シン・アスカの牧場物語

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 23:57:23

    地球連合によるマスドライバーを求めてのオーブ侵攻
    その理由も分からないままに戦火に巻き込まれる事となったシン・アスカは戦場の流れ弾で家族が死亡する中で偶然一人生き残る事となってしまう。
    絶望と悲しみから慟哭するシンを見かねたオーブ軍人のトダカはシンがコーディネイターであった事、オーブに身寄りがない事からプラントへの移住を薦める。
    だが、シンにはオーブに残れる理由があった。
    確かにオーブも手放しに好きとは言えなくなってしまったが、それでも生まれ育った故郷なのだ。生きる術がないのならば諦めてプラントに行っていたかもしれないが、シンには当てがあった。
    祖父の遺してくれた牧場。長年放置され、さらには戦争の被害もあって荒れ果てているがそこは自分が何とかしてみせる。
    たとえ何度戦争によって吹き飛ばされようとも、その度に種を植えて作物を育てる。これがシン・アスカの出した戦争という愚行への反抗だ。

    かくして少年は違う道を、運命を選び、種を蒔く者として生きていくことを決めたのだった。

    「まずは…そうだな、少し整備したら空いたスペースにカブの種を蒔こう。マユみたいな声が聞こえるんだ、最初はカブだよね、こっちにはサクラカブはないの?って……サクラカブってなんだ?」
    ※アスカ牧場の農作物は種蒔きから数日で収穫可能になります

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:02:47

    とりあえず畜産よりも農業だ、牧場なのにそれでいいのかって?いいんだよ人手足りないんだから。
    だがその前に大きな敵が立ちはだかった、荒れ果てた農地はまず耕して作物が生育可能な環境にしなければならなかったのだ。
    転がる岩をハンマーで砕き、根を張る樹木をオノでカチ割り、荒れた土をクワで耕して種を蒔き、何とか水やりまで終えた頃には陽は傾いてシンはこんな顔になっていた。

    「思った以上に肉体労働ってキツい……!」

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:05:25

    >>1

    なんの話かと思ったら坂本さんルンファクの主人公やってたのか

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:09:21

    種を蒔き、水をやり、疲れ切って眠る。
    そうして翌朝は水やりだけで済んだシンはある事を考えた。

    「そうだ、肥料も用意しないと」

    とは言えそう簡単に化学肥料とか使っていいのか分からない、ついでに言うなら読書好きなので排泄物から肥やしが作れる事を知ってしまっていた。
    そうして挑戦した結果がこの顔である。

    「臭すぎるだろ……もう二度と天然肥料自作しようなんて思わない」

    土と共に生きるとしても文明の利器は偉大だと学んだシンだった。

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:15:13

    これオカルトなの?それとも地道にやるの?

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:16:48

    おそらく牧場物語式かルンファク式の農家なので、オカルトではないけど作物の成長速度がクッソ速いですね

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:17:38

    糞みたいな経験(物理)から数日、第一弾のカブが収穫可能となった。育つの早くないかって?こうでもしないとすぐに運命始まっちゃうんだよ!

    それはさておき初めての収穫、ワクワクしつつも見事に実ったカブはある程度を食用に保存して残りを売りに市街地へと向かうことにした。

    たどり着いてみれば未だ色濃く残る戦争の傷跡、こんな事態を招いた戦争を嫌悪しつつも持ってきたカブは人気だった。

    この情勢で新鮮な野菜というものの需要は高かったらしい、思った以上の高値で取引してもらい帰りに主食や調味料などを揃えることも出来たシンはご機嫌だ。


    「この生き方でも案外なんとかなるもんだな、明日からも頑張ろう!」


    >>5

    生育スピードやシンの分身など不思議要素もありますが基本は地道にやるつもりです、まあ大体牧場物語みたいなものと思っていただければ

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:21:50

    迷子の牧羊犬が実質ヒロインになったりするのかなw

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:24:55

    カブ出荷して魚釣ってニワトリ飼って…な流れが多かったかな牧場物語

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:28:20

    シンは激怒した、新たに少し広げた農地に相変わらずカブの種を撒いて水をやる。そんな慣れ始めた日々に予期せぬ闖入者が現れたのだ。


    「タヌキ…?」


    戦火に晒され、それでも生き残ったのだろう相手にシンパシーを感じたのも僅かな間。次の瞬間せっかく植えた成長途上のカブに食らいついてくれやがったのだ。


    「ふざけるなぁぁぁっ!!」


    義憤とかではない、単純に生きる糧を奪われる事への怒りと可愛い作物を食った害獣への殺意だ。

    シンの中で何かが割れるような感覚がすると同時に投擲した草刈りガマはタヌキをぶった斬って仕留めていた。


    「今夜はタヌキ鍋にするか……調理法とかちゃんと調べないとな」


    その精神はすっかり農家に染まりつつあった。


    >>6

    ちょっとルンファク寄りなのでこんなシーンもあったりします

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:30:28

    進んだら全てを失った牧場狸…

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:32:02

    こんなところで種割れしてて草

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:35:28

    >>12

    まあ種が割れて芽が出るんで間違ってはない…

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:37:15

    思ったよか平和に暮らしているようで何より……?

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:45:37

    今日は久しぶりに楽な日だった、程々の雨が降り水やりの必要もなく、かと言って水害の恐れもない。

    念のため見回ってみたが特に問題が起きる様子もないとなればシンとしてはやる事は一つ。


    「本を読んで少しでも知識を身につけないとな」


    元々読書は趣味なのだ、苦に感じることなんてないどころかむしろ楽しんで読み進めていく。

    ここで学んだ知識で新たな作物に手を出そうかなんて思っていたら頭に響くマユみたいな声。


    『カブさえ作っていれば大丈夫だと思うよ』


    だが違う、これはマユじゃない。だってマユはカブとか嫌いだったし。まあ最初に育てる作物としては優秀だったしそういう意味では感謝してるが、他にも育ててみたくなるのが好奇心旺盛な男の子なんだ。

    なおシンは気付いているのか怪しいが、晴耕雨読……晴れた日は畑を耕し、雨の日は読書に親しむ生活はのどかに過ごす文人の生活の手本だったりする。

    忙しかった日々にふと訪れた小休止、シンとしても満足のいく一日だった。


    「こんな日もあるんだな!」


    >>14

    まあ平和に暮らすシンが書きたくて思いついたネタなので

  • 16二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:51:02

    今日はこんくらいにしときますが、こういう流れならシン儲がどうのとか言われずに済みますよね?
    他キャラsageとかやるつもりもありませんし(ユウナやジブリあたりにはちょっと怒るかも)基本はシンがこうして過ごすだけなので。
    隠居してるキラ達と遭遇するイベントは想定してますがギスらせる予定とかは微塵もないと断言もしておきます。

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:53:26

    いいんじゃないかな?平和に過ごすifシンは健康にいいよね…
    続き楽しみに待ってますね

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:54:15

    好きにやれば良いと思う
    俺はこういうの好きだから楽しみにしてる

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:57:41

    >>15

    2年後辺りにブレイクザワールドで被害とか大丈夫なんかな。

    でも、確かアストレイでクサナギの姉妹艦のおかげで被害はほとんどなかったんだっけか

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 01:03:34

    >>19

    北京とか地図から消えたらしいのにオーブはそこまで被害受けた印象もないし大丈夫なんじゃない?

    それにたとえ戦争の被害を受けてもまた種を植えて抗うって決めたのがここのシンだもの

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 01:22:22

    >>7

    というかシンの分身は既定路線なのか(困惑)

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 05:21:23

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 05:51:13

    たぬきいるのかw
    日本からの移住船に不正乗船とかしたのかな
    (たぬきは基本日本にしかいなかったと思う)

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 06:09:50

    ミストさん枠(スパロボのではない)に拾われて牧場するシンはいなかった

  • 25二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 06:31:19

    そろそろカブ以外も育てたい今日この頃、選ばれたのはニンジンでした。

    「根菜は栄養豊富だからか需要も多いんだよなー」

    すっかり思考が農家になりつつあるシンだったが、その為には農地の更なる拡大は必須。そして今のところ他の部分は相変わらず荒れている。

    「せめてもう少し岩とかが楽に壊せればいいんだけど……」

    手持ちの道具はパワーがイマイチ、新調するには資金が不安。なら知り合った職人に頼んで……と思ったら使える金属がないらしい。復興のための需要が多くて個人が利用できるような値段でもないとか。
    どっかのジャンク屋ならそこらのデブリとか海底のレアメタルとか拾ってきて済ませるところだろうがシンにそんな事は出来ず、仕方ないので教えてもらった廃坑を自分だけの採掘場として材料探しを始めることに。

    「必要な金属は集まらなかったけどクズ鉄はそれなりに採れたな……そして結構な値段で引き取ってもらえた」

    あれ?これもしかして農業やる必要ない?
    そんな危ない思考に囚われそうになるシンだったが、初心を思い出し種を蒔くのは辞めないと改めて決意したらしい。

    「一日探してこれなら開拓は地道にやるしかないか」

    少しずつでも広がりはしますからね、疲れるけど。

  • 26二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 06:33:16

    >>23

    そうかもしれませんし、原産種のオーブタヌキかもしれません。真面目に言うと私がそこのところよく知らなかっただけです、お許しください!


    >>24

    それっぽい声というか思想は飛んできてますけどね、さすらいのそれっぽい少女だって現れるかもしれません。

  • 27二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 06:41:34

    ミストさん=ステラという電波が走った

  • 28二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 06:50:47

    本日も晴天なり、水やりは必要だが日光こそが美味しく育つのに必要なファクターなのだから文句もない。

    いつものように少しずつ農地を広げていると感じる気配、また害獣かと殺気をみなぎらせて視線を向けた先にいたのは……


    「犬…?」


    腹を空かせた様子だが、それでも野菜に食い付いては来ないあたり飼い犬だろうか?試しに近づいても逃げる気配がないので触れてみると。


    「なんだ、やっぱり首輪が付け、て………」


    見て、触れてようやく気付いた。飼い犬にしては汚れすぎている事に、首輪もしばらく外された様子がない事に。


    「そっか、お前も……」


    家族を失い、行く当てもなく島の中を彷徨っていた。そんな犬に同情を覚えたシンは牧場犬として飼おうと決めた。

    餌代はかかるが気にしない、一人の生活にも彩りが欲しいと思っていたところだから。そんな言い訳で自分を納得させつつも本音は単純、放っておけなかったから。あと勝手に野菜食べようとしなかったから。


    「よし、それじゃ名前を付けてやらないとな!お前の名前は……」


    アスカ牧場の新たな住人、その名はdice1d4=3 (3)

    1レイ

    2ルナ

    3ステラ

    4インパルス

  • 29二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:00:10

    わんこキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
    大型犬?中型犬?小型犬?
    ステラだったら小さいのがいいかな?

  • 30二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:05:11

    >>29

    さてどうでしょう、こういう時はダイスに聞いてみますね

    ステラ(犬)のサイズはdice1d4=1 (1)

    1小型

    2中型

    3大型

    4超デカい


    犬種とかはまあ、大体いい感じで(適当)

  • 31二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:17:04

    「よし、お前は今日からステラだ!よろしくな!」
    「ワンッ!」

    とりあえず体を洗う……前に食事か、犬が食べたら駄目なものを調べて…うん、カブは問題ないな。あとは米もいけるからとりあえず今はこれで済ませて、その後は体洗ってからドッグフード買いに行くか。
    小型だから食べる量も少なく済みそうでそこはラッキー、って言っていいのかな?
    なんて考えながら面倒を見ていくシン、ちなみに犬はメスです。名前が名前ですからね。

    「それにしても人懐っこいなーお前、こんなにじゃれついてくるなんて」
    「ワンッ、ワンッ♪」

    新たな住人を迎えたアスカ牧場、番犬としては少々頼りない大きさなものの……

    「どうしよう、すごい可愛く見えてきた」
    「クゥ〜ン?」

    シンの心のケアには十分以上、役立ってくれるみたいですね。

  • 32二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:23:46

    >>27

    走った次の瞬間には犬になったぞ!

  • 33二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:24:20

    畜産(エクステンデッド養成所)

  • 34二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 08:56:59

    シン儲ガーとうか言うのは他でもアンチやってるやつだから無理して気にしなくていいと思うけどな
    まぁ書きやすい形でやればいいと思う

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 11:49:12

    首輪の着いた薄汚れたステラを拾う…
    ふむ、続けて?

  • 36二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 13:52:07

    >>35

    犬だって言われてるだろうが!

  • 37二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 19:11:09

    これからはステラのぶんも稼がないとな

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 19:15:08

    牧場物語系は序盤農業よりも釣りや虫捕まえて稼いで鉄装備一式そろえてから始まる
    ジャンクMS使った農業系MSとかありそうで楽しそうだわ

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 19:17:39

    ある日ふと気づいた事がある。


    「………肉が足りない」


    野菜は豊富だし主食の米は欠かせないので買い込んである(米価格高騰?そんな四半世紀後の話なんて知らん)、となると後は動物性タンパク質があれば事足りるのだがステラの餌代で少しばかり節約する必要が出てきたので足りないのだ。

    農地は広げているし作物の種類も増やしつつある、後は実れば解決するが俺は今肉が食いたいんだ。

    そんな思春期の食欲を満たすため思いついたのが釣りだった、何せオーブは島国だから周りは全部海。魚だって簡単に釣れると思って意気揚々と出かけたところ……


    「釣れないなぁ………」

    「クゥーン………」


    そう簡単に釣れるなら釣り人なんていないし漁師は職業にならない、それを思い知らされながらも僅かにかかった小魚は


    「ステラ、食べるか?」

    「ワンッ!」


    可愛い愛犬のお腹に収まってしまったのだった。


    「……次は大豆を育てよう」


    タンパク質は重要だからね。


    >>37

    シンのやる気は上がっていますよ!


    >>38

    ここのシンはソロなのでそういったものには縁遠いと思いますが、確かにMSが普通にある世界観ならそういった用途でも使われてそうですね!

  • 40二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 19:41:55

    「〜♪」

    本日はご機嫌なり、ついに収穫の済んだ野菜を売って肉類を購入できたのだ。今夜はちょっと豪華にいこうかな、なんて浮き立つ気持ちで帰り道を進んでいるとそこには人影がいて。

    「あの、この辺りって何もありませんけど、何か用でもあるんですか?」

    見覚えのない、自分より少し歳上に見える少年。周辺住民はすっかり顔見知りで、終戦から大した時間も経ってないとあって人の出入りもまばらな地域に知らない顔。不審に思って声をかけてみると。

    「そう………」

    返ってくるのは要領を得ない言葉、というか相槌。何やら薄ぼんやりした様子に心配が勝ってひとまず家まで引っ張っていく。戦争で心が傷ついた人ならば見捨ててはおけないと思ったから。

    「ワフッ?」
    「ただいま、ステラ。今ちょっと忙しいから大人しくしててくれよな!」
    「ワウッ!」
    「犬……?」

    相変わらずのぼんやり少年、話を聞こうかとも思ったがその前に腹が減っていることに気づいて食事を作る事にした。何だかんだ言って自分も誰かと食卓を囲みたいと思っていたのかもしれない。

    「……………」

    飯の匂いでも嗅げば変化があるかと思った表情は相変わらずのもので、どうにも虚しさを感じさせる笑みを浮かべながらただ椅子に座っていた。

  • 41二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 20:09:49

    「ほら食べなよ、アンタも腹減ってんだろ」
    しゃべり方も普段に戻した、歳も近くて特に反応も変わらないし。一応用意したメシだけど味とかどう言われるんだろう……
    そんな疑問は疑問のまま残る結果になってしまった、だって何も言わずに機械的に食ってるだけなんだもん。俺としては美味いと思うんだけどなぁ、せっかく肉も入れたんだし。

    「……なぁ、アンタどうしてあんな所にいたんだ?」
    「わからないんだ、気づいたら君に声をかけられていた」
    話しかけたらまともな返事、実はメシに効果があったのか?とは言え事情は何も分からず、ひとまずコイツの寝床を用意して明日にでも街で聴き込みを……なんて考えていたら来客の報せ、と言うか声。聞く限り大人の女性?

    「はーい、今開けますよ、ってうわぁ!?」
    「キラ君!!」
    「マリューさん…?どうして……」
    「どうしても何も、急にいなくなったから必死で探してたのよ!どこか怪我とかはしてない!?」
    「大丈夫です、そこの彼に助けてもらって」

    少年はキラという名前で、おっぱいの大きい女性はマリューさんらしい。探してる人がいたって事は帰る場所もあるのか、よかった。そう一人で納得しているとマリューさんとやらが近づいてきてって近い!揺れるのが解る!!

    「本当にありがとう…!ただその、出来れば私たちのことは口外しないでもらえるとありがたいのだけど……」
    「分かりました、約束します」

    だから早く離れてください俺の鼻の毛細血管がピンチなんです、なんて切なる願いを聞き届けてくれたのかマリューさんとキラは安心した様子で(まあキラの表情は変わんなかったけど)帰っていった。…やっぱり、戦争でのワケありってやつなのかな。

    ──────

    「…?キラ君、思ったより元気そうね?」
    「あそこで出してもらったご飯、美味しかったんです」
    「…!そう、それは良かったわ!(アスカ牧場…機会があれば、また……)」

    思わぬ形の出会いと与えた影響、けれどもシンはそれに無自覚なままで、頭の中は魔乳さんの魔乳でいっぱいだったとか。

    「揺れてた、あれだけなのにすっごい揺れてた…!」

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 20:23:57

    おれ、こういう出会い、すき

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 20:44:55

    この流れで牛とか飼ったら面白そうだな(牧場物語的には最初はニワトリの方がおすすめだが)

  • 44二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 20:50:20

    おっぱい星人シンアスカ、今日も今日とて畑を耕す。

    「ただ、最近は畑も安定してきたんだよな……これ以上増やしても持て余しそうだし、新しく何か……いや待て、流石にこれで酪農始めるのはなんだか駄目な気がする…!」

    魔乳を見て搾乳始めたみたいになりますからね、誰も見てませんが純情ボーイはその辺に敏感なんです。と言うわけで畜産は脇に置いておくとして。

    「やっぱ釣りかな、こないだは適当な道具と知識で行ったから駄目だったんだ」

    新たに知り合った釣り好きお兄さんから教えてもらった道具とスポット、長期戦に備えて用意したお弁当にお供のステラを連れていざ出発です。

    「なかなか釣れない……けど釣りってこういうもんだって教わったし、ステラも大人しくしててくれなー?」
    「ワフン♪」

    あぐらをかいたシンの脚の間でご満悦なステラ、そのまま昼寝でも始めてしまいそうです。そうして待っていること暫し……

    「!かかった!」
    「アォン!?」
    「くっ、この…!思ったより……でぇい!!」

    やはり事前準備が大事なのか、今回はしっかりと大物を釣り上げる事に成功しました。

    「やったなステラ!今夜は魚尽くしだぞ!」
    「ワォーン!!」

    嬉しそうな一人と一匹。予定した時間まで続けたところ結構な釣果となり、街の市場に持って行けば引き取ってもらってそれなりのお金に。このあたりは普段から取引してる経験が活きましたね。

    「次は農具の新調でもしようかな…?」

  • 45二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:53:39

    「すごい、ここまで効率化できるなんて!」

    本日も晴天なり、新調した農具のパワーに感動しているシンがそこにはいた。

    「岩も素早く砕けるし、切り株だってすぐ木材だ!こうと知ってれば多少無理してでももっと早く新調してたのに!」

    調子に乗って元気よく耕地化を進めていくシン、収穫ペースが速い分だけ連作障害の恐れも増すのだと気づいたのでこれまで農地に使っていた部分を休耕地にしたいのである。
    岩を割り、木を伐って、ついでに草は刈り取ったままクワで耕すついでにすき込んでしまう。一日かけてもまだ終わらない重労働だが、その顔には満足感……うん、多分満足感も含まれていたと思いたい。

    「クゥーン?」
    「あはは…俺、明日ちゃんと動けるかな……筋肉痛がひどい事になりそうなんだよステラ………」

  • 46二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:04:23

    「痛てて……やっぱり来たか」

    「クゥーン?」

    「大丈夫だよステラ、動くくらいなら問題なさそうだ」


    土と共に生きた日々はシンの身体に力を与えてくれていた、しっかりとストレッチをしたのも効いたのか普段通りの手入れくらいなら問題はない。はずだったのだが。


    「この音……何か来る!?」


    ガサガサと揺れる薮の中から現れたのは更にレベルアップした害獣。


    「イノシシ…!?」


    未知なる強敵を前に、シンは──dice1d4=1 (1)

    1身動きできずに野菜を食い荒らされてしまった……

    2奮闘したが畑はかなり荒れてしまう

    3農具戦術により害獣を撤退させることに成功

    4種割れ

  • 47二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:06:55

    「チクショウ…!俺は、俺はまた!」
    「クゥーン………」

    戦うことすら出来ずに負けた、愛する作物が食われるのをただ見ていることしか出来なかった。
    悔しさに慟哭するシン、ここまで泣いたのは久しぶりだったろうか?身を寄せて労わってくれるステラにも構う余裕がないままにその日は一人泣いていた……

  • 48二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:13:44

    翌日、このままでは本格的に畑が危なくなると知ったシンは罠を求めて市場に来ていた。既にアスカ牧場はあのイノシシにとっては餌場だ、一刻も早く仕留めてしまわなければ自分の食い扶持が無くなる。

    「どうせ近くに来る人なんていないんだ、片っ端から買い込んで仕掛けてやる…!」

    ステラには少し窮屈な思いをさせるかもしれないが、牧場の敷地だけでも結構な面積があるので運動不足の心配はないだろう。小型犬なのがここで活きてきた。
    大量に買い込むトラバサミに何があったのかと聞かれるも事情を話せば皆納得、アスカ牧場の野菜は評判も良いのでむしろ安価で譲ってもらえる形となった。

    「待ってろよイノシシ、次に会ったら脳天に俺のクワを叩き込んでやる…!」

    罠を仕掛け不敵に笑うシン、人と獣の生存競争がここでも繰り広げられていた。

  • 49二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:14:32

    お礼に来たキラが餌食に

  • 50二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:20:48

    面白そうな選択肢を見たのでダイスに聞いてみよう、トラバサミに引っかかったのはdice1d4=1 (1)

    1普通にイノシシ

    2お礼に来たキラ

    3ちゃんとイノシシ

    4様子見に来たマリュー(自力で外した)

  • 51二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:24:36

    上手くいったか

  • 52二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:25:31

    よかったねシンちゃん

  • 53二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:28:56

    バチィン‼︎

    「!かかった!!」

    トラバサミの発動音、それと同時に飛び出してクワを握りしめたシンの視界に入ってくるのは因縁のイノシシが苦しむ姿。動物愛護団体あたりが見たら五月蝿そうな光景だがここにそんな連中はいない、いるのは狩る者と狩られる者、それと可愛いワンコが一匹。

    「ワォン!!」
    「ああステラ、やってやる!!」

    こっちも命懸けなんだ、何かが割れるような感覚と共に研ぎ澄まされた知覚に任せて脳天にクワを叩き込む。一発ではまだ生きている、動かなくなるまで何度でも!!
    修羅の如き形相で見事罠にかかったイノシシを仕留めたシン、なおこの日からしばらくは毎日猪肉祭りとなったのだとか。

  • 54二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 22:33:59

    害獣退治にしか使われない種割れ…w

  • 55二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:06:27

    「クゥン…!」
    「とうとうステラにも飽きられちゃったか……」

    素人が処理したので独特の臭みが残ってしまった猪肉。それでも肉は肉だと始めは喜んで食べていた一人と一匹だが段々と飽きが来てしまい、先に食べないと表明したのはステラだった。

    「まあ仕方ない、そもそも体格の問題であんまり沢山食べさせるわけにもいかないしな。今からじゃ時間経ってるからどこも引き取ってはくれないだろうし、俺が食べて片付けるか」

    捨てる?何言ってんだ貴重な肉だぞ馬鹿野郎、米と肉と野菜が揃えばメシは美味くなるんだよ。なんて考えながらどう調理したものかと悩んでいたシンのところに思わぬ来客がやって来た。

    「えっと、この間の……」
    「マリューよ、こっちはキラ君」
    「また会えたね」
    「シン・アスカです。一応ここの牧場主、って事になります」

    相変わらずおっぱいがデケェお姉さんとこの前よりは視線がちゃんとしてる少年、マリューとキラだった。ワケありで姿を隠したがる2人がわざわざ会いに来た理由はマリュー曰く

    「キラ君に、貴方の作ったご飯を食べさせてあげて欲しいの」
    「はぁ???」

    疑問符が大量に浮かぶ提案だった。なんでも食欲がイマイチ安定せず食事の時も不安定、感想なんて殆ど言わない状態のキラがそれでも美味しいと語ったのがシンの出した食事だったらしい。何も特別な事はしてないんだけど……なんて思ったが、丁度いい機会なので猪肉処理を手伝わせるのも兼ねてご馳走する事にしたのだった。

    「うっし、やるか!」

    ………余談だが、以前にシンの料理を気に入ったのは新鮮な野菜の力もあったが出されたのが『思春期少年の好きなものだけ詰め込みましたメニュー』だったのが大きかったからだとか。
    本来の世界においてやたらと大量の揚げ物を出されるようになるきっかけが、この世界ではここで密かに判明していたのかも……しれない?

    (……それにしてもおっぱい大きいな)

  • 56二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:13:36

    今日もこんなもんで、反応があるとネタが浮かんだりもするのでとても嬉しいですからもっとください(レス乞食)
    キラとは交流してるけど運命時期にはどうしてるのか、そもそもそこまでネタが保つのか、即興のみなので割と不安がいっぱいです。

  • 57二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:24:48

    こういうの大好き!!!!

  • 58二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:28:01

    一応肥料の早見表貼っとくでー

    イノシシはなあー、警戒心が大きいから鳴子とか音の鳴るもんを設置しとくと逃げてくでー

  • 59二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 01:01:06

    SS設定的には別に拘らないけどオーブって位置的に熱帯だから野生動物とかはどうなってんだろうね実際

  • 60二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 01:26:48

    段々と文量が増えてきてるのが感じられるけどみんなはどっちが好みとかある?
    俺は初めの頃のあっさり風味が好き

  • 61二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 06:51:20

    「出来ましたよっと」
    「これは……何と言うか、流石ね」
    「何がですか?」
    「な、なんでもないわ、ありがとう!」

    量が多いし肉も多い、まあそれは目の前の少年の仕事を考えれば妥当なところだ。毎日が肉体労働なのだからこれくらいは食べる必要があるのだろう。キラ君が食べ切れるのか、そして食後に自分のお腹回りがどうなるのか少々気になってしまう年頃になってしまっただけで。
    それはそれとして食べ始めると実際美味しい、特に野菜はサラダから炒めもの、浅漬けまでどれもとても美味しくて驚いてしまった。肉の方は少々臭みを感じたが本人曰く自分の仕留めたイノシシだとか、随分と逞しい少年だと感心していると。

    「……うん、やっぱり美味しいね」
    「ホントか!?よかったー、前に来た時は何にも言わなかったから気になってさー!」
    「あの時はちょっとボーッとしてたから…言うのが遅れてごめん、あの日のご飯も美味しかったよ」
    「やっぱそっかー、見てて心配になる様子だったもんなー」

    キラ君も思った以上に元気そうに話している、普段と違う環境だからかこの料理のおかげか……ひとまず戻ってからの食事メニューは少し考え直してみようと考えるマリューなのだった。
    ちなみにキラ君がおかわりしている事に感動しつつも自分は丁重に断らせてもらった。年齢を考えれば仕方ないが、シン君はもう少し乙女心というものを理解できるようになるべきだと思わずにはいられなかったとか。

    「またいつでも遊びに来いよなー!」

    別れ際にも笑顔でそう見送ってくれた少年は、きっと自分たちにとって得難い存在なのだろう。

  • 62二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 07:08:25

    本日は雨、念のため様子見するも畑に異常もなし、となれば読書でも……と思ったら小型ゆえに部屋飼いしていた可愛いワンコのおねだりが。

    「どうした、遊んでほしいのか?」
    「ワン!」
    「確かに外で走り回ったりしたら濡れちゃうしな……よし、今日は遊ぶか!」
    「アォーン!」

    部屋の中で一人と一匹、軽く投げたボールを取ってこさせたりじゃれつき合ってスキンシップをとったりと楽しい時間を過ごせたようで。

    「ステラは可愛いなー」
    「クゥーン♪」
    「あははっ、そう言われて喜ぶとか俺の言葉がわかってるのか?」
    「ワンッ」
    「……本当にわかってそうな気がしてきたな。ステラ、その場で回ってみせろ!」
    「……ワン?」
    「うん、知ってた」

    当たり前だがそこまで詳しく通じたりはしない、それでも時には遊ぶだけの一日も悪くはないと思ったシンなのだった。

  • 63二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 07:30:01

    本日は晴天なり、となればシンのやる事もいつもと変わらずで。

    「さーて、それじゃ今日は新しい作物でも……」
    『それよりカブを育てよう』
    「また聞こえてくるようになった!?」

    最近忘れてた謎の声。なんだか霧を感じる気がするようなそうでもないような、どちらかと言えば7年くらい地下で戦ってる気もするそんな声。

    「いやどんな声だよ!!」
    「ワン?」

    謎の思考と愛犬のツッコミ、これが毒電波…!?なんて考えながら種を求めて市場に行けば品種改良により一年中生育可能になったカブの種。ああもうこれ育てるしかないな、そんな諦めと共に農業関係者のリーダー格から薦められた肥料もついでに購入して種まきにかかることにした。

    「売り物にするだけなら花とか育てるのもアリかもなぁ……」

    そしてカブ以外も育てよう、そんな決意を新たにしたシンなのだった。

  • 64二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 10:35:30

    >>60

    書いてると段々情報詰めたくなるのは分かるから更に増えるとかじゃなけりゃいいと思うよ

  • 65二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 10:37:56

    果物も高く売れるからいいけど、どれくらいで収穫できるだろう

  • 66二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 13:14:43

    牧場物語だと果樹は育つのに時間かかる設定にされてるのが多いな

  • 67二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 13:40:07

    山羊とかにわとりとか欲しいけど、しばらくはステラと二人暮らしの方が需要あるかな

  • 68二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 15:08:07

    暖かい地域なら柑橘類が育ちやすそうだよね

  • 69二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 15:18:47

    しかしステラは運がいいぜ ペット枠になって(牧場シリーズの中には野犬がいて家畜を襲いに来るので主人公が撃退するのだ)

  • 70二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 15:50:14

    小型の犬でも狩猟犬など戦闘力が高い者もいるが、ステラは戦闘が得意じゃないタイプか

  • 71二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 15:54:40

    牛(ブル)デュエルガンダムを襲うケルベロスバクゥハウンド(野犬)

  • 72二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 19:23:10

    「とりあえずは花から、かなぁ……果樹は時間かかるみたいだし、株分けできそうなのもブルーベリーとかかぁ」

    柑橘類とか気候的に合いそうなんだけど、譲ってくれる人とか都合よく現れたりはしないよなぁ。なんて考えてたら出現するのが牧場物語、放置されてるオレンジ農園の樹なら植え替えで持って行っても構わないとの情報が市場で手に入りました。

    「それ本当にいいやつなんですか?」
    「その……な?ちょっと言いにくいんやけど、そこの家族も戦争でみんな………」
    「そう、ですか………」

    自分が助かったのも偶然なんだ、そんな一家がいても何もおかしくなんてない。苦い思い出と同時に貰えた良い情報で混乱したシンはひとまずその日は帰ることにした、リーダー曰く果樹の輸送ならいつでも手伝ってくれるらしい。

    「アォン…?」
    「大丈夫だよ、ステラ…何でもないから……本当、なんでも…!」

    肉体労働の日々で忘れられそうになっていた記憶を呼び覚まされ、その日は花の種も植えずに泣いて過ごす事になった。ただ

    「キュゥーン……ワンッ、ワンッ!」

    今のシンには、暖かく寄り添ってくれる新しい家族がいました。

  • 73二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 19:36:13

    泣き疲れて眠ってしまった翌日、ひとまず花は育てるとして果樹の植え替え場所も検討せねばと頭を切り替えたシン。いつまでも泣いてたら野菜すら獲れなくなっておまんま食い上げですからね、牧場主に休みはあんまり許されません。


    「種を蒔いて水やって……あとは収穫の時に気をつけるくらいか」


    顔なじみになったのもあって多少歪んでたり傷ついてても普通に買ってくれる野菜と違って花は見た目が第一ですからね、そこは気を付けねばなりません。


    『やっぱりカブが早くて便利なんじゃ……』

    「だからそれだけは嫌なんだよ!!」


    相変わらずうるさいカブ妖精(仮名)はできる限り無視するとして、さて次に待つのは……


    「ウゥー……!」

    「ステラ…?」


    様子を見に行くと睨み合うステラと野犬。どうやら番犬として働くつもりのようですが、ステラの戦力評価はdice1d4=4 (4)

    1かよわきワンコ

    2普通の小型犬

    3それなりにやれるかも?

    4ガイアガンダム

  • 74二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 19:38:34

    ちょっとステラさん?

  • 75二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 19:47:07

    「グオォォォッ!!」
    「キャイン!?」

    咆哮一発で野犬が逃げていった、多分本能的に勝てないと悟ったんだろう。というか見てただけの俺すらめっちゃ怖かった、小型犬なのに何なのあの威圧感。

    「す、ステラー…?」
    「ワウッ♪」

    そして俺にはいつもの人懐っこいステラだった、変貌が激しすぎてやっぱり怖い。それでも野犬を追い払ってくれたのは事実だし……

    「ありがとな、助かったよ!」
    「ワンッ!」

    ほんと、こうしてると普通の犬に見えるんだけどなぁ……

    ──意外なほどに強かったステラに、ビビりつつも頼もしさも感じたシンだったとか。
    (でもやっぱりちょっと怖かったよステラ……)

  • 76二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 20:11:16

    犬でもステラはステラだったんだな…

  • 77二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:13:45

    「さ、さーて!今日もお仕事頑張るぞー!」


    無理して元気を出してる今日この頃、先日のステラにちょっとビビったままのシン・アスカである。本日は花を収穫して売りに出す日だが、果たしてその売れ行きはと言うと……


    大体持って行ったうちのdice1d60=45 (45) +50%くらいは売れたそうな(最大100)

  • 78二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:17:21

    めっちゃ売れてる!!!

  • 79二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:22:43

    見事95%売り切ったシン、花の販売も上手くいきましたが……


    「今回は上手くいったけど……売れ残った時が怖いなこれ、食べて処理とか出来ない上に保存もきかないから不良在庫どころか肥料にしかならない」


    花も食べられるって?腹に溜まらないなら食えないのと一緒なんだよとはシンの意見です。こうなると改めて果樹の植え替えによるオレンジ農園計画を進めようと考えました。


    「ほかの使い道があると売れ残っても気が楽だもんなー」


    元オレンジ農家への思いは振り切った、だって引きずってたら新しい儲け話を捨てる事になるし。

    ある意味シビアな、それでいて人間らしい結論に辿りついたシンはリーダーに頼んで果樹の植え替えに取り掛かります。その結果は……dice1d4=4 (4)

    1残念ながら根付かず、枯れてしまった

    2半分程度は上手くいったが、収穫には時間がかかりそう

    3およそdice1d5=5 (5) +5割が植樹に成功する

    4アスカオレンジ農園爆誕


    ※ここからダイスも多用すると思います、こっちの方が書きやすいので。そして画像はワンパターンになりがちなので貼るのやめます、手持ちが少ないので。

  • 80二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:23:46

    ダイスつおい

  • 81二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:24:21

    オレンジ農園が爆誕してて草ァ!

  • 82二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:32:38

    「はぇー、こんなに上手く行くもんなんやなぁ…」

    「俺だってびっくりですよ、土がよかったんですかね?」

    「そこは僕としても何とも言えへんけど、少なくともこれで生活は安定するんとちゃうか?」

    「ですね、果物は安定していい値段で売れますから」


    話している相手はオレンジの植え替えを手伝ってくれた市場の顔役、通称リーダー。本名もちゃんとあるらしいがみんなリーダーとしか呼ばないのでシンもそう呼んでいる。

    様子見に来ては大成功と確認し、驚きと同時に素直に喜んでくれた良い人である。利益とか少し分けるべきか相談したら「若い子が何言うとんねん!」と元気よく断られてしまった。

    かくして大成功となったアスカ牧場は一応まだ牧場である、まだオレンジ農園に改名はしていない。ともかく牧場の今後は


    dice1d4=4 (4)

    1ここでニワトリ飼育にも手を出してみよう

    2やっぱり牧場と言えば牛だよな!

    3そうだ、例の廃坑に籠って鉱石を掘ろう

    4畜産に手を出そうと思ったらステラの視線が何だか怖い……

  • 83二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:07:06

    「このままじゃ牧場を名乗れないよな……」

    前からほぼ農場だったがこのままでは完全に農場になる、そんな割とどうでもいい危機感によって新たに家畜を導入しようと考えたシンだったもののさて何にするべきか。

    『最初はニワトリがおすすめだね、次点でウシ。羊はちょっと勧めにくいかなぁ』
    「……アンタ、カブ以外も勧められたんだな」
    『カブは家畜じゃないからね』
    「相変わらず意味はわかんないけど……」

    カブ妖精の導きに従ってニワトリでも飼育してみようかと考えていたところ、聞こえてきたのは唸り声。ふとそちらに目をやると

    「ウゥゥゥゥ…ッ!!」
    「ステラ?あの、ステラー?」
    「ワウッ!バウワウッ!!」

    そこにはなんかめっちゃ怒ってる愛犬の姿が!何故だ、自分はただ牧場主としてニワトリの飼育をしようと思っただけで……って

    「まさか自分以外の生き物が飼われるのは嫌だって言いたいのか…?」

    段々と賢さ……賢さかこれ?とにかく意思をハッキリと表明するようになってきたステラだったが、ここまで嫌がるのなら無理して畜産に手を出す必要もない。幸いにして収入だけなら特に問題もないのだし。

    「わかったわかった、俺にはお前だけだから機嫌なおしてくれよ。なっ?」
    「クゥ〜ン♪」

    やっぱりこっちの言語理解してるんじゃないのかこの犬。そんな疑問を抱きつつも、変わらぬ日々はまだ続くようです。

  • 84二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:27:17

    「で、今じゃすっかりオレンジ農園になっちまったなぁ」
    「アォン♪」
    「なんだよー、二人だけがそんなに嬉しいか〜?」
    「ワンッ♪」
    「ったく……ありがとな、あの時ここに来てくれて。一人じゃないって大事だもんな」
    「ワフ?」
    「これは分かんないのかよ、相変わらずどこまで理解してるんだか」

    口ではどうでもいい話をしながら手はしっかりとオレンジを収穫中、野菜は減ったが収入は増えたし自分で食べる程度なら作る余裕もある。思ったより早く手に入った安定した暮らしと新たな家族、これでひとまずはこの物語も完成してしまうのだろうか?

    その通り、完成だ。シン・アスカは新たに平和な生活を手に入れた。共に暮らす家族を得た。安定した収入と善良な隣人たちを得た。
    ならばこれ以上を綴る必要はなく、悲しき運命の物語にたどり着くこともない。平和で終わり、めでたしめでたしというやつだ。

    「さて、そろそろまたキラにメシでも作ってやるかな!」

    たまにはさ、こんな世界でもいいじゃない?

  • 85二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:29:35

    ダイスがやたら強くて盤石の体制になってしまったので完結してしまいました、この先いっても曇るイベントしか待ってないからそれなら無視していいじゃないという誘惑にも負けました。だって平和に過ごすシンが書きたかっただけだもの!

  • 86二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:34:59

    そしてユウナがバカな政策をやってシンが面倒被るって思ってた

  • 87二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:38:16

    お忍びのカガリが食べに来るとか想像してました

  • 88二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:55:01

    SEED関連は荒れるスレも多いからもっとこういうのが増えてほしいなぁとは思いました

  • 89二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:09:02

    原作に則って金の杭で柵作らないと

  • 90二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:32:39

    番外編とか構想があれば是非見てみたい
    アスランとかルナと出会ったり…(どういう経緯かは考えづらいけど)

  • 91二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:35:40

    余ったオレンジでジュースとか加工食品を作る話とかもちょっと見てみたい

  • 92二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:37:23

    オレンジ農園で別作品の忠義が勝ったオレンジ君を思い出した

  • 93スレ主25/06/05(木) 23:45:09

    レスがいっぱいで嬉しい、嬉しい…!


    >>86

    そういうのは今回だと周囲全員が面倒被る形になりますからねぇ、周りがほとんど一般市民の皆さまなので


    >>87

    アスハに対する蟠りがどうなるか不明なのでそこまでフランクな仲になるのは難しかったかなーとは思います


    >>88

    同感です


    >>89

    ここではステラ(ガイアガンダム)がいるので畑が荒らされる心配はなくなりました、何故こんなに強くなったんだ


    >>90

    とりあえずマリューさんが蹴りでイノシシを倒すのと虎さんからのコーヒーを眠れなくなるからと断るのとミストさん(スパロボに非ず)みたいな少女が訪ねてくる話は事前ネタ帳にあったみたいです


    >>91

    そこは私の知識不足ですね……牧物みたく○○メーカー出しちゃえば解決するかも?


    >>92

    話が続いてダイスが暴れてたら出現してたかもしれません、既にアイドル(農家(現場作業員))のリーダーとか生えてましたし

  • 94二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:50:18

    シンステENDやったね

  • 95二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 02:06:01

    花がよく売れる時点でみんな気持ちに余裕があるんだなって思った
    二人の未来に幸あれ

  • 96二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 02:38:24

    >>94

    ここのステラは犬だぞ!

  • 97二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 08:04:27

    リーダーやっぱあのリーダーだったかー

  • 98二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 08:12:01

    >>96

    犬耳ステラに変身する可能性を信じろ

    あり得ないと思っても「それでも」と言い続けるんだ

  • 99二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 09:50:31

    いや自分スローライフに女はいらない派なんだ

  • 100二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 12:29:00

    番外編で小ネタみたいなの書いてもいいのよ

  • 101二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:05:18

    別ルートとかも気になるからまた何か思いついたら書いてくれ

  • 102二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 22:52:41

    おもしろかったー
    こういう平和なのもよいものですね

  • 103二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 22:55:39

    三人娘とか生き残ってたらちょうどヒロインやれたんだろうなぁ…

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