- 1◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/16(月) 18:47:52
- 2◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/16(月) 18:50:49
- 3二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:57:13
たておつ
- 4◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/16(月) 18:58:25
【注意】
このスレでは、リアちゃんたちが頑張った結果、エデン条約襲撃直前でベアトリーチェの策が悉く潰され、ベアトリーチェの打倒にアリウスの兵力も加わった結果、アリウスがトリニティに併合され、アリウス分派として生活しています。
また、戦力の増大の著しいトリニティへの牽制でSRTが一応存続しています。
ヒマリが帰ってくる前に、逸般人なSRT生が生えたり先生が判子捺しマシーンになったりしましたが………この分なら大きな問題なく防衛戦当日をむかえられるでしょう…! - 5◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/16(月) 19:02:29
早瀬リア
当時のアリウス唯一にして事務能力(100)をほこる事務員だった。
現在はパテル分派所属。次席事務官兼首長補佐官。
ミカ様大好きな忠臣。早瀬ユウカとは他人。
仲裁と交渉担当だが圧政の気配を感じるとミカに止められることもしばしば。
「……つかれましたねぇ…………んっ…ミカさま…あごのほうもなでていただけると……」膝に乗せられて撫でられ中…… - 6◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/16(月) 19:06:16
準レギュラーキャラ
血祭キョウカ
トリニティの1年生
アリウス分校出身のくそつよわんこ系後輩。ツルギを師と仰ぐ。
「っ!(ピーン!)…むむっ!なんかあっちのほうにおもしろいことがある気がするっス!暇だし行ってみるッス!」(SRTの部屋のほうに走っていく) - 7二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:09:21
たておつ
- 8二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:09:27
たておつです!
っておいおいなんかパテルのフリーダムわんこが走ってったぞ⁉ - 9◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/16(月) 19:14:35
雨宮ミスズ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期で当時の隊長。リジェネ付与の神秘を有する。アリウス大隊のゾンビ戦術の要。
「ん……そろそろ良い時間ね……マイ、起きなさい、お風呂行くわよ……」
八百万マイ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期。工兵隊の指揮をとる。
ヒフミと友達。ペロロもいいけどウェーブキャットも好き。
「んぁ…………ぁふ……ん、いまいく…………」 - 10二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:16:28
たておつ
どうなるかね - 11◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/16(月) 19:25:35
早瀬ユウミ
リアの妹。リアより大きい。
リア並みの事務能力とそれなりの電子戦の知識を有する。戦闘力は他のアリウス生に比べると低い。
実はインフラ系はユウミのほうができる。
「おやすみなさいませミチルさま……ミチルさま?」
矢向ミチル
パテル分派の首席事務官。
仕事人間で淡々と仕事を進めることと他校との調整に定評がある優秀な事務官。ミカに懐いているリアにミカの相手はほぼ投げている。
「Zzz……」既にお眠りになった
事務官ちゃん×3
アリウスからトリニティに潜入()する際にリアが穴埋めとして指導した事務員。トリニティに来てからもそのまま働いている。
「セイフク、ヨシッ!」
「ダンソウ、ヨシッ!」
「ジュウ、ヨシッ!」
「ショウトウッ!」「「オヤスミナサイ!」」
「「「スヤァ………」」」 - 12◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/16(月) 19:31:28
- 13二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:43:39
ケイ「…忘れられてる気がします!」
- 14二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:17:45
- 15二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:22:57
もう攻撃する必要ないんだよな〜(スナックは食え)
- 16二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 06:37:55
保守
- 17二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 12:29:14
ハカリちゃんどうなるんだろ
- 18◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/17(火) 18:52:11
昼も過ぎ、夕飯にはまだまだ時間がある3時過ぎ
「暇ッスねぇ………」
作業を終え、おやつのチョコも食べ終えた今、明日へ向けて全生徒に待機命令が出ているため、キョウカは暇をもて余していた。
「暇ッス~リアちゃんパイセンは働いてるし正実のみんなもミーティング中だしマイちゃんパイセンもミスズパイセンもお昼寝中だし………誰も遊んでくれる人がいないッス!」ジタバタジタバタ
暇すぎて床でジタバタと暴れ始めた。
「っ!(ピーン!)」ガバッ
暫く暴れた後、ムクリと体を起こしたキョウカは、トリニティ以外の生徒が使っている兵舎の方向をジッと見た。
「むむっ!なんかあっちのほうにおもしろいことがある気がするっス!暇だし行ってみるッス!」
駆け出したキョウカの行き先には、SRTの使っている区画があった。 - 19二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 21:13:45
あっ……トリニティのヤバい1年生とSRTのヤバい1年生が出会っちゃう……
- 20二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 04:59:23
このマイペース共が出会ったらどうなってしまうんだ
- 21二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 11:51:03
- 22◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/18(水) 19:37:50
「………………」ブッスゥ……
「………………」ムッスゥッ……
ミーティングが終わり、各々姿勢を崩して寛ぐ体制にはいったが、サキとハカリちゃんは互いにガンをつけあっていた。
「……はぁ」
「あははぁ………」
先輩に怒られた手前すぐに喧嘩を始める事こそ無いものの、お互いに「お前のせいで怒られたじゃねぇかおぉん?」とでも言いたげに睨み付けあっていた。これには先輩方も苦笑いである。
ズダダダダ!
そしてそんな部屋の外から騒々しい足音が響き
「(バンッ!)お邪魔するッス!なんか楽しそうな気配がしたから来たッス!もし暇なら遊んでほしいッス!」
空気を読む気の無いパテルのわんこがエントリーした……… - 23二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 19:49:50
どうしよう、収拾がつかなくなる未来しか見えないんだけど
- 24◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/19(木) 00:09:14
「お~」「いらっしゃ~い」
「お邪魔するッス!」
エリドゥに来て数日しか経っていないが、トリニティの生徒(9割がたアリウス生)が来たのは片手では足りない程になっていたため、最早慣れたもの。会議中でもなく、作業の邪魔にならないなら教本を読もうが床に転がっていようがSRTの生徒達は気にしなくなっていた。
「ん?良く来たなキョウカ!こっちにこい!」
そして、この状況で来たキョウカはサキにとってちょうどいい援軍だった。あの『試験』以降、「楽しかったッス!」とRabbit小隊はキョウカに気に入られており、喧嘩してすぐで先輩方に睨まれながらの膠着状態が続いている今、気まぐれでもこっちについてくれそうなキョウカは是非とも近くに置いておきたかった。
「お?遊んでくれるんッスか?遊んでくれるんッスね!?」
特に状況が分かっていないキョウカはサキに突撃していった。 - 25二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 07:57:16
なんか…戦いが始まりそう?
- 26二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 15:14:41
まさに犬
- 27◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/19(木) 19:27:13
「あっそぶっすぅ~!」
携行していた愛用のショットガンはその辺にほっぽりだして、キョウカはサキに飛びついた。
「うわぁぁぁぁ!?」ゴロゴロゴロゴロ
あまりにも勢いよく飛びついたせいで、サキごとゴロゴロ転がり、後ろにいた生徒にぶつかって止まった。
「ムグゥ!?……そんなに勢いつけて突っ込むな!あと降りろ!」
「えへへ~ごめんなさいッス~……(ヒョイッ)おう?」
止まったは良いものの、キョウカの下敷きになったサキはもがいた。そして呑気に笑っているキョウカは自分からおりる前にヒョイと退かされた。 - 28◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/19(木) 21:02:30
さて、キョウカが来る前の位置関係だが、サキが扉に近い側に居て、そのサキと睨みあっていたハカリちゃんはその反対側にいた。そこに扉を開けたキョウカ飛びついて転がったので、当然転がった先でぶつかるのは………
「………………ん…いたい………」
ハカリちゃんである。
「ん……たしか………うs…Rabbit小隊…と……戦った……」
「ぶつかってごめんなさいッス!トリニティの血祭キョウカッス!」
「……そう………」
相変わらず会話が下手くそなハカリちゃん………だが相手は………
「暇だから遊びに来たッス!ところで誰ッスか?」
「………ハカリ……」
「ん?秤?姫ちゃん……じゃなかったアツコちゃんの親戚ッスか?」
「ちがう……しらない……」
「でも同じ名字ッスよね?」
「ハカリ……は、なまえ………名字…は、南……」
「あっ!そう言うことッスか!早とちりしたッス!」
「べつに……いい………たまに…ある………」
人懐っこい上に会話に関しては空気を読む気がない事を除いてやればリアちゃんは以上に適正のあるキョウカである。交渉以前に話術が壊滅的なハカリちゃんが相手でもそれなりに会話が続いていた。 - 29二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 06:01:15
かわいい
- 30二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 08:38:02
(今はまだ)平和…
- 31二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 15:08:46
駄犬…
- 32◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/20(金) 23:34:30
あれ?なんか変だぞ………?
自分を下敷きにしていたキョウカが取り除かれて、強かに打ち付けた腰を擦りながら起き上がったサキは、思ってたのとちがう光景に首をかしげた。
「へー、SRTだけど小隊には所属してないんッスね」
「うん……せんぱい…の……お手伝い……突撃も……工作も……どっちも得意……」
おかしい、会話のペースが独特なハカリとそもそも会話の空気を読む気がない節のあるキョウカなら会話にならずに拗れてこっちに味方しそうだと思っていたのに……意外と会話が成立している。
「そっすかぁ……あたしもだいたい先輩のお手伝いッスね!楽しい仕事くれるッス!」
「ん……いっしょ……上手に…できると………ほめて貰える……」
「そうッス!そうッス!ちゃんとお使いできたらほめてくれるッス!」
キョウカは空気を読まないというか、会話のペースに無頓着である。聞きたきゃ聞くし、聞く気がなきゃどんなにいいペースで話しても聞き流すか勝手に話す……今回の場合、初対面で興味を引かれたため聞く気になっていた。 - 33二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 08:53:35
保守
- 34◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/21(土) 09:12:31
「やっぱり敵陣の真ん中に突っ込んで暴れるのって楽しいッスよね!」
「…わかる………でも……キルゾーンに……追いたてるのも……なかなかいい……」
あれ?なんか戦闘談義が始まったぞ?
「あー、そっちはマイちゃんパイセンが得意そうッスね……あたし、工作はあんまり得意じゃないッス」
「ん……トリニティ…の……工兵長…?」
「そうッス!あたしの先輩ッス!」
「とても……いい仕事…してた。……あと、ちっちゃくてかわいい」
「?……そッスね!」
あれぇ?話が弾んでいるぞ?
「よっし!明日はどこでやるんッスか?もし決まってなかったら一緒に前線行くッス!」
「…まだ、聞いてない……前線行っていいか……きいてみる……」
もしかして気が合うのか…?アイツと…!?
「サキも一緒に行くッスか?一緒に吹き飛ぶッス!」
「誰が好き好んで吹き飛ぶかバーカ!」
サキはRabbit小隊の方に戻っていった。 - 35◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/21(土) 17:07:46
「あー…行っちゃったッス……遊んでほしかったッス……」
遊んで貰えると思っていたキョウカはしょんぼりした。
「……だい……じょうぶ…?」
「だいじょうぶッス……ところで、そろそろ下ろしてほしいッス」
「…………」
ハカリちゃん的にキョウカの抱き心地は……
dice1d100=99 (99) 点
- 36二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 17:14:41
\スーパー!ベストマッチ!!!/
- 37二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 23:31:35
凄くいいのね…
- 38二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 07:43:28
高っか!
- 39◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/22(日) 12:37:55
「そろそろ下ろしてほしいッス」
「……………………やっ」
実はサキの上からキョウカを退かしてからずっと抱っこしたまんまだったハカリちゃん……予想外だったのは退かすために抱えたときの抱き心地の良さだった。
まずサイズ感、ミカ様も太鼓判を押すちっさい事務官よりも身長は多少高いがそれでも低い部類……ミカ様よりもいくらか身長が高いハカリちゃんにとって、同じようにリアちゃんよりいくらか身長の高いキョウカはちょうどいいサイズだった。また、その分ほんの少しずっしりするのもハカリちゃん的にはgoodだった。
「『やっ』って…………」
「ふかふか……もちもち………」
栄養状態が改善されたことにより、最近肉付き良くなってミカ様もパテルのお姉様方もにっこりなアリウス出身の生徒達だが、その中でもよく食べよく動くキョウカはふかふかもちもちの中にしっかり鍛え込まれた筋肉の芯を感じられる素晴らしい仕上がりだった。早い話がハカリちゃん的にドストライクだった
「♪」
ご満悦である - 40二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 19:41:27
気に入られちゃいましたか
- 41二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 22:14:58
気に入られたねぇ…
- 42◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/22(日) 22:39:27
- 43二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 06:49:54
つよい
- 44二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 10:41:58
やりおる…!
- 45二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 18:03:03
流石だ…
- 46◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/23(月) 19:22:47
「ふぅ~……いや~ハカリちゃん力強いッスね!」
目を丸くして驚いているハカリちゃんに、2丁のショットガンを丁寧に部屋の角に立て掛けてからキョウカは言った。
ツルギ2号みたいな戦い方をするから忘れられがちだが、キョウカ自身の神秘は黒服が見向きもしないレベルで低い。限定的な条件下でバフのかかるリアちゃん以下である。素の回復力は一般的なキヴォトス人より少し早い程度であり、あの回復力はリアの同期のミスズいよるものである。なので……
「簡単に……はがしておいて……言う…?」
「ん?だってこれくらいならやれるっすもん」
単純なフィジカルの強さは素だ。 - 47二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 23:33:22
おお…
- 48二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 06:45:04
うーん強い
- 49◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/24(火) 12:13:40
「すいませーん、ここにうちの子来てないですか?…あ、」
「ん、居た」
ドアがノックされたので、そちらに目を向けると、トリニティの制服を着た小さくてでっかい生徒が2人立っていた。
「あ!マイちゃんパイセンとミスズパイセンッス!」
ハカリちゃんと話していたキョウカは、2人の方を見て言った。
「あれ…が……トリニティ…の……工兵長と……衛生兵…?」
「そうッス!あたしの自慢のパイセンッス!」 - 50二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 18:57:34
さてハカリちゃん的にアリかナシか
- 51◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/24(火) 19:26:32
- 52二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:48:27
ミスズの人気が高い
- 53二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 07:43:54
あらまあ
- 54二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 14:55:31
影が薄いと嘆いていたミスズパイセン、個性を獲得
- 55二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 19:23:00
リアちゃんの同期たちのサイズが出てる過去スレ探して確認したら
マイ、150cm ミスズ、147cmだった……
ハカリちゃん……やっぱりちっちゃい方がいいのか……?
でも現状一番刺さったキョウカちゃんは155cmだし……ん?
マイ、60 ミスズ、54 キョウカ、52
………ハカリちゃん?
- 56◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/26(木) 00:30:13
「で、どうしたんッスか?特にお使いは頼まれてないし、今日はリアちゃんパイセンのお手伝いしてただけだから何もわるいことしてないッスよ?」
「はぁ、キョウカ……もう忘れたの?」
「?何がッスか?」
晩御飯にはまだ少し早いため、特に先輩方が探しに来る理由が思い付かなかったキョウカは自分より少し背の低い先輩に訊ねた。するとミスズは呆れたように溜め息を一つ吐いてジト目を向けた。
「はぁ……人が増えてきたから、シャワー室の時間が割り当てになったでしょ?」
「あ……」
すっかり忘れていたのか、キョウカは短く声をあげた。
「ん……わたしたちの割り当て……今から30分……」
「………………ヤバイッス!?すぐ準備するッス!」
「あんたのも持ってきてるわよ……」
「ん、着替えと洗剤一式もってきた」
「パイセン大好きッス!」
やさしい先輩達に感極まったキョウカは抱きつこうとしたが、そんな反応も慣れているマイとミスズはサッと回避した。
「………………」
そしてキョウカが先輩の方を向いたことで放置される形になったハカリちゃんはというと…………
「…………かわよ……(*´-`)」
ちっちゃいのが戯れているのをほっこりと眺めていた。 - 57二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 08:18:55
それは分かる
- 58二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 12:25:34
こいつ無敵か?
- 59◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/26(木) 19:27:48
「てことなので、あたし達お風呂入ってくるッス!」
「……そっか………………」
もうちょっと戯れていたかったハカリちゃんはしょんぼりした。
「………………ねえ」
そんなハカリちゃんの様子を見た先輩達は……
dice1d3=1 (1)
1、一緒に入る?
2、後で晩御飯食べる?
3、また後で来るわ
- 60二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 00:18:26
あら…
- 61二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 01:27:57
もしかしてハカリちゃん、SRTのみんな(一部除く)に愛されてる?
- 62二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 06:57:06
アリウスの洗いっこ空間に混ぜられたらハカリちゃん昇天するのでは?
- 63二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 13:59:28
こいつ…
- 64二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 17:30:14
- 65二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 01:17:41
楽しそうだな
- 66二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 09:25:00
わかる
- 67二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 16:41:34
保守でーす
- 68◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/28(土) 18:09:20
「…………は?」
目の前のトリニティ生の言っていることが、ハカリちゃんには一瞬理解できなかった。
「一緒に入る」ってなんだ?もしかしてアレか?
どうせ風呂に行くなら3人も4人もかわらないだろうって?
アリウス分派はちっさい生徒ばかりだから、スペースには余裕があるとか……!
一人増えるくらい問題ないって思ったのか……?
そっちの言い分なんて、もうわかってんだよ!
どうせなら時間を有効活用しようなんて考えで……
白昼堂々洗いっこしようってんだろ!!
もう限界だ!!キョウカちゃんだけじゃなくその先輩までこんなにちっちゃくてかわいいなんて!!!
「それで、一緒に行く?」
「いく、30秒でしたくする」 - 69二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 21:24:50
うわぁ急にシャキシャキ喋るな!
- 70◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/29(日) 07:08:39
そんなこんなでアリウス分派のシャワータイムに同行したハカリちゃんだったが……
「………………」ワシャワシャ
「シャンプースルゾー」「ウイー」
「………………」ワシャワシャ
「ナガスゾー」「ウイー」ザパーッ
「………………」ワシャワシャ
「セナカアラウー」「シクヨロ」ゴシゴシ
「………………」ワシャワシャワシャ
「あの…ハカリちゃん?」
ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャっ!
「ハカリちゃんってば!」
「ん!?(ビクッ)な、なに……」ワシャワシャ
「いや、そろそろ流していいんじゃないッスか?なんか泡が擦りすぎてホイップクリームみたいになってきたッス」
ちっさい生徒だらけのシャワー室とかいうハカリちゃんにとってのエデンに、ハカリちゃんは無心でキョウカの頭をワシャワシャ洗うことで理性を保っていた。
「ご、ごめん…ね…?いま……流す……」ザパーッ
「あぶぶぶぶぶ…………(バタバタ!ブルブル!)…さっぱりしたッス」
すっかりと泡を洗い流したキョウカはブルブルと頭を振って水気を飛ばすと、満足気に笑った。 - 71二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 10:19:48
大型犬やな
- 72二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 18:38:43
だねぇ
- 73◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/29(日) 22:49:54
「キョウカ-、アタマアラッテ」「コッチモ」
「はいはい、ハカリちゃんのが終わったら洗うから先に顔洗っとくッスよ?」
「えっ?」
キョウカの頭を洗い終わって、自分の頭を洗おうとシャンプーボトルに手を伸ばしたハカリちゃんは、思わずボトルを取り落としそうになった。
「ほらほら、頭洗うから座るッスよ!」
ワタワタとボトルをお手玉していると横からかっさらわれ、そのまま頭にお湯とシャンプーをかけられてワシャワシャと洗われる。ついでに背中に柔らかいものが…………
「ん"っ!?……(コッ)…………」カクン……
「あれ?ハカリちゃんどうしたんッスか?頭下げてると首痛めるッスよ?」ワシャワシャ
理性が限界を迎えかけたハカリちゃんは、自らアゴを揺らして意識を落とした - 74二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 06:59:21
保守
- 75◆K7oi2p2CoQ9Y25/06/30(月) 12:50:52
「流すッスよ?」ザパーッ!
「………………(チーン…)」ポタポタ……
洗い終わって流されても、ハカリちゃんは目を覚まさなかった。
「ハカリちゃん?……ありゃ、寝ちゃったッスかね?…みんな!順番に洗うからハカリちゃん運んでほしいッス!」
「ハーイ」「ワカッタ」「ハコブハコブ」「ウオッデッカ」
キョウカが声をかけると、風呂場にいたアリウス生達がワラワラと集まってきてハカリちゃんの回りに並んだ。
「「「エッホ、エッホ、ハコベハコベ!」」」「マッテ、マエミエナイ」
そして4人がかりで担いで湯船にゆっくりと沈めた。
「だいじょうぶかしら?」ワシャワシャ
「ん…たぶんのぼせた?」ワシャワシャ
ハカリちゃんの葛藤に、アリウスの生徒達は気づかなかった。 - 76二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 13:09:58
武士の覚悟(?)を見た…
- 77二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 13:20:28
本格的にピクミンみたいだ
- 78二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 20:13:47
しかし戦力を誘引する作戦のために集団生活…どこかで見たような…
どうせ みんな いな(ry (というかそうなってはいけない 鬱展開になる) - 79二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 05:36:34
ほしゅ
- 80二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 12:43:42
ハカリちゃん気が付いたら風呂から上がってそう
- 81◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/01(火) 18:16:55
パタパタ……パタパタ……
「ウゥン…………はっ!?」ガバッ!
ハカリちゃんが目を覚ますと、いつの間にやら風呂場から脱衣所に移動していた。
「……ホッ」
そしてハカリちゃんは安堵した。確かに楽園ではあったが自分はSRT……正義の体現を自称する学校の生徒である……楽園を拝むのを途中でやめなくてはならなかったのは残念ではあるが、ケダモノに堕ちるわけにはいかない……割りと問題児なハカリちゃんにもそれくらいの矜持はあった。
「アッオキタ」「ダイジョウブ?」「オミズノム?」
そしてそんな風に安堵しているハカリちゃんをパタパタと団扇で扇いでいたのは、各々『ありうす』だの『のっとばにたす』だのと書かれたぶかぶかTシャツを着たちっさい生徒達だった。
「(カワヨ…ダッコ…)…………ありが…とう」ギュッ
流石に我慢できなかったハカリちゃんは少しだけ少しだけと自分に言い聞かせながら団扇で扇いでいたアリウス生達を抱き締めた。
「ウヒェ…」「チョットアツイ」「キョウカァヘルプミー」
「あ、起きたッスね!じゃあもう戻るッスよ!」ヒョイッ
「あぁぁ……」
同僚の声を聞き付けたキョウカに抱えられて、ハカリちゃんは部屋まで運ばれた。 - 82二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 23:35:59
なにそのTシャツ見てみたいんだが?
- 83二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 06:01:33
ブレねぇ…
- 84二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 11:47:02
ダサTモブちゃんだと!?そんなのぼくのデータに無いぞ!?
ほ、他の柄もあるのか?あるなら記録するから出してくれ! - 85二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 20:25:18
データキャラ…やめるなよ?もっと取り込んでいけ
- 86◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/02(水) 21:17:01
- 87◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/02(水) 21:29:27
ワーワー!キャーキャー!
「…………」
「私がいない間に随分と賑やかになりましたねぇ」
「………仕方の無い処置よ」
「その割りには随分と無茶をしたようですが?」
エリドゥ内部、調月リオの執務室に生徒が1人訪れていた。
「(久しぶりですよ……あなたの寝顔を見たのなんて………)少し、痩せましたか?」
──ミレニアムサイエンススクール 『全知』 明星ヒマリ──
「問題ないわ、医官の診察もちゃんと受けたもの」
ベッドから降りて上着を羽織ったリオは、スタスタと歩いてヒマリの後ろにまわり、車椅子の取手を掴んだ
「場所を変えましょう、話しはそこで」 - 88二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 06:34:33
随分久々な気がする
- 89二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:39:42
楽しくて忘れてたけど全然作戦中なんだった
- 90二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:12:12
そうなんですよねぇ…
- 91◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/03(木) 23:22:40
ガヤガヤ……ザワザワ……
「で………なぜ食堂に来たんです?」
「ヒマリは何にする?急仕上げではあるけれど、うちの食品系の部活の監修を受けているから味はなかなかのものよ?」
「普通に食事するんですか!?」
このミレニアムに咲く高嶺の(ryの自分との会話の場に、合理的だからとカロリ○メイトだけ食ってそうなこの下水女が人目のある食堂を選んで普通に券売機でメニューを選び始めたのを見て驚愕した。 - 92二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 06:19:58
すんごい美人が庶民的な行動をしてる絵面からしか取れない成分がある
- 93二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:32:27
わかる
- 94◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/04(金) 19:07:37
「そうよ?この後は入浴を終えた生徒達がそのまま夕飯をとりにくるラッシュタイム……時間があるなら混雑を避けて先に済ませるのは合理的だわ……」
どうやら柄にもないからかいやジョークの類いでもなく本気のようだ………
「お腹空いたッス!マイちゃんパイセン!このまま食堂いってもいいッスか?」
「ん、ダメ、ちゃんとタオルとか干してから行く…」
「ソウダソウダ」「ホットクトトンデモナイニオイニナル」
そして先ほどまで静かだった廊下から賑やかな声が聞こえ始めた。どうやらラッシュタイム云々の話は本当らしい。
「トリニティの事務官にも文句を言われたし………ここは油分の多いネギダレはカットして………唐揚げ定食にしようかしら………」
揚げ物の時点で最早誤差では?
「ヒマリはどうする?」
「………うどんで………」
「そう、迷いなく1番人気のメニューを選ぶなんて、流石ね」
何が流石なのか……… - 95二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 00:54:19
おうどん美味しいよね
- 96二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 09:54:01
流石兄弟かよ
- 97◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/05(土) 18:13:41
「それで?トリニティの古書はどうだった?」
ハグハグと揚げたての唐揚げを食べながら聞いてくる目の前の最近おかしくなってきた女に、うどんを啜ろうとしていた手を止めた。
「それをいまするんですか?休憩中の雑談にする様な内容ではないと思うんですが?」
本来であればミレニアムの生徒達が涎を垂らして求めるような貴重な資料である。週刊誌ではないのだから食事をしながら雑談でするようなものではない。
「詳細については後で聞くわ………概要くらいならいいでしょう?」
「………………」ズズズ
そう言って口をモグモグさせながら視線で急かしてくるリオに、ヒマリは細やかな抵抗としてうどんを啜って焦らすことにした。
「あら?なかなかいい味ですね」 - 98二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:02:05
かわいい
- 99二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 07:29:06
kawaii
- 100◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/06(日) 11:20:58
「……ふぅ、ご馳走さまでした………確かに、なかなかいい味に仕上がっていますね」
「………………」
上品にハンカチで口許を拭いているヒマリを、リオは「結局全部食べるまで話してくれなかった……」と文句を言いたげな顔で見ていた。
「……それで、そろそろ話してくれてもいいんじゃないかしら?」
「いいんですか?こんなに回りに人がいるところで話しても」
キヴォトス先史時代の情報などどこの学校でも貴重なものだ。普段であればそれだけで部活の成果査定の大幅プラスが確定する様な内容を、不特定多数の生徒がいる食堂で話していいのか?
「問題ないわ、現状エリドゥでその情報を入手できるのはヒマリとエイミだけだもの……掠め取ろうとしてもエリドゥにいる生徒にトリニティの文献調査は物理的に不可能よ……それに、ここにいるのは武官が大半だから戦略的に有用な情報以外は興味が無いわ」
「役立つ情報は勝手に拡散してくれるし……」と付け加えた後ろでは、「バイテンデミズアメホウシュツセールシテル」「ビスケットモダシテキタ!」「サクサク!サクサクホシイ!」「サイダートコーラモヤスクナッテタ」等という会話が聞こえ、数人の生徒がパタパタと駆けていった。 - 101二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:01:44
平和
- 102二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:52:45
前哨基地とは思えないリラックス
- 103二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:50:52
嗜好品安売り情報ほど世界が平和であるために必要なものなどないからな……
- 104二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 05:52:17
お菓子美味しいからね
- 105◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/07(月) 07:13:50
「あれが『戦略的に有用な情報』……ですか?」
「………ぶ、部隊の士気高揚のための嗜好品の供給は戦略的にも一定の有用性があるはずよ(震え声)」
ジトッとした目を向けるヒマリから、リオは目をそらした。
「………まあ、いいでしょう………ちゃんと聞き耳を立てている生徒も居るようですし………」
見れば近場のテーブルに数人のアリウス分派の生徒が残っていた。
そもそも、兵員の大半が今回調査した情報の出所であるトリニティの生徒なのだから、聞かれてもさして問題はなかった。
「まず、今回の調査でトリニティから提供された資料はアリス……『名も無き神々の王女』についてのもの、王女と今回対峙している『鍵』との関係、そして『方舟』について……」
「王女については既に共有済みね、先の輸送作戦でも役に立ったわ」
アリウス自治区から持ち帰った資料とヒマリが解析した資料によって理論を構築した『通路』により、消耗した物資を安全に補給し、防衛戦を継続することができていた。でなければ物資の枯渇で生徒達の士気は駄々下がりしたことだろう…… - 106二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 16:09:34
美味しいは実際大事
- 107二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 16:27:12
補給の無いままの戦力誘引作戦は蒼穹のファフナーRight of LeftのL計画みたいな様相を呈するからな···外と繋がってるってのはマジで大事よ
- 108◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/07(月) 23:08:00
「それで?『方舟』のことはわからないけど、『鍵』は例のAIのことよね?」
Keyと呼ばれる今回の敵の指揮官であり、現在コユキから日課のごとく電子的に攻撃を受けているAI……方舟とやらがなんのことかはわからないが、決戦前夜とも言える今日一番欲している情報であった。
「そうですね……王女を補佐する修行者……等と仰々しい言い方をしていましたが、資料を解析した結果、王女に接触した場合、躯体に対して王女本人とほぼ同等の権限を有するサポートAI……と言ったところでしょうか………」
資料作成やデータの分析の補助としてAIを使用するようになって暫く立つ昨今……「全部AIに丸投げ!」などという不届き者も居るが、ある意味『名も無き神々の王女』としての役割を放棄したアリスに対し「じゃあ私がやりますね」とサポートとして与えられた権限をフル活用して使命を全うしようとしているのがKeyの現状であった。
「……はぁ…ブースター兼サブプランとして設計したんでしょうけど……なんて傍迷惑な………」
一連の出来事のなかで自身の立場や学校の危機に立たされてきたリオは頭に手を当てて溜め息を吐いた。 - 109二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 08:10:13
きゅうにむずかしいはなし…
- 110二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 17:11:33
せやな…
- 111二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 17:13:00
大変だね
- 112◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/08(火) 22:51:25
「はぁ………面倒だわ………なぜわたしたちの代で起きてしまったのかしら………」
「逆にわたしたちの代で良かったと思うしかないですね………かわいい後輩達に、特大の厄ネタを残さずに済んだと………」
そう思わなければやっていられない。
「それで?方舟というのは何かしら?」
「そうですね………今回の調査で判明した、王女……アリスに搭載されている権能……とでも言うべき機能にして恐らくKeyが発動したいと思っているものですね……」
「アーカイブ化……その手段となる機能ということかしら?」
既に限定的な跳躍機能を再現しているが、それ以外の機能もあったようだ。
「正式名称『アトラ・ハシースの箱舟』……周囲のデータを収集して分解、再構築し、任意の物体を作り出す……物質変換機構というやつですね……そしてその規模は周囲にあるデータリソースに依存する………例えば………」
「………このエリドゥ………」
自身が用意した対抗策………それすらも負ければ敵にいいように使われることに、リオは拳を握りしめた。 - 113二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 07:37:26
本編…(メソラシ)
- 114二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:54:55
何スレか前にセイアがその内Keyが必要になる的なこと言ってたってことは……
1つで済むといいね() - 115二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 20:28:35
ますます負けるわけにはいかんな
- 116二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 23:45:05
このレスは削除されています
- 117◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/10(木) 07:16:17
「─────」
「───?」
「────」
「──………───」
「「「………………」」」
ヒマリとリオが情報共有を行っている側で、一応聞き耳を立てている生徒が数人………
「「「ナンカ……ムズカシイハナシシテル…」」」
基本、アリウス生に学はない。学習意欲は高いが、それはそうと今まで学ぶ環境がほぼ無くバニバニしていたため、ミレニアムの重鎮のかわす高度な会話など、半分も理解できなかった。
「ドウ?ワカル?」「ゼンゼンワカンナイ」「シラナイタンゴガイッパイ……」
アリウス生達は困ってしまった。これでは折角残ったのに後で他の子達に教えてあげられない……
そんな時、1人のアリウス生はふとトリニティでの一幕を思い出した。
『分からないことがあったら聞いてください、ちゃんと教えてさしあげますからね』
先生からの補習課題に頭を悩ませていたとき、自分の世話役をしてくれていたパテル分派の生徒が言っていた言葉……
「チョットキイテクル!」「エッ、イイノ?」
「ワカンナイコトハキケッテイワレタ」「ナライイカ…」 - 118二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:38:55
多分そうじゃなかったかなぁ…
- 119二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 20:30:42
これ聞かれても困るだろ
- 120二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:24:39
トリニティに行ってたミレニアムのなんか偉い人が来たって話くらいは聞いてそうだから、トリニティのお土産で「ロールケーキ緊急配給」とかの情報があるかもとわくわくしながら待ってたかもしれないモブちゃんかわいそうに……
ヒマリおばあちゃん孫をはやく甘やかして役目でしょ! - 121二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 23:22:03
草なんよ
- 122◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/11(金) 07:19:08
リオとヒマリが情報共有と議論をしている横からひょこりと生首が3つ生えた。
「ケッキョクナニスレバイイノ?」
「………こういうときに交ざってくることもあるのね……」
「なにすればいいか……ですか……その為に話し合っているのですが………まあ、敵が全て居なくなってくれればいいのですが………」
リオとヒマリが困惑しながら答えると、首を捻っていたアリウス生達はポンッと手を打った。
「ナルホド!ゼンメツ!」「ミナゴrジャナクテミナゴワシ!」
「ゼンブコワセバカイケツ!サスガゼンチアタマイイ!」
難しい言葉がいっぱいで困っていたアリウス生達にも理解できる「全滅させればいい」というシンプルな回答。アリウス生達は『ありがとう』とお礼を言って食堂を離れた。 - 123二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:32:03
そっちか
いや物騒 - 124二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 16:55:03
ゆっくりしていってね…
- 125二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 20:28:39
まあ間違っちゃいないんだがw
- 126◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/11(金) 22:33:24
「行ってしまいましたが、あれでよかったのですか?今回の調査で分かった新情報は何一つ届きそうにないのですが?」
ジトッとした目を向けるヒマリだが、リオは涼しい顔でテーブルの上のお茶に手を伸ばした。
「問題ないわ……前線に出る兵士が知らなくてはならない情報は伝わっているもの」
極端な話、アリウス生達はKeyの存在など知らなくても問題ない……知ったところで対処できる知識や技能を持っている生徒は今回エリドゥに来ている中には居ないからだ。
「『エリドゥを落とされてはならないこと』と『敵を全滅させなければならないこと』……この2点さえ伝わっていれば十分よ………方法を考えて、手段を用意するのは彼女達の役割ではないもの」
兵士には兵士の、指揮官には指揮官の……そして技術者には技術者の役割がある。
「やれるだけのことはやったわ……もうこれ以上新しい準備をする時間もないし、ヒマリが調べてきた情報の出番は全部終わった後……精査する時間はたっぷりあるわ」 - 127二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 07:07:58
…大変やね
- 128二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 13:35:37
今は戦え…全てはそれから
- 129二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 22:17:51
かしこい
- 130二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 22:43:14
実際キヴォトス黎明期の遺産なんて、アリウス生だけじゃなく研究色の強いミレニアムでも一部の生徒以外はナニソレ案件だし、アリウスモブちゃんたちも「あいつら全滅させればヨシっ!」くらいのでちょうどいいのかもしれない。
- 131二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 07:37:35
確かに、そうかもしれない
- 132◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/13(日) 11:48:52
その日の夕方、食堂とそれに面した広場に、エリドゥに集った生徒が集められた。
「首尾はどうだ?」
「滞りなく」
「そうか……では、行くとしよう……」
いつでも指揮を取れるようにと組みっぱなしにされた壇上には各校の代表とその補佐官が控え、生徒達は各々集まって壇上を見上げた。
「皆、よく集まった」
代表してマイクを握るのはこの場にいる団体で最大の規模を誇るアリウス分派の首長錠前サオリ。
「いよいよ……いよいよだ………長く続いたこの戦いも明日終わる………」
静かに告げるその声を、生徒達も静かに聴いた。
「結果がどうなるか……それは分からん、だが、明日の戦いをもって、この騒動に終止符を打つ……その為に我らはここに集った……お前達!戦う意思はあるか!?」
オオオオオォォォ!!!
答えるように雄叫びが上がり、ダンダン!と足が踏み鳴らされた。 - 133二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 19:02:42
準備も戦意もバッチリだな
- 134二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 00:29:26
このアリウスモブたち然り!然り!然り!とか言ってきそうだな
- 135◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/14(月) 07:18:50
─なぜここまで戦意を高められるのか?─
SRT特殊学園の一員であるその生徒は熱狂的にさえ見えるアリウス分派の士気の高さに圧倒された。彼女達のこれまでについては大まかには聞き及んでいる。戦闘技術のみを叩き込まれて育てられた生徒達であることも……だが、いや、だからこそ……そんな環境から解き放たれた彼女達はもう戦わなくてもいいはずだ……彼女達のような生徒が戦わなくてもいいように、SRT(我々)がある筈なのに……
─主よ、どうかこれを最後になさってください─
トリニティのある生徒は、自身の崇める主に祈った。試練を越え、ようやく人並みの日常を手にした彼女達に与えられる苦難が今回で最後になることを………
─あれが、組織を率いるということ…─
ゲヘナから来た銀髪の生徒は、壇上に立つ生徒が起こした熱狂に息を飲んだ。 - 136二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 15:07:26
皆思うところがある
けどまぁ後でね - 137◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/14(月) 21:21:53
「よし……意思はあるようだな?ならばもう言うことはない……」スッ……
満足気に言ったサオリが右手を上げると、横に控えていたミサキがなにかを握らせた。
「「「(ゴソゴソ………スッ……)」」」
するとアリウス生達と一回目の防衛戦に参加していた生徒達も各々手になにかを持った。
「短い時間だが……存分に飲め!食え!騒げ!悔いを残すな!生に勝る快など無い!」
「「「ウオオオォォオオオオォォ!」」」
手にしたジュースを打ちならし、用意された料理に手を伸ばして、エリドゥ最後の宴会を始めた。 - 138二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 00:21:42
あ、あれ?あれえ?
いやまあ確かにこういう子達だけどさ - 139二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 06:55:04
祭りだ祭りだ
- 140二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 15:10:31
バニタスから随分と遠くまで来たもんだ
- 141二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 17:17:08
ヒャッハー祭りだ祭りだ〜
- 142◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/15(火) 23:35:32
「「「ンクッ!ンクッ!(ゴッゴッゴッ!)……ブハァ!」」」
手にした飲み物に口をつけて一気に呷って息を吐くもの………
「「「ハグッ!アグッ!モゴッ!(モッキュモッキュ!)」」」
食堂から運び出した食事を口一杯に頬張るもの……
「うへへ~うさぎさん達とハカリちゃんものんでるッスかぁ~?今のうちにしっかり食べておくッスよ~?」
「んぐっ、たべて…るよ…?」
「うわっ!?おまっ!?ソースもの持ったまんまくっつくな!?」
絡みに行くもの……
「「「( ゚д゚)ポカーン」」」
飲み物を持たされたはいいものの状況を飲み込めないもの………
「ミカ様ミカ様、お飲み物は足りていますか?」
「うん⭐足りてるからリアちゃんもこっち来て飲も?」
気心の知れた仲で過ごすもの……
各々が飲み食いして英気を養った。 - 143二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 06:54:33
豪快~
- 144二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 12:33:09
無礼講じゃ
- 145二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 18:50:20
これからのアリウス分派は宴会好きな武闘派集団になっていくのかな?数年後には非お嬢様な一般生徒が取り敢えず所属しやすい人気派閥になりそう
なお非常時…… - 146二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 00:55:39
メリハリがきいててええじゃないか
- 147◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/17(木) 07:26:16
そして日が暮れ………
「「「ソロソロネナキャ………(モギュッ……)」」」
平時で有れば二次会と洒落込むのかもしれないが、今は決戦前夜……二次会は祝勝会までおあずけだ………
アリウス生達は残った料理を大口開けて放り込み、モゴモゴと口を動かしながら片付けに移った。
「「「………………………………」」」
先ほどまでのドンチャン騒ぎとは打って変わって重苦しさすら感じる静寂………普段はそこらに転がって、日向で昼寝をしている猫のようなぽやぽやとした雰囲気のアリウス生達も、ピリリとした空気を纏い始めていた。
「「「ジャ,オヤスミ…」」」
片付け、仕度をし、寝床につく………
迷いはない、愁いもない………
起きたら戦う
敵は滅ぼす
自分達から『幸福』を奪うのなら、容赦はしない、必要ない、只、只管に討つ已……… - 148二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:33:25
覚悟ガンギマリ…
- 149二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 12:47:45
保守
- 150二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 20:24:19
おぉ…やっぱり根っこはアリウスのままか…
- 151◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/17(木) 21:22:22
──エリドゥ近郊、廃墟区域──
──⬛⬛⬛ ⬛⬛──
エリドゥに集った生徒達が最後の宴会をしている頃………
──⬛ ⬛⬛ ⬛………──
今回の騒動の敵方にしてKeyの尖兵たるdivi:sionの機械兵達もまた、1ヶ所に集まっていた。
装甲の割れ目を溶接して塞ぎ、千切れたケーブルは取り換え、エネルギーを補充する。溜め込まれていた資材が枯渇するまで繰り返し、軍勢を補強する………号令が下ればいつでも⬛⬛⬛⬛⬛⬛を蹂躙できるように………
集った機械兵の装甲が擦れるギシギシという甲高い音が、鬨の声の様に廃墟に響いた。
決戦の時は近い - 152二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 06:25:49
保守
- 153二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 12:49:11
向こうもガッツリ…
- 154二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 19:24:02
保守
- 155二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 00:08:58
こわい
- 156◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/19(土) 00:21:52
「………………」
宴会の片付けも、入浴も終わり、消灯時間も過ぎた兵舎のミレニアム生用の区画の一室。
「…………眠れません……」
今回の騒動の中心であり原因とも言える生徒、アリスはモゾモゾとベットから這い出した。
サッと上着を羽織り、念のため愛銃も背をって部屋を出る。
「アリス……寝れないの?」
声に振り替えると、布団の中でモモイが目を擦っていた。
「………はい、ちょっと風に当たってきます」
「……そっか……早めに戻ってくるんだよ……」
それだけいうと、モモイはまたモゾモゾと布団に潜って行きました。 - 157二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 09:41:48
さらっと書かれてるけど愛銃背負うところで周囲への風圧凄そう
- 158二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 17:28:59
アリス…
やはり色々思うところが - 159◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/19(土) 23:32:48
カン、カン、カン、カン……
ここ数日で歩きなれてしまった要塞都市の中をあてもなく歩き、外壁に取り付けられた簡素な鉄製の階段を上る。
「………………」
遠くにあるしっかりした階段とは別に、追加で付けられた鉄パイプと鉄板で作られた骨組みのそれは、光の剣の重量を受けてギシギシと音を立てた。
「………………」
外壁の上に上ると、都市の中がよく見える。
ミレニアムの中心部と違い、普段から人が住むために作られていないエリドゥの建物は殆どが明かりを消していた。ポツポツとついているのはお風呂の順番が最後になった生徒達の部屋だろうか?
「………………」
殆どミレニアムだけで過ごしてきたアリスにとって、エリドゥに来てから……いや、今回の騒動が起きてからのことは、非常に濃かった。
トリニティ、SRT、アビドス、ゲヘナ、レッドウィンター……今まで出会うことの無かった他校の生徒達………陽気な顔と修羅の顔………自分の望みを押し通す覚悟………この世界で各々が『自分』を生きる沢山の他人を見た………
「………わたし…は………アリスは………」
なら、アリスは、どんな『アリス』を生きればいいんでしょうか?
暗い都市の外を、巡回するAMASのライトだけが照らしていた……… - 160二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 08:08:55
なんとも言えないよなぁ
- 161二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 13:18:30
背景は違うけど、アリウスの子たちも最近まではどんな自分でいればいいかなんてなくて空っぽだった
きっとアリスもそれを掴めるはずなんだ - 162二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 22:42:51
保守
- 163◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/20(日) 23:00:57
「アリスは………勇者を目指していいのでしょうか?」
Keyに対して『勇者になりたい』と啖呵を切ったが、これだけの騒動に多くの学校と生徒を巻き込んで、戦わずにいる自分に『勇者』を名乗る資格はあるのだろうか?
思い出すのは部室までアリスを迎えに来たトリニティのお姫様の様な首長さん……自分の我を通してアリウスを解放し、その結果自分の分派だけでなくアリウス分派の生徒からも崇められる強い人……
アリウス分派の首長さん、四天王と思わせるほどの風格と強さを持ち、今までのあり方を変えて仲間を率いて新たな道を進む意思を持つ人……
そしてリオ会長……誰にも知らせず、ただ一人魔王に立ち向かうことを覚悟していた人……
「アリスに……アリスになにができるんでしょうか…?」
そんなすごい人たちがいて……なにもできないアリスは勇者を名乗っていいのでしょうか…? - 164二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 04:36:33
悩むねぇ
けどそれが成長なんやで - 165二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 11:28:52
保守
- 166二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 13:20:56
うーん!やはり曇ってる勇者というのは良いものですね!
さあ勇者よ!勇者アリスよ立つのです!
絶望と曇らせに立ち向かってこその勇者でしょ!
心に一生残る失意と絶望を、一生残る愛と勇気で覆すのです!(邪神並感) - 167二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 21:33:21
悩んでいいんだ
- 168二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 06:49:04
保守
- 169◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/22(火) 07:16:25
──23:57──
「なにもできないならいっそ……」
思い出すのはアリウス分派の生徒達。
真っ先に敵に突っ込み、至近距離で爆薬を起爆して吹き飛んでいった生徒達……通常であればヘイローが砕けかねないそれを迷い無く実行した狂気すら感じる勇士達……そんな風に自分も………
──23:58──
「……あぁ……アリスにはそれも許されないんでした………」
いくら勇者になりたいと願っても、この身の出自は『名も無き神々の王女』……此度の敵の指揮官……今統制を失えばミレニアムに向いている敵意がキヴォトス全土に向かうでしょう……
──23:59──
「……そろそろ戻らないとモモイ達を心配させてしまいますね………」
もうすぐ日付が変わる……晴れない気持ちを抱えたまま踵をかえそうとして……
《──────》
「え?」
───00:00───
エリドゥに警報が鳴り響いた - 170二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 12:19:03
いよいよか
- 171二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 18:41:11
開戦じゃあ!
- 172二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:47:47
来たか
- 173二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 05:06:36
保守
- 174◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/23(水) 07:14:31
「あ、あれは…!?」
アリスは見た。エリドゥから少しはなれたところで蠢く無数の光……divi:sionの大軍勢を………
──エリドゥ内部、兵舎──
突如鳴り響いた警報に、今しがた眠りについた生徒達は叩き起こされた。
「ナンダナンダ!?」「テキシュー!?」「キヤガッタ!」
「ヤロウブッコワシテヤル!」「タマモッテコイ!」
備えていたとは言えまさか日付が変わってすぐに攻めてくるのは予想外だったため、兵舎内はそれなりに混乱していた。
──エリドゥ中央──
「ミカ様!」
万が一に備え、眠りが浅くなるように体調のバランスを調整し、装備一式を着込んでミカの側で寝ていたリアは、いち早く目を覚まして主人を起こしにかかった。
「おっけぃ………おきてるよリアちゃん……」
直ぐに身を起こしたミカは、目をしぱしぱさせながら自身の従者から水を受け取った。
──エリドゥ管制塔──
「ついに来たわね……」
「まったく、帰って早々に開戦ですか……」
兵達が休めるよう交代でAMASによる監視を行っていたリオとヒマリが呟いた。
「リオ様、如何しますか?」
「……全軍に通達、用意ができた部隊から所定の位地に集合………完了までは進行地点に近い生徒で対処します………ヒマリ、進行予測地点に一番近い生徒は?」
「今、出しますから少し待ちなさい……!予測地点はD-3外壁付近!一番近い生徒は………っ!?」
進行予測地点を割り出し、生徒各員に持たせたビーコンからそこに一番近い生徒を確認したヒマリは息を呑んだ。
「ヒマリ?」
「あ、アリス………」
「は?」
──
「あ、あぁ………そんな…なんで………」
──
「一番近い生徒はアリスです…!」 - 175二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 15:13:18
なんてこったい
- 176二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 23:08:16
保守
- 177◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/24(木) 07:15:36
『─z─ザz──そうi──総員傾注!』
ノイズの酷いスピーカーから指示がとぶ。
『敵の本隊が進軍を開始!進行予測地点、D-3外壁付近!準備ができた生徒は直ちに急行せよ!繰り返す!進行予測地点D-3外壁付近!準備ができた生徒は直ちに急行せよ!』
───
「……先に行く、ハスミ、イチカと人員をまとめ次てから来い…マシロ、お前は上に上がって観測を開始、何かあれば逐一報告しろ、他の奴らの援護もだ」
「「「はい!」」」
「イインチョ!ゴブウンヲ!」「アツマッタラスグイク!」
───
「ど、どうすれば……」
目の前……というほど近くはないが、目視圏内にまで迫る敵の影……それもどうやらエリドゥまで素早く到達させるために小型で動きの早い蜘蛛型を先行させているようで、足並みを揃えていたせいで関知から開戦まで時間があった前回と違い直ぐにでも外壁に到達するだろう……そして、敵の目的は『名も無き神々の王女』……自分への接触……であるならば……
「に、逃げなければなりません……」
一刻も早くこの場を離れるべき……なぜなら自分に接触されれば敵の勝利が概ね決まってしまうのだから……囚われのお姫様になるわけには行かない……そうと決まれば直ぐに逃げなければ…
そんな考えがよぎり……
『"なりたいものは自分できめるものだよ"』
「……っ!」
アリスは足を止めた。 - 178二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 12:25:26
アリス、やるのか
- 179二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 15:57:21
勇者だもんね!ここでいくよね!
- 180二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:59:00
- 181二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 23:53:09
君は、何になる!
- 182◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/25(金) 07:25:57
「……ちがいます……」
一度背を向けた外壁の外へ体を向ける。
「わたしがやりたいロールは……『囚われのお姫様』じゃありません……」
外壁に張り巡らされたいくつかの電源ケーブル……大型機材を稼動させるために用意されたそれらの1つを無造作に掴み、リオ会長が改造を施した光の剣に接続する。
「ましてや『世界を滅ぼす魔王』なんて真っ平ごめんです…!」
そして外壁から外に飛び降りる。
「アリスがやりたいロール……なりたいものは王道ド真ん中……!」
着地の衝撃で地面が抉れ、土埃が上がるが……この身は名も無き神々の王女たるアンドロイド、この程度では壊れない!
「アリスは……!」
大地を踏み締め、展開された身の丈を越える銃身を構える……
「見習いだけど『勇者』です!」
過充電状態になった銃身からバチバチと余剰電力が辺りに散らされる。
「充電率100%突破!安全装置解除!続けて出力リミッターを解放!光の剣/オーバーロード!
光─────」
これなるは己の在り方を刻む為の一撃…!
「──────────よ!!!」
ミレニアム最高のエンジニアが鍛え、見習い勇者が振るった一撃が、敵の前衛を凪払った。 - 183二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 16:07:01
保守
- 184二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 22:48:46
やったぜ
- 185二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 01:29:25
アチアチ
- 186二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 08:33:22
いいぞアリス
そのままぶっ飛ばしちゃえ - 187◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/26(土) 10:58:53
アリスの光の剣(魔改造byリオ会長)が削った敵の数
dice1d3=3 (3)
dice1d4=3 (3)
1、×50
2、×100
3、×500
4、割
- 188二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 18:28:00
- 189二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 18:54:30
- 190二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 03:09:33
保守
- 191二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 09:40:55
- 192二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 16:32:04
まあ上々か…それとそろそろ次スレですかね
- 193◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/27(日) 22:13:03
打ち出される極光──
エリドゥの外壁付近の区画の電力を根こそぎ食い潰して放たれたそれは、射線上にいた数台の蜘蛛型を瞬く間に溶解させた……さらに……
「あ"あ"あ"あ"あぁぁぁぁぁ!!!」
発射状態を維持したまま、本体の重量も反動も無視して水平に振り抜いた。
頑強な生徒ですらなんの備えも無しに受ければヘイローが砕け、即座に蒸発しそうな絶死の光……勇者の振るったそれに照らされた敵の前衛は、塹壕を隔てた丘と共に消失した。
「ハァ…ハァ…ハァ……」バチッ…バチッ…
そしてそんな極大の一撃を放った勇者の剣は……
dice1d4=1 (1)
1、無傷でその威を示していた
2、溶解したヒューズを排出し、背部から熱を放出した
3~4、銃身が熔け落ち、役目を終えた……
後程次スレ建てます
- 194二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:18:27
凄いな勇者の剣…
- 195◆K7oi2p2CoQ9Y25/07/27(日) 22:30:16
- 196二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 02:05:31
乙うめ
- 197二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 07:25:06
ウメル!