- 1125/06/08(日) 12:30:34
- 2125/06/08(日) 12:34:50
- 3125/06/08(日) 12:37:09
- 4125/06/08(日) 12:38:19
- 5二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 12:49:09
10までksk?
- 6二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 12:50:29
もっと夜に建てれば?
- 7125/06/08(日) 13:07:55
ざっくりとしたプロローグ
パヴァーヌ2章、要塞都市で名もなき神々の王女が覚醒してしまった世界線。才羽ミドリは姉のモモイ、特異現象捜査部部長のヒマリと共に神々の王女と化したかつての仲間、アリスと戦い続けてきた。が、抵抗虚しく、母校は王女を構成するパーツとなり、大切な仲間すら無残に散っていった。それでも、希望のため、かつての日常のため、ミドリ達は戦った。
キヴォトス中に魔王の手が蝕んできたころ、ヒマリの指示でミドリ達はトリニティ跡地へと向かい、対抗手段である『ヒエロニムス』を手にして王女と最後の戦いを繰り広げた。
ヒエロニムスの力により善戦はしたものの、王女の主砲がヒエロニムス、ミドリを庇ったモモイを貫き、敗北。
モモイが死に際に遺した祈り、願い。この世界の無念の思い。それが奇跡を起こしたのか、倒れたはずのヒエロニムスがミドリを転移をさせた - 8125/06/08(日) 13:10:27
あらすじ1-1から1-3
エデン条約を前に、通功の古聖堂に下見に来ていたミカは、壁に倒れている少女を発見する。その少女こそが転移してきたミドリであった。
ミドリはミカの対応によって一命を取り留める。帰る場所がないことから、ミカの提案により、彼女の家に住ませてもらう事になったミドリは、桃園ムスカリという偽名を使い、トリニティへと編入しようたする。その途中、ナギサに疑いを向けられるがセイアの手助けによって何とか編入に成功し、新しい生活を送り始めた。
その後、ミドリはいくつかのトラブルを経て正義実現委員会に入り、活動をしていった - 9125/06/08(日) 13:26:01
あらすじ1-4
リオが名もなき神の研究を既に行っている事を知ったミドリはエリドゥの様子を確認しにミレニアムサイエンススクールへと向かう。だが、心の傷は深く、彼女はミレニアムで発作を起こして倒れてしまう。
奇妙な事に、夢の中で死んだはずの姉に出会ったミドリは彼女に励まされ、前を向いて現実へと向き合った
目覚めたミドリの前には彼女の先輩であるユウカが倒れたミドリの様子を見ていて、ミドリは正体を隠しながらユウカと共にミレニアムを回ったが、ウタハの助言もあり、ユウカは共に行動している少女が別の世界か未来からきたミドリと気づいた。
ユウカがその事を詰めると、ミドリは自らの正体を認めてユウカに秘密を打ち明ける
そうしてユウカに打ち明け、秘密を共有したミドリはユウカに見守られながらトリニティへと戻った - 10125/06/08(日) 13:35:09
あらすじ1-4(その2)
トリニティに帰る道中、偶然入った店で見つけたテイルズサガクロニクルを買ったミドリはそれを鞄から落としてしまい、それを拾ったミカがプレイしてしまった。
ミカは無茶苦茶なシナリオや異常な高難易度、その他多数の理不尽に巻き込まれながらもミドリの手助けもありクリアに成功した。 - 11125/06/08(日) 13:38:16
- 12125/06/08(日) 14:44:02
登場人物1
才羽ミドリ(回歴)
(偽名:桃園ムスカリ)
トリニティでミカと共に生活している少女
名もなき神々の王女との戦いの末、本編世界に転移してきた。本人は過去だと思っている(あながち間違いではないが)
仲間を失い、学校を失い、姉を失い、絶望を味わっているが転移してきた世界で出会ったミカ、世界をやり直せるかもしれないという希望を拠り所に生きている。メンタルは何度も壊れかけたからか、表面上は逆に強くなっている。
転移後、ミカと出会い、彼女の家に住まわせてもらっている。
武器はミカが修理したユズの遺品とウタハから譲り受けた拳銃。戦闘はこの2丁を活かした技術特化の戦闘を得意としている
素性を隠しながら、かつて掴めなかった希望のために戦い続けている
聖園ミカ
ティーパーティーパテル派のトップ
古聖堂で倒れているミドリを見つけ、それ以降彼女を気にかけている。素性、過去を話せない上、家すらない彼女を放っておけず、ミドリを自分の家に迎えて、一緒に生活を始めた
ミドリはトリニティと関係がなく、立場も気にしなくていいため、彼女と関わるときのミカはすごく楽しそうである。
ミドリを編入させようと提案した人。そのせいでナギサとは対立している
どこかの学校と和平条約を結ぼうとしているみたいで? - 13125/06/08(日) 15:02:35
登場人物2
早瀬ユウカ
セミナーの会計
ミドリ(回歴)の秘密を知っている唯一の少女。
ミレニアムで倒れかけたミドリを手当し、共に巡っている中で、偽名を使っていたミドリの正体に気づいた
詳しいことは知らないが未来から来た彼女を支えようと、連絡を取っている。
白石ウタハ
エンジニア部部長のマイスター
ミドリ(回歴)の持つ武器がユズの物だと気づいたことで、彼女が何か違う世界の者なのではないかと推測したやばい人。
彼女のスタンスから本人には直接聞いては聞いていないが、正体に気づき、拳銃を与えた
桐藤ナギサ
ティーパーティーフィリウス派トップ
エデン条約が近づいてきており、精神的な余裕があまりない
身元もこれまでの経歴も不明なミドリの事を怪しんでいる。ホストであるセイアの手前編入を承認したが、ミドリの事は未だ要注意人物として監視を続けている。ミカとはこの件については対立している
百合園セイア
ティーパーティーサンクトゥス派トップ
ミカとナギサの対立を収めてミドリの編入を承認した人。元々ミドリは彼女の予知夢に存在しなかったため、ミドリが何らかの世の理を超えていると気づいている。それでもミドリの編入を認めたのは、新しい夢で彼女がトリニティのために戦う姿を見たからである - 14125/06/08(日) 18:07:21
青森ミネ
救護騎士団団長
転移してきたミドリの治療、入院中の看護を担当した。
仲正イチカ
正義実現委員会の一員
本人の統率力、後輩との連携を生かして初対面のミドリとも連携をとって暴動の鎮圧をした
ミドリに正義実現委員会を勧誘した
剣先ツルギ
正義実現委員会委員長。トリニティの戦術兵器
ミドリのピンチに現れ、1人でアリウスの兵数十人を蹂躙した。
ミドリとの戦闘訓練で、彼女の技術を気に入りそれ以降目をかけている
静山マシロ
正義実現委員会のスナイパー。真面目で正義感が強く、正義とは何かという哲学的な側面についても深く考えている。1年生ながら、実戦経験が豊富で、ミドリとの任務も連携を取りながらこなした
???
アリウス生を率いている、リーダーのような存在。ミドリ、ツルギによる鎮圧からアリウス生を煙幕弾を使い回収した。
とあるトリニティ生と現ティーパーティーホストであるセイアの襲撃について話していた - 15二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:35:27
もうあと埋めるだけだと思ってた前スレ、急に不穏なのぶっ込んで来たな……
- 16125/06/08(日) 21:45:43
ミレニアムに行った日から3日たった。
あの日の波乱が嘘のように私は日常を送っている。日中は正義実現委員会で治安維持に務め、陽が落ちてからは名もなき神について調べていく。そんな日常をおくっていた。あの日から変わったことは、ユウカが時々動いてくれてる事や、ミカさんともっと仲がよくなった事だ。特に、ミカさんに関しては、あの日以降一緒に遊ぶ事が増えた。それに明日はショッピングに誘われている。
ーーー
「そこか!」
煙幕の中、銃声が響きわたる。
「っ!…参りました」
「ケヒヒ、まだまだリロードが甘いな。せっかく2丁持っているんだ。グレネードランチャーのリロードに合わせて拳銃で威嚇してみろ」
そして今はツルギ先輩の元で、戦術訓練をしてもらっていた。やっぱりまだフイジカルも技術も敵わず負けてしまうが、その度にツルギ先輩は、その場その場に合わせて戦法を教えてくれる。
内容こそ難易度が高いものばかりだが、習得すると動きの質が格段に向上するのを実感する
「よし、もう1本だ。実戦で試してみろ」
「…はい!」
ツルギ先輩の動きを目でおい、移動先を読んで銃弾を打つ。そして回避先にもう一発。
命中。初日よりは動きも読めるようになってきたみたい。
ツルギ先輩は銃弾を受けながらも突撃し私に数発撃ち込んでいく。それを私は銃身で受けて煙幕を投げつつ、距離を取る。
そして、体勢を下げ、リロードしながら拳銃で威嚇射撃を教わった通りしようとした。が、流石にそんなうまくはいかず、グレネードランチャーを落としてしまい、抵抗はしたが、そのまま負けてしまった
「今日は終わりだ。動き自体は悪くはなかった。そのまま続けていけ」
「はい。また明日お願いします!」
「…ああ、また明日。」
そうして活動終わりの訓練を終え、私は屋敷へと帰っていった - 17二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:34:36
リロードに合わせて射撃すんのはこっちでもホシノくらいしかやらないんですよ委員長…
- 18二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 06:41:11
保守
- 19二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 11:01:16
リロードしながら威嚇射撃なんて一定以上の強者じゃないとできないんすよ
- 20125/06/09(月) 18:28:51
「お帰りミドリちゃん」
ミカさんに迎え入れられて屋敷に入ると、そのまま私は2人分の食事を作って、会話をしながらご飯を食べる。明日のお出かけの話をしてそしてそのまま私は一日を終えた。
そして次の日、早朝に訓練をすませたミドリはミカに教えられていた店へと向かった。
「アクセサリーショップですか?」
「うん!私のお気に入りのお店。ミドリちゃんにも一度きてほしかったんだ」
ミカさんはそういうと私の手を引っ張って、店内へと案内する。
「うわぁ…。可愛い…!」
店内に入ると、いろんなアクセサリーが綺麗に飾られていて思わず興奮してしまった。ちょっぴりはしゃいじゃった後、ミカさんを見るとニコニコと私の事を見ていた。
「ね!そうだ…これつけてみて」
ミカさんはそう言って私に何種類かの髪留めを渡してくる。私は言われるがままにそれをつけて鏡で見た。
「わぁ…!うん、すごく可愛いよミドリちゃん!」
「あ、ありがとうございます」
あまり誰かと一緒にアクセサリーショップに行くことがなかったからそう褒められるのに気恥ずかしさを覚える。
「何か気に入ったのあった?」
「このシュシュが特に。…うーんでも、全部可愛くて、いいんですけど…やっぱりいつものが1番しっくりときますね。」
そう聞かれて、昔からずっと付けているリボンのヘアゴムを指差す。
「毎日つけてるもんね。やっぱりお気に入りなんだ?」
「はい…。昔お姉ちゃんと買って、それからずっと使ってて。」
「うーんじゃあ髪留め以外を…これとかどう?」 - 21125/06/09(月) 18:32:05
ミカさんは髪留めを戻すと、次から次に私に色々なアクセサリーを勧めてきた。それを1つ1つつけて、選んでいく。
そんなことをしばらく続けているとミカさんは何かを思いついたみたいで、少しその場を外した。
私はその間1人でじっくりとアクセサリーを眺めて、時々手に取ってつけてみていた。普段あまり見ないようなものもやっぱり沢山あって、私の注意を引き続けていた。そのせいか、私は戻ってきたミカさんに気付けなかった
「お待たせミドリちゃん!」
「うわっ、ミカさん!?いつの間に」
「ふふっ、ちょっと前から。ミドリちゃん、ちょっと手を貸して!」
ミカさんにそう言われ私は右手をミカさんに向かって出すと、ミカさんは微笑みながら取り出したそれを私の右手に優しい手付きでつける。
「シュシュですか?」
ミカさんがつけたのは紫色のシュシュだった。
「うん。でもそれだけじゃなくて…じゃーん!どう?お揃いで買わない?」
そう言いながらミカさんも左手につけたシュシュをわたしに見せる
「そうですね。買いましょうか」
「ありがとミドリちゃん。」
その後私たちは会計を済ませてお店を出た。結局あの後もミカさんに色々お勧めされて買ってもらっちゃった。ちょぴっり申し訳なさを感じたが、2人で遊んで回っているうちに楽しさで忘れていった。
その後はいろんな場所を巡って2人で遊び、あまりの楽しさに気づいた時にはもう日が暮れていた - 22125/06/10(火) 00:05:54
私たちはレストランに入って夕食を食べ始める。一日の思い出を振り返りながら話していると、鞄から振動音が聞こえた。
「ムスカリちゃん。通知来てない?」
「えっ?あっほんとだ。」
『ムスカリ、ちょっといいか?』
『この後、臨時の任務が入ったんだが行けるか?』
「ツルギ先輩からです」
「ツルギちゃんから?どうしたんだろうね?」
「なんか、任務が入ったみたいで私にも来てほしいって」
そう言うとミカさんは少し寂しそうな顔をするが、すぐに切り替えて笑う
「うーん。もっと遊びたかったけどしょうがないね…。行っておいでムスカリちゃん」
ミカさんのその言葉に後押しされて、私はツルギ先輩に返信を送る
『行けますよ』
『感謝する。場所は送るからそれを見てきてくれ』
文章と共に写真が添付される。…ここは、大聖堂?珍しい場所だね
私は急いで残りのご飯をかき込んで、そのままミカさんを残して任務へと出発した
「それじゃあミカさん、行ってきます!」
「うん、いってらっしゃい」 - 23二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 08:47:07
保守
- 24二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 18:36:03
保守
- 25125/06/10(火) 21:40:18
聖堂へとつくとそこにはすでに十数人の正義実現委員会部員が集まっていた。
「あっムスカリちゃん、きたっすね。」
イチカちゃんは私に気がつくと手を振って私の事を呼ぶ
すでに到着していたメンバーはツルギ先輩をはじめとして、ハスミ先輩やマシロちゃんと正義実現委員会のなかでも特に腕の立つメンバーが揃っていてただ毎じゃないのが一瞬で理解できた。
「今日はどうしたんですか?こんな時間に、それも主要メンバーがこんなに集まっているなんて。」
私は周りを指差しながら、イチカちゃんにそう聞いてみる。改めて確認すると、偵察部隊のトップや支援班も来ていて、事の大きさを実感する。
「エデン条約分かるっすか?」
「はい。トリニティとゲヘナの和平条約ですよね?」
「そう、それっす。で、当然件の条約を快く思わない連中がいるみたいでそいつらがここの聖堂を破壊しようとしているっていう情報をもらって特殊任務として腕の立つ人を集めた感じっすね。」
なるほど。それでこんなに。
それほどティーパーティー側も重視している政策なのだろう。なら、私も未然にトラブルになることは防ごう。
私たちは数グループに分かれて聖堂の中や陰に身を潜めて襲撃者がやってくるのを待っていた。
「ムスカリ先輩、何やってるんですか?」
「銃の整備だよ」
「そうじゃなくて…なんで今なんです?」
待機中、私が銃を整備していると一緒のグループに配属されたマシロちゃんがそう聞いてくる
私は手を動かしながら、マシロちゃんの問いに答えた
「今だからこそだよ。大事な戦いで銃が動かなくなったら困るからね。それに、銃の整備って意外と瞑想の代わりになるんだ。」
「なるほど…そういう考えもあるんですね。私はこういうときは予め用意しておくので。」 - 26二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 05:10:59
エデン条約か
ミドリはどう関わってくるのか - 27二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 12:24:33
保守
- 28二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 18:58:56
はやめに
- 29125/06/11(水) 20:14:35
「ムスカリ、整備はその辺りにしとけ。…物音がする。」
マシロちゃんと小声で話しながら整備を続けていると、ツルギ先輩が私に声をかけた。私も耳をすませて確認するとたしかに誰かの足音が聞こえる。
音を聞くかぎり人数ば多くて十数人かな?銃も…うん、大丈夫。
私は銃を構え、臨戦体勢になる。
しばらく様子を伺っているとその十数人のトリニティ生は聖堂内へと入り何かをはじめる。
『鎮圧しましょうか?』
「…もう少し待て。無駄に抵抗されたら聖堂に被害がでる。奴らの隙をついて一瞬で鎮圧する」
ツルギ先輩が指示を出し、私たちは銃を構えた状態で待機する。
暫くすると少女達のうちの1人が背負っていた鞄から何かを取り出す。
その直後だった。私の横で風を切る音が聞こえた。横をちらりと見るとマシロちゃんが発砲しており、爆弾を設置しようとした少女の腕に銃弾が当たる。その一発を皮切りにそのまま他の方向からも何発か銃弾が撃ち込まれる。
銃弾を打ちこまれた少女は倒れ、周りにいた仲間達の間にどよめきが走った。彼女達の混乱をみのがさず、ツルギ先輩は制圧へと動き、私もそれについて飛び込む
「キヒヒ、ギャアアァ!」
「な、何で正義実現委員会がここにいるのよ!」
ツルギ先輩と私の登場によって少女達の混乱は更に増す。
少女達は混乱の中、私たちに対抗しようと発砲してくるが、焦りからか斜線はぶれていて、まともな弾もツルギ先輩はいともたやすく避ける。私も身をひねってよけカウンターに拳銃で2人の腹に撃ち込む。
ツルギ先輩は突撃と同時に銃弾を受ける事も厭わずに、至近距離から銃弾や蹴りを浴びせて、テロリストを倒していく。私はツルギ先輩が取り溢した相手に銃弾を放っていった
テロリストは抵抗を続けたものの、正義実現委員会の連携の前では数分ともたずに彼女達は制圧された。 - 30125/06/11(水) 23:54:47
「話が違う…!正義実現委員会はここには手が回らないと言ってたのに…何でいるのよ」
捕まえた犯人達の対応をしていると、ぼそっと呟いているその声を耳にする。
「その話、ちょっと聞かせてくれないかな?」
「……あんたらなんかに話すわけないでしょ?」
少女は私から視線を離してぶっきらぼうに吐き捨てた
…このままだと埒があかないよね。
銃をこめかみに突きつけて笑顔を見せる。私は私が思う1番怖い方法でその少女に詰め寄った
「話してくれる?」
「ひっ!…わ、分かった。分かったわよ!話せばいいんでしょ。だからそれ離して…!」
ふてくされていた少女の顔が恐怖で引きつる。少女は慌てて私に話しだした。
「私達がエデン条約の妨害で、この聖堂を破壊するつもりだったのはその感じ知ってるわよね?」
「うん。知ってる」
「…とある情報筋から正義実現委員会の動向を伺ってたのよ。実際それは今まではあってた。でも、今日になって急に外れた、しかも狙ったように上層部全員で。あぁあ、これで私たちの計画はお陀仏ね…」
少女はそう言うとまたふてくされ、黙る。こうなったらもう何も話さないよね。だけど1つ引っかかった。
とある情報筋…ねぇ。きっとこの犯人達の上にはまだそれをまとめるトップがいるのだろう
想像以上にあっさりと鎮圧できたことも含めて、今日のこの一連の事件に何か不気味さを感じる。
まるで、何かから離すためにこのテロリストをダシに私たちを一カ所に集めたような? - 31二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 07:24:41
もしや、いよいよ始まるのか?
- 32二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 15:34:27
保守
- 33125/06/12(木) 19:52:06
tips:生塩ノア(回歴世界)
ミドリがしたこの脅し方はかつていた世界でのノアがガチギレしたときに見せる姿の模倣です。
(さすがに銃を突きつけるところまではいかないけど。ミドリが銃を突きつけたのは後述する殺意の代用です)
本編でコユキにやっている圧をさらに増した上で殺気のような物まではらんでいるため、その怖さは本編世界とは比較にならない。
主にヒマリとノアが対立したときに稀に見せるノアの珍しい姿。ただ、ヒマリはヒマリで己の信条があったため揺らぐことはなかった
- 34125/06/13(金) 00:05:16
そしてその悪い予感は的中した
作業を続けている私は突然何かが折れるような音が聞き、その音の発生源を見る。そこにはテロリストの銃を砕いたツルギ先輩が焦った表情で立っていた。
「どうやら私たちはしてやられたみたいだ」
ツルギ先輩が拳を握りしめて、悔しそうにそう言ったと思いきや、その次の瞬間ツルギ先輩は全力で駆けだした。
「ツルギ先輩!?」
…あんなに焦ったツルギ先輩ははじめてみた。いつも余裕そうな表情を浮かべたツルギ先輩があそこまで取り乱すということはきっとただ事じゃないのだろう
私も急いで飛び出し、ツルギ先輩の背中を追って全速力で走った
「ツルギ先輩!いったい何事ですか?」
ツルギ先輩に追いついた私は並走しながら状況の確認を行う。
「時間がないから端的に言う。セイア様が危険だ」
ツルギ先輩は走りながらも苦虫をかみつぶしたような顔でそう言い、拳を握りしめた。
「…セイアさんが?」
状況を整理して考える。
私達はついさっきまでテロリストの対応をしていて…。でも、あっというまに鎮圧出来て…。…あれ?
メンバーが規模の割に不釣り合いであることに気づく。それに犯人の言っていた情報筋…。それが正しいならあの事件自体がダミー?エデン条約締結直前ということを逆手に取っている?つまり…真の犯人達の狙いは私たちの護衛が薄くなったところを襲撃するということ?
「全部、計画通りだったって事…?」
敵の狙いに気づいた焦りからか、私は走る速度を上げツルギ先輩と共にセイアさんの屋敷まで向かっていった - 35二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 06:24:42
朝保守