ウララちゃんに俺のにんじんを頬張ってもらいたい

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 23:24:47

    その一心で畑を耕し、土地の改良を進め、品種改良も行ってきた。
    俺の大きく立派なにんじんをあの無邪気な顔で頬張って喜ぶ姿が見たい。その一心でにんじん農家として日々驕らず努力を続けた。
    だがどれだけやっても満足のいくにんじんはできなかった。大きさにこだわると味が落ちる。にんじんは根を食べる作物、大きすぎると主根が繊維化して硬くなってしまうのだ。
    ならば味をと研究を続ける度に先駆者たちの作物に打ちのめされる。
    ああ、ウララちゃんもこの気分をずっと味わってきたのだろう。だけど彼女は笑顔絶やさず、いつだってレースに全力で臨んでいた。レースが楽しいから、そう言って。
    そうだよ。初心を忘るべからず。俺はなんのためににんじんを作っているんだ。彼女に頬張ってもらいたいからじゃないか。おいしいにんじんが作れたらウララちゃんが喜ぶ。他のウマ娘たちも喜ぶ。ならば、やってやる。
    そうして十何年も過ぎた頃、雑誌の1ページにとある特集があった。俺のにんじんを頬張る大人になったウララちゃん。あの時よりも成長して、だけど変わらぬ無邪気な笑顔で。俺のにんじんを頬張ってくれていた。
    諦めない、何度失敗しようとも続けることが大切なんだ。いつか訪れる春を待つ冬の期間があるから作物はおいしくなるんだ。
    ありがとう、ハルウララ。またいつでも俺のにんじんを頬張ってくれ。

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 23:26:45

    品種改良に邁進する農家の鑑

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 23:33:26

    めちゃくちゃ真面目な話をしているんだ
    しているはずなんだ

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 23:35:34

    実際ウマ娘世界のにんじん品種改良進んでそうだよな

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 23:35:40

    諦めない。歩みを止めない。弛まない。
    そうした者だけが理想を掴む
    レースも農業も、変わらない

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