もしも、

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 00:32:08

    サオリの面影が先生の既に故人となった奥さんと瓜二つだったら

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 00:33:04

    いいね、続けて?

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 00:33:21

    詳しく

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 00:39:12

    あれかな、土下座のシーンで初めてマスクの下の顔見て奥さんに重ねちゃうヤツ

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 00:49:50

    どんな気持ちで撃たれたんだろ

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:08:51

    硝煙の臭い。舞い散る火花。
    タブレットからの応答は未だ無し。何時何処から、誰の放った銃弾が飛んでくるか分からない、戦場の中心。
    燃え盛る炎と瓦礫の山が周囲を囲う。嫌悪と猜疑の阿鼻叫喚の真只中。

    ”────────”

    目の前に立ち塞がる見知らぬ女性の目元は、先立った妻によく似ていた。
    帽子から僅かに覗く黒髪も。綺麗に通った鼻筋も。
    記憶の中の彼女の断片を、そのまま貼り付けたようで。

    青々と仄暗く輝くヘイローが、私を見下ろしている。その光さえなければ、私は誤った現実の錯覚をそのまま受容していたことだろう。
    ...違う。彼女は死んで、もうこの世に居ない。
    数年かけて漸く飲み込んだ現実が、足元から瓦解する錯覚。

    空想で良い。都合の良い夢ならそれでも良い。
    ただ一言、今ここに私が至るまで私の背を押してくれた、あの声をもう一度聞けるだけで良かった。
    ただ一言、彼女に「あなた」と、そう呼んで貰えるだけで。それだけ貰えれば、”俺”は────

    「”貴様”が、計画の一番の支障になりそうだと、彼女は言っていたからな」

    火薬の爆ぜる音の前に、最後に耳に届いた声は、
    背筋が凍り付くほど、空虚な響きで────。

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:09:36

    ”どう”

    ”して”


    意識は、潰えた。


    急に来て書いて逃げます。じゃあの。

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:10:44

    >>7

    あっ!ちょっ!まっ!逃げるな!

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:41:51

    >>7

    捕まえろぉ!!!

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:42:52

    >>7

    ???「書くことから逃げるなぁ!」


    「これは命令だぁ!!!」

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:57:37

    >>7

    >>6

    さ…最高ダァ…神ssをありがとぉぉ

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 09:08:58

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 14:03:08

    待機する 続きを期待してる ハヤクツヅキヲ

  • 14625/06/08(日) 15:14:55

    なんかめっちゃ引き止められてた...

    >>1がどうお思いかが分からないので...

  • 15スレ主25/06/08(日) 16:57:58

    >>14

    別に好きに書いてええよ

    面白くてスレが盛り上がればそれでいい

  • 16625/06/08(日) 18:40:23

    「っ......!!」

    多対一。にも拘わらず長く続いた戦闘の末。
    踏み込んだ足が、伸びきって使い物にならないバネの様に。
    酷く弱弱しい抵抗だけを返し、僅かに押し出された身体。────あ、倒れる。
    視界に、地面が迫る。駄目だ、ここで倒れてしまったら、先生、が────。

    鈍い音が響いて、頭部に衝撃が走る。頭から倒れ、ぐわんと揺れる世界から一瞬色が抜けた。
    頭に限らず、じんじんと痛む身体。それを起こそうにも、手足に力が全く入らない。
    どうにか、先生を逃がさなければと、震える唇をゆっくりと開く。

    だが、努力も虚しく。ぱちぱちと火花を撒き散らす周囲の業火。
    そこら中から聞こえる悲鳴。叫び声。銃声。崩れる瓦礫。
    雑音に塗れた戦場では、瀕死の一生徒の掠れ声など届く訳もない。

    ────視界の端。呆然と立ち尽くす先生の目は、私には向いていなかった。
    目線の先には、恐らくは四人組(スクワッド)のリーダー格。
    深く被った帽子。フィルターのついた面頬タイプのマスク。

    耳が遠い。きぃん、と耳鳴りがして、二人の会話は聞き取れない。
    私に出来るのは、ゆっくりと色の戻って来た世界を見つめる事だけ。
    目を見開いた先生が、ふらふらとその生徒の方へと駆け寄る。

    ────駄目。
    名も知らぬ生徒が、銃口をゆっくりと先生へ向け────。

  • 17625/06/08(日) 18:41:53

    「────ぁぁあぁあぁあああ゛あ゛っ!!!!」

    鮮血の赤を撒き散らしながら、後方へ倒れる先生。
    火事場の馬鹿力と呼ぶには憎い程に出遅れた、動いて尚も感覚の無い手足。
    腹の底から出た咆哮。注意を引きながら、握ったマシンガンを乱射する。

    防御と、回避。それに専念する四人組を注視し、引き金を引き続ける。
    その後方から、荒い運転を見せる一台の救急車。
    横目で見た先生は、呻き声も上げず横腹から血を流している。

    「────セナ!」

    援護の為に位置を変え、走行中の救急車へ先生を受け渡す、その刹那。
    悲痛な表情を浮かべ、脂汗を滲ませる先生の顔が目に映る。
    直前まで私と戦闘を繰り広げていた四人組に、無防備にも自ら近づいてゆく、軽率な凶行。

    (どうして、あんなことを────?)

    無防備に歩を進めた先生の、その行動の意図だけが分からなくて。
    胸にしこりを残したまま、私は奴らとの戦闘を継続する────。

  • 18625/06/08(日) 18:42:54

    じゃあちょっとだけ...。行き当たりばったりで...。

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:17:33

    「────せい」

    「せ────せい」

    「────先生!」

    意識が、引き戻される。遠くから声が聞こえた気がして。

    ”......○○”

    「...?...落ち着いて聞いてください、あなたは銃で撃たれ...」

    ”......どうして、俺、を......”

    腹部に、じくじくと広がる熱。感覚は無く、じんじんと痛みだけに意識が向く。
    身体ではない。そもそもが擦り傷まみれで、腹に銃弾まで撃ち込まれてはいるが。

    最愛の妻に、銃で撃たれた。その現実が、痛い。

    生徒の為に生きる。君が愛してくれた俺らしく、彼女たちを導くために。
    君を喪ってから、私はそうすることで自分を保ってきた。

    けれど、今。その根幹が君自身にへし折られそうになっている。
    心が、痛い。苦しい。このまま死んでしまいたいくらいだ。死んでしまえば、彼女に会える。
    けれど、銃撃するほど嫌われているのなら、逢いに行く事すらも正解なのか分からない。

    遠のく意識。セナの声が聞こえる。声が聞こえるが、意味を認識できない。
    絶望の放心の中。救急車の中を照らす電灯の明かりが、狭窄する視界の中でゆっくりと光を失う様を見ながら────俺は私は、再び意識を水底へ沈めた。

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:54:13

    本人ではないとわかってても思い込んじまったらもう止められないんだ…

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 08:07:14

    一人称が混在しているの良いね
    先生という存在が揺らいでいるのが分かりやすい

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 10:05:20

    普段は生徒の曇らせを見てる分先生が曇るのは新鮮味があって良いな

  • 23625/06/09(月) 16:46:35

    帰ったらちょっとだけ書ける
    かもです

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 16:50:40

    原作先生はすぐ復帰したけどこっちは亡き奥さんと瓜二つの女性に撃たれたせいでメンタルがやられてる
    絶対に許さんぞベアおば!!

  • 25625/06/10(火) 00:01:25

    "............ここは"

    そして、気づけば私はそこに立っていた。
    トリニティに初めて訪れた時も招かれた、茶会の場。
    仄かな月明かりに照らされたトリニティの風景が一望できる。

    その風景が。はっきりと輪郭を持っているのに、どこか曖昧なのは───私に、きっと、周囲を見るだけの余裕が無い事の表れなのかもしれない。

    「初めましてかな、先生」

    声がした。三脚の椅子に囲われた円形の机を挟み、私と彼女は相対する。

    「私の名前は百合園セイア。そしてここは、君の夢の中さ。或いは───いや、それは無さそうだな」

    言葉を聞いて、思い出したように手を伸ばす。白いワイシャツには、出血の滲みどころか弾痕の穴すら残されていない。
    あぁ、と、それで納得する。

    はっきりと輪郭の見える風景なのに、色だけが滲んではみ出している。
    有も無も混じりあって、溶け合って。
    それでも、境界の線だけがその場に留まり続けている。

    "......見苦しいものを、見せちゃったね"

    「気にする事はないさ。...夢とは元来不確定なものだ、この位の景色には、もう見慣れている」

  • 26625/06/10(火) 00:12:18

    輪郭線だけが残り、あとは無造作にぶちまけられた絵の具のように混じり合って何色でもなくなった空間。

    閑静なトリニティの風景はどこへやら、澱んで濁った極彩色に包まれながら、私とセイアは向かい合って腰を下ろす。

    「予知夢をもってしても、人の心に触れる事までは叶わない。...こういう、極めて特殊な事例を除いて、だが」

    "やっぱり、そういう事なんだね"

    隠していた物。やましい物。それを暴かれた様な、顔全体に熱が駆け上る感覚がする。
    此処は、私───銃撃に見舞われ意識を落とした"先生"の夢。私の心を、反映する空間。

    「......差し支えなければ本題に入る前に、その事を聞いても良いだろうか、先生」

    "........."

    少し、悩む。答えは、案外直ぐに出た。

    "...気持ちは嬉しいけど、それは却下かな"

    "前を歩いて先導する立場の人間が...後ろ向きな事ばかり話してちゃ、為にならない"

    「...先生、君は」

    こんなにもぐちゃぐちゃに歪みながら、まだ"先生"を貫こうとするのか。
    言葉こそ呑み込んだセイアだが、その目は口ほどに物を言っていた。

  • 27625/06/10(火) 00:14:15

    ふといい感じのオチが浮かんだので、そこまで繋がるように何とか騙し騙し書いていきたいなと思いました。

  • 28二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 01:19:25

    >>27

    どうか最後まで書いてくれ

  • 29二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 07:04:37

    頑張ってください!
    見てて面白いので需要ありますよ!

  • 30二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 14:43:28

    このスレは落としてはならない

  • 31625/06/10(火) 16:58:38

    何者にも触れられない夢の中から世界を観る彼女の言葉は、諦念に満ちていた。いずれ来たる、陰鬱で後味の悪い幕引きから目を背けるように。
    並べ連ねて紡がれる言葉。その難解な言い回しが、彼女の胸中の不安を、苦しみを、覆い隠す為の壁を築く。

    私の。彼女の。盤上から転げ落ちたふたつの駒の意志など知らん顔で、残酷にも進み続ける物語。一人一人の行動など。思いなど。葛藤など。渦巻く混乱の中で結実する筈もない。

    「────まさに、楽園から追放された私たちには、相応しい結末かもしれないね」

    話を終え、伏せた目。髪の隙間から、気丈に振る舞う彼女の、えも言われぬ悲痛が滲んで空に溶ける。

    "よく分かるよ、セイア"

    "......君も、その後はどうなったのか、見ていないんだね?"

    ────ブレるな。今はただ、目の前の生徒に向き合え。
    妻の言葉も、私の信念も、今は関係ない。
    他の誰でもない、セイアの為に。

    "......この後のお話を確認するのは────"

    ......記憶が、脳裏に浮かぶ。ありありと。
    単調な白。病室。陽光が暖かく差し込む窓。
    上体を起こし、外に向けていた視線を、そっとこちらに向ける、彼女の姿。

    "......何かを、失うかもしれない、"

    頭の中。一定の感覚を置いて音を鳴らす心電図。鈴を転がしたような笑い声。直後に続く、肺に響いた重い咳。点滴の雫が垂れる音。

    医師から聞いた、余命宣告。

    "それを分かっていて、現実に目を向けないといけないのは────怖いよね"

  • 32625/06/10(火) 17:00:59

    セイアのお陰で、状況は理解した。状況を切り開く、打開案も見えた。
    それは、希望を捨てず進み続ける皆が居てくれるから、成せること。
    その盤面に必要なのは、状況と────私自身。

    "水着じゃなくて下着だと思えば、それは下着だから"

    「...は?」

    だから、甘えてなんか居られない。
    体が痛かろうと、心が痛かろうと。泣き言を漏らすのなら鞭を打ち、引きずってでも喰らいつく。
    そうして、私は立ち戻る。


    ──────...。


    "友達でも、言わないと伝わらないからね"

    「はい!今度こそはっきり言ってみせます...!」

    「そうですね、私もすぐそばにいます」

    「えっと......と、とにかく行くんでしょ?じゃあほら、早く!」

    補習授業部の三人とともに、単身アリウスを食い止めるアズサの元へ。そう、決意を固めて歩き出す私の耳に、声が届いた気がした。

    "───ッ"

    ここに居るはずのない彼女の、悲痛な叫び声。空気を介さず、鼓膜を介さず、記憶に刻まれた怒号を、心が勝手に耳元で再生する。
    それは、途切れる前の最後の記憶。絶望の中で沈みゆく意識が聞き取った、────アズサの、慟哭。

  • 33625/06/10(火) 17:02:02

    『サオリいぃいいいいっっ!!!』

    神様が居るとすれば、なんと悪趣味な事だ。そんな暴言が口をついて出てしまいそうな程に恣意的な、悪意を感じる偶然。



    "(......名前の音まで、似せること無いじゃないか)"

  • 34625/06/10(火) 17:07:04

    同時並行でやってる自スレの方ちゃっちゃか片付けてきます

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 22:42:54

    保守

  • 36二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 06:02:19

    あさほ

  • 37二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 13:15:44

    名前までそっくりなのか⋯

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 13:39:43

    つ…つらい…!

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 22:55:22

    保守

  • 40625/06/11(水) 23:24:39

    ねむい
    明日書きます

  • 41二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 23:42:58

    >>34

    そっちも読んでみたい

  • 42625/06/11(水) 23:59:35

    >>41

    SSではないヨ

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 07:41:43

    保守

  • 44二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 17:29:54

    酷すぎて笑う


    いや、笑えねえよ

  • 45二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 19:37:54

    「───私たちの、青春の物語を!!」

    "───私たちが、新しいETO(エデン条約機構)"

    契約の上塗り。条件を逆手に取った、意趣返し。
    二つのETOに挟まれ混乱するユスティナを横目に、ゆっくりと瓦礫の山を下る。歩を進める先には、動揺が目に見える生徒───サオリが、居た。

    見間違いであって欲しかった。追い込まれた極限状態で、弱った心が見せた幻ならば。
    マスクと帽子にその大部分が隠れた顔立ちは、やはり記憶の中の妻のそれにそっくりで。

    「動くな!!」

    目を見開いて此方を睨みつける彼女の銃口が私に向き、塞がったばかりの傷跡がずくりと存在を主張する。
    だが、それも一瞬のこと。駆け付けたアズサが私達の間に割って入り、次いで補習授業部の三人が彼女に銃を向けた。

    「......くっ、!」

    分が悪いと判断したか、仲間を連れて踵を返すサオリ。向かう先は、今や廃墟と化した古聖堂。

    「...私が行く」

    決意めいたものを瞳に宿したアズサに、私は───

    "...私も、行くよ"

  • 46二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 00:07:24

    盛り上がってきたねぇ!ここから晴れることを祈るばかりだ

  • 47二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 00:24:24

    さらに面白くなってきたな… …

  • 48二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:18:57

    わくわく

  • 49二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 17:13:05

    保守

  • 50625/06/13(金) 20:44:30

    古聖堂の地下に、一対一。アズサとサオリ。そして、二人の銃撃戦を瓦礫の陰から眺める足手まといの大人が一人。

    この戦いに、私の指揮など必要ない。

    反射神経。手癖。染み付いた訓練の成果。ふたりがそれぞれ積み上げてきた全ての経験の、真っ向からのぶつかり合い。
    教えた者と教わった者。信じる者と否定する者。識った者と知らない者。互いの信条。根幹。その全てを尽くした、彼女達の戦いに他ならないからだ。

    ならば、何故私は。何の役にも立たない、囮どころかお荷物も良いところの私が、皆の制止も振り切ってアズサの後を追ってきたのか。

    「.........!!」

    勝負は、着いた。膝を折ったのは、マスクを着けた帽子の少女。彼女のことは何も知らないのに、不思議な思い入れのある。そんな、名状できない関係性の生徒。

    アズサは、歴然とそこに在った実力差を、努力と工夫、友情の力で埋め立てて見せたのだ。

    「......!?先生っ...ここは危ない、皆の所へ......」

    ゆっくりと、瓦礫の陰から顔を出し、アズサの横まで足を進める。彼女の警告も、今は聞けない。

    「......先生?」

    一言も漏らさず、恨めしそうにじっとこちらを睨む、サオリ。膝を立て、目線を合わせた。スーツが泥に汚れても、そうしないと気が済まなかった。
    今までで、一番近くで、改めて彼女の顔を見つめる。近づけば近づくほど、彼女が亡き妻のそれに被って見える。

  • 51625/06/13(金) 20:46:27

    「......何のつもりだ、シャーレの先生......」

    低い、声。ダウナー、とでも表現すれば良いのだろうか。荒い息の合間に紡がれる声のそれだけは、妻の物とは明確に違う。
    そう。違うのだ。彼女は、"香織"ではない。

    "────本当に、ごめん"

    「......なに?」

    それは、彼女からすれば意味のわからない言葉。鋭い目付きが少しだけ緩み、目元が困惑に歪む。
    何かを、言おうとした。弁明か、説明か......とにかく、次に繋がる言葉を。俺の自省を、彼女に届ける為の、何かを。
    だが、何も言えない。サオリの肩を支える、白いフードに仮面の生徒が、彼女を諭しているのを目の前で見ても、尚。



    ───木偶人形の軋む音と共に、時は満ちる。
    地面は揺れ、ぱらぱらと、崩れかかった天井から破片が落ちてくる。

    古聖堂の地下には、平穏を生きる人々の理解を悠に超える怪物が眠っていた。

    引きずり起こされ、作り替えられ、聖人の名を携えて顕現する、太古の教義。

    "......詳しい話は、今度にしよう"

    懐に手を遣る。自我を抑え、今はただ、一人の"先生"として。

    "出さずに終わらせたかったけど..."

    "大人のカードを使う──────"

  • 52二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 20:50:42

    このレスは削除されています

  • 53二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:00:33

    嫌いではないですが救いはあってほしいと切に思います

  • 54二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:28:53

    嫌いじゃないですけど少し苦手ですかね…

  • 55二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 08:10:57

    救いは、欲しいですっっっ....

  • 56二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 08:18:12

    個人的には曇らせ後は晴らして欲しいなって

  • 57二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 08:38:16

    曇ってからの晴れが好き派ですね

  • 58二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 11:28:00

    出来れば晴れて欲しい

  • 59二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:31:48

    曇らせは晴れる前提でめっちゃ曇らせて欲しいかな

  • 60二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:35:11

    このレスは削除されています

  • 61二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:04:27

    >>60

    いつまでも待つよ

    だから最高の青春(ブルーアーカイブ)を見せてくれ

  • 62二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 08:54:52

    >>60

    楽しみにしてる

  • 63二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 17:42:41

    保守

  • 64二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 17:45:47

    ほしゅ

  • 65二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:19:02

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:20:22

    保守

  • 67二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:25:36

    このレスは削除されています

  • 68二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:27:21

    このレスは削除されています

  • 69二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:29:38

    このレスは削除されています

  • 70二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 07:36:43

    朝の保守

  • 71二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 17:20:27

    ほしゅ

  • 72二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:36:32

    やもめ先生概念は良いぞ

  • 73二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 06:53:22

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 12:50:50

    念の為保守

  • 75二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 19:42:05

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 19:47:47

    保守

  • 77二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 02:09:51

    とんでもないものを思いついてしまった
    実はサオリは亡くなったはずの妻そのもので
    死因は出先での原因不明の爆発で遺体が残ってなくて警察は死んだと断定
    でもベアトリーチェの実験体として誘拐されてて実は生きていた
    実験でヘイローの発現と幼児化、記憶喪失になっている
    こういうのどうでしょうか?

  • 78二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 10:28:00

    より曇らせが捗っていいですね。それはそれとして人の心、、、

  • 79二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 16:33:42

    >>77

    記憶が戻ったら本編以上に撃ち抜いたこと後悔してそう

  • 80二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:02:44

    その場合ストーリーが全て終わった後の絡みが凄い面白そうだな

  • 81二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:04:10

    >>79

    最悪テラー化しかねないぞ

  • 82625/06/19(木) 02:50:27

    卒業後のサオリが先生の所に戻って来て、恋情を告白するんだ
    先生はサオリを自分の妻と重ねてしまった過去から、「この先もそうならないとは限らない」「サオリだけは、『サオリ』として見る事が出来ないかもしれない」と言って振ろうとするんだ
    そんな先生の手を取って顔を近づけて、黙らせてからはっきりとサオリが言うんだ

    「私は私だ、先生」

    「亡くなった奥さんがどんな人だったか、私は知らない。だが────私は、私なんだ」

    「絶対に、先生を幸せにする。奥さんには悪いが────彼女の事を思い出す暇もない位に、な」

    苦難の果てに掴んだ希望を握り締めて『自分探し』を終えたサオリが、「自分は先生の奥さんとは違う」とはっきり、自信を持って言い切るんだ




    っていうのを最終的には書こうとしてたんだけど完全に創作意欲が潰えたので考えてたのだけ放出して去りますごめんなさい

  • 83二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 11:11:35

    保守

  • 84二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 13:46:38

    もしかして、サオリは生まれ変わり…?

  • 85二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 17:12:24

    そんな!?続きがないだなんて!?

    ᓀ‸ᓂ <ばにたす……

  • 86二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 17:23:57

    ほっしゅ

  • 87二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 01:49:50

    なんてこった
    続きがないなんて

  • 88二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 09:39:35

    ᓀ‸ᓂ<ばにたすばにたーたむ

  • 89二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 13:44:35

    >>88

    えとーもにあばにたす!

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