- 1二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:35:07
理想の為に必死に頑張って頑張ってSRTに入って、先輩のFOXには敵わなくて、後輩のRABBITも自分達より才能にある事が分かって、それでも正義を信じて訓練に明け暮れて任務を必死にこなして、でも会長の失踪とSRT閉鎖という状況に、自分達の正義は一人の失踪と政治なんてくだらないものによって奪われてしまう程度のくだらないものだったんだ、自分達は簡単に捨てられる犬に過ぎなかったんだって思ってしまってもう何も信じられなくなって脱走して、自分達の力を自分達の為だけに振るおうと裏の人間になった死んだ魚の目をしたSRT二年生の部隊が見てぇなぁ!
SRT復活の為に行動してるFOXとSRTの正義を貫こうとするRABBIT、そしてヴァルキューレで今も活動してる他の元SRT生達に対しては、正義なんてないのに、なんでそこまでするのか理解できないって、冷めた目で見る四人の野良犬達が見てぇなぁ!
はい - 2二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:44:21
つまり何が言いたいかというと特殊部隊崩れの賊になった元SRT生が見たいって話です
誰かSSをくださいなんでもしますから() - 3二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:47:35
本店はセルフサービスとなっておりますので……
- 4二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:52:58
この世の中には言い出しっぺの法則というものが以下略
- 5二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:58:32
元から連邦生徒会長の私兵だからSRTに正義なんてないんだよなぁ
- 6二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 20:03:12
それを突きつけられて絶望してるところにRABBITが発破かけにくるとかそれこそ対策委員会編での便利屋みたいな感じで
- 7二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 20:26:48
わかったよやるよチクショウ!
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「は…?どういう、事ですか…先輩…」
あの時、私は思考が止まった。SRTの閉鎖…それは、連邦生徒会長の失踪による混乱の中で突然告げられたものだった。理由については詳しくは知らされなかったが、政治ってやつなんでしょうね
「納得出来ません先輩!私達は、ずっと正義の為に戦ってきたんです!それなのに、こんな簡単に捨てられるなんて…!」
納得出来る訳がなかった。私がSRTを目指したのは、ここでしか成せない正義が有ると思ったからだ。様々な自治区を超えて活動できる、ヴァルキューレとは違う姿。私はそれに憧れていた…だから、必死に努力して加入したんだ。なのに、なのに、なのに…!
「納得出来るかこんなもん!」
私と同じ小隊のメンバーも、同じだった。耳と尻尾の毛を逆立たせて叫ぶ者の姿。あまりにも突然の出来事で呆然と立ち尽くす私の姿。頭を抱え、未だ状況を受け入れられずブツブツと呟いている者の姿。けど、それ以上に…
私の、私達の隊長はそれ以上に…困惑や不満ではなく、あの表情は最早絶望に近かった。当然の事だ、だって隊長は…
それから、あっという間にSRTは閉鎖の日を迎えた。泣く者、呆然とする者、様々だった。元SRT生はヴァルキューレに編入にされる事になっていた。その判断そのものは、間違ってはいないのだろう。理解はできる
「……狡兎死して、走狗烹らる。か……私達は、結局ただの道具だったのですか、会長……」
隊長は、編入手続きがされる前に脱走した。私達もそれに続いた。私達も隊長と同じことを思ったからだ。連邦生徒会をもう信用する事は出来ない。正義を、信じる事は出来ない。正義も、理想も、何もかも……全て、全て幻だったと知ってしまったから
「もう二度と、私達の力は誰かの為に使う事はない……私達の力は、私達の為だけに振るうべきだ。端から、そうすべきだったのだ。正義など、この世には無いのだから。」
あぁ、この透き通りし残酷な世界よ。我らは、鎖には繋がれん。隊章も変えた。首輪を嵌められた猟犬から、首輪を噛み千切る野良犬へと
野良犬で構わないのだ。飼い犬のままでいたら、煮られてしまうだけなのだから
我ら飼い犬にあらず。その道が外道であろうと、進むのみ。退路は、無いのだから
- 8二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 21:30:50
私達は裏の世界へと飛び込んだ。脱走者は追われる身、表で生きる事など出来ない
「見ねぇ顔だなお前ら。この辺はうちらがシメてんだよ。新人は金、払わねぇとなぁ?」
まぁ、こういう世界で新人というのは目をつけられやすい。だからこうして脅しをかけてくる奴らが多かった。装備をそのまま持って脱走して目立ってたのも有るだろう
「……まだやるか?やらないなら、選択権をやる…利権を全部私達に献上するか、無理やり奪い取られるか…どっちがいい?」
だが所詮は粋がってるチンピラ、ボコボコにした。隊長はズタボロにした奴らに必ずそんな風に言葉を掛けた。裏の世界で成り上がるなら、暴力で屈服させるのが一番、とってもシンプルで分かりやすい論理…
「隊長、こいつがこの辺り一帯を仕切っている奴…族の、頭だそうで…それと、趣味は夜釣りだとか。」
「そうか…分かった。」
隊長は言葉数が少ないが、だがやる事はしっかりとやりきる人でもある。それは、この世界で成り上がる為には重要なものだった
「よっと。」
しかも手を汚すことも厭わない。ハッキリ言って、イカれてる。徹底的に無慈悲で、容赦も慈悲も微塵もないような人。すぐに五十人位が下につくようになった。ありとあらゆる方法で、金を稼がせた
「大したもんだ…これからも頼むぞ、野狗子。」
「はいっ…!」
どうやら私はその方面の才能があったらしい、小隊時代から隊長の部下だった中で私が一番アガリを出せた。他の二人…黒犬は情報収集と潜入破壊工作、禍斗は徹底的な殲滅という点でずば抜けていた。私達三人は、それぞれの方法で隊長を支えた。きっと、私達は裏側で生きる方が向いてたんだろう
「これからはもっと働いてもらう…忘れるな。私達は、同じ群れの家族だ。」
組織が大きくなれば下から昇進してくる奴らも出てくる。そういう時、隊長は必ず幹部全員を集めて食事会を開き、自分達上層部は家族である事を告げた。同じ群れの家族、これはSRT時代から、ずっと繰り返し言っていた事だ。だが隊長が幹部に新しく迎えるのは、皆犬や狼の要素がある奴ばかりだった
だから、聞いてみた。そうして帰ってきたのは、こんな言葉だった
「気付いたんだ。弱い奴らを守る理由はないと…優れている私達が、支配するべきだ。奪うべきだ。喰らうべきだ…『狼(私達)』は、人より優れている。」 - 9二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 23:08:10
うーんこのイカれっぷり
- 10二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 23:12:47
ん?今なんでもするって……
- 11二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 08:12:40
「最近暴れてる愚連隊ってのはお前らだな?威勢がいいじゃねぇか。」
そんな時だった。中々気迫のある奴が幹部集会に使っている店の一つに表れたのは。すぐに私達は銃を握ったが、隊長はそれを止めた。そいつは護衛も連れていなかった
「私ん所に来い。丸ごとうちに入れば、もう誰も私達を止められなくなる…!」
野心に燃えた奴だった。後から黒犬が調べて分かったが、そいつは何処の大きな組織にも属さない独立独歩の組織、暁一家で頭を張る奴だった。下につくってのが気に入らなかったが、隊長はなんとそれを受けた。機嫌を良くしたそいつは、私達が毎月納める上納金の額だけ告げて出てった
「隊長、あんなのの下に付くので?」
「さっさと潰しちまった方が楽だぜありゃ。」
私と禍斗はすぐに意見を出した。連中もそれなりに強いそうだが、真正面からかち合えば私達が勝つのは明白だからだ。だが隊長は、今すぐ食らい付くのをよしとしなかった
「ご馳走にありつくには、肉をたっぷりと太らせてからだ。」
そんな事を言った隊長は暁一家の傘下に入り、私達に適切な指示を出してガンガン金を稼いで上納金を納めていった。規定より多く、だ。そうすれば自然と評価は上がり、暁一家も私達の所も、どんどん数を増やしていった
「角田って奴ですが、ブツを他所に横流ししてます。」
「それは、いかんな…落とし前を、取らねば。持っていけ…百万だ。」
黒犬はそうしてデカくなっていく組織の中で内部通報の制度を作り、正確な通報をした奴には大金を渡した
「例の商店街、うちと提携すると返事が…」
私は兎に角合法違法を問わず商談を積み重ね、ありとあらゆる方法で金を集めた。金はいい…武器を集めるのにも、人心を操るのにも使える
「うちを舐めたケジメつけてもらうぜぇ!」
そして禍斗は滅茶苦茶に暴れ回った。最初にあいつが言っていた、誰も止められなくなるって言葉が真実であると周りに喧伝するように
そうこうしている内に、隊長は私達幹部を使いそして自身のカリスマ性で暁一家と自分の組織を大きくしていき、自身の部下も増やしていった。幹部…という名の、私達を含め隊長の信奉者と呼ばれる人間も増えてきた
頃合いだ