- 1ただのカッコいい女好き0125/06/14(土) 21:26:49
- 2ただのカッコいい女好き0125/06/14(土) 21:29:32
- 3二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:46:54
たておつです
- 4二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:00:01
保守
- 5二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:10:00
とりあえず10まで
- 6二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:19:00
たておつ
- 7二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 22:46:47
保守
- 8ただのカッコいい女好き0125/06/14(土) 22:54:20
カズサ「ヤッホー、宇沢。」
アイリ「あ、カズサちゃん、、、」
カズサ「もう起きて大丈夫なの?ほら、特別にマカロン買ってきてやったから。また後で食べな。」
レイサ「あの、、、」
カズサ「どうした?キョトンとして」
レイサ「すいません。どなたでしょうか?」
カズサ「、、、、、は?なに言って、、、」
アイリ「あのね、、、レイサちゃん、『記憶喪失』かもしれないって、、、今は自分のことも、、、」
カズサ「え、、、なんで、、、」
ミネ「原因はおそらく脳に何らかのショックが起こったと思われます。」
カズサのあのときの記憶が嫌なぐらい鮮明に蘇る
カズサ「(あの時だ。あの時私をかばった時、スナイパーの弾が頭に、、、)」 - 9ただのカッコいい女好き0125/06/14(土) 23:39:54
カズサ「そっか。記憶喪失か、、、早く治るといいね。あ、私用事があるんだった。ごめん行くね。」
カズサはそう言うと少し影があるような笑顔で出ていった。
ヨシミ「あちょっとカズサ!」
レイサ「私、あの人に悪いことしてしまったんでしょうか、、、」
アイリ「ううん、そんなことはないよ」 (カズサちゃん、、、)
その日以来、カズサはスイーツ部に来なくなった。 - 10二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 00:06:23
10保守
- 11二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 08:20:22
朝の保守
- 12ただのカッコいい女好き0125/06/15(日) 14:00:13
(1週間後)
レイサ「このスイーツも美味しいです!」
レイサちゃんは退院後、記憶が戻るかもしれないということと療養もかねて、私達と一緒に過ごしている。
スズミさんたちに頼まれて、私達は二つ返事で引き受けた。
ヨシミ「元気なのは変わらないわね」
ナツ「記憶の方はどうだい?」
レイサ「う〜ん、まだとくには、、、」
ヨシミ「まぁそう都合よく戻るわけないよね。これから頑張りましょ。にしてもカズサはいつ部屋から出てくるのよ!もう一週間よ!」
ナツ「ずっと未開封のままのお菓子もいずれかは腐ってしまう、、、」
レイサ「、、、私、あの人のことが心配です。あの時は笑っていましたが私にはとても悲しい顔をしているように見えました、、、」
アイリ「レイサちゃん、、、じゃあ一緒に行こうか」
レイサ「はい!」 - 13ただのカッコいい女好き0125/06/15(日) 18:42:52
四人は寮のカズサの部屋に向かった。
ヨシミ「カズサー!いい加減出てきなさい!」
ナツ「どうしたものか、、、返事がないね」
アイリ「どうしたんだろう、、、前までは返事してくれたのに、、、」
レイサ「あれ、鍵が空いています」
アイリ「本当だ」
アイリは扉を開けた。
アイリ「カズサちゃん、入るよ、、え、、、、!」
ヨシミ「どうしたの!?」
アイリ「カズサちゃんが、、、いない」
部屋には誰もいなく、机の上にはカズサの名が書いてある「退部届」があった。 - 14ただのカッコいい女好き0125/06/15(日) 20:53:38
(数日前)
レイサが記憶喪失になってからカズサは部屋に引きこもっていた。
アイリ「カズサちゃん。大丈夫?ケーキ買ってきたよ」
カズサが部屋から出なくなってからアイリはよく部屋に来てくれている
カズサ「、、、ごめん。まだ体調悪くて、、、ケーキはみんなで食べてて、、、」
アイリ「分かった、、、」
あれから3日間、まともに食事を取っていない。大好きなスイーツでさえ喉を通らないのだ。寝ようとするとあのときのことを思い出してしまう
「うぅ、、、」
あのときのことを思い出すと胸が締め付けられる気がする
私のせいで宇沢が、、、
ふと、夜にそんなことを考えていた時
「そうだよ。あんたのせいで友達が傷ついた」
カズサ「ッ!誰ッ!」
そこには自分と同じ姿の女の子が居た。 - 15ただのカッコいい女好き0125/06/15(日) 23:01:35
もう一人のカズサ「あんたの心の中?の自分みたいなもんじゃない?」
カズサ「もう一人の、、、私、、、?」
もう一人のカズサ「突然ですが問題。なんで大切なお友達が危険な目にあったのでしょうか」
カズサ「そんなのあのスケバン共が、、、」
もう一人のカズサ「不正解。正解は、、、、」
「あんたさ、弱くなったんだよ。平和ボケしてたんじゃない?放課後スイーツ部なんかに入っちゃってさ」
カズサ「違う!」
もう一人のカズサ「何が違うのさ。大人しく認めなよ。昔のあんたならあれぐらい余裕だったじゃん」
カズサ「違う、、、そんなんじゃ、、、」
もう一人のカズサ「いや、そもそもあんたが居なければお友達も傷つかなかったか」
カズサ「うるさいうるさいうるさい!!」
いつの間にかもう一人の私は消えていた。
しかし、彼女の言った言葉がずっと頭に残る。
「あんたが居なければ」
カズサ「私が、、、いるから?でも、、、」 - 16二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:21:01
このレスは削除されています
- 17ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 00:47:50
カズサは信じたくなかった。認めたくなかった。だが信じるしかなかった。誰でもない「自分」が言っていたのだから。
そもそも自分は元スケバン。こういう問題がついてくるのは必然だった。
カズサ「じゃあどうすればいいの、、、」
しばらく考えて一つの結論にいたった
カズサは自身の名前を書いた退部届を置いて部屋を去った - 18二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 01:15:33
レイサはやっぱりかわいいな
- 19ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 01:27:55
(夜 廃校の屋上)
「にしても珍しいですわね。あなたが話がしたいだなんて」
栗浜アケミ
私と同じ「伝説のスケバン」と言われている生徒
アケミ「で、要件はなんですの?私を呼び出すということは相当な要件だと推測しますが」
カズサ「スケバンたちをまとめたい。それに協力してほしい」
アケミ「、、、突然ですね。あなたはスケバンからは足を洗ったとお聞きしていましたが。なぜ?」
カズサ「理由は言えない」
アケミ「ふむ、、、それは以前あなたが遭った襲撃と何か関係が?」
カズサ「なんでそれを、、、!」
アケミはカズサの顔を見て少し考えた - 20ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 07:31:21
アケミ「まぁいいでしょう、協力いたしますわ。ただし条件をつけさせていただきますわ。」
カズサ「条件?」
アケミ「スケバンのリーダーはあなたがやってくださる?」
カズサ「なんで?私よりもあなたのほうが」
アケミ「そうですね、確かに強さは私のほうが上かもしれませんが統率力はあなたのほうが上だとわたくしは思っていますの。それに統率するのは少々めんどくさいですし」
アケミ「それに強さもそこまで差はありませんわ。少し特訓すればわたくしより強いと思いますわよ。あの『キャスパリーグ』なら」
カズサ「、、、分かった、それで良い」
アケミ「ふふっ、みっちりしごいて差し上げますわ。覚悟してくださいまし?」
カズサ「それとあったらトランシーバーがほしい。事情があってスマホが使えない」
アケミ「わかりました。今度お持ちしますわ」
カズサ「じゃあ明日、ここで作戦を立てる」 - 21ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 12:00:51
カズサ失踪から二週間
ヨシミ「先生!どうだった?」
先生「駄目だった。トリニティのいろんな監視カメラを見せてもらったけど何処にも映ってない。手がかりになりそうなものも何も、、、」
ナツ「八方塞がりだね」
アイリ「カズサちゃん、何処行っちゃったんだろう、、、」
先生「スマホで位置を特定しようにも肝心なスマホは部屋に置いていってるしね、、、」
ヨシミ「スマホも持っていかずに何してんのよアイツは!」
レイサ「お、落ち着いてください」
先生「もう遅い時間だから今日はみんな帰ったほうが良いね。レイサもまだ記憶が戻ってないし。私はもう少し探してみる」
アイリ「はい、ありがとうございます」 - 22ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 12:15:24
帰り道、四人はカズサ探しも兼ねていつもと違う道で帰っていた
アイリ「カズサちゃん、レイサのこと大好きだったからね。やっぱり辛かったのかな」
レイサ「そうだったんですか?」
ヨシミ「あいつからしたら大好きな友達だと思ってたんだと思うよ。本人は否定してるけど。
でもなんで急にどこかに行ったり、、、」
レイサ「じゃあ私の記憶が戻ったら帰ってくるでしょうか?」
ナツ「可能性は大いにあるね」
レイサ「わかりました!頑張ります!」
アイリ「ッ!!ねぇ!あそこ!」
「カズサちゃんだ!」 - 23ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 12:37:17
カズサは夕方、スケバンが許可なく暴れていないか見回りをしていた。
あれから二週間が経つがトリニティに蔓延るスケバンはある程度まとめられたのではないだろうか。
ある時は脅し、ある時は武力行使でスケバンをまとめていった。
そのおかげかスケバン絡みの事件は少なくなっていった。
これならもう誰も傷つかない もうあんなことも起きない これでいい
そんなことを考えているときだった
アイリ「カズサちゃん!」
カズサ「え!?なんで、、、!」
知り合いと合わないように人気の少ない、それも監視カメラをすり抜けれるような道を使っていたはずだった。
カズサ「クッ、、、!」
ヨシミ「あっ!逃げた!」
レイサ「追いかけましょう!」 - 24ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 13:12:03
逃げるカズサとそれを必死に追いかける四人
カズサ「寄りにもよってなんでみんなと、、、」
しかも一緒に宇沢がいる。自分がみんなの元を去ったきっかけであり、今最も会いたくない存在。
カズサは四人との距離をどんどん引き剥がす。
アイリ「駄目、、追いつけない!」
ナツ「、、、考えがある。みんなはそのまま追いかけて」
ヨシミ「ちょ、どこにいくのよ!」
アイリ「私達はこのまま追いかけよう!」
ナツが何処かへ行ってしまった
カズサ「このまま行けば振り切れる、、、!」
そんなことを思っていると、ちょうど「あの場所」のあたりで - 25ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 14:41:26
「ドンッ!!」
カズサ「うわぁっ!」
ナツ「先回りはうまくいったようだね」
ナツが盾を構えて待ち構えていた
ヨシミ「よくやったわナツ!」
アイリたちも追いついた
アイリ「カズサちゃん、なんで急に居なくなったりなんか、、、」
ヨシミ「そうよ!スマホも置いていって、、」
カズサ「うるさい、、、みんなには関係ない、、、」
レイサ「で、でもカズサさん、すごく悲しそうな顔をしてます、、、」
カズサ「うぁ、、、」
レイサの顔を見たカズサは少し苦しそうな表情を見せた - 26ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 15:48:09
ナツ「なにがあったか知らないが帰ってきて良いんだよ。みんな待ってウッ、、、」
カズサがナツのみぞおちに右ストレートを入れ、ダウンさせる。
アイリ「ナツちゃん!」
カズサ「ごめんみんな。私は、、、もう戻らない、、、」
そう言うとカズサは走り去ってしまった
ヨシミ「ナツ!大丈夫!?」
ナツ「な、なんとか、、、」
レイサ「カズサさん、行ってしまいました、、、あれ、何か落ちてます」
レイサが拾ったのは「挑戦状」と書かれた紙だった。
左下には猫の絵が描かれている
ヨシミ「あれ、レイサの挑戦状じゃん。あいつずっと持ってたのかな」
アイリ「レイサちゃん?どうしたの?」
レイサ「これ、、、それにこの場所、、、」 - 27ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 16:14:07
カズサを足止めできたその場所は偶然にもレイサがよく挑戦状を送った「あの場所」だった
レイサ「そうだ、、、私は、、、!」
思い出の場所と挑戦状、この2つがレイサの記憶を呼び覚ます
レイサ「、、、ッ!!そうです!私はみんなのアイドル!!自警団のエースでスーパースター!!宇沢レイサ!!完全復活です!!!!」
ヨシミ「レイサあなた記憶戻ったの!?」
レイサ「はい!全部思い出しました!」
アイリ「やったね!記憶が戻って良かった、、、」
レイサ「でも杏山カズサ行ってしまいました、、、」
ナツ「でもこれでトリニティ内にいるのは確定したね」
アイリ「明日早速先生に会えないか頼んでみる!」 - 28ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 20:05:35
スケバンの拠点の廃校
カズサ「ハァ、ハァ、ハァ、、、」
アケミ「どうしましたの?すごい顔をしていますわよ」
カズサ「知り合いに見つかった、、、それでできるだけ早く拠点を変えたい。トリニティじゃないどこかに」
アケミ「出来なくはありませんが、、、最速でも『一週間後』。各地に散らばっている仲間を集める必要がありますわ。それでもよろしいなら」
カズサ「、、、分かった」
そこに一人のスケバンがやってきた
スケバン「あ、キャスパリーグさん!さっきマカロン買ってきたんすよ!スイーツすきでしたよね?よかったら一緒に、、、」
「バシッ!!」
カズサは反射的に差し出された手を弾いた。
カズサ「ッ!!ご、ごめん、、、」
カズサ「今はスイーツを見たくない、、、」
そう言うとカズサは自分の使っている教室に行ってしまった
スケバン「あーもったいない。でもなんででしょうね?スイーツが好きって聞いてたんすけど」
アケミ「、、、、、」 - 29ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 20:24:54
(カズサの使っている教室)
カズサ「あれ、、、無い!」
カズサは探し物をしていた
それはたまたま一つだけ残っていたレイサからの挑戦状だった
思い当たる出来事が一つだけあった
アイリたちに追いかけられた時
カズサ「あの時だ、、、、もう最悪」 - 30ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 20:33:34
先生「レイサ、記憶が戻ったって聞いたけど体調は問題ない?」
レイサ「はい!さっき救護騎士団で検査してもらいましたが問題ありませんでした!」
先生「良かった。それで、カズサに会ったっていうのは本当?」
アイリ「はい。でもどこかに行っちゃって、、、」
先生「じゃあトリニティの近くには居そうだね。ただ最悪なのはこれがきっかけでどこか遠くに行ってしまわないか、、、」
ヨシミ「でもあの様子じゃ素直に帰って来ないわよ、、、」
ナツ「なら無理やりにでも引っ張ってこよう!」
ヨシミ「それが出来たら苦労しないわよ!」 - 31ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 21:23:12
スズミ「おはようございます先生、少しお聞きしたいことが、、、おや、皆さん。おはようございます」
レイサ「スズミ先輩!おはようございます!」
スズミ「あれ、レイサさん?もしかして、、、!」
レイサ「はい!記憶が戻りました!」
スズミは少し安堵したような表情を見せた
スズミ「それは良かったです、、、パトロール中も気が気でなかったので」
レイサ「すいません、心配させてしまって、、、」
スズミ「いいえ、謝ることはありませんよ。無事に記憶が戻って良かったです」
先生「それで聞きたいことって?」
スズミ「はい。実はここ最近生徒、主にスケバンに関する事件や揉め事がおかしいぐらいに少なくて、、、そこで直接聞いてみたんです」 - 32ただのカッコいい女好き0125/06/16(月) 21:44:13
(昨日)
スズミ「最近怖いぐらいに騒ぎがありませんね、、、なにか起こるんでしょうか。おや、あれは、、、」
スケバンA「なんか甘いもん食いてぇなぁ」
スケバンB「お、あそこにアイスの移動販売があるぞ。脅して強奪するか?」
スケバンA「馬鹿野郎!今そんなことしようもんなら、、、!」
スケバンB「冗談に決まってんだろ!流石にアイス買うぐらいの金はあるわ!」
スズミ「(ふむ、直接聞いてみるのも良いかもしれません)そこのお二人」
スケバンB「ゲッ!『トリニティの走る閃光弾』!」
スケバンA「こ、今回はなにもしてないぞ!」
スズミ「いえ、お話を伺いたいだけなのですが、、、」
スケバンA「話ぃ?」
スズミ「えぇ。最近妙に騒ぎが少ないなと思っていまして。なにか知っていませんか?」 - 33二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 22:17:47
おっと雲行きが怪しく...?
- 34ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 01:46:49
スケバンB「あーもしかしたら『あれ』かなぁ、、、でも喋って良いもんなのか?」
スケバンA「別に喋らなかろうがあたしたちに悪いことが起こるわけでもねぇしなぁ、、、」
スズミ「そうですか、、、では、、、」
スケバンA「アイスうめぇ~」
スズミ「いえいえ。それで『あれ』というのは?」
スケバンB「あぁ、アイスの交換条件だったな」
スケバンA「今あたしらスケバンを『キャスパリーグ』っていう伝説のスケバンがまとめあげてるって話だ。変に騒ぎを起こしたらそいつにとっちめられるんだってよ」
スケバンB「しかもそいつは自分よりでっかいやつを従えてるって話だ。考えるだけでも怖ぇな。」
(現在)
スズミ「ということを昨日聞きまして。その『キャスパリーグ』について何かご存じないかと」 - 35ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 03:21:55
アイリ「『キャスパリーグ』ってもしかして!」
スズミ「皆さんご存知なんですか?」
レイサ「はい!杏山カズサに違いありません!」
先生「スケバンをまとめ上げているか、、、そうだ! アロナ!プラナ!」
プラナ「はい、お呼びでしょうか」
先生「トリニティ内で変に集まってるスマホの反応はない?」
アロナ「調べてみます!、、、ありました!廃校に、、、わわ!すごい数の反応です!」
ヨシミ「どうしたの?先生」
先生「カズサの場所が分かったかもしれない」
ナツ「おぉ!流石先生」
先生「ただこれは相当な準備が必要、、、ん?なんだろう」
突然先生にモモトークが届く - 36ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 03:53:07
先生「ッ!!」
レイサ「先生?」
先生「よし、みんな!6日後、カズサのところに行くよ!」
ヨシミ「えぇ!?なんでそんな急に!?」
レイサ「でもまだ、、、、そうだ!スズミ先輩!」(食い気味に)
スズミ「な、なんですか?」
レイサ「私の特訓を手伝ってください!大切な人を取り戻したいんです!」
スズミ「、、、わかりました。詳しい事情は知りませんが私で良ければ。ですが覚悟してくださいね!」
レイサ「はい!」
先生「じゃあ6日後の夜、カズサのところに行こう!」
アイリ「わかりました!」
ヨシミ「もう!勝手に決めないでよ!行くけど!」
ナツ「行こう!我々放課後スイーツ団のリーダーを連れ戻しに!」 - 37ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 09:33:02
(6日後の夕方、廃校)
アケミ「あなた達、見張りはもう十分ですわ。明日の移動に備えて部屋に戻りなさい」
スケバン「やったー!もう休んで良いってよー」
アケミ「(後は待つだけですわね)」 - 38ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 10:54:29
(夜、廃校)
ナツ「スケバンをまとめていると聞いたが、、、見張りが居ないね」
先生「そうだね。じゃあみんな、音楽室に向かおう。そこにカズサがいる」
アイリ「先生わかるんですか?」
先生「大丈夫。信じて」
レイサ「では行きましょう!」 - 39ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 11:17:45
(音楽室)
何やら外が騒がしい
こんな夜に何かあったのだろうか
「侵入者だー!」
カズサは銃を取り部屋を出、暗い廊下を駆ける
騒ぎが大きい方へ向かうと
アイリ「カズサちゃーん!」
ヨシミ「さっさと出てきなさーい!」
スイーツ部のみんなに加えて先生、そしてレイサが居た
大量のスケバンに追われながらだが
カズサ「全員撃つのをやめて!」
ナツ「カズサ!」
カズサ「、、、私言ったよね、『もう戻らない』って」
レイサ「杏山カズサ!!!!」
カズサ「え、宇沢あんた、、、、」
先生「うん。記憶が戻ったんだ」
カズサ「先生、、、」 - 40ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 12:35:01
レイサ「早く戻ってきてください!!!」
ナツ「それにカズサよ、これを見よ!」
カズサ「それは、、、私が置いていった退部届、、、」
アイリ「退部の条件はティーパーティとその部活の部長のサインが必要なんだよ!」
カズサ「まさか、、、」
ヨシミ「この部活にはまだ部長が決まっていない!」
ナツ「君は永遠に部活を退部できない!諦めて戻って来るが良い!」
カズサ「だからあたしは、、、戻らないって、、、」
カズサは唇を噛みしめる
アケミ「話は聞かせてもらいましたわ」
先生「アケミ」
ヨシミ「え!?アケミってあの七囚人の!?」
アケミ「あなた達の目的はあくまで杏山カズサ。ならば簡単な話です」 - 41ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 13:14:03
アケミ「杏山カズサと決闘すれば良いのですわ」
カズサ「ちょ、アケミ!?あんた勝手に、、、」
アケミ「ただの話し合いでは埒が明きませんし、リーダーを続けるならこれくらい手こずっていては駄目ですわ。それとも負けるから逃げるのですか?」
カズサ「、、、分かった、やってやる」
アケミ「ではそちらはどうされますか?」
レイサ「その勝負、やらせていただきます!!!」
アケミ「そういうことですので、全員体育館にお集まりください」 - 42ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 13:33:00
(体育館)
体育館の中は決闘場のように改造されていた
アケミ「では勝敗は私が判断いたします。全員バリケードの外から観戦、手出しはしないように」
スケバンC「誰が戦うんだ?」
スケバンD「誰だろうとあの『キャスパリーグ』に敵う理由がねぇよ!」
アケミ「両者、中へ!」
スケバンD「やっちまえー!キャスパリーグ!」
アイリ「頑張って!レイサちゃん!」
ナツ「伝説が、、、始まる!」
二人が武器を構える
アケミ「試合、開始!」 - 43ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 14:09:29
レイサが一気に距離を詰める
それに対してカズサは的確に攻撃を入れる
レイサ「なんで急に居なくなったんですか!皆さん心配してたんですよ!」
カズサ「あんたたちを守るためだよ!」
カズサ「私は元スケバン。争いに巻き込まれたりするのもおかしくない。だから私の近くにいると危険だから私がみんなの元を離れた!だからスケバンをまとめ上げた!」
レイサ「だとしても、、、」
カズサ「現にあんたが記憶喪失になった!」
レイサ「ッ!!」
カズサ「私はもう友達が、大切な人が傷つくのを見たくない!」
カズサが一気にレイサに攻撃する
あまりの猛攻にレイサも防戦一方を強いられる
カズサ「あんたにこの気持ちがわかるわけ無い!」 - 44ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 14:19:04
レイサ「わかりませんとも!!」
レイサが一瞬の隙をついて猛攻から抜け出す
レイサ「私は杏山カズサではありません。だからあなたの気持ちが全部わかるわけじゃない!」
レイサ「でも!理解しようと努力することは出来ます!」
今度はレイサが一気に攻撃を仕掛ける
カズサ「グッ!!」
レイサ「みなさんが危険な目に遭うのが怖いなら私も強くなります!私も強くなってあなたもみんなも守ります!」
レイサ「あなたが思ってるよりもみんなあなたのことが大好きなんです!心配しているんです!」
「勝手に一人で抱え込まないでください!」 - 45ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 14:53:17
カズサ「私は、、、負けるわけには!」
レイサ「(今だ!スズミ先輩からもらったあれを!)閃光弾、投下します!」
カズサ「ウッ!」
レイサ「早く!」
「帰ってきてください!」 - 46ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 15:02:27
レイサの重い一撃がカズサに命中する
レイサ「ハァ、ハァ、」
カズサ「ハァ、、、、(ドサッ)」
アケミは少し待って手をレイサの方に挙げた
アケミ「この戦い、挑戦者の勝利とします」
「ウォォォォォォォォォォ!」
周りから歓声が上がる
スケバンE「すげぇ戦いだったな!」
スケバンF「思わず熱くなっちまった!」
そしてレイサも体力の限界か倒れる
アイリ「レイサちゃん!」
レイサ「あはは、やりました、、、」 - 47ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 15:16:03
カズサのところにアケミが歩いてくる
アケミ「わたくしが特訓して差し上げたのに、不甲斐ないですわね」
カズサ「、、、うるさい」
アケミ「さて、今回あなたが負けてしまったのでリーダーの格が落ちてしまいましたね」
アケミ「ですのであなたにはリーダーの称号の剥奪、及び集団からの永久追放を命じますわ」
カズサ「は!?あんたまさか最初から、、、」
アケミ「ふふっ、なんのことでしょう?では私はこれで」
カズサ「ちょっ、待て!」
アイリ「カズサちゃん!」
ヨシミ「カズサー!」
カズサ「ヤバッ!」 - 48ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 15:39:09
カズサは逃げようとしたが戦った後だからか力が入らず、うまく立ち上がれない
ヨシミ「もう逃さない!」
カズサ「なんでみんな、、、あたしが居たらみんなが危険に、、、」
ヨシミ「そんなのが怖いならもともとあんたを探してないわよ!」
カズサ「え、、、」
アイリ「辛いなら言ってよ、、、頼ってよ、、、」
カズサ「だから、、、」
ナツがレイサに肩を貸しながらカズサの元へ歩み寄る
ナツ「じゃあカズサ、君はどうしたいんだい?」
カズサ「私は、、、私は、、、」
カズサの目から涙がボロボロとこぼれ落ちる
カズサ「みんなと一緒にいたい、、、」
アイリ「カズサちゃん、、、」
カズサ「でもみんなが危険な目に遭うのが怖くて、、、」 - 49ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 15:44:59
レイサ「なら私が守ります!だから、、、帰ってきてください、、」
カズサ「、、、一緒に居て、、、良いのかな、、、」
ヨシミ「駄目って言うわけ無いでしょバカ!」
カズサの目から一気に涙が溢れる
カズサ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
アイリ「おかえり。カズサちゃん、、、」 - 50ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 15:52:27
先生はアケミと話していた
先生「ありがとねアケミ。カズサのこと」
アケミ「いえ、少し前から様子がおかしいと思っていたので」
あの時、アケミは先生にモモトークを送っていた。
内容は「6日後の夜、警備を薄くしますので来るならこの日に来てください。杏山カズサは音楽室にいますわ」
というものだった
アケミ「ここは迷い猫が来るべきところではありませんし、彼女には既に居場所がありますから、、、。さて、この集団の後始末は任せてくださいますか?代わりにヴァルキューレには内密にお願いしたいのですが」
先生「そうだね。頼むよ」
カズサたちは抱き合う形で泣きじゃくっていた
スイーツ好きの少女たちのコーヒーのようにほろ苦い銃撃戦は甘いミルクで幕を閉じた
※いい話だなと思ったそこのあなた!
まだ終わりじゃありませんよ! - 51ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 21:13:29
〜後日談〜
(スイーツ部の部室で)
カズサ「みんな、ほんっとごめん!」
ヨシミ「急にどうしたのよ改まって」
カズサ「その、勝手にいなくなってみんなに余計迷惑かけて、、、」
アイリ「もう大丈夫だよ。こうして戻ってきてくれたし!」
ナツ「そんなことよりいなかった分の補習は大丈夫なのかい?」
カズサ「まぁ、先生がティーパーティーに交渉してくれたおかげでなんとか、、、」
どうやら以前ミレニアムで会ったセイアさんが手を回してくれたらしく、おかげで補習の量は半分ほどで済んだらしい
そんなことを話していると誰かがすごい勢いで走ってくる音がした
ナツ「お。今回のヒーローの登場だね」
レイサ「杏山カズサーーーーーー!!」 - 52ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 21:18:13
カズサ「宇沢」
レイサ「おはようございます!」
カズサ「おはよう。それとその、、、」
レイサ「?」
カズサ「ごめん、迷惑かけて。それとありがとう。私を連れ戻しに来てくれて。あのままだったら私、、、」
レイサ「いえ!私はトリニティのスーパースターですのであたり前のことをしただけです!」
レイサ「それと!今日は受け取ってもらいたいものがあって来ました!」
カズサ「(まぁ迷惑かけちゃったし今日ぐらい良いか)」 - 53ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 21:20:44
レイサ「仮入部届を!受け取って〜〜〜ください!」
カズサ「いつもの挑戦状ね、、、、ん?待った、仮入部届!? なんで!? 自警団は!?」
レイサ「スズミ先輩に相談したら良いのではないかと言ってくださったので自警団と掛け持ちにすることにしました!」
カズサ「えぇ、、、」
レイサ「それに約束しましたから!皆さんをと杏山カズサを守ると!」
カズサ「ッ!!」
カズサの頬が少し赤くなる
ヨシミ「あらあら、お熱いプロポーズねw」
アイリ「ふふふ」
ナツ「ほっぺがいちごのように真っ赤だね」
そんなことを言っているとカズサの顔がドンドン真っ赤になっていく
カズサ「う、うるさい!!」
レイサ「?」
レイサにはなにがなんだかわからなかった
レイサがカズサの気持ちに気づくのはもう少し先になりそうだ
こうして新たに甘酸っぱい物語が始まった
END - 54二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 21:32:08
青春だねぇ
- 55ただのカッコいい女好き0125/06/17(火) 21:34:46
これでこの話は終わりとなります。
いや〜楽しかったですね、自分の書いたSSを読んでもらうのは。
戦闘シーンをもうちょっとかっこよく書けたら良かったんですが難しいですね、、、
ちなみになんでこういう作品になったかというと私いつも強い子が弱音を吐いたりするところ大好きなんすよハイ。
あとカズレイが書きたかった。(だって供給少ないんだもの)
一応次のSSのネタはもうあるのでストーリーが固まったらまた書くと思います。
あと感想はもうガンガン書いてもらって。むしろ書いてくれ。頼む。
じゃあまたいつか。 - 56ただのカッコいい女好き0125/06/18(水) 03:34:03
一応保守
- 57二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 08:50:11
面白かった
次のも楽しみにしてる - 58二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 11:22:38
ん、よかった
- 59二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 16:40:27
アケミの姉御がいいキャラしててよかったわ
素晴らしいssだった