- 1二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:51:32
- 2二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:54:12
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- 3二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:54:30
- 4二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:54:41
- 5二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:57:24
前回のあらすじ
セトの憤怒との戦いで致命傷を負ってしまったシロコ。
死を覚悟したと思ったら一年生の頃に戻っていた。
記憶を引き継いで。
なにが起こったかはわからないが過去をやり直せるチャンスだと思い、シロコ*テラーは動き出す。
歴史を変えるために奮闘するシロコだったが世界は厳しかった。
すべてがシロコを嘲笑うかのように事態はどんどん悪化した。
ホシノ、セリカ、アヤネ、ノノミ...そして先生は奮闘空しくも同じ道を辿ってしまった。
そしてシロコはそれにたえられなくなり...ついに...
自分の首を切った - 6二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:58:50
復活感謝からの保守忘れ土下座
- 7二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 22:03:23
何も見えない、何も感じない。
そんな中、声だけが聞こえてくる。
前を向けと...
...前を向いたところで何になる?
まだ...ホシノ先輩たちを救えてるならまだしも...今の私に何があるのだろうか
それなら私はいっそ...
やるべき贖罪を果たして早く死にたい。
「はっ...!?」
不意に意識が戻る。
自分は確か...自決したはずだ。
だがその傷はどこにもなく...血だまりもない。
崩壊したキヴォトスもなく、プレナパテスと化した先生もいない。
ただ白い空間が広がり...真ん中にポツンと扉がある。
暖かな雰囲気があたりを包んでいる。
「...また、ここなの?」
私は...またここに戻ってきた。
目の前のある扉をくぐればまた私は1年の頃に戻るだろ。
だが、なぜ?
私は何をしなければならないんだろうか...
みんなを救えなかったから戻らされたのか...
とりあえずドアノブを掴む。
その手は震えていた。
「...また...同じ状況になったらどうしよう」
恐怖を感じ、震える手で私は扉を開けた。 - 8二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 22:03:57
――流石にやり過ぎでは...
――仕方ないよ、この子結構強かったし...下手に手加減したらやられてたのはこっちだよ?
気が付いたら再び寒さを感じる。
それと、体の痛み。
ホシノ先輩とノノミが小さくなった私を見下ろしていた。
「あっ...」
また...戻ってこれた。
「ああ...」
ホシノ先輩が...ノノミが...生きている...
「あああああ!」
それだけで私は嬉しくて...その場に泣き崩れた。
いきなり泣き出した私を2人はさすがに怪訝そうな顔をして見ていた。
おかしい人だと思われそうだが...それでも感情が抑えられなかった。
また2人に会えただけで私は...
「ほ、ほら...落ち着いて...
とりあえず...これ...寒そうだから付けなよ」
そういうとホシノ先輩はマフラーを巻いてくれた。
私はより一層泣いていた。
2人はさらに困惑していた。
しばらくして私はアビドスに連れていかれた。 - 9二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 22:04:21
「えーっと...とりあえず君の名前は砂狼シロコちゃんね
んで...記憶喪失...っと...
...記憶喪失!?」
私はアビドスに連れてこられた。
そこで一通り泣いて落ち着いたころ、ホシノ先輩の質問に答える。
以前のように必要以上に不審に思われないように注意をしながら。
その中で考える。
なぜ...戻ったのだろうか?
最初に戻った時のことも考えればきっとトリガーは私の死だ。
それを機にきっと時間が戻るのだろう。
だがそれはなぜだろうか...
何のために戻るのか...わからない。
けれど私は...チャンスをもう一度掴んだ。
再度ホシノ先輩たちとのやり直しの機会だ。
正直...怖さは今もある。
けれど、これはきっと...逃れられないのだろう。
なら私は...せめて足搔こう。
まだ完全に救えないと決まったわけではない。
以前失敗した理由を考える...おそらくきっとバタフライエフェクトというものだろう。
私は以前は似たようで少し違う歴史を歩んでいた。
その結果の失敗だ。
結果だけは変わらなかったのは少し気になるが...今気にしたところで何もわからないだろう。
であれば...今度はできるだけ、元の世界をなぞろう。
そうすれば必要な時にだけ動いて...最悪を避けられるはずだ。
そうだ...そうしよう...
セリカの誘拐はわかっていても...
ホシノ先輩の事件をわかっていても...
結果はすべてハッピーエンドで終わるのだから...
それ以外はすべて、切り捨てよう。 - 10二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 22:05:29
ってことで、シロコ三週目はじまりです
- 11二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 22:12:18
おう...忘れてた...
- 12二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:31:53
復活感謝
- 13二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:53:58
まだループ続くのか...
- 14二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 08:27:50
早めの保守
- 15二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:40:48
私も早めの保守、後4時間しかないので…
- 16二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:10:51
保守
- 17二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 00:37:09
- 18二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 08:42:44
続き待ってる
- 19二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 09:03:48
- 20二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 17:42:39
保守
- 21二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 01:00:02
今度こそいけるか?
- 22二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 03:28:39
人 の 心
- 23二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 12:16:19
ほ!
- 24二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 12:34:58
これ最悪の場合何回繰り返しても皆を救えなくてアビドス以外を切り捨てたりテラー化したり自殺するなら私が殺したほうが良いじゃんってならない?大丈夫?(アンテ脳)
- 25二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 20:44:26
それから私は仮面を被って過ごす。
たとえどれだけ心が跳ね上がりそうなほど嬉しくても。
どれだけ泣きそうになりながらも。
時には今考えれば恥ずかしいなと思う行動も...すべて私は以前の通りに真似をする。
けっして歴史を変えないように...
すべてを守るために...私は私を演じる。
そのおかげか...先生が来るまで特に変わったことは起きない。
日常の繰り返し...
人によっては苦痛に感じるかもしれないが、私にとっては真逆だ。
失ったものを再度手にすることができる...ただそれだけで私は幸せだった。
何度も泣きそうになる心を押しとどめて仮面を維持する。
みんなを救うと考えればなにも無理はなかった。
たとえセリカが誘拐されたとしても私は変わらない。
だって救えるのはわかってるから。
ホシノ先輩がアビドスを去っても慌てない。
だって戻ってくるのはわかってるから。
感情を切り捨てて...ただなぞるだけだ。
何も難しいことはない。
「シロコちゃん...シーローコーちゃーん!」
いつもと変わらない日常。
そんな中、ホシノ先輩が私に声をかけてきた。
「ん...どうしたの、ホシノ先輩...」
「この後暇?
おじさんとお茶しない?」
こんなイベントはあっただろうか。
まあでも...私だってすべてを覚えているわけではない...これはきっと、忘れていただけの些細な日常の一コマなんだろう。 - 26二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 20:48:39
ホシノ先輩に連れられてカフェに来る。
アビドスにある数少ないカフェ...柴関ラーメンとはまた違う気分の時に来る。
「今回はおじさんのおごりだよ
好きなの頼んでいいよ」
「じゃあこれ」
「.......おっけー」
ホシノ先輩の顔が引きつった。
まあ、かなり高いものだしそうなるだろう。
これも以前の私のやっていたことだ。
注文をして品物が届くまで軽く雑談をする。
すぐに話した内容を忘れるほど軽い雑談。
そんな中、ホシノ先輩の目つきが変わった。
「ところでシロコちゃん...最近、どう?」
「どう...とは?」
「ほら、いろいろ起きたじゃん...先生が来たり...セリカちゃんが誘拐されかけたりさ」
「ああ...ホシノ先輩がアビドスを抜けそうにもなってたね」
「うぐっ...」
痛いところを突かれた顔をしていた。
けれどすぐに気を取り直した。
「ま、まあ...最近どたばたしてて...シロコちゃんはどうかなーって思ってさ...」
「それ、ノノミやセリカ...アヤネも聞いてるの」
「セリカちゃんは聞いたよ
ほかの2人は聞いてないよ」
「まあ...セリカは誘拐された側だしね
...どうして私だけに聞くの」 - 27二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 20:49:49
私の質問にホシノ先輩の表情が変わる。
「シロコちゃんは...何を考えてるのかな...」
...さすがというべきか...
警戒心の強いホシノ先輩は私の仮面に気づいていたのだろう。
けれどここでバレるわけにはいかない。
「何を考えてるかって...回答に困る...
ただ楽しく過ごしてるだけだよ...」
「楽しく過ごしてる...ね...」
その言葉にホシノ先輩は再度表情を変える...けれどどこか、悲しそうだった。
「...本当にそう思ってる?」
「そうだけど...
さっきからホシノ先輩が言いたいことが分からない」
「楽しんでるっていうけどさ...」
ホシノ先輩は持っていたカップをおいて一呼吸する。
「じゃあどうして...常に今にでも泣きそうなほどつらい顔をしているの?」
私はスマホを取り出して自分の顔を見る。
やはりホシノ先輩の言うことはわからない。
そこに映っているのはいつもの私だ。
ただの砂狼シロコだ。
完璧なはずだ。
「どうしてそこで否定よりも先に自分の顔を隠してるの?」 - 28二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 02:02:44
保守
- 29二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 08:48:40
- 30二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 08:50:35
そういう顔は7週目以降になりそう
- 31二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 09:55:36
- 32二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 10:19:50