- 1二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 13:05:02
シロップ村に響き渡る、”非日常”の訪れを知らせる日常の声。またいつもの悪ガキ三人の仕業か、小さいながらも島中に響く叫び声にやれやれと肩をすくめる。ある村人は無造作に先程まで読んでいた新聞紙を丸め、またある人は今日こそとっちめてやるとニヤニヤしながら傘を手に取る。その中には使って良いキッチン用品を奥さんに問いかけ、無造作に麺棒を投げつけられたものまでいた。
「今日という今日は許さねぇぞ!」「子供が真似しだしたらどうするのさ!!」「今すぐぶっ飛ばして―――――??」
しかし、示し合わせたかのように一斉に玄関から飛び出した村の男衆は直ちに首をかしげることになる。そこにいるはずの人物が、揃いも揃って一人もいないのだ。
「た、タマネギ共はどこに?」「おい、あれ……」
一人が指さした先には、ハンドボールほどの巻き貝が不自然に転がっていた。
「このあたりじゃ見たこともない貝だ」
訪れる困惑、現在集団内に満ちているのは『先程の声は果たして本当に三人の声だったのか』という疑念。
「まさか、本当に………?」「へ、へへへへへぇ?」
「―――大変だァァァ!!」
「に、にんじん!?」「てめぇこの貝殻どこから拾ってきやがった、いたずらじゃ済まねえぞ!!」
「はぁ!? 知らねぇよ、とにかく急いでるんだ今! 見たこと無い船が止まってるんだよ!!」
あってほしくなかった、今まで生きてきた中で一度も起こらなかった緊急事態にざわつく一同。
「船はもぬけの殻だ、タマネギとピーマンは先にお嬢様に知らせに行った!!」
「そ、そんな―――」
「慌てないでください!」
溢れ出す絶望に打ちひしがれる人々に刺さった一喝。
「か、カヤお嬢様!」「無事だったかにんじん!」
「その貝、覚えがあります。昔この島に来た行商人が見せてくれた、空から落ちて来たという不思議な貝、音貝(トーンダイアル)」
恐る恐る音貝を拾い上げたカヤを見て、再びどよめく村人たち。危険だという静止を聞かず、再生ボタンを押そうと指を伸ばし、触れたかと思ったその時―――――
「海賊が来たぞォ―――っ!!!」
音貝からではない叫び。一同は思わず発生源に振り向くと―――
「あーーー良いことをした! このたいくつな村に、おれという刺激が帰ってきたんだからな!!」
「―――――おかえりなさい、嘘つきさん……っ」
みたいなスレはありますか? - 2二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 14:35:07
…ほぉ、続けてくれるかい?
- 3二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 16:23:58
期待を込めて保守
- 4二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 16:36:15
保守
- 5二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 18:01:04
ここにあるじゃん
- 6二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:13:02
保守
- 7二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:45:11
保
- 8二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 22:09:06
言い出しっぺの法則をご存知かしら?
- 9二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 23:57:08
ウソップさんのSSが読めると聞いて
- 10二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 02:37:59
保守
こういうのを待ってたんだ俺は - 11二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 06:27:48
続きは?
- 12二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 06:31:51