- 1二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:51:53
- 2二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 22:52:58
イラストでもSSでもいいぞ
- 3125/06/05(木) 23:23:16
「ふんふ~ん♪ 今日もレッスン頑張るぞ~!」
鼻歌交じりに廊下を歩いて、あたしとプロデューサーさんの事務所に早歩きで向かう。
プロデューサーさんのおかげでN.I.A.で優勝することもできて絶好調のあたしは、これまで以上にレッスンが楽しくて仕方がなかった。
プロデューサーさんとお姉ちゃんに怒られちゃうから実際にはできないけど、休みなしで一日中だってできちゃうほどだ。
事務所が近づいて来るにつれてプロデューサーさんのにおいが漂ってきて、あたしは胸の高鳴りを感じる。大好きで落ち着くこのにおいのおかげで、あたしは今日も頑張れる。
「……ん?」
事務所の扉の前で、あたしは立ち止まった。中から声が聞こえる。すごく小さな声だけど、間違えようもない。あたしの大好きな人の声だ。
けれど、今日はなんだかいつもと少し様子が違った。なんだろう、元気がないような……?
「ダメだ、しっかり睡眠時間は確保しているのに、頭が働かない。このままでは佑芽さんのプロデュースにも支障が出てしまう」
――え?
聞こえてきた言葉に、あたしの心臓がドクンと跳ねる。
プロデューサーさんが、疲れている……?
驚いたのはそれが理由じゃない。少し考えたらわかるはずの簡単なことに気付けなかった自分。自分の事ばかりで、好きな人の事を気にしていなかった自分。それに驚いたんだ。
……何かしてあげられること、ないかな。
なんか導入はこんな感じ
- 4125/06/06(金) 00:12:16
「ってことがあったんだ」
「まあ、それはおいたわしいですわね」
「ん、心配」
次の日、あたしは友達の千奈ちゃんと広ちゃんに昨日のことを相談した。千奈ちゃんも広ちゃんもとっても可愛くて優しくて、二人のプロデューサーってわけでもないのに、親身になって話を聞いてくれた。
「それで、なにかプロデューサーさんのためにできることがないかなーって思ってるんだ」
「そうですわね……定番なのはやはりお紅茶でしょうか。眠る前のハーブティーは安眠作用があるからと、わたくしもよく香名江に淹れてもらってますわ」
「紅茶か~」
千奈ちゃんの案は確かに良さそうだ。でも、あたしは紅茶なんて詳しくないし、代わりにお姉ちゃんのSSD……はちょっと違うかな。
「マッサーj……いや、なんでもない」
広ちゃんが言いかけてやめてしまった。何を言おうとしたのかな?
(篠澤さん、そんなトドメを刺すようなこと、言ってはいけませんわ)
(うん、そうだった。佑芽のマッサージは、けが人が出る)
なんだか目と目で会話をしている二人をよそに、あたしは腕を組んで考えた。
飲み物はともかく、リラックスかあ。どんなことをしたらプロデューサーさんはリラックスできるのかな。
「……あ」
広ちゃんが不意に声を上げた。見ると、何か思いついたようにスマホを操作した広ちゃんが、その画面をあたしたちに見せてきた。
「「えーすえむあーる?」」
見覚えのない単語に、あたしと千奈ちゃんは首をかしげる。広ちゃんは自慢げに再生ボタンをタップして、「きいてみて」。
広ちゃんのスマホに、あたしと千奈ちゃんは耳を近づける。聞こえてきたのは、女の子が優しい声で褒めたり、励ましたりしてくれる音声。なんだか、ちょっとドキドキしてくるような……。
「これがASMR。安眠効果もあるし、精神的リラクゼーションも期待できる。これを、佑芽のプロデューサーにやってあげたら、いいかも、ね」
「な、なるほど。やってみる!」
なんだか恥ずかしい気もするけど、プロデューサーさんのために、あたし頑張るよ!
力尽きた寝る - 5二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:14:11
佑芽が学Pにやるなら、まず例の痛いけどめっちゃ効くマッサージをだな…