3二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:54:01
コユキはまた、反省部屋から脱走してミレニアムの監視網の穴をついて移動していた。
その時、コユキはふと、閃いた。
「にはははは!良いことを思いつきました!!
ブラックマーケットに逃げ込んでしまえば流石の先輩達でも追跡できないですよ〜!」
コユキはそう言うとブラックマーケットへと向かった。
「あっ……………コ〜ユ〜キ〜。
まったく、どこに行ったのかしら?」
「ユウカちゃん、取り敢えず大きな問題が起こる前に見つけましょう。」
「そうね、早く見つけるわよ。」 - 4二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 21:19:11
そこは薄暗く気味も悪い雰囲気だった。
「……ここは怖いですね!やっぱべつのb」
コユキがそう言いながら足早にブラックマーケットを後にしようとした時、背後から取り押さえられた。
コユキは先輩達とC&Cかと思ったがそうではなかった。
「こんな、ヒョロガキがそうなのか?」
「見た目は関係ないわ。
この子は金のなる木なのよ。」
「本当にそうなんですの?」
「こいつには特別な才能というか能力がある。」
「どういうものなんだ?」
「あらゆるコンピュータシステムの暗号を一瞬で解読できてしまうのよ。
貴方達にも理解できるように簡単に言えばどんな暗証番号もすぐに解除できるということよ。」
「………それ、スゲ〜じゃん!
早く見て〜から直ぐアジトに持っていこうぜ!」
「待ちなさい、それに彼女は元セミナーよ。」
「!ということは、セミナーをいや、ミレニアムを脅せるということですの?」
「それはしないつもりよ。
C&C(ルビ:実働部隊)とことを構えるつもりはないわ。」
三人はそう言いながらコユキを担ぎ上げるとブラックマーケットの深淵へと溶けていった。 - 5二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:10:19
保守
- 6二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 23:30:56
続きは明日中には書きます。
- 7二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 05:16:04
「ここはどこですかー?
解放してください〜!」
コユキがそう叫んでいると三人の人影がこちらに歩いてきた。
「騒いでも無駄よ、誰も助けに来ないわ。
……そうね、自己紹介しないのは失礼ね。
私は森山アイ、元ミレニアム生ね。
一切の手加減無しで実験体は壊すをモットーに実験を続けていたら貴方の先輩達から退学を言い渡されて追放になったのよ。」
「私は鷹峯チカゲですの。
元々はトリニティ総合学園におりましたわ。
まあ、お家騒動で家から実質的な勘当された後にそれに漬け込まれて権謀術数で追放されましたけど……」
「私は淵上ユミだぜ!
前はゲヘナの救急医学部の副部長をやっていたんだが……墓泥棒とか風紀委員から囚人を少しもらって生体解剖していたらマなんとかという自己中な奴にゲヘナを追い出されてしまったぜ!」
三人はそう名乗った。
「私なんかを拉致しても意味ないでよー!」
「そんなことはないわ、白兎ちゃん。
貴方はなんて事のないくだらないものだとも思っている暗号を解読能力は特別なものよ。
そうね……貴方の先輩の生塩ノアの記憶力は特別なものだと思うかしら?」
「ノア先輩の記憶力は確かに特別だと思います!」
「……そうよね、貴方の暗号を一瞬で解読できる能力はその生塩ノアの記憶力と同じくらい貴重な能力なのよ。」
「いいから早く解放してください!
早く帰らしてください!」
コユキは相変わらず喚き散らしていた。
「……はあ、こいつ、自分が置かれている状況理解してねぇんじゃないか?」
「薬でも打ち込んでさっさと大人しくさせてしまえば良いと思いますわ。」
「それはダメよ、この子の能力の肝は脳よ。
能力に影響が出たら不味いわ。」
「じゃあどうするだ?」
「それは______」 - 8二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 05:16:47
三人はコユキを木の椅子にきつく縛り付けた。
次に、コユキに目隠しをして猿轡を噛ませた。
そして、耳にノイズキャンセル機能の付いたヘッドホンをつけた。
すると、ヘッドホンから「黒崎コユキ、貴方の暗号解読能力は特殊!セミナーの先輩達はその能力があるから大切にしてくれるだけ!貴方の価値はその能力しかない!」と繰り返し聞こえてくる。
さらに、一定の間隔で絶えず水滴がコユキのひたいに落ち続ける。
「……こんなんで意味あるんかよ〜?」
「なるほど、水滴刑というやつですのね。
終わることのない低刺激で精神的苦痛を与えて最終的に精神崩壊や発狂死を招く拷問方法ですわ。」
「チカゲさんよく分かりましたね。
そうです、精神的な苦痛を与え続けて衰弱させて従順にしてしまえば良いんですよ。」
三人が呑気にそんな会話をしているとは知らずコユキはただ終わることのない地獄へ足を踏みいさせられていた。 - 9二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 05:51:30
その後、コユキはその状態で放置され続けた。
無衰弱死しないように栄養剤と水分を点滴で投与はされていた。
しかし、コユキの精神は擦り潰され衰弱が激しくなったため水滴刑は3日とたたず中止となった。
(にははは…………こ、これで終わりですよね?)
そこから数日後、コユキが回復してくると、ユミがコユキを別の部屋に移動させ、その真ん中にあるベッドに拘束した。
「な、なにをするのですか?」
コユキの問いにユミは答えず黙々と何かを準備していた。
そして、振り向くとユミはこう言った。
「わり〜、わり〜、さっきの質問に答えねぇで。
いや〜、今から君の足から色々と切除するつもりだよ〜。
もちろん、麻酔は無しだぜ〜。」
それを聞きコユキは全力で抵抗したが拘束はびくともせずただ無駄に体力を消費するだけだった。
それからしばらく、コユキは麻酔無しで足を切開され、一つ一つ見せつけられながら手術を繰り返させられた。
コユキは激痛に猿轡を強く噛み締めながら絶えさせられた。
そしてコユキの足は骨と筋肉のほとんどを切除され、元の半分以下の細さになった。 - 10二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 06:16:46
パァンとアイ平手打ちの音がアジト内に響いた。
「ツー、痛ぇじゃねぇか!
なにすんだよ!」
「ユミ、あんたねえ、彼女がショック死したらどうするつもりだったのよ!」
「昔とか戦場じゃあ麻酔無しでオペをしていたぞ。」
「ここは戦場ではないし現代よ!」
「まあ、まあ、お二人とも落ち着いてくださいですの。」
「「貴方/君は黙っていて。/いろ!」」
「取り敢えず、今後は私もいっしょに手術に参加させてもらいますし、しっかりと麻酔は使ってもらうわよ。」
コユキはアイが投与した鎮痛剤で痛みが収まり眠っている。
「……取り敢えず、これで逃げられる心配がぐーんと減ったな。」
「そうですわね、これで私を捨てた家とトリニティに復讐できますわ。おっほほほほ。」
「うっわ、ま〜たお嬢様のフリかよー、痛いねー、さらにま〜だそんなこと根に持ってるかよ根暗だねー“元”お嬢様は。」
ピキッ「うっさいですわね!まあ、後先考えないで猪突猛進の馬鹿には到底、理解の出来ないものでしたわねー。
もう少し、周りに気を配った方がよろしいのではないのですか、医者“モドキ”さん?」
「ほぉ〜、この場でボコされてぇてことでOKか?」
「ええ、望むところですわ。
返り討ちにしてみせるですの。」
その時、アイがパン、パンと手を叩きながら間に入ってきて
「はい、はい、二人ともそこまで、落ち着きなさい。」
そう言って二人を諌めた。 - 11二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 16:11:29
コユキが目を覚ますと焼けつくような痛みが喉と口内に広がった。
さらに猿轡が外されていた。
コユキは大声を出して助けを求めようとしたが声が出なかった。
その時、にやけ顔でユミが歩いてきた。
「いや〜、困ってる、困ってる、どうして声が出ないか教えてあげよ〜かな〜?あげないかな〜?」
ユミが意地悪そうにそう言っていると背後から
「はあ、ユミさん、そういう悪趣味なことはするべきではないですの。
アイさんから丁重に扱うように言われていましたわよね?」
「はい、はい、わっしーは硬いね〜。
じゃあ教えてあげるよ〜。
えっとね〜、声帯を摘出したんだ〜。
オ・マ・ケで君の歯を全部、抜いたんだ〜。」
「はあ、もっとマシな言い方は無かったんですか?
本当にゲヘナの下品な低脳はこれだから嫌なんですの。
……今回は私が貴方を監督しますわ。」
「元トリニティの元お嬢様にそんなグロテスクな光景は大丈夫なの〜?」
「貴方の悪趣味な解剖に付き合わされていれば嫌でもなれますの。」
「そうなのか?
ま、いっか、次のオペするぞ〜。」
二人のそんな会話を聞いた後、ユミに注射器で薬剤を投与されるとまた、コユキの意識は闇へと沈んでいった。 - 12二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 20:03:54
少しの肌寒さと身体中からの鈍い痛み、ピッピっとなる機械音でコユキは目を覚ました。
コユキが体を起こそうとすると起こせなかった。そして辺りを見渡すと機械のコードやチューブがコユキへと繋がっていた。
どういうことかと困惑していると
「まだ麻酔が効いているから無駄だよー。」
そう言いながらユミがまた趣味の悪いにやけ顔で姿を現した。
「ちなみにー、今回のオペはね〜、もし、君が他の奴に奪われても良いように生存に必要な部位の臓器を幾つか抜かせてもらったよ〜。
つ・ま・り、今の君はその機械類の助けがなければ生きていけないのー。
さらに、それらの臓器は前回の声帯も含めてホルマリン漬けにしているからいつでもみt」
彼女がそう言いかけた時背後から銃声がした。
チカゲが半ギレしながら姿を現した。
「はあー、この阿呆はなにを考えているのですかね?
まあ良いですよ、黒崎コユキちゃんだっけ?
これからしばらく面倒を見るから改めて自己紹介しますわ。
元トリニティ総合学園の鷲峯チカゲですの。
私、こう見えて“教育”は得意ですの。」
---------------
「ヴェリタスに頼んでいるけどコユキが持ってるミレニアムの情報は漏れてないかしら?
それにしても……まったく……本当にどこに行ったのよコユキ!」
「……そうですねユウカちゃん。
コユキちゃんには本当に困らせられますね。」
二人は後輩の現状など露知らず呑気に彼女の持つセミナーの情報を心配していた。 - 13二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 21:34:55
このレスは削除されています
- 14二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 21:35:33
それから数週間が経った。
コユキは黙々と三人の指示に従い作業をしている
(このまま、素直なフリをして、セミナーのシステムに私のSOSを…………絶対に先輩達が助けに………来て…………くれますよね?)
「_____それにしても、アイさんには度肝を抜かれましたわ。
まさか、手に入れた資金を全て湯水の如く実験資金に注ぎ込んであと少しで使い切られるところだったとは……」
「あいつ、そーいえば、実験狂だったからね〜。」
「まあ、そういう貴方もかなりの浪費家ですの。
まったく、アイさんといい、貴方といいまったく、研究者はなんで金銭感覚が疎いのですの?」
「元お嬢様の君がそれを言うの〜?
でも、かなり儲けてきたけど警備は大丈夫なの?
C&C?もだけど風紀や正実に嗅ぎつけられたら不味いんじゃない〜?」
「それは心配ご無用ですわ。
各地から金に物を言わせて腕利きの用心棒や賞金稼ぎ達を雇いましたわ。」
「それは心強いねー、まあ、裏切られないと良いけど。」 - 15二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 21:36:27
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チヒロ先輩達のおかげでコユキの行き先がわかった。
ブラックマーケットだそうだ。
しかし、今は彼女を探している暇はない!
今、キヴォトス中で謎の連続窃盗事件が起こっている。
現金、デジタル問わずあらゆる通貨が盗まれるという事件だ。
そして、あらゆる警備をすり抜けて神出鬼没で犯人の尻尾すら掴めない。
「まるでコユキを相手にしているようね。」
「……まさかコユキちゃんが?」
「……それは私も考えたけど、コユキにしては範囲も広すぎるし……いくらあの子でも意味も無くあんな大金を盗む真似はしないわ。」
「……そうですよね。」
私達は答えの出ない謎に頭を悩ませていた。
「ん…?これは、なに?」
セミナーのシステムにいきなり不審なファイルを発見した。
急いでチヒロ先輩達を呼んで解析しながら慎重にファイルを開くと
[51488f2952a9305130665148751f52a9305130669ed25d0e30b330e630ad3067305960aa30445974306b6355307e3063306679c1306e80fd529b30673044308d3093306a30683053308d304b3089304a91d1309276d7307e3055308c30663044308b306e79c1306f8eab4f533092304430583089308c306652d53051306a30443002]
と数字とアルファベットの並んだ文字が出現した。 - 16二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:31:07
「いや〜悪ぃな〜わっしー管理のほとんど任せて。」
「本当に悪いわね、チカゲ。
言い出したのは私なのに……」
「良いですの。
お二方とも資金繰りや組織運営は苦手でしょう?
私も得意とは言えませんがそれでも出来なくはないので構いませんわ。」
三人がそんなふうに呑気に話していると……
《突撃・・・・・・・開始》
と小さな呟き声と同時にアジトの窓が複数一気に割られ雨の様に降り注いだ。
しかし、三人は冷静であった。
「警備は何をしているのですの?
砂狼!黒見!錠前!貴方達も早くですの!」
だが、誰も姿を見せず……
その代わりに白い吐息を吐いてピンク髪のポニーテールの小柄な生徒が素早くチカゲを制圧した。
「シロコちゃんたちを誑かしといてただで済むと思っているの?」
「なるほど、貴方が“暁のホルス”ですの?」
「私が答えると思ってるの?」
二人も美甘ネルと剣先ツルギに取り押さえられていた。
そして、周りには、他にも様々な学校の実力者達がいた。
「お久しぶりですね、早瀬ユウカさん、生塩ノアさん、すみませんでしたね。
貴方達の後輩、黒崎コユキを捕獲したのわ。
ところで彼女をいくらで買わせてもらえるのかな?」
「……相変わらず変わらないのですね。
他人を物としか見ていないうえに人を壊すことを前提に考えているのは。」
「いくらで売ってくれるのか聞いていないんんですけど?」
「はあ、アイさん、それは売る気がないってことだと思いますの。」
「え、そうなのチカゲ?」
「貴方は本当にこういう時は鈍く成りますの。」 - 17代償スレ イッチ25/06/04(水) 10:26:51
-------------
護送車内
♪♪♪♪♪〜
「静かにしろ犯罪者達!」
「分かりましたわ。」
「は〜い。」
「……」
各校の実力者達により捕縛された三人は矯正局に護送される途中だった。
アイは黙りこくって凹んでいたが
チカゲとユミは反対に鼻歌交じりでどこか余裕があるようだった。
その時、車の前方に不審な人影が見えた。
次の瞬間、車の右側から衝撃が襲い、車の操作が効かなくなった。
そして、タァーーーンと銃声が遅れて辺りに鳴り響いた。
何事かとヴァルキューレ生達が外に出ると次はガスマスクをした生徒達に襲われた。
ガスマスクした生徒達は護送車の後ろのドアを鍵を破壊して開けた。 - 18代償スレ イッチ25/06/04(水) 10:27:27
「悪いですわね。
ところでこの手錠を外していけますの?」
「………チカゲ様分かりました。
お連れ様も……」
「すげ〜な、いつの間に引き入れていたんだ?」
「あら、意外と早期に行いましたわ。
“暁のホルス”を雇えなかった時点で遅かれ早かれこうなるとは思っていましたから……」
「でも大丈夫なのか?
こいつらアリウス生だろ、トリニティのわっしーと相性悪いだろ〜。」
「コユキさんに使っていた洗脳ヘッドホンを拝借してベアトリーチェの洗脳は解いてありますの。
それにしても、ユミさん、貴方も中々、腕の良い狙撃手を雇っていましたね。」
「いや、あいつはゲヘナ時代からの付き合いだよ。
あいつは“魔弾の射手”と言われていた元風紀委員の狙撃手だよ〜。」
「でも、意外でしたの、貴方が私と同じようなことを考えているとは……」
「それは、こっちのセリフだよ〜。」
「あのー、私も忘れないでもらえる?
ところで、チカゲ、これからどうするの?」
「そうですね、しばらくは大人しく潜伏ですの。
今回の件で色々と使えそうな情報は手に入りましたし……」
「でも〜、お金はどうするの〜?」
「それも抜かりありませんの。
一部はすでに資金洗浄(マネーロンダリング)を済ませていますの。」
そうして彼女達は再びキヴォトスの闇へと姿を消していった。 - 19代償スレ イッチ25/06/04(水) 10:28:04
イッチです。
オリキャラ達はこれで退場です。
このキャラ達は好きに使って構いません。
例えば新しく建てるスレのネタとか皆様の執筆するSSの登場人物の一人として使って構いません。
そして、ここからはみなさまお待ちの原作キャラだけの群像劇です。
後、ここは区別がつくように名前を入れるので感想や意見などを書いても大丈夫です。
(注意:荒らしと感じたら容赦なく消します。) - 20二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 10:42:28
常人なら肉体の変化に耐え切れず発狂、あるいは脳機能が衰弱するというのに、この期におよんでな生きようとするコユキ、素晴らしいですね・・・。
- 21二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 16:59:23
コユキ…