- 1二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:24:49
- 2二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:28:23
グール!?人食ったんですか!?
- 3二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:28:49
咲季「もー! ことねは何やってるのよ〜!」
P「おかしいな。電話にも出ない。藤田さんがサボるなんて考えにくいし……」
咲季「手毬、あなた何か知らない?」
手毬「……フルフル」もぐもぐ - 4二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:38:15
- 5二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:40:11
もぐもぐって……とんかつをだよね……?
- 6二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:41:30
ことねが行方不明で、星南が失踪・・・ここから導き出される答えはひとつ!
- 7二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:43:07
駆け落ち…ッテコト!?
- 8二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:47:13
6月X日
初星学園 生徒会室
莉波「会長、どうしたんだろう」
千奈「藤田さんの一件があってからというもの、日に日にやつれていく星南お姉さまを見るのはすごく心が痛みましたわ」
佑芽「それでも、毎日ここには来てたのに……。どうしちゃったのかな」
美鈴「星南会長……どこかで休んでいるだけならいいのですが」
dice1d3=3 (3)
1.佑芽「会長の家に行ってみよう」
2.莉波「何もないといいんだけど……」
3.千奈「藤田さんのこともありますから……なんだかすごく……不安ですわね」
- 9二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:52:24
──Side千奈
わたくしはどこか重い足取りで家に帰り、いつも通り食事をいただき、お風呂に入り、布団に入りました。
しかし、どこか拭い切れないこの焦燥感──それは、わたくしの日常には存在しなかった感覚でした。
「傷心の末お部屋に閉じ籠もってしまわれたのでしょうか……」
──お見舞いに行こう、様子を見に行こう。
誰もが考えていたはずなのに、ついぞ誰も言うことのなかったその一言。
それはきっと、やはり全員が確信めいた予感を、感じていたからなのでしょう。
星南会長は────もういない。 - 10二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:53:58
唯一の不穏ルートっぽいくせに不穏度合いが思ってた10倍くらい高い
- 11二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:58:15
十王星南──一番星《プリマステラ》が姿を消した。それは、世間を賑わせた藤田ことね失踪事件から、一ヶ月後のことだった。
学園の期待を一身に受け輝きを増し始めた一年生ユニット、"Re;IRIS"のリーダー。その後を追うように、一番星が忽然といなくなった。
マスコミは好き勝手な言葉で事件を掘り返し、蒸し返し、暇つぶしの道具として扱っている。
校門前での待ち伏せ。無関係な一般化の生徒すら捕まえて、しつこく付きまとう報道陣の姿が、より一層彼女たちの心を暗澹(あんたん)たるものにし、かつて天川市の太陽のように燦然たる光を放っていた初星は、もはや燃え尽きた炭と形容して然るべきものだった。 - 12二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:03:11
6月Y日
プロデューサー科
P(視線が痛い。まわりの声がこわい。頭がおかしくなりそうだ)
「いなくなったの、アイツが担当していたユニットのこなんだよな」
「会長だって、よくアイツと一緒にいるところを見られてたらしいし」
「何か一枚噛んでるんじゃねーの」
P(藤田さんがいなくなってしばらく、学友が俺にかけてきたのは同情や、憐憫の言葉だった)
P(しかしそれは表面上のもので、その裏に見え隠れするのは"面白半分"でしかない)
P(それが今は──十王星南がいなくなった今は、その全てがオブラートのない糾弾、弾劾、敵意)
P(俺の心は、もはや軋む音すらも聞こえなくなっていた)
P(次の日の朝、dice1d12=3 (3) は登校しなかった)
- 13二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:06:03
書いてなかったけど重複は+1で。
リーリヤ「あ、あの、Pさん、ですよね?」
P「はい? ──あなたは。咲季さんの、お友達の方ですね」
リーリヤ「は、はい。葛城リーリヤですっ」
P「その葛城さんが、俺に何の用です?」
リーリヤ「実は、その……。今朝から、寮長──麻央センパイと連絡がつかないんです」
- 14二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:13:35
あれはなんと形容したらいいのだろう。
どう表現したら最適なのだろう。
とにかく、俺の人生の中で二度とは味わえないような──否、味わいたくない感覚だった。
葛城さんの不安に揺れる瞳が、俺の顔と虚空を何往復かしたころに、俺はようやく口の開き方を思い出した。
「有村さんと、連絡がつかない?」
「はい……。"あの日"から、わたしは清夏ちゃん──わたしの友達と麻央センパイと、なるべく三人で行動するようにしていたんです」
あの日、というのが一体いつを指すのか、この学園でそれに心当たりのない者はいないだろう。
葛城さんは言葉を選ぶように──きっと自分も頭がぐちゃぐちゃだろうに──ゆっくりと続ける。
「今朝もその予定だったんですけど、いつまで経っても待ち合わせの場所に来なくて、連絡をしても出ないんです」
「部屋には行ってみましたか? 有村さんと相部屋の方は?」
「……」
葛城さんは返事の代わりに目を伏せた。太陽を反射してキラキラと光るその銀の髪に、彼女の掘りの深い目元が覆い隠される。
藤田さんも星南さんも有村さんも──こうやって一瞬の動作のうちに、姿を消した。
「なぜ、それを俺に?」
口をついて出てきたのは、小さな疑問だった。なぜ先生ではなく、俺に伝えたのだろう。
葛城さんは、少しだけ逡巡してから、優しい声でこう言った。
「ことねちゃんの、プロデューサーさん、だから」 - 15二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:22:11
有村麻央の失踪は、内々に処理されることとなった。ご家族の叫びは、慟哭は、世間には届かないところにだけ響いている。それは、だからこそ大きく、重たく反響し、耳鳴りとなって鈍い痛みをもたらしていた。
藤田ことね、十王星南、有村麻央。彼女たちは、本当に"失踪"したのだろうか。
これは、"失踪"といえるのだろうか。
しかし、この出来事を"失踪"と表現することに、異を唱える者は一人としていなかった。
それはきっと、"失踪"ならば、いつか戻ってくるという希望に縋れるから──。
ミンミンゼミの大合唱にもそろそろ嫌気がさしてきた七月の折、dice1d12=3 (3) は梅雨前線に連れ去られたかのようにどこかへ消えていった。
- 16二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:25:02
怒涛のことねダイス
- 17二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:34:48
清夏「ふあぁ〜……おはよーリーリヤ。朝が一番眠たいのはなんでなんだろうね〜」
清夏「…………? おーい、リーリヤまだ寝てるの──」
清夏「──────え?」 - 18二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:38:07
少しずつ、その間隔は短くなっているようだった。
藤田さんがいなくなり、次に星南さんが消えた。僅か後に有村さん、そして今日──葛城さんが、姿を消した。
頭の隅、識閾下のその奥で、まるで魚の小骨の様な異物感が拭いきれずにいた俺は、dice1d12=6 (6) の元へ向かっていた。
- 19二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:39:17
- 20二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:39:20
ただただアイドル達が消えていく……
- 21二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:40:24
語彙が素晴らしいです
ぜひ続きも書いていただきたい - 22二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:41:39
広は可食部少ないから生き残ってくれそう。
佑芽と咲季は肉質が良いけど抵抗が激しそう - 23二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 01:43:49
続いて😆
- 24二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 06:02:05
内容が怖いけど続きが楽しみ
- 25二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 06:26:22
続いてほしいけど閲覧注意つけて立て直してほしい
- 26二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 09:45:11
なぜ手毬は1/3の不穏ダイスに当たりやすいのか
- 27閲注付けて立て直したらしいです25/06/14(土) 09:55:48
- 28二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 10:31:04
ありがとうございます