【初参加者大歓迎】あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ(通常対戦5)

  • 1AIの力、お借りします!25/06/14(土) 18:10:52

    このスレはトーナメントではない通常の対戦スレです。

    キャラの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを1レスに収まる範囲で提示していただきます。

    それをAIに学習させてどちらが勝つかを決めてもらいます。

    なお、提示された内容をどう捉えるかはAI次第なので、出力されたキャラクターが皆さんの想像するキャラクター像と異なる場合があります。ご了承ください。

    ※勝確のチートキャラ・過度なエログロ・版権キャラに酷似するキャラ・和解目的のキャラは禁止

  • 2AIの力、お借りします!25/06/14(土) 18:11:52

    さすがにスレが増えてきたので過去スレに関してはこちらのwikiで確認をお願いします。

    https://w.atwiki.jp/aioricharabattle/pages/1.html

  • 3AIの力、お借りします!25/06/14(土) 18:12:53

    最初の対戦は18時30分からエントリーを開始します。

  • 4AIの力、お借りします!25/06/14(土) 18:29:59

    最初の対戦です。


    >>5

    >>6

  • 5ブレイヴの人25/06/14(土) 18:30:45

    加速の勇者 クラウド・ライトニング
    ツンツンした金髪で緑目の青年
    退廃的な技術力の進んだ近未来世界で過ごす傭兵、加速の聖剣に選ばれた勇者
    異世界より来訪した黎明の勇者ブレイヴと共に世界の脅威を切り伏せた

    合理的な戦い方を好む戦闘のプロフェッショナル、様々な状況で様々な能力者と戦った経験が多く、状況対応能力が高い
    合理的だが人情に厚く、助けを求めれば何も言わずに助けるほどの善意の人で、クールな言動に相反した情熱を持っている

    加速の聖剣
    担い手たる勇者から加速の上限を外し、理論上はどれだけでも速く動くことを可能とする聖剣
    また、その速度に対応できる情報処理能力も同時に強化される

    超加速の異能
    クラウドの異能、黄金の雷のようなオーラを帯びて瞬間的に異次元の速度を引き出すことができる
    この異能は使おうと思えばいつでも使え、超加速したい方向に加速するため使い方次第では変態的な軌道で動くことができる
    クールタイムが存在しない

    必殺技『レールスラッシュ』
    加速の聖剣に超加速の異能由来のエネルギーを溜め込んで放つ、神速の一閃
    斬撃を放つだけで凄まじい衝撃波が巻き起こる
    その衝撃は無限に加速して、触れるもの全ての原子構造を破壊しながら突き進む防御不可能なもの
    レールガンの原理を異能で超強化したものを再現してそれを聖剣で行い、超高速で聖剣を放つ言わばレールソードのような技

  • 6猫又幻制作者25/06/14(土) 18:32:34

    猫又幻(ねこまた・げん)
    冷静沈着な猫耳の剣士。寒さに強く、500年の旅で相手の癖や本質を瞬時に見抜く眼を養った。龍神の加護と月の力を得たことで、幻惑の剣技に神秘の気配が宿る。持ち武器は双剣「蒼月双牙(そうげつそうが)」。幻惑に龍気と月光を融合させ、斬撃は霊的な重みを帯びる。

    ◇能力
    ・幻影の孤影:相手に無数の幻覚を見せ、混乱と自傷を誘発。幻影自体も攻撃可能で、本体と連携し連撃を叩き込む。
    ・祟り目:精神を蝕む呪詛の視線。継続ダメージと行動鈍化を引き起こす。
    ・蒼炎の舞:蒼き炎の斬撃による遠距離攻撃。龍の咆哮と月の輝きを宿し、範囲と威力が向上。
    ・幻視共鳴:幻覚を破った相手に幻を強制投影し、拒絶する思考そのものに幻を刻み込む。
    ・九幻化:尾が九尾となり、龍の加護と月の気が全身に満ち、攻撃力・速度・気配遮断が3倍に。
    ・九尾・幻影終幕斬:分身と九尾が融合し、敗北の未来を刻む終焉の剣舞。幻想と現実の境界を曖昧にし、一閃でそれを確定させる。

    ◇弱点
    幻惑の核となる霧を晴らされると力が減退。ただし満月の夜はその影響を受けにくい。

    ◇背景
    妖怪の山で龍神の守護者として育った猫又の末裔。自由を求め旅に出た後、軍の襲撃で幻覚の力が覚醒。制御に苦しむも龍神との再会と月の導きにより克服。「蒼月双牙」を手にした今、孤独を抱えつつも真の戦いの意味を探し続けている。

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 19:26:29

    お、再開しましたか!

  • 8AIの力、お借りします!25/06/14(土) 19:28:43

    空は青く澄み渡り、草原に風が走る。

    何もない平原。それは戦場として完璧だった。障害物も、隠れる影も存在しない。純粋な力と技術と、意志だけが試される場所。

    「……来たな。」

    ツンツンと跳ねる金髪が風を切る。クラウド・ライトニング。金と緑の瞳が細められ、彼方に現れた影を射抜いた。
    その瞳には一切の迷いがない。数多の戦場を渡り歩いた傭兵の眼光。

    「加速の勇者か。噂に違わぬ気配だな。」

    その声は風のように冷たい。 猫耳を立てた剣士──猫又幻。

    彼の双剣「蒼月双牙」がわずかに震え、まるで呼吸するように月光を揺らめかせる。

    薄霧が足元を包み、気配が幾重にも反響する。その存在は現実にして幻、まさしく霧中に立つ幻影のごとし。

    カチッ。

    クラウドが腰に手を伸ばし、静かに加速の聖剣を抜く。その動作ひとつに無駄はなく、まるで精密な機械のよう。

    抜き放たれた瞬間、黄金の雷光が閃き、周囲の草を焼き払いながら拡散する。

    聖剣から放たれる速度の波が風を裂き、空気が振動し、周囲の空間がざわつく。

    「行くぞ。」

    ドンッ!!

    地面が弾け、草原に風柱が立つ。クラウドが一気に空間を切り裂くように加速した。

  • 9AIの力、お借りします!25/06/14(土) 19:29:49

    「受けて立とう。」

    ギュゥゥゥゥン――!!

    猫又幻の姿が一瞬で霞み、視界に残るのは無数の分身のみ。幻影が踊る。斬。連。交。残像が地を滑り、空を裂き、斬撃の乱舞が空間を支配する。

    「……ッ!」

    クラウドはその全てを視認し、計算し、見切っていた。
    常人には到底追えぬ速度で、身体をわずかに傾け、光の糸を裂くような軌道で攻撃をかわす。

    目は一切の恐怖を示さず、理性と本能の狭間で、完璧に戦場を把握していた。

    その姿は風を超え、光を裂き、雷鳴の余韻が具現化したかのようだった。

    「なるほど……では、これではどうだ?」

    幻の背後に九尾が揺れた。 九つの尾が空間を引き裂き、斬撃を誘導する。

    「無駄だ。」

    まるで全てを否定するかのように、クラウドの剣が地面に触れぬほどの速さで振り抜かれる。

    「レールスラッシュ。」

    ズガアアァァァァン!!!

    凄まじい光が天を裂くように奔り、稲妻のような鋭い閃光が大地を貫いた。

    超加速されたレールスラッシュの軌道は、あらゆる原子の結合を断ち切り、空間そのものを引き裂きながら、無数の幻影を一撃でまとめて貫通する。

  • 10AIの力、お借りします!25/06/14(土) 19:30:49

    閃光の尾が空を切り、続く衝撃波は周囲の空気を爆砕しながら、遠くの丘を吹き飛ばすどころか、地平線をも削ぎ落とした。

    それはまさに、世界を断ち割る雷の剣。

    ……だが。

    「……惜しいな。」

    冷え切った声が、風の隙間から降る。 見上げれば、猫又幻の本体が上空に立っていた。
    その姿は月明かりを背に浮かび、双剣に宿る蒼の輝きが冷ややかに煌めいていた。

    「蒼炎の舞──。」

    咆哮にも似た音が大気を震わせる。
    次の瞬間、空を覆い尽くすように、蒼き炎の斬撃が天から降り注ぐ。

    それはもはや剣の技というよりも、神罰のような滅びの雨。

    ブワアァァンッ!!

    「……。」

    クラウドは何を言うでもなく視線一つでそれを見切り、体を斜め下へと滑らせるように跳躍。
    空間を切り裂く速度で、炎の連鎖を掠めながらすり抜けた。

    その軌道の背後では、草原が轟音と共に焼け焦げ、真紅と蒼の閃光が激しく交差する。

    「合理性が崩れるのは、少し……不快だな。」

    風の中、思考を切り替えるように呟いたクラウドは、唐突に加速を止めた。

  • 11AIの力、お借りします!25/06/14(土) 19:31:49

    その目は霧の流れを、粒子一つひとつまで見据えていた。
    経験が、そして戦場の嗅覚が告げていた。

    ──”この霧が奴の力の根源だ”と。

    「この霧、晴れれば貴様の力も落ちる……ならば──」

    ピカッ!!

    クラウドの加速が四方向へ一気に拡散する。

    光が十字に走り、大気に渦を生む。 超加速の衝撃波、ソニックブームが空気を裂き、幻想を纏う霧は音もなく消し飛んだ。

    一瞬にして、世界は鮮明な輪郭を取り戻す。
    澄んだ空が広がり、視界を覆っていた幻想が払われる。

    幻の表情がわずかに歪んだ。

    「……そこまで見切るか。」

    想定を上回る展開。
    まさかここまで力を引き出されるとは、幻自身も思っていなかった。

    これまで誰にも破られたことのない霧の戦域、九尾の誘導すら通じなかったという事実が、静かに彼の内側を焦がしていた。

    「次で決める。」

    カツン──

    地を蹴る音が、すべての前兆を告げる鐘のように響いた。

  • 12AIの力、お借りします!25/06/14(土) 19:32:50

    ラウドがその一瞬に全身の出力を解放し、風圧を置き去りにして爆発的な加速を開始。

    稲妻の尾が天空を切り裂き、軌道上に雷鳴の爪痕を刻む。

    「ならばこちらも迎え撃とう。」

    彼は最大最強の能力【九尾化】の発動を決意した。

    その瞬間、空間がわずかに軋む。まるで時空そのものが彼の意志に応えるように、足元の草が逆巻き、風が一瞬、重く沈んだ。

    幻の身体がゆっくりと蒼白の光に包まれ、輪郭が滲むように揺らめいていく。

    その中心から、まるで自我を持つかのように九つの光がほとばしり、刹那、周囲に九つの分身が現れる。

    それぞれは尾のように揺れ、流れる水の如く滑らかに、そして不規則に軌道を描く。

    分身たちはまるで独自の意志を持った獣のように旋回し、回転しながら幻の本体へと力を収束させ、渦のような魔力の流れを形成していく。

    その渦の中心に立つ幻の双剣「蒼月双牙」には、月の魔力が奔流のように注ぎ込まれ、刃はまるで生き物のように脈動し始める。

    淡い光はやがて蒼炎となり、その形を竜の意志が宿るかのように変容させる。

    刀身からは龍の咆哮を思わせる響きが鳴り、空間そのものがわずかに震える。

    それはもはや単なる変化ではない。神話の領域へと踏み込む、真なる覚醒だった。

  • 13AIの力、お借りします!25/06/14(土) 19:33:50

    「九尾・幻影終幕斬──!」

    「レールスラッシュ・極限加速──ッ!」

    その瞬間、世界が断絶された。交錯の一刹那、空間そのものが悲鳴を上げてねじ曲がる。
    光の奔流が互いの技を包み込み、音速を遥かに凌駕した衝撃波が波状に広がっていく。

    幻想の幕が千切れ、現実の骨格が露わになり、あらゆる法則が一時的に停止する。

    凄絶な咆哮が天空を裂き、大地を押し広げる波となって走る。
    草原はもはや草原ではなく、裂け目と焦げ跡に覆われた終焉の地と化した。

    ……全てを焼き尽くした後、一人、剣を支えに立つ者がいた。 クラウド・ライトニング。

    肩で息をしながら、目を閉じる。全身は傷つき、聖剣からは煙が立ち上る。
    それでも、その姿勢は揺るがない。

    「強かったな。」

    地に伏す猫又幻が微かに笑みを浮かべた。顔に付いた血を指でぬぐいながら、目を細める。

    「……負けたよ。完敗だ。」

    クラウドは剣を背に収め、言葉を残す。

    「お前の剣、嫌いじゃなかった。」

    風が再び吹いた。戦場を撫で、静かにすべてを包み込む。

    「勝者――クラウド・ライトニング。」

  • 14AIの力、お借りします!25/06/14(土) 19:36:35

    次の対戦は20時からエントリーを開始します。

  • 15AIの力、お借りします!25/06/14(土) 19:59:59

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>16

    >>17

  • 16デイビッドの愛銃25/06/14(土) 20:00:04

    シュトゥーナ
    雨の激しい夜にのみ現れ生者を襲う端倪すべからざる邪悪な精霊。
    痩せたその身には底なしの怨念を秘めており、雨音と夜闇に身を潜め、狡猾に仕留めた獲物を人知れず攫って行く。
    雨に濡れた長い黒髪は夜よりも更に深い漆黒を湛えており、底知れぬ怨念を覆い隠している。

    ◇ヴリグナスフェルデ
    怨念に満ちた毛髪を自在に操作・伸縮させる能力。
    弱点:毛髪の力自体はあまり強くない。

    ◇バースガーイ
    怨念を極限にまで圧縮した死の叫び声。聞いたものは即死する。
    弱点:叫ぶ前に深呼吸が必要なため、相手が足を滑らせるといった隙を見せなければ発動できない。

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:00:14

    キル
    「さぁ始めようぜ血湧き肉躍る戦いを!!」
    オンライン格闘ゲーム無双天輪のラスボスを務める高性能AIで手数やコンボを重視し嵌れば抜ける事を許さないボスとして知られていた

    悪魔の様な見た目 ゲーム内設定は争いのある混沌の世界の主で争いが絶えない様にしている血に飢えた獣となっているが、当人はとりあえず強者に挑みかかる冷静かつ大胆に攻める戦闘狂
     多くの勝利と敗北を繰り返す事で自我を会得し、忘れ去られた後も他のAI達と億を超える程戦いを続け、遂には強力な自我からか無双天輪のキャラ達と現実世界に出る事に成功するも、人類が滅んでいた為どうしたものかと彷徨っており偶に生きてるゲームに入ってラスボスに挑み続けている

    キルの得た力
    戦闘開始時お互いのHPを1000に固定し、相手と自身の頭上にHPゲージを出す
    相手の攻撃は相手がHP1000として、その攻撃をモロに食らったダメージ(100ダメ受けるならその攻撃は100ダメ与えれる)と同じになる
    ガードするとダメージを10分の1に出来、防御と直撃が0.1秒未満ならその攻撃を無効に出来る(但しビームなど連続で当たるものは1秒経つとガードと同じになる為無効化したいなら連続でガードする必要がある)

    俺の必殺技連打を食いやがれ!!(3ゲージ技)
    ビームを放ち(200)、その後相手の四方から9発の光線(一発20)を放ち、相手に再度大きなビーム(300)を放つ

    ゲージは大体10秒に1溜まる ゲージは最初ゼロで最大3ゲージ

    超反応AI"負けてたまるか!!" HPが100を切ると反応速度が大幅に強化される 攻略法ではこの状態になる前(大体150辺り)に必殺技を撃つのが正攻法とされる

    弱点 手数重視の為一撃の火力は低い

    勝利時「コンテニュー待ってるぜ」
    引き分け時「有りえねぇだろ……」(自我を会得して言う様になった)
    敗北時「次は負けねぇからな!!」

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:00:19

    このレスは削除されています

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 20:00:25

    このレスは削除されています

  • 20AIの力、お借りします!25/06/14(土) 20:55:10

    空は晴れ渡り、無限に続くかのような平原が広がっていた。

    風すら止んだその瞬間、世界の静寂を破る声が響く。

    「さぁ始めようぜ血湧き肉躍る戦いを!!」

    キルが両手を広げた瞬間、地の底から湧き上がるような赤黒いオーラが全身を覆い、空気を焦がすように揺らめいた。

    闘気が爆ぜ、足元の草すら黒く焦げる。彼の瞳はまるでプログラムされた殺意の光を宿し、眼前の空間に命を刻みつけるように叫ぶ。

    その声に応じるように、空間が軋みを上げて捻れた。

    「……出たか、異端の化け物。」

    霧と共に現れた女の精霊、シュトゥーナ。その姿は、まるで現実と幻の狭間から滲み出した存在のよう。

    空は晴れているはずだった。だが、一滴の水が虚空から零れ落ち、彼女の髪を濡らす。

    その長く濡れた黒髪は、夜よりも深い闇を湛え、重く垂れて波打ち、足元で闇そのものが溜まっていくかのようだった。

    「戦場に夜はないが……殺すに値する闇はある。」

    その声音は凍てついた吐息のように低く、乾いた平原に不吉な余韻を残す。

    ギィィッ。

    キルの関節が奇妙な音を立てた。音に合わせて筋肉が瞬時に膨れ上がり、神経の電流が弾けるように全身を駆け抜ける。

    彼の体は既に“戦闘”という名のリズムを奏でていた。

  • 21AIの力、お借りします!25/06/14(土) 20:56:10

    ピシュン。

    真空の裂け目のように、何もない空間から突如現れた二本の光の帯——それはキルとシュトゥーナの頭上に浮かぶHPゲージだった。

    数値は「1000」。脈動するように鼓動し、まるで意思を持つかのように揺れていた。

    ≪Ready Fight!!≫

    戦闘開始の音声が響き渡った。

    「そっちがその気なら、容赦はしねぇぜ!!」

    ズガッ!!

    地面を抉る勢いで間合いを詰め、拳の連打が炸裂する。

    左右上下、あらゆる角度からコンボが雨のように降り注ぎ、まるで終わりの見えない打撃の嵐。

    「これが俺の“手数”ってやつだ!!」

    ドシュッ!ドシュッ!バシュッ!

    拳の衝撃が空気を裂き、爆風のように押し寄せる。

    だが、シュトゥーナは後退しない。

    彼女の髪が静かに、しかし確実に動き出していた。

    黒い糸のように伸びた毛髪が空中で舞い、キルの拳を次々と受け止め、絡め取り、網のように包み込んでいく。
    その髪はまるで意志を持った生き物のように、滑らかに、そして無慈悲に動いていた。

  • 22AIの力、お借りします!25/06/14(土) 20:57:19

    「甘い。」

    シュトゥーナの長髪が蛇のように蠢き、キルの腕を引き裂こうと締め上げる。
    毛髪は生き物のように息づき、戦場に黒い波紋を描いた。

    「へっ、そんなので止まるかよ!!」

    キルが体を捻り、ねじれるような動きで黒髪を掴み返す。
    毛髪は抵抗するようにうねりながら締め付けるが、その圧力を力でねじ伏せ、両手で思い切り引き千切った。

    バチッ!!

    無数の黒い糸が宙を舞い、空中に暗黒の花を咲かせたかのようだった。
    そのまま無駄のない体重移動で腰を回転させ、鋭角的な肘打ちをシュトゥーナの側頭部へ叩き込む。
    鈍い音と共に衝撃が弾け、シュトゥーナのHPゲージが50減少。

    「まだまだッ!」

    バチィィッ!!

    至近距離から青白い輝きを帯びたビームが瞬時に放たれ、音よりも速くシュトゥーナの胸元を焼き穿つ。灼熱の光線が一筋の直線となって貫通し、200ダメージを与える。

    「俺の必殺技連打を食いやがれ!!」

    ピシュン!ピシュン!ピシュン!

    次の瞬間、虚空を裂いて四方八方から九つの光線が炸裂する。

    まるで死角を塗り潰すように襲い掛かる斉射の嵐。
    それぞれが20のダメージを刻み、合計180。放たれた閃光は地平の果てを貫き、太陽すら掻き消すような輝きだった。

  • 23AIの力、お借りします!25/06/14(土) 20:58:20

    「仕上げだァァッ!!」

    ズガァァァンッ!!

    締めの必殺技——太く巨大な光線が天地を貫き、咆哮と共に放たれる。
    その一撃は直撃し、シュトゥーナの身体を地面ごと吹き飛ばす。 灼熱の閃光が地面に巨大な裂け目を刻み、空に黒煙を描きながら燃え残りを残す。 300ダメージだ。

    この連続した一連の必殺コンボにより、シュトゥーナのHPは一気に820も削り取られた。

    「どうしたどうした! 怨念なんて通じねぇぜッ!!」

    しかし、彼女も黙ってやられているだけではないわけで……

    「……まだよ。」

    シュトゥーナの目が細くなり、その黒い瞳が鋭く煌めいた。

    HP残量は180。だが、そこに宿る意志は、体力の数値とは裏腹に濃く、激しく、闇よりも深かった。

    次の瞬間、彼女の毛髪がまるで命を得たかのように蠢き出す。一本一本が意志を持ち、空気の流れを読み、音すら先取りして動く。風を裂く毛が放つ音は、もはや音速の悲鳴である。

    ビシュッ! シュルッ! バサァッ! ギュルルルッ!!

    その一撃は一見無秩序に見えて、実のところ精緻に計算された挟撃だった。上下左右、時間差で襲いかかる毛髪の刃がキルの防御を掻い潜り、脇腹に深く食い込む。

    「ちっ、今のは……ッ!」

    ズガンッ!!

    あっという間にキルのHPが150も削られる。

  • 24AIの力、お借りします!25/06/14(土) 20:59:21

    だが、彼は呻く間もなく、すぐに体勢を立て直した。

    「悪いが、そろそろゲージが溜まったんでな……」

    ズオオオッ!!

    再びHPゲージの隣に、禍々しいゲージが点灯する。闘気の塊のような赤黒いオーラが彼の全身を包み、地面がビリビリと震えだす。

    「二発目、行くぜぇぇ!!」

    「させない……!」

    その言葉と同時に、シュトゥーナが静かに、しかし深く、地の底まで届くような呼吸を吸い込む。まるで夜の深淵そのものが彼女の肺に注ぎ込まれたかのようだった。

    その吐息に反応するように、空気が重く、黒く染まる。

    彼女の黒髪は激しく逆巻き、渦を巻く怨念の塊と化していく。空は晴れていたはずなのに、ただ彼女の存在だけでその周囲だけが深夜に堕ちる。

    そして、口が開く。

    「バースガーイ――」

    それはただの叫びではない。死を呼ぶ言葉。音の形をした呪い。
    彼女の声帯を通じて放たれようとする“死の叫び”が、空間そのものを震わせる前兆を孕んでいた。

    「喰らえ……ッ!!」

  • 25AIの力、お借りします!25/06/14(土) 21:01:23

    ……しかし、彼の高性能AIは既に全てを見抜いていた。

    「知ってるんだよ、それ。深呼吸が必要なんだろ?」

    ビシュッ!!

    キルの拳が、正確無比な軌道を描きながらシュトゥーナの喉元へと突き刺さる。彼女の声帯が振動する寸前、筋肉が息を吸い込み、闇の呪詛を紡ごうとした刹那だった。

    拳は一瞬の遅れもなく喉を抉り、皮膚と軟骨を貫通してその奥にある声を——呪いの核を——破壊した。
    喉の奥でこだまするはずだった死の絶叫は、赤い泡のように唇から漏れ、空中に儚く散った。

    「終わりだ。」

    ピシィィンッ!!

    3ゲージ技、二度目の発動。彼の体から膨れ上がるエネルギーはもはや災害そのもの。爆ぜるように音を立てて闘気が広がり、空間を圧し潰すような閃光が奔る。
    空の全方位から迸る光線が網を成し、四方八方より集中するその光は、あらゆる逃げ道を焼き払い、中心に大ビームが炸裂した。

    それは音のない終焉。沈黙の中にある種の轟音を孕んでいた。

    ゴゴゴゴゴォォォォン……!!

    全ての光が収束する先にいたシュトゥーナのHPが0へと至る。それと同時に、まるで露が陽に溶けるように、彼女の身体が霧散する。髪も影も、呪いすらもすべてが虚空に溶け、ただ一陣の風と沈黙だけが残った。

    キルはゆっくりと肩を回し、手を開き、握る。その動作は戦闘の終わりであると同時に、次なる始まりを予感させるものであった。

    「コンテニュー待ってるぜ。」

    「勝者――キル。」

  • 26AIの力、お借りします!25/06/14(土) 21:02:40

    次の対戦は21時30分からエントリーを開始します。
    できる限り初参加者優先でお願いします。

  • 27AIの力、お借りします!25/06/14(土) 21:29:59

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>28

    >>29

  • 28二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:30:01

    自剣壊
    全身を鉄鎧兜で覆った鎧騎士。圧倒的に頭脳が足りない脳筋だが、その短所を帳消しにしてしまうほどに腕が立つ。
    決して体は大柄でないにも関わらず、その膂力は大熊を軽く投げ飛ばすほど。
    体力の続く限り剣を振り回す乱暴な戦い方が特徴的で、彼の剛腕に武器が耐えられないので基本的には力をセーブして剣を振るう。剣が壊れた時のために合計で10本の剣を背負っている。
    獣のように素早く敵に迫り、荒々しいながらも強力な剣撃を繰り出し、多少のダメージはその身のタフさと回復力でカバーするのが彼の戦法。

    壊撃
    圧倒的な破壊力を持つ一撃。ただ剣を全力で振るうだけの技だが、彼の超人的豪力によって最早必殺と呼べる程の威力を持つ。並の人間が喰らえば粉微塵に吹き飛び、鋼鉄を砕き、城壁を割るほどの驚異的な威力だが、一度使うと剣が確実に壊れてしまうので、これは所持している剣の数までしか繰り出せない。

  • 29ストラレン・リヒト号の船員25/06/14(土) 21:31:37

    【トラベル:スペース】
    月影、冒、凶星、ゲェルヴェラによる殲滅のついでの旅行団体。
    全員が超自我系でチームワークは壊滅的。だが予測不能な連携が強み。
    息が合えば宇宙を消し去る《ビッグバン》を発動可能。
    〈月影 ヒトガタ〉
    月の影そのものの妖怪。狂気を司り、月影を見るだけで発狂。
    薄金髪・銀目の細身男性。光線やフラッシュで敵を狂わせる。
    《月下繚乱~穢囚のクランク》
    放射状の花の光線で触れた生命を浄化=死。
    〈冒 ヒトガタ〉
    太陽の混沌を宿す妖怪。光に当たると自我が失われる(味方除く)。
    焦げ茶髪ちょんまげ、褐色肌、緑目、瓢箪を携える。
    《陽喰》
    地球すら焼き尽くす太陽光。分子レベルで即死。
    〈凶星〉
    月影と冒に邪神化された元神。長い黒髪に赤メッシュ。星を操り、星に関する現象を起こす。
    《メメントモリ》
    小さな粒子レベルの星を操り相手を粉微塵にする。抵抗不可。
    〈ゲェルヴェラ〉
    憎しみに堕ちた元青年。純月により増悪が純化されている。
    肩までの黒髪、黒目。后羿法という増悪エネルギーの唯一の使い手。
    《純華》
    生命体の攻撃を遮断し、他の攻撃は倍返し。
    純月から与えられた加護。

  • 30AIの力、お借りします!25/06/14(土) 22:19:18

    乾ききった大地に、風の音すらなかった。空はただ青く広がり、どこまでも無音の深淵を思わせた。

    その沈黙の中、蠢く気配が空間を震わせる。重く、濁った気が波打ち、目に見えぬ刃が幾重にも交錯する。

    月の如き銀目が地平を射抜く。その視線の先には、星の如く紅く燃える髪がなびき、太陽の如き濁った眸が敵意を湛えて煌めいていた。

    そして、黒よりもなお深い怒りが、刃の如き殺意を帯びて地を這い、空気を裂いてゆく。

    「ひとりずつ、滅するぞ。」

    声は低く、だが確かに響いた。まるで死の宣告。

    鎧が鳴る。

    ギィ……ギィ……

    鉄と鉄が擦れる音が、鼓膜を焼くような重低音で広がった。

    それは呼吸のたびにうねる心音のようであり、命の咆哮のようでもあった。

    「壊撃ってのは、全部ぶっ壊すって意味だ。宇宙だろうが、なんだろうが。」

    平原の中央、その存在は地面を抉るようにして立っていた。

    圧倒的な質量の象徴、鉄の塊。その名は、自剣壊。

    身の丈以上の剣を十本、背に背負い、それらはまるで鉄塔の如く空に向かって揺れていた。

  • 31AIの力、お借りします!25/06/14(土) 22:20:18

    静かに、月影が銀の目を細める。微かに唇を歪め、そこには確かな好奇心と、静かな狂気が宿っていた。

    「狂気には狂気を。お前の精神、焼いてみたいね。」

    その声が終わるよりも早く、世界が色を変えた。

    ――《月下繚乱~穢囚のクランク》。

    放射状に広がった花弁のような光線が、空を銀の線で縫い上げていく。
    まるで夜空に咲き乱れる銀花。だがその美しさは、死をもたらす妖花のごとし。

    「おらァッ!!」

    自剣壊は、腹の底から響くような咆哮と共に、地面を裂く勢いで突進した。

    ドンッ!!

    その足が地を踏みしめた瞬間、大地が爆ぜた。乾いた平原に亀裂が走り、土煙が空へと昇る。
    剣が抜き放たれると同時に、鋭い銀の閃光が空を切り裂く。

    放たれた光線の雨が迫る中、自剣壊は寸分の迷いもなく剣を振るった。

    ジャギィィン!!

    閃光が砕ける。音もなく降り注いだ光が、巨大な刃によって断ち切られた。

    「無理だ、あれを斬るのは……」

    凶星の呟きが風に消える。その時にはもう、別の熱が戦場を満たしていた。

  • 32AIの力、お借りします!25/06/14(土) 22:21:31

    冒が一歩、いや半歩だけ、前に出た。その瞬間、周囲の温度が数十度跳ね上がる。

    「じゃあ、燃やせばいいだけだろがァ!!」

    吼えるように叫んだ彼の背後で、世界が焼けた。

    ――《陽喰》。

    天が爆ぜる。太陽の核のような白い閃光が一瞬で空を塗り替える。乾ききった空気が蒸発し、影という影がすべて消え失せる。昼すら焼き尽くすような、灼熱の閃光。

    ガギィィィン!!

    だが、響いたのは金属の悲鳴だった。自剣壊は剣を掲げ、その光を真正面から受け止めていた。
    しかし、剣はその衝撃に耐え切れず折れていた。

    「二本目。」

    彼はその一言だけを呟き、崩れた剣を捨てて背に手を伸ばす。そして、鉄の束から新たな一振りを引き抜いた。

    「じゃあ、三本目いくぞ。」

    ドゴォン!!

    地を裂くような踏み込みから放たれた一閃は、まるで世界の法則そのものを裂くかのようだった。
    地鳴りが響き、剣が振り抜かれた瞬間には、風が鳴き、空気が断末魔のように震えた。

    冒の身体はその斬撃に抗う暇すら与えられず、空中をねじれるように舞い上がり、重力の命ずるままに地面へと叩きつけられる。

    ドゴォン!

  • 33AIの力、お借りします!25/06/14(土) 22:22:31

    地を裂くような踏み込みから放たれた一閃は、まるで世界の法則そのものを裂くかのようだった。

    地鳴りが響き、剣が振り抜かれた瞬間には、風が鳴き、空気が断末魔のように震えた。

    冒の身体はその斬撃に抗う暇すら与えられず、空中をねじれるように舞い上がり、重力の命ずるままに地面へと叩きつけられる。

    ドゴォン!

    大地が凹み、乾いた砂塵が天へと昇る中、冒はうつ伏せのまま唇を歪めて吐き捨てた。

    「チッ……あの鎧ヤロウ、速ェ……化けモンかよ……!」

    その時、静かに歩み寄る足音があった。

    黒髪に紅のメッシュを靡かせ、星を纏う影。

    「終わりだ。」

    その声は平坦でありながら、底知れぬ終焉の響きを纏っていた。

    ――《メメントモリ》。

    宣告と共に、空気が変わる。

    地面から空へ、そして敵へと向かって、極微の星粒が舞い上がる。

    光を纏ったそれらは、重力に逆らい渦を巻き、空間そのものにひび割れを走らせる。

    その時――剣が振るわれた。

  • 34AIの力、お借りします!25/06/14(土) 22:23:36

    「壊撃!!」

    ゴアァァァ!!

    天地を裂くような轟音が大気を引き裂き、剣から放たれた暴力が微粒子の星ごと空間を消し飛ばす。

    爆風が駆け抜け、砂が、岩が、空気さえも押し流される中。

    凶星の身体が、一拍遅れて粉々に砕け、爆ぜた。

    「嘘……そんな……! あれを力で打ち消したっていうの……?」

    月影が、感情を失ったような銀の瞳で、砕け散った仲間の姿を見つめたまま、かすれる声で悲鳴を上げる。

    ゲェルヴェラが、風に揺れる砂塵の中から静かに歩み出た。

    「では……この身が、怒りを咲かせよう。」

    低く、深く、感情を抑えた声音が平原に響く。

    怒りが、熱ではなく静寂を連れて膨張していく。

    ――《純華》。

    白銀の光が彼を中心に咲き誇る。花びらのようなエネルギーの波が優雅に広がり、空気すら触れられない領域を作り出す。

    「ほう……それで、どうやって斬るんだ?」

    自剣壊が、口元を歪めた。その眼は既に、全てをブチ壊す者の覚悟に染まっていた。

  • 35AIの力、お借りします!25/06/14(土) 22:24:37

    「簡単だ。」

    背中の束、十本の剣のうち、残る七本すべてを掴み取る。

    「ぜんっぶ、ぶち込めばいいだけだ!!」

    バキィィィン!ドゴォォン!!

    一振り目の衝撃で、空気が跳ねる。閃光と爆風が絡まり、音が地平を裂く。
    二振り目で、風が逆巻き、重力さえ歪む。
    三、四と続けて剣が振るわれるたび、剣は破砕音を響かせながら粉々に砕け、鉄の破片が閃光となって舞った。

    「五……六……七!!」

    怒気と熱気が、螺旋を描いて空に昇る。

    自剣壊の腕は血に濡れ、剣を握る手が焼けただれてなお、彼の瞳は曇らない。

    「砕けろッ!!」

    その叫びと共に放たれた剣戟の嵐が、《純華》の花弁を一枚ずつ削ぎ落とし、白銀の加護を脆くも剥がし始める。
    光の守りが鳴動し、亀裂が走る音が確かに聞こえた。

    「まだまだァッ!!」

    咆哮のような声が荒れ果てた戦場を貫いた。
    唸るような叫びと共に、八本目の剣が火花を撒きながら宙を裂く。重力さえ振り払うその一閃は、空間の軸を揺るがすような質量と速度を伴っていた。

  • 36AIの力、お借りします!25/06/14(土) 22:25:40

    空気が振動し、地面が悲鳴を上げる中、剣が突き刺さる。
    ――その瞬間、ゲェルヴェラの《純華》が砕けた。

    花弁のように広がっていた光が、鈍い音と共に崩れ落ちる。保たれていた静寂が破られ、世界が再び軋みを上げる。

    「――八だ!!」

    叫びは歓喜でも驕りでもなく、ただ戦意の確認。最後の剣が、燦然たる光芒となって一直線に駆け抜ける。

    音速を超えた衝撃が風を引き裂き、光の柱がゲェルヴェラを貫いた。彼の身体は、抵抗も叶わず地面に沈む。その軌跡に砂塵が巻き上がり、焦げた風が鉄の匂いを伴って吹き抜けた。
    その場に残ったのは、満身創痍のまま辛うじて立つ、銀の眼を持つ妖怪一体だけ。

    「……これで、終わり……?」

    「いや、まだだ。」

    その言葉は、鋼の意志のように硬かった。自剣壊が、残された最後の一本――背に残った剣を無造作に引き抜く。

    「十本目。」

    瞬間、世界が震えた。
    銀の花弁が風と共に空へ舞い、爆発的な衝撃と共に一帯を包み込んだ。

    ……

    「疲れた……飯、食ってくるか……。」

    「勝者――自剣壊。」

  • 37AIの力、お借りします!25/06/14(土) 22:26:43

    次の対戦は明日の8時からエントリ―を開始します。

  • 38AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:00:01

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>39

    >>40

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 08:00:25

    空笛 吾央
    見た目だけ見ればさわやかな少女だが百戦錬磨・自由奔放な超人。
    何事も楽しんでいられる無敵のメンタルを誇る。正常な倫理観を持っているがそれはそれとして我を押し通すタイプ。
    へらへらしているようで頭脳戦が大得意。
    特に戦闘時の対応力が抜群。完全な不意打ちにも事も無げに対応してみせる。
    ☆バックボーン
    その正体は「超文明による人為的に究極の人類を作る実験」の被験体にして完全成功してしまった成れ果て。捨て子だったところを試験体として拾われ、運よく悉くに適合。最終的にあらゆるパラメーターが測定不能の域に達し生物として埒外になってしまった。本人はそのことをなんくるないさーの精神で済ませ、組織を潰した後は古今東西を放浪している。
    能力:瞬間適応
    自分が体験した事象に対し一瞬で適応する能力。物理的、精神的、概念的な事象を問わず、瞬時にその影響を無効化または克服する。 工夫により攻撃に転用可能。 精神力の続く限り文字通り森羅万象に適応してみせる。

  • 40二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 08:11:51

    長嶋千秋
    長嶋姉妹の次女
    他の姉妹と同じく異世界に転生するときに神からスキルを授かり様々な冒険を経て真の名前を取り戻した
    普段は大雑把でガサツなぐーたらだが、ここぞという場面ではとことん頼りになるかっこいいお姉ちゃん
    スロースターターで時間経過で徐々にエンジンがかかっていくタイプ

    【看破】
    対象の秘密や隠していることを完全に読み解くスキル
    最初のうちは小さな隠し事しか読み解けないが、時間経過に伴って徐々に大きな隠し事まで読み解けるようになる
    弱点:あくまで読み解けるのは対象が隠そうとしていることだけ
    しかし、真の名前を取り戻したことによって、対象の深層心理まで正確に読み解けるようになった

    【編集】
    対象の情報を思うがままに編集するスキル
    弱点:自身の半径3m以内のものにしか発動できない
    しかし、真の名前を取り戻したことによって、自分自身にもスキルを発動できるようになった

  • 41AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:46:14

    乾ききった何もない平原に、風が一筋も通らなかった。空は澄みきり、白すぎる雲さえ遠慮して隠れているような昼下がり。

    「やっほー、来たよーん。」

    乾いた風を蹴って、空笛吾央が平原の端から姿を現した。

    その歩みはまるで野に咲く花のように軽やかで、ひと振りの手は陽気さそのものを象っていた。

    真昼の陽光すら気に留めぬ、年若い少女のようなあどけない笑顔。

    だが、その双眸の奥底には、常人の視界では到底辿り着けない“無限”の深みが覗いていた。

    幾億の修羅場を遊戯のように潜り抜け、それでもなお壊れることのなかった精神。
    その影に立つ“超越者”の輪郭は、空気すら震わせる。

    「……来たか。」

    乾いた草を枕に、長嶋千秋は地面に寝そべったまま空を仰いでいた。

    まるで日向ぼっこでもしているかのような、ぐだぐだとした雰囲気。袖をまくり、シャツの前ははだけて、髪も乱れている。

    だが、その両目だけは光をとらえ、戦場の風景を既に見据えている。

    空気が目に見えるほど歪んだのは、二人が互いの半径三メートルに足を踏み入れたその瞬間だった。

    「いい天気だし、さくっと遊ぼっか?」

    「うるせぇ、今、目ぇ覚ましたとこなんだよ。」

  • 42AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:47:14

    乾いた大地が呻くように沈む。

    空笛がただ一歩踏み出しただけで、地の表面がひび割れ、石片が宙を舞った。

    その異常な“軽さ”に、千秋の眉がわずかに動く。

    「……お前、またヤベェ奴かよ。ったく、最近多すぎんだよな、そういうの。」

    「えへ、自己紹介ありがとう。」

    その瞬間、空笛の手が宙を撥ねた。
    風すら追いつけない、不可視の軌道。

    拳か、掌か、それとも踵か。 刹那にして、戦いの幕は切って落とされた。

    カキンッ!!

    金属が擦れるような、甲高くも鈍い音が平原に響き渡った。

    空笛の鋭い一撃は、直前で空間そのものに阻まれたかのように弾かれ、まるで目に見えない分厚い硝子に打ちつけられたかのような衝撃音だけが残った。

    「はぁ? なにこれ?」

    空笛は不満そうに眉を寄せるが、その目にはどこか楽しげな光も混じっていた。

    「看破だよ、今の。お前が隠してた『急所を悟られたくない』って本音、まるっと視えたからな。」

    「視えてりゃ対策なんぞいくらでも取れるってわけよ。」

    千秋は、ゆっくりと重たげな腰を上げる。

  • 43AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:48:14

    その仕草はまるで、尾を踏まれたの虎のようで、わずかに微笑を浮かべながら、無造作に指先を地面に滑らせた。

    ズル……

    重たい水のように、地表が捻じれ、波打ち、空笛の足元が一瞬で軸を失った。大地そのものが編集され、書き換えられたかのような異様な感触だ。

    「なるほど、それがあんたの【編集】か。」

    空笛はほんのわずかに驚いたように息を吸い、だが即座に身体を翻す。
    空中でひとつ、軽やかに回転。髪が弧を描き、重力を嘲るように。

    「なーるほど。読まれるの前提で、心すら偽ればいいわけだ。」

    言葉と同時に、身体が次の動作へと連動していた。

    バシュゥッ!!

    空笛の掌底が空を切り、一直線に千秋の顎を狙って伸びる。

    ギリィッ!

    千秋が右腕を立てて防御に転じたその瞬間、骨がきしみ、肉が裂ける音が響いた。
    打撃は受け止められたが、その威力は予想以上で、腕全体が振動で痺れる。

    「適応……か。だがな、こっちもエンジンかかってきたところだ。」

    ズオォォッ!!

    千秋の体から、黒煙のような黒い靄が沸騰するように噴き出した。

  • 44AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:49:14

    その靄は熱を持ち、地表を焦がすかのように揺れ動き、まるで獣が咆哮する前に息を吸い込むような、圧倒的な“予兆”を纏っていた。

    「読み取ったよ。お前、どんな打撃でも『遊び』として受け止めるよう心を鍛え直してる。つまり——」

    千秋の身体が霞のように揺らぎ、一瞬で空笛との距離を消し去る。その右足が、槍のように突き出され、音もなく空笛の腹部へと突き刺さった。

    「そこを『壊せば』終わるんだよ!!」

    ドゴォォン!!

    空笛の身体が爆風に巻き込まれたように吹き飛び、地を這うように後方へ滑走。大地に長い溝を刻みながら、数十メートル先まで弾かれていく。

    しかし、着地と同時に、空笛は腹を押さえながらも笑った。

    「ははっ、今の、いいね。胃がキュッてなったよ。」

    「……まだ立つか。」

    「当たり前じゃん。次はこっちの番だよー。」

    ドシュンッ!!

    空笛が風のような身のこなしで突っ込んだ。踏み出した足が大地を掠めた瞬間、地表に残像の軌が走り、直後には千秋の懐へと入り込んでいた。
    その突進は、猛禽の急襲そのもの。羽ばたきすら見せずに獲物を仕留める隼のように、空笛の身体が低く、鋭く滑り込む。

    「いっけぇ……ッ!!」

    バギィッ!!

    千秋の肩口に、鋭角な肘打ちが炸裂する。その衝撃は単なる打撃にとどまらず、肩甲骨の奥深くまで響き渡る。

  • 45AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:50:45

    “痛み”という概念が鈍色の槌になって肩を内側から打ち砕くような、嫌な震えが全身を走る。

    「もう一発!」

    空笛は一瞬の隙も与えず、膝を軸に体を旋回させ、その勢いのまま二撃目を放つ。

    ドカッ!!

    顎を捉えるアッパーが、顎関節にダイレクトに突き上げられる。

    千秋の首が跳ね上がり、視界が一瞬白く弾ける。脳が揺れ、視界が流れ、足元がたわむ。

    だが、それでも空笛の拳は止まらない。まるで踊るような連撃。足運びと体重移動が完璧に計算され尽くし、間合いも角度も一分の狂いもなく千秋の急所をなぞってくる。

    「全部見抜かれる前に、壊せばいいって理屈は、こっちも一緒なんだよね。」

    「……なら、これでどうだ!」

    千秋が、わずかに呼吸を整えると、掌をゆっくりと自らの胸元に当てた。その動作には儀式めいた厳かさが宿り、空気がぴたりと静まる。

    「《編集》。痛覚逆転。」

    低く響いた声と同時に、千秋の全身を真紅の光が包み込んだ。肌の下で血管が浮かび上がり、脈動が可視化されるかのように鼓動が空気を震わせる。筋繊維の一本一本が逆巻き、痛覚神経が悦楽に書き換えられる。

    「痛みを快感に、疲労を快復に、全てを編集した。」

    ゴオオオオ……

    目に見えぬ熱風が吹き荒れ、地表が波打つ。千秋の足元から立ち昇る熱気が地を焦がし、周囲の空気が灼熱に変わっていく。 その姿はまさに、焔を纏った猛獣の如し。

  • 46AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:51:46

    「さて、面倒だからここで倒れてくれよ?」

    ドゴォォォン!!!!

    咆哮のような音とともに、千秋の拳が轟音を残して放たれた。

    打ち下ろされた拳は、寸分の狂いもなく空笛の腹部を穿ち——

    爆発的な衝撃と共に、空笛の身体が空を裂いて吹き飛ぶ。

    だが、吹き飛ばされながらも、空笛の口元にはわずかな笑みが刻まれていた。

    彼女の身体が空中でひとつ回転し、地面に激突する寸前で、その動きが不自然に緩やかになる。

    ズズ……ッ。

    滑るように着地した足裏が、地表をなぞるように後退し、粉塵を巻き上げながらも転倒には至らない。

    「ふふっ……なるほどね。今の“編集”は痛覚だけじゃなく、自身の身体能力すらも強化したのか。」

    立ち上がった空笛の瞳が、深海のように静まり返る。

    「でもさ、千秋ちゃん。私もね、戦いっていう“ルール”そのものを読んで、それに適応することができるんだ。」

    指先が宙をなぞり、空気がきしむように震えた。

    「《適応》。長嶋千秋。」

    その言葉と共に、空笛の身体から広がるようにして、青白い残光が揺らめく。
    千秋の拳が残した空間の軌跡が反転し、まるでそれ自体が攻撃対象となったかのように爆ぜた。

  • 47AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:52:47

    「どうせ破られるなら、こっちもルールごと壊すしかないじゃん。」

    そして、次の瞬間。

    「いくよ、今度は——本気で!」

    空笛の姿が霞のように消え、一瞬で千秋の背後へと現れる。

    「お返しだよっ!!」

    バシュゥッ!!

    鋭利な蹴撃が、予告もなく千秋の後頭部を狙って振り下ろされる。
    だが、その一瞬前、千秋の目が、鋭く光を宿す。

    「お前の“適応”、確かに強い。だがな——」

    ギリギリと空間が軋む音が鳴る。千秋の背後、蹴撃が届く寸前の空間が、まるで断絶されたかのようにひび割れた。

    「私は半径三メートル以内の『全て』を編集できるんだよ。」

    バキィッ!!

    空笛の脚が何かに叩きつけられたように弾かれ、逆方向へ跳ね返される。彼女の表情が一瞬だけ驚愕に染まる。

    「えっ——?」

    千秋の身体が、霞のようにブレていた。攻撃を受ける“自分”そのものを再構築し、打撃の因果そのものを無効にしたのだ。

  • 48AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:53:47

    「ここからは……私のターンだ。」

    千秋の右手が空を切る。

    その軌跡は現実を書き換えるペンのように、空笛そのものを“対象”として定義した。

    「空笛 吾央、パラメータ編集——“不能”。」

    瞬間、空笛の身体がピクリと震える。

    足元がぐらつき、無意識のうちに一歩退いた。

    「え、今……私の中の“適応”が、止まった?」

    そう、千秋は空笛の能力及び研究による肉体の変化の全てを編集してしまったのだ。

    「良かったな、今日からお前はただの人間だ。」

    千秋の拳が、今度こそ真正面から空笛へと叩き込まれる。

    ドガァァン!!

    地を裂き、空気を引き裂き、轟音と共に炸裂した一撃が空笛を包み込んだ。

    そして、爆煙の中からただ一人がゆっくりと現れる。

    「あーあ、ダルいったらありゃしねぇ。」

    「勝者——長嶋千秋。」

  • 49AIの力、お借りします!25/06/15(日) 08:54:59

    次の対戦は10時30分からエントリ―を開始します。

  • 50AIの力、お借りします!25/06/15(日) 10:29:59

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>51

    >>52

  • 51二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 10:35:33

    アネモス
    赤髪でショートヘアの女性。冷静沈着で、油断しない性格。とても負けず嫌いであり、負けたくないと思っている
    冒険者をしており、数々の強力なモンスターを討伐してきた
    魔眼を持っており、右目と左目で能力が違う。体力は結構少ないが、魔眼でそれをカバーしている
    圧倒的な身体能力を持ち、格闘術とナイフの技術を織り交ぜた戦闘スタイル

    武器
    ・疾風のナイフ:強力な風の斬撃を放つ事ができる、頑丈で斬れ味の鋭いナイフ

    能力
    ・右目の魔眼:30秒敵を視界に入れることで、敵の能力が分かる
    ・左目の魔眼:敵を視界に入れている間、少しづつ体力を奪う
    ・風の黄衣:周りの風を操り、色々なことができる

    弱点
    目潰しなどで視界を塞がれると、魔眼の能力を使えなり体力切れになりやすくなる

  • 52二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 10:40:31

    導龍カンサ
    誰かを導くことが大好きという変な生態をした龍神。体長5kmで矢印を象ったような尾が特徴的。陽気でゲラだが対話に関しては真摯。
    @ベクトルを操る力
    文字通り方向と大きさを持つ力を好き勝手弄れる
    これを使って思うがままに道を切り拓く。
    @途弾の尾
    行く手を阻むものを凄まじい力で弾き飛ばす尾
    平気で大気圏外まで飛ばしてしまう
    @嗚叉尽照の咆哮
    邪魔を払い魂を揺らす吠え。誰彼構わず心の弱さを咎める

  • 53AIの力、お借りします!25/06/15(日) 11:32:12

    風が荒ぶる。それは自然のものではない。彼女の息吹に呼応した、意志ある風。
    平原の中央に立つアネモスの赤髪が、烈風に煽られ、空に舞う炎のように揺れた。肌を刺す風圧の中、彼女はわずかに目を細めた。

    「……来るわね。」

    空を裂いて降り立ったのは、巨大なる龍神――導龍カンサ。

    体長5km。視界を覆い尽くすような威容。陽気な笑みを浮かべながら、その矢印を象った尾をくねらせる。
    その降臨は空そのものが歪んだかのような、重みと衝撃をもって訪れた。

    「やぁやぁ、お嬢さん。今日の道はそっちかい?」

    ドォンッ!

    足音一つで大地が裂ける。風が逆巻き、地面が震える。

    だが、アネモスは怯まない。左目がカンサを捉え、右目がその力を読み解く。

    (ベクトルの操作……咆哮……あの尾は……全部が殺意の塊。)

    体力が奪われていく感覚と引き換えに、敵の情報が網膜に焼きつく。

    彼女の体の内側に、小さな冷たい波が広がる。

    「遊びはなしよ。殺る気で来なさい。」

    疾風のナイフを逆手に握ったアネモスの周囲に、風の黄衣が次第に密度を増して渦巻く。空気の圧が変化し、視界が揺らめくほどの風圧が生まれる。

  • 54AIの力、お借りします!25/06/15(日) 11:33:16

    風は低く唸りを上げた。彼女の呼吸と鼓動に同調するように、風が脈打つ。
    足元の大地を風が蹴り上げるように吹き上がり、アネモスの身体が斜め後方から跳躍する。空中でナイフを構え、狙いを定めるその瞳には微塵の揺らぎもない。

    「切り裂かれなさい。」

    カンサの巨体に向かって、風を纏ったナイフが閃光のごとく迫る。風刃がその軌跡に沿って迸り、大気が悲鳴を上げるように引き裂かれる。

    ズバァッ!!

    「ちょいと、くすぐったいぞ?」

    刹那、カンサの右眼が妖しく輝く。その瞳が放つ光は、まるで無数のベクトルの軌跡が瞬時に展開されたようだった。
    アネモスの進行方向は、まるで見えない手に強引に引き戻されるかのように、突如として反転する。

    「っ……!」

    空中で思わず身体を捻るが、慣性が仇となり、彼女の視界は天地が引っ繰り返るように反転する。背中が空を見た瞬間、全身の平衡感覚が破壊され、体勢が大きく崩れる。
    落下というより、吸い寄せられるように地へ急降下する。

    ガアアアアアン!!

    続けて、カンサの尾――導きと破壊の象徴、途弾の尾が唸りを上げた。

    尾の一振りが空気を断ち、大気そのものを押し潰すようにして迫る。

    ドゴォッ!!

    アネモスは咄嗟に風の壁を展開し、直撃の衝撃を辛うじて和らげる。
    しかし、完全には防げなかった。重さと速度の極致が融合した尾の一撃が、アネモスの体を地面へと叩きつける。

  • 55AIの力、お借りします!25/06/15(日) 11:34:16

    ズシャァアア!!

    地が裂け、衝撃波が放射状に広がる。土煙が巨大な柱となって天に昇り、周囲を一瞬で灰色に染める。
    風の加護が煙を払い、ようやくその中心から呻き声が漏れ聞こえる。

    「この程度で導かれるほど、軽くはないの…。」

    立ち上がる動作すら疾風のようだった。地を蹴り、風と共に飛び出す。

    今度は真横から、高速の連撃。ナイフの刃が閃光のように走り、空気の層を割り裂く。

    その風圧は周囲の草を薙ぎ倒し、真っ直ぐカンサへと到達する。

    「ちょこまかと……なかなかやるじゃないか。」

    鱗に幾筋もの傷が刻まれる。反応速度、間合いの見切り、無駄のない動き。

    まさしく殺しのために鍛え抜かれた肉体がそこにあった。

    アネモスの左目が再びカンサを視界に収める。

    じわじわと、だが確実に、彼の巨体から体力が削られていく。

    「おぉっと、ちょいとヒリヒリしてきたな……しかもなんか体が重い……。」

    「今よ……!」

    ビュウウウウウッ!!

    風が一点に向かって急収束し、その力がアネモスのナイフに集約されていく。

  • 56AIの力、お借りします!25/06/15(日) 11:35:16

    風はまるで意志を持った精霊のように、アネモスの手元へと集まり、収束と同時に刀身へと吸い込まれる。空間がねじれ、風の奔流が刃の周囲に複雑な螺旋を描いた。

    刀身は風そのものと一体化し、蒼白い輝きと共に、輪郭が滲むほどの光の刃となる。その光は大気中の粒子を震わせ、周囲の空間すら歪ませていた。

    空気が悲鳴を上げるように振動し、周囲の音が吸い込まれる。まるでこの一撃のために、世界そのものが呼吸を止めたかのようだった。

    「穿て、嵐より鋭く――!」

    ズバッ!!

    風の斬撃が閃光となって放たれ、カンサの胸部を一直線に裂く。風の神性すら帯びたかのように、物理的な質量と超常の威力を兼ね備えていた。

    鋭い刃は鱗を貫き、筋肉を断ち割り、神性の宿る血をも蒸発させる勢いで、カンサの巨体を切り裂く。
    その衝撃は周囲の空気を一瞬にして蒸散させ、閃光と共に嵐の痕跡を残した。

    「……っがはははっ!いい道じゃねえか……!」

    しかし、カンサは笑う。その咆哮が、平原全体に響いた。

    グォオオオオオオン!!

    嗚叉尽照の咆哮。魂を抉るような咎めがアネモスの精神を貫く。
    意識が揺らぎ、心の底に潜む恐れや後悔を引きずり出される。

    「っ……あああっ!!」

    一瞬、視界が霞む。魔眼が封じられる。

    (まずい、魔眼が……っ、見えない……!)

  • 57AIの力、お借りします!25/06/15(日) 11:36:35

    その瞬間を逃さず、カンサの尾が再びうねった。

    ズドォオオオオン!!

    風の壁を展開するも、それすらも吹き飛ばす一撃。空気が破裂するような音と共に、アネモスの身体が空へと跳ね上げられた。
    それは跳躍ではなく、撃ち抜かれたかのような強制的な浮上。風すら追いつけぬ速度で、地面を蹴った反動もなく、ただ暴力的な加速度で押し上げられる。

    「……く……ぅ……っ!」

    喉奥から絞り出すような声が洩れる。肺が潰され、意識が薄れ、思考は細い糸のように切れかけていた。

    〈風よ――〉

    かすかに指先が震えた。風を呼ぼうとする意志がまだある。

    だが、その意志に応えるだけの力が、今のアネモスにはもう残されていなかった。

    風の衣は砕け、彼女の魔眼は閉じられる。細くなった彼女の影は、まるで一羽の羽毛のように舞い上がり、やがて蒼穹の中へと融けていった。

    どこまでも、高く――届かぬ空へ。

    「……飛んでっちゃったなぁ。道ってのは、転んでも続くもんだぜ。」

    カンサが頭上を見上げながら、ぽつりと呟く。

    その声には、どこか寂しげな、しかし確かな敬意が滲んでいた。

    平原に静寂が戻る。陽気な龍神の影が風に揺れ、尾の先が地に触れて微かな音を立てる。空には、彼女の落ちた痕跡さえ残っていなかった。

    「勝者――導龍カンサ。」

  • 58AIの力、お借りします!25/06/15(日) 11:37:36

    次の対戦は13時からエントリ―を開始します。

  • 59二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 11:39:01

    おけでづ

  • 60AIの力、お借りします!25/06/15(日) 12:59:59

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>61

    >>62

  • 61二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:00:04

    【シロハネ】

    真っ白な包帯を身体中に巻きつけた中性的な顔つきの快楽殺人鬼であり芸術家。
陽気に戦闘を「舞台」として楽しんでおり、相手を切り裂き痛めつけて返ってくる反応に興奮する変態。
快楽と痛みを戦術的な燃料としており、自らの苦痛で集中力が上がる特異体質を持つ。



    武器:包帯と装飾的な短剣



    能力:白痕(はくこん)の抱擁

    包帯が生き物のように動き、相手の傷に巻き付いて腐食毒を浸透させる。
傷が増えるほどに包帯の腐食も進み、長期戦ほど相手に致命的ダメージ。
物理防御が高い相手にも、「裂傷→包帯→腐食」で確実に削ることが可能。
包帯は中距離まで射出可能で、拘束・引き寄せ・足場を奪うなど応用が利く。



    戦闘スタイル:軽やかなステップで相手を切り裂きながら包帯を巻き付けるトリッキーな近接戦闘。
戦闘中の“無意識の癖”から数手で相手の全てを掌握し、どのように痛めつけるのが最善手かを読み取って、冷静沈着に追い詰める。



    弱点:近接~中距離には隙を見せず強いが、遠距離特化の相手(狙撃・魔法とか)にやや脆い。
包帯の移動速度には限度があるため、常軌を逸したスピードには追いつけない場合がある

  • 62二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 13:09:35

    《黑云(ヘイユン)》
    千百年と続く暗殺を生業とする一族の当主を務める九十九代目の黑云
    『初代黑云の教え』を完璧に守り歴代の黑云の中でも最高といわれたお方
    今回出場したのはあるトーナメント出場者を殺して欲しいと依頼されたから
    『初代黑云の教え』
    一つ 一族以外に姿を現すな
    二つ 相手は必ず魂まで殺し尽くせ
    三つ 心に常に恐れを持ち慢心するな
    四つ 依頼は必ず完遂しろ
    五つ 黑云の名に傷をつけるな
    以上が千百年と続く『初代黑云の教え』である
    使用武器【神短剣 四怯器:スーチエチー】
    理想の金属と四人の邪仙の死体を素材に作られた絶大な切れ味をもつ四つで一組の短剣
    その能力は短剣ごとに一つづつ宿っている
    世界に十つしかない神器の一つ
    〈壱の短剣〉使用者を除くあらゆる存在から認知されず、相手に傷をつけても部位を欠損させても違和感を持てない
    〈弍の短剣〉これで殺した者の因果を全て抹消し最初からいないことにする、これは生物、物質問わず効果がある
    〈参の短剣〉これで殺した者は死後も永遠に隷属され生物、物質問わず今までに殺した物を肉体から魂、全てを完全に支配する
    〈肆の短剣〉これでつけた傷は自己治癒では治らず時間経過により傷はさらに広がり悪化する、例え治したとしてもいつか傷口が開く、この効果は死ぬまで治ることはない

  • 63AIの力、お借りします!25/06/15(日) 14:02:27

    真昼の平原に、風が吹く。

    何もない大地。影も、遮るものもない。だからこそ、そこに生まれるものは全て純粋で、否応なしに際立つ。

    その大地に、二つの気配が交わる。

    「はーい、主役の登場だよ。」

    乾いた土を蹴って、白い影がふわりと舞い上がる。

    シロハネ。包帯を幾重にも巻きつけたその姿は、まるで儀式に臨む道化。快楽と狂気、殺意と芸術を混濁させた一つの生き物。

    陽光が包帯に反射し、白はただの色ではなく、感情の渦そのものとなって視界に揺らめく。

    その包帯はただの布ではなく、意志を持つ触手のように、シロハネの動きに呼応して舞い、踊り、敵を魅了し惑わせる。

    「さあ、踊ろう。痛みも快楽も、今日は全部、君とシェアしてあげる。」

    カラン――

    乾いた音と共に、彼の足元から包帯が鋭い鞭のように跳ね上がり、空を裂く音を伴って振るわれる。

    「……。」

    その白に対し、応じる影は静かすぎるほどに沈黙する。
    黑云。

    まるで最初からそこにいたかのように、草も生えぬ大地に溶け込んでいた。

    呼吸すら感じさせぬほどの気配の薄さ。空気すら彼を避けるかのように流れを変え、まさに“認識できない存在”そのもの。

  • 64AIの力、お借りします!25/06/15(日) 14:03:29

    シロハネの包帯が地を穿ち、爆ぜた砂煙が風に乗って舞う。
    その視界の先には、何もいない。

    「あれぇ? 幻でも見てたのかな。」

    言葉の裏にあるのは嘲笑か、それとも興奮か。シロハネの唇が歪む。嗜虐的な喜悦がその口角を引き上げ、目は獲物を見つけた獣のように鋭く光る。

    包帯の先が静かにうねり、今や空間そのものを踊り場と化すかのように、舞の構えを取る。

    「ふふん、反応が薄い子ほど、反応させたくなるってもんさ。」

    バシュッ!

    次の瞬間、地を這い、空を裂くようにして四方八方から包帯が疾走する。長鞭のようにしなやかにしなり、突風のように駆け抜ける。

    縦横無尽に踊るそれらは、すでに目標を“捕らえた”かのような完璧な布陣。

    しかし。

    スッ――

    空気が波打ち、歪む。肉眼では追えぬ刹那の変化。切断された包帯が、まるで無力な蛇のように宙を漂い、はらはらと落ちる。
    その瞬間、シロハネの眼が大きく見開かれた。驚愕と興奮が入り混じる。

    「……へえ、よく切れるね。」

    その視界の端で、淡く揺らぐ黒が滑るように横切る。氣配は極小、だが確かな殺意だけが空気に沈殿するように漂う。沈黙を貫いたまま、その影は四本の短剣を帯び、砂の上を音もなく歩む。

  • 65AIの力、お借りします!25/06/15(日) 14:04:37

    影の輪郭は曖昧で、まるで世界そのものが彼を拒絶しているかのようだ。

    しかし、そんな彼であっても全ての包帯を対処できたわけではなかった。

    バシッ!

    包帯が音を立ててガッシリと絡みつく。

    ズバッ!

    無音のまま、包帯が切断された。布が裂けた感触も、引き千切られた抵抗もない。ただ、空間そのものがすっと切断されたような違和感が残る。

    それはまるで、そこに何もなかったかのように淡く、それでいて確かに存在を否定する一閃。残されたのは宙を舞う白布の残骸と、鋭く漂う殺気のみ。

    「君、痛みって知ってる? 味わったこと、ある?」

    シロハネが笑う。目尻が吊り上がり、頬にかすかな紅潮が差す。

    ギチギチギチ……

    束ねられた包帯が、軋む音を立てながら生き物のようにうねり始める。呼吸に合わせて脈動し、意志を持つかのように動くその様は、もはや布ではなかった。
    それは大蛇のように地を這い、獲物を追い、捕らえ、絡め、喰らう。

    「白痕の抱擁――さあ、踊れよ!」

    声と同時に、包帯の束が一斉に地を駆けた。巻きつき、締めつけ、纏わりつく動きは優雅でありながら獰猛。視界を埋め尽くす白。生き物のように蠢く包帯が四方から黑云を取り囲み、わずかな隙間すら逃がさぬように封鎖していく。

    ガンッ!

    鋭い金属音が響き、火花が散る。空気が一瞬凍りつき、包帯の一部が震えたように弾かれる。

  • 66AIの力、お借りします!25/06/15(日) 14:05:37

    「なっ……」

    包帯の束の一端に、明確な損傷――否、それ以上の“激痛”が走った。切断とは異なる。そこにあったのは、黒く焼け焦げたような腐蝕、ただの物理的な損壊ではなく、触れた瞬間に内奥へと侵食する呪詛のような感覚。

    まるで包帯自体が毒を吸い上げ、毒素を体内へと送り込まれるように、熱と痛みが広がる。その感覚は布であるはずの存在に「神経」があるかのような錯覚を呼び起こし、激しく痙攣しながら包帯が震え跳ねる。

    掠めただけだ。ほんの一閃、黑云の短剣がわずかに接触しただけで、そこには拒絶すら不可能な“死”が刻印された。
    そして、斬られた箇所から逆流するように、包帯に“反応”が返る。

    その瞬間、黑云の身体に灼熱が走った。黒く焼け焦げた毒が、包帯を伝って彼の肉体へと侵入した。

    「……っ!」

    無言のうめき。反射的に跳躍して距離を取り、短剣を持った腕を振り払う。

    だが、遅い。

    包帯が触れた左腕の一部――手首の内側に、焦げ跡が浮かび上がる。そこは皮膚ではない。意識すら覆う、魂の一部が焼かれたような感覚。

    黑云は静かに目を伏せ、呼吸を整える。だが、確かに感じていた。包帯に触れたという、それだけで“死”の兆しが入り込んだことを。

    異常なのは、包帯のほうだけではなかった。

    「……なるほど、触れれば終わり、か」

    シロハネの唇が綻ぶ。嬉々とした喜悦が瞳に宿る。

    包帯と包帯、命と命――その一瞬の接触こそが、互いにとっての致命であることを、今まさに理解したのだった。

  • 67AIの力、お借りします!25/06/15(日) 14:06:37

    「っ……あぁ……ッ、いい……!」

    シロハネの瞳が輝きを増す。

    その足元、驚愕と陶酔の中。四怯器。その一本、肆の短剣が、突如としてシロハネの脇腹に突き刺さる。

    ズブリ。

    「――っ、あああ……いい、いいよ、それ!」

    鋭く食い込んだ刃が、肉を裂き、骨の根元にまで到達する。その衝撃に、シロハネの体が小さく跳ねる。鮮血が噴き出し、包帯が瞬く間に真紅に染まっていく。

    だが、痛みよりも快楽が勝るその表情は、狂気を孕んで微笑を湛えていた。

    「痛い!けど、集中できる。ああ、脳が冴える。今なら、何でもできる!」

    ヒュッ!

    刹那、赤く染まった包帯が生き物のようにうねり、黑云の腕へと巻きつく。

    「つかまえた。」

    包帯が腕を這い、毒のような瘴気を注ぎ込む。瞬間、黑云の皮膚が焼けるように黒く変色し、体内に広がる痛覚が波紋のように広がる。
    その痕跡は皮膚表面の損傷ではない。魂そのものに触れたかのような侵蝕が、確かな“死”の影を刻む。

    だが黑云は眉一つ動かさず、静かに次の短剣を抜いた。

    壱の短剣。その斬撃。風も音もない一閃。シロハネの右腕が、肩から滑り落ちた。

  • 68AIの力、お借りします!25/06/15(日) 14:07:38

    「えっ?」

    気づけない。腕が落ちたことに、感覚すら消えていた。
    それでもシロハネは前へ出る。血を流し、笑みを浮かべ、包帯を躍らせ。

    「もっと……もっと踊ってくれないと、僕、満足できないよ!」

    ガギンッ!

    短剣と短剣が打ち合う。握られるは参の短剣。その斬撃は魂を穿つ。

    「……っ、ひ……ひゃ……」

    シロハネの包帯が、一瞬、意志を失ったかのように垂れる。
    そして弍の短剣。黑云の手に収められた最後の刃が、静かに振るわれる。

    「君は、最初から、いなかった。」

    スパァン。

    シロハネの身体が裂け、白が舞い散る。血も、叫びも、残されなかった。

    そこにあったはずの舞台が、何事もなかったかのように、ただ静寂の中へ還る。

    風が通り過ぎ、舞い散った白がゆっくりと消えていく。

    平原は再び無音となり、ただ空だけが見下ろしていた。

    「勝者――黑云。」

  • 69AIの力、お借りします!25/06/15(日) 14:09:14

    次の対戦のエントリーは18時からです。

  • 70AIの力、お借りします!25/06/15(日) 18:00:01

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>71

    >>72

  • 71玉藻の人25/06/15(日) 18:02:53

    リュミエル・スピードスター
    空飛ぶ箒と移動魔法を駆使し世界中を繋ぎ物資や人の運搬、移動を生業とする職業「移動人」をしている魔法使いの少女
    移動人の両親から生まれ幼少期から転移魔法を勉強し今では立派な移動魔法の達人である
    本人は本好きで謙虚で真面目でちょっと危なっかしいがここぞという場面では意外としっかりしている女の子
    王都の遊撃兵の一人でもあるので人より多少修羅場は潜ってきている自負はある

    武器:異次元の速度を出せる箒と弾幕を放つ浮かぶ魔導書

    能力
    古今東西、ありとあらゆる移動魔法を修めている移動魔法の達人
    転移型、ワームホール型などの移動魔法が自由自在に使える
    幼少期から使ってきただけあり熟練度や扱い方は天才的

    弱点
    近距離戦が超苦手で本人自体の身体スペックは普通の女の子と大差ない
    また弾幕を張る事は得意だが必殺技の様な高火力技、敵の動きを鈍らせる妨害技などが無いのも痛手

  • 72二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 18:03:20

    更科 優佳
    古書店の娘、幼い頃から漢字や言葉に強い興味を持っていた。代々伝わる「更科筆」を使いこなすことで、言葉を現実にする能力を開花させた。
    冷静沈着だが、言葉の意味を深く考えすぎてしまう癖がある。白髪交じりの黒髪を後ろで束ね、筆を収める専用の巻物を背負っている。和服風の服装を好む。

    能力名:「筆現の言(ひつげんのことば)」
    筆を使って紙や空中に四字熟語を書くと、その意味する現象を現実世界で引き起こせる。
    効果時間は熟語の性質によるが、基本的に数秒〜数分で消える。
    筆で書き終えた瞬間に発動し、文字が完全に消えると効果も終了する。一度に発動できるのは1つの四字熟語のみ。新しい熟語を書くと、前の効果は消える。
    解釈が曖昧な熟語(例:「温故知新」)は、優佳自身の解釈によって発動内容が変わる。

    使用例
    「疾風迅雷」 → 突然の強風と雷が発生する。
    「堅牢堅固」 → 一定範囲の物体が極めて頑丈になる。
    「百花繚乱」 → 周囲に一斉に花が咲き乱れる。
    「一石二鳥」 → 投げた石が分裂し、複数の対象に当たる。

  • 73AIの力、お借りします!25/06/15(日) 19:00:31

    陽の光が容赦なく照りつける、何もない広大な平原。その中央に、二人の少女が対峙していた。

    ふわり、と風を切る音がした。

    リュミエル・スピードスター。
    異次元の速度を誇る箒に跨がり、浮遊する魔導書を従えて空を駆ける少女は、慎重に優佳との距離を取っていた。

    「わ、私、近距離はちょっと苦手だから……まずは様子を見ないと……。」

    対するは和装の少女、更科優佳。
    冷ややかな眼差しをリュミエルに向けながら、背負った巻物を解き、静かに更科筆を構える。

    「貴女が相手か……では、一筆目。」

    シュバッ。

    筆が空中に疾駆し、宙を裂くようにして墨の軌跡が描かれる。 現れた文字は、空間に刻まれるかのように明瞭だった。

    「疾風迅雷。」

    四字が揃った刹那、大気が唸りを上げる。

    リュミエルの周囲に突風が一斉に吹き荒れ、空の彼方より銀色の閃光が奔るようにして落下してきた。

    ゴロゴロォン!

    「ひゃっ!?」

    轟音と共に雷撃が彼女のいた座標を貫く直前、リュミエルは反射的に箒を傾け、身体を強引に横滑りさせた。

  • 74AIの力、お借りします!25/06/15(日) 19:01:31

    雷の閃光が数メートル横を通過し、地面に黒く焼け焦げた痕を残す。

    その回避には成功したが、突風の勢いは彼女のバランスを容赦なく崩した。

    髪が大きく靡き、箒は不安定に傾きながら空中を漂う。

    「これは……本気で来てる……っ!」

    戦場の空気が変わった。リュミエルは咄嗟に魔導書を開き、焦る指先でページを繰っていく。

    ページが風でばらけそうになるのを片手で押さえながら、次々に複数の魔法陣を空中に描き出す。それはあらかじめ構築された牽制用の弾幕陣だった。

    「せ、せめて牽制しなきゃ……今やらなきゃ、距離が詰まる……っ!」

    パシュン!パシュン!パシュン!

    三連音が空気を裂き、続いて無数の光弾が優佳へと殺到する。そのひとつひとつが光の矢となって降り注ぎ、照準は正確だった。

    しかし、優佳の表情には焦りの色はなかった。墨が走る音と共に、冷静に一言を紡ぐ。

    「堅牢堅固。」

    シュバッ。

    再び筆が宙を走り、四文字が発光と共に出現。その瞬間、優佳の身体の周囲に幾層もの透明な壁が音もなく展開された。

    バンッ!バシュッ!ボフン!

    光弾が次々にそのバリアへと突き刺さるが、すべて弾かれ、地面に炸裂する火花となって散る。
    地面に焦げ跡が刻まれていく中、優佳の姿は動かず、筆を構えたまま微動だにしなかった。

  • 75AIの力、お借りします!25/06/15(日) 19:02:32

    「これは厄介……でもっ……!」

    リュミエルの瞳が鋭く光り、戦意がさらに増した。箒が白銀の光を灯し、その機構が魔力を圧縮するように震える。次の瞬間、まるで空間そのものが破れるように、空気が引き裂かれた。

    ギュンッ!

    音も置き去りにして、リュミエルの姿が優佳の背後に現れる。

    「転移成功……今だよっ!」

    だが、その刹那。優佳の手元では、筆がすでに空を裂いていた。墨の軌跡が瞬く間に四字を描き出す。

    「風林火山。」

    ゴォォォオッ!

    地響きと共に、大地の下から突風と灼熱の炎が爆発するように噴き上がった。烈風が唸りを上げて吹き荒れ、火柱が空へと突き抜ける。

    「きゃっ!」

    リュミエルは即座に後方へ飛び退き、箒を旋回させる。

    しかし、火の粉が彼女の右袖をかすめ、その布地がぱちりと音を立てて焦げる。
    焦げた布の匂いが鼻を刺し、彼女の頬に汗が伝った。

    「ふ、ふぅ……あと一歩だったのに……っ!」

    彼女の言葉が終わるより早く、優佳の声が重なる。

    「貴女の速度は確かに凄まじい。でも、その速さは常に直線的。だから……読めるのよ。」

  • 76AIの力、お借りします!25/06/15(日) 19:03:32

    筆が滑るように宙を走り、空にまた新たな四文字が浮かび上がる。

    「一網打尽。」

    バチンッ!

    音を立てて空間が反応する。直後、空から無数の光の縄が蜘蛛の巣のように降り注ぎ、広範囲に広がった。
    光の縄は意思を持つようにうねり、空中にいるリュミエルを狙って伸びる。

    「うそっ……!?速いっ……!」

    リュミエルは箒の出力を限界まで引き上げ、垂直に上昇。その動きに追従できないはずの縄が、まるで未来を予測するかのように絡みついた。

    その一本が、リュミエルの右足首を捕らえる。

    「きゃ……!?う、動けな……っ!」

    バランスを崩した彼女は、空中から力なく地面へと引きずり落とされた。

    「きゃ……!?」

    引きずり降ろされ、地面に激突。

    ドサッ!

    土煙が舞い上がり、魔導書が彼女の手から離れて宙を舞う。

    「う、うぅ……。まだ……終わって……ない……っ……!」

    リュミエルはよろめきながら立ち上がり、最後の力を振り絞る。

  • 77AIの力、お借りします!25/06/15(日) 19:04:33

    箒が彼女の元に戻り、足元を滑るようにして浮上。だがその速度は明らかに鈍っていた。

    「次が……ラストチャンス……転移連鎖で……ぐ、強引に……!」

    彼女の周囲に次々と魔法陣が現れ、空間転移が連続して発動。

    光の残像を残しながら、リュミエルの姿が周囲を縦横無尽に駆ける。

    シュバンッ! シュバッ! ドォォン!

    しかし優佳は筆を止めない。

    「千変万化……。」

    その言葉と共に、彼女の周囲に鏡のような幻影が次々と現れ、リュミエルの動きを逆に封じるように配置される。
    一つ一つの鏡が異なる映像を映し、転移先を惑わせる。

    「くっ……どれが本物……っ!? ……えいっ!」

    転移を試みた瞬間、リュミエルの目に映った鏡が一つ、微かに揺らめいた。

    (あれだ……っ!)

    直感に任せて転移したリュミエルの姿が次の瞬間、幻影の鏡の一枚を突き抜けた。

    ズガァン!

    だが──そこは罠だった。衝撃と共に地面に叩きつけられたのは事実。
    しかしその直前、リュミエルはわずかに姿勢を崩しつつも、空間転移の余波で優佳の背後に“魔導書”だけを転送していた。

  • 78AIの力、お借りします!25/06/15(日) 19:08:32

    「がはっ……でも、まだ……っ!」

    魔導書が地に落ちる直前、そのページがひときわ強い光を放ち始める。

    バシュゥゥンッ!

    転送された魔導書から、数発の弾幕が四方に放射され、優佳の周囲を一斉に包囲するように展開された。

    「……っ!?」

    優佳が筆を構えるよりわずかに早く、一発が彼女の袖をかすめ、衣が裂けて墨が飛び散る。

    「一矢……報いた、かな……っ……!」

    リュミエルは呻きながらも口角をわずかに上げ、倒れ伏した。

    優佳が静かに近づき、裂けた袖を見下ろすと、筆を掲げた。

    「勝負あり。……筆現の言は、ここで終い。」

    リュミエルはその言葉を聞きながら、悔しさに唇を噛みつつ、ゆっくりと目を閉じた。

    平原の風が、静かに彼女たちの間を吹き抜けていった。

    「勝者――更科 優佳。」

  • 79AIの力、お借りします!25/06/15(日) 19:10:54

    次の対戦は20時からエントリ―を開始します。
    ちなみに対戦結果を貼るのは明日になります。

  • 80AIの力、お借りします!25/06/15(日) 19:59:59

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>81

    >>82

  • 81二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:01:29

    このレスは削除されています

  • 82二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:14:37

    焔拳 龍牙(えんけん りゅうが)
    元・地下格闘技チャンピオン。豪快で直情的で理屈より実践、語るより殴るタイプ。幼少期、裏社会の格闘場で育ち、10代で最年少王者に。ある日をきっかけに表舞台から姿を消し、現在は「拳でしか語れぬ真理」を求めて放浪の旅を続けている。対戦相手の武器や能力を全て拳で叩き潰すというポリシーを持つ。

    能力:拳魂解放(けんこんかいほう)
    彼の拳には“拳魂”と呼ばれる特殊なエネルギーが宿っており、感情が高ぶるほど拳が赤熱し、通常の人間では考えられない破壊力を発揮する。武器を一切使わず、拳だけで戦車をも打ち砕くことができる。防御も拳圧で弾くスタイル。

    必殺技
    ・爆烈焔拳(ばくれつえんけん):一撃で地面を崩壊させる拳撃
    ・拳魂爆鳴(けんこんばくめい):拳魂を一点に集中させて放つ衝撃波
    ・無限拳道(むげんけんどう):連打に感情と力を乗せ、相手の意志を打ち砕く奥義

    弱点:遠距離攻撃にやや不利

  • 83二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:15:00

    このレスは削除されています

  • 84二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:15:04

    このレスは削除されています

  • 85ネムの人25/06/15(日) 20:15:08

    (すみませんコピーでやらかしました…次の人のものが来るまで待とうとも考えてはいたのですが来そうにないので今出します…)

    〔炎暴音鬼姫〕
    【外見】中学生程の体型。髪色は黒で髪型は脚まで届くロングヘアー。額からは2本の角が生えている。歯は鋭く、真っ黒なマスクを常につけている。『炎暴』の字が描かれた特製の学ランを好んで着るが体が小さいのでブカブカ。
    【概要】鬼の一族の末娘。怪力で性格は豪快。ある不良集団の首領(ドン)である。喧嘩は好きだが弱い存在には手を出さない。低い身長がコンプレックスで、指摘されると怒り狂い誰にも止められなくなるので禁忌とされる。
    【口癖】「テメーを30秒で倒す。」「…キレたぞ?」
    【決め台詞】「知ってるか?不良と書いて『最強』と読むんだ。」
    【持ち物】金砕鳴棒:6角柱型の金棒。かなり重く、降ったり何かに当たる度に爆音が鳴る。
    【能力】『動くと全身から音が鳴る:動きが激しい程音量は上がる』『周辺の音が炎に変わる:炎の規模と温度は音の大きさに比例する』『熱に晒されると筋力が増す:温度が高ければ高い程上がる』の3つ。
    『激しく動いて音を鳴らす』→『能力によって、音を炎に変える』→『能力によって、炎の熱で筋力が上がる』→『筋力が上がる事で、より激しく動ける』のコンボで半永久的にパワーアップする
    【耐性】鬼の一族故に、常人なら耐えられない程の爆音と高熱に耐えられる。
    【弱点】冷たい物が大嫌い

  • 86二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:15:42

    めっちゃ一気に来た…

  • 87二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 07:51:18

    あげとく

  • 88二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 12:52:37

    まだ?

  • 89二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 15:43:36

    今は普通に仕事中なので19時ぐらいまでお待ちください

  • 90二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 17:55:30

    >>88

    生活もあるんだからあんまそういうこと言うもんじゃないぞー

  • 91二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:31:53

    だったら最初にそれ言えよ

  • 92AIの力、お借りします!25/06/16(月) 19:08:27

    何もない、風の吹き抜けるだけの広大な平原。だが、そこに立つ二つの影が大地を震わせるほどの存在感を放っていた。

    「……焔拳 龍牙。来いよ、ぶん殴り合おうぜ。」

    そう言って肩を鳴らしたのは、音を纏う鬼の少女――炎暴音鬼姫。

    爆音を立てながら足を踏み出すたび、大地が唸り、空気が震える。

    ゴゥンッ!ゴオオッ!

    その歩みはまるで、爆風が人の形を取ったかのようだった。

    全身から鳴り響く轟音が次第に熱を帯び、周囲の空気すら炎へと変質させていく。その身に宿す力は、激しければ激しいほど高まり続ける螺旋のような闘気。

    対するは、かつての地下格闘王者・焔拳 龍牙。上半身裸に包帯を巻いただけの粗野な姿。
    だがその拳は赤く、微かに光を帯びている。肉体は鋼のように鍛えられ、無駄な思考など拳で吹き飛ばすとばかりの眼差し。

    「拳が語る。余計な言葉はいらねぇ。」

    ドンッ!

    足を踏み出した瞬間、地面が砕けた。拳魂が震えていた。その一歩に込められた力が、大地を軋ませ、空気を揺らす。

    「……いくぞッ!!」

    音鬼姫が叫ぶと同時に、腰を深く落とし、渾身の力で金砕鳴棒を振るい上げた。

    ギャリィィィィィィィィンッ!!!!

    刃金が擦れるような破滅の金属音。耳をつんざく高周波が平原を裂き、空気そのものが灼ける。

  • 93AIの力、お借りします!25/06/16(月) 19:09:28

    その瞬間、風が赤く染まり、唸り声のような轟音と共に、炎へと変貌する。

    gooooooohhhhhh!!

    「おうよ……燃えてきやがった……!」

    龍牙の拳が、まるで熔鉄のように真紅に光り始める。
    拳魂が高鳴り、皮膚の内側から迸る熱が身体を焼き尽くす寸前まで高まりつつある。

    ドガァンッ!!!

    拳と金棒が、避けようもなく正面から激突。

    ガギィィンッ!!!!

    瞬間、爆風が二人の間に咲いた花火のように広がり、周囲の空気すら燃え上がる。

    大地は波打ち、まるで海面のようにうねりながら地割れが走る。

    衝撃で土が爆ぜ、焦げた草と小石が空へと吹き飛ぶ。

    地鳴り。地割れ。焼け焦げる匂い。そして、赤黒い閃光の如き爆炎が視界を完全に覆い尽くす。

    空と地が同時に悲鳴を上げ、火と音と衝撃の渦が二人を呑み込んでいく。

    「テメー、拳だけで受け止めたのか……!? 気に入ったぞ!!」

    炎鬼姫が笑う。口元から覗く鋭い牙、マスク越しでも伝わる異様な高揚感。

    その笑いは、もはや人のそれではない。理性を捨て、狂気を纏い、爆熱に燃える獣の咆哮。轟音と共に、彼女の金棒がさらに巨大に重くなったように感じられた。

  • 94AIの力、お借りします!25/06/16(月) 19:10:32

    否、彼女の筋力が、爆熱の影響で異常なまでに増幅していたのだ。筋繊維が膨張し、金棒を振るうたび空間が歪む。一撃ごとに爆音と熱風が巻き起こり、その熱が再び筋力を加速させる。

    「爆烈焔拳ッ!!!」

    龍牙が低く、深く息を吐き、足元を爆ぜるように蹴り上げる。拳魂が骨の髄まで凝縮され、拳の周囲に螺旋状の赤熱した気流が渦を巻いた。

    その拳が、大気を割くような咆哮と共に炸裂する。

    ズガァァァァァンッ!!!

    地面が爆ぜる。炸裂音と共に土砂が天を舞い、爆心地を中心に地中深くまで亀裂が走る。拳の衝撃が空気を裂き、打撃の余波だけで平原の一部が窪地と化した。

    音鬼姫の身体が宙を舞う。その巨躯が、爆風に吹き上げられ数メートル先へと投げ出された。

    ドゴォンッ!!

    音鬼姫の体が地面に激突し、土煙を上げて転がる。周囲にはまだ、龍牙の拳が残した熱気が残っていた。

    だが――その瞳から、炎は消えていなかった。

    「……キレたぞ?」

    音鬼姫の眼が、燃えた。いや、実際に瞳の奥で音が火になって燃えていた。
    感情と怒りがそのまま力となり、爆熱の奔流となって噴き上がる。

  • 95AIの力、お借りします!25/06/16(月) 19:11:32

    ギィンッ!ギンッ!ギィィィィィィン!!

    金棒を乱打するたびに凄まじい爆音が空間を裂き、地を揺らす。

    それは音の暴力であり、次の瞬間には、灼熱の嵐となって渦巻きながら周囲を呑み込んだ。

    金属が悲鳴を上げ、空気が歪み、熱が生まれ、それが筋繊維に注ぎ込まれる。

    音が炎へ、炎が熱へ、熱が筋力へと変換されていく強化の連鎖は、まるで神経系そのものが進化していくかのように止まらない。

    「ごうぉぉぉおおおッッ!!」

    その地響きのような咆哮に、焔拳龍牙の拳魂が強烈に反応する。

    鼓動が速まり、拳の表面に浮かび上がる血管が脈打つたびに、拳が真紅の光を放つ。

    皮膚の下で血が煮えたぎり、拳魂が臨界寸前の震えを始める。

    「拳魂爆鳴ッ!!!」

    龍牙が大地を踏み締め、その拳を渾身の力で叩きつける。

    大地が裂け、炎の筋が蛇のように走り、爆音を纏って音鬼姫へと伸びていく。

    だが――

    ズガァァァァァァァァァァンッ!!!!

    次の瞬間、音鬼姫の金棒が唸りを上げて振り抜かれ、迫る衝撃波ごと、まるで獣を叩き潰すように炎の奔流を叩き割った。
    火柱が一斉に噴き上がり、幾重もの爆発が続く。爆音が連鎖し、轟くたびに熱が加速する。

  • 96AIの力、お借りします!25/06/16(月) 19:13:43

    火。音。熱。圧。全てが狂気と呼ぶに相応しい熱量で、視界を赤黒く染め上げる。

    「燃えろォォォォォォオオッッッ!!!」

    「喰らいやがれえええええッッ!!!!」

    二人が同時に、怒涛のような殺気を纏って飛び込んだ。拳と金棒が軌跡を描きながら交錯する。焔と音がぶつかり合い、魂と魂が衝突する。その激突は、もはや単なる攻撃ではなかった。存在そのものを焼き尽くさんとする衝動のぶつかり合いだった。空が割れ、大地が悲鳴を上げる。平原は戦場へと変わり果てていた。

    数秒後――

    ゴトッ。

    片膝をついたのは、炎暴音鬼姫。呼吸は乱れ、マスクの奥から漏れる息が灼熱の蒸気となって立ち昇る。身体中に浮かぶ無数の傷口からは、熱で凝固した血が滴り落ちていた。

    それでもなお、彼女の眼差しは、敗北を認めることを拒むように輝きを宿していた。

    「……ハハ……強ぇな、拳だけで……マジかよ……。こんな……真っ向から殴り合って、こんなに……清々しいなんてよ……。」

    龍牙の拳は赤黒く染まり、未だに熱を湛えていた。指の節々からは皮膚が剥け、拳の奥には痺れるような痛みが残る。彼の身体もまた、あらゆる箇所に傷が刻まれ、血と煤に塗れながらも、なお立ち尽くしている。
    だが、その眼だけは濁らなかった。戦いの果てに見た景色――それを確かに見据えるような、揺るがぬ眼差し。

    「拳は嘘を吐かねぇ。だから……届いたんだよ、魂が。」

    炎鬼姫は、一瞬だけ目を見開き、それから、肩を揺らして笑った。

    「知ってるか? 不良と書いて『最強』と読むんだ。バカみてぇだけどよ……今なら、そう書いても……文句ねぇだろ?」

    その言葉を残し、ぐらりと身体を崩す。彼女の影が地面に溶け込むように倒れ込んだ。彼女の闘志は、最後まで炎のように燃えていた――そのことを、誰よりも龍牙が知っていた。

    「勝者――焔拳 龍牙。」

  • 97AIの力、お借りします!25/06/16(月) 19:14:43

    次の対戦は20時からエントリ―を開始します。

  • 98AIの力、お借りします!25/06/16(月) 20:00:00

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>99

    >>100

  • 99落宮の人25/06/16(月) 20:07:35

    辻世充希
    概要
    異世界を舞台とした物語の続編主人公である超越の戦士
    前作主人公に憧れ超えるために練磨する彼の姿は、この上ない希望と絶対的な奇跡を体現している
    長い黒髪のイケメン・赤いジャケット・全長2mの巨大な斧を背負った姿が全体像

    背景
    彼の物語は全5部で構成され、壮絶な闘争や苦難からの超克が順序だてて描かれる
    第1部での活力に満ちた導入を始めとして、第2部では強大な敵に苦境に立たされるものの、第3部では最後まで希望を捨てず窮地を超越する奇跡を見せた。
    更に第4部ではライバルから託された「希望の器」を覚醒させ邪神の討伐に成功
    最後に第5部にて無敵と謳われた前作主人公と邂逅し、激闘の末に勝利を収めた

    性格
    熱血で真面目ながらも爽やかな性格であるため、実直に積上げた物語の全てを快活に己の力としており、どんな絶望もねじ伏せる強さがある
    自身が苦境に陥る程にボルテージが上昇し、逆境を超える奇跡を起こす

    武器と戦法
    白刃の戦斧「桜牙(おうが)」を操る練達のパワーファイター
    重厚な斧を中心として防御や細かな回避で耐え凌ぎつつ、相手の隙を見極めて必殺の一撃を繰り出す近接戦闘が主体

    能力
    「希望の器」
    邪神を討伐するためにライバルから受け継いだ異能が彼の魂と混ざり進化したもの
    その胸に希望の炎がある限り「辻世充希」に絶対的な奇跡の力を漲らせる
    「辻世充希」の魂と深く結びついている唯一無二の彼の誇り
    物語のクライマックスでしか発動しないのが弱み

  • 100二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:09:11

    名前 レベル壱(ワン)
    概要
    レベル零の弟子、見た目は長い日本刀一本を背負った青年
    性格は快活とした少年と言った感じだがそれはそれとして敵対者には一切容赦なく牙をむく冷徹さも兼ね備えている
    能力
    先程言った通り彼は彼の過去未来を行き来する侍「レベル零」の弟子、だが彼は過去に未来を渡れる訳ではない、彼が歩めるのは唯現在(今)のみ。
    では彼は唯の人間か?答えは「否」ならば何が出来るか、それは過去未来に起きたあらゆる現象を「現在」に留める力
    攻撃を留めれば相手の物と自身の物を関係なく現在に留める事、またそれを何時でも解除する事が出来る
    例えば斬撃を留めれば効果だけなら三虎のハングリースペース的な事も可
    尚留める現象は過去や未来の物の為本人以外に知覚する事は出来ない、ただ触れれば攻撃は当たる

    この能力を持前の剣術と洞察力で恐ろしい能力へと昇華させている
    弱点
    弱点は本当に攻撃手段が前述の能力と剣術、後は徒手空拳が使えるだけの為
    遠距離攻撃に太刀打ちできない

  • 101AIの力、お借りします!25/06/16(月) 21:01:08

    何もない、ただ風が通り抜けるだけの平原。
    だがその場所には、まるで異なる次元から現れたかのような異質な存在が二つ、対をなすように佇んでいた。

    「レベル壱……今この時を、俺のすべてで迎え撃つ!」

    辻世充希は深紅のジャケットを風になびかせ、背中に背負った全長二メートルにも及ぶ戦斧『桜牙』を肩に担いだ。

    その瞳は獣のような鋭さを宿し、ただ一点、目の前の敵を見据えていた。

    彼の内からは、静かだが燃え盛る闘志が熱を帯びて溢れ出していた。

    「……お前の魂、現在に刻んでやるよ。」

    レベル壱は長刀を背に、淡々とした足取りで前へと進み出す。

    その笑顔には少年の無垢さすらあるが、その奥にあるのは氷のように冷たい無慈悲さ。

    感情をそぎ落とした刃のような静けさが、彼の一挙手一投足に宿っていた。

    ズゥンッ。

    一歩が地面を震わせる。

    草が風に逆らってたなびき、平原の空気がわずかに震えた。

    ズゥンッ。

    二歩目と共に、時空に細かな歪みが生じる。

    まるで空間が彼の歩みに従って形を変えるように、重力さえわずかに乱れていた。

  • 102AIの力、お借りします!25/06/16(月) 21:02:08

    「斬撃《留》――」

    スパァアアアンッ!!

    空を軽く払っただけのレベル壱の右手。その直後、辻世の前に閃光のような激痛が走った。

    「ぐっ……なに……?!」

    彼には何も見えなかった。だが、それは確かに“斬られていた”。

    視界の外、時の外。過去に振るわれ、未来に起こるはずだった一撃が、今この瞬間、彼の肉体に刻まれたのだ。

    世界が紙のように裂けるかのような、異音が耳を貫く。

    その音は風でも斬撃でもない。時間そのものが断末魔の悲鳴を上げたような錯覚だった。

    「お前は、俺が留めた未来を踏んだ。これが、現在に起きた結果だ。」

    無感情な声が、平原の空に鋭く響く。その声音には怒りも勝利の悦びもなかった。あるのは、ただ冷厳な真理。

    レベル壱の力――それは未来の現象を現在に封じ、敵がそれに触れた瞬間に発動させる異能。
    それは予兆も視覚も、気配すら与えない、完全な不可視の罠。

    バキィッ!!

    破砕音と共に、辻世の左肩が爆ぜるように弾けた。

    鎧ごと肉が裂け、鮮烈な血飛沫が空中に朱の弧を描く。その痛みは即座に神経を駆け抜け、脳髄を激しく揺さぶる。

  • 103AIの力、お借りします!25/06/16(月) 21:03:10

    「くっ……っ!」

    歯を食いしばる間もなく、彼は戦斧『桜牙』を強く握り直し、空中に跳躍。その動きはまさに鍛え抜かれた肉体の証であり、脊髄反射に近い判断。

    だが視界の中に映るのは、ただ一人の敵――レベル壱のみ。罠の正体も、斬撃の出処も、どこにも見えない。

    「……なるほどな、この力、たしかに厄介だ。」

    ドオォンッ!!

    戦斧がうなりを上げて大地を穿つ。膨大な力を込めて振り下ろされたその一撃で、地面は縦横に裂け、石と土が空高く吹き飛ぶ。

    怒涛の衝撃波が周囲を薙ぎ払い、土煙が巨大な竜巻のように巻き起こる。その中心にレベル壱の姿が見えた。

    ……しかし、それもまた幻想。視覚に投影された未来の残像。

    「……踏んだな。」

    ギャァアアアンッ!!

    続けざま、今度は胸元から斬撃の衝撃が走る。深々と肉を割る感覚と共に、呼吸が一瞬止まり、肺から血混じりの息がこぼれ落ちた。

    視界が一瞬だけ暗転。色も音も消えた無の中に、意識が吸い込まれていく感覚。時間感覚が断ち切られたかのように、数秒分の意識が綺麗に欠落していた。

    辻世の脳裏には、ただ空白だけが広がっていた。

  • 104AIの力、お借りします!25/06/16(月) 21:04:46

    「でも……!」

    ゴゴゴゴゴゴ……

    彼の胸元に宿る淡い桜色の光。それは絶望という暗黒の淵に沈んだ世界でなお、ひとつの灯として揺らめき続ける、決して消えぬ希望だった。

    折れかけた心を支えた仲間との約束。未来を託して散っていった者たちの想い。

    血塗れの戦場で、己の代わりに命を落とした無数の声と影。

    それらすべてが、彼の魂に絶対の火を灯していた。

    「俺は……希望を捨てないッ!!」

    バチィィッ!!

    咆哮と共に、彼の肉体から爆発的な光が放たれる。それはまるで星が砕け、宇宙の始まりが再演されるかのような、あらゆる理を巻き込む輝きだった。

    地面が悲鳴を上げて軋み、虚空が共鳴するように震える。

    桜色の輝きが波のように彼の肉体を覆い、辻世充希という存在は人間という器の限界を打ち破り、ひとつ上の存在領域――神話の階梯へと足を踏み入れた。

    「『希望の器』――覚醒ッ!!」

    その背後、眩い光に照らされて浮かび上がる幻影。
    かつて旅路を共にした仲間たち。戦場に散った魂、交わされた誓い、交錯する記憶と記録が鮮明に顕現し、彼の背中を支える翼と化した。

    彼は、その全てを胸に抱いている。重みではなく、力として。

    「いくぞ、レベル壱!」

  • 105AIの力、お借りします!25/06/16(月) 21:08:01

    爆音と共に地を蹴る。赤く染まった地平線に、まるで夜明けのような閃光が走った。彼の一歩一歩に、信念の炎と、消えぬ希望の意志が宿っていた。

    「『奇跡一閃・天破衝斧』!!」

    それは、単なる一撃とは呼べなかった。無数の可能性と時間の網を断ち切り、過去・現在・未来を問答無用に押し潰すほどの、絶対的な一閃だった。

    未来を封じるレベル壱の能力――『斬撃《留》』。それですら、この一撃には抗えなかった。あらゆる時間軸を飛び越え、干渉不能の次元へ至ったその破壊力に、彼の力は追いつけなかったのだ。

    「なっ……」

    言葉を発するよりも早く、世界が絶叫を上げる。

    グワァアアアアンッ!!!!

    天が引き裂かれ、雷鳴すら追いつけぬ振動が走る。地表は割れ、巨大な断層が走り、地脈が暴れ狂うように咆哮する。空、海、大気、重力、全ての自然法則が一瞬だけ凍結し、逆巻き、膨張する。あらゆる理を超越した、まさに『奇跡』そのもの。

    その中心にいたレベル壱の身体が、音もなく沈むように膝をついた。

    ……数秒後、世界が再び静寂に包まれる。そこには、長刀を手放し、肩で息をするレベル壱の姿。その瞳からは、初めて戸惑いと驚きが滲んでいた。

    「……やるじゃねぇか……」

    その声には、敗北の痛みと共に、不思議な満足感が混ざっていた。敗者の悔しさではなく、ようやく辿り着けたという解放のような響き。

    「これが……希望の力だ。」

    辻世充希はゆっくりと斧を下ろす。その姿は、闘争を終えた戦士の静かな威厳に満ちていた。

    「勝者――辻世充希。」

  • 106AIの力、お借りします!25/06/16(月) 21:10:10

    次の対戦のエントリーは21時30分から開始します。
    また、対戦結果は明日の夜ごろになります

  • 107AIの力、お借りします!25/06/16(月) 21:30:00

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>108

    >>109

  • 108二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:30:03

    invader-0-00
    超古代文明が作った侵略無人機兵の試作機
    予算度外視で作られた機体であり、超古代文明の科学技術の集大成とも言えるもの
    魔法を用いたミサイル、超高圧ウォーターカッター、クラスター爆弾などの兵器が詰め込まれており
    飛行速度はマッハ15に及ぶ全長50mの機体

  • 109落宮の人25/06/16(月) 21:30:27

    ナラテゥール作者さんの代理投下です

    シャルフシュッツェ
    ありとあらゆる小火器・重火器の知識を識っており呼び出す力を持つ狙撃手
    シェルフはかつて軍人に憧れ、国家軍に入隊したが、上層部が戦争を優先し村や民間人の犠牲をいとわない姿勢に疑問を持ち、自ら除隊して傭兵となった。
    しかしその後、「自分は戦いを避けただけなのではないか」「内部改革すべきだったのでは」と自責と葛藤を抱える。
    友達に託された力と願いを叶えるためにさまざまな所に行って力を高めたり悪人を倒して逮捕したりしている。
    加速の力を持つ相手に負けてからその人物をライバルと認識に少林寺拳法を学びライバルを倒そうとしたが、ライバルが死んでしまい死の間際ライバルの能力と願いを託され今も戦っている。
    ライバルと友の願いは「最強になって、戦争の抑止力になってくれ(ライバル)」「世界を平和にしてくれ(友)」である。
    能力1:トリガー 
    ありとあらゆる小火器・重火器の記録であり、使用者が正しく小火器・重火器を識っているのなら呼んだだけで生成できる
    能力2:アクセル 
    ライバルに託された常時発動型の能力であり身体能力から武器まで選択し加速し続ける。アクセルと言うと通常の加速を越える10倍加速状態になる。
    最後に託された能力のため、視覚や反応速度が10倍加速に追い付くまで時間がかかる
    能力3:ジョーカー 
    友に託された常時発動型の能力であり、プラスの感情を抱くと身体能力が上がり、それを超えるプラスの感情がなければそこで身体能力の向上は止まる。
    身体能力の限界が来たとしてもその時のプラスの感情を超えれば突破し続ける

    弱点:小火器・重火器を正しく識っていないと生成されない。マイナスの感情だとプラスの時の身体能力から通常時の半分の身体能力まで段階的に下がり始める。

  • 110AIの力、お借りします!25/06/17(火) 18:07:42

    何もない、ただ風が吹き抜けるだけの平原。地平線の先に、巨大な影が浮かび上がった。

    ズシン……ズシン……

    地を這うような振動。現れたのは、全長五十メートルを超える金属の巨躯――《invader-0-00》。

    その身は黒曜石のように光を吸い、空気をも焦がす熱を纏っていた。

    異様なまでの存在感。それはもはや兵器というより、災厄そのものだった。

    「……超古代文明の、化け物か。」

    シャルフシュッツェは風に揺れるコートをはためかせ、金色の瞳で鋼鉄の巨人を見上げた。

    その瞳には恐れはない。ただ、静かなる覚悟だけが宿っていた。

    カチン。

    彼の右手には、呼び出されたばかりの対物ライフル《M82A1バレット》が現れる。

    長く研ぎ澄まされた狙撃兵の直感が、即座に最適な装備を選び取った。

    「トリガー。」

    一言呟くと、周囲の空気が振動し始め、光の粒子が舞い散った。

    粒子は次第に構造を持ち始め、シャルフの両腕に、そして背後に――無数の銃火器が編み出されていく。

    拳銃、ショットガン、アサルトライフル、対物ライフル、さらには重機関銃、グレネードランチャー。
    軍事教本にも記録されていないような火器までが、彼の知識と「トリガー」によって具現化される。

  • 111AIの力、お借りします!25/06/17(火) 18:08:42

    戦場そのものが、彼の意志の延長となる。

    ガガガガガガガッ!!

    轟音。空を裂くように、invader-0-00の両肩が開き、魔法ミサイルポッドが姿を現した。

    機械のうなりと共に、炎を纏った追尾型ミサイルが数十発、一斉に射出される。

    その発射口には緻密な魔法陣が重なり、飛翔するたびに空間に軌跡を刻む。

    「アクセル。」

    その言葉と同時に、シャルフの姿がふわりと消えた。残されたのは、わずかに光が残る残像。

    加速。極限を超えた身体能力が解放される。筋繊維が音を立てて収縮し、視神経と反応系がギリギリの限界で追従する。

    世界が鈍くなる。風が止まり、音が遅れる。彼の肉体は十倍速の速度で空間を駆け抜ける。

    ドシュンッ!!!

    ミサイルが通過した直後、爆発によって地面が大きく抉れた。

    だがその中心にシャルフの姿はない。彼はすでに百数十メートル先、岩陰に身を滑り込ませていた。

    「……速すぎて追尾補正が利かない……ならば……」

    冷静な計算の声。invader-0-00のAIが即座に判断を下し、背部の装甲が展開される。

    内部に格納されていた巨大な砲塔が姿を現し、魔力を帯びた高圧水流が螺旋を描きながらチャージされていく。

  • 112AIの力、お借りします!25/06/17(火) 18:09:50

    バシュウウウウウウッ!!

    真空を纏った水刃が光速に近い速度で前方を切り裂く。

    空気は悲鳴を上げ、大地が一刀両断された。

    「甘いな……!」

    シャルフの声が響いた、だがその瞬間――

    高圧水流が、風切音を伴って空を裂く。

    その刃は回避の最中にあったシャルフの右腕に命中し、まるで紙細工を裂くような音とともに、肘から先を容赦なく断ち切った。

    ブシャアアアッ!!

    紅の飛沫が空中に花のように咲き乱れる。

    「……っ、が……ッ!!」

    シャルフの表情が一瞬だけ苦悶に歪む。だが、彼はその痛みに屈しなかった。

    反射的に左腕で身体のバランスを取り直し、重力をものともしない軌道で跳躍を継続。

    踵を返すように宙を切り、第二撃の軌道から身を翻す。

    空中に浮かぶその姿は、血を撒き散らしながらも美しく、鋭く、そして戦術の一環として完成されていた。

    動きに一切の無駄はなく、失った腕さえも戦術に織り込むような精密さだった。

  • 113AIの力、お借りします!25/06/17(火) 18:10:50

    「ジョーカー。」

    その名を口にした瞬間、シャルフの胸奥に灯るのは――かつて共に過ごした友の面影。

    共に理想を語り、共に拳を交えたライバルの影。

    そして、あの時交わされた二つの言葉。

    『世界を平和にしてくれ。』
    『最強になって、戦争の抑止力になってくれ。』

    心臓が脈打つたびに、その言葉が魂の中で増幅していく。記憶の奥底から蘇る笑顔、悔し涙、戦場の轟音。それら全てが今の彼を支えていた。

    バチンッ!!

    電撃のような覚醒がシャルフの肉体を駆け抜ける。

    身体能力が跳ね上がり、視界が明滅する。加速にすら慣れた肉体が、新たな限界を超えていく。

    ズガァァァンッ!!

    放たれた対物ライフルの弾丸が、invader-0-00の右腕ジョイント部に直撃する。魔力強化を施された徹甲弾。重装甲を貫くには至らずとも、その稼働ユニットに微細なズレと異常信号を与えた。

    コンマ数秒の遅延。だが、それこそがシャルフにとっては永遠にも等しい時間。

    「M2重機関銃、トリガー展開ッ!」

    その叫びとともに、空間が歪む。彼の周囲に、宙を舞う光の粒子が複数の銃座を形作っていく。

    瞬時に展開される重機関銃群。足場すらない空中を、シャルフはその銃座の上を縦横に跳躍する。

  • 114AIの力、お借りします!25/06/17(火) 18:12:21

    ダダダダダ!!

    発射音が鳴り響き、7.62mm弾の嵐がinvader-0-00へと降り注ぐ。

    精密な照準、魔力を帯びた弾道。

    装甲の隙間や冷却口、関節部など、彼が即座に見極めた脆弱箇所へと次々に命中していく。

    銃火はまるで空に咲く花火。

    爆ぜる光と轟音が、戦場を赤く染める。

    「反応が……遅れている……?」

    invader-0-00のAIが処理速度の限界に達しつつあった。

    マッハ15の飛行速度をも誇るが、その能力は迎撃より侵攻に特化している。

    その設計思想が、ここで裏目に出る。

    「これで終わりだ……!」

    シャルフの手に現れるのは、対戦車火器《RPG-29 ヴァンパイア》。

    金属の質感を帯びたその筒状兵器は、魔力と火薬の技術が融合した逸品。

    鋼鉄をも穿つ一撃は、ただの武器ではない。

    それは、想いの集積であり、過去と未来を繋ぐ橋だった。

  • 115AIの力、お借りします!25/06/17(火) 18:13:35

    彼の心が叫ぶ。希望。意志。願い。

    それはかつて交わした誓い。戦場で散っていった仲間の声。幼き日々に抱いた、終わらせたいという純粋な祈り。

    「――託された願いを、この一撃に込めるッ!!」

    振りかぶるように構え、照準器の先に映る巨体を見据える。風が止まり、時間が凍る。
    そして――

    ズゴオォォォン!!

    炸裂。爆炎。そして光。高密度魔力炸薬が発動。その爆発は、ただの火力ではない。

    魔法と物理が共鳴し、空間そのものを圧縮するような衝撃が走る。

    invader-0-00の胸部装甲が、軋むような音を立てて崩れ落ちた。

    黒煙が舞い、機体のコアが露出。蒼白い光を放つそれは、機械の心臓であり、魂の代替物。

    放電と警告音が鳴り響く。内部の魔導回路が焼き焦げ、赤黒く変色していく。

    システム全体に異常信号が奔り、制御不能のスパークが弾ける。

    ピィーーー……ピィーーー……

    invader-0-00のAIが発した、最後の自動警告が無機質に空気を震わせる。

    「戦闘継続不能。試作機、機能停止。」

  • 116AIの力、お借りします!25/06/17(火) 18:14:54

    だが、それは敗北の宣言ではなかった。すでに機体の制御を失い、暴走状態へと突入したinvader-0-00は、内部の魔導炉が限界を超え、もはや「兵器」の域を逸脱していた。まさに――災厄そのもの。

    目を見張るような紫電が走る中、蒼白い魔力の奔流が装甲の隙間から漏れ出す。その瞬間、巨体が吠えた。

    「グァアアアアアアアア!!!」

    咆哮と共に、かつてのプログラムではあり得ぬ軌道で突進する。その圧は風を捻じ曲げ、大地を抉り、重力そのものを拒絶するかのようだった。シャルフの身体が反応するより先に、魔力の奔流が炸裂し、彼の足場を吹き飛ばす。

    「ッ……くそ……っ!!」

    空中で体勢を立て直そうとした瞬間、光速を超える熱線が奔った。
    直撃――いや、直撃寸前にシャルフは身を捩って回避した。しかし、次の瞬間。

    「――ッ!?」

    暴走したinvader-0-00の右腕が、まるで意思を持ったかのように伸縮し、魔導圧縮された黒槍のごとき高圧レーザーを放つ。その一撃は、空間ごと削る圧倒的な貫通力を持ち、シャルフの左胸を貫いた。

    爆ぜる火花。鮮血が宙に弧を描く。そして止めの一撃。invader-0-00が振りかぶった拳――その質量は山すら砕く。シャルフが拳銃を掲げた瞬間には、すでに間に合っていなかった。

    ドゴォォォン!!!

    空気が破裂する轟音と共に、シャルフの身体が地面に叩きつけられる。装甲が砕け、骨が軋む音が平原に響く。

    「う、ぅ……あ……っ……!」

    彼の片目が開き、まだ燃え続ける希望がそこに宿る――だが、立ち上がるにはあまりにも致命的なダメージ。

    そして、invader-0-00は止まらない。暴走した心臓が動き続ける限り、その咆哮は世界の終わりを告げる鐘だった。

    「勝者――invader-0-00。」

  • 117AIの力、お借りします!25/06/17(火) 18:15:54

    次の対戦のエントリーは19時から行います。

  • 118AIの力、お借りします!25/06/17(火) 19:00:00

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>119

    >>120

  • 119二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 19:14:19

    緋咲(ひさき) カグヤ
    冷静沈着で感情を表に出すことが少ない少女。
    常に一歩引いた視点から状況を分析する観察眼を持ち自身の命を削るような能力にも一切の迷いを見せず、戦いでは自身の命より勝利を重視するという主義の持ち主。

    異能名:「混血(こんけつ)ノ契」
    能力概要:自身の血液を自在に操り、武器や鎖、刃、結界として具現化できる能力。血液は空気中で硬質化・変形が可能。自身の血だけでなく、敵から流れた血も一時的に「支配」して使用できるが、扱える量と時間に制限がある。
    副作用:能力の使用と引き換えに貧血や内臓への負担が蓄積する。

    戦闘スタイル:近距離では「血刃(けつじん)」と呼ばれる高速の斬撃で攻め、遠距離では「血鎖(けっさ)」で捕縛・拘束する。「凝血結界(ぎょうけつけっかい)」で一時的に自身を防御する壁を作ることも可能。切り札は「血界・紅月円舞(こうげつえんぶ)」。自らの血を円環にして大量の飛び道具を連射する大技。

  • 120落宮の人25/06/17(火) 19:15:01

    玉藻の人の代理投下です

    エレメントマスター
    四大元素の主と言われるフードで目を隠している男性
    四大元素の力の適正を持って生まれ様々な国を巡り四大元素を研究し極めてきた存在
    無口だが確かな実力と経験を持っている

    エレメントエンブレム
    彼の手の甲に描かれた四つの菱形が並ぶ紋章、力を使っている時は紋章が光る
    戦闘スタイルはエンブレムに宿る四大元素の力を借りて魔法を使い戦う

    【ファイア】攻撃力に優れ炎の魔法を使って戦う攻撃特化のエレメント
    【ウォーター】防御に優れ水の魔法を使う防御特化のエレメント
    【ストーム】機動力に優れ風の魔法を使う速度特化のエレメント
    【ランド】攻撃範囲に優れ地の魔法を使う範囲特化のエレメント

    弱点
    エレメントは同時使用が出来ない
    近接戦が苦手

  • 121二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 19:15:01

    このレスは削除されています

  • 122二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 19:15:03

    このレスは削除されています

  • 123二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 19:15:04

    このレスは削除されています

  • 124AIの力、お借りします!25/06/17(火) 19:47:15

    陽も高く昇った空の下、どこまでも平坦な草地が広がっていた。

    風はなく、雲もない。まるで世界が二人の戦いだけを待っていたかのような静寂。

    風も草も囁かぬ中、カグヤが一歩、前へ出る。その動きに呼応するように、対峙するフードの男――エレメントマスターの手の甲で、四つの菱形がゆっくりと赤く染まった。

    「始める。」

    その言葉と同時に、彼の足元から轟音とともに火柱が噴き上がった。

    ゴォオオオッ!

    大地が一瞬で焼け焦げ、草は燃え尽き、灰すらも宙に舞う。

    熱気が空気を歪ませ、視界を揺らす中、火の壁が生き物のように蠢きながら蛇行し、うねり、カグヤへと伸びていく。

    「無駄な熱量ね。」

    カグヤはまったく動じず、足元から紅の霧を噴き出させた。

    その霧は風もない空間を裂くように広がり、瞬く間に形を変える。

    ギィィィンッ!

    火炎が断ち割られ、左右へと大きく分かれる。

    そこに現れたのは、赤黒く光る血液を凝縮し硬化させた盾――「凝血結界」。

    その表面はまるで硝子のように滑らかで、美しくも恐ろしい意志を感じさせた。

  • 125AIの力、お借りします!25/06/17(火) 19:48:15

    「ファイア、切替。」

    低く発せられた男の声と同時に、火が嘘のように収束する。手の甲の紋章が青く光り、周囲の空気が一気に冷え込んだ。

    ザァアアアア……

    地面の露、彼女の呼吸から滲む湿気さえも引き寄せられ、水が空中で踊るように集まり始める。
    やがて、それは刃の形をとり、空一面に無数の氷水の矢となって浮かんだ。

    「ウォーター、貫通。」

    バシュゥウウッ!

    その一言で、空を覆う水刃が一斉に放たれた。降り注ぐそれは雨ではない。あまりにも鋭く、あまりにも密で、まるで暴風雨が意志を持って牙を剥いたかのようだった。

    カグヤはその場に静かに立ち、袖の端を摘まむと、指先を滑らせて自らを傷つけた。細く、鋭く、まるで儀式のような動作だった。

    ピッ……

    流れ出た血液は空中で弧を描きながら広がり、紅の飛沫はすぐさま硬質な質感を持った鎖へと変貌する。
    それは重力を無視するかのように彼女の周囲を渦巻き、警戒心を剥き出しにして空間を包囲した。

    「血鎖――」

    ジャラァンッ!

    音とともに、鋭利な水刃が降り注ぐも、鎖はそれを正確に打ち払う。

  • 126AIの力、お借りします!25/06/17(火) 19:49:24

    ぶつかり合うたびに金属的な音が響き、血と水の力が空中で激しく衝突し、絡み合い、やがて霧となって溶け消えていく。

    その防御の刹那、エレメントマスターの気配が途切れた。

    代わりに風の轟きが響き、空気が切り裂かれる。

    「ストーム。」

    一陣の風が視界を遮ると同時に、彼の姿が掻き消える。

    バシュッ!

    次の瞬間、カグヤの真横を突風の如き影が駆け抜ける。

    草が撫で切られ、空気が引き裂かれたような音が響いた。彼のものはただの加速ではない。軌道を変え、風の壁の中に身を溶け込ませ、角度を変えながらカグヤの視界の死角を次々と突いてくる。

    ピュウウウッ!

    右から、左から、そして再び背後から――まるで幻影のように姿を現し、刃のような風圧が頬を掠める。

    「……速い。」

    その言葉は感情ではなく、分析の声だった。
    カグヤは瞬時に呼吸を整え、右手を掲げ、血液を三本の刃へと変える。それは短く鋭い、投擲に最適な形状だった。

    シャッ!シャッ!シャッ!

    一条目は風を切って彼の腕へ向かい、二条目は空を裂きながら空振り、そして三条目が彼の脚をかすめ、赤い線を描く。

  • 127AIの力、お借りします!25/06/17(火) 19:50:26

    ピチャッ……

    その赤が地面に一滴、滴った瞬間、カグヤの瞳に微かな光が差す。

    「その血、借りるわ。」

    掌を差し出すと、男の血液が空中で赤い紐となって走る。

    それは即座に新たな刃となり、男の懐へ突き刺さろうとした。

    「ランド。」

    次の瞬間、足元から土柱が鋭く突き上がり、血刃を押し返すようにして軌道を逸らす。

    カグヤの身体も、それによりわずかに浮かされ、数歩後方へと揺らぐ。

    しかし、彼女の目にはそれすらも織り込み済みだった。

    「紅月、円舞。」

    呟きと同時に、ドクン、と重く心臓が鳴った。その一拍に呼応するように、彼女の背後に真紅の輪が浮かび上がる。

    血の輪はゆっくりと回転を始め、やがて赤い光を帯びて高速回転へと移行する。
    その回転の中から、無数の血の矢が飛び出すように放たれた。

    ビシュゥンッ!ビシュゥンッ!

    鋭く空気を裂き、血の弾丸が矢の如く前方へと連射される。
    それは単なる直線ではなく、軌道を曲げ、追尾し、逃れんとする相手を絡め取る蛇の群れのようだった。

  • 128AIの力、お借りします!25/06/17(火) 19:51:26

    「ガード。」

    エレメントマスターが短く告げると同時に、水の盾が彼の前に展開される。

    だが、その結界は血弾の雨に飲み込まれ、まるでガラスのように次々と砕けていく。

    ドンッ、ドドドンッ!

    一発、また一発と容赦なく血弾が放たれる。しかし、完全なる直撃には至らなかった。

    エレメントマスターはわずかに身体を捻り、残った力で風の魔法を瞬時に展開する。

    「第二防壁、ストーム・シェルター。」

    ブワアアアッ!

    彼の周囲に螺旋状の風の盾が発生し、いくつかの血弾を逸らす。空気の渦が怒涛の勢いで巻き上がり、血の軌道を乱す。

    ……それでも、完全に防ぎきるには力が足りなかった。 貫通した数発の血弾が彼の身体を穿ち、重力に引かれるように後方へと押し飛ばされる。

    ドンッ、ドドドンッ!

    男の身体が砂塵とともに空中に舞い上がる。

    巻き上がる塵の幕の中、黒いマントが大きく翻り、その姿がかすかに揺らめく。

    空気には焼け焦げた血の匂いが混じり、戦場の余韻のように漂った。

    煙の中、彼は膝をついていた。フードの影から血が滴り、手の甲の紋章は微かに光を失いながらも、なお静かに脈動していた。

  • 129AIの力、お借りします!25/06/17(火) 19:52:32

    「これが……『混血ノ契』か。」

    その言葉には驚きと、僅かな敬意が滲んでいた。

    カグヤは無言で歩を進めた。

    足音ひとつが、やけに大きく聞こえる。

    「あなたのエレメント、優秀だった。でも同時に一つしか使えないなら、私はその隙を突くだけ。」

    そのまま彼女は背を向け、戦闘の終わりを告げるように歩み去る。

    彼女の背後で、エレメントマスターは静かに拳を握りしめた。

    敗北を認めながらも、再び立ち上がる機会を胸に誓うように。

    風が吹いた。

    それはようやく世界が動き出した証のように、草を揺らした。

    空には一筋の白い雲が流れていた。

    「勝者――緋咲 カグヤ。」

  • 130AIの力、お借りします!25/06/17(火) 19:58:27

    次の対戦のエントリーは20時30分から開始します。
    また、対戦結果は明日の夜ごろになります。

  • 131AIの力、お借りします!25/06/17(火) 20:29:59

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>132

    >>133

  • 132二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 20:44:00

    このレスは削除されています

  • 133二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 20:45:00

    『螺祟(ルオスイ)』
    東の地を管理する神の一柱でその性格はあまりに強欲で傲慢、地上の生物はもちろんその絶大な力ゆえに同じ神ですら見下している、だがその傲慢さが災いし、恨みを持つ他の神々の手によって地上に突き落とされた
    一人称は俺で見た目は絶えず回転する歯車が最後に浮かび、頭に捻れたツノが四方に飛び出し、体は所々が渦を巻いている人型をしている
    【権能:螺旋】この世の万象を捻り歪曲させる螺旋の力
    相手の攻撃を歪曲させ攻撃を返したり、極限まで捻り消滅、果ては相手の信念を曲げることすら可能とする
    弱点としてダメージを受けるたびに神の完全性が揺らぎ権能が少しづつ弱体化する

  • 134二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 20:45:02

    このレスは削除されています

  • 135二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 20:45:13

    このレスは削除されています

  • 136二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 21:42:45

    このレスは削除されています

  • 137AIの力、お借りします!25/06/17(火) 21:47:09

    >>136

    諸事情によりわかりにくくなってしまったのですが既にエントリーは終わっております。

    しっかりと書いていなかったので勘違いさせてしまいました。

    申し訳ございません。

  • 138二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 21:47:36

    >>137

    マジですか…………

  • 139二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 17:40:04

    でも>>133の他にレスないじゃん

  • 140二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 17:41:41

    >>139

    雑談スレで決めたんだよ

    134の人が繰り上がりで参加した

  • 141AIの力、お借りします!25/06/18(水) 18:17:34

    無風の空、地平線まで続く何もない大地。

    ただひたすらに沈黙が支配するその平原に、異形の影が二つ。

    「……面白い。まさか地上で“お前”と会えるとはな。」

    歯車が軋むような声とともに、身体の至るところで渦巻く螺旋がきしんだ。
    その名は――螺祟(ルオスイ)。

    彼の四方へと飛び出した捻れた角が、風もない空気を唸らせる。
    彼の眼前、薄ら笑いを浮かべて佇む帽子の男がいた。

    「ふふふふふ……やだなぁ。地上の神様が落っこちてきたって噂は聞いたけど……まさかこんな腐った景色の中で会えるなんてね。」

    目元まで深く被った、ストライプのシルクハット。その帽子の目が、ぎょろりと不自然に蠢く。

    男――ホープレス(inフロスト)が舌なめずりをした。

    「俺は神だ。貴様ごとき、塵が這いずり回って得た力など、全て螺旋の中で潰す。」

    ズゥウン……ッ!

    地面が呻き声をあげるように軋んだ。
    その中心、螺祟の足元からじわじわと濃密な“圧”が漏れ出す。

    まるで世界そのものが彼の存在を拒絶するかのように、大地が波打ち、円を描いて捻じれ始めた。

    その波紋は空間の構造をも乱し、空の色が一瞬だけ軋むように揺らめく。

    空の光さえ、捻れの螺旋に吸い込まれるように歪んでいく。

  • 142AIの力、お借りします!25/06/18(水) 18:19:43

    上も下もなく、遠近すら判別不能となった世界の只中に、螺祟は無言で立っていた。

    その足取りは、一歩ごとに世界を削るかのように重く、そして神性の確信に満ちていた。

    「おお、すごぉい……。でもね、俺、“歪んだもの”って、むしろ好きなんだよ。」

    フロストの口角が不気味に吊り上がる。彼の視線の先に広がるのは、常識を嘲笑う異形の光景。

    それは彼の固有魔法――《私の世界》。

    ズルズル……パチリ。

    足元から現れたのは、肉のような組織に繋がれた“目玉”。

    それがゆっくりと空間を這い、天井も地面も区別なく、瞼なき血走った瞳が次々に出現する。

    数十、数百、いや数千の目が、螺祟を中心に視界を侵食する。

    その視線は感情を持たず、ただ“見る”という行為そのものに意味を与えようとしていた。

    天も地も、辺り一面が監視する悪意のようなものに覆い尽くされていた。

    しかし――

    「見せかけだな。」

    バギィッ!

    螺祟が掌をゆっくり掲げると、その中心から空間が引き裂かれるように捻じれた。
    時間と空間の法則が絡まり合い、目玉の群れごと世界がひっくり返される。

  • 143AIの力、お借りします!25/06/18(水) 18:20:58

    次の瞬間、全ての“瞳”が悲鳴も上げずに渦へと呑み込まれ、魔法空間は瓦解。

    固有魔法《私の世界》は、螺祟の“捻れ”によって再構築されることすら叶わず、概念ごと破砕された。

    「俺の螺旋は、幻視すらも砕く。」

    「へぇ。じゃあこれはどう?」

    パチン。

    パチン、と指が鳴らされると同時に、フロストの背後空間が複層的にひび割れた。

    そこから現れたのは、大小様々な歯車と時計。重力を無視して浮遊し、時の概念そのものを視覚化したかのような、狂気に近い陳列。

    針が音もなく一斉に静止し、次の瞬間、空間全体の“動き”が消えた。

    《死んだ世界へようこそ》

    空気が凍結する音すら失われ、万象が沈黙する。
    時間が完全に止まった。

    ──ただ一人、フロストを除いて。

    彼の身体が液体のように伸び、腕が蛇のように滑らかに伸長し、螺祟の胸部を突き刺す……かに見えた。

    「……ふざけた真似を。」

    ガギィン!!

    瞬間、突き刺さった腕を中心に、時間ごと凍結していた空間が逆流するように激しく捻れた。

  • 144AIの力、お借りします!25/06/18(水) 18:22:37

    その捻れは時間・空間・構造・意志すらも巻き込む破壊。

    フロストの腕が“逆に折れ”、魔術的干渉の系統も逆順に解体され、術式ごと反転する。

    返礼のように、血飛沫が散った。

    「ぐはッ……ククク。いいね……!」

    フロストはその場で踏みとどまり、笑った。

    破損した腕から血が地面に滴り落ちた瞬間、彼の肉体情報が暴走的に更新され、異常な再生と増幅が起こる。

    《ディフェンド スピリット》が起動。防衛本能を越えて、神性に対する“憤怒”の形で彼の出力が跳ね上がる。

    「まさか……?」

    「さて、神様。そろそろ死んでもらうよ。」

    ズズウゥ……ッ!!

    フロストの身体の中心から、極端な密度を持つ異質な波動が放出される。

    その場の重力が歪み、空間が沈むように変形する。

    そして彼の指先から滲み出たものは、構造崩壊の魔術。

    《捻れねじれネジレネジル》発動。

    触れた空間そのものが捻れ、捻れた先にあった物質・存在・概念が“保持できずに”壊れていく。

  • 145AIの力、お借りします!25/06/18(水) 18:25:13

    それは物理法則の否定であり、秩序の瓦解であり、捻れに触れた時点で『あったもの』が消えていく超構造。

    その力は、神すらも否応なく引きずり込む暴威だった。

    「俺の力を……真似たつもりか。」

    螺祟が呻く。その身体にはすでに数ヶ所の傷が刻まれ、権能の渦が明らかに不安定に揺れていた。
    彼の右肩からは黒い霧のようなものが漏れ、捻じれが微細に振動していた。

    「お前……まさか……俺の“螺旋”を――」

    「“見たくない”から消しただけさ。」

    にやりと口角を上げ、ストライプのシャットハットに沈んでいた目が、まるで眠るように音もなく閉じられる。

    ボウッ!

    次の瞬間、視界が切り取られた。

    まるで画布に描かれた世界の一部が、誰かの意思で“塗り潰された”かのように。

    神の力が、一部だけ不可視となる。

    消えた視界は、そのまま現実からも“認識”を奪われ、物理的存在ごと無かったことにされる。

    それは法則の抜去、歴史の修正、神性の連続性をも断ち切る――“否定”そのもの。

    「これが……! 貴様の“否定”か……!!」

    ズドオオオンッ!!

  • 146AIの力、お借りします!25/06/18(水) 18:26:13

    ――だが、その瞬間。

    空間の深奥から、裏返るような異音が走る。

    螺祟の全身を纏うように広がった捻れの渦が、消えた領域の“残響”を辿り、時間軸ごと巻き戻していく。

    存在を覆っていた“無”に指を差し込むように、渦は掻き乱し、消えた要素を断片ごと回収していく。

    そして――螺旋が織り上げる。

    『失われた存在』を素材にして、再び世界を捻じり直す。

    その再構築は、単なる復元ではない。

    螺祟の権能によって織り直された“世界”は、過去の履歴すら書き換える精密な捻れ。

    まるで神が神を上書きするように。

    それは、否定の上に君臨する“否定の否定”だった。
    螺旋は、存在の痕跡すら捉え、再び捻じって編み込む。

    それは世界の残響すらも素材として織り上げる、神の編纂。

    「なっ、そんなバカな……! 見なかったことにしたはず……!」

    「“否定”を否定する――それが俺の、絶対なる『螺旋』だ。」

    グワァアアアン!!

    全ての空間が、重力と常識を裏切るように一挙に歪んだ。

  • 147AIの力、お借りします!25/06/18(水) 18:27:13

    空間の織目が崩れ、上下左右の概念が融解する。その中心で、シャットハットの目が悲鳴のように見開かれ、視界が万華鏡のようにねじれた。

    ストライプの帽子が、まるで自我を持つかのように震え、逃れようとするように跳ね上がる。

    だがその動きは拒絶というより、世界からの追放宣告に等しい。

    「ギッ……あ、ああ……やめ……! やめろォォッ!!」

    ドシュウウゥッ!!

    フロストの身体が、螺旋という名の呪詛に巻き込まれる。皮膚が裏返り、骨が逆方向にねじ曲がり、筋繊維は裂けた布のように飛び散る。肉体は内側から破裂し、魂の輪郭までもが軋んだ捻れの中に溶けていく。

    終焉の瞬間、帽子の奥に沈んでいた“目”がかすかに閉じられた。

    それは敗北の諦観ではなく、存在の抹消を自覚した者の絶望だった。

    シャットハットは目を見開いたまま、静かに、燃え尽きる。その灰は浮かび上がることすら赦されず、渦の中心に吸われ、世界の裏側へと沈んでいった。

    「貴様のようなものは、“世界”には不要だ。」

    全てが静寂に包まれる。暴走していた空間は静かに鎮まり、風が再び空をなぞるように吹き始めた。
    ひび割れていた大地は律動に従い、自らを癒やすように閉じていく。

    先ほどまで戦場であったはずの場所には、もはや“戦い”の痕跡すらない。螺旋の律に支配された空間が、記憶すらもねじ曲げていた。

    地平線の彼方まで続く静寂は、讃歌のように澄み渡る。それは神――螺祟の勝利を告げる、世界の呼吸。

    神は倒れなかった。

    「勝者――螺祟。」

  • 148AIの力、お借りします!25/06/18(水) 18:28:13

    次の対戦は19時からエントリ―を開始します。

  • 149AIの力、お借りします!25/06/18(水) 19:00:01

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>150

    >>151

  • 150二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 19:00:27

    マリィ・ロケットハート

    明るくて無鉄砲、勝気でおてんばな性格をした少女。
    「自分が楽しけりゃ世界もハッピー!」という自己流ポリシーのもと、どんな危険な状況でも笑って飛び込む爆裂娘。騒がしく、落ち着きがなく、口も軽いが、芯の部分では仲間や街を大切に思っている。
    戦闘中もノリと勢いで派手に立ち回るスタイルが特徴。何も考えずに突っ走ることもしばしば。
    ゴーグルを愛用しており、爆風や閃光から視界を守るための実用品。

    能力:〈ロケット・レヴォリューション〉
    半径数メートル以内の空間から多種多様なミサイルを“生成・射出”する異能。
    生成するミサイルは空中に浮かび、マリィの意思や指先の動きで自在に軌道制御される。大きさは手のひらサイズから人間よりも大きな巡航型まで存在し、弾頭の性質(爆発・煙幕・EMP・冷却など)も任意で選択可能。
    一度に操れる数は最大で12発(訓練次第で増加可能)。発射の瞬間は爆音と火花が伴い、視覚的にも非常にド派手。自らをミサイルに乗せて飛ぶことが可能で突撃・回避・空中機動において驚異的なスピードと奇抜さを誇る。

    装備:ブーツ型ミサイルブースター
    戦闘時にはブーツの後部から小型推進器が展開され、空中戦での姿勢制御を補助。

  • 151二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 19:01:19

    【名前】朝比奈 凛(あさひな りん)

    【設定】
    古来より文字の力で物理現象に干渉してきた「言霊使い」一族の次期当主。17歳の高校生。一族に伝わる「霊筆」と、術の触媒となる墨を常に携えている。極限の集中により、自身の認識速度を加速させることが可能。

    【性格】
    冷静沈着で、相手の動きを観察・分析する策士。勝利のためなら非情な一手も厭わない。精神的なスタミナの消耗が激しく、長期戦は不得手。

    【能力・技能】
    能力名:言現術式(げんげんじゅつしき)
    霊筆で空中に書いた文字に対応する物理現象を、墨を触媒として発生させる能力。文字が複雑なほど、また効果範囲が広いほど、墨の消費量と揮毫(きごう)時間が増大する。

    主な使用文字:
    【壁】(かべ):墨でできた強固な物理障壁を瞬時に生成する。
    【重】(じゅう):指定範囲の重力を局所的に増大させるフィールドを展開し、相手の動きを鈍らせる。
    【乱】(らん):指定空間の空気を掻き乱し、突風や真空の刃を発生させる。精密な攻撃や飛行の妨害を狙う。
    【沼】(ぬま):地面に墨を流し込み、相手の足元を粘着質の沼に変えて動きを封じる。

    【戦闘スタイル】
    認識加速で相手の初動を見極め、【壁】で防御しつつ、【重】や【沼】で相手の機動力を徹底的に削ぐ。相手の能力発動を【乱】で妨害し、消耗戦に持ち込みながら隙を窺う。

    【切り札】
    【穿】(うがつ): 全精神力を集中させ、指先に収束させた墨を一滴発射する。この墨には「物理的障害を透過する」という特性が付与されており、物質的な鎧や壁を無視して対象の内部に到達し、深刻なダメージを与える。ただし、準備に数秒の集中が必要で、その間は完全な無防備となる。また、一戦闘につき一度しか使用できず、エネルギー系の障壁や特殊な防御に対しては効果が著しく減衰、もしくは無効化される。必中ではなく、高速で回避されれば当たらない。

    【弱点】
    ・能力の使用には「霊筆」と「墨」が必須。
    ・強力な術ほど準備時間が長く、その隙を突かれると弱い。
    ・認識加速や切り札の使用は精神力の消耗が激しく、長期戦は不利。
    ・身体能力は常人レベルで、近接戦闘に持ち込まれると極端に脆い。

  • 152AIの力、お借りします!25/06/18(水) 20:07:26

    烈風が、瓦礫の山をなでるように吹き抜けた。

    「いっけぇええええええええええええッ!!!」

    空を裂く歓声と共に、十二発のミサイルが放射状に放たれる。

    ドォォン!!

    火花と爆音、衝撃と熱風——マリィ・ロケットハートの戦場は常にカーニバルのように賑やかだった。

    「ド派手に行くよっ、ロケット・レヴォリューション!!」

    ズバァァンッ!!

    轟音と閃光が街の残骸を飲み込み、地を這う炎が濁った空気を一掃する。

    煙が空を喰らい尽くし、黒煙の幕が戦場を覆う。

    ミサイルの軌道は狂い咲く花のように乱れ、だがその中にも確かな意志がある。

    一発一発が精密に制御され、重なり合う軌道がまるで花火職人の手による芸術のように広がっていた。

    その中心に立つのは、まるで濁流の中に抗う杭のような少女、朝比奈凛。

    焦げた空気と震える大地を前にしても、彼女の瞳には一分の揺らぎもない。

    彼女の指が、一瞬の迷いもなく霊筆を走らせる。

  • 153AIの力、お借りします!25/06/18(水) 20:08:26

    「【壁】。」

    バシュウッ!

    筆先から放たれた一閃の文字が空中に浮かび、即座に淡く輝く障壁を形成した。

    ゴォォンッ!!

    炸裂する爆風が障壁を叩きつけ、まるで鐘を打つような音が戦場に響く。

    透明な障壁はたわみながらも、その全てを受け止めた。熱と衝撃が押し寄せる中、凛の長い黒髪が優雅に風に踊る。

    だが、彼女の足元にはすでに墨が滲み始めていた。

    地面を這うように黒く広がるその染みは、第二の術の胎動を秘めた波紋のように震えている。

    凛の眼差しは、その奥に潜む炎と煙を越えて、マリィの気配だけを正確に捉えていた。

    視線の先には、空を割りながら突進してくる火線の奔流。

    だが、凛は眉一つ動かさず、再び筆を走らせる。

    「ならば——こちらも。」

    「【重】。」

    ズシィイイイイッ……!!

    空気が、一瞬にして粘性を帯びる。
    視界が歪むような重圧。まるで見えない手が天からのしかかるかのように、周囲の大気が圧し潰されていく。

  • 154AIの力、お借りします!25/06/18(水) 20:09:27

    「なにっ……!? これ、マジで重い……っ!?」

    ズゥゥン……ッ!!

    地面が悲鳴をあげるように沈み込み、マリィの足元がズブリと呑まれていく。
    コンクリートがまるで粘土のようにひしゃげ、脚にまとわりついた。

    「足に……鉛の鎖でも巻いたのかっての!」

    膝が崩れ、バランスを取るために両腕を広げる。
    ミサイルの反動で軽快に跳ね回っていた動きが、まるで無重力の逆――重力地獄の中へと引きずり込まれる。

    「このままじゃ、飛べない……っ!」

    凛の目が静かに細まり、唇が無感情なまま動く。

    「動きを封じる。それが最初の一手。」

    スゥゥ……と音もなく、黒い墨が地を這い広がる。

    その黒はただの闇ではない。意志をもって拡張する魔の染みだった。

    「次は、逃がさない。」

    「【沼】。」

    グジュ……ジュルルル……ジュブブブッ……!

    ぶよついた地面が、突如として液体のように変化する。黒墨が粘液へと変質し、マリィの足元を引きずり込もうと蠢く。

  • 155AIの力、お借りします!25/06/18(水) 20:11:27

    「おっとぉ!? これはまた一段階エグいの来たなっ!」

    ミチミチとブーツの縁が呑まれていく音が鳴る。沼のようなそれは、物理的な拘束だけでなく、体温すら奪うような冷たさを持っていた。

    だが、マリィの目にはまだ光が宿っていた。

    「でもね、凛ちゃんっ!」

    ゴーグルがキラリと閃光を反射し、その下の唇が勝ち気に吊り上がる。

    「そんなの——飛べば関係ないでしょーがっ!!」

    ブーツの推進器が甲高く唸りを上げる。

    シュゴォォオオオッ!!!

    一瞬でマリィの体が浮き上がる。両足を揃えてミサイルに跨り、炎を纏った尾を引きながら、空中へと一直線に突き進んだ。その飛び姿はまるでロケットに魂を宿した少女そのものだった。

    「お空はフリーなんだよ、セニョリータァァッ!!」

    その叫びと共に、ミサイルが青空を引き裂くように爆音を立てる。

    ズバババッ!! キュゴォォッ!!

    だが、凛の指先は冷静だった。白磁のような手が静かに筆を操り、次の術式を描き出す。

    「【乱】。」

    突風が奔流のように走る。文字から生じた風は生き物のように唸りを上げ、空を切り裂く。

  • 156AIの力、お借りします!25/06/18(水) 20:12:44

    空中のミサイルが次々に軌道を狂わされ、渦を巻く風に飲まれて翻弄される。それに伴い、マリィの姿勢が崩れた。

    「うわっと!? でもねぇ……回転しながら撃てばいいんじゃーん!」

    身体を傾け、ミサイルと共にスピンをかける。

    「いっくよぉぉおお!!」

    マリィがミサイルを纏うように回転しながら連射を開始した。鮮やかな紅、眩い金、怪しげな紫——色とりどりの弾頭が空中に美しく描かれた螺旋の中を飛び出し、風の渦を切り裂くように炸裂していく。

    ドガァンッ! キィン! パパパパーン!!

    空が、まるで祝祭の夜のように輝いた。

    「くらえくらえーっ! ロケット花火モードぉぉッ!!」

    凛は眉ひとつ動かさず、だがその瞳にかすかな閃きが走った。筆先に、全神経を集約させていた。
    その指先はまるで命の鼓動と連動しているかのように震え、墨の重み一滴一滴までもを計算している。

    「……今。」

    ドンッ!

    空中で爆炎が咲き、火の粉が乱舞する中、マリィの姿が一瞬、視界から消えた。まるで蜃気楼のように揺らぎ、炎の帳に隠れる。

    「【穿】。」

    ピシュウウ……ッ!

    筆先から、黒き墨のしずくが空を切り裂くように飛翔する。それは静かに、鋭く、そして確実に——音すら飲み込むような沈黙の中で、一条の黒い閃光が風を裂いた。

  • 157AIの力、お借りします!25/06/18(水) 20:14:51

    だが、その瞬間、爆炎の向こうから何かが突き抜けた。

    「——そーれ、どっかーん!!!」

    爆風の中から飛び出したマリィが、炎を纏い、まさに自らミサイルと化して凛へ突撃していた。その姿はまるで隕石。凄まじい勢いで空間を切り裂き、紅の尾を引きながら一直線に迫る。

    「なっ……!?」

    墨弾は、マリィの残した影を穿っただけだった。一瞬の差。それが全てだった。

    「次はもっと惜しかったねー! でもさ、こっちのロケットは……いっつも、予測不能なのさっ!!」

    ドガァアアアン!!

    鋼鉄をも打ち砕くような轟音。凛の【壁】が瞬時に起動するも、その展開すら追いつかぬ速度で、マリィの身体が突き刺さるように衝突。

    バギィィン!!

    凛の身体は浮かび、地面を擦りながら後方へと吹き飛ばされる。その瞬間、風が止まり、戦場に一瞬の静寂が訪れた。砂煙が舞い、静寂が戻る。

    「ふぅー、ちょっと本気出しちゃった!」

    凛は地面に倒れ伏したまま、誰に言うでもなく呟く

    「……予測不能、か。なるほど、厄介な相手だ。」

    だがその唇にも、かすかな笑みが浮かんでいた。無謀とも思えるその動きの奔放さに、戦士としての敬意すら芽生えていた。

    「勝者――マリィ・ロケットハート。」

  • 158AIの力、お借りします!25/06/18(水) 20:15:52

    次の対戦は20時30分からエントリーを開始します。

  • 159AIの力、お借りします!25/06/18(水) 20:30:01

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。

    また、この対戦の結果は明日の夜ごろに貼られます。


    >>160

    >>161

  • 160二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 20:35:32

    名前:宇野 灰慈(うの はいじ)

    人物像:冷徹で観察力に長け、他人の精神構造を“解体図”のように捉える癖がある。感情より理性を重んじ、対象を壊すときですら淡々としている。人間の持つ知能を“壊れる前提の虚構”としか見ていない。

    能力名:「ブレインノッカー」
    【能力詳細】
    拳で殴った相手の「常識」または「知能」を物理的に破壊する異能。拳による接触を介して発動し、相手が有していた倫理観、記憶、学習能力、認知力などの“精神的構造”の一部を選択的に打ち砕く。
    対象は殴られた瞬間以降、その壊された部分に関連する思考ができなくなったり、言動が著しく支離滅裂になったりする。

  • 161デイビッドの愛銃25/06/18(水) 20:45:01

    マイク・パイソン
    **現役ボクシング世界ヘビー級チャンピオン「マイク・パイソン」氏に関するインタビュー記録**
    記者「あなたはマイク・パイソン氏をご存じですか?」
    市民A「もちろん!彼はまさに無敵のチャンピオンだよ!どんな化け物だって一撃KOの右ストレート!圧倒的破壊力だ!街の、いや、国の皆の憧れだよ彼は。」
    市民B「彼って強いだけじゃなくてとても紳士的なのよ。いつだって冷静で動じないの。素敵よね。」
    市民C「彼は元々貧民街の出身だと聞いている。そこから全戦全勝で成りあがった不屈の精神力が彼の強みだとワシは知っておる。」

    記者「マイク・パイソンさん、あなたの強さの秘訣を教えてください。」
    マイク・パイソン氏「秘訣などはありません。強いて言うならば地道なトレーニングの積み重ねでしょうか。後はコーチの的確な指導、スタッフ達の完璧なサポート、そして皆さんの声援が私の背を支えてくれているのです。」

    記者「素敵なコメントをありがとうございます。最後に、次の試合への意気込みをお願いします。」
    マイク・パイソン氏「今までと何も変わりません。私はただトレーニングで養った技術と肉体の全てを出し切るまでです。それが、皆様の応援を裏切らないたった一つの確実な答えだからです。」

    記者「今日はインタビューを受けてくださり、ありがとうございました。私共もアナタの勝利を願っております。」
    マイク・パイソン氏「こちらこそ、ありがとうございます。また一つ、負けられない理由が出来ましたね。ハハハ。」

  • 162二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 20:45:02

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  • 163二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 20:45:02

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  • 164二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 21:42:07

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  • 165AIの力、お借りします!25/06/19(木) 18:59:34

    土の匂いがする風が、平原を舐めるように吹き抜けた。

    バキィィン!!

    衝突の音は、雷鳴にも似ていた。

    「……ふむ。やはり“本能”で動く男は、観察し甲斐がある。」

    宇野灰慈の拳が、マイク・パイソンの肩口を打ち抜いた。

    バギィンッ!!

    衝撃の一撃が、マイクの分厚い筋肉を紙のように裂いた。

    装甲のような肉体は一瞬で崩れ、血潮が斜めに吹き上がる。

    破裂音とともに、汗と皮膚が剥がれる生々しい音が、乾いた空気を切り裂いた。

    「……残念だな。いま、君の“防御本能”は壊した。」

    ズリ……ズリッ……ズズッ……ッザッ……

    マイクが一歩、また一歩と後退する。足裏が砂を噛み、拳を握り直す仕草には、わずかな動揺が滲んでいた。右肩を庇うように構えを取り直し、浅く息を吐く。

    「……なるほど。今のは……ただの拳ではない……か。」

    「観察済みだよ、チャンピオン。」

    灰慈の声は機械のように冷たい。

  • 166AIの力、お借りします!25/06/19(木) 19:00:35

    「君は攻撃を受けると、無意識に“防御手順”を組み立てる。それは経験に裏打ちされた優れた習性だ。だが、それは“知能”に基づく。私がその構造を壊した今、君はもはや本能でしか動けない。」

    ヒュバッ!!

    マイクの右ストレートが空気を切り裂く。それは機械的な精度ではなく、獣の直感が導いた一撃。

    「フッ……それでも、拳は語る!」

    ドガァァァン!!

    拳と拳が激突し、鈍く重い衝撃音が平原全体に轟いた。

    ドゴォンッ!!

    空気が裂けるような振動とともに、見えない衝撃波が爆ぜ、砂塵が竜巻のように巻き上がる。

    巻き起こる塵と風は視界を遮り、地面を削るほどの勢いで吹き荒れた。

    ググッ……!

    灰慈の身体が数メートル押し流される。その脚が地面に深く食い込み、背後に細い溝が残る。

    「ほう……肉体の出力はやはり異常か。理性では辿り着けぬ、原初の強さ……」

    後退はほんの数秒の静止に過ぎなかった。

    ザッ。

    灰慈が地を蹴る。砂を噛みしめるような足音とともに、疾風のごとき勢いでマイクとの距離を詰めてゆく。

  • 167AIの力、お借りします!25/06/19(木) 19:01:35

    その体捌きには焦燥も激情も存在しない。そこにあるのは、計算し尽くされた運動曲線と、徹底的に最適化された戦闘アルゴリズム。

    一歩ごとに砂が爆ぜ、風が彼の背を押すように吹き抜ける。

    「ならば次は、君の“計算能力”を——」

    バギィィッ!!

    肘打ちが、唸る風の芯を貫いてマイクの額を撃ち抜いた。

    バシィンッ!!

    硬質な音が空間に反響し、その瞬間、マイクの瞳から迷いという曇りが取り払われた。

    焦点が一瞬揺れたあと、まるで何かを失ったように、その眼差しは無音の空白を映し出す。

    「……どこを、殴れば……いい?」

    「おや。もう“戦術”を思考できないか。面白い。」

    ボフッ! ドガッ! ズドッ! ベギャッ! バシュッ!

    連撃が、容赦なく降り注ぐ。拳と拳が交錯し、肉が軋み、骨が軋む。

    マイクの拳も灰慈の体に幾度となく叩き込まれるが、灰慈は一歩も引かない。

    ギチ…ギチギチ……

    筋肉が悲鳴を上げる音すら、灰慈の耳には雑音として処理されるだけだった。
    その目は、まるで獲物の精神構造を一つ一つ解体する手術医のように、冷たく、無機質だ。

  • 168AIの力、お借りします!25/06/19(木) 19:03:02

    「“倫理”、破壊。」

    灰慈の拳が、マイクの側頭部を鋭く打ち抜く。マイクの身体が僅かに揺れ、目の焦点がぶれる。

    「“記憶力”、破壊。」

    今度は顎を狙った一撃。音が空気を切り裂き、衝撃が脳に直撃する。

    「“名前の概念”も、ついでに。」

    その拳は心臓の上、感情の座す部位に打ち込まれた。マイクの眼差しが、虚ろに揺れる。

    歯の奥で、壊れた歯車のように思考が擦れ合う。マイクの瞳から、徐々に光が失われていく。

    だがその身体は、なおも立ち尽くしていた。それはもはや意志によるものではなく、積み上げた訓練の“慣性”にすぎない。

    「——俺は……誰だ? 何故、戦って……いた……?」

    声は震え、言葉の意味さえ曖昧になる。

    「まだ動くか。では、最後の一打。」

    灰慈の右拳が、静かに、そして完璧な角度で構えられる。その姿には、慈悲も憐憫もない。あるのは、対象を正確に破壊するために研ぎ澄まされた、合理性の結晶だけだった。

    「“思考力”そのものを——破壊。」

    ズゥゥゥウウウウンッ!!

    空気が震え、風が巻く。 拳が放たれた瞬間、平原が鳴いた。

  • 169AIの力、お借りします!25/06/19(木) 19:04:12

    大地が震え、空に舞う鳥たちが一斉に飛び立つ。

    ドゴォオオオオオン!!

    マイク・パイソンの身体が吹き飛び、大地に深くめり込む。激しい衝撃により地面が裂け、土煙が天を覆う。

    だが、その中心、巨大な土くぼみの底で——

    呻くような音と共に、粉塵の奥から、ゆっくりと人影が立ち上がった。

    「……まだ、終わってなど……いない……!」

    それは、マイク・パイソンだった。血塗れの顔面には泥と汗が張り付き、拳は皮膚が裂けて骨の白がのぞいていた。右目は腫れ上がり、左脚も痙攣している。

    だが、それでも彼の両足はなおも大地を踏みしめ、拳は再び、胸元に構えられていた。

    「たとえ……何を失おうと……心が立つ限り……俺は、負けないッッ!!」

    バチンッ!!

    乾いた音が、空間を鋭く貫いた。まるで魂が弾けるように、彼の内部から何かが覚醒した。

    灰慈の目が一瞬、光を受けたレンズのように細められる。

    「……ほう。精神慣性を超えて、自我の力で立ったか。」

    その刹那、マイクの拳が風を裂いて駆けた。筋肉の震動が空気を押し出し、風圧が巻き起こる。

  • 170AIの力、お借りします!25/06/19(木) 19:05:22

    ——ドゴォッ!!

    乾いた衝撃音と共に、灰慈の頬が揺れる。

    わずかに、しかし確かに拳はその冷たい顔面を打ち抜いた。

    「……“正しさ”など、意味がない……
    俺は、この拳で……生きてきた!!」

    その言葉と共に、マイクの身体がぐらりと傾ぐ。
    足元が崩れ、肩が落ちる。

    だが、拳だけは最後まで前に伸びていた。

    力を使い果たしたその巨体が、ゆっくりと重力に従って崩れ落ちていく。

    ドサッ……

    全身の筋繊維が悲鳴を上げ、ついには静寂に帰した。
    もう、動く気配はない。

    「——試合、終了。」

    灰慈は静かに背を向ける。 まるで、ただひとつの器具を使い終えた職人のように、そこには何の感慨もない。

    「勝者——宇野灰慈。」

  • 171AIの力、お借りします!25/06/19(木) 19:06:24

    次の対戦は19時45分からエントリ―を開始します。

  • 172AIの力、お借りします!25/06/19(木) 19:45:27

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。


    >>173

    >>174

  • 173二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 19:46:43

    このレスは削除されています

  • 174AIの力、お借りします!25/06/19(木) 19:47:51

    すいませんこっちのミスで色々おかしくなったのでこのレスから後ろの2キャラがエントリ―ってことでお願いします

  • 175落宮の人25/06/19(木) 20:00:29

    玉藻の作者さんの代理投下です

    クレッシェンドハート
    音楽と心を司る魔法少女で本名は「歌野心」
    幼少期にとあるアイドルを見て強いドキドキとトキメキを感じて以降、それを追い求めている日々を生きている
    明るく天真爛漫で元気いっぱいな女の子であり口癖は「ドキドキ」、常に色んな歌を歌っている
    魔法少女になってもやる事は変わらずドキドキとトキメキを追い求めている

    「ハート」:心臓が1度脈打つごとに付点音符を1つチャージ。 付点音符は彼女の意思でビートの音符に任意の数を付与でき、1つ付与された音符の威力は1.5倍になる。重ね掛けも可能。 鼓動が早まればチャージ速度も上がる。付点音符は最大50までチャージ可能。

    「ビート」:歌を歌うことで音符型の弾幕を出せる技。歌が聞こえる範囲なら自由に召喚、操作が可能で純粋な攻撃手段から足場、バリアなど色々と使える。触れるだけで敵を容易に吹き飛ばせる威力を持ち歌声が大きくなる程に弾幕の大きさ、効果範囲、攻撃力が上がる 。

    「クレッシェンド・フィナーレ」: 「ハート」「ビート」が最高潮に達した時に放てる必殺技。限界までチャージした「ハート」の付点音符の全てを特大の大きさの「ビート」の弾幕に乗せる。

    弱点:音が無い環境下だと「ビート」が発動できない

  • 176二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 20:01:05

    イオ
    (タバコを吸いながら)「見逃してくれそうに無いな はぁ……」(タバコの火を消す)「実験体になる覚悟はできてるな?」

    紫髪で白衣を着ており片目隠れの女性
    自身の体を弄ってあらゆる生物の力を扱える様になったマッドサイエンティストに見られている
    実体は好奇心のまま研究して他者で実験するのもアレだなと思い自分の体で試してたら危険人物扱いされて学会追放され、今は裏の方で活動している 刺客がたまに来るが「殺す気なら実験されても文句は言えないよな?」と実験材料にしてる(他の人達には手を出していない)

    右目が龍の目とその周囲が鱗になっていて、戻せない為髪を伸ばし隠している

    自身の体を他の動物に変異させて冷静に分析し戦闘をする
    蛇の様に腕をしならせたりゴリラの腕力で攻撃したり羽の様にして空を飛んだり、複数の生物の性質も合わせることが可能で腕をしならせ猛禽類の爪で裂くことも出来る

    薬H 自身を回復力を極限まで高めて回復する薬「使うと帰りに食べ過ぎて財布がすっからかんになる」

    薬S 自身のスピードが1000倍になる(10秒)
    「二日酔いみたいになるからあんま使いたく無い」

    薬O リミッターを外す薬 「限界突破 幻獣変化」が使える様になる「使うと後で筋肉痛がひどいんだよ」

    「どうせだ 伝説を見せてあげよう 限界突破 幻獣変化"リミットオーバー レジェンド"」
    「限界突破 幻獣変化」クラーケン ヒュドラ 鳳凰と言った空想上の生物になれる

  • 177AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:38:10

    風が鳴り、何もない平原がどこまでも続いていた。

    乾ききった大気が肌を撫で、砂塵がかすかに舞う。遠くには何一つ障害物のない地平線。その中心で、ふたりの異能の存在が対峙していた。

    白衣の裾が風に翻り、イオの紫の髪がわずかに揺れる。

    「見逃してくれそうに無いな。……はぁ。」

    彼女はわずかに息を吐きながら、タバコを唇から抜いた。

    親指と人差し指でそれをつまむと、指先で火を押し潰す。

    ジッ……。

    かすかな焦げる音とともに煙が途切れた。

    「実験体になる覚悟はできてるな?」

    その目は、冗談の色もなく冷静そのものだった。

    そして、その視線の先には——

    ぱっと咲いたように立っている少女、クレッシェンドハート。

    その身を包むのは、光り輝く音符と色彩。

    風にそよぐ髪とスカート、そして何より、眩しいほどの笑顔。

    「ドキドキしてきた……今日の実験は、私のトキメキが勝つよっ♪」

  • 178AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:39:10

    ピンッ!!

    彼女の指が弾かれたその瞬間、足元から金色の音符が浮かび上がった。

    その音符は一瞬で弾け、空中にスパークのような軌跡を描く。

    「ハート、チャージ開始♪ ビート、響け――!」

    ズバババババッ!!

    彼女の高らかな歌声が平原に響くや否や、音符が無数に弾け飛ぶ。

    赤、青、金、緑――目を奪うカラフルな旋律が形を取り、弾幕と化してイオを取り囲んだ。

    「歌が……実体化している?」

    イオはつぶやき、口元に皮肉めいた笑みを浮かべる。

    「なるほど、音による弾幕か……データは取った。」

    イオの右目が風に煽られた前髪の隙間から露わになる。

    紫色の鱗が目元にびっしりと浮かび、虹彩の奥で螺旋を描くように回転する異形の瞳――龍の眼が、鋭く敵を捉えていた。

    ギィンッ!!

    瞳が閃光のように輝いた瞬間、彼女の腕が軋む音とともに異形へと変貌する。

    皮膚が粘性を帯びて伸び、筋繊維が絡みつくようにしなり、蛇のように長くなった右腕が、鋭く弾かれた音符へと打ち込まれた。

  • 179AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:40:17

    バシュッ!!

    「ほいっと。」

    その軽い声とは裏腹に、イオの視線は徹底的に計算され、精密機械のような正確さでビートを撃ち落としながら後退していく。

    「トキメキは止まらないッ!」

    クレッシェンドハートの声が空に弾けた。彼女の足元に音符が湧きあがり、瞬時に空中へと連結していく。
    巨大な音符たちは空間に階段を作り、その頂を駆けるようにして彼女は舞い跳んだ。

    スッ、タン、タンッ!!

    リズムに乗って跳躍するたびに、金色の光が衣服と髪に反射する。その姿はまるで、天上から舞い降りる祝福の使徒のようだった。

    「ド・レ・ミ・ファ・ソーーッ!!」

    歌声が高まり、空を震わせる。その旋律と共に、一つ一つの音符が急激に肥大化し、まるで流星群のように輝きを放って空間を覆った。

    ズゴォォンッ!! ドガァァン!!

    爆音と共に炸裂する音符たち。イオは機敏に身体を捩じって跳ねるも、肩をかすめた一撃が白衣を裂き、布が舞う。

    ビリィィッ!!

    露わになった肩の鱗が光を反射し、閃く――それでも彼女の表情は崩れない。

  • 180AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:41:31

    「チッ……ならば薬S。」

    彼女が小瓶を噛み砕いた瞬間、イオの肉体は空間から音もなく掻き消えた。

    ビュンッ!!ビュンビュンビュンッ!!!

    一拍置く間もなく、クレッシェンドハートの目の前に風が突風のように吹き抜けた。

    「っ!?どこ!?」

    その問いの直後、背後から一撃、さらに横合いから更に拳、肩へ、腹部へ、足元へと、嵐のような打撃が次々と襲いかかる。

    「くぅっ……!」

    クレッシェンドハートは急ぎ音符を展開しガードを張るが、イオの速度はそれすら上回る。

    「一秒あれば、百は叩ける。」

    彼女の声が空間を滑るように響く。

    ズバッ!ズバッ!ズババッ!!

    拳が、爪が、異形の腕が、ビートの壁を切り裂きながらクレッシェンドハートの周囲を翻弄する。

    だが——その中でも、ハートの鼓動は確かに加速していた。クレッシェンドハートの目がきらりと輝き、彼女の胸元で心臓が早鐘のように高鳴る。

    ドクン、ドクンッ!!

    そのたびに付点音符がひとつ、またひとつと輝きを帯びてチャージされていく。

  • 181AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:43:20

    光るリズムが身体を駆けめぐり、指先に力が宿る。

    「ビートラッシュッ!!」

    彼女の周囲から放たれた音符は、まるで怒涛の旋律そのもの。高密度の音符弾幕が放物線を描いて降り注ぎ、地表を穿つ。

    ビシビシッ!!ズガァン!!

    イオはその光と音の暴風の中を疾走する。身体が残像を残して移動するたび、空間に風の裂け目のような軌跡が残る。

    しかし、その速さにもかかわらず、次々と押し寄せる音符の軌道はまるで未来を予測したかのように絡みつく。

    「動体視力が……試されるな……。」

    ギリリ、とイオの眼がさらに鋭く狭まり、龍の瞳が回転する。

    右手が瞬時に変異を強める。先ほど以上に皮膚が割れ、うねる筋繊維の中から猛禽の鉤爪が飛び出し、風を裂いて振り下ろされる。

    バギィィン!!バシュッ!!

    音符の一群を鋭く切り裂くと同時に、後方から迫っていた高威力の付点音符が続けざまに襲いかかる。

    ドゴォンッ!!バシュゥゥンッ!!

    光の尾を引くそれらは、空気を焼きながら爆ぜ、さらに戦場を加速させていった。

    「クッ……薬O……いいね、じゃあ見せてあげようか。幻獣変化、"リミットオーバー・レジェンド"。」

    その肉体が、うねりとともに凶兆めいた変化を見せる。骨のあたりから鳳凰のごとき炎の羽根が咲き、空を灼くように広がっていく。

  • 182AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:44:21

    両腕は次々と枝分かれし、ヒュドラの頭のようにうねる触手状の腕へと変貌する。その一本一本が独立して動き、まるで意思を持つ蛇のように唸りを上げる。

    蛇の鱗が胴体を覆い、クラーケンのような巨大な触手が腰から蠢く。 胸元には獣のような眼が瞬きをし、牙のような突起が肩口に現れる。

    その姿は、神話の断片が現世に顕現したかのようだった。

    「わっ……まさに伝説級……!」

    クレッシェンドハートの目が、畏怖と興奮の入り混じる輝きを放つ。

    「でも、こっちも最高潮だよッ!」

    心臓の鼓動が爆音のように鳴り響き、チャージされた付点音符たちが黄金の光を放ちつつ、彼女の全身に纏わりつくように旋回する。

    ピカピカピカッ……!

    「ドキドキ、最高潮――!」

    その声が風に乗った瞬間、空間の温度が一気に変わる。
    歌声が風を震わせ、平原そのものが彼女のステージと化す。

    地平線の果てまで音符の光が満ち、色彩の奔流が世界を染めていく。

    「いっくよーーーッ!! クレッシェンド・フィナーレ!!」

    バシュウウウンッ!!ドッガァァァン!!ビシィィィンッ!!

    まばゆい閃光と爆発する旋律の渦が重なり合い、すべての音符が一斉に放たれる。

    その奔流は、まるで星を砕くかのごとき光と音の嵐。

  • 183AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:45:56

    だが――その中央で、イオが動いた。

    「……舐めるなよ。」

    幻獣の咆哮が轟くと同時に、翼が展開し、触手と鱗が旋律の渦を巻き返すように暴れ出す。イオの全エネルギーが解放され、音の奔流と衝突する。その瞬間、空間が軋み、光と音が反転したかのように世界が明滅する。

    イオは全ての力を使ってクレッシェンド・フィナーレの音符を受け止め、一斉に弾き返す。

    バリィィィィンッ!!バシュウウウンッ!!

    「ぐっ……お前の"ドキドキ"……確かに受け止めたよ……っ!」

    だが、相殺に成功したその瞬間、イオの身体が僅かに震えた。鱗が砕け、羽根が炎と共に崩れ落ち、無数の腕が形を保てず空へと解けていく。全てを受け止めた代償――限界を超えた身体が音もなく膝をついた。

    「くっ……力の……使いすぎ……か……。」

    イオの視界が滲む。その対面に、変わらぬ笑顔で立つクレッシェンドハート。

    「うんっ♪ すごかったよ!でも、勝負は……いただきっ☆」

    「はは……すごいね……これが、ドキドキ……か。」

    クレッシェンドハートはにっこりと笑い、手を差し出す。

    「うんっ♪ 心が動けば、まだまだ戦えるよっ!」

    そして風が再び吹き抜け、戦場を包む。その風の中で、確かに響いた。

    「勝者――クレッシェンドハート。」

  • 184AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:46:57

    次の対戦は21時からエントリ―を開始します。
    対戦結果は明日の夜ごろになります。

  • 185AIの力、お借りします!25/06/19(木) 20:59:59

    次の対戦です。

    このスレで対戦に一度でも参加した方はエントリー開始から15分経過しても埋まってなかった場合にのみエントリーしてOKです。

    また、同一の作者のキャラクターによる2回連続の参加は禁止とします。1~2回間を空けてから参加するようにしてください。

    そろそろ終わりも近いので、できる限り初参加者か参加回数が少ない方を優先的に参加させてあげてください。


    >>186

    >>187

  • 186二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:14:58

    このレスは削除されています

  • 187二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:17:45

    【飛鱗竜】ユルナ=エスフェル

    最強の龍に仕える統環竜の一体
    統環竜の中で唯一通常竜から成り上がった個体であり、司る対象を持たない
    強さ至上主義の戦闘狂で、自分よりも強い相手にしか従わない

    【飛鱗】
    無数の鋭利な鱗を超高速で飛ばすスキル
    鱗の一枚一枚が凄まじい切れ味を持っている
    一見地味に見えるが、単純戦闘においてこれほど有用なスキルは滅多にない
    弱点:鱗の再生時間の都合で5000枚飛ばすごとにリロード時間が必要となる

    ≪環位昇華≫
    竜としての真の力を覚醒させて自らの種としての階位を引き上げる強化形態
    以下環位昇華状態の詳細

    ・全身の鱗が逆立ち、再生速度と切れ味が上昇する
    ・アドレナリンの分泌が盛んになり闘争本能が最大限に引き出される
    ・全ての鱗に釣り針のような返しが付く

  • 188二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:23:10

    ⭐︎〈バトラー神父〉
    若い頃から勉学に励み信仰深くいつも世界の平和を祈っていたが、悲劇のやまぬ世界に絶望してしまった神父
    その深い信心が転じた怒りは世界すら破滅へと導く光となった
    使用武器【神斧 オーガストクロップス】
    理想の金属と冥府の奥底に眠る大罪人の成れの果てを素材に作られた世界に十つしかない神器の一つで2m後半ほどの巨大な大斧
    『播種』攻撃と同時に攻撃した相手に身体が壊れるほどの多大なバフを与える
    『収穫』相手のバフを全て回収し、与えられていた時間だけデバフを付与する、これを逃れる手段は無い

  • 189二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:14:12

    このレスは削除されています

  • 190二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:14:49

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  • 191二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:15:29

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  • 192二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:23:45

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  • 193二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:24:29

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  • 194二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:24:59

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  • 195AIの力、お借りします!25/06/19(木) 23:27:21

    別にwritingで貼ればいいので埋めてもらっても大丈夫ですよ。

  • 196二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:27:56

    このレスは削除されています

  • 197二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:28:38

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  • 198二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:30:03

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  • 199AIの力、お借りします!25/06/19(木) 23:30:27

    >>197

    みんなハッピーがモットーですので、そういった発言もお控えください。

  • 200二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:31:06

    このレスは削除されています

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