- 1二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:22:20
ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブ
カヤ(原作では確認出来なかった得体の知れない勢力が多すぎます…これからストーリーがどう転ぶか分かりません…人前では見せないと決めていましたが…私も【反転】の力を使う覚悟を決めておきましょう…リンやみんなを守るためです)
前スレ
転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」Part9|あにまん掲示板ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブなお、多くの転生者は自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしているカ…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:26:49
初代スレ
転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」|あにまん掲示板カヤ(ブルアカの世界に転生したと気づいた時はやったぜと思ったけど、よりにもよって転生したのはカヤ…… 普通に原作通りの生き方してたらブタ箱送り待ったなしだからなんとかしたいけど、ここキヴォトスだし…bbs.animanch.comPart2
【感想スレ】転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」|あにまん掲示板【ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブ】【なお、全員自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしている】カヤ…bbs.animanch.comPart3
転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」 Part3|あにまん掲示板ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブなお、全員自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしているカヤ(思った…bbs.animanch.comPart4
転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」 Part4|あにまん掲示板ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブなお、全員自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしているカヤ(こっち…bbs.animanch.comPart5
転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」 Part5|あにまん掲示板ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブなお、全員自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしているカヤ(リンと…bbs.animanch.comPart6
転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」Part6|あにまん掲示板ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブなお、全員自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしているカヤ(リンが…bbs.animanch.comPart7
転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」Part7|あにまん掲示板ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブなお、多くの転生者は自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしているカ…bbs.animanch.comPart8
転生者カヤ「よりにもよってカヤに転生するとか……」Part8|あにまん掲示板ここだけ登場人物が全員前世と原作の知識を持った転生者なブルーアーカイブなお、多くの転生者は自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしているカ…bbs.animanch.com - 3二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:29:10
スレ立て乙
- 4二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:29:44
たておつ
さてナギちゃん誘拐はどう動くか - 5二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:31:57
立ておつー。さて、この先どうなりますか。
- 6二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:33:04
とりま10まで埋め
- 7二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:41:11
- 8二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:43:02
- 9二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:44:15
- 10二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:47:43
- 11二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:49:26
- 12二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:50:26
今度はその縛りを打ち破る物語の始まりよ
- 13二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:52:08
別に前スレでも言ってたようにssスレじゃないから話を全部繋げなくても無問題だ!
- 14二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:52:52
雷帝の言動からして既になにか縛られてない?この世界
アンテほどじゃなかろうが - 15二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:53:03
1レス目から「なお、多くの転生者は自分が知らないキヴォトス滅亡フラグが立つ可能性を恐れ、転生者であることを隠して原作ムーヴに徹しようとしている」のいつもの文言が消えてるの含めてもう完全にオリジナルストーリースレよね
- 16二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:54:18
それに関しては貼り忘れです。すみません
- 17二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:55:09
意味深ムーブじゃなくてただのミスかい!?w
- 18二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:58:22
言われて気づいたんですよね…勘違いさせてしまって本当すみません!
- 19二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:00:40
前スレ200は一旦忘れて(忘れないと続きが書けない)再開
- 20二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:05:34
なんか色彩とは別の学芸会を強要してるなにかが居そうな気配感じるんだよなーこの世界…マブラブの鑑純夏みたいな…
- 21二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:07:12
この世界のアビ三章がどうなるのかいろんな意味で気になるんだよね
ホシノが頑張ってヒナとプロレスするのか、イオリが暴走してホシノが逆にストッパーになるのか
いっそ、ここのホシノだと第三章で得られるもの考えたらとっくに手に入ってるしシェマタさっさと処分して終わりそう - 22前スレの20025/06/12(木) 23:12:25
えっと、なんか思ったよりも混乱を招いてしまったようなので、一応言っておきますが
別にそんなに気にしなくて良いです。
マジでノリで書いたので
(私が言うのもなんですが、もしも考慮するのだとしても、今のSSが一段落した後とかの方が良いと思います) - 23二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:19:19
一旦忘れよう
- 24二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:23:33
- 25二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:25:20
- 26二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:31:04
- 27二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:32:46
メス堕ちは増えなさそうだけどレズ堕ちはドンドコ増えそうな今日この頃
- 28二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:34:48
ミカ「NTRやんけ~!」
セイア(寝てから言いたまえ……) - 29二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:45:47
- 30二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:48:18
賑やかしにSS投げ
ウタハ「君に謝りたい」
リオ『通信繋いで即謝罪されても困るのだけど…』
ウタハ「君が調月リオだと理解はしている。しているんだが…」
リオ『…そう…私は原作ほどの天才じゃ…』
ウタハ「君の名前出す時つかつきってわかってんのに毎回かたつきって打ち込んでから修正してる私を許してくれ…リオ…」
リオ『暇なの?』
ウタハ「腕折っててすごい暇だね」
リオ『殴りに行くわ』
ピンポーン - 31二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 00:01:32
- 32二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 00:26:15
留守番チーム楽しそうだな…(救出チームがシリアス始めてることから目を逸らしつつ)
- 33二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 00:42:39
転生フウカ「何か反転がどうたらだのあちこちで噂になってるねー。どうする?私たちも反転しちゃう?」
転生ハルナ「ただ飯を食うのに反転なんていらんわ。自分たちはこれでいい」
転生フウカ「同感。私も料理をするのに反転する必要なんてないもんねえ。引き続きキヴォトスグルメ旅でも続けますか」
転生ハルナ「反転は全くする必要はないが、最終編に向けてドライビングテクニックはつけとけよー。原作からまあまあ外れてるとはいえやっとかなきゃいけないんだからなー」
転生フウカ「なーんでいち給食部のドライビングテクニックにキヴォトスの命運がかかってるんですかねー!」 - 34二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 00:55:20
ミカはナギちゃんへの思いを貫くのか寝取られて騎士ムーブするツルギに向かうのか…
ツルギの方は忠義で慕情ではなさそうだけど - 35二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 00:58:30
ミカがツルギに向かう
ナギサがホシノに向かう
ハッピーエンドだな、ヨシ! - 36二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 02:52:01
アビドス市街地
ニコ『とりあえずここに来たわけだけど…
臨時本部でも置くの?』
オトギ『反応ある地点は砂漠地帯だから
ここから出撃、補給を繰り返したほうが
近いと思うんだ。それに脅威も少なめだし』
クルミ『珍しく頭回ってるなぁ、砂漠地帯じゃ
射線も通されるし盾に出来る遮蔽も少ない。
まぉ、気軽に大暴れ出来るってくらいか。』
捜索準備を整えてからナギサの捜索を始める - 37二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 03:15:33
チセ「…あいつ。」
彼女から齎された情報は陰陽部を動揺させるには充分だった。ゲヘナ羽沼マコト議長の提唱した《歴史の矯正力》。そして─《複数のテラー化》と《殆どの相手が転生者》である事だ。
チセ「(私も色々と調べていたけれど…ここまでとはね…。それに…まさか貴女だったとはね。…姉さん。)」
彼女の中にはある確証があった。あの思わせぶりな態度とあのアルビノの独特の色は…あの人だと。
チセ「(目的は分かっても簡単に承諾は出来ない。私の人生を無茶苦茶にした自覚も無い癖に…。)」
ハッキリとそう舌打ちするのであった。
ニヤ「おやおや〜。相当荒れていますわね〜。」
チセ「ニヤ…さん。」
ニヤ「余り気にするものでもありませんよ。…貴女は貴女。彼女は彼女なのですから。」
チセ「はい…。ニヤ先輩。」
ニヤ「(チセさん。前世のコンプレックスは聞いてはいましたが…相当ですね。)」
そうニヤは溜息をつくのであった。 - 38二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:51:44
マコト「先生の銃撃やらブルーアーカイブ宣言の未達、か。寝ている間にまたぞろ問題が湧き上がったな」
サツキ「そうなのよ。どこも戦後、というか電波障害の後始末でろくに動けてなくて…レッドウィンターで週刊のクーデターが起きなかったくらい」
マコト「それが普通なんだがなぁ…なんなんだあそこ…なんで自治崩壊しないんだ…」
イブキ「ま、どこも復興中ってわけだ。うちはどう動く?」
チアキ「行政の建て直し一択じゃないです?不良たちがいつまでもおとなしくしてるとは…」
マコト「最優先、とは言えんがパッと思い付く限りでは一つ済ましておきたいことがある」
サツキ「それは?」
マコト「報告書を見るに、まあ私が倒れ桐藤ナギサが戻ったとはいえ茶会が崩壊状態では仕方がないのだが…茶会はどうなった?」
サツキ「桐藤ナギサの影武者の子が自ら監獄に入った、くらいしか…」
マコト「正規ではないが調印の参加者が投獄か…どこからやり直すべきだか」
イブキ「何が言いたいんだマコト?」
マコト「原作通りの上塗りが必要なのかはわからんが、土台が未完成のままの現状はまずいだろうよ…エデン条約はまだ締結されてない。アリウス、ベアトリーチェ、ミメシス。どう影響するか知れたものではないぞ」 - 39二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 09:25:26
ヒナ「失礼するわ。マコト。」
そう言うと慌てた様子で入ってきたのはヒナとイオリだ。
ヒナ「イオリ曰く桐藤ナギサが攫われたかも知れないと。私達風紀は第二戦闘配備には入っているわ。それと…イオリ。」
そう告げたヒナ委員長。
イオリ「マコト議長。すみませんでした。」
頭を下げる私。
イオリ「マコト議長のトラウマを抉ってしまい申し訳ありませんでした。それと…百鬼夜行でパシリカ関連の情報を入手しました。…厄介な事になるかもしれない。」
そう言うとイロハに渡した奴の複製をマコト達万魔殿に渡す。
イオリ「どうやら原作のベアトリーチェはこのパシリカに百鬼夜行に本来怪異を討伐する為に使用する霊剣の機構を応用して崇高に至るつもりだったらしい。資料に書いてある通りだから目を通して置いて欲しい。」
そう言うとイオリは起きたばかりなのに申し訳ないと言う表情になるのだった。
- 40二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 10:33:09
面倒事が次々出てくる!
- 41二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 11:29:55
- 42二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 13:09:04
ここではリントの言葉で話してよね!
- 43二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 13:12:10
この世界の反転が超サイヤ人か卍解みたいな次のステップ扱いされてるけど、基本的には負の感情とかで目覚めてるんだろうか
アビドスとか、なんか反転できるようになった……みたいなカヤとかいるけど - 44二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 13:53:51
イオリとアリスク後はトリモブの例は分かりやすく負の側面の反転になると思う。(アリスクも反転は使用可能だがまだ使用可能条件が満たしてない。)
例外はアツコ。神秘総量においては小鳥遊ホシノとタメをはる関係で反転自体はノーマルでも可能。但し経験値の問題で反転自体は恐らく《第二段階》で止まるかな?
- 45二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 16:01:13
これで転生者バレしそう
- 46二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 19:20:45
- 47二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 19:29:19
イオリ・イチカ「(病気がちかつ前世も若くして死んだ事でイマイチ分かってない。)」
- 48二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 20:50:26
- 49二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 21:05:48
シリアスばかりはバランスが悪いので
正実青春の日々~一年当時の幹部たち~
ハスミ「ツルギ…相談があるのですが」
ツルギ「なんだ?」
ハスミ「あの、下の処理は…どうしていますか?」
ツルギ「下…?普通にゴミに出しているが…?」
ハスミ「いや月のものではなくですね、あの、カミソリ等を使う…」
ツルギ「…ッ!?し、知らん!(前世喪女なんですが!未処理で問題なかったんですが!?)
ハスミ「そう言わず!恥ずかしくて消灯寸前の浴場でしか出来ないんです!(前世断崖絶壁だったから簡単だったけど今は下半身何も見えないからやり方とか詳しく知りたい!前との落差エグ過ぎるんだよゴッド!!)
ツルギ「本当に知らん!」
ハスミ「親友でしょう!?」
ツルギ「くどいぞハスミ!私はそういうの、その、やってない!」
ハスミ「……へぇ。じゃあ、見せてくださいよ」
ツルギ「…え?」
ハスミ「証拠見せてくださいよっ!!(スカートに上半身突っ込む)」
ツルギ「気でも違ったかー!?やめろ引っ張るな千切れる!?」
ハスミ「見せても平気だからやってないんでしょう!?こちとら切羽詰まってるんですよ!?」
ツルギ「やめ…ッ(ビリィッ)あっ」
ハスミ「え、うs」ガチャッ
ミネ(覚醒前)「来週の演習で参加予定の騎士団員の名簿を………………お邪魔しました」
ハスミ「その声はミネさん!?ちょ、待って!違うんです!!」
ミネ「大丈夫ですハスミさん現代は寛容の時代です私に偏見はありません失礼します」
ハスミ「だから待って!?」
ミネ「(ひいっ!?追いかけてきた!?)と、ともかくですね!?そのですね!?ひ、避妊はしてくださいね!?」
ハスミ「できませんがっ!?」
ミネ「…は?ツルギさんが大事ではないのですか!?まだ高校一年なのですよ!」
ハスミ「そうではなく生物学的に無理というか…!?話を聞けぇ!!」
その頃置いて行かれたツルギは乙女泣きをしていたしハスミとツルギはデキているという噂はトリニティ千里を走った - 50二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 21:09:17
救護に目覚める前の転生ミネ団長なんて久しぶりに見た気がする
- 51二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 21:13:44
ある牢獄の前。私はその件の人物の元を訪れていた。
???「また来たんですか…。仲正イチカ。」
イチカ「いやぁ。こうして来るのは仕事っすよ?百目木メイ…。」
メイ「ふん…。」
あの事件─エデン襲撃事件の首謀者であり、小鳥遊ホシノ、秤アツコ、銀鏡イオリと言う名だたる猛者により無力化された少女は憔悴により顔色は悪そうな表情を崩してすらいない。
イチカ「先生も言っていたでしょう?」
メイ「それでも…私に許される資格は無い。違わないの!!」
メイは足首のみを拘束されている。アリウスから齎された神秘を封じる枷。それにより彼女の神秘は封じられているからだ。
イチカ「貴女が思い詰めたのは良く理解するっすよ。…でもね。それならレンゲや『あの』イオリはどれだけ苦しんだと思うっす?」
メイ「え…?」
イチカの口から出たイオリと言う言葉。そして彼女の口から明かされた『転生前』の彼女達の境遇。それを聞いて危うく気持ち悪くなりそうになる。前世はそれなりに幸せだった私からすれば地獄。そう言っても差し支えないのだろう。だがしかしイオリや目の前の同級生はそれでも今を必死に生きようと走る道を選んでいる。
イチカ「そこで貴女は立ち止まって満足なんですか?世の中自分以上に地獄を見ている人なんて山ほどいるっす。私は少しそう言った人達に触れたから…分かるだけっすけどね。」
メイ「私は…。」
イチカ「自分を許さなくても良い。許されなくても良い。そう思うのは勝手ですよ?…でもそれを足を止める理由に使うなら私は貴女を私は本気で軽蔑するっすよ。」
静かにその一言と開眼した瞳の奥底が一瞬『紅く』見えてきた気がしたのだった。 - 52二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 21:29:56
アビドスの日常
セリカ「ここら辺もすっかりいい感じに街並みができてきたわね……」
アヤネ「アリウス分校の皆さんが頑張ってくれましたからね……力でどうにかできるならともかく、建物を作ったりってなると単純に頭数が足りませんでしたから」
アビモブA「私、前世は建築系の学校に行ってたんでやっとその知識が活かせて嬉しいんですよ」
アビモブB「農業系だったけどトリニティじゃ活かしようがなかったのよね。ビニールハウスとか作れたおかげで農業もやりやすいし」
アビモブC「前世だとインフラ整備やってて正直思うところはあったけど、やらなきゃやらないで逆に違和感あったんだよね。やっぱこっちの方が性に合ってるや」
アヤネ「……むしろ私達の方が教わること多いですよね……専門的な知識を持っていながら、それを活かせない環境ってのも大分苦しそうです」
セリカ「原作見てると何もねえ!の代名詞だったはずなんだけどね……この世界から見たら一番しがらみがない土地になるから逆に人気が高まるってのもよくわからないわよねぇ」
アビモブD「みなさーん、クッキー作ったんですけど一緒に食べませんか~」
アヤネ「はーい、今行きますねー」
シロコ「ん、食べる」
セリカ「うわっ、シロコ先輩どこから!?」 - 53二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 22:04:03
これには天国組のユメ先輩もニッコリ
- 54二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:09:02
トリニティ地下大監獄
正実モブ「本日の面会に変更はありますか?」
先生"いやないよ。…申請してる件は?"
正実モブ「申し訳ありません、現在大監獄は一部立ち入り禁止となっておりまして…」
先生"何かあったのかな?"
正実モブ「私は把握しておりません」
先生"そうか…それじゃ案内を頼むよ(歯痒いな…何かあるとわかってもツルギと連絡がとれないし動きようがない)"
"やあメイ。調子はどうだい?"
「先生…私は…私の罪の償い方は…牢に入るんじゃなくて、立ち上がって、戦うべき、なんで、しょうか」
"…どうしてそう思ったのかな?"
「…立ち止まるなと、言われました」
"ふむ、君はどう思った?"
「私より不幸な人はいるって…不幸を理由に立ち止まるなって…わからなく、なって…私の、苦しみは…」
"まず、不幸に大小は無いかな"
「…え?」
"例えば100円を落とした。大金を持ってる人とそれが全財産の人。同じに感じると思うかい"
「そんなの比べるまでも」
"人それぞれ感じ方は違う。こう話してる私も君の辛さを理解してるなんてとても言えない。君の辛さは君だけのものだ。だからね、無理に立とうとしちゃいけない。無理をすれば、どこかでそれが反ってくる。もちろん、永遠に牢に入ってるなんてのも駄目だよ?いつかは、区切りをつけるんだ。私はそれを成長と呼びたいな"
「成長…区切り………私は…許されるん、ですか…先生」
"厳しいことを言うけれど、それを決めるのは私じゃない。君の罪は君が許してあげないと終わらないんだよ"
「…わたし、が……先生、ありがとうございました。少し…考えてみたい、です…」
"うん、それじゃまた来るよ"
"さて…メイに会えるとすれば正実の生徒…誰だかわからないけど焦ってるな…メイを焚き付けたのは戦力化…いや、口ぶりからして…無力感の投影、か…そっちとも話す必要があるかな、これは"
"…どんどん後回しになる。偶然か…?それにしては…いや、諦めず面会の申請を続けよう。会って話さなきゃ何もわからないからね……ミカ、ナギサ" - 55二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:23:25
ナギサ「っ……こ、ここ、は……?」
??「……あは、あはは……やっと目を覚ましたんだね」
ナギサ「っ!?……あなたは……誰……!?」
ナギサが目を覚ましたのは真っ暗な空間だった。そこには、一つの光源があるだけ。しわがれたような声が、光源から聞こえてくる。いや、光源は少女だった。あまりの熱に体がドロドロに溶けているような、全身が炎に包まれ、炎のドレスを纏い、炎の翼を広げる少女。顔が見えないその少女を見て、ナギサは危機感を感じて慌てて体を起こそうとする。そこで気付く。
ナギサ「……え!?」
自分の腕が、脚が、翼が、壁に埋められているということを。無理矢理に溶かし、固めたような跡が見える壁。それは間違いなく、ナギサを捕えるためだけの拘束具であった。
ナギサ「あなたは誰ですか!?誰かが反転しているようですが……!こんなことをして、私をどうし……ああああああ!?」
ナギサの言葉が途中で中断させられる。彼女の真っ赤な手が、ナギサの腹部に押し付けられる。瞬間、腹部が激しく焼け焦げていく音が聞こえてくる。本能的に、神秘を腹部に集めて熱を防いでも尚、貫通して皮膚を焼いてくる。しかし、防御しなければ今頃内臓を失っていただろう。
??「わからないんだ。わからないんだ、私が。わからないんだ……やっぱり小鳥遊ホシノなの?」
ナギサ「っ……ホシノさんに何をするつもりですか!?そんなこと、絶対に許しません!彼女は私にとって―――ああああああ!?」
??「その名を口にしないで!!」
今度はその手が喉を掴む。ナギサの悲鳴が徐々に枯れていきく。時間にして一分程だろうか。彼女が手を離すとナギサは激しく咳き込む。
??「大丈夫、もうあなたはここにいる。私が誰かわかったら……お水をあげるよ。ふふ、いつでも待ってるからね……桐藤ナギサ」
ナギサ「誰……?あなたなんて、知らな―――がっ!?」
掠れる声を口にするナギサの頭部を少女が蹴り飛ばす。一瞬の高熱と衝撃によってナギサは意識を失い、項垂れてしまう。その様子を見ながら、少女は自分以外の明かりがない空間ではぁと溜息を吐く。
??「向こうには炎の人形を残しておいたからばれないだろうけど……はぁ。まさか、ナギちゃんがこんなに私の事を忘れるなんてね……小鳥遊ホシノ、お前だけは絶対に……ナギちゃんを取り戻してから……それからお前を殺してやる……!」 - 56二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 03:03:13
クルミ《捜索ユニットより臨時本部に定期報告、
現在アビドス砂漠の外縁部を重点的に捜索してるが…
手掛かりは無し。…夜の砂漠は冷えるな、
一時帰還の際に温かい飯でも用意しといてくれ。
…そこら辺探したら干からびたユメとか出そうだな》
オトギ《こっちも定期報告、砂漠地帯の廃墟群に
向かってるけど…特に見つからないね。さっきは
骨が転がってるのも見つけたから早く戻りたい。
にしても砂漠の廃墟って一時凌ぎにはいいけど…
ここまで暖かかったかな?》
アビドス市街地 臨時通信本部
ニコ『2人とも了解、こっちから状況は室長に
送っておくから日が上る前に帰ってきてね。
《あー、室長聞こえてる?こちら通信本部、
今のところ捜索では目立った物は無し、通信終了》
おでんでも温めておこうかな…』 - 57二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 06:10:59
ナギちゃん…その呼び方をする人物は一人しか居ないと感覚的に理解する私。
イオリ「(この感じ…やっぱり『彼女』か…。)」
ヒナ「イオリ…まさか。」
イオリ「感覚が鋭過ぎるのも考え物です。…要制御ですね。これは…。桐藤ナギサを攫ったのは─『聖園ミカ』。恐らく神秘的にも偽物を配置したらしいが…甘いね。目的は小鳥遊ホシノを殺す事見たいだ。」
その心の叫びは明らかに追い詰められた人間のそれだったからだ。
ヒナ「…っ!!どうするの?」
イオリ「本当なら飛び出したいけど…そうも行かないでしょ?」
ヒナ「…そうね。」
溜息をつくヒナ。イオリの言葉と空気から見ても最強格が居なければ対処出来ない事態なのは明白らしい。
イオリ「私個人としては部外者です。介入は今はまだ避ける方針で良いかと。アチラが撒いた種ですしね。」
ヒナ「(やはりアビドスに対して辛辣になってる…どうしたら良いのかしら…。)」
そう心の奥底で頭を抱えるヒナなのであった。
- 58二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 09:22:19
イオリ「…!待ってください!もう1人入ってきました!…この感じは…『不知火カヤ』です!」
ミカ「…ねえ?何で私の邪魔をするのかな?」
カヤ「私は…もう誰も死なせたくないだけです!
あなたがホシノさんを殺すなら私は何がなんでも阻止します!
(前世の私は…あの子を救うことができませんでした!
ヘルマンスキー・パラドック症候群だったあの子を…あらゆる手を尽くしましたが…救うことが出来なかった!
もう二度とそんな悲劇は起こしません!)」 - 59二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 09:29:11
〜ある者たちの前世〜
『先生…いつもありがとう…でももう良いの…余命僅かな私のために…先生の貴重な時間を使わないで…他の困ってる子を…助けてあげて…』
『諦めないで!きっとまだ手はある筈よ!私は!あなたを死なせたりしないわ!』 - 60二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 09:56:21
- 61二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 10:12:20
アヤネ『ホシノ先輩!?状況が混沌としすぎてます!ナギサさんと一緒にいるのはおそらくミカさんです!ミカさんが反転の影響で分身体を生み出しています!しかも、カヤさんとかSRTも……』
ホシノ「あーもう滅茶苦茶だよ」
ツルギ「……わかるのか。というかお前はやらないのか?ゲヘナのイオリとかはやっているが」
ホシノ「アヤネちゃんは探知タイプってやつだからね。遠いところは私が探知するだけは探知するって感じだけど近場はアヤネちゃんに任せてるんだよ、私より精度良いし。それにまぁ……アヤネちゃんはブロッキング?とステルス性能も強いから毒電波とかそういうのも受けないし、アヤネちゃんから神秘や恐怖で通信を飛ばす場合は私達以外には絶対飛ばさないようにしてる。毒電波と捉えられて相手に害を与えたりするからね……」
ツルギ「……そうか」
ホシノ「なんかイオリちゃん、シロコちゃんがウザ絡みしていっちゃったせいでアビドスに妙に敵意あるっぽくて素直に聞いてくれないだろうからさ、ツルギの方から言っといてよ。あんまり探知を多用すると逆探知されてすっ飛んできて大変なことになるかもしれないって。アビドスと違ってゲヘナって栄えてるし」
ツルギ「……ああ……伝えておこう。それよりも、ナギサ様とミカ様を……!」
ホシノ「さて、カヤちゃんも心配だけど、ミカちゃんがどうなるかが読めないね……アヤネちゃん、慎重にやってね。シロコちゃん達にもいつでも仕掛けられるように準備は進めさせといて。最悪私とツルギでミカちゃんの気を逸らしてる間にナギサちゃんとカヤちゃんを助けてもらうことになるかも」
アヤネ『わかりました、準備を進めておきます。後、アビドス分校の方でもすぐに治療などができるように準備を進めておきますね』
ツルギ「……すまない」 - 62二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 10:15:04
アビドス勢の凄まじく頼もしい感は凄い
- 63二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 10:45:54
「あははっ!どうしたの?逃げてばかりじゃ勝てないよ?」
「…確かに…防戦一方じゃジリ貧ですね…」
「どうする?お友達のSRTが来るまで鬼ごっこする気?」
「…いえ…それには及びません…あなたの相手は私1人で十分です。」
「…へえ…」
「ここでやられるわけにはいきません…あの力を使いましょう…【反転】」 - 64二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 11:18:57
まさ…。その言葉を聞いた瞬間信じられなかった。
ヒナ「イオ…。」
イオリ「〇〇さん…なの?」
不知火カヤ防衛局長の言葉には明らかに慈愛が籠ったあの人と同じだった。〇〇が死んで私がだんだん床に臥せる事が多くなり死の淵を行き来していたあの頃に担当する様になったお医者さん。私の難病を必死に泣く程治してくれようとしてくれた…あの人が。今…死線に立っている。あの時と同じく誰かを必死に救おうとしている。
今私には介入は出来ない。…でも。
イオリ「(あの人の為に私は因縁を捨てる。)『砂狼シロコ』『十六夜ノノミ』『黒見セリカ』『小鳥遊ホシノ』。すみません。緊急で悪いですが電波を飛ばして申し訳ない。私も現場に介入させて欲しい。カヤ防衛局長を死なせたくない…!!頼む!!力を貸して欲しい!!」
立場すらかなぐり捨てたその絶叫は叫びとなりアビドスの砂漠へと向かうのであった。 - 65二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 11:24:22
クルミ『ハァ!?室長が居ない!?』
ニコ『うん!リンさんから連絡貰ったんだ、
でもどこに行ったんだろ…』
オトギ『んー…振動と熱源検知、誰だか
知らないけど交戦してる?』
クルミ『OK、位置は。』
オトギ『この先の廃墟群にかな、複数の
未識別反応もあるから間違いないよ』
クルミ『未識別か…また誰か反転してるってか?
この世界の治安終わりすぎだろ…』
ニコ『了解、動員出来る部隊は無いよ。私が
後詰めに向かうからそれまで戦ってて。』
オトギ『了解、戦闘区域に入るよ。』
クルミ『了解…胸騒ぎもするが、やるしか無いか』 - 66二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 12:25:54
情報が錯綜する万魔殿会議室
チアキ「いきなり誘拐に聖園ミカの反転!おまけにまぁた防衛室長失踪!?いきなり動きすぎでしょ事態!」
イロハ「未確認情報も多いです。まずは伝達の一本化を」
サツキ「正実より入電。監獄の聖園ミカに変化なし。替え玉?どっちが?」
イブキ「めんどくせえなぁ!もうアビドスに越境砲撃で終わらせねえか!?」
マコト「……おかしい」
サツキ「マコトちゃん?」
マコト「脱獄?反転の兆候が見られてからは剣先ツルギが直衛についていた監獄から?奴を抜いても正実一の精鋭舞部隊だぞ、ありえん。テラーとはテレポートが標準なのか?」
イロハ「いえ…確認されたのはボム*テラーの限定的なアポートと呼ぶべき低規模だけですね」
マコト「そうか、シロコ*テラー本人でなければ同能力という線も薄かろう…コピーだろうが分身だろうが出られなければ意味がない。アビドスで暴れている聖園ミカはどこから出てきた?」
いつの間にか会議室は静まっていた。
「アリウスに繋げ。確認したいことがある。ああそれと」
マコトは、実に悪魔らしい笑みを浮かべる。
「キキ、先生を呼べ。解決は見えたぞ。キキキ!」 - 67二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 12:43:40
イオリ「私のそれにはテレポートは基準には入っていない。考察にはなるがシロコ*テラーは《第三段階》に到達した…いや強制的に《色彩》によってさせられたが正しいな。」
ヒナ「大丈夫…なの?」
イオリ「正直早く…アビドスに行きたいです…。この感じしかも不知火カヤ防衛局長…反転してる。私と同じ《第二段階》でだ。」
アコ「はぁぁぁぁ!!一体どうして。」
イオリ「分かりません。急がないと大変な事になる。ミカの本体は『アビドス』に居る個体かまでは不明だけど…桐藤ナギサがそこに居るなら本体の可能性は極めて高いと思う。」
万魔殿に入って来た彼女達の報告であった。
イオリ「だがしかし今ゲヘナの戦力を開けるのは危険です。分身な以上─本体の場所を確定させないと。マコト議長。私に行かせて欲しい。」
そう言うと土下座をするのだった。
- 68二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 12:47:00
この前までくたばってたのにマコトちゃんが頼もしい!
- 69二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 12:56:52
アヤネ『人が増えてきたんですけど、どうするんですか……?ってか、イオリさんも来るって言ってますけど……』
シロコ『ん、終わったらイオリを襲う。反転してるなら丁度いい』
ノノミ『オイタは駄目ですよ~♠シロコちゃん、めっ、しちゃいますからね~☆』
シロコ『……ノノミのそれは壁に刺さるから洒落にならない』
ホシノ「さて、どうしたものかね……皆ポンポン反転しちゃってさぁ、反転のバーゲンセールだよこれじゃ」
ツルギ「……その引き金を引いたのはお前だろう」
ホシノ「ある意味私の反転は約束されたものだったから……まあ、それはそれとして。どう責任を取ったものかな?正直私じゃミカちゃんをぶちのめすことしかできないし……折角なんだから、お姫様は正義の騎士様が助けてあげた方がいいんじゃない?」
ツルギ「……いいだろう。今のミカ様に触れてあげられるのは……私だけだ」
ホシノ「じゃ、これ以上混沌にならないように……始めようっか。皆、聞いてるね、ツルギをミカちゃんにぶつけるから、私達はそのサポートで」 - 70二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 13:02:05
「ならん。銀鏡イオリ、万魔殿議長として正式に待機命令を下す」
「ッ、なんで!?テラー戦なら私が!」
「聖園ミカの宿す神秘は大天使ミカエル。最強の悪魔殺し、そして堕天使殺しだ。ゲヘナの戦力は相性が最悪と言っていい」
「じゃ、じゃあ私は…必要ないって…!?」
「やかましい。戦車に歩兵をぶつけるか?戦闘機の迎撃に爆撃機を出すか?戦闘とは有利に進めるのが前提条件なのだ。自ら死地に飛び込むなぞ自己満足にすぎん。己の職責がそれを許すほど軽いと思っているのか風紀委員会隊長銀鏡イオリ」
「う…ぁ…」
「戦争は貴様一人でどうこうできるゲームじゃない。思い上がるな」
「ちょっと、マコト…」
「そして背負い込むな。貴様の隣にいるのは誰だ?貴様の後ろにいるのは誰だ?頭を冷やせないのならそいつらに揉まれて現実を思い知れ」
そうして会議室を追い出される。
意趣返しかのようにトラウマを刺激され呆然とするイオリの隣には…ヒナと、チナツが立っていた。
- 71二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 13:42:33
イオリ「そう…ですか。そうですよね。…私なんて要らない子…何ですよね。」
羽沼マコトは大きな間違いを犯していた。確かに待機を指示したのは正解ではあったのだ。だがしかしそれを頭ごなしに否定した事が彼女の顔が意識が大きく変わるきっかけを作ってしまったのだ。
チナツ「ひっ…!!」
イオリ「よーく考えようー。権威は大事だよー。」
その目は明らかにこれまでに無い程の殺意が帯びていた。その殺気はさっき追放された万魔殿内部にもすら刺すような気配が届く程だ。彼女から放出される神秘は今や複数がまるで混じりあっていた。悪魔から天使、果ては複数の怪異、妖怪まで正しく百鬼夜行と言わんばかりの…それはもう異常と言わんばかりに。ヒナはその空気に何か大きな間違いを自分たちが犯したのでは無いか…そう思わざるおえなかったのであった。
- 72二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 14:18:58
出自が出自とは言えイオリ面倒くせえな!
- 73二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 15:35:16
イオリの殺気は会議室にも届いていた。
いずれも大悪魔の神秘を宿す身。察知できないほど鈍い者はいない。
「…マコトちゃん」
「遅かれ早かれこうなっていた。そして今回だけは絶対に出すわけにはいかん。最強の悪魔殺し、ヤツは反転すらせず第三のラッパの権能を示す規格外だぞ。戦闘になる前に死が決まっている。生徒会長として生徒の死を前提とした作戦なぞ認めん」
「…ヒナを出せなくなったわ」
「そもそもテラーの力を利用するのが間違いだ。アレは触れざるもの。禁忌の一端。クロコがどれだけ後悔し苦しんだか散々語られたろうに」
「気持ちはわかるけれど、性急じゃない?あなたは病み上がりで戦えないし止める戦力も…」
「いつかは誰かが殴らねばならんのだ。キキキ!嫌われ役なら慣れている。命を狙われるのもな!さあ死に物狂いで止めろよ空崎ヒナ!評議員諸君!マコト様の命がかかっているぞ!キキキ!」
「はぁ…せめて冷や汗隠してよマコトちゃん」
言いながら、サツキたちは己の武器に初弾を装填した。 - 74二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 16:05:16
言われてんぞおじさん!!!
- 75二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 16:09:04
クルミ『コイツは…ミカ・テラーの分身体か?
本体程ではないが力は十分にあるな、
後続の連中にもデータを残しておけ。』
オトギ『15…16…っと、こういう分身体で
本体が推し量れない奴が一番怖いよねぇ。
こっちの残りカスは処理出来たよ。』
ニコ『2人ともお疲れ様、本体はおそらく
この地下にいるよ。』
先陣を切って分身体を殲滅した2人に合流して
そのまま異常反応のある…ミカの元へ急ぐ - 76二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 16:33:08
ツルギ「もうおやめください、ミカ様!!」
ミカ「ッ!」
ナギサ「え……ミカ……さん……?」
溶接され、空気が少し入り込む隙間しかない扉を強引に破壊し、中へと突入するツルギ。真っ赤な光源となっているミカが、ツルギの言葉に反応し、ナギサもここで漸く、目の前のそれがミカが反転した姿なのだと思い至る。
ミカ「ツルギ……ちゃん……?どうやって、ここに……」
ツルギ「……部下と共に、ミカ様を助けに来ました」
その言葉と共にツルギの背後、扉から一人の小柄な少女が手を出す。黒い衣服が見える彼女は、おそらくは正実の子なのだろう。ツルギを見て、少しだけ冷静になったミカは、神秘を、恐怖を探ろうとする。しかしその少女のそれはあまりにも小さく、全く感知できなかった。であれば、ツルギの言う通り、正実の子なのかもしれない。だが、だとすればそんな子がどうやって自分の炎の分身を倒してきたのだろうか。
ミカ「どうやって、ここに」
ツルギ「あなたの居場所を探すため、ここまで来ました。偽物のミカ様は……申し訳ありませんが、倒してここまで来ました」
ミカ「そっか。ナギちゃんを助けて……私を倒しに来たんだね。ふふ……魔女にはお似合いの末路、ってこと?」
ツルギ「違います!ナギサ様だけじゃない、私はミカ様、あなたを助けるためにここに来たんです!」
ミカ「じゃあ、どうやって助けるっていうの?ふふ、どうせできもしないことを……」
ツルギ「……焼いてください」
ミカ「……は?」
ナギサ「!?」
ツルギの言葉に、驚きの表情を浮かべるミカとナギサ。しかしツルギは迷うことなく、両腕を広げる。
ツルギ「あなたの怒りを、悲しみを、憎しみを、炎を。全て受け止めます。私であれば全て、受け止められる。だから……」
ミカ「今更、ふざけないでよ!!」
ツルギの声を遮るように、ミカから放たれた炎が、ツルギを包み込む。圧倒的な炎がツルギを焼き、炎が皮膚を、肉を焦がしていく。呼吸すらまともにできなくなる中、ミカは炎を止めることなく、注ぎ続ける。狂った感情の全てを、恐怖を吐き出すように。
ホシノ(……でも、今のミカちゃんに声を届かせられるのは……ツルギだけ。ツルギ、君ならきっと……取り戻せる。君はいつだって、戦ってきたんだから……私は君を、信じてる。だから……君も全てを出し切って、ぶつけてくるんだ) - 77二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 19:34:09
『●●ちゃんは幼馴染。偽者の私の傍にいてくれて私を『●●』にしてくれた恩人』
『●●ちゃんは大事な人。いつか傷つけなければならないと知っていたからより大事にした』
『●●ちゃんは友人。くだらないことを話し合うのがなにより楽しかった』
『●●ちゃんは弱い人。すぐ傷ついてしまうのに困難から逃げられない困った人』
『●●ちゃんは●●●●。この想いを自覚してはダメ。あの子を傷つけてしまうから』
『●●ちゃんは ●●ちゃんは ●●ちゃんは ●●ちゃんは 私 は』
「だけど」
『●●●ちゃんは強い人。誰よりも正義を体現する姿に憧れた』
『●●●ちゃんは正しい人。何度踏み躙られても正義を見失わなかった』
『●●●ちゃんは優しい人。致命的に間違えた私を、まだ道の途中だと支えてくれた』
『●●●ちゃんは大切な人。私だけのためじゃなく、決して失ってはいけない人』
「だから」
「――私だけが、蹲っては、いられないよね」 - 78二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 19:36:25
炎に焼かれながらツルギは痛みと違和感の二つと戦っていた。意識を保たねばならないのにこの二つが邪魔をする。痛みには耐えられる。焼かれ続けることで次から次へと更新される痛みも絶対ではない。だが違和感。これがどうしても払拭できなかった。
(どうして――『火力が低い?』)
監獄でミカを慰めた時は炎など出ていなかった。純粋な熱量だけであらゆる物を焼き切っていた。熱いという現象は同じでも質と格が違う。手加減?躊躇い?それにしては炎に感情が乗り過ぎている。この違いは、何を意味して…?
「うぁっ!?」
突然ミカの腕が弾かれ炎が止む。僅かに遅れて銃声が聞こえた。耳慣れたこの音は。
「…ハスミ?何故、邪魔、を」
「これ以上ツルギを傷つけさせません。お覚悟を」
ばさりと大きな翼を打ち鳴らしツルギを庇うように羽川ハスミが現れる。ミカは舌打ちし、乱入者に殺意を向けるが――続く低い声に動きを止めざるを得なかった。
”もう終わりにしよう”
その場にいた全員が目を疑う。この場に、最前線に居ていい人ではない。
「せ、先生…!ここは、危険で…!」
「そうだよ先生!流れ弾どころじゃない!退避して!」
”マコトたちから情報をもらった。私なりに今回の件を考えたよ――初めまして、だね”
生徒たちの声。それを無視して先生はミカへと語りかける。
「……え?何言ってるの先生。クーデターの時にも会ってるじゃない。あ、はは?もしかして、先生も、私のことなんて…忘れ、て」
”いいや。私はミカに会ったことはあるけど君とは初対面だ”
「…は?なに、言ってるの、先生。私、ミカだよ?おバカな理想で、現実見えてないクーデターやって、見事失敗したミカだよ?」
”そうだね”
「…?え?認め、え?じゃあなんで、初対面って」
”トリニティのクーデター。その記憶は確かに君のものだろう。だけど、それ以降は?”
「…先生が何を言っているのか、わからない」
”…ごめんね。謝っても意味が無いと、わかっている。だけど、私は告げなくてはならない”
”君は誰だ”
「……私は、ミカ、だよ…先生、どうしちゃったの…?」
「先生…?」
”突如始まった教義の暴走。乱戦のまま、様々な思惑が混在し放置された戦場。そして、エデン条約の未契約”
”そこで君は生まれたんだ――ミカ・ミメシス*テラー” - 79二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 19:50:54
イオリの怒りが爆発寸前までなっているのは他の学区にも影響を与え始めていた。
アビドスのある区画にて電子音が鳴り響く。
それは余りにも巨大だった。
そして余りにも威容があった。
列車砲シェマタ。本来ネフティスのゴールドキーが無ければ動かないソレが勝手にゲヘナとアビドスの武器保管庫から少しずつ動き出していたからだ。副砲がガタガタと音を立ててある場所を狙い撃ちにせんとする。
まるでイオリが幽鬼の様な空気になっているのは何もアビドスに行けないからだけでは無い。あの人が死ぬかもしれないのをただ黙って見ていることなど出来ないからだ。
イオリ「がっ…ァァァァァァァ!!」
其の空気にヒナは覚えがあった。古聖堂の《反転》生徒の暴走。いや彼女のそれは最早その比に在らず。『雷帝』により組み込まれた因子が…彼女を《厄災》たしらめんとしていた。
イオリ「もう…枷はゼンブコワス。」
そこにあったのはテラーと化した彼女。アコとチナツは一撃で倒れ伏す。殺してはいないがもう身動きは取れない。ヒナは対処しようとするが首を喉輪で掴まれて─頭をそのまま地面に叩き付けられる。その一撃で吐血し、神秘を流し込まれたからか回復を封じられていた。
イオリ*テラー「砕けろ砕けろ…!!そしてスベテホロビテシマエ!!」
それと同時に万魔殿の彼女達の武器が暴発による爆発を引き起こす。サツキ、チアキ、イロハ、イブキへはあくまで動けない程度に加減はしたがマコトに対しては容赦ない起爆が襲い再び病院送りする程の重傷を負わせる。それと同時に彼女は凄まじい勢いで飛び立つ。目的地はアビドス。暴走したミカをも上回る脅威が砂漠へと迫るのであった。 - 80二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:06:19
度重なるテラー(存在してはいけない恐怖)の顕現にキヴォトス君が悲鳴を上げている!!!
- 81二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:09:23
クルミ『あっちもこっちも大変なのに次から
次へと…手の打ちようがねぇよ!今いるのは誰だ』
オトギ『えーと…あーもう!情報量多すぎて
処理しきれないって!なんなんだよこの量の
テラー化反応…ゲヘナ方面から更に大きいの来てる!』
ニコ『はぁー…私たちもその強化恩恵の一つでも
あれば良いんだけどね!』
愚痴りながらも迎撃準備 - 82二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:29:02
凄まじい毒電波を撒き散らしながら仮称イオリ*エクレールテラーはアビドスへと僅か30分で降り立った。あくまで戦闘が出来る実力者のみに絞って足切りはしておく事で事前に無力化すると言う徹底ぶりだ。震源地である桐藤ナギサ、聖園ミカの元へと向かおうとするが厄介な気配を感じる。
イオリ*エクレールテラー「…これはFOX…そしてアビドスも居るよな。…介入されたら不味いし…潰すか。(丁度良い闇を持った子がいる…。)」
そう言うと同時に彼女達がいる駐屯場所にいるニコの足元が魔法陣が展開される。
イオリ*エクレールテラー「『黒恐反転(テラリアス・リバージ)』。暫くやり合っているといい。」
その心の奥底の闇へと向き合うが良いと言わんばかりにひっくり返す。それと共に強制的な反転が引き起こされる…!!
イオリ*エクレールテラー「さぁ。争いあえ。」
そこにはこれまでに無い怒りに染った怪物があった。《アザゼル》《パイモン》の因子に加え、様々な因子により狂化させられた彼女がFOXの仲間へと襲いかかったのだった。 - 83二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:42:23
この世界テラーの顕現が多すぎるよ…。
- 84二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:42:38
もう右見ても左見てもテラー塗れだよ
キヴォトス(転生者疑惑)どうなっちゃうの - 85二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:46:06
こんなんホドくんが泡吹いて倒れますよ・・・!!
- 86二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:50:20
- 87二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:51:43
「……あれ……私……気を失ってた?……どうして?……
……確か……ミカさんを止めようとして……」
『ミカさん……これでトドメです!』
『……ここまで……かな……ごめんね……ナギちゃん……』
『……!』
「あの時……一瞬攻撃をためらってしまいました……
あの時のミカさんの表情に……あの子の姿を重ねてしまいました……」
『ありがとう……そして……ごめんね……先生……』
「……あの時……ためらった隙を突かれて私は……
……そうだ……ミカさんやナギサさんは?……
……いえ……それよりも……この胸騒ぎは一体……
……あの子が……怒っている?」 - 88二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:54:47
ノノミ「……何ですって!?シェマタが動き出した!?どういうことですか!!スオウ!!!」
スオウ『わ、私にもわからない!!こんなの……おかしい!あの列車砲は動かないはず!文字通り、動力も、内部機構も全部滅茶苦茶にしてある!他の転生者にも確認してもらっている!レールだって、破壊してある、動くはずが……』
ノノミ「……」
アヤネ『ノノミ先輩、シェマタが動いたって、どういう……』
ノノミ「元々、シェマタは万が一があってはいけないので念入りに壊してあるんです。どうやっても動くはずがない、はずなのに……」
シロコ「理屈は簡単、誰かが無理やり動かせるようにした。どっかのバカが」
セリカ「いや、動かせるように、ってどうやって!?」
スオウ『小鳥遊ホシノはどうした!?あいつは何か知らないのか!?』
アヤネ『申し訳ないのですが、今ホシノ先輩も取り込んでるんです!いや待って、これは……イオリさん!?イオリさんが猛スピードでホシノ先輩のいる所に……まずいです!カヤさんが気絶させられているし先生もいる!もし、もしですがあのシェマタがイオリさんが動かしたもので、ミカさん達を纏めて吹き飛ばそうとしていたら……!』
ホシノ『……はー、だからポンポン反転するんじゃないよって言ってるんだけど』
シロコ「ん、一番反転の研究とか特訓をしてるホシノ先輩が言えた義理じゃ……」
ホシノ『暴走しないようにやってる側だし……そもそも私の場合は負の感情じゃなくてホシノと精神が正反対に位置してるせいで反転できてしまったって黒服に言われてるからね?そっから紐解いてゆっくり恐怖について理解を深めて危険な事しないようにってやりたかったのに……しょうがない。こっちは万が一の時は私がどうにかしとくから、四人は分校の皆連れてシェマタ止めてきて。それが終わってからこっちに来てよ』
アヤネ『は、はい!すぐに向かいます!』
ホシノ『あ、それとシロコちゃん……シェマタ、殺してきていいよ』
シロコ「ん、久しぶりに殺ってくる。第二段階でいいんだっけ?いつのまにか変な名前ついてた」
ホシノ『そこの擦り合わせもしないといけないのかぁ、面倒くさいなぁ。何も違いなんてありゃしないだろって思うんだけど』 - 89二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:05:51
砂狼シロコが向かって来ているらしい。だがしかしお前の相手する暇は無い。私の目的の邪魔だ。
シェマタの副砲がアビドス分校の狙いを定めると同時に凄まじい弾幕の雨が降り注ぐ。十六夜ノノミ、朝霧スオウの足元に魔法陣が展開される。
イオリ*エクレールテラー「黒恐反転…。」
発狂する程の恐怖を強引に流し込み、反転のバランスを乱して暴走させる。
イオリ*エクレールテラー「砂狼。これでも喰らえ。『アヌビスの秤改』。」
神秘貫通弾による狙撃がクラックショットからシロコへと襲いかかったのだった。
- 90二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:06:27
シェマタの射程範囲にカヤが…イオリの恩人も消し飛ぶことになるぞ…
- 91二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:07:27
場所は探知してるからそこだけ狙わない仕様になっています。但しここで向かってくる相手がホシノだったら加減していませんでした。
- 92二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:23:19
スオウ「うぐぅ!?な、なんだ、こ、これは……!?」
ノノミ「あはっ……これやばいですね☆神秘と恐怖がぐちゃぐちゃになっていきますよ♠」
合流してきたスオウと共に、アビドスの面々は分校の人たちを連れてシェマタへと向かう。しかし、イオリの妨害を受け、スオウとノノミは強制的に暴走させられそうになっていた。それと同時に、シロコへと襲い掛かる弾丸。しかしそれは、
セリカ「わかってるわよ!!」
セリカの放つ弾丸が衝突することで逸らされ、シロコへの命中を阻止する。
アヤネ『ナイスです!セリカちゃん!シロコ先輩、今です!』
シロコ「―――反転。氏ね、シェマタ」
アヤネとセリカの声と行動に反応することなく、反転し、成長したシロコが、一発の弾丸をシェマタへと放つ。直後、シェマタがその場に制止し、纏っていた邪気が完全に消える。
シロコ「よし、ノノミ、すり潰して」
ノノミ「はーい☆それじゃあ全部粉々にしちゃいましょうねー。反転!」
ノノミも反転。漆黒の衣服をまとい、両腕と両肩に背負った四丁のミニガンから放たれた弾幕が、シェマタの巨大で堅牢な装甲を一瞬でハチの巣へと変えていく。瞬く間にボロボロになったシェマタ、それを見たスオウが、暴走しないように何とか耐えるように苦しみながら、分校の面々を見る。
スオウ「た、頼む!奴を跡形もなく消してくれ!」
アビモブ達「了解!!」
分校の面々が次々と爆弾を投げ込んでいく。そしてシェマタは、粉々に、鉄くずすらほとんど残らない程に破壊されてしまうのだった。 - 93二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:26:50
「私が、ミメシス?バルバラと同じ?なに、そんなの、嘘だっ!?」
”記憶の連続に不備はないだろう。あの時ミカを救出しようとした勢力がいた。監獄に到達しミカを牢から出そうとした。だが実際にはミカは断り監獄に留まり、同時に起きた電波障害で連携は断絶。救出作戦は失敗に終わった”
「っ、でも!私は私だって自我がある!ミメシスにはそんなの!」
”専門家の意見では『ミメシスの本質は複製。まるで同じモノを作り出すこと。死者を対象にすれば記録から算出されたガワだけの意思なきモノが現れるが生者を対象にすれば記憶、意思まで複製されるだろう』…だそうだ”
「…ッ、な、ら、私、は…ッ…この、憎しみ、は…ニセモノだっていうの…!?」
”…決して、そうだとは言わない。そこに宿る意思は本物だろう”
「何が!何が言いたいの先生!?私をなじって楽しい!?」
”君は君の選択をしなきゃならないんだ”
「…っ、私の…?」
”君は誤解したまま暴れてはいけない。僅かでも、君とミカは別の道を歩んだ。もう同一人物じゃないんだ”
「そんなの…!私は、私は聖園ミカで、聖園ミカじゃなければ、ニセモノ!?やっと、やっと役目を果たしたのに!?まだ私は、そんなの…!」
声をかけるべきだった。加速する思考を冷やし一度止めて再開させるために。だけど、ミカ・ミメシス*テラーなどという判別名ではない複製の少女を呼ぶべき名を先生は知らなかった。
「う――ああああああああああぁぁぁッ!!!!」
無差別に炎が吹き荒れる。
誰も狙ってない、だからこそ誰もが巻き込まれる。
先生と叫んだのは誰だったのか。間に合う距離と速度ではなかった。
ただ一つの例外、トリニティより放たれた流星を除いては。
炎がさらなる熱にかき消され熱量を失う。どれだけ微細な技量を持てば為せるのか想像もできない御業。地に舞い降りた流星は放たれた炎から全ての人を守り切った。
「――お、まえ」
「……私は、ナギちゃんも、ツルギちゃんも傷つけない。十分に傷つけちゃったから」
「私は、人を焼くことを許さない。それが浄化なんかじゃないって知ったから」
「私は――怒りのまま暴れる傲慢を赦さない。同じ罪を、犯したから」
禍々しい赤ではなく、どこまでも熱を秘めた白光。
反転ではなく身に宿す神秘を表出させた輝ける力の発露。
忘れられし神々の一柱が、正しき姿を以って顕現していた。 - 94二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:29:04
ここでミカ(真)のエントリーだ!!
- 95二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:35:21
クルミ『やりやがった!外的要因から無理矢理
ひっくり返してきやがったぞアイツ!
(攻撃してくるとは言え中身がニコ、
どうすればいい…いつもみたいに叩き潰すか…?)』
オトギ『殺りに来てるんだから加減する暇無いよ!
どうして…どうしてこんな事に…!?
(ニコの靭やかな身体から放たれる格闘に防戦一方)』
ニコ?『もっと…もっと遊んでよ、ニコを痛めつけて
もっと満足させて…出来ないなら、しんじゃえ!』
反転してしまったニコをオトギが押し留める
クルミ『…オトギ、任せてもいいか?』
オトギ『んぇ…あー…了解』
クルミ『スピアのセーフティ解除…ウェポンフリー、
敵の殲滅を開始する。』
怒りに任せてクルミは対象無力化から殺傷へと
切り替え、そのまま目的地へ向かう - 96二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:36:29
鉄屑にされたか…。が、それがどうした?
ゲヘナの雷帝の封印倉庫リバースバベルに異変が生じる。雷帝の遺産が次々と稼働状態へと陥り始めたのだ。
ヒナ「まさ…辞め…!!」
動けない頭で…風紀委員会、万魔殿を全滅させた彼女の元へ新たな主人の元へと全ての遺産が飛んでいく。そしてその中には─。あの『ジウストラ』も存在していた。
イオリ*エクレールテラー「暴発…。」
その言葉と同時にセリカとノノミの武器が至近距離で爆発を引き起こす。『遺産』の中にあった物が形を変え、変容しそして再び形成していく。
シェマタ•ネブガトネゼル・ジウストラ。装甲も爆破すら通らないその兵器は金属質となった船へと生まれ変わる。彼女の切り札として戦場に紡ぐ。
イオリ*エクレールテラー「バアル…。雷鳴よ。」
セトの憤怒すら上回る落雷がアビドス勢へと容赦なく襲いかかる。だがしかし不知火カヤには一切その攻撃の余波は訪れていなかったが。
- 97二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:44:57
雷帝のことわかるよ…してるボムテラーもイオリも雷帝が見たらブチキレそうなことばかりやってる…
- 98二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:53:52
ホシノ「おーい、皆生きてるかーい?」
黒い盾を構えながら、ボロボロになってしまった正実の服装を脱ぎ捨てるホシノ。ミカを警戒させないようにと、正実だった子から貸してもらった制服をボロボロにしちゃったことに謝罪しながら、面々を見る。
ツルギ「……何とか、な……」
先生「ホシノ……君も来ていたんだね……」
ナギサ「ほ、ホシノさん……!」
ミカ「……はぁ、一体何が起こってるのー?」
ミカ*ネメシス「……」
カヤ「な、なんで私だけ無事なんでしょうか……?」
ホシノ「……ふむ、皆無事か。しかし……ほんととんでもない状況に撃ち込んできてくれたな……やっと状況が好転しそうだったのに」
盾で受け止めたホシノと、バリアで防いだ先生、そして何故か攻撃されなかったカヤ以外にはダメージが入っており、ただでさえ消耗具合の激しいツルギとナギサの怪我の具合が酷い。シェマタを壊しにいった皆も、破壊には成功したようだが、銃を壊されてしまい、戦闘を再開するにはこちらへ戻る途中に予備の銃をアヤネに輸送してもらう必要があった。
ホシノ「……ヒナちゃん、何やってるの」
ヒナ『こっちも、イオリを追いかけているのよ……どうして、こんなことに……!』
四の五の言っていられる状態ではない。神秘だけによる通信をヒナに送り、苦言を呈すると彼女の方からも焦りの声が聞こえてきた。それを聞いて、ホシノは、はぁ、と溜息を漏らす。
ホシノ「先生、悪いけど後は頼むよー。向こうの方は一旦私とヒナちゃんで受け持つからさ、こっちが終わったら助けに来てよー」
先生"うん、わかったよ。行っておいて"
ホシノ「はーい、それじゃあ皆。勝つよ」
ホシノが静かに告げる。その声に呼応するように、後輩たちの声が通信越しに上がるのだった。 - 99二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:08:08
じっとその光景を箱舟の上から見つめるイオリ。ヒナ委員長もどうやら動き出しているらしく…時間は無いなと判断する私。アビドスを隔絶された空間にしてしまえばヒナ委員長は入って来れない。
イオリ*エクレールテラー「(私の目的は暴走している様に見せかけて雷帝の遺産を全破壊する事。無論3日位は入院して貰うけど…。マコト議長には多少容赦なくやってしまったけどね。ま、考えなかったあっちも悪いでしょ。…だけど…まあそれだけじゃ納得は出来ない。小鳥遊ホシノ。…貴女の強さが知りたいからこうして来たんだ。)」
彼女達の眼前に目の前に降り立つ彼女。
イオリ*エクレールテラー「結界。」
アビドス全域を覆い、神秘と物理の通信を遮断する結界を展開する私。ヒナ委員長の外部を干渉させない為の結界を展開して更に小鳥遊ホシノ以外を結界へと閉じ込めた。
イオリ*エクレールテラー「さて…死合おうか。小鳥遊ホシノ。…ヒナ委員長がそこまで強いと言うのなら…見せてもらいましょう。」
落雷がホシノ1人に向けて放たれるのであった。
- 100二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:09:17
なんで此処の面子は事ある毎に核地雷の地雷原の上で激しいフラメンコ踊ってるんですかねぇ
- 101ペーテルギウスノマネコンT25/06/14(土) 22:15:03
イオリ怠惰デスネ……認められたいが為に周りに被害を与えて尚自身の行いの犠牲を度外視した最終結果を持って正当性を図るとは……正しく怠惰デスネ〜
- 102二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:16:18
原作キヴォトスとは別ベクトルで倫理の追試が必要なヤツばっかだなここ!!??
- 103二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:26:54
ナギサ「ホシノさんっ!?」
ホシノ「……うわーお、どうやらあの子、私がご所望なんだって」
ホシノが盾を構えると、そこに落雷が落ちる。その閃光が収まると、そこには着弾地点が焦げ付いた盾があった。
先生"ホシノ……"
ホシノ「なんでこんな馬鹿な事したのか気になるし、聞いてくるよ。先生こそ、追いかけたいならこっちを早く何とかしてから頼むよ」
先生"……わかった。ホシノも、気を付けて"
ホシノ「オッケー、それじゃ、行ってくるよ。反―――」
ナギサ「待ってください。ホシノさん。これを……」
船に乗り込もうと、反転しようとする。さすがにあそこまで跳ぶことはできない。だが、ホシノにナギサが声をかける。それと同時に、ホシノの背中に、ナギサの恐怖の羽が集まっていく。それは、ホシノの神秘と混ざり合い、鳥のような光の翼へと変化していく。
ホシノ「ナギサちゃん、これって……」
ナギサ「私には、これぐらいしかできませんから……」
ホシノ「……わかったよ。受け取っておく。こんな綺麗なものを受け取ったんだから、きっちりやらないとね。じゃ、待ってるよ、ナギサちゃん」
そう言って笑い、ホシノはイオリの下へと飛んでいくのだった。 - 104二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:32:06
"…あれ?カヤ?どうしたの?"
「行かなきゃ…あの子を助けないと…」
"あっ!カヤ!どこ行くの!?
…行っちゃった…
…あの子?イオリのこと?" - 105二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:37:33
成程…。桐藤ナギサ。…そういう事は出来るか。…いや寧ろ私にとってはミカエル以上の天敵とも言える彼女の加護だ。
イオリ*エクレールテラー「それでも…引く気は無いけどね。」
乗り込んできたホシノに凄絶な…いやあの頃では有り得なかった笑顔を向ける。その髪色は白さが増しており銀髪だった筈の通常とは明らかに違っていた。そして肌も褐色だった筈が目元付近は純白の様な白い肌が侵食が進むと言う痛々しい姿へと変質している。明らかに恐怖による侵食が…いや恐怖その物を支配しようとしている傲岸不遜な1人のちっぽけな生徒がそこにはいた。
数多の武器が魔法陣から展開される。その砲門数は約1000。あの古聖堂の時は比べ物にならない。
イオリ*エクレールテラー「さぁ。総力戦…イオリ*エクレールテラー。…開幕と行きましょうか。」
ボム*テラーをまるでなぞるかのようにそう敢えて嘯く。目的を仮面で隠しながら私は『暁のホルス』へと挑みかかるのだった。
- 106二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 23:11:14
グロンギの次はペテ公か…癖が強い奴ら多いなこのスレ
- 107二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 23:22:39
無数の砲撃がホシノへと襲い掛かる。それらを回避し、盾で受け、銃で相殺しながら、ホシノは縦横無尽に駆け回る。それを見ながら、イオリは考える。
イオリ(この砲撃……攻め切れまい。だけど、ホシノはまだ反転していない……反転していないのは、攻めるチャンスを探しているんだ。なら……)
イオリはわざと、だがばれないように巧妙に隠した僅かな隙を見せる。そしてイオリの予想通り、ホシノはそこを突いてイオリへ急接近してくる。ここがチャンスだ。クラックショットに込められた神秘貫通弾が、ホシノを捉える。攻めるホシノがそれを避けられる道理がない。そう、確信した直後だった。
ホシノ「……」
イオリ「なっ!?」
その絶好のチャンスを捨てて、ホシノはその場から退いた。弾丸が、誰もいないところを通過する。
イオリ「ちっ……勘のいいやつ」
すぐに切り替える。相手は小鳥遊ホシノだ。通用しなくておかしくない。もう一度、ホシノを誘い込む。今度こそ、確実なチャンスを狙い、引き金を引く。だが、ホシノはイオリに確実に攻撃を加えられるところまで近づいておきながら、わざとその場から退く。その動きを何回か繰り返されて、イオリも気付く。自分は、おちょくられているのだと。
イオリ「何故だ……何故、真面目に戦わない!!小鳥遊ホシノ!お前は……お前は私を舐めているのか!?」
ホシノ「そうだよ?」
イオリ「な……」
ホシノの言葉に絶句してしまう。頭が真っ白になり、次に湧いてくるのは怒り。怒りの感情が、震えるイオリの全身を満たしていく。
ホシノ「攻撃しながらぺらぺらぺらぺらと……くっだらない。本当にくっだらないよ、その結果がこの暴走?馬鹿じゃないの?」
イオリ「小鳥遊ホシノ……!!」
ホシノ「あんたさ……何がしたいの?」
イオリ「小鳥遊ホシノォオオオオ!!!!」
溢れんばかりの力がイオリの全身から迸り、それがホシノに襲い掛かる。完全に我を忘れ、ペース配分を忘れて攻撃し続けるイオリ。彼女の意識が完全にこちらに向いている姿を見つつ、適当な攻撃を流して結界の一部にヒビを入れさせ、ヒナや先生達、アビドスの皆がこちらに向かいつつある様子を感じ取りながら、ホシノは不敵な笑みを浮かべる。
時間稼ぎ。ホシノの狙い通りに、戦闘は進んでいた。 - 108二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 23:33:42
イオリ*エクレールテラー「(まあ激昂したふりも疲れはするけど…。)」
小鳥遊ホシノはマトモに戦っていない時間を稼ぐつもりなのであろう。意図的にペースを管理していないと見せかける。なら…こうする。砲口の動き方が変わる。500の砲門に特殊な銀筒が編まれる。その銀筒は雷帝の遺産『増幅の銀筒』。元々は音響兵器として生み出された物だ。音で敵を封じて一気に白兵戦へと持ち込む。
次の刹那─爆音が小鳥遊ホシノを襲う。《パイモン》の力と併用することで正に竜巻ともなるその一撃が降り注ぐ。攻撃範囲は先程の数倍にもなっているのだから。その竜巻の中で私は詰めると同時に白兵戦用のカリスティックを抜き、間合いへと詰める。そのカリスティックには黒いコールタールの様な闇があった。二方向からの攻撃どう詰める?
- 109二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:01:18
二方向からの攻撃。それをどう捌くのか。ホシノが攻撃を防いだ次の瞬間に更なる一撃を叩き込み、ホシノを仕留める。イオリのその目論見は、
ツルギ「うおおおおお!!」
イオリ「……な!?」
意識外の所から乱入してきたツルギの飛び蹴りがイオリに突き刺さり、蹴り飛ばされることによって避けられた。空中を大きく吹き飛び、船から落とされるイオリの姿を、ホシノが「おぉー」と呟きながら見つめる。
ツルギ「まったく、お前はこんな時もマイペースだな」
ホシノ「うぇっへっへっ。結構一杯一杯だよ。ツルギちゃんはいいの?」
ツルギ「反転すらしてないのによく言う……そっちは先生に任せた。ミカ様も、ナギサ様も、もう一人のミカ様も、もう大丈夫だ。ここからは……今一番可哀そうな奴を止めるだけだ」
ツルギが念じると、その全身を炎の法衣が纏っていく。翼もまた綺麗な炎を纏っていく。本来、手放されるはずの彼女の理性は、その炎の成せる技なのか、残ったままだった。
イオリ「きさ、ま……!」
ジュウウウウ、とツルギに蹴りを叩き込まれた場所から白煙を立ち昇らせながら、船に戻ってきたイオリが怨嗟の声を上げる。
イオリ「所詮、人数なんてたった二人!私が……負けるわけがないんだ!ホシノ!本気を出せ!本気で私を……殺しに来い!!お前の力を見せてみろ!!」
ホシノ「はぁ。殺し合いをしたくない。それが私の答えだよ。ヒナちゃんはどう思う?」
イオリ「……な!?委員長!?」
ヒナ「ええ、もう戦いを止めなさい、イオリ。こんなことをしたところで、何が変わるというの?」
さらに船に、ヒナが飛び乗ってくる。風紀委員長ヒナの姿を見て、イオリの表情がさらに大きく歪む。
イオリ「なんで……!」
ホシノ「何事も、うまくいくとは限らない……そういうことじゃない?」
ヒナ「そういうことよ、イオリ。まだ続けるというのなら……第二幕を始めましょう」
ツルギ「こんな下らん劇はここで終わりだ。役目を終えた演者は舞台を降りるがいい」
力の差は絶望的だ。ホシノだって攻め込もうとせず、守りに徹しているのだから、イオリの方が明らかに強いはずだ。だというのに、三人の顔色は先ほどよりも明るい。それが、果てしなく腹が立って仕方がなかった。 - 110二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:03:18
"…今だ!"
先生はポケットからICレコーダーを取り出し再生した。
『ゲヘナ学園万魔殿議長羽沼マコトの名を於いて、エデン条約締結の全権限をシャーレの先生に委任する!!』
ここに来る前に託された言葉。巨大な契約が放置されたままだったことによって不安定になっていたキヴォトスの空気が軋む。
"ミカ!『君はまだ、罷免されてないね』!?"
告げられた言葉に、神々しさを纏ったままミカはいたずらな笑みを浮かべた。
「そうだね!ティーパーティーは機能不全!人事は変わってないよ!」
"なら!"
「うん!」
輝ける翼を一打ちしミカは先生のもとへと降り立つ。
"ゲヘナの名代として!"
「トリニティの生徒会長として!」
"「ここに、エデン条約機構の締結を宣言するッ!!!」"
空気が変わる。
澱みが塗り替えられる。
人身に作用する歪みは糺され歯車は正常に廻り出す。
キヴォトス全土に及んでいた契約の未達。
それが終わった瞬間だった。 - 111二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:04:28
なるほどこう〆たか!!!
- 112二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:15:13
イオリ*エクレールテラー「ふふふふふふふ。あははははは!!」
予定通りに運んだ事に内心ありがとうと叫ぶ。だがしかし同時にこれは…確定的に絶望的だ。
小鳥遊ホシノ、剣先ツルギ…そしてヒナ委員長。最高戦力3人を同時に相手をする。まだ私が上へ上がれると言う事の証左。
イオリ*エクレールテラー「ナイスだよ。先生。…でも…ね。私はもう止まらない。…止めたきゃ殺してでも止めるんだな!!」
『メジェドの瞳』。しかもホルスの力を無力化する様にオシリスの加護を載せた魔改造品だ。そう─マコト議長の狙いを見透かした上で敢えて悪役を演じる。そしてその上でミカの暴走の役割も奪う事でベアトリーチェ、そして先生、不知火カヤの死亡or追放の可能性を打ち消す。それが彼女の目的だ。その為にベアトリーチェに一芝居を打ってもらうのも大変だったけど。
イオリ*エクレールテラー「さぁ。この船ごと自爆の時間だ。やれるものならやってみなさい。」
船を結界が包み込む。諦めるどころか戦意がいや─明らかに楽しげな空気へと変わっていた。何か憑き物が落ちたかの如く…だがこれまでにない程獰猛にただ純粋に3人に挑みかかるのだった。
- 113二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:18:52
イオリ*エクレールテラー「まだだ!まだ終わっていない!私は……私は!」
⚪︎⚪︎「×××ちゃん。もう終わったの……だから……戦うのをやめて。」
イオリ「……先……生……?」
⚪︎⚪︎……いや……カヤ「会いたかったわ……×××ちゃん。」 - 114二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:33:42
イオリ*エクレールテラー「分かってるよ…。先生…。でもそれが私の役割だ…!!」
その目は不知火カヤとしてでは無い。あの頃の先生を傷付けたくない。でも来るのなら私だって…!!容赦出来なくなる!!
イオリの空気がカヤの登場で明らかに変わる。止まる3人。
イオリ*エクレールテラー「私は…『雷帝の側近』により今の多数の力を持ってる…やろうと思えば大天使の権能すら模倣出来る。アイツによって埋め込まれた力を消すには…これしかないんだ!!」
そう─彼女銀鏡イオリもまた『雷帝』からの偏愛いや人体実験の『最高傑作』だったからだ。そして彼女の口から明かされたのは3人ですら呆然とするある計画だった。
イオリ*エクレールテラー「『シェマタ:キヴォトスゼロ計画』。『雷帝』が望んだ『神殺し』の計画にしてキヴォトス全てを破滅させようとした上で羽沼マコト議長を外の世界へと連れ出す。…詳細は氷室セナ部長しか知らないけどね。」
ヒナ「もしかして…!!」
ヒナは何かに気付いた様子だった。
イオリ*エクレールテラー「私を起動キーにしてキヴォトスを破壊する。それが奴の目的だった。だがしかしシェマタと私は反応し合わなかった。…ある時までな。だから直接的な手段に奴は切り替えたんだよ。」
そう言うとイオリはテラー化から戻る。もうその様子には戦意は無いように見えた。 - 115二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 03:07:39
ネル「―――てめえら!くそ、もう始まってやがる!!」
イオリが次の行動を起こす。キヴォトスを滅ぼさんとする行動を起こそうとしたその時。声が空から聞こえてくる。三人が顔を上げると、そこにはミレニアムのヘリがあり、ネルが顔を出していた。
「「「ネル!!」」」
ネル「ホシノ!ナギサが攫われてるし今はやべえから来てくれって言ってたがこりゃなんだ!」
ツルギ「話は後だ!ネル、この状況を……終わらせるんだ!それにはミレニアムの力が必要だ!」
ヒナ「ミレニアムに属しているあなたに、私達の神秘を注ぎ、奴を生み出すのよ!」
ネル「はぁ!?お前らまさか、あれのこと言ってるのか!?あれは大体、その場の勢いで話し合った妄想で―――」
ホシノ「その妄想みたいなものがいくらでも現実になるんだ。だったら、やってみる価値はあるんじゃない?」
ネル「……ああわかったよ!よくわかんねえが、奴を呼べばいいんだろ!」
飛び降りて三人の下に立つネル。ヘリから他のC&Cの面々が不安そうに見下ろす中、イオリは不敵に笑う。
イオリ「キヴォトス最強格の四人が揃うなんて……でも、私が勝つ!!」
ネル「まあ、本当に奴が呼べなかったらあたしらの負けかもしれねえな。ところでよ、考えたことはねえか?アビドスはエジプト、ゲヘナは地獄、トリニティは天国、そう考えた時……ミレニアムは何になるのか」
ヒナ「その答えは、機械。といっても、当時の私達はただの妄想、四人で協力技でも作れたらいいんじゃないか、ぐらいの思い付きでしかなかったけど」
ホシノ「神秘や恐怖について、急激に知識の理解や技術の発展が進んでる今なら……与太話じゃないかもしれないからね……やってみる価値はあるよ」
ツルギ「いくぞ!この物語を終わらせる一石を!」
「「「「デウス・エクス・マキナ!!!」」」」
四人のヘイローが光り輝き、ホシノ、ヒナ、ツルギの神秘がネルに注がれていく。ネルの神秘と共に混ざり合ったそれは、巨大な機械仕掛けの巨人を生み出す。 - 116二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 03:09:47
イオリ「デ、デウス・エクス・マキナ!?なんでそんなものが―――」
ネル「さあな……科学先進学校ミレニアムにとってはありがたい神様だ、ミレニアムの人間に尋常じゃない神秘をぶち込みゃあ生まれてくるかもしれねえぜ!」
ミレニアムというキヴォトスにおいてもっとも科学に、機械に精通している学園に通う生徒であるネル。彼女と幼馴染であり、当時からの交流で強い絆で結ばれているホシノ、ヒナ、ツルギ。アビドス、ゲヘナ、トリニティ。三つの学校に所属する生徒達の強い神秘を注がれたことで、今、機械の神はその姿を見せたのだ。
ホシノ「呼べたのはそれだけじゃないかもしれないけどね……私達の絆と、この物語を終わらせたいという強い意思が、こいつを呼び出したのさ!」
ヒナ「イオリ*エクレールテラー!あなたの物語は終わるのよ!!」
機械仕掛けの巨人から光を放つ。抵抗するように、イオリが力を放出する。だが、巨人はその光で全てを呑み込み、イオリ諸共消し去ってしまう。イオリが反転して生み出してきたもの。雷帝の遺産も、船も、イオリ*エクレールテラーが作り出した全てが、銀鏡イオリという存在諸共消し去ってしまう。
―――そして。銀鏡イオリという存在は、全ての力を失った状態で、ゲヘナの自室へと戻される。キヴォトスに、完全な平和が取り戻され、全てが収束するという結果を生み出した機械仕掛けの神は、いかなる介入による結果の改竄を許さない。そして、その代償として、ホシノ、ツルギ、ヒナ、ネルは数日間眠りから覚めることができぬほどの疲労と眠気に襲われるのだった。 - 117二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 03:19:31
数日後
「ナギちゃん!聞いて聞いて!ツルギちゃんが目を覚ましたんだって!他の所でも、寝てた人が起きたってさ!」
「!本当ですか!?ホシノさんが目を覚ましたんですね!よかった……」
ティーパーティーに戻ったナギサとミカは、眠っていた四人が目を覚ましたことに安堵していた。先生らのおかげで、あの場にいた人達はやっと区切りをつけることができた。そして日常に戻った二人は、今だにエデン条約調印式の傷跡が残るトリニティを奔走していた。その中で届いた吉報、それは、二人の心に大きな安らぎを与えていた。
「ゲヘナの方は大丈夫でしょうか?結構大きな被害が出ていたと聞きましたが」
「怪我してる人達も大体良くなってるってさ。それよりもアビドスの人達がピンピンしてるのが凄いよね。元々トリニティの子なんだけど……」
「アビドスの人たちはとにかく恐怖が暴走しないように、そして体を強くするようにという方針を取っていたので……だからこそ、さほど大きな怪我がなくて済んだのでしょうね。ゲヘナに今回壊された銃の修理費や弾代は請求すると息巻いていたのでマコトさんの引き攣った顔が思い浮かびます」
他の学校の方でも、色々あったようだが、それもかつてのことを考えればあまりにも平和的な問題だ。大したことではないだろう。ともかく、これでやっと、落ち着ける。そう安心しているナギサの顔を、ミカが覗き込む。
「ねえ、ナギちゃん。今からお見舞いに行かない?」
「今から、ですか?」
「うん、怪我した人のお見舞いにいくのは大事な事だよ?」
「それもそうですね。今回、活躍して、そして迷惑をおかけしてしまった方々にはちゃんと、お見舞いに行かなければなりませんね」
そして、ミカのお見舞いの提案を受け、ナギサは笑顔を浮かべるのだった。 - 118二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 04:29:54
連邦生徒会 待機室
ニコ『…ねぇ、まだ病院から何も無いの?』
クルミ『…』
ニコ『救出チームが同士討ちして…まだギーちゃん
目覚めてないんだよ?私が…あんな罠に嵌められたから』
クルミ『…(早く帰ってこいよ…ずっとこの
調子じゃこっちまで気が滅入る)』
普段の会話すらも消えてしまった2人、
一人は同僚を病院送りにしてしまった罪悪感から
精神的に病んでしまい、もう一人は元から少ない
口数も更に減って部屋が通夜ムードに…
オトギ『…まさかニコにボコボコにされる
なんてねぇ。ついてないや…ここ、ミレニアムの
病院かな?』歩けるまでには復帰して少しだけ
院内を散歩する - 119二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 06:17:40
一方でミレニアムの他の病院。
イオリ「…。」
完全な昏睡状態となったイオリ。移送された彼女には集中治療室に運ばれメイ同様神秘を無効にする枷が取り付けられていた。だがしかし明らかな変化が複数見られていた。
銀色の髪が純白の髪に侵食され、そしてその肌はまるで前世のアルビノの様に顔半分が蝕まれると言う姿へと変わってしまっていた。体に点滴を繋がれたその姿は前世の彼女そのものだ。そしてその集中治療室の外に居たのは─。
イチカ「あの子…まだ目覚めないんでしょうか。」
チセ「仕方ないでしょ…。神秘をフルパワーで使った上に過去にリンクもさせたそれ相応の報いよ。」
イチカ「相変わらず辛辣っすね…。」
イチカはそうため息をつく。まさか???先生まで転生してしかも不知火カヤになっているなど思いもしなかったのだろう。再会した時互いに凄く驚いたが。
イチカ「然し…陰陽部は大丈夫なんっすか?」
チセ「まあ大丈夫よ。私が居ないとお飾りが居ないのはニヤさんは怒りそうだけどさ。」
そんな風にチセ─嘗て彼女の妹であり、他人に迷惑をかけてまで強引に事を進めた姉に溜息をつくのだった。 - 120二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 12:25:21
ひと段落ついたか。チートにはチートと。この後はイオリのメンタルケアに、推定アリウス編か。さて、どうなることやら。
- 121二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 12:51:53
アヤネ「ホシノ先輩。目が覚めたことは嬉しいんですが、それはそれとして弁明はありますか?」
ホシノ「ごめんね。ただ正直に言わせてもらうと、あんなデメリットがあるなんてことは全く分からなかった。そもそもの発端がただの妄想で理論も何もなかったわけだからね……皆の方は大丈夫だったの?」
ノノミ「はい、私達は問題ありません。今回の戦いで傷ついたり倒れたりした人もイオリちゃん以外は目を覚ましています」
シロコ「あいつも馬鹿なことをした……恐怖との付き合い方は生半可な思いでやっちゃいけないのに。イオリが目を覚ましたら襲う。これは決定事項」
スオウ「……デウス・エクス・マキナ。機械仕掛けの神、か。四人の神秘を掛け合わせることによって生み出される存在、か。まさに禁じ手、だな……代償が、この程度で済んでよかった、というところか」
ホシノ「……投じる一石の大きさで代償が変わるかもしれない、か。まあ、そうだよねぇ……そこは気を付けないと」
アヤネ「一つ聞いてもいいですか?ホシノ先輩はどこまで考えていたんですか?最初からあれを……」
ホシノ「最初は考えていなかったよ。形にすらなってなかったし、皆が来るまで耐えてから、攻めにでるつもりだったからね。ただ……あの子の狂気を、力を完全に消し去るには、もつれにもつれたこの物語を終わらせるにはこれを形にするしかないって、ネルちゃんの姿を見て思い出したんだよね。それに、さ。繋がりが、絆が紡ぐ奇跡、といえばこの世界に相応しいんじゃないかな?」
スオウ「……そうか。ところでシェマタはどうする気だ?」
ホシノ「なくなったものはどうしようもないし別にいいよ。ノノミちゃんのお家騒動編でもやっておけば?」
ノノミ「まあ、そうですよね……黒服が言うには地下生活者も転生者ですし。第三章は問題なさそうですね☆」
セリカ「今ってまだ第三章なの?第四章?あと、私達が関わるのは最終章?はぁ、いつになったら落ち着くのかしら……」
ホシノ「おじさんが退院したら焼肉でも行こうっか~眼帯ちゃんもどお~?」
スオウ「遠慮しておく……シェマタが壊されたせいでハイランダーも慌ただしくてな、ゲヘナへに鬼電したりして面倒なことになってるんだ。やることが終わったら私もすぐに戻らなくてはいけない」
ノノミ「お仕事頑張ってくださいね」
スオウ「……ええ、頑張りますよ……お嬢様」 - 122二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:18:27
顔面を包帯で覆った元宮チアキは告げる
『羽沼議長は意識不明の重態。議長代行を京極サツキ情報部総監が務めておりますが学園の被害は甚大。1000メートル急の陥没に校舎は半壊、エデン事件で喪失した機甲戦力も戻っておりません。不良たちも活動を再開し治安は悪化の一途を辿っています。さらにはガチギレしたサツキせんぱ、代行が風紀に突入。アコ行政官と取っ組み合いの大喧嘩するにいたり万魔殿と風紀委員会は決裂。以上の理由でゲヘナ学園は作戦遂行能力を喪失したとみなし、計画より離脱し以後は自衛に努めさせていただきたい。なおETO成立を正式に承認し、トリニティには治安出動を要請します。できれば大隊規模でお願いしますマジで。あー、風紀は動けるそうですのでそちらにお任せします。……もう休ませてください…』
リモート会議の場に沈黙が訪れた - 123二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:25:31
何かちょっと目を離した間にボムテラーは疎か、イオリが暴走して最強格が神様読んで色々丸くおさまってるのですが……展開が!早すぎる!
- 124二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:34:01
もうしっちゃかめっちゃか
最後の頼みの綱はミレニアムかな…? - 125二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:42:27
寧ろそのしっちゃかめっちゃか具合をだいぶ解消したのが今なんですよねぇー
- 126二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:49:03
「???先生……いや……カヤ防衛室長……イオリの容態はどんな感じっすか……?」
「手術は成功し、一命は取り留めました。……ただ……まだ意識が戻っていません……いつ意識が戻るかは……本人次第ですね……」
「……そうっすか……」 - 127二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:56:53
「……という状況よ。オトギ。」
「あら。気付いてたんだ。気配消してたんだけどな。」
「オトギさん!?いたんすか!?」
「オトギ。起きたなら早くニコやクルミに連絡してあげなさい。……心配してたんですよ。あの子たちも……私も。」
「はぁい……心配かけてごめんなさい。」
「……何か……お母さんみたいっすね……カヤ防衛室長。」
- 128二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:58:25
大丈夫?キヴォトスくん息してる?
- 129二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 14:09:07
一方でアリウスにて
ヒヨリ「イオリ…。やるかもしれないとは言ってはいましたが…雷帝絡みの縛りを潰す見返りに自分の命の危険すら晒すとは。(私も彼女のお見舞いには行きたいですが…。)」
ベアトリーチェ「あの子は暫くは機能不全。…いや目覚めぬでしょうね。…私の役割すら引き受けたのです。…最終章までは眠る形になるでしょう…。」
サオリ「良かったのか?エデン条約は達成されはしたのですよ?」
ベアトリーチェ「アリウスに入ってくる人はもう居ないはずです。ミカが回復した以上あの子─百合園セイアがやらかさない限りはね。(ボム*テラーの件は互いの未達が原因で発生した事が要因。『色彩』関連の発動には例の霊剣の改善いや…改悪が必須ですが…さぁ。どうしましょうかね。)」
そう頭を悩ませるベアトリーチェなのであった。 - 130二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 14:55:23
カヤ(影武者)「……あら?防衛室長から電話ですね……
……はい。お疲れ様です。カヤ防衛室長。」
カヤ(本物)『お疲れ様です。今、お話する時間はありますか?』
カヤ(影武者)「はい。今なら大丈夫です。それで、お話というのは?」
カヤ(本物)『担当直入に言いましょう。カルバノグ編1章の【不知火カヤ】はあなたが演じなさい。』
カヤ(影武者)「え!?私がですか!?」
カヤ(本物)『正確には、もし私が戻らなかったらあなたが代わりに演じなさい、ですね。
ストーリーの実装順を考えると、次はカルバノグ編1章です。
ただ……私はイオリさんが目を覚ますまでは彼女の側を離れたくありません。
だから……もしイオリさんが目覚めないままストーリーが始まって、私の復帰が間に合わず【不知火カヤ】が不在になるなら、あなたが【不知火カヤ】を演じなさい。
【不知火カヤ】がいないとストーリーが成立しませんから。』
カヤ(影武者)「承知しました……でも……イオリさんは近いうちに目覚めると思います。
実装順で思い出しましたが、カルバノグ編の前にバレンタインイベントが実装されています。
そのイベントでは各キャラにバレンタインのエピソードがあり、イオリさんのエピソードもあります。
つまり、もしストーリーの強制力の話が本当なら、バレンタインまでにイオリさんが目覚めている状態になっている筈です。」
カヤ(本物)『なるほど……一理ありますね……ただ……強制力の力をどこまで当てに出来るか分かりません……あなたは、今は【いよいよとなれば代わりにストーリーを進める】可能性があることを頭に入れておいてください。』
カヤ(影武者)「承知しました。……イオリさんをよろしくお願いします。カヤ防衛室長。」 - 131二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 15:11:43
銀鏡イオリ─いや〇〇は遠い記憶を思い出していた。
〇〇「私は…もう…良いの。…先生…他の人達の…為に使って…。」
〇〇「貴女は死なせない!!」
〇〇「(嬉しいよ…私は人生ロクな人達に見ていられなかった。あのクソな父母には裏切られて、妹は傲慢だった。死んだって知らされた時は悲しかったけど…同時に当然の報いだとも思った。でも…〇〇。アイツが死んだ事は私にとってもう…限界だった。)」ピーピーピーピーーーーー
〇〇「待って!!逝かないで!!」
〇〇「私は…もう。精一杯…生きた。次が…あるなら…走り回れる…体になって…全力で…暴れ…た…。」
その意識は混濁していく。私の体から力が抜けていく。そして私は目を閉じたのだった。 - 132二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 15:22:27
オトギ『連絡っと、なんか気まずいなぁ…』
病室に戻ってテレビ通話を掛ける
オトギ『もしも《ギーちゃん!?ギーちゃんなの!?
(耳鳴り)》はいはい…オトギだよ。』
クルミ《無事だったか、調子はどうだ…?》
オトギ『右胸郭と肺が死んでたからちょっとだけ
手術もしてもらった(胸郭の複合材化と肺移植)』
ニコ《(涙声で何を言ってるか分からないが雰囲気で
謝ってるような感じが伝わる)》
クルミ《だーテレビにくっつくな!俺もアイツの
顔が見たいんだよ!》
オトギ『…ふふっ、なんか話してたら元気貰ったよ。
退院にはもう少し要するみたいだから…待っててよ』
ニコ《うん…待ってるよ、それと帰ってきたら
退院式でもやろうかと》
クルミ《まぁ…楽しみにしとけって事だ。終了》
オトギ『こんな私でも大切にしてくれる…か。』
ベッドに腰掛けながら歌う、新しい肺に早く
慣れるように
『硝子色の夢を見たの 割れた破片は戻らないと』 - 133二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 15:44:27
ネル「全く、ほんと散々な目に遭ったぜ……」
ホシノ「まぁまぁ、なんとかなったからいいじゃない、さて、そろそろアイスでも……」
ネル「いや早すぎんだろ!?まだ食べ放題始まって十分も経ってねえぞ!?」
ヒナ「そうよ、ホシノ。ちゃんと肉を食べなさい。ほら、カルビが焼けたわよ」
ネル「ヒナ!?それはあたしが育てた肉だぞ!?勝手に取るんじゃねえ!!」
ヒナ「食べ放題なんだから、後で頼めばいいじゃない。全部は取る気ないし。ほら口開けなさい、ホシノ。デザートなんて最後に食べるものよ」
ホシノ「え?なにこれあーんされる流れなの?」
ツルギ「お前ら……少しは静かに食べれないのか?」
ネル「お前は野菜ばっか食ってんじゃねえよ!くそ、カルビ追加だ!持ってきてくれ!!」
ツルギ「別に肉も食べないとは言ってないだろう……」
ホシノ「うへ~、正直焼肉は最近後輩達と行ったからちょっと胃もたれが……やっぱり胃がおじさんだよぉ~ネルちゃんも酷な事するよぉ」
ネル「あたしが食いたかったからいいだろうが別に!」
ヒナ「最近は色々あったからこういうのも久しぶりね……ところでツルギ、そのトングは何かしら」
ツルギ「私も肉を食べようと思っていただけだが?」
ヒナ「だからって無言でタン塩を持ってくのはどうなのかしら……まあ、全部取らないなら別にいいけど」 - 134二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:32:34
イチカ「チセさん。…そのなんっすか。」
チセ「私も…ニヤ部長から言われて考えてたよ。姉妹ともどっちも傲慢だったんじゃないか…って。」
イチカ「チセ…さん。」
???「やれやれ。貴女達姉妹は共々問題児なのには変わりませんね。」
チセ「カヤ防衛局長…。」
そこに居たのは連邦生徒会の七神リンを従えた不知火カヤだ。
リン「彼女達が…貴女の縁にあったと?」
カヤ「ええ。元々私は医者をしていましたが…その時の主治医を担当していたのが…。」
イチカ「私と彼女っすね。」
未だに昏睡状態が続くイオリを見ながら言う。
チセ「…私は彼女の妹でした。…体が弱かった代わりに彼女は《ギフテッド》だった。…それ故に独断で傲慢な性格。自分一人で片付けようとしてしまう体質。…しかも彼女。此方でも色々と巻き込まれたらしい。」
カヤ「《雷帝》。貴女は何時までこの世界を苦しめるのでしょうか…。」
そうカヤは悩ましいと言った表情であった。 - 135二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:25:05
キヴォトス「もう…色んな意味で辛いっす」
- 136二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:43:18
〜一方その頃〜
ワカモ(そういえば…私が主役のバレンタインのイベントストーリーがありますが…その途中で私の影武者が大量に出るシーンがありますよね…ゲーム中は気にしてませんでしたが、実際に再現する時どうしたら良いんですかね…
…餅は餅屋に…影武者は影武者に相談してみましょう…
確かナギサさんの影武者をされていた方がトリニティにいますね…彼女に影武者の作り方を聞いてみましょう…そうと決まれば早速トリニティに向かいましょう) - 137二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:04:50
ナギサ(バレンタイン……チョコロールケーキを作ってホシノさんに……うふふ)
ミカ(ツルギちゃんにどんなチョコをあげたら喜んでくれるかなぁ……) - 138二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:31:20
- 139二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:33:23
唐突にSIREN始まった!?
- 140二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:36:32
※途中過程は一切問わないものとする
- 141二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:47:59
- 142二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:54:08
- 143二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:58:51
先生LOVE勢までワカモに変装してチョコを渡そうとする珍事件が発生したとかしなかったとか
- 144二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:32:40
ミネ団長どうするの!? このトンチキバレンタインイベント!
- 145二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:36:36
カヤ「ミネさんは私と一緒にイオリさんたちの治療を手伝ってください。」
- 146二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:38:17
セナ「ミネさんやカヤさんが参加出来ない以上、私が軌道修正するしかないですね…原作のバレンタインイベントでも私が出ていましたから」
- 147二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:01:01
アビモブA「ホシノ先輩!これ受け取ってください!」
ホシノ「うへ、チョコ?そういえばバレンタインだっけ?え?くれるの?」
アビモブA「はい!先輩たちに義理チョコです!」
ホシノ「あはは、ありがとうね~」
アビモブB「ホシノ先輩、義理チョコどうぞ!」
ホシノ「ありがとう、食べておくよ~」
アブモブC「ホシノ先輩、チョコ作ったのでどうぞ!」
ホシノ「う、うんありがとうね」
アビモブD「チョコクッキー作ってきたんです!これまでのお礼として受け取ってください!」
ホシノ「あ、ありがとう~」
・
・
・
シロコ「ん……げぷっ」
ノノミ「シロコちゃん、はしたないですよ」
シロコ「無理……こんないっぱいチョコ貰っても食べきれない……」
セリカ「いや、まさか分校の皆からチョコを貰うなんて思わなかったわ……」
アヤネ「セリカちゃんの場合は皆と比べて二倍増しぐらいになってますからね……大丈夫ですか?食べきれます?」
アヤネ「冷蔵庫の中に入れて少しずつ食べていくしかないわね……」
ホシノ「うへ~、これでチョコ嫌いになったらどうしよ~」
シロコ「ん、私が全て食べるから問題ない」
ホシノ「シロコちゃんは少し自制を覚えよっか?」 - 148二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 03:43:00
クルミ『バレンタインか…私には全く関係ないな。
オトギがいたら町中にチョコパンでも配って
そうじゃないか?』
ニコ『というか普通に手作りチョコの作り方
教えてそうだね。…別に感謝用のチョコでも
連邦生徒会のみんなに作らない?』
−−−−
オトギ《なるほど、それで私をテレビ電話で
呼び出した訳だね。》
ニコ『よろしくお願いします、先生』
クルミ『一つ聞くが、なんでお前は病院の台所に?』
オトギ《病院のスタッフ宛にチョコでも作ろうかな
って思ってて…あ、許可はちゃんと貰ったよ?》
クルミ『…そうか』ニコ『材料揃ったし、作ろう!』
−−−−
オトギ《出来たは出来たけどさ、湯煎するのにチョコを
お湯に直接ぶち込む人初めてみたよ?
言ったよね、ボウルに入れて湯煎するって…
クルミももう少し丁寧に包丁を扱って?指先切るし
血とチョコが混ざっててとんでもないのになってるよ?》
ニコ『…(正座)』クルミ『…(正座)』
オトギ《あとは…冷やすだけだから待機だよ。
うーん、血のバレンタイン》 - 149二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 06:38:41
カヨコ「そう…ね。今の彼女は忘れられた神殺しを内蔵させられた…そんな状態だと思うよ。何より『雷帝』が目指した破神計画『シェマタ:キヴォトスゼロ計画』の要…『雷鳴の果てに消えた最高神となったヒト』と『宙を飛ぶ舟の神』を中心に宿していると言うべきでしょうか。」
そう風紀委員会の前で告げたのは鬼方カヨコ。便利屋68の3年生だ。治療を受けた万魔殿の面々にはリモートで聞かされている。最もマコトは未だに昏睡状態が続いているが。それは彼女達他の雷帝に関係したメンバーにすらこの時まで告げなかった事だ。
ヒナ「それは…。」
カヨコ「クィリヌス…ローマ神話に置いて雷鳴の果てに消え最高神に至った人、『人類神話』の極点。そして天鳥舟。渡し神としての側面を持ち此方も雷神タケミガヅチに縁を持つ船神。彼女が宿した2つの中心的な格に加え、『雷帝』は数多の力を彼女に混ぜた。ヒナ…貴女の神秘すら条件次第では上回る所か…あれに単体で勝てるとすればエジプト神話に縁を持つアビドスでもきつかったと思うよ。」
それこそ4人によるデウス・エクス・マキナを呼び出さなかったら恐らく先生も最悪な事態になっていたかもしれないと言う。
アコ「そこまで…何ですか?」
カヨコ「…『雷帝』のその計画を知るのは私とセナだけよ。でもアイツは失敗したと言っていた。だから直接的な手段に打って出たんだと思う。」
ヒナ「でも何故今発現したの?」
ヒナは最もな疑問を言う。
カヨコ「それに関しては…もしかしたら不知火カヤが握っているかもしれない。彼女に聞くと良いかも。」
そう言うとカヨコは立ち去ったのだった。 - 150二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 12:06:07
ミユ「い……いよいよカルバノグ編第1章が始まりますね!」
モエ「それなんだけどさ……私らが子ウサギ公園を占拠する理由さ……何かもっと良い大義名分ってある?
エデン条約編でみんなテラー化したりナギサ会長が誘拐されたりしたからさ、私らもカルバノグ編で何か爪痕残したいと思ってね。」
サキ「【SRT廃校反対】だけじゃインパクトが足りないと……
……じゃあ……【ユキノ先輩をどこにやった】【上層部は情報を開示しろ】とかどう?」
ミヤコ「確かに。それは私たちも気になりますし、デモを起こす理由にはなりますね。それで行きますか。」 - 151二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 12:15:59
- 152二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 13:18:56
イチカ「あれから…もう2週間。まだ…目覚めないっすね…。世の中はバレンタインだってのに。」
未だに昏睡状態が続くイオリの見舞いに来ているイチカ。その空気は何処か物憂げだ。何処か食も細くなっているのか元気が無い。
イチカ「(例の電車の一件の依頼も来ていると言うのに…彼女が倒れたままじゃあ…。)」
???「不安そうですね…。先輩。」
そう言ったのは静山マシロ。正義実現委員会の後輩のスナイパー。
イチカ「まあ…例のティーカップの一件もあるっすけど…それ以上に心配なんっすよ。」
マシロ「…。まあ話を聞いてみたら…分かりますとしか言えませんね。…それでヒヨリさんは?」
イチカ「それなりに見舞いに来てはいるっすけど…忙しいとも。」
マシロ「結果的とは言えベアトリーチェさんが犠牲にならないのは意外でしたがその変わり…がこれでは。」
アリウス分校はこの前正式に連邦生徒会から許可が降りる形でアリウス学園へと生まれ変わった。秤アツコを生徒会長にしてベアトリーチェが理事長と言う形で承認されたらしく連邦生徒会の補給も受けられるようになったとの事。だがしかしカタコンペの影響もあり、生徒会とは対談が済んだとはいえまだまだ楽にはならないとヒヨリは愚痴を零していたっすけどね。
イチカ「まあ今の所平和なのはいい事っすよ。…たぶんね。」
その憔悴した空気は未だにまだ晴れない─。 - 153二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 14:40:54
メス堕ち組はまだ直接の対面は無いんだよな…ウイがレンゲのイチャイチャを覗いてたり同人誌騒動で描かれたりしてるけど
- 154二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 14:52:44
- 155二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 14:55:08
ただやろうと思えば対面させられる可能性あり何だよな。
- 156二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 15:50:56
???「……ここ、は」
寂れた研究所の中で、一人の全裸の少女が椅子の上で目を覚ます。ゆっくりと体を起こした彼女は、膝元にまで伸びようかという長い黒髪を垂らしながら、地に足を付けて立ち上がる。
???「……私は、アリ……ス……?」
割れた鏡のようなものが置いてあった。それを覗き込むと、そこには彼女の記憶にあった、知っている顔があった。だが、目の色だけが黄色いという違いがあった。
???「違う。私は……アリスじゃない、じゃあ、誰……?」
見渡すとコンソールがあった。それを動かしていると、自分についての情報が書いてあった。型番不明、ただ一つだけわかったこと。それは、
???「AL-1Sが目覚めなかった場合における予備機体……代わりに、「天童アリス」を遂行する者……!?」
彼女が、ブルーアーカイブというゲームにおいて、存在しえないものであるという情報。そして、その情報を認識した直後だった。けたたましくサイレンが鳴り響き、部屋が真っ赤な光に包まれる。そしてコンソール画面に次のメッセージが表示される。
???「『天童アリスの覚醒を確認、ケイの持ち出しを確認……予備機体、抹消します、自爆プログラム発動』!?」
それを見て、少女はその場から走り出す。そして数分後。廃墟の研究所の一角が大爆発によって吹き飛ぶのだった。 - 157二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 16:01:26
ナギサの影武者
カヤの影武者
アリスの予備機体
彼女たちはオリジナルの影として生きるのかそれともオリジナルとは別の一個人として生きるのか - 158二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 16:27:07
セナ「現在のイオリの病状としては昏睡状態が続いています。体は治りましたが未だに目覚める気配はありません。…恐らく体よりも精神的な面での昏睡が続いているんだと思います。」
その結論に深い溜息をつくヒナ。
ヒナ「ずっと眠り姫って事?」
セナ「いえ…少しずつですが覚醒の兆候は見られてる。ですが後数週間はこの状態が続きます。まだ戻ってくるには時間がかかるかと。」
自分の寄る辺には明確に気絶程度で危険を晒しては居ないとはいえ自分にすら刃を向けた事が精神的な傷になっているのか或いは─『雷帝』による心の傷なのか。
集中治療室から漸く出れたとはいえ未だに昏睡状態が続く彼女にヒナは頭を痛めていた。
ヒナ「貴女が居なくて不良達も暴れている…。貴女の部隊の子も心配してるわ。…早く戻って来てちょうだい。」
そういう事しか出来なかったのだった。 - 159二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 16:59:18
このレスは削除されています
- 160二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 17:01:29
- 161二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:48:57
- 162二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:00:43
- 163二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:56:05
あれ?ユキノ先輩…今までどちらに居たのやら。
- 164二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:03:29
目を覚ました時、車の中にいることに気付いた。服を着せられている。どこの制服だろうか、ミレニアムではない。人は他にいない。だが外に気配を感じる。まさか、攫われたのだろうか?だとしたらまずい、アリスが二人いる、それが明らかになればどんな影響が出るかわからない。だとすれば……
ユキノ「……は!?車が勝手に!?」
そう思った次の瞬間。車がひとりでに動き出した。運転手と思われる少女が、ミラー越しに見える。どうやら飲み物や軽食を買っていたようだ。そういえばお腹が減ってきた気がするがそんなことは関係ない。何となく、力の使い方が分かってくる。彼女から視線が切れた瞬間に、一瞬の光と共に車が再構築され、全く別の車種へと変化する。
???「シャーレに……シャーレに、行けば……あ……」
シャーレに行けば、先生なら何とかしてくれるかもしれない。この世界がブルーアーカイブなら。だが、そこまで考えて、私は気付いた。既にこの世界にアリスがいるのに自分が行ってもいいのか?と。私は、そこまで考えて、目的地を変更した。もっと混沌とした、治安の悪い場所。私程度が潜りこめそうな場所、そう……ゲヘナか、ブラックマーケットか。とにかくこの身を隠して、アリスではない、別の何かになるのだ。今の私がするべきことは、それしかない……
- 165二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:20:20
ウイ「……」
シミコ「どうかしましたか委員長?…委員長?」(エデン条約にテラーやミメシスの騒動が終わってからずっとこれだな…流石に原作にないことが続いて疲れたのか…?)
ウイ「先生ぇ……♡うぅ…会いたい…♡」(先生…せっかくトリニティに滞在する期間があったのに…でも疲れ切ってたしワガママは…それと次はカルバノグの兎…RABBIT小隊と……待てよ…ミヤコは確か…駄目!ライバルが増えるのは面倒だ!!)
シミコ「はぁ…心配して損しましたね…」(そうか…先生が来る頻度がめっきり減ったからか、こんの恋する乙女がよお…)
ウイ「ひぃやぁぁッ!?シ、シミコ!?入るならノックぐらいは…!?」
シミコ「しましたよ?声もかけましたよ?そしたら委員長が色ボケして無視したんじゃないですか」
ウイ「へやあぁぁ…///」 - 166二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:28:48
- 167二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:36:04
- 168二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:40:50
ナギサ「うふふ……ホシノさん……」
ミカ「えへへ……ツルギちゃん……」
ティーパーティーモブ(色ボケしかいないじゃないか……まともなのは私だけかい?) - 169二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 22:37:13
- 170二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 22:51:17
???(何者だ、こいつ……ユキノ?に似ているが……SRTだから追いついてきた、それとも……だけど。本当にユキノなら偽名を使う理由なんてないはずだ。やっぱり信用できない。それに、力の使い方もわかってきた。もうすぐゲヘナ……それなら)
力の使い方も何となくわかってきた。私はユキノに似ている何かから振り切るように車を走らせる。一体どこから出てくるのかわからない脚力で彼女が追いかけてくるが、ここで車体をビルに直撃させ、大爆発させる。直後、反対側からバイクが出現し、褐色肌に銀色のツインテールの少女の格好に変わる。
???(メタモルフォーゼ……おそらく、名も無き神々の王女の能力を人為的に補佐するためにつけられたんだろうね。銀鏡イオリ……ゲヘナならいてもおかしくない姿だ。少しの間、その姿を借りさせてもらうよ)
途中で騒いでいる不良だったり、偶然見かけた温泉開発部にバイクで突っ込んだり、とにかく風紀委員がちょっかいをかけてボコボコにしていくのような動きで駆け回っていく。その途中でゲヘナらしく何度も何度も爆発を起こしていき、イオリに扮した何かはゲヘナの街並みの中へと消えていくのだった。
ユキノ「完全に見失った……く、あの爆発の中からどうやって……?」
- 171二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:07:07
このクソボケ先生…。
- 172二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:44:50
多分この???…イオリ《転生》が目覚めて気付いたら追いかけ回す展開が発生するかも…それこそ謹慎にでもしない限り。(まあそうなったら風紀辞めてでも追うと言う暴走+狂戦士モードのテラー化になった上でのまたゲヘナが地獄絵図になる…。取り敢えずカヤさん(代理)は頑張って隠蔽してね?)
- 173二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:17:29
謹慎したところで勝手に暴れだすじゃんイオリ
- 174二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:19:24
このレスは削除されています
- 175二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:29:09
ハルノ『……というわけで逃げられてしまった……それにあの姿は銀鏡イオリに似ていた……すまない……私が不甲斐ないばかりに……』
カヤ「いえ、ゲヘナにいることが分かれば十分です。後は私が何とかします。
……セナさん。少しの間イオリさんの看病をお願いしますね。」
セナ「かしこまりました。」
カヤ(……あの子の姿形をしてる子にこれ以上暴れてほしくありません……私が止めなければ!) - 176二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:53:32
???「……よし、これはもらっていく」
不良A「ふ、風紀委員会が人の物を取ってくなよ……!」
不良B「大体、イオリって入院してたんじゃ……」
???「知らんな、不良は不良らしく寝てろ」
適当な不良から銃を奪い取る。キヴォトスのことは知識ではある。この世界で生きるには銃が必要だ。使える使えないはともかく、とりあえず持っておかないと話にならない。不良から銃とついでに金も奪い取ると、路地裏に入って誰も見ていないのを確認し、元のアリスに似た姿に変わる。服も不良の一人が着ていたパーカーをはぎ取ってそっちに着替え直している。これまた奪い取った手鏡などを使いながら、髪を三つ編みにしていく。前世ではアリス程長くはなかったため、切ることも考えたのだが、この長い髪を切るのは気が引けたのでこのまま三つ編みにすることにした。そして髪を整えると、列車に乗り込む。
???(さすがに、ゲヘナで騒ぎも起こしすぎたしな。イオリのアリバイがわかれば偽物のことだってバレるだろうし……学校、どうしよう、かな。ブラックマーケットに行ってもいいけど、あそこだと結局根無し草ってことだ。それよりもっと……ん?)
列車の中で仕事をしているハイランダーの学生が目に入る。ハイランダー鉄道学園。そういえばそんな学校もあったこと、そしてあそこはまだネームドもあまりいなかったことを思い出す。
???(決めた。ハイランダーに入れないか交渉してみよう。無理ならその時は当初の予定通りブラックマーケットに行くだけだ)
そう決めると、私は車内を歩くハイランダーの生徒に質問を始めるのだった。 - 177二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 07:29:52
- 178二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 15:49:51
やっぱクソボケすぎる
- 179◆b64ZStGwDOJw25/06/17(火) 18:19:58
オトギ『こうして窓から景色眺めて散歩しか
出来ないのは暇だな…まぁ仕方ないんだけど』
院内の休憩室に行っては他の入院患者達と
交流をして情報を集める
オトギ『取り敢えず聞き出せた限りだと
転生と非転生がモブちゃん達にもあるのか。
もしかしたら…凄い才能の子がいるかも…』 - 180二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 20:39:50
- 181二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 21:05:36
???「……やっぱり無理そうか。まあ、そんなすぐに転入できるんだったらもうちょい不良が少なくてもよさそうだもんな」
ブラックマーケットに座り込み、溜息を吐く。ハイランダー学園に入れないか試したが結局無理だった。そのため、ブラックマーケットを拠点として動くことにした。しかし、ブラックマーケットってこんなに治安が良かった場所だろうか?或いは、ブラックマーケットなりの秩序というものがあるのかもしれない。
???「……ここで暴れて目をつけられると住めなくなる。稼ぎは別の所でやらないとな」
真っ当なバイトなりでお金を基本的に稼ぐが、短期でまとまった金や物資が欲しくなったらどうするか。そう、ゲヘナで不良を狩るのだ。しかし、髪型や恰好も変えているとはいえアリスに似た人物がゲヘナで暴れてる、というのはあまりよろしくない。風紀委員会のモブの皮も作ったが、これではカツアゲの効率も悪い。やはり、イオリの皮が一番効率がいい。効果だけならヒナが一番効率がいいだろうが、あれは駄目だ。すっ飛んでくる。そうなったら、私じゃ勝てないだろうからこれでいい。
???「とりあえず、数十万ぐらい稼いでおきたいな……えーと、この前巻き上げたスナイパーライフルはっと……あったあった。その内こいつもクラックショットと同じ見た目に再構築しておかないと……そのためにもライフルの予備がほしいな」
そう呟きながら準備を終え、拠点から出るとゲヘナに向かうのだった。 - 182二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 21:11:48
元男の転生者がメス堕ちするのは健康に良いからね
しかしレンゲもウイも細い方だから肉付きの良いメス堕ち転生者とかおらんのか - 183二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 21:38:07
ミカ「ね、ねぇ、ナギちゃん……バレンタインだけどさ。私達をプレゼントにする方法……興味ない?」
ナギサ「……!そ、そうですね、ちょっと興味は……ありますけど、でも、そんなはしたな……」
ミカ「実はね、この前見ちゃったんだ……ウイちゃんが、そういう本を本屋さんで見てるところ……」
ナギサ「な、なな、ウイさん、が……?で、でも、私をプレゼ……」
ミカ「大丈夫だよ、ナギちゃん。私は応援してるから。絶対に気に入ってもらえるように、一緒に頑張ろう?」
ナギサ「ミカさん……そ、そうですよね……ホシノさんとツルギさんに、私達の事を見てもらわないと……」
ハナコ「話は聞かせてもらいました!!私がとびっきりの女体盛りの秘術をお二人に伝授します!!」
ミカ・ナギサ「「!?」」
セイア(ここに起きないといけないとか地獄では?はー、仕方ない、もうちょっと寝ていよう……) - 184二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 22:08:34
唐突でこれまで掲載されてたストーリー全無視だけど、最近偶々聞いたり歌ったりしてて思いついたネタ
シグレ(泥酔)「雪~だるま♪雪~だるま♪まわ~しげりく~れた~らねこ~ろんだ♪」
ノドカ「シグレちゃん、いつも酔うと歌ってるけど、あれ誰の何て曲だろ・・・」
シグレ(泥酔)「ターラリラツーラッラーツーラッラーツーラッラー♪ターラリラツーラッラーツーラッラーラー♪」(元50代男性、1.5周年後に始めアビドス1章までクリアするもギリギリ2周年前に心不全で死去した所〇ョー〇ファン)
ノドカ(泥酔)「涙が~♪あふれ~る~♪悲し~い~季節~は~♪誰か~に~抱かれ~た~♪夢~を見~る~♪」
シグレ「ノドカは酔うと○○゛ン歌い出すけど、普段は一切そんな素振り見せないな・・・さすがに中身がオッサンオバサンだとバレたくないのか?」
ノドカ(泥酔)「俺はフ~~ラれたく~~らいじゃく~~じけない~♪負~~けたら這~~い上がる~~~~♪」(元30代女性、親が○○゛ンファンでイワンク・パーラから始め2.5周年から少し後酔った拍子に階段から転落死)
オマケ
Q:「アルフ」と言えば?
ノドカ「ア○ノー○の遺跡?」
シグレ「ネコ食べていい?」
ノドカ「!?」 - 185二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 22:11:37
SO☆RE☆NA☆
- 186二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 22:16:01
「今日は大分稼げたな……そろそろ拠点に戻るか……」
「いけませんねぇ。恐喝は犯罪ですよ。」
「……アンタ……不知火カヤか……何でゲヘナに……」
「おや。私のことをご存知でしたか。光栄の極みです。」
「何でアンタがこんなところにいるか知らないけど、私の邪魔をしないでくれない?」
「そうはいきません……その姿……イオリさんの姿が罪を重ねるのを見逃すわけにはいきません。
あなたは私と一緒に来てもらいますよ。」
「嫌だと言ったら?」
「力づくで連れて行くのみです。」
「やってみなよ。出来るもんなら……!危なっ!」
「あら。避けられちゃいましたか。
蹴りの速さには結構自信があったんですけどね……」
「っ!アンタ素人じゃないな!不知火カヤが格闘技経験者なんて聞いてないぞ!」
「(前世で)少し格闘技齧ってた程度ですよ。
柔道三段、空手三段、剣道二段、他にムエタイ、少林寺、サンボ、骨法、ブラジリアン柔術、カポエラも少々……」
「……大したもんだね!」
「(……余裕ぶってはみたものの……あの身のこなしは厄介ですね……)」
- 187二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 22:41:41
他に誰も見てないからかここぞとばかりにはっちゃけながら足技を使うカヤ
「
首肉(コリエ)!
肩肉(エポール)!
背肉(コートレット)!
鞍下肉(セル)!
胸肉(ポワトリーヌ)!
もも肉(ジゴー)!
羊肉(ムートン)ショット!
」
- 188二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 22:54:31
(さて、どうしたものか……こいつ、こんなに強かったのか)
カヤの怒涛の攻め。致命傷こそ避けれてはいるものの、それでも小さくない傷がイオリの姿についていく。このままでは勝ち目がない。このまま、捕まってしまうのか。ここでカヤに捕まったらどんな影響がこの先出るかわからないのだ。ここは、どうにかして逃げるしかない。
「!!いたぞ、イオリだ!」
「撃ち込め!」
「「っ!」」
その瞬間だった。不良達の声が響くとともに、そこに大量の爆弾やロケランなどが投げ込まれ、大爆発を引き起こす。瞬時にそれを察知し、その場から下がるカヤ。しかし、その目の前で偽物のイオリが大爆発に呑まれてしまう。
「まずい!?」
「よっしゃー!……あれ?誰もいねえぞ?まさか、跡形もなく?」
「ばーか、吹っ飛んだだけだろ。あたしらが爆弾程度でどうにかなるかよ。ま、多少は怪我してっかもしれねーけど」
「ゲヘナ中に宣伝してやろうぜ!よーし、SNSに上げてっと……よし!イオリ、討伐完了!これで私達も大バズりってな!」
爆弾で吹き飛んだ?そんなわけがない、彼女は目の前で人が消し飛んだのだ。その事実にカヤが呆然としている間にも、決定的な勝利を掴んだ不良達は、和気藹々とイオリを倒したという事実で騒ぎ立てながらその場を後にしていくのだった。 - 189二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 23:09:54
???(私……どうなった?……このまま……死ぬ?)
『凄いボロボロ……生きてるんですか?』
『何とか治療しないと……この子は死なせません!』
???(誰かそこにいる?……駄目だ……今は頭が働かない……) - 190二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 23:27:55
救急医学部モブ「我がゲヘナの医学薬学は世界一ィィィィーーーーッ!
できんことはないイイィーーーーーーッ!!」 - 191二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 23:37:31
「イオリさんの偽物が捕まった?」
「は、はい……ただ、かなりの怪我をしていて、今治療中です。とはいえ意識は取り戻しているようで、話はできると思いますが……」
「……わかりました。彼女と、話を」
アコの耳に、ここ最近、イオリの偽物が現れて不良を叩きのめしたりしているという話は入っていた。その相手が捕まったということで、彼女と話をしてみる。そこにいたのは、完全に姿が変わり果てたイオリとは違う、褐色の肌に銀色のツインテールの銀鏡イオリの姿があった。
「あなたですか。最近ゲヘナを騒がしていたイオリさんの偽物は」
「……拉致されそうになっていてね。幸い、こうやって変装する能力があったものだから彼女の姿を借りさせてもらった。それでどうする気?ゲヘナに入るなっていうなら大人しく出ていくけど」
「……あなた、どこの学園ですか?」
「ないよ。ブラックマーケットでその日暮らしだ。小銭稼ぎでゲヘナまで出向して不良を潰してた」
「……成程。であれば……あなた、暫く―――風紀委員会からの依頼で銀鏡イオリの代わりを務めませんか?」
「……は?」
思わず、素っ頓狂な声が出てくる。それから、彼女が語るところによると、現在、本物のイオリは入院しており、目を覚まさないということ。いつ目覚めるかもわからない今、不良達も活気づいており、ゲヘナの治安も悪くなっていること。不本意ではあるが、イオリの偽物が現れて不良達を叩きのめしていたことで結果的に治安がよくなっていたのも事実だったこと。そのため、このまま、彼女が目覚めるまで、彼女の代わりにイオリにならないかと提案したのだと。
「イオリさんが目を覚ました後は、変装の必要がなくなると思いますが、そうなったときのため、ゲヘナの学生として転入させる手続きも取ります。住む場所もこちらで手配しますし、金銭面でも不自由なく過ごせるでしょう。どうですか?」
「……わかった。その提案、受けさせてもらうよ。どのみち、ドン詰まりだった状況と比べたら雲泥の差だ。銀鏡イオリを、やらせてもらうよ」
そう言い、新たな銀鏡イオリはアコに笑いかけるのだった。 - 192二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 23:43:09
…大丈夫かそれ、モノホンイオリが起きた時には自分の居場所に自分のそっくりさんが居座ってるって思っちゃってまた暴走しませんかそれ
- 193二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 23:50:39
>>116を見るにもう暴走するだけの力も抜かれてるから、普通に他の人でも取り押さえられそう
- 194二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 00:15:01
- 195二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 00:39:45
- 196二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 01:20:15
ナギサ「歴史は繰り返すんですね」
- 197二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 05:08:20
あれから約1ヶ月。もうカルバノグも始まる頃─それはおきた。
イオリ「…っ…。」
セナ「っ!!イオリ!!聞こえていますか!!」
イオリ「…わた…し…。(そうか…。デウス・エクス・マキナに私は負けて…。)」
小鳥遊ホシノ、剣先ツルギ、美甘ネル、そしてヒナ委員長が召喚したデウス・エクス・マキナにその力を収奪される形で負けたのだと。神秘自体は戻ってはいる。だがしかし感覚的に枷が付けられている。当然か…と心の奥底で苦笑する。でも…。なんで。
イオリ「何で…今更遅すぎるんだ…よ。」
不知火カヤ─いや〇〇先生。何で貴女はあんな所に。
身体中が重い。でも…。
セナ「ヒヨリさん…!!」
イオリ「ヒヨリ…か?」
ヒヨリ「うわぁぁぁん!!やっと起きましたー!!」
抱きついてくると同時にセナ先輩から病状を聞く。どうやら反転の作用により肌の一部が完全に浅黒い肌から純白のような肌になってしまった事。そして─。
セナ「貴女の体はボロボロになっています。戦闘は出来ますが全力の反転はもう3回が限界かと。」
イオリ「そう…か。」
この知らせはゲヘナの風紀委員会、万魔殿と言った各種機関や彼女の転生者の関係者がいる所へと報告されたのだった。 - 198二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 05:53:05
- 199二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 06:24:48
埋め
- 200二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 06:51:01