理解できません｜あにまん掲示板

トレーナーがフラッシュを迎えに行くため教室へ向かう。
「トレーナーさん。」
「あ、フラッシュさんのトレーナーさん。こんにちは。」
フラッシュとファルコンが何やら勉強をしていたようだ。
「フラッシュ、何をやっていたんだ？」
「ファルコンさんのテストが不安な点があると聞かれて幾つか教えていました。スケジュール的にも問題はありませんでしたので。」
ファルコンがノートを広げ、後ろからフラッシュが教えていたようだった。
「そうか、フラッシュは…うん、偉いね。俺の誇りだ。」
「もう…大袈裟ですよ。」
トレーナーの言葉にフラッシュは照れの表情を示した。ファルコンの目は少し濁った。
「ファルコンさん、フラッシュといつも仲良くしてくれてありがとうございます。」
改まってトレーナーはファルコンに礼を伸べた。まるで親のような接し方である。
「え、あ！？わ、ファル子こそフラッシュさんにはお世話になってるしむしろ光栄というかなんと言うか…？」
ファルコンは唐突な言葉に少々しどろもどろになった。フラッシュは照れながらまた答える。
「いえ…私の方から仲良くさせて貰ってるんです。その…ファルコンさんとの出会いは私にとって有益なものでした。」
「フラッシュさん…」
ファルコンはフラッシュの素直な告白に少し胸がキュンとした。
「きっとこうなる運命だったんだろう。君たちが出会ったことも。」
うんうんと頷くトレーナーがフラッシュの方を向いて締めつつ、最後にこんな言葉を付け加えた。
「そして俺とフラッシュが出会うことは運命なんかじゃなく…必然だったんだろうな。」
「…っ…トレーナーさん…」
ファルコンの目がまた少し曇った。
「それじゃあトレーニングにいこうか、フラッシュ。」
「はい、それではファルコンさん。失礼します。」
「え？あ、うん。また夜に。」
ファルコンの目に光が戻った。フラッシュとトレーナーは手を繋ぎながらトレーニングへと向かっていった。