【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界【part28】

  • 1ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/09(月) 13:53:21

    襲来した異星人!

    侵略されるエネルギー資源!

    存亡の危機に晒されてなお人類は……

    未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!


    【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(各種ページへのリンクあり)】

    ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界あらすじ(とりあえずこれだけ読んでくれたなら最低限大丈夫な筈の簡潔にまとめた世界観)

    その1:どういう世界なの?

    特殊なエネルギー鉱石「コア鉱石」を動力源とする人型歩行兵器「バディフレーム(通称:BF)」が兵器として一般化した高度な機械文明が築かれている、地球に酷似した惑星が舞台だよ!

    元々は人類同士で細かい諍いとかはありつつもそれなりに穏やかな世界だったんだけど、本編から20年くらい前に惑星外性生物「インベイド」が隕石に乗って地表に飛来、どうやら上述のエネルギー塊「コア鉱石」がインベイドにとっては食糧として美味しくてたまらないらしくて、人類に敵対行動を取り始めたんだ!

    必死に抵抗したんだけど、現在では地表のおよそ3~4割程が完全にインベイドがうようよ闊歩している危険地帯になっちゃって、そこから時々インベイドが攻め寄せて来る油断できない状況なんだよ……。

    その2:で、今どうなってるの?

    インベイドとの緒戦により人命を多く失いながらも、結果として「クロノス・インダストリー(通称:K.I社)」が世界を主導、地表や地下に「コロニー」と呼ばれるいくつかの居住拠点を制定してそこを中心にインベイドに対抗する様になったんだ!…
    00m.in

    次スレは>>190踏んだ方が

  • 2ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/09(月) 13:55:18

    【前スレ】

    【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界【part27】|あにまん掲示板夢のエネルギーをただのご飯にしちまう異星人!ここぞとばかりに人類の覇権を握ろうとする大企業!惑星(※地球じゃないよ)がヤベェ!!……な「ここ3ロボSF」スレの裏スレ、設定スレです【出来れば読んでいただ…bbs.animanch.com

    【禁止事項】

    ・無敵ムーブ(戦闘でダメージを受けない、回避し続ける、など)

    ・必要性の認められない確定ロール

    ・相手PLが嫌がっていることを強要する行為(特にR-18関連はデリケートなところなので扱いには気を付けて、事前相談忘れずに)


    【世界観やパワーバランスを保つ上での禁止事項】

    ・版権設定の利用

    ・「地形を変えられる火力」を個人で設定し所有すること

    ・3勢力(K.I社、人自連、デスペラード)+インベイドよりも立場や規模が大きい勢力を設定すること

    ・なんでも高い水準で出来るキャラ、なんでも高い水準で出来る機体禁止(他の人の活躍機会を奪いかねないため)

    ・メタネタ禁止(「この世界は作り物だ~」や背後さんへの言及をキャラの目線で発言させるなど)

  • 3ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/09(月) 13:56:55

    Q1:参加してぇ!けど事前のキャラ登録って必須なの?テンプレはある?
    A1:キャラシはあった方が色々スムーズだとは思うけど、無くても規約的なNGムーブさえしなけりゃ参加はOKだぜ!
    テンプレらしいテンプレは特に無い(めんどうくさかった)からテレグラフなりで各自好きな様に書きたいこと書いてくれ!
    ↑の初期設定集から飛んだ先にあるスレ主のキャラシからテンプレとして項目を引用しても大丈夫だぜ!

    Q2:キャラは1参加者につき何人まで?
    A2:何人でもOKだぜ!複数陣営あるし下手に制限設けたらスカスカになるのが目に見えてるから……好きな様に作ってくれ!

    Q3:コテハン(トリップ)は必須なの?
    A3:必須じゃないぜ!でもトリップが無いってことはなりすましや乗っ取りが出ても判別方法が無いってことでもあるから、自衛手段としてコテハンを持っておくのは無難だぜ!

    Q4:スレタイにR-18表記があるけどエロスレなの?
    A4:一般誌のエロ描写とか元ネタ一般作品のエロ同人好き? 俺は好きなの……
    エロメインじゃないけど「エロいことも割と自由に描写して良い」スレだから苦手な人がミスッて踏まない様に一応表記しているぜ!
    「猥談耐性はあるけど自キャラにエロルさすのはなぁ……」って人でもOK、「自分は露骨なエロやりたくないです」って言っておけば良いぜ!

    Q5:設定集に目通したけどなんか既視感ある設定ばっかりだな?
    A5:へへっ

  • 4ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/09(月) 13:58:50

    【テレグラフ(設定やキャラシート、R-18な文章を書いたりにどうぞ)(※URLのhとttpsの間のスペースを消して検索してください)】

    h ttps://x.gd/Z5SAZ


    【URL短縮用サイト(テレグラフのデフォルトURLだとあにまんのNGワードに引っ掛かってしまうのでこちらでURL短縮してから投稿してください)】

    https://00m.in/

  • 5ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 14:14:45

    (立て乙ゥ……)

    (Q.2連ビームライフルって?)
    (A.サンボルのフルアーマーガンダムの両腕装備見たら分かる)

  • 6クロノス海軍◆9BZ6kXGcio25/06/09(月) 14:29:30

    列強地域より派遣された対地砲撃艦隊の船にでも触れときますね。

    対地砲撃艦隊旗艦『イシュクル』
    全長260m
    全幅39m
    全高54m
    36cm3連装主砲3門
    8.5cm対空砲12門
    対地ミサイル発射管18基
    36mm近接防御ガトリング砲4基
    耐加粒子複合積層装甲

    対地砲撃艦隊所属艦『アテネ』
    全長238m
    全幅34m
    全高50m
    36cm3連装主砲3門
    8.5cm対空砲10門
    対地ミサイル発射管14基
    36mm近接防御ガトリング砲4門

  • 7クロノス海軍◆9BZ6kXGcio25/06/09(月) 14:34:20

    後はアテネと同型艦が4隻いて、
    対地砲撃艦隊ミサイル艦『バルバトス』
    全長124m
    全幅24m
    全高28m
    12.5cm単装主砲一門
    対地ミサイル発射管24基
    36mm近接防御ガトリング砲2基
    耐加粒子複合積層装甲

    これの同型艦も24隻。

    戦艦6隻、ミサイル艦25隻の大艦隊ですね。
    一体何が始まるんです?

  • 8クロノス海軍◆9BZ6kXGcio25/06/09(月) 14:36:45

    本来はI-7空母艦隊とも合流したかったのですが、不明機の襲撃にあって壊滅…航空戦力は極東の爆撃隊任せになりますね。

  • 9ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 14:36:56

    >>7

    星一号作戦だ

  • 10極東方面軍◆9BZ6kXGcio25/06/09(月) 14:40:12

    しかし、ここまで大規模に動かすほどの価値か…我々は捨てられていなかったのだな…

  • 11◆fDey8JUvvk25/06/09(月) 17:01:12

    アラウンド「大佐あーーーー!!!」
    アラウンド「暴れて良いからその方法とタイミングだけお願いしますねええーー!!!
    アラウンド「また独断で人を殺してお墓を立てて泣きたくはないでしょーーー!!」
    アラウンド「あなたが地獄のキル・ケーさんを裏切りたいなら別ですけどおおお!!!」
    【乾坤一擲の献策だった】
    「あっタイミング分からなかったらこちらから指示しますのでえええ!!!」

  • 12ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 17:20:18

    >>11

    あークソ! 耳がキンキンしやがる!


    【他者よりも聴覚が良いのが効いたのだろう。通信機越しに高く大きく響くアラウンドの声に対し、金龍はとても辛い様子だった】


    『了解です、アラウンド様。こちらから改めて忠言しますので、彼の事は作戦開始まで任せてください』

  • 13アラウンド◆fDey8JUvvk25/06/09(月) 17:37:35

    >>12

    「お願いいたします。では、吉報をお待ちしています……」

    【キンキンする、と言われたので声のトーンを落として一度通信が終わった】

    【何というか極端な奴である】

  • 14アダムス◆C01O2YJoxg25/06/09(月) 17:56:43

    【配属されている基地にて】
    「極東半島の奪還作戦か…」
    【いつものように身体を鍛える訓練の途中でオペレーターの所へ行き、一緒に作戦概要を聞いていた】

    「なんか俺以外のクロノス兵士達士気高くない?」
    [極東半島の次は極東列島、南開拓大陸と大事な場所を獲得する為の前哨戦と言えますからね]
    「負けられないってやつかー」
    [そうですね、負けてはならないってやつです]
    【資料を書いている手を止めてこちらへと振り返るオペレーター、それを見てきょとんとした顔をしてしまう】

    【それを見たオペレーターはジト目になりながら】
    [あなたは今作戦には参加しないのですか?]
    「あぁ、今作戦には参加せずもう少し休もうと思ってな、命令されたら行くしかないけどよ〜」
    【缶ジュースをあけて飲み一息つきながらそう答える】

  • 15ランセル◆hFOUpFQqt.25/06/09(月) 18:10:55

    前183
    「……」
    【こういう時、なんと声をかけたら良いのだろうか】
    【冷静に考えればあまりにも現実的でない光景。流石に無視はできない痛みを思考を逸らすことで回避しつつ、自分の腕に無我夢中の彼女を見る】

    【「美味しいですか?」と聞くのも変だし、「満足しましたか?」と聞くのも何か変】
    【いや、考えてみればこの状況そのものが変なのだから何をしようにおかしくなるのは当然かもしれない】

    「…………」
    【ならば、少し変な事をしても許されるだろうか】
    【喰われていない空いた右腕をゆっくり持ち上げ、彼女の頭を、美しい獣の銀の毛を撫でた】

    【理由はない。ただ撫でたくなったから】

  • 16ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 18:19:10

    ……にしても他のメンバーを待つ間何も出来ねぇってのは歯痒いな……
    こっちはせっかく10分繰り上げたってのによ……

    『アラウンド様の言伝次第で私たちは如何様にもできますから』

    【彼女からの献策によって未だ倉庫に留まっていた金龍は、目の前の重火器類を念入りにクリーニングしながら、メビに不満をぶつける】
    【しかしながら、返ってくるのはもちろん現実のみ】

    ……はぁー……今の俺はそんな簡単に気分変えられねぇってのによぉ……
    分かった分かった。だったら絶対誰にも文句を言えないぐらいにコイツらを仕上げて戦ってやるよ……

    『良き戦いに繋がるよう、私もお祈り申し上げます』

  • 17サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/09(月) 18:21:51

    「ふふ、いつもありがとうございます。」
    【超巨大輸送機、格納庫。銀髪の女性は柔和に微笑む。彼女は手足が不自由で、いまも兵士2人の手によってシートに座ることができたからだ】
    「お手をいただけますか?」
    【女性はゆっくりと手を差し伸べる。一人の兵士はその手を取り、握手する】
    「あなたも。」
    【もう一人も同様に。】

    【──女性は触覚がない。握手をされてもその神経は何も伝達しない】
        ・・・
    【けれど感じるものがあるから、こんなことをしているのだ】
    「ふふ。行ってきます。」
    【儚く手を振る。シートが奥へ引き込まれていく】

    【女性が乗るのはストラクチャー・ADS-X004「バアル」。】
    【いや、組み込まれると言った方が正確だろうか】
    【両手両足が接続・固定される。胴体も。脊髄のソケットは3か所。オールグリーン】
    「メインシステム問題なし。伝達率99.4。艦体各部正常。NO.1、NO.2、NO.3補機系統良し。サブジェネレータ始動。」
    【バアルが重低音を響かせる。その巨体に比して静かな、まるで寝息の様に】
    「こちらバアル。離翔許可願います。」
    《離翔を許可する。》
    「了解」

    「メインジェネレータ始動。主推進機関点火。」
    【目覚めた。低音はやがて高音へと変わり、大空へとバアルが動き出す。】
    「では、行きましょう。」
    【スカイグレーの巨体から、青色の粒子を掃き出して。人類の英知は飛び立った】

  • 18エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/09(月) 18:37:09

    >>17

     《Syringe's 発進》


    【大空を突き進む巨影が残した粒子のレールを辿るように、白銀の光線が飛び出す】

    【二機が残した突風に前髪をひかれながら、兵士たちは敬礼をおくる】

    【彼女と彼の幸運、そして無事な帰還を願い、敵の殲滅を託しながら】


     「初めまして、Ms.サンフラワー。今回、直掩を務めるエイダン・リーだ。よろしく」


    【通信具合の確認も兼ねて、短い自己紹介を添えた挨拶を送る】

    【空は青く澄み渡り、遠くでは羊雲が列をなしている。本日は快晴ナリ】

    【そんな言葉が似合うほどに静かだ】


    【全く、気味が悪い】

    【死が眼前に差し迫っている気配は、この内で騒ぐ高揚感と、その手綱を理性が握りしめる音で把握しているというのに】


    【幾度も経験した嵐の前のなんとやらだが、これがもたらす不快感には一向に慣れない】

  • 19サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/09(月) 19:02:10

    >>18

    「よろしくお願いします、エイダンさん。通信良好です。」

    【楽しそうな声。いや、実際いろいろな人と話すのは楽しいのだ】


    「噂には聞いていましたが、こうして見るとやはり違います。並みではバエルについてこられませんから……。」

    「いい機体と腕ですね。」

    【ふふっ。嫌味のない息が通信にも乗る】


    「わかりますよ?エイダンさんほどこの子の価値を知る方もそうはいないでしょうから。ふふっ。緊張してください。」

    【そしてあけすけに言い放つ。言葉こそ柔らかいが、なかなかに鋭い】

    「苦悩は人間の特権です。だからこそ私たちはインベイドに打ち勝てる、なんて夢があるじゃないですか。」

    【一区切りし、センサ越しに羊雲を見た】


    「それはそれとして、きれいなものをきれいというのもまた人間。いい雲ですね。今日はきっと、良いことがありますよ。」

    【大空に負けじと雄大に。流れていく景色に倣ってつらつらと語った】

  • 20グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/09(月) 19:05:34

    前スレ200
    『(改造人間の力はどれ程か....ここで、
    お手並み拝見というのもアリだろう)』

    「ちなみに機体は統一規格の設定だからね」

    【そして、シュミレータールームにて】

    "ルールは三対三のサドンデス方式です、
    味方が総撃墜された場合と、味方陣地にある
    拠点に見立てたアイテムを奪取された場合を
    勝利条件とします。操縦者は席に着いて下さい"

    【スピーカーの音声がルールを説明した】

    『レグ、それにリコ。無理はしても、
    無駄はなしで動く事を心掛けてください』

    [は、はい!がんばります!]
    {モカチーさんも....きっと強いよね....}

    『例えどれだけ強くても、勝ち目は必ずある
    やれる事をやっていきましょう、二人とも』

    (改造人間側にはエリナが付いた)
    「二人とも、準備は良いー?」

  • 21グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/09(月) 19:08:07

    >>20

    "シュミレーター起動。訓練用機体情報、

    及びBF名【スカッド・ソルジャー】、

    使用可能武器をビームサーベル、グレネード

    そしてビームライフルの三種で固定しました。

    訓練開始まで、3...2...1......開始。"


    お互いの視界には三機の同じBFと、

    これまた同じ兵器を持った姿が映る。


    [はあぁーっ!!]


    {......っ!}


    『...さて』


    放たれたのはグレネードで、着弾すれば

    勿論のこと爆炎が広範囲に着火するが

    それを見越してビームライフルを撃ち込む。

    煙幕代わりの爆炎を用いた先制攻撃、

    それがまず一つ目の戦法であった。

  • 22極東方面軍◆9BZ6kXGcio25/06/09(月) 19:17:20

    作戦決行前、砲撃艦隊を前面に展開した上陸部隊輸送空母群に各方面軍からのエース達が集結していた。幅が100m近い甲板を持つ大型艦の群れは何千という歴戦のスレイガン達によってその甲板をカラフルに色つける。
    「本社は本当に極東を攻略しようとしているのか…『地上班、点呼終わりました!「わかった、砲撃艦隊に打電。〈機甲歩兵班点呼良し〉『了解!失礼しました!「うむ。」
    《こちら空母『アレキサンドリア』。着艦申請機、再度機体名と所属を提示せよ。》
    《アレキサンドリアへ、こちらクロノス極東方面地上軍所属、BF輸送用多目的機「剣龍」。着艦許可を求む。》
    《アレキサンドリアから剣龍へ、該当機を確認、了解した。着艦許可を出す。甲板の誘導に従って着艦してくれ。》
    《剣龍、了解した。着艦する。》
    アレスティング・ワイヤを使わずにそのVTOL機はゆっくりと降下するのを甲板誘導員は信号灯を振りタッチダウンさせる。
    ドッキャン
    ランディングギアが柔らかく沈み込み、甲板に着艦した。
    《タッチダウン。そのまま脇に避けてくれ。》
    《了解。》
    その機体は誘導に従って脇に避けていく。
    「管制、あの機体は?」
    『あれはボンボンのとこで使ってる輸送機ですよ。』
    「デカイな。」
    『内装が中々良いそうで。』
    「居住性が高いのか?」
    『そのようですよ?』
    「贅沢だな。」
    『そんなもんですよ。』
    艦橋の緊張は薄い

  • 23ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/06/09(月) 19:17:30

    >>15

    【再び口を開けて、咀嚼するように歯で腕を圧迫する。酒などでは比べ物もならないほどに芳しく香り立つ血に、頭が溶けそうになる】


    【昂りに比例して紅い瞳は焦点を失って蕩け、獣の欲望を満たすことしか考えられず、噛みつきは貪るように暴力的で激しくなる】


    【じくじくと溶けて、びりびりと回って、ぐるぐると痺れる。吐き気を催すくらいの高揚感と、輪郭があやふやになってしまう浮遊感】


    【その意識に実在感を取り戻させたのは、頭を撫でる彼の手だった】


    「……ん」

    【彼の右手を受け入れながら、荒くなっていた呼吸の調子を整える。ずっとランセルはウルヴィを見ていただろうに、ウルヴィは視界に映る彼の姿も顧みず、ただその血を味わう事しか考えていなかった】

    【それでも肉を食い千切るまでしなかったのは、辛うじて人であれたのか、或いはただの偶然か】


    【ぱ、と空気の抜ける音と共に、ランセルの腕を咥えていた口が離れる。血液と混ざった唾液の糸は、てらりと妖しく煌めいたのも束の間、滴り落ちてふつりと切れる】


    【新雪が土足で踏み荒らされたように、彼の左腕はその傷口の周辺だけが、赤っぽく濡れていた】


    「ごめん…」

    【申し訳なさそうに言った彼女は、しかしまた傷口へと舌を伸ばす】

    【かと思えば、その汚れを拭き取るように、舌先がちろちろと動かされ始めた】

    【それは空腹を満たす獣の捕食とは違って、しかし人間らしい仕草とも言えるものではないだろう】

    【奉仕、或いは愛撫にも似た行為は、少なくない親愛が込められていた】

  • 24ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 19:35:19

    >>22

    《こちら空母『アレキサンドリア』。着艦申請機、再度機体名と所属を提示せよ。》

    《アレキサンドリアへ、こちらクロノス極東方面地上軍所属、BF輸送用多目的機「剣龍」。着艦許可を求む。》


    【管制室の肉声に、機体の合成音声が応じる】


    《アレキサンドリアから剣龍へ、該当機を確認、了解した。着艦許可を出す。甲板の誘導に従って着艦してくれ。》

    《剣龍、了解した。着艦する。》


    【機体内蔵のAIが周囲を認識し、確実に安全に着陸できると分かれば、鋼の道に龍は降り立つ】


    《タッチダウン。そのまま脇に避けてくれ。》

    《了解。》


    【そこから後部ハッチがゆっくりと開けば、火箱を携えた虎とその相棒たちが現れる】


    クロノス極東方面地上軍所属、勞 金龍大佐 ただいま着任しましたぜ


    【支給品と比べて一際武骨なパイロットスーツに身を包んでいた金龍は、対照的にこれといった特徴が見えないそれを着たメビを引き連れ、最寄りのお迎えに敬礼した】

  • 25東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/06/09(月) 19:40:16

    前スレより

    x.gd
  • 26モカ◆KPwoT407kA25/06/09(月) 19:41:23

    >>21

    (また対人戦か…面倒だけど)

    【オブジェクト狙いで作戦行動に移ろうとも思っていたが…エリナ准尉伝いにこちらのやり口が漏れている可能性もある。“ある程度”はそれを利用してくるかもしれないと考慮に入れるべきか】

    アオヤマはオブジェクトの護衛!エリナ准尉はボクと共に敵オブジェクトの奪取!

    ​───────敵が防衛策を取るならその撃墜役はボクが担う!アオヤマは外側からライフルで狙撃支援任せた!

    「りょーかい!」

    【上に昇るグレネードの有効範囲から避けるようにモカが前進、アオヤマが後退する。グレネードの爆風がモカ機に迫ろうとしたそこ直前に、爆風目掛けてビームライフルを打ち込むことでそれを即興の推力とし敵陣深く斬り込む】

  • 27二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 20:07:03

    このレスは削除されています

  • 28エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/09(月) 20:08:59

    >>19

     「机に齧り付いてろと言う声を振り切るには、これくらいしないといけなくてね」


    【スピーカーから届けられる微笑は空と同じくらい透き通っていた】

    【彼女のような名パイロットに褒められるのはいい気分だ。裏がないとわかるから尚更】

    【そんな少し浮き足立ちそうになっていた心を、次の言葉が落ち着かせた】


     「……なるほど、良いロマンだ。心に留めておくよ」


    【今、彼女がわけてくれたイメージは、思いの外しっくりときた。緊張はそのままに、わずかに曇っていた視界が明瞭になる】


     「そうかい。それじゃあ、その予感を現実にするために、努力するとしようかな」


    【死が迫る気配は無くならない】

    【違和感に対する不快感も無くならない】

    【ただ、青空を純粋な気持ちで見渡す余裕はできた。これはいい】


    【この歳でまた成長できるとは思っていなかった。やはり、経験の機会を逃すべきではないとよくわかる】


     「ああ、見えてきたね」


    【眼下に広がる雄大な海と、広大な空のコントラスト。そして海の一点を鮮やかに彩る空母の甲板を視界に収めながらそう思った】


    【数分後、規則的な問答を終え、大小異なる二つの機影がアレキサンドリアに順を追って着艦する】

    【爽やかな潮風に頬を撫でられながら、鋼鉄の足場へ降り立った】


     「クロノス本社所属、エイダン・リー、到着したよ。ただいまより、ローラシア・ウォート上級中将の指揮下に入る。よろしく」


    【型に習った敬礼を迎えの兵士並びに、この場にはいない司令官へ向けて挨拶をした】

    【これから共に戦う相手で、この戦場での先達だ。怠ってはいけない】

  • 29シンカイ◆9BZ6kXGcio25/06/09(月) 20:10:32

    >>22

    「アルテミスのシンカイ・イラストリア少尉です。アレキサンドリア、着艦許可を求めます。」

    『アレキサンドリア了解した。着艦を許可する。』

    「了解。着艦します。」

    ガシャンと甲板に設置されたラバーマットの上に降り立つ。

    エクセリアのコックピットから降りた青年は甲板作業員に敬礼した。

    作業員達はそれに返礼する。

    アルテミスとして極東に来たのは初めてだ。

    「ここで僕の価値が決まる…!」

    少し追い込まれているが彼はそれに気づけていない。

  • 30ランセル◆hFOUpFQqt.25/06/09(月) 20:17:23

    >>23

    「言ったでしょう?"大丈夫です"と」

    【筋肉がズタボロになる程を覚悟していたのに、実際の傷は想像よりも軽いものだった。彼女が抑えてくれたのかはわからないが、結果としては"大丈夫"な範囲】


    「それでも謝るならもっと撫でますよ?」

    【ふっと意地悪く笑ってみて、わしゃわしゃと頭を撫で続ける】

    【罪悪感を覚えてくれるのは嬉しいが、辛い思いをして欲しくないからこその妥協案。だから謝らなくてもいい。少しずつ彼女が彼女の中の獣と向き合えるようになればそれでいい】


    【朱く蕩けたように見える傷。じんじんと血が抜け感覚が抜けたのか、痛みもよりもこそばゆく感じる舐め】

    【癒そうとしてくれているのだろうか?どちらにせよ、此方の事を考えてくれるのなら、この程度の痛みはどうってことない】

  • 31ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 20:24:45

    >>28

    【一通りの社交辞令を済ませた後にしばらく甲板に滞在していると、続々と来るエースの中に見知ったゴーグルが彼の目に入った】


    エイダン殿、久し振りだな


    【数週間前まで彼の側で啜り泣いていた青年の顔付きには、かつてと丸っ切り変わった事で、哀楽の内で静かに湧き立つ意志が感じられた】


    >>29

    (あっちの機体は……かつてのエースか……)


    【そして金龍は、かつて自分を助けた冷たくも熱い男の姿をも見かけた】

  • 32ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/09(月) 20:31:27

    《…大佐、よろしいのですか?》

    【不安を隠さない、むしろ訴えるような声がコックピットに届く。幾分かは呆れも含まれているのだろう、格納庫のキャットウォークで此方を見る部下は、これ見よがしに嘆息していた】

    【作戦ギリギリまで調整されていた機体で、後から現場に向かうなど正気とは思えないのだろう】


    《だいじょぶだいじょぶ〜》

    【黒曜の巨人、それに乗るユスラはあいも変わらず間延びした返事を返す】

    【専用スレイガン改め、エクリプス。つい先程に最終チェックを終えたばかりの機体は、最低限のモーションアシストプログラムも組まれていない。ACSやFCSの補正を除けば、ほぼマニュアルと言っていいだろう】


    【だが、問題はない。クロノス・インダストリー務めとしては口が裂けても口外できないが、初期インベイド進行のシミュレータにおいて、ユスラが最高スコアの出したのは───】


     ・・・・・・・・・・

    【月風を使用したデータである】


    《ま、現地にはエイダン部長もいるからね〜。なんかあっても心配ないよ〜》

    《それまでに墜落しなければ、ではありませんか?》

    《イケメンは死なない》

    《お言葉ですが、それを言った人は死にましたよ》

    《…と、とにかく遅刻しちゃうからもう出るよ〜!》

    《はぁ…。架道橋、第二隔壁……はい、カタパルトに接続しますね》

    【整備員たちが動いて、格納庫内の機器を操作すれば、滑走路にも似た真っ直ぐな道が現れる】


    《第二隔壁開錠、水平カタパルトロック解除、シリンダー接続完了。作戦開始までには間に合うはずなので、焦らなくても大丈夫ですからね?…と、射出します》

    【そうして〈エクリプス〉は格納庫を飛び出して、作戦領域まで空を駆けた】


    >>22

    《あ〜、あ〜、よし。…こちら、ユスラ・キリサキ大佐、〈エクリプス〉。間もなく作戦領域に到達します。〈アレキサンドリア〉、着艦許可を求めます》

    【巡航形態の大型スラスターユニットから炎を吐き出す機体から、ユスラは大型艦へと回線を繋ぐ】

  • 33ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/09(月) 20:42:13

    >>22


    【テンバランスのハッチが開かれている】


                        ・・・・・

    「────────────、アレか、噂の自己中大佐」


    【存分に死地を堪能出来るアルテミスの在り方は都合が良いが、ただこうした“群れ”としての行動は彼女の苦手とするところなのだろう、一歩離れたところから……そういう意味では大仰な輸送機を引き連れてやって来た噂の絶えぬ男と大差はない、爬虫類の様な鋭利な視線は、眼下を見つめており】

    【戦闘が始まる前だと言うのにスーツの一つも身に纏わず、生来の褐色に色付いた肌を惜しげも無く晒して、傍らにはくしゃくしゃに丸められたエナジードリンクのパックが転がされていた】


    >>29


    「動きが硬ェ、フェンサー、ウォーミングアップもして来てねぇのかよ」


    【それは同僚に対する遠慮のない一声だ────────────いつもと比べて、ほんの少し、その程度の差だってミューザにとってはあからさまな違いだ】

    【呼吸のリズムも、肩の可動域も、バイタルを示す】


              ・・・・・・

    「付き合ってやるぞ、スパーリング、オレが殴る側だけどな」

  • 34ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/06/09(月) 20:43:58

    >>30

    「んぅ…」

    【撫でくりまわされたウルヴィは、それは脅しになっていないのではないだろうかと疑念を覚えながら、腕を舐める舌を止める】

    【やや湿ってはいるが、ある程度の汚れは落とされている。最も傷が塞がったわけではないので、またすぐに血は滲むかもしれないが】


    「……ありがとう」

    【なんと言えばいいのかと逡巡した後、彼の頬に手を添えて、ウルヴィは小さく微笑んだ】

    【それでも相変わらず、表情の色は薄いが】

  • 35シンカイ◆9BZ6kXGcio25/06/09(月) 20:49:39

    >>33

    「お気遣い感謝しますが、自分は大丈夫です。先任少尉殿。」

    あの人のアップに付き合ったら作戦前にへばっちまうよ!

    シンカイは心の中で叫ぶも、済まなそうに会釈しただけだった。

    >>32

    《アレキサンドリアからエクリプスへ、本艦は甲板収容面積が超過するため右舷にいるナスカへ着艦されたし。》

    『こちらナスカ、エクリプス聞こえるか?着艦を引き継ぐ。誘導に従ってくれ。アレキサンドリアには連絡ヘリでパイロットを移動させる。』

    アレキサンドリア甲板では甲板作業員が集まって矢印を作り、ナスカへ向かうように促していた。

  • 36ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 20:55:46

    >>32

    ……姐ちゃん!


    【シンカイを横目で見ていると、今度は空から艶やかに輝く機体が降り立つ】

    【その声は、数少ない対面で彼に心を開かせたおねーさんだった】


    姐ちゃん! 俺からの菓子折りはどうだった!?


    【先程までの重々しい表情が嘘だったように晴れやかになると、体裁など気にせずに年相応の軽い足取りで、彼女の元へ一目散と駆け出した】

  • 37エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/09(月) 20:59:31

    >>31

    【やや厳つめのパイロットスーツを着込んだ青年が、こちらに声をかけてくる】

    【涙跡に流れていたいつかとは違って、どこかスッキリとした面持ちで】


     「やあ、Mr. 勞。壮健そうで何よりだ。君の火力は頼りにしているよ。……くれぐれも、熱くなりすぎないようにね?」


    【晴れ渡った空に金が映えるなあと心の片隅で思いながら、挨拶を返す】

    【念のため、軽い忠告を付けて】

    【彼が成長と反省を次に活かせる人柄だとは理解しているが、拭えない心配があるのも事実だ】


    >>32 >>33 >>35

    【見違えた顔馴染みと交流する、その頭上】

    【サイバーグラスに搭載された最新鋭の視界拡張機能が黒影を捉えた】

    【瞬間、エイダンの瞳に白銀が煌めく】


     (エクリプス。直に動いてる様を見られる日が、こんなに早く来るとは……!)


    【ほぼ全ての性能テストに立ち会い、それらで得た稼動データも暇を見つけては何度だって見返した】

    【しかし、やはり、何の障壁もない空の下で佇む姿を見る感動は現場でしか得られないものだ】


    【他にもチャンプの名を冠するパイロットが操るテンバランスに、期待のエースが身に纏うエクセリア、そしてゴールドタイガー】


    【それらが一同に会しているなぞ、クロノス本社でも。否、だからこそ滅多に見られないBF技術者 (と書いてマニアと読む) 垂涎ものの光景だ】

  • 38ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/09(月) 21:17:39

    >>35


    「ハッ、つまんねーヤツ」


    【ミューザは何処までも明け透けな女だった、誤魔化しを知らず、建前を嫌い、故に彼女の交友関係はそれ程広くはない】

    【不機嫌そうに吐き捨てて、ハッチの向こうから覗く表情は再び獣の鋭利さを取り戻した】


    >>37


    【────────────待ての時間は嫌いだ、フラストレーションが溜まる】

    【退屈そうに視線を上げれば、甲板をまるで観察でもするかの様な、我らがK.I社工学事業部長の姿もあって】


       ・・・・・・

    「……何見てンだよ」


        ・・・

    【唇が、そうと動いた、ほんの少しだけ、嗤いながら】

  • 39ケイ◆ECPjTIh3Iw25/06/09(月) 21:19:20
  • 40ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/09(月) 21:22:24

    >>35

    《〈エクリプス〉了解。〈ナスカ〉に着艦する》

    【右舷へと逸れた黒曜と紫の機体は、その誘導に従ってナスカへと着艦する】

    【その最中、カメラアイ越しの眼下に二名が映る】


    【勞 金龍。デスクに脈絡もなく菓子折りが置いてあったと思えば、快気祝いという旨を添えてあった、その送り主。脳の情報処理量が増える高性能義体にとって、糖分の塊である甘味は嬉しいものだ。わざわざ贅沢品を買う趣味も持たないユスラでも、結構良いのじゃないか?と分かって冷や汗を垂らしたものだが、不器用なりにより良いものを贈ろうとしたのだろう】


    【エイダン・リー。〈エクリプス〉が今回の作戦に間に合うことは、彼の力無しにはあり得なかっただろう。立場上からして忙しいだろうに、性能テストには常に立ち会って、そのログから調整点を洗い出し最適化を施し続けてくれた。武装の複合型特殊ブレードも、背部の大型可動スラスターユニットも、彼の優れた頭脳と尽力が無ければ実用までには倍以上の時間を要したはすだ】


    >>36

    【着艦を終えて、連絡ヘリで〈ナスカ〉から〈アレキサンドリア〉へと渡れば、待ても覚えない犬のように走り寄ってくる…ああうんこれはクソデカい犬だ。ゴールデンレトリバーというのだっただろうか?幼い頃に見たきりの、飼育向けの大型犬を想起する】


    「美味しかったよ〜。ありがとね〜」

    【ひらひらと手を振って応える。しかし生憎、贅沢品に良い感じの食レポができるほどユスラは食文化に精通していないので、感想には期待されても困る】


    >>37

    (あ、HENTAIの目だ)

    【ユスラはエイダンのことを、人間としても技術者としても素晴らしい人だと認識している。しかしそれとこれとは別というか、先代もそうだったというか、優れた技術者とは往々にして何処かHENTAI的だとユスラは感じている】

    【それはある種、ギークのサガなのかもしれない。だからこそ彼らは、天才的と称される程に知識を知り尽くすことができるのだろう】

  • 41サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/09(月) 21:27:58

    >>28

    「ふふ……やはり貴方は頭もいい。」

    【回答と声色に上から満足したのか、一層の楽しみを深めて】


    《「バアル」、着艦します》

    【299mの巨体……とはいえ、本物の航空母艦と比較すれば少しばかり小さなそれがアレキサンドリア周りの1隻に着艦する】

    【垂直離着艦。静かであったがそれでも「バアル」の自重が掛かると空母の喫水は深くなっていく】

    【都合、「バアル」は1隻を1機で占有する形となるだろう】


    「ふふ、皆さんとの交流はコクピットの中より失礼しましょう。」

    【金属の奥深くに繋がれて起きながら、その声色はとても楽しそうだった】

  • 42ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 21:34:48

    >>37

    おう……大丈夫だ……


    >>40

    【その発言から数秒後、クソデカい犬のようにユスラの元へ走っているのだから、人の繋がりは面白い物である】


    気に入ってもらえたのなら今度から定期的に送るよ!

    ただ……傷の方はもう大丈夫なんだよな……?


    【書類上では問題無しとされていても、あの時抱えた彼女の容体は、飛び出した眼球から見えた紅黒い内面は……彼の心に大きく傷を残していた】

    【それゆえに、彼は自分の腹部までしかない彼女にグイグイと迫り、何も問題ないか不躾なほどに見回していた】

  • 43スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/09(月) 21:38:17

    >>35

     ――――黒一色の『岩』が飛んできた。傍目から見ればそう映るだろう。

     それは重苦しい音を響かせながら、アレクサンドリアの上をフライパスしていく……まるでどこに着艦すれば良いのか分かっているかのように。


    「アレクサンドリアへ、《サークリウス》です。ナスカへの着艦許可を求めまぁす。あと連絡ヘリもねぇ」

     ゆらりゆらりと周回していく機体の名はサークリウス。

     ……最新鋭機スレイガンをスーリヤ・ヤーガという女性専用に仕立て直した、重装備機体。

     そのコックピットの中で、女性はゆったりと伸びをしていた。


    「……おや、あれは……」

     機体のモニターに映る機体、機体、機体……例えばアルテミス中隊、例えば工学部部長謹製の専用機、例えば……同い年の機体。


    「ふふふ、今日は楽しくなりそうだねぇ」

     悪名をあちこちに流している死神(バーバ・ヤガ)は管制の許可を得たあとにゆったりと着艦し、その身ひとつで。アレクサンドリアに向かうだろう。

  • 44サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/09(月) 21:38:45

    >>41

    「えっせっかくですから降りてくださいと?」

    「なるほど、そういうパターンですか……。天才は物分かりもいいものですからね!」

    「補助は宜しくお願いいたします。」


    【タラップが連結され、一度バアルとの接続を解除し、兵士たちの手によって外へ運び出されて電動車いすの上に座る】

    【しばらくすれば連絡ヘリに乗り、アレキサンドリアに参集するだろう】

  • 45エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/09(月) 21:47:43

    >>38 >>40 >>42

    【おや、と思う】

    【健康さ……以上に生を象徴するような褐色の肌。それが覆う唇がわずかに動き、嗤いながら赤を覗かせる】


    【反発だろうか。警告だろうか】

    【自分がパイロットスーツを身に纏うことを嫌う者は多い。彼らは畑違いの人間が我が物顔で自らの領地に足をつけている様が気に食わないと言う】


    【しかし、彼女は違うだろうと、エイダンの勘が囁いている】

    【デッドラインを自らの生き場所にして死に場所と定める窮地中毒者。戦場ではたまに見かける究極の自己中心主義、その一つ】

    【ああいう手合いは一般と同じ物差しで他人を見ない。常に自分が定めたラインで人を見定めるものだ】


    (……でも、どういう意図かまではわからないな)


    【興味はある。が、この場で満たそうと動くには些か浅い。とりあえず、会釈だけして次の機会としておこう。それよりも今は───】


     「久しぶりだね、大佐。元気そうで良かったよ。エクリプスはどうだい?スラスターの調子に問題は無さそうかな?」


    【目にも止まらぬ (ほぼ比喩なし) 勢いで突っ込んでいった大型犬の後を足早に追いかけて、挨拶もそこそこにギークな質問を吹っかけた】


    【帰った時にすぐさまフィードバックに取り掛かれるよう、貴重な生の意見は伺える時に伺っておくべし。エイダンの技術者としての信条。その一つである】

  • 46グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/09(月) 21:57:24

    >>26

    「了解!援護するね!」


    敵陣深く切り込むモカを守るように、

    エリナがビームライフルを撃ち込んでくる


    [そっちがその気ならっ...!]


    {レグ、わたしが行く!}


    先程ビームライフルを撃ってきた機体が

    前に迫り出し、斬り込むモカに一拍遅れて

    切先で弾くような軌道でサーベルを振るう

    代わりに引いた方の機体は役割を交代し、

    エリナの機体からの銃撃を逸らすために

    こちらからも狙撃をし照準をズレさせていた


    『....さて、どう出る!』


    そして、その隙にアオヤマへと

    グレネード一発と光子の弾幕を撃つ

  • 47スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/09(月) 22:11:00

    >>44

    「……おや」

     隣り合うヘリに車椅子に乗る少女をスーリヤは見た。

     若い身空で何か問題を抱えているのだろうか。あるいはそんな少女ですら駆り出すほどクロノスが必死なのか……あるいは価値があるのか。

     いや、どうでも良い。この場にいる以上は戦友だ。

    「ふふ、よろしくねぇ」

     声も聞こえない距離だったが、手を振る。パイロットスーツとヘッドセットをつけたままスーリヤはヘリに乗り込んだ。


     アレクサンドリアの甲板にスーリヤがその身体をさらしたとき。あるいは一瞬だけ船のスタッフに緊張が走ったかもしれないが。

    「エイダン君とユスラちゃん、元気にしてるかねぇ。ああ、あとアルテミスの子たちも」

     ――――『子ども殺しのスーリヤ』、あるいは『佐官殺しのスーリヤ』が来た。

     そう口々に囁かれても彼女にとっては全てが柳に風、暖簾に腕押し、糠に釘。

     彼女にとって最も大事なことは、『相手を自分はどう見るか』なのだから。

  • 48ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/09(月) 22:11:11

    >>42

    「あんなのずっと食べてたら太っちゃうよ〜…。と、おねーさんは強靭無敵のフルメタルぼでーだからへーきへーき〜」

    【ならば太りようもないのではないか。にへらと笑う姿はそんな自己矛盾を気にもせず、親指と人差し指で瞼を広げて、付け替えた眼球モドキを見せびらかす】


    >>43

    【ふと、重苦しく大気を震わす音に首を上げれば、岩石にも似た黒色が飛んでいく】


    (…色、ダブっちゃったな〜)

    【〈エクリプス〉は最終チェックを無理やり急かして乗ってきた機体であり、塗装色の指定もまだであった。それ故に専用スレイガンの時に使っていた紫のサブカラー以外は、黒曜石めいたジェットブラックに包まれている】

    【…つまるところ、色が被っていた。どうせ勝手にスレイガンみたいなミリタリーチックなグレーでも塗られるだろうとタカを括っていただけに、被せたみたいでやや気まずい気持ちをユスラは抱えることになったらしい】


    >>45

    「エイダン部長久しぶり〜。問題なし!巡航速度も安定してて、余裕で間に合ったよ〜」

    【足早に駆けて来た彼へ向け、ぐっとサムズアップする。初のフライトだったが、〈エクリプス〉はユスラが渡り鳥にでもなったと錯覚するほどに、素晴らしい飛行を行ってくれた。作戦開始まで余裕を持って到着できたのは、その飛行速度と安定性の証左そのものである】

  • 49サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/09(月) 22:28:47

    >>47

    「あら。」

    【手を振られたことは視界の端に捉え、自然とぎこちなく振り返す。心は自然。体は不自由であるから。】


    【そして甲板に降り立てば一つ咳払い】

    「恐らく初めましてでしょう、皆様。『「バアル」の中核』イルミナ・サンフラワーです。」

    「ADS-X004「バアル」。ただいまより、ローラシア・ウォート上級中将の指揮下に入ります。」

    「皆様にも……座位にて恐縮ですが、よろしくお願いいたします。」

    【先ずは瀟洒に一礼。天才は礼儀も守れるのだ】

  • 50オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/09(月) 22:28:52

    >>35

    〈アンネ・オイゲン少佐、オルフェウス。着艦する。〉

    ナスカの誘導に従い、甲板に敷かれたラバーマットの上に一切の騒音なく降り立つ。

    コックピットからは空軍加圧服を着たパイロットが降りてきた。

    〈お疲れ様、アレキサンドロスへのヘリは?〉

    甲板作業員に案内してもらい、ヘリでアレキサンドロスに移る。独特の浮遊感に体を預けて2分の移動を終える。後輩二人は既に到着しているようだった。

  • 51エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/09(月) 22:29:54

    >>48 >>43

     「それなら良かった。作戦終了後、また改めて聞かせてもらうよ」


    【こちらの緊張をほぐすようなサムズアップを見て、ほっと肩を撫で下ろす】


    【事前にテストを重ねても失敗はある】

    【本番でのエラー発生件数は工学事業部が発足されてから着実に数を減らしているが、やはり心配はするものだ】


    【言うなれば我が子が初めて立ち、歩き始めた時の親と似たような気持ち】

    【エイダンに子どもはいないが、そこだけはきっと分かり合えると思っている】


     「……外観で意見があるなら聞くよ。パイロットの望みには、できる限り応えるのが僕たちだからね」


    【巨人が持ち上げる大岩を連想させる黒影が、重工な存在感とともに着艦する姿を見つめつつ、小声で提案】


    【帰還後の整備ドックでは、作業の過程で塗装を塗り直すこともあるだろう】

    【ついでに色を変えたって、歴戦の整備士たちには大した苦労にならない】


    【むしろ息抜きになる可能性の方が大きいだろう。聞いた話では、『別嬪さんに化粧を施している』ような気分になるようだし】

  • 52スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/09(月) 22:33:30

    >>48

    「ユスラちゃーん。元気そうで良かったぁ」

     ゆったりとしたペースで右腕ごと手を振る女性がスーリヤ・ヤーガである。ほにゃ、と笑みを浮かべている姿はとても古強者の一人には見えないだろう。

     だが彼女は冷静に、そして冷酷にその場にいるパイロット達を見定めている。


    >>38 >>42 >>45

    (高機動型が3、良くわかんない金ピカが1、格闘型が1かな。まぁうち2がエイダンくんとユスラちゃんだし、残りもアルテミス……たぶん問題なさそうだねぇ)

     戦場を作るのは高機動機体達。それが現在の戦場のトレンドの一つとスーリヤは捉えていた。

     要が場持ちしないものではそうそう崩れる……どうやら今回はその心配をせず済みそうだとニヘラと笑っていた。

  • 53ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 22:34:58

    >>48

    ハッハッハ、だったら姐ちゃんの好きそうなご飯に連れて行くよ

    折角なんだから遠慮せずに、ね?

    それと、無敵ボディでもあんな思いはゴメンだから、本当に2度と無茶はしないでくれよ?


    【彼女の緩い笑みに、少々ぎこちなくも大部分が喜で表された顔で応えた】


    >>47

    メビ……彼女は……?


    【エイダンと共に己の元に来た召し使いへ静かに耳打ちする】


    『スーリヤ・ヤーガ、大佐があまり関わらない方が良い方です。“子供殺し”、“佐官殺し”の俗称を持っているので』


    なるほど……


    (ベレトさんに教えられたとしても、確かに極力関わらない方が良いな……)


    >>44

    んじゃあっちは?


    『イルミネ・サンフラワー、献身的な者です。己の才能を十全に活かすためにと五感の殆どを捧げたと』


    ……そうか……


    (彼女については、同情は要らないかな……?)


    【健常者と大きくかけ離れても、その上品でありながらも溌剌とした言葉を聞き、金龍はそれ以上は何も言わずにただ眺めた】

  • 54極東方面軍◆9BZ6kXGcio25/06/09(月) 22:46:48

    >>24

    >>29

    >>32

    >>33

    >>28

    だいぶ揃ってきた。だがまだ余裕はある。

    「パイロット間の交流時間はしっかりある!ディナーの誘いでもしておいてくれ!」

    甲板歩くその姿は幕僚のような鬱陶しさはなく、ただ安心を覚えるものであった。

    「自己紹介が遅れたな。私はここ極東方面軍の統合指揮をしているローラシア・ウォート上級中将だ。諸君らのようなエースには期待をしているのだよ。」

    その将校はただ笑顔で向かい入れた。

  • 55エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/09(月) 22:56:47

    >>52

     「ヤーガ大尉、お久しぶりです。ご健勝で何より。僭越ながら此度の戦い、貴方の目に恥じぬよう力を振るわせていただく所存です」


    【歳を感じさせない真っ白な絹が如き髪が揺れ、柔和そのものな表情を浮かべる女性に、エイダンは深々と礼をした】

    【彼女がそのような改まった態度を好まないことは知っているため、早々に解くが、その眼の奥では強い敬意が白銀の光となって座している】


    【子ども殺し、左官殺し】

    【ざわざわと場を席巻した悪名なぞ気にもならない】

    【その薄っぺらい評判の裏側に隠された真実を知っている者なら、歯牙にもかけぬどころか、眉を顰めることすらしないだろう】


    【……しかし、それよりも大事な訳が彼にはある】

    【彼女は初期のインベイド大戦を生き残った、まごうことなき強者なのだ】


    【屍山血河にこだまする阿鼻叫喚を吹き飛ばす爆撃。そんな光景が刻々と新たな恐怖を叩き込んでくる大地獄から生還し、尚も戦場に身を置いている】


    【このような傑物を敬わずに、いったい誰を敬えと言うのか】

    【『あのワンマンな工学事業部長が、魔女に頭を下げた』そんな声と動揺が、そこかしこから聞こえてくるが、やはりエイダンは気にならなかった】

  • 56ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 22:57:13

    >>54

    (グリーン少将より偉いんだな……)


    【第一印象が、嫌味1つ感じない清廉の者】

    【だからだろうか、あまり気負わずに彼の地位を捉えては敬礼し、煌々と輝く目を真っ直ぐ向ける】

  • 57サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/09(月) 23:03:36

    >>54

    「成程……此度の作戦、確かに物量による一斉攻勢こそが基幹ですが」

     ・・・・・     

    「だからこそ私たち少数精鋭はその役目を果たさねばなりません。それも突出した個ではなく連携の取れた群れとして。そういうことですね。」

    「であれば親睦を深めるのは非常に理に適っています。」

    【期待を受け止め、配慮を多少傲慢に慮る】


    「ふむ。であれば私は、お堅い方々を気にかけるとしましょう。」

    「このような時に美味しいものを食べておかないと一生味わえないですよ、と!」

    【意気揚々とディナーの誘いに電動車いすを動かすのであった】

  • 58ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/09(月) 23:12:26

    >>51

    「じゃ、フライトのデータもその時に〜」

    【子を持つ親のように安堵を洩らす姿は、きっと自身の造る物に確かな愛を持つが故だろう】

    【その真摯な向き合い方は、やはり尊敬できるものだ】


    「…ありがとね。お色直しは考えておくよ〜」

    【耳打ちするような提案に、ユスラも小声で返す。月蝕という名前には今の色も似合っているが、乗り手が何一つ手を加えないままというのも機体が可哀想な気がして、いずれは色を与えてあげることにしようと考えた】


    >>52

    「お…。スーリヤちゃん〜!おひさし〜」

    【自身を呼ぶ声に気がつけば、小さな背筋を伸ばすようにして左腕をぶんぶんと振り返す】

    【片やほにゃ、と柔らかく笑う美少女。片やにへら、と緩んだ笑いを見せる童女。再開を喜ぶ姿はさぞや女学生のようで、その両者がどちらもインベイド飛来以前より生きる古豪の戦士だとは、その事実を知る者以外は気が付かないだろう】

    【最もこの場には、それを知らぬ者など殆ど居ないのであるが…その大半は、暗い目線を向けるのだろう】


    (…気持ちが分からないとは言わないけどさ)

    【子供だからといって命を奪えないわけではない。互いに命を狙う場合に、その年齢や性別で躊躇っては自身が死ぬというのに、大半の人間は自分は違うと言わんばかりにレッテルを貼りつけて、倫理の安全圏を確保しようとする】

    【ユスラにとってそれは、あまり好ましくなかった】


    >>53

    「死なないようには気をつけるよ〜」

    【返答はそれ以上でも以下でもなく。幼少から義体生活を続けているユスラにとって、怪我とはただの故障であり、死なない限りは治ってしまうものだったから】


    >>54

    「ユスラ・キリサキ大佐です。よろしくお願いします、ローラシア・ウォート上級中将」

    【これでも一応は軍人なのだろう。いつもの緩み切ったものとは違う、和やかな微笑みで上官へと敬礼する】

    【普段の態度のわりに、その姿勢は真っ直ぐだ】


    (ディナーね〜……あ、さっき誘われたか)

    【既婚者男性という意識の足りないドラ息子の言葉を思い出しながら、将校を観察する。鬱陶しくもなく、偉ぶりもしない。凡そ理想的な上官と言える風貌に、ユスラは好感を覚えた】

  • 59東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/06/09(月) 23:39:35
  • 60ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/09(月) 23:44:40

    >>58

    ……分かった……ひとまずはそれで納得するよ……


    【のらりくらりとした彼女の態度を見て、金龍はどこか不安を覚えたものの、かつて言われた言葉を思い出して追及は止めておく事とした】


    >>57

    メビ


    『それでは、中将に加えて私たちの方からも食材を振るいましょう』


    【そして数時間後、剣龍から1ヶ月分の天然食材を取り出されて豪勢なBBQが開かれる事になれば、殺風景な甲板は、互いに歌って騒いで飲んで食ってのお祭り会場へと変貌する】

    【銃とBFが在る事以外は、まるで20年前の日常風景であった】

  • 61モカ◆KPwoT407kA25/06/09(月) 23:57:12

    >>46

    それで止められると…

    【推力を維持したモカ機は振るわれたサーベル目掛け、足を止めるどころか思いきり仰け反りながら接近する。スライディング状態となった所で───】

    思った、かっ!!!!

    【弾くように振るわれたサーベルの更に内側の間合いからサーベルを展開し、前衛機の両断にかかりつつ左手で保持したグレネードを手投げで後衛側の射線上に投げ込む】


    「モカちー早くしたれー!!!2対2と1対1でいー感じのマッチアップになったんは良いけど逆に弾幕貼られちゃってるんだがー!?!?」

    【弾幕を射撃の相殺及び回避で対処しながら…オブジェクトの防衛に徹していたアオヤマ機が急にそれから離脱するような動きを見せる】

    「(こんな模擬戦で“マジ”になる訳にもいかねーし…いやそれは別に関係ないか。実戦でも使わないに超したことないし)」

  • 62スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 00:08:21

    >>54

    「ありがとうございます、中将。全力を持って戦いにあたります」

     笑みは一瞬で引き締まり、スーリヤは敬礼を作った。どこまでいってもスーリヤは尉官なのだ。

     分は弁えている。弁えなければならない状況とそうも言ってはいけない状況と、気にしなくて良い状況の十や二十経験している。

     ――――スーリヤの目から見ても、ローラシア・ウォートは分を弁えるに値する将であった。


    >>55

    「やーねぇもう~!。私敬うよりもユスラちゃん敬うほうがずぅっと御利益あるよぉ~~?」

     ……そして気にしなくて良い状況になった途端、スーリヤはエイダンの敬意とかしこまった態度にやめてやめて!と手を振りながら笑みで答えた。

     周りのざわめきなど、彼女は全く気にもしていない。が、エイダン・リーの立場を重んじることも彼女の仕事の一つだった。


    「――――G-3を救ってくれてありがとね。代表にはならないけど……人自連のケイって子も含めて、戦友をたくさん救ってくれて感謝を言いたいな」

     彼女にとっての故郷。その救い主はエイダン・リーを含めれば数百人、数千人に昇る。スーリヤ自身が全員に感謝を言いにいきたい気持ちを抑えている声である。彼女は死者より生者を見ていた。


    >>57

    「ぉぉ……元気いっぱい」

     足が動かないなりの強がりかあるいは天性かはスーリヤの目線ではわからない。だが彼女がバアルと呼ばれる、あの巨大ストラクチャーの主であるならば。

    (守ってあげないとね)

     そう思える程度には人間をやっているのが、スーリヤである。


    >>58

    「おひさーおひさー♪ ちゃぁんと肩の力抜けてるぅ? サイバネでも肩が凝るんだってどっかの学者さんがいってたよ~?」

     肩揉んであげよっか?と軽い口を開くスーリヤは、すっとユスラの隣に近づいて囁いた。

    「眉間に少しシワが寄ってる。あとで肩揉みターン作ってあげるね?」

     ……前半は嘘である。そして後半は本当である。つまりかこつけ、理由付けだ。

     抱えすぎの気があるユスラに対して、戦友としての気遣いであった。

  • 63エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/10(火) 09:27:53

    >>62

     「……では、いつか機会を設けましょう。今は僕が代表して、受け取っておきます」


    【落ち着いた。しかし、万感の想いが込められた感謝の言葉を確かに受け取る】


    【正直、自分がG-3を救ったという自認は薄い。あくまでも仕事で、放置していたら自分に害が及ぶから全力を尽くしただけ】

    【それ以上の責任も使命も持っていない】


    【だから、この感謝はより相応しい人物へ届けるべきだろう】

    【例えば蒼を受け継いだ青年や、苦労人の少佐とか】


    >>54

     「礼が遅れてすまない、ウォート上級中将。此度は貴殿の指揮下に入る、エイダン・リーだ。どうぞよろしく」


    【普段は本社の命令を受け、個人で動くことが多いからか、その礼は型に嵌ったようにテンプレートだ】

    【しかし、些か砕けた口調とは裏腹に姿勢や眼差しに込められた意思は真剣そのもの】

     

    【今や無数の蟲がひしめくようになってしまった極東で、諦めることなく腕を振い続けている兵士達、その代表が中将だ】


    【確かな礼を払うべき存在で、個人的な目で見ても好感が持てる人物】

    【彼がG-3での時のような最期を迎えぬことを願うばかりだ。……もちろん、そんな事が起こらないように尽力することは当然として】

  • 64ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/10(火) 10:06:24

     ・・・・
    【シャドーは癖だ、じっとしているのは性に合わない】
    【息を吸って拳を衝く、呼吸の止まる一瞬が心地好い、目の前の暗影に敵の姿を想像する、例えばそれは生身の自分では到底敵いようの無い巨大なインベイド】

                 ・・・・・・・・
    【────────────死ぬかもしれない、だから、好い】
    【以前、K.I社に拾われたばかりの頃に同僚へそう呟いたことがある、……異常者だと言われた】

    「……フ、フッ……!」

    【拳を振るう】
    【異常者、マゾヒスト、死にたがり、窮地中毒者(スリルジャンキー)、そのどれも己を例える言葉である】
    【だが、別に死にたい訳じゃない、むしろ生き残りたいという意思は人一倍強い自信がある】

    【命を擦り減らす瀬戸際の快楽は、明日は死んでいるかも分からないアウトサイド育ちの空虚な脳みそを存分に満たしてくれた、呼吸を妨ぐ息苦しさはもう一度肺を酸素で満たす際の心地良さを際立たせ、痛みを感じるということは、現実に生きているという証拠でもある】

    「シュッ……!!」

    【痛みとは、苦しみとは、何よりの現実であるから、生の実感足り得るのだ】

  • 65サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/10(火) 10:11:33

    「あ、そちらの野菜スティックをとってください。」
    「そちらのロース?も。あっそれではなく隣。それでもなく手前。はい。ふふっ。ありがとうございます。」
    【兵士をこき使ってグルメを楽しんでいる】

    「よし。いい感じに盛れましたね。それでは……どうぞ召し上がれ。」
    「なんです?豆鉄砲でも受けた顔をされて……えっ俺が食べるんですかって。それはそうですよ。」
    「あなたもまた選ばれたものです。少しくらいは贅沢しなさいな。自然食品って結構お高いのでしょう?」
    【謎の自信に満ちて諭せば兵士もそれに口をつけて、静かに感嘆の声を上げる】
    「よろしい。では次に私の面倒を見てくださる方はいませんか?」
     【確かに楽しんでいた】

  • 66グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/10(火) 10:32:46

    >>61

    {(こ、こんなの知らないっ...!?)}


    逆に間合いへとサーベルを突き付けられ、

    予想外の動きに一瞬機体の動きが止まった

    確かに彼と彼女はこの孤児院の中では

    飛び抜けて優秀ではあったが、まだ若く

    そして経験というものが圧倒的に足りない。


    『───リコ。落ち着きなさい』


    間一髪、グリゴリーのグレネードによる

    機体間への狙撃の爆風により機体がズレ、

    切先が掠って傷を残す程に抑えたが....


    [や、やべっ...!]


    「...そこっ!」


    モカからのグレネードにより気を取られ、

    エリナの狙撃を後援の機体が被弾する


    『(流石だ。この隙を通すのは難しい....)』


    牽制程度にアオヤマへビームライフルを

    撃ち込みながら、グリゴリーは思考する

    あの二人の隙は何処にあるか、と

  • 67エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/10(火) 10:42:14

    >>65

     「……楽しんでるねぇ。立候補しても?」


    【訓練された兵士たちを一瞬で我が物と侍らせている、麗しい少女の元へ立ち寄る】


    【シンプルなテーブルクロスを飾り立てるように並べられた豪勢な料理の数々は、元から少食の自分の目には毒だった】

    【見ているだけで満腹になった心地がして、これからに必要な栄養とカロリーを早々に摂って退散】


    【冷たい緑茶で喉を潤し、さて親睦でも深めるかと思っていたところ、空で肩を並べる予定の相手がいたので赴いたというわけだ】

  • 68オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/10(火) 10:46:23

    >>54

    「お久しぶりです、ウォート上級中将。諸島奪還の時は確か参謀幕僚候補でありましたよね。」

    南北開拓大陸間諸島奪還作戦の時に地上のBF隊を指揮していた名将との再開に懐かしむ。

    >>41

    見たこともない大型機が隣にある空母の甲板を占領していた。

    「所属軍は無し…本社の試作機か?」

    それこそが作戦の要であることをまだ知らない。

  • 69ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/10(火) 11:26:06

    >>62

    【そこで私にはならないだろう、と。少なくとも自身よりはご利益のありそうな、特に恵まれた山岳にため息をつく】

    【別に妬心や物羨があるわけではない。ただ女性の身から見ても、彼女は魅力的な部類だろうと感じるだけだ】


    【或いはその非現実的な程に、霊的な淡い色合いの髪で包まれた美貌が、より悪評を広めてしまっているのだろうか】


    「いや〜?今のおねーさんに凝るほどのモノは無いよ〜」

    【強いて言えば“大佐”なんて肩書きくらいで。悪評もせいぜいが“サボり魔”程度。肩が凝るほどに、胸に抱えるものは無いと軽く笑って返すが】


    「あ〜……それなら、お願いしちゃおう、かな〜?」

    【これが自身よりも年下であれば、そんなことはないとただ誤魔化しただろう。年上であれば、滅相もないと冗談で返しただろう】

    【近い時間を生きたスーリヤの気遣いだからこそ、ユスラもはにかむような笑みで受け入れていた】

  • 70サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/10(火) 11:54:46

    >>67

    「あらミスター。お気持ちはありがたいのですが、まだ食べられたいので?」

    【首から上でそちらを見やり、笑う】

       ・・・・・

    「私は食べさせる専門ですよ。遠慮しがちな方に」

    【事実として、取るだけとらせて押し付けている傍若無人な振る舞いをしながら、自身は飲み物程度しか口にしていなかった】


    「見た目通り体が弱いものですから……けほけほ、よよよ……。」

    【口元をゆっくり押さえ、態とらしく咳をする。いや、咳というか「けほけほ」と口に出している。咳ですらない。】


    「ですから、林檎ジュースをお願いします。果汁100%なんて、一度飲んでみたいじゃあありませんか。」

    【冗談はさておき、補助に立候補してくれるのなら林檎ジュースをお願いします、と伝える】

  • 71モカ◆KPwoT407kA25/06/10(火) 12:15:12

    >>66

    流石にインベイドと同じようには行けないか…っ!

    【とはいえど、キルケー程のプレッシャーは無い。敵機の中で最も厄介であろう神父の機体もアオヤマが対処している手前、モカには余裕があった】

    (グレネード持ちはあと一機。だとしたら…)

    【スライディングの体勢から踵を地面に打ち付け、反動を利用して上体を起こす。重心移動を巧みに利用する事でモカ機は一介のスカッド・ソルジャーとは思えない高い機動性をシュミレーター内でさえ発揮させていた​───────モニターが敵陣営オブジェクトを捉える】

    オブジェクトを発見した、距離の近いボクが回収にかかる!エリナ准尉は2機の足止めを!グレネードを使ってもいい!

    【モカ機が駆ける】


    「食いついてこんな、“隙”は晒してるっていうのに」

    【一方、アオヤマは自陣営オブジェクトから付かず離れずの距離を維持しながら牽制射撃を回避しつつ、グリゴリー機より発射回数を少なく抑えることを意識しながら反撃の射撃を行う】

    「(はてさてこっから先どー動いてくんのか…離れすぎても不自然になる、ここはとことん堅実に行くべ)」

  • 72ランセル◆hFOUpFQqt.25/06/10(火) 12:44:01

    >>34

    【救急キットの置き場所を思い出しながら考える。この傷は痕になるだろうか】

    【…慣らしていけばいい。時間はある。少しでもちょっとずつでも、寄り添って行くのならこの傷が痕になろうと構はしない】



    「…どういたしまして」

    【頬に添えられた彼女の手に、自分の左手を重ねる】


    【獣と人。そのどちらも彼女ならば、どちらにも良くしてあげたい。そう思えた】

  • 73◆9BZ6kXGcio25/06/10(火) 12:58:20

    >>68

    「息災でなにより。BFには慣れたか?」

    将校はニコニコと柔らかい表情をしていた。

    >>55

    >>56

    >>57

    >>58

    >>62

    『ブリーフィング30分前となりました。現在の作業を止め、パイロットは各艦のブリーフィングルームへ。アレキサンドリアから各艦へ、ブリーフィング30分前となりました。現在の作業を止め、パイロットは各艦のブリーフィングルームへ。』

    アイランドユニットから放送されたソレはここに集結した全員への通達である。

    アレキサンドリアのブリーフィングルームにはカメラが複数置かれており、他のブリーフィングルームに中継で繋がっているのだ。

    「ブリーフィング開始時間5分前にそろうか。士気が高くて結構。」

    ウォート上級中将はホワイトボードの横で一礼した。

    「私は本作戦の統括をしている、ローラシア・ウォート上級中将だ。時間には少し早いがブリーフィングとしようか。」

    ホワイトボードに資料が投影される。

    「本作戦は大きく3段階に分けれる。第1段階は砲撃艦隊で沿岸部を砲撃、強襲機が上陸して地上打撃部隊と合流して補給地点を確保。第2段階はネスト突入部隊と共にネストまでの道を作り、維持する。第3段階がこの作戦の主目的となっているネストへの突入、そして内部にあるとされる大型反応炉の確保だ。ネスト突入部隊はストライクチャー。そしてその直掩にリー開発長、オイゲン少佐、勞特務大佐を選出している。これを骨子にスレイガン大隊(50機1個大隊)を3つ。戦力圧に関しては、「不確定要素が多いため備えるべき」と戦況予報士が満場一致で適正値としている。アルテミス2名は地上軍と共にインベイドから補給地点を防衛して欲しい。」

    説明と共に投影された資料では砲撃艦隊から矢印が沿岸部に伸び、その後に細かなBFの駒が上陸。そしてネストへとBFと表示された矢印が伸びる。

  • 74◆9BZ6kXGcio25/06/10(火) 13:05:02

    >>73

    (2/2)

    「初期侵攻には殲型400機が潜水強襲装備を使って上陸する。間違っても揚陸艇上からの攻撃はしないでくれ。細かな指示は各部隊の指揮に任せる。私からは以上だ。」

    ウォート上級中将はそう締めくくり、一礼した。

    わかりやすい。だがその分、インベイドの動きが不確定要素として大きいため、ここまでしか練れなかったという実状を表していた。

  • 75スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 13:09:29

    >>63

    「ありがとうございます、エイダン部長ぉ。私はそういう機会をあんまり取れないですからねぇ」

     頭を下げたあとに浮かべるのは、にへらとした笑み。立場として、そしてあまり一所に留まらない性格の影響か、あまり深く関わるとうことをしていないスーリヤだからこその、伝言のようなものだった。

     G-3で戦い抜いた全員に、彼女は深い深い敬意を抱いているのだ。


    >>69

    「にへへ~、ユスラ大佐の肩もみができるなんて光栄ですぅ」

     どう考えても冗談な言葉をするするっと引き出しながら、スーリヤは適度な指圧でユスラの肩ツボをゆっくりと揉んで解していく。

     ふにゃふにゃした、あるいは怪しさすらある笑みはすっと、とても穏やかなものに変わって。

    「また、辛いことがたくさんあったんだねぇ?」

     同情ではない。確認をするような声で小さく呟いた。


    「私で良ければ、いつでも聞くからねぇ。ほら、私は大尉だし……大佐に怒鳴り散らかされたって、はいそうです。しか言えないんだからぁ」

     その後、綺麗に綺麗に、穏やかに笑う彼女はまるで月明かりのようで。絶対的な階級制度を盾に……己は貴方の味方だ、と宣言をしているようなものだった。

     最も、言うべきを言わぬものほど愚かなこともないゆえに。彼女がここまで肩入れする人は少ないのだが。

  • 76スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 13:36:37

    >>73 >>74

    「この作戦……」

     ブリーフィングが始まればスーリヤは普段の表情を一気に引き締めたものになるというのは、古参であればあるほど知る事実だ。

     ……だからこそ、分かるものもある。


    (初期インベイド侵攻時代のネスト攻略草案をより大型化したやり方かなー……?)

     無い無い尽くしの最前線で、それでもなおネストや統率個体を攻略する時にどうするか?で喧々諤々の議論が起きたことを、スーリヤは記憶から引き出していた。

     要点は三つ。一つは大火力と事前砲撃による、インベイドの漸減。二つに、BF部隊による本丸付近への強襲浸透。

     そして最後に、最精鋭による突入と撃破だ。


    「今回の場合、その最精鋭の役割にストラクチャーを当てるわけだ。時代も変わったねぇ」

     かつてであれば……月風乗りと、彼らに追従できる者たちだっただろう。

     時と技術の進歩は偉大なり、とスーリヤは内心で締めくくりを作った。


    「この用意周到な事前準備こそ、我らがクロノス」

     スレイガン150機による浸透制圧ならば、映像で見たG-3コロニーにおける青……そう、”撃墜王”を彷彿とさせた青とエイダンを先頭に立たせた異常な進軍速度と比較してもなお安定するだろう。

     二人は新旧入り交じった混成――――それも百機以下で!――――を率いてあの速度だったことを思えば、それが異常なのだ。

     もっとも……脱落機を出すしかなかった戦場と、脱落機を出さぬことこそ肝要な戦場は条件が違う。


    (あの機体の子がうちにいれば、もっともっと楽をさせてあげたのにねぇ)

     この戦場に、G-3で活躍した人自連の傭兵達がいないことは、ある種スーリヤにとって損失ともいえた。

     クロノスの力を、安定を見せた時に彼はどう思うのかが知りたかったから。

  • 77ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 13:54:22

    >>73

    >>74

    それでは次に、件の特務大佐である俺から、今回の作戦で使われる浄化装置“大空転塊”について説明させてもらおう


    【必要事項を全て伝えたウォートの横へ、小川のように穏やかでありながらも大滝のように力強い存在感が並び立つ】

    【その直後、作戦区域のマップから、コア結晶が中に鎮座しているタンクへと映り変わる】


    この装置には、地中、空中、海中、コア粒子であれば何処でも何処までも吸い寄せ、今見えている結晶と結び付かせて回収する機能が備わっている


    【プロジェクターを操作し、コア結晶の性質がまとめられた図を貼り出す】


    こいつの動く原理は、俺たち実行者にとって省いても良いが、時間はどうやらあるようだし、興味津々な技術屋たちのために続けよう

    コア粒子がお互いに近付いてくっ付くのは、全てその時に放出される特殊な波“アド波”が起因しているらしい

    そこで、結晶の“アド波”を増幅する事で固着現象を促進させる事を可能にさせた訳だ

  • 78ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 13:57:42

    【コアの色が何とも鮮やかだった図が流れると、“大空転塊”のリソースが出される】

    さて。自慢はここまでとさせて本題に入ろう
    “大空転塊”の操作方法は至極簡単で、2つ存在している
    俺たちが主に使うコードと、サブプランとしてのスイッチだ

    【コード群と装置下部に付いているスイッチが、枠で囲まれて分かりやすく示される】

    規定されたコードを送信すれば、それに応じた命令を“大空転塊”が実行してくれる
    操作役のBFに既にインストールしておいたから、後で脳みそにしっかりと刻んでくれ
    そしてスイッチは、受信装置か担当BFが破壊された時、人間か他のBFでも操作できるように作られている
    何かあった場合にこれを思い出せば、リカバリーできるはずだ

    【用意した資料を全て見せた後、耳を傾けていた仲間へ、金龍は目を向ける】

    最後に2つ、外壁が壊れてもある程度は動けるが、“大空転塊”下部のパーツには重要な物が集中しているので、ダメージを与える事が無いように注意してくれ
    そして、“大空転塊”が起動している間はインベイドがまっしぐらに向かうから、1匹も取り零さずに撃滅し、1人も欠けずに守り抜いてくれ

    これで以上だ
    質問があるのなら今の内に遠慮せずに頼みたいが、どうかな?

  • 79ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/10(火) 14:03:34

    >>73


    「────────────オレは前線には行けねぇのか?」


    【無礼千万、恐れ知らず、この場に於いて頭抜けた階級である作戦指揮官に対して口を開いたのは、アルテミスを代表する狂犬だった】

    【己の位置を示す駒が戦場の後方付近、補給拠点の周囲に配置されているのを見て、怪訝に眉を顰めて唱える】

    【彼女にとって階級などは飾りに過ぎなかった、礼儀を知らぬこの女兵士の仕草は、周囲の視線を欲しいままにする】


     ・・・・・・・・・・・・                     ・・・

    「一番アブねェところが良い、オレの性根の話は聞いてたンじゃねェのか、御大将」


    【挑発的に、睨み付ける様に首を傾げれば、結び髪が尾を引いて薙ぐ】

    【好きに出来る権限は無い、いつも彼女は誰かから使われる立場だ、だからこそ、使う人間への不服は一切隠し立てしなかった】

  • 80オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/10(火) 14:10:31

    >>73

    >>74

    「大掛かりね…」

    これがオイゲンの感想であり、総評でもある。

    しかし妙だ。G-3ですらここまでの大部隊を動かしていないからだ。確かにあれは突発的なものだった。だがそれでも本社から部隊を寄越す程度には余裕をみせていたというのに。

    「極東方面はインベイドの圧が高いって以外の要因が?」

    オイゲンの疑問に対しての答えは戦場で知ることとなるだろう。

  • 81シンカイ◆9BZ6kXGcio25/06/10(火) 14:49:54

    >>73

    「防衛…」

    この手の作戦における補給地点は大量の粒子を貯蔵しているため襲われやすい。だからこそアルテミスを2人も置いたのだろう。しかし、否と唱えるのも居る。しかも自分の同僚に。

    >>79

    案の定声を出した。オロオロと目配せをするが助け舟は出ない。シンカイは意を決した。

    「バレアレス少尉、ネストに突入するバアルの周りよりも、後退した機体が集まる補給地点の方がインベイドに襲われます。1番ではないにしても十分以上に危ないかと。」

    シンカイはその拳士をなだめようとした時、

    「すまないがバレアレス君。君の格闘偏重機であるテンバランスでは先制攻撃できる射程が他の機体と合わない。」


    概要を説明し、席に着いたウォートが答える。

    「前線で戦いたいのはわかるが、今やるべきは組手では無い。クロノスの兵士として、そこは理解してくれ。」

    穏やかな空気を出していたとは思えない死という粘ついた汚泥で濁った冷たく、深淵でも覗き込んでいるかのような瞳で拳士を見る。読むことは決してできない。数多の死体を乗り越えて「向こう側」を観てきた者の目であった。

  • 82ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/10(火) 14:51:55

    >>75

    「ふふ、くるしゅーない〜」

    【明らかな冗談に、同質のものを返す。肩書きすらも友の前では、ただ戯れ合うためのフレーバーに過ぎないような気がして、力が抜ける】

    【触れる手は優しく、凝り固まった肩を解す。心持ちの問題か、それとも本当に義体でも肩が凝るのか。何方にせよ、“軽く”なっていくのは事実】


    「…」

    【スーリヤの『確認』に対して、ユスラは肯定も否定もせずに沈黙する。口を開けば、誤魔化してしまいそうだから。ただ───】


    「ありがとね。…スーリヤちゃんも何かあったら、大佐に報告するよ〜にっ」

    【階級制度を盾に、自身の事を案じてくれる彼女へと、ユスラも同じように有りたいと示した】


    【それから暫くして、放送に従ってブリーフィングルームへと向かった】


    >>73

    >>74

    (強く当たってあとは流れで…ま、いつも通りだね〜)

    【インベイドの戦線は、常に不確定要素が付き纏う。なんなら今回でも、作戦の輪郭が既に定められているだけマシな方だろう】


    【初期進攻時から、ネスト攻略には議論百出の白熱したディスカッションが行われ、定石が詰められていた。今回の作戦概要は、概ねそれに則ったもので、ユスラとしては異論は無い】


    >>79

    (若い子は元気だ〜)

    【癇癪を起こした子供のように、上官へと噛み付いて駄々を捏ねる姿。軍属意識の高い者であれば、場を乱す行為に辟易するのかもしれないが、ユスラは猛獣のように気力を漲らせるミューザをただ見守った】

    【配置が多少変わろうが、変わらまいが、どちらにせよどうでもいい。そんな虚無主義ゆえの適当さも、あるのかもしれない】

  • 83スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 15:50:02

    >>79

    「おやまぁ」

     獅子と言わんばかりに吠えたける少女に、スーリヤは極めて愉快そうに目を細めた。

     ウォート上級中将の抑え込むが如き目も込みで、それはスーリヤにとって好ましいものだった。

    (良いね。ちゃんと『選んでいる』目だ)

     主義と主張がぶつかり合う……あるいは納得を求める場。スーリヤにとってこの場に呼ばれている者たちは皆、『話す資格』があると思っていた。

     彼女はしっかりとその権利を行使し。そして中将が対抗していた。


    (いつの時代も、こういう子がいる。だから世界は続くんだ)

     なんと好ましい。なんと面白い……! 彼女は、ミューザを見守ることにした。かつての自分たちも、こうだったのだろうと懐かしくなりつつ。


    「ちゃぁんと、相応しい敵が来てくれるよ」

     しかし、私はどこに配置されるんだろう?そんな気持ちを棚の奥にしまったまま、誰にも聞こえない言葉をミューザに向けていた。

  • 84ケイ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 16:11:02
  • 85ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/10(火) 16:26:35

    >>81


    「……チッ、つまんねぇ」


    【諫めようとした同僚(シンカイ)を睨み付ける眼光も、冷然と零れる闘気も、それよりも尚大局を見据える将官の有無を言わさぬ覇気に当てられれば、抑え込まざるを得ない】

    【戦場が与えられなければ戦えない、アウトサイドで成熟した野生の獣じみた本能の片隅で、そうと理解もしているからだ】

    【この場に於いて最も奔放なる言を放ったエースオブエースの沈黙を以て、ブリーフィングはその後も、無事に滞りなく進むだろう】

    【その間、彼女は一貫して不機嫌そうに黙りこくってはいたが】

  • 86イシュクル艦橋◆9BZ6kXGcio25/06/10(火) 16:43:59

    「定刻です。」
    「わかった。」
    パリッとアイロンのかけられた軍服の男は浅く頷き、無線を繋ぐ。
    『全艦砲撃用意!』
    戦艦達はその艦砲を動かして沿岸を狙う。
    『弾種炸裂!間隔01!撃ぇ!』
    轟音と共に爆炎を吐いた艦砲から砲弾が放たれる。
    その砲弾は空中で炸裂し、音速の細かな破片を降らす。
    ラットを初めとした小型種はその破片に食い荒らされる。
    10分ほど継続された砲撃の後、元の地形が分からぬほどクレーターが作られたそこにミサイル艦が艦砲射程外の奥へミサイルを届ける。
    このミサイルが上陸の合図だった。
    《こちらウィスキー!バージンタッチ!》
    海から殲型達がゾロゾロと岸にあがりながらその火力を持って迎撃に出てきたインベイドをミンチへと変える。
    《ブラン・ビーチを確保!》
    インベイドの肉片と体液が散乱したそこは1時的な安地となった。
    『BFの揚陸艇を接岸させろ!』
    けたたましい音を鳴らして数百の揚陸艇が続々とその安地を目指して突入していく。

  • 87上陸部隊◆9BZ6kXGcio25/06/10(火) 17:10:50

    >>86

    揚陸艇の1つが谷折りのようにひしゃげ、爆発した。それを皮切りに次々と同じように爆発する。

    《船を捨てろ!迎撃だ!》

    投射級達は沿岸近くの岩をくり抜き、トーチカのようにしてそこから砲撃していたのだ。

    《HQ!投射級だ!z《スコッチとの連絡が取れない!どうなってる!《地面が爆発した!地雷だ!《主脚をやられた!あっ来るな!来るなぁ!《重金属雲ができてる!中継器はまだか!》

    たった数分しかブランビーチは安地にならなかった。殲型達の弾幕により出来た死体は奥からなだれ込むインベイド達の弾除けとなり、想定殲滅量が目に見えて低下した。それに加え、炸裂弾により空気中へ撒かれたのとは他に破壊されたBFからの重金属により、あの鈍い色をした金属雲を形成、後方との通信にノイズが入る。

    『艦砲再開!上陸地点よりも奥だ!奥を撃て!』

    想定以上の反撃を受けたためその物量の利も揺らぐ。

    再開指示を受けた艦砲はまた砲弾を放つ。だがそれは地面へ当たることは無かった。全て空中で迎撃される。

    だが作戦は時間通りに動く。アレキサンドリアに集結したエース達は揚陸艇に乗って移動を初めており、バアルは既に空母から発艦しており、ゆっくりと予定進路通りに移動している。

  • 88ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 18:16:57

    >>86

    (1/2)

    メビ!


    『エネルギーパック、ガンコンテナ、弾薬箱、入り用の物は全て剣龍に積み込んでいます』


    OK! それが聞けたら満足だ!


    【出撃15分前 第6区画】

    【艦内に怒号が溢れ始め、軍靴が響き、金属が歌う中、金龍は己に割り振られた部隊の近くで出撃準備をテキパキと進める】


    「通信失礼します! 金龍大佐! 自分は羅 太狼(ルォ タイラン)中尉、本部隊の副隊長であります!」


    【コックピット内のモニターとスピーカーに、真面目でお人好しで頼れそうな青年の顔と声が乗る】

  • 89ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 18:18:01

    (2/2)
    【その彼の特徴的で滅多に無い様式の名前に、金龍は無条件で交誼を抱いた】

    同じ所属、同郷の者か! 出身は!?

    「四河であります!」

    辛い料理で有名なあそこか!
    だったら美味い店を紹介してくれよ!
    俺結構イける口だし、スパイス集めも趣味に持っているからな!

    「了解であります!」

    【中尉が勢い良くし、金龍はサムズアップで返す】

    おっしゃ! そうと決まれば艇に乗り込むぞ!

    「了解であります!」

  • 90ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 18:19:57

    >>87

    【出撃開始39秒後】

    【他艇からの叫喚が流れ、BFの天敵である潮風が1層重くなる】


    (ここで怖気付いちまえば、死の息は間近に迫る……ビビる物か……やってやろうぜ……やっちまおうじゃねぇか……!)


    【しかし、金龍は死地にて死ぬつもりは無い。他が為にも、己の為にも、報いる為に】


    同じ龍の名を持つ兄弟達よ!

    面倒臭い地雷は他部隊が処理する!

    那就,我们把那个臭小子们打死吧!(だったら、俺達はクソ野郎共をとっちめに行くぞ!)


    【ガツン!】

    【タイガーの拳を仲間の機体にぶつけ、パイロットの心胆の震えを、身体を走らせる熱に変えていく!】


    「「「「是!!!!」」」」


    好! 爆地穿焰部队、出击!

  • 91サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/10(火) 18:26:58

    >>87

    「あら……」

    【重金属雲による通信障害。断末魔の叫び声。砲弾を迎撃する閃光をバアルのセンサーは感じ取っていた】

    「もう私をお呼びですか?インベイドの皆さんは。」

    【呆れたように呟く。ビットが艦体後部から射出されていく】


    『直掩の皆様方、本機の射線から退避お願いします。』

    【バアルの艦首が開口する。粒子が収束し、辺りを穏やかに照らす】

    「味方機の退避を確認。」

    【サンフラワーは微笑んだまま】

    「……あなたたちは。わざわざ遠い遠い星から……私にやられに来たのでしょう?」

    【バアルの主砲が。5400mm粒子砲がその光を解放し、奥からなだれ込むインベイド達を死体ごと飲み込んでいくだろう】


    「まだまだびっくりしてくださいね。」

    【艦体各所の24連粒子弾頭ミサイル発射機から一斉にミサイルが放たれ、192の暴風雨は降り注ぐ。それは砲弾とは比較にならない速さを持って敵陣地に突き刺さらんとする。ささやかな牽制と囮だ】


    【本命は28基の大型自立動作近接攻撃ビット。砲撃前に射出された、エイにも似た形のそれは海面・地表を這うように飛行し】

    「とと、失礼しました」

    【地上のBFを縫うように避けて飛んでいた】

    【そして今、ビット前方からBFの全長程はあるビーム・サーベルが発振され、トーチカの入り口に突き刺さる】

    【ビットからはさらに小型自滅誘導機が射出され、ビットが離脱すると同時にトーチカ内部で起爆。投射ユニットを爆炎の中に放り込んでいく】


    「こちらバアル。近接航空支援に移ります。」

     ・・・・

    【予定通り前進を続け、適宜ミサイルや300mm加粒子連装速射砲を敵にのみ撃ち込みながらも連携は忘れない】

    「先ずはトーチカの沈黙。次に視界の確保。主砲で地面を耕し安全通路の確保まではバアルが行いましょう。」

    「騎兵級、もしくはそれに準ずる高機動型インベイド出現の際は援護をよろしくお願いしますね。」

    【直掩にも信頼を置く。そこに嫌味はないが】

    【バアルもまた怪物であった】

  • 92ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/10(火) 18:32:24

    >>87


    「オレが行く」

    『少尉、独断行動は────────────』


    【揚陸艇に着座した鉛色の機影が一つ、ゆらりと立ち上がった】

    【両腕に筒の様な追加兵装を揃えたスレイガン、ミューザ・バレアレスが搭乗するテンバランスの姿である】

    【座席から伸びたケーブルは既に彼女の首後ろに繋がれている、逆立つ産毛は堪えきれぬ高揚感を例え、鼓膜を打つ兵士達の怒声や悲鳴は今か今かと待ち兼ねた死地の証明として、彼女を誘ってやまなかった】


     ・・・・・・                    ・・・・・・・・・・・

    「その作戦の為だよ、どの道陣地構築出来るまで、ラインを押し上げなきゃならねェんだろうが。

     安心しろ、予定してたポイントより奥には進まねェ」


    【上手く出来た建前だ、無線を繋ぐアルテミスのオペレーターはそうと分かって、なお二度彼女を止めようとすることは無かった】

    【言ったところで無駄だと分かっているからだ、散々に“待て”と焦らされた闘犬が、目の前に吊り下げられた餌を我慢出来る訳が無い】

    【……また提出してもらう報告書が増えるな、と、鼓膜を翳める女性の息遣いで、諦めた様な溜息が聞こえると同時】


     ・・・・・

    「今くらいは、好きに戦らせてもらう、────────────コールサイン“チャンプ”!!テンバランス、出るぞ!!」


    【鈍銀が跳んだ、発条の弾ける様に似た跳躍が、揚陸艇から岸へと着陸する】

    【同時に吹き荒れるプラズマの嵐を、“ボクサー”は、砂地を俊敏に蹴り込むフットワークで以て擦り抜けながら前線へと躍り出て、ワン、ツーと繰り出す二度の拳が突出した突撃兵級の金属硬皮を叩き割った】


    「小隊着けェ!!押し上げる!!」

  • 93スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 18:47:33

    >>86 >>87

    「っっっっ……!! あいっかわらず上陸作戦は地獄だぁねぇ!?」

    (投射機(カタパルト)がまだ生き残ってる……!?前線でなにか起きたみたいだね!!)

     自機の着座している揚陸艇とは隣の位置にいた艇にプラズマ砲が直撃し、谷間のように折れて爆発している。

     スーリヤはサークリウスのコックピットで視線を上に向ければ、支援砲撃の行く末……全てがプラズマの投射で撃墜されているように見える。


    「っ……!!」

     スーリヤは思わず顔をしかめる。投射機型による長距離迎撃射撃だ。

     その光景は……インベイドとの戦争が始まって二十と数年。人類は未だ、驚異的な射程を誇るインベイド種との砲撃戦に勝利する手立てを見いだせていない証でもあった。


    >>91

    「――――!?!」

     しかし、同時にスーリヤはバアルによる大砲撃と……近接航空支援、いや殲滅行為を揚陸艇の中で目にする。

     砲撃だけではない。ミサイル、そして近接攻撃の……なんだ、あれは。ドローンか?……による、インベイドへのお返しというべき重い一撃たちだ。


     地面に揚陸艇がぶつかる……接舷した音が聞こえた。今回のスーリヤと、そしてスーリヤに同乗していた小隊は運良く生き残ることができた。

     ならばやることは一つ――――。


    「こちら『サークリウス』のスーリヤ・ヤーガ大尉だ!運良く生き残ってる奴らは私の機体を盾にしろ!射撃兵型と突撃兵型程度なら私が受け止めてやる!!」

     周辺部隊に聞こえるよう回線を広く取り、叫んだ。

    「前衛は前へ!!後衛は火力支援!! 基本を忘れちゃあダメだよ!!」

     サークリウスが機体後方のブースターを吹かして、前方へ躍り出る。正面には多数のインベイド反応。


    「潜水強襲装備の殲型とバアルの周辺を守れ!!全機、攻撃開始だ!!」

     右腕のビームライフルと左手のマシンガンを構え、サークリウスは味方を伴い攻撃を始めた。

  • 94シンカイ◆9BZ6kXGcio25/06/10(火) 18:55:15

    >>86

    圧倒的な力でもって海岸は整えられる。

    「凄い…これが砲撃艦隊…」

    その後に上陸した殲型部隊により上陸地点が確保されたためそこにBFを乗せた揚陸艇が殺到する。

    >>87

    だがそれもすぐさま地獄へと変わる。

    「フェンサー!エンゲージ!」

    1人早く揚陸艇から飛び立った直後、光線にも似た線を引きながら飛んできた飛翔体によって爆沈した。

    「くそ!」

    悪態をつきながらも岸に乗り付けれた。そこは既に

    >>90>>91が支援投射を行っておりある程度の安全が確保されていた。

    >>92

    「こちらフェンサー!脇は気にせず正面を殴って!」

    走ってきた武士級を専用のビームサーベルで切り裂いて少しでも後続の被害を減らすように立ち回る。

    オペレーターとの通信はまだ回復しない。

  • 95キリマンジャロ◆KPwoT407kA25/06/10(火) 19:12:20

    >>87

    わっ、わっ、わ…………!

    【先日プレアデス征団に配属されたばかりの強化人間“キリマンジャロ”は、BF越しに眼前の光景を見据えていた​】

    【​───────重金属雲による通信障害…つまり沖に出れば連携が封絶される。キリマンジャロにとっては大したハンデという訳でもないが】

    邪魔だなぁ………わっ!!!

     ・・・・・・・

    【問題は死体どもだ。あれがインベイドの盾になって攻勢に出づらくなってしまっている…人語を理解できない癖して、なんとまあ嫌らしい】

    【等と考えてるうちに振動が伝わる。どうやら接舷には上手くいったらしく、カタパルトが開く】

    「いいか?キリマンジャロ少尉のダユゲテは拡散ビームで焼き払って、通じない敵は殴って倒す…基本的にはそういう事をするBFだが、生憎先手を取られて今は大型やネストどころではない」

    「拡散率は無駄に上げるなよ!狙撃に徹しろ、雑魚散らしはエレクトラが請け負う!」

    【コックピット越しに整備士が念を押すように忠言する。外に出ればこのように指示を伝えることすらままならないからこそ…自身を『部隊殺し』と恐れているからこそのそれであろう】

    …めんどくさい。

    【そうこうしているうちに、どうやらかのストラクチャーによって死体の掃除が終わったようだ】

    >>94

    “ダユゲテ”、出ます

    【気怠げな悪態を付きながら、ひとつの揚陸艇から3機のカスタムBFが発艦する────────そのうちの一つ、ハーディマンの重装カスタム機は沖から殆ど動くことなく、雑兵や武士級に近づかれる前に収束粒子砲でしらみ潰しにしていく】

  • 96ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 19:24:58

    >>91

    ありがとうよフラワーちゃん! 

    漏らしたやつは━━


    【BLATATATATATATATATATATATA!!!!!!!!】

    【ZQWWWWWWWWWNNNNNN!!!!!!!!】


    ━━俺達で削る!


    【土煙に紛れて急接近してきた雑兵へ粒子と火薬を送り還し、金龍は爽やかに返事する!】


    総員!!! 一丸となって道ィ切り拓くぞォ!!!


    「「「「了解!!!!」」」」


    【言うや否や全機のホバーを起動し、縦長の隊列を組んでバアルの真下を同道!】

    【正面! 横! 斜め! 多方位から傾れ込むインベイドの圧倒的質量を、部隊の最たる特色の圧倒的物量で吹き飛ばすその様は、さながら1発の砲丸!】

  • 97ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/10(火) 19:38:15

    >>87

    《総員さっさと降りて!攻撃開始!ふぅー…、四、七、八番機は私に着いて〜。残りは射線取って援護よろしくね〜……っ!》

    【言うが早いか、月蝕はそのスラスターユニットに火を灯して飛び出す。ユスラは細かい指示は苦手だ。とりあえず今は揚陸艇からさっさと降りて、どうにかするしかない】

    【インベイド側は投射機級が多数残存し、反対にこちらの揚陸艇は次々と破壊されている。その現状を作り出させたのは、防空壕にも似た洞穴だろう】


    《チッ》

    【視認した瞬間に、苛立ちを込めた舌打ちが漏れる】

    【本当に賢い連中だ。だが、だからこそやることは分かりやすい】


    (さっさと敵の火力を削ぐ───!!)

    【ジェットパックのように背負われた背面大型スラスターから炎を噴いて、進路にある突撃兵級を実体剣で斬り伏せていく】

    【打ち出された矢の如き黒曜は、投射機級の潜む洞へと突き刺さり──】

    【硬い金属同士を打ち合わせるような、甲高い響きが大気を震わす】


    《サムライって言うんだっけ〜?こーゆー…のっ!》

    【大型実体剣を受け止める、反った刃。極東種のお出ましには些か速いだろうと文句を言いたくなるのを抑え、隻腕武士の剣舞を受け流す】

    【傍から見れば、それは防戦一方の剣戟にも見えるだろう。慣れない巨大な実体剣を扱い切れず、押し込まれているようにも】


    (右肩構え、振り下ろし、返しの下段、薙ぎ払い)

    (回転切り……二連、囮。霞からの突きが本命!)

    【だが違う。独楽のように回る刃を丁寧に受け流し、腕部の刃を中段、頭部の横に構えて繰り出された突きを、大剣で掬い上げる】


    《カタナのやつは冷静に対処〜。先手で仕留めるか、できなかったらカウンター狙いで差し返すんだよ〜っ!》

    【ガラ空きの胴を大剣で分断したユスラは、この場に置いて敵の分析を行い、その共有を優先した】

    【現実において一番恐ろしいのは、初見殺しだ。仕留められるまで見せない、意識の暗殺こそが、心臓を容易く奪い取る】


    【周囲の小型種へとHEATマシンガンをばら撒いて道を作りながら、スラスターユニットが割れる。それは可動域を確保した戦闘形態、ヴァリアブルスラスターユニットの真骨頂】


    【一人でも多く、此処まで辿り着けるように。指揮官機としてはあり得ない、単独で道を切り拓く為の機体】

    【味方と敵の間に挟まる姿は、まさに月食の原理そのものだ】

  • 98エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/10(火) 20:01:33

    >>87 >>91

    「ああ、任されよう」


    【地を征くバアルのそばで、閃光───それと見紛う白銀が広げた両翼の下から無数の鋭峰が飛び出す】


    【科学の導きを受けたミサイルたちにより、人に群がらんとする蟲の群れはトーチカごと砕かれ、燃やされ、飛散する】

    【賢しくも死体の山に潜り込んで難を逸らした個体もいたが、拡張されたSyringe'sの視界から逃げることは叶わず、光の巨柱によって擦り潰された】


    【血肉の絨毯が敷かれた一角を横目に、レーダーを確認する。未だ騎兵級を筆頭とした高機動型の気配は無い】


     「マイクロ、殲型の支援コース提示。高機動型の接近には警鐘を鳴らせ」


     ───Yes Dr.


    【ならば、今のうちにできることをやろう。警戒は最大限に保ったまま、AIが提示したコースに沿って光が敵を貫く】

    【寸前でコースから逸れた標的はライフルから放たれたレーザーが打ち抜き、確実に死者を減らしていった】

  • 99ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 20:19:58

    >>98

    ありがとうよエイダン殿!

    そっちも休みたくなった時は俺たちの背中で寝ててくれ! 絶対に指1本とも触れさせねぇからな!


    【序盤とは言えども未だ衰えぬ勢いで敵を減らしながら、公私共で頼れるエイダンに提案を返す】


    (頼るのなら、ちょっとは頼ってもらって借りを変えさねぇとな……!)

  • 100スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 20:23:38

    >>97

    「さーっすがだね、ユスラちゃん!!じゃあ私も……!」

     一方のスーリヤは自身に突進をしかけてこようとする武士型に対してわざと接近することで斬撃を誘発させる。

     上段振りのからの斬撃。恐らくマトモに受ければサークリウスの装甲でも無事では済むまい。

     だから、マトモではない方法をする。


    「ほいっと、ぉ!!」

     接近を急減速で止め、反りのある刃が機体装甲の表面を僅かに掠めたのを確認。同時に前に吹かした慣性を利用し、刃が流れていく方向とは反対へ円を描く。

     構えるのは肩のリニアキャノン。それもただのリニアキャノンではない――――。


    「さ、一体!!」

                                       ・・・

     爆音と共に放たれたのは電磁加速によって至近距離にいる敵を引きちぎる、散弾砲である。

     シュレッダーのように放たれた数十に及ぶ弾丸が、綺麗に武士型インベイドの上半身を削ぎ飛ばした。


    「皆見たねぇ? 相手の間合いに先に入れば、衝撃力は騎兵型よりずぅっと弱いよ!」

     何でもないかのように中型インベイドのうち一体を処理しながら、左手のマシンガンを周辺の突撃兵型にばら撒き。


    「おっと」

     射撃兵型による弾幕を、追加装甲と本体の堅牢な装甲でなんでもないかのように受け止めながら、ビームライフルの連射で処理していく。


    「揚陸部隊のローン・ソルジャーが展開し切るまでが辛坊だよ! バアルを中心に保たせて!」

     テキパキと士気向上のための希望を口にしながら、エクリプスの横についた。

  • 101オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/10(火) 20:48:54

    >>87

    バアルの随伴として動いていたオルフェウスは目下の危険排除の為にビットを飛ばして武士級を切り裂く。ラット級が集まるところには爆縮砲を放ち地表ごと焼き溶かす。

    2基の近接攻撃ビットはギルギルと独特な飛翔音と紫色の粒子を放ちながらオルフェウスの周りを飛ぶ。

    「…っ!そこぉ!」

    1拍置いてからもう一度放つ。それは紫の光痕を残して小型インベイドを切り裂いて道を拓く。

    「アクイラ小隊!前へ!」

    黒薔薇の貴婦人とその隅を固める色とりどりの騎士はバアルに向かって移動を始めた。目的はあくまでもバアルの直掩であり、上陸部隊の援護ではない。それは殲型の仕事だ。

  • 102サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/10(火) 21:07:54

    (1/2)

    【「バアル」中枢ブロック。目を閉じたままのサンフラワーは柔らかく息を吐く】

    「皆さんには感謝しましょう。とてもやり易い。」


    >>90

    【ある一団は徹甲弾の如く戦線を食い破る】

    「進行方向の地雷除去、と」

    【冷却が済むのを確認し、進行方向に主砲を薙ぎ払った】


    >>92

    【ある闘士は生死の境を「生」の側に立ち拳を打ち続けている】

    「好きに戦ってください。新たな敵も楽しまれそうです」

    【それ以上意識を割かなかった】


    >>93

    【ある魔女は自らを盾に指揮官として叫んでいる】

    「では貴方が良く盾になれますように」

    【速射砲とミサイルの照準を調整し、インベイドの移動進路を絞り込んでやろうとする】


    >>94

    【若い兵士は悪態をつきながらなすべきことを成している】

    「その調子です。悪態が付けるのは元気がある証拠ですよ」

    【上から言葉をかけてやった】

  • 103サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/10(火) 21:24:40

    (2/2)

    >>95

    【けだるげな強化人間は収束粒子砲で面倒事をしらみ潰しにしている】

    「努力家ですね」

    【楽をするために努力する、素敵じゃないですかと任せることにした】


    >>97

    【童女の姿のモノノフは防戦一方に見えて屍を築かんとしている】

    「そこに一人でも多く、無時に辿り着けますように」

    【補給したビットの1機を派遣し火力支援を振りわけた】


    >>98

    【天才はその才の如く閃光で大地を照らしている】

    「天才とはそうでなくては!殲滅はこちらで引き受けましょう!」

    【掛け値なしの賞賛。その上で『あなたは死者を減らしてください』と声高に主張する】


    >>101

    【黒薔薇の貴婦人とその隅を固める色とりどりの騎士が近づいてくる】

    「こちらバアル、予定通りの進路で侵攻します」

    【ですから頼みますよ?と手を振る代わりに機体を傾け戻した】

  • 104ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 21:33:42

    >>102

    ありがとうよフラワーちゃん!


    (……何だかさっきから「ありがとう」しか言ってねェが、感謝は幾らあっても足りない物だしな……)


    総員! さっきの砲撃で心置き無く突っ切れるようになった! 速度上げるぞ!


    「「「「了解!!!」」」」


    【コックピット内で響く曲のリズムテンポが速まるのに合わせ、ホバーの轟音も大きくなる】

    【龍虎、唸る】

  • 105死線、燃ゆる◆PPyRfvMZl625/06/10(火) 21:37:39

    (1/3)

    【クロノス・インダストリー旧西方列強方面軍所属、ロブ・ベアール上等兵の左腕は、プラズマで焼き切られて黒々とした血に染め上げられていた】
    【コロニーの軍学校を優秀な成績で卒業し、死線として知られるイルベリア半島に補充要員として送られたのが初めての従軍経験、それから今日までの日々を前線で戦い抜いてきた】
    【今年で23歳になる、同じ学校を卒業した友人たちの間では一番の出世頭になった、と、酒の席では自他共に認める自慢話だ】

    ((……ッ、死ぬ、死ぬのか、俺は……))

    【────────────鉄火の音色が耳元で直に響く、岩壁に寄り掛かった、半身を焼かれコックピットブロックの内部が剥き出しになったスカッド・ソルジャーが、どうやら自分の棺桶になるらしい】
    【軍属の不自由な身なりに受け入れてくれたガールフレンドとも、きっともう会えはしないのだろうと思考が冷える、折角買った指輪も嵌める指が無いのでは形無しだ】
    【吹き荒れる風は火の粉を纏っているのに、いやに冷たく感じられた】

    ((ああ、まぁ……よくやった方だよな、クソ、……同期じゃ一番、なんて言ったって、エースになれるってワケじゃない))

    【運が良かっただけだ、才能の壁というものにはどうしたって突き当たる、それが今だったという話だろう】
    【ここで死んだなら遺族への保険金は多少なりとも入る、下手をすれば、それは自分が戦って稼ぐよりも余程良い額になるかもしれない、遺言の一つも残せないのだけが無念だが】

    ────────────ギシ、ギチチッ

    【頭上から金属質な足音が響いた、岩壁を乗り越えてやって来た突撃兵級が顎をガチガチと鳴らしている】

    ((……残り滓の粒子を搾り取りに来たか))

    【割れたタンクからは今もチリチリとコア粒子が漏れ出ている、インベイドにとってはそれこそ格好の餌だろう、この一匹だけじゃない、次から次へと吸い寄せられてここも直に飲み込まれる】
    【何もかもを諦めた様に、ロブは重くなりつつあった瞼を、ゆっくりと────────────】

  • 106ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/10(火) 21:37:39

    >>100

    《頼りになるね〜、セリフも取られちゃったし》

    【ピュウ、とスーリヤの鮮やかな手際を囃すように口笛を鳴らして、士気を回復させた一筋の希望と並ぶ】

    【取られた、と冗談めかして言うも、自身の不甲斐なさを埋めてくれた彼女には感謝しか無い。根本的にマイナス思考寄りのユスラは、打開の矢にするべくその身を投じることは出来ても、スーリヤのように照らすことはできなかったから】


    【そうして、最前線に黒曜と漆黒が並び立つ。地獄を乗り越えて来た、古強者が二人】

    【翼を広げる姿は、熾天使と堕天使のように】


    《さてと!じゃ、いっちょやったろ〜!》

    【HEATマシンガンの爆風と、実弾マシンガンの暴風で瞬く間に小型種が殲滅されていく。無論、未だに優勢とは遠いが、それを作るために自分たちは此処に居るからこそ、パーティを始める子供のように景気よく声を上げた】


    【防衛線に心配はしない。月と狩猟の女神の名を戴く部隊と、嵐の神の名を戴くストラクチャー。そしてクロノス・インダストリーの誇る兵士たちが居る】

    【しかし当然、過度な期待や慢心もしない。一刻も早く後衛を破壊するべく、〈エクリプス〉は投射機級の一体へと飛ぶ】


    【きっとユスラにそのつもりがなくとも、黒曜は導きを照り返しているのだろう】

    【その背に、確かな月光を浴びるからこそ】

  • 107死線、燃ゆる◆PPyRfvMZl625/06/10(火) 21:38:57

    (2/3)

    ────────────ギ、ィ

    『────────────ォ、ォ、オ、ォォォアアアアァァ゛アア゛ァア゛ア゛ア゛ッッッッッ!!!!!!』

                           ゴ、ギギギギィィィ────────────ッ

    【瀕死のソルジャーが、哭いた】
    【胃の底から張り上げる様な怒声だった、隻腕のスカッド・ソルジャーは腰後に帯びていたウェポンラックから、通常兵装である震動ナイフを抜き取ると、タンクに喰らいかかった突撃兵級の外殻へと突き立てる】
    【ザク、ザク、ザク、と、三度続けて振り下ろす、もう一体、降って来た別の個体には体当たりをして、岩壁へと思いきり叩きつけてやった】

    『クソがァッ!フザケんじゃねェッ!!俺が死ぬだとッ!?お前なんかよりなァッ!俺の方がよっぽど生き残らなきゃならねぇ理由があるんだよ!!!!お前に彼女なんていねぇだろ!!!!モテねぇだろお前!!!!
     お前がッ、!お前がッ!お前がッ!お前の方がッ!!お前の方が逝けッッッ!!!余所モンの、クソインベイドがぁぁぁあああああッッッ!!!』

    【────────────死ぬものか、死んでたまるか、それは人間の根源か、或いはロブ自身の欲求なのか】
    【諦めた筈の生を、もう一度、死に物狂いで掴み取るのだと吼える、折れたナイフの代わりに突撃兵級が身に纏った刃殻を引き千切り、次の得物にする】
    【片腕になったって、“バディ”フレームは応えてくれる、一匹でも多く、道連れに】

    『かかって来いッッッ!!!ここに居る全員ブチのめしてやるッッッ!!!舐めてんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!』

                                         ・
    【ぬらりと、刃状の巨腕を携えた異形の中型インベイドが姿を見せた、紛れも無い死を連れて】
    【嗚呼、きっとこれが己のラストスタンディング、けれど最期まで、意地と虚勢を張って】

  • 108ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/10(火) 21:40:43

    (3/3)

    「────────────良いじゃん」

    【咆声に、低い女の声が割り込んだ】
                                      ・・・・・・
    【刃を振り上げた武士級インベイドの頭と腕とを同時の二連打で砕き割り、チャンピオンは跳んで来た】
    【着地、反転の裏拳が死後の斬撃を放ちかけた残骸を弾き飛ばす、戦場の片隅、きっと、他の誰も気にかけないそんな場所】
    【上等な闘志が香り立つ、テンバランスの眼の前で、あっけにとられた表情をコックピットから晒す青年の姿を、なんてことは無いと面白そうに哂ってやった】

               ・・・・・
    「退いて補給して来い、まだ戦れる、だろ?」

    【……否、誰が見たって、戦闘の続行は不可能だ、片腕が吹き飛び出血多量、今動けているのはアドレナリンの過剰分泌によって感覚が麻痺しているだけ】
    【分かっている、だが、分かっていても、敢えてそう言ってやる】
    【命の瀬戸際で最高の輝きを見せてくれた戦士への、それが礼儀、それが流儀】

     ・・・・・・・・・・・・
    「お前の留守は守ってやるよ」

    『────────────ッ、……ッッ!!』

    【手負いのスカッド・ソルジャーが描く粒子の軌跡はそうして上陸地点へと引き返して往く、男が最後に見せた泣き顔は、生憎と、見えなかったけれど】

  • 109エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/10(火) 22:01:01

    >>99

     「ここでは持ちつ持たれつさ。まあ、その時は頼らせてもらうよ」


    【いつかのことを気にしているのだろうか】

    【張り上げられた気遣いの声に、今はけっこうと言葉を返しながら思う】


    【生きて帰ったら、個人的な会話の場でも設けてみようか。そんなメモを脳の片隅に書き残して、瑣末な思考を客観的な手に除かせた】


    >>103 >>108

     「了解」


    【声高に任せられた役割を端的な言葉とともに請け負う】

    【同時に次々と算出される支援コース、中でも優先度の高いルートから順繰りに光の奔流が走り抜けていく】


    【ソルジャーたちの退避を妨害せんと飛び出した小型種の群れが潰される】

    【巧みに飲み込まれるのをかわした武士級の頭が撃ち抜かれ、折り重なる前にソルジャーたちの脚によって踏み抜かれた】


     「即席だが不備は無いはずだ。どんどん渡っていってくれ!」


    【前に後ろに、血肉と甲殻が織り交ぜられたインベイド100%のレッドカーペットが敷かれていく】

  • 110スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 22:07:09

    >>106

    「もっちろーん♪お供しますね、大佐!」

     ユスラの声に笑って答え。突撃するエクリプスを援護すべくわざと速度を落としたサークリウスに追いついてきたスレイガンが三。

     スーリヤが指揮を取るスレイガンの部下たちだ。


    『自分たちも手伝います!!』

    「――――ハッ!!」

     自分とユスラよりも若い3人。だが、士気は劣らない。自分たちが死地に向かっていることも理解している声だ。


    「……良いじゃないかガキども!バーバ・ヤガに肉ごと食われる前に、まず叡智を与えてやろうじゃないか!!」

     魔女は獰猛に笑い、サークリウスのウイングユニットを展開。わざと飛び上がった後に投射機型のプラズマを大きく躱す。


    「さぁ、やれ!!ヤツは私の方しか見てないさね!!」

    『了解!!!』

     一機のスレイガンが投射機型の1体をレールガンで撃ち抜いた。二機がすかさずフォローに回り、小型種を牽制。

    「っ」

     それを横目に見ながら、スーリヤは重装兵型のビームを躱した後、射出口へビームライフルの一撃をねじ込んだ。

     そして不意に幾つかの地面にマシンガンを放つと……爆発が。


    (地雷か)

    「全機、回避行動中は迂闊に足を地面につけないように!厭らしいところに地雷を埋めてあるよ!」

     警告。それだけで十分と判断。


    >>102 >>103

     そして、サンフラワーの爆撃によってインベイドたちの波が一方向に限定されていく。

     丁寧に……射撃兵型のみが残された。


    「最っ高だねぇ!!」

     敵の礫による弾幕で装甲が僅かに傷つきながら、彼女は笑みのままリニアキャノンを撃つ。

     散弾が数十体に及ぶ射撃兵型達を消し飛ばした。

  • 111グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/10(火) 22:46:37

    >>71

    「了解────っ!?これは...!」


    {レグ!行って!!!}


    被弾も厭わない急接近でエリナの隙を突き、

    傷を付けられた機体がエリナを捉えると

    そのまま地面へとジグザグに墜落していく


    [....やぁあぁぁぁぁぁっ!!!]


    そして、空いた進路を後援機は突き進む

    あまりに無策だがそこに遠慮はない。

    フェイントを少しだけかけながら、

    一気にオブジェクトへと向かっていく


    『やれやれ....仕方がありませんね』


    遂に動いた。グリゴリーがサーベルを抜き

    立ち向かってくるモカを迎撃しながらも、

    何と片手で正確にアオヤマを狙撃してくる。

    眼が四つくらい生えているのかと思うほど、

    半分気味が悪い正確さであった。

  • 112二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 22:51:45

    このレスは削除されています

  • 113統率級◆9BZ6kXGcio25/06/10(火) 22:53:01

    【中々面倒だ。】
    【マエダオシ!マエダオシ!】
    【では行こうか。】
    ネストから人型が3機飛び立った。
    バラバラと笑うような気味の悪い噴射音を背中の推進器官から奏でる。
    【散開。】
    【サンカイ!サンカイ!】
    【了解した。】
    月風にも似たそれはG-3の影法師よりも知性のあるものだった。
    『識別不明機?重金属雲の影響か?』
    直後にスレイガンのコックピットブロックに風穴が開いた。バアルの庇護の外、上陸直後のスレイガン、歩兵部隊が襲われる。

  • 114ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/10(火) 23:03:39

    >>110

    【飛び上がった〈サークリウス〉が華麗にプラズマを避けるのを傍目に見、迫る複数の触手を大剣で斬り裂いて】


    《やるぅ〜》

    【レールガンを放つスレイガンへと賛辞を送りながら、怯んだ投射機級、その砲身の根元を肉厚の刃が一閃し】


    《おぉ〜りゃぁあい!》

    【スラスターユニットに点火。空中で一回転した〈エクリプス〉は、兜割りに似た振り下ろしと共に急降下し、巨体を両断する】


    《大佐、遅くなりました》

    《地雷とは、面妖な》

    《…謝罪》

    【そうしている内に、ユスラの小隊が預かる四番、七番、八番機と呼称されたスレイガンが到着する。彼らもスーリヤ隊に負けじと、地面に埋まる自爆型を掃除し、サーベルで突撃兵級を斬り、ビームサブマシンガンで射撃兵級をカウンターして撃墜し、走り寄ってきた武士級を囲むフォーメーションを組んで、狙いを絞らせずに削っていく】

    【最新鋭量産機の武装を使い熟すパイロット、その技量は決して低くない。特記戦力には劣れど、彼らは一人一人が優れた兵士なのだ】


    【このペースで投射機級を排除し続ければ、すぐに優勢を取り、上陸は成功するはず───】

  • 115東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/06/10(火) 23:09:13
  • 116ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 23:24:10

    >>113

    『大佐、未確認物体の目撃が確認されました』


    【ZQWWWWWNNNN!!!!!!】

    【腕部に取り付けられた2連ビームライフルが数多の敵を貫く中、クロノス軍部の連絡網に、敵性存在の示唆情報が駆け抜く】


    場所は?


    『ここから僅か2.3km先です。しかも15秒で接敵した味方が全滅しています』


    (この驚異的速度……思い当たる節はエイダン殿から聞いた人型、もしくは俺が相手した合成級か……できれば2度と相手したくねぇが、やるしかねぇか……)


    ……よし、聞こえたか兄弟達! 今から仮想敵データを送る!

    エイダン殿からの警告もあるとはいえ、周囲への警戒を怠るなよ!


    「「「「了解!!!!」」」」

  • 117エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/10(火) 23:25:52

    >>110 >>114 >>113 >>116

    【広々とした視野の先を極光が駆け、次いで膨れ上がった熱が四方に飛び散る】

    【その様を観察していたエイダンは、ある違和感に気がついた】


     「他より爆発が大きい区域があるな。……地雷か?」


    【影法師級などという小賢しさの極みを作り出す連中だ、やってきても可笑しくはない】

    【むしろ、今まで確認されてこなかったことを訝しむべきだろう】


    【とりあえず存在を報せなくてはと回線を広く繋いで、第一の句を発しようとした】

    【瞬間、警鐘が鳴り響く】


     ───Warning Warning

     ───識別不明機 検知 機体数 3

     ───各機 別方向に散開


    【視界と同じく範囲を拡張されたレーダーが捉えた不穏な影の存在をAIが報せる】

    【この気配には覚えがあった】

    【G-3で直に対面し、この手で燃やした不快なソレ】


     「出たな、影法師ッ……!!全機に告ぐ!3機の識別不明機の発生を検知した、データを送る!地雷が埋まってる可能性も高い、各自最大限の警戒を!!」


    【マイクに向かって声を張り上げる】

    【耳を突ん裂く一歩手前の警告が戦場に立つ全てのスレイガン、ソルジャーのコックピットで響き渡る】

    【そして画面の片隅では、三つの赤い点が不気味な明滅を小刻みに繰り返しながら、散らばるように向かってきていた】

  • 118サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/10(火) 23:34:47

    >>101

    >>116

    >>117

    「ふふふ……身構えているときに死神は来ないものです」

    【天才は笑う】

    「そしてこのバアル、常に360度身構えている……ということは狙われるのは私以外ということになりますね。」

    【絶対の自信。そして少しの落胆。こちらを狙ってくれさえすればどうとでもなったのに】


    「リー開発長、オイゲン少佐、勞特務大佐。バアルと直掩の皆様は引き続きネストへの進行を継続しましょう。」

    【けれど他の命令がない以上作戦は継続である。特に中核であるバアルが早々踵を返すわけにはいかない。天才の眼にも当然のことだった】


    「その他エースの皆様。バアルの庇護が及ばない凡人の守護は、お任せしますね」

    【天才の傲岸不遜さに呵責なく。嵐と慈雨のストラクチャーの進路に変更なし。】

  • 119ケイ◆ECPjTIh3Iw25/06/10(火) 23:42:38
  • 120モカ◆KPwoT407kA25/06/10(火) 23:47:01

    >>111

    そう簡単に通してはくれないか…!

    【此方もビームサーベルを展開して攻撃に応戦しつつ、一旦距離が置かれればビームライフルの射撃で圧力をかける…そうし続ける中でも着々とオブジェクトへの接近は止めない】


    【一方、アオヤマは後衛機の接近を知らぬ存ぜぬ…いやそれどころか待ってましたと言わんばかりに】

    「よし!予定外だけど計算通り!!」

    【グリゴリー機目掛けて接近を開始し、オブジェクト付近に後衛機の接近を許可した─────────ところで、“特定のポイント”に足を踏み入れた辺りで少しズレた箇所にライフルを発射する】

         ・・・・・・・・

    【狙いは、埋め込んでおいた自身のグレネードだ。粒子の熱で強制点火させられたそれが炸裂を起こす】

  • 121ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/10(火) 23:56:48

    >>118

    (……信じるぜ……アルテミス……)


    【シャロン達を殺した仇敵であり、だからこそこれ以上無いほどに頼もしい味方へ、金龍は暗い信頼を託すに伴って操縦桿を握る力が増す】


    『大佐……』


    ……あぁ……大丈夫だ……通信を頼むよ


    『……了解しました』


    ……総員! ここから先は指示が下されるまではライフルのエネルギーを節約しろ!


    「「「「了解!!!!」」」」

  • 122オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/11(水) 09:28:42

    >>118

    〈こちらイカロス。了解した。引き続き直掩防衛に務める。〉

    後続に悪いがペースが乱れて遅延するほど、相手が立て直してしまって攻略が難しくなる。仕方がないが必要経費だろう。

  • 123エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/11(水) 09:51:27

    >>118

     「あゝ わかってる」


    【転送したデータには散開位置を元にして、AIに出力させた進行ルートの予測も添付してある】


    【この地獄に乗り込んだ者たちは、声も知らぬ一兵卒含めて確かな実力者である。少なくとも、そう評価されたから送り込まれたのだ】

    【使える物は全て使って、自力で被害を食い止め、生き残る能力の素養は高いはずだ】


    【そんな希望に近い信頼を離れていく地に託して、白銀の近衛兵は嵐の王に侍従する】

  • 124ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/11(水) 10:36:49

    >>113


    『なんだ!?味方じゃないのか、これはッ……うわっ!』


    【影法師の放つ砲弾は、困惑のままにK.I社の精鋭たるスレイガン部隊へと襲い掛かる、その直前に】

    【直撃することなく、割り込んできたカスタムスレイガンの異形の両腕が、砲弾を殴りつけ弾き飛ばした】


    『バレアレス少尉!?』

             ・・・・・

    「よくやるよなぁ、物真似野郎なんだとよ、……オレ達が相手する、お前らは安心して他の敵だけ見てな」


    【フッと汗の雫が散る、敵が人型とは殊更僥倖だ】

    【ワン、ツー、背部スラスターを燃やして推進し、予備動作の少ない左ジャブから入って右のストレート】

    【互いの金属装甲が打ち鳴らす金属音、それこそがゴングと似る】

  • 125影法師◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 11:07:23

    『サーカス1より各機!オリジナルアーヴィングだ!フラットシザーズ!』

    すぐにリー開発長からもたらされたデータを元に影法師の迎撃に上がる。

    【動きが変わった。指揮が良いぞ。】

    【流動包囲陣だ!懐かしい!】

    【ハシカラ殺す!ハシカラ殺す!】

    【その通りだな。囲いこんで端から狩るぞ。】

    月風に似た怪物は動揺する様子なく突撃態勢に入って攻撃する。

    1つ、2つ、確実にスレイガンは数を減らしていく。

    >>124

    もう1つと食いつく時、邪魔が入った。

    【月輪と月影は他に行け。変数は俺が相手にする。】

    2体を他の相手に向かわせてその拳士に向き合う。その時に刀の柄に似た器官を腰から取り外して刀身を出す。それは青に限りなく近い青紫色をしたもであった。

    【相手にとってちょうどいいだろう。そこの近接機。俺が相手になろう!】

    発音に一切の違和感を感じさせない、知性ある生物の声で宣言しーー

    いきなり飛んできた右ストレートを左腕の装甲に擦っていなすが、ジリジリと灰黒色の装甲を削る。

    【挨拶もなしか!面白い!】

    その触れ合う距離にまで近づいたBFの頭部に向けて影法師の月華は白紫の加粒子を頭部のバイザーに酷似した部分から吐き出す。

  • 126ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/11(水) 11:41:45

    >>125

                 ・・ ・・・・・・・・・・・・・

    「────────────それ、意味理解って喋ってンのかァ?」


    【拳と刃が鍔迫り合う、吐き出すのは嫌悪と、同等量の興味だった】

    【機体と神経で繋がった腕が焼ける様な熱を持つ、ぶわりと額に汗が噴き出すのは生理現象、小さく舌を打ちながら嗤って、赤白い火花と共に眼前の人型と距離を取る】

    【嗚呼────────────たまらない、心根が滾って止まぬ】


    「成程、覚えたコトはなんだって再現してやるってハラか、ンじゃあ、こういうのはどうだ物真似野郎」


    【死線こそは己の生(い)くる場所、即ち、この場、中々どうして期待通りに愉しくなってくれた】

    【拳を構える、それはストリートに於ける常道、両腕を緩く身体の前へと掲げて衝くも退くも自在に切り替えるナチュラルスタイル、ミューザが拳闘にて培ったもの】


       ・・・・・

    「……ボクシングを教えてやる」


    【────────────ガシュゥッ、鋼鉄の爪先が砂地を叩いて、蹴り込んだ】


                     ・・・・・

    【正面へと一歩、右腕を僅かに浮かすフェイント、相手の構えを右側へと寄せて防御が空いた左頭部へと打ち込む左ストレート、────────────を、目眩ましに用いての、本命は腹部への右拳、及び、打突のままに突き穿つパイルバンカーだ】

  • 127グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 12:17:33

    >>120

    [んなっ!?う、ぁあぁぁっ!!!]


    少しだけ掛けていたフェイントが役立ち、

    直撃こそ免れたものの爆発には巻き込まれ

    大きく進路を外れてタイムロスを喰らう


    『二対一ですか、中々不利な状況ですね...』


    迫る二機を目で捉えながら、神父は嗤った


    『クロノスの肝煎り....技術の齎した翼

    "改造人間"の実力、是非観たい....!』


    諸手を挙げて歓迎するように、

    二機からの襲撃へグリゴリーは相対する

  • 128モカ◆KPwoT407kA25/06/11(水) 12:31:42

    >>127

    アオヤマ!

    「ゆーなし!」

    【モカの射撃を避けさせ、アオヤマが偏差射撃で削る、足を止めればモカ機のサーベルがグリゴリー機と相対する最中】


    「んじゃ、そろそろ“第2の爆弾”といきますか」

    【再びアオヤマの銃が後衛機目掛けて放たれる。今度は、その真下】

    【基本装備にビーム系装備を有さないスカッド・ソルジャーにとって、ビームサーベルはあくまでオプション装備だ。改造していないデフォルト状態であればエネルギーはデバイス内蔵式となる】

              ・・

    【つまり、これ自体が爆弾たり得るのだ。グレネードで仕留めきれなかった時の次善策として、アオヤマ機は自身のサーベルをも埋め込んでおいた。再び爆風が起こる】


    これなら…っ!

    【対して、モカ機は足をかけ姿勢を崩そうと狙う。機動力を奪いそのままオブジェクト奪取に赴こうと】

  • 129グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 12:50:46

    >>128

    『流石のコンビネーションですね。


    ......だが、少しばかり甘い』


    足をかけて姿勢を崩さんとした機体を

    今度は逆に捕まえて、ぐるりと互いを反転させ

    ゼロ距離でサーベルを突き立てんとする....


    『まだ、グレネードは一つ残っていますよ』


    のを、敢えてブラフとしても利用して。

    地面近くから一撃が撃ち込まれる


    {───レグ!その──に、乗ってッ!!!}


    [了解ッ!!!]


    爆破に巻き込まれる寸前で、撃ち込まれた

    最後のグレネードの爆風が爆破と相乗し

    二つの爆発はその偏向方向を変えて、

    何とオブジェクト方向へと機体を吹き飛ばす


    『追わせませんよ、二人とも』


    モカを捕まえながらアオヤマを偏差狙撃する。

    勿論、そう長く拮抗出来るものではないが

    あちら側へと向かう機体がオブジェクトを

    奪取するまでには、十二分な時間を稼げる

  • 130サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/11(水) 12:58:55

    >>121

    「出し惜しみするのは構いませんが、危険なのは地を這うそちらですからね」

    【引き金を引くべき時には惜しむな、とまるで子供に言い聞かせるように語る】


    【語りながら捻りもなく前進しながらミサイルをばらまき、それを迎撃させて投射機級の位置を確定】

    【28機のビットを4機1編隊、ローテーションさせて投射機とその護衛ごとビームサーベルで轢殺していく】

    【騎兵級がビットを狙うなら編隊の1機がその横合いから突撃する。突撃兵級や射撃兵級はビットから射出された小型自滅誘導機が1機1殺を完遂する】

    【重装兵級の全面装甲は知らぬとばかりに300mm加粒子連装速射砲が穴だらけにしていく】


    「あら。」

    【72個の推進器官を炸裂させ、地中から飛び出し今まさに裂断機構を振るおうとした強襲級は5400mm粒子砲の範囲から逃げられず蒸発する】

    【敵の後方陣地を破壊すれば、後は300mm加粒子連装速射砲と粒子弾頭ミサイルで包囲陣を押し留めながら攪乱・制圧するだけ】


    【──もちろん現実はそう甘くない。運よく速射砲とミサイルの暴風雨を抜けてきたいくばくかのインベイドは居る】

     ・・・・

    【想定通りの現実だった】

  • 131モカ◆KPwoT407kA25/06/11(水) 13:07:11

    >>129

    ──────────使い切ったな?グレネードを…!

    【モカ機が取った行動はサーベルの方向をズラすことだった。“拘束されていた部分”が溶断され、モカのソルジャーが吹き飛ばされる。“オブジェクト”目掛けて】

    【アオヤマ機も前進を止めない。腕ユニットを盾にして射撃の機関部命中を防ぎ…爆風に紛れてライフルの射撃がモカ機へ飛ぶ】

    「これも使え!モカ…!!!」

    【モカ機がその射線にライフルを投げ込み、その爆風で更に加速をかけてオブジェクトに手をかけんとする】

    「…ちーっとズルっこい気もすんけど、元々本気でやれる戦いじゃないし。多少はセーフ…っしょ! 」

    【尚もアオヤマ機は前進し、ついにグリゴリー機へ組み付きにかかった。何かしらのアクションを起こせば諸共の自爆も厭わない…現実であれば絶対に取らないマニューバこそ、アオヤマが“ズル”とする所である】

  • 132月華◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 13:23:40

    >>126

    【躱すか!出来るな!貴様!】

    残粒子を零しながら体勢を立て直して笑う。いや、その様に見えるだけだ。

    刹那、飛び込んできた敵の右腕が動いた。

    ドヒャア!

    右腕の外側に逃げ、視界が拳で埋まった。バランスを崩し、防御が甘くなる。

    そんな月華の腹に飛び込んで来る必殺の右を体勢を変えることなく速射器官で牽制しながら後方へ加速して致命を軽傷にする。それでも尚パイルバンカーの威力は絶大で、胸部前面にある灰黒色の甲殻を吹き飛ばし、生々しい内部構造を露出させた。

    肋骨にも似た骨格の奥には青黒く脈打つインベイドの反応炉が覗く。

    そこには人も何も無い空洞であった。

    【良くやる!】

    ノイズが酷い鳴き声を出しながらも、もう一度近接武器を構え直した。

    【ではコチラノバン!】

    その鳴き声は先程よりも不快感を覚えるキンキンしたものへ変わった。

  • 133ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/11(水) 13:31:52

    >>130

    俺達が心置き無く撃てるよう手柄を譲って貰ったのかな?


    【ZQWWWWNNNN!!!!!!!!】

    【爆炎に紛れて不意を突こうとした狡猾存在に、2連ビームライフルから青き光道が走る!】

    【貫通! 穿通! インベイドを超出力の1撃で灼き尽くす!】


    もしもそうならありがたいが、フラワーちゃんだって身体大きいし、空からの攻撃に気ィ付けてくれよ?

    地上と違って、そっちには2機しか護衛は居ないからな


    【彼の軽口も、また衰え知らず】

    【不安要素は、まだまだ許容範囲内に留められていた】

  • 134グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 13:48:35

    >>131

    [動け、動け動け動けぇ......ッ!!!]


    モカの加速と、レグと呼称された機体の手

    それは一体どちらが先に到達するのだろうか?

    アオヤマからの拘束を受けつつ神父は口を開く


    『ふふ........見事。ですがどうやら───』


    【両者、オブジェクトの奪取を確認しました。

    戦闘シュミレーションをここで終了致します】


    ・・・・

    全く同時に、各々がオブジェクトを掴んだ。

    とはいえ作戦ならモカたちが一枚上だったが....



    「あはは...ごめんね二人とも...

    流石だね、全然役に立てなかったや」


    {あ、あの........強かった、です!}

    [うん!すごかった!]


    『ええ。やはり見込んだ通りの実力ですね

    感服しましたよ、二人とも。』

  • 135エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/11(水) 13:54:58

    >>130

     「ようこそ、無頼漢ども。そして、さよならだ」


    【無事に命を拾えた幸運を噛み締めて、尻尾を捲ればいいものを】 


    【騎兵級の背から飛び上がった突撃兵級を片手から放った砲丸状の光球で蒸発させる】

    【光が散り、焼け爛れた装甲の内側から従来の肉肉しさを露出した騎兵級をライフルで撃ち抜く】


    【地に頽れた騎兵級。それを足場がわりに踏みつけて、こちらを突き抜こうとしてくる影があった】


     「へぇ、考えたね。投射機 〈カタパルト〉の面目如実ってことかい?」


    【速射砲で砲身を砕かれたことによる苦肉の策】

    【無事に動く触手でもって中型の中では随一の近接戦闘力を持つ武士級を掴み、絶え絶えの息を振り絞って投擲】

    【先んじて突っ込んだ小型種や中型種を目眩し、盾にして、死体を踏み台に接近する】


    【なるほど、上手い。しかし、所詮は統率されることに慣れきったやつの知恵だ】


     「っと……!」


    【両翼から青い線を描きながら、相手の目に捉えられるギリギリのスピードで懐に潜り込む】

    【飛んで切られに来たからくりを迎えるように、武士級は隻腕の刀を振り下ろす】


     ───キィンッ


    【硬質な何かがかち合う。盾だ。力の流れを計算されて構えられた盾により、体幹を崩された武士級は後ろにのけぞる】


     「それじゃあ、落ちろ!」


    【そして、頭に白銀に覆われた手が重ねられる。次いで放たれたレーザー砲が武士級の顔に穴を開け、意思を失った身体は地へと叩き落とされた】

  • 136影法師◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 14:01:11

    【ギャハハ!くたばれよぉ!】
    『で、データリンク!ターゲットをりr』
    スレイガンが爆散する。
    『シャーク1!くそ!指揮はスパイクに引き継げ!『無理だよ!スパイク連隊は足止めくらったんだ!『孤立?!なんでだ!他の奴らとまとまってただろ?!『重金属雲のせいでHQからの更新がまだなんだよ!』
    【ゴチャゴチャ!】
    腕部の速射器官で最も近いスレイガンを蜂の巣にして、連続でブーストステップを刻みながら頭部粒子砲で薙ぎ払う。
    【ドカーン!】
    そんな掛け声と共にエースの証であるスレイガン達は活躍もせずに没す。
    インベイド戦においてのエースは人型に強い訳ではない。

  • 137モカ◆KPwoT407kA25/06/11(水) 14:07:39

    >>134

    「ひゃー…同時かぁ」

    【アオヤマがぐぐ、と背伸びしながら伸びた声で呟く。大尉も大概厄介ではあったが孤児達もズブの素人、と断じてよい技量ではなく…果たしてそれを喜んで良いものなのか、評価して心象が良くなるものであるかが判断に困る代物だったので】

    「対BFは管轄外といえど、これじゃあ実戦部隊の名折れですかねー…まぁウチプレアデスの中でもけっこー弱い方なんでたりめーですが」

    【自分を下に置くことで様子見とした。モカもそれを察したようで】

    あはは…ボクも楽しかったよ!うん!

    それにエリナさんはこっちの指示に上手く合わせてくれてたんだし…気を落とさないでよ

    【“強弱”には触れない。子供にそれを求めるのはなんだか気持ち悪く感じたからだ】

  • 138グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 14:23:22

    >>137

    {ううん!モカチーも強かったもん!}

    [絶対おれもそんくらい強くなる!]


    『(この二人は....とても良いコンビですね)』


    険しい外の荒波を知らず、純粋に憧れ

    そして強さを尊敬する子供たちには、

    モカ達は紛れもなく"格好良い人"であった


    {あ、そうだ神父様!神父様が来る前に、

    女のひとが来てたんだけど...あの人もぶか?}


    [んー、あの黒い髪なのに内側が白い人]


    その瞬間、神父の目付きが

    今までにないほどに鋭くなる。


    『............まだ、ここに?』



    [たしかまだいる、と思う...大丈夫?]



    『ええ....少し、取り乱しました』


    そんな事はない。取り乱すというよりも

    怒りや怨念に似た焔が、眼に光っていた

  • 139ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/11(水) 14:23:26

    >>132


     ・・・・・

    (プログラムみてェなモンだな、この台詞は)


    【つまり、外面も動きも何処かの誰かの受け売りだ、交錯のたった数瞬に看破した敵の正体を、ミューザは噛み砕く】


    (中身がねぇ、からっぽだ、動きに合わせてそれらしく音を出してるだけ、……そうと分かりゃあ十分)


    【何も恐れることは無かった、木偶人形を相手にしているのと同じ】

    【振り下ろされる近接武装を半身を退いて躱し、もう一度、一歩、踏み込みと共に右腕を突き上げるアッパーカット】


    「それなら殺り方は、────────────普通のインベイドと変わらねェ!」


    【────────────に、よって視線を眼下へと集め、テンバランスは左肩より頭上に伸びるサブアームの先、ビームマシンガンの銃口を剥き出しになったインベイドの反応炉へと傾げる、接射、接射、接射……!】

    【ただのインベイドに敬意も流儀も払う必要は無い、殺し方は、多様に勝る】

  • 140二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 14:51:20

    このレスは削除されています

  • 141アレキサンドリア◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 14:52:29

    『こちらHQ。ウィスキー、現在の報告を頼む。』
    《こちらウィスキー3。ウィスキー1は投射級にやられた。奥からの増援はストラクチャーがだいぶ整地してくれたおかげで補給部隊は乗りつけれそうだ。》
    ノイズが入りながらもアレキサンドリアから最も近く、最前線から遠く離れたブランビーチは交信出来た。
    《中継器をブラン起点で奥に伸ばして行きたい。追加での輸送頼む。》
    『アレキサンドリア了解。補給の2陣に持っていくよう伝える。』
    《オーバー。》
    「ストラクチャー達との通信はまだ無理か…あの雲が忌々しい…」
    通信を聞いていたウォートは文句を言う。現状はあの重金属雲により奥に浸透している突入部隊との連絡が取れていないため詳しくは分からない。だが機体からの信号により損耗が少ないと確認できる。これが現状頼るべき希望である事に違いないだろう。

  • 142月華◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 15:02:04

    >>139

    【ーーっ?!】

    不意打ちのマシンガン。意識は完全に拳に向いていた。

    防御の素振りを見せることなく反応炉に加粒子の粒が当たり、爆発した。

    【██████】

    良く聞くインベイド特有のガリガリとガラスを引っ掻くような鳴き声を上げて力なく倒れ込む。

    そこにはどう見たら月風と認識できるのか分からないほど醜い人型がうつ伏せになって死んでいた。

  • 143モカ◆KPwoT407kA25/06/11(水) 15:07:34

    >>138

    「(なんか和やかな雰囲気じゃなくなってきたな、どー思うモカちー?)」

    (ボク達以外に誰か来てるみたいだけど………少なくとも、神父には好かれてない人みたいだ)

    【大尉の様子が変わったのを見逃さなかった2人は小声で相談する。そして…】

    あー…ボクたちもう少しこの子達とじゃれ合っておくので、なにか急用だったらそちらの方を優先していただいて…

  • 144設営部隊◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 15:22:43

    >>139

    『最大驚異なし!殲型の盾もある!急げ!』

    接岸したコンテナの様な数十の上陸艇は底面のカタピラで砂上を移動して2列に並び、その箱を立ち上げるとすぐさまカーゴの体をなす。

    その奥からタンカー船が接岸して船首を大きく開ける。

    中からは弾薬、粒子、推進剤、交換部品と分けられたコンテナを積載したソリを引く大型のカタピラ車が力強く牽引して設営を始める。


    ほんの数分で野戦補給基地がそこに産まれた。

    通信中継器も設置してアレキサンドリアと繋ぐ。

    《こちらブランビーチ。中継器との接続。どうぞ。》

    『アレキサンドリアからブランビーチへ。中継器の感度良好。前線へ繋げる。』

    《オーバー》

    ブランを完全に抑えた瞬間であった。作戦が始まってからそれほど時間は経っていないが既にスレイガンの数は目に見えて減っている。

  • 145スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/11(水) 15:30:09

    >>125

    《隊長機がやられたっ!?》

    《ビーム!?回避行動を!》《だめ、早すぎ、キャアァ!?!》

    「何か起きたみたいだね」

     スーリヤの口から、間延びした声が消えた。戦場のデータリンク上から、味方を示す光点が急激に消えていく。

     犠牲となる機体の数は1から始まり、瞬く間に3、5……そして7から飛んで10を数え始める。

     普通の減り方ではない……このペースで行けば、数十機が犠牲になるだろうとスーリヤは判断した。だが、犠牲者の周りに現れた光点のうち一つにアルテミスが食いついたのが見えた。

     これなら――――彼ら、彼女らならば――――。


    (アルテミスがいるなら大丈夫だろう、って? ――――それは人任せって言うんだぁよ)

     不意に割って入った甘えの思考を、切り捨てる。

     すぅ、はぁと呼吸した。


    「小隊全機、いざって時はユスラ大佐と一緒に味方のカバー入るよぉ。不明敵との交戦に備えてね」

     投射機級を削ったあとだ。こちらにも疲労はある……スーリヤは冷や汗が顔の前ではなく、首に出てきたことを感謝した。

     指揮官は、できるだけ冷静に振る舞わなくてはならない。

  • 146アレキサンドリア◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 15:44:45

    >>116

    >>117

    >>118

    >>122

    >>123

    『こちらアレキサンドリア。通信回復までの戦線維持に感謝する。突入部隊は現状戦力の損耗を抑えつつそのままネストへ向かってくれ。君たちの後ろは任せてくれ。』

    ウォートが無線を取り、兵士の不安を和らげる言葉を伝える。


    そして混乱していたスレイガン達に向けて。

    『現在ブランビーチ付近でG-3での報告にもあった人型とアルテミスが交戦、これを撃破した。複数機残っているとの情報もあるが中にパイロットがいる訳ではない。知恵なき怪物はBF(知恵)の弾幕をもって撃滅せよ。繰り返す、弾幕をもって撃滅せよ。』

    わかりやすい追加指示は緊張と恐怖で判断にモヤをかけた兵士に光を差した。

  • 147ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/11(水) 16:48:48

    >>145

    《小隊全機。…場合によっては留守にするから、その時は四番機に従ってね〜》

    《ですが…、いえ、了解です》

    《承知…》

    【突撃兵級と射撃兵級を主に、投射機級、騎兵級、重装兵級、武士級と玉石混交の屍の山、或いは海が、インベイドの作った塹壕(トーチカ)モドキを埋め尽くす】

    【先手の爆撃で消し切れなかった分、その後衛を削った者達の疲労は少なくない】

    【しかし、訪れた危機を無責任に丸投げする趣味はユスラにはない。戦線が崩壊する予兆があれば、部下を置いて向かってしまうだろう】


    【サボり魔と呼ばれる彼女の単独行動は、常に仕事を背負いに行く姿勢そのものだ】


    【何方も人任せにはしないという思考の元に、しかし小隊と共に向かう事を考えるスーリヤと、単独で向かおうとするユスラは、対照的に部下へと接していた】


    >>146

    (上手くいくと、いいけど)

    【突撃兵級を切断しながら、無骨な実体大剣を意識する。既に不明機体は一機撃墜され、指揮系統も回復しつつある】

    【突入部隊はネストへと向かうだろう。その隙を不明機体が襲いにくるか、統制の取れた兵士達にすり潰されるか】


    【無理を言って間に合わせた〈エクリプス〉の中で、ユスラが唯一の不安を感じているのは、まさに主兵装たる大剣だ】

    【別に性能が悪いわけではない。寧ろ素晴らしい斬れ味と、重さによる破壊力を併せ持つ優秀な実体剣である。それを振るえるように、〈エクリプス〉の出力だって一般的なスレイガンよりも引き上げてあるから、このまま扱うならば何一つ問題は無いはずだ】


    (…使わずに済めば、一番か)

    【だが、最後に完成したその“真価”は未知数。運用データが少なすぎるが故に、ギリギリ実戦OKという段階だ。ユスラも慣れているとは言えない。というかこんなん何処で慣れろというのか、既存の武器と運用が違いすぎて頭痛がしてくるのが本音だった】

  • 148サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/11(水) 16:57:37

    >>133

    「譲る?まさか。当然のことです。」

    【軽口……ではない。予想通りだと。バアルは気楽に見えてその実事実しか口にしていない】

    「けれど空からの攻撃には気を付けるとしましょう。私が上をとられ、直援が対処できないようならそれはもう撤退戦。敗走のお時間ですから」

    「ふふ、為すべきを為しましょう。とと、補給のタイミングではこちらにお声がけいただけると嬉しいです。その分ビットで戦線を押さえておきますから」

  • 149オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/11(水) 17:15:43

    >>146

    〈イカロス了解。アクイラ小隊は編隊を崩さないように気をつけて。浮いた駒から狩られるから。〉

    『アクイラ1了解。お前ら!少佐の足手まといになるなよ!『言われなくても!『アクイラ1にだけデカい顔させるか!』

    敵陣を突っ切ってきたのにしては疲弊してない精鋭にはまだ生気ある笑顔が宿っていた。戦いはまだ序盤である。

  • 150スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/11(水) 17:20:32

    >>146

    (あの悲鳴は、警戒してる間に虚を突かれた声だぞ……!!)

     決して無警戒に、インベイドと侮って戦ったものの声ではないとスーリヤは直感していた。

     弾幕でやれるのか?と思考が回った。クロノスのパイロット達は弱兵ではない。むしろ……中には接近戦を得手としている者たちだっている。


    (いや、あるいは恵まれた兵站をこそ前提にしている以上……どんな方向でも奇襲には弱いのか?)

     まさか。初期侵攻時代じゃあるまいし、と目を細めて現在の彼女は意識的に弾薬を節約していく。背部二箇所の10連小型ミサイルから2発ずつ。合計4発がトーチカに入っていく。

     炎の中へビームライフルを更に叩き込み、追い打つ。


    「次!!行くよ!小休憩!」

    『了解!!』

     接近戦にて斬滅していくエクリプスとは対照に、サークリウスはトーチカ外でも内でも、危なげない射撃戦にて敵を仕留め続ける。小隊全機はまだ欠けていない。


    >>147

    (全くユスラちゃんはぁ……!)

     内部を掃除しきったトーチカの外に出たあと、スーリヤはエクリプスの動きを何となくで確認しながら自然にカバーを試みる。

     彼女はきっとまた背負うつもりだと直感した。

     『自分がそうすべきと思うから』あるいは『危機を前に無責任は何となくイヤだ』……恐らくそんなところだろう。

     酔っ払うような、自分がやらなければではない……。


    (ならその荷物を軽くしてあげなきゃ、ねぇ!)

     スーリヤはサボり魔のユスラも、今のユスラも好きだ。だから手伝ってあげたいのだ。

     エクリプスの性能は未知の面が多い。負担は軽いほうが良い。

  • 151グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 17:35:12

    >>143

    『申し訳ない。すぐ済ませるので...』

    神父が礼を言ってドアから飛び出して行くと、

    後に残った子供達のざわめきをエリナが対処し

    とりあえず雰囲気が悪くなる事は避けられた


    ──────

    ────

    ──


    ???

    『あら、慌ただしいですわね...神父様?』


    『....呼んだ覚えは無いぞ、"触媒"(カタリスト)。

    そもそも此処への出入りは禁じた筈だろう!』


    『酷いですわね、私もクロノス傘下の一員...

    ここに来る事へ何ら不都合は無いというのに』


    『"オルガノシンセシス・ラボ"....改めて言う、

    ここへの出入りにはどんな理由があろうとも

    全面的に禁じている。即刻御退出願いたい』


    『ヘンリエッタ、と名乗ったじゃありませんの

    それともまだ根に持っていらっしゃいますか?

    この孤児院の卒院生が、我々の部隊に入った後

    ・・・・・・・・・・・・・・

    誰一人として帰って来ていないという事が....』


    『流石、耳が早い。その通りだ。』

  • 152影法師◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 17:52:26

    >>147

    >>150

    【こちらサヤギリ、交戦開始。】

    【行っくよー!そりゃー!】

    2体の怪物は重金属雲の鈍い空に溶け込んで空から降ってきた。

    気味の悪い推進音を鳴らしながら迫ってきた。

    その軌道は被弾確率を極限まで下げれると熟練の月風が好んで使う螺旋突入であった。

    森林緑色の怪物はエクリプスへ、鈍白色の怪物はサークリウスへ迫る。

  • 153ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/11(水) 17:54:48

    >>148

    おォ、そいつは実におっかねェな


    【真面目でありながら明朗とした口調に、金龍はニヤリと笑って肩をわざとらしく竦める】


    とすれば全て一切了解したぜ、フラワーちゃん

    先に専用輸送機からケアパッケージを投下するとだけ伝えておくから、間違っても撃ち落とさないでくれよ?


    【金龍にとって戦場で生きるコツとは、敵からの威圧に負けじと、己のペースを押し付ける事にあり】

    【中型インベイドを除いた全てを相手取り、部隊の全機が健在である事から、それは確かな物であろう】

  • 154エイダン◆Fd5AlHEdkk25/06/11(水) 17:58:28

    >>146

     「エイダン・リー、了解した」


    【いよいよ大詰めが来るぞという報せに、再び気を引き締めながら言葉を返す】


    【幸い、バアルや他の直掩のおかげでエネルギー損耗率は通常とほぼ変わらない量に抑えられている】

    【多弾頭ミサイルは切ることを前提とした武装だから、現在のパフォーマンス状況は最高に近い】


    【場所は変われど、やることは変わらない】

    【熱線と弾丸の嵐を凌いだだけで、命を獲れると思い上がった蟲のドタマを撃ち抜く】


    【いつも通りに。それだけだ】

  • 155東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 18:13:51
  • 156スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/11(水) 18:23:52

    >>152

    『ヤーガ大尉!上から何か「――――!? 全機減速!回避行動準備ィ!!」 な!?』

     空から降ってくる二機に対して、僚機が見咎めるよりも先にスーリヤが叫んだ。

     サークリウスがウイングユニットを展開する――――重装甲に見合わぬ高機動を行うための、空戦態勢だ。

     ド、と音を立てて黒岩の如き機体が一気に減速する。


    『減速!!ヤーガ婆さんの忠告は正しいぞ!!』『くそっ、あれはまさか!?』

    「ぐ、ぅぅ……ッッ!!」

     ――――重装甲であるということは、より空気抵抗を受けるということ。スーリヤは機体の中でGに呻く。


    (何機従ってくれた!?いや、それよりも!)

     視界が暗くなる――――ブラックアウトスレスレまで耐えに耐え。彼女は真上のモニターに映る二つの敵機表示を睨んだ。

     螺旋を描くように、それが落ちてくる。

     

    「く、らえェ!!!」

    (アレ相手の頭は抑えないとまずい!!)

     彼女は背部のミサイルを――――4発ずつ解き放った。

  • 157二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 18:30:12

    このレスは削除されています

  • 158シンカイ◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 18:33:27

    >>139

    「すごい…たった1機で…」

    こう言いはするが単純に機体特性が敵の行動パターンと噛み合った結果だ。少しでも引き撃ちをする個体だった場合、バレアレス少尉は早い段階でやられていただろう。

    そんな思考を咀嚼しながらも投射級からの砲撃をビームサーベルで減衰させながら逸らす。

    そのスパークの奥にチラりと見えた武士級のブレードを盾で受け止め、体幹を崩したところに前蹴りして距離をとり、その隙に上後方へ飛びながら左手に握ったビームピストルで撃破。後方に回り込んできたラットの団子(7匹以上まとまっている状態)を推進炎で焼き払う。

    「次は!」

    強調表示機能(AIによるロックオン目標の画像補正)が切ってあるモニターとレーダーを見る。ひとまずの脅威は去ったようだ。

    座席側面に固定されているポーチからボトルを取り出して粘性のある甘いゼリーレーションを胃袋へ流し込んで溜息に似た深呼吸をする。

    「はぁ…」

    戦闘の緩急がストレスとして確実に溜まってきていた。

  • 159ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/11(水) 18:34:19

    >>146

                 ・・・・・・・・

    「────────────締めて2ラウンド、K.Oってトコロか?」


    【遺骸を踏み締めたテンバランスが躯体を揺らす、命果てた異星体に既に興味は無い、群がる様に連鎖する小型の群れへと駆け、拳は二度の撃にて敵を撥ねた】

    【さて、バアルの飛ぶ前線と随分距離が開いた、こうなれば速度面に特筆するものを持たないテンバランスの追走出来るものではない、湧き上がる死線への渇望は、されど首を大いに左右へと振って散らす】


    「しょうがねぇな、譲ってやるよ」


    【左、を、軸足に、反転と共に突き抜ける右拳、突撃兵級の軽い刃殻は砕けて弾ける】

     ・・・・

    【雑魚狩りに湧く感慨など何もないが、ひとまず、仕事はしてやろうではないか】


    ────────────ガシャン、ガシュゥッ!


    【拳同士を打ち付けて、突入部隊が抱く後顧の憂いは一切を断つ、眼前には未だ残り押し寄せる敵の波、蹴散らさんと、跳んだ】

  • 160ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/11(水) 18:40:37

    >>152

    《…全機離脱、突入部隊の援護に向かって。以降の指揮は四番機に》

    《了か────》

    【ブツリ。返事を待ちもせず、スレイガンの小隊回線からはECLIPSEの文字がグレーアウトする】

    【そして三機のスレイガンは、突入部隊の援護へと合流しにブーストを噴いた】


    《…人の名前を使っちゃいけませんって、習わなかったのかな?》

    【溜息をついて、向かってくる森林緑色の紛い物を捉えた〈エクリプス〉の後頭部が展開し、頭頂部を回って、カメラアイをバイザーが覆う】

    【恐らくは、あれが不明機体だろう。やられて嫌なことは相手にやり返せ…とよく言うが、同胞を数多く殺し尽くした敵機体を取り込んでくるとは、予想以上に奴らは人類を評価しているらしい】


    >>156

    《スーリヤちゃん…!?》

    【HEATマシンガンを深緑へ連射しながら、大剣をハンガーの重リニアライフルに持ち替え……深緑を狙うと見せかけて狙撃用ライフルにも匹敵する弾丸を鈍白色へと撃ち放つ。元は肩部のリニアキャノンである重リニアライフルは、連射機構や小回りを捨てた単発武装だ】


    【二機の両方を攻撃するユスラの呼び掛けは、驚きと静止が半分ずつだったが、次に通信回線へと流してきた声は異なる】


    《ここは…任せてくれても良いよ〜》

    【にへ、と笑うのが想像出来るほどの緩んだ声。それはユスラ自身への誤魔化しだけであり、周囲への誤魔化しであり、最早張り付いて取れなくなった『ユスラ』の顔そのもの】

    【撃ち放ったリニアライフルをハンガーに戻して、大剣を構えた〈エクリプス〉は、〈サークリウス〉に戻る気など無いのも知らず、守るようにその身を前へと出した】

  • 161グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 18:45:02

    >>151

    『前に説明はしましたが....我々としても、

    そうおいそれと死なせるつもりはありません

    皆ただただ、運が悪かったのですわ


    クロノスのコロニーで交通事故に遭うのは

    およそ数百分の一と言われていますが、

    そんな風に日常には死ぬ可能性が有り....

    それを、偶然戦いで引き当てたというだけ。

    この乱世では日常的にある事でしょう?』


    『....話をすり替えるな、カタリスト。

    私が言いたいのは死んだ理由ではなく、

    死んだという事の責任を取れという事だ!

    だからこそ、この孤児院からのラボへの

    就職を禁じるという合意をしたのだろう...!

    ならばそれを守る程度はしてくれねば困る』


    『あら、なら少し立場を変えましょうか?

    私はあくまで一個人として来ている...とね

    勘違いなさらぬように言っておきますが、

    モルモットの調達は私の役ではありません。

    だって、わざわざ迎え入れなくたって....


    貧乏人は我が子を二束三文で、

    簡単に我々へと売ってくれますもの♡』

  • 162スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/11(水) 19:10:36

    >>160

    「任せるもんかい!!」

     スーリヤは発作的に叫んだ。この友人は戦場で、自分にすら仮面を向けてくる……。

     自分が無理をしないと、仮面すら引き剥がせない。

     いや、一瞬の驚きと静止を引き出せただけ自分は彼女を癒せているのだろうかと、少し自惚れて。

     思考を切り替える。


     ・・・・・・

    「一緒にやるよ」

     にへら、と笑うユスラと対照的に。スーリヤは目を細め、殺意を敵にたぎらせる……真剣そのものだった。

     守るように前に出てくれたエクリプスの後ろで、僅かに横へ動く。


    「私が、一緒にいる」

     貴方を包む海になる。とは口が裂けてもいえなかったが、共にある言葉だけはなんとか言えた。


    「魔女の婆さん(バーバ・ヤガ)の知恵はね。善と節度があれば、お姫様だって救うのさ!!」

     それがスーリヤの矜持だった。サークリウスの右手のビームライフル、左のマシンガンを油断なく構え、2つの敵へいつでも撃てるぞと牽制する。

  • 163ケイ◆ECPjTIh3Iw25/06/11(水) 19:17:20
  • 164影法師◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 19:24:12

    >>156

    【…スカッドじゃない?!クロノスの新型?!】

    思い出したかのように言葉を反芻して左手に握られてるビームライフルに似た武器を撃ちながら加速。一定の距離を保ちつつサークリウスの下方へ回り込んでミサイルをやり過ごす。

    >>160

    【どりゃぁ!】

    右腕に握られた粒子放出刀身が青紫色の輝きを放ちながら突っ込んできた。その光剣は大剣と鍔迫り合いとなる。

    >>162

    だが割り込まれる。

    【邪魔だよ!アンタ!】

    サークリウスに対して悪態をつく。

    【ロッテで狩る。単独は無理そうね。】

    深緑と鈍白の2体は距離を取ってビームライフルモドキを撃って後退。再度上昇した。ほんの一瞬で音速の壁を破り、白線を空に引く。それはまた螺旋を描いて降りてきた。だが今度は速度が違う。

  • 165ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/11(水) 19:45:52

    >>162 >>164

    《っ……りょーかい。助け合いで、行こっか》

    【食らい合う刃、弾けるような金属音。その手応えを確かに感じながら、ユスラは彼女を一方的に守ろうなんて思った事を申し訳なく思う】


    【ユスラとスーリヤは、軍属的に見れば上下の関係にある。しかしそれ以上に友であると、共にあると。そう決めている】


          ・・

    【友人とは、対等なのだ】


    《って…せめて私が、騎士(ナイト)じゃないかなぁ!?》

    【ビームライフルめいた閃光を回避して、背面の翼が炎を吐き出す。螺旋の片方を崩すように〈エクリプス〉は深緑へと大剣を振るいにかかった】

  • 166スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/11(水) 20:02:46

    >>164 >>165

    「そーそっ、助け合いで、ねぇ!!」

    (ミサイルを振り切る加速、一瞬で近接の間合いに入れる運動性、エクリプスと鍔迫り合いができるパワー……)

     割り込み、そして螺旋を描いて逃げる二機の月風モドキを睨み、サークリウスにビームを回避させつつスーリヤは冷静に分析する。


    (深緑は恐らく近接戦志向?純白はまだわかんないな……けど)

     音を超えて降りてくる二機に対し、ユスラのエクリプスが深緑に対して突っ込んでいく。ならば。


    「魔女は誰にだって知恵を届けるものさね!!たとえ騎士様でもね!」

    (速度と運動性が普通の月風の比じゃあないねぇ……まずは場を整える!!)

     無敵の返しをしつつ、エクリプスの突撃に追従。マシンガンを純白に向けて、数秒放つ。深緑にはエクリプスから離れるようならばビームライフルを一発放ち、相手の反応を見る。

  • 167影法師◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 20:23:37

    >>165

    【打ち合い?イイネ!やろうよ!】

    その大剣に粒子で作られた刀身を振り下ろし触れ合う瞬間、刀身を消して上半身を大きく反らしてそれを避け、腕の速射器官をエクリプスに向けて放つ。集弾性は高い訳では無いが十分な驚異だ。

    >>166

    ばら撒かれたマシンガンは当たる弾道ではなかったためそのまま突っ込む。

    【まさかそれで釣れるとでも思った?!月風だって格闘戦くらい!】

    加速してフライトユニットの翼を踏みつけて後方に飛び、そのまま下に潜るように動きながら青紫色の刀身を抜き放ち、突きを放つ。

  • 168グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 20:26:24

    >>161

    『....もういい。結構だ。

    それならここの主として御退出を願おうか

    そもそも、子供などに興味はないくせに』


    『昔は有りましたわよ?第一、

    数人ほど産んでみましたし....まぁ全く、

    何も特筆すべき感慨は有りませんでした

    適当に知人に売り払ってしまいましたわね』


    『ますます救いようが無いな、カタリスト。

    ではさらばだ。二度と面を見せるなよ?』


    『相も変わらず冷たいお人ですこと。

    視線だけで射殺されそうですわ〜...』


    そうして、ふらりと逃げるように

    女は外へと退散していった


    『とりあえず、戻らなくては....』

  • 169ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/11(水) 20:55:28

    >>167

    【それと言葉を交わす気は起きない。動物の鳴き声に返す為に口をつけてるわけではないのだから】


    【届かない刃に、やはりブレードという武器特有の弱点を感じる。バラ撒かれる弾丸は、寧ろ面倒臭い。正確な射撃の方が、銃口を見て避けるのは楽なのだ。敵の照準から外れるように再度の接近を試みる中で、数発が〈エクリプス〉を掠める】


    >>167

    《魔女様が叡智を授けるなら…》

    【姫様なんて恥ずかしくて、反射で突っ込みをしてしまっただけだったが】

    【せっかくだ、人間ごっこをしている奴らに】

    【人間のごっこ遊びでも見せつけてやろう】


    〘Operations PatternⅡ Code:AM=WDB〙

    【〈エクリプス〉の機体モニターにそれが表示される】


    《騎士は…聖剣でも、手にしてみようか!》

    【大剣を覆って形成されるのは、闇濡れのような紫黒。大剣を更に巨大化した、暗く眩い大刃】

    【月影と月輪に四発ずつのミサイルを放ちながら、深緑へと迸る雷剣を振るう】


    【先程のように回避すれば、斬撃の軌跡が飛来して月影を襲うだろう。それはまさしく初見殺しと言える、あり得ないブレードだ】

  • 170モカ◆KPwoT407kA25/06/11(水) 20:59:56

    >>168

    あ、戻ってきた

    「ガキんちょ達はエリナさんが見張ってたんで問題ナッシングだったっスよー」

    【“何かあったんだろうな”と思いつつ、問わない。第一、強化人間としてインベイドを駆逐する指名のある2人には“知るべきこと”に限りがある】

  • 171スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/11(水) 21:03:04

    >>167 >>169

    「ぐっっ!?」

     がすんとフライトユニットの片側を踏み台にされて、踏み越えられたサークリウスは見事に姿勢が崩れ旋転する。

     この黒は重量物を無理やり飛ばしているのだ。要となるユニットごと踏まれれば自動制御はあっさりと振り切れて――――しかしスーリヤ本人から手綱は手放されない。


    「やるじゃあないか!!偽物がさ!!」

     旋転する中で叫び、右腕追加装甲の接続ロックを解除。裏拳の要領で振られた右腕から外され、耐ビーム塗料を塗られたその装甲が鈍白の敵に向かって遠心力で投げ飛ばされていく。

     足を振り、左腕を振る様は不格好に映るだろうが――――立派な姿勢制御だ。

     細かい制御が積み重なり、ブースターの動きもあって僅かにサークリウスが上に昇る……突きの射程から外れていく。

     両者の間には外れ、飛んでいく追加装甲がある。


    「(その速度で追加装甲が当たるとなれば、どうする?本物なら決断はすぐのはずだ!)」

     あるいはそのまま装甲に対して刺突を敢行するのか。

     その動きを見据えながら、スーリヤは相手から見て飛んできた装甲に隠れるよう位置取り、マシンガンとビームライフルの狙いを鈍白に定め。


    「さっき、私達の機体をスカッドと間違えたね?」

     誰に言うまでもない独り言だ。


    「どこまで詳しくやれるか見せてもらおうねぇ!!」

     敵に叫び、片方から青い粒子光が、片方からは数十発のマズルフラッシュが。まず放たれた。

     そしてそのまま肩のリニアキャノンから、散弾が電磁加速にて飛ばされる。


    「ふふ……綺麗じゃあないか。ユスラちゃん!」

     闇濡れの紫黒が光り、深緑と化して放たれる刃。それはまさに……騎士が持つに相応しい。

     初見殺しの邪魔だけはしない。ただモニターを見据え、まずは観客として笑みを出した。

  • 172グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 21:10:54

    >>170

    『ご心配をおかけしました、二人とも

    時間帯的に.......子供達は昼寝の時間帯ですね

    寝かしつけはエリナ辺りがするでしょうし、

    どうですか?ちょっとしたティータイムでも』


    険しい表情は鳴りを潜め、神父の顔は

    先程までの朗らかな表情に戻っている


    『........ここまで付いてきたのは、

    私に何か言う事があっての事でしょう?』

  • 173モカ◆KPwoT407kA25/06/11(水) 21:27:06

    >>172

    「いやー?あったようななかったような気がしたけど忘r」

    なんで子供たちを保護する為の施設にシミュレーター(あんなもの)があるんだ。

    「モカちー!?」

    【はぐらかしてこの場をやり過ごそうとしていたアオヤマの表情が驚愕に染まる】

    「マズいてそれ…!せっかく部隊が軌道に乗ってきたのに上官の反感買うような真似は…!」

    アオヤマも薄々勘づいてるだろ?作業用BFの完熟訓練くらいならまだ納得させられた…


    けどアレはなんだ!?どう見たって戦闘用のシミュレーターじゃないか!?

    【子供達は、確かにあの模擬戦を楽しんでいた​───────それが寧ろ、モカの鬱屈した感情を刺激する】

    アンタ達はなんにも悪い事をしてない子供まで戦いの道具にするつもりか…!再教育センター送りになったクズどもだけじゃ足りないって!アンタはそう言いたいのか!?

    なにが“喜び”って名前だ…!ボクたちを騙してこんなところに連れてきて!

    「アッ………アノ……ソノッ、ソノヘンニ………」

    【この世の終わりのような表情でどうにかモカを諌めようとするアオヤマを知り目に、モカが吠える】

  • 174グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 21:43:05

    >>173

    『...何も、私には弁解する事は出来ません。

    私がここの主になる前からアレは存在し、

    そして撤去を求めても上には認められなかった


    アレは、人殺しを日常に刷り込ませ

    そして役に立てるよう育成する道具ですよ

    そして何より厄介なのは.......相応に成果を出し

    きちんと戦況に貢献しているという事です。

    アレが役に立たないなら撤去されたでしょうが

    残念な事に優秀になって巣立っていくのです』


    神父の表情は曇った。言われた通りだからだ。


    『出来る限り、血の流さない場所へと

    私も行けるように取り計らってはいますが

    それでも軍部に引き抜かれる子は必ず居ます

    戦況は常に人材を必要としている以上、

    軍事の担い手が慈善事業などしないのです』


    『───ですが。それを良しとはしません

    この現状を、必ず打破したいと私は思う。

    そして....その現実を知って欲しかったのです

    この子達を守る一人でもある、君たちには...


    本当に、申し訳ありません。二人とも。』


    憎々しげであり、そして悔しげな声色で

    モカの怒りをグリゴリーは聞き入れて

    そして、真摯に深々と頭を下げたのだった

  • 175モカ◆KPwoT407kA25/06/11(水) 22:08:47

    >>174

    ふざけん────────

    「ストップストップ!その辺で止めとけモカ!!」

    【尚も喰ってかかろうとするモカをアオヤマが羽交い締めで静止する】

    離せよアオヤマ!

    「離したら殴るだろ!終わるんだって!?ウチの人生まで巻き添えにして!」

    そりゃそうだ!こんなものをボクに見せて一体何がしたいんだよ!!

    寝ることと食べることを覚えた!戦い以外の世界にも色々あることは知ったけど、子供すら戦いに駆り出されるっていう嫌なことを知って一体ボクに何させようって…

    「インベイドを滅ぼせってこったろ!!」

    【尚も唸るモカより大きな声で、アオヤマが叫んだ】

    「インベイドをウチらの代で全部消せば、ガキんちょの雇用先を一つ潰せる!そうすりゃある程度は戦いに出ずに済むだろ!」

    【その一声で、モカは徐々に落ち着きを取り戻していく】

    「…とりあえず、そういうことにしといてください大尉

    ウチらが上の現実を知ったところで、出来ることは破壊と殺戮くらいしか、打破する手立ては持ち合わせていません。


    彼彼女らが大人になるまで、自分達が生きてるとも知れませんので」

    【モカと比べて理性的な物言いだが、“自分達が知ったところでどうにもなるまい”という主張そのものは、強化人間の間で一致していた】

    「安心してください。キチンと未来ある子達への礎くらいにはなったるつもりですよ、ウチも」

  • 176グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 22:21:52

    >>175

    『....気分を害してしまったようですね』


    本音を言うなら殴られても文句は言えない。

    この現実を見せたのは自分のエゴなのだから


    『きっと私に失望したでしょうが、

    それで良い。貴女たちは見たのです

    この世における光と闇というものを...』


    恨まれても構わない。罵られても構わない。

    嫌われても、侮蔑されても構わない。

    きっと、現実を見た二人はより成長する。

    そして....もっと強くなっていけるだろう


    『....申し訳ありません。』


    そう、また神父は申し開きをした

  • 177モカ◆KPwoT407kA25/06/11(水) 22:33:06

    >>176

    「…モカ、帰るよ。道筋は?」

    覚えてる。S-3外壁でやった地獄の行軍に比べれば

    「っし。悪いけど大尉、ブドウジュースはまたの機会ってことで」

    【そう言って2人は踵を返し、孤児院から立ち去ろうとする】

    【​…“過去”をしっかりと持ち、楽しそうにBFシュミレーターを駆る子供達の顔を見ていたら………その先の事を、考えたくはなかった】

  • 178グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/06/11(水) 22:39:05

    >>177

    『...ええ。』


    「大尉、あれは流石にやりすぎですよ?」


    『そうでしょうね....今、反省している所です』


    「あの子たち、あなたにお礼を言いに来たのに

    それをこれで返してどうするんですか....」


    『....全く、お恥ずかしい。

    何も言い返せません』


    部下との接触を間違えた大尉は、

    落ち込みつつ子供達の下へ戻っていった

  • 179影法師◆9BZ6kXGcio25/06/11(水) 23:18:03

    >>169

    【え?】

    そのあまりにも暴力的な光剣は一切の余韻を残すことなくあっけなく怪物を両断した。

    【ーーーー!】

    呪詛にも似たそれは遂に言葉にすらならなかった。

    醜く両断されたそれにダメ押しとばかりにミサイルが飛び込み、形すら残さずに消し飛ばす。

    >>171

    避けられたが気にしない。そのまま円を描くような曲芸飛行で次に備えて

    【こちらサヤギリ、一機撃破……フフッ...クロノスの新型も大したことないのね。これなら龍影も簡単に倒しちゃうかしら?】

    エクリプスから放たれた4発のミサイルを多段QBで攪乱し、サークリウスから離れた位置に浮かんでいたスレイガンにぶつけた。

    だが視界の外から飛んでくる装甲に衝突する。着弾した頭部はぐちゃぐちゃに砕けて内部器官が脱落していく。

    【ーーーー!】

    発声に関わるものをなくしたのか、漏れた音は嗄れ息苦しさを感じる不快なものだった。

    既に真っ直ぐに飛ぶこともできていない怪物は散弾の回避すら行わずにサークリウスへ体当たりを敢行した。

    その体を青白い加粒子と散弾が穿った。

    【あ…教官…】

    言葉として聞こえたわけでは決して無い。だがどこかにその幻聴を認識させるような何かがあったのだろう。

  • 180スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/11(水) 23:46:39

    >>179

    「……一機撃破は、こっちのセリフだぁよ。偽サヤギリさん」

     沈黙した敵機に対して、スーリヤはあえて無感情を装った。


     刺突を躱したあと、こちらへの再攻撃に備えて急旋回……同時にエクリプスからのミサイル誘導を切るべく動いたのは良い。

     こちらの味方であるスレイガンに誘導を擦り付けたのも、いい判断と言えただろう。

     だが……。


    「本物だったら、そんなちゃちなミスはしなかったろうね」

                  ・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・

     こちらが吹き飛ばした装甲の一直線上に、誘導を擦り付けた瞬間に戻って来るというのは……スーリヤの目線から見て、嘆息に足るものであった。

     どこの誰を模倣したのかまではスーリヤには分からない。だが、模倣された誰かはこんなミスはしないだろうという確信はあった。


    (突きの後、急旋回、そしてミサイルへの回避……ここまでで1手。交戦開始から検算してして2~3手でオーバーフローってところかぁね)

     サークリウスの一撃がしっかりと致命傷を与えていると確認した後、BFでいう動力炉のある位置へ念の為にリニアキャノンの散弾で追撃を入れつつ……。

     ――――スーリヤの結論としては、『月風乗りの模倣にしては余りにも粗雑』というものだった。

     

    「無事なら今すぐ下がりな。ここで死ぬのはもったいないよぉ?」

    『は、はい!申し訳ありません!』

    「良いって。隙を伺ってくれたんだろ?悪いことじゃあないさ」

     左腕をなんとか盾にしたのだろうスレイガンに声を掛ける。スーリヤの所属小隊機が、とうとう1機中破による戦線離脱となった。だが果たして――――。


    (あの性能を活かしきるだけの頭がインベイドにあったら……次はやばいかもしれないねぇ)

     次はこうも余裕の勝利となるはずがない。

     スーリヤは影法師という存在のポテンシャルを、未だ高く見る必要があると判断した。

  • 181ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/12(木) 00:51:07

    >>179

    《二度と囀るな》

    【断末魔まで完備していた紛い物へと冷たく吐き捨てて、残心するように光刃を払う】

    【そうすれば紫黒は、一夜の夢か幻のように散って、漂う紫電の残滓も瞬いては空気に溶けた】

    【後に残った無骨な大剣だけが、冷ややかに煌めいた】


    >>180

    《おつかれ〜》

    【一先ずの脅威が去って、戦線離脱したスレイガンを静かに見送りながら、スーリヤへと労う声をかける】

    【粗悪品の紛い物だが、性能だけで言えば十分に達していた。操縦…と言っていいかは分からないが、動きも半端者程度にはできていた。今回はその半端さ故に余裕で終えられたが、奴らは進化するだろう。そうなれば、こうはいかない】

    【なんなら現状でも、同士討ちさせる程度の能は既にあり──】


    《ごめん、ね。ちょっと、ドジっちゃったや》

    【それは軽率に誘導兵器を使って追い込もうとした、ユスラが傷つけたのと同義だろう】

    【もっと最悪を想定するべきだった。もっと期待しないで動くべきだった。もっともっと、自分の手だけでどうにかするべきだった。そうしなくてはならなかった】

    【新機体に浮かれてたんじゃないか?友人との再会に気が緩んでたんじゃないか?】


    【そんな濁流のような内心は、しかし声音には乗せない。してしまったことには謝罪すべきだが、自身の責任を謝罪に乗せるのは許されようという甘えだ。事実のみに言及して頭を下げる、それ以上は浅ましい】


          ・・・・

    《…今後は、不明機体には厳重注意だね〜》

    【スーリヤと同じ見解に至っているユスラは、やれやれと溜息をついた】

  • 182シンカイ◆9BZ6kXGcio25/06/12(木) 07:41:21

    >>159

    「チャンプ!前に出るなら自分も行きます!」

    対して能力の無い自分がここでアルテミスとしての力を示さねばその名誉を穢してしまう。そんな心境を表に出すことなくエクセリアをテンバランスの右後ろ斜め上方につける。

    「乱戦はいくら貴女でも危険です!小型種はコチラでひきつけます!人型は任せました!以上、フェンサー!」

    そういうとエクセリアは加速してテンバランスを追い抜き、インベイドの群れを叩き始めた。

  • 183サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/12(木) 08:42:14

    >>153

    「承知しました」

    【態とらしく肩をすくめられた気がしたがそういう方なのだろうと分析は終わっていた】


    【バアルの操縦は案外気楽なものである】

    【照準ロックと偏差の補正は基本的にフルオートであるから優先度をつけ射撃するだけでよいし、大型ビットに関しても自律型。基本的には移動経路・攻撃目標設定と小型誘導兵器の使用タイミングおよび帰還・再出撃・攻撃の指示を送るだけでよい】

    【もちろんノーロックで撃つ場合は一手間増えるが、その程度だ】


    「しかし影法師級でしたか?人のモノマネの。」

    【適度な殲滅で巡航しながら、余った計算リソースはちょっとした雑談に割かれる】

    「──素晴らしい!私たちの正気は合理の塊たるインベイドに保証されているということです!」

    「収斂進化でもなく、彼らが私たちの後を付いてくるというのは……ふふっ。そういうことでしょう」


    「この天才に限らず、私たちは正しい進化を遂げている故に……私たちは生き残る権利と義務があるのですよ!」

    【朗々と。口は減らない。実際に口は動いておらず、サンフラワーの声を模した通信用の電子音声をバアルが送っているだけだが】

    【そこには確かな人の意思がある】

    「……あっ、今の名言拡散して下さっても構いませんよ?」

    【……インベイドでは、こんな事は言わないだろう】

  • 184スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/12(木) 08:57:08

    >>181

    「そうだねぇ。あの金色坊ちゃんがぶつかったらしい合成級ってのもだけど……G-3内部で接敵した他の影法師は、エイダンと人自連エース達が全力出してやっとな化け物だったと聞いてるよ」

     紫黒の燐光を大剣から振り払い、自分の小隊機が離脱していく光景を見ているのだろうユスラに対してスーリヤは所感を共有した。

     つまり、影法師の中身についてはまだまだ余裕……または能力値の上限があるということだ。


    「ま、今回の責任は3分割ってところさね!」

     ドジをした、というユスラに対して。にへ、と笑いながら3本の指を立てた。


    「ミサイルを擦り付けにかかった敵が悪い。そして擦りつけに対処できなかったあの子が悪い。んでもって、ちょっとだけ欲張ったユスラちゃんも悪い……ね?これで比率は6、3、1だ」

     一本ずつ指を折って、スーリヤなりの分析を与える。

     敵が強かった。だから対処しきれなかった。では味方を信用してはいけないのか?────否だろう。

     だから、スーリヤはユスラの『ドジ』で傷ついた味方は、やりやがった敵と対処しきれなかった味方が悪いんだぁよと続けた。


    「相手が上手だったことをちゃぁんと考えられるユスラちゃんは偉いけど……でも、あのミサイルのおかげで、私が戦ってた鈍白はヘマしたんだぁよ?」

     その上で、ミサイルがなければ自身の装甲パージによって敵の視界は隠れず、自分の攻撃は当たらなかったかもしれないと締めくくった。


    「ユスラちゃんがいて本当に良かった。助かったぁね」

     事実だけを話したユスラに対して、スーリヤは事実を元に推察して、その上で笑って許し。

     貴方と一緒に戦えたから勝てたんだと、普段の妖しい笑みとはまるで違う、本当の少女のような笑みで伝えた。

  • 185ミューザ◆PPyRfvMZl625/06/12(木) 10:44:28

    >>182

            ・・・・

    【テンバランスの正面防御は鉄壁だ、その代わり、背面には些かの弱さが生じている】

    【────────────エクセリアによるカバーリングは、その背面を守るものだった、意図を理解はしている】


    「邪魔ァすンじゃねェぞ?」


    【理解をしていて、尚、ミューザは不機嫌そうに呟いた】

    【最前列の特等席と比べれば、こんなところは死線とは呼べぬ、今ばかりは己の得手とする戦闘射程が恨めしく】

    【脂に塗れた白兵装備を、まるで研磨でもする様にインベイドの体表面を殴り擦った】


                            ・・

    「……あンまし敵がいなくなっちまったら、オレは、前線にスッ飛んで行きたくなっちまうからな」

  • 186アレキサンドリア◆9BZ6kXGcio25/06/12(木) 11:00:35

    >>180

    >>184

    『例の不明機、撃破報告が来ました。』

    「わかった。…ようやく第2段階だな。損害は?」

    〈ロストは殲型128、スレイガン394、歩兵は推定8個大隊規模。〉

    「まだネストに着いてすら居ないのだぞ…突入部隊はどうだ?」

    〈損耗は軽微。ランドセルは喪失なし。〉

    「上出来だな。」

    ウォートは地上部隊の被害が大きい事に顔を顰めたが、突入部隊が健在である事に満足そうだった。

    無線機を取り、連絡をする。

    『作戦を第2段階へ移す!沿岸部に展開している攻撃隊は2班に別れて、ネスト突入部隊の後方と補給基地を防衛!諸君!ココが正念場だ!奮闘してくれ!』


    明星はまだ空に上がらない。

  • 187ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/12(木) 11:11:06

    >>183

    「俺達の後を付いているのなら、いずれは俺達の横引っ付いて取って代わるんじゃねェか」と揚げ足取ろうと思っていたんだが、なるほど、人が人であるための意思か……


    【KABOOOOOM!!!!!!!!】

    【自己意識が無い故に、先から単調的にしか攻撃を仕掛けてこないインベイドを、仲間と通信する傍らでクラスターを用いて爆砕する】


    だったらそれ広めたいと思うのなら、ラジオでパーソナリティやるのが1番早いぜ

    俺がスポンサーとプロデューサーやっても構わないが、フラワーちゃんはどうしたいんだ?

  • 188サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/12(木) 12:39:48

    >>187

    「?」

    「やりたいことはもう今やっていますよ?」

    【なんとも不思議そうに。けれど皆が皆天才ではないのだから、と分かりやすく話す】


    「こうして最前線でインベイドを征伐し、これが天才の力と高らかに謳う。それが私のしたいことですし、私のできることです。」

    「私はアイドルではなく。天才ですから。」

    【人の意志を持ち、人の可能性の極北を自負し、人の英知の結晶である。だから自分は天才なのだと断言する】

    【金龍大佐だけでなく、傍に居る全員に】

    「又の名を五感不満足の完璧超人とも言います。」

    【隙あらば自己紹介】


    >>186

    「第2段階ですね」

    【ビットはローテーションして消耗を押さえつつ、300m級の機体へふんだんに詰め込まれた粒子残量は残り7割ほど】

    【ブレードを肩に担いだ武士級を速射砲で撃ち抜く。騎兵級のファランクスをビットで挟撃する】

    【ワンパターンだがしょうがない。芸人でもないのだから】


    「バアル、本体にダメージ無し、ビットは全期健在。粒子残量75%、残弾63%。」

    【状況も報告しておく。初動で急ぎトーチカを潰した分少し残弾が心ともないか?】

  • 189ユスラ◆xZJxX8ZGsA25/06/12(木) 13:06:38

    >>184

    【ではやはり、今回は粗悪品。それか模倣元が古すぎて劣化していたのだろうか。何れにしろ、厄介な事だ】

    【今までは想定されていなかったが、今後は対インベイドにBFを混ぜたシミュレーションも行うべきかと思案する。そうすれば、今回みたいなヘマも──】



    【そんな考えを見透かすように、『三分割』と伝えられる】


    《……っ》

    【6:3:1。それだと自身の分が少なくないか、そんな否定が喉元まで上がってきたのを、それすらも予測していたように先手を打たれて潰される】

    【確かにミサイルは避けられたが、その追い込むという役割までは果たしていた。それに付随して被害が発生したが、戦闘への貢献をしたのは変わらない】

    【それは紛れもない事実であり、ここからどう反論しても、ユスラの感情と仮定の話になる。つまるところ、詰まされた。会話は手番じゃないんだぞ、ちくしょう】


    《私もだよ〜。スーリヤちゃんが居たから……》

    【そんな敗北感も知ってか知らずか、そよ風のように彼女の声が響く。きっと無垢な笑みを浮かべているのだろうと想像できてしまい、別に口に出そうと思っていたわけではないささやかな負け惜しみすらも潰し切られて】


    《い、…一緒だったから、助かったよ〜》

    【本心からの捻りない言葉はどうにも言い慣れず、どこか照れくさかった】


    >>186

    《…みんな聞こえたかな〜?おねーさんも一仕事終わったから、そっちに合流するよ〜》

    【小隊の通信回線に、ECLIPSEの文字が復帰する】


    《了解です。ところで大佐、一つ質問に《奇っ怪な光、アレは何ぞや?》

    《おねーさんのだから心配しないでね〜》

    【余計に気になる、と口にする部下達を「後で見せる」という約束で抑え込んだ】

  • 190オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/12(木) 13:12:30

    >>187

    〈かなり余裕そうね。地上軍はいつもそうなの?〉

    『アクイラ2よりイカロス。アレが極東名物の特務大佐ですよ。』

    〈…あぁ!あの訳の分からん浄化装置を説明してた子ね?〉

    『あれが無いと高濃度粒子空間での活動が出来ないので必要なものですよ。使う場面は今の今まで殆ど無かったせいで金持ちの玩具って言われてましたが。』

    〈なるほどね。〉

    >>188

    〈バアルの状態を把握。ネスト内部まで残粒子温存を提案。〉

  • 191オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/12(木) 13:29:22

    『アクイラ3からランドセルへ、推進剤の補給がしたい。』

    《ランドセル了解。アクイラ3、機体後部に降りてくれ。》

    『了解。』

    誘導に従ってランドセルの背部にある簡易ポートに降りる。すぐさま整備班が走ってきて推進剤の補充を始めた。

    まだ周りはバアルのおかげで安全だった。

    次スレ

    【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界【part29】|あにまん掲示板襲来した異星人!侵略されるエネルギー資源!存亡の危機に晒されてなお人類は……未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(…bbs.animanch.com
  • 192スーリヤ◆ECPjTIh3Iw25/06/12(木) 13:56:54

    >>189

    「ふふふー……♪どういたしまして、ユスラちゃん!」

     ユスラからの、友人からの純粋なありがとうの、なんと心に響くことか。

     そよ風のごとく小さく、しかし照れくさそうな彼女の声は、どこまでもスーリヤを上機嫌にさせる。


     相手を言いくるめようなどと思ったわけではないけど……何となく悔しそうな声もしてる彼女から、どうやら自分は彼女の重荷を一つ。ほんの少しだけ減らせたのかもしれないと思って。

     それだけを燃料に、スーリヤの精神的モチベーションは引き上がっていた。


    >>186

    「さ、聞こえたね?」

     上層部、アレクサンドリアからの通信だ。指示は明朗快活……ネスト周辺、または補給拠点の防衛だ。

     小隊は3機に減ったが、士気は衰えていないと分かる。スーリヤは笑って部隊員たちに頷いた。


    「私達はユスラ大佐の小隊と合流。そのまま作戦行動を続行するよ……小休憩は補給したい人はあらかじめ申請するようにねぇ」

     サークリウス自体は重装甲と高機動をギリギリのバランスで両立させた機体だ。

     が……その真価はスレイガンの改造機にあるまじき継戦能力にある。

     高機動戦闘を進んで行うことがない限り、外れ値たるスーリヤに掛かる負荷は少ない。


    「それじゃ、移動開始だぁよ!!」

     黒い魔女は増加装甲一つを失ってなお、未だ衰えを見せる気配すらなかった。

  • 193サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/12(木) 14:00:17

    >>190

    >>191

    「了解。各員補充より戦線復帰後、バアル武装稼働率を75%まで低下。主砲射撃を制限し残粒子を温存します」

    【補給が済むまでは安全圏を作り続ける。だがそこからは少し砲火が手薄になるだろう】

  • 194二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 15:18:20

    このレスは削除されています

  • 195ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/12(木) 17:09:43

    メビ、タイガー以外の装備残弾量は?


    『部隊前衛3機67%、中衛5機88%、後衛3機90%です』


    ポジションチェンジすればまだまだイケるな?


    『充分かと』


    りょーかいっと


    >>193

    【召し使いとの状況把握を終わらせると、主人は通信を部隊へ送る】


    総員! 現在の持ち場から交替だ!


    「「「「了解!!!!」」」」


    【ここで周波数を変更】


    サンダータイガー、金龍より直掩全機に告ぐ!

    補給している間は爆地穿焰部队が繋いでおく!

    気が済むまで心置き無く休んでくれ!


    【彼の声が仲間に届くと、鉄壁が大地を轟かせ、安全圏の収縮を許さず、敵、味方、遍く悉くへ意志を広めた】

  • 196オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/12(木) 17:12:58

    >>191

    『アクイラ2からイカロス。そっちは大丈夫なのか?』

    〈こちらイカロス、粒子残量は…思ったよりビットで使ったみたい。大佐、私の警戒位置のカバーよろしく。ランドセル、私も補給するわ。〉

    《こちらランドセル了解。》

    周囲を警戒しながら補給を受ける。

    しかしこのバアル。本当に量産された暁に世界をどうこう出来るのか?そんなものよりも食糧開発を…

    《補給完了。イカロス、頑張って。》

    ランドセルのパイロットから声援を受ける。

    〈了解。そっちもね。〉

    黒薔薇の飾り羽根はそんな話をしながら警戒位置へ戻る。

  • 197突入部隊◆9BZ6kXGcio25/06/12(木) 17:27:15

    >>195

    《ストーム1了解。我々も補給に入る。》

    そんな時、ストーム2のコックピット付近にレーザーポイントが7…いや、もっと多い。とにかく、光の点が集まっていた。

    《ストーム1より各機、ストーム2にレーザーポイントを向けるな。》

    《こちらストーム3、誰もランドセルに武器は向けてません。》

    直後、ストーム2の胸部前面装甲が白橙色になり、円錐状の穴が空いた。

    《ランドセルは殲龍の後ろに下がれ!各機散開!クソっ!投射級はストラクチャーがどかしたんだろ?!》

    >>193

    《レーダーに敵は見えるか!迎撃するぞ!!》

    人類は初めて加粒子を使わない光線兵器と言うものと遭遇した瞬間だった。

  • 198サンフラワー◆fDey8JUvvk25/06/12(木) 18:45:54

    >>197

    「中・大型インベイドの反応ではありません。新型、光学兵器装備の小型インベイドの反応です」

    【レーダーの反応を改めて精査したが、中・大型インベイドの反応ではない。射撃兵級か?いや結晶体に依る射撃ではなかった】


    「迎撃開始します」

    【とは言えそこに気づけば対応は早い】

    【要するに、今現れた小型級の反応を虱潰しに落として行けば良いだけだ】


    「随分と贅沢な航空支援になりますが、高度な柔軟性を保ちつつ、臨機応変に!」

    【その言葉通り現れた反応を優先目標として速射砲を撃ち込んでいく】

    【だが最優先は投射機級だ。新型で脅威であれど小物は小物。それ以上を見落とすチョイスは天才にはない】


    >>195

    「バアルは新型の対処を優先します。繋いでくださいね」

    【それはそれとしてせっかくだからとその他への対応を任せるチョイスはある】


    >>196

    「(あちらも……もう反応済でしょう)」

    【警戒位置に戻っていることを確認してあとは野放し】


    >>154

    「シリンシーズも新型の対応とデータ共有願えますか?」

    【その索敵・データリンクと対地攻撃の能力を見込んで提案する】

  • 199ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/06/12(木) 18:47:02

    >>196

    任せてお──


    >>197

    【オイゲンからの要求に応えようとした瞬間! 後方の機体が突如として爆発する!】


    ──メビィ!


    『レーダー、多数!』


    いつの間にか敵さんの居眠りを邪魔してたって言うのかよクソッタレ!


    【悪態を吐きながらも、撃墜データを元に詳細不明(アンノウンエネミー)の居所を割り出し、そこへ撃ち返しながら僚機との守りを固める!】


    総員! 補給未完了の者を最優先で守れ!

    それ以外の者は自力で動けるからな!


    「「「「了解!!!!」」」」

  • 200オイゲン◆8meUu6AaJY25/06/12(木) 18:57:42

    >>197

    突然大量の反応がレーダーに表示された。その表示方向を見ると大地がキラキラと光っている。補正をかけながら拡大すると肥大化した眼球のような器官を持った小さなインベイドが並んでいた。

    〈いけっ!〉

    すぐさまそこにビットを飛ばす。

    眼球に似た物をその胴体から切り離していく。

    〈アクイラ小隊は私と共に殲龍の支援!相当数いるぞ!〉

    『アクイラ1了解!行くぞぉ!』

    『アクイラ2エンゲージ!『アクイラ3了解。エンゲージ!』

    何なんだあの個体は!資料に無いぞ!

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