- 1スレ主25/06/14(土) 10:00:26
- 2スレ主25/06/14(土) 10:03:13
このスレは、ブルーロックの登場人物による探索型ホラーSSです。
舞台は“廃病院”。以前ここにやってきた潔世一、烏旅人、御影玲王、二子一揮は、廃病院に取り込まれてしまいます。
そこで4人を救出するためにやってきたのが千切豹馬、凪誠士郎、糸師凛、糸師冴。彼らの逆襲劇が始まります。
※「時計の針が進むたびに、俺たちは壊れていく」のifルートになります。こちらをお読みいただいた後の方が、より物語が楽しめると思います。 - 3スレ主25/06/14(土) 10:05:51
※プレイヤーの選択(安価)、運命(ダイス)によって、ストーリーの進行・視点が変化します。
※選択肢次第で“発狂”“精神崩壊”“絆”に分岐するかもしれません。
※正気度(SAN値)管理あり。 - 4スレ主25/06/14(土) 10:07:23
- 5スレ主25/06/14(土) 10:09:56
■キャラヘイトを目的とするものではありません
■キャラsage、腐発言、アンチコメはお控えください
■荒らしはスルーします
■ゆっくり進行ご容赦ください(平日は仕事の都合上、特に進行が遅くなります)
■感想、質問、イラスト等頂けるとスレ主が大変喜びます
■広域ホスト規制に巻き込まれがちです。保守して頂けると幸いです(23時~8時は特に) - 6スレ主25/06/14(土) 10:12:21
【登場人物紹介】
千切 豹馬(ちぎり ひょうま)/初期SAN値:22→23
マイペースでよく笑い、よく叫ぶスピードスター。
突飛な出来事に驚きつつも、誰よりも仲間を信じている。4人の奪還のために全力を尽くす、熱き疾風。
「13:00遊園地ホラー」のクリア経験者。
「廃病院ホラー」にも登場。精神に“ある記憶”が刻まれている。
■固有能力
【光刃の脚】怪異の行動を先読みし、自動回避と自動反撃を行う(1回まで・回避ターンで攻撃可能)
【絆の加速】戦闘時、追加攻撃し、+1のダメージを与える(2回まで)
【疾風の破片】遊園地ホラークリア特典。罠や影の追跡から仲間を救出できる(1回まで・味方1名の回避失敗を自動成功に変換する)
■初期装備
・かりんとう饅頭×3:SAN値+4回復
「饅頭って美味しいんだけど、喉渇くんだよなー。てかレモンティー全然腐ってねえじゃん!」 - 7スレ主25/06/14(土) 10:14:42
凪 誠士郎(なぎ せいしろう)/初期SAN値:25→22
マイペースでルーズ、何事にも「面倒くさい」が口癖。怪異にも無表情で動じず、声すらあげない超然プレイヤー。御影玲王を救うため、「頑張りまーす」と静かに決意を燃やす。
「廃病院ホラー」にも登場。
■固有能力
【無意識の庇い】仲間の致命的失敗を肩代わりし、かつ自身のSAN値減少を無効化することができる(2回まで・なにかに突き動かされた感覚だけが残る)
【静寂の再演】探索・戦闘時の【大失敗(ファンブル)】および【失敗】を1回まで【自動成功】に変換する。その発動は無意識下で行われ、凪自身も「使った」感覚はない。だが確かに、あの装置が“自分を守る”ことだけはわかる。
■初期装備
・レモンティー×2:SAN値+4回復
「調子いいじゃん、千切。なんで俺の好物なのに俺が被害を被るの?おかしくない?ねえレオ……、あ、レオまだ奪還できてなかった」 - 8スレ主25/06/14(土) 10:17:00
糸師 凛(いとし りん)/初期SAN値:24→24
高圧的かつ超エゴイスト、口も態度もとにかく強気。ホラー好きで、廃病院の突入にも密かにワクワクしている。兄にはなぜか強く出られず、ちょっとだけ不器用。
「13:00遊園地ホラー」のクリア経験者。
「廃病院ホラー」にも登場。精神に“ある記憶”が刻まれている。
■固有能力
【百鬼夜行】戦闘イベント時、怪異の行動を2ターン封じ、攻撃に専念することができる(持ち越し可能)
【記憶の盾】自分と味方全員のSAN値減少を1回ずつ無効化できる(重複不可)
【共鳴の記憶】遊園地ホラークリア特典。SAN値減少イベントを1回自動回避できる。
【記憶のページ】遊園地ホラークリア特典。 “消されかけた記憶”や“不自然な空間”を感知し、1度だけ探索を自動成功にすることができる
■初期装備
・鯛茶漬け×3:SAN値+4回復
「舌がヒリヒリする。病院のくせして治療出来ねえとか本当終わってんな、このクソ病院」 - 9スレ主25/06/14(土) 10:19:27
糸師 冴(いとし さえ)/初期SAN値:23→22
冷静かつ天然、日本の至宝と呼ばれる実力者。口が悪いが的確に褒めるタイプで、弟の態度は「反抗期」で片付ける。驚いた時は小さく反応、目を見開くのが最大のリアクション。
「13:00遊園地ホラー」のクリア経験者。
「廃病院ホラー」にも登場。精神に“ある記憶”が刻まれている。
■固有能力
【断罪の策略】攻撃につき成功人数+1ダメージを与え、敵の攻撃を1回無効化できる(1ダメージは常に継続)
【最適解】自分または味方1人の失敗判定を再試行できる(1部屋1回まで)
【共鳴の記憶】遊園地ホラークリア特典。SAN値減少イベントを1回自動回避できる
【白き空間の鍵】遊園地ホラークリア特典。他人の精神領域に1回だけ“干渉”して引き戻すことができる(精神異常発生時、精神を安定させることが可能)
■初期装備
・塩こぶ茶×2:SAN値+4回復
「…………俺も飲んどきゃ良かったな」 - 10スレ主25/06/14(土) 10:51:34
【戦闘開始】12:00
【凪のクリティカル:冴の失敗を成功に変換】
冴「感情のないお前が……“人間”を騙るなよ」
ぐ、と踏み込んだ瞬間、
冴の拳がまっすぐ怪異の胴へめり込む。
そのまま流れるように掌底を重ね、
笑顔の仮面に向けて、もう一撃──。
冴「これが……“本物の感情”ってやつだ」
千切「動き読めてんだよ、鈍いやつは──こうだッ!!」
床を滑るように駆け抜け、
ぐるりと旋回した千切の足が、真横から仮面のこめかみを蹴り抜いた。
千切「うぇっ、ねちょッてした!きもッ!つーか笑ってんじゃねぇ!!」 - 11スレ主25/06/14(土) 10:53:59
凛「“笑顔”ってのはな……!自分で笑いたい時にすんだよッ!」
低く身を沈めた凛が、一気に跳ね上がる。
回し蹴りが怪異の側頭を強く叩き、
笑顔の仮面にひびを入れる。
凛「……貼りつけた笑みで、誰の心が動くわけねえだろ」
氷織「笑いは、人が人を思うときに生まれる。だから──“感情のない笑み”なんか、偽物や」
氷織は静かにステップを刻み、
拳と足を連続で叩き込む。
見事なまでに無駄がない。
すべての動きが研ぎ澄まされていた。
氷織「“壊れる”覚悟、しときや──」 - 12スレ主25/06/14(土) 10:59:38
凪「……なんか、“全部忘れたまま笑ってるやつ”見ると……ムカつくね」
凪はほんのわずか手を動かすだけで、
怪異の胴体に確かな衝撃を走らせる。
掌打一発。
それだけで仮面が微かにぐらついた。
凪「レオの笑顔は……そんな冷たくない」
怪異の仮面が揺れるたび、
空中に“誰かの記憶の残滓”が散っていくような錯覚がした。
笑顔だけの器が、声を上げずに“怒り”を滲ませた瞬間。
天井の神経コードが震え、
吊り糸のような灰色の線が四方へ落ちてくる――
【地下室:精神融合室】《被験体:M-F統合端末》
(10回攻撃成功で討伐完了/80以上で回避成功)
千切:dice1d110=75 (75)
凪:dice1d110=9 (9)
凛:dice1d110=48 (48)
冴:dice1d110=105 (105)
氷織:自動成功
※M-F統合端末の有力情報入手:+10補正
※特典はダイス値に応じて使用可能
- 13スレ主25/06/14(土) 11:12:41
【回避開始】12:00
【凪の失敗:凪のクリティカルで成功に変換】
【凛の失敗:冴のクリティカルで成功に変換】
神経コードが天井から雨のように降る。
無数の吊り糸、その一本一本がまるで“感情の断面”のように、冷たく、静かに、鋭く――
冴が最初にそれを察知していた。
冴「……来る。避けろ」
床から立ち上がるように広がったコード群は、
意思を持った生き物のように5人を狙い、襲いかかる。
千切「うわっ、マジかよっ!?」
咄嗟に反応した千切は、
背を丸めながら床を転がるように飛び込む。
肩先をかすめて降ったコードが、
床を抉るほどの衝撃を刻んだ。
千切「っぶねぇ……あれ喰らったら絶対終わってた……!」 - 14スレ主25/06/14(土) 11:14:55
すかさずヨイチが千切の脚に飛びついてくる。
小さく「にゃっ」と鳴いて。
千切「よしよし、俺ら速いから大丈夫だ……っつーか速すぎるんだって!!」
凪は遅れていた。
いや、本人の動きに乱れはなかった。
ただ、コードの軌道があまりに読めなかった。
凪「…………」
一瞬、コードがその首筋を掠めようとしたその時。
“残響”が、空間をひとひねりする。
凪「……ああ、そっか。俺、“当ててた”んだっけ」
瞬間、空間が逆再生されたかのように、
コードが凪の頭上を通り過ぎる。
淡く揺れるのは、凪自身が作った“衝撃の余波”。
レオが足元に身を寄せて「ふん」と鼻を鳴らした。
凪「ナイスー……俺、地味に持ってるかも」 - 15スレ主25/06/14(土) 11:26:13
凛「──チッ、やべ……!」
壁を蹴って跳ぼうとした瞬間、凛の脚を別のコードが捉えかける。
冴「凛ッ!」
冴が横から飛び込んできた。
肩で凛の体を弾き、そのまま両者とも床に転がる。
すんでのところで、コードは空振り。
すぐ隣の床に食い込み、煙を立てた。
凛「……っ!兄ちゃん……!」
冴「ちゃんと見てろ、バカ……!“お前が止まった時”は、俺が動くって決まってんだよ」
凛「……うん、ごめん」
その声は、少しだけ、震えていた。
フォローの姿勢からすぐさま立ち上がる冴。
次に狙われたコードを、
軽やかに後ろへステップを切って躱す。
冴「どこに落ちてくるか、全部見えてんだよ。……記録だけの意識が、俺に勝てると思うな」 - 16スレ主25/06/14(土) 12:01:29
氷織「……そう簡単には掴ませへんよ」
氷織はすべてのワイヤーを、
わずかな重心移動とステップだけで交わしていく。
紙一重の軌道の中、
まるで流れるように足運びだけで抜けてみせた。
氷織「みんなの道は、僕が守る。安心して、前だけ見ててええよ」
灰色のコードが静かに回収される。
一度退いたそれらは、再び天井の奥に引っ込む──
しかし、次の衝撃波のための“充電”が始まっているのは明らかだった。
笑顔の仮面がわずかに裂け、
その奥から“音のない嘲笑”が漏れる。 - 17スレ主25/06/14(土) 12:02:35
凛「チッ……イラつくな、あの顔」
千切「よし、もう一発ブチ込んでやる!」
冴「止めねぇぞ。息の根が止まるまで行く」
凪「……そうだね。次はもっと、速く終わらせようか」
氷織「……行こか、みんな」
全員が再び前へ踏み込む。
【地下室:精神融合室】《被験体:M-F統合端末》
(10回攻撃成功で討伐完了/80以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=37 (37)
凪:dice1d110=78 (78)
凛:dice1d110=64 (64)
冴:dice1d110=20 (20)
氷織:自動成功
※M-F統合端末の有力情報入手:+10補正
※特典はダイス値に応じて使用可能
- 18スレ主25/06/14(土) 12:10:57
【戦闘開始:2回目】12:00
【100特典:+40補正(戦闘終了まで継続)】
千切「次こそ──当てるッ!!」
灰色のコードを跳び越えながら、
千切は宙を裂くように身体をひねった。
全身のバネを最大限に活かし、
跳び蹴りの要領で怪異の仮面めがけて突っ込む。
バチィッと、凍りかけた仮面の一部が砕けた。
千切「……っしゃ! 今の入っただろ!!」
「にゃっ!」
凪「……そっちは防がないんだ?」
凪は全く無駄のない歩幅で前へ出ると、寸分狂いのない距離から、軽く、しかし確実に拳を突き出した。
それはあまりに静かな動き。
けれど怪異の腹部に届いた瞬間、
コードが内部から泡立つように崩壊する。
凪「笑ってるだけで済むなら、楽だったろうね……」 - 19スレ主25/06/14(土) 12:12:49
凛「てめぇみたいな“作りもんの感情”に、誰が負けてやるか!!」
感情のない“笑顔”に、怒気すら含んだ声をぶつけながら、凛は全力のローキックを繰り出す。
仮面の軸脚を叩き、
怪異の身体がぐらりと傾いた隙を逃さず、
その頬へ拳を叩き込んだ。
凛「壊れろよ。感情の価値も知らねぇやつが……!」
冴「動きが……単調だな。だったら、全部先回りして潰す」
怪異がコードを組み直すその“癖”を、
冴は見抜いていた。
一歩踏み込み、最初の一撃――
低く構えた左の拳が怪異の腹を打つ。
軸をずらしたまま、
すぐに逆回転の蹴りを右脚で振り上げる。
二撃目は仮面を真横からとらえ、鋭くヒビを刻む。
口元が無理に引きつったように歪み、
奥からコードが一瞬止まった。
冴「“壊れる形”をなぞっただけの笑顔に……何の意味があるんだよ」 - 20スレ主25/06/14(土) 12:16:00
氷織「言ったやろ、“心のない笑顔”は偽物やって」
氷織は一切スキのない構えから、
ボディ、ミドル、そして最後に顔面へのストレート。
人としての型だけをなぞる仮面の中心へ、
まっすぐに“意志のこもった拳”が突き刺さった。
仮面がバキリと裂け、
奥から音のない悲鳴が漏れたような気がした。
氷織「感情を守れへん“器”は、ただの記録や──ほな、壊すで」
灰色のコードが崩壊と再生を繰り返しながら、
空中に残響のような軋みを響かせる。
だが、その仮面はもはや笑っていない。
ただ“笑顔の形”が、そこに貼りついているだけ。 - 21スレ主25/06/14(土) 12:18:42
凛「……次で、終わらせるぞ」
冴「ああ。そろそろ、“中身”が暴れ始める」
千切「ヨイチ!ぶっ飛ばすぞ!!」
凪「んー……面倒だけど、やるか」
氷織「決着、つけよか」
【地下室:精神融合室】《被験体:M-F統合端末》
(4回攻撃成功で討伐完了/80以上で回避成功)
千切:dice1d110=88 (88)
凪:dice1d110=95 (95)
凛:dice1d110=91 (91)
冴:dice1d110=87 (87)
氷織:自動成功
※M-F統合端末の有力情報入手:+10補正
※100特典:+50補正
- 22スレ主25/06/14(土) 12:24:51
【回避開始】12:00
仮面のひび割れから、
静かな“感情の拒絶”が漏れた。
再び天井から垂れるコード群。
もはやそれはワイヤーではない。
"感情の残骸"を垂らす絞首台――
あるいは「記憶を塗り替える吊り糸」のようだった。
灰色の“断絶”が全方位から襲いかかる。
だが――
千切「――んなもん、もう見飽きたわ!」
千切は軽く後ろへ跳ね、
直後に床を蹴って斜めに跳ぶ。
髪が風を切り、
ヨイチがぴたりとその動きに合わせて滑り込む。
千切の身体は、まるでコードの軌道を“先読み”しているようだった。
千切「俺のスピード、そう簡単には止まんねーからなッ!」 - 23スレ主25/06/14(土) 12:26:51
凪「ふーん……そう来るんだ」
降り注ぐコードの束を見上げながら、
凪はほとんど歩くような動きで、
正確に安全地帯を歩き抜けていく。
レオが静かにその後を追い、
肉球の音さえ立てずに進む。
凪「……ちゃんと読めてるし。うん、やっぱ俺、結構やれるよね」
凛「さっきのはフォローしてもらったしな……今回は自力で避ける」
凛は口元を引き結び、
低く滑り込むようにして回避ラインを取った。
仮面の裏側がこちらを見ている錯覚――
だが、それでも目を逸らさず走る。
凛「てめぇの“笑顔”が歪む瞬間、見逃さねぇよ」
背中でタビトが鋭く鳴き、
すべてのコードを跳ね除けるように着地。 - 24スレ主25/06/14(土) 12:28:49
冴「……読み通り」
冴は上から伸びるコードの“ねじれの重心”を見ていた。
逆側のコードが降ってくるよりも早く、
ひと蹴りで軸足をずらし、そのまま片膝で着地する。
冴「もうパターンが尽きてきてるな。次で終わらせるぞ」
氷織「……消えかけとる」
氷織はわずかに眉を寄せながら、
降りかかるコードをステップで躱し続ける。
無駄がなく、音さえない――
その動きは風のようだった。
氷織「次が最後や、みんな。止め刺そ」
仮面のヒビはもう限界だった。
灰色のコードがたどたどしく震え、
その笑顔に“再生”の力が残されていないことを示していた。 - 25スレ主25/06/14(土) 12:31:22
凛「……終わりにしてやるよ、“記録のフリした笑顔”」
冴「壊して、通る。俺たちは“先”へ進む」
千切「もう充分だろ。これ以上、“笑えねぇ顔”のまま閉じ込められるなよ」
凪「レオ、見ててね。ちゃんと……俺、やるから」
氷織「さて……、終わりにしよか」
──全員が、最後の攻撃に向けて動き出す。
【地下室:精神融合室】《被験体:M-F統合端末》
(4回攻撃成功で討伐完了/80以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=33 (33)
凪:dice1d110=53 (53)
凛:dice1d110=98 (98)
冴:dice1d110=12 (12)
氷織:自動成功
※M-F統合端末の有力情報入手:+10補正
※100特典:+50補正
- 26スレ主25/06/14(土) 16:43:47
【戦闘開始:3回目】
崩れかけたコード群が、
最後のあがきのように空間を包む。
仮面の奥には“音のない笑み”だけが残っている。
だが、それはもう“感情”ではなかった。
ただ、再生の命令を繰り返す“記録”の残滓。
千切「最後くらい、派手にいかせろよッ!!」
疾風が走った。
千切の脚が床を裂き、
揺らめくコードの隙間をすり抜ける。
そしてそのまま、地を蹴って跳躍――
回転しながら放たれたハイキックが、
怪異の仮面へ一直線に飛び込んだ。
粉砕音。
仮面の片側が完全に砕け、
そこにあった“笑顔の型”が崩れ落ちていく。
千切「……お前の顔、もう誰も笑わねぇよ」 - 27スレ主25/06/14(土) 16:47:38
凪「……うるさいな、その顔。静かにして」
凪は歩くようなステップで近づき、
正面から仮面を見据えた。
そして、
無言の拳をただ一度。
力も怒りもなく、ただ“終わらせるため”だけに振るわれたその拳は、まるで波紋のように空気を震わせ、怪異の胸部を抉る。
液状の身体が大きく歪み、
灰色の波がしぶきを上げた。
凪「……もう夢から、出ていいんじゃない?」
凛「壊れちまえよ、“感情のまねごと”が……ッ!」
凛は真横から疾走し、
渾身の右ストレートを叩きつける。
その拳は仮面を貫通し、
奥の中枢コードにまで届く。
光が散り、液体が逆流し、
灰色の器が悲鳴のように揺れた。
凛「お前の“記録の笑み”なんかに、俺たちの笑顔は、絶対に奪わせねぇ!!」 - 28スレ主25/06/14(土) 16:50:05
しかし──
笑顔の仮面は、まだ崩れきらなかった。
コードの芯が、“もう一度だけ”再生を試みる。
……その時、
冴「……まだ足りねぇってか。じゃあ、もう一発やるよ」
仮面の再生に合わせ、
冴は無言の掌底を一度、叩き込んだ。
けれど、それは滑った。
コードの動きが僅かにズレ、冴の拳をかわす。
冴「――でもな」
身体を捻り、踏み込み直す。
2撃目は斜め上から振り下ろす拳。
そこに込めたのは、怒りでも、焦りでもない。
ただ、“止めるため”の決意だった。
冴「──これが、“人間の終わらせ方”だ」
拳が仮面の中心を砕いた。 - 29スレ主25/06/14(土) 16:51:12
真っ二つに裂けた笑顔の器。
中心から噴き出した灰色の光が、
空間に波紋を描いて拡散していく。
──仮面の奥で、
“誰か”が一瞬、泣いていた気がした。
氷織「……ありがとな。アンタが壊れてくれたから、みんな、前に進める」
氷織は仮面が砕けた後に、
そっと近づいて、静かにひと蹴りを放った。
それはまるで“最後のおやすみ”のように、
記録の奥底へと感情を沈めていった。
記録装置が全停止し、
観察ブースの灯がすべて消える。
残されたのは、沈黙だけ。
誰の記憶にも属さない“笑顔”が、
ようやく“記録”から外された。 - 30スレ主25/06/14(土) 17:02:21
仮面が砕け、灰色の光が静かに空間を満たした。
その余韻が落ち着ききる前に、観察ブースの一角――装置の基盤らしき部分から、ひときわ異質な金属音が響いた。
そこに残されていたのは、
“カードキーと古びた鍵”が融合したような、奇妙な黒金の鍵。
冴「……“DIRECTOR ROOM”。」
刻印を読んだ冴が、それを拾い上げる。
冴「間違いねぇな。こいつが“院長の私室”の鍵だ」
凛「ついに来たか……ラスボスの寝室ってわけだな」
千切「っしゃあ!!やっと核心突けるってことじゃんか!なぁヨイチ!」
黒猫のヨイチが低く「みゃっ」と鳴き、
小さく首を傾げる。 - 31スレ主25/06/14(土) 17:03:41
そして――
氷織が、そっと距離を取りながら、
全員の姿を見渡した。
氷織の身体の周囲には、
仄かに淡い紋様が揺れている。
氷織「……ようやったな、ほんまに。ここは、感情と記憶の“ごった煮”みたいな場所やった」
冴「お前がいて助かった。冷静に動いてくれてなかったら、もっと被害が出てた」
氷織「照れるなあ……けど」
少し笑って、すぐにまっすぐな目で皆を見た。
氷織「僕はここまでや。ここから先は、もっと“物語の主人公”らしい奴にバトンを渡すべきやと思う」
凪「……氷織りん。もしかして」
氷織「うん。転送の準備、もう始まっとる。リンクコア、そろそろ限界や」
静かに肩をすくめると、ふっと微笑んだ。 - 32スレ主25/06/14(土) 17:04:42
氷織「でもな――最後は、きっと“ヒーロー”が来る。この物語の、いちばん輝く奴がな」
千切「ヒーロー……って、お前もだろ?」
氷織「僕は“脇役”や。でも、それでええんよ。脇役が道をつくって、主役がその先で、全部ひっくり返してくれたらそれがいちばんええ」
凛「……ああ。そいつには……絶対負けねぇけどな」
氷織「それでいい。それがええわ」
淡い光が大きく弾ける。
四人と猫たちの目の前で、
氷織の姿がまるで風に溶けるように消えた。
最後に残ったのは、
“支援者としての誇り”が込められたような、青い残光だけだった。 - 33スレ主25/06/14(土) 17:09:08
【SAN値:-1(全員)】
【千切豹馬:23→22/凪誠士郎:22→21/糸師凛:24→23/糸師冴:22→21】
氷織が去った直後、室内の空気がぐっと沈んだ。
怪異は消えたはずなのに、壁に染みついた“精神の残響”が、心の奥をじわじわと締めつける。
千切「……うわ、なんか急に空気が重っ……背中がゾワッとする……」
凛「地下だしな……“壊れた記憶”がまだ残ってる」
レオがぴたりと凪の足元にくっつき、タビトは凛の背中で「にゃああ」と不機嫌そうに鳴いた。
イッキは冴の足元で小さく震えている。
冴「気を抜くな。精神圧が下がらないってことは……まだ完全に終わってねぇ」
凪「レオ……待たせてごめん。もう少しだから、もう少しで」
冴は深く息を吐き、《院長私室の鍵》を見やる。
冴「行くぞ。“あいつ”を、起こしてやる」
凛「さっさと行こう。院長室、ぶっ壊すぞ」
千切「おー!!……って、こ、今度こそちゃんと外に出られんだろうな!?」
凪「……多分ね。たぶん」 - 34スレ主25/06/14(土) 17:12:35
怪異の沈黙が落ちた【精神融合室】を背に、
千切たちは無言で歩き出した。
廊下は先ほどよりもさらに細く、冷たい。
剥き出しの金属壁に刻まれた傷跡と、
低い電子ノイズが神経を逆撫でる。
猫たちもそれぞれ、いつになく静かだ。
ヨイチは千切の足元から離れず、レオは凪にぴたりと寄り添って歩き、タビトは凛の背後を一歩遅れてついてくる。イッキは冴の足元で、低く小さく「にぃ」と鳴いた。
冴「……先は、ひとつだけだな」
通路の突き当たりには、
ほかとは明らかに異なる、分厚い金属製の扉があった。
上部には消えかけた文字で、《Director’s Room》の刻印。そして扉の中央には、電子認証と物理鍵の両方を求める複合ロック。
空気が、明らかに変わった。
千切「……なんか、ヤバい……でも、絶対開けなきゃいけないよな」
凛「ああ、どうせこの先だ。“こいつら”を攫った元凶が、絶対にな」
凪「……終わり、だね。もうすぐ、全部」
冴「ああ。だが“始まり”かもしれねぇ。全部、院長の中に埋まってる。あとは、引きずり出すだけだ」 - 35スレ主25/06/14(土) 17:14:40
冴が懐から、《院長私室の鍵》を取り出す。
カードキーを読み取り端末に差し込み、金属の鍵を手動で回す。
──カチリ、と音が鳴る。
重々しい圧力が、扉の内側から抜けたような感覚。
そして。
冴「開けるぞ。……行く準備は、できてるか?」
千切「……ッ、当たり前!!全力でブチかましてやろーぜ!!」
凛「決着つけるぞ。全部……終わらせるために」
凪「……うん。レオ、迎えに行くよ」
深呼吸が、ひとつ。
また、ひとつ。
冴「行くぞ」
──《院長私室》、扉開放。
かすかな風とともに、黒い空間が彼らを迎え入れた。 - 36スレ主25/06/14(土) 17:22:33
扉が軋む音とともに開いた先は、まるで時間が止まったかのような静寂だった。
冷たい空気が肌を撫でる。
4人の足元には、規則的に点滅する床のライン。
壁際には所狭しと積まれた記録ファイルの山。
その部屋に人の気配はない。
けれど確かに、何かがいる。
部屋の中心には、金属とガラスで構成された大型の装置。
まるで“人工の棺”のようなそれを囲むように、四基のポッドが並んでいた。
それぞれに、眠るように沈む姿――
千切「……っ!」
誰よりも早く駆け寄ったのは千切だった。
ヨイチも駆けるようにその後を追い、
ガラスに前足を乗せる。
千切「……よかった……潔……!!」
ポッドの中で、仰向けに眠る青年。
顔に傷ひとつなく、ただ、静かに息をしているだけの存在。
胸元には――蛍光グリーンの宝石が淡く鼓動していた。 - 37スレ主25/06/14(土) 17:26:29
凪「……レオ……」
低く呼ぶように呟いた凪は、すぐそばの装置に歩み寄る。
レオが無言でその足元に並び、
同じように中を見上げていた。
紫色の光が、液面の中からゆっくりと呼吸するように脈動する。
凛「…………!」
目元をしかめたまま、
凛もタビトを伴って別のポッドへ。
右腕を胸に抱いて、まるで眠るような表情を浮かべていた烏の姿が、そこにあった。
凛「…………絶対、ここから連れ出す」
冴「……二子」
最後に、西側のポッドへと向かった冴。
静かに手を伸ばし、ガラス越しにその姿を見つめる。
僅かに顔を歪め、眉間に皺を寄せた少年の額から、スカイグレーの宝石が小さく点滅していた。
冴「大丈夫だ……あと少しで全部、終わる」 - 38スレ主25/06/14(土) 17:28:03
4人がそれぞれの“奪還対象”の前に立ったその時――空間の温度が、一気に下がった。
ふ、と頭上に違和感。
見上げた天井に、影が浮かんでいた。
白衣の男。
だがその顔は仮面のようにのっぺりと、表情を失っている。
背中には無数のチューブが突き刺さり、
その先は壁の装置へと繋がれていた。
黒く塗りつぶされた目と口の位置に、わずかにヒビ。
そこから“声”が漏れ出した。
院長「……終業時間は、まだ訪れていない。融合は途上、魂の器は安定化しつつある……君たちは、記憶と感情を乱す因子に過ぎない」
それは言葉ではない。
直接、頭の中にねじ込まれる“指令”だった。
千切「……ああもうムカつく!!何言ってんのかさっぱりわかんねーけど、返してもらうからな!!潔たち全部!!」
凛「てめぇの夢か妄想か知らねぇけど、巻き込まれてやる義理なんてねぇんだよ」
凪「……レオは俺が取り戻す。だから、退いてよ。今すぐ」
冴「その幻想、叩き壊してやる。……見せてやるよ。俺たちの“感情”ってやつをな」 - 39スレ主25/06/14(土) 17:30:00
猫たちが、主の足元から一斉に前に出る。
ガラス越しに眠る者たちを守るように――
小さな4匹の影が、目を細める。
赤い灯が、天井のセンサーから一斉に灯った。
院長「ならば、示してみせろ。“感情の奔流”が、我が夢を上書きできるかどうか」
部屋が震え始める。
装置が脈動し、ケーブルがうねり、電磁ノイズが天井から降る。
戦いの予兆が、部屋そのものから滲み出すように、
徐々に高まっていく。
これは、夢に呑まれた院長の最終防衛本能。
彼が遺した“思考の檻”の、最奥。
いま――
4人と4匹は、この幻想の檻を打ち砕く戦いに挑もうとしていた。 - 40スレ主25/06/14(土) 17:39:07
【《リンクコア・アーキス》──発動】
院長私室の空気が変わった。
天井に張り巡らされた無数のコードと、壁面を走る赤いラインがいっせいに点滅する。
黒い影――院長は、まるで病院そのものと一体化するように広がり、機械の腕のようなチューブを伸ばして、今まさに4人と猫たちを包囲しようとしていた。
その時、冴が放ったリンクコアの光が空間を切り裂く。
強い光とともに現れたのは、火のように熱く、まっすぐな眼をした“英雄”。
──ヒーロー、見参
國神「……下がってろ、お前らは俺が守る」
無数のチューブが襲いかかろうとした刹那、
國神の巨体が前に出る。
拳を突き出し、一直線に床を打ち抜いた。
その衝撃で、空間全体が一瞬、揺れる。
4人の前に立ち塞がるように、拳を構えて仁王立ち。
その背に、レオ・ヨイチ・タビト・イッキの猫たちが並び立つ。
彼らは、ポッド内の眠る“自分たち”を守るように――そして、仲間である四人を支えるように――口を開かず、静かに威圧する。 - 41スレ主25/06/14(土) 17:50:47
凛「……派手に来たな」
千切「うっわ……これぞ國神って感じ!!」
冴「任せるぞ、前線は。後ろは俺たちが責任持って守る」
凪「……國神きんにくん、頼りにしてる。俺ら、絶対に負けられないから」
國神は振り返らず、ただ前だけを見据えた。
國神「背中は預けた。お前らの、……いや、俺たちの“大事なもの”……この拳で、絶対に通さねぇ」
院長の影がまたひとつ伸びる。
脈打つ空間が、いまや病院全体の“心臓”として動き始めていた。
だがその前に、國神錬介。
誰よりも熱く、まっすぐな存在が、今、
廃病院という幻想を打ち砕くために立っている。
ヒーローの登場は、
ただただ、すべてを守るために。 - 42スレ主25/06/14(土) 17:52:36
そして今──
戦闘が開始される。
──千切、凪、凛、冴の拳が、
──猫たちの意志が、
──そして、國神の拳が、
“準備完了”とばかりに、空間の歪みに狙いを定めた。
【地下室:院長私室】《前半戦:院長》
(20回攻撃成功で討伐完了/80以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=44 (44)
凪:dice1d110=105 (105)
凛:dice1d110=63 (63)
冴:dice1d110=24 (24)
國神:自動成功
※100特典:+20補正(前半戦終了まで継続)
- 43二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 18:16:33
待ってたよヒーロー!!!!
- 44二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 18:28:00
國神の安心感!!待ってたよヒーロー!
凪の出目もやる気に満ち溢れてていいね - 45スレ主25/06/14(土) 19:31:00
- 46スレ主25/06/14(土) 19:51:31
【戦闘開始】13:00
【千切豹馬:44°赤豹狙撃――発動】
【冴の失敗:凛のクリティカルで成功に変換】
赤い警告灯が断続的に点滅する室内。
天井から垂れ下がるチューブ、壁にびっしり貼り付いた観察記録、そして中央に鎮座する“仮面の院長”。
圧倒的な支配力を放つその存在に対して、
五人と四匹が正面から立ち向かう。
何度も見た“影”に立ち向かう仲間たちの姿が、
千切のその瞳に焼き付いている。
千切「俺は……絶対、こいつらを笑わせる側なんだよ!」
片足を引いた。
疾風が走るのは――左斜44度。
千切「狙うのは……黄金ゾーンだ!!」
靴底が火花を散らして床を蹴る。
國神の巨体が斜め前で院長を引きつける中、千切はあえて外角から回り込み、まるでゴール裏からの斬り込みのように滑り込んでいく。 - 47スレ主25/06/14(土) 20:02:12
千切「全力の俺で、ぶっ飛ばす!!」
体を絞り、空気を裂くシュートフォーム。
鋭く、正確で、速く、熱い。
仮面にヒビが走る。
影が「痛み」を覚えたように揺らいだ。
背後で拳を構える國神が、かすかに頷く。
國神「いいぞ……千切!」
凪は一歩だけ前へ進み、深く息を吐く。
凪「レオ、もうすぐ──」
指先をすっと揃え、
冷気すらも滑るような軌道で、掌底を突き出す。
その一撃は、まるで水面を破るように仮面の胸元へ沈み込み──内部から黒い影を崩壊させる。
凪「夢は……終わらせる、もう目を覚ましなよ」 - 48スレ主25/06/14(土) 20:03:19
凛「兄ちゃん、合わせてこいよ!!」
電光のように床を蹴る。
鋭いフェイントで院長の意識を引き裂き、
右ストレートを叩き込む。
凛「俺たちの記憶は、誰にも書き換えられねぇ!!」
拳が肩口に命中し、重心を崩した瞬間──
冴の一撃を差し込むための“隙”が、
見事に開かれる。
冴「……感情もねぇ“記録”に、笑顔を語る資格なんてねぇんだよ」
凛が開けた角度に合わせて、
冴は無駄のない軌道で掌底を打ち込む。
そしてもう一撃、引いた腰から重心をずらして──
膝蹴りのような二撃目を仮面に突き刺す。
冴「──これが“俺ら”の最適解だ」
仮面がきしむ音と共に、
影の波動が一瞬、崩れかける。 - 49スレ主25/06/14(土) 20:04:34
國神「……守るって決めたんだ。だったら、前に出るだけだろ」
全員の一撃を見届けて、國神が前に出る。
拳を構え、言葉を込めた叫びと共に、影の中心へ拳を叩き込む。
國神「全員連れて帰る!!」
その一撃は、“英雄”としての覚悟そのものだった。
仮面がひび割れ、影の奥から黒い煙が噴き出す。
壁にあった観察記録のファイルが次々と白紙に変わり、文字という“意味”が消えていく。
院長「……感情を、剥ぎ取る……君たちの“記憶”を、書き換える……」
天井と床から無数の金属アームが出現する。
四方から伸びたそれぞれの先端に、鋭利なノズルと電流が走る。
アームが唸りを上げ、四人と一匹ずつに標的を定め。
──殺到する。
【地下室:院長私室】《前半戦:院長》
(14回攻撃成功で討伐完了/80以上で回避成功)
千切:dice1d110=73 (73)
凪:dice1d110=38 (38)
凛:dice1d110=96 (96)
冴:dice1d110=40 (40)
國神:自動成功
※100特典:+20補正(前半戦終了まで継続)
- 50スレ主25/06/14(土) 20:16:37
【回避開始】13:00
【千切豹馬:疾風の破片──発動により、凪の失敗を成功に変換】
【冴の失敗:凛のクリティカルで成功に変換】
千切「速さだけじゃねえ、“仲間を守る速さ”も俺の武器だろ!」
襲い来るアームの一本がヨイチを狙った瞬間、
千切は真横から滑り込むように飛び込んだ。
千切「俺のスピードをなめんなよッ!!」
床を滑る勢いのまま、腕を伸ばして猫と自身の身体を引き寄せると、そのまま宙を蹴って距離を取る。
放電が背後で弾け、
微かに焦げた空気が背中をかすめた。 - 51スレ主25/06/14(土) 20:19:27
凪「……ちょ、やば」
突如足元から噴き上がる電流アーム。
反応が間に合わない。
その時──
千切「凪ッ、下がれッ!!──ヨイチ、いけ!!」
叫ぶ千切と同時に、
黒猫ヨイチが疾風のごとく飛び込み、
凪の袖口を咥えてぐいと引いた。
凪「うわっ……!」
引き倒される形で電撃をかわし、
凪はそのまま体を転がす。
千切「ヨイチ、よくやった!あとでよしよししてやる!!」
凪「……猫に命、助けられたの人生初かも」 - 52スレ主25/06/14(土) 20:23:16
凛「来いよ、“化け物”……!!」
襲い来る無数のアームを、凛は逆に踏み込むように距離を詰め、細い死角へとすり抜ける。
凛「俺の視野は、そんなちゃちな攻撃じゃ止まらねぇんだよ」
タビトがその背後を同じくすり抜け、しっぽをピンと立てたまま、背中に張りつくように凛の肩へと飛び乗った。
凛「──やるな、タビト」
冴「──ッ!」
放電が目前に迫り、
冷静な冴の表情に、わずかに緊張の色が差す。
凛「兄ちゃん、そこ……右下、回せ!!」
凛の声に反応し、冴は片足を振るうように踏み替え、身体を斜め後ろにひねる。
冴「……ふっ、お前の指示は的確すぎて逆に腹が立つな」
凛「そりゃどうも!」
後ろでイッキが「にー」と一声鳴き、
冴の脚にすり寄った。 - 53スレ主25/06/14(土) 20:24:19
國神はあえて一歩も動かず、
全てのアームの動きを見極めていた。
國神「速さだけじゃない。……見る力があれば、避けられる」
全身を最小限の動きで傾け、
攻撃をかわすと同時に、次の一手に備えて拳を握る。
國神「まだだ。ここからだろ──“ヒーロー”の見せ場は」
アームが一斉に格納され、院長の仮面が再びわずかに動く。
その内部から吹き出す黒いノイズが、
空間の重さをさらに増していく。
凛「まだ終わらねえ。叩き潰すぞ──!!」
【地下室:院長私室】《前半戦:院長》
(14回攻撃成功で討伐完了/80以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=10 (10)
凪:dice1d110=94 (94)
凛:dice1d110=85 (85)
冴:dice1d110=67 (67)
國神:自動成功
※100特典:+20補正(前半戦終了まで継続)
- 54スレ主25/06/14(土) 20:34:08
【戦闘開始:2回目】13:00
【千切の失敗:凪のクリティカルで成功に変換】
千切「くっ、足が……っ」
重圧で脚がもつれかけた、その時。
凪「きんにくん、千切のフォローよろしく」
國神「ははっ、手のかかるお嬢様だな」
國神の巨体が、まるで壁のように千切の背後を守る。 その支えを得て、千切の脚が再び地を蹴る。
千切「サンキューヒーロー!!これなら、行けるッ!!!」
床を抉るような勢いで滑り込み、
跳ね上がるように放たれた跳躍──
風を裂くシュートフォームが放たれ、
鋭く放たれた膝蹴りが“仮面”を真横から裂いた。
凪「……じゃ、俺もそろそろ」
一歩踏み出すごとに、部屋が揺れる。
だが凪の足取りは、まるで水面に波紋を落とすような静かさだった。 - 55スレ主25/06/14(土) 20:36:14
レオが背後で一声鳴いた瞬間。
凪「レオの身体、返してよ。俺たちに」
振り抜かれた肘打ちは、驚くほど正確だった。
仮面の隙間に狙いすました一撃が突き刺さり、揺らぎが走る。
凛「その顔、割れるまで叩き込んでやるよ」
仮面から漏れるノイズに耳を塞ぎたくなる中、
凛の瞳だけが冷静に敵を捉える。
タビトが鳴いて囮となり、
仮面の視線が逸れた──その一瞬を見逃さない。
凛「──そこッ!!」
跳び上がりながら放った膝蹴りが、
まるで目印のように仮面の中央を抉った。
凛「壊れろよ、マジで」 - 56スレ主25/06/14(土) 20:39:35
冴「“医者の顔”して他人の感情を切り刻むなんざ──」
イッキが、院長の足元へコードを引っ張り投げる。
その絶妙な援護に合わせて、冴が動く。
冴「ぶち壊すのに十分な理由だな」
仮面の横を掠めるように蹴り上げ、続けて重心を変えてからの膝蹴りが、真っ向から仮面へ直撃。
冴「“命”の重さを、教えてやるよ」
國神「こっちは“心”で戦ってるんだよ──」
巨躯が一歩踏み出すだけで、空気が震える。
“ヒーロー”の名を背負う男の拳が、
まるで正義の鉄槌のように振り下ろされる。
國神「全員を、守り抜く!!」
その一撃が仮面の胴部に深く食い込み、
“院長”の身体が一瞬だけ傾いた。 - 57スレ主25/06/14(土) 20:40:40
再び襲い来る黒の奔流。
“感情の記憶”を捻じ曲げ、精神ごと塗り潰すような思念の波。
院長「“感情”を、抱えている限り……君たちは、壊れる……」
天井から降り注ぐ無数の針型アーム──
それはまるで、心臓を直接貫こうとするような殺意だった。
その全てを打ち破るために。
五人と四匹は、次なる衝突へと身を躍らせる──。
【地下室:院長私室】《前半戦:院長》
(8回攻撃成功で討伐完了/80以上で回避成功)
千切:dice1d110=47 (47)
凪:dice1d110=61 (61)
凛:dice1d110=83 (83)
冴:dice1d110=76 (76)
國神:自動成功
※100特典:+20補正(前半戦終了まで継続)
- 58スレ主25/06/14(土) 20:49:59
【回避開始】13:00
【千切の失敗:凛の固有能力【記憶の盾】──発動によりSAN値減少無効化】
警告灯の点滅が、
幻視を誘うかのように強烈に脳を焼く。
千切「っ──ぐ……ッ!」
意識が一瞬だけ闇に引きずられる感覚。
どこか遠い記憶、黒い雨、焼けるフィールド……
凛「おいバカ、しっかりしろ!」
凛の声と共に、空気が波紋のように揺れる。
凛「チッ、仕方ねえ。お前の脳みそごと、守ってやる」
その瞬間、千切の意識に冷たい感触が走り、
全身の熱が正常に戻ってくる。
千切「……っ、ありがとな、凛。あとで絶対、お礼はする!」 - 59スレ主25/06/14(土) 20:52:36
院長が広げた精神波がフロアを満たし、
重力すら狂わせるような“沈み”が走る。
「……にゃあ」
凪「わかってる、今だよね」
ぬるりと重力をずらすような身のこなし。
靴音を立てずに着地した凪は、
流れるように一歩後ろへ回避。
凪「ここで止まってたら、レオに笑われる……でしょ?」
タビトが前に跳ねた瞬間、
凛の視線が鋭く一点に定まる。
凛「無駄な動きは──もういらねぇんだよ」
精神波の揺らぎのわずかなズレ、床を走るひび割れ、
その全てを読むようにして一気に後退。
凛「あと何回だ?全部叩き込んで──ぶっ壊すだけだろ?」
その眼は、まっすぐ“終点”を捉えていた。 - 60スレ主25/06/14(土) 20:55:04
イッキが冴の足元で身を伏せる。
すぐに気配を読み取り、
冴は視線すら動かさずに動いた。
冴「……させるかよ」
無駄のない一歩で、
精神の圧力を逆手に取って抜け出す。
その一瞬、仮面の院長がわずかにこちらへ目を向けた気がした。
冴「壊すのは、俺の方だ」
院長の意識波が全員を呑み込もうとするその時、
國神が前に出る。
國神「来いよ、化け物──ヒーローは“ここ”にいる」
彼の言葉と同時に、室内の空気が変わる。
背筋を正し、胸を張り、誰よりも堂々と──
まさしく“守護者”として、その場に立つ。
猫たちが國神の足元に集い、言葉にはならないが確かに安心したような気配を見せた。 - 61スレ主25/06/14(土) 20:56:09
仮面の院長が、再び不気味な低音を漏らす。
院長「……捨てられない、か。君たちは……ほんとうに、残念だ」
凛「そうだよ、残念な連中だ。でもな──」
冴「こっちの方が、ずっといい」
凪「まあ、面倒だけど……勝つしかないでしょ」
千切「まだだよな。俺たちも、猫たちも、ここからが見せ場だ!」
國神「……終わらせよう。すべてを」
【地下室:院長私室】《前半戦:院長》
(8回攻撃成功で討伐完了/80以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=35 (35)
凪:dice1d110=53 (53)
凛:dice1d110=19 (19)
冴:dice1d110=68 (68)
國神:自動成功
※100特典:+20補正(前半戦終了まで継続)
- 62スレ主25/06/14(土) 21:12:27
【戦闘開始:3回目】13:00
【二子の固有能力:リザーブ・ドロー――発動】
空間を裂く警告音と共に、
三人の動きが粘性の空気に絡め取られる。
その瞬間――
銀灰色のカードがイッキの口から放物線を描いた。
冴「……あれは、最後の“運命操作”」
カードの背には不吉な“塔(The Tower)”。
だが空中で反転し――
“世界(The World)”が輝きを放つ。
冴「“塔”は倒れた。――次は“世界”だ!」
虹色の衝撃波が床を走り、
三人の動きを縛っていた思念が爆散した。
黒煙に阻まれていた視界が一気にクリアになる。 - 63スレ主25/06/14(土) 21:15:37
千切「俺の出番は、まだ終わっちゃいねえ!!」
加速。
火花を散らして踏み切り、
回転軸を利かせた膝蹴りが仮面を削ぎ落とす。
凪「レオ……ここから、一緒に“世界”を見るんだ」
まるで水面に影を落とすように滑り込み、
掌底を打ち込みながら指を開き内部構造を引き裂く。
影色の煙が凪の腕をなぞるが、
レオが飛び込み噛みちぎって援護。
凪「ありがと、レオ。さ、次だよ」
タビトが仮面の視線を遮るように飛び込み――
凛「“世界”はてめぇのもんじゃねぇ!」
重心を落として跳び上がり、
真上から顎を裂くアッパー。
拳を抜く軌跡に赤い残光が走り、中央ヒビが裂ける。
凛「兄ちゃん、あとは任せた!」 - 64スレ主25/06/14(土) 21:19:17
冴「塔が倒れ世界が開く……なら、お前はここで終わりだ」
一撃目は肘打ちで肩関節を粉砕、
二撃目は踵落としで仮面を床へ叩きつける。
冴「命を弄んだ報い、味わえ」
國神「“世界”を完成させるのは──俺の仕事だ!」
ジャンプと同時に拳を後ろへ引き、
高空からメテオドロップ。
拳が仮面の胸へ突き刺さり、
床全体に巨大なクラックが走る。
國神「お前ら、耐えろ!次で終わらせる!!」 - 65スレ主25/06/14(土) 21:20:27
ヒビだらけの仮面が不気味に軋み、
部屋全体へ逆流する漆黒の海を吐き出す。
院長「……“世界”を、君たちに……渡さない……」
天井から鎌状アームが降り、
重力が反転し床が天井へとせり上がる。
五人と四匹、最後の一撃前にして最大の罠。
【地下室:院長私室】《前半戦:院長》
(2回攻撃成功で討伐完了/80以上で回避成功)
千切:dice1d110=62 (62)
凪:dice1d110=67 (67)
凛:dice1d110=28 (28)
冴:dice1d110=105 (105)
國神:自動成功
※100特典:+20補正(前半戦終了まで継続)
- 66スレ主25/06/14(土) 21:32:37
【回避開始】13:00
【《エラジウム・フレーム》使用により凛のSAN値減少を無効化】
巨大な鎌状アームが、
床と天井を入れ替えるように旋回。
空間そのものが裏返る中――
千切「うおおおッ!重力ごとぶっちぎる!!」
床が反転した瞬間に壁を蹴り、
天地を利用したスライド走法で鎌をかわす。
宙返りの着地と同時に、
ヨイチを胸に抱えながらガッツポーズ。
凪「もう、これぐらいじゃ驚かない」
逆転した天井に“歩く”ように着地し、
滑るように鎌を回避。
レオと視線を交わし、
空中に浮かぶ制御ラインを冷静にスキャン。 - 67スレ主25/06/14(土) 21:34:04
鎌が背中をえぐる寸前――
凛のポーチで銀灰の金属片が震えた。
凛「……助けてくれるってことか。行くぞ!」
フレームが光膜を展開し、凛を包む。
衝撃波は膜に吸収され、精神汚染の手が届かない。
タビトがしっぽを膨らませ、
凛の肩を叩くように「にゃっ!」と鳴いた。
凛「サンキュ、ぜってえ折れねぇから」
冴「重力操作?なら利用するだけだ」
天井へ飛び、鎌の柄を逆利用して三角走り。
イッキが尻尾で鎌を引っ掛け、冴の軌道をさらに加速させる。
完全に死角を抜け、壁へ無音着地。
國神「ヒーローなら、天地が逆さまになっても動じねえんだよ」
鎌の雨の中心で拳を突き上げ、衝撃波で進路を強制変形。
鋼の雨を弾きながら一歩も退かない。 - 68スレ主25/06/14(土) 21:35:51
院長の仮面はヒビだらけで、そこから“病院そのもの”を引きずるような闇が漏れている。
千切「決めるぞ、ヒーロー!!」
凪「レオが待ってる。終わらせよう」
凛「このフレーム、一撃に込める!」
冴「運命の札は“世界”……完成させるぞ!」
國神「みんなの想い、俺が押し通す!」
【地下室:院長私室】《前半戦:院長》
(2回攻撃成功で討伐完了/80以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=22 (22)
凪:dice1d110=20 (20)
凛:dice1d110=100 (100)
冴:dice1d110=91 (91)
國神:自動成功
※100特典:+20補正(前半戦終了まで継続)
- 69スレ主25/06/14(土) 21:44:19
【戦闘開始:4回目】13:00
闇に穿たれた裂け目から、病院全体の悲鳴が漏れ出す。
千切「くっそ……っ!足が攣るかよここで!」
重力乱流の中でわずかにバランスを崩す。
しかし赤い靴が床を叩き、
次に備える踏み台を作る。
凪「……しくった。けど、次は当てる」
掌底は影の膜に逸らされるが、
その手でチューブを引き裂き、視界を開けた。
タビトが鳴き、凛の脳裏にフレームの輝きが再点灯。
凛「──これで終わらせる!」
フレームの残光を拳に纏い、
跳躍からのスクリュー・ブロー。
仮面中央を貫通し、
背面の壁ごと粉砕する轟音が鳴り響いた。 - 70スレ主25/06/14(土) 21:48:55
冴「……仕上げだ」
凛の一撃で開いた“心臓部”へ、冴の膝が突き立つ。
仮面に蜘蛛の巣状のヒビが走り、
制御ラインが内側から発火する。
國神「油断はしない、確実に守り切る!」
巨拳が闇の渦をまとめて殴り潰す。
砕けた仮面の破片が火花と共に散り、
床に落ちる前に灰となって消えた。
巨大な影は悲鳴を上げ、
白衣の残骸を置き去りに消滅。
だが――
床下の棺型カプセルが深紫に点灯。
機械が自動的にリフトアップし、病院中枢コアが露わになる。
院長「……“世界”を望むなら……私の“夢”を超えてみろ……」
装置が崩れ、
空間がさらに沈む――第二形態が胎動した。 - 71スレ主25/06/14(土) 21:49:56
空間全体が闇の胎動で裏返り、
フロアを包む白紙化の嵐が始まる。
制御台がせり上がり、触手状のケーブルが千切れた仮面片を取り込みながら再構築を始める。
千切「また来んのかよ!?でもやるしかねぇ!!」
凪「ここからはホントのラスボス……行こう」
凛「目、覚ませよ病院……俺たちの“世界”は渡さねぇ!」
冴「全員連れて帰る。それだけだ」
國神「最終戦だ!気を抜くなよ!!」
【地下室:院長私室】《後半戦:廃病院》
(20回攻撃成功で討伐完了/90以上で回避成功)
千切:dice1d110=37 (37)
凪:dice1d110=4 (4)
凛:dice1d110=1 (1)
冴:dice1d110=92 (92)
國神:自動成功
※100特典:+50補正(後半戦終了まで継続)
- 72スレ主25/06/14(土) 22:00:32
【回避開始】13:00
【凛の固有能力:百鬼夜行──発動】
──その瞬間だった。
凛の足元から、無数の影が湧き上がった。
それはまるで、数多の怪異たちが一斉に凛の背に付き従うように、濁った光となって天井を貫いた。
タビトが「に゛ゃあああ!!!」と一際大きく鳴いたその刹那、 闇の咆哮は寸断される。
凛「……もう黙ってろ」
声は冷たく、静かだった。
だがその言葉には、かつての“ホラー好きの少年”が この病院に何を見て、何を許さなかったのかが滲んでいた。
凛「──止まれ。これ以上はやらせねえ」
その一言で、病院の“心臓”に宿る異形の意志が一瞬、凍りついた。
獣の咆哮も、視界を歪める囁きも、
全ての干渉が完全に停止する。 - 73スレ主25/06/14(土) 22:01:37
凪「さっすが、凛。……一番ヤバいのに、一番頼れるってて、すごい構図」
冴「……褒めてるんだか煽ってんだか、わかりにくいな」
千切「どっちでもいいけど、今のうちに叩き込む!!」
國神「殴れば終わる、行くぞ!!」
【地下室:院長私室】《後半戦:廃病院》
(20回攻撃成功で討伐完了/90以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=63 (63)
凪:dice1d110=37 (37)
凛:dice1d110=105 (105)
冴:dice1d110=89 (89)
國神:自動成功
※100特典:+50補正(後半戦終了まで継続)
- 74スレ主25/06/14(土) 22:02:40
本日はホスト規制がかかるまで更新頑張ります!頑張って書き切りたい!
- 75スレ主25/06/14(土) 22:12:03
【戦闘開始】13:00
【千切の固有能力:絆の加速――発動】
【凪の固有能力:静寂の再演――発動】
新生した“廃病院”は、ヒビだらけの壁から紫の脈管を伸ばし、医療器具、患者ファイル、白紙化ノイズを混ぜて渦を巻かせる。
凪の足が絡む。
重力が一点だけ狂い、拳は逸れる――
しかし“何か”が時間を巻き戻した。
凪自身さえ気づかない「再演」の力が軌道を補正し、拳はスッと闇の中心へ置かれるように突き刺さる。
凪「……レオ。これが“取り返す”ってことかな」
黒い心臓部に波紋が広がり、コア回路を一層焼き切った。
千切「よし来い赤豹!二段ギアで行くぞ!!」
背後の闇を裂き、真紅の“豹”の残像が現れる。
鋭い爪がコア側壁を抉り、
赤豹と入れ替わるように回転膝蹴りを食らわす。
千切「速さも、仲間への想いも……全部限界突破だッ!」 - 76スレ主25/06/14(土) 22:16:31
國神「視界良好、制圧するぞ!!」
千切と凪が穿った十字の亀裂に腕を押し込み、
“心臓”へ鉄槌ブロー。
衝撃は病院全層に伝播し、天井配線を次々破砕する。
冴「ここが“病院の核心”か――なら解剖は二手だ」
1発目、肘打ちで表皮を剥ぎ取り、
2発目、踵落としがコアの脈管をちぎる。
紫の体液が火花になり、回路が悲鳴を上げる。
冴「命を弄んだツケ、利息乗せて返してもらう」
凛「最後の鬼は“俺”。全部まとめて喰らえ!!」
鬼火の残光を拳に纏い、
反転した天井を蹴って急降下。
ストレートがコア中心を貫き、背面へ突き抜けた炎が“廃病院”の神経網を丸ごと焼き払う。
黒い心臓は鼓動を乱し、紫の脈管が次々スパークして崩れ落ちる。
だが“病院”はなお再生を試み、壁面に患者名簿とエラーコードが雨のように流れる。 - 77スレ主25/06/14(土) 22:21:14
「 マ ッ テ イ ル ……キ ミ タ チ ノ ……… 」
百鬼の炎が収束し、闇の触手が再び蠢く。
今度は天井から巨大な手術灯ごと落下――
光束が“視神経”を灼き、
それぞれの視界を奪い始める。
【地下室:院長私室】《後半戦:廃病院》
(13回攻撃成功で討伐完了/90以上で回避成功)
千切:dice1d110=61 (61)
凪:dice1d110=26 (26)
凛:dice1d110=98 (98)
冴:dice1d110=76 (76)
國神:自動成功
※100特典:+50補正(後半戦終了まで継続)
- 78スレ主25/06/14(土) 22:37:56
【回避開始】13:00
【凪の失敗:凛のクリティカルで成功に変換】
天井に光る数本のサーチライトが、
突然悲鳴のようなノイズを上げ──
まるで“目”のように光束を放ち、彼らを照準した。
照明灯ごと落下、床に突き刺さった瞬間、
白く灼けた閃光が弾ける。
千切「っぶなっ!また視界系かよッ!!」
鋭い光の気配を、疾風の脚で即座に見切る。
破裂する照明の影を跳ねて走り抜け、
手術器具の間をジグザグに飛び込む。
千切「なにが病院の中枢だよ……暴れ足りねぇんなら、もっと暴れてみろ!!」
視界に焼き残る閃光をものともせず、
再び構えを取る。 - 79スレ主25/06/14(土) 22:40:20
凪「……うぇ、ちょっとまぶしい」
爆ぜた光が凪の瞳孔を貫いた瞬間、
凛「おい、筋肉ッ!白いのフォローしろ!」
國神「ついに名前が筋肉になったな……。了解、任せろ!」
咄嗟に駆け出した國神が、凪を片手で抱きかかえるように持ち上げ、落ちる照明の光線を自らの肩で遮るように回避軌道を跳ぶ。
凪「うわ……ちょ、落ちるって」
國神「重たいけど、お姫様抱っこは似合ってるぞ、凪!」
凪「最悪。降ろして」
二人が着地した場所には、
ちょうど砕けた光学器具が火花を散らしていた。
凛「目を狙ってくるとか、マジで悪趣味だな……!」
一歩、後ろへ跳ぶ──
その瞬間、視界が“真白”に染まった。
けれど凛は、その先に光が落ちてくる未来を、もう「見えていた」。 - 80二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:44:30
みんながんばれ!!
- 81スレ主25/06/14(土) 22:44:43
凛「……俺の目はな、“最悪”に慣れてんだよ」
回避軌道で側壁を走り、白光の範囲外へ飛び出す。
その視線はもう、病院の“心臓”だけを見据えていた。
冴「こういうのは、点光源じゃなく影で見る」
閃光が走る直前に、床に伸びた影の動きを捉えた冴は、それを逆算し、まるで計測したかのような角度で横跳び。
視神経にかかる負荷も、
薄く閉じたまぶたで最低限に抑える。
冴「目を灼いて、足止めってか?安い手だな。次で潰す」
國神「光になんか負けねえよ」
凪を抱えて照明を飛び越えた國神は、
そのまま天井に向かって片足蹴り――
砕け散った照明器具が、落下の軌道ごと崩壊する。
國神「敵の手段なんて関係ない。守るべきもののためなら、全部蹴り砕く!」
凪「……さすが、ヒーロー?」 - 82スレ主25/06/14(土) 22:45:44
>>80 残りあと少し!スレ主も応援してます!
- 83スレ主25/06/14(土) 22:47:22
静寂のような喧騒の中、
照明の破片がカラカラと転がる。
その中央、
心臓を模したコアが不気味な緋色の鼓動を刻む。
「イ ミ ノ フ カ サ ……ケ ン サ ヲ……コ ト ワ ル……」
廃病院コア、次の一撃で更に凶暴化する前兆。
【地下室:院長私室】《後半戦:廃病院》
(13回攻撃成功で討伐完了/90以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=75 (75)
凪:dice1d110=59 (59)
凛:dice1d110=27 (27)
冴:dice1d110=86 (86)
國神:自動成功
※100特典:+50補正(後半戦終了まで継続)
- 84スレ主25/06/14(土) 22:54:25
【戦闘開始:2回目】13:00
【情報書換デバイス:凛の固有能力【記憶のページ】につき、探索自動成功を、攻撃自動成功に変換】
【凛の固有能力:記憶のページ――発動】
千切「次はスピードじゃねぇ、“芯”を狙う!」
跳び上がり、逆回転のサマーソルト。
踵を叩き込む瞬間、赤い靴が火花を散らす。
コア表層が螺旋状に裂け、
脈管が千切れて紫の火花が噴出。
凪「レオが笑う場所は、こうじゃない」
掌底を置くように差し込み、
わざと最小限の力で奥へ推し込む。
じわりと押し込まれたコア面が“粘土”のようにえぐれ、内部配線がぱちぱちと短絡した。
凛「消されかけた俺の“ゴール”──全部思い出してやる」
ポーチの白紙ファイルが一瞬だけページをめくり、そこに映る“最適軌道”を拳がなぞる。
狙いはコアの心底、誰も視覚化できなかった座標。
拳が沈んだ瞬間、病院全体がギィッと悲鳴を上げた。 - 85スレ主25/06/14(土) 22:57:44
冴「抉った穴は、二度と塞がらない」
1撃目、前腕ひと振り、
2撃目、骨ごと抉る掌底が凛の穿った孔へ追撃。
コアに蜘蛛の巣状のクラックが走り、紫の脈管に漏電が疾走する。
國神「総仕上げだ!!」
巨拳を振りかぶり、全身のバネを解放するように前へ踏み出す。
拳が穴を貫き、内部で炸裂──
心臓のリズムが一瞬停止した。
コアが鼓動を再開。
壁面の電磁パネルすべてが《心拍》に同期し、床と天井を“電磁断層”が走る。
空間がインデックス化され、直線軌道でプラズマナイフが射出した。
【地下室:院長私室】《後半戦:廃病院》
(7回攻撃成功で討伐完了/90以上で回避成功)
千切:dice1d110=12 (12)
凪:dice1d110=51 (51)
凛:dice1d110=110 (110)
冴:dice1d110=75 (75)
國神:自動成功
※100特典:+50補正(後半戦終了まで継続)
- 86スレ主25/06/14(土) 23:09:42
【回避開始】13:00
【千切の固有能力:光刃の脚──発動】
──その瞬間、世界が歪んだ。
廃病院そのものが“怪異”として蠢き出したかのような、重く湿った気配が一斉に吹き荒れる。
壁が、床が、天井が──「否定の記録」を呻くように軋み、ただ一つの意志を持って彼らに襲いかかる。
襲い来る重圧の気配。
その予兆の“風”を千切の身体が、脳が、心が、
正確に読み取っていた。
千切「──来る!」
爆発的な加速。
まさに光刃のように──廃病院の波動を斬り裂くように、千切の身体が空間を切り抜ける。
その一瞬後、空間が崩れた。
廊下の壁が捻じれ、尖った影が刃のように突き出したが、そこにはもう、千切の姿はなかった。
そして、疾風が迎撃の軌跡を描く。 - 87スレ主25/06/14(土) 23:12:17
千切「甘ぇんだよ──!!!」
疾駆の一歩。
空間を逆巻く“病院の爪”に正確に肉薄し、
その中心へと踏み込む。
拳が閃き、異形の動きを断ち切った──
確かな反撃の手応え。
揺れる空間に、ふと凪の眉が僅かに動いた。
凪「……わかんないけど、たぶん、来る」
柔らかく、しかし正確に身体を滑らせる。
廊下の一部が“裂ける”瞬間、凪は反重力のように無音でその場を離れ、壁の影へと避けた。
レオが静かに鳴く。
凪「大丈夫、ちゃんとレオのとこ行くから」
病院が示す“負の意志”を躱す。
無意識にして完璧な回避──
静寂の中に息づく、美しき一手だった。 - 88スレ主25/06/14(土) 23:14:12
凛「今のは──空間ごと殺しに来たな」
廃病院の咆哮が、まるで“心”を潰すように響く。
その重圧の奥を、凛は正確に読み取っていた。
凛「……ぬりぃんだよ」
その瞬間、凛の身体は自らの感覚に従い、
軌道を捻じ曲げるように跳躍する。
どこかで、タビトが高く鳴いた。
宙を舞うようなその一歩。
視覚と聴覚のすべてが揺れる中で、
凛は空間の“淵”を跳ね、攻撃の範囲を出し抜く。
凛「ほら、避けてやったぞ。……次は俺の番だ」
冴「……えらく、わかりやすく来るな」
淡々とした声音で、廃病院の波動を見据える。 - 89スレ主25/06/14(土) 23:16:26
──来る。
咄嗟の回避ではない。
冴はすでに“そこに在る”はずの異常な軌道を読みきっていた。
影の中を滑るように動き、
発生直前の波動圏を離脱する。
イッキが「にー……」と低く鳴いた。
冴「ああ、ちゃんと見えてる。……あと、もう少しだ」
言葉とともに、踏み込む意志が再び満ちる。
國神「来いよ、“廃病院”──お前の全部、俺が受け止めてやる」
空間の歪みに、一歩も退かず真正面から対峙する。
國神が立つだけで、その空間は“正義”に変わる。
光が刺すように走り、迫る異常な圧力を、
その全身で受け止め──跳ね返す。
國神「ヒーローは、絶対に負けない」 - 90スレ主25/06/14(土) 23:18:11
最後の一撃へ向けて──全員が息を合わせる。
【地下室:院長私室】《後半戦:廃病院》
(6回攻撃成功で討伐完了/90以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=33 (33)
凪:dice1d110=107 (107)
凛:dice1d110=11 (11)
冴:dice1d110=3 (3)
國神:自動成功
※100特典:+50補正(後半戦終了まで継続)
- 91スレ主25/06/14(土) 23:25:44
【《リフラクション・コード》──発動】
凛「ッ……くそ……!!」
弾かれるように踏み込んだ凛の足元に、
虚空が軋んだような音が走った。
だがそれは“音”ではない。
廃病院そのものの【心臓】が反応したのだ。
5人と4匹を“終わらせるため”に──
冴「……来るぞ。全方向だ」
冷静に言い放つ冴の声を遮るように、無数の黒い手が天井から、壁から、床から這い出した。
“病院の記憶”と“怨念”が融合したそれらは、
院長の意思の断片。
まともに受ければ、
全身の感覚を蝕まれるのは明白だった。
千切「っぐ……!?ヤベ……っ、足が……!」 - 92二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 23:25:51
もうずっと國神が頼もしい!さすヒーロー
4人も誰かの出目が悪いと誰かがクリティカルだしてチームワークばっちりですね! - 93スレ主25/06/14(土) 23:27:42
- 94スレ主25/06/14(土) 23:29:24
その瞬間。
凪の懐から、ふ、と小さな光が漏れた。
紫猫・レオが、にゃ、と一声鳴いた直後──
凪は迷いなく、その【コード】を取り出す。
凪「…………ルール、変えてみようか」
手にしていたのは《リフラクション・コード》。
金属片に似た平板な構造体が、
凪の指先で淡く脈動する。
凪「……ま、これで外れたらごめんね」
何でもなさげにそう言って、
凪はそれを空中へ投げ放った。
コードはくるりと回転し──
──ピッ。
光の閃きが、
【世界】そのもののレンズを“補正”する。
天井の軋み、床の震え、手を伸ばす“何か”の残像すら、軌道修正されるように流れを変えてゆく。 - 95スレ主25/06/14(土) 23:30:25
冴「……なんだ、これ」
凛「は……?視界が……変わった……」
千切「ッしゃ!!なんか知らんけどいけそうな気がしてきた!!」
國神「……凪、いい判断だ」
凪は肩をすくめる。
凪「……ま、運ゲーだよ。どうなるかは分からない博打ってとこ」
【地下室:院長私室】《後半戦:廃病院》
(6回攻撃成功で討伐完了/90以上で攻撃成功)
千切:dice1d110=87 (87)
凪:dice1d110=107 (107)(成功のためこのまま)
凛:dice1d110=20 (20)
冴:dice1d110=65 (65)
國神:自動成功
※100特典:+50補正(後半戦終了まで継続)
- 96スレ主25/06/14(土) 23:49:18
【戦闘開始:3回目】13:00
【千切の固有能力:絆の加速──発動】
【情報書換デバイス使用:《シーク・ブレーカー》の探索成功を攻撃成功に変換】
【凛の失敗:《シーク・ブレーカー》により成功に変換】
──終焉を導く、五つの咆哮。
千切「ここで終わらせるッ!!」
千切が全身を駆け抜ける衝動に預け、一直線に踏み込んだ。
靴底が砕けるような爆音を立て、飛翔──
その背後で、空間を裂いて“赤豹”が顕現。
まるで今この瞬間のためだけに覚醒した、鮮紅の幻獣。赤豹の咆哮が空気を切り裂き、それに呼応するかのように、千切は最速のカーブを描く。
千切「死角だろうが──獣道だろうが……俺が通れば“最短”だ!!」
赤豹が“廃病院”の院長へと躍りかかる。
その一撃は、過去・現在・未来すべての障壁を貫く斬撃だった。
千切「喰らえッ! 俺の全部──ッ!!」
“疾風”が放つもう一閃。
光が弾け、千切と赤豹が重なり合うように再度の一撃。その爪が、確かに“存在”を刻んだ。 - 97スレ主25/06/14(土) 23:53:42
凪「んじゃ、任されたし──やりますか」
凪が小さく肩を回すと、目を伏せる。
レオが「んにゃ」と短く鳴いた。
凪「うん、もうすぐだよ。レオ」
凪の足元から、空気が止まったように静まり返る。
次の瞬間、姿がまるで“ワープ”するように滲み、院長の背後へ。
脚が振り抜かれる。
だるそうな動作とは裏腹に、精緻な破壊。
空気が一瞬ひしゃげ、
院長の腕が吹き飛ばされたようにねじ切られる。
──そして。
國神が拳を構え、揺るぎない一歩を踏み出す。
白衣を纏った化け物に向かい、ただ真正面から堂々と立ちはだかる。
國神「言っただろ、ヒーローは負けねえって」
金色の光が國神の拳からほとばしり、放たれたのは、圧倒的な光量を伴った“衝撃波”。 - 98スレ主25/06/15(日) 00:01:54
國神「終わりだ!!!」
爆発音と共に、院長の身が数メートル後方に吹き飛び、その周囲に走る“ヒビ割れ”が病院の天井へと連鎖していく。
冴「終わらせてやるよ、イカレ野郎」
その足取りは静かで美しく。
だが、振り下ろされた蹴撃は雷鳴にも似た衝撃。
冴「これは一回目──」
地面を抉るような一撃が決まり、
倒れかけた院長の胸部へ、今度は肘を叩き込む。
冴「──で、二回目」
冴の視線にはもう、迷いの一切はない。 - 99スレ主25/06/15(日) 00:03:15
そして。
凛は、その様子を一瞬見上げ──
ふと、わずかに視線を伏せた。
凛「……っ、クソ、……手が震えて──ッ」
その時、冴の蹴りで空中に舞った埃の中から、
何かがきらりと光を反射する。
──銀色の、チップ型デバイス。
冴「受け取れ、凛。……それは、お前のだ」
驚いたように手を伸ばし、それを受け取る。
凛「……シーク・ブレイカー……これ……兄ちゃんの」
冴「お前がミスった用に取っておいた。だから、使え」
凛「……っ、ありがと」
温もりの残るそれを強く握る。
そして、再び前を向いた。 - 100スレ主25/06/15(日) 00:07:29
凛「……“俺の記憶”に、こんなエンディングはねぇって言ってんだよ」
渾身の一撃。
凛の手から放たれた拳は、まっすぐ院長の中心へと伸びて──
凛「終わらせてやる……!」
確かに、命中した。
──“院長”の身体が、崩れ落ちる。
そして……廃病院が、静かに、悲鳴を上げ始めた。 - 101二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:09:27
ウルトラハッピーエンド待機しときます
- 102スレ主25/06/15(日) 00:21:03
>>101 勿論です!幸せなENDをお届けします!
討伐完了まで書き切りましたので、スレ主は寝たいと思います。眠気が限界で若干物語がおかしくなってるかもしれません、申し訳ないです。
後日談ですが、見たいキャラを教えていただけると嬉しいです!千切達4人は確定です。他になにか見たいもの(パロディ等など)があれば、一緒に教えてください。
それではまた、よろしくお願いします!無事最後まで書けて良かった!!
- 103二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 01:26:28
更新お疲れ様ーラスボス撃破おめでとう!!
激戦だったけど特典とアイテムいっぱいあったおかげで無事に勝てたね!
後日談は猫達のその後の話が見たいな
みんなの体が戻った後に猫達がどうなるのか気になる