- 1二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:22:36
- 2二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:25:36
広「あ、プロデューサー。今日は何するの?」
学P「トレーナーについてダンスレッスンでもしてください。じゃ、俺は忙しいので」スタスタ
広「あっ……行っちゃった。ふふ、こういうのも悪くない、ね」ゾクゾク
学P(ぐううう、これは堪えるな……。半分無視みたいなことをしてしまった)
学P(しかしこれで広さんが少しでも"嫌だ"とか、"悔しい"という感情を思い出してくれたら、より羽ばたけるようになるはずだ)
広「プロデューサー。なかなかうまくいかない、ね」ヘロヘロ
学P「そうですか。うまくいったら報告してください。では、少し別件があるので」スタスタ
広「ふふ、最近のプロデューサーは少し冷たい」
広「…………」 - 3二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:29:00
広「ね、プロデュー──あっ……」
広「行っちゃった。わたしに気が付かなかったのかな……」
広(もしかして、とうとう見限られた……?)
広(どうして? わたしがちっとも上達しないから?)
広(……胸が、苦しい)
広(プロデューサー。会いたいな。追いかけよう、かな)
学P(果たして俺のやっていることは正しいのだろうか。本当に篠澤さんの成長に繋がるのだろうか。日に日に胸に不安だけが募っていく……)
女P「あ、学Pくん! やっほー」
学P「ああ、女Pさん。こんにちは」
女P「もー、呼び捨てでいいって言ってるのに! 学Pくんってホント距離保つ系だよね」
学P「人見知りなので、他人と一定の距離を取りたいんです」
女P「そっかそっかー」 - 4二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:31:49
広(あ、みつけた。プロデューサー)
広(ふふ、プロデューサーを見つけただけで、心音が弾む。胸がトレモロする。あったかい気持ちになれる)
広「プロデュ──」
女P「ね、考えてくれた? 私と付き合うっていう話」
広「──────え?」
学P「ああ、その件ですか」
女P「そうそう。もう二日も待ちぼうけくらってるしさ、そろそろ返事聞かせてよ?」
広(ど、どういうこと? 付き合ってって? あの女の人が、プロデューサーに言ったってこと?)
学P「ああ、そんなに経っていましたか、すみません」
女P「ほんとだよ〜。学Pくんはひどい人だよ全く」ツンツン
広(付き合うの、かな。プロデューサー、あの人に揶揄われて笑ってる。優しそうな顔。……もし彼女ができたら、きっとわたし、邪魔になる。プロデューサーに捨てられ……?)ズキッ
女P「それで、答えを聞かせてもらおうかな?」 - 5二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:33:58
学P「そうですね。俺は──」
広(……やだ、やだ。やめて、お願い断ってプロデューサー。捨てられたくない)
学P「別に構わないですよ」
広(────)ボロッ
女P「ほんと!? やったぁ! じゃあ細かいことは後でラインするね〜!」
学P「はい」
広「……あ……あぁ……うぁ、う」ボロボロ
学P(……ん? あれは篠澤さん? どうしてあんなところに?) - 6二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:35:14
広(……とうとう見限られちゃった)
広(胸が痛くて、苦しい)
広(アイドル、続けられるのかな)
学P「篠澤さん、こんなところで何してるんですか?」
広「……あ、プロデューサー」
学P「!? 泣いているんですか? 目が腫れてますよ」
広「……へいき」
学P「いや、とてもそうは見えません。何かありましたか、俺に話してください」
広「……プロデューサー、おめでとう。彼女できたんだね」
学P「え、彼女?」 - 7二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:37:08
広「隠さなくてもいいよ。さっきプロデューサー科の女の子に告白されてたの、見た」
学P(こ、告白? 遠回しにモテない俺を揶揄ってる……わけではないんだよな?)
学P「………………あっ」
広「?」
学P「篠澤さん、よく聞いてください。あなたは一つ勘違いをしています」
広「なに?」
学P「あなたが見たという女性──女Pさんはただの同級生です」
広「でも付き合ってって、構わないって」
学P「それは、父親の誕生日プレゼントを買いに行くのに付き合って欲しいという話をされていたんです。第一、女Pさんには交際している男性がすでにいます。その人よりも俺の方が父親に性格的に近いから、というだけの話です」
広「……ホント?」
学P「はい」 - 8二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:40:02
広「……ふふ、そっか」
学P「安心しましたか?」
広「うん、とっても」
広「……でも、最近ずっとわたしを避けてたのはなんで?」
学P「……まあ俺なりに考えあってのことなのですが……的外れだったと反省しているところです」
広「ふふ、そっか。とうとう見限られたのかと思った」
学P「……俺があなたを見限るはずないですよ」
広「同じ趣味のアイドルだから?」
学P「まあきっかけはそれに近いかもしれませんが……」
広「?」
学P「たとえあなたがアイドルで無くなっても、俺はもう二度と篠澤さんを手放すことはありませんよ」
広「……………!!? それってどういう……」
学P「さ、そろそろレッスンの時間ですよ。いきましょう」
広「ふふ、やっぱりプロデューサーはいじわるだ、ね」
おわり - 9二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:42:32
やっぱり学P側からはみ出しかけてるのえっちでいいなぁ…
- 10二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 09:17:18
俺はクモラ星人ではないんだが、学Pが自分から離れそうになって本音が溢れて思わず泣いてしまう篠澤からは特別な栄養素が得られると感じたよ…
- 11二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 09:46:27
広Pの「とっくに脳は焼かれきってるから自分で厳しく律さないとはみ出してしまう」感が良い
- 12二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 13:39:03
P広は身体によい。これで3日は生きながらえます