- 1続きの執筆者◆bevE1nFHdI25/06/15(日) 16:23:36
勇者「商人さん、そんな風に言われる見た目じゃないんですけど、そんなことあったんですね」
聖女「うちの勇者と比べたら月とスッポンですよ」
勇者「なんで今俺を引き合いに出した?」
商人「そりゃあ必死になってスキンケアとか体作りをしたもんですから。商人として頑張って金も稼いで、女性を口説こうって段階になったんですけど、先ほどのようなことを言われてしまい……」
剣士「金もあって、見た目も良くて、さらっと口説こうとするから女慣れしてるように見えてまうと。低みから高みに上り詰めすぎたんやねぇ」
商人「全然そんなことないんですけどね! 女性と会話するだけでエネルギーを大量消費するくらいですから!」
勇者「そんなんで異性の客さんと会話できるんですか?」
商人「その場合は男女関係なくお客様ですから」
聖女「では、先ほど私に声をかけたのはかなり体力を使ったのでは?」
商人「ええ。背中なんて汗ダラダラでしたよ」
剣士「難儀な性格やなぁ。でも僕は君のそう言う真面目なところは好きやで? 素直な子は可愛いからなぁ」
聖女「裏がありそうな喋り方しないでくださいよ…」
勇者「そう言う剣士さんはお付き合いされた方とかいらっしゃるんですか?」
剣士「…勇者君は優しいなぁ。人付き合いができへんどころか怖がられ、仲良ぅなったら下ネタ話す男がモテる訳がないって考えに至ることがないんやからなぁ」
勇者「す、すみません…」 - 2二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:27:13
建て乙
- 3二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:27:45
建て乙
- 4二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:29:21
10まで保守
- 5二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:30:21
保守
- 6二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:32:28
ほしゅ
- 7二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:33:39
しゅ
- 8二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:35:25
頑張ってたのか商人……
- 9二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:39:19
- 10二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 16:40:57
- 11二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:55:52
保守
- 12二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 07:01:57
保守
- 13二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 14:06:56
保守
- 14続きの執筆者◆bevE1nFHdI25/06/16(月) 14:16:02
剣士「今の本当に怒ってるわけちゃうんよ。勇者君の発想が本当に優しい人の考え方やなって思っただけやから。なんで僕は素直な言葉のつもりなのに裏があると思われるんやろうかなぁ」
聖女「雰囲気もそうですけど、声も原因かと」
商人「え? 剣士さんの声すごく良いじゃないですか」
勇者「落ち着いてるというか、澄んだ高めの声というか、少なくとも悪い声じゃ決してないじゃないか」
聖女「そうです。良すぎるんですよ。良すぎて怪しく聞こえるほどに。正直暗躍してる悪役みたいな声に聞こえます」
剣士「えぇ……そんなん言われても、僕にはどうにもできへんやん。聖女ちゃんってほんまに困ったこと言うお方やわぁ」
商人「それなら、逆に低俗なことを言えばバランスが取れていいのでは!?」
勇者「それだ! ちょっと剣士さん、さっきおっしゃってたように下ネタ全開で喋ってみてくださいよ!」
剣士「そうやなぁ。…じゃあ聞くけど、皆はもう童貞は捨ててんの? さっきの話聞いたら分かるけど、僕まだ童貞なんよね。上の剣の方は百戦錬磨やのに、下の剣は未使用のままやから不釣り合いでしょうがないったらあらへんで」
聖女「結構フルスロットルですね」
商人「恥ずかしながら童貞です」
勇者「ついこの間まではそうでしたね…」
剣士「かーっ!これだから勇者君はあかんのや!僕達みたいな持たざる者の気持ちが分からへん!弱者の味方であるべき勇者が強者側になったらあかんやろ!自分の操を守れない勇者に何が守れるっちゅうんやって話やわ!」
商人「そうだそうだ!」
勇者「そんなこと言われても…」
聖女「剣士さんこんな感じだったんですか…」 - 15二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:04:10
保守
- 16二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:13:32
軽薄そうな商人と裏がありそうな剣士が親しくしてることで怪しさ倍増してそう
- 17二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 07:47:45
保守
- 18続きの執筆者◆bevE1nFHdI25/06/17(火) 12:10:06
聖女「ああ、でしたら私に良い考えがありますよ。うちの教会に私の先輩が何人かいますので、その人達を連れてきて食事でもしてみますか? 剣士さんや商人さんと同じ歳くらいの人たちですよ」
剣士「…ああ、せやったね。君ら結婚してるけど僕より歳下やったなぁ。もはや経験値が違いすぎて遥か上の人のように見えとったわ」
商人「えっと…教会の人たちってことは、つまりシスターさんってことですよね?大丈夫なんですか?その、教義的に」
聖女「うちは自由恋愛なので問題なしです。なんなら誰かいい男紹介しろとうるさいくらいですし、好都合ですよ」
商人「貴女が神ですか!」
聖女「いいえ聖女です。私の方が神より上ですのでお間違いなく」
勇者「不敬がすぎる!」
剣士「せめてお友達くらいにはなれたらええなぁ。まぁ、そこまではいかんでも、怖がらへんかったらええんやけど」
勇者「…なあ聖女、本当に大丈夫か?その人達は勘違いしたりしない?」
聖女「多分大丈夫ですよ。というか、結構似たもの同士かも知れないですし」
勇者「はい?」 - 19続きの執筆者◆bevE1nFHdI25/06/17(火) 13:42:40
シスター「こんにちは、剣士様と商人様ですね? 本日はお忙しい中来てくださりありがとうございます」
僧侶「私も私も! 今日はよろしくねー!」
剣士「いやぁ、こちらこそ来てくれて感謝しますわ。今日はよろしゅう頼みます」
商人「いやー、こんなに綺麗な女性に囲まれると緊張しちゃうなー。今日はよろしく!」
勇者「美人なお姉さん達だな」
聖女「浮気ですか?」
勇者「違うが?」
剣士「それにしても二人とも別嬪さんやなぁ。そんなんやのに、僕らみたいな人と会話してくれるなんて、お優しい方達やねぇ」
シスター「いえいえ、私としましてもこのような貴重な機会に恵まれて嬉しく思っておりますよ。特に剣士様の『ご活躍』に関しては、私の耳にも届くほどで…」
剣士「へぇ…教会の人達に聞こえるほど『目立った行動』なんてしとらんつもりやったんやけど、さすがは国教の情報網、僕みたいな根無草のことまで伝わってるとは驚きやわ」
シスター「とんだご謙遜を。この国内で剣士様の動きに目を光らせていない機関などありません。…そういえば、この間『魔物の討伐に失敗した』ようですけど、『お怪我はありませんでしたか』?」
剣士「ご心配くださり恐悦至極ってもんやねぇ。でもほれ、僕はこの通り『怪我もなんもあらへん』で。『不測の事態』にも対応できんとこの世界だと生き残れへんさかいなぁ」
シスター「それはそれは、余計な心配をしたようで申し訳ありません。ええ、是非、『これを機会に』今後とも仲良くしていただけると嬉しいです」
剣士「それはこっちのセリフですわ。『こちらこそ』、仲良くやってもらえたら幸いです」
商人「あの、オレは分かってはいるんですけど、もうちょっと言葉のチョイスを考えてもらえません?」
僧侶「というか、笑顔怖いって二人とも!」
剣士「ええ!?」
シスター「な、なぜ!?」