- 1二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:38:08
- 2二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:39:19
このレスは削除されています
- 3二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:39:54
ままならないね
- 4二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:39:57
担当チェック。広は学Pのdice1d2=1 (1)
1.担当
2.担当じゃない
- 5二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:44:15
学P「篠澤さんが記憶喪失…?それって本当なんですか?」
医者「落ち着いてくださいプロデューサーさん」
学P「…そうですね。俺が騒いだところで彼女の記憶が戻るわけではない。続けてください」
医者「では、まず基本的な記憶は消えていません。生活に支障はなく、社会復帰も時期に可能になるでしょう。ただ…dice1d2=2 (2) 」
1.自分の記憶だけ忘れています
2.あなたに関する記憶だけ忘れています
3.アイドル活動の記憶だけ忘れています
- 6二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:45:48
あまりにもままならないね
- 7二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:48:21
それは辛い。これって親愛度20とかのアイドルが軌道に乗り始めた辺りだったらどうなっちゃうんだ?
Pくんちゃんと冷たい目出来る? - 8二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:51:03
医者「今の篠澤さんにとって、あなたは赤の他人です。記憶も、戻る保証はできません」
学P「…嘘だろ。篠澤さんが…俺のことを、俺だけを?忘れている?そんな…」
医者「今、彼女は病室でお見舞いに来られた友人たちと話していますが…あなたのことを話題に出しても、篠澤さんは何も覚えていませんでした」
学P「…なにか、手はないですか?」
医者「記憶喪失で失くした記憶を取り戻すことはあります。時間が解決する場合もあれば、何かが思い出す切っ掛けになることもあります」
学P「…彼女に会うことはできますか?」
医者「彼女に確認をとって、許可が出れば面会は可能です。もちろん、まだ不安定な状態ですから許可が出なければ会うことはできませんが…」
広は学Pにdice1d2=2 (2)
1.会う
2.会わない
- 9二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:52:30
医者「…残念ですが、彼女はまだあなたに会う気はないようです。また日を改めて頂けますか」
学P「…分かりました」
こうして学Pは一度自身の寮に帰宅した。 - 10二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:55:47
〜病室〜
佑芽「広"ち"ゃ"あ"あ"あ"あ"ん"!!!!よ"か"っ"た"あ"あ"あ"あ"!!!!」
広「う、佑芽…苦しい、よ…」
千奈「でも本当によかったですわ。篠澤さんがdice1d3=2 (2) と聞いたときは心臓が止まるかと思いましたのよ?」
1.階段から転がり落ちた
2.車に跳ねられた
3.ストーカーに刺された
- 11二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:57:54
広「うん、私もタヒぬかと思った。生きてるのは奇跡」
千奈「篠澤さんが骨折で済んだのはdice1d2=1 (1) ですわ!ちゃんと気をつけてくださいませ!」
1.運がよかっただけ
2.プロデューサーさんが咄嗟に突き飛ばしたから
- 12二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:01:41
広「うっ…ごめん、ね。心配かけちゃって…」
佑芽「広ちゃんは悪くないよ。居眠り運転の車が突っ込んで来たんでしょ?その運転手が悪いに決まってるよ!」
広「うーん、実は事故のときの記憶が曖昧で…そもそも私はなんであそこにいたんだっけ?」
千奈「dice1d3=2 (2) 」
1.確か、一人で内緒の用事があると言っていましたよ?
2.プロデューサーさんとデートの約束があると言っていましたよ?
3.アイドルのお仕事の帰り道だとお聞きしましたわ
- 13二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:04:30
広「…プロデューサー、って誰?」
佑芽「ひ、広ちゃん冗談キツいよ…?もう、事故のときに頭を強くうっちゃったんじゃないの?」
広「佑芽も千奈も、そのプロデューサーって人のこと知ってるの?私、その人とデートするような関係だったの?」
佑芽「ひ、広ちゃん…?」
千奈「もしかして、篠澤さん…記憶喪失なのでは…」
佑芽「え"え"え"え"!?記憶喪失!?」
千奈「とりあえず、お医者様を呼んでこなくては!」 - 14二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:09:33
〜数時間後〜
広「つまり、私はそのプロデューサーって人の記憶だけ忘れちゃったってこと?」
千奈「はい、それで…先程お医者様からプロデューサーさんが篠澤さんに会いたがっていると…」
広「…今は、いいかな」
佑芽「な、なんで!?会ってあげないの!?」
広が学Pに会わない理由dice1d3=2 (2)
1.記憶がないので知らない人と会うのに抵抗がある
2.記憶を失くす前にデートをしていたので、恋人だと思い、今の自分を見られたくない
3.実は学Pのことを覚えているが、気を引くために忘れているフリをしている
- 15二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:09:59
広と学Pはdice1d2=1 (1)
1.付き合っている
2.付き合っていない
- 16二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:11:02
うわあ…つらい…
- 17二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:12:15
ままな…ままなら…
- 18二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:12:32
恋人だと思いじゃなくて恋人でしたね
- 19二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:16:09
広「だって、記憶を失くす前の私はその、プロデューサーって人と、デート…してたんだよね?それって、私たち…付き合ってたの?」
千奈「えぇ、篠澤さんはよくプロデューサーさんの惚気話をされていましたから…」
佑芽「広ちゃんとプロデューサーさん、ずーっとイチャイチャしてたもんね!」
広「…こわい」
千奈「し、篠澤さん!?大丈夫ですの?」
広「もし、大好きな人に忘れられたら、私は耐えられないと思う。でも私はそれを、私の大切な人にしてしまってる…もしかしたら、私は捨てられちゃうかもしれない…それが、こわい」
千奈「篠澤さん…」
佑芽「…でも広ちゃんは、プロデューサーさんのことをなにも覚えてないんでしょ?」
千奈「花海さん…!」
佑芽「だったら、ちゃんと会わなきゃダメだよ。会って、話して、また二人で時間を積み重ねてくの。それでプロデューサーさんのことをまた知っていけばいいんだよ!そしたら、きっとプロデューサーさんのことも分かるし、プロデューサーさんも広ちゃんのこと、分かってくれるよ!」
広「佑芽…私はdice1d2=1 (1) 」
1.分かった。今度、ちゃんと会って話す。
2.もう少し、考えさせて欲しい。
- 20二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:19:58
〜後日、初星学園〜
今週から篠澤さんが初星学園に復帰する。
結局、俺は事故から数日、彼女に会えていない。
学P「…篠澤さん」
俺が訪れたのはdice1d3=1 (1)
1.プロデューサー室
2.保健室
3.1年3組
- 21二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:23:25
どうやら篠澤さんが俺に会いたいらしい。
学園側は篠澤さんの記憶喪失を把握しており、俺と篠澤さんが再びプロデューサーとアイドルとしての関係を築けるように協力してくれるそうだ。
その第一歩が、彼女の願いで俺を放課後、プロデューサー室に呼ぶこと。
学P「…失礼します」
広「…もしかして、あなたがプロデューサー?」
学P「篠澤さん… dice1d2=2 (2) 」
1.はい。俺は、あなたのプロデューサーです
2.再開の喜びで泣いてしまう
- 22二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:25:32
広「プロデューサー…?なんで泣いてる、の?」
学P「す、すみません…お、俺が、事故のとき、あなたと一緒にいたのに…守ってあげられなくて…」
広「佑芽と千奈から聞いた。私たち、デートしてたんだって。ラブラブだったって」
学P「…あの日はdice1d3=3 (3) で、それで…」
1.付き合って一年の記念日
2.俺の誕生日
3.ライブ成功のご褒美
- 23二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:30:22
広「デート、してたんだ。ライブのご褒美がデート?」
学Pは涙をスーツの袖で乱暴に拭うと、広の前に立ち上がって向き合う。
学P「俺たちは恋人である前に、プロデューサーと担当アイドルですから…線引きはしてました」
広「そうなんだ…ねぇ、プロデューサー。今から、デートの続き、しよ?」
学P「篠澤さん…?」
広「佑芽にね、もう一度プロデューサーのことを知るべきだって、もし記憶が戻らなくても…また二人で一緒に時間を積み重ねていけばいいって、だからまずは、デートのやり直し、しよう?」
学P「…篠澤さんが、そう望むのであれば…」
広「ふふっ、決まり。じゃあdice1d3=2 (2) 」
1.二人の思い出の場所を巡ろう
2.初星学園を案内して欲しい
3.事故があった場所に行こう
- 24二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:32:59
こうして俺は篠澤さんと学内を一緒に歩いた。
教室、職員室、レッスン室、放送室、食堂、トイレ、シャワー室、プール、寮…色んなところを巡った。
医者から俺以外の記憶が失われていないことは聞いていた。学園の案内を俺に頼んだのは、篠澤さんなりの気遣いなのだと思う。
あの事故以来、久々の二人で過ごす時間だった。
最後に訪れたのはdice1d3=2 (2)
1.屋上
2.保健室
3.プロデューサーの部屋
- 25二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:33:53
初まりの場所
- 26二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:35:48
お試し契約の、場所
- 27二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:36:06
学P「最後はここです」
広「保健室、だね。よくお世話になってる」
学P「はい。そして…俺たちが初めて出会ったのもここでした」
広「…そうなんだ」
学P「厳密には廊下で倒れていたあなたを保健室まで運んだのが初めての出会いですが、直接話したのはここが初めてでした」
広「ふふっ、そうなんだ…」
なんでこの人は今笑ったんだろうか。
思えば初めて出会ったときから、俺は彼女に振り回されてばかりで、ずっと彼女が何を考えて、何をするのかを考え続けていた。
それは、アイドルとしての活動が軌道に乗ってからも、NIAで優勝してからも、恋人になってからも変わらない。俺には、彼女と積み重ねた時間と記憶がある。 - 28二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:38:09
でも、彼女にはそれがないんだ。
きっと今も俺の事を思い出そうとして、悩んだ末に俺と会ってこうして一緒にいてくれている。
学P「しの…いえ、広さん」
広「プロデューサー?どうしたの?」
学P「広さん、dice1d2=1 (1) 」
1.あなたをプロデュースさせてください
2.俺と付き合ってください
- 29二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:43:08
好き
- 30二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:45:09
広「…プロデューサー?」
学P「気づいたんです。無理に記憶を取り戻す必要はない。もちろん、戻るに越したことはないですが…」
広「…」
学P「でも、思ったんです。俺のことを忘れている今のあなたも篠澤広なんだと。佑芽さんが言っていたように、今から再出発して…これから二人で時間を積み重ねて、新しい"ままならない"を共に経験して、乗り越えていけばいいと」
広「だから、プロデュース契約?」
学P「はい。もちろん嫌なら断って頂いても…」
広「…いい、よ」
学P「…!?ホントですか!?」
広「プ、プロデューサー…!落ち着いて!顔近い…」
学P「あぁ、す、すいません…嬉しくて」
広「…プロデューサーが事故の話をしたとき、私を守れなかったって泣いてくれた。プロデューサーが演技のプロじゃなかったら、あれは私のことを凄く大切に考えてくれてて、だから罪悪感を感じてた…違う?」
学P「…はい」
広「プロデューサーが私を大切に思ってくれていることは伝わった。今日も一日、ずっと学園を案内しながら色んな話をしてくれた…凄く、嬉しかった」 - 31二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:54:51
広「ありがとう、プロデューサー」
学P「俺は、そんな大したことは…」
担当アイドルが、恋人が目の前で事故にあった。
一瞬の出来事で…今思い出してもトラウマではきそうになる。血を流して倒れる広さん、ザワつく人々、スマホのカメラで撮影を始める人、救急車のサイレン…色んな情報がごちゃ混ぜで気分が悪くなる。
でも最も憎んだのは居眠り運転のドライバーと、同じぐらい、彼女を守れなかった自分の不甲斐なさだった。
学P「…今の俺は、初めてあなたと出会った時の俺じゃありません」
広「…うん」
学P「初めて出会ったとき、俺はあなたにアイドルとして一切期待していませんでした」
広「…そういう感じなんだ?悪くない、ね…」
いつもの何故か喜んでいる表情をみて、今は少し安心するが話を続ける。
学P「プロデュース契約もあなたから持ちかけられたものだったし、あの頃の俺と、今の俺では、あなたに向けている感情が違いすぎる」
今だって、俺はあなたに嫌われて、あなたに拒絶されて、あなたを失うことを、こんなに恐れている。
恐怖、独占欲、嫉妬、罪悪感、焦燥感、色んな悪い感情が闇鍋みたいになっていて…それでも
学P「それでも、広さんは…俺を選んでくれるんですか?」
広「…うん。あとの細かいことは、二人で時間をかけて決めていけばいい。そう、でしょ?」 - 32二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:55:03
そう、笑いかける広をみて学Pは再び涙を流した。
広は泣きじゃくる学Pをそっと抱き締める。不思議と不快感はなく、むしろ心の何かの空白が、少し暖かいなにかで満たされていくような安心感があった。
夕日の差し込む保健室で、学Pは日が沈むまで広の胸で涙を流し続けた。 - 33二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:56:06
最終的に広の記憶はdice1d2=1 (1)
1.戻った
2.戻らなかった
- 34二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:56:54
ハピエンでよかったよかった
- 35二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:58:26
〜後日談〜
それからdice1d10=5 (5) 年後、広の記憶が戻った。
- 36二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:58:27
よ、良かった…!!!
末永く幸せに過ごして、ね!! - 37二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:58:59
広はこの5年間の記憶をdice1d2=2 (2)
1.覚えている
2.覚えていない
- 38二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 23:59:41
ん!? 記憶喪失広と過ごした時間の方が長いのでは
実質記憶喪失か?? - 39二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:00:08
なぜ記憶が戻ったのかdice1d3=1 (1)
1.頭を打った衝撃で戻った
2.過去の記憶に関する物を目撃した
3.朝起きたら自然と記憶が蘇った
- 40二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:05:08
体調とかは大丈夫かな?
- 41二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:05:50
広「プロデューサー?」
学P「おはようございます。昨日はちゃんと寝れましたか?」
広「なんというか、寝たという実感が湧かない…混乱してる」
学P「…大丈夫ですか?今日は映画を観に行く予定ですが、しんどいならまた後日に…」
広「プロデューサー、なんで私とプロデューサーが同じ家に住んでるの?」
学P「…は?」
広の記憶が戻った。
だが、記憶を失くしてから今までの5年間の記憶は失っていた。広の記憶は5年前の、あの事故の日で止まっていた。
広「つまり…私は車に跳ねられた衝撃で、プロデューサーの記憶を失くしてた、ってこと?」
学P「…はい。それから二人で一から関係を築き直してdice1d2=1 (1) 」
1.初星学園を卒業して同棲を始めました
2.トップアイドルになって、引退後同棲を始めました
- 42二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:08:46
広「なるほど。ちなみに、私はトップアイドルになれた?」
学P「まだです。アイドル界の頂点には、そう易易とは届きせんよ」
広「そっか。ままならない、ね」
広は、俺のことを思い出した。
だが俺と積み重ねたこの5年の記憶を代わりに失くした。俺は昨日の彼女との会話を思い出す。 - 43二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:09:21
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:13:24
〜昨夜〜
広「プロデューサー、まだ仕事してるの?」
学P「もう少しだけ…これだけ終わらせたら寝ますので」
広「いつも家に仕事のことは持ち込まないって約束、忘れちゃった?」
学P「す、すみません。ですが…明日映画に行くためにはこれだけでも…」
広「…プロデューサーが私のために無理してくれるのは嬉しいけど、心配」
学P「広…」
広「プロデューサー、5年前に事故の話をしてくれたとき…プロデューサーは自分が代わりに…って、言ってくれたけど、私はそうは思わない」
広「もっと、自分を大事にしてほしい。ね?」
学P「…ありがとうございます」
広「それに、夜更かしは美容の天敵。プロデューサーが寝るのが遅くなると私も寝るのが遅くなる」
学P「先に寝ていて下さって構いませんよ」
広「私が構う…最近、あんまり相手してくれない」
学P「…明日は完全休養日ですから、また明日…」
広「…本当?約束、だよ?」 - 45二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:17:07
俺の中では記憶失くす前も、失くした5年間も両方篠澤広で、でも二人は同じじゃない。
消えてしまった。昨日までの彼女は、もういない。
こうなる可能性を考えなかったわけじゃない。
5年前のあの日から、色々調べたし、記憶が戻ることをずっと二人とも望んでいたのは事実だ。だが…
学P「お別れを言うことも、できないのか…」
広「プロデューサー…」
昨夜の彼女との約束が頭をよぎる。
もっと相手をしてあげれば、映画に行く予定が一日早ければ、仕事を後回しにいていれば…
学P「また、俺は後悔を…いや…広さん、予定変更です。まずは病院へいって検査を受けましょう」
こうして二人は病院に向かった。 - 46二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:22:17
〜病院〜
千奈「またしても篠澤さんが病院にいると聞いたときは、心臓が止まるかと思いましたわ!」
佑芽「でもよかった!記憶が戻ったんだね!」
広「そうみたい…」
佑芽「みたいって…?」
広「うん。どうやら私には、ここ5年の記憶を失くしてる間の記憶がないみたい」
千奈「えええええええええええええ!?」
佑芽「そ、それ、前より大変じゃない…?」 - 47二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:22:30
広「気づいたら初星学園を卒業してるし、私とプロデューサーは付き合ってはいたけど、同棲を始めてたし、既にキスもハグも経験済みだった…ままならないね」
佑芽「自分に自分とプロデューサーさんの初めてを盗られて…」
千奈「まさか、興奮してますの…?」
広「ふふっ…」
千奈「ところで、プロデューサーさんはどちらに?」
広「…少し、一人にしてほしいって」
千奈「きっと、プロデューサーさんは…また篠澤さんに忘れられてしまったのがショックだったんですわ」
佑芽「広ちゃんが記憶を取り戻したことは嬉しいけど、5年間の記憶がないんだもんね…」
広「…プロデューサー…」 - 48二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:27:01
広「プロデューサー」
学P「広さん…?」
広「無理に隠さなくていい、よ。目の下腫れてる」
学P「これ、は…」
広「大丈夫。私はプロデューサーのこと、よく知ってるつもり。プロデューサーは私が知らない5年間の私のこと、凄く大切にしてくれてたんだね」
学P「…あなたが俺のことを忘れてしまったと聞いた時、俺は…あなたが生きていたことへの安堵よりも、あなたが俺の元から去ってしまうことへの恐怖の方が勝ってしまったんです」
広「…プロデューサーは、私のこと好き過ぎ、だね」
学P「記憶を失くした広さんは、俺に歩み寄って、一緒にまた時間を…新しい思い出を、積み重ねていけばいいと、そう言ってくれたんです」
広「なんか、ロマンチックだね」
学P「俺の弱い部分も、頼りない一面も、気弱なところも、暖かく受け入れてくれて…それは記憶を失くす前のあなたと同じで…」
広「…そっか」 - 49二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:31:58
広「プロデューサー、私ね。実は怒ってる」
学P「…と、言いますと?」
広「私の記憶が残らない間にハグも、キスも、えっちも…全部初めてを盗られてた」
学P「こんな人目のあるところで爆弾発言はやめてください!…何が言いたいんですか?」
広「プロデューサーは、私と5年間の篠澤広は別人のように感じてる。私もそうだと思う」
学P「…」
広「でも、あの篠澤広はもう帰ってこない。だからという訳じゃないけど…ちゃんと、私を、今の私を見て欲しい」
学P「広…さん」
広「プロデューサー…」
dice1d2=2 (2)
1.キスをする
2.広が学Pを抱き締める
- 50二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:35:44
学P「…不思議な気分です」
広「なにが?」
学P「あなたにこうして抱き締めてもらうのは、なんだか…久しぶりのような気がします」
広「私にとっては5年ぶり。お揃い、だね」
学P「…すいません、少し泣きます。泣き終わったら、ちゃんと向き合うので…」
広「うん、どうぞ」
学P「…うっ、広…なんで、なんで…別れも言えずに、そのまま…」
広「よしよし…」
病院の中庭、日光が照らすベンチの上で篠澤広が学Pを抱き締めて、あやす姿はしばらくご近所で噂になった。 - 51二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:40:24
俺が積み重ねた後悔は消えない。
5年前も、今も、人生で起きてしまったことは覆せないし、修正できない。
俺は今も5年前の事故で、広さんを庇えばよかったと後悔しているし、広に別れを告げる…いや、もっと彼女の要望に応えてあげるべきだったと…後悔している。
人生は、時間は巻戻らない。
だから過去じゃなくて、今に目を向けることにした。
未来で後悔しないように、今できることを…
広「プロデューサー、カギ閉めた?」
学P「あっ…というか、カギ自体家の中だ…」
広「…プロデューサー、もしかして緊張してる?」
学P「そりゃ…だってdice1d3=1 (1) 」
1.今日は結婚式だし
2.親御さんに挨拶しにいくんだし
3.親に奥さんを紹介しにいくんだし
- 52二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:44:01
広「プロデューサーのそういう顔、いいね…」
学P「なんだか緊張するのがバカバカしくなってきたよ…」
広「…いつもの調子に戻った、ね」
学P「というか、そろそろ行かないと本気で寝坊になるから鍵とって来るから先に車の中に…」
広「プロデューサー」
学P「はい?」
広「…これからも、末永くよろしく、ね」
そういって笑う彼女の笑顔を、これから守っていけるように。二人で幸せを、より長く感じられるように…
学P「…その言葉は、式までとっておいて下さい」
終わり。 - 53二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:49:16
ありがとう
- 54二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:49:48
それしか言葉が見つからない…
- 55二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:50:13
広×Pは末永く幸せになってくれ…
- 56二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:52:00
良いもんが見れた
- 57二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:54:03
そうか。5年間の記憶は戻らないか。しかし…それでも生きていくしかない。ままならなくて理不尽で、巻き戻す事も取り消す事も出来ない現実の中で懸命に歩むしかない。
2人の行く末が幸せに満ちていますように - 58二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 02:53:29
スレ主です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
広担当なので、ずっと広でダイスやりたかったのですが今回のお題で引くとは。当初は記憶喪失になったPを自分が嫁だとアイドルたちが取り合うバカスレになる予定だったんですが…
自分の中でも満足いくものが書けたので、また別スレを立てる機会があればお付き合い頂ければ幸いです。