みんなで解きたい閃きのミステリー? 解決編【屁理屈推理合戦】

  • 1真理の魔女25/06/15(日) 19:32:38

    ようこそ、二夜目へ!

    ここは屁理屈推理合戦《自由への一閃》の続きだよ。

    前スレは>>2をご覧あれ。


    御影ちゃんに15分で解かれちゃった問題だけど、やっぱ君らは手応えがあっていいね。

    「これのどこがミステリーなんですか?」とか言わなそうだし。


    ま。このスレで終わらせるつもりだけど、もう少しゆっくりしてってよ。

    僕も全力でミスリードしてあげるからさ!

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:38:17

    このレスは削除されています

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:38:50

    このレスは削除されています

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:46:04

    復唱要求
    「エステルは尖塔から広場に移動した」
    「エステルは地上の扉から尖塔の外に出た」

  • 5真理の魔女25/06/15(日) 19:46:55

    ↓↓↓前スレ↓↓↓

    みんなで解きたい閃きのミステリー?【屁理屈推理合戦】|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/5122599/880よーあにまん民。元気してた? 僕はそこそこかな……最近これといって大事件もないし。いや、そんなのない方がいいんだけどさ。…bbs.animanch.com

    さ〜て……まず戦局を変えようか。

    前スレで食い下がってきてくれた>197くんへ。


    【確かに事件当夜、尖塔から尖塔へロープが張り渡されていた】。


    だけど……


    【エステルが死ぬ前、最後に踏んだのはロープじゃない】。


    だから、僕は主張する。エステルの死にロープは関係ないんだよ!

    『彼女が魔法で飛行した後墜落した』という論理は否定出来ないね?

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:49:23

    復唱要求「王女エステルは物語開始から墜落死するまでの間に王城外に出たことはない」

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:51:51

    「この物語に滑車は関係しない」

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:51:59

    >>5

    「最後につかもうとしたのもロープじゃない」

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:54:05

    「広場には結婚式のための準備がされている」

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:54:37

    青字
    『エステルはロープを掴んで移動していて落ちた』
    『エステルはロープにぶら下がって移動し落ちた』

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:55:28

    「エステルの髪の毛は尖塔から広場を挟んで向かいの尖塔に届くくらい長い」
    「エステルが最後にいた尖塔から広場を挟んで向かいの尖塔にはアルフレートがいた」

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:56:29

    復唱要求
    「この出来事でエステルの傍で一部始終を見ていた人物はいない」
    「この出来事でエステルと行動を共にする、した人物はいない」

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:56:59

    「エステルの死に雷は関係ない」

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:57:39

    『エステルは”踏まず”に綱を使って広場の上空まで辿り着いて、そこから落ちて死んだ』
    猿のように伝ったならば踏んではいないことになりそう。
    少なくとも魔法で移動した、は否定できる。

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:57:41

    復唱要求
    「エステルは何かを踏んで移動していない」
    「エステルは何かを掴んで移動していない」

  • 16二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:57:59

    「広場上空に足場は存在しない」
    そもそもこの赤が無いと謎が成立しないのでは、と思った。どっかで言われてたっけ

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 19:59:31

    「エステルがターザンロープないしジップライン形式で移動した事実はない」

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:03:21

    復唱要求
    「エステルの身体が尖塔から死亡直前の広場の死亡地点約50m上空までたどり着くのに塔から尖塔へ張り渡されたロープは関わっていない」

  • 19真理の魔女25/06/15(日) 20:05:01

    >>4

    じゃ、こう応えよう。

    【物語中、エステルは尖塔の階段を使用していない】

    そして地上を移動したわけじゃないってことは、

    >119の【死亡の直前、エステルが広場を歩いた事実はない】これで伝えた通りだよ。


    >>6

    勿論!【物語中、エステルは王城外に出ていない】!


    >>7

    【この物語に滑車は関係しない】!

    悪いけど僕、物理チョー苦手なんだ。


    >>8

    >>10

    これも勿論。【物語中、エステルがロープを掴もうとした事実は一瞬たりともない】!

    そして【彼女はロープにぶら下がってもいない】!


    >>9

    更に更に勿論!【広場には結婚式のための準備が為されていた】。

    でも前スレで言ったよね。

    【広場の中へ作られた構造物に、エステルの死に関係するものはない】って。


    >>11

    【エステルの髪はせいぜい1メートル前後】だよ?

    そして【向かいの尖塔にアルフレートがいた事実はない】!


    >>12

    >>15

    復唱拒否っ!

  • 20真理の魔女25/06/15(日) 20:07:07

    >>13

    【エステルの死に落雷は関係ない】!


    >>14

    お猿さんの真似事なんてお姫様には相応しくないよ。

    【エステルがロープを踏まずに広場中央まで辿り着いた事実はない】!


    >>16

    【エステルの死体発見時、広場の上に掛かっている構造物なんて存在しなかった】よ?

    ま、仰る通り当然だね。


    >>17

    【エステルはターザンロープ形式によってもジップライン形式によっても移動していない】!


    >>18

    復唱拒否!


    一気に来たせいでややこしくなってきたね……。

    ただ、赤き真実だけ注視していれば事件の輪郭は掴めるんじゃない?

    やって見せなよ、†闇の叡智†くんたち。

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:10:18

    復唱要求
    「アルフレート及びシルヴァンは今までの赤の第三者に含まれる」
    「アルフレート及びシルヴァンは今までの赤の第三者に含まれない」

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:12:27

    広場について詰めてくか
    「尖塔と広場の間にはそれ以外の領域は存在しない」

  • 23二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:13:44

    「エステルとアルフレートの結婚は国王シルヴァンが決めた物である」
    「エステルとの結婚にアルフレートは納得している」

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:13:50

    『エステルは独身最後の夜に城をちょこっと抜け出してアルフレートと散歩か何かしようとしていた!ロープに布か何かを引っ掛けて滑り降りる形で移動しようとしたが、途中でロープが切れて落ちて死んだ!エステルをじーっと待ってたアルフレートはそれを目撃してしまった!シルヴァンは娘の思惑を知ってて黙認したつもりが裏目に出て死なせてしまったので、チクセウッと思いながら自戒の念を込めて石碑を立てた!』

  • 25二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:15:37

    復唱要求
    「手伝いとは手伝う者の意思は問わずエステルに利益がある行動をした場合全て手伝いとなる」
    「この出来事でエステルの手伝いをした者は誰もいない」

  • 26二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:15:38

    「アルフレートは王子1人を指し、他の人物や死者などは示さない」

  • 27二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:19:04

    「エステル姫は自分で移動した」
    「エステル姫は誰かに運ばれていた」

  • 28二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:19:59

    復唱要求
    「エステルが落下する瞬間物理的につかめる物質はエステルの周囲に存在しない」

  • 29二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:26:46

    「エステルが落下を開始する直前の時、彼女は1人だけであり近くには誰もいない」

  • 30二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:26:49

    ロープはいつ誰が何のために設置したものなんだろう
    物語開始前なら協力し放題ってことで、もともとエステルの脱出用に誰かが設置してくれたものなんだろうか
    まさか自分で?
    それとも翌日のお祝いに向けた飾りの一部だったのかな
    うーんわからん

  • 31真理の魔女25/06/15(日) 20:28:32

    >>21

    【アルフレート及びシルヴァンは"第三者"の定義に含まれる】よ。

    当然、それを意識してここまで赤を撃ってきたつもりさ。


    >>22

    うーん、【尖塔と広場、そして広場上空以外の領域はエステルの死に関係しない】かな……。


    >>23

    【エステルとアルフレートの結婚は国王シルヴァンが決めた】

    【エステルとの結婚にアルフレートは納得している】

    ……お話に興味を持ってくれるのは嬉しいね。でも、君たちの予想通りに進むかな?


    >>24

    そろそろ誤解を解いてあげるよ。

    【エステルが不注意で転落死した事実はない】ってね!


    >>25

    【誰かがエステルに利益がある行動をした場合、それを全て"手伝った"と定義する】

    2つ目の復唱要求は、こう応えてあげる。

    【シルヴァンはエステルを"手伝った"】!

    【アルフレートはエステルを"手伝った"】!

    【アルフレートはエステルを"手伝わなかった"】!!

  • 32真理の魔女25/06/15(日) 20:29:40

    >>26

    【物語上、"アルフレート"はただ1人の王子アルフレートのことのみを指す】

    今更、名称のトリックなんかじゃ満足しないでしょ?


    >>27

    一番最初に言ったよね。

    【彼女の行動は自分の意志だけど、最後は後悔した】ってさ!


    >>28

    【エステルが落下する瞬間、物理的に掴める物質はエステルの周囲に存在した】

    でも【エステルが落下する瞬間、彼女が何かを掴むことは不可能だった】んだよ!


    >>29

    復唱拒否っ!

  • 33二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:31:55

    >>31

    >>24

    不注意で死亡した青ではないのでもう一声赤をくだせえー!

  • 34二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:34:43

    「エステルの死に風は関係ない」
    「エステルの死に水気は関係ない」

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:34:48

    う~ん尖塔の階段を使っていないなら
    復唱要求
    「エステルは物語の開始時からずっと広場にいる」

  • 36二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:35:22

    復唱要求
    「尖塔から尖塔へロープを設置したのはシルヴァンである」
    「尖塔から尖塔へロープを設置したのはエステルである」
    「尖塔から尖塔へロープを設置したのはアルフレートである」

  • 37二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:36:10

    どうせ拒否されるかな
    「エステルはロープを踏んでいない」

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:36:59

    復唱要求
    「エステルの死の寸前すぐ傍にシルヴァンはいない」
    「エステルの死の寸前すぐ傍にアルフレートはいない」

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:38:58

    「エステルの死に、気温は直接的にも間接的にも関係ない」

  • 40二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:39:25

    復唱要求

    「エステルはロープを踏んで広場中央までたどり着いた事実がある」


    いや>>20の【エステルがロープを踏まずに広場中央まで辿り着いた事実はない】!の逆ってこうなるのかなって思って

  • 41二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:39:28

    復唱要求
    「【エステルが落下する瞬間、物理的に掴める物質はエステルの周囲に存在した】でも【エステルが落下する瞬間、彼女が何かを掴むことは不可能だった】の不可能は物理的に不可能だったからである」
    「【エステルが落下する瞬間、物理的に掴める物質はエステルの周囲に存在した】でも【エステルが落下する瞬間、彼女が何かを掴むことは不可能だった】の不可能はエステルの意思が掴むのを拒んだからである」

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:41:37

    「アルフレートに城から脱出する意思はない」
    「王子アルフレートと国王シルヴァンは親子である」

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:43:18

    復唱要求
    「エステルの身体が尖塔から死亡直前の広場の死亡地点約50m上空までたどり着くのに何かを踏んだといった行動はエステルは行っていない」
    「エステルの身体が尖塔から死亡直前の広場の死亡地点約50m上空までたどり着くのに何かを掴んだといった行動はエステルは行っていない」

  • 44真理の魔女25/06/15(日) 20:49:58

    >>33

    騙されなくなってきたなー……じゃ、これで!

    【エステルにはアルフレートと一緒にどこかへ行く気はなかった】

    【エステルはロープが切れたことで転落死したわけじゃない】!

    だ、騙くらかそうってつもりじゃないんだけどね……。


    >>34

    【エステルの死に風はあんまり関係ない】

    【エステルの死に水気は全く関係ない】かなー。


    >>35

    残念!【この物語はエステルが尖塔の頂上階にいる時点で始まる】んだよ。


    >>36

    【尖塔から尖塔へ渡されたロープは、翌日のセレモニーのため誰かが架けたもの】だよ。


    >>37

    お望み通り拒否してあげる! 理由は考えてごらん。


    >>38

    死の寸前ねぇ……ちょっと表現が微妙だけど、打っちゃうか。

    【エステルの死の寸前、エステルの側にシルヴァンはいない】!

  • 45二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:50:41

    『エステルは二つの塔の間を接続する物体の使って広場中央へ辿り着き、何らかの理由で落ちて死んだ』

  • 46真理の魔女25/06/15(日) 20:51:50

    >>39

    【エステルの死に気温は全く関係ない】!


    >>40

    復唱拒否……!


    >>41

    これは……【物理的に不可能だったから】でいいかな。


    >>42

    復唱拒否!


    >>43

    【尖塔から死亡直前の広場の死亡地点約50m上空まで辿り着くために、エステルが何かを掴む行動を行った事実はない】……かな。

  • 47真理の魔女25/06/15(日) 20:56:54

    >>45

    ……。


    いや、これは……!

  • 48二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:57:44

    『エステルはロープに設置されている何かを踏んで移動し広場の所で落下した』
    『エステルはロープに触れるロープとは違う物質Aを踏んで移動し広場の所で落下した』

  • 49二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:58:37

    『エステル姫は人間ではなく鳥やトリヘビなど飛行可能な種族Xであった』
    『広場の付近には崖、山、氷山、岩など自然物Xが存在し、エステル姫は自然物Xを伝って移動した』
    『城には傾斜のきつい構造物Xが存在し、エステル姫はそこを滑って跳んだ』
    『尖塔は広場を囲うように存在していた、エステル姫はセレモニー用のロープを駆けて伝い広場上空で落下した』
    『エステル姫は王子にお姫様だっこをされており、王子が滑車など手段Xで広場上空に移動し、そこで姫を落とした。』

  • 50二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:00:47

    おっと?

  • 51二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:04:10

    1の御影ちゃんの言葉ってそういう…?

  • 52二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:06:54

    御影ちゃん?

  • 53馳河 御影 / 憂木 真理流25/06/15(日) 21:08:03

    ……はぁ。こんなとこで何やってんですか、真理流さん。

    これはもうリザインでしょ。

    どこに反論出来る余地があるってんですか?


    自分の出した出題、覚えてないことはないでしょ。

    【飛行の魔法なんて存在しない】。潔く認めましょうよ。



    なぁっ……御影ちゃん!?

    何でここがっ……!?

  • 54二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:11:02

    屋根の上に乗れる運動神経あったっけ……?

  • 55馳河 御影25/06/15(日) 21:13:52

    >>45でリザイン確定です。

    人間側は「どうしてそうなったか」なんて推理する必要ない。

    魔法の存在を否定すればいいだけです。


    ……ここまでの流れは全部見ましたよ。

    今までも、ほぼ核心を突いた青き真実は飛び交ってました。

    論点ズラしや見なかったフリで捌き続けるのはここまでです。


    【エステルはロープを歩いて広場中央に移動し、転落死した】。


    これで終わりでしょ? 私の答えと同じじゃないですか。

  • 56二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:16:13

    (あっこれまだ続くパターンかな?)

  • 57二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:18:19

    (面の皮厚いもん)

  • 58憂木 真理流25/06/15(日) 21:18:52

    クソっ、石頭め!
    せっかく考えたストーリーがあんだから、何とか推理してほしーじゃん!
    確かに青き真実にはグウの音も出ないけど……
    オタクはそういうのが好きなんだよ!

    まだこの物語は尽きてない。
    御影ちゃんが正しいとして、"どうしてそうなったか"も大事でしょ?
    君らもまだまだ気になってるはずだ……!

    まだ御影ちゃんすら辿り着いてない事実!
    『どうしてエステルは死んだのか』を当ててもらわなきゃ、リザインなんて出来ないよっ!

  • 59二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:22:40

    (もうゲーム再開していいのか?)

  • 60馳河 御影25/06/15(日) 21:23:32

    はぁ……。
    だ、そうです。うちの助手がすみません。
    私はここで失礼しますけど、付き合ってあげてください。

    フーダニット、そしてホワイダニット。
    ま、推理作家にとっては大事なんでしょうね。

    もう少しだけ踏み込んでみてください。
    まだ赤き真実で出てないだけで……
    私の見立てではこれ、殺人事件ですから。

    じゃ……。

  • 61二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:25:35

    (ファ!?)

  • 62二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:25:54

    じゃあまず一番簡単な所から
    『エステルはアルフレートによって落とされた』

  • 63二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:26:06

    (どうせ暇してるくせに)

  • 64二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:27:18

    とりあえず

    >>45はおめでとう

  • 65真理の魔女25/06/15(日) 21:27:40

    あいつぅ……カッコ付けやがって。
    牛丼払えるだけの小銭も持ってやがらねークセに。

    気を取り直して、ゲームを再開しよう。
    そのうち赤で言うつもりだったけど……その通りだよ。
    【この事件は自殺でも事故死でもない。エステルは殺された】んだ。

    ここまでの話で、それがどれだけムリな状況かってことは分かるよね?
    一体誰が何のために彼女を殺したのか……デキるもんなら解き明かしてみなよっ!

  • 66二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:28:43

    とりあえず構造物じゃねえからロープはセーフって事か?これは

  • 67二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:31:45

    復唱要求
    「エステル殺しに今まで名前が出てこなかった存在は関わらない」

  • 68二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:33:23

    わぁい。動機は諦めてしつこくロープ関係を追求した甲斐があったなぁ。
    じゃあ適当に動機を考えます。
    『エステルは結婚前夜の余興にサーカスのような感じでロープを使ったパフォーマンスをした。落下することを前提として用意されているはずのマットが無く死亡。動機はエステル大好きな王様の嫉妬』

    エステルが何を目的にしてロープを使ったかがわからんのが難しい。脱走するために行動していたと言いつつも移動するためにロープは使って無いって言ってるし。

  • 69二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:35:11

    (思考の垂れ流し)
    【エステルは自分の意志で飛行を開始した】
    でも【エステルに自殺の意図はなかった】

    【エステルが落下する瞬間、物理的に掴める物質はエステルの周囲に存在した】
    でも【エステルが落下する瞬間、彼女が何かを掴むことは不可能だった】
    【物理的に不可能だったから】

    【王子は夜中だったのにエステルが空を飛んでいるのを確実に目視した】
    【エステルの死の寸前、エステルの側にシルヴァンはいない】
    →アルフレートが近くにいたから目視できた可能性はある
    【エステルの死亡時、彼女の周囲50メートル以内に人はいない】
    →上空50mより上にアルフレートがいる可能性は否定されてない

    →でもじゃあなんで側にいたのかが説明できぬ
    【エステルは城からの脱出を目的に行動していた】
    【エステルの行動は彼女1人で決断して行ったものであり、誰かに相談したり指示を受けたりはしていない】
    【エステルにはアルフレートと一緒にどこかへ行く気はなかった】
    うーんうーん…

  • 70二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:37:00

    復唱要求
    「エステルを殺人したのは王子アルフレートである」
    「エステルを殺人したのは国王シルヴァンである」

  • 71真理の魔女25/06/15(日) 21:37:03

    >>62

    【アルフレートにエステルへの殺意はなかった】!

    それに何度も言うけど【広場中央へ出たのはエステルの意志】だ。

    彼に婚約者を殺すような理由があんのかって話だよ。


    >>67

    当然でしょ。

    【エステルを殺したのはアルフレートかシルヴァンのどっちか】だ。


    >>68

    【余興としてのパフォーマンスは企画されてなかった】よ。

    【エステルはシルヴァンの実娘だし、妬んで殺すようなことはない】だろうね。


    あー、顔あちぃ……。

  • 72二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:39:58

    「エステルは城から脱出した後は二度と城に戻らないつもりだった」

  • 73二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:40:14

    『殺人事件とは道具への細工である』
    『その細工により彼女は落下した』

  • 74二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:40:58

    復唱要求
    「エステルは誰かの命を庇うといった行動はしていない」
    「この出来事で何者かに誰かの命が確実に狙われた」

  • 75二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:44:22

    『アルフレートの城から脱出したいという要望をエステルは手伝った
    アルフレートとエステルは広場上空のロープで合流した
    そのときの会話でアルフレートに殺意が生まれ衝動的にエステルを落としてしまった』

  • 76真理の魔女25/06/15(日) 21:44:42

    >>70

    ……どっちかって言ってるでしょ、もう。


    >>72

    復唱拒否! 意地悪してるワケじゃないよ。


    >>73

    【エステルの所持品や城の施設、ロープに細工した人物はいない】!


    >>74

    【エステルは誰かを庇って転落死したわけじゃない】よ。

    でも【物語中、誰かが誰かの命を狙ったのは確か】だ。

  • 77二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:48:17

    『アルフレートとエステルは一緒にロープの上にいた。シルヴァンはアルフレートを亡き者にしようとしたがエステルが転落し死んだ』

  • 78真理の魔女25/06/15(日) 21:52:23

    >>75

    ちょっと待ちなよ。

    脱出したいなら、2人仲良く綱渡りする意味なんてある?

    城外に出るどころか城の中心に向かってるんだよ。

    【アルフレートが衝動的にエステルを落とした事実はない】ね。


    >>76

    【シルヴァンがエステルを亡き者にしようとした事実はない】!

    それに【アルフレートもエステルを殺したいとは思ってなかった】んだよ。

  • 79二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:53:49

    エステルはバランス崩してないんだっけ?

    復唱要求「エステル姫がロープで移動してる最中ロープが千切れたか切断されるかした」

  • 80二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:56:29

    復唱要求
    「エステルの死はアルフレートの行動に原因がる」
    「エステルの死はシルヴァンの行動に原因がある」

  • 81二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:58:20

    復唱要求
    「アルフレートは故意偶然問わずエステルが落下するような行動を起こしていない」
    「シルヴァンは故意偶然問わずエステルが落下するような行動を起こしていない」

  • 82二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:58:42

    まさか
    「落下中も、エステルは自分が死ぬと思っていなかった」

  • 83二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:02:46

    >>【エステルの所持品や城の施設、ロープに細工した人物はいない】

    「城の設備や備品にも細工の後はなかった」

  • 84真理の魔女25/06/15(日) 22:02:47

    >>79

    44で言った通りだよ。

    【エステルはロープが切れたことで転落死したわけじゃない】!


    >>80

    【エステルの死はシルヴァンに遠因を持つものの、彼女の意志と行動によって引き起こされた過ちだった】と言えるね。


    >>81

    【シルヴァンは故意偶然問わずエステルが落下するような行動を起こしていない】。

    もう片方は……


    >>82

    いや、【落下するエステルは死を受け入れていた】よ。

  • 85二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:06:10

    「エステルは事件のあった夜の間に城からの脱出を果たすつもりだった」

  • 86二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:07:19

    「“エステルが落下する瞬間、物理的に掴める物質”とはアルフレートである」

  • 87真理の魔女25/06/15(日) 22:08:28

    >>83

    勿論、【白の設備や備品にも細工はされていなかった】。


    >>85

    ……復唱拒否!


    >>86

    ……【その通り】だよ。

  • 88二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:11:40

    「エステルの死亡時、広場の上空に張られたロープは尖塔Aと尖塔Bに張られた1本だけである」

  • 89二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:13:30

    『アルフレートとエステルは一緒にロープの上にいた。アルフレートがバランスを崩しアルフレートはロープをエステルはアルフレートを掴んでいたがこのままでは二人とも助からないと思ったエステルは手を離し落下した』

    『アルフレートとエステルは一緒にロープの上にいた。アルフレートがバランスを崩しエステルは落下しそうになりアルフレートを掴もうとしたがアルフレートは掴めず落下した』

  • 90真理の魔女25/06/15(日) 22:19:05

    >>88

    【エステルの死亡時、広場の上空に張られたロープは尖塔Aと尖塔Bに張られた1本だけである】。

    ま、今さら何本もあったなんて言い出してもね。


    >>89

    【アルフレートがロープの上でバランスを崩した事実はない】よ。

    これまたダーウィン賞スレスレの死因になっちゃうね……。

  • 91二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:21:51

    『アルフレートとエステルは一緒にロープの上にいた。シルヴァンがアルフレートを亡き者にしようとした行動の結果エステルは落下して死んだ』

    『アルフレートとエステルは一緒にロープの上にいた。アルフレートがシルヴァンを亡き者にしようとした行動の結果エステルは落下して死んだ』

  • 92二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:25:01

    復唱要求
    「エステルは結婚を望んでいなかった」
    「エステルはアルフレートを愛していなかった」

  • 93二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:27:49

    『アルフレートはシルヴァン王を消そうとしていた
    エステルは展望台の道具を使ってロープを渡っている途中のアルフレートを発見
    エステルはそれを食い止めるためにロープを渡ったがアルフレートに落とされた』

  • 94真理の魔女25/06/15(日) 22:32:13

    >>91

    >>93

    【シルヴァンとアルフレートの関係は良好だった】。

    そして【物語中、アルフレートがシルヴァンを殺そうとした事実はない】よ。


    >>92

    ……復唱拒否!

  • 95二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:33:51

    ……『エステルはシルヴァン王を愛していた』?

  • 96二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:35:15

    「物語中アルフレートがシルヴァンに殺意を持ったことは一度もない」

  • 97二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:35:47

    復唱要求
    「物語中、シルヴァンがアルフレートを殺そうとした事実はない」

  • 98真理の魔女25/06/15(日) 22:37:44

    >>95

    【エステルはシルヴァン王を父親として愛していたし、シルヴァン王もエステルを娘として愛していた】よ。


    >>96

    【物語中、アルフレートがシルヴァン王に危害を加えようとした事実はない】!


    >>97

    【物語中、シルヴァン王がアルフレートへ危害を加えようとした事実はない】!


    ……さあ、そろそろ真相に近付いてきたんじゃない?

  • 99二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:43:07

    「ゲーム終了時シルヴァンは生きている」

  • 100二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:44:14

    そういえば
    復唱要求
    「アルフレートはエステルを愛していた」の返答が

    ……【復唱を認める】!でしたが

    ちょっと分からなかったのでもう一度

    復唱要求
    「アルフレートはエステルを愛している これは物語終了時も継続している」
    そして
    「エステルは落下して意識が途絶える寸前までアルフレートを愛している」

  • 101真理の魔女25/06/15(日) 22:46:55

    >>99

    【物語終了時、シルヴァン王とアルフレートは生きている】よ。


    >>100

    【物語終了時、アルフレートはエステルを愛している】。

    そして【エステルは死ぬ最後の瞬間までアルフレートを愛している】

    ……かな。


    そろそろ日曜日も終わりだね。

    23時になったら、僕も観念して真相を明かすことにするよ。

  • 102二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:47:03

    復唱要求
    「アルフレートはエステルの脱出を阻止しようとした」

  • 103二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:49:33

    復唱要求
    「ゲームの最中エステルは誰にも殺意を抱いていない」
    「ゲームの最中アルフレートは誰にも殺意を抱いていない」
    「ゲームの最中シルヴァンは誰にも殺意を抱いていない」

  • 104二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:51:05

    『アルフレートはゲーム開始以前に王に毒をもった
    エステルは撤収するアルフレートを発見した
    エステルはアルフレートを止めようとしたが口封じに落とされた』

  • 105二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:51:16

    復唱要求
    「ゲームの最中エステルは誰にも危害を加えていない」
    「ゲームの最中アルフレートは誰にも危害を加えていない」
    「ゲームの最中シルヴァンは誰にも危害を加えていない」

  • 106二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:51:55

    時間ないし適当に青撃つか
    『アルフレートはロープを渡ってるのがエステルと気づかずに落としちゃった』

  • 107二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:52:57

    『アルフレートはロープにいるエステルがする行動を止めようとして結果エステルは落下した』

  • 108二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:58:07

    『エステルは脱出のためにロープの上で合図を送っていた。合図を送っていた相手はアルフレートの国の人間。それを見たアルフレートはエステルを諜報員と誤認して殺人した』

  • 109真理の魔女25/06/15(日) 22:59:49

    >>102

    それは復唱出来ないんだよね。

    ま、理由はこの後分かるさ。


    >>103

    【エステル以外の人物は、誰にも殺意を向けていない】よ。


    >>104

    【この物語に毒物は関与しない】ね。


    >>105

    これも復唱出来ないね……。


    >>106

    >>108

    当然、【アルフレートはロープを渡っているのがエステルだと気付いていた】よ。


    >>107

    むしろ【アルフレートはエステルの行動を受け入れた】、からこうなった……ってとこかな?

  • 110二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:01:31

    情報まとめてたらタイムアップになっちゃった…
    うーむ悔しい

  • 111真理の魔女25/06/15(日) 23:02:14

    ……お待たせ。
    それじゃ、この物語の真相を明かそうか。
    ちょっと長いけど……よろしくね!

  • 112真理の魔女25/06/15(日) 23:04:31

    アスタル王国を統べるシルヴァンは5年前、大戦を制した。
    肥沃な耕作地を狙ったヴァルハート公国の挙兵。
    兵の数に任せた公国へ、彼は毅然と立ち向かったのである。

    シルヴァンは首尾よくヴァルハートを撃退し、国都へ進撃。
    悪名高き公王を討って凱旋する。

    その時の”戦勝品”が、彼であった。

  • 113真理の魔女25/06/15(日) 23:06:05

    「来てくれたのね……アルフレート」

    遠雷を背に、アルフレートを待っていたのは王女エステル。
    彼女は自らの甲冑を身に纏っていた。
    明日からは無用の長物となる、彼女にとって誇りの装束だった。

    尖塔の頂上階は闇に包まれている。
    アルフレートが階段の最後を踏み終えるや、彼女は言った。

    「私の意を汲めない貴方ではないでしょう。
    今から何をする気か知っていて……姿を現したというの?」

    アルフレートは静かに頷いた。
    軽い部屋着に似合わぬ腰へ、一振りの剣を提げたまま。

  • 114真理の魔女25/06/15(日) 23:08:41

    「……そう。なら、始めましょう」

    麗しき姫騎士が拳を握る。世に2つとない宝剣が刀身を現す。
    鎧など意味を為さない。あらゆる鎖を断ち切るという伝説の刃だ。
    これまで幾度となく行われてきた稽古試合とは、一線を画していた。

    明日、2人は神の前に結ばれる手筈となっていた。
    やがてエステルは王女となり、万の民を従えるであろう。
    国婿の器であるアルフレートには一つの約束が与えられていた。

    アスタルの至宝であるエステルに一度でも打ち勝つこと。
    もし叶えば……国許への帰還を許そう。

    「先の週、亡都までもが洪水に見舞われたとか。
    王無きヴァルハートでは、今この時も国民が失われ続けている」

    エステルが低い声で告げた。彼の覚悟を問うように。
    アルフレートは彼女に返す。貴女はそれでいいのか、と。

    「笑止。抜きなさい」

  • 115真理の魔女25/06/15(日) 23:10:23

    アルフレートが数打ちの長剣を抜く。円形の広間で2人は対峙した。
    ゆっくりと壁へ沿うように、2人は間合いを測り始める。
    1歩ごとに過去の光景が胸をよぎった。

    何もかも失った少年を抱き締め、未来を約束した朝。

    遥か故郷へ続く空に、想いを馳せる姿を目撃した夜。

    初めて木剣を取った青年を、激しく打ち据えた夕。

    5年は決して短い期間ではなかった。
    それこそ、王が彼女らの未来を規定するのに足りるほど。
    でもーーー

    「この空を……飛ぶように、逃げ去ってしまえればね」

    儚く笑うエステルの涙が燭台の光に照らされる。
    次の瞬間、彼女は戻れない一線を踏み出した。

  • 116真理の魔女25/06/15(日) 23:11:42

    《自由への一閃》

  • 117真理の魔女25/06/15(日) 23:13:43

    鋼と鋼がぶつかり合う。アルフレートの刃が一瞬で欠けた。
    エステルは四海最強の剣士だ。技量は上、更に装備も上。
    一切容赦の無い全力の戦いが、彼我の差を極限まで際立たせる。

    「あなたの全てをぶつけて来なさい! さもなくば……っ!」

    身を低くしたエステルが、刈り取るように足元を薙ぐ。
    一瞬の予断も許さぬ攻撃にアルフレートの瞳孔が開いた。

    これは彼女の最後の招きだ。尖塔に来ないという選択肢もあった。
    凛々しく国を治めるエステルの隣で、平和な一生を終える……
    自分にはそれを選ぶ余地があったはずだった。
    それなのに、何故?

    「甘い!」

    激しい攻撃を捌き切っているとは言えない。
    エステルによる神速の刺突を、無傷で躱すことは出来なかった。
    肩口を掠める宝剣が血を吸う。直後、彼女の強烈な回し蹴りが直撃する。

  • 118真理の魔女25/06/15(日) 23:15:10

    アルフレートは呻きながらバルコニーへと倒れ飛んだ。
    まだ剣を落としてはいない。これは真剣勝負だ。終わっていない。
    宵闇に閉ざされたアスタル王城の最上部で、彼は息を切らす。
    エステルが軍靴を鳴らし、歩み寄ってくる。

    「……その程度? 自らをも救えぬ王子に、何が出来るというの」

    そうだ。何が。どうして。何のために。
    負ければ、一生この檻の中だ。郷里へ帰ることも出来ない。
    たとえ帰っても牙を抜かれた弱き王子でしかないのだ。
    未来は、自由は……この闇の先にしかない。

    「何も変えられないなら、ここで果てるのみよ! アルフレート……!」

    何も恐れぬ構えでエステルが突進してくる。
    その細く白い姿が、千軍万馬の威容にも似て襲い掛かってくる。
    初撃を受け流した次の瞬間、アルフレートは行動に出た。

    バルコニーの更にその先へ、自らの身を飛び立たせたのだ。

  • 119真理の魔女25/06/15(日) 23:18:04

    「曲芸が何になるか! それで私を止められるとでも……!?」

    今宵、尖塔のバルコニーにはロープが張ってあった。
    対角の尖塔へ向かって、広場を跨ぐように渡されている。
    翌日のウェディングセレモニーに用いる飾り付けのためであった。
    アスタルの巨大な国旗を吊るすのだ。

    ロープに飛び乗ったアルフレートへエステルの追撃が舞い掛かる。
    だが、この場所では軽装のアルフレートこそが有利だ。

    「舐めないで!」

    しかし、エステルの身のこなしは遥かに優雅だった。
    仔猫の如く軽やかに、それでいて百獣の王にも似て荒々しく。
    ロープの上で激しい剣戟を浴びせ掛けてくる。

    婚約者にして最強の敵である姫騎士の前に、彼は押され続けた。

    「そうやって、迷い続けて! 私の覚悟を無駄にするつもり!?
    この揺れる足場は……貴方そのものだわ!」

    言葉に負け、長剣の刃が削り取られていく。
    厚雲に覆われた空からは一条の光も降りてこない。
    雨と風の臭いだけが近付きつつあった。

  • 120真理の魔女25/06/15(日) 23:20:19

    一歩、また一歩とアルフレートは押され続けた。
    縄が軋む。剣が欠け続ける。己を支える足が震えている。
    眼下の暗闇が、彼を取り巻く世界を象徴しているかのように感じた。

    公王である父親を失った時。
    郷里のヴァルハートから引きずり出されたあの時。
    すでに自分は死んでいたのかもしれない。
    エステルの優しさに縋り、惨めに永らえてきただけだとしたら?

    置き去りにされた国民は、自分を待ってなどいないだろう。
    アスタルを再び敵に回して何が出来るというのだろう。
    ここで死ななかったとして、自分に何が残るというのだろう。

    闇が疑念と混ざり合い身体を重くしていく。
    エステルの剣戟を辛うじて受け止めることしか出来なかった。

    何故……貴女は、そこまで戦えるんだ。

  • 121真理の魔女25/06/15(日) 23:22:55

    閉ざされた夜に、優しい涙が散る。
    その一瞬に彼は見た。エステルの瞳の奥に移る感情を。
    これは魔法だ。一なる元素を焼き尽くし、王を生むための儀式だ。
    彼女の眼には足下の暗闇など映ってはいない。
    ただ……自分の姿だけが宿っている。

    国民のため? 誇りのため? それとも運命へ抗するため?
    違う。彼女はきっと、ずっと。
    あの日の声がーーー耳孔の奥で甦る。


    『……強くなりなさい。いつか、貴方だけの自由を勝ち取るために』


    刹那、アルフレートの剣が何かを帯びた。
    エステルの連撃を掻い潜り、甲冑へと逆袈裟を浴びせる。

    「っ……!」

  • 122真理の魔女25/06/15(日) 23:25:07

    逆撃を受けたエステルは顔を歪め、2歩、3歩と綱の上を後退する。
    王家の甲冑は頑丈だ。彼女の肌を傷付けるには至らない。
    これが稽古の延長線上であれば、終わっていたかもしれなかった。

    数秒だけ猶予が与えられた。増す風の中、2人は見つめ合う。
    アルフレートの濡れた眼が、抗議の光を宿している。

    「そうよ……アルフレート。自由とは誰もが宿す権利ではない。
    だから、私は貴方と往けないの」

    王たる可能性を宿す者と、王たる義務を課せられし者。
    交わり、そして離れていく運命。
    アルフレートは袖で未練を拭った。

    「終わらせましょう、アルフレート。今、互いの道を始めるために」

    再びその眼を開いた彼女は、最も麗しい嘘つきだった。

  • 123真理の魔女25/06/15(日) 23:26:49

    風を詠みながら、エステルは舞うように距離を取り始める。
    甲冑を着ているとは思えない身軽さで、撓むロープが彼女の身体を押し上げる。
    彼我の距離は10メートルほどになった。

    「アスタルの重き剣……貴方のその手で受け止めてみなさい!」

    一つ、二つ、三つ。エステルの脚がロープを押し付け、高く跳ねる。
    その揺れはいや増しに加速し、彼女の身体を押し返す。
    最後の跳躍が終わった時、エステルの背を激しい疾風が押した。

    「行くよっ!!」

    高貴なマントが翻り、姫騎士は一陣の驟雨と変わる。
    そのまま、暴力的な速度でアルフレートへと斬り掛かる。

    金剛の宝剣が、彼の長剣を容易く圧し折る。
    それと同時に彼女の足はアルフレートの肩を蹴り、踏み台とした。

    「アルフレート……っ!!」

    今。
    自由への一閃が、解き放たれる。

  • 124真理の魔女25/06/15(日) 23:29:09

    尖塔に稲妻が落ちた。それは終戦を告げる号砲雷であったろうか。
    誰が見守ることもない激突。鳴神と裏腹に、静かな幕が下りる。

    エステルの剣閃は空を揺蕩う。
    先ほど折られたはずの長剣が瞳のように濡れる。
    アルフレートは、エステルの胸を深々と斬り裂いていた。

    「……ぁ……」

    ほんの1秒間、2人の視線が重なる。
    アルフレートの眼には、慈愛の気宇が浮かんでいた。
    目を細めるエステル。それが、彼の眼差す最後の彼女だった。

    ふわりと身体が宙へ預けられる。心地良い、絶望。
    彼が離れていく。いや、離れていくのは自分の方か。

    無垢な宝剣が暗闇を斬り、消える。
    エステルはその空いた手で彼へと手を伸ばす。
    空を切る手から、果たしたように力が抜けていった。

  • 125真理の魔女25/06/15(日) 23:31:15

    (負け、ちゃった)

    アルフレートはロープの上。
    対し、彼女の得た自由は重力下の身軽さだけだ。
    生まれ育った王城の底へと、身体が沈んでいく。

    (……ああ。本当に、馬鹿みたい)

    彼の姿が、ぼやけて見えない。エステルは目を閉じた。
    雫を散らしながら、最後の数瞬を噛み締める。

    後悔しないと決めていたのに。断ち切るのだと挑んだのに。
    でも……もう、いい。

    意識が途絶える前に、最後の願いが口をついた。

    「あなたの、妃に……なりたかったな」

  • 126真理の魔女25/06/15(日) 23:32:57

    流星が闇の底に落ち、消えた。

    その静寂は長続きしなかった。雨が降り始めたのだ。
    アルフレートは、折れた刃をロープに当てた。

    2人の足跡を消すように、命の綱が切れる。
    その切れ端と共に大きく揺られていくアルフレート。
    彼の目には、雄大に広がる大地があった。
    この大地は……彼の往くべき郷里に繋がっている。

    5年の歳月を過ごした王城へと背を向ける。
    綱を放したアルフレートの体は、城の隣を流れる大河へと委ねられた。

    闇の中へか、光の中へか。
    誰も知らない自由が……彼の未来に待ち受けている。

  • 127真理の魔女25/06/15(日) 23:35:58

    【王子・アルフレートは亡国からの虜囚であった】
    【彼は王女であり姫騎士であるエステルと婚姻を結ぶ予定だった】
    【エステルに剣技で打ち勝てば、彼の身は自由になる契約だった】
    【エステルは彼を愛しながらも、アルフレートの自由を望んだ】
    【しかし、国最強の剣士であるエステルに彼は勝てた試しがなかった】

    【結婚前夜、エステルは尖塔で真剣による最後の決闘を挑む】
    【翌日のセレモニーで使う飾り付けのため、尖塔同士にロープが張られていた。アルフレートはその上に戦いの場を移し、退避する】
    【2人の剣士は綱渡りをしながら決闘を続行。エステルは張力を使って飛翔し、アルフレートの肩を踏み付ける。最後の瞬間、アルフレートが勝利した】
    【エステルはそのまま落下して死亡。アルフレートは残ったロープを切り、城外へと脱出した】
    【翌朝、広場の中央でエステルの死体が発見された。頭上には何もないのに転落死している不思議な状況が形作られた】

    【その後、シルヴァン王はエステルの遺書を発見。事の次第を知る】
    【それは王国にとって最大の損失だったが、彼は次代の可能性に目を向けた】
    【国王はエステルを記念し、広場に記念碑を建立した】

    【“大きな過ちを冒すとしても、それは己が望んだ結果でありたいものだ”】

  • 128真理の魔女25/06/15(日) 23:37:24

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  • 129真理の魔女25/06/15(日) 23:39:40

    【以上が屁理屈推理《自由への一閃》の真相だ】よ。
    どう? 推理は当たった?

    いや、やっぱこれ御影ちゃんには見せるの恥ずいかも……
    ま。君たちで良かったよ、うん。

  • 130二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:43:58

    お疲れ様です

  • 131二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:53:20

    お疲れさまです
    決闘は出なかったな
    ふたりとも夜目が効き過ぎる、暗いからあまり動きのあることはできないだろうが偏見だったか

  • 132真理の魔女25/06/15(日) 23:55:14

    御影ちゃんの言ってた通り、ちょっとムキになっちゃったかも……
    まあ……作家のクセってことで許してよね。
    もし時間があれば、最初から読み返してくれると嬉しい。

    御影ちゃん、この頃あんま事件の話とかしなくなってさ。つまんないんだよね。
    あ、いやグロ死体事件とかは勘弁してほしいけど……。

    とにかく、また新作が出来たら遊びに来るよ。
    季節は変わり時。
    †闇の叡智†の諸君らも、身体には気を付けなね。

    それじゃ、おやすみ〜♪

  • 133二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:55:59

    (終わりです?)

  • 134二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:56:56

    お疲れ様でした!
    (……半日じゃ真相解き明かすの無理だろ)

  • 135125/06/15(日) 23:57:15

    【《自由への一閃》 完】

  • 136125/06/16(月) 00:04:32

    皆様、またも長時間ありがとうございました。

    しばらくサボってましたが、他の魔女の敢闘を見て戻ってきました。

    今回は真理流のGMってどんな感じかな?と思い試作した次第です。


    もし途中の女だれ……と思われたようならこちらもどうぞ。

    作者も参加者も血を吐きながら完走した地獄のスレです。

    探偵の、心に巣食うミステリー 第1篇【屁理屈推理合戦】|あにまん掲示板闇の叡智たる人間様の皆様、お久しぶりです。聖杯を巡る、屁理屈推理合戦のお時間ですよ!え? 「また俺たちの休日を食い潰すつもりか」って?【そうです】が……まあヒマよかマシじゃないですか。ただし、敷居が高…bbs.animanch.com

    こんなのいつまでも続けてたって仕方ねえよなぁ!?

    と思っており、完結編を考えてます。

    生きてればそのうち出すと思いますが、期待せずお願いします。

    その間も短編が思い付けば土曜日に投稿します。


    何かございましたらお声掛けください。落ちるまでは責任取ります。

    とにかく遅くまでお時間いただき、ありがとうございました。


    (聖杯の中身より)

  • 137二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 01:07:55

    ホワイダニットはあと2日あっても解ける気がしない真相だった…
    エステルってEsterじゃなくてEstelle(仏語)か。アルフレートがドイツ語読みだったのも独仏関係がモチーフだからかな
    とにかく乙でした
    あと、御影ちゃんの物語がちゃんと終わりそうなのは喜ばしいような寂しいような…

スレッドは6/16 11:07頃に落ちます

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