アルちゃんのおねしょ

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:28:24

    「あっ!」
    便利屋68の事務所で、ムツキが小さく、だが明らかにワクワクした声を上げた。
    「ん? どうしたの、ムツキ?」
    カヨコが怪訝そうに眉を寄せると、ムツキはニヤリと笑って指を立て、「しーっ」と静かにするジェスチャー。続けて、悪戯っぽくおいでおいでと手招きした。
    カヨコとハルカがそっと近づくと、思わず「ぷっ」と吹き出した。
    そこにはアルがいた。事務所の机に突っ伏して眠る彼女の寝顔は、アウトローを気取る普段の姿とは裏腹に、まるで無垢な少女のようだった。
    「アル様…めっちゃかわいいです…!」
    ハルカが目をキラキラさせながら、思わず声を漏らした。
    「最近、仕事続きだったからね。ほら、ベッドで寝ないと風邪ひくよ」
    カヨコが呆れ半分に言いながら、アルをそっと抱き上げるように後ろから力を込めた。すると、
    「んっ…」
    アルが寝ながら顔を少し歪ませた瞬間、スカートからしゅいっという小さな音と共に、液体がぴちゃぴちゃと床に落ちた。
    「……え?」
    3人は一瞬ポカンと顔を見合わせ、固まった。
    しばらく沈黙の後、3人の口元にくすくすと笑みがこぼれた。
    「アル様…かわいすぎます…!」
    ハルカが頬を緩ませながら囁くと、ムツキがニヤニヤしながら続ける。
    「ふふっ、これも一日一悪ってやつかな?」
    「よっぽど疲れてるんだね…。ほら、2人とも片付け手伝って」
    カヨコが冷静に指示を出すと、「はーい」とムツキとハルカが元気に応じて動き始めた。
    ムツキはバケツと雑巾を手に椅子の掃除に取り掛かり、カヨコとハルカはアルをそっとベッドに運んだ。カヨコが手慣れた手つきでアルの体を拭き、着替えをさせると、ハルカは少し慌てながらもアルの服を洗濯に回した。
    20分ほどで片付けを終えた3人は、ベッドのそばに戻った。
    アルはまるで何事もなかったかのように、すやすやと穏やかに眠っている。
    その無防備な寝顔を見つめながら、3人はそっと笑みを交わした。
    「…やっぱり、アルちゃんって最高だよね」
    ムツキの小さな呟きに、カヨコとハルカがこくりと頷く。便利屋68の事務所には、いつもの温かな空気が戻っていた。

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:30:57

    かわいい

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:31:54

    なんにも動揺せず片付けてるのはちょっと怖いな

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:41:20

    微笑ましい

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:55:54

    アルちゃんお漏らしやオネショ似合うな

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 01:24:56

    理解できる

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 01:26:23

    絵本みたい

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 01:27:34

    >>3

    常習なのかもしれない

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 01:34:02

    全肯定ハルカすき

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 01:36:44

    "うんうん、良い寝顔だね"

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 10:24:12

    1日1悪を(ゲヘナで)地道に続けてるのは可愛げがあるな

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 10:28:14

    本当に恐ろしいものを見たときに「怖い」という言葉すら無価値になることを、私はこのスレで知った。

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 10:29:44

    疲れ切って漏らしてるアルちゃんエ駄死ですね…
    知らず知らずのうちに癖ついて頻繁にしちゃうようになったりするのも良い
    自覚した時の反応も可愛いかもしれない

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 16:59:56

    着替えさせられた事に気づかず眠るアルちゃんが可愛い
    ホームレス時期は漏らさないんだろうな

  • 15スレ主25/06/03(火) 23:39:18

    穏やかな夕陽の差し込む事務所の隅、キッチンでコソコソと動くアル。
    「確かここに…」
    棚の奥からこっそりと食器を取り出す。便利屋68のミッションは先ほど終わったところだったが、彼女の極秘のミッションはまだ始まったばっかりだった。
    「よし…あとはコップと…」
    「アールーちゃん?」
    背後から声が聞こえた声に振り向くと、ムツキがニコニコと笑っていた。
    「そこで何してるの?」
    「え、えと、これは…」
    しどろもどろになるアルちゃんに、更なる目撃者が到着する。
    「何してるの?」
    「多分、アレだよ」
    やってきたカヨコとハルカに、ムツキがアルの足元を指差す。そこには
    「虹色エクレア…今話題の…」
    ハルカがキラキラと目を輝かせる。アルは任務の報酬として別におやつをもらっていたのだ。
    「あーあ、私たち任務大変だったんだけどなー。
    アルちゃん1人で食べようとするなんてショックだなー」
    シクシクと泣き出すムツキ。
    「え、えと、ちが…私は…」
    オロオロするアルをニコニコしながら見るハルカとカヨコ。
    「…えへへ」
    ムツキがニコニコと顔を上げる。うそ泣きだったようだ。
    「分かってるよ、私たちはちゃんと」
    アルの足元のトレーにはお皿が4つに、カップが4つ。元々アルは4人で食べようとしていたのだ。
    「ごめんねアルちゃん。おわびに手伝うからさ」
    ムツキがトレーをひょいとテーブルに運んでいく。
    「社長」
    にこにことカヨコとハルカが席についた。
    「もう…1人で用意して驚かせようと思っていたのに…」
    少し照れながら席に着くアル。
    「大丈夫、十分驚いたよ」

  • 16スレ主25/06/03(火) 23:39:29

    虹色エクレアは話題以上のおいしさだった。
    「えへへ…すごい甘い…おいしいです…」
    「粋なお客さんだったね」
    「アハハ、アルちゃんほっぺにクリーム付いてるよー」
    「え、本当?」
    甘い香りと笑い声に包まれる便利屋68事務所。
    「次ももっといいおやつ…じゃなくて報酬のため、がんばるわよ!」
    「「「おー!」」」

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 08:50:01

    保守

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 09:00:57

    シリアルキラーには夜尿症が多いという話
    もしかしてアルちゃんも…?

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 14:54:06

    なんかちょっとだけ絵本のタイトルっぽいの草

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