(🎲・オリ注)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.5

[1 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 15:49:34]

はいはーい。記憶が一向に戻らない狐塚ミケツだよ。
陰陽部に所属している一年生。そして、双子だよ。その妹の方。
なんだか最近お姉ちゃんの方が主人公してるような気がしてならないんだよね。
外では霊狐イズモって呼ばれているから注意だね。ごめんね、何度も言っちゃって。本名バレしちゃダメらしいからこの名前だよ。
なぜかってのは教えられてないんだけどね？僕は。お姉ちゃんなら知ってるかも？
さてさて、いつも通り僕のスペックだね。
前回とスペック変わってないはずだから流用しちゃおっと。
はいどーぞ。
戦闘：49
指揮：88
事務：76
医療：30
工作：94
隠密：73
知性：85
運動：6
倫理：50
慈悲：50
神秘：74

ま、こんな感じ。いつも通り裏方特化というべきかなんというか…。
特筆するような事は特にないかな。
そーれーとっ！これが僕の自画像だよ。しっかり目に焼き付けようね？

[2 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 15:50:50]

それで、みんなとの好感度なんだけど……。
人数が多くなってきちゃって一気に乗らなそうだからお姉ちゃんが用意してくれた別枠に置いておくとするよ。気になったら見てね。
えーと、特に交流のあるところと、前回までの終盤で現在交流のあるところだけ載せるね。

ニヤ：62(26)
カホ：50(37)
チセ：77(79)
キキョウ：82(29)
レンゲ：33(31)
先生：100(84)
ホシノ：41(32)
シロコ：25(67)
ノノミ：9(62)
アヤネ：86(24)
セリカ：43(58)

…不可もなく、可もなく………？ってところかな。
えーと、ノノミさんに関しては現段階ではあんま印象に残ってないというかなんというか…。まっ、そんなところだから！！！
後、うーんと、先生のことは好きで特別な関係を一方的に持ってたんだけど、お姉ちゃんと先生に諭されて解消しちゃった。
ただ先生がチャンスをくれたから頑張っていくつもりだよ。応援してね？
さてさて、お姉ちゃんにパス！お願いね！

[3 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 15:52:27]

なんか雑に投げられたような気がするけど…。
まぁいっか。私の名前は狐塚イナリ。双子の姉の方だよ。
そして持って百鬼夜行連合学院 陰陽部所属 兼 百花繚乱紛争調停委員会所属の一年生。
…読み上げるとありえないぐらい長いね。
つまり、陰陽部にもいるし、百花繚乱にもいる特殊な立場って思ってくれていいよ。
最近では私のことを百花繚乱に移そうと先輩達が動いてるみたいだけど…。
あぁ、偽名は霊狐イナホ。皆からは親しみを込められてイナって呼ばれてるよ。
こっちの方が馴染み深いから私のことはイナって呼んでくれて構わないよ。その方が私も嬉しい。
さて、私のスペックを載せておこうかな。前回とまだ変わってないからそのまま置いておくよ。
各自確認するように。
戦闘：80
指揮：60
事務：42
医療：24
工作：40
隠密：79
知性：85
運動：97
倫理：34
慈悲：61
神秘：75

全体的にハイスペックとも言える…のかな？
医療に関しては分かんないけど…、まぁ、百花繚乱にはその筋のエキスパートいるから問題ないでしょ。私のバディでもあるしさ。
後これ、私の自画像。ふふん。かわいいでしょ？

[4 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 15:53:27]

後は皆との好感度、だね。ミケツと同じように結構な人数と交流しているから私が独自で見つけた枠で置いておくとするよ。
ここでは特に交流のある人と…、今、アビドスの人といっしょにいるからその人達との好感度を載せるとしようかな？
えーと、はいこれ。見ておいて。
ニヤ：28(10)
カホ：1(97)
キキョウ：94(37)
レンゲ：32(56)
ホシノ：40(40)
シロコ：21(74)
ノノミ：48(7)
アヤネ：12(9)
セリカ：9(53)
先生：83(81)

……アビドスの人たちとは基本的にそこまで仲はよくないのかな。
多分向こうから私に対する印象が低いのかもしれない。
シロコにはやたら懐かれているように思えるのは…気のせい？
それと、私、先生のことが大好きだから先生のことは狙ってるよ。
ミケツには申し訳ないけど、本気だから。先生は私が頂くつもりだよ。

先生に対する依存度：75
(50を超えると他人に嫉妬。80を超えるとガッツリヤンデレ化。100に到達すると……………？)
テラー化への侵食：50
(250へ到達した場合テラー化。
特定の条件を満たさない限りBADEND直行。)

[5 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 15:56:31]

『やぁやぁ、こんばんは。セルフ保守担当の不思議なお姉さんだよ。』

『最近は出番がなくてちょっと悲しいなってところ、だね。』

『強いて言うならイナリに囁いたぐらい、かな？目立った動きは。』

『はぁ、僕だって重要な人物のひとりなのに…。』

『っと、ネガティブになる前に前回までの記録を置いておくとするよ。』

『今はアビドスの人達と連携力の強化を目的とした訓練交流会を開いているところだね。』

『今回はその続きから…って、ところかな？』

『それと、前回までのまとめは今回はナシってところかな。』

『案外大変だからね、まとめるのも……。』

『その代わりに別の記録媒体に彼女達のプロフィールや、サブキャラクター…。』

『サブキャラに関しては山城スサノと豊姫イセ。今はこの二人が対象かな。』

『その二人のプロフィールも載せた記録を後で公開する予定だから確認するといいかもね？』

『後は各記録…、Partだね。そこへ飛べるリンクも用意するから。』

『前回よりも遥かに見やすく、遥かに行きやすくなってるはずだから是非利用してって。』

(🎲・オリ注)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.4(再)｜あにまん掲示板

『さて、このパートの序盤はホシノとイナリがワンツーマンで戦闘の教えを乞うところから、だね。』

『強くなれるのか、そのままなのか。』

『彼女次第って、トコかな？さ、記録の再開としよう。』

[6 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 16:00:15]

〜数十分後〜
〜アビドス高等学校・校庭〜

「さてさて、教えるためにもまず力量を計らないとね。」
「昨日のあれじゃ足りなかった？」
「んー。あの時はふたりで攻撃してきたからね。改めて一体一でやろっかなって思って。」
「後、私は盾は使わないよ。」
「舐めプ…、とかじゃないんだよね？」
「そんなんじゃないよ〜。真正面から戦った方が分かりやすいからさ。」
「それなら……。」

やってやるしかないね。
全力をぶつけてどれぐらい通用するか。
昨日は怖くなっちゃったけど、今回はそうならないように。
試合開始はホシノが空に弾丸を撃った瞬間。
愛銃を手に持ち、すぐ動けるように踏み込む。
ホシノが手に持っていた拳銃を空に向けて、引き金を引く。
乾いた音とほぼ同時に地面を思いっきり蹴りだした。
走りながら即座に構えて、引き金を引く。
牽制の一撃。ホシノはそれを読み切ってかバックステップをとる。
だがそれは予想済み、次の行動をする前に補助拳銃を取り出しては胴目かけて撃ち込む。

「へぇ。判断力は良さげっと。」

…やはり一筋縄ではいかない。私の思考が読まれているのだろうか？ホシノは身体を捻らせ、軽々と弾丸を避ける。
だがもう驚かない。凌駕する程の実力だってのは知ってる。
冷静に次の攻撃を仕掛けようとマガジンを落としてリロードを行う。
その際、落として宙に舞っているマガジンを蹴り飛ばす。

[7 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 16:03:03]

「おっと、それは予想できなかったかな。」

顔面に飛ばしたマガジンを手で弾く頃には至近距離に近づいてる。
速さには自信がある。故に私の特技である格闘に持っていく。
対一に対するいつもの戦術。

「そうはさせないよ。」

たが相手も接近させまいと地面に速射攻撃。
地に足をつける前に先に牽制を受ける。
だがそれで怯んでしまえば相手の思うがままになってしまう。
被弾覚悟で踏み込み続け、自身の間合いに持っていく。

「度胸あるね〜。」

銃器を持っていない方の左手で殴り込みを仕掛けるが片手で軽くいなされる。
その間に素早く腹に向かって拳銃を二発撃ち込む。
うち、一発はヒット。二発目は上手く避けられていた。相手は怯む様子がない。
軽々と私の拳をいなしてくるのを見るに近接戦闘も慣れている。
拳と蹴りを織り交ぜ、間に弾丸を撃ち込んでは確実にダメージを与えていく。

「へぇ？君、狙撃手じゃないのかなー？」
「両方行けるってだけだよ…！」
「(ショットガンさえ塞いでしまえばこっちのもん…！)」
「(小柄のせいで格闘ですら攻撃を当てにくい。カウンターもしようとしたけど難しい。)」
「(距離をあけたくてもあけれない。このままじゃジリ貧だ。)」
「(厄介…ってところかな。銃撃戦ではなく近接格闘に持ってきたのは正解。私の最大火力をぶつけることが出来ないし。)」
「(その上、格闘の中で射撃も混ぜてきてる。練度が高い。普段からやっているのは間違いない。)」
「(どうにかしなきゃだねぇ…。)」

[8 二次元好きの匿名さん 25/06/16(月) 16:03:57]

たておつ

[9 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 16:04:31]

…困り顔が見えた気がする。確実に効いているのだろう。
小柄なのを活かした攻撃は非常にやりにくいはず。
だが問題をあげるとしたら…。

「くっ…。」

弾切れ…。
拳銃の残マガジンが四つ。そもそもの装弾数が八発。非常に少ない。
リロードを行うタイミングも慎重でないといけない。
下手なタイミングでリロードを行ってしまえば隙になる。
その上相手は非常に硬いと来た。効いているのは間違いないのだが。
撃ち込んでいるけど多少怯みはするもののそれだけ。

「(決定的な隙さえ出来れば6.5mm弾をゼロ距離でぶち込める。)」
「(…それまで、攻撃を止めては行けない。)」
「(プランBはあるけど…、相手が相手だし、そっちに切りかえたら勝ち目はなさそう。)」

しかし、やたら受け身になっているのはどうして？
最初に反撃はして来てきたけれど、それ以降してくる様子はない。
ひたすら私の拳をいなし、蹴りを肘と膝で受け、弾丸は甘んじて受けているように。……なんだろう。とてつもない嫌な予感がする。

「(リロード…、このタイミング。)」

[10 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 16:05:34]

ただ余計なことに思考リソースを割いてる余裕はない。
適切なタイミングでリロードを行い、ひたすら取っ組み合い。
攻撃をしてはいなされ、隙間に弾丸を撃ち込む。
足を崩してしまいたいが隙が…。…隙がない？
銃弾を撃ち込む隙は与えているのに？怯んではいるけど、すぐに立て直している。
到底足崩しをできるわけでもない。ひたすら弾丸を消費し続けている。
残マガジン…、入ってる分合わせて後三つ。
まさか、これはっ……！？

「あちゃ〜。気づいちゃったー？」
「最初からっ……！？」
「得意戦術を潰した方がいいって思ってねー。我慢比べってやつかな？」
「くっ……！？」
「距離あけちゃっていいの？」
「あっ、しまっ……！？」

しくった！？動揺して距離をあけて…！
相手が攻める前に狙撃を…ッ…。
－－－ｶﾁｯ
え、なんで弾が…？……はっ、コッキングし忘れっ…！？

[11 ◆rALpl08yA7QB 25/06/16(月) 16:07:03]

「こんな時に限ってぇっ！！！！」

とにかく後退しつつ拳銃を乱射っ…！近寄らせるわけにはっ…！

「標準ぶれっぶれだよ。」
「んなの、わかってるよ！！」
「冷静さを失わない。ほら、至近距離まで詰められちゃうよ。」

速射牽制も意味を成してないっというか、こっちが動揺しすぎてるっ。コッキング自体は無理やり片手で済ませたとはいえど…。
ショットガンの最大火力をぶつけられる間合いに入られちゃ狙えないっ。

「勝負ありってところかな？」
「まだっ、まだぁっ……！！」

入られちゃどうしようにもない…、なら苦し紛れだっ！
しゃがんで足をバネにしながら思いっきり腹部に目かけて頭突きを！

「うへっ！？それは聞いて！？」
「私の頭硬いんだからぁ！！！」

ロケットの如く思いっきり踏み込んで飛んでっては頭突きをかます。腹部にクリーンヒットしたのか相手も飛んでいっていく。
対する私は地面を転がりながら急いで体勢を立て直しては狙撃銃を構える。

「痛いねぇ！？」
「こっちも痛いよっ！」
「んもー、びっくりしちゃったじゃん。」

ホシノも立ち直しては砂を払って武器を持ち直す。
…なんか、一番効いた攻撃っぽそうなの、ちょっと…。火事場の馬鹿力ってわけでもなさそうだし…。
まぁいい、とにかく仕切り直しにできたのは大きい。

[12 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 00:18:25]

「さてと、まだやる？そっち、拳銃の弾丸そろそろ尽きるでしょ。」
「…それがどうしたって言うの？」
「遠距離戦に持ち込めない。持ち込んだら負ける。そう思ってるから接近戦に持ち込んだ。違うかなー？」
「うっ……。」
「狙撃銃は扱ったことないけど、私だったらそうするかなー。」
「こういった開けた場所だとどうしても相性が悪いからねぇ。」
「でも、速さは……。」
「同等って言いたいんでしょ？」
「確かに君は早い。移動しながら戦うことに慣れているのは昨日の戦闘を見てわかってる。」
「つまり、撃つことに集中しすぎて移動速度が下がることは無いってことだねー。」
「でも、"キッカケ"ができちゃえばそれは簡単に崩れる。」
「例えば、疲労が溜まってきた時とか。」
「攻撃を受け続けてダメージが蓄積してきた時とか。」
「……圧倒的な圧に押し負けた時とか。」
「っ……。」

…図星だ。昨日のあの戦闘。
ホシノがちょっとだけ本気を出した時に感じた圧倒的な強者の圧。
数十分も戦い続けたはずなのに相手は一向に疲労することなく余裕まで見て取れた勝てるビジョンがまるで無かったともいえる圧。
久しぶりに思い出したあの束縛の証。
そのせいで動きを止めて、ゼロ距離の射撃に一撃で仕留められた。

[13 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 00:21:47]

「君のやられる間際に見せたあの錯乱。」
「…似たような経験をしたことがあるね？」
「それは………」
「何が原因とかっていうのは分からないけど……。」
「連携も取れなくなるほど錯乱していたみたいだからさ。君。」
「コッキングすら忘れていたみたいだからね。」
「それを克服しない限り、同じ状況に置かれたらまた負けると思うよ？」
「っ……。」
「………ま、君の過去を詮索するつもりはないんだけどさ。」

過去の克服…。つまり、この身に受けた心の傷を治せということ。
そんなの、無理に決まってる。
黙って傷つけられるところを見てるしかない光景。
のたうち回るような痛みが続いた日常。
一度、息の根が止まった妹の姿。
その全てがトラウマになっているんだから。
今でも思い出してしまう。ミケツの悲鳴が、痛みに苦しむ声が。
ダメだ。鮮明に思い出してきてしまう。
忘れろ、一時的に忘れて。今は思い出しちゃだめ。

[14 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 00:23:28]

「……嫌なこと、思い出させちゃったかな？」

「い、いや、大丈夫…。」

「…その様子だと、相当な過去があったんだね。」

「傷を広げちゃったかな？…ごめんね。」

「ううん…。平気…。」

「……君のことも心配だから、勝負はここまでにしよう。」

「それに、午後の訓練があるからね。そこで別の力量を見れるのならさらに明日教えられると思うからさ。」

「ありがとう…。その、それで、今の戦いで教えられるようなことは…？」

「うーーーん。」

「判断力といい、練度といい、正直に言って一年生とは思えないぐらい上達してると思うよ。」

「それこそ相当努力してきたんだなって。その努力は、どこから来てるの？」

「…………大切な妹を守るため。私の唯一の家族だから。お姉ちゃんである私が強くないと、ダメだから。」

「…そっか。大切な人のために強くなりたいのなら応援してるよ。」

「私は…、自分の手で大切な人を無くしちゃったからさ。」

「…そうなの？」

「うん。…まっ、折角だしもうちょっと教えようかな。」

「お昼まではまだまだあるんだから、おじさんも久しぶりに頑張っちゃうよー。」

「う、うん。わかった。」

その後………dice1d4=2 (2)

1.うーん。伸びはイマイチだねー。元が成熟してるからかな？

戦闘：dice1d5=3 (3) 上昇

2.ま、そこそこってとこかな？まだまだ伸びしろありそう。

戦闘：dice1d5=5 (5) (+3)上昇

3.おー。飲み込みがはやいねぇ。地頭がいいんだろうね。動きもよくついていけてる。言うことなしだよ。

戦闘：dice1d10=9 (9) (+3)上昇 運動：dice1d3=3 (3) 上昇

4.…もしかして、天才肌？なんか、教えれば教えるほどぐんぐん強くなるね？

戦闘：dice1d10=10 (10) (+10)上昇 運動：固定値3上昇

[15 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 00:42:04]

『うおっ、怖っ…。4を当てていた場合キヴォトス最強になってたね……。戦闘100、運動100はもう敵なし状態になるよ。…あ、参考までにホシノ、ヒナが95。ミカ、ツルギ、ネルが94。サオリが90ぐらいって基準になってるね。ここだと90超えたあたりが伸び率低くなって、95を超えた辺りからほぼ伸びないって感じになるかな？そう。デフォルトで運動97もあるイナリはキヴォトスの中でも運動なら最強ってコト。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うんうん。そこそこだね。」
「ふー、ふー……。」
「だいぶ疲れてきたでしょ。午後のこともあるし、ここで切りあげにしよっか。」
「ご、ご指導、ありがとうございます…。」

…かなり有意義な時間だった。
私の癖や悪いところをピンポイントで教えてくれる。
そして改善が見られるまでしっかり指摘してくれたし、お陰様で強くなれたような気がする。

「後はコッキングの隙を突かれないように拳銃で攻撃しながらコッキングできるといいね。」
「足で蹴りながらコッキングは不可能では無いけど相当練習必要だよ…？」
「ましては撃ちながらやるとかそれこそ私の先輩でなきゃ無理だと思うけど…。」
「大丈夫大丈夫。練習していけばきっとできるようになるよ。」
「君、私が見てきた中ですっごく強いもん。」
「そ、そう？なら、練習する価値はあるのかな……。」
「そうだね。しっかり打ち込んで慣れていけば更に強くなる。」
「後、やっぱり君は素早いから速さをもっと活かせるようになれば多少誤魔化しは効くかも？」
「例えば？」
「地形を利用して素早く相手の後ろに回り込んだり、とかだね。」
「目にも止まらない速さがイナの特徴ともいえるから。」
「………わかった。頑張ってみる。」
「うん。さて、そろそろお昼だし、校舎にもどろーか。」
「その、本当に色々教えてくれてありがとう。」
「…また、教えてくれると嬉しいかな？」
「うへぇ、おじさんでよければいつでもいいよ？」
「君とはもっと仲良くなりたいって、思ったからね。私も。」
「そう？…えへへ、ありがとう。」
「じゃ、戻ろっかぁ。」

[16 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 00:43:23]

今日はここまでにしましょう。

今回の教えを経て、理解度も増えて色々知れたので好感度上昇でも振りましょうか。

それでは、おやすみなさい。

お互いの好感度が……。dice1d3=3 (3)

1.お互いの理解度が増えたぐらい。好感度：dice1d10=4 (4) 上昇

2.ぐっと、距離が縮まった。好感度：dice1d20=9 (9) 上昇

3.お互い、辛い過去を持っているのか勘で分かったため急激に上昇。

好感度：dice1d20=10 (10) (+20上昇)

[17 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 08:31:17]

「ややっ、凄い音が響いておりましたがなにかされていたのです？」

体育館に戻るなり、イズナが尋ねてくる。
床には大量の…なんだろ、ニンジャ…の、道具？なのかな。
それが広げられていた。周りを見たらイズナ以外は居なかった。

「ちょっと特訓をね。イズナは？」
「忍具の手入れをと思いまして。」
「普段から使うものである故、ここは広いですしイズナひとりなので広げちゃっても問題ないかなと思いまして。」
「見るからに沢山だもんね。道具一個一個の名前わかんないけど。」
「それで、イズナ以外の他のみんなは？」
「えーと、レンゲ殿はスサノ殿とアビドスの皆さんといっしょに今回戦う場所の確認を行っていますよ！」
「イセ殿はお昼ご飯の調達しにお出かけ中です！」
「そっか。教えてくれてありがと。」
「このぐらいでしたらお易い御用です！」
「皆が帰ってくるまでは大人しく待機ってことだねー。」

イズナの隣に座っては仰向けに倒れて天井を見上げる。
特段、時間までやることはない。
強いて言うなら弾薬の補充ぐらいだがそんなのいつだってできるし。
ミケツと話そうにも先生のところへ当番に行ってるし、買い物はイセが既に行っちゃってるし。
…ん、ちょっとだけ香ばしい臭いが。あー…、シャワーは浴びたい。
よく見たら服もところどころ汚れて…。…着替えもついでにするか。

[18 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 08:36:09]

「ねー、イズナー。シャワーってあったっけ。ここ。」
「確かあったはずです？えーと、体育館から出て裏の方にぽつんと立派な建物があるはずです！」
「ありがとー。ちょっと浴びてくるー。」

バッグの中からタオルと自前で持ってきたシャンプーなどのアレコレを持ってっては駆け足で飛び出していく。
確か裏にあるんだっけ。じゃあ、言われた通りの所へ行けば…。
おっ、あったあった。これだね。見栄え的に後から建てたんだろうか。
中に入れば綺麗に整われている脱衣場が。やっぱり後から建てられてそう。
ここ砂漠だもんね。あっても困らない。
ルンルン気分で服を脱ぎ、カゴの中にしまっては個室へと。
…ん？鍵壊れてる。後で伝えておこうかな。さっ、蛇口を捻ってっと。

「んーっ！ふわぁあああ………。」

捻ればすぐに暖かいシャワーが降ってくる〜。気持ち〜♪
なんやかんや昨日はシャワーすら浴びれてなかったから、肌に当たる水滴が本当に大変心地いい。心が浄化されてくよぉ。
昨日はずっと日の下で戦い続けて砂まみれの……。

[19 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 08:43:51]

……はっ、そういえば、日焼け止めは持ってきてたっけ？

色白の肌、私の自慢できるところだし、そもそもあんまり焼きたくないからちゃんと確認しないと。

…ん？こう見えてオシャレには気を使ってるの。最新のファッションから化粧品。

水着からなにからなにまで…結構ね？

家では着られなかったものが沢山あるからどうしても目移りしちゃうんだよね。

ま、それはともかく。肌の汚れを隅々まで落としてっては髪も満遍なく洗っていく。

「…そういえば、昨日、起きた時に膝枕してもらってたけど。」

「大丈夫だったよね。臭い、大丈夫だったよね……？」

今になって心配してきた。そんな素振りを見せない先生だからこそ余計に心配になってしまうというもの。

…本当に大丈夫だっだんだよね。dice1d2=1 (1)

1.特に気にする事はなかった。先生も一晩入らない(入れない)時があるから。

2.+それとは別で臭いむしろ楽しんでいたという。

その後………。dice1d3=1 (1)

1.特に何事もなくシャワーを終える。

2.「お隣失礼します！イナ殿！！」

3.or "ふぅー、あっつい。シャワーがあって助かったよ。"「！？！？！？！？」

(多分ないと思うけど…、念の為ダイス次第によっては閲覧注意………？)

[20 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 16:07:40]

「ふぅ、さっぱり。」

シャワーを出ては身体を拭き、髪を乾かし、新しく用意した服に着替えてく。
こんな時、ちょっとしたハプニングがあればなぁって思うのは…。
…ま、そんなこと考えたって仕方ないか。
体育館へと戻っていくと、皆が皆、戻ってきては揃っていた。

「おー。イナ。シャワー浴びてたのか。」
「うん。勝手に借りちゃってごめんね。」
「ん、平気。自由に使ってもらっても構わないから。」

ふぅっと一息ついているとイセが色々買ってきたものを広げていた。
お弁当…。今日は何にしようか。うーん…。回鍋肉弁当にしよっ。
それぞれイセが買ってきた弁当を手に取っては食べ始めていく。

「食べ終わったら教室で作戦会議じゃ。」
「あー、そっか。スサノとレンゲ先輩は場所の偵察いったんだっけ。」
「あぁ。今回は戦いやすそうな場所だったな。」
「砂もそこまであるわけでもなく。狙撃するならいいポイントがいくつかあった。のじゃ。」
「地形はこっちが有利ってとこかな。」

[21 二次元好きの匿名さん 25/06/17(火) 23:25:04]

⭐︎

[22 ◆rALpl08yA7QB 25/06/17(火) 23:54:10]

スレ主です、今日は調子悪げなので更新はおやすみでふ…。
遅くなってすみません…。

[23 二次元好きの匿名さん 25/06/18(水) 09:12:46]

ほしゅ〜

[24 二次元好きの匿名さん 25/06/18(水) 09:13:15]

>>22

承知しました！

[26 ◆rALpl08yA7QB 25/06/18(水) 22:53:02]

「ま、後はご飯食べてからにしよ。」
「りょーかーい。」

その後はごくごく普通の女子高生トークで盛り上がっていく。
最初はただの愚痴とか部活はどうかの話だったのだが。
そこから段々と恋愛話になっていき、盛り上がりを見せていた。
ただ、正直私は話込めるほど恋愛はまだ、詳しくはない。
だって、惚れたの先生が初めてだし…。所謂初恋、だし。
レンゲ先輩はうきうきでこうだったらいいなとかを話している最中、聞いているミケツは何を想像しているのだかずっとぼーっとしていたように思えるし。
確かに、先生との生活を考えたらって思うと…。妄想は膨らむが。
なーんて、思っていると皆食べ終わったみたいで。
じゃあいくかーのノリで教室に向かっていく。
教室に入り、また縁を組むようにして座ればミケツが喋り出す。

「今回の指揮は僕に任せて欲しいな、と。」

昨日はスサノだったし、ミケツの戦闘や作戦立案を含めた指揮能力は高いと評判なのは聞いたことある。
…私はあまり、ミケツがそういったことをしている場面に遭遇したことないけど。
ただ、皆も皆でミケツならと満場一致。今回の指揮はミケツに決定となる。
決まればミケツは早速と言わんばかりに今回戦う場所のデータが欲しいと。
スサノとレンゲ先輩がドローンなどを駆使して撮ってきた写真とアビドスの人達から聞いた建物の特徴を聞いていると、ミケツは黒板に向かい、チョークを手に取っては何かを描き始める。
…見た感じ、簡易的な地図？手の届かない場所は椅子を持ってきたりして高さを得て描いている。
随分と慣れてた手つき。普段からやってたりしているのが明らか。
感心している私とは裏腹にミケツは聞いた情報を元にチョークを動かして描いていく。
タンッとチョークを置いて、椅子から降りればそこにはぎっしりと埋まった地図が。

[27 ◆rALpl08yA7QB 25/06/18(水) 23:23:07]

「大体はこんな感じかな。」

「おぉ……。」

「すごい出来栄えなのじゃ…。」

一息ついては自信満々に見せてくる。これがどこまで正確なのかは分からない。

私が直接現場に行ったわけではないしね。

ただ、レンゲ先輩とスサノの反応を見るにかなり正確なんだろう。

「だいたい合ってそうでよかったよ。」

「じゃ。作戦会議としようか。」

マグネットを取り出しては取り付け、横目で振り向いて小さく微笑む。

小さく開かれている瞳はまるで先生のような。

そんな風格を感じさせていた。

－－時間が経ち、戦いが始まる時間－－ dice1d3=3 (3)

1.イナリからの視点

2.イセorイズナからの視点

3.ホシノからの視点

[28 ◆rALpl08yA7QB 25/06/19(木) 00:25:54]

「……さっ、時間だね。それじゃ行こっかー。」
「ん、わかった。念の為もう1回、作戦を教えて欲しい。」
「シロコちゃんは心配症だねぇ。じゃ、確認の前に昨日戦った相手の特徴を再確認してみよっか。」
「ん、じゃ、私から。私が戦ったのはイナホだね。」
「ホシノ先輩直々に相手するように言われて実際に戦ったけど……。」
「イナホは慣れてない砂の上でも近接戦闘がかなり強かった。その上判断力も。近接が不利だと分かったらすぐに距離をあけて狙撃銃を撃ってきてた。」
「ただ焦ると結構隙を晒すときがあるかも。不意打ちには弱そうだった。」
「私からは以上かな。」
「じゃ、次は私ね。イズナ、だっけ？とにかくトリッキーな動きを仕掛けてきてたわ。」
「急に目の前から消えたと思ったら後ろにいるし、爆発する投擲物のせいで終始一方的に押されていたわね…。一体一にならない方がいいかも知れないわ。」
「私はレンゲさんと戦闘をしましたが、目立つところで言うと火力、ですかね？」
「一撃一撃がとにかく痛かったですねぇ〜。」
「何より百花繚乱の射撃術？っていうのもかなり驚異だと感じました。恐れを知らないといいますか、弾幕を貼ってても掻い潜って来た時は無理だと思いましたよ。」
「じゃ、私からイセからかなー。」
「あの子はとにかく硬いねぇ。戦闘はあまり慣れてはいなさそうだったけど…。結構仕掛けたはずなのに時間稼がれちゃって。セリカちゃんを助けにいけなかったよ。」
「…ま、これで全員分かな？それで、今回私たちがするのは…。」
「二人一組での行動、でしたっけ？」
「そっ。今回は市街地戦での勝負。大通り以外は狭い通路が多い。」
「その上、そこそこ高い建物が多い。中途半端な建物なら、その上からの狙撃は不可能。」
「それこそ、あそこのいちばん高い建物じゃないと無理だけど近づきすぎない限りは攻撃を食らわないはずだし、遠くから撃とうとしても相手の狙撃銃からして有効射程外のはず。」
「だから相手はきっと戦力を分散して接近戦に持ち込んでくるはずだよ。」
「そこを私たち二人一組で叩こうってことね。」
「そっ。手早く私たちを見つけるためにひとりで行動するはずだから、先に見つけて救援が来る前に倒しきって不利な状況に持ってこうが今回の作戦だね。」

[29 二次元好きの匿名さん 25/06/19(木) 08:24:05]

⭐︎

[30 ◆rALpl08yA7QB 25/06/19(木) 15:56:31]

「ん、わかった。じゃあ、私はセリカと一緒に行く。」
「おじさんはノノミちゃんといっしょに行こうかな。」
「アヤネちゃんも情報頼んだよー。」

さてさて、市街地戦での彼女達の実力を試してみよっかな。
きっと本領を発揮できる場所だと思うから、どうなるかわからないねぇ。
負けるつもりは最初からないけどさ。頑張っちゃわないと。

「じゃ、分散しよっか。」

一声かけて二人一組で行動を開始する。
シロコちゃん達とは別の方向から彼女達を見つけるために歩く。
できればあの忍者っ子から見つけて倒していきたいけれど…。
爆発物持ちは怖いからねぇ。何が起きるかわからない。

「ホシノ先輩が昨日言っていた一番の脅威、イナホさんは先輩から見てどうだったんですか？」

ふと、ノノミちゃんがそんなことを聞いてくる。
昨日の作戦会議、一番強いのはイナホちゃんだって言うのは伝えていた。
昨日の段階では私の勘がそう言っていたから…だったけど。

「そうだねぇ。朝の時間、実際に相手してみて本当に強いと思ったよ。」
「相手の特徴を冷静に捉えて有効打を考えるのが得意なんじゃないかな。」
「ほら、戦いの中で成長してるって感じー？」
「シロコちゃんが言っていた近接戦闘は極めて練度が高い状態だったよ。」
「普段から積極的にその戦法をやっている証拠だね。どこを狙えばいいか、どうすれば効率的にダメージを蓄積させることが出来るか。その判断力は極めて高いかな。」
「それに、相手が小柄で当てにくいのも相まって非常にやりずらかったよ。」
「その上、足の速さはこの中の誰よりも…、いや、キヴォトスの中でもきっとトップクラスに早い。本気で移動されたら目に追えるかどうか分からないもん。」
「ただ、それとは別で罠や搦手には弱いね。」
「気づいた時に一瞬の隙、そして冷静さを失うから勝ちたいならそれらを仕掛けること、かな。」

[31 ◆rALpl08yA7QB 25/06/19(木) 23:21:57]

…でも、言うは容易く行うは難し。
私でもやれと言われてたら苦戦を強いられながらやるかも。
できないことはないけど。ただ相手の適応力も高いしなぁ。
あの時、お腹に頭突きされるとは思わなかったし。

「ま、鉢合わせたら私が何とかするよ。」

正直、イナちゃんの対処は頑張ってシロコちゃんができるだろう程度から。
昨日はギリギリで負けていたみたいだし。
なら最初から私が相手した方が手っ取り早い。

「先行するから着いてきてねー。離れちゃダメだよー。」
「りょーかいです♣︎」

さてさて、相手はとんな出方をしてくるかなー。
昨日は援護できないように連携を崩したつもりだけど、なんやかんや連携は取れていたみたいだし。
レンゲちゃんとイナちゃんのコンビは抜群だったしなー。
指揮してる人がよかったりするのかなー？
唯一顔を見せてなかったスサノちゃんが指揮官だったのかも？
だとしたら将来有望だねー。一年生でそこまで出来たら大したものだよ。

「っというより鉢合わせするまで彷徨うんですか？」
「そーだね。そこそこ広いし、迷子になりにくいとはいえ、建物いっぱいで路地は入り組んでるし。」
「クリアリングはしっかりするよ。ノノミちゃんは後ろ気をつけておいて。」

[32 ◆rALpl08yA7QB 25/06/19(木) 23:34:54]

盾を構えて、銃を構えながら曲がり角を確認する。が、いない。

…ま、こんな序盤からいるはずもないよねー。

私の目論見だと相手もある程度動くかわかってるだろうし、大体五分ぐらいで接敵するかなって思ってるんだけど……。

うーん。イズナちゃんとイナちゃんが速いからなぁ。

もっと早く戦闘が起きるかもしれない。

それに、油断してるところに襲い掛かるってこともあるだろうし。

上からなにか情報はないのかなぁ。

「アヤネちゃーん。上から見てどう？」

『まだ、人影は見つからないですね。それどころか相手のドローンもまだ…。』

「どこかに止めて監視しているのかな？注意深く調べてみて。」

「シロコちゃん達は大丈夫そう？」

『ん、接敵なし。まだ大丈夫。』

「おっけー。気は抜かないようにねー。」dice1d3=1 (1)

1.うーん。十分ぐらい動いてるけど誰ひとり接敵しないね？

2.…………アレ？ここの曲がり角何か変？

3.うへっ！？爆発音っ！？

[33 ◆rALpl08yA7QB 25/06/19(木) 23:54:11]

こんなに接敵しないなんて…。流石にちょっとおかしいかも？うーん、今回戦うエリア広くしすぎたのかなぁ。

でも、しっかり場所も教えているらしいし共有もしてるだろうからそれは無いはずなんだけど…。

別の可能性…。もしかして、すれ違いとか起きてたりする？有り得なくは無い話だけど…、いやまさかすれ違うほどじゃ。

「気を伺ってる？最初から移動先が分かってたりしてる？」

「いやでもそんなの事前に色々設置しないと…。」

「ねえま、アヤネちゃん。あれからどう？」

『あれからずっと飛ばしていますが…。ドローンらしきものや人影も全く…。』

『戻ってみたりとか色々試しているのですが…。』

「どういうことなの……？シロコちゃん達は…？」

『こっちも同じ。不気味なぐらい会わない。』

『ちょっと歩くのに疲れたから開けた場所で休んでるとこ。』

「近くに敵がいないことは確認済みだよね？」

『ん。いなかった。そもそも開けた場所まで一本道だったし、休む前にその道にトラップ仕掛けたから大丈夫なはず。』

どうしたものだろーか…。全く読めないなぁ。

これも向こうの作戦のうちなのかな？…っと、大通りに出ちゃった。

うーん…。不安を煽って判断力を下げるつもりなのかな？

ちょっと陰湿だけど戦うことを考えるなら確かにそれは有効。実際の戦闘なんて最後に立ってたものが勝ちなんだし。

「引き続きアヤネちゃんは偵察を続けて。」

「ノノミちゃん、しっかりおじさんの後ろに着いてくるんだよ？」

「わかってますよー。ホシノ先輩も慌てないでくださいね？」

「もちろんだよ。」

大通りを暫く歩くことにしよ－－－ dice1d3=1 (1)

1.－－－ﾄﾞｻｯ 「ノノミ…ちゃん………？」

2.『ん！！セリカがやられた！！』

3.『ドローンが…！？』

[34 ◆rALpl08yA7QB 25/06/20(金) 00:19:41]

微かな銃撃音がひとつ聞こえると共に、私の耳の横を通るように風切り音が聞こえる。直後、武器が落ち金属音を盛大に鳴らし、続けざまに身体が地面へと崩れ落ちる音。すぐさま振り向けばさっきまで立っていたはずのノノミちゃんが倒れている。

「ノノミ…ちゃん…？」

一瞬、状況が飲み込めなかった。味方が撃たれたと察するのに微かな時間を要した。今の状況を理解した直後、さっきまで通っていた道に飛び込むようにして戻る。直後、聞こえる銃弾が地面を弾く音。

「狙撃……？」

おかしい。今回の戦場は狙撃できるような場所はないはず。でも、確かにこれは狙撃をしてきている。

さっきも言った通り入り組んでて、建物の高さ的に狙撃できるような場所…。

まさか、大通りに出るのを予知して？でも、ノノミちゃんについた痕…。明らかに正面から受けている。

視界が許す範囲の中では敵の姿は見えなかった。

…よくよく見れば斜め上から狙撃されている？

どういうこと？狙撃できるような場所なんて……。

「…まさか。」

いや、ある。一箇所。ちょうど正面ある遠い位置あるいちばん高い建物。

あそこからだったら今回の戦場の全域を見渡せる。

開けた場所なら尚更狙撃されやすい。

でも、あの子ふたりが持っていた狙撃銃の有効距離的に、難しいはず。まして、一撃で倒すだなんて。そんな芸当ありえない。

「とりあえず共有を…。…待って。」

シロコちゃん達が開けた場所で休んでるって言ってた。

つまり格好の…。っ…、急いで無線を入れなきゃ…！dice1d3=1 (1)

1.「シロコちゃん！セリカちゃん！急いでそこから！！！」

2.「無線なんてさせませんよ。」

3.+『シロコ先輩！？シロコ先輩が撃たれた！！』

[35 二次元好きの匿名さん 25/06/20(金) 09:56:32]

ほしゅ、なの

[36 ◆rALpl08yA7QB 25/06/20(金) 11:55:20]

「逃げて！今すぐに！！」
『ん、どうしたの？』
「数千メートル先、狙撃手がいる！ノノミちゃんが一発で持ってかれた！」
『え！？ノノミ先輩が！？』
『とりあえずわかった、物陰に隠れ……。』
『っ…、なにか飛んで？きゃっ…！爆発した！？』
『ん、セリカ。あそこに敵。』
『ごめん先輩。事情が変わった。敵のひとりを見つけた。交戦に入る。』
「このタイミングで…？わかった。狙撃に気をつけるんだよ。」

ノノミちゃんを回収しなきゃ。しかし、なんであんな遠くから…。
イナちゃんとかレンゲちゃんの持っている狙撃銃の有効射程は強いて言うなら約500mぐらいが限界じゃなかったっけ…？
本人の力量にもよるだろうけど、威力減衰するはず。
当たったとしても一撃で仕留めるなんてこと無理なはず。
まさか、狙撃の為だけに武器を新調した？でも、新調して調整するほどの時間はないはず…。
…今は後回し。ノノミちゃんの回収と狙撃ポイントに移動して倒さなきゃ。

「(一気に飛び出して回収する。)」

盾を構えて飛び出してく。…狙撃の気配はない。
ならばこのままノノミちゃんを背負いあげて隠れてしまえば…………。

[37 ◆rALpl08yA7QB 25/06/20(金) 16:59:47]

「…っ。」
「お仲間の回収は予想通りといいますか。情報通りお優しい方なんですね。」
「君は…。…どういった意図かはわからないけど、きっと作戦のうちなんだろうね。」
「そうですね。本来の作戦とはちょっと違いますが…。それでも最終的に出てくれたらそれでいいので。」

物陰から出てくるのは昨日ひたすら耐えていた子。
豊姫イセ…。今回も私はこの子が相手っぽいね。
作戦か…。わざわざそこにいるってことは狙撃手の手で私を倒そうってことなんだろうね。そしてこの子は安全な場所へ戻らせないための…。
きっとシロコちゃんたちも足止めされているんだろう。

「今回は君ひとりなのかな？」
「えぇ。強い御方を抑えることが私の仕事なので。」
「ふーん。自信満々だねぇ。今回はどこまで耐えれるかな？」
「それは戦ってみないと分からないですよ。」

…速攻片付けて物陰に隠れないと。このままだと格好の的。
一撃で沈めてくる銃弾を受けたとしてどれだけ耐えれるかわからない。

「じゃ、始めよっか？」
「ただでやられるわけにはいかないので。全力で！」

－－銃声のコングが鳴り響く

[38 ◆rALpl08yA7QB 25/06/20(金) 17:31:28]

〜同時刻にて〜

「………ふぅ。」

カランカランと薬莢がコンクリに落ち、音色を奏でる。

銃口からは煙が出ており、私は一息吐いては一度、楽な体勢になって身を休める。

『ナイスお姉ちゃん。』

無線から聞こえる声。…私の与えられた役割は正面から戦うことなく高台からの狙撃。距離は2000m以上であるそれをやるようにっとミケツが指示を出していた。

せっかくの地形なんだから活かさない手はない…と。

正直行ってキツい。なんでったって私がこんなこと…。

『でも、ノノミさんを狙うんだ？』

「ホシノに狙ったって一撃で倒れるとは思わないでしょ。 」

「かといって向こう…、シロコとか狙っても無線で共有されたらまずいし。」

『ま、それもそうだね。後、イセがホシノと戦闘になってるよ。』

「援護はするけど、倒せる保証はないよ。」

『向こうがイセを突破するまでいかに削れるか、だから。それで、レンゲ先輩達は？』

『こっちも戦闘始めてるぞー。』

『レンゲ殿の援護に回っております！！』

『いつでもドローン飛ばせるのじゃー。』

『了解。スサノは無線が入ったら即座に届けられるようにしておいて。』

「じゃ、私はホシノを狙い続けるかな。」

そう言っては再びポジションに戻る。とりあえず、やれるだけやってしまわないと後が…。

…ん？武器？武器は……。dice1d3=3 (3)

1.別に…、愛銃でも狙撃できるけど、なにか……？

2.わざわざ買ってきたみたいで…。狙うは人なのになんで対戦車ライフルを…？(九七式自動砲)

3.そういえばどっからこんな過剰すぎる程の高火力の狙撃銃を仕入れてきたんだろ……？(アンツィオ20mm対物ライフル)

[39 二次元好きの匿名さん 25/06/20(金) 23:01:38]

得物がデカすぎる！

[40 ◆rALpl08yA7QB 25/06/21(土) 07:41:16]

「くっ……！やっぱりおつよい……！！！」
「攻めを捨てて完全に守りにしてるね。時間稼ぎとしては申し分ない判断だよ！」

視界が開けている場所で戦い続けている。
昨日の戦闘を経て、自分の戦い方、価値を見出しているのか攻めてくることはない。ただひたすら時間稼ぎとして私を引き止め続けている。

「君！本当に硬いね！！」
「それが私の役目でしたらそれを果たすまで！！」
「思いっきりがいいのはおじさん好きだよ！だけどねっ…！！」

至近距離から撃ち込み、そのまま盾で押し込みにかかる。
運動神経はそこまで良くはない。足の動きは誰よりも遅い。
だけど、交流会以前から戦闘と経験は多少なりあるみたいで。
ほぼ反射的に攻撃を的確に塞いでくる。

「はぁああっ！！」
「おっと…！」

相手は盾を構えたまま突進を仕掛けてくる。
それを同じ盾で鍔迫り合いが始まり、弾いてくる。
そして、そこから飛んでくるのは…。

[41 ◆rALpl08yA7QB 25/06/21(土) 07:47:34]

「っ……！」

辛うじて身を捻じれば地面が抉れる音が。

向こうからの的確な狙撃の援護…。

こんな遠くから目標を撃ち抜く正確さがあるとしたら、きっと狙撃手はイナちゃんなんだろうね。

それに、こんなに遠くても地面が抉れる程の半端ない火力…。

彼女の持つ銃じゃ絶対に成し得ない。いくら強くたってね。

っとなるとわざわざこの為だけに新調してきた武器があるってことが。

…いいお値段してそうな銃だろうなぁ。

おじさんちょっと羨ましいかも…。なーんて、戦闘に戻らなきゃ。

「ふぅ、ふぅっ……！」

「体力はないみたいだねぇ。そろそろ限界なんじゃ？」

「まだまだいけますとも！！」

「空元気はよくないよぉ。楽になっちゃおうよ？」

「そういうわけにはいかないのです！！」

…困ったなぁ。あまり手荒な真似はしたくないけど。

こうなったらちょっと強引に捩じ伏せようかな。

一気にカタをつけよっか。

戦闘

イセ：dice1d52=14 (14)

ホシノ：dice1d65=7 (7) (+30)

イナリによる援護射撃：dice1d88=63 (63)

(イセとイナリ、どちらかホシノより高ければ一点獲得。二点先取制。

ホシノには30の確定ボーナス付き)

[42 ◆rALpl08yA7QB 25/06/21(土) 15:58:23]

「(まずい。)」

押されている。…違う。イセちゃんのこと自体はは抑えてる。問題は。

「う……っぐぅ……！！！」

盾で弾丸を受け流す。腕に来る衝撃があまりにも強すぎる。
あの銃専用の弾丸でも使っているのかな。
盾を持っている手から腕にかけて段々と痺れてくる。

「(ステップで逃げれないタイミングでの狙撃…。)」
「(見た感じイナちゃんの方から合わせてるみたいだね。)」
「(やっぱり、あの子は強い…！)」

このままだと完全に押し負けるかも。なにより、イセちゃんがしぶとい。
こうも自分の役割を把握してる人は強くなれるのか。
とはいえ、イセちゃんはあと一押しでなんとかなるはず。
息が上がってる、動きが遅くなってきてる。

「ふぅ…、ふぅ……。」
「あなたも、疲れてきてますね。」
「おじさん、もう歳だから激しい運動は苦手なんだよね。」
「言って17歳ぐらいでしょう、あなた。」

[43 ◆rALpl08yA7QB 25/06/21(土) 16:06:57]

イセちゃんにだけ分かるような隙を晒して攻撃を誘発させれないか。

…勝利を確信させてトドメを刺すような行動を取らせればいい。

向こうの使っている銃…、その弾丸。専用のものだと考えて、その弾薬費は高いはず。実際、早く倒そうと思うなら彼女の腕前的に頻度を増やしてしまえば私の事を倒せるはずだから。

ただそうではなくて、隙を晒した適切なタイミングで撃っている。

弾薬を節約したいと思ってないとできない行動。

なら…。…最悪、盾を持っている腕がちょっとの間だけ動かなくなるだけ。

だけど、倒せて身を隠してしまえば少しの間だけ休められる。

デメリットよりも、メリットの方が大きい。

「ま、こっから激しくなるよ。覚悟して。」

「負けませんよ。私だって。」

戦闘

イセ：dice1d57=22 (22)

ホシノ：dice1d65=16 (16) (+30)

イナリによる援護射撃：dice1d88=64 (64)

(イセとイナリ、どちらかホシノより高ければ一点獲得。二点先取制。

ホシノには30の確定ボーナス付き。現在、イナリ側1点、ホシノ側0点)

[44 ◆rALpl08yA7QB 25/06/21(土) 23:42:43]

「ふぅっ、ふぅっ……。」
「動きが、鈍ってるねっ！！」
「まだっ、まだっ…！！！」

埒が明かない戦闘を続けて数分。
こちらの弾がそろそろ尽きかけているけど、それでも機を伺い続けている。
来るはずの瞬間を待って、ひたすら戦い続ける。

「このっ…！」
「おっと…！」

相手がシールドバッシュをしてきた時、待ち構えていた事象がやってくる。
私が少しだけふらついた瞬間、同時に盾を構えて来るはずの射撃を待つ。
しかし、盾を握る手は少しだけ緩く。
そして、一秒以下で盾に弾丸が直撃する。
盾を掴んでいる手は緩んでいる。故に、伏防ぎきれない衝撃で大きく身体を弾き飛ばす。
確かに見せた大きな隙。相手の目は捉えたと言わんばかりに鋭い。
そして、見せてきたのは盾の構えを解き、突進しながら銃を構え始めるイセちゃんの姿。
この時を待っていた。相手が銃を構えるのと同じように私も弾かれながらもほぼ同時に銃口を相手に向けている。
長いと思えるような時間。相手は私が銃口を向けているのに気づいたのか大きく目を見開き始める。
だけど、盾を構える時間はもうないよ。捉えきった瞬間、躊躇なく引き金を引く。
大きな銃声音。先に放ったのは私の方。
突っ込みながら銃を構えて走ってきたイセちゃんは頭部にモロに弾丸を受け、仰け反るようにして吹き飛ぶ。
同時、吹き飛ばされた身体の衝撃を利用してそのままバク宙するようにして回り、地面に足を付ける。
直後、盾を前に構えながらイセちゃんを巻き込んで物陰へと急いで入っていく。

[45 ◆rALpl08yA7QB 25/06/21(土) 23:53:13]

「うぁっ……。」
「ふぅ、私の勝ちだね。」
「また…負けた…。」

相手は仰向けになりながら小さく呟いている。
私も一息つくようにして盾を立てかけ、壁によりかかって休む。
物陰に隠れたから、狙撃される心配は無いはず。

「無線、入れなくていいのー？」
「…負けたのだから、入れる訳にはいかないでしょう。」
「ちゃんとしてるねぇ。」
「昨日に限らず、今日までも負けてしまうとは……。」
「でも、私から見たら悪くない動きだったよ。皆を守る盾として十分すぎるほど、かな？」
「…それだけですよ。私ができることは。」
「できるだけでも偉い偉い。前で耐えてくれる人がいるからこそ、後ろも安心して攻撃ができるってもんだよ。」
「そうですか。…そうなのかもしれませんね。」
「ま、ゆっくり休んでなよ。」
「えぇ、そうしたいと思います。…ですが。」
「ん？」
「最後まで油断しない方がいいですよ。」

相手の口元がニヤける。直後感じた確かな悪寒。
嫌な予感がする。そう思って即座に走り出そうとした瞬間。
轟音と共に壁が崩れ、目の前に大口径の弾丸が迫ってくる。
避けきれない。その弾丸は的確に私の頭部を撃ち抜いていった。強すぎる衝撃に身体が弾み転がっていく。

[46 ◆rALpl08yA7QB 25/06/22(日) 01:01:24]

「(ぅぁ……。まずい……。)」

「(頭部に直撃……。いったいなぁ…。身体が動かない…。)」

もー、壁抜きなんて聞いてないよー……。あの子どれだけの芸当を兼ね揃えているんだろう…。

あー、まずい、意識もいっちゃいそう。…ここは素直に負けを認めるかなぁ。

っていうか、壁の崩壊にイセちゃん巻き込まれてるじゃん…。味方も構わずってことなのかぁ………。

「(無線…。聞こえないなぁ…。)」

「(シロコちゃん達どうなってるんだろ…。)」

「(負けたのかな、勝てたのかな…。)」

「(ま、このまま……。ちょっとだけ眠ろっと……。)」

〜別の場所にて〜

「………直撃したかな。」

『ドローンで確認するねー。』

狙撃銃から離れて仰向けになって転がる。雲ひとつ無い空に照らされて、大きく息を吐く。

………痛い。反動が馬鹿みたいにあるせいで撃つ度にずっと肩が潰される感覚だった。

『…気絶してるよ。お姉ちゃんの勝ち、だね。』

「感覚的に直撃したかなって思ったからね。」

『ただ、瓦礫にイセちゃんが巻き込まれてるんだけど。』

「ちゃんと助けに行くから。」

『でも、お姉ちゃん動けるの？』

「それは……。」dice1d3=1 (1)

1.少しだけなら戦える。長時間は無理。肩が終わる。

2.イセを助けることぐらいしかもう余力ないよ。つまりリタイアってこと。

3.……動くことすらやっと。先生呼んでくれると助かるかな。

[47 ◆rALpl08yA7QB 25/06/22(日) 09:39:32]

「本当に少しだけだよ？それ以上は無理だからね？」
『わかった。無理強いはさせないから、できる範囲で続行して。』
「りょーかい。」

肩を完全に壊す前に終わればいいだけだし。
極端な話だけど、一撃で倒してしまえば問題ないわけだし。
正直本当に疲れ切ってるけど…、この銃も完全に慣れたわけじゃないから。

「レンゲ先輩。状況はー？」
『だいぶしぶといってところだな。おっと危ない。』
『イズナもちょっと疲れてきました……。』
「りょーかい。戦場は変わってなさそうね。」

完全に我がものにする為にやってしまいましょうか。
再び深呼吸、銃口を戦場が起きてるであろう場所へ。
スコープ越しに見るそれは烈々な戦いになっていた。

「おー、やってるやってる。」

やっぱりシロコは強いな。ふたり相手取って余裕の顔。
セリカって子もカバーに回ってシロコの止まるであろうリロードや一瞬の休憩による隙を狙わせないようにしている。
先生の言う通り、連携力には光るものがある。
しかし、見つけてしまえばこちらのもの。
私のやることはタイミングを見定めて撃つのみ。
先にシロコを撃ち落としてしまえば、降参してくれるかな。

「シロコ、撃ち落とすから倒れたら降参促してみて。」
『了解。』

[48 ◆rALpl08yA7QB 25/06/22(日) 10:43:02]

神経を目に、引き金に指を。全ての集中力を2箇所に。

引き金を引くタイミングをひたすら待つ。

狙撃から免れようと建物の影に隠れる瞬間。

動きが完全に止まる瞬間を、私は見逃さない。

－－－今。

銃口から射出される大口径の弾丸。

肩を思いっきり鈍器で殴られたように強い衝撃が伝う。

その度に唸り声を上げ、痛みに耐える。

だけど、弾丸が標的に当たるまでスコープから目を離さない。

…ヒット。頭部に命中。勢いで頭から身体が吹っ飛んだ。

コッキング。標準を倒れているシロコに向けたまま。スコープを覗き続け、完全に沈黙してるかどうか確認する。…………うん。動く様子がない。

「目標沈黙。後は頼んだよ。」

さて、私のやることは終わったかな。これはどう足掻いたって勝ちでしょうからさっさと片付けておこっと。

「にしても、おっもい……。」

ひとりで持つにはあまりにも大きいし、あまりにも重いし。全長、私の倍近くあるんじゃないのこの銃。

並大抵の人間が撃ったら泡吹いて倒れるよこれ。

『降参だってさー。』

「はーい。じゃあレンゲ先輩とイズナはドローンについてってイセの救助とホシノ達の保護おねがーい。」

『承知いたしました！』

…じゃ、自分は先に帰ってゆっくりしましょうかね。dice1d3=2 (2)

1.特に何事もなく、体育館へと戻ってった。

2.道中、先生と鉢合わせ。

3.「おやおや。誰かと思えば。」

[49 ◆rALpl08yA7QB 25/06/22(日) 16:08:46]

「ふぅ…、ふぅ……。」

…運ぶのも疲れる。ちょっと木陰で休もう。
水…。あ、水筒の中身空っぽだ。喉が乾きに乾いてるからちょっと…。
近くに水道とか自動販売機とかあるわけじゃないのが余計に…。
過疎地が故の苦悩だなぁこれ。干からびちゃうよ。

「水、早く補給……。」
"あ、イナ。"
「あ、先生だ。……あの、水ない？」
"あるけど…。飲みかけで良ければ。"
「ちょうだい！このままだと全身から水と言う水が無くなって枯れる！」

先生から水筒を受け取り、一気に飲む。
喉の奥から潤う感覚。全身から水が伝ってくような…、まさに生き返るって感じ。ただの水のはずなのに最高の逸品に思えるほどに美味すぎる。

「ぷはーっ！うまーい！」
「あー、水がこれだけ美味いと思える日が来るとは思わなかったなー。」
「…っと、そうだ。そういえば先生はなんでここに？」
"あぁ、イナの迎えをしようと思って。"
「そう？私よりも迎えに行ってあげた方がいい人達いると思うけど。」
"はは、最初は行ってたんだけどね。皆から大丈夫って言われちゃってね。"
「ま、レンゲ先輩とイズナ、結構体力ある方だしね。それで私の方に来たんだ？」
"そうだね。"
「うーん。じゃ、このドデカい銃は持ってるから他のもの持って欲しいかな。」
"お安い御用だよ。"

太もものホルダー二つ、保護用の肩パットを外して…。
いっその事、袖も外しちゃおう。他の装備も色々と外しちゃってっと。よし。
百花繚乱の服装のままだったら蒸れて汗まみれになるところを今日は陰陽部の服装で来て正解だった。ただ、通気性がある分、涼しいけど服が直で肌に張り付く。

[50 ◆rALpl08yA7QB 25/06/22(日) 23:18:53]

「ふー。」

張り付きを直そうと上着を摘んではパタパタと扇ぐ。
脇から入る風が大変心地いい。残ってる水も飲めば全身が冷えてくような感じがする。
先生にはお礼を言わなきゃ…。
…って、なんで恥ずかしそうにキョロキョロしてるんだろ。

「先生、どしたの？」
"あ、いや、えっと、その…、横から見えるから気をつけた方が…。"
「見えるって、なにが？」
"あの…、言いにくいというか…。女の子としての自覚を持とう…かな？"
「失礼だなぁ。女の子としての自覚あるよ。ちゃんとオシャレとか、色々新しいものに目がないんだよ。」
"そ、そう、それはごめん。だけど、その…。ね？"
「んー？んー……、あーーーー。」

蒸れるのが嫌過ぎてサラシとかブラ付けてないんだった。こう、ちゃんと付けた時期もあったけど…。違和感がすごくて。でもそっか。パタパタしたらつるぺたなのも相まって横から見えちゃうか。

「見られて減るもんじゃないし、先生なら平気だから。」
"イナは平気でも、私は困るからね！？"
「えー。我が妹と事済ましてる癖に今更なにを言うのー？」
"それは言わないお約束っ！！"
「はいはい。じゃ、今のうちにしっかり目に焼き付けて起きなさいな。ほら、もろ見えだよ〜。」

横からはっきり見えるように大きく服をずらして見せる。
先生はあわあわして手で顔を覆いながらもちゃっかり指の隙間から見てるね。
やっぱ男のしての部分はあるっぽい？多少そゆことも覚えちゃったからねー。わかっちゃうんだよねぇ。前の私なら完全に分かんないから無自覚に見せちゃうだろうけど。

「先生、興味あるんでしょー。」
"大人をあまりからかうんじゃないっ！"
「そう言ってー。むっふー。」

[51 ◆rALpl08yA7QB 25/06/22(日) 23:20:29]

dice1d2=2 (2)

1."はいおしまい！みんなの所へ戻るよ！"

2."…はぁ……。"ｶﾞﾀｯ (ダイスの結果によっては閲覧注意)

[52 ◆rALpl08yA7QB 25/06/22(日) 23:48:26]

「え？」

溜息をついたと思ったら急に腕を掴まれる。

そのまま上に上げられて抵抗できないように。

先生の目は笑ってない。静かな怒りすら感じるように思えてくる。

流石にからかいすぎたようだった。

まずい。さすがに謝らないと寧ろこっちへの信頼が下がる。

「あ、あの、先生…？」

「その、あの…、からかいすぎちゃったみたいで…。」

「えーと、なんというか…その、謝るから…さ？」

「離して欲しいなーって。」

「すこしだけ、顔が怖いかなーって、思ってて…。」

"………" dice1d2=2 (2)

1."次から気をつけるように、ね。限度はあるから。"

2.そのまま路地裏に……。(Exストーリーへ)

[53 ◆rALpl08yA7QB 25/06/23(月) 09:06:05]

『やっ。お久しぶりだね。セルフ保守担当のお姉さんだよ。』
『初めましての人は初めましてだけど。』
『朝のセルフ保守って感じだね。』
『さーて、とうとうやってきたねぇ。そーゆー選択肢。』
『メスガキムーブしたイナリが悪いんだけどさ。』
『先生も男だって言うのを忘れちゃあいけないよ。』
『男なのを知った上でやってるからなおタチ悪いけど。』
『これでミケツとイナリで一回ずつってことだね。』
『記録、取ってくるからしばらく待つようにね。』
『書き出しが終わったら別の媒体に記録を置いておくからさ。』
『それと、念の為に言っておくけど『そういう行為』をした事によってバッドエンドに繋がることはないから安心して。』
『むしろ、ふたりにとっても必要なことだから、さ。』
『じゃ、また後で。』

[54 二次元好きの匿名さん 25/06/23(月) 19:03:40]

ぎりぎりせーふ、ほしゅですの

[55 ◆rALpl08yA7QB 25/06/23(月) 20:16:43]

『やっ。僕だよ。』

『記録をここに置いておくね。』

『R-18だから、気をつけて閲覧するように。』

『ふふっ、この後はとあるダイスを振るついでにちょっとだけ更新だよ。』

『じゃ、楽しんでね。』

Ex.2 〜刻まれる証、陶酔の恍惚(狐塚イナリ)〜 | Writening

[56 二次元好きの匿名さん 25/06/23(月) 20:27:45]

妊娠ダイス：dice1d100=31 (31)

(100を引いた場合妊娠する。回数を重ねる度に5ずつラインが低下)

〜弱一時間後〜

「………。」

"…………。"

無言で服を着ている。先生から受けたオシオキが烈々過ぎて。

からかうのはやめよっかと思う瞬間だった。あんなことになるとは。

…でも、こんなふうにからかったらまたオシオキしてくれるのだろうか。

そんな妄想をしてしまう。…やめるんじゃなくて時と場所考えてからかお。

「…ちゃちゃっと、戻ろっか。」

"うん。そうだね。そうしよう。その方がいい。"

先生も早口言葉になってはせっせと荷物を持つ。

私もどでかい銃を担いでは静かに歩き出す。

日はまだ出ているけど、少しづつ傾き始めていた。

暑さも少しだけマシになってて、風が少しだけ吹いている。

[57 二次元好きの匿名さん 25/06/23(月) 20:31:19]

「その…、からかって、ごめんなさい。」

"…気をつけるようにね。"

「ふぁい……。」

"はぁ、私も大人気ないな。無邪気な子供にカチンってくるなんて。"

「でも、先生もちゃんと男らしい部分は見れたから。」

"余計なお世話だよ。"

「この事は…ミケツ以外には内緒に、ね？」

"言われなくても。それよりなんでミケツだけは…。"

「聞かれたら隠し事をしないって思ったから。」

"…そんなもんなのかな？"

「そんなもん。双子だから私たち。」

"便利だねぇ。双子って言葉。"

「ふっふーん。」

本当はもうちょっと気まずい雰囲気なんだろうけど。

先生と私の崩れたような仲だからかあまり気になってないのだろうか。

…ま、こんな関係も悪くない。先生の彼女になる夢は諦めないけど。

この後、どうしよっかな。dice1d3=2 (2)

1.撫でられる予定だったなぁ。先生とふたりっきりの時に撫でてもらおう。

2.えっ、今日バーベーキューするの？参加しなきゃ。

3.ミケツ？急に呼び出してどーかしたの？

[58 二次元好きの匿名さん 25/06/24(火) 02:33:17]

おお…？…おお！これが先生の覚悟なのねｯ!
うん、えっち。悪い先生(大人)も…すき

[59 二次元好きの匿名さん 25/06/24(火) 11:42:30]

バーベキューだ
きっとおいしい

[60 二次元好きの匿名さん 25/06/24(火) 11:43:01]

〜数十分後〜
〜アビドス高等学校・体育館〜

「お姉ちゃんおかえりー。遅かったねー。」
「撃ち疲れてちょっと寝ちゃってた。途中、先生と合流して一緒に帰ってきたよ。」
「お疲れ様、なのじゃ。大活躍だったのぅ。」
「火力高すぎて撃つ時に肩持ってかれるけどね。」

持ってきた荷物を端っこに置き、疲れたと言わんばかりに座り込む。
実際、色々な意味で疲れているんだけど。
壁に寄りかかっているとレンゲ先輩が水を持ってきてくれる。

「いやぁ。びっくりした。あんな遠くから一撃なんて。」
「いつも使ってる愛銃なら一発で仕留められないからね。」
「ま、撃つまでの間、レンゲ先輩とイズナが耐えてくれたおかげだよ。」
「あのままでも勝てそうではあったけどなー。」
「シロコってやつがあまりにもしぶとすぎて。」
「あー、昨日戦った時本当に粘り強かったよ。一歩間違えてたら私が負けてたぐらいには。」
「無線入った時かなりバテてたもんなー。」

アビドスの中でのいちばんの伸びしろって言っても過言ではないかな。
そもそもシロコやっとの思いでを倒してもホシノが待ち構えてるから。
他のふたりもしっかり強いし。オペレーターもきっと判断力は高いだろう。
ほんと、交流会を開いてよかったなって思わせてくれる。
当初の目的の連携の強化も達成できてるし。私もホシノのおかげで強くなった。
キキョウ先輩に色々な話を出来そう。

[61 二次元好きの匿名さん 25/06/24(火) 16:05:13]

「それで、この後の用事は？」
「あぁ、アビドスの人達とバーベーキューするらしい。こう、青春っぽくていいよな！」
「レンゲ先輩、青春探しに没頭してるもんねぇ。こういうシチュエーション大好きでしょ。」
「おう！」
「それで、イセとイズナがいないけど…。」
「あぁ、アビドスの人達と一緒に買い出しに行ってる。」
「アタシらは先にシャワーを借りたから、イナもバーベーキューが始まる前に済ませたらいいと思うぞ。」
「そーしよっかな。ただ、ちょっと休んでから……。」

本当に色々疲れちゃってるから……。
具体的に言うとなんとか隠し通してるけど、膝がガクガクしてるから。先生、手加減なんてものしてこなかったせいで…。

「……。」ｼﾞﾄｰ

っ、すぅ……。なんか、我が妹から目線を感じるような。
しかも、なんか、すっごいジト目してる様な。
うん。気のせい。気のせいだと信じよう。

「さて、明日の予定は…っと。」

スマホのグループモモトークを覗いてみる。
臨時で作った交流会メンバーがいるグループ。
明日の予定が書いてあればいいのだけど…、あっ、書いてあった。えーと…。最終日は…。実戦形式による屋内の模擬戦か。
使う建物は……。なるほど。アビドスには放置されたショッピングモールがあるみたい？
元々マンモス校だと聞いてたから、そういう施設もあって当たり前…か。
今は使われてないし、なんならアビドスの人達が使っても問題ないというわけか。
…でも、娯楽施設も少ないみたいだろうし、どうやって買い物してるんだろ。春葉原とかシトラリ区に出向いているんだろうか。あそこショッピングモールもカフェも何もかも揃ってるし治安は一番平和のはずだから。ま、考えたって仕方ない。
明日は流れ的に次は私が総合的な指揮を取るだろうから…。
作戦、考えておこっかな。今日は寝られそうにないや。……先生に連絡入れとこ。
今晩は一緒に居て欲しい…っと。よし。これでおっけ。

[62 二次元好きの匿名さん 25/06/24(火) 16:26:19]

「お姉ちゃん、シャワー浴びるなら早めにね。」

「洋服、コインランドリーに持ってちゃうから。」

「あ、そっか。じゃ、浴びてきちゃおっと。」

「僕も色々作業しててまだだったし、ついでにいこっと。」

荷物を色々持ってはシャワーへと向かう。隣には同じく荷物を纏めたミケツが。シャワー室へ向かう途中、なぜか私たちは無言だった。

っと、言うよりも…。ミケツの機嫌がちょっとだけ悪い？

「…そういえば、ミケツ。あの銃ってどうやって手に入れたの？」

「あの対物ライフルのこと？…んー。企業秘密ってことで。」

「秘密って、危ない契約とかしてないでしょうね？」

「してないよ。至極真っ当な経路で入手したから。」

「それならいいんだけどさ。…嫌な思いはもうヤダだから。」

そう言ってはシャワー室に入り、服を脱いでいく。

回収するからとミケツが言ってたし、じゃあと思って脱いではホイホイと渡していく。最後の一枚を脱いで渡した時、それを受け取ったミケツは何故かそれを見つめる。

どうしたのか聞こうと思った時、ふとあの時のことを思い出しては私の顔が自分でもわかるほどにサーっと血の気が引いて青ざめていく。

恐る恐るミケツの方を見ると、ハイライトが消えた瞳でじーっと私のパンツを見つめ、ゆっくりと私の方を向いていた。

「おねえちゃん、これ、なに？」

見せてくるのは確かに私のパンツに付いている"白いシミ"。ミケツにだけバレていいと思っていたけど。

あのハイライトの無い瞳…。絶対シバかれる。

それもそう。いくら私が悪いとは言えど駆け抜けで先生と致しているからミケツにとっては裏切られたような気持ちになっても仕方ない。なにか、なにか、言い訳…。ミケツが納得するようないいわけ…。

「えー、っと、それは……。」dice1d3=2 (2)

1.ダメだ思いつかない！(無論シバかれる)

2.+あ、でも、ほら、今度ふたりで先生を襲ってしまえば！(ぐるぐる目)

3.+馬鹿野郎と思いっきり殴られ無慈悲にシバかれるイナリ

[63 二次元好きの匿名さん 25/06/24(火) 23:50:19]

思いつかないし、ミケツはじわじわ近寄ってくるし。
どうにかして言い訳を、言い訳を考えて…。
いや、言い訳を考えるからダメ？妥協点を考えて提案すればいいのかな？
妥協…、ほら私とミケツは先生のこと好きだから…。
はっ、そうだっ！

「か、駆け抜けしたのは本当に悪いとは思ってるよ！」
「で、でもほら！ミケツだって先生のこと襲ってたじゃん！」
「ってか、今回私は先生に襲われただけであって別に自分から誘って…、いや誘ったんだろうけど！」
「事故！そう事故なの！！」
「私悪くないよ！？悪いけど悪くないよっ！！」
「…遺言はそれでいいのかな？」
「だ、だからさ！こ、今度ふたりで先生を襲えばいいんじゃないかな！？」
「…………。」
「………………………はい？」
「ほら私たち先生のこと好きじゃん！だから先生のことふたりで襲っても別にいいんじゃないかなぁって！！おすそ分け！そうおすそ分け！！」

あ、詰めが止まった。
許された？許されたんかな？これ。
この提案で許されたのかな？

「………こーの………。」
「ばかおねえちゃあああああああん！！！！！！！！！！」
「こにゃああああああっ！？！？！？！？！」

[64 ◆rALpl08yA7QB 25/06/25(水) 01:16:54]

トリップつけ忘れるし、選択肢2なのに3の書き方しちゃってたし…。ひぃん、注意力散漫してるから気をつけないと…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜数十分後〜

「………シャワーでなにがあったんだ？」
「なにもなかったでふ…」
「そ、そうか。思いっきり殴られたような痕あるけど大丈夫ならいいんだ。」

シャワーの後、トボトボした気分で体育館に戻っていた。
レンゲ先輩に心配されてたけど、まぁ、うん。私が悪いから。
なんともいえない。

「それで、バーベーキューの具材は？」
「買ってきてますよー。」
「お外でアビドスの皆さんが準備しています。」
「じゃあ、折角だし私は手伝いに行くよ。」
「アタシも行こっかな。イズモは？」
「僕はまだやるべきことがあるのでもうちょっとしたら。」
「イズナもまだまだ動けるのでお手伝いしに行きます！」

…っということでイズナと私、レンゲ先輩と共に手伝いへ。
イセは休憩を。ミケツとスサノは集めた洗濯物を洗いにランドリーにいくらしい。
すぐに戻ってくるから問題ない、と。
先生の姿が見えなかったから聞いたところ、連邦生徒会から電話が来てそれの応対をしているとか？
ま、そういうことらしいから後から来るでしょう。手伝いにいかなきゃ。

[65 二次元好きの匿名さん 25/06/25(水) 09:28:29]

前が見えねぇ
とまではいかないか

[66 二次元好きの匿名さん 25/06/25(水) 16:00:48]

「やっほー。手伝いしに来たよ。」
「ん、イナ…とイズナとレンゲ。」
「丁度いいところに！ちょっとこれ荷物運ぶの手伝って！」
「あいよ。任せな。」

指示を貰いながら残っている仕事を手伝う。
具材の下準備とか、調理器具の準備とか。
私は下準備の方を手伝うことになってノノミとアヤネといっしょに家庭科室に向かっている。
道中、向こうから話しかけてくる。

「今回の交流会の提案はイナさんからなんですよね？」
「え、あ、うん。正確には先生からだけどね。最終的には私の意志のだけど。」
「どうしてわざわざアビドスに？」
「私としての目的は個としての成長。…ただ、私だけじゃなく、みんなにも強くなってもらいたいから連携力強化って意味も含んでる。」
「あと、強いって思ってるならそれは違うよ。私はまだ弱い。」
「君たちの先輩を見て、実力がまだ足りてないってそう思った。」
「ホシノ先輩は特別強いですからね。私たちから見たらイナさんも相応お強いですよ？」
「それは嬉しいけどね。私自身が許せないから。…私が強くないと、大切な妹を守れない。」
「イズモさん…のことですね。双子だと聞いていましたが。」
「深い理由でも？」
「……うん。だけど、今はまだ教えられないかな。」
「思い出すだけで、少し、震えちゃうから。」
「………そうでしたか。でしたら私達はイナさんの過去には触れないことにしましょう。」
「ありがと。それで、家庭科室はここ？」
「あ、はい。ここです。」

[67 ◆rALpl08yA7QB 25/06/25(水) 16:30:06]

私達は家庭科室へと入っていき、早速と食材の下処理を始める。
慣れた手つきで野菜を切り、食べやすいサイズに。
鉄製の串も買ってきたみたいで肉もひと口大に切っては野菜と交互刺してく。
手際よく、なおかつ早く。

「随分早いですね。普段から料理とかやってるんですか？」
「んや、普段はイズモがやってくれてるよ。あの子の作る料理は本当に美味しいからね。」
「私もできるけど、イズモほどじゃないから。」

…そういえば、ミケツの料理を久しく食べてない気がする。
今度何か頼もっかな。うーん…。パスタとか？
なーんて、考えながらもテキパキと食材を切ってく。
元より刃物の扱いは得意なんだし。さっ、この調子で頑張ってこー。

〜数分後〜

「よし、終わった。」
「お疲れ様ですー。運んじゃいますねー♪」
「私は後片付けしますからイナさんとノノミ先輩は先に向かってもらって構いませんよ。 」
「りょーかい。お願いするね。」

串刺しにした物や切った野菜の乗ったトレイを運んでく。
その間も軽くノノミと会話を続けていたけど…。
普段からダンベル買ってたり、結構なお嬢様っていうのが言葉の節々から分かる。
お金持ちか…。私もあの神社にいた頃はお金なんて気にしてなかった気がする。
同じ裕福だったから…。今は限られたお小遣い(+猫なで声の甘えで)なんとかしてるけど。
そんな風に思ってるといつの間にか校庭に辿り着いていたようで。器具の準備を終えた皆か待ってましたと言わんばかりに見てくる。

[68 ◆rALpl08yA7QB 25/06/26(木) 00:04:45]

「いやぁ、待ってたよー。」
「ん、お腹が減って仕方なかった。」
「そっちも準備万端だね。」

用意されたテーブルに運んできた食材を置く。
シロコが早速焼こうとするがまだ来てない人がいるもうちょっと待ってと。
ホシノもしょんぼりするシロコを慰めながらまだ居ない人達を待つ。
待って数分、居なくなっていた人たちが合流する。

「ちょっと遅れたかな？」
「問題はなかろ。わらわはわらわたちでやることをやってたんだからのぅ。」
"手伝えなくてごめんね。"

皆が皆、揃ったところでバーベーキューの開始となる。
シロコが目にも止まらない速さで串を二本ほど取り、早速焼き始める。
他の人達も食べたいものを取っていっては焼き始める。
ちょっとおっきめの器具を買ってくれたのが幸いしたがスペースには余裕がある。

「慌てないでー。自分の分見失わないようにねー。」
「具材はまだまだありますよー。」
「ちょっとシロコさん！それ僕の！」

実に和やかだった。レンゲ先輩もうっきうきで楽しんでる。
ミケツとシロコはちょっとした取り合いになってて面白い。
イズナもスサノとノノミといっしょに会話しながら食べていた。
かくいう私は自分の分をさっさと焼き上げてはちょっと離れた位置で食べる。
青春っぽいのはいいけど、こんな感じに他校と絡んで食卓を囲むっていうのはまだ慣れてない。

[69 ◆rALpl08yA7QB 25/06/26(木) 00:44:04]

「…ん、おいし。」

我ながらいい感じに一口サイズに切れたものだ。

実に食べやすくておいしい。即席とは言えどちゃんとタレも染みてる。

しかし、がっつりとした肉もいいけど焼き鳥も食べたいな。…ナグサ先輩とアヤメ先輩、本当にどこにいったのやら。

そう考えていると、隣に誰かが座る音がした。振り向けばそこに居たのはホシノで、自分の分の串を食べていた。

「みんな、楽しそうだね。」

「そうだね。イズモのあんな楽しそうな顔見れて私は嬉しいよ。」

「ふーん…。イナは本当に妹想いなんだね。」

「私に残されたたったひとりの家族だよ。」

「そっか。」

ホシノのその短い言葉は少し悲しみを含んでいるように思えた。

だけど、私が気にしたところで何も変わらないのが現実。なにも聞くことはしなかった。それが最善だと知っていたから。そしてしばしの間、沈黙が流れる。ちょっとだけ気まずい雰囲気になったのだろうか。

「……イナちゃんはさ。」

静まり返っている二人の空間を先に割いたのはホシノの方だった。

「朝の特訓の時、妹を守るために強くなりたいって言ったんだよね。」

「…それは、たったひとりの家族だから？」

「そうだよ。イズモは私に残された唯一の家族。父様も母様も、死んじゃって私しかいない。だから、私が守るの。失わないように。」

「そっか。」

「なんで、そんなことを聞いてきたの？」

「それは………。」dice1d3=2 (2)

1.なんとなく、かな。私とは違うけど、それでもどこか似てるような雰囲気を感じて。

2.イズモちゃん。なにか患ってるように見えたから。

3.……………分からない。分からないけど、君は一度大事な妹を失ってる。

[70 ◆rALpl08yA7QB 25/06/26(木) 09:07:59]

「……気づいてたの。」
「うん。なんとなく、ね。」

本人の察しがいいのか。ミケツからなにかか溢れているのか。
それとも、ホシノ自身が感じている違和感からずっと来ているのかわからない。
お互い知らないはずなのに知ってるような違和感が拭えていない。
…ホシノになら少しだけ、話しても構わないのかもしれない。
そう思うと、自然と口が開いていた。

「……ホシノだから話してあげるけど、あの子は記憶喪失を患ってるの。」
「記憶喪失…？」
「うん。ちょっとした事故でね。あの子は私を守ろうとして自分が大怪我を負ったの。」
「私がもっと強ければ、追い払うことができたら記憶を忘れることはなかった。」
「だけど、正直記憶を無くしてよかったって思ってる。」
「それは…、どうして？」
「…私達双子が持つ記憶は、重く苦しい。痛いだけの記憶だったから。」
「私だけが持っていればいい。私が記憶を持ったままなのはきっとひとつの罪を背負うため。私が背負い続けてイズモは忘れてしまったままであれば、苦しむのは私だけて済む。」

…だけど、私だけ苦しいままなのも正直嫌だ。
でもそれはワガママになる。それでも、生きていてろくなことがなかったから。
ご褒美があったって構わないはず、刻まれた傷を癒してくれるのは先生だけだから。
私は先生の事を想い続け、ミケツよりも先に手に入れるつもり。
だけど、そうなってしまえばミケツの幸せも奪うことになる。また罪がひとつ増えることになる。
それでもいい。それでもいいから先生が欲しい。

「……イナ。」
「どうしたの？」
「瞳の奥。濁ってるよ。」
「…無茶はしないように。」
「………わかってるよ。」

[71 ◆rALpl08yA7QB 25/06/26(木) 16:34:27]

串を食べ終えた私は追加で焼こうと皆と合流する。
ホシノの分も追加でなにか焼こうと思い、余ってるもの無いかと探しながら横目で皆の様子を見る。
相変わらず皆はきゃっきゃっとはしゃいでいるようで。
先生もまるで子供に戻ったかのようにバーベーキューを楽しんでる。

「取り合いになってるね。」
「お姉ちゃん！シロコさんがさっきから僕の分取るんだよーっ！」
「ん、早い者勝ちだから。」
「こーら。シロコ。あんまそういうことすると頭ぶち抜くからね。」
「イナさん。こっそり私がイズモさんの分焼いてるので…。」
「ごめんね。アヤネさん。助かるよ。」

…今はもう少し、この青春を噛み締めるとしようかな。
どうにか間に合って、ミケツを失わずに済めばもっとたくさんできるはず。
ニヤ部長が探してくれている。だから、私も頑張らないといけない。
だから今は…。少しだけでもこの思い出を作っていこう。

「さっ、もっと楽しんでこっか。」

まだ私達の青春の記録は続く。すぐには途絶えさせない。
楽しい思い出を築いていかなきゃ。
それが今の私たちがやるべきことだから。

[72 ◆rALpl08yA7QB 25/06/26(木) 23:45:53]

〜その後〜
〜アビドス高等学校・教室〜

「ううん……。」
"だいぶ思い詰めてるね。"
「作戦の立案なんてやったことないから。」
「今までは私ひとりで突っ込んで解決した方が早いのもあってね。」

バーベーキューをひとしきり楽しんだ後、皆で片付けをしては各々帰っていっていた。百鬼夜行のメンバーは体育館で就寝を。だけど私はまだ起きていた。
明日、交流会最終日。ショッピングモールでの屋内模擬戦。
その作戦を考えるべく先生とふたりでいる。
先生を使うのは反則って？違うよ。私が寝ないように見張って貰う役目。
寝落ちしない確証はないからね。
あぁ、後、皆には予め明日は私が指揮をすると伝えてあるよ。
ま、そうだろうねって感じの反応だったかな。

「…しっかし、最終日だけ作戦会議の時間制限ないんだ。」
「一回目といい、二回目といいちゃんと決まった時間での会議だったけど。」
"最終日だからね。お互いの本気を見てみたくて。"
「ふーん。興味本心ってとこかな？ま、それなら練りに練るけど。」
「でも…。ううん。現地の前知識がない関係上、作戦云々の前に先に調べるべきだよね。」

共有されたのは規模と位置のみ。
後はショッピングモール内のみで戦うこと。屋外に出たら即失格。
使用する武器の制限はない。ありったけをぶつけて戦う。
…見るためにも念の為、ホシノに許可を取るべきか。

「先生、ホシノとの連絡って今からでも取れたり？」
"取れると思うよ。この時間、パトロールしてるからね。"
「パトロール？ふぅん？」

[73 ◆rALpl08yA7QB 25/06/27(金) 00:05:02]

百花繚乱でいう夜の見回りをしているのだろうか。
ホシノも疲れているだろうに…。よくそんな体力を持ってるなぁ。
でも、アビドスって百鬼夜行よりも土地大きくなかったっけ？
それをひとりで回れるとは思え…なくはないか。
でも、パトロールしているのなら都合がいいというもの。

「じゃあ、電話かけても問題ないっか。」

早速スマホを取り出してはホシノに電話を掛けてみる。
モモトークはアビドスの人達と交換済みだからね。
数コール鳴った後に、もしもしと電話越しからホシノの声が聞こえる。

『どしたのー？』
「こんな夜分に申し訳ないんだけど、明日戦う場所を見ておきたくて。」
『んー？こんな時間に？構わないけど他に行く人達いる？』
「ううん。私ひとりだけ。他の皆には休んでてもらいたいから。私は夜起きるのに慣れてるから平気。」
『そっかー。わかった。じゃあ、校門前集合ね。』
『すぐ向かうから、準備してて。』
「りょーかい。」
「……だってさ。先生。向かう準備するよ。」
"わかった。"

ついでだし、ホシノの見回りも手伝ってあげましょうか。

[74 ◆rALpl08yA7QB 25/06/27(金) 00:26:47]

〜校舎前〜

「おー。来てるねー。先生もいっしょなんだ。」
"うん。私も見て起きたいからね。"
「そっかー。忘れ物はない？」
「撮影用ドローンと…、装備品は…っと。うん。忘れ物ないよ。」
「じゃ、行こっかー。迷子にならないようにねー。」

ホシノと共にショッピングモールへと向かってく。
…そいや、初日もホシノといっしょに買い物しにいってたっけ。
今回は先生同伴だけど。

「ショッピングモール、どれだけ広いの？」
「うーん。私もあんまり分かってないんだけど繁盛してた当時はキヴォトスでもかなりの大きさを誇ってたっていうのは聞いたことあるね。」
「今ではそれこそ別の自治区の方がおっきい方があるだろうけど…。」
「でも、解体されずに放置なんだ。」
「そっ、砂嵐が酷いからね。解体作業も一苦労ってこと。それに、埋もれちゃうしね。」
「解体するよりも放置して埋まらせた方がお金も浮くってもんだよ。」
「それもそっか。」
「まっ。まだ埋まってないんだけどね。ちゃんと正面から入れると思う。」
「電気は通ってるの？」
「一応ね。」
「ふーん……。普通、止まってるとは思うんだけど。」
「なーんか動いてるんだよね。まっ、大方予想は着くけどさ。」
「それ…。はぁ……。嫌な予感がするのは私だけ？」
「予感は当たると思った方がいいね。弾薬のチェックしといた方がいいよ。」
「はーい。」

[75 ◆rALpl08yA7QB 25/06/27(金) 00:36:02]

太ももに装着してるホルスターに拳銃はあり。銃剣もしまってある。

腰の後ろに拳銃のマガジン、左の袖の中に隠しマガジンあり。

狙撃銃の弾薬も後ろ腰のポーチにしっかりある。

そっちは大量に常備してるから弾切れの心配はなし。

戦うには十分。パトロールの手伝いもしようと思ってたのが幸を成したか。

銃も不備ないだろうから…っと。よし。

「いつでもいけるよ。」

「んー。目的地までもうちょっと先だから、気を抜いてこー。」

「わかった。先生も無線、チェックしておいて。」

"うん。"

無線も繋いで諸々の準備も終え、目的地まで進んでく。

どうせ弱いやつらばっかなんだからすぐに片付けられると思うけど…。

…それも私の実力の糧にすれば問題ないっか。

ホシノもいるし。ホシノとの連携も試してみたかった。

これもひとつの成長として受け止めておきましょ。

なんて考えているとショッピングモールへと辿り着いたけど…。dice1d3=1 (1)

1.うっわ…。入口前にも見張りがいるじゃない。(初期75人)

2.+結構大規模な…。いやこれ、不良達の連合…？(+75人)

3.もしかして、あのショッピングモール。使われないせいで一種の闇市みたいになってたりする？(+50人)

おまけ：ホシノとの連携力

dice1d100=75 (75)

(1に近ければ近いほどひとりで動いた方が強い

50ぐらいだと標準的な連携力

100だともはや阿吽の呼吸並の連携力)

[76 ◆rALpl08yA7QB 25/06/27(金) 09:08:15]

『連携力たっかいなあ…。阿吽の呼吸までとはいかないけど、恐らく目配せだけで次の行動を察せるほど息が合うかもね。』
『攻撃もきっとふたり一緒なら強烈な攻戦になるに違いないだろうし…。ってかいうかこのふたり組んだら強すぎてダメじゃ…？』
『これもふたりが強者故の信頼かな…？』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
物陰からショッピングモールを見つめているけれど…。
入口には見張りがふたり。周りをうろついている様子はなし。

「あれは…。ヘルメット団みたいだね。」
「うげっ、百鬼夜行にもいるけど、ここにまで。ほんとどこにでもいるなぁ…。」
「実際突入しないと人数は分からないけど、わざわざ入口に人を配置してるってことはそこそこの人数じゃない？」
「かもしれないなぁ……。」

ヘルメットも規模によるけど大きいところはとことん大きい。
これが連合とかじゃないだけまだマシか。
連合組むほどのコミニュケーション能力と統率力があるとは思わないけど。
しっかし、それでもふたりで結構な人数を相手することになりそう。

"それで、ふたりはどうするの？"

先生が聞いてくる。どうするかって言われホシノと目が合うが。
ま、やることはひとつだと決まっている。
ホシノも分かってるようで少し笑っては先生に言う。

「そりゃあ…ねぇ」
「やることも言ったら……。」
「「ひとり残らず殲滅でしょ？」」

[77 ◆rALpl08yA7QB 25/06/27(金) 16:51:30]

「じゃ、先生。突っ込むから指示よろしく。」
「私たちが倒してくるからさ。ヘルメット団に明け渡すほど心広くないからね。」

先手を打たんとばかりに狙撃銃を即座に構えて撃つ。
銃声の合図と共に風を巻き込んで飛び出すのはホシノ。
私の銃弾は見張りのひとりの頭を撃ち抜き、もうひとりが慌てる。
あの様子。戦闘慣れしてないな。キヴォトスじゃ生きてけないと思うけど。
相手が声を上げる前に、既に散弾銃を構えて目の前に立ち、引き金を引いている。
ゼロに近い距離で放たれる散弾のダメージに当然耐えれる訳もなく、見張りは3秒も経たずに制圧される。
だがホシノは止まらない。そのまま建物の中へと正面突破で押し入り、私も追いかけるように正面から突入する。
無線からは先生の声が。どうやら監視カメラのハッキングを行ったみたいで。
敵の大体の人数、居場所、配置。耳から入ってくる情報を元に制圧を始める。

"なんだこいつら！？"
"敵だ！追い出せ！"
「追い出されるのはあんたらの方。」

[78 ◆rALpl08yA7QB 25/06/27(金) 16:59:07]

相手も負けじと攻撃を開始してくる。

数の暴力があればなんとかなる。そう思ってそうな小銃の弾丸の嵐。

当然受けてもあまり痛くないし、そもそも盾持ちのホシノがいるから攻撃自体があまりこちらに届かない。

弱っちいなと私が小さく口に零し、ホシノが突撃で先行する。

至近距離から放たれる散弾銃。並大抵の奴らは火力が高い故に耐えきれない。

だがそれでも根性で耐えてくるやつはいる。

私はホシノの弾丸を耐えきった雑魚を1秒以内にひとりひとり撃ち抜いてく。

ホシノが一歩後ろ下がり、盾に装着されている弾丸を使ってリロードを行う。

無論、リロードはどうしても大きな隙を晒してしまう。

が、私はそれをカバーするよう、ホシノに近づいてくる敵を一発撃ち抜き、ホルスターから拳銃を取りだしては牽制射撃を行う。

動きを数秒止められるのならそれで結構。

リロードを終えたホシノが素早く射撃をするだけだから。

"んだよこいつら！"

"つえぇ……。"

"数だ！数でごり押せ！！"

上からまだまだ集まってくる。ちょっと、骨が折れるな。

とはいえど、根をあげるほどではない。

数を揃えても、ホシノがいればまだどうにでもなる。

戦闘(っという名の殲滅された敵の数)：dice1d75=9 (9) (最低30)

追加で敵は………。dice1d2=1 (1)

1.来ない。

2.来る(その場合はdice1d50=32 (32) 追加)

[79 ◆rALpl08yA7QB 25/06/27(金) 18:53:17]

「(なんだろう。イマイチ調子が出ない。)」

「(おかしいな…。調子がそこまで…。)」

初めてにしては私たちの連携も悪くない。

実際、既に30人ぐらいは撃破しているはず。

だけど、途中から動きのキレがよくない。

思うように力が入らないというか…。

ホシノもそれを感じているようだった。何故だろうか。

「(身体がとにかく重い…？)」

疲れから来ているのだろうか？

たしかに私は色々ありすぎて疲れているし、ホシノもあんなドデカイ銃弾喰らったり激し動きをしまくったから疲れているはず。

とはいえど、こんなに疲れるように貧弱な…、生半可な鍛え方はしてない。

「(嫌な予感がする)」

相手はヘルメット被ってるからヘッショが通らない。

胴体を撃ち続けなければいかないからダメージ効率が悪いとか？

違うな。それでもホシノの火力がある限りそんなことはない。

そもそも鈍ってるのは動き。火力は関係ない。足蹴りとかだったらあるけど。

「(立て直した方が良さそう)」

とりあえずホシノに声をかけて一旦後ろに退却しないと。

このままだと数を押し返し切れなくなる。dice1d3=1 (1)

1.ホシノも退却するつもりみたいだ。とりあえず外に。

2.+…あれ？足に力が……？倒れっ…。

3.+意識が…、少し、呼吸も苦しい…。

[80 ◆rALpl08yA7QB 25/06/27(金) 23:30:49]

今日は更新おやすみです。

[81 ◆rALpl08yA7QB 25/06/28(土) 08:26:23]

「(やっぱり、足が少しもつれる。)」

撤退中、私達の動きが明らか鈍くなってる。

息も若干苦しく感じる…。これはなにか仕込まれている？それが何なのかは分からない…。撃退しつつ、入口まで走ってく。敵はいないのが幸いか、突き破るようにして飛び出してく。

「はぁっ、はぁっ……。」

「これ…なんなの…。」

この時スサノがいれば咄嗟に診てもらえるのだけど。

残念ながら今、ここにはいない。

「…知らない間に神経ガスを放出してたようだね。」

「分かるの？」

「手足の痺れ、呼吸困難…。まさにそれだと思う。」

「相手はヘルメットしたお陰であまり効いていないのかも。」

「…なるほどね…。」

「幸い、微弱だから少し休めばすぐに回復するとは思うけど…。」

わらわらと入口から不良共が出てくる。

やはり一筋縄ではいかないか。救援…。いや、起こす訳には行かない。私たちが頑張らないと。

「ホシノ。まだ行ける。」

「いけるよ。戦ってるうちに回復はすると思う。」

「じゃ、行こっか。」

"無理はしないで。限界だと思ったら逃げる準備を。"

「必要ない。この場で全員…殺る。」

卑怯な手を使う輩にゃあ手加減なんて必要ない。泣いても許さない。…本気でぶちのめす。

戦闘(っという名の殲滅数)：dice1d45=35 (35)

[82 ◆rALpl08yA7QB 25/06/28(土) 16:00:08]

やはり。建物の中に神経ガスが放出されていたみたいで。

外で戦っているうちに身体が回復していく。

最初こそ動きは鈍かったものの、調子が上がってしまえばこっちのもん。

"外で戦うのはダメだ！"

"建物の中へ退くぞ！"

「させないよ〜。」

建物の中へ逃げようとする輩をホシノが止め、挟み撃ちにしながら私が攻撃を仕掛ける。

それでも奮闘し続ける敵共。よっぽど手離したくないのか。

でも元々そこは君達の持つべき場所ではない。本来なら、アビドスの人たちが持つべき場所。

「いい加減に諦めたらいいのに。」

必死に抵抗するから痛い目に遭うんだ。

まるであの時の私を見てるようで少し溜め息が漏れる。

「さっ、あと一押しだよ。頑張ろっか。」

「了解。ちゃちゃっと終わらしちゃお。」dice1d3=1 (1)

1.無慈悲。抵抗するも強者ふたりに対抗できる訳もなく殲滅。

2.降参。ここから離れるからこれ以上はやめてくれ、と。

3.拮抗。残ってるヤツらが中々しぶとい。(殲滅数：dice1d10=7 (7) )

[83 ◆rALpl08yA7QB 25/06/28(土) 23:24:00]

「ふぅ…。いっちょ上がり。」

「いい運動になったねぇ。」

「危うくペースを取られかけたけどね。」

"お疲れ様。"

砂埃を払い、そこら中に倒れている不良たちを見る。死屍累々と言っても過言ではないだろう結構悲惨な現場(さすがに死んでないけど)

まぁ神経毒使ってきたこいつらが悪いし、不良占拠してたから問題なし。問題は後片付けと…建物内に残ってる神経ガスをどうするか。

「先生、建物の中どうする？このままじゃ使えない。」

"大きなショッピングモールなら空調があるはず。"

"それを探して起動させれば外に空気が行くはずだけど…。"

「長時間中に留まれない、ってことだね。」

ガスマスクがあるわけじゃないし。

調子が戻ったとはいえど若干の手の痺れは残ってる。こんな状態で中に戻ってしまえば倒れてしまうかもしれないし。

「打つ手ないなら戦場を変えることになりそうだけど。」

「戦場を変える、ねぇ。」

"他にありそうな場所は？"

「ううん。正直ないかなぁ。屋内戦やるならここの方がいいだろうし。」

「だよねぇ。空調がありそうな場所は…。」

「屋上、だろうね。」

「屋上に行く手段どうする？」

「一番はヘリ。それがあれば楽にいけるんだけどね。」

「百鬼夜行はヘリ持ってきてないよ。」

「アビドスもヘリを買うお金がないから…ねぇ。」dice1d3=2 (2)

1.しゃあない。そこら辺に居るヘルメット団のヘルメットぶんどって行こうか。

2.コンビニ行ってガスマスク買ってくる？置いてあるでしょ。

3.ううん…。一か八か、壁走りで屋上に行けないかな(！？)

[84 ◆rALpl08yA7QB 25/06/28(土) 23:43:55]

「そもそも近くにコンビニなんてあったっけ。」

「だいぶ遠いけどあるよ。」

「じゃあ買ってきちゃった方が早いね。」

「片方は残っておいた方がいいかも。」

「不良が他にもいるかもしれないし…。確かにどっちか残った方がいいね。」

"でもどっちが残る？"

「うーん。私が残るよ。ホシノは先生に着いていって案内してもらって。」

「わかった。気をつけてね。イナちゃん。」

先生達が買いに行く間に私はここら辺に倒れている不良共を運んでしまおうか。

邪魔だし。足の踏み場に困るし。とはいえ何処に……。

…そこら辺の家に投げてしまおっか。どうせ廃墟ばっかなんだし。

「ひと仕事、と行きますか。」

明日、疲れが残らなきゃいいけど。dice1d3=2 (2)

1.特に何事もなく運び終える。

2.+…げっ。出払ってた不良どもかな。(dice1d15=5 (5) 人)

3.or …っ。なんだろ。すごく嫌な予感がする。

[85 ◆rALpl08yA7QB 25/06/29(日) 00:06:25]

"うおっ、なんだこれ！？"

"お、おいっ、仲間がやられてるぞ！"

「あー…。はぁ…。まだいたの。」

順序よく運んでって半数が過ぎた頃。

出払ってたであろう不良共が帰ってきてきたようで。

死屍累々の現場を見ては唖然としている。

"お前がやったのか？"

「厳密は私ともうひとりってとこかな。」

「あんた達が不良に占拠してるからアビドスの人といっしょに掃討してたわけ。」

「ここ、所有権で言うならアビドスのもんだしね。」

「それで、あんた達は戦うの？戦うなら相手になるけど。」

"………どうする？"

"アビドスのやつら、強いって聞くしやめておいた方がいいんじゃ…。"

"なに、今ここにいるのはアビドスじゃねぇやつだ。倒せるだろ。"

"でも残ってたやつら相当居たはずッスよ…？"

"アタシは戦うの避けた方がいいなって思うけど。"

"何弱気になってんだ。せっかく見つけた場所だぞ。易々と手放す訳には。"

"全滅よりはマシっす！"

"ぐぅ………。"

ちょっと疲れてんのに。運ぶの手伝ってもらいたいぐらいだし。

戦うなら戦うでさっさとして欲しいな。運ぶの時間かかるんだから。

「さっさと決めて。私も疲れてんの。」

"そうだな……。"dice1d2=2 (2)

1.そうですかと逃げるわけには行かない。

2.……戦う意思はない。

[86 ◆rALpl08yA7QB 25/06/29(日) 05:55:46]

「…ま、最前の判断とは言えようか。」
"あんたも実力者だろう。"
「見る目あるね。そうだよ。自分で言うのもアレだけど私も強いよ。」
"さすがに引き際を弁えてる。"
「それならちゃちゃっとお仲間持ってってアビドスの外にでも行って。」
"だが居場所が…。私達にはない…。"
「…………はぁ。居場所、ねぇ…。」

戦って思ったけど見窄らしい装備だったのは確か。
半分壊れかけの銃にすぐに弾切れを起こしていたのもあった。
恐らく、名の知らない小さな学校が連邦生徒会長の行方不明により経済難に陥り廃校になって路頭に迷ってしまってる。そんなとこか。
ヘルメット団を名乗っていたのは活動のしやすさと名の広がり具合から…かも。
私にこれ以上何をするという道理はないけど…。
………。
仕方ない。

「居場所がないのなら連邦生徒会じゃなくシャーレにでも頼ったら？」
「そこにいる先生が何とかしてくれるかもしれないよ。」
"シャーレ…か。"
「見た感じ、路頭に迷ってんでしょ。」
「学校が無くなった、とかそんな理由じゃないの？」
「でなきゃこんな大人数が固まってショッピングモールになんかいない。」
"……その通りだ。"
「なら尚更連邦生徒会じゃなく、シャーレの先生に頼ってみるといいよ。」
「連邦生徒会に行ったところで門前払いだろうからね。今のあそこは信用ならない。私ですらできれば行きたくない。」
「だけど、シャーレの先生なら…ね。」
「ただココ最近忙しいらしいから…。そうだね。三日後のお昼とかに行ってみるといいかも。」
「なんとかしてくれるかもしれないし。頼れば最低限何かしてくれるだろうから。」
「こんなところで青春を潰したくはないでしょ。」
"……恩に着る。"

[87 ◆rALpl08yA7QB 25/06/29(日) 06:00:47]

数年間、青春を味わえなかった者として湧いたちょっとした慈悲。

彼女達はまだそこまで時間が経ってないだろうからきっと救いはある。

先生にはちょっと負担がかかるだろうけど先生にしかできないことだし。

連邦生徒会は信用ならないし…。

不良達は自分のお仲間たちを連れて去っていく。

これで一段落、というわけかな。

さて、しばらく待つとしましょーか。

「ふわぁ…あぁ……。」

にしても冷えて寒い。砂漠地域の夜ってこんなに寒いんだ…。

それ疲れて少しだけ眠いな…。先生もいないし。

来るまでの間だけ寝ようかな。休憩、ちょっとした休憩だから…。

ベンチに座ってっと。あぁ…、急に眠気が襲ってきた。

「………おやすみ……。」

眠気にゃあ、逆らえないにゃぁ……。おやすみ…。dice1d4=3 (3)

1.暫くすると揺さぶられて起こされる。

2.夢を見るはある過去の夢。

3.夢を見るは可能性の未来。

4.夢を見るは可能性の世界。

[88 二次元好きの匿名さん 25/06/29(日) 13:48:21]

可能性か
楽しいといいけど

[89 ◆rALpl08yA7QB 25/06/29(日) 16:10:10]

「ん、んぅう……。」

目が覚める。随分寝たような気がして身体を伸ばす。
欠伸もして、目を開ければそこは…。

「…ここは………。」

百花繚乱の部室？いつの間にかここに…。
さっきまでアビドスに居たはずなのに。
…多分、夢なのかな。これ。しかしなんで百花繚乱なんかに。

「…ん。」

とりあえず周りを見ようと立ち上がれば…。
少し目線が高くなっているような気がする。
下に目を下ろせばそこにはナイスバディな身体付き…とはいえないがそこそこ成長した胸部が。
だがつま先は見える。解せぬ。
でも確信した。多分、将来を夢見ているんだと思う。
っとなると…。確かどっかに全身鏡があったような気がする。……あったあった。隅っこにある。そこで鏡を覗いてみれば。

「…あれ？」

私の目の色が、片方違う…？いやこの青い目…。ミケツの目？
なんでだろ。どうして片方の色が…。病気かなにかなのかな。いやでも、病気で瞳の色なんて変わるわけが…。

『それはひとつの可能性の未来。』

突然耳元で誰かが囁いてくる。
咄嗟に振り向いて銃を向けてもそこには誰もいない。
この感覚。アビドスの教室にあった時と同じ。

[90 ◆rALpl08yA7QB 25/06/29(日) 16:25:31]

『君が間に合わなければ起こりうる未来だよ。』
「間に合わなければ…って。もしかして。」
『そう。大切なものを零してしまって、君はあの子に成ろうと歪んでしまった未来。』
『かつての僕が通った道。それを見せているだけ。』
「………あんたは誰なの。」
『前にも言ったはず。僕は君。君は僕ってね。』
「あんたは私の何を知ってるの。」
『全部知ってるよ。なにもかも、ね。』
『これは警告の一種だと思ってくれて構わない。今を謳歌しすぎてもダメっていうね。』
『まぁ安心してよ。過剰に干渉することはないから。』
『気まぐれで来るかもだけど。』
「そう……。」
『訳あってまだ君に姿を見せることはできないし、手伝うこともできないけど。』
『それでも応援してる。』
「………味方でいいの？」
『それはどっちとも言えないかな。敵かもしれないし。味方かもしれない。時と場合によるかも。君達の選択次第ってことだね。』
「選択………。」
『悔いのないように、ね。』

そう言うと声が聞こえなくなる。可能性の未来。私があの子を零してしまった未来だと言うならアイツは本当に…？
…………のんびりするなってことだろうけど。

「見つかれば如何に楽だろうか。」

愚痴をこぼす。のんびりしているわけではない。
私も私とて探し続けている。ニヤ部長だって探してくれている。だけど、見つからない。解決策が見つからない。
どうすればあの子を失わずに済むか、分からない。鏡で私の姿を見る。青い瞳に黄色い瞳。少し歪んで曇っている顔。
これが誤った選択を続けた未来の私の姿だとするなら。

「…失った時、どれほど絶望したのかな。」

[91 ◆rALpl08yA7QB 25/06/29(日) 23:12:24]

「……ん。」
「あ、起きた。」
「……あ、ホシノ。」
「大丈夫？寝ている時の顔、すんごい悲しそうな顔してたけど。」
「…大丈夫。変な夢、見てただけだから。」

改めて身体を伸ばし、欠伸をしてベンチから立つ。
ガスマスクを手に、他の袋も手提げでいたホシノと先生。
ついでに軽食も買ってくれたようで、腹ごしらえしてから行こうということで。
中身を開けばホットスナックやおにぎりなどがある。

"腹が減っては戦ができぬ、ってね。"
「戦かな。…まぁ一種の戦、なのかな？」
「なんせ神経ガスが蔓延している中を歩かなきゃいかないし、ね。」
「そーいえばだけど…。倒した不良達はどうしたの？」
「あぁ、それなんだけどね。ホシノ達が行ってちょっと経った後にお仲間さんが来て。」
"だ、大丈夫だったの？"
「うん。不良達、戦う意思は見せなかったから連れていくよう命令して見逃した。」
「ふーん。随分と物分りもいい不良もいるもんだね。」
「んね。不良って変な意地張るからちょっとびっくりした。」
「ただ人を見る目は良かったかな。私の事を見て強いと感じたみたいで。」
「争って傷つくよりはマシだと考えたんだろうね。」
「頭がよかったりするのかな。あぁ、後仲間想いだったね。」
"もしかしたら…、本当は優しい性格なのかな？"
「かもね。あ、先生。三日後、予定空けておいて。」
"今から？何とかして空けてみせるけど…。なんで？"
「理由はその日が来たら分かるよ。」

[92 ◆rALpl08yA7QB 25/06/29(日) 23:26:33]

買ってきたおにぎりを貰い、小さくもぐもくと食べる。

魚好きだし、鮭おにぎりをチョイスして食べる。

ただ、食べてもなかなか鮭にありつけず、ありつけたと思ったらひと口ぐらいで無くなってしまう。…最近のコンビニのおにぎりってこんな風になってるだろうか。

それに付随してかふと、値段が気になってラベルを見てみる。

…ちょっと値上げしてるみたい。これもまた、米と魚の両方が不作だからなのだろうか。

これもそれもきっとミケツが………。

「イナちゃん？どうかしたの？」

「んや、なんでもないよ。ちゃちゃっと食べて空調付けて撮影済ましちゃお。」

「そーだねー。おじさんもだいぶ疲れてきたしねぇ。」

手早く食べ終えてはガスマスクを装着する。

初めて使うものだから、違和感はすごいけど…。我慢我慢。

やることやって撮るとこ撮って帰らなきゃ、ね。dice1d3=1 (1)

1.中には他の不良は見つからず何事も問題なく空調が付く。

2.屋上まで来たけど……。コレ、空調壊れてない？

3.………なんかすすり泣く声聞こえるの気のせい？

[93 ◆rALpl08yA7QB 25/06/30(月) 00:06:06]

特に何事もなく屋上については空調のスイッチをいれる。
正常に稼働したソレから急いで離れるようにして建物の中へと戻ってく。ガスマスクはまだ外せないが稼働し続けたらいずれ外れるようになる。

「これで問題なく使えるようになるね。」
「明日に支障が来なさそうでよかった。」
"私、なにもやってないような気がするけど大丈夫なのかな。"
「先生は居てくれるだけで心強いからいいの。」

明日の模擬戦には支障がなさそうでよかった。
しかし、神経ガスなんてどこで入手したんだろうか。
聞いておくべきだったかな。…過ぎたことだしいっか。

「イナちゃん達はこれから中の見て、写真に収めるんだよね？」
「そのつもり。」
「ふーん。おじさん、ちょっといいこと思いついちゃってさー。」
「面白いこと？」

そう言うとホシノはちょっと楽しそうに話し始める。
その内容を聞いて思わず顔を顰めてしまったけれど…。
まぁ、最終日には相応しいイベントではある。
とは言えど流石にちょっと無謀な気もするが……。
先生も確かにおもしろそうだし、小手調べにはちょうどいいと言って変更の承諾をしてしまった。
先生が決定権を持ってるから決まってしまえば私に反対の意見を述べる権利はない。連絡は先生の方からするということ。
私はここの写真を収めて提供することのみしかできない。

「はぁ…。後悔はしないようにね。」
「しないしない。面白いことには変わりないんだからさ。」
「随分と楽しそうだね。ま、さっさと写真撮って帰るとしましょうか。」

明日は大変なことになるなぁと思いながらもやるべき事を済ませたのであった。

[94 二次元好きの匿名さん 25/06/30(月) 09:23:56]

コンビニおにぎり…
寂しいねぇ

[95 ◆rALpl08yA7QB 25/06/30(月) 09:50:56]

〜翌日〜

「えー。作戦会議を始めたいと思います。」

最終日、教室にて。作戦会議をするべく集合する。
教室に集まっているのは百鬼夜行メンバーの五人。
お姉ちゃんを除いた五人となっている。

「ん、どうする予定？」

そして、百鬼夜行のメンバー以外にもアビドスの…。
ホシノさんを抜いた四人がここに集まっていた。
なぜ、お姉ちゃんとホシノさんを抜いたこのメンバーなのか…。

「どうしようか非常に頭を悩ましてます。」
「なんでお姉ちゃんとホシノさんが敵なのかが不思議で仕方ないです。」

何を隠そう。今朝先生からの連絡で模擬戦の急な変更が入り、百鬼夜行対アビドスではなく、僕達連合対お姉ちゃん＆ホシノさんとなっていたから。
モモトーク見た時に一瞬目を疑ったよ。
なんでよりにもよってそのふたりになるのかが。

「なぁ、でも相手は二人だぞ？さすがに人数差でごり押せるんじゃないのか？」
「僕も最初はそう思いましたよ。だけどね……。」
「先生が向こうの指揮をやるってなったら話は変わる。」

そう。先生が向こうの指揮を担当することになっている。
だってあのふたりの指揮だよ？
ただでさえ強いふたりが先生バフ入ったら勝てるわけが無いでしょうが。鬼に金棒どころの話じゃないよ。ほんと。

[96 ◆rALpl08yA7QB 25/06/30(月) 16:00:00]

「僕たちができることはどれだけ耐え抜いて一発返すかになります。」
「なぁ、先生ってのはそんなに凄いのか？」
「凄いも何も、戦いやすいってどころじゃないわね。」
「先生の指示はそのほとんどが的確です。まるで幾度の戦いを生き抜いてきた老兵みたいな…。」
「僕も先生の指揮下で戦ったことあるけど、ある程度の実力が離れていても戦えるほど先生の指揮はすごいって言える。」
「だからこちらの勝ち目は非常に低い。」
「これだけの人数差をひっくり返すほどの指揮力をもつシャーレの先生ですか。実に興味深いですね。」
「わらわはあんまり話したことはないのじゃが…。そんな雰囲気は感じなかったぞ。」
「ん、だからと言って舐めたらいけない。先生が指揮をするって事は向こうも全力。ならこちらもできる限りの事をするべき。」
「全力のホシノさんとお姉ちゃんを相手ってとんだ災害だよ……。」
「イズナ、ちょっと怖いですよ…。」

あー。イズナはお姉ちゃんの制圧を受けたことがあるんだっか…。
だとするならお姉ちゃんの実力がわかっているはず。
かくしてアビドス側は…、正面から戦ったのはシロコさんのみ。
どうするか…。ある程度拮抗の状態に持っていくしかない。

[97 ◆rALpl08yA7QB 25/06/30(月) 23:52:45]

「僕から提案するとしたら三人がかりでひとりを相手するということ。」
「僕とスサノ、後アヤネさんは表立って戦闘できるほど強くは無い。」
「故にサポートに回ります。そうなると表立って戦うのはセリカさん、ノノミさん、シロコさん。イズナとイセちゃん。レンゲ先輩の合計六人。」
「だから半分に分けてひとりを相手してもらうことにします。」
「具体的な分け方はどうするの？」
「そうですね。お姉ちゃんはレンゲ先輩、セリカさん、イズナで。」
「ホシノさんはシロコさん、イセちゃん、ノノミさんに相手してもらおうかと思ってます。」
「具体的な動きは後ほど説明します。」

もちろんこれには理由がある。
まず、お姉ちゃん側。主戦火力がレンゲ先輩だとしてそれのカバー…、援護射撃をセリカさんにしてもらう。他のメンバーが特徴的すぎてかすれているけどセリカさんもかなり強い方だしね。 その上、場をかき乱すのが得意なイズナをぶつけることで抑え込みながら戦ってもらう。
次にホシノさん側。イセちゃんは過去二回の戦闘で正面からホシノさんを相手取ってる。注意を引かせてその間に一番戦闘慣れをしているであろうシロコさんに叩いてもらう作戦。ノノミさんは相手の動きを抑制してもらう係。弾幕をばらまけるから。
そして、サポート組の三人。スサノは現場で居てもらい、負傷した人達の集中治療を行ってもらう。
アヤネさんは僕と共にオペレートを。ただ僕も現場に立ち、遠方から爆撃支援を行うつもりである。
お姉ちゃんとホシノさん、真正面から戦ったとしても相当な難敵。
相手の手のひらで踊らされないように戦うべき。それに必要なのがイレギュラーな存在。それを僕が担う。
そして、イレギュラーである為にこれはサポート組以外には伝えないでおいた方がいい。幸い、爆弾矢を十発程度作ることはできたしね。

[98 二次元好きの匿名さん 25/07/01(火) 08:27:49]

いい作戦だな

[99 ◆rALpl08yA7QB 25/07/01(火) 09:01:46]

「……後は…。」

実際戦ってみるしかない。お姉ちゃんの癖はスサノがよく知ってるはず。
僕もお姉ちゃんの癖はある程度知ってる。
ホシノさんはイセちゃんとシロコさん辺りに任せる他ない。
後伝えることがあるとすれば……。

「仲間のカバーができない状況で絶対に隙を晒してはいけないこと。」
「あのふたりはそれを見逃さない。隙を晒した途端に持ってかれると思う。」
「それは昨日の戦闘で痛い目にあってるので……。」
「そこが厄介なところなんだよな。」
「動体視力と判断力の高さが売り、とも言えるわ。」
「どんな状況であれ負け筋となるのはほんの少しの油断ですから。」

皆がそれを理解しているのであれば問題はなさそう。
後はどれだけ抵抗できるかによる。
いくら作戦を練ったところで勝機は薄い。
頑張って相打ちに持ってくことができれば万々歳。

「これは私たちが二日間を経てどれだけ成長したかの腕試し…。」
「つまり、先生達からの挑戦状でもあるってこと…？」
「…まぁ、そうなったからにはやるしかないよ。僕達の手で。」

[100 ◆rALpl08yA7QB 25/07/01(火) 16:01:18]

〜数時間後〜
〜ショッピングモールにて〜

「…先生ありきとはいえどさすがに無茶じゃない？」
「いけるいける。先生を信じよー。」

昨日入った入口とは反対側の入口。
そこが私たち二人のスタート地点となっている。今回は私達ふたりvs他のメンバーとなった。経緯はホシノのただの気まぐれみたいなもので…。
先生も面白そうだからで受け入れちゃうのは勘弁して欲しいわ…。

「いつも通り殲滅させるか降参させるかでいいんでしょ。」
「そっ。シンプルなルールだよ。それがいちばんってね。」
「先生の指揮があるとはいえど…。ふたり一緒に行動はした方がいいでしょうね。」
「そうだねぇ。最も、向こうが易々とそうさせてくれるとは思わないけどさ。」
「ま、そうでしょうね。先生はそこら辺のとこなんか考えはある？」
"あるよ。とはいえ、実際戦ってみないことにはわからない。"
「イズモも多分作戦考えた後に戦ってみないと分からないって言ってそう。」
"イズモもの指揮能力には目を張るものがあるからね。"
"今回の交流会を経て彼女も成長していると思うよ。"
「…油断ならないってことか。」
「ま、硬くならずにやってこーよ。」
「ホシノは呑気だねぇ。」
「気難しくなったところで強くなる訳じゃないからね。」

それもそうか。やるからには全力で。私は先生とホシノを信用する。今回の交流会の集大成…って言うには大袈裟か。それを見せてやらなくちゃ。今の百鬼夜行には私だけじゃなく、百花繚乱や他の皆の力も必要なんだし。

"開始まで。5、4、3………。"
「ピンチになったら助けるから。」
「私も。窮地になってたら助けてあげる。」
"2、1……。開始。"

[101 二次元好きの匿名さん 25/07/01(火) 23:59:23]

頑張れ

[102 ◆rALpl08yA7QB 25/07/02(水) 00:00:10]

先生の合図と共にふたりで走り出す。
ホシノの方が数歩先、私はその後ろをついて行く形でモールの階段を駆ける。
一番下…、一階はもちろん吹き抜けがない。
上へと登るエスカレーターが真ん中にあるぐらい。
このショッピングモールは両隅っこにある非常口階段の他に、真ん中にエスカレーターがあるタイプ。上へと登る手段はその二つしかない。
だがそれを使わない。分断される要素を無くすために。
上の階以降、円を囲むようにして真ん中に大きな吹き抜けがある。
一応、エスカレーターがあるから繋がってる一本道はあるが。
両断しようと思えば建物の破壊などをすれば簡単にできる。
そうさせない為には一番下に留まって戦う必要がある。だが…。

「上の階、二階で恐らく最初の戦闘が始まるはず。」
「そうだね。一階に留まってたとて上から攻撃が降ってくるだけだから。」

問題は二階に着いた直後に両断されないか…だけど。
速度ならこっちの方が上。素早く辿り着いては索敵を始める。
非常口階段に監視カメラがなく、情報が取れないとのこと。
心配しても仕方ない。素早く二階に辿り着いては索敵をしようと思った矢先。

「っ……。」

正面から黒い何かが飛んでくる。
嫌な予感がし、慌ててホシノの手を飛行とするが間に合わず爆発が起こる。
この速さ、この正確さ。これは…、イズナの爆裂手裏剣か。
近くにあった物が崩れて綺麗に分断されてしまった。
…ちっ。油断してなかったはずなのに。非常口階段も封じられて上に登れない。
合流は…、真ん中のエスカレーターか。早く合流した方がいいだろうけど。

[103 ◆rALpl08yA7QB 25/07/02(水) 00:18:50]

「そうはさせてくれないでしょうね。」

小さく呟いてから身を横に投げれば地面が軽く抉れる。
避けた後、撃ってきた方向を見ればそこにいるのはレンゲ先輩。
銃を肩に担いではいつもする余裕そうな顔を向けてくる。
その他、上から小さく足音が聞こえ、目線を向ければ一瞬だけ黒の猫耳が見える。
そして、奥の方から微かに感じる気配がひとつ。…なるほど。

「私の相手はどうやら先輩らしい。」
「んだな。一度本気でやりあってみたかったんだよな。」
「本気のレンゲ先輩は見たことなかったからね。百花繚乱の切り込み隊長として、しっかり手本を見してよね。」
「言われなくとも！」

ここは一旦、レンゲ先輩に集中するとしよう。
適度適度で支援火力を寄越してくる可能性はある。
隙を見て潰すことが出来れば正面で戦うならこっちに分があるはずだ。
幸い、私には跳躍もある。一階分跳んで上がることなんて造作もない。
それはホシノも同じのはず。考えていることがいっしょなら、だけど。

「先生。戦闘指揮を。ホシノと分断されている以上厳しいかもしれないけどお願いね。」
"問題ないよ。思う存分に戦い抜いて。"

銃を持ち直す。レンゲ先輩と真正面から見つめ合いタイミングを見計らう。
足に力を入れ、呼吸を止めて。全てがゆっくり見えるようになった直後、私達ふたりは同時に走り出す。

[104 ◆rALpl08yA7QB 25/07/02(水) 00:21:05]

戦闘

イナリ：dice1d68=11 (11) (+20)

レンゲ：dice1d85=61 (61)

セリカ：dice1d80=72 (72)

イズナ：dice1d80=20 (20)

ミケツによる支援爆撃：dice1d2=2 (2) 1.成功 2.失敗

(三点先取制。他の三人がひとりでもイナリより高ければ一点獲得。

先生の指揮によりイナリに確定20の補正付き。

ミケツによる支援爆撃が成功した場合、レンゲ達にプラス10の補正が入る)

[105 ◆rALpl08yA7QB 25/07/02(水) 09:01:23]

「う…ぐっ…！！」

「調子悪そうだな！」

押されている。正面から戦うレンゲ先輩は強いのはもちろんのこと。

得意の戦術で潰そうとして近付こうとするとセリカの的確な援護射撃が飛んでくる。影から撃ってこようとするイズナを止めるので精一杯だ。中距離からの戦闘から離れられない。とにかく移動を続けながら撃ち続ける。

先輩の得意戦術、いつも使う高火力の焼夷弾。私の敗因となるとすればそれ。させない為にも止め続ける。

「ここだっ！！！」

「いっ…！？」

頭部を狙った攻撃。身体を捻り頭部への直撃は免れたものの右肩に被弾。銃を落としかけたが辛うじて握りしめる。

だが生み出した隙を向こうが逃さんと追撃をしようとしてくる。

『顔覆って下がって！』

そう無線から聞こえ、言われた通りにすると私と先輩の間に横から投擲物が飛んでくる。直後、激しい音と共に閃光が私たちの間に迸る。一瞬だけ向こう側見るとホシノは既に戦闘に戻っていた。

危なかった。カバーが無ければやられていたかもしれない。

「仕切り直しか。」

「次はヘマしないっ……！」

戦闘

イナリ：dice1d68=36 (36) (+20)

レンゲ：dice1d85=62 (62)

セリカ：dice1d80=35 (35)

イズナ：dice1d80=76 (76)

ミケツによる支援爆撃：dice1d2=2 (2) 1.成功 2.失敗

(三点先取制。他の三人がひとりでもイナリより高ければ一点獲得。先生の指揮によりイナリに確定20の補正付き。

ミケツによる支援爆撃が成功した場合、レンゲ達にプラス10の補正が入る

現在：イナリ0点 レンゲ側1点)

[106 ◆rALpl08yA7QB 25/07/02(水) 16:03:45]

"右からイズナが来るよ！"
「くっ……！」

攻撃を交わしつつ、近づけさせないために銃弾を打ち込む。
片方に気を取られないように注意しつつ。
先生の指示を元にしてひたすら攻撃を続ける。
先生の力を持ってここまで不利になるとは。
…とはいえど先生もかたやホシノの指揮も行っている。
状況が状況。こちらが圧倒的に不利。だけど、ひとり、いやふたりはせめて。
一か八か無理矢理にでも。
敵の攻撃をかすめながら避け、脚に力を込める。
そして、それをバネにして。一気にレンゲ先輩との距離を詰めようとする。

「(引っかかれっ……！)」

レンゲ先輩は間合いを空けようとし、ステップで下げようとするところをカバーしようとセリカが顔を出す。
そこが狙い目だった。飛び出すように床から足を離し、身体を捻り銃口を上の階、私達の反対側にいるセリカに向ける。

「っ…！セリカ避けろ！」
「まずっ……！！」

相手が身を隠す前に銃弾は既に射出されている。
狙うは本人ではなく、銃本体。少しでも削ぐために考えた苦肉の策。
弾かれる音ともにセリカから聞こえる小さい悲鳴。ガチャガチャと銃が落ちる音。
私は転がるようにして受け身を取り立ち上がって、すぐさま拳銃を取り出そうとするがイズナの援護が入る。
後退しつつ、コッキングを行っては迫り来る先輩を撃って止める。

「セリカ殿の銃を撃って落としたのですか…！」
「相変わらず狙いは正確だな。」

[107 ◆rALpl08yA7QB 25/07/02(水) 16:16:00]

…少しだけ削いだとはいえどこっちが不利なのには変わりない。それに、銃を回収しまえばまた3on1になる。

私のスタミナもそこまで長く続くわけではない。

息のあった連携に、休む暇も与えない猛攻。

そのせいで私の呼吸も上がってきてる。次で少し巻き返さないと。チャンスを手にしないと恐らく負ける。だが向こうは息すら上がってない。

…負けてしまえば、負けてしまえば今までの努力が無駄になる。

私がミケツのために頑張ってきた努力(つみほろぼし)が全て、否定される。否定されたら私には罪しか残らない。罪しか残らない私に、価値は無い。

いやだ。価値が無い私にミケツを想う資格なんてなくなる。アイツが見せてきた夢を思い出す。失うなんてやだ。ミケツがいない世界なんて。

「…負けてたまるか。」

鍛錬不足なんて言わせない。なんのために強くなったと思ってる。

人数が多いからなんだ。それをひっくり返してこそ最強を名乗れるのではないか。

今の百鬼夜行の最強であるために私は頑張らなきゃ。あのふたりを超えなきゃ。だから、私の糧になって。私が強くなるための"贄"になって。

「れ、レンゲ殿。イナ殿の纏う雰囲気が…。目が、目がまるで獲物を狙う獣の…。とても、怖いです…。」

「あぁ、そうだな。ようやくガチになったってところか。」

「さて…と。イズナ。気をつけろ。次は一筋縄ではいかないぞ。」

「わ、わかりました！」

"(イナ…？ヘイローにノイズが………？)"

戦闘

イナリ：dice1d48=45 (45) (+40)

レンゲ：dice1d85=65 (65)

セリカ：銃を落とした為一時離脱

イズナ：dice1d80=6 (6)

ミケツによる支援爆撃：dice1d2=2 (2) 1.成功 2.失敗

(三点先取制。他の三人がひとりでもイナリより高ければ一点獲得。先生の指揮と、侵食によりイナリに確定40の補正付き。

ミケツによる支援爆撃が成功した場合、レンゲ達にプラス10の補正が入る

現在：イナリ0点 レンゲ側2点)

－－－テラー化への侵食度：dice1d20=5 (5) 上昇－－－

[108 ◆rALpl08yA7QB 25/07/02(水) 22:34:46]

ふたりの動きが遅く見える。
いや、これはまるで世界がゆっくりになってるような。
私だけが時の流れが正常であるかのような。そんな感覚に見舞われる。
だが今はそれはどうでもいい。どうすれば攻撃を躱せるか。
どこが弱点か、そこを狙えばどれ程のダメージが入るか。
私の脳はそんな思考に支配されている。

「ちょっ、はやっ…！？」
「目で追うのがやっとです！？」

誰よりも早く。銃弾よりも早く。天駆ける誇り高き狐のように。
目の前まで飛んでくる弾を限界まで引き付け、ギリギリで躱す。その後、イズナとの距離を詰め、華奢な腹に至近距離で狙撃銃を放つ。
至近距離で放たれた弾丸の衝撃は腹部を貫いて反対側までの壁まで響き、亀裂が入る。

「あぐっ…！？」
「イズナ！一旦退け！！」
「げほっげほっ…、は、はいっ……！」

逃がしてなるものか。なにがなんでも先に仕留めてやる。
その一心で後退する前に腕を掴もうと手を伸ばす。
が、腕を掴もうとする直前、一発の弾丸によって阻まれた。
目線だけ向ければこちらへと迫り来る別の獲物の姿。
同じ獲物のクセに邪魔をするか。なら先に対処するまで。

「イナの目、本当に獣のようだな。」
「なんとでもいえばいい。今、狩られる側は先輩だよ。」
「そうかい。でもそうですかって狩られる訳にはいかないんでね。」
「私だって狩られる訳にはいかない。覚悟して。」

[109 ◆rALpl08yA7QB 25/07/02(水) 22:38:44]

戦闘

イナリ：dice1d58=8 (8) (+30)

レンゲ：dice1d85=7 (7)

セリカ：銃を落とした為一時離脱

イズナ：dice1d80=20 (20)

ミケツによる支援爆撃：dice1d2=1 (1) 1.成功 2.失敗

(三点先取制。他の三人がひとりでもイナリより高ければ一点獲得。

先生の指揮とゾーンにより確定30の補正付き。

ミケツによる支援爆撃が成功した場合、レンゲ達にプラス10の補正が入る

現在：イナリ1点 レンゲ側2点)

[110 二次元好きの匿名さん 25/07/03(木) 04:35:40]

勝負の行方が分からなくなってきたな

[111 二次元好きの匿名さん 25/07/03(木) 12:32:41]

どうなるか
ドキドキ

[112 ◆rALpl08yA7QB 25/07/03(木) 13:30:01]

「くっ……！」
「このっ…………！！！」

ひたすら戦い続けている。アレコレ数十分…、三十分以上は経ってるであろう。
大量に落ちている薬莢。お互い上がる息。体力に関しては既に限界を迎えている。もうひとりも影から援護している故、私に関しては余計に辛い。
ただ、負けるわけにはいかない。勝たなきゃ。なんとしてても。

「近接まで持ってこられたのは正直キツいがっ…！イナはそうでなくちゃな！！」
「いい加減、沈めってのっ……！！しぶといんだよっ！」

狙撃銃の弾は尽きかけていた。拳銃はまだ抜いてないから全然ある。
故に無理矢理に持ってきた近接でいつもの戦術を仕掛けている。だが、普段の私を戦い方を知るレンゲ先輩には通用していないのか。
上手くあしなわれてるようで中々刺さらない。
しっかり銃床で殴り返してくる辺り絶対先輩に影響されている。だがこっちもやられてばかりではない。胴を狙わず、足を狙って数発打つ。

「いっつ…！」

今だ。生み出した決定的な隙。ここで撃ち抜けたら。
至近距離でのライフルの弾を喰らわせる。そう思って銃を手にかけた時。私の耳に微かとはいえど確実に聞こえた弦の弾く音。
直後、視界が真っ赤に染まり、一瞬で上がった炎と爆裂が私を襲う。
その衝撃で身体は吹き飛ばされ、弾み、壁にぶつかっては軽く悲鳴を上げる。

「だれ…………？」

ぼやける視界を必死に開きながら周囲を伺う。
そして、見えたのは四階にいる矢を撃ち終えたであろうミケツの姿。ミケツが私の作りあげた決定的な隙を潰した。
正面を見る。レンゲ先輩もなんだこれと言わんばかりに目をかっぴらいている。
あぁ、なるほど。味方も欺いた上での完全に意表を突いた攻撃だったか。
無線が聞こえない。…恐らく爆発に巻き込まれて壊れたか。私が飛んでった際に耳から取れたか。
…セリカも合流したみたい。セリカに関してはまだピンピンしてる。

[113 ◆rALpl08yA7QB 25/07/03(木) 13:42:57]

「(身体が痛い…。もう、限界かも…。)」

視界がまたぼやける。目をつぶれば楽になるだろう。

でも、それでいいわけがない。まだ、まだ諦めない。

立てるはず。自分の存在を示すためにも。立たなきゃ。

「……うっ…ぐっ……。」

「おい、もう限界だろ？これ以上はやめた方が…。」

「うっ…さいっ………！！」

狙撃銃を手に取る。まだ視界はボヤけるが捉えられないわけではない。

強くなるために戦わなきゃ。限界を超えて戦え。そして身につけろ。

限界なのは向こうも同じはず。まだ勝機はある。やらなきゃ。

「これが正真正銘、限界を超えた模擬戦よ！」

「あぁもう…！じゃあない！とことんやってやる！」

戦闘

イナリ：dice1d88=38 (38)

レンゲ：dice1d85=4 (4)

セリカ：dice1d80=13 (13)

イズナ：dice1d80=73 (73)

ミケツによる支援爆撃：dice1d2=2 (2) 1.成功 2.失敗

(三点先取制。他の三人がひとりでもイナリより高ければ一点獲得。

ゾーン終了、先生の指揮を受けられないためイナリにボーナス無し。

ミケツによる支援爆撃が成功した場合、レンゲ達にプラス10の補正が入る

現在：イナリ2点 レンゲ側2点)

[114 ◆rALpl08yA7QB 25/07/03(木) 16:15:25]

「はぁっ、はぁっ……！」
「ちょっと…！強くなってない…！？」

追い込んでる。最後の粘りが効いてる。
もうちょっと私が頑張ればいいだけ。それで勝てる。
だが限界をとうに超えている身体。踏み込む足に力が入らない。
相手もそれに気づいている。レンゲ先輩がリロードを行う際に微かに見えた違う色の弾頭の弾。今、込められてた弾はきっと焼夷弾だろう。
向こうも最後の力を振り絞ってレンゲ先輩の最もの武器である戦術をしようとしている。
それを許してしまえば広範囲に放たれる炎を受けて私は間違いなく倒れる。

「させないっ！！」
「(頭に一撃、喰らわせてしまえば！！！)」

重い腕をどうにかして動かし、片手で相手の額に向けて銃口を。
セリカのカバーが間に合う前に引き金を引く。
放たれた弾丸は一直線にレンゲ先輩の頭に向かって飛んでいく。
相手もそれに気づく。回避行動をしようとするが。

「しまっ…！」

長時間の戦闘で蓄積された疲労が祟り、足が縺れる。
結果、避けきれずに放たれた弾丸はレンゲ先輩の頭を捉えてはその身体を吹き飛ばす。
手から離され、宙を舞う銃器。勝った。そう思っていた。
だが、私の良く見える眼が捉えてしまった。
倒れる際、はっきりと浮かべた意味ありげな笑み。
倒れていくレンゲ先輩の背後から現れるひとりの忍び。
レンゲ先輩から離され、宙を舞っていた銃を掴み、空中のままその銃口を私に向けてくる。

[115 ◆rALpl08yA7QB 25/07/03(木) 16:24:53]

「これでおしまいです！！！」

コッキングをする暇、拳銃を取る暇も与えられず射出される焼夷弾。

広がる炎を見て私は悟る。負けた、と。

直後、私は炎に包まれて身体を、力の入らない足を床から離して飛ばされる。

手に持っていたはずの武器は手から零れ、身体は床に叩きつけられ、転がりそのまま制止する。

「勝負あり、ですよ。イナ殿。」

この三人に勝てないほど。私は弱いのか。

はたまた向こうが強すぎるだけなのか。

…ただ今はもう疲れた。後はホシノがどうにかしてくれるだろう。

このまま、眠ってしまって…。少しだけ休ませてもらおう…。

刹那、私の暗闇の中に意識は深く落ちていく。

その後ホシノは……：dice1d2=2 (2)

1.ホシノ側、対する三人を制圧し残ったセリカとイズナもしっかり倒して勝利。

2.三人側を制圧するも想像以上の消費と、まだ動ける二人がいると知りリタイア。

イナリの気絶から目覚めたタイミング：dice1d3=1 (1)

1.体育館に背負われて着いた時に起きた。

2.結構ダメージを負ってたみたいで…。先生に背負われて帰宅途中に。

3.「どうして先生の家で寝ていたのでしょうか。」

[116 ◆rALpl08yA7QB 25/07/03(木) 16:27:05]

すみません、ミスです。
起きたタイミングにて、1.の部分は『イズナか誰かに背負われて体育館に着いた時に起きた』です。
なんでこんな書き方になったんだ？実に解せぬ。

[117 ◆rALpl08yA7QB 25/07/03(木) 23:51:53]

「…ん、あぅ……？」
"あっ、起きた？"
「ん、先生？ここは……。」
"アビドスの体育館だよ。"
「そっ…。私は負けたのね。」
"'私の指揮が至らなかったせいで……。"
「ううん。先生は悪くないよ。私が弱かったせい。もっと強かったら…。」

先生に降りるかどうか聞かれたが…。
先生にくっついていたい気分だったからそのままでと。
結局負けた。限界を超えてまで戦ったのにも関わらず、負けた。
ホシノはどうなったのかと問えば、三人相手とって勝てたけれど限界を迎えてギブアップしたとのこと。
…ホシノでも苦戦を強いられたってことか。
だったら落ち込む必要は無いのかもしれない。ホシノでさえも勝てなかったとなると。でも、それでも……。

「(私は弱いまま…。強くなれたと思ったのに…。)」

先生の背中に顔を埋める。耳に入るのは皆の話し声。
三日間の交流会を経て手に入れる経験はあっただろう。
スサノとミケツは皆の導き方を、イセは自身の盾としての強さを、他の皆は戦い方を。私だって強くなっているはず。なのに…、なんで実感できないんだろう。

[118 ◆rALpl08yA7QB 25/07/03(木) 23:58:10]

「やぁ、先生。イナちゃんの様子はどうかな？」

"あぁ、イナは……。"

「……起きてるよ。ギブアップしたんだってね。」

「想像以上の連携力に翻弄されちゃってねぇ。」

「先生の指揮程…とまではいかないけどそれでも向こうに先生がもう一人いる気分だったよ。」

「完璧な連携を取ってた。きっと人選と作戦がよかったんだろうね。」

「その上指揮も一丁前だときたらそりゃあ、負けちゃうかなってー。」

「そっか。…ねぇ、質問していい？」

「ん？どったの？遠慮なく聞いて〜。」

「じゃあ、遠慮なく。…ホシノから見て一番成長したのは誰？」

「そう？そうだねぇ、私から見ると……。」

(この後、振られるキャラの成長の幅に影響します。)dice1d4=1 (1)

1.うーん。イセちゃんかなぁ。自分の役割を知ったが故の…だね。

2.イズモちゃんが一番の成長を感じられてるね。

3.全体的に見ても…、そうだね。私はイナちゃんかなーって。

4.スサノちゃん…だっけ？実際の指揮を経て顔つきが少し変わったかも？

[119 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 00:32:20]

「へぇ…。」
「三日連続で真正面から戦ったからよく分かるよ。」
「初日は与えられた役割を果たしてるって感じだった。連携こそは取れていたものの隙あれば攻撃をしようと守りが疎かになってたね。ヘイトこそは買えてただろうけど。」
「二日目となると、守りこそが自身の最大の利点ってわかったみたいで、攻撃は最小限に、ひたすら守りつつ時間稼ぎに徹していた。地頭がいいんだろうね。」
「最終日。彼女は皆を守る盾としての役目を懸命に果たしていたよ。私がシロコちゃんを狙おうとすると確実に狙いを定めてヘイトを集めたり、ノノミちゃんを倒そうとするとそれをわかってから事前に回り込んでいたり、とか。最後まで立ってたのもイセちゃんだった。」
「……イセ、そんなに成長してたんだ。」
「うん。それにイセちゃん。誰かを守りたい目をしてた。誰かの傍にいたい、守れるように、隣に立てるように…そんな感じ。」
「そんな想いが……？」

あの子にそんな強い想いがあっただなんて。
イセと話すのは恐らく今回が初めてだった、それもあるんだろうけど。
冷静に見えて、その心の内に秘めているものは熱いもの、なんだろうか。
…でも、私だって、ミケツを守りたい想いはある。誰にだって負けない強い想いが。…どうして、私は置いていかれるの？
私はなんでこんなに弱いままなの？どうしてなの？
誰よりも努力はしてきたはず。鍛錬だっておサボりはしてこなかった。
休める時には休んで、休みでもたまに鍛錬して。
百花繚乱でのお稽古の時、打ち込む時にはちゃんと打ち込む。
百鬼夜行に戻ってからずっとやってきたはずなのに。

「(…………私は、誰も守れないんだ。)」

…ミケツをずっといられるようにって夢を描いていたのに。
だから私は誰よりも強くなろうとしてたのに。
夢が覚めて見せられるのは非情な現実。罪を犯して染まったドス黒くて汚い両手。
私にはきっと、ミケツの傍にいる権利なんてあの時から………。

[120 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 00:42:06]

「……イナちゃん。」

「…なに。」

「ひとりで背負うことは無いんだよ。」

「イナちゃんには頼れる仲間がいるから。」

頼れる仲間…か。…そうじゃないんだよ。ホシノ。

私には、私には一生拭えぬ罪と、誰にも言えない秘密がある。

だから、私が、"私だけが"強くなってミケツを守らないといけないんだ。

そうでないときっと、私はあの夢で見た自分のように。

ミケツを失って壊れてしまうだろうから。

「先生。イナちゃん。私はこれでお暇させてもらうよ。」

「この三日間。すごく楽しかった。」

「また機会があれば交流会をしよ？私達はいつでも歓迎だからさ。」

「…うん。その時は、ワンツーマンで私のことを強くして。」

「約束するよ。イナちゃんはまだまだ強くなれるはずだから。」

「うん………。」

そう言うとホシノは手を振ってはその場を後にする。

皆もそれぞれ会話を終えたようで。先生の一声で解散となった。

イセ、イズナ、スサノ、レンゲ先輩は共に百鬼夜行に一足先に帰るということで。

私は……。dice1d2=1 (1)

1.…後からひとりで帰ることにするよ。今はもう少しだけ…。

2.足が動かないから今日は先生の元でお世話になるよ…。

[121 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 09:28:06]

「それでミケツは？」

「僕はそのまま帰ろうかなって。」

「せっかくならお姉ちゃんのこと背負ってこうかと思ったんだけど…。」

「んや、私はもうしばらく先生と居てからひとりで帰るよ。」

「…うーん。うん、分かった。あまり遅れないようにね。疲れてる上に弾薬だってそこまでないんだから。」

「心配性だなぁ…。大丈夫だよ、私がそこら辺の雑魚に負けるわけないじゃん。」

「それでも、だよ。お姉ちゃん。思い詰めてるように見えるから…。」

「………そっか。心配しないで。私は大丈夫だから。」

「うん……。でも、抱え込まないで。なにか手伝えることがあれば何でもするからさ。」

「ありがとう。ほら、早く帰らないとバスなくなっちゃうよ。」

ミケツに帰宅を促して、先生に背負われながら見送る。

私達も長時間アビドスの体育館に留まっちゃいけないからと、その場を後にする事にした。

先生の背中で揺られながら、暗くなりつつある空を下で時を過ごす。辿り着くは人のいない静かな公園。先生は私をベンチの上で下ろしては隣に座る。そのまま脱力するようにして、先生の膝の上に頭を置いて、ただ静かに時間を無駄にしていく。

"……イナは十分強いよ。"

"だけど、それでもまだ弱い自分が許せないんだよね。"

頭を撫でてながら先生は言う。きっと、必死になって戦う私の姿を見て思ったのだろう。

強さに固執する理由が、大切な妹を守る為。恐らく先生はそれを察している。だからこそ、弱い自分が許せないことに気づいていた。

"大丈夫だよ。私もいるから。私もいっしょにミケツを守るから。だから、どうか抱え込まないで。自分が弱いとは思わないで。"

"イナは頑張ってると思うから。"

……どこまでも優しい。こんなにも優しく包んでくれる大人がいる。小さい頃から先生がいてくれたら…、きっと…。先生になら過去を話してもいいのかな。私達双子の過去を。先生ならきっと、理解してくれる。私の罪を…罰してくれるかも。私は…………。dice1d4=3 (3)

1.………ううん。まだその時じゃない。まだこの罪は抱えなきゃ。

2.…少しだけなら、ほんの少しだけなら話してもいいのかな。

3.自分が背負っている赦されることのない罪を吐く。

4.「先生…。私の過去を聞いて………？」

[122 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 16:57:57]

「…先生。私が強さに固執する理由ってなんでだと思う？」
"それは、ミケツを守るため…じゃなくて？"
「もちろんそれもあるよ。…だけどね、これは別の理由もあるの。」

誰もいない公園で静かに話し始める私の過去の一部。
それは私の抱えている罪の…、独りよがりの告白。
家族を、関わってきた者を全てを殺してまでミケツを連れ出して逃げてきたという事実。理由も話した。それでも家のことは大体は伏せてしまったけど。
ただひたすら使命だけで家に囚われて、"祝福"という"呪い"をかけられて衰弱していくのを見ていられなかった。苦しむ妹を見たくなかったという理由をつけて。
信頼できる大人に出会ったと思って頼って自由を願っても、その自由を手に入れることは叶わなかった。
それどころかミケツはもっと苦しんで、私も罪の意識に潰されそうになって。
それでまた逃げ出して、それでようやく手に入った自由。
だけど、その自由さえも間に合わなければ限られた中でしか過ごせない。
自由のために選んできた私の選択は間違いでしか無かった。
それでも…、それでもミケツを助けたかった。大切な妹だから。
だけど自分の犯してきた罪は拭えない。一生付きまとう。
それを『罪滅ぼし』と理由を付けて、自分勝手な理由で妹を守る為と。
それ故強さを求めて、だけど弱いことを知って。それが許せないのと同時に改めて見せつけられる。
人を殺したという事実。その責任から逃げていることを。

「……私は本来なら自由を謳歌する資格なんてない。」
「誰かに殺されても…、檻の中で過ごしても、死刑になってもなにも文句言えない…。」
「でも、それでも、私は自由が欲しい。ミケツといっしょに…、あわよくば先生とも一緒に歩む未来が欲しい。」
「私は、先生とミケツといっしょにいればそれでいいの…。」
「でも、私は人殺し。人殺しに自由なんて与えられるわけが無い。」
「先生は人殺しである狐塚イナリを見て、どう思う…？」

[123 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 17:00:00]

"私は………。"dice1d3=3 (3)

(選ばれる選択肢によってイナリの依存度に影響します)

1.生まれてきた環境が悪かった。それしか言えない。

2.現実から逃げ続けるのも悪くはないかもしれない。けど。

3.…許されないこと。それは変えようのない事実で。でも、それでも自由が欲しいのなら…。

[124 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 23:19:24]

"その事実を隠し通すしかないよ。"

その言葉を聞いて私は思わず立ち上がってしまう。
先生のその言葉は私のことを見逃すのと同意義。
意味がわからない。…私を突き出してしまえばそれでいいはずなのに。どうして、どうしてなの？

「…先生は、私を罰してくれないの？」
"…うん。私は君に罰を与えることはしないよ。…そもそも生きることが既に与えられてる罰なのだから。"
「生きてることが罰…。それじゃあ納得できないよ。私は罪人だよ？許されるはずもないんだよ…？自分勝手な思想でミケツを苦しめて…。それなのになんで隠し通す手段を与えるの…？」
"教師…、いや、ひとりの人間であれば君を問答無用でヴァルキューレに突き出してしまえば確かにそれで終わりだ。"
"だけど、そうしたら残されたミケツはどうするの？"
「それは…。」
"ミケツはきっと悲しむと思う。彼女はイナリの思ってるよりも深く君のことを好きでいる。"
"例え君が人殺しをしたとしてもミケツは自分のためだったのだろうって。…きっと君の理解者になってくれる。"
"そして、イナリをヴァルキューレに突き出したしまえば、きっと私のことを許さないだろうね。"
"なら、私もその罪を一緒に背負うよ。隠し通して、その秘密を墓まで持っていく。"
「なんでっ、なんで先生はそこまで…？私なんかに優しくしてくれるの？」
「大人が嫌いで、最初だって先生のことを傷つけたのに…。」
「それに私よりもミケツとか、他の子とか構うべき子は…。」
"私は他の誰よりも生徒のことを好きでいるからね。もちろんイナリのことも。"
「ッ…！私だって先生のことを独占したくなるほど好きだよ！それこそ、今まで苦しんできたんだからひとつのワガママぐらい…、ミケツにさえも譲りたくないって思うぐらいにはっ…！」
「でも、それは自分勝手な理由で…愚かで…！私はキヴォトスの中でも凶悪な犯罪者…！なのにっ…！！」
"……分からない。本来であればこれは一学園のひとりの生徒…、いやふたりの生徒に対する過剰な贔屓。バレてしまえばきっと私はキヴォトスに居られなくなる。ましては…、犯罪者である君を匿うことになるのだから。"
"でも、バレてしまってキヴォトスに居られなくなっても、それでもいいとさえ思ってしまうのは…、なんでなんだろうね。"
「っ……。」
"…私はいつまでもイナリとミケツの味方だよ。"

[125 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 23:21:38]

先生が向けてくる笑顔には嘘偽りがなくて。

罪人である私にさえも手を差し伸べてくれて。

あぁ…、涙が止まらない。先生が…、いてくれて良かった。

「…ありがとう、先生。」

"さっ、イナリ。そろそろ帰ろうか。途中まで送ってあげるよ。ミケツもきっと待ってるだろうから。"

「うん。わかった。」

先生が私の味方であるように、私もいつまでも先生の味方でいよう。

私は心の奥底で固く誓う。…先生のおかげで少しだけ心が楽になれたような気がした。感謝しきれないな。だからもっと、好きになってしまう……。

イナリの先生に対する依存度が…dice1d25=21 (21) 上昇

(50を超えると他人に嫉妬。80を超えるとヤンデレ&メンヘラ化。

100に到達すると……？ 現在：75)

[127 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 23:49:10]

『あぁあ…。軽率に惚れさせるようなことをいうから…。』

『でも、先生はイナリの罪を一緒に背負うを決めたのか。』

『最早一種の告白では？先生が気づいていないだけで。』

『ま、鈍感だからそんなわけないっか。』

『さて、と。とうとう依存度が80を超えてしまったね。』

『あぁあ、イナリがヤンデレになっちゃう。』

『それに先生とミケツしかいないと思い込むようになっちゃうかも。』

『先生のために全てを捨てる覚悟まで持ってしまうかも、ね。』

『…これもまた、彼女の選択ということ。』

『先生からの好意もあがるだろうし、振っておこうかな。』

先生からイナリに対する好感度がdice1d17=4 (4) 上昇

『あと、交流会を経て4人が強くなっただろうから、リザルトという名目で皆、スペックが上がるよ。』

『イセは一番成長しているということで成長する幅が大きめだね。』

『さ、振り終えてしまえばまたいつもの日常に戻る…かも？』

『そういうことだから、これからもよろしくね。』

[128 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 23:51:12]

交流会リザルト(スペック上昇ダイス)

ミケツ： dice1d4=3 (3)

1.指揮：dice1d3=2 (2) 上昇

2.指揮：dice1d5=2 (2) 上昇

3.指揮：dice1d3=1 (1) (固有値：3)上昇+運動：dice1d10=3 (3) 上昇

4.指揮：dice1d5=1 (1) (固有値：3)上昇+運動：dice1d15=3 (3) 上昇

イナリ：dice1d4=2 (2)

1.戦闘：dice1d3=3 (3) 上昇

2.戦闘：dice1d3=3 (3) (固有値：2)上昇

3.戦闘：dice1d3=2 (2) 上昇+運動：dice1d3=3 (3) 上昇

4.戦闘：dice1d5=1 (1) 上昇+運動：dice1d5=2 (2) 上昇

イセ(成長幅 大)：dice1d4=1 (1)

1.戦闘：dice1d5=2 (2) (固有値：5)上昇+運動：dice1d10=6 (6) 上昇

2.戦闘：dice1d10=2 (2) (固有値：10)上昇+運動：dice1d15=2 (2) 上昇

3.戦闘：dice1d15=9 (9) (固有値：10)上昇+運動：dice1d15=7 (7) (固有値：10)上昇

4.戦闘：dice1d20=19 (19) (固有値：10)上昇+運動：dice1d20=7 (7) (固有値：10)上昇

スサノ：dice1d4=4 (4)

1.指揮：dice1d3=2 (2) 上昇

2.指揮：dice1d5=1 (1) 上昇

3.指揮：dice1d3=3 (3) (固有値：3)上昇+医療：dice1d10=9 (9) 上昇

4.指揮：dice1d5=4 (4) (固有値：3)上昇+医療：dice1d15=1 (1) 上昇

[129 ◆rALpl08yA7QB 25/07/04(金) 23:59:48]

その後…………。dice1d3=2 (2)

1.いつもの日常。陰陽部での業務。(ミケツ視点)

2.「イナ。ちょっと話がある。」「にゃはは。かなり重要な話だよ。」(イナリ視点)

3.小話：当番に呼ばれたスサノ

(小話後：dice1d2=2 (2) 1.ミケツ視点 2.イナリ視点)

(3の場合、スサノから先生に対する好感度：dice1d100=28 (28)

先生からスサノへの好感度：初期60固定)

[130 ◆rALpl08yA7QB 25/07/05(土) 09:32:53]

交流会を終えて数週間が経った頃だった。
モモトークにキキョウ先輩から至急、私のところに来るように、と。私宛に緊急招集が入っていた。なにかあったんだろうか。
何もやらかしてないはずとか思いつつ、先輩がいる部屋に入る。するとそこには普段はいない上にあんま仕事をしないニヤ部長までもいた。
ニヤはいつも通りの辛気臭い顔をしているが、キキョウ先輩は神妙な顔をしている。

「霊狐イナホ、ただいま参りました。ご要件はなんでしょうか。」
「まぁまぁ、硬くならずに座って座って。」
「硬くならずに、ねえ。キキョウ先輩のそんな顔を見ちゃあ固くならずにはいられないよ。ニヤ部長。」

そう言いつつも、自分でお茶を淹れては空いている場所へと座り込む。ニヤ部長までいるってことは大事な話なのには変わりは無い。
それに、辛気臭そうな顔とは言いつつも、真面目な雰囲気は確かに感じてる。よっぽど悩んだ結果、とも言えようか。ニヤ部長が動いてるんだし。

「それで、私を呼び出すってことは例の調査に進展が？」
「いや、それはまだだね。」
「イナが言っていた廃屋に見せかけた研究施設と呼ばれるような場所…。」
「そこに関してはまだ見つかっていない。」
「それに、まだ解決策も見つかっていないね。悔しいことに。」
「ただ、全身が黒色のスーツ男…だっけ？それに関しては情報がいくつか。」
「…ほんと？」
「えぇ。レンゲがその情報を持ち帰ってきてくれた。」
「似たようなヤツがアビドスに留まっているのを見たってことをね。」
「アビドス……！？」

あのまま留まっていればあの憎き大人、私達を騙して歪ませた元凶に会っていたかも、なのか。…あぁ、身震いが止まらない。悪寒が凄い。遭遇しなくてよかったと思うほどには…。だけど、逃げてばかりじゃダメ。いつか、正面から相手にしなきゃ。ヤツには聞きたいことがあるから。

「…ヤツはまだいるの？」
「そこに関してはまだ分からない。あくまで見かけたということのみ。」
「なぜアビドスに留まっているのか、までは。」

…なるほど。ならば、先生に頼ってみるのもありかもしれない。先生ならなんでも知ってる。確か、アビドスの問題を解決するために留まってたって言ってたような気がするから、もしかすると黒いスーツの男についても分かるかも。…それに、ちゃんとした理由で会えるから。迷惑はかからない。

[131 ◆rALpl08yA7QB 25/07/05(土) 10:00:58]

「にゃはは。それで今回はそういう話をしにきたんじゃなくて。」

「別の話だったの？」

「そう。……イナリには正式に百花繚乱に所属してもらいたい。」

私が正式に百花繚乱に…？私は陰陽部でいることを強制されているはず…。

…あ、いや、ここにニヤ部長がいるとなれば話は変わる。

感じた真面目な雰囲気はもしかするとこれのことだったの…？

「現在の百鬼夜行の治安は悪くなりつつある。イナ達がいないあの三日間…、犯罪率はかなり上がっていた。」

「それがイナが戻ってみればすぅっと減ってってたからねぇ。」

「イナには抑止力でいてもらいたい。百花繚乱に正式に所属したとなればその効果は絶大なはず。」

「私も本当なら駄目と言いたいところだけど…。犯罪が多くなって観光客が少なくなるのも嫌だし。」

「治安を守る百花繚乱としては非常に情けないのはわかってる。…だけど、これも百鬼夜行…、強いては百花繚乱のため。」

「最終的な判断はイナに任せるよ。強制はしないさ。今まで通り兼任で所属するか、それとも正式に所属するかを、ね。」

…なるほど。つまりこれは…、百鬼夜行での私の在り方を決定するための人生の分岐点のひとつ、とも言えようか。

正式に百花繚乱に所属すればできなかった事が色々できるようになる。

だけど、陰陽部所属ではなくなるからミケツと一緒に仕事をすることがなくなる。

現状維持であればいつも通りミケツの傍にいられるが…、百花繚乱での私の立場は変わらないまま。そうなると百花繚乱の未来は…、アヤメ委員長とナグサ副委員長が帰らない限り、途中で潰える。

なら…、私は。dice1d4=2 (2)

1.……わかりました。百花繚乱へ私を入れてください。

2.それでミケツを守れるのであれば、メリットの方が強いですから。

3.ですが、私からひとつ条件があります。

4.……ごめんなさい。ミケツといられる時間が減るのは、嫌だから。

(1〜3はどれが選ばれても同じ。選ばれた場合、イナリの所属が百花繚乱になる)

[132 ◆rALpl08yA7QB 25/07/05(土) 16:12:48]

スレ主です。今日は更新おやすみです。
保守の為に一スレだけあるかも、です。
ちょっとした余談、イナリが強くなりすぎチャッタ……。
戦闘93の運動97はシンプルに上の上なんですワ…。
百花繚乱1章2章までまだまだ先になるとは思うので変動はあるかもですが、ナグサが94、アヤメが95ぐらいの戦闘って感じではあります。ではまた後で。

[133 二次元好きの匿名さん 25/07/06(日) 01:36:11]

アイツはまーた性懲りもなく…

[134 ◆rALpl08yA7QB 25/07/06(日) 09:36:22]

「条件？」
「まぁ、正式になってことは色々できるようになるのはもちろんのこと。」
「その分、奔走する時間も増えるだろうからミケツといっしょにいられる時間は以前よりも減る。」
「だから、少しでもそばにいられるように寮の部屋を一緒にして欲しい、かな。」
「なーんだ。そのぐらいのことなら全然構わないよ。」
「後もうひとつ。これまで何回も百鬼夜行の外に出たけど、私達を知るものはいなかった。偽名で十分通ることが証明されている。だから自由に百鬼夜行の外に外出できるようにして欲しい。」
「もちろん。私とミケツ双方…ね。それが私がココの抑止力になるための条件。」

限られた自由から本物の自由を手にする。
ニヤ部長側も私達を守るべくして自由を制限していたのはわかるけど。
ミケツは自分の身を守ることだってできるし、先生がいるし、友達も増えた。
私だって力及ばすともミケツを守ることはできる。
だから、百鬼夜行に縛られる必要はないはず。
ニヤ部長はちょっと驚いたような表情を見せたが、直ぐに扇子を口元に覆う。
目付きを見ればニヤ付いているのが痛いほどわかる。

[135 ◆rALpl08yA7QB 25/07/06(日) 09:50:41]

「にゃはは、イナリは本当にミケツのことが好きだねぇ。その条件も飲むとしましょうか。部屋に関しては後から私の方でいっておくから。」
「そーれーにー、別に陰陽部をやめろってことじゃないしねぇ。」
「陰陽部兼百花繚乱が百花繚乱兼陰陽部になるだけのこと。」
「席は置いたままにしておくし、言ってしまえば私が許した特例かつ特別待遇。にゃはは。今の私達はやることがとにかくいっぱいだからね。」
「ありがと。じゃ、改めて…ということで。狐塚イナリ改め霊狐イナホ、百花繚乱の一員として恥じぬ振る舞いを。百鬼夜行を守る天狐(アマツキツネ)となりましょう。」
「こちらこそよろしく。イナの実力は今の百鬼夜行の中では強いから頼りにしてる。」
「じゃ、私はこれにて〜。」
「待って。ニヤ部長。」
「ん〜？どうかした〜？」
「カホ副部長とミケツ。こっそりモモトークで呼んでおいたから。」
「にゃは！？いつの間に！？私ちょっとやる事があるので－－－」
「キキョウ先輩。」
「わかった。」
「え、ちょ、おはなし、おはなしをしまっ…。あ〜〜〜〜！！！」

その後ぐるぐるに巻かれたニヤ部長をカホ副部長とミケツに渡し、ふたりから大説教されながらも運ばれて行った。
普段から仕事してりゃあこんなことにならなかったのに。
遠目でそれを見送ってからキキョウ先輩に連れていかれる。

「百花繚乱の皆も厳しい鍛錬で強いはずなんですけどねぇ。」
「副委員長と委員長がいないから、それを不安視する人達が多い。」
「士気の低下…、とも言える。」
「元々第三者からの私からしてみりゃあ副委員長と委員長に依存してるようにしか見えないんだけどね。」
「皆口々揃えて言うもん。委員長がいれば安心だ。委員長がいる限り百花繚乱は安泰だって。」
「それが居なくなった途端に不安を抱くようになって…って。」
「イナがいることによってそれが改善されるといいけど。」
「ミケツならこういうと思うよ。『新たな依存先を得ただけ』って。」
「いつまで探したって見つからないし。…そろそろふたりがいない百花繚乱も考えなきゃいけないでしょ。ねぇ？キキョウ先輩。」
「…そうだね。」

[136 ◆rALpl08yA7QB 25/07/06(日) 12:16:36]

愚痴を言っているうちにいつものお稽古場へと辿り着く。
そこにはスサノと共に鍛錬しているレンゲ先輩が。
キキョウ先輩は遠くから呼びかけ、それに気づいたふたりが汗を拭いながらやってくる。スサノは普段は使ってない百花繚乱制式ライフルを持っていた。
確か普段、小銃を使っていたような。それも全然見かけないぐらいには使ってないけど。まぁ、百花繚乱に所属している以上、これを扱うだろうから…。

「おーう！どうしたんだ？」
「イナ、正式に百花繚乱に入ることになった。」
「おー。それはめでたいことじゃ。今までは兼任だったじゃからのぅ。こっちに割く時間が増えるってことでいいのかの？」
「うん。イナには今まで以上に頑張ってもらうつもり。イナが担当する地区、見回り時間とかも少しだけ増やすかも。」
「なぁ、キキョウ。正式に入ることに異論は無いが…。その、兼任の時も結構多かっただろ？それにイナはまだ一年生。ちょっと負担かけすぎじゃないか？」
「そんなのわかってる。でも、レンゲも知ってるでしょ？また何人か抜けたの。」
「あぁ。それならちょい前に聞いた。今の百花繚乱に不満と不安を抱いてるから、だろうけどな。」
「…イナが正式に百花繚乱に入ったことで戻ってくる部員がいればいいのだけど。」
「まっ、現実はそこまで甘くは無いだろうな。しゃーない。アタシの見回りの回数も増やしてくれ。あまりイナに負荷をかけたくないからな。」
「調整はする。スサノは？」
「わらわは増やされるとちょっと困るのぅ。医者もやってる身として、睡眠不足とかで正常な判断ができなくなるとまずい。なのじゃ。」
「わかった。」
「ちゃんと休みはある？私の。」
「あるように調節する。四六時中動いてもらうわけじゃないから。」
「ならいいけど……。」

[137 ◆rALpl08yA7QB 25/07/06(日) 13:03:52]

酷使、されなきゃいいな。でなきゃまたミケツがやって来て異議唱えるから…。

いやまぁ自分の意思で正式に百花繚乱になる関係上あまりミケツも踏み込めないと言うか。…っというか、キキョウ先輩に意見できる立場なのが謎というか。

これもまた、ひとつの特別待遇だからなんだろうか。

なんて思ってると、レンゲ先輩とスサノは稽古に戻ると言ってその場を後に。

スサノが『これ以上は冗談抜きで死ぬからやめて欲しいです…。後私って本当に狙撃銃が苦手でぇ…。え？やってけば慣れる？いやそういう問題じゃなくて…。』って標準語になるぐらいには拒否してたけど関係なしに連れてかれた。

「そういえばイナリ、銃はどうするの？」

「銃？」

「百花繚乱に所属する関係上、百花繚乱制式の物を用意しないといけないのだけれど。」

「あー……。んー……。」

どうしよう。私の持ってるこの銃もずっと使ってきたものだから…。

とはいえ、百花繚乱なのに正規のもの使ってないんだって後ろ指刺されるのもなぁ。ううん……。dice1d4=1 (1)

1.どうにかして私の愛銃のままいけない？

2.ほら、使い慣れてる方が戦いやすいというか、武器が応えてくれるというか。

3.郷に入っては郷に従え…。百花繚乱としての活動中はそっちの銃使うしかないね。

4.その代わり、要望出して私専用のカスタム仕様にするからね。

[138 ◆rALpl08yA7QB 25/07/06(日) 16:16:41]

「この銃、ずっと使ってきたものだから今更変えるのも、ね。」

「それに私にとって思い出のある大切なものなんだ。だから…変えたくない。」

「…わかった。イナの意志を尊重する。せめて百花繚乱っぽく塗装するように。」

「はーい。ありがとっ、先輩っ。」

「……妹を持った気分ね。」

「じゃあお姉ちゃんって呼ぶ？ね？キキョウお姉ちゃん♪」

「……………悪くはない。」

「だけど…、うん。先輩呼びのままで。」

「ありゃ残念。」

でもキキョウ先輩、結構効いてそうな気がする。

お姉ちゃん呼び、ちょっと面白い。ミケツとか基本私の事お姉ちゃん呼びだけど逆転したらどうなるだろう？今度やって……はっ、先生にもやってみるとしよう。どう言った反応があるか楽しみ。

「さて、今日のお仕事はどー言った感じかな。」

「今日は自由にしてもらって構わない。明日から動いてもらうつもりだから。」

「ありゃ、そうなの？じゃ、今日は好きにしよっかな。キキョウ先輩は？」

「私はやることがあるから。」

「そう？最近、美味しそうな定食屋ができたから暇ならいっしょに行こうかなって思ったんだけど。」

「…別にいかないとは言ってない。腹を空かせては午後に響く。ひと段落ついたら連絡入れるから。」

「そうこなくっちゃ♪」

今日は帰ってご飯食べてミケツの部屋に転がり込む準備をしなくちゃね。でも、あそこ、ふたりで入るにはちょっと狭いだろうから…。もしかしたら広い部屋に移されるかもしれないし、後で色々聞いておこっと。

(その後……。dice1d3=3 (3) )

1.「にゃはは。さすがに新しい部屋を用意しようかと思ったけど、時間かかりそうだから暫く一緒の部屋ね〜。」

2.「ちょうど二人で住むに丁度いい空き部屋がひとつあったからそっち使って〜。」

3.「ふたり一緒に居れればいいって確かに言ったけど…。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『そうだ。言い忘れたことがあって。』

『イナリの依存度が80を超えてしまっているのは伝えたけど、それに続いて今までよりも多く、エ駄死に関するダイスも結構増えていくだろうから気をつけてね。依存故の…だから。じゃ、夜の更新までまたね。』

[139 ◆rALpl08yA7QB 25/07/07(月) 00:24:50]

〜約半月後〜

「確かに私とミケツ、ふたりでいっしょに居ればいいとはいったよ。」
「それこそね。ちょっと部屋が狭くたって構わないとも言った。」
「それでさ。用意できたって言われてさ。来てみたらさ。」
「なんで一戸建てなの？」
「気がついたらこうなってたんだよねぇ。」
「ふたりのためを思って緊急招集してまで会議をね。」
「それがどうしたら築五年以内の3LDKかつエアコン完備、戦車専用の駐車場付き。徒歩十五分以内に色々な場所とアクセスできるような立派な一戸建てになるわけ？？？」
「にゃははっ！段々ヒートアップしちゃって。これが必要とかこれは不要とか色々、ね？」
「んで最終的にこれだっ！のを満場一致で見つけちゃってそのまま勢い余って契約を…ってね。」
「あんたらさぁ…。これ…、学生二人には手に余るものだと思うんだけど…。」
「にゃはっ。部長に向かってあんたは失礼じゃない〜？それに、将来を考えたらいいんじゃないかなって。」
「寮ですらなく一戸建ての賃貸…。これローン組んでても相当高いでしょ。」
「そりゃあもう。ね？」

…しっかし、将来を見据えてコレか…。
私もいずれ大人になって…、先生と付き合えたら一緒に住むことになるんだろうな。ミケツもいっしょのままだろうし…。
やがて結婚とすると考えて…。子供も作って…。ふへ、ふへへへ。
仕方ない。向こうの好意を無下にするわけにはいかないし。将来を考えて、ね。ここは一旦素直に受け取るとしましょうか。

[140 ◆rALpl08yA7QB 25/07/07(月) 00:36:18]

「…わかった。私達のためを想ってくれたのは感じたから。」
「ここまでしてくれて本当にありがとう。」
「にゃはは！どういたしまして〜。」

家賃とかどうすればメタいことはさておき。
しかし、一戸建て…。一戸建てになるとはなぁ……。
私が出したひとつの条件からここまでになるとは。

「それで、イズモはどうしてんの？」
「引越しの準備してるとこかな〜？」
「じゃあ、私も準備しないと。ニヤ部長手伝って。どうせまた仕事から逃げてるんでしょ？」
「もー、やる時はちゃんとやってるよ〜？でも、仕方ないにゃあ。」
「私の荷物、そんなにないからすぐ終わるはず。」

…さて、一転して新たな生活の始まりだろうから気張ってかないと。
それに問題は山積み。時間も限られている。休んでいる暇は無い。
頑張らないといけない…。疲れるな。だけどこれも未来のため。
うん。ふぁいと、私。

[141 ◆rALpl08yA7QB 25/07/07(月) 08:49:22]

〜数日後〜

「…って、わけで。改めて水着を買いに行きたいと思います。」
「急だね。お姉ちゃん。」

急に新しい家に引っ越してから数日が経った頃。
朝、お茶を片手にニュースを見て、リビングで寛いでいるとお姉ちゃんが現れては水着を買いに行こうと。
確かにココ最近暑いなーっと思い始めてきたけど…。

「海にでも行くの？」
「まだその予定は立ててないんだけど、どーせ海の任務に遣わされてこき使われるのも不思議じゃないからね。」
「…じゃあなんで僕も？」
「ないとは限らないのと…。水着、学校支給のしかないでしょ。」
「それで十分って思ってるから…。」
「ったくも、ミケツはわかってないなー。今どきの女の子は水着でオシャレしてるんだよ？」
「そーいわれても…。」
「そーれーにー。先生に見せる水着って考えたら買っておいた方がいいに違いないよ。」
「うっ……。」

先生に見せる水着…。先生鈍感だからオシャレとかそういうの気づくかなぁ。
でも、自分用の水着を買って損はないのは確かだし…。
うーん。先生の心を射止める可能性を微かに考えた上で陰陽部として海に派遣されることも視野に入れて…。お姉ちゃん、うっきうきで買いたそうにしてるし仕方ない。着いてくか。

「わかったよ。お姉ちゃん。支度しよ。」
「さっすが我が妹。理解が早い。」

急遽決まったお出かけ…。向かうはいつものモールに。
そういえば、バーゲンしてるって聞いたような気もする？
バーゲンか…。なーんか、嫌な予感がするけど、ま、気にしたところで仕方ないか。
さ、ちゃちゃっと準備してから行きますか。服は私服の方でっと。あれ、一瞬災厄の狐と見間違えられる時あるけど…、問題ないでしょ。

[142 ◆rALpl08yA7QB 25/07/07(月) 15:04:32]

〜ショッピングモール〜

「いつにも増して賑やかだね。」

「バーゲンしてるからだと思うよ。ほら、チラシ。」

「あ、ホントだ。」

ショッピングモール内。僕たちふたりは水着を買うべくして目的の場所へ行こうと歩いている。中を見れば色んな学校の人達が集いに集っており、大変賑やかとなっていた。

トリニティにゲヘナ…、ミレミアム三大学園の人達はもちろんの事。百鬼夜行の生徒もいるし、多種多様の人達でごった返しだった。

「中涼しいはずなのに、あんま涼しく感じないのなんでだろうね。お姉ちゃん。」

「人が多すぎると密集してその分、ね。まっ。目的の水着買ったらフードコートいこー。アイス屋あったよね確か。」

「はーい。むー。人が多いの苦手なんだけどなぁ…。仕方ないと割り切るしかない。さっ、行こっか。」

この様子じゃあ水着売場なんてもっと人多いだろうなぁ。とか思いつつ、エスカレーターに乗っては上の階に昇ってく。案内板とチラシを照らし合わせながら水着バーゲンが開催されている目的地に到着はしたものの…。

「……わぁ。」

大量どころじゃない人数の生徒達で溢れ返っていた。

なんなら殴り合いとまでは行かないけど小競り合いしてる。もしかして、僕たちもこの中に行かなきゃダメ？帰りたくなってきたんだけど。

「お姉ちゃん。アレ、どうするの？」

「これはちょっと予想外だけど…。私なら取れるんじゃない？」

「なら僕は待機だね。あの中に飛び込んだら多分ボロボロになって出てくる。」

「はいはい。なんかご要望の水着はある？」

「んー。ご要望？じゃあ…。」dice1d4=2 (2)

1.フリル付きのビキニがいいかな。シンプルだけとちょっとオシャレに。

2.オフショルダー…。なるべくふりっふりなやつ。可愛いからね。

3.ちょっと大人っぽく見せたいから…。ビスチェみたいなやつがいい。

4.「ごっめん！探したけど全然取れなくてこれしかっ！」「だからといって子供水着はないんじゃないかな！？！？犯罪臭しかしないよ！？」

[143 ◆rALpl08yA7QB 25/07/07(月) 23:18:45]

「りょーかい！イズモと可愛いの好きだよねぇ。」

「オシャレ…には興味が無いわけじゃないから。お姉ちゃんのセンスを信じてるからね？」

「ふっふーん。お姉ちゃんにまっかせなさい！」

「じゃ、僕はそこら辺で座ってるから。終わったら連絡するなりなんなりしてー。」

「はいはーい。さっ、行ってくるー。」

「いってらっしゃーい。暴力沙汰にはならないようにねー。」

「ならないよ。なったところで制圧できるし。」

そう言うとびゅんっと飛び込んで人混みの中に乱入する。

飛び込むお姉ちゃんを見届けたあと、ちょっと離れた位置に休憩スペースがあったからそこに座り込む。

もう一度周囲を見渡しても生徒だらけ。休日という日を謳歌しているようで。

なんだか新鮮な感じに思えてくる。

何気ない日常を過ごす人達の中のひとりになったようで。

特別感からちょっとだけ解放されたような。そんな気持ち。普段の僕なら百鬼夜行に居たとてどうしても注目されてしまう。

「にしても……。」

遠くに見える四人組のトリニティらしき生徒。

白髪のロング髪のひとりは立派な羽を持っていていいなって思うし。あんな風に友達と遊んで…ちょっぴり羨ましい。友達がいないわけじゃないんだけど、ちょっと特別な感じに扱われてしまう事が多くて純粋な友達は…それこそよくお喋りするとしたらイズナぐらいしかいない。

…いいな。羨ましいな。せっかくならイズナも呼んでくれはよかったかも。

少しため息が盛れてしまう。…対等な友達、もっと欲しいな。そう考えながらお姉ちゃんが来るまで待つ。dice1d4=4 (4)

1.「ん？イズモじゃない。こんなところで会うなんて。」

「ふぇ…？シズコ委員長？それに修行部の皆さんにチセ様まで。」

2.「おや、あなたは百鬼夜行の…。お久しぶりです。」

「あれ？確か…。あっ、チナツさんじゃないですか。お久しぶりです。」

3.「おー。イズモちゃんじゃない。今日はひとり？」

「ホシノさん。こんなところでお会いするなんて。半月ぶりぐらいですかね？」

4.「あのー…すみません。ずっと視線を感じてて…。」

「えっあっ！そのすみません！！」

[144 ◆rALpl08yA7QB 25/07/08(火) 00:08:11]

ぼーっとしながらずっと見ていたせいか。

はたまたあの綺麗に整っていて装飾がなされている羽に見とれていたか。

僕の視線に気づいたトリニティの四人組の生徒がこちらへとやってきていた。

接近されているとも知らないぐらいに熱心に見ていたようで、近づいてくることさえ気が付かなかった。

「えっと…その、すみません…。白髪の方の羽が綺麗だなって思ってしまって。」

「アズサちゃんの羽ですか？」

「私の羽が綺麗…か。確かに皆からよく言われる。」

「あまりにも丁寧に手入れされているんだろうなって思って、それで見とれてしまって…。」

「その、悪気はなかったんです。本当に綺麗だなって思ってただけなので…。」

「いや、ただただ視線が気になっただけ。敵意はないのは分かる。」

「それに…、綺麗と言われて嫌な気持ちにはならない。むしろ、嬉しい…のかも。」

「今まであまり気にしてこなかったけど、アズサの羽、普段からしっかり手入れされているのが分かるわね。」

「ピンク髪の方もちっちゃくてふわふわしてそうで良さそうですけど…。」

「そ、そう？ふふん。私も普段からお手入れは欠かせてないからね！当たり前よ！」

「ふふっ、でもコハルちゃん。この前羽が綺麗にならないって相談しに…。」

「わー！わーー！！！ハナコは余計なことを言わないで！」

「あはは…。で、でもっ！随分と綺麗な尻尾だと思いますよ！すっごく膨らんでてもふもふしてそうですし！」

「そ、そうですか？えへへ…。僕の自慢の尻尾ですから。えーと…。」

「私、阿慈谷ヒフミって言います！」

「僕はイズモ。百鬼夜行の生徒です。以後お見知りおきを。」

「百鬼夜行の方でしたか。それらしい雰囲気はありましたが、制服ではないようで。随分可愛い服装ですね？」

「私服です。普段は陰陽部としてそっちの正装をしているのですが…。今日はオフなので。あっ、陰陽部分かります？」

「確か百鬼夜行の実質的な生徒会でしたよね。百鬼夜行という学院を纏めるのに存在しているという…。」

「つまり、百鬼夜行のエリートってわけ？」

「あはは、一年生なのでエリートと呼ぶにはまだまだですが…。」

「百鬼夜行…、陰陽部…、イズモ…。」dice1d2=2 (2)

1.もしかして、百鬼夜行の『儁秀の白狐』と言われている霊狐イズモさん？

2.(おかしいですね。私のこの目に映るこの子はかの有名な神社の…。)

[145 ◆rALpl08yA7QB 25/07/08(火) 00:26:56]

「(青い瞳、背丈が小さくて長い耳と純白な尻尾。一人称が僕。…数年前、火事で廃社となり、行方不明となっていた双子のその妹。狐塚ミケツでは…？)」

「…僕の顔になにか付いていましたか？えーと…。」

「浦和ハナコです。ハナコとでも呼んでいただいて構いませんよ？それに、なにもついていませんよー？ただ、小柄で食べちゃいたいくらいに可愛いって思っただけですので〜。」

「ふ、ふぇっ！？食べちゃいたいって…！？」

「あ、会ってすぐの子になにいってるの！？」

「ふふっ、ちょっとしたスキンシップですよ？それに、どんな意味なのか知っていそうですし…ね？」

「そ、それはっ………。」

「ふふっ、私と仲良くなれそうですね？」

「わ、私はなんのことなのか一切分からなかったんですけど…。」

「安心してヒフミ。私もなんのことかわからない。」

「わっ、分からなくて大丈夫です！ほんと！大丈夫ですよ！！」

ハナコさん…でしたっけ。絶対"ソッチ"方面に精通してる人だ…！

迂闊な反応は墓穴を掘ることになりそうで非常に怖い！！

そういう知識が豊富なだけに本当に怖い！

確かに仲良くはなれそうだけどそれはふたりきり限定がいいな！！！

好感度ダイス

ミケツから補習部の皆への好感度

ヒフミ：dice1d100=69 (69)

アズサ：dice1d100=71 (71)

ハナコ：dice1d100=49 (49)

コハル：dice1d100=21 (21)

補習部の皆からミケツへの好感度

ヒフミ：dice1d100=91 (91)

アズサ：dice1d100=31 (31)

ハナコ：dice1d100=21 (21)

コハル：dice1d100=31 (31)

[146 ◆rALpl08yA7QB 25/07/08(火) 09:49:32]

「ところで、イズモさんはどういったご用事でここに…？」
「水着を買いに来ていたんです。ただ、アレを見て分かるように…。」
「…どうからどう見たって取り合いね。」
「僕はあの中に飛び込む勇気がないので、お姉ちゃんに取りに行ってもらってます。」
「イズモさんにはお姉さんがいるのですか？」
「いますよ？もうちょっと待てば…。…あっ、出てきた。」
「良さそうなの沢山持ってきたよー…って囲まれてる。」

両手いっぱいに水着を抱えてきては帰ってきた。
…多分五着以上は確実に持ってきてるんだと思うけど。
そして、囲まれている僕を見るやいなやそそくさと隣に来る。

「どうしたのこれ。」
「ちょっとね。僕がじっと見つめていたのが悪いからなんだけど。」
「ふーん…。」
「え、えっと……。」
「そっくり…いや、瓜二つとも言える…？」
「ん、どうも。私はイズモの双子の姉、霊狐イナホ。イナって呼んでくれて構わないよ。」
「それで、妹が迷惑をかけてしまってたようだね。ごめん。」
「いえ！あまり気にしてないので！」
「(妹の方がいるなら姉ももちろん居ますよね…。やはり、どこからどう見てもあの狐塚の双子。行方不明になっていたはずのこの子達が何故ここに…？)」
「(…あの様子。もしかすると私達の正体に気づいている…？)」
「ここで会ったのもせっかくの縁ですし、よろしかったら連絡先交換しませんか？」
「あぁ。構わない。」
「もちろんです！」

お姉ちゃんの顔が少しなにか考え事をしていそうなそんな感じをしていた。
だけど、僕は気にすることなく皆さんと連絡先を交換する。あちらの目的を聞けばどうやらペロロの映画目的だったようで。
仲のいい友達と一緒に映画なんて青春を謳歌してるなぁと思いながら話してく。

[147 ◆rALpl08yA7QB 25/07/08(火) 10:04:45]

『やっ、僕だよ。』

『イナリも補習授業部との縁ができたから…。好感度、振ろっか？』

『ミケツはヒフミとすごく仲がよくなってそうだけど、なんでだろーね。』

好感度ダイス

イナリから補習部の皆への好感度

ヒフミ：dice1d100=8 (8)

アズサ：dice1d100=63 (63)

ハナコ：dice1d100=72 (72)

コハル：dice1d100=17 (17)

補習部の皆からイナリへの好感度

ヒフミ：dice1d100=58 (58)

アズサ：dice1d100=57 (57)

ハナコ：dice1d100=45 (45)

コハル：dice1d100=82 (82)

[148 ◆rALpl08yA7QB 25/07/08(火) 10:22:14]

『ヒフミとコハルに対しての好感度低くない？君。』

『いやまぁ、ヒフミはなんとなく予想つくよ。』

『だってペロロの為にテスト放り投げるような人だしね！多分、これからの話を聞いて余計に引いて段階的に下がってって最終的に9になるやつだ。』

『それでなんでコハルに対してそんなに低いの？君。』dice1d3=3 (3)

1.…自称エリートにロクなのがいない。

2.エッチななにかを聞いた途端に死刑って言うの、やめた方がいいかな…。私は聞いててあんまり気分は良くない。

3.態度といい、無駄な背伸びといい、私が苦手とするタイプだ。