- 1二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:00:11
- 2二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:13:31
トーマス(ナレーション):トーマスとアイドル というお話。
トーマス(ナレーション):ある日僕は、友達のヒロやケンジが働いているニホンという国に働きに来た。
そのニホンのアキハバラって場所で客車を引いていたんだけど、乗っているお客さんが妙にソワソワしているように見えて………
フォーティーエイト
乗客A:SDR4 8 のライブ、すっごく楽しみ〜。
乗客B:ほんと。彼女達ほど素晴らしいアイドルはそういないよ!
トーマス:SDR48? ライブ? アイドル? 何だそれ。
その時現れた機関車の汽笛 > PEEP!PEEP!
???:やあ! 僕はタクヤ! アイドルが大好きな機関車さ!
トーマス:こんにちは、タクヤ! 僕はソドー島のトーマスだよ。ねえ、さっきお客さんも言ってたんだけど、その「アイドル」って何?
タクヤ:アイドルっていうのはね、キラッキラのステージの上で歌って踊り、みんなにパフォーマンスで笑顔を届ける人たちのことなんだ。アイドルはどれも素晴らしいけど、中でも一番の僕のお気に入りなのは………SDR48!! ほら、ちょうどあの看板に映っている写真の48人の女の子たちさ!
トーマス:へぇー。歌って踊る、かぁ〜。
- 3二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:22:46
〜空想シークエンスに入る
メイビス:ひーとがいようがいまいが関係ない〜♪
トーマス、パーシー、ゴードン、ジェームス:ないない!!
ロージー:はーこが大きい小さいとか気にしない〜♪
トーマス、パーシー、ゴードン、ジェームス:気にしない!!
エミリー:しゅーちょう〜強ーすぎ、君のサイリウム〜♪
トーマス、パーシー、ゴードン、ジェームス:サイリウム!!
ニア:今はふーっと吹けば飛ぶような〜♪
トーマス、パーシー、ゴードン、ジェームス:飛ぶような!!
レベッカ:ちっちゃなちっちゃな才能だけど〜♪
メイビス、ロージー、エミリー、ニア、レベッカ:わたーしを〜おーしてくれるのーなら〜、爆ーレースーをーあーげる〜♪
メイビス、ロージー、エミリー、ニア、レベッカ:あ・な・た・のア、イド〜ル〜、サインは、S!!! ちゅっ!!!
トーマス、パーシー、ゴードン、ジェームス:うりゃおい、うりゃおい、うりゃおい、うりゃおい、うりゃおい、うりゃおい、うりゃおい、うりゃおい!!!
〜空想シークエンスが終わる
トーマス:ははぁ〜。
タクヤ:おいおいトーマス。どんな妄想をしているのか知らないが、もう止まる駅だぞ? - 4二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:31:28
トーマス:ええっ!? うわあああああ!!!
トーマスのブレーキ:キキィーーー!!!
乗客:うわあああああ!!!
(急ブレーキがかかったことで一斉に倒れる乗客)
トーマス:あちゃー、やっちゃった………
(場面が変わる)
トーマス(ナレーション):次の日。オダイバという街に向かってお客さんを運んでいたんだけど、今日は昨日よりもお客さんの数が多く感じた。
タクヤの汽笛 > PEEP!PEEP!
タクヤ:やあ、トーマス!
トーマス:おはよう、タクヤ! ねえ、今日は随分とお客さんが多いと思わない?
タクヤ:当たり前だよ。今日はコミックマーケットが開催される日だからね。
トーマス:コミックマーケット?
タクヤ:そう。アニメや漫画が大好きな人が集まって、好きなキャラクターの格好をしたり、好きな作品を題材に描いたオリジナルの漫画を売ったりするのさ。
トーマス:ふうん。僕はパーティーやお祭りは大好きだけど、悪いけどそのコミックマーケットっていうのは楽しそうだと思えないや。
タクヤ:そっか………。まあ好みはそれぞれだから仕方ないね。じゃあね。
タクヤの汽笛 > PEEP!PEEP!
- 5二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:39:17
トーマス(ナレーション):次の日。タクヤに昨日のことを謝りたくて仕事をしながら彼を探したけど、どこにも見つからなかった。
トーマス:はあ………結局タクヤが見つからないまま、もう夕方になっちゃった。
トーマス:コミックマーケットを楽しそうと思えないって言われて、タクヤは傷ついたかな………。
トーマス:とりあえず今日の仕事はこれでおしまいだから、機関庫に帰ろうっと。
トーマス(ナレーション):僕が仕事を終えて機関庫に戻ろうとした、その時。
駅員:トーマス!! 臨時の仕事が入ったんだ!!
トーマス:ええっ!? どんな仕事ですか!?
駅員:コミックマーケット行きのバスが故障してな。そこに向かうお客さんを代わりに運んで欲しいんだ。
トーマス(ナレーション):僕は正直、昨日のこともあってコミックマーケットの会場にはあまり行きたくなかった。だけど役に立つ機関車でいる為に、僕はしぶしぶその仕事を引き受けた。
トーマス:分かり、ました………。
駅員:頼んだぞ!! - 6二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:50:45
トーマス:着きました、コミックマーケット会場です。
乗客A:どうもありがとう、本当に助かったわ。
乗客B:おかげでファンの皆んなをガッカリさせずに済んだ。
トーマス:ファンの皆んな? それってどういう意味ですか?
乗客A:実はね………私、SDR48のメンバーなの!!
トーマス:ええっ!? 本当ですか!? でも、乗った時には普通のお客さんにしか見えなかったけど………。
乗客B:普通のお客さんに変装していたのよ。
乗客A:私達は顔をたくさんの人に知られているからね。アイドルをしている時の格好で外を歩いたら、すぐに他の人にバレて大変なことになっちゃうでしょ?
トーマス:なるほど……そういうことだったんですね!
乗客A:じゃあ私達はもう行かないと。またね、トーマス!
乗客B:バイバイ! 今日は送ってくれてありがとう!
トーマス:どういたしまして! さようなら!!
トーマス(ナレーション):その日の夜。SDR48のコミックマーケットでのライブの様子は線路からも見ることができて、僕はファンの人達と一緒にライブを見て楽しんだ。
タクヤ:やあ、トーマス! - 7二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:52:24
トーマス:あっ、タクヤ! ………その、昨日は本当にごめんね。君がこのコミックマーケットを楽しみにしていたとも知らず、楽しそうだと思えないなんて言っちゃって………。
タクヤ:いいってことよ! こうして君もコミックマーケットの楽しさを知ってくれたなら、それで僕も万々歳さ! それよりほら………あれを見て。
トーマス:えっ?
トーマスを模した箱を被った客「やあ。」
トーマス(ナレーション):そこに現れたのは………なんと、僕の格好をしたお客さんだった!
今なら間違いなく言える、コミックマーケットは、最高に楽しくて面白いニホンのお祭りだ! - 8二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:00:25
トーマス「相手の好きなものを理解できず、それが原因で傷つけてしまった………なんて経験、みんなはあるかい?」
トーマス「ある時。僕は良かれと思ってディーゼルの機関庫を掃除して、それでディーゼルが大切にしているオイル缶をうっかり捨ててしまった。急いで取りに戻ったことで何とか取り戻せたけど、あの時は彼を傷つけてしまった。
ニホンで働いていた時も、タクヤが楽しみにしていたコミックマーケットに面白いと思えないと言って傷つけてしまった。最終的には故障したバスの代わりにアイドルを会場まで運んだことで、ライブを成功させてタクヤと仲直りできたけどね。」
トーマス「友達を大切にするのは素晴らしいことだ。だけど友達は大切にしているものも、友達と同じくらい大切にするべきだね。」
クララベル「行きましょうトーマス!」
アニー「出発の時間よ!」
トーマス「それじゃあまたね!!」
トーマスの汽笛 > PEEP!PEEP!
- 9二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:06:00
続いてのお話は………ハロルド、なんどもきんきゅうしゅつどう
きかんしゃトーマス、おなじみのソドー島と
本土のメインランドを舞台に機関車たちが大活躍するよ!
トーマス「ヘリコプターのハロルドは、怪我や病気の人を助けたり病院に運んであげたりする、まさにヒーローのような存在だよね!
だけど、だからと言って大したことのない用でハロルドを何度も呼んでいると、大変なことになってしまうんだ………」
トーマスの汽笛 > PEEP!PEEP!
トーマス「さあ! 大冒険に出発進行!!」
- 10二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:17:32
トーマス(ナレーション):「ハロルド、なんどもきんきゅうしゅつどう」というお話。
男性:いやあ助かったよハロルド。旅先で急に体調を崩してしまったものでね。病院まで運んでくれてどうもありがとう。
ハロルド:どういたしまして。困っている人を助けることは、僕の誇りですから!!
トーマス(ナレーション):ヘリコプターのハロルドは、いつも困っている人の為に飛んできてくれる。昔は機関車を馬鹿にしてけど、パーシーに競争で負けてからは機関車を見下すのをやめて心優しい性格の持ち主になった。今ではハロルドは僕らの仲間で、ヒーローのような存在なんだ。
トーマス:………それで、今日もハロルドが崖で立ち往生していた人を助けたんだよ!
レベッカ:それは立派なことですね!!
パーシー:困っている人を助ける勇敢で優しい心の持ち主………はあ、かっこいいなぁー。
ゴードン:俺たちもそうありたいものだな!
トーマス:ほーんと。はあ、僕もハロルドみたいになれたらなぁ………。 - 11二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:26:53
〜空想シークエンスに入る〜
ジェームス:赤いボディは立派の証。誰よりも輝く真っ赤なスター、スプレンディッドジェームス!
パーシー:緑のボディは勇気の証。どんな事態にも怖けず立ち向かう勇敢、クレイジャスパーシー!
ニア:オレンジのボディは知恵の証。たくさんの知恵を使ってどんな問題も完璧に解決、クレバーニア!
レベッカ:黄色のボディは思いやりの証。お日さまのように暖かく皆んなを包み込むサニーレベッカ!
ハロルド:白いボディは迅速の証。助けを求める人々の元に誰よりも早く風のように駆けつけるウインディハロルド!
トーマス:青いボディは元気の証。1番の役に立つ機関車を目指してどんな仕事も懸命にやり遂げるファイントーマス!
ジェームス、パーシー、ニア、レベッカ、ハロルド、トーマス:僕ら/私たちは、この島の平和と安全を守る正義のヒーローソドーレンジャー!!
〜空想シークエンスが終わる〜
トーマス:えへへっ、なんてね………。
エミリー:トーマス………一体何の妄想をしているの? - 12二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:34:28
トーマス(ナレーション):次の日。下り坂でスピードを出しすぎて脱線してしまったジェームスは、機関士さんに頼んでハロルドを呼んでもらった。
ハロルドのプロペラの音:プロロロロロロロ……
ジェームス:やっと来たかハロルド! もう、遅いじゃないか! 僕は忙しく働いて、立派な機関車でいないといけないのにさぁ?
ハロルド:ごめんよジェームス。だけどそのくらいの脱線なら………ハーヴィーでも助けられるんじゃないか?
ジェームス:ハーヴィーでも君でも誰でもいいから、早く僕を助けてよ!!
ハロルド:分かったよ………。
トーマス(ナレーション):一方でパーシーは運んでいた木箱をいくつか落としてしまい、機関士さんに頼んでハロルドを呼んでもらっていた。
ハロルドのプロペラの音:プロロロロロロロ……
パーシー:ああっ! ハロルドが来た!! 待ってたよハロルド、ねえこの散らばった木箱を貨車に積んでくれない?
ハロルド:いいけど………それぐらいなら、君の機関士でもできるんじゃないか?
パーシー:まあ確かにそうだけど………とにかく助けてよ!
ハロルド:分かったよ……… - 13二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:40:27
ディーゼル:ウァハハハハハッ!!!
(ディーゼルが貨車に体当たりする音)
(貨車に積まれていたパイプが散らばる音)
クランキー:おいディーゼル、貨車を乱暴に扱うなよ。パイプが散らばっちまったじゃないか。
ディーゼル:俺のせいじゃない、ちゃんとパイプに貨車に固定されてないのがいけないんだ。まあいい、ハロルドを呼べば何とかしてもらえるさ。
クランキー:わざわざハロルドを呼ぶほどのことじゃないだろ。俺が積み直してやるからな。
ディーゼル:それじゃあだめだ。ハロルドが助けてくれるからいいんだ。
クランキー:何故ハロルドを呼ぶことにこだわるんだ。全く………
ハロルド:ええっ、また出動かい? 今日でもう3回目だぞ。
パイロット:仕方ないだろうハロルド。頼まれたからには行くしかないんだ。
ハロルド:まあ、それはそうですけど……… - 14二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:47:24
トーマス(ナレーション):その後も皆んなは、あまり大したことのない理由でハロルドを呼び続けた。
トーマス(ナレーション):ゴードンは丘を登るのを手伝ってほしいという理由だけでハロルドを呼び………
トーマス(ナレーション):ビルとベンは壊してしまった貨車の後片付けをしてもらう為だけにハロルドを呼び………
トーマス(ナレーション):そしてフィリップに至っては、飛んでいる姿を見たいからと言ってハロルドを呼んでしまった。
トーマス(ナレーション):そして実を言うと、僕自身も………線路の上にある機関士さんでも動かせそうな枝をどかしてもらう為にハロルドを呼んじゃったんだけどね。僕らの中でハロルドは、「お願いすれば大体何とかしてくれる存在」として定着した。
トーマス:(ナレーション)だけど………そこで問題が起きた。 - 15二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 00:00:48
ハロルド「zzz………」
パイロット「起きろハロルド! 緊急事態だ!」
ハロルド「緊急事態? どうせそう言ってまた大したことのない理由なんでしょう?」
パイロット「違うハロルド! 今度は本当の緊急事態だ! ファークァー線の沿線で火事が起きたんだ!」
ハロルド「何だって!? すぐに現場に向かわなければ!! ………まずい、今日出動しすぎたせいで燃料がもうほとんどない!!」
パイロット:そうか………急いで給油しよう。ある程度燃料を補給できたら、すぐに現場に向かうぞ!
トーマス(ナレーション):結局その火事は、ベルとフリンが現場に急行して消し止めてくれた。だけどトップハム・ハット卿は簡単に怒っていた。
ハット卿:トーマス、パーシー、ゴードン、ジェームス、ディーゼル、フィリップ、そしてビルとベン。君達が大したことのない理由で何度もハロルドを呼んだせいで、本当の緊急事態の際に燃料切れですぐに向かえなくなってしまったぞ。さあ、彼に謝りなさい!
トーマス、パーシー、ゴードン、ジェームス、ディーゼル、フィリップ、ビル、ベン:ごめんね/俺が悪かったよ、ハロルド。
ハロルド:別にいいよ、反省してくれているならね。僕の燃料は君達と同じで無限じゃないし、一日に何度も出動できるわけじゃないってことをこれから覚えてもらえたら嬉しいな。
トーマス(ナレーション):それからというもの。僕達はハロルドを呼ぶのは、本当に困った時だけにするようにした。僕達が大したことのない理由で呼んだせいで、本当に助けてほしい人の元にすぐに向かえなくなったら大変だからね。 - 16二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 00:10:40
トーマス:みんなは、本当は限りがあるものを減らないと思って使いすぎてしまったことはある?
ある日、僕やパーシー、ディーゼルはマッコールさんが育てているイチゴを洗車の洗剤に使う為に取りすぎてしまった。たくさんあると思っていたイチゴは、あっという間に一つも無くなってしまった。
僕達はハロルドの頼りになるかっこいい姿に憧れたあまり、大したことのない理由でハロルドを何度も呼んでしまった。その結果ハロルドの燃料はなくなり、本当に困っている人の元にすぐに駆けつけられなくなってしまった。
トーマス:水や燃料などの資源っていうのは、決して無限にあるわけじゃない。たくさんあると思って使いすぎると、後で大変なことになってしまうからみんなも気をつけてね。
クララベル「行きましょうトーマス!」
アニー「出発の時間よ!」
トーマス「それじゃあまたね!!」
トーマスの汽笛 > PEEP!PEEP!
- 17二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 00:18:57
続いてのお話は………スペンサーとディーゼル
きかんしゃトーマス、おなじみのソドー島と
本土のメインランドを舞台に機関車たちが大活躍するよ!
トーマス:スペンサーはとても速い機関車だ。ボックスフォード侯爵夫妻をソドー島にある別荘へお連れする仕事を持っている。だけどそんなスペンサーの仕事が、羨ましくなってしまった機関車がいて………
トーマスの汽笛 > PEEP!PEEP!
トーマス「さあ! 大冒険に出発進行!!」
- 18二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 00:30:52
トーマス(ナレーション):ある日。ディーゼルが操車場で貨車の入れ替え作業をしていると、そこにスペンサーが通りかかった。
スペンサー:ふん。君のように薄汚れたディーゼル機関車は、貨車の入れ替えのような地味な仕事しか与えられなくて可哀想だね。
ディーゼル:何だと? 俺が薄汚れたディーゼル機関車だと!?
スペンサー:実際にそうじゃないか。侯爵夫妻を別荘にお連れするような大事な仕事は、君のような臭いディーゼル機関車には任されない。僕は特急式の機関車だからね、君とは格が違うのさ。ふっふっふっ。
ディーゼル:あいつ………今に見てろ!!
トーマス(ナレーション):スペンサーに自分や仕事を馬鹿にされて腹が立ったディーゼルは、彼に仕返しをする方法を考えていた。そして次の日の朝、一つのいいアイディアが思い浮かんだ。
ディーゼル:へっ。スペンサーの奴、呑気にぐうすか寝てやがる。ぎゃふんと言わせてやるからな………へへへっ。
トーマス(ナレーション):たまたまスペンサーより早く起きたディーゼルは、操車場での仕事をするフリをしてそこにあった豪華客車を連結し、盗んだいってしまったんだ。そしてスペンサーの代わりに駅で待機し、ボックスフォード侯爵夫妻が来るのを待った。
ボックスフォード侯爵:おや……君はディーゼルじゃないか。どうしてスペンサーではなく、君がここにいるんだね?
ディーゼル:え……とそれは………今日はスペンサーはボイラーの調子が悪くて、代わりに俺が引っ張ることになったんです。よろしく。 - 19二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 00:50:04
トーマス(ナレーション):実はディーゼルは、嘘をついていた。本当はスペンサーのボイラーはどこも悪くなくて、ただ寝坊をしているだけだったんだ。だけど侯爵夫妻は、それに騙されてしまった。
侯爵夫人:おかしいわね、昨日までそんな様子はなかったけど……まあそういうことなら仕方ないわ。
ボックスフォード侯爵:君に代走を頼むよ、ディーゼル。
ディーゼル:お任せください。快適な旅を約束しますよ。
ディーゼルの警笛:FWAN!! FWAN!!
トーマス(ナレーション):ディーゼルは侯爵夫妻の乗った客車を引いて軽快に走り始めた。だけど、スペンサーのようには中々出来なかった。