- 1二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:23:27
「誰がしむしむですか。そういうお遊びはコモリ少尉とだけにしておきなさい。私はあなたに付き合いません」
「じゃあなんて呼んだらいい?しむちゃん?ダメ?それなら……しむちゅはどう?」
「……もう何とでも呼べばいいわ。それで、呼び止めたからには用件があるんでしょう」
「しむしむはヒゲマンのことさ」
「敬意をこめてシャリア・ブル中佐と呼びなさい。そちらは見過ごせないわよ」
「もう!そういうのいいじゃん!あいつだって許してるんだからいいじゃん!でさでさ、ヒゲマンのこと、好き?」
「……フッ、やっぱり子供ね。彼との関係はあくまで上司と部下であり同じ未来を目指して協力し合う同志。あなたの期待しているようなものは存在しない。お互いを男女として見たことなど、ありはしないわ」
「なーんだ、つまんないの……」
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「えっ」
「なんですその顔は?」 - 2二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:41:56
「ふーん…へぇー……」
「だからなんですかその顔は」
「もーしむしむってば可愛いんだから❤」
「何だか知らないけれどものすごく不愉快な気分だわ。もう行っていいかしら」
「そう言わずに恋バナ!恋バナしようよ!」
「何を言い出すかと思えば……いいこと?そんなくだらないことしているヒマがあったならジークアクスを乗り回せるように訓練に集中しなさい」
「行っちゃった……どうして否定するんだろ?恥ずかしがってるとかでもないし……えっ、なに?もしかしてしむしむ自分の気持ちに気が付いてないの?」
「なにそれすごいめんどくさい…めんどくさくて可愛い……でもこれ覗き魔のヒゲマンが知らないわけないよな……なんで放ったらかしにしてるんだろ……もしかしてそういうプレイ?あのヒゲならありそう……」
「呼びましたか?」
「おぉっ!?いきなり現れんな!」
「偶然通りかかったところにあなたが私の名前を呟いていただけですよ。それで、私が何か?」
「あー……えっと、ヒゲはしむしむのことどう思う?」
「シムス大尉のことですか?とても聡明で優秀な方です。彼女には何度も助けられていますし、ワインの趣味も合う」
「じゃあさ、しむしむが何考えているのか読んだことはある?」
「ありません」
「えっ?だってヒゲマン誰の頭の中でもすぐ読もうとするじゃん?なんで……」
「……もしも、もしも彼女に嫌われていたら。もしも彼女に、いつもいつも偉そうに仕事を押し付けてくるヒゲ野郎だと思われていたら、どうするんですか。ワインを飲ませておけば勝手に機嫌がよくなってペラペラ喋っていい気になるチョロいヒゲ上司だと思われていたら。そんな、そんなの、そんなの私は耐えられません」
「うっわこっちはめんどくさくてウザいな」 - 3二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:43:43
うわぁ
いいねぇ
こういうの大好き - 4二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:48:36
もっと食べたい
- 5二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:49:57
何か中学生ぐらいの恋愛を見てるような微笑ましさ
- 6二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:52:51
- 7二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:55:10
- 8二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:59:36
「大丈夫だって怖くないよ!しむしむはちゃんとヒゲマンのこと好きだよ?」
「あなたの仕掛けた罠である可能性が1パーセントでもある限り私は彼女の心を覗いて確認するなんてことはしません」
「どんだけ私のこと信用してないんだよ…だったらそれこそ私の考えていること読めばいいでしょ?ほら、ウソじゃないってしむしむは」
「ニュータイプにもしも、その思考を読まれるとわかっているならば、私ならまず最初に、その思考に雑多な情報を混ぜて混乱させます」
「……う、うん?」
「マチュ君がそうして私を混乱させるほどの思考操作をすることできる場合、シムス大尉が私に好意を持っていることが事実であるかどうかを見極めるのは非常に至難で」
「そんな高度なこと私にできるわけないだろ!?どれだけ怖がってるのか知らないけどヒゲマンの知ってるしむしむはそんな人じゃないんでしょ?」
「無論です。彼女は聡明で美しく常に私を支えてくれた。そんな彼女が私に悪感情を持っているとはとても思えない」
「ほらそうでしょ?好きじゃなかったらヒゲマンにお酒なんか持って来ないよ。さあ一緒にしむしむの心の内を知ろう!」
「でも人の心に土足で踏み入るのはよくないですよね?」
「お前がそれ言っちゃうんだ」
「彼女に嫌われるぐらいなら木星に永住します」
「そんなに」 - 9二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:04:47
- 10二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:08:07
緑おじは付き合うとかすっ飛ばしてプロポーズしそう
- 11二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:08:38
- 12二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:10:41
- 13二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:10:46
ヒゲマンが大佐とかマチュとコモリんとかエグザベ君をお気に召してる理由は分かるんだよ次世代のNTだからね
十中八九そういう事情とかないシムス大尉にこの慌てようはもうめちゃくちゃ好きじゃん - 14二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:13:31
こういう所に投入したらいい感じにしてくれそうな人物第一位:エグザベ君!
無自覚にノンデリ直球ストレートぶち込んでくれるぞ! - 15二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:18:29
- 16二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:25:34
- 17二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:39:58
ということがあったんだけどさ、コモりんは二人のことで何か知ってる?」
「あの面倒くさい二人は放っておきなさい」
「え!?ウソっ、コモりんはあの二人のこと気にならないの!?」
「ならないわ。あの人に合う日はヒゲを念入りに整えてる中佐のことなんかぜんぜん気にならない」
「気になってんじゃん!もっと二人の話聞かせてよ!恋バナしようよ!他人の恋バナ!」
「いい性格してるわね。あの二人の大人の関係ゴッコなんて見ててもイライラするだけよ」
「言うねぇ~!二人ともプライベートで会ったりとかはしないのかな?」
「私も聞いたわそれ。シムス大尉には『コモリ少尉、あなたは意外に思うかもしれないけれど私と中佐はやらなくてはならない仕事が沢山あるのよ』って鼻で笑われてムカついた」
「あー、確かにしむしむってものすごい距離おいてくるよね。あの人なんであんなにツンケンするんだろ?」
「同じ日に窓に映った自分の顔を見ながら『やっぱり若い子の方がいいのかしら……』なんて呟いてたから単純に嫉妬よ」
「そんなことぼやいておきながら自分の本当の気持ちに気付いてないの!?あ゛ーっ!めんどくさい!可愛い!」
「中佐も中佐で『彼女は私のことを何か言っていましたか?』なんて探り入れてくるし。そんなに気になるなら聞けっての」
「どうにか理由つけて二人をデートに行かせられないかな?もう何が起こるのか考えただけでワクワクするんですけど!」
「あんた本当にいい性格してるわ」 - 18二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:49:02
ちょっとおしゃれなバーに2人を放り込みたい
- 19二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 01:08:07
ワインバルがいいな
- 20二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 01:26:55
バルに現れたオフのしむしむ、髪を下ろしていたら良いな…
あとメガネもリムの色が淡く柔らかな印象を与えるオフ用のメガネで現れて貰って良いですか - 21二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 06:27:01
- 22二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 08:18:27
- 23二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 08:21:03
- 24二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 08:33:08
- 25二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 09:48:07
最初笑ったけど考えてみれば人の心が読めてしまう立場だったら惚れた相手に使うの怖すぎるな
おいたわしやヒゲ上… - 26二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:42:37
帽子取ってしっとりワイン飲むシムス大尉の前で無を保つ木星帰りのど根性…お労しや…
- 27二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:51:14
情けないおじさんは新鮮だな…
- 28二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:37:15
色々言ってるけどマチュに言われたことがやっぱり気になってシムスさんと会う前にちょっとソワソワしてたりするといいな
- 29二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:38:50
- 30二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:05:23
長年少なからず好意(恋愛以外も)を抱いてた知り合いと
いざそうなるときの空気って相当えっちでは? - 31二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:07:05
二人とも長期任務ばっかで忙しいから…
- 32二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:57:01
やっぱり物理的な距離がある上に時間も無いのが難しいんだよね
キケロガの専任技術士官って事でソドンに配属されたりしませんかね?
ソドンにキケロガが正式配備されてるみたいだし可能性はあると見た - 33二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:07:22
木星で船団を襲った宇宙線の影響(責任感から危険な船外活動も率先して行った結果)で、マジでそうなってる可能性も有り得る…
- 34二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:15:19
「やっぱり二人には普段の延長から親しくなっていくのがいいと思うんだよね。いきなりプライベートで会います、デートですってなっても意識しすぎてボロが出そうじゃない?」
「でもさコモりん、ヒゲとしむしむは二人でワイン飲んでお話する仲なんだよ?それであの進展度だったらもっと攻めないとダメでしょ」
「うーん……確かに一理わるわね。じゃあこうしましょう。名付けて、仕事中デート大作戦」
「仕事中デート!?えっえっどういうこと?もしかして二人には若者があまり出歩かないような市街の一角に落ち着きのある大人のカップルを装いながら近辺の情報収集に当たってもらうって名目で私服同士で会わせてお互いの普段と違う装いにドキドキさせながら仕事なのかプライベートなのかわからなくなってきちゃうようなフワフワした感覚でそのまま急接近させられるかもってこと!?そんなに上手くいくかぁ?」
「内容を説明する手間が省けて助かったわ。大丈夫よきっと。普段は制服着てしか会話したことないだろうし意外性にコロっと行くわ」
「そうかなぁ……まあとりあえずやるだけやってみよっか。あっちょうどいい所に!おーいヒゲ」
「イヤです」
「まだ何も言ってないだろ!」
「もはや読むまでもなく分かります。放っておいてください。私とシムス大尉の関係はこれでいいんです」
「そうは言っても気になるでしょ?しむしむがヒゲマンのことどう思ってるのか」
「中佐、お二人の関係はぶっちゃけ見ててイライラします。たぶんソドンのみんな同じ意見ですよ」
「余計なお世話ですね。エンタメ感覚で私の心のオアシスに踏み込むのはやめていただきたい」
「なにがオアシスだよ!そんなはっきりしない態度ばっかとって、しむしむを他の人に取られてもいいの!?」
「……他の人?他の人って誰ですか?まさかシムス大尉には懇意にしている男性がいるんですか?名前は?所属と階級は?」
「前のめりできたなこのオッサン」
「そんなに気になるのならアタックしましょうよ。男でしょう?」
「そうだそうだ!この際ハッキリさせるのが男ってもんでしょ?」
「…………でもですね」
「めんどくさ!」
「いい歳こいて何がでもですか」 - 35二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:58:31
「まあまあ、不安がる気持ちもわかるけどさ、ここはひとつ、このアマテ・ユズリハ様に任せてよ」
「フッ、犯罪に手を染め単身大気圏突入して尚、男の子一人射止められないあなたに何を任せられるんですか?」
「今のすごくムカついたからしむしむにヒゲマンの考えてる事全部言いふらしてくる」
「えっアッ、アッアッ、ま、マチュ君待ちなさい待って」
(今更だけどコイツはシムス大尉の事しむしむだなんてよく呼べるな)
「離せ!どこ触ってんだヘンタイ!痴漢ヒゲ!」
「ええい、何を大声で人聞きの悪い…!あなたをソドンに迎えてこれほど後悔した日はありませんよ!」
「言ったなこのヒゲ!絶対言いふらしてやる!しむしむにバラしてやるからな!!」
「だから誰がしむしむですか。いい加減になさい」
「うおっ!?」
「し、しむしむ、す大尉……っ」
「シャリア中佐にまで変な呼び名を広めないで頂戴。中佐も普段通り読んでいただいて結構ですので」
「あっいや、私は別にマチュ君の呼び方をマネたわけではなく」
「ところで中佐は何をなさっているので?」
「えっ、あ、い、いやあマチュ君は落ち着きがなくて艦内を走り回るものですからこうして自分が捕まえてですね」
「通信簿によく書かれるやつじゃん」
「ふふっ」
「!?」
「……失礼しました。あなた、中佐はお忙しい身よ。あなたに付きっ切りというわけにはいかないの。あまり迷惑をかけないように。それでは」
「うっわぁ……普段が普段だからかな。しむしむが笑ったときの破壊力ヤバいね……ヒゲ?ヒゲマンどしたの?」
「……まるで、花が咲くようでした」
「急にキショポエム詠み出すのやめて?」 - 36二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 01:05:10
普段笑わない人が笑った時って破壊力デカいよね
- 37二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 01:36:15
この二人は付き合いだしたら障害なさすぎて
あっちゅーまに結婚話まで行っちゃいそうだけど
お互い一人の時間が必要なタイプに見えるから
躊躇するのは分かる