- 1二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 15:46:51
シャニPは、母親を一人で看取った。
長い入院生活の末に亡くなったその日、彼は病室の外で静かに目を閉じたまま、誰にも言葉をかけずに帰路についた。
「──何もしてやれなかったな」
駅の階段を降りながら、誰にも聞こえないようにつぶやいた。
その様子を、少し離れた歩道橋の上から見ていたのが、にちかだった。
283プロの事務所にやってきたばかりの新人。練習生として日々怒られながらも、「ぜっっったいアイドルになります!」と声だけは大きかった少女である。
その日を境に、シャニPの机の上に、なぜかおにぎりやら菓子パンやら、質素だけど温かい食べ物が置かれるようになった。
誰が置いていったのか、最初は分からなかった。事務員のはづきに聞いても「私じゃないですよ~」と笑って首を振るだけ。
ある日、シャニPは遅くまで資料の整理をしていた。ふと気配を感じて入り口を見ると、そこに立っていたのはにちかだった。
彼女は、気まずそうにうつむいて言った。
「……私です、おにぎりとか、置いてたの。勝手にやっちゃって、すみません」
彼は黙っていた。
その沈黙が不安だったのか、にちかは慌てて付け加えた。
「──プロデューサー、なんだかすごく疲れてたから。あの時、病院から出てきたの、見ちゃってて……。でも、どうしたらいいか分かんなくて」
シャニPは、小さく息をついた。彼女の目は真っ直ぐで、けれどどこか子どもじみていて、痛々しいほどに一途だった。
「ありがとう。助かってたよ」
その一言で、にちかの顔がぱあっと明るくなった。 - 2二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 15:56:56
にちか、お前だったのか
- 3二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 16:06:03
ルカちゃんのリップ盗んで撃たれるにちか
- 4二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 16:25:30
ちょっとリップと相棒とお母さんのステップ奪っただけなのに血も涙もねえあのメンヘラナポリタン
- 5二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 16:53:21
それだけ奪ってたら撃たれるだけで済むのは温情処置では?