今日バイト中に思いついたコミュ

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:35:32

    泊まり込みの牧場紹介の依頼が初星学園のアイドルたちに届いてて、麻央先輩がリーリヤと手毬を誘って行くんですね。その牧場は山の上にあって行くのは大変だったんですけど、まぁなんとか、仕事はジンギスカンを見た手毬のよだれが少し垂れていたくらいの事故ぐらいで、基本的には成功だったんです。その仕事後自由時間になってみんなで色々なお肉食べて満足して、そしてそこの職員さんの勧めで星を見ることにするんですね。3人で長椅子を並べていざ見ようとするんですが、手毬はお肉で満たされちゃって結局寝ちゃったので、麻央とリーリヤ二人で星を見ることにするんです。リーリヤは麻央に星について色々教えてもらいながら空に見惚れてるんです。星々の説明がだいたい終わって麻央は最後に星々に願いを込めて、それを見たリーリヤも星々に願いを、そしてその願いの内容を二人で教え合うんです。リーリヤは麻央先輩の願いのかっこよさに惚れ惚れして、麻央先輩はリーリヤの意志の強さに感激して、気づけば時間は過ぎていてもう寝なきゃいけない時間になっていたんです。最後にリーリヤが、今まで雲に隠れていた月が出てきたのを見て、月が綺麗ですね、と一言。そして麻央先輩がリーリヤはまだまだ日本語の勉強が足りてないね、と言い残して終わる…

    ってコミュです
    誰かSSにしてほしいかもしれない

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:36:19

    言い出しっぺの法則って知ってるか?

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:36:59

    はやくかいて
    やくめでしょ

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:37:01

    それ手毬いる?

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:37:16

    SS一丁入りまーす!

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:37:42

    書きたいなら素直にそう言えよ
    書いていいぞ

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:38:17

    >>4

    実は起きていた手毬が「『月』が綺麗」って所を聴いていてちょっと顔を赤くするといいかもしれない

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:39:29

    >>7

    これ追加でお願いします

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:43:32

    だめだ俺セリフとか書こうとすると違和感発生しまくって結局書けなくって完結しなくなっちゃうの!!
    りんはぁ…SS書いてぇ…

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:43:35

    後日リーリヤが漫画を読んでる時に月が綺麗ですねの意味を知って、あの時すごく恥ずかしいことを言ったんじゃ、って布団の上でジタバタするコミュはありますか?

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:54:44

    見たいので書いてくれ。読むから

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 21:07:46

    書いて♡期待してるよ♡

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:24:36

    スレ主じゃないんだけど、めちゃくちゃいい概念を見つけてしまった気分なので自給自足の意味も込めて書いてみてます。あと1時間位したら完成するかもしれないので、少しお待ちいただけると。

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:55:44

    >>13

    ありがとう、だいすき

    実験レポートあるから死にながら書くしかないと思ってたところなんだ助かる

  • 15通りすがりのセンパイ25/06/16(月) 00:12:57

    >>1 部外者が失礼


    「へぇ、泊まり込みで牧場の紹介……ですか。けど、それって引率に当てはまるんですか? 」

    「学園長に聞いてみたところ、当てはまるみたいですよ」

    「そうなんですね、わかりました。そのお仕事、ボクが引き受けます」


    朝、学校の掲示板に牧場のチラシが貼ってあった。そこにたまたま居合わせたあさり先生に問い合わせをしてみると、一泊二日で牧場のPRをして欲しいというものだった。そしてどうやらこれは学園が行っている三年引率プログラムにも当てはまるみたい。


    「……って事で、二人に付いてきてもらいたいんだけど……いいかい? 」

    「麻央センパイ、私でいいんですか? 」

    「あぁ。それにリーリヤ、最近またキミはオーバーワークが増えてきていると聞くからね。気分転換にもいいんじゃないかな。実績を積みながら羽休めだ」

    「……! は、はいっ! 私、行きます! 」

    「えっと……私は? 」

    「手毬は頼りになると思ったからだよ」

    「ふぅん……よく分かってるじゃないですか。いいですよ、私も行きます」

    「それじゃあ決定だね。時間は……」


    ​───────​───────​───────​───


    「あの、麻央センパイ……」

    「大丈夫だよ。地図だともうすぐそこのはずだから」

    「あっ、見えてきましたよ」

    「うわぁ……! これが、日本の牧場……なんですね! つむじちゃんで見た光景とそっくりです! 」

    「さ、依頼主にご挨拶だよ」


    そして当日。険しい山道を昇ること数十分、登りきった先に見えたのはとても豊かな自然に囲まれた、割と大きめな牧場。沢山の牛や羊がおり、奥には大き目の宿に似たような家が建っている。


    「有村くん、葛城ちゃん、月村ちゃんだね。ようこそ」

    「本日は、よろしくお願いします! 」

  • 16二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:15:33

    このレスは削除されています

  • 17通りすがりのセンパイ25/06/16(月) 00:29:06

    >>15

    「いやー……さっすがアイドルちゃん達だねぇ~。非の打ち所がないくらい、うちの良さをたっくさんアピールしてくれて……本当にありがとう、としか言葉が出てこないよ」

    「手毬ちゃんがヨダレを垂らしちゃうハプニングもあったけどね……あはは」

    「まぁでも本当に上手くいったと思うよ。やっぱ二人を選んで良かった」

    「お役に立てたようで何よりです! 」

    「まぁ、このくらい私にかかれば当たり前ですよ」

    「さぁ、この後はご飯にしよう。それからはみんな、自由に過ごしてくれていいからね」

    「はい、ありがとうございます」


    ……仕事は割と難なく終わったと思う。まぁほんと強いていえば手毬がジンギスカンを見つめながらよだれを垂らしていた事くらいで。正真正銘成功したと言ってもいいだろう。


    「こら手毬、肉ばかり食べ過ぎだ。少しは野菜も食べなよ」

    「ち、ちゃんと食べますから! 」

    「わぁっ……このお肉、とっても美味しいです! 」


    夜ご飯は依頼主さんの提案でみんなでバーベキューをする事にした。いや……ボクとした事がつい、食べすぎてしまった。それほどに美味しかった。


    その後ボク達はすぐに三人で入浴をして、今は部屋でゆっくりとくつろいでいる所。


    「みんな、いるかい? 」

    「はい、いますよ。どうかされましたか? 」

    「今日一日の僕からのお礼の品として、見てもらいたいものがあるんだ。少し、着いてきてくれるかい? 」

    「はい、わかりました」

    「麻央センパイ……手毬ちゃん、寝ちゃってます」

    「……ふふ。いいよ、そのまま寝させといてあげようじゃないか」


    そこに依頼主さんがノックをして、ボク達に見せたいものがあるから着いてきて欲しい、と。手毬はもう沢山食べて満足したのか可愛らしくぐっすりしている。それにしても……見せたいもの? なんだろう。


    「ここだよ。ほら、空を見てご覧」

    「わぁっ……すごい、きれい……! 」

  • 18通りすがりのセンパイ25/06/16(月) 00:42:16

    >>17


    「ここはよく星が見える場所でね。今夜は雲に隠れて月がよく見えないけれど……またくっきり見えるとより綺麗になるんだ。……と。僕はそろそろ戻るよ。二人でゆっくり、この景色を満喫してくれ」


    案内されたのは、牧場の敷地の中にある何も無い草原。ほんとに何も無い。けれど……依頼主さんに言われたとおり、空を見上げるとそこには言葉を失うほどに綺麗な、満点の星空が果てなく広がっていた。……こんな綺麗な星空、生まれて初めて見た。ペンライト、みたいだ。


    「リーリヤ……凄い綺麗な星だね」

    「はい……。すごい、綺麗ですね。見惚れる、ってこういう事を言うんだなって思いました」

    「あぁ。……折角だしリーリヤ。日本の星について、聞きたくはないかい? 」

    「……! 知りたいです! 是非、教えてください! 」

    「ん、わかったよ。……じゃあまずは、あの星だね。あれは……」


    そのまま持ってきた長椅子を置いて腰をかけながら、空を見上げたままリーリヤと話を続ける。気づけば一時間ほど話し込んでしまった。でも、この空を見る目に飽きなんてものはなく。まだ、その輝きに魅せられている。


    「……おや、流れ星だ。リーリヤ、一緒に祈ろうか」

    「はい! 三回、でしたよね」


    そして語り終えた時、たまたま流れ星がきらり、と空に線を描いて行った。ボクの願い事、それはきっと今も昔も変わらない。この願いは、きっと未来永劫に変わらないものだから。


    「麻央センパイは……なんて、お祈りしたんですか? 」

    「『カッコイイ王子様になる』。だよ。ボクは、ボクの憧れを生涯忘れることなんてない。だから絶対に、これは叶えたいたった一つの、人生全てを賭してでも叶えたい夢なんだ」

    「……センパイらしいですね。とってもカッコイイです」

    「ふふ、ありがとう。……リーリヤは、どんなお願いをしたんだい? 」

    「私の願いは『アイドルになる』、です。今の私はまだアイドルなんて呼べないくらいに未熟だと思うんです。でも、それでも絶対に諦めたりなんかはしません。アイドルになって……清夏ちゃんと一緒のステージに立って。二人で、トップになるんです」

    「そちらこそ、リーリヤらしい素敵な願いじゃないか。……羨ましいね、そんな硬い意思」

    「……あっ。もうこんな時間ですね」

    「あぁ、そうだね。それじゃあそろそろ戻ろうか」

  • 19通りすがりのセンパイ25/06/16(月) 00:49:44

    >>18


    リーリヤと語り尽くしていたらあっという間に寝なきゃ行けない時間になっていて。そして少し急いで片付けて戻ろうとしてた時。ふと、後ろから眩しい光に照らされる。


    「あっ……麻央センパイ。月、見えましたね」

    「あぁ。これは……ふふ。記憶に一生残るくらい、綺麗な景色だね」

    「あの、麻央センパイ」

    「ん? どうしたんだい? 」

    「……月が、綺麗ですね」


    ふと、そんなことをリーリヤに言われて思わずドキッとしてしまう。……リーリヤの事だし絶対意味はわかってないと思うんだけど……急に言われたから、ビックリしちゃった。いや、きっと……月に照らされるリーリヤの横顔がとても魅力的だったのもあるんだろうな。


    「……リーリヤ。やっぱキミはもう少し日本語を覚えた方がいいかもしれないね」

    「……? ってあ、手毬ちゃん! 」

    「手毬、起きたんだ。折角起きできたところ申し訳ないね。もうすぐ寝る時間だから……って手毬、大丈夫かい? 顔が赤いけど」

    「……な、なんでもないです。早く……寝ますよ」


    ​───────​───────​───────


    それから後日。


    『月が綺麗ですね とは。夏目漱石が言い出したことから始まる遠回しの愛の告白である』

    「あっ……あぁっ……あぁぁぁっ」

    「リーリヤどした!? めちゃ顔赤いよ!? 」


    ​───────​───────​───────


    「聞いて美鈴! それでね、リーリヤと麻央先輩が、私綺麗ですねって! 私に綺麗ですねって! 」

    「まぁ……ふふ、良かったですね」

    ……と、こんな感じでどうでしょうか

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:57:02

    >>19

    ありがとうありがとうありがとう本当にだいすきありがとう

  • 2113(先生っち)25/06/16(月) 01:02:38

    通りすがりのセンパイ強すぎませんかね?
    13と通りすがりのセンパイは別人です。一応書けたものはあるので、少し時間置いたら供養させてね。

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 07:04:35

    >>19

    良すぎる……

  • 2313(先生っち)25/06/16(月) 08:58:47

    自分も投下します。


    「泊まり込みの牧場紹介のお仕事…ですか?」

    「そう、学園長のお知り合いが営んでいるみたいでね。ぜひ初星学園の生徒さんにも畜産業の素晴らしさを知ってほしい、と依頼が来たんだ。」

    「それで、この3人で牧場に行くんですか?有村先輩が受けた依頼なのに、なんだか横入りしてしまってるみたいで…。」

    「そうだね。ボク一人でも良かったんだけど、リーリヤと手毬なら、仕事の中でも最大限楽しんでもらえるかなと思って。」

    「えっと、そういうことならぜひ、お願いします!日本の牧場…楽しみです!」

    「あの…リーリヤはまだ分かるんですけど、どうして私なんですか?その…千奈とか、清夏とか、もっと適任がいると思うんですけど。」

    「それなんだけど、1日の終わりには、あちらのご厚意で色々なお肉を食べさせてもらえるらしくてね。きっと手毬が、一番美味しそうに食べてくれると思ったんだ。ちょっとタイトなスケジュールのご褒美として、ありがたくご馳走になろう。」

    「行きます!」

  • 2413(先生っち)25/06/16(月) 09:00:11

    「はぁ…はぁ…こんな、山の中に…ある、なんて……足が…もう限界……」

    「ふっ、リーリヤ、もしかしてもう疲れたの?私はまだまだ余裕だけど。もっと体力をつけないとこの先たいへ……ひゃあああ!け、毛虫ぃ!リーリヤ取ってぇ!」

    「こらこら、足元が不安定な中で急に飛び上がったら危ないだろう?大丈夫、この種類に毒性はないから落ち着いて摘んであげれば……ほら!もう平気だよ。」

    「あ、有村先輩、ありがとう…ございます……、ほらリーリヤ、早く行くよ!少しくらい荷物持ってあげるから。はい貸して!」

    「……手毬ちゃん、顔、赤くなってるよ?無理しなくていいからね?」

    「き、気のせいでしょ!?違うから!別に、さっきのは、急に木から落ちてきたのに驚いただけだから!」

    「ちょっと二人とも、歩く時はちゃんと前を見ないと危ないよ?」

    「うっ…は、はい…。」

  • 2513(先生っち)25/06/16(月) 09:01:36

    「初星学園から来ました、有村麻央です。2日間、よろしくお願いします!」
    「同じく、月村手毬です。よろしくお願いします。」
    「葛城リーリヤ、です。よろしくお願いします!」

    『遠路はるばるご苦労さまです。こちらこそ、これからよろしくお願いします。それで早速お三方にお願いしたいのは─────。』

    〜〜〜

    「ジンギスカンの火入れ…初めて見た……!じゅるり。」
    (て、手毬ちゃん!?よだれが出てるよ!アイドルは、写りも気にすること…!)
    「…あ、えっと、ゴホン!凄くいい香りが漂って──。」

    〜〜〜

    「麻央センパイ!この飼料運ぶの手伝ってくれませんか?」
    「お安い御用さ!ボクは格闘技を嗜んでいるから、これ位の量ならなんてこと…あ、あれ、想像より重い……!」
    「わたし、片方持ちます!」

    〜〜〜

    「ん…む、難しいね、牛の乳搾りって。」
    「多分力の入れすぎです。こう、トンカツの衣を丁寧に剥がす位の力加減で優しく…。」
    「おお、出が良くなったよ!手毬、アドバイスありがとう!」

  • 2613(先生っち)25/06/16(月) 09:02:42

    『皆さん、今日はありがとうございました!楽しそうな映像が撮れて、こちらとしても何よりです。明日もよろしくお願いしますね。』

    『こちらに、この牧場で育てた家畜たちの様々な肉があります。今日は是非、こちらを召し上がってください。』

    「「「はい!」」」


    「うわあ〜〜〜〜〜〜〜〜♡、どれも美味しそう!あの、これ本当に全部食べていいんですよね!?」

    「そう伺っているよ。ボクも、こんなにたくさんの種類のお肉を食べ比べるのは始めてだな…」

    「スウェーデンとの違いがあるか、確かめてみたいです!」

    「「「いただきます!!!」」」

    「あむっもぐもぐ…ん〜〜〜〜〜〜〜〜!最っ高!」

    「手毬、実はボク、ホルモンがあまり得意でなくてね。良かったら、ボクの分も食べてくれないかな?」

    「いいんですか!そういうことなら……ぱくぱく………」

    「…麻央センパイ、よかったんですか?センパイも、凄く美味しそうに食べていたと思うんですけど……」

    「リーリヤ、ボクにとってはね。喜ぶ後輩の笑顔が何よりのご馳走なのさ。ほら、キミは牛タン美味しそうに食べてただろう?半分こしよう。」

    「あ、ありがとうございます!」

  • 2713(先生っち)25/06/16(月) 09:03:54

    「はあ…美味しかったあ…。」

    「まさか、こんな広々としたコテージまでご用意してくれてたなんて。これならゆっくり休めそうだ。手毬は…疲れて寝ちゃったのかな。」

    「…うぅん……もう食べれない………。」


    「……改めて、ありがとうリーリヤ。ボクの誘いを快く引き受けてくれて。聞こえてないだろうけど…手毬もね。今日は、凄くいい思い出になったよ。」

    「こちらこそ、誘っていただいてありがとうございました!麻央センパイと手毬ちゃんとこんな風にお話しながらお仕事するのは初めてだったので…その、凄く楽しかったです!」

    「そう言ってもらえて光栄だよ。…………あ、リーリヤ、少しベランダで風に当たらないかい?星が、凄く綺麗だよ。」

  • 2813(先生っち)25/06/16(月) 09:05:12

    「わぁ……凄い…………!牧場の職員さんが言ってた通りですね!」

    「街の灯りが少ないと、ここまで澄んで見えるんだね……!ボクも、こんなに綺麗な星空を見たのは初めてだよ。感動してしまうなあ───。あ、あれは…ペルセウス座か。」

    「麻央センパイ、星座、知ってるんですか?」

    「少しだけどね。星の王子さまに憧れて…なんて言うのも変な話だけど、あんな星のように輝きたい。そう思ったら、ついつい調べちゃって。そうだな、あの星座には……」


     遠い昔、アンドロメダというそれはそれは美しい王女がいました。両親とともに慎ましく暮らしていたある日、アンドロメダの母は言いました。「海の精霊よりも、私の娘のほうが美しい」と。
     それが海の神の怒りを買ってしまいます。アンドロメダは、生贄に捧げられることになってしまいました。そして、クジラの化け物、ケートスに今にも襲われようかという時、英雄ペルセウスがやってきたのです。
     ペルセウスは、見た者を石に変えてしまうという怪物、メデューサを討ち取った帰路にいました。メデューサの首を使いケートスを石へと変えてしまったペルセウスは、颯爽とアンドロメダを救い出したのです。
     

    「───と、すまない、語りすぎてしまったね。とにかく、ボクはそんな勇姿に、どんな時でも人を助ける気高き姿に、惹かれたんだ。」

  • 2913(先生っち)25/06/16(月) 09:06:22

    「……麻央センパイは、素敵な王子様です。」

    「入学したばっかりで、清夏ちゃんがいないと右も左も分からなかったわたしを、颯爽と助けてくれました。あの時の麻央センパイのかっこいい姿、わたしずっと覚えてます!」

    「……可愛い後輩が困っていたら、助けに行くのは当然のことだよ。」

    「それでも!皆から頼られる麻央センパイは、本当に王子様みたいで…尊敬してます!だから、えっと…その……」

    「……ふふっ、ありがとう、リーリヤ。君の王子様になれて、ボクは嬉しいよ。───あ、流れ星じゃないか!」
     
    「リーリヤ、願い事は決めたかい、行くよ!」

    「あ!え、えっと…!」

    「「──────」」

  • 3013(先生っち)25/06/16(月) 09:07:24

    「ボクがボクを、もっと好きになれますように」


    麻央センパイは、そう言っていた。
    麻央センパイは凄い人だ。常に皆のことを考えていて、困っている人には誰彼構わず手を差し伸べてくれる。そんな、本物の王子様みたいな、カッコいい人。
    …わたしは、わたしのことを好きでいられるのかな。ただ頑張ることしかできないわたしのことを。………ううん、好きに、なるんだ。自分で自分を笑顔にできないアイドルが、皆を笑顔にできるわけない。
    ───ありがとうございます、麻央センパイ。わたし、気づくことが出来ました。誰よりも気高くカッコいい、星の王子さま。わたしも、あなたの背を追います。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    「トップアイドルに、なります!」


    リーリヤは、そう宣言した。
    リーリヤ、本当に強い子だ。いつも長時間の自主レッスンを自分に課してばかりで、少し心配になる時もあるけど。あの子が諦めたところは、見たことがない。
    ボクは一度、諦めかけた。………今は、ボクらしく振る舞う、ボクだけの魅力があるけどね。憧れの王子様にはなれない、その絶望に抗えなくて。けど、リーリヤはずっと前を向いている。願い事で宣言をしてしまう程に。
    ───キミのお陰でもあるんだ、リーリヤ。ボクがまた頑張ろうと思えたのは。感謝させておくれ。ボクの背中を押してくれた、とけない雪の妖精さん。

  • 3113(先生っち)25/06/16(月) 09:08:49

    「………あ、もうこんな時間だ。明日もいろいろ動き回るだろうから、そろそろ中に戻ろうか。」

    「はい!…あ、お月さまが…輝いてる……。」

    「本当だ。雲が流れて、姿を現したんだね。この夜空で、何よりも…輝いている。」

    「…麻央センパイ、」


    月が、綺麗ですね────


    「……!!?り、リーリヤ!?」

    「え!?あの、何か変なこと言ってしまいましたか!?」

    「い、いや、なんでもない。……リーリヤ、もっと日本語を勉強してみるといいよ。その時は、また………。さ、寝るよ!!!」

    「え、ええぇ!?麻央センパイ!待ってくださーい!!」


    (き、聞いちゃった…月が綺麗って……。リーリヤの、ばか。か、勘違い、じゃないよね。うん。私のこと、綺麗って思ってるんだ〜〜〜〜〜!!ちょっと…恥ずかしい……かも………。お、落ち着いて……食べたいものを数えて心を鎮めよう。ラーメン、アブラミ、ハンバーグ…………zzz)

  • 3213(先生っち)25/06/16(月) 09:10:12

    「………起きるには、少し早かったかな。」

    まだ仄暗い空を見て、呟く。虫すらも寝静まった森の中を、風がびゅうと吹き抜けてゆく。

    「ん…よいしょっと。」

    ベランダで軽いストレッチをしながら、昨晩の出来事に思いを馳せる。眠りにつく前に見たあの星空は、ボクの脳裏に焼きついて離れない。そして、柔らかな月光を纏ったリーリヤは、言葉に出来ない程美しくて。………改めて、感謝しなくてはね。

    「よし、準備運動は終わりっと。ちょっと顔を洗って……ふふ、まだ輝いているじゃないか、星は。」

    暗闇を刺すように輝いていた星々は、朝を迎えるとともに姿を消してしまう。その命が、思いが、尽きてしまったかのように。実際にはまだそこにいることに、気付ける者はいない。
    でもこの日は違った。もう陽は昇る。それでも星は生きている。恒久に強く在り続ける、リーリヤの信念のように。

    「…ボクも、まだまだこれからだよ。」


    暁星仰ぎ見て、日々がはじまる。─────"標"より

  • 3313(先生っち)25/06/16(月) 09:11:41

    ────後日。

    「リーリヤ、新しい服買いに行こうよ!シルヴェスタの新作グッズも出たんでしょ?」

    「ちょっと待って清夏ちゃん!つむじちゃんの最新話だけ見たらすぐ行くから……!」

     ね、ねえ、〇〇くん……

     月が、綺麗ですね。

    「……?」

    「うわー、ロマンチック〜〜〜!あたしもいつか、こんなこと言ってみたいな〜!」

    「す、清夏ちゃん、どういうこと?」

    「ん?あーえっとね、日本語の慣用句みたいな感じなんだけど、『あなたが好きです』っていうのを間接的に言いたい時に月が綺麗ですねって言うんだ。つまり、めちゃオシャレな告白ってこと!リーリヤにもいつか素敵な人が…………リーリヤ?」


    「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

    「わ、わたし麻央センパイに会ってくる!」

    「ちょっリーリヤ?リーリヤ〜〜〜〜!!」

  • 3413(先生っち)25/06/16(月) 09:16:42

    以上です。スレ主、素敵な概念をありがとう。
    通りすがりのセンパイも大好きです。

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 12:41:21

    これで今週も生きていけるわ
    ありがとう!

スレッドは6/16 22:41頃に落ちます

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