- 1二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:08:32
- 2二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:11:22
- 3二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:23:06
まさか2スレ目に行くとは…
みんなもっと好きな概念の妄想とSSを吐き出していこう - 4二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:15:29
インモラルな純愛だからね、Pみす
インモラルな純愛っていう矛盾が似合う - 5二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:19:04
他の子の例に漏れず美鈴Pも美鈴両親に面会に行ってるはずなんだよな
一体どんなやり取りになるのか…… - 6二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:47:26
初めてのこういうものを書く拙作ですが、よろしければどうぞご覧ください…
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とある雨の日の昼、俺が出かけて戻ってくると、ベッドに女性が気持ちよさそうに寝ている。ギョッとして顔を見ると可憐な顔立ちをしていて、年は俺より3歳下の15、そのグラデーションがかった美しい鉄紺色の髪に白い花の髪飾りがよく似合う、艶ぼくろ、まさしく俺のよく知っている人物だ。
しばらく見惚れているとゆっくりと開いた彼女のつぶらな瞳と視線が合う。
美鈴「ふわぁ…おはようございます、プロデューサー」
P「おはようございます、秦谷さん」
そう、欠伸をする姿もどこか美しく可愛らしい彼女は俺の担当アイドル、秦谷美鈴だ。
一見品行方正そうに見える彼女は、陽だまりに誘われるようにふらふらと寝心地の良い場所を見つけては、授業やレッスンをサボって昼寝をする、とんでもない不良アイドルだ。
美鈴「…それで本日はどうなされたのですか?」
こちらの顔色を見てか、不思議そうに彼女が尋ねる。
P「どうなされたのは秦谷さんの方です、この雨の日に寝るのはいつものことですが…」
ふわぁとまだ冴えない様子で彼女が再び欠伸をする。
P「ここ俺の部屋なんですが…」
さっきから俺が彼女の存在を疑問視していた理由だ。俺と秦谷さんはただの担当アイドルとプロデューサーの関係なのだが…。 - 7二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:50:33
美鈴「私が私のプロデューサーの部屋で寝るなんて普通のことではありませんか」
さも当然かのように彼女が言う。
P「まったく普通のことではありません、アイドルがプロデューサーの部屋で寝るなんて大問題です」
P「ましてや俺の断りもなく自宅に入り込むなんて言語道断だ」
そうだ、彼女は俺に無断で俺の部屋に入り込み挙句人のベッドを無断で占領しているのだ。休日のベッドの温もりは何ものにも代え難いというのに…いやそんなことは些事だ、現在進行形の問題に比べたら。
美鈴「まあ、私はただプロデューサーのお世話がしたいだけなのに…本当にわがままなんですね、プロデューサー」
どの口がである。
P「…鍵は絶対に渡さないようにずっと俺が持っているのに、どうやって入ったんですか?」
ポケットに手を突っ込みまさぐるが、しっかりとカギの感触があり、嫌な予感がよぎる。
美鈴「そんなことよりプロデューサー、お腹が空いていませんか?お昼の用意ができていますよ」
彼女がくすりと蠱惑的な笑みを浮かべる。
もしかして、取られたのか…鍵の型を…!一体いつ…?!俺の世話をするためにそこまでするのか?!
目の前で笑みを浮かべる小悪魔の執念に呆れを通り越して感心するほどだ。
P「とにかく俺はこんなことで担当アイドルの未来を棒にふりたくない、不問にしますからここから離れて下さい」
早急にここから彼女を引き離さなければという思いがまくしたてる。
- 8二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:52:48
美鈴「まあ、なんて情の薄い方、せっかく担当アイドルとお家で2人きりだというのに、まるで相手にしてくれないんですね」
彼女の文句を聞き流しながら外に出る用意をする。
P「寮まで送りますから、ここから出る時誰にも見られないよう気をつけてくださ」
俺が言いかけて突如、彼女が抱きついてきた。
P「…っ!」
美鈴「私はただお世話がしたいだけです、それなのになぜあなたはさせてくれないんですか?」
柔らかい感触と生暖かい呼気に動揺していると、彼女が抱きついたままその指を俺の体に沿うように上に滑らせる。
P「…離れてください」
真っ白になりつつある思考を絞り出して声にする。
美鈴「私の隣で、歩んでくれるんじゃないんですか」
P「…お願いですから」
美鈴「プロデューサー…」
P「…」
すがるように懇願する両者の間にしばしの沈黙が流れる。
- 9二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:56:28
…これはしがらみになる…秦谷さんにとって、快適な道を用意すると言ったのにこんな、感情(こと)はっ…!
P「秦谷さん!もう一度だけ言います離れてください、さもないと…」
意を決し、彼女の手を振り解くように振り返り向き合う、それでも彼女はまわした腕を離さない。
美鈴「どうしますか?」
あまりに短い距離で彼女が艶かしく微笑む。
P「俺にも我慢の限界があります…」
美鈴「まあ、素敵」
P「んぐっ…!」
俺の理性の限界を知って、それを振り切らせるかのように彼女は俺の唇に口付けをしてきた。
美鈴「私、悪い子なので」
P「ハァハァ…よく知っています」
ふざけるな、こんなことをされて我慢できるやつがいるはずがない、この傲慢さと独占欲の振り切ったアイドルの挑発に俺は完全にのってしまった…
- 10二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:07:17
美鈴「まあ、いいんですか?担当アイドルにこんなことをして」
口ではそんなことを言いながら、彼女は恍惚とした表情を浮かべていた。
P「あなたのせいですよ、俺は抑えようとしたのにもうこの気持ちは止められない…あなたの全部を俺のものにしたい」
美鈴「ああ、そこまで私のことを想ってくれていたなんて、本当に、あなたを選んでよかった」
P「こんな場面でそんな台詞を言われるのは心外ですね」
P「俺は今あなたを選んで後悔してますよ」
美鈴「はい」
P「あなたは魅力的すぎる、アイドルとしては…!」
美鈴「はい…!?」
P「俺の夢よりもあなたの方がずっと素敵だ」
美鈴「うん…!」
P「俺のものになってくれ美鈴!」
美鈴「うん…!!」
………………………………………………………………
美鈴「プロデューサー、夕食ができましたよ」
P「…」
台所から美味そうな匂いが漂ってくる。
美鈴「それともお風呂に入りますか?」
P「…」
美鈴が台所から出て、こちらに向かってくる。
美鈴「それとも…私ですか?」
心は決まった、いやとっくの昔に決まっていた。
P「…部です」
美鈴「はい?」
P「全部です、あなたの全部を貰います」
美鈴「まあ、それは…末永くよろしくお願いしますね、私だけのプロデューサー」
fin
- 11二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:31:49
じゃあ俺も保守がてら短いのを
それはほんの思い付き。
なんとなく今日は、いつもと違うところでお昼寝したい気分になって、ふらふらと気の向くままに校内を歩いていた。
ここ最近足繁く通うようになった教室──わたしとプロデューサーの事務所。
気がつけばわたしは、その入り口にまるで何かに誘われるように立っていた。
半ば無意識に引き戸に手をかける。少しだけ建て付けの悪くなったドアは、一瞬抵抗するようにガタタっと音を立てて開いた。
「──ん」
半分ほど開いた窓から風が吹き込み、レースのカーテンがひらひらと舞っている。髪飾りが翻って、頬をくすぐった。
窓が開いているということは、誰かいるのだろうか。そう思って視線を巡らすも、人の気配はない。代わりに、普段はプロデューサーが座っている椅子に見慣れたジャケットが掛かっているのを見つけた。
「まあ……。シワが付いてしまってはいけませんね」
畳み直そうとジャケットを持ち上げると、ふわっと柔らかい香りが鼻腔を通り抜けた。
「……そういえば、お昼寝をする場所を探していたのでした」
つい笑みが溢れてしまう。
今日はとてもいい日になりそう。
お気に入りの木陰より、中庭のベンチより、もしかしたらきっと、自分のお部屋より──。
素敵なお昼寝スポットを見つけたから。
「はあ、急な呼び出しは本当勘弁してほしいな──おや」
「すー……すー……」
「秦谷さん? ……寝ているのか」
「すー……すー……」
「なぜ俺のジャケットを羽織ってるんだ……?」
おしまい - 12二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:34:12
- 13二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:35:22
かわいい
- 14二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:21:16
保守