- 1二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:12:04
- 2二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:12:51
セリフの中で矛盾を生むな
- 3二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:13:01
やってんじゃねーか
- 4二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:13:16
全くやってないのにすぐやめた…?
妙だな… - 5二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:23:26
これ以上は1がかわいそうだ。もとの話題に戻すぞ!!
- 6二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:24:39
元の話題…矛盾についてか?
- 7二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:24:58
ウマ娘の暴走行為って質悪そう(小並感
- 8二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:32:17
「峠では、学園に所属してないウマ娘たちが夜な夜なレースをしているそうよ。私も夜走ってたときにたまたま混ざっちゃったことがあったんだけど、ターフやダートのコースとは比べものにならないくらい鋭いコーナーや、急坂を駆け抜けるのはとても気持ちよかったのだけれど、トレーナーさんに、足への負担が激しいからダメだって言われちゃった……」
- 9二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:38:37
「全くやったことがないから詳しくは知らないのだけれど、峠を攻める走り屋ウマ娘は小柄で脚が高回転な走法が正義で、直線1200mで白黒つけるウマ娘は大柄でストライドが長い走法こそ正しいとしているみたいね。どちらもちょっと戦ったらすぐに勝っちゃったからそれ以来やっていないんだけど、そういう価値観の違いが微妙に対立を生んでいるそうよ、エアグルーヴ。」
- 10二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:43:40
4足ドリフト!?
- 11二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:45:16
エや下の回数がまた増える
- 12二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:49:10
考えてみればこれ走り屋のウマ娘からすればプロのレーサーが突如として乱入してきたみたいな気持ちなのでは……
- 13二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 19:52:24
- 14二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 20:12:23
- 15二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 20:24:10
モブ娘視点のスズカさん滅茶苦茶怖いんだろうな……
- 16二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 20:26:15
突如乱入して終始ハナを駆け抜けたかと思ったら勝手にトリップしてる……
- 17二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 21:58:19
ひとつ質問をしよう。
蹄鉄を履いたウマ娘の脚力で、アスファルトの地面を思いきり蹴飛ばしたらどうなる? ──答えは簡単、道に穴ボコが出来る。牛や羊を盗むエイリアンだってもう少しうまくやるだろうさ。もしくは出来損ないのヘンゼルとグレーテル。まあ、下手に例えるのはやめておこう。要するに、「アシ」がついちまうってこと。文字通りな。
だからあたしらは、蹄鉄の代わりにゴムを履いてる。「スキッド」とか「ブッシュ」とか呼ばれるヤツだ。でもあたしは、「グリップ」ってシンプルな呼び方が気に入ってる。ここで一番速いあたしが言うんだから、みんなもそう呼ぶべきだろう? あの個性的な連中が、あたしの言うことなんか聞くわけないけどね。
「一撃疾走」は、ウマ娘のための非公式のレースだ。アスファルトの直線1200m。毎週金曜夜10時開催。午前0時閉幕。シンデレラみたいなもんかもな。この時間帯を除いて、「一撃疾走」は開かれない。だから普段は存在しない。存在するかのように語ることも許されない。
このレースには、主に三種類のウマ娘が参加する。まず才能のないヤツ。次に、才能がないこともないけど、トレセンに通うほどでもないヤツ。最後は、才能があるけど、事情もあってトレセンには通えないヤツ。そんなところだ。ちなみに、あたしは2番目のウマ娘になる。だったらなんで一番速いかって、そりゃあ走り続けたからさ。走るのが好きだったんだよ。何よりね。
このレースのファンには、色んなヤツがいる。その中でも特に紹介しておきたいのは、はっきりは言わないけど、紺色の制服を着たあの人たちだ。ほら、わかるだろ? おっかない警棒をぶら下げて、パンダみたいな色合いの車に乗って、夜な夜なド派手なビートで赤いランプを振り回す──あの人たちさ。だからこそ、あたしらは走っていられる。あの人達も、金曜の夜以外はレースがないみたいに振る舞う。そんな感じ。 - 18二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 21:58:46
なんでそんなことをするのかって、そりゃあさっき言った通りさ。あたしらはさ、「走りたい」んだよ。でも、本当の意味で思いっきり走れる場所なんて、そこら中に転がってるもんなのかな? あんたがヒト耳でもウマ耳でもかまわないけどさ、最後に全力で走ったの、いったいいつになる? ──ひょっとしたら、その記憶はうんと小さい子供の頃まで遡るんじゃないかな。それと一緒だよ。たぶんね。大人になればなるほどに、あたしらが走る機会は奪われていく。場所もないし、本気で走ってたらさ、──あのイヤな目を向けてくる連中が、どこにだっているもんだろ?
さあ、今夜も開幕だ。
バイト上がりの学生も、残業終わりのサラリーマンも、門限破りのトレセン生も──走りたいヤツは、みんな来い。そしてあたしと競おう。この道なら、絶対誰にも負けやしないからさ。
「ヘイ、チャンプ! 今日はとんでもねぇチャレンジャーが来たぞ!」
柔軟体操を続けるあたしに、地方トレーナー崩れの大バカ野郎が叫んだ。ヘイヘイ、相棒。ワインじゃないんだからさ、そろそろ大げさな言い回しはやめてもらいたいもんだ。これまでそうやって何度あたしをがっかりさせた?
「いや、だって、お前……」愛すべき愚かなソムリエは、いつも以上にうろたえていた。「……おれだってさ、信じらんねぇよ」
その日の最初のレースは、いつもあたしに挑むチャレンジャーのためのものだった。たいてい、一番盛り上がる。音楽のボリュームが増していく。手拍子が、アスファルトの地面を叩く足音が、一気に大きくなっていく。
ノリにノった人混みが、ぴたりと二手に分けられた。その奥から、すらりと伸びた人影が一つ、こちらへ向かってくる。その足取りには迷いがあった。明らかに戸惑っていた。
「……ウソだろ」とあたしは呟いた。
「よくわからないのだけれど」と彼女は言った。「あなたにレースで勝てばいいのね?」
あたしの前に立つ彼女──サイレンススズカは、ついさっきまでの足取りがウソみたいに、こちらをまっすぐ見据えていた。その眼差しは、もしかしたらもっと違う場所に向けられていたのかもしれない。
- 19二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:02:51
いい……
- 20二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:07:35
外伝とかで本当にありそう
めっちゃ好き - 21二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:20:20
唐突に良文が現れてる……
- 22二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:20:59
ドラッグレース的なヤツ良いぞ
- 23二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:38:49
一撃疾走上がりのアグネスワールドとカルストンライトオ概念……?
- 24二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:55:27
アグネスデジタル(いやー、まさか「たまには走り屋ウマ娘ちゃんたちもいいよね?」って見学に来たらサイレンススズカさんのレースが見れるなんて。たまりませんなぁ〜)じゅるり
走り屋ウマ娘ちゃん「…もしかしてアンタ、アグネスデジタル?どんな距離でも馬場でも1位になるから『勇者』とか『変態』って呼ばれてる。…ここにいるってことはレースしに来たんだろうけど、そんな普段着でアタシ達をぶっちぎれると思ってるとか、無礼てるわけ?ムカツク、逆にぶっちぎってやるからアタシと勝負しろよ!?」 - 25二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 00:22:49
スズカの加速がえげつなくて自分が止まってるようにしか見えないアレだ……
- 26二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 08:29:15
- 27二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 20:08:00
ストリートレースの概念は好きなんだわ
パーマーのフリースタイルなんかも気になるんだわ
みんなも書くんだわ - 28二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 20:13:40
レース後
デジタル「いや〜あなたやっぱり速いですねぇ。でもフォーム少しこう直したほうがいいと思いますよ(モミッ)?普段はウマ娘ちゃんの間に私ごときが挟まっちゃいけないと思ってますけど、あなた我流みたいですし磨けばもっと輝けると思うんです!…だから連絡先交換しません?」(*´Д`)ハァハァ
走り屋ちゃん「ぴゃっ!?連絡先は教えるからそんなに身体まさぐるなぁ!?(こいつ色々ヤベーけど悪い奴じゃなさそう)」
このあと普通に友達になった。
- 29二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 20:16:03
市街はレーシングラグーン、峠は頭文字D、高速道路は湾岸ミッドナイト
- 30二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 20:17:24
- 31二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:26:55
ひとつ質問をしよう。
F1カーと乗用車、併走したらどっちが勝つ? ──答えは簡単、勝負にならない。もっとも、あたしとスズカのレースは、そこまでひどいものではなかったけれど。なかったと思う。
「ヘイ、スズカ」
隙だらけのうなじに、よく冷えたエナジードリンクの缶を当ててやると、スズカは尻尾を逆立てて飛び上がった。さすがは現役のトレセン生、リアクションの才能まで飛び抜けているらしい。あたしが笑うと、彼女は耳を引き絞りながら振り返り、鋭い眼差しを向けながらも、エナジードリンクを受け取った。
「睨むなよ。かわいい顔が台無しだ」
あたしは車のボンネットに飛び乗って、スズカを見下ろした。彼女は急拵えの玉座、つまり逆さ向きにしたビールケースの、ベルベットの代わりに敷かれた安物のスプリングコートの上に、行儀よく座っている。交代劇は一段落し、そろそろ第三レースが始まる頃だった。
- 32二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:29:10
- 33二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:30:09
あたしたちはささやかに乾杯した。
「テレビで何度も見たよ」とあたしは言った。「あのサイレンススズカと走れるなんてさ、いやあ、何事も続けてみるもんだね」
「続けるって、どういうこと?」
「あたし、普通校に通ってるんだ。だから、本当なら走る機会はあまりないんだよ。陸上部ってのもなんか違ってね。ああ、不良とかじゃないよ? いつもは真面目に女子高生やってるから」
「トレセンは? あなたの脚なら、きっと……」
「どうだろう。今は多少走れるようになったけどさ、中学のときとか、全然そんなことなかったし。地方に編入しようったって、簡単な話じゃないしね。それに、今の生活が好きなんだ」
「ここでのレースが?」
「ここでのレースが」
「そうね。ちょっと変わった景色だけれど、あなたが好きになるのもわかる気がするわ」
「だろ? スズカもたまには走りにきなよ」
「考えておくわ。……ところで、チル」
「なんだい?」
「あなた、おしゃべりなのね」
- 34二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:32:00
あたしは手を叩いて笑った。スズカはちょっと驚いたみたいに目を丸くした。
「よく言われるよ。スズカはあんまりしゃべらないの?」
「どうかしら。無口というわけではないと思うけれど……」
物静かな(サイレンス)スズカ。テレビや雑誌で見たイメージと、よくも悪くもあまり変わらない。強いて言えば、もう少しお堅い印象があったけれど、こいつは案外面白いヤツなんじゃないかと思う。
「そういや、今日はなんでまたこんな時間に?」
「えっ?」
「ほら、トレセンの寮って門限あるだろ?」
「ああ。それはね、走りたくなったからよ」
「……はあ?」
「走りたくなったから、ちょっとだけ夜更かししているの」
「はぁあ?」
スズカが何を言っているのか、あたしにはよくわからなかった。スズカは首をかしげ、曇りのない目でまっすぐあたしを見た。あたしも首をかしげた。
「……走りたいってのは、つまり、走りたいってこと?」
あたしが訊ねると、
「だから、そう言っているでしょう?」
- 35二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:32:27
やっぱり目を丸くして、スズカは答えた。
しばらくして、あたしは両足を大きくばたつかせながら、腹を抱えて爆笑した。なんてこった。天下のトレセン生が、いやトレセン生だからこそ、ただ走りたいってだけでルールを破るのか。まるであたしらみたいなことをやりやがる。
ボコボコガンガンとボンネットが悲鳴をあげ、スズカはぎょっと身じろぎ耳を寝かせた。ひとしきり大笑いして満足したあたしは、目尻に溜まった涙をぬぐい、「いやー、ごめんごめん……」と謝った。息切れしていた。
前言撤回。スズカは面白いヤツだ。これは確定、やっぱり中央に通うようなヤツはどこか違う。でもあたしらと同じだ。走りたいって気持ちはいっしょだ。
「そろそろ次のレースが始まるからさ、前に行って見よう。帰りは送らせるから、いつでも声をかけてくれ」
あたしはボンネットから飛び降りて、スズカに手を差しのべた。スズカは手を取り、あたしたちは人垣をかき分けて最前列に立とうと歩きはじめた。
会場が妙にざわついていることに気がついたのは、そのときだった。いったいなんだ、トラブルか──もしそうなら、スズカだけでも無事に逃がさなければならない。あたしに限った話ではなく、ここにいるほとんどの人間が、彼女の経歴に泥をつけることなんて望まないだろう。スカジャンのポケットにはスマホが入ってる。いつでも愛すべき愚かなソムリエ、地方トレーナー崩れの大バカ野郎、頼りになるマイダーリンという名のアッシーくんには連絡がとれる。
「……あら、あれって──」
スズカがつぶやいたので、あたしも彼女の視線を追った。
「おいおい、マジか」
第三レース。
一人目の出走者は、最近「一撃疾走」に参加した、跳ねっ返りのじゃじゃウマ娘。
「今夜はどうなってんだ?」
──対戦相手は、稀代のオールラウンダー、アグネスデジタル。
- 36二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:36:44
こんな良ssが読めるとはたまらねえな
- 37二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:56:59
「直線でかっ飛ばせる瞬発力やパワーをつけるのも勿論重要なんですけど、10km以上のロングなワインディングを攻めるなると、高負荷で足をぶん回す時間がハンパじゃなく長いんです。オレたちは決まった一区間だけでやり合うんじゃなくて、勝負がはじまったら決着がつくまで全力を続けますからね。そーなると長距離走れるスタミナないとキツイっしょ?」。そんな言葉を横で聞いていた、トレセンジャージのウマ娘たちも大きくうなずく。
「直線区間で速く走るなんて、さほどむずかしいことじゃないんです。とにかく大変なのはその速度域を色々なコーナーでキープしつづけることなんです。自分の脚を信じて走り続けていられるかということです」と下りを攻めた帰りの緑色の耳飾りが特徴的なウマ娘が語る。
…………そんな目で見ないでちょうだい。緑色の耳飾りをしたウマ娘なんていっぱいいるわ。エアグルーヴ。 - 38二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 00:14:35
これはザ・峠ルートですね…
- 39二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 09:21:45
- 40二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 10:52:37
保守
- 41二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 20:23:03
えー、最近トレセン学園周辺でウマ娘の格好をしてランニングをする不審者が出没するので気をつけるように。
(ライスシャワーさんががサイレンススズカさんの勝負服着た男の人に襲われたんだって?えっ、私はウマ娘になりたすぎて治療受けてた女の人だって聞いたけど?どっちにしても気をつけないとねぇ)ひそひそ
- 42二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 23:44:24
逃げ馬になる前のストレス満載スズカさんが走り屋の聖地を荒らしまわるがその性格が奇妙な共鳴を起こし走り屋が皆スズカファンになって秋天をみんなで見に来るんだ……
- 43二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 23:46:53
- 44二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 23:53:44
「もう一度……もう一度あんたの走りを、アタシたちの理想の走りを見せてくれよ……!スズカ……!」
「そうでないとアタシたちも、あの大欅を超えられないんだよッ!」
書いた側からいうのもなんですが汎用性高いですね。シチュは御想像にお任せします。
- 45二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 00:04:57
アニメの復帰戦がもうすごいことになりさう
- 46二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 00:24:46
バンパーをガムテープでくっつけて応急処置したクルマみたいに、シューズにガムテープ貼って走ってる娘とか居るんだろうなぁ…「修理しないの?」って言っても「お金ないからね(笑)」って言いながら自販機の明かりをバックにマック○コーヒーを駐車場で飲みながら談笑したりするんだ。