- 1二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:15:47
『お手洗いに......行きたいのです』
ハスミの告白に、車内の空気がピリリとひりつく。
新型クルセイダー戦車でのドライブ。その平和な時間が一瞬にして緊急事態へと変わるのを、イチカはありありと感じた。
「モブちゃん!なんとか急げないっすか!?」
「イチカ先輩......!無理です!渋滞がずっと続いていて.....!」
運転席のモブが悲鳴を上げる。先生とコハルも、状況を悟ったのだろう。先ほどまでの笑顔が消え、深刻そうな表情に変わっていく。
「先輩!まだもちますか!?」
『......やってみます』
「やってみるじゃなくって、やるしかないっす!」
まだ高速の出口までは遠い。ここで決壊したら大惨事だ。イチカは眼前の渋滞を忸怩たる思いで見つめる。
「早く......!早く学園に戻らなければ......!」
イチカの思いとは裏腹にノロノロと進む渋滞は刻々と近づくタイムアップへの時間を浪費させていくのだった。 - 2二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:16:59
もしやこれは…いつもの人…?
- 3二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:19:09
ミレニアム、ゲヘナときたら次はトリニティとは思ったが…ハスミとは盲点
いやでもハスミって便秘とかで悩んだりしそうだよね(偏見) - 4二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:19:59
また貴方か……(ブルアカ大便界の大御所)
- 5二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:20:27
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- 6二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:21:22
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「ジャーン!これが完成したばかりの最新型・シン・クルセイダー戦車・改・プロトタイプっす!」
“おお!カッコいい!”
仲正イチカが得意げに披露した戦車はピカピカのパールホワイトに塗装されたクルセイダー戦車。たまたまトリニティに訪れていた先生は新型戦車の試作機をお披露目されていたのだった。
“これ、何か特殊な装備はあるの?ビーム砲とか、普通の3倍早く動けるとか!”
生徒にはあまり知られていないが先生はロボットアニメが大好きだ。『試作機』や『専用機』といった言葉にはついつい反応してしまう。
「うーん......残念ながらそういうのはないっすね......そもそもプロトタイプなんで武装もついてないし、砲塔もダミーでただの筒っす。あ、でもエアコンが強力になって運転も簡単になったっす。装甲も厚くなって安全性もアップっす!.....その代わりちょっと狭くなっちゃいましたが」
“うーん......?見た目と安全性重視.......式典用?”
「おっ!さすが先生!お目が高い!この子、今度やるパレードの目玉なんすよ!なんでもゲヘナの戦車隊にも負けないところを見せるんだとか」
“確かにかっこいいね!それにそういう特殊な用途......ロマンがある!”
微妙に噛み合わないながらも盛り上がる二人。午前の空気と共に格納庫には穏やかな時間が流れていた。 - 7二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:22:06
拙作を読んでいただいたようでありがとうございます!
今回少し長くなるのでゆるゆる投稿していきます! - 8二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:23:01
「おや......?イチカ?それに先生?」
「あれ?ハスミ先輩。それにコハルもモブちゃんも!」
「先生!?」
「こ、こんにちはー」
羽川ハスミ。彼女に連れられて姿を現したのはコハルと、イチカがよく連れ回しているモブだった。
「何かあったんすか?」
「いえ......この戦車の試運転を兼ねてモブに運転の練習をと思いましてね。なんでも運転しやすさがだいぶ改善されているらしいではないですか。練習にはちょうどいいと思ったんです」
「あー......確かにモブちゃん運転下手っすからね......」
イチカの言葉に顔を赤らめるモブ。
“私も運転苦手だよ!都会は道も入り組んでてややこしいよね!”
「ありがとう......ございます。でも私、どうしても戦車のマニュアル操作がよくわからなくて......」
「それならこの新型は確かにちょうどいいっすね!クラッチもスムーズに切り替わるからこれで練習すればきっと上手くなるっす!」
「それに、運転の上手なヒフミさんを隣で見ているコハルさんも教官役で連れてきました」
「モブちゃん!わ、私がついていれば百人力なんだから!」
「よ、よろしくお願いします......コハルちゃん!」
“それにしてもこの戦車......かっこいいなぁ”
和気藹々とする四人の横で、新型戦車に夢中になっている先生が口を開いた。
“ねえ!この後の試運転、私も乗せてもらっていいかな!?” - 9二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:23:36
- 10二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:24:30
5人を乗せたクルセイダー戦車はトコトコと進んでいた。
急に先生が同乗することになり、流石に先生に何かあったらことだと同行を申し出たイチカも乗ったことで、クルセイダーの車内はぎゅうぎゅう詰めになっていた。
とはいえ、トリニティ自慢のエアコンがガンガンに効いていることもあって、そこまで苦痛ではない。
“いやー、確かに戦車にしては快適だね!ところでこれ、どこに向かってるの?”
「こ、この後高速に乗って、サービスエリアまで行って戻ってくる感じです!」
「そこでお昼ご飯食べて帰ってくるって寸法ね!」
サービスエリア?と先生は少し疑問に思った。練習や試運転とはいえ、もう少し楽しそうなところに行けばいいのに。
そんな先生の疑問を察知したのだろう。チョンチョンとイチカが先生の肩をつついてスマホの画面を見せてくる。
『トリニティ中央サービスエリア!お客様感謝デー!特盛パフェといちごシェイクが食べ放題&飲み放題!トリニティのスイーツ好きよ、来たれ!』
なるほど、これが目的か、と先生は合点がいった。ハスミの様子を見るとテキパキとモブに指示を出すいつも通りのクールなハスミだったが、その裏にはスイーツへの欲望を隠しているというのが、先生は少し可笑しく、そして可愛らしく感じた。
「今日はチートデイだそうっすよ!」
小声で先生に囁くイチカ。一応訓練の最中だろうがこれくらいは役得だろう。
「あ、そこ右折!」
「はいぃ!」
コハルの教官ぶりも板についてきた。時折りエンストを交えながらも、えっちらおっちら戦車は進んで行った。 - 11二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:25:52
「なんと......!超特大パフェ&特大シェイクチャレンジを完食する人が現れるとは......!?これはなかなか......いえ想定外です!」
サービスエリア。限定一名と銘打たれた超特大パフェと特大シェイクをペロリと平らげたハスミに、先生とコハルは歓声を上げた。店員もまさか成功する者が現れるとは思わなかったのだろう。称賛しながらも驚きを隠せない。
「お約束通り......こちらは無料です!道中お気をつけて!」
“やったね!ハスミ!”
「さっすがハスミ先輩!」
一方のイチカとモブは少々呆れ顔。
「いくらなんでも食べ過ぎっすよ......」
「大丈夫でしょうか......」
「大丈夫です。イチカ、モブ。今日はチートデー。いくら食べてもいい日なんです。腹が減っては戦はできぬとも言うでしょう。さ、そろそろ学園に帰りますよ」
バケツ数杯分のパフェを平らげ、膨らんだ腹を愛おしそうにさすりながら洗車に戻っていくハスミ。
その背中を、イチカは一抹の不安を覚えながら眺めるのだった。 - 12二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:26:01
先生は変わらず女先生かな?
今回は固形だけなのかそれとも下すのか… - 13二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:27:38
「なかなか進まないっすね......」
「あ、足が疲れてきました......!」
「頑張りなさい!もう一踏ん張り!ここを乗り越えればきっと上手になるから!」
帰りの高速。渋滞に捕まったクルセイダー戦車はこれまでのスムーズな走行が嘘のように、少し進んでは止まってを繰り返していた。
マニュアル操作の運転に、ストップ&ゴーを繰り返すこの状況は少し辛い。
「......ちょっとキューポラから、道路の様子を見てみましょうか」
イチカはハスミの態度に少し違和感を覚えた。普段のハスミなら泰然自若として、渋滞程度で焦ることはないはずだ。だが、今のハスミは妙にソワソワとしている。
「お願いします!ハスミ先輩!」
よいしょ、とハシゴを上りハッチを開けて砲塔上部から上半身を乗り出すハスミ。
『ダメですね......全然動く気配がないです』
キューポラのハッチの外と車内を繋ぐ無線機からハスミの声が聞こえる。
“へえ。こんな機能もあるんだね!”
「装甲を厚くしちゃったから外から声が通りにくいんすよ。にしても、よく考えると脱出口がキューポラのハッチしかないのはいざという時危ないっすね。ここは要改善っ.....と」
メモを取るイチカだったが、ふと、不審さを感じた。
ハスミが戻ってこないのだ。
「おーい、ハスミせんぱーい?もう戻っていいっすよ?」
『い、イチカ、それが......お腹が引っかかって戻れないんです!そっちから引っ張ってもらえませんか!?』 - 14二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:27:48
オレはいつも考えていたがやはり、アンタのSSが一番『美しい』SSだった
ずっと『読みたい』と思っていた - 15二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:28:45
そんなバカな。半ば呆れて足を引っ張るイチカだったが、確かにびくともしない。よく見ると膨れた腹とハスミの大きな羽が入り口にぎっちり詰まってしまっている。内側から無理に引っ張ったら羽か腹に大怪我をしてしまいそうだった。
「......これ、反対側から引っ張ってもらったほうがいいっすね。こっちからじゃ抜けないっす」
“ぷっ......くくく......ごめんなさい.......くくく”
ドカ食いの結果、滑稽な格好になったハスミに思わず笑ってしまう先生。
『うう......お恥ずかしい......』
「ハスミ先輩......」
コハルも尊敬する先輩の醜態に戸惑いを隠せないようだった。
「まあ、幸い今日は天気もいいし、日向ぼっこでもしてるつもりでゆっくりしててくださいっす」
腹がスタックした先輩の面倒まで見られないと言わんばかりに、半ば投げやりな返答をするイチカ。
だが、無線機からはまだ未練がましい声が聞こえてくる。
『その.......学園に帰って誰かに抜いてもらうのはいいのですが......あの、少し急ぐことはできないでしょうか』
「いやーこの渋滞だとしばらくは無理っすね......なにか用事とかあったんすか?」
『いえ、その、用事というわけではないのですが......先ほどシェイクを飲み過ぎたようで......トイレに行きたいのです......』
車内の空気がピリリとひりついた。 - 16二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:29:01
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- 17二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:32:33
平和な時間は終わった。
平和な時間は終わった。
「モブちゃん!なんとか急げないっすか!?」
「イチカ先輩......!無理です!渋滞がずっと続いていて.....!」
隣席の先生とコハルの表情からも笑顔が消え、深刻そうな表情に変わっていく。
(なんで......こんなことに!?やはりさっきのドカ食いを止めておけばよかった!?)
「先輩!まだもちますか!?」
『......やってみます』
「やってみるじゃなくって、やるしかないっす!」
まだ高速の出口までは遠い。ここで決壊したら文字通り大惨事となるだろう。上半身を車外に出しているハスミはいいかもしれないが、車内に小便を撒き散らされてはたまらない。
イチカは眼前の渋滞を忸怩たる思いで見つめる。
「早く......!早く学園に戻らなければ......!」
イチカの思いとは裏腹にノロノロと進む渋滞は刻々と近づくタイムアップへの時間を浪費させていくのだった。 - 18二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:32:45
- 19二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:33:21
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- 20二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:35:45
- 21二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:36:25
- 22二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:36:39
30分が過ぎた。
ハスミはさっきからモジモジと足をばたつかせ、太ももを擦り合わせている。なんとか我慢をしようとしているに違いない。しかし、もう限界は近そうだ。
「あの......ハスミ先輩......?」
『っ......くうぅ.....』
さっきから渋滞は全く進まなくなってしまった。ここを切り抜けたとしても学園まではまだまだかかる。これでハスミの膀胱が持つと考えるのは楽観的にすぎるだろう。
“......イチカ、コハル、モブちゃん。もし、もしも、もしもこれからハスミが恥ずかしいことになっても、それを忘れられる?”
唐突に、先生が妙な質問をした。絶望的とはいえまだ諦めるのは早い。ハスミが漏らす前提で話をするのはいかがなものか、とイチカは思った。そんなイチカの思考など知らぬとばかりに先生は続ける。
“ハスミ、聞こえる?このまま「失敗」するよりは出してしまったほうがいいと思うの。ちょうどここに、ペットボトルがあるわ”
『.......え?』
“大丈夫。戦車じゃなくて、トイレだと思えばそこはトイレだから”
まさかの提案だった。先生は持っていたペットボトルを即席のトイレにしようとしているのだ。我慢できないなら、出してしまえばいい。狂気じみた発想の転換だったが、他に道がなさそうなのもまた確かだった。
「......私は、ペットボトルに......その、しちゃった方がいいと思います。このまま大変なことになるより、被害が最小限の方がハスミ先輩も恥ずかしくないと思うから」
コハルが振り絞るように言った。憧れのハスミに目の前で小便をしろと提案しているのだ。それは、勇気がいることだっただろう。その小さな肩は少し震えていた。
「私は、何も見ません!」
モブも宣言し、イチカも頷く。
「女同士の秘密っすね.....先生、みんな」
『......お願いします......先生』
ついに、ハスミが了承した。それが、作戦開始の合図だった。 - 23二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:39:30
女先生ヨシ!
…ボトルにしたりしてる女先生はエ駄死では?
それはさておきまだ大きい方は来てないみたいで安心…
…今回は最終的にどちらをぶちまけてしまうのか
固形だけなら下着が犠牲になるだけだが…
…固形で下着膨らませるのってエ駄死だよね - 24二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:40:20
- 25二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:42:48
- 26二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:45:14
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- 27二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:46:49
ハスミのおそらく強いであろう消化と吸収を信じろ…!
- 28二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:47:16
先生はコクリと頷きハスミのスカートとパンツを手際よく脱がす。あっという間にハスミの下半身はセクシーなガーターベルトとストッキングだけの状態になった。
眼前にデェンとまろび出たハスミの巨大な生尻に、コハルは顔を真っ赤にして俯く。
「大丈夫っす。先生に任せれば、大丈夫」
その肩を抱いてイチカは優しく声をかける。
さながら爆弾処理班のように慎重な、だが素早い手つきでペットボトルをハスミの秘所に当てがった先生は、無線機に声をかけた。
“準備できたよ!いつでも大丈夫!”
『んっ......わかり......ました。みなさん、ごめんなさい!』
その瞬間だった。
ガクン!と車体が大きく揺れる。
エンストだった。あまりに異常な状況に動揺したのだろう。モブが操作を誤ったのだ。
当然のように当てがったペットボトルは外れる。しかしすでに発射体制に入ったものを止めることは流石のハスミにもできなかった。
プシィイイィイイッ!!!
『いやああああああ!!!』
「きゃあああああ!!!!」
「のわああああああ!!!」
「ぎゃああああああ!!!」
“うそ.....!”
景気良く撒き散らされた小便が、運転席のモブの後頭部にバシャバシャとかかる。車内はたちまち悲鳴の渦に包まれた。
“いけない!”
慌てて先生がペットボトルを構え直すが、パニックに陥ったハスミは足をバタつかせており、まるでスプリンクラーのように小便を撒き散らす。先生もなかなか狙いが定まらない。
ようやく再びあてがうことができた時には、ハスミは膀胱の中身をほぼ全て出し切ってしまっていた。 - 29二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:48:49
これは仕方ない…モブちゃんも誰も悪くない…
モブちゃん元気出して…
…ハスミってところで剛毛そうだよね(偏見) - 30二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:50:11
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- 31二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:50:58
作戦は、失敗した。
運転席とモブは、さながら小便器と化していた。車内には、むわぁっとものすごいアンモニア臭が立ち込め、コハルは真っ青な顔で口を押さえている。
“ごめん......ごめんね.......私がもっとしっかり抑えていれば......”
頭から小便を浴びせられぐちゃぐちゃになったモブを見て泣きそうな声で先生が言う。
「先生のせいじゃないです......肝心な時に、私が操作をミスっちゃったから」
「誰のせいでもないっすよ......」
強いていえばシェイクをたらふく飲んだハスミのせいだ、とイチカは思ったが今それを言っても始まらない。
『うう......ああぁ......』
申し訳なさからだろう。何か喋ろうとするハスミだが声を発することができない。
しかも、撒き散らした小便は彼女自身のスカートとパンツまでぐしょ濡れにしていたのだ。とても再び履けるような状態では無い。それはすなわち、復路を下半身丸出しで過ごさねばならないということだった。
そんな悲惨な状況のハスミも心配だが、今はモブのフォローが大切だ。そう思ったイチカはモブに声をかける。
「ごめんなさい。モブちゃん。運転代わってあげたいんすけど、この狭さじゃ身動きが取れなくて」
「え!大丈夫です!私の任務ですから、最後まで遂行してみせます!」
「えらいっ!」と叫んだイチカはワシワシとモブの頭を撫でる。
「学園に帰ったら、一緒にお風呂入るっす!」
「イチカ先輩とお風呂!?えへ、えへへへ」
小便まみれでそれどころではないというのに、てろんと頬を緩めるモブの表情に、先生は(本当にイチカのことが好きなんだな)と微笑ましくなる。それは、極限状態の車内において一服の清涼剤であった。 - 32二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:52:22
>『いえ、その、用事というわけではないのですが......先ほどシェイクを飲み過ぎたようで......トイレに行きたいのです......』
シェイクを飲み過ぎた、つまり身体を冷やす飲み物を大量に飲んでいるということ
つまり……後はわかるよな?
- 33二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:52:28
可愛い(可愛い)
ハスミも元気出して… - 34二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:53:08
作戦失敗から数分が経った。わずか数分だったが、気まずい沈黙が支配する車内の四人には永遠にも思える時間だった。
丸裸にガーターベルトだけの下半身を取り囲むように座っている女四人というのは、あまりに異様な珍道中である。もちろん、行きの和気藹々とした会話は一切ない。立ちこめるアンモニア臭が、それを許そうとはしなかった。
しかし、その異常さと気まずさとは裏腹に、危機がとりあえずは去ったことによる一種の弛緩した雰囲気が車内に漂っているのも、また事実だった。
唐突に、無線機からハスミの声が聞こえた。
『あ、あの!冷房を切ってもらえませんか......?』
この期に及んでハスミは何を言い出したのだろう。イチカは訝しんだ。
「無理っすー!少しでも換気しないと臭いがこもっちゃって......」
『すみません......』
「......先輩!さすがにひどいっす!モブちゃんは先輩のおしっこまみれで頑張って運転してくれてるんすよ!少し寒いからってそんな......!」
『ち、違うんです!お腹が冷えてしまいそうで......実は、大きい方も限界が近く......』
危機は、去っていなかった。 - 35二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:54:24
あっ…
…硬いやつだよなハスミ!なっ! - 36二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:54:24
さらに30分が経った。エアコンはハスミの望み通り切られ、うだるような暑さである。
“ハスミ!まだ大丈夫!?”
『なんとか......!』
ハスミが便意と戦う中、人知れず戦う者がもう一人いた。コハルである。彼女の理性は限界を迎えようとしていた。
なにしろ、目の前に憧れのハスミの丸出しの尻があるのだ。人を魅了するフェロモン、というものが本当にあるのか、それとも押収した雑誌のフィクションなのかはコハルもわからない。
しかし、戦車の振動に合わせてプリンプリンとゆれる尻と強烈な小便の匂いのマリアージュは、コハルの理性と性癖を静かに、だが確実に破壊していった。
「うう......」
ハスミが少し体勢を変えた。それによって少し後ろに下がった尻が、コハルの鼻先にちょんと触れた。
緊急事態故の緊張。その緊張の糸が、ついにプツリと切れた。
「も、もうダメっ!エッチなのは死刑なんだからっ!」
唐突にコハルは叫んだ。ぎょっとしたイチカや先生がコハルを振り向く。それはコハルが、本能を押し留めようとする理性の叫びだった。
ペシーン!と目の前のハスミの尻を思わずひったたくコハル。しかしコハルは尻に夢中になってうっかりと忘れていた。目の前の尻は爆発寸前の時限爆弾だということを。 - 37二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:54:46
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- 38二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:56:06
ハスミは、すっかり油断していた。何事もなければまだしばらくはもつ。そんな油断に罰を与えるかのように尻に衝撃を加えられたのだからたまらない。
『はうあーーーっ!!!!!』
ブリィッ!!!
悲鳴、そして爆音。
下江コハルは、爆音と共に発射された糞の餌食となった。哀れ、尻から放たれたアーマーピアッシング弾を顔面にまともにぶちまけられる格好になったコハルは悲鳴をあげる。
「いやあああああ!」
「コっ!コハルーっ!」
しかし、悲鳴をあげるために開けた口の中にも糞が飛び込む始末。たまらずコハルは嘔吐する。糞と吐瀉物がぶつかり合い、ぎゅうぎゅう詰めのクルセイダーの車内はあっという間に阿鼻叫喚の地獄と化した。
しかし、羽川ハスミも伊達で正義実現委員会の副委員長を務めていない。常人ならばここで全てをぶちまけていただろうが、驚異的な精神力で肛門をぎゅっ、とすぼめた。
『ごめんなさい!ごめんなさい!コハル!』
無線機から悲鳴にも似た謝罪が響く。
「先輩!コハルが!コハルが!!」
『申し訳ありません!少しガスが漏れてしまった......でしょうか』
イチカは戸惑った。ハスミは自らの尻の状況がわからない。放屁をしただけと思っているのだ。
ちら、と隣で白目を剥いて気絶している糞まみれのコハルを見る。次いで先生と目を合わせた。フルフルと首を横に振る先生。運転席のモブも小声で「ダメです」と言った。
「先輩。大丈夫っす。コハルはちょうど疲れて眠っていました。気づいてないっすよ」
『そう......ですか。しかし後でコハルには謝らないといけませんね......』
いつかはハスミも真実を知るだろう。しかし、それは今でなくていい。それが、イチカの出した結論だった。
一人脱落。しかし、糞と小便と吐瀉物と絶望を乗せた地獄のドライブはまだまだ続くのであった。
前編 〜終〜 - 39二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:56:59
ということで前編は以上です!後編は明日、投下して行きますね。
なお、今回もハッピーエンドの予定です。 - 40二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:59:30
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- 41二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:59:35
- 42二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:59:48
下半身丸出しの先輩の姿が間近にある状況でドライブはエ駄死過ぎたか…
誰も悪く…………ないかは分からないけどまぁ事故という事で…
(ルート分岐があるとしたらセーフvarもあるんだろうか) - 43二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:00:12
乙です!
ハッピーエンドなら安心…コハルの性癖は捩れてしまうかもしれないが
…残りも固めなら大丈夫ですよねハスミ先輩!ね! - 44二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:00:46
- 45二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:01:30
廃
車
確
定 - 46二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:02:49
- 47二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:06:02
- 48二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:08:09
- 49二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:09:29
- 50二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:10:42
- 51二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:11:57
今は外から見えてないだけで、引っ張り出す事になったら
スカートとパンツもぐしゃぐしゃになってるから外に出るときは確実に下半身すっぽんぽんで出ないといけないというね
普段しっかりしてるハスミの隙だらけの恰好という部分もまたえっち…
- 52二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:13:11
- 53二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:14:32
このレスは削除されています
- 54二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:15:32
ま、まだコハルに出したのはアーマーピアッシングの表現から硬いやつかもしれないからセーフ!
それはそれとしてユウカの時も固形の着衣脱糞からの緩いやつ噴射と今回の二つと違っててまた良いよね
先生のお漏らしも癖に刺さったなぁ…女先生には番外編でいつか固形お漏らしまたしてほしい
不調とかで耐えきれない下痢と違って固形のお漏らしって健康な状態から我慢できなくて自分から屈してる感感じて良いよね
- 55二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:19:09
- 56二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:21:47
すいません
便利屋のスレってなんですか?
良ければ載せて欲しいです - 57二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:22:31
- 58二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:22:34
- 59二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:24:41
- 60二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:26:01
スカトロだがシチュエーション的には無様エロな要素もある
スレ主も相当な好き者よのう - 61二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:26:45
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- 62二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:27:04
新車で漏らされたら流石にキレていいと思いますよ委員長
- 63二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:30:45
- 64二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:41:15
ハナコ
目をそらすなハナコ
糞にまみれたコハルから - 65二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:45:53
- 66二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:51:44
- 67二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:57:34
トリニティは一歩間違うとソドムの市になりそうで怖いんだよなあ
- 68二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 22:13:14
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- 69二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 23:49:57
赤冬はどうかなぁ
いつものようにクーデター起こしたマリナがチェリノに粛清として浣腸されてドバーッとか…… - 70二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 06:03:47
独裁者の幼いサディズムの発露としてのスカトロプレイとな
しかし赤冬ならクーデターによる政権転覆が日常茶飯事であるから、やがてチェリノにも浣腸の矛先が向けられるのでは - 71二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 09:29:11
- 72二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:31:54
ハスミに残酷な真実を伝えることは避けられた。だからといって、車内の状況が改善されたわけではない。
すでにエアコンを止めて久しい。
クルセイダー戦車は本来3人乗りなのだ。改造によって装甲が厚くなりさらにスペースが少なくなったところに4人と下半身が1人、ギチギチに詰まっているのだからエアコン無しでは満員電車と変わらない。
灼熱のサウナのような車内では、熱せられた汗と尿と糞と吐瀉物の臭気がモウモウと立ち込めていた。
先生も、イチカも、モブもその精神は限界寸前だった。特にモブは派手に小便をぶちまけられたのだ。まだ運転できているのが奇跡に近い。
早々に気絶してこの地獄から離脱したコハルのことを、イチカは少し羨ましく思った。
チラと先生の様子を確認するとどこから取り出したのか、ビニール袋を握りしめている。いざという時はそれで受け止めるつもりなのだろう。だが、そんなことが無意味だとイチカにはわかっていた。
ハスミが本気を出した時の糞量は尋常では無い。トリニティの便所を何度詰まらせたことがあるかわからない。いわんや、あのドカ食いの後なのだ。 - 73二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:34:13
『あっ!渋滞が動き出しました!』
久しぶりの朗報をハスミが伝えた。渋滞の原因が解消されたのだろう。少しずつ、だが確かに車列が動き出していた。
絶望に支配されそうになっていたイチカと、疲労困憊なモブの瞳に再び生気が宿る。
自分に、できるのか?まだ学園までは距離がある。モブは自問自答する。答えはすぐに出た。
(やるしか、ない!)
ハスミが、コハルが、イチカが教えてくれた運転手順をもう一度思い出し、ハンドルを持つ小さな手に力を込める。
気づくと交通はスルスルと流れ始めていた。
「イチカ先輩......ツルギ先輩に連絡しておいてください。学園に着いたらすぐにハスミ先輩を助けられるように」
いつもは内気なモブの覚悟をイチカも感じたのだろう。力強く頷く。
「ハスミ先輩、みなさん!捕まっていてください!飛ばします!」 - 74二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:35:16
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- 75二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:37:17
クルセイダーのエンジンがブルルルと唸りを上げる。40キロ、60キロ、80キロ。スピードメーターは戦車が出せる限界のスピードを示している。
“うわあああああ!”
「先生!コハルをしっかり押さえてて!」
『モブ!す、少しスピードを落として......!』
「何言ってるんすか!このまま一緒に地獄に行くっすよ!」
クラクションを鳴らし車両を退けながら、追い越し車線を快調に飛ばしていく。
「そこの戦車!止まりなさい!スピード違反です!」
いつしかパトカーが追いかけてきていた。交通ルールなど無いに等しいキヴォトスで警察が出張ってくるというのは、よほど目立っていたのだろう。
「モブちゃん!止まっちゃダメっす!始末書なら後でいくらでも書くっす!だから今はハスミ先輩を!」
「了解です!イチカ先輩!」
完全にゾーンに入ったモブは、ハンドルを捌きながら、こうしている最中も肛門に力を込めて耐え忍んでいるハスミのことを思った。
これまで世話になったハスミ先輩に恩返しをするんだ!その気持ちが、モブにアクセルをさらに踏み込む勇気を与えた。 - 76二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:38:27
まだ出るのか
- 77二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:39:42
まぁなんか上半身だけ女子生徒がハッチから出た状態の
戦車(見えてない範囲は下半身裸)とかそりゃ目立つわな
…普段お世話になってるとはいえかなりの事を今回やらかしちゃってる
ハスミにも恩返ししたいっていう気持ちを持って運転するモブちゃんはさぁ…優しい子?
イチカも先生も優しくてよかったねハスミ… - 78二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:40:00
学園まで後少し。
「ハスミ先輩!正門でツルギ先輩が待機してるっす!気と肛門を緩めたらダメっすよ!」
『つっ......!了解ですイチカ!』
学園までは後3キロも無い。
しかし、神はさらに残酷な試練を彼女たちに与える。カーブを曲がった一同の目に飛び込んできたのは絶望の光景だった。
ロードブロック。
パトカーが数台、横向きに停車して道を塞いでいたのだ。
「だめです!避けられません!」
それでも無理やりハンドルを切ったモブ。間一髪、全速力で突っ込むことは避けられたものの、キャタピラが縁石に乗り上げ、そのままガードレールに側面をガリガリと擦り付け、パトカーに突っ込み、止まった。
猛スピードといえど、所詮は戦車が出せる速度だ。そこまで大した速さではなかったからか、被害は最小限だ。
だが、それはあくまでも車体や道路の話。エンジンがオーバーヒートしたのだろう。黒煙を上げて、ついにクルセイダーは沈黙した。
一瞬の静寂。次いで、絶望。
もう、間に合わない。そして、その絶望こそがハスミの肛門に最後のトドメを指した。
ブブゥーウゥ!ブッブッ!ブウウゥウウッ!
長い長い放屁が、ハスミのの巨大な尻肉をブルブルと震わせる。さながら、これから訪れる破滅の前奏曲。一同は恐怖に慄いた。 - 79二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:41:28
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- 80二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:42:07
装甲自体は耐えられたけど戦車本体が耐えられなかったかあ
(状況が状況じゃなかったらめっちゃエッチなんだよな今の
擬似壁尻状態のハスミ…)
もう終わりかけだけどもう既にツルギに連絡が来てるならまだワンチャンルート分岐あるか…? - 81二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:42:48
『あっ!ダメ!!だめぇっ!!出ちゃうっ!!!』
ハスミの絶叫。次いで、悍ましい排泄音が車内に響き渡った。
ブウッ!ビーーーーーーッ!ブゥウウウッ!ビチチチチチッ!
それはまるで鉄砲水であった。ついに決壊したハスミの尻から熱々の下痢便が、その巨大な尻たぶを大きく開き、勢いよく吹き出す。
『糞がでます!糞がでます!』
ハスミが叫ぶ。そんなことを報告されてもどうしようもないが、それは常に情報を精査し数々の作戦を立案してきた正実副委員長としての彼女の性だったのかもしれない。
『止まりません!止まりません!!』
もう自分が何を言っているかもわからないのだろう。ハスミの狂った叫びが無線機越しに響き渡りばたつかせた下半身が糞を車内に撒き散らしていく。
「きゃああああ!」
「まずい!みんな、立ち上がって!」
これから訪れる危機を察したイチカが気絶しているコハルを抱き抱える。
「先生も!早く!糞で溺れたいんすか!?」
ブリリリッ!ブウ!ビチブリリリリィッ!ブビィィイイイッッッ!
とどまることを知らない糞の奔流。全てをなぎ倒す勢いで吹き出す大量の糞がハスミの尻から絶え間なく供給される。怒涛のような勢いで撒き散らされる糞は、あっという間に車内の余ったスペースを埋めていく。
逃げ場のないぎゅうぎゅう詰めの車内。そこに大量の糞をぶちまけられたらどうなるか?
そう。即席の糞風呂の完成である。 - 82二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:44:28
- 83二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:45:50
パールホワイトのボディもえらいことに・・・
- 84二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:45:55
先生に支えられながら糞風呂に浮いていたコハルが、はっ!と目を覚ました。だが、かわいそうに、眼前にあるのは今まさに自分を飲み込もうとする糞のプール。
「いやああああ!なによこれ!」
”もがいちゃだめ!!沈んじゃう!“
彼女たちが浸かっている糞風呂はすでに底なし沼と化していた。底にはギリギリ足がつくかつかないかという深さ。ここで足を取られて転びでもしたら二度と浮かび上がれないだろう。
なんとか頭だけは水面、いや糞面上に出している4人だったが、だんだんと水位、いや糞位は上がっていく。糞出、いや噴出する糞によって車内が満たされるのも時間の問題だった。
「いやあ!先生助けて!」
コハルの悲鳴が響くが先生にも糞を止める術は無い。神秘を持つ生徒の糞量がここまで凄まじいものだとは知らなかった。
頼みの綱のシッテムの箱も大人のカードも、ハスミの尻にねじ込むくらいの使い道しか思い浮かばない。
“大丈夫!大丈夫だよコハル!きっと大丈夫.......!”
そんな先生にできることといえば根拠のない“大丈夫”を繰り返すことだけであった。
もう少しで、もう少しで学園だったのに。そう悔やみながら、モブは迫ってくる天井を恨めしそうに眺め、自分の短い人生の終わりを覚悟した。
もっと色々やりたいことがあった。正義実現委員として一人前になりたかった。キヴォトスの色々な場所をイチカとドライブしたかった。
絶望に囚われそうになる心を引き戻したのは、ぎゅっ、と誰かに抱きしめられる感触だった。イチカだった。この極限状態でも後輩の自分を安心させようと抱きしめてくれている、その優しさにモブは涙した。
いつも頼りになるイチカは憧れの、いやモブにとってはそれ以上の大きな存在だった。そのイチカに最期に伝えるべきことは何か?何を伝えなければいけないのか?モブの脳みそはフル回転し、そして一つの答えを導き出した。 - 85二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:46:43
- 86二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:47:16
アロナバリアで糞を弾くのは…アロナが嫌がりそうだな
- 87二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:48:38
- 88二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:48:58
「イチカ先輩、これまでありがとうございました......!」
「何言ってるんすか!まだ諦めちゃダメっす!」
迫ってくる天井をチラと眺め、モブはフルフルと首を振った。
「大丈夫です。イチカ先輩......それより、最期に伝えたいことが」
「モブちゃん......?」
泣きそうになるのをモブはグッと堪えた。大切なことを伝えるのだ。最期は、笑顔でなければ。
「イチカ先輩、ずっとあなたのことが好きでした!」
キョトンとした表情をしたのも束の間。イチカもモブの意図を理解した。最期に、自分に愛の告白をしてくれたのだ。
「ありがとうっす!自分も、大好きっす!モブちゃんのこと......!」
イチカはモブをぎゅっと抱きしめると優しく口付けを交わした。イチカにとっても、モブにとってもそれは最初で、そしておそらく最期のキス。儚いファーストキスは、ほろ苦い糞の味がした。 - 89二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:51:08
アカンもう最期だとモブちゃんもイチカも悟ってキスを…
てぇてぇ(地獄おような状況からは目を逸らす)
コハルも後悔しないように先生とキスしてもいいんじゃないかな(錯乱)
(ワンチャンキスで相互で息交換して窒息回避できるかもだし) - 90二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:52:14
- 91二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:52:59
ということで昼からぶちまけさせていただきました!
続きはまた夜投下します。 - 92二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:54:42
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- 93二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:55:14
- 94二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:55:19
とりあえず車内にいた人たちは何かの感染症にかかるかもしれんからミネがしばらく安静にさせるだろう
- 95二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:56:30
- 96二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:58:40
そもそも本来のキューポラがないクルセイダーにキューポラ付けた設計班が一番の戦犯では
- 97二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:00:30
- 98二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:03:28
乙です!
目を離してたらとんでもない大惨事に…ハスミのケアも必要ですねこれは
…しかしとんでもない量出てますねこれ - 99二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:08:00
- 100二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:09:05
前回は温泉部が特殊清掃員になってたけど今回はどうなるんだろ
- 101二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:10:13
一見色々な意味でハスミが重症に見えるけど
内部で現在進行形で涅槃が見えかけてる四人は肉体的にも
精神的にもダメージ負いかねないというね
(何気に先生のバリアも現状役立つか怪しい以上下手しなくても
あわや密室事故()になりかけてた訳だし…)
- 102二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:11:08
- 103二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:13:25
…パトカーが道塞いでたのもまぁ原因の一つではあるし…
頑張ってもらうのも一つの手かな()
(もうここまで来ると新型機破壊して焼却処分にしてから
あたり一面消毒して片付けるのが手っ取り早い気もするが)
- 104二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:16:48
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- 105二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:17:20
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- 106二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:17:45
- 107二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:18:47
- 108二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:20:21
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- 109二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:25:17
今回の敗因(まだ負けてない)はハスミがドカ食いするにしろ自分が出す量を把握してなかった事だろうか…
…いやというか超特大パフェと特大シェイク食べたからってちょっと狭くなったハッチ埋めかねないレベルで
出すってどういう事なの…食べた分以上の量出てない…? - 110二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:31:03
- 111二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:31:55
1週間くらい溜まってた可能性も
- 112二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:33:23
- 113二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:36:46
- 114二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:37:40
(今更だけどキューポラのハッチからしか脱出口がない以上、戦車での帰り道に差し掛かった時点で
ハスミが外の様子を確認しに行こうが行くまいがどのみちこの結末は避けられなかったのでは…
いや、先に他の面子だけが外に出てハスミだけが最後に脱出する形なら何とか…?
(その場合外から引っ張り出す時に衝撃に耐えられないとヤバそうだけど) - 115二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:46:38
- 116二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 15:49:38
- 117二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 16:24:08
- 118二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 16:33:32
- 119二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 16:39:58
立ててきましたー
ttps://bbs.animanch.com/board/5117937/ - 120二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:44:55
「うーん!このチョコフォンデュ、すごく美味しいです〜!」
ここは補習授業部の合宿所。コハル以外の補習授業部部員、ヒフミ、アズサ、ハナコは午後のティータイムと洒落込んでいた。
「本当だ!こんなに美味しいお菓子、食べたことがないぞ!」
「喜んでくれてよかったです!それにしてもコハルちゃんも来れればよかったんですが......」
「次回は絶対来させましょう!こんな美味しいもの食べないのはもったいないです!」
その時、けたたましいサイレンの音が窓の外から聞こえた。
「......近いですね。何かあったんでしょうか?」
「ニュースでやってるかもしれません!」
ヒフミがつけたテレビに映っているのは、見慣れたトリニティ近くの大通りだった。
『———トリニティ自治区の路上を暴走しているクルセイダー戦車がいるとの情報が入りました。テレビの前の皆さんご覧ください!暴走戦車が擱座して止まっています!』
ガードレールに突っ込んで停止しているパールホワイトの新型戦車が画面に映し出された。
なぜかキューポラからはハスミが上半身を突き出しており、呆然とした表情をしている。カーチェイスの末の事故ということもあり、レポーターのシノンも興奮した様子だ。
「......このクルセイダー戦車!まさか!」
「正実の新型戦車です......!確かコハルちゃんは今日は......」
ハナコの脳裏に最悪の予想が浮かぶ。
「まさか......あの中にコハルちゃんが!?」 - 121二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:46:01
うーんこの
- 122二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:47:16
ハスミは、泣いていた。
直接見ることはできないが、今車内がどんな状況になっているかは、無線機から聞こえる悲鳴でわかっていた。
いや、悲鳴など聞かなくてもわかっていた。自分の尻の感覚で、自分が今、本気の排泄をしていることは、誰よりもわかっていた。トリニティの便所を幾度も詰まらせたことがある自分が、その大量の糞を後輩と先生にぶちまけている。その事実にハスミは絶望し、頭を掻きむしる。
「どけ!正義実現委員会だ!」
一度は手放そうとした意識を引き戻したのは、よく知った、頼れる親友の声だった。
赤いヘイロー。赤いシミのついた制服。ギザギザの羽。
血相を変えて走ってきたのは、正義実現委員会委員長、剣先ツルギ、その人だった。
「ハスミ!大丈夫か!」
軽々と戦車に飛び乗ったツルギはハスミの両肩を抱えて引きずり出す。これまでうんともすんともいわなかったのが嘘のように、ずるりとハスミの肢体が白日の下に晒される。
「つっ......!これは.....!」
さすがのツルギも思わず絶句する。信頼する副官の下半身が丸裸で糞まみれなのだ。
「つ、ツルギ......みんなを!助けてください!」
チラリとハッチの中に目をやったツルギは状況を即座に理解した。砲塔から飛び降りキャタピラの横に取りつく。ハッチから中の人間を助け出すのは不可能だった。ならば下から穴を開け、糞と一緒に流出させる作戦なのだろう。
「装甲板を破るぞ!」
ブラッド&ガンパウダーを至近距離で連射すると、装甲板を留めているリベットが飛び散る。ようやく少しの隙間が開いた。その隙間からも絶え間なく糞が溢れ出てくる。それはまるで、戦車が泣いているようにも見えた。
「うぉおおおおおおっ!」
隙間に手を突っ込んだツルギは、渾身の力で装甲板を引き剥がそうとした。 - 123二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:49:18
ツルギ先輩頼もしい…誰か中継止めろ止めろ!
ユウカの時みたいに! - 124二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:50:27
『ご覧ください!暴走戦車に正実のハスミ副委員長が乗っています!あっ!ツルギ委員長も駆けつけてきた模様です!一体どうなってしまうのでしょうか!?』
補習授業部では、一同が固唾を飲んでテレビを見守っていた。
『ハスミ副委員長が助け出されました!ああっ!なんということでしょう!尻が糞まみれです!これは、一体.....?』
「これは、まさか.....。『失敗』してしまったのですか......?」
ハナコがポツリと呟く。
画面の中では戦車から飛び降りたツルギが、戦車を破壊しようとしている。
ついに、装甲板が剥がれた。戦車の下部に開いた穴から、滝のような勢いで大量の糞が流れ出る。そして糞まみれの塊が4つ、ゴロンと転がり出てきた。それは、ちょうど人間のような大きさだった。
「いやあああああっ!!」
ハナコの絶叫が響く。映し出された「それ」。ベッタリと糞でフォンデュされた隙間からは、下江コハルの顔が覗いていたからだった。
「う.....おええええっ!」
食べたばかりのチョコフォンデュを吐き出すヒフミ。呆然とそれを眺めながらアズサはコハルと一緒にチョコフォンデュを食べる日など来ないことを悟った。 - 125二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:51:30
クロノスに報道されてるってユウカやアルよりもヤバくね?
- 126二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:51:40
誰か中継止めてあげて…
- 127二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:53:00
『く、糞です!山のような糞です!暴走戦車から、山盛りの糞が溢れ出しました!』
クロノススクール、川流シノンは夢中でレポートをしていた。彼女のジャーナリストとしての嗅覚が、目の前の光景がただの事故などでは無いとんでもないスクープであることを、そしてすさまじい糞の臭いを、瞬時に嗅ぎ取っていた。
ちら、と下半身丸出しでうずくまるハスミと、糞まみれで戦車から転がり出てきた四人組を見やる。ハッとシノンは気づいた。下半身だけが不自然に糞まみれの副委員長、全身を糞でコーティングされた乗員、戦車いっぱいに詰まった糞。点と点が頭の中で繋がる。
『速報!速報です!正義実現委員会、羽川ハスミ副委員長が、糞を漏らしました!シャーレの先生も糞まみれになった模様です!引き続き、現場からお届けします!羽川ハスミ副委員長が......』
カメラのフラッシュとパトカーの赤色灯の光の洪水の中、ハスミは自分の醜態がキヴォトス中に中継されていることを悟った。
だが、ハスミにとってそんなことは些事だった。
救護を受けている先生、イチカ、コハル、モブ。自分にとって何よりも大切な仲間たちを自らの手で、いや自らの尻で糞まみれにしてしまったこと、それに絶望していたのだ。
号泣することもできなかった。ただ、一筋の涙が、ハスミの美しい頬をつたった。
第一章 後編〜終〜
To be continued to chapter 2. - 128二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:54:39
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- 129二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:54:40
クロノス中継まで入ってしまった…ここからは入れる保険があるんですか!?
- 130二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:54:42
今回かなりの長編だ…!
…クロノスは配信止めてあげて
これハスミ表で活動出来るのだろうか…いや!ハピエンなのを信じるのみ! - 131二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:55:20
キヴォトス全土にハスミの恥が晒されてしまったぞ
- 132二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:56:47
ということで第二章以降は後ほど.....!
ハッピーエンドまでもうしばし、お付き合いください。 - 133二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:58:24
了解です!
ハピエンなのを信じて…!
…ハスミの名誉回復何とかしないと
ヒフミの件然りとんでもないモラルハザード招いたクロノスにはクレーム入るかもしれない(暴論) - 134二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:59:25
よかった、ハッピーエンドはちゃんとあったんだ…
…なんかもうこの時点で大分大変な事になってるけど一体ここからどうハッピーエンドに繋がるのだろうか - 135二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:04:44
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- 136二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:52:56
とんでもねーもん中継したクロノス
様々なお食事処から袋叩きにされるやろ - 137二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:54:14
女先生の滑るけど滑らないちょっと滑るジョークシーンが待ち遠しい
- 138二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:58:25
大丈夫かなあ、大腸菌とか……
- 139二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 20:02:07
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- 140二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 20:38:47
ハッピー(が)エンド…
- 141二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 20:41:37
私はスレ画にホイホイされたハスミ推し先生
そういう癖では無いのに怖いものみたさでブラウザバックを忘れ
気がつけば2窓でハスミを見ながらここまで読んでしまいました
不思議な感情というか感覚で胸が熱くなっています
続きが楽しみです - 142二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 20:43:47
- 143二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:00:52
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- 144125/06/08(日) 21:22:42
1です。これより第二章、開始します
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『......引き続きお伝えします。トリニティ糞タンク暴走事件から二週間。未だ、ティーパーティと正義実現委員会はこの件について沈黙しています.....』
ブツリとラジオが切られた。苦虫を噛み潰したような顔でスイッチを捻ったのは剣先ツルギだった。
”.....まだ、この話題で持ちきりだね“
先生が呟く。
「ええ。野次馬根性ですよ。しかし、一週間も経てば忘れられると思ったのですが.....」
トリニティ糞タンク暴走事件。今やキヴォトスはその話題で持ちきりだった。ただでさえ、噂好きな生徒たちの好む話題といえば、恋愛の話、スイーツの話、そして糞の話と相場が決まっている。
そこに、いつもクールで凛とした羽川ハスミが漏らし、シャーレの先生たちを糞まみれにしたとなれば、キヴォトス中の糞好きが飛びつかない道理はなかった。
ここはトリニティ、正義実現委員会。先生はなんとかしたいと作戦会議のために、退院早々ツルギを訪ねたのだった。 - 145二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:24:39
キヴォトスってそんなにスカ⚪︎ロマニアいんのか
- 146125/06/08(日) 21:25:08
何か状況を好転させる情報はないか?シッテムの箱のニュースフィードを眺めた先生は、そこに並ぶ記事を見てさらに暗澹たる気持ちになった。
『トリニティ糞タンク暴走事件!その真実とは!?』
『羽川ハスミ氏、未だ沈黙!』
『ティーパーティナギサ氏、パレード中止を発表。糞タンク暴走事件の影響か』
『ゲヘナの羽沼マコト議長、顎が外れる。糞タンク事件の顛末に笑いすぎたのが原因』
『聖園ミカ氏、暴徒に投げつけられた糞を投げ返す。「糞投げなら負けない」と余裕の一言』
糞、糞、糞。どのニュースも糞の話題に関連している。
あの惨劇の後、先生はなんとか情報を止めようとしたが、肝心の現場が生中継されてしまったのだ。一度ネットの海に流れたハスミの痴態を完全に消すことなど不可能だった。 - 147二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:25:58
75日でも足りないだろ
- 148二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:26:33
またミカがゴリラになってる
- 149二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:26:56
おいマコトw
- 150二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:27:46
- 151二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:28:58
ユウカといいアルといいハスミといいキヴォトス人は出す量がとんでもないからスカトロが一般性癖な可能性があるな
- 152125/06/08(日) 21:28:58
“うーん......ハスミをなんとか元気づけたかったんだけど......”
「それは無理でしょう......なにしろ大切な先生や後輩を糞まみれにした挙句、キヴォトス中に醜態が知れ渡ったんです。私も何度も話そうとしましたが全てに絶望しているようで......」
結局、部屋に閉じこもったハスミには会えなかった。つい数十分前、ドア越しにハスミとした会話を、先生は思い出す。
--
“ハスミ。私もみんなも怒ってなんていないよ。みんなハスミを心配しているんだよ”
「ありがとう......ございます。そしてごめんなさい......私は、私を許せないのです。パフェをドカ食いしてみんなを糞まみれにした挙句、正実に、トリニティに糞を塗った私を」
“ハスミ......“
自分が、許せないのだろう。ハスミの声は震えていた。
”でも、ハスミより正実の副委員長に相応しい人なんていないよ”
「先生.....まだその肩書きで私を呼んでくださるのですね。しかし、ニュースを見てください。今の私はトリニティいちの、いえ、キヴォトスいちの糞漏らしです。そんな私が、副委員長を名乗ることなど.....できません」
「ごめんなさい......先生。私の青春は終わってしまったんです」
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先生はハスミの最後の言葉を思い出して、宙を仰いだ。小手先の慰めなど何の意味もなかった。 - 153二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:31:36
ユウカの時は騒ぎはギリギリミレニアム内で済んだしアルちゃんはシャーレで起きた事だったからギリギリ何とかなった
今回は中継されちゃってるからなぁ…いや真面目にクロノスはもうちょい放送する内容選んでもろうて
(ここまで本人が言ってる-評価が的確な事あるんだ…)
先生の言葉通りなら巻き込まれた面子はマジで誰も怒ってないっぽいのが幸いか…?
- 154二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:31:37
ツルギも救出の際糞まみれになったろうに・・・人ができていらっしゃる
- 155125/06/08(日) 21:32:26
ベシャリ!と窓に糞が投げつけられた。
急いで外を確認するとトリニティの生徒たちが笑いながら逃げていく。
「やーいやーい!正実の糞漏らしー!」
憎たらしい捨て台詞を吐いて下手人たちは笑いながら逃げていく。
「この間から、こんなことばっかりです。街を歩いていた正実のメンバーが糞を投げつけられる事件も多発しています。おちおちパトロールにも行けやしません。いえ、治安を守るはずの私たちがいることで余計に治安が悪化しているような気さえするんです」
ツルギが落ち込んだ声で言った。
かつてのツルギであれば、こんなことをされて黙っているはずがなかった。だが、今はツルギも、全てを諦めてしまっているように見えた。
ハスミが、今の正実の失墜した権威を見たらどう思うだろう。まずはそれを何とかしなければ、励まして部屋から無理やり出したところでより辛い現実が待っているだけだ。
かといって、この状況を打開する妙案も思い浮かばない。ツルギと先生は、揃ってため息をついた。
“そういえば、イチカやコハルやモブちゃんはどこ?“
3人は先生より早く退院したとのことだ。だが、姿が見えない。
「ええ、元気ですよ。何やら動き回っているようです。彼女たちなりに、ハスミの力になりたいのでしょう」 - 156二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:34:07
悪口陰口ならともかくなんでスパーキングが横行してるんだよ
- 157二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:34:10
トリカスこの野郎…
いやまともなトリニティ生徒に謝れお前ら - 158二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:35:21
平然とウンコ投げつけが横行するなんでこれじゃゴリニティ学園じゃんね
- 159二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:35:24
このトリカス語彙が小学生だな
- 160二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:35:56
当たり前のように糞を投げるなババコンガかよ
- 161二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:36:01
なんやこの狂った世界は
- 162125/06/08(日) 21:36:38
補習授業部の建物。
「......というわけで、みんなにはハスミ先輩を元気づける手助けをしてほしいの!」
「それより、コハルちゃん.....もう心と身体は大丈夫なんですか?」
「ありがとう!でももうすっかり元気よ」
嘘だった。それはヒフミにもアズサにも、もちろんハナコにもわかった。目を見ればわかる。身体はともかく心が傷ついているのだ。
あれほどの惨劇に遭った後に、大切に思っている正義実現委員会が糞漏らしの集団というレッテルを貼られているのだ。
それは、コハルの小さな体で受け入れるにはあまりにも大きすぎる現実だった。
「コハルちゃん......」「コハル......」
しかしそんな中でもコハルは前を向いて、自分を糞まみれにした先輩を助けようとしている。その純粋さに、優しさに、ヒフミとアズサは心を打たれる。
コハルをじっと見つめるハナコは、ゆっくりと口を開いた。
「私は、ハスミさんを許しているわけではありません」
浦和ハナコはキッパリと言った。
「ハナコ......?」
「コハルちゃんを糞フォンデュにするなんて......どんな理由があろうとも許せないんです」
それでも、とハナコは自分に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「それでも、ハスミさんがここまで酷い目にあう理由にはなりません。だから、私はコハルちゃんに協力します」
ハナコがスマートフォンを見せた。そこに映っているSNSでは、ハスミの痴態が何度も再生され、笑い物にされている様子が映っていた。
その瞳は怒りを湛えていたが、その怒りはハスミに向けられたものではない。糞漏らしという誰もが起こしうる失態を必要以上に嘲笑する大衆に向けられたものだった。
「ありがとう!ハナコ!」
「えーと.....それで私たちは何をすれば.....?」
不安そうにヒフミが聞く。よくぞ聞いてくれたと言わんばかりに笑顔のコハルが、得意げに口を開く。
「それはね.......」 - 163二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:39:05
あーそうか、正実がそういうヘイトスピーチ受けてるって事は被害に巻き込まれた面子も…
巻き込まれた面子まで纏めて風評被害の的にしてる辺りこいつらこそ真の糞なのでは?(半ギレ)
補習授業部の面子も皆優しいね…ハナコも色々思う所はあっても
ハスミを笑ってる連中の方に怒ってる辺りやっぱり優しい子だわ - 164二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:41:05
もうトリカスじゃなくてさ、クソカスやんけ
- 165125/06/08(日) 21:42:25
「ったく。こうも毎日毎日糞の取材ばかりだと鼻が曲がりそうだよ」
「視聴率取れるんだから仕方ないじゃない。さ、今日も取材取材!」
トリニティ学園前。擱座したクルセイダーの周りでクロノススクールの生徒たちが今日も取材に勤しんでいた。
ティーパーティも正義実現委員会も事態の収拾に手が回らないのだろう。かろうじて撒き散らされた糞は掃除されていたが、戦車はまだ片付けられておらずちょっとしたフォトスポットのような活況を呈している。今日の取材は未だにその熱が冷めやらぬ糞ブームの取材だ。
「す、すみません!そこのお二方〜」
取材チームの前に立ち塞がったのは野球帽を目深に被った生徒二人組。
「......なに?こっちは取材で忙しいんだけど」
「まあまあ!みなさんクロノスの生徒さんっすよね!この間の糞タンク事件、いいネタ欲しくないっすか?」
取材チームは顔を見合わせ、はあとため息をついた。
「あのね。あの事件の映像の一部始終を収めてるんだよ。それ以上のネタなんて......そうね、それこそあの時車内で起こっていたことくらいしか無いのよ」
「じゃあ、“それ”を教えてあげられるとしたらどうっすか?」
生徒が帽子を取る。糸目の生徒と、前髪で目が隠れた小柄な生徒。
仲正イチカとモブであった。
「私たち、あの時戦車の中にいたんすよー。どうすか?あの事件の真実、知りたくないっすか?」
イチカが、ニヤリと笑った。
第二章 前編〜終〜 - 166二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:42:59
クルセイダーじゃなくてチャレンジャー2だったらこんな惨事には至らなかったのに…
- 167二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:43:39
新作見逃してたと思って見にきたら立ったの昨日の夜かよ!? 何だこのスピード!?
あ、スレ主様いつもお疲れ様です
豊富な語彙力とキャラクターの掛け合いから織りなすクソッタレな展開について毎回(これ収拾つくのか!?)とドキドキしながらも楽しく読ませて頂いております。 - 168二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:44:13
(取材した面子は特ダネ撮ってこなきゃいかんのだろうけどこいつ等…って思いが出てしまう…おのれクロノス)
おっ?モブちゃんとイチカ…一体どういう方向で動く気なんだ…? - 169二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:45:35
かなり大長編だな
- 170二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:46:25
トリニティェ…普段から治安守ってるのはどこの誰だと…
ハスミも何とかしないとだし風評何とかしないと…ハナコ頑張ってくれ…後ハスミの事も許してあげて… - 171125/06/08(日) 21:46:33
- 172二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:47:49
シリアスっぽい場面なのにフォンデュとかちょっとしたフォトスポットとか逐一微妙に笑いそうになる語彙力の
ラインナップのおかげで普通に読めてしまうの困る(困らない)
了解です、ハッピーエンドを見届けにいかねば…!
- 173二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:51:22
- 174二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:51:54
こりゃ次スレやな
- 175二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:56:24
うんうん、わかるよ……私も以前、急な腹痛に襲われ自宅へ帰って、玄関の鍵を開けたときに肛門が開いて脱糞したことあるんだよ……
- 176二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:59:47
ク◯を扱っているのに語彙力が高いからスラスラと読めてしまいます
ほ、本当にハッピーエンドになりますよね? - 177二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:59:48
ハナコの毅然とした姿勢には敬服するが、でもハナコ自身は最もトリニティ生らしい素養があるんだよな
……糞投げとか脱糞イジりの才能が? - 178二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:04:44
脱糞は誰しもがやらかす可能性がある失態、それは確かにそうだ
しかしこんな土石流みたいな勢いと量では - 179二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:07:30
なあ、これゲヘナからすれば絶好の機会と見せかけて
行動に移れないやつ、だってイブキの教育に悪いもん - 180二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:08:39
- 181二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:10:11
自前の素手だろうなこれだと
- 182二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:13:31
確かにちょっとハスミがやらかした事についての言及はウィットに富んでた気はするが…
いやだとしてもハナコがこの時空でのトリニティ生らしい素養はあんまりないんじゃないかなって
(淑女っていうか野蛮人だろあれもう)
- 183二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:14:59
ミカが逞しいというか…このトリニティのモブはどうなってるんだろうというか…
…ワイルズに出演してたとある生き物が乗り移ってないモブに? - 184二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:26:12
野球帽を目深に被ったイチカとモブちゃんのスチルかわいい(幻覚)
ドライブ中も仲良さそうだったし、仲良さげなままでよかった… - 185二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:33:46
現代のような水洗トイレが無かった中世ヨーロッパでは、おまるに排泄物を出して決められた場所に廃棄するルールがあったが、実際はゴミと一緒に窓から捨てられていたらしい…そのため、路上は糞尿があるのが当たり前だったらしい
マイこやし玉を投擲するトリカス達は下らないことをするためだけに、おまるにウ◯コをチャージして自らの手でトリニティを穢しているのか - 186二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:35:08
- 187二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:47:09
- 188二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:59:54
完ケツ編
- 189二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 00:11:25
世界の方がおかしいから地下おじの仕業だろこれ(適当)
- 190二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 07:20:21
確かに車内で何があったのかはクロノスの面子も知らんかったな…
戦車の外側で起きた事は既にクロノスは入手していたけど逆は知らない、
つまり出力結果は知っているけど過程は知らない訳で…これがシュレディンガーの猫ちゃんですか()
- 191二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 07:49:21
どこもかしこもクソだらけか
ハ まるで彼岸島だな - 192二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 07:55:21
これで上で言われてたぐらいにお互い小見せ合いとかしてるぐらい逞しかったというか気にしてないというかトラウマになってないぐらいだったら…良いよね
- 193二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 07:58:54
- 194二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 12:30:40
大腸菌が大腸じゃないところに入ると感染してやばい(出典:人がバグる某大学)と聞いたんだが
下手したら団員全員が団長式救護をする羽目になるのでは…? - 195二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 16:19:30
"みんなは知らない、ハスミの……の味"
イチカ「激臭と高温が強烈に焼き付いて、脳のメモリを食い潰すような」
コハル「忘れるように頑張る」
正実モブ「蘇る」 - 196125/06/09(月) 18:00:59
- 197二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 18:05:29
このレスは削除されています
- 198二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 18:10:02
待ってたぜェ!この時をよぉ!
どうハッピーエンドに向かうのかとても楽しみ(語彙力クソザコ) - 199二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 18:13:21
このレスは削除されています
- 200二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 18:14:10
200なら今回の事件はハッピーエンドで終わる(といいな!)