🎲【閲覧注意】学園長「君たちにはゲームをしてもらおう……。」5

  • 1◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 21:35:25
  • 2◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 21:37:54

    現状のまとめ


    ゲーム開始は10:00。1時間ごとにゴールが出現し、15:00にゲーム終了。


    ・体育館

    咲季<2> 手毬<2> ことね<3> リーリヤ<1> 広<1> 莉波<1> 佑芽<1> 星南<2> はつみちゃん<-1>


    ★ゴール済★

    清夏<3> 燐羽<1>

    千奈<3> 美鈴<1>


    ★脱落済★

    麻央<1>

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 21:38:00

    おっと次スレだ

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 21:54:31

    たて乙

  • 5◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 22:00:01

    美鈴「はい。すべて……思い出しました。」


    目を覚ました後、しばらくの時間を経て記憶を取り戻した美鈴は、取調室のような無機質な部屋で、研究員の一人であろう女性と問答を交わしていた。


    美鈴「先に紫雲さんと、りんちゃんがゴールしているはずです。お二人はいま、どちらに?」


    研究員「およそ一時間ほど前、紫雲さんは目を覚まし、無事記憶を取り戻しました。」


    美鈴「質問のもう半分には答えてくださらないのですか?」


    研究員「賀陽さんは……脳の接続を解除し、無事に目を覚ましました。しかし――」


    美鈴「……え。」


    研究員「目を覚ますなり、『十王邦夫はどこだ』と暴れ始めました。」


    美鈴「……なるほど。りんちゃんのやりたかったことが、なんとなくわかりました。」


    それはいかにも、賀陽燐羽のやりそうなことだ。

    自分一人が汚れ役を担えば、全員を救ってやれるとでも思ったのだろう。

    そんな友人の行動に、思うことこそあれど、今わたしの胸を支配していたのは、もっと別の感情だった。


    美鈴「それで……りんちゃんは、どうなったのですか。」


    研究員「dice1d100=77 (77)

    1~40 研究員が束になり、何とか制圧しました。今は記憶を取り戻し、落ち着いておられます。

    41~80 鎮静剤を投与しました。今は眠っておられます。

    81~95 制圧できず、研究員の数名が怪我を負いました。今は記憶を取り戻し、落ち着いておられます。

    96~99 やむを得ず、銃撃を……。足を撃ち、現在は治療中です。

    100 やむを得ず、銃撃を……。現在集中治療室に運ばれています。

  • 6◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 22:16:09

    美鈴「……。」

    研究員「私たちは、記憶を無くした皆さんにかけた暗示がどのように発現していたのか、その内容を知らないのです。賀陽さんの行動の理解にも繋がります。良ければ、脳の接続先でどのような体験をしたのか、聞かせていただけませんか?」

    美鈴「それは構いません。ただ……わたし、怒ってるんですよ。」

    研究員「賀陽さんのことでしょうか。申し訳ございません。せん妄状態で暴力的な兆候を見せるとは、想定できず……」

    美鈴「それもですが、他にもです。」

    美鈴「ゴールすること。わたしたちに与えられた暗示は、おそらくただそれだけの簡単なものだったのでしょう。」

    美鈴「プロデューサーを助けること。せめて、そんな暗示をかけてくださっていれば……。」」

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:16:54

    >>5

    数値危ねぇ…

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:24:24

    そういえば邦夫は脳内世界でゲームマスターみたいになってたけど現実では何も悪くなかったな

  • 9◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 22:29:55

    わたしは今回、一度たりとも”本気”にならなかった。

    莉波先輩と雑談をし、葛城さんと口論になり……そして、倉本さんと共にゴールをしただけ。
    プロデューサーを助けたいという想いのままにこの治療に参加したというのに、結局何もできなかった。

    美鈴「りんちゃんだってそう……。あの子もきっと、自分を責めるんです。プロデューサーのために参加したはずなのに……何も……思い出すことすらもできず……!」

    美鈴「りんちゃんは、罪を背負うことになってでも、皆を助けたかっただけなんです。」

    美鈴「もう少し、違う暗示の内容だったら……そう思わずにはいられません。」

    研究員「暗示によって見せられた接続解除の指示は、十王邦夫氏に恨みを抱き得る内容だったのでしょう。ですが……やむを得なかったのです。定期的な接続解除を行わねば、被験者の脳への負荷が大きい。最悪、被験者を見捨てることになろうとも接続解除は必須事項でした。全員が被験者の脳内から帰って来られなくなる可能性もある。」

    美鈴「……そもそも、そうまでしてわたしたちの記憶を一定期間消去しなくてはならなかったのですか?」

    研究員「はい。それも、必須事項です。さもなくば……”崩壊”が起こってしまいます。」

    美鈴「崩壊?」

  • 10◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 22:47:49

    研究員「はい。篠澤さんから説明があったかと存じますが、そもそも皆さんの記憶を消していたのは、皆さんの知る景色と被験者の知る景色に異なりがあるからです。」

    美鈴「はい。……ですが、それは個人の記憶でも同じことではないですか。今日の景色と昨日の景色は違う。プロデューサーひとりでも、毎日異なる景色を見ているのに、そこに新たに紛れ込んだ景色が普段と違うからと、それだけで大きな負荷になるものなのですか。」

    研究員「……複数人の記憶が混ざることによって起こる影響は、視覚的情報だけではありません。」

    研究員「五感すべての情報……そして、その場所に付随する"感情"もまた、記憶と結びついています。」

    研究員「あなたがたが初星学園に対し抱いている感情は、いかなるものだと思いますか?」

    美鈴「……確かに、素敵な思い出の詰まったたいせつな居場所です。ですが、その一方で。」

    美鈴「たくさんの悲しみと苦しみを……置いてきたような気がします。」

    研究員「万が一にも、皆さんの記憶が被験者の脳内で戻ってしまったら、記憶の場所に付随する負の感情も実体化するでしょう。ちょうど、被験者の憎しみが学校を模した記憶世界で暴れているように……。」

    研究員「暗示が最低限なものしか用意できなかったのも、それが理由です。」

    研究員「――記憶が戻ってはならないから。」

  • 11◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 22:54:25

    体育館の”崩壊”は dice1d2=1 (1)


    1 手毬のdice1d3=2 (2) の記憶

    1 嫌悪 2 後悔 3 空腹


    2 莉波のdice1d3=2 (2) の記憶

    1 幼少 2 失恋 3 過信

  • 12◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:04:55

    【体育館】

    咲季「……まっっっったく理解が追いつかないわ!」


    咲季「ことねは何故かムチャして一人ではつみちゃんにカチコミしてたし……」


    ことね「うっ……それについては……マジゴメン……。」


    咲季「リーリヤはロボットになってるし……」


    リーリヤ「dice1d3=1 (1)

    1 シルヴェスタです。

    2 も、元に戻りますね……。

    3 ど、どうやって戻るんでしょう……。


    咲季「そして何より!! なんでやっつけたはつみちゃんからプロデューサーが産まれたわけ!?」

  • 13◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:09:36

    広「わたしも思い出したわけじゃないんだけど、話は整理ついてる。説明する、ね。」


    咲季「ええ、お願い。」


    佑芽「このプロデューサーさんはどうするの?」


    広「もちろん、ていくあうと。誰か持てる?」


    佑芽「dice1d3=2 (2)

    1 じゃああたしが運ぶよ。

    2 ほっ……造作もない。

    3 (広ちゃん、運びたそうな目、してる)

  • 14◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:14:14

    広「さすが佑芽。かたじけない。」

    星南「次のゴールはレッスン棟のようね。移動しながら話しましょ。」

    そうやって、歩き始めたその時だった。

    莉波(……!)

    手毬(――そうだ。思い、出した。)

    消耗する精神が、縋るようにひとつの記憶に辿り着いたその瞬間――

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:16:59

    プロデューサー救えたしあとは消化試合かと思ってたけどこれは一筋縄じゃ終わらない感じだな…

  • 16◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:19:28

    咲季「えっ……何、これ!」

    佑芽「突然周りが、ぼやけて……」

    ことね「て、停電!? いや明かり……っていうか天井が……ない!?」

    星南「……異常事態なのは間違いないわ。」

    莉波「み、みんな、落ち着いて!」



    ――ポツ。

    小さな水滴が、髪の毛を濡らした。
    一滴のそれは次第に数を増していって、しっとりと周囲を湿らせていく。
    ああ、あの日も――こんな雨の日だった。

  • 17◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:29:00



    手毬『あっ……。』

    空に浮かぶ流れ星は、瞬く間に落ちて、そして消えていった。
    その星がかつてあの夜空に輝いていたことを、一体誰が覚えていることだろう。

    その星を観ていた私だけが、覚えている。
    そして、私だけが、思うのだ。

    手毬『――願いごと、すればよかった。』

    プロデューサーの病気がなおりますように、って。
    ……願ったところで、ただの気休めかもしれないけれど。

    けれど私は、いつもこうだ。
    失った後に、その星が特別だったことに気付く。
    そして――いつも決まって”後悔”する。

    こんな想いをするくらいなら。
    最初から、流星なんて観測しなければ、良かったんだ。

    ――特別なんて、作らなければ良かった。

  • 18◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:35:48

    【崩壊】ルール

    崩壊が起こった場所に対し「侵入」、「脱出」、「ゴール地点まで移動」、「その他時間を要する行動」をするためには、1アクションにつき所定の回数、敵の行動が挟まります。

    敵の行動や、それに対する味方の回避行動ははつみちゃんの攻撃への処理と同じです。

    「所定の回数」は記憶がどのようなものかで適宜変えていきます。
    (例えば今回、仮にダイスで「空腹」を引いていたら、くだらない回想が入って敵の攻撃回数は0回にするつもりでした。)

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:41:59

    敵……敵!?

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:42:33

    はつみちゃん以外に敵がいるのか

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:44:01

    研究員の台詞通りなら、思い出した悪感情が襲ってくるんだろうね

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:45:20

    まだ状態:シルヴェスタでよかった……よかった?

  • 23◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:48:18

    雨の中から現れたのは、狼の姿をした生き物だった。

    水たまりに波紋をつくりながら近づいてくるそれからは、明確な敵意を感じる。


    手毬(……わかる。これは、私だ。)


    手毬(プロデューサーと解約した日……独りで呆然と、校舎内を歩き回っていた時の私。)


    手毬(こんなに苦しいのは。)


    手毬(誰かに近づいて、仲良くなったからだ――って)


    手毬(SyngUp!にも顔を出さなくなって……そして……)


    手毬(仲間を……特別を、遠ざけた。)


    手毬(この狼が……私が狙うのは――)


    体育館脱出までの、狼(月村手毬の後悔)の行動回数 dice1d3=3 (3)

  • 24◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:49:22

    狙う相手(重複時複数回攻撃)

    dice3d8=4 1 7 (12)

    1 咲季

    2 ことね

    3 リーリヤ

    4 広

    5 莉波

    6 佑芽

    7 星南

    8 プロデューサー

  • 25◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:50:30

    手毬の推測 dice1d8=2 (2)

  • 26◆YYjiOMVygQ25/06/12(木) 23:54:50

    咲季への狼の攻撃 dice1d80=29 (29)

    咲季の回避 dice1d100=65 (65)


    広への狼の攻撃  dice1d80=34 (34)

    広の回避 dice1d60=51 (51)


    星南への狼の攻撃  dice1d80=64 (64)

    星南の回避  dice1d100=84 (84)

  • 27◆YYjiOMVygQ25/06/13(金) 00:00:17

    咲季「よっ……と。」

    広「あぶなかった。」

    星南「このっ……!」

    狼の攻撃は、すべて空を切った。




    手毬「危ない、ことね!」

    ことね「わっ!?」

    痛む足を踏みしめて、ことねの前に立ち塞がる手毬。
    だが、狼の攻撃は飛んでこなかった。

    手毬「……。」

    ことね「……え、え~っと、ありがとう?」

    手毬「……ことね。もうちょっと私から特別に思われるように頑張った方がいいよ。」

    ことね「は、ハァ!?」



    ――誰一人傷つくことなく、全員が体育館の脱出に成功した。

  • 28◆YYjiOMVygQ25/06/13(金) 00:04:07

    <2>【花海咲季】体育館

    状態:無傷

    正気度:61 - dice1d10=8 (8)

    持ち物:レイピア、ポーチ(中身 SSD)、ポーチ(中身 バトン)、タブレット



    <2>【月村手毬】体育館

    状態:足に怪我

    正気度:45 - dice1d10=9 (9)

    持ち物:ポーチ(中身 金属バット)、タブレット


    <3>【藤田ことね】体育館

    状態:無傷

    正気度:21 - dice1d10=6 (6)

    持ち物:ポーチ(中身 金塊)、タブレット


    <1>【葛城リーリヤ】体育館

    状態:シルヴェスタ

    正気度:22 - dice1d10=9 (9)

    持ち物:ポーチ(中身 プラモデル)、タブレット


    <1>【篠澤広】体育館

    状態:無傷

    正気度:62 - dice1d10=9 (9)

    持ち物:ポーチ(中身 拳銃)、タブレット

  • 29二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 00:04:49

    これって正気度0になったらどうなるんだ?

  • 30◆YYjiOMVygQ25/06/13(金) 00:06:45

    <1>【姫崎莉波】体育館

    状態:無傷

    正気度:25 - dice1d10=6 (6)

    持ち物:ポーチ(中身 ハンマー)、タブレット


    <1>【花海佑芽】体育館

    状態:無傷

    正気度:67 - dice1d10=7 (7)

    持ち物:ポーチ(中身 拡声器)、タブレット、プロデューサー


    <2>【十王星南】体育館

    状態:左腕に裂傷

    正気度:57 - dice1d10=5 (5)

    持ち物:ポーチ(中身 旗)、タブレット


    <-1>【プロデューサー】体育館

    状態:HP0 佑芽に造作もなく持ち上げられている

    正気度:???

  • 31◆YYjiOMVygQ25/06/13(金) 00:10:32

    次回、明日は書けるか怪しいです。

    状態表、全員体育館になってますが、正確には「体育館外」です。

  • 32二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 06:17:54

    どんどん正気度がなくなってきている…

  • 33二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 06:38:12

    普通に考えたら脱出優先度高いのは足を負傷して機動力に難が出ている手毬ともう頭脳労働面が役立つ事は無さそうかつ体力面での不安のある広なんだろうけど未だに減少し続けている正気度が怖いな…

  • 34二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 10:31:44

    ほしゅ

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 15:31:46

    盛大に予想外してる手毬可愛い

  • 36二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 21:56:55

    ほしゅ

  • 37二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 02:15:56

    しゅ

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 09:31:40

    保守組

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 17:14:10

    ほしゅみちゃん

  • 40◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 17:59:16

    落下していく電波、しょせん箱庭の実験

    繰り返しのサイン波がそっと数字を減らしてる

    そびえ立った世界観で反響する産声

    『この清らな檻から、連れ出して!』

  • 41◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 18:12:07

    咲季「……信じられないわ。学園長が突然ゲームを始めたのは催眠術みたいなもので、本当はわたしたちは意識不明のプロデューサーを助けに来たなんて……。」


    広「わたしも、その記憶はない。だけど、そんなことができる技術に心当たりはある。」


    咲季「それでことねははつみちゃんと戦ってたのね。やるじゃない!」


    ことね「お、おおう。あり、がと……?」


    咲季「……じゃなくってぇ! さすがにムチャしすぎでしょ!? 到着タイミングがズレたから連携もバラッバラ! 結果的に倒せたから良かったけど、危なかったんだからね!」


    ことね「そうだよな……みんな……今回はほんっとにごめん! あたしもなんかやらなくちゃって突っ走ってムチャやって……たくっさん迷惑かけた!」


    手毬「dice1d3=3 (3)

    1 まあ、いいんじゃない? 結果論だけど。

    2 見なよこの足。絶対に許さない。

    3 まあ、過ぎたことはいいよ。

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 18:20:19

    >>41

    正しい使い方してるの初めて見た

  • 43◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 18:20:39

    星南「それに案外、それがファインプレーだった可能性もあるわ。」


    ことね「へ? どういうことです?」


    星南「プロデューサーの憎しみがはつみちゃんの姿をとって暴れていた。それは理解したわ。じゃあ、さっきの狼は何なのかしら?」


    ことね「ん~。特に説明、されてなかったような? だよね、リーリヤちゃん。」


    リーリヤ「は、はい……。(dice1d3=2 (2) )」

    1 リーリヤの声

    2 無線を通したようなリーリヤの声

    3 シルヴェスタに乗ったキャラクターの声優の声

  • 44◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 18:25:57

    星南「それに、この状態のリーリヤちゃんも普通じゃない。プロデューサーは、ロボットに乗った状態のリーリヤちゃんの声なんて……。いいえ、そもそもリーリヤちゃんがロボットになるなんて、簡単にイメージできたりしないと思うの。」

    リーリヤ「シルヴェスタです。」

    手毬「それについてなんだけど……。一点、思ったことがあるんだ。」

    星南「何かしら?」

    手毬「さっきの狼……私の心だったんじゃないかって。」

    星南「……やっぱりね。だとしたら説明がつくわ。」

    佑芽「つまりどういうことですか?」

    星南「プロデューサーの脳内であるこの世界は……徐々に、接続しているわたしたちの脳内と融合していってるんじゃないかしら。」

  • 45◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 18:38:31

    星南「私たちはあの時、はつみちゃんを倒すためにじっくり作戦を練ろうとしていた。そうしたら最悪の場合、はつみちゃんと狼を同時に相手取る羽目になっていたかもしれない。……いいえ、それどころか、時間をかけて他のみんなまで記憶を取り戻していた場合、もっと多くの敵が増えていた可能性もあるわ。」

    星南「だから、お手柄よ、ことね。」

    ことね「う~~~ん。やらかしたのは間違いないので、謝らないといけないのはそうなんです、ケド……でも、ありがとうございます。」

    広「脳内世界が融合し出しているという仮説……それが本当なら、ほかの危険もひそんでいると思う。」

    星南「あら……詳しく聞かせてもらえる?」

  • 46◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 19:02:15

    広「みんなは明晰夢って、みたことある?」


    佑芽「メーセキム?」


    咲季「それが夢だって分かっている状態でみる夢のことよ。」


    佑芽「それならあたし、よくみるよ! あっ、これ夢だなあってなるんだよね。」


    広「本来、夢を夢と認識するのは不可能。それを識別するワーキングメモリはレム睡眠中に非活性化する。ここが脳内世界であるにもかかわらずわたしたちが自身の肉体を認識できているのは、記憶の消去と暗示の二つを施された時に、背外側前頭前野のはたらきを抑制して、ワーキングメモリを強制的に非活性化していると思われる。」


    佑芽「広ちゃんが何を言ってるのかぜんぜんわからない!」


    広「つまり話の dice1d99=77 (77) % を端折って言うと……」

  • 47◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 19:12:10

    広「明晰状態は、”正気”じゃない。夢を現実だと思い込んでいる度合い……言うなれば”正気度”が下がっていくと、やばい、よ。」

  • 48◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 19:23:03

    広「特に今みている夢は、複数人の脳を接続している。その状態で正気度が下がるということは、思考における自他の境界線が曖昧な中、自己の領域を主張するはたらきが強まっている。」

    広「つまりどうなるかというと……”こうしなくちゃいけない”という強迫観念がとても強くなる。ことねが暴走したのも、たぶんそういうこと。」

    莉波(……すごく、覚えがあるなあ。気を付けなきゃ。)

    広「特にやばいのはリーリヤ。ここを夢だとはっきり自覚した上で、じぶんの認識を操作して姿を変えた。その延長上にあるのは、ちょっとした考え方の変化でこの世界そのものを崩壊させられるという事実。」

    リーリヤ「えっ!?」

    広「もちろん、それでこの世界が崩壊したら、正常な脳の接続解除はできない。みんなしぬ。」

    リーリヤ「えっ、ええ…………!?」

    手毬「……りーぴゃん、私、いつも口下手で……ひどいこといっぱい言ってると思う……ごめん。」

    リーリヤ「ご、ご機嫌を取らなくてもわたし、そんなことしませんよ。」

    広「だけど、正気度が下がっていくと、何かの拍子にがあり得る。崩壊を実行できるだけの力に、そうするよう歪められた意思が混ざると、そうなる。」

    リーリヤ「どうしたらいいですか。」

    広「正気度が低い人……はやめに記憶を取り戻した人からゴールして、脳の接続を解除すべき。」

  • 49二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 19:24:48

    否応でも脱出ゲーム続行ってわけか……

  • 50◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 19:31:19

    ことね「じゃあ、次にゴールするのはあたしとリーリヤちゃん?」

    広「ちょうど合計が4点でよかった。そうすべき。そして、プロデューサーは最後。ここはプロデューサーの脳内がベースになってるはずだから、プロデューサーがいなくなると崩壊する。」

    咲季「ただ、一筋縄ではいかなさそうね。」

    莉波「……ここ、レッスン棟だよね?」

    手毬「さっきの体育館みたいに、景色がぐにゃぐにゃだね。ゴール、できるのかな。」

    リーリヤ「皆さんは、ここで待っていてください。私たちがゴールした後、脱出する方が大変ですから。」

    ことね「人数少ないのは怖いけど、このリーリヤちゃんが一緒なら心強いかぁ……。」

  • 51◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 19:32:26

    特別教育棟の”崩壊”の元になった感情


    莉波のdice1d3=1 (1) の記憶

    1 幼少 2 失恋 3 過信

  • 52◆YYjiOMVygQ25/06/14(土) 19:45:35

    【ひと呼吸】
    20時開始の用事に間に合いませんでした。
    いったんここでストップして、続きは深夜か明日に投稿します。

  • 53二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 19:53:32

    あー。リーリヤとことねだけ行くって事はゴールは1箇所につき1組しか使えないんだ。間に合うんだっけ?

  • 54二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:19:59

    この3つなら安牌な記憶な感じもするがどうなるか

  • 55二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 23:02:36

    ことねとりーぴゃん脱出させるとして莉波お姉ちゃん怖いな…
    正気度19のハンマー持ちとか危険すぎる

  • 56二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 03:22:05

    ほしゅー組

  • 57二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 10:03:40

    無事に脱出してほしいがどうなるか

  • 58二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 11:22:29

    誰か1人でも脱落したら何人かも巻き添えだもんな……これ以上犠牲者はふえないでほしい

  • 59◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 14:46:14

    【姫崎莉波の”幼少”】


    P『俺は昔から、病気を患っていました。』

    その言葉を聞いた時、色んな気持ちでぐちゃぐちゃになった。
    だけど、どんな気持ちよりも強く、あの日の感情が蘇ってきた。

    幼少時代のP『ごめんね、明日からしばらく、遊べない、かも。』

    幼少時代の莉波『え?』

    幼少時代のP『明日から引っ越しすることになったんだ。しばらく病院で暮らすんだって。』

    幼少時代の莉波『それって……入院するってこと?』

    知らなかった。弟だと思ってたきみが、そんな苦しみを抱えていたなんて。

    きみが、全く知らない何かに変わってしまう。
    私の知らないきみで、埋もれていってしまう。
    そんな感覚で、いっぱいだ。

    ねえ、待ってよ。


    ――私を、置いて行かないで。


    【攻撃対象:プロデューサー及びプロデューサーを抱えている人物】
    【攻撃回数:1d2回/ターン】

  • 60◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 14:49:43

    ゴールの場所 dice1d3=2 (2)

    1 Voレッスン室

    2 Daレッスン室

    3 Viレッスン室

  • 61◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 14:51:01

    ことねとリーリヤが最初に向かう場所

    dice1d3=1 (1)

    1 Voレッスン室

    2 Daレッスン室

    3 Viレッスン室

  • 62◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:06:48

    ことね「なんだっけ、この歌。すっごい懐かしい気がすんだけど。」

    リーリヤ「知ってる歌なの?」

    ことね「んー。ちっさい頃聞いた覚えがあるような。子守歌……って言って分かる?」

    リーリヤ「うん。子守歌はスウェーデンにもあるから。」

    特別教育棟に入るや否や、歌が聴こえてきた。
    だが、このゲームの全参加者はすでに居場所が分かっている。
    そうなれば、手毬の心だったというあの狼のように、これもまた誰かの心の現れなのだろう。

    ことね「怖いけど行ってみる? ゴールあるかわかんないし、別の部屋からでもいいケド。」

    リーリヤ「ゲームだとこういう時は、門番がゴールを守っているのが鉄則なんだ。あんまり遅くなって、みんなが様子を見に来てもいけないし、先に見に行きたいな。」

    ことね「おっけー。」

    そうしてVoレッスン室に入り、最初に目についたのは、中央で歌う幼い少女だった。
    備え付けられたマイクは、中学生から高校生を想定した位置に取り付けられている。
    そんなマイクに対し足りない身長を踏み台で補って、必死に声を絞り出していた。

    曲調は優しい子守歌なのに、どこか歪で、激しい様子だった。

  • 63◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:12:22

    ことね「……これは、誰だろ?」


    その少女には、黒く塗り潰されているかのように、顔が無かった。

    クリーム色の髪の毛だけが、その少女の正体を現していた。


    ことね「声質といい、たぶん、莉波先輩だ。顔が無いのは、自分で自分の顔は見れないから、とか?」


    リーリヤの目星 dice1d100=36 (36) 50以上で成功

  • 64◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:15:58

    リーリヤ「ここにはゴールは無いみたい。ゲームだと鉄則なのに……。」


    ことね「手毬の狼の時とは違って、襲ってくる様子もないね。次の部屋、行こっか。」


    リーリヤ(ちっさい頃の姫崎センパイ……すごく、必死に歌ってる。)


    リーリヤ(一体、何があったのかな。)


    次に向かう部屋 dice1d2=1 (1)

    1 Daレッスン室

    2 Viレッスン室

  • 65◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:22:09

    虹色に輝く環状模様の床が、Daレッスン室の奥に主張していた。

    まだこの世界のゴールを見たことのない二人だが、感覚的にわかる。

    それが、自分たちが目指すべき場所なのだと。


    だが、部屋の中央では、顔の無い少女が走っていた。

    足を動かし、前に進むように動いているものの、全く前に進んでいない。

    同じ速度のルームランナーの上を走っているかのごとく、その場に停滞していた。


    リーリヤ dice1d100=73 (73) 正気度<13>以上で成功

    ことね dice1d100=8 (8) 正気度<15>以上で成功

  • 66◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:30:05

    ことね「良かった、ゴールあったみたい。急ご、リーリヤちゃん。」

    リーリヤ「……分かったかも、しれない。」

    ことね「リーリヤちゃん?」

    リーリヤ「姫崎センパイが、走っている理由。」

    リーリヤ「追いつきたい人がいたんだと思う。」

    リーリヤ「無理をして走ってでも……。ううん、無理をして追いかけていること自体が拠り所で、免罪符だったの。」

    リーリヤ「自分だけが置いて行かれているような、この感覚……わたしは知っている。」

    リーリヤ「ごめんね、ことねちゃん。少しだけ……。」

    リーリヤ「少しだけこの子と、一緒に走ってあげたい。」

  • 67◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:39:37

    ことね(……あんま遅くなると待ってるヤツら心配しちゃうかもだし、そもそもここが本当に安全なのかもわかんねーけど。)

    ことね(でも……リーリヤちゃんには大事なことなんだと思う。)

    ことね「しゃーないなぁ。ことねちゃんも、いっちょ一緒に走っかぁ!」

    リーリヤ「……うん!」

    床はルームランナーの上ではない。
    自然なフォームを崩さずにその場で走るのなんて、土台無理な話だ。
    不格好なフォームで、要領は悪く、恰好なんてまったくついていない。

    ……だけど。

    リーリヤ(大丈夫、あなたは独りじゃないから。)

    いつか、遠くの夢を思い描いていた時、一緒に走ろうと言ってくれた親友がいた。
    才能の無さに嘆き、親友の背中が見えなくなっていた時、走る道を示してくれた人たちがいた。

    ひたむきに、だけど辛そうに走っているこの子に、足りていなかったのは――

  • 68◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:44:36

    そうしている内に、少女の姿は霧のように掠れては消えていった。


    ことね「……いなくなっちゃった。」


    リーリヤ「はい、でも……。」


    ことね「うん……こんだけ走った後は。」


    二人「「清々しい、気分だね。」」






    【藤田ことね 葛城リーリヤ ゴール完了】


    【残り 6名 + 1名】


    姫崎莉波の正気度回復 + dice1d5=2 (2)

  • 69◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:51:02

    <2>【花海咲季】特別教育棟前

    状態:無傷

    正気度:53 - dice1d10=5 (5)

    持ち物:レイピア、ポーチ(中身 SSD)、ポーチ(中身 バトン)、タブレット


    <2>【月村手毬】特別教育棟前

    状態:足に怪我

    正気度:36 - dice1d10=1 (1)

    持ち物:ポーチ(中身 金属バット)、タブレット


    <1>【篠澤広】特別教育棟前

    状態:無傷

    正気度:53 - dice1d10=7 (7)

    持ち物:ポーチ(中身 拳銃)、タブレット

  • 70◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:52:12

    <1>【姫崎莉波】特別教育棟前

    状態:無傷

    正気度:19+2 - dice1d10=2 (2)

    持ち物:ポーチ(中身 ハンマー)、タブレット


    <1>【花海佑芽】特別教育棟前

    状態:無傷

    正気度:60 - dice1d10=1 (1)

    持ち物:ポーチ(中身 拡声器)、タブレット、プロデューサー


    <2>【十王星南】特別教育棟前

    状態:左腕に裂傷

    正気度:52 - dice1d10=7 (7)

    持ち物:ポーチ(中身 旗)、タブレット


    <-1>【プロデューサー】特別教育棟前

    状態:HP0 佑芽に造作もなく持ち上げられている

    正気度:???

  • 71二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 15:53:58

    時間の問題だったとはいえ正気度50以下が一気に3人も増えたか

  • 72◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:58:20

    花海咲季の記憶による崩壊 dice1d4=4 (4)

    篠澤広の記憶による崩壊 dice1d4=4 (4)

    十王星南の記憶による崩壊 dice1d4=1 (1)


    重複時振り直し


    1 アイドル科教室

    2 プロデューサー科教室

    3 グラウンド

    4 プール


    【現状の崩壊一覧】

    講堂 藤田ことね

    野外ステージ 葛城リーリヤ

    体育館 月村手毬

    特別教育棟 姫崎莉波

  • 73◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 15:59:27

    プールの崩壊

    dice1d2=2 (2)

    1 咲季

    2 広


    上記で選ばれなかった側の崩壊箇所

    1 プロデューサー科教室

    2 グラウンド

  • 74◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 16:01:03

    ダイス忘れ


    咲季の記憶による崩壊

    dice1d2=2 (2)

    1 プロデューサー科教室

    2 グラウンド

  • 75二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:03:48

    どんどん壊れていく……

  • 76◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 16:05:36

    【エキサイト】
    ちょっと休憩してから今日もう一話書きます。
    上記までは昨日の借金なので。。。

  • 77二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:13:16

    そういやこれ脱出したキャラの崩壊エネミーはどうなるんだろう
    接続解除されても据え置き?

  • 78◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 16:18:55

    >>77

    以降描写で解説する場面が無さそうなので答えます。


    据え置きにします。

    設定的には崩壊が消滅した方が自然ですが、純粋にあった方が楽しいと思うので!


    一応、一度は結合した脳に混ざった概念なので、分離してなお残る解釈の余地はあるということで……何卒……。

  • 79二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:28:56

    >>78

    了解

    確かにシナリオ的な盛り上がりのためには残ってくれた方が良いか

  • 80◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 18:32:55



    その一歩のためには、"変わる"ことが必要だった。

    その選択に、後悔なんてない。
    けれど、そうやって踏み出したその足は、一体何人のしがみついた腕を振り払ってきたのだろう。

    悲しみの声を背に受けて、私は。
    "変わる"こと――そして、"置いていく"ことを、選んだんだ。

    きみが、知らないきみになってしまった苦しさを、私は知っていたはずなのに。

  • 81◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 18:45:50

    【特別教育棟前】


    手毬「……遅いな。」


    咲季「ことね……リーリヤ……何やってんのよふたりとも~~~!」


    これまでの経験上、ゴールした人物や脱落者については、ゴール更新時、つまり1時間毎に連絡が来ていた。

    だが、目の前で清夏と燐羽がゴールした時には、すぐにタブレットに通知が来ていた。

    ゴール情報はリアルタイムで更新されているのだ。

    だというのに、二人が特別教育棟に入ってはや5分、未だ端末への連絡は来ていない。


    佑芽「5分あればレッスン棟を10往復はできるよね。」


    広「佑芽、それはむり。せいぜいdice1d3=3 (3) 往復。」


    莉波「でも、本当に遅いね。大丈夫かな……。」


    その時、タブレットが振動する。


    星南「きたわ!!!!!!!! ことね脱出よ!!!!」


    手毬「なっ、なに。テンション高いな。」


    咲季「でもこれで、あとは次のゴールの出現を安全な場所で待つだけね!」

  • 82◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 18:55:01

    広「だけど、安全な場所もだんだん縮んでいってる。わたし……おもいだした。ここに来た理由。」


    咲季「ええ。わたしもさっきね。」


    星南「私もよ。一気にこれだけの人数……記憶の混濁は避けられないでしょうね……。」


    広「佑芽は平気?」


    佑芽「ぜんっぜん思い出せない!」


    広「だいじょうぶっぽい。今はこのもの覚えの悪さがすごく、たのもしい。」


    咲季「当然よ! なんたってわたしの妹だもの!」


    佑芽「dice1d2=2 (2)

    1 えへへ。ありがとう、広ちゃん、お姉ちゃん。

    2 ……なんか褒められてる気しませーん。

  • 83◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 19:05:24

    莉波「ねえ、みんな。よかったら少し、お話ししない?」

    手毬「別にいいけど……どういう風の吹き回し?」

    莉波「実は、私の正気度? っていえばいいのかな。それが、危ないかもって。」

    星南「そう思う心境の変化があったのね。詳しく聞かせてもらえるかしら?」

    莉波「うん。体育館に向かって行ってるときにね、麻央が死んだって連絡が来て。それで、思ったんだ。」

    莉波「麻央を……独りで置いていきたくないって。」

    星南「……そうね。その気持ち自体は当然の気持ちだと思う。私だって、思うところがないわけじゃない。でも、莉波の不安はもっと別のところにあるのね。」

    莉波「うん。体育館に着いて、リーリヤちゃんの背中を見た時に……思っちゃったの。今なら"麻央のところに送れる"……だから、"やらなくちゃ"って。」

    星南「正気度が下がるにつれて、強迫観念が強まっていく……ね。」

  • 84◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 19:13:23

    星南「わかったわ。雑談交じりにお話ししましょう。変に考えながら過ごしていても、思考も良くない方向に進んでいっちゃうわ。」


    佑芽「じゃあ、パーティーだね!」


    手毬「さすがにそこまで楽観的にはなれない。」


    莉波「うん……みんな、ありがとう。」


    咲季「じゃあさっそく、dice1d2=2 (2) の話からしましょう!」

    1 次のゴールメンバー

    2 近況

  • 85◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 19:19:15

    広「近況って……"どっち"の?」

    咲季「もちろん、プロデューサーが病気だってわかった後の話よ。」

    星南「そうね……あれからほとんどのメンバーは事務所に集まらなくなって、近況は聞けていなかった気がするわ。」

    佑芽「あー、わたしだけついていけないー!」

    咲季「ふっふっふー。悪いわね、佑芽! 悔しかったらあなたも思い出しなさい!」

    佑芽「くっそぉ~~~。勝ち誇られたぁ~~~!」

    広「咲季。思い出させちゃだめ。」

    星南「そして私たち三年生は、もうすぐ卒業。その後の進路の話なんかも、しばらく聞いてなかったし、伝えてもなかったわね。」

  • 86◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 19:37:15

    星南「私は初星学園のプロデューサー科に移籍することにしたわ。」

    咲季「えっ……アイドル、やめちゃうんですか。」

    星南「言ったでしょう? あなたたちのプロデュース活動を先輩から引き継いでるって。それで、受験勉強をしていたの。春からは私が引き受けるから、覚悟しなさい!」

    広「会長のプロデュースの腕は確か。信頼できる、よ。」

    星南「……とはいえ、プロデューサーの容態次第ではどういう形になるのかわからないわね。」

    手毬「じゃあその時は、よろしくお願いします。」

  • 87◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 19:38:32

    星南「それで莉波は、卒業後の進路は決まったのかしら。」


    莉波「私は…… dice1d2=1 (1)

    1 アイドルを続けます。

    2 アイドルは、辞めることにしました。

  • 88◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 19:43:41

    莉波「活動の場は初星学園ではなくなりますが、所属できる事務所を探していて。」


    星南「そう。100プロとの契約は、考えていないの?」


    莉波「dice1d3=3 (3)

    1 それも含め、検討中でした。

    2 今回の話が持ち上がってくるまで、初星学園はただ、辛い場所だったので。

    3 そんな実績も、残せていませんし。

  • 89◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 19:50:54

    莉波「アイドルとして一定の結果を出すことが100プロ移籍の最低条件……。確かにお姉さんアイドルに方向転換してからは活動はできるようになっていきましたが……。」

    星南「プロデューサーが倒れるまででは、時間が足りなかった……。」

    莉波「はい。……でも、アイドルは、辞めたくないんです。」

    星南「どうしてかしら?」

    莉波「……プロデューサーくんがもう長くないって聞いて、思い出したんです。」

    莉波「小さい頃の彼が、入院するからもう遊べないと言って、引っ越して行った時……私、置いていかれたような気持ちになりました。」

    莉波「昨日まで無邪気な顔をしていた彼が、昨日とは別人になってしまったような気がした。」

    莉波「私だけが、昨日までの彼に取り残されているようで……すごく、寂しかったんです。」

    佑芽(……少しだけ、莉波先輩の気持ちが、分かる気がする。)

  • 90◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 19:58:02

    莉波「そして、気づいたんです。ああ、この気持ち、昔の私の……"Love☆しすたぁず"の頃の私のファンに、抱かせてしまっている気持ちなんだろうな……って。」

    咲季「莉波先輩が、妹キャラで売り出していた頃の話、ですよね。」

    莉波「うん。あの頃の私は、今よりもっと実績は振るわなかったけど……それでもファンになる人は、いてくれたの。」

    莉波「お姉さんアイドルというポジションを身に付けて、私は上を目指すことができた。だけど……当時のファンの人から見たら、私はただ、あの人たちを置いてきてしまっただけ。」

    莉波「小さい頃の……悲しかった気持ちを、ファンの人たちに味わわせてしまった。」

    莉波「だから、彼との別れが辛くても……もうアイドルを辞めようとは思いません。もちろん、彼が帰って来れるかもしれない今でも、その答えは同じです。」

  • 91◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:01:34

    手毬「――あの。」

    莉波「どうしたの、手毬ちゃん。」

    手毬「うまく、言えないかもしれないんですけど」

    手毬「それは、違うんじゃないですか。」

    莉波「……えっ。」

  • 92◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:13:01

    スレッドタイトル:【朗報】初星学園 SyngUp!再結成


    >> 1 匿名 ■■/06/15(日) 19:15:12

    公式声明出てる

    なおメンバーは変わらず


    >> 2 匿名 ■■/06/15(日) 19:18:47

    燐羽様干されてないの?


    >> 3 匿名 ■■/06/15(日) 19:20:01

    面の皮厚すぎでしょ


    >> 4 匿名 ■■/06/15(日) 19:25:04

    良くも悪くも中高生グループの限界って感じ


    >> 5 匿名 ■■/06/15(日) 19:28:36

    前は追っかけてたけどもういいかな……。


    >> 6 匿名 ■■/06/15(日) 19:30:12

    プロデューサー付きみたいだから多少はマシになるんじゃね?

    知らんけど


    >> 7 匿名 ■■/06/15(日) 19:34:44

    結局あれ、月山手毬と燐羽様のどっちが悪かったん?


    >> 8 匿名 ■■/06/15(日) 19:34:47

    >> 6

    必要なのはプロデューサーより保護者でしょ

  • 93◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:17:06

    手毬「……やり直しなんて、きかないんだ。」

    手毬「身勝手な理由でファンを置いてきた私たちができる償いなんて……最初っから、何もない。」

    手毬「だから……私たちにできるのは……。」

    手毬「その人たちに謝り続けることなんかじゃない。」

    手毬「もっと、もっと強く輝いて……」

    手毬「もう一度、見てもらえるようになるしか、ない。」

  • 94二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:23:06

    まりちゃん…

  • 95◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:27:55

    莉波「そっか……。うん、そうだよね。」

    置いていくのが、怖かった。
    昔の自分のファンたちも――死んでしまった麻央のことも。

    自分が、連れて行かないと。
    そんな気持ち――ううん、そんな"強迫観念"で。
    私は、また無理に演じようとしていたんだ。

    「自分の走った場所を正道にしてやる」とでも言わんばかりの覚悟。
    アイドルという、"自分"を見てもらう者としての素質。

    莉波(……足りて、なかったんだなあ。)

    こんな気持ちのままアイドルを続けるのが正しいのか、そこの答えは、今はどちらでもいい。
    だけど、一つだけ言えることは。

  • 96◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:34:53

    莉波「ありがとう、手毬ちゃん。」


    莉波「もう、大丈夫。私は、"脅迫観念"なんかに呑み込まれたりしないよ。」


    手毬「……なら、いいです。その、ごめんなさい。」


    莉波「ううん。手毬ちゃんは、大事なこと、教えてくれたよ。」


    星南「……正直ね、最初はこの提案をしようとするの、不安だった。だけど、今の莉波なら大丈夫そうね。」


    莉波「え?」


    星南「次のゴールメンバーは、手毬と広と莉波、この三人よ!」


    広「……手毬と莉波はわかる。記憶を取り戻した順。だけど三人目がわたし、その心は?」


    星南「dice1d3=3 (3)

    1 最後の脱出組はプロデューサーを連れていく必要があるわ。

    2 頭の良い広は、この世界の構造をすぐに理解しちゃいそうだわ。

    3 あなたに体力がないからよ。

  • 97◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:38:18

    星南「dice1d3=2 (2)

    1 記憶が混ざって色んな敵が出てくる前にゴールすべきよ。

    2 生まれたての小鹿ははやく帰りなさい。

    3 下手に残したら勝手に死ぬリスクがいちばん高いわ。

  • 98二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:40:51

    正論だけどあまりに酷い言い草だ
    それじゃ広が興奮しちゃうだろ

  • 99◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:45:18

    佑芽「会長!! オブラートとかないんですか!?」


    星南「違うわ、佑芽。全部思い出したのよ。」


    佑芽「えっ。」


    星南「プロデューサーから残してもらった引継ぎ本に、広への罵倒集コーナーがあったの!」


    広「ふふ、よねんがない。そういうところ、ほんとにすき。」


    手毬「まあ、私はそもそもゴールしたいし、ゴールメンバーは別にそれでいいですけど。」


    莉波「……不安だったんですよね。 dice1d4=2 (2) 広ちゃんと、足を怪我した手毬ちゃんを、強迫観念にまた駆られる可能性がある私が先導するの。」

    1 体力に不安がある

    2 運動神経に不安がある

    3 頭脳に特化している

    4 ガガンボな

  • 100◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:50:54

    星南「ええ。でも、今のあなたなら信じるわ。」

    星南「そして、最後の……プロデューサーを運びながらいちばん崩壊が進んでいる時にゴールするメンバーは、私と咲季と佑芽……完璧な布陣ね。」

    莉波「……わかりました。それでは、会長。」

    莉波「かわいい後輩たちと、プロデューサーくんを、どうかよろしくお願いします。」

    星南「任せなさい!」



    そうして、次のゴールが出現するまでの55分、6人は何事もなく、過ごすのだった。

  • 101◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:53:33

    約1時間が経過、2回分の時間経過による正気度喪失が起こります。


    <2>【花海咲季】特別教育棟前

    状態:無傷

    正気度:48 - dice2d10=1 7 (8)

    持ち物:レイピア、ポーチ(中身 SSD)、ポーチ(中身 バトン)、タブレット


    <2>【月村手毬】特別教育棟前

    状態:足に怪我

    正気度:35 - dice2d10=7 4 (11)

    持ち物:ポーチ(中身 金属バット)、タブレット


    <1>【篠澤広】特別教育棟前

    状態:無傷

    正気度:46 - dice2d10=10 3 (13)

    持ち物:ポーチ(中身 拳銃)、タブレット

  • 102◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 20:54:44

    <1>【姫崎莉波】特別教育棟前

    状態:無傷

    正気度:19 - dice2d10=5 9 (14)

    持ち物:ポーチ(中身 ハンマー)、タブレット


    <1>【花海佑芽】特別教育棟前

    状態:無傷

    正気度:60 - dice2d10=10 4 (14)

    持ち物:ポーチ(中身 拡声器)、タブレット、プロデューサー


    <2>【十王星南】特別教育棟前

    状態:左腕に裂傷

    正気度:45 - dice2d10=3 2 (5)

    持ち物:ポーチ(中身 旗)、タブレット


    <-1>【プロデューサー】特別教育棟前

    状態:HP0 佑芽に造作もなく持ち上げられている

    正気度:???

  • 103◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 21:01:35

    花海佑芽が記憶を取り戻したことで、プロデューサー科教室が崩壊します。


    【現状の崩壊一覧】

    講堂 藤田ことね

    野外ステージ 葛城リーリヤ

    アイドル科教室 十王星南

    プロデューサー科教室 花海佑芽

    特別教育棟 姫崎莉波

    体育館 月村手毬

    グラウンド 花海咲季

    プール 篠澤広


    次回のゴール

    dice1d5=1 (1)

    1 講堂

    2 アイドル科教室

    3 体育館

    4 グラウンド

    5 プール

  • 104◆YYjiOMVygQ25/06/15(日) 21:09:02

    次回、藤田ことねの記憶に手毬・広・莉波が挑みます。

  • 105二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:23:25

    >>102

    莉波が......

  • 106二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:53:09

    戦闘力に不安のあるパーティだし護衛で咲季か佑芽が同行するかと思ったけどこの3人だけで攻略するのか

  • 107二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:59:55

    ことねの記憶か……Pラブで家族の過去もあるし手強そうだけど金属バット、ハンマー、拳銃なら結構余裕かも?

  • 108二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 02:21:52

    保守

  • 109二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 10:18:59

    補習組

  • 110二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:54:54

    このパーティの脱出に失敗すると負傷・退場の起点が大体ことねの存在に集約されるという洒落にならないことになるので頑張って欲しい

  • 111二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:30:48

    残るメンツが花海姉妹&会長って濃いなぁ

  • 112◆YYjiOMVygQ25/06/16(月) 23:24:01

    【前途洋々】
    残業に敗北したので明日投下します……。

  • 113二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 03:25:55

    了解です

  • 114二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 10:28:20

    ほしゅ

  • 115◆YYjiOMVygQ25/06/17(火) 18:30:13

    保守

  • 116◆YYjiOMVygQ25/06/17(火) 23:04:36

    講堂に向かってみれば、そこにあった建物は消滅し、歪んだ空間だけが残されていた。


    この講堂でライブをすることは、初星学園に通う者なら誰もが夢みる光景だ。

    そんな夢の先が――こんな歪んだ景色に見えている者がいる。

    接続された脳による記憶の混濁が生み出した景色がこれだということは、そういうことだ。


    莉波「二人とも、準備はいい?」


    手毬「大丈夫……覚悟はできたよ。」


    広「……行こう。」




    講堂の”崩壊”の元になった感情


    ことねのdice1d3=3 (3) の記憶

    1 不調 2 望遠 3 薄幸

  • 117二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 23:07:32

    薄幸……小銭落としたとかであってくれ!

  • 118◆YYjiOMVygQ25/06/17(火) 23:27:41

    【藤田ことねの"薄幸"】


    あたしは恵まれている。

    こんなに可愛く生まれた。
    アイドルになりたいなんて、無謀で馬鹿な夢を、大金はたいて応援してくれる両親がいてくれた。
    ちび共はあたしを慕ってくれて、いつもすごいって言ってくれるかわいいやつらだ。

    だから――家が貧乏だとか、アイドルとして結果が出ないとか、大抵のことは耐えてきた。
    運が平均的なところに収束するのなら、それはあたしが背負うべきものだ。

    じゃあ、プロデューサーは?
    どんな幸運のだったら、余命なんて大きな不幸を背負わなければならなかったんだろう



    ――本当は、知ってる。
    運は収束なんてしない。
    ただ、賽子の目が選んだかのように、与えられるか与えられないか。

    でも、そんなの不公平ですよね。
    そう思いませんか、あたしを"幸せ"にしてくれた、"薄幸"なプロデューサー?

    だから、恵まれたあたしは……せめて、他のみんなより、誰かを幸せにしなくちゃいけない。

  • 119◆YYjiOMVygQ25/06/17(火) 23:29:32

    【攻撃対象:ランダム】
    【攻撃回数:1d2回/ターン】

  • 120◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:23:25

    歪んだ講堂内には、客席いっぱいに黄色いペンライトの光が溢れている。
    そして観客たちの視線の先には、舞台上で楽しそうに歌って踊るアイドルの姿があった。
    声援と共に、札束の雨が降り注ぐ。
    富と名声を携え、"幸せ"を掴んだトップアイドルの姿がそこにあった。

    手毬「……ここ、絶対ことねの脳内だ。」

    莉波「そう、だね……。」

    けれど、何より目を引いたのは、舞台上のそれではなかった。
    観客席から離れたところに見える、遠巻きにアイドルを眺めている人影。
    恵みも声援も享受できないまま、スポットライトの当たらない場所で独り、深い影に呑まれるように佇んでいた。

    講堂に入って来た三人を見つけたステージ上のアイドルは、マイク越しに語りかける。

    ことね?「ねえ、みんな。あたしと、あっちの"あたし"を分けたのは、何だと思う?」

    広「しゃべるんだ、アレ。」

    手毬「……さあね。なぞなぞをやってる暇はないよ。道、空けてくれる?」

    ことね?「……不公平だよねぇ。"あたし"だってあたしと同じくらい頑張ってたのに……。」

    ことね?「ちょっと運の巡り合わせが違うだけで、幸せかどうかがこんなにも変わっちゃう。」

    ことね?「……プロデューサーが死なないといけない理由だって、何にも、ないのに。」

    ことね?「……不公平でしょ、こんなん。」

  • 121◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:24:33

    その言葉を最後にアイドルはステージを降りる。

    同時に、観客もペンライトも一瞬の内に掻き消えた。


    手毬「ひっ、真っ暗に!?」


    広「……くる。」


    莉波「二人とも、走る準備をして!」


    講堂侵入時の処理

    攻撃回数 dice1d2=2 (2)

  • 122◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:25:41

    攻撃対象

    dice2d4=4 2 (6)

    1 手毬

    2 広

    3 莉波

    4 ことね

  • 123◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:27:40

    ことね?の攻撃

    dice1d100=54 (54)


    広の回避(攻撃手段へのアイデア補正)

    dice1d60=12 (12) + dice1d50

  • 124◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:28:45

    ダイスミス

    広の回避(攻撃手段へのアイデア補正)


    dice1d60=12 (12) + dice1d50=24 (24)

  • 125◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:31:49

    ことねの攻撃

    dice1d80=30 (30)


    手毬の反射神経

    dice1d60=19 (19)


    莉波の反射神経

    dice1d60=24 (24)

  • 126◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:33:23

    dice1d5=2 (2)

    1 身体で受ける

    2、3 腕で受ける

    4、5 足で受ける

  • 127二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 00:33:51

    全員被弾しちゃったか

  • 128二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 00:36:15

    ん?この場に居ないことねが攻撃されたのか?

  • 129◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:50:30

    広(なんとなく、わかる。)


    広(ことねは、あきらめてる。)


    広(運の良し悪しはどうしようもないことだって。たぶん……プロデューサーの病気が原因で、そんな考えになったんだと思う。)


    広(そうなると攻撃はたぶん……無差別。つまり……)


    広(上から……!)


    それは、"薄幸"と言わざるを得ないのだろう。

    複数の照明機材が下に居る者たち目掛けて落ちてきたのだ。


    その着弾点にいるのは、広だけではない。

    敵として立ちふさがっていることね?もその下敷きとなった。


    手毬「なっ……」


    莉波「広ちゃん!」


    照明機材の下敷きになった広の dice1d2=2 (2) (1 左腕 2 右腕(拳銃喪失))からは、見るからに痛々しいほどの血が流れ出ていた。

  • 130◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:57:54

    広「だめだった。頭ではわかっても、からだが追いつかない、ね。」


    莉波「ごめんね、広ちゃん……間に合わなかった。」


    広「だいじょうぶ。本物の怪我じゃないからゴールしたらなおる。」


    莉波「うう、見てて痛々しい……はやくゴールに向かおう?」


    見回すと、ステージだった場所の上に虹色の輝きが見える。


    手毬「あれ、ゴールだよ。私たちはさっき見たから分かる。」


    莉波「分かった、走るよ!」


    ゴール移動時の処理

    攻撃回数 dice1d2=1 (1)

  • 131◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 00:58:55

    攻撃対象

    dice1d4=4 (4)

    1 手毬

    2 広

    3 莉波

    4 ことね?

  • 132◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 01:18:58

    手毬(プロデューサーとの解約後、私は、"特別"を遠ざけた。)

    手毬(最初から近づかなければ、離れる悲しさも体験しなくていい。)

    手毬(そんなこと考えて、SyngUp!も、事務所代わりの教室も離れて。)

    手毬(でも――ことねは、そうならなかった。)

    手毬(クラスが違う美鈴や燐羽は遠ざけられても、クラスメイトだけはどうにもならない。)

    手毬(ことねは……私が孤立しないように鬱陶しいくらい話しかけてきて――ついに私も、遠ざけることができなかった。)

    手毬(自分だってこんなに辛いはずなのに、周りばっか気にかけてさ。)

    手毬「……似合わないよ、ことね。」

    ことねはいつも、広い視野で全体のことを考えてくれていた。
    誰かだけが損をするようなことがないように。

  • 133◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 01:27:45

    手毬「みんなを不幸の側に巻き込もうとすることねなんて、似合わない。」

    これもことねの中にあった考え方のひとつなのだろう。
    プロデューサーだけが――誰かひとりだけが割を食うくらいなら、みんな不幸に沈んでいる現状すら、”あるべきもの”と歓迎してしまえばいい。きっとことねの家族はそうやって――不幸を分かち合って、支え合ってきたんだ。

    本当は、周りの不幸も全部、自分が背負い込みたい。
    家族の負担を増やしたくない。

    ことねがそんな気持ちでいるのも、知ってるから。


    新たに降り注ぐ照明機材は――ことね自身の感情に蓋をするように、彼女自身の上に積み上がっていった。


    手毬「――ほらね。」




    莉波「もうすぐ! 広ちゃん、捕まって!」

    広「よしきた。」

    そして、三人は虹色の光輪へとたどり着いた。

  • 134◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 01:29:59

    【月村手毬 篠澤広 姫崎莉波 ゴール完了】

    【残り 3名 + 1名】

  • 135二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 01:33:50

    ゴール…!! やった!!
    この調子で咲季達も頑張って欲しい

  • 136◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 01:43:23

    ホスト規制に巻き込まれなかったら今日もう一話書きます。
    明日有給休暇を取った私は無敵です。

  • 137二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 02:51:21

    うおおおおお!
    頑張ってくれスレ主!!

  • 138◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 02:58:28



    広は、この世界の中で元の記憶を取り戻すことを、明晰夢と呼んだ。
    脳内世界で生きているわたしたちの現状は、確かに夢と呼んで差し支えないのかもね。
    でも、こんな世界に来る前から、わたしはずっと夢をみてきた。

    わたしは、佑芽の最強のお姉ちゃんなんだって……そんな儚い夢を。


    ――だから。


    P『――本日をもって、皆さんとのプロデュース契約を解除します。』


    そう言われた時、わたしは思ったわ。
    「ああ、ついに夢から覚める時がきたのか――」って。


    終わらない夢はない。
    めっきはいつか剥がれて、苦しい現実だけがそこに待っている。

    ――もうすぐこの"ゲーム"は、終わる。

  • 139◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 03:07:15

    タブレット端末が、手毬・広・莉波の三人分のゴールを告げる。
    残されたあたしたちはひとしきり喜んだ。

    そして――改めて思い知る。
    ゴールした者、脱落した者。
    皆から預かっているものの重さを。

    咲季「失敗、できないわね。」

    佑芽の背に佇むプロデューサー。
    13人のアイドルたちは、"命"を賭けて彼を救いにやって来た。
    そして、麻央先輩に至っては、実際にその命を落としてしまった。

    そんな覚悟を持った人たちから、プロデューサーという唯一の目的を、任されている現状。
    ゴールした者たちの中でも、今ここに立っていたかった者がほとんどだろう。
    記憶を取り戻す前にゴールしたアイドル達だって、その命をチップにプロデューサーを助ける希望に縋ってやって来たのだ。
    背負っているのは、成人男性の体重のみではない。
    彼女たちが命を賭けてまで守りたいと思ったその重みがある。

  • 140◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 03:16:21

    咲季「……二人とも、ちょっと聞いてくれる?」

    佑芽「うん、なあに? お姉ちゃん。」

    星南「構わないわ。次のゴール出現までは時間もある。考え込んでこの世界の明晰を進めてしまうくらいなら、話し込む方が有意義とも言える。」

    咲季「ありがと。といっても、星南会長よりは佑芽に対する話かしら。巻き込んじゃって悪いわね。」

    星南「あら。何なら席を外しましょうか?」

    咲季「いいえ。聞き遂げてほしいの。……花海咲季の、一世一代の告白を。」

  • 141◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 03:34:47

    咲季「わたしはずっと……佑芽の理想のお姉ちゃんでありたかったの。」


    佑芽「……違うの? お姉ちゃんは、ず~っと、理想のお姉ちゃんだよ。」


    咲季「だとしたら、それはわたしのフリが上手かったのよ。」


    咲季「本当のわたしは、世界一素敵なお姉ちゃんなんかじゃない。嘘つきで、見栄っ張りで……」


    咲季「……本当はずっと、怯えていたわ。佑芽に負けることに。」


    咲季「佑芽にカッコいいお姉ちゃんじゃないって気づかれて、失望されるのが怖かったの。」


    咲季「知っていたわ。佑芽がすぐにわたしに追いついてくるって。」


    咲季「だからわたしは―― dice1d2=2 (2)

    1 逃げ道をつくったの。

    2 逃げ道を塞いだの。

  • 142◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 03:47:09



    P『……思い描いた光景があるんです。』

    今にして思うと、プロデューサーは我慢していたんだと思う。

    P『事務所の扉を潜れば、そこには同じ志を持つ仲間たちがいる。それぞれの日常を愉快に彩りながらも、舞台の上では競い合う。そんな、友人ともライバルともつかない関係のアイドルたち。それが一同に集結する光景でした。』

    十数人規模のアイドル事務所の経営なんて、経験を積んで、初星学園を卒業した後に夢みるものだ。
    少なくとも大学一年生が行なうような所業ではない。
    もっと順当に、小規模なところからステップを踏んでいくのが普通だ。

    咲季『――駄目よ。あなた、まだ物足りないって顔してる。』

    そんな真っ当な常識が枷となって、夢みた光景を諦めていたのだろう。
    彼に「初星学園を卒業した後」なんて時間が残されていようはずがないのに。

    咲季『それだけは許さないわ。あなたはわたしがついていくって決めた相手。夢に妥協は認めない。』

    だから、わたしは。
    彼のそんな気持ちを利用して。

    咲季『エゴを貫きなさい、プロデューサー。あなたがルールになるの。』

    ――自分の逃げ道を塞いだのだ。

  • 143◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 03:55:44



    最初にスカウトしようと言い出した相手が佑芽だったのはさすがに驚いたわ。

    咲季『……佑芽と一緒にプロデュースするのはイヤだって言ったわよね! わたしはともかく……佑芽自身も!』

    P『佑芽さんとユニットを組んだ上で勝負ができると言ってもですか?』

    咲季『……どういうこと?』

    P『例えば同じ舞台に立つのなら、サイリウムのカラー別の売り上げでそれぞれの記録を定量化した勝負ができます。それに、そもそも指導者の条件を揃えた方が、より本人の実力がものを言う勝負にできるのではないですか?』

    話を聞いてみると、存外悪くないって思った。
    そして、佑芽と勝負の在り方についてじっくりと話をして――ようやく、双方が納得する落としどころを見つけた。

  • 144◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 08:48:07

    そこからは話が早かったわ。
    もっと事務所を広げるんだ――って。
    焚きつけたわたしと一緒に、スカウト計画は順調に進んでいった。

    咲季『スカウト範囲を3年生まで広げるの?』

    もっと。

    咲季『倉本家のお偉いさんに目をつけられるとは災難ね……。でも、プロデュースする人が増えたのは助かるわ。』

    もっとだ。

    咲季『SyngUp!再結成計画……骨が折れるわね。』

    もっと、交流を。

    咲季『この子、知ってるわ。佑芽の友達ね。……細すぎない?』

    わたしが佑芽に負けても、逃げられない理由を。

    咲季『プロデュース業を手伝えるアイドルなんて……本当にいるの?』

    わたしが佑芽に、負けられない理由を。

    咲季『ねえ、プロデューサー。クラスメイトを二人、プロデュースしてほしいの。』

    もっと――

  • 145◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 09:12:44

    咲季「学園に入ったばかりの時、わたしは思ったの。」

    咲季「いつか佑芽に負けてしまった時、この学園での生活を捨てて、アイドルから逃げる選択をしてしまえるって。」

    咲季「当時は……その……友達もいなかったし。」

    咲季「でも、そのせいで佑芽と星南会長には、辛い想いをさせてしまったわ。」

    咲季「あの日……佑芽、泣いてたでしょう?」

    咲季「大事な妹にあんな顔をさせてしまった……本当にごめんなさい。」

    佑芽「それは……しょうがないよ。お姉ちゃん、プロデューサーさんの病気のこと知らなかったんでしょ?」

    咲季「それはそうね。だけど、わたしがもっと強かったらこうはならなかったのも事実だもの。」

    咲季「あなたとの関係は、わたしがひとりで抱えるべきものだったの。少なくとも、10人もアイドルを巻き込むべきじゃなかったんだわ。」

  • 146◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 09:30:18

    星南「だとしたら、私もひとつ思うところはあるわ。」

    咲季「あら、何かしら。」

    星南「そもそも私たちは皆、間違っていたんじゃないかって。」

    咲季「どういうこと?」

    星南「私たちはプロデューサーを助けに来るべきじゃなかった。」

    星南「もちろん、それぞれ命の危険は承知の上で同意したことだけれど……代わりに麻央が死んでしまった。」

    星南「麻央じゃなくても、最初から誰か一人は死ななきゃならなかった。」

    星南「プロデューサーの死が悲しいからと、安易に手を伸ばしてしまった。今となっては、反省しているわ。」

    星南「麻央の命がプロデューサーより軽いなんてことは、決してないのだから。」

    星南「……ねえ、咲季、佑芽。」

  • 147◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 09:38:21

    星南「たくさんのことを間違えてきたかもしれないけれど……それでも、現実に戻ったらそのツケは回ってくるわ。」


    星南「――背負って、生きていきましょう。」


    星南「せめて……この間違いにも意味はあったのだと、そう思える時がくるまで。」


    ――そう。

    現実は、目の前に迫っている。


    "ゲーム"は、終わろうとしている。


    最後のゴール

    dice1d4=2 (2) (括弧内は崩壊元の記憶)


    1 アイドル科教室 (星南)

    2 体育館 (手毬)

    3 グラウンド (咲季)

    4 プール (広)

  • 148◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 09:50:49

    咲季「さて、最後のゴールは体育館ね。」

    星南「……つくづく縁があるわね。私の間違いの象徴のような場所。」

    佑芽「またあの狼さんがいるのかな。」

    星南「何にせよ、体育館の広さならゴールまではそう遠くないだろうし、すぐに見つかるはずよ。」

    そうして、体育館に向かってみると、先ほどまでの光景と同じ崩壊が広がっていた。
    室内という概念を失ったそこには涙のように雨が降り注ぐ。
    特別を失ってしまった"後悔"の化身が、狼の姿を取って徘徊している。
    そんな部屋の中央には、未だ原型を留めている麻央の姿。
    しかし本来には無かった少女の死体は、元となったプロデューサーの記憶との齟齬――崩壊をさらに強めているのだろうか。狼はより荒々しく進化を遂げていた。

    その狼の守る先、虹色に輝くゴールが見える。

    【攻撃対象:ランダムなアイドル】
    【攻撃回数:2d3回/ターン】


    咲季「佑芽……プロデューサーをお願い。道はわたしたちが切り開くわ。」

  • 149◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 09:55:14

    時間経過による正気度の喪失が2回分発生します。


    <2>【花海咲季】体育館

    状態:無傷

    正気度:40 - dice2d10=9 9 (18)

    持ち物:レイピア、ポーチ(中身 SSD)、ポーチ(中身 バトン)、タブレット


    <1>【花海佑芽】体育館

    状態:無傷

    正気度:45 - dice2d10=7 5 (12) - dice2d100=83 63 (146) (ブレイクスルー補正込み)

    持ち物:ポーチ(中身 拡声器)、タブレット、プロデューサー


    <2>【十王星南】体育館

    状態:左腕に裂傷

    正気度:52 - dice2d10=7 6 (13)

    持ち物:ポーチ(中身 旗)、タブレット


    <-1>【プロデューサー】体育館

    状態:HP0 佑芽に造作もなく持ち上げられている

    正気度:???

  • 150二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 10:01:14

    いよいよラストだ…
    誰も落ちないでくれよ……

  • 151◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 10:04:47

    咲季「えっ……?」

    星南「何が、起こっているの?」

    一瞬の出来事だった。
    こちらを狙いすましていた狼は、瞬く間に霧散し、消滅。
    いつの間にか降りしきっていた雨は止み、虹がかかるかのようにゴールへの活路は開かれた。

    佑芽「――ここがあたしの脳内だったら、邪魔なものだけ意識の外に追いやれば、敵を消すこともできるかなあって思ったんだ。」

    咲季「佑芽? これは、あなたがやったの?」

    佑芽「うんっ! コツは掴んだよ。もう、失敗せずにやれるよ。」

    星南「……これも、佑芽の持つ天賦の才のようなものなのかしら。」

    花海佑芽という少女は、言うなれば規格外であった。

    大器晩成。
    誰よりも理解・咀嚼に時間をかけながらも、一度そのコツを掴んでからは誰よりも速く、駆け抜けていく。
    それはアイドル活動に限った話でなく、あらゆる分野のスポーツにおいて発揮された。
    例えば――脳内世界の明晰化という、スポーツ化されていないジャンルにおいても。

  • 152◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 10:19:35

    星南「私と咲季がゴール地点に向かってしまったら、合計が4になって2人で出て行ってしまう。だから佑芽、先にゴールの上に乗ってちょうだい。」

    佑芽「ねえ、二人とも。」

    咲季「……どうしたの、佑芽。」

    佑芽「ゴールするの、やめようよ。」

    星南「……そんなわけないでしょう。冗談は――」

    佑芽が手を翳すと、床に落ちていた「バールのようなもの」はその手に吸い寄せられるようにして、佑芽の手のひらに収まった。はつみちゃんとの戦闘中に落下し、狼の襲撃によって放置されていた、元は燐羽に支給された武器だ。

    脳内世界であるこの世界では、リーリヤが姿を変えたように、自己認識を操作することで物理法則の外の現象を引き起こせる。
    だが、佑芽の場合は想像力でそれを成し遂げたリーリヤと厳密には違う。佑芽のそれは、自己認識の中で一定の動きを再現する"イメージトレーニング"の応用。競技・種目を変えながらもあらゆる分野で共通している、アスリートとして磨き続けてきた能力である。

    咲季「冗談で言っているわけではないのね?」

    咲季には――否、咲季でなくともわかる。
    スポーツの域を超えた殺傷力を携えた武器を手にしたということは――そういうことだと。

  • 153二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 10:19:43

    Pの意識から戻ってこられなくなるんじゃなくて後遺症が残る方のダイスなら今より重くなかっただろうな…

  • 154二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 10:28:04

    このレスは削除されています

  • 155◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 10:29:07

    佑芽「プロデューサーさんと契約が終わるって話になってからさ。」

    佑芽「いっぱい……色んなものが変わっていっちゃったよね。」

    佑芽「アイドル活動が不調になったり、それで休止しちゃう人もいたり……。」

    佑芽「そういうのは、まだいいよ。プロデューサーさんが帰ってきたら、きっと元に戻っていくと思う。」

    佑芽「でも……変わってしまった雰囲気はきっと、戻らない。」

    佑芽「あの日からお姉ちゃんは……」

    佑芽「勝負だ――って、そう言わなくなった。」

    佑芽「……わかってる、しょうがないよ。そんな雰囲気じゃなくなっちゃったもん。」

    佑芽「でも……今のあたしにはできるよ。麻央先輩とプロデューサーを含めたあの毎日を、この世界に再現すること。」

    佑芽「今のあたしなら失敗しない! だから……星南会長、お姉ちゃん。」

    佑芽「一緒に、楽しかった日々に帰ろうよ。」

  • 156◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 10:32:08

    次回は本日の午後に書くつもりです。

  • 157◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 11:54:05

    >>152

    そういえばここ、

    「元は燐羽に支給された武器だ。」→「元は手毬に支給された武器だ。」に訂正します。

  • 158二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 12:06:20

    まさかの佑芽ラスボス化
    ここまで伏せられてきた正気度0ペナルティがこれなのかな?

  • 159二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 12:52:46

    ……二人だけで倒せる?

  • 160◆YYjiOMVygQ25/06/18(水) 15:28:26
  • 161二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 23:11:35

    >>132

    狼から狙われた時手毬が真っ先にことねが狙われると思った理由がしっかり補完されてるんだな…

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