【閲覧注意・ご都合主義】お前の従兄弟になりたい

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 22:58:27

    実にーちゃんと俺は従兄弟だ
    住んでるとこは離れてるからあんまり会えないけど、昔っから俺は実にーちゃんが大好きなんだ
    毎日毎日似たような顔ばっかりの連絡の手段なんかせいぜい受話器のクソ田舎で、死んでるみたいな毎日を過ごす俺にとって…年に2、3回現れる実にーちゃんは……そう、オアシスみたいなものだった

    「オイラの勝ち!」
    「あー!!手加減してよ実にーちゃん!俺このゲーム初めてなんだよ!?」
    「手加減されて勝ったって嬉しくねーだろ〜?」
    「むー!」

    実にーちゃんがゲームを持ってきてくれた
    操作のしかたもよくわからないままボコボコにされて悔しかった
    久しぶりにうちに来た実にーちゃんは何年も前と同じ姿でそこにいて、何年も前と同じ態度で俺を笑う

    「おいおいそんな顔すんなよぉ〜、まだまだガキですな…」
    「ちょ、ガキって…俺もう5年生だし!身長だって実にーちゃんよりず〜っとデカいし!」
    「あぁ!?こんの生意気なァ〜〜〜!!!」
    「えっうわっ!あははっ…!やめてよ実にーちゃぁん!!!」
    「このこのこのぉ〜!!!」
    「ふへへっあはっあはっ…!」

    実にーちゃんを馬鹿にすると、上にのしかかられて擽られる
    すっごく擽ったくてゾワゾワするけど、俺は実にーちゃんの擽りが好きだった
    チビの実にーちゃんだけど…なんでだろ、今年の実にーちゃんはいつもよりも少し重たい気がする
    それに俺を擽る手もゴツゴツしていて、半袖から覗く腕は心なしか逞しい
    俺の知ってる実にーちゃんの筈なのに、なんだか違う男の人みたいだった

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:01:30

    出たわね

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:02:14

    出たな妖怪

  • 4125/06/16(月) 23:02:53

    「はぁ〜〜……はぁ〜〜……」
    「はぁ…はぁ…ふん、参ったか…!」
    「ま、参った…参ったってば……!」
    「ならよし!」

    実にーちゃんが俺の上から降りた
    汗だくのまま絡み合ってたものだから、2人とも息が上がってしまった
    いっぱい擽られて怖かったけど気持ちよくって、自分でもよくわからないけど嬉しかった

    「…にしてもそうか…お前ももう小5かぁ」
    「うん」
    「じゃあよ…」
    「ん?」

    …実にーちゃんがにやにやしながらこっちを見ている
    なんか見たことある顔だ
    そう、そうだ、クラスの奴が最近よくこういう顔をする
    こういう顔をしている奴の言いたいことは大抵決まっている

    「もう保健体育で性教育とか習ったろ!」

    ほら、決まっている

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:02:53

    正直待ってた

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:04:54

    従兄弟になり始めた…怖…

  • 7125/06/16(月) 23:08:32

    「なっ、習ったけど…」
    「ほほう…ならお前にももう頃合いだな」
    「え?」
    「ここじゃお前のかーちゃん来るかもしんねぇな…よーし!ついてこい!」
    「あっ!ちょっと待ってよ実にーちゃん!!!」

    駆け出す実にーちゃんを慌てて追いかける
    実にーちゃんは俺んちの裏にある倉庫で手招きをしていた

    「入れよ…すげぇの見せてやんよ」
    「すげぇの…?」

    『すげぇの』ってなんだろう、宝物とか?
    わけもわからないまんま俺は言う通りに倉庫の中に入った
    実にーちゃんはぴしゃりと倉庫の扉を閉めた
    むわっとした暑さが身体を包む
    服が肌に貼り付いて気持ち悪い
    実にーちゃんは倉庫にあった古いランプをつけて、部屋全体を照らした

    「ね、ねぇ、実にーちゃん…『すげぇの』って何?」
    「フッフッフ…まぁそう慌てんなさんな坊主」

    気取った物言いの実にーちゃんは、提げたリュックをゆっくりと開いていく

    「やっぱこれか…?いや初めてにしちゃ刺激が強ェか…じゃあこっち……」
    「…実にーちゃん…?」

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:08:34

    絵うめぇな

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:11:37

    画力と文才のある逮捕されてないだけのヴィラン

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:21:43

    存在しない記憶やめろ

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:33:29

    で、出たー!!

  • 12125/06/16(月) 23:36:48

    「今からお前の生活に色がつくぜ…ほらよ!」
    バッ!と実にーちゃんが勢いよく引きずり出したのは……裸の女の人がでかでかと写っている一冊の雑誌だった

    「ちょ!うわ!!!」
    「シー…!大声出すな!かーちゃんに見つかんぞ!」
    「でもこれ…!」
    「エロ本だよエロ本…お前の友達とかが拾ってきたことあんじゃねぇの?」

    …友達はいない
    田舎の学校だからクラスも1つしかない筈
    それなのに俺には友達ができなかった
    話が面白くない、つまらない顔ばかりするとかなんとかそんな理由だそうだ
    当たり前だろ、狭い田舎で同じ話を繰り返す猿とは価値観が合わないんだ
    俺は実にーちゃんみたいな面白くて頭が良くて…少しだけ意地悪なお兄さんとしか遊びたくない

    「この辺じゃ捨てられてねぇのか?可哀想に…」
    「…てゆうかさ!そういう本って大人になんないと見ちゃだめなんだよ!?にーちゃんだってまだ高校生じゃん!」
    「…よく聞け」

    実にーちゃんは真剣な顔つきになった

    「お前は言ったよな、保健体育で性教育を習ったって」
    「そうだけど…?」
    「じゃあお前はこいつを読む義務があるぜ」
    「え、なんでさ」
    「エロ本はな、学校の限られた性教育を発展させたものなんだ…お前が習ったのはせいぜい性器の作りと機能についてだろ?」
    「うん…」
    「エロ本にはその機能の使い方がこれでもかってくらい書かれてる!機能だけ知ってどうする?使い方は?知らねぇ限りお前のムスコは小便を放つだけの器官だ!そんなの勿体ねぇよ!!!」

    実にーちゃんの熱弁はよくわからなかったけど、実にーちゃんは頭がいいからきっと正しいことを言っているんだと思った

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:40:11

    >>9

    >逮捕されてないだけのヴィラン


    ワロタ

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:40:30

    いやほんと繊細なタッチの絵柄と1スレのやべー文章だけで誰が立てたスレなのか分かるようになっちまって頭抱えたんだが次回作待ち遠しかったから助かる

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:02:04

    このレスは削除されています

  • 16125/06/17(火) 00:03:59

    俺はおずおずと実にーちゃんの横に並ぶ

    「へへ…男ならそうでなくっちゃな!」
    「いでっ」

    実にーちゃんが俺の肩を強めに小突く
    汗で濡れていた

    「ほれ、めくれよ」
    「え、俺!?にーちゃんがめくってよ!」
    「自分の手で一歩踏み出さねぇと意味ねぇの!」
    「えー…?」

    やっぱり実にーちゃんは意地悪だ…俺に責任を持たせようとしている
    仕方ない、俺はまるで女子の服を勝手に1枚脱がせるような、なんともいけない気持ちで本のページをめくった

    「…わぁ………」

    『お前の生活に色がつく』とは言い得て妙だ
    色とりどりの知らない感情が突風の様に吹き荒れて、俺の身体に飛沫を飛ばし出す
    紙の上で変な顔をしている裸の女性
    背後で女性の腕を掴む男性
    端には下品な煽り文
    モザイクの下に垂れる何かわからない汁
    何だってこんなに濃い光景が1ページに収まっているものだろうか、俺はこんなに濃い世界をただの一欠片も知りなかったというのか
    本に釘付けになっている俺を、実にーちゃんはただ嬉しそうに見ていた

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:07:03

    とうとう概念おにショタまでいったか……

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:08:50

    どうしてこんなになるまで放っておいたんだ

  • 19125/06/17(火) 00:23:17

    「…」
    「…」

    しばらくの間、ゆっくりとページをめくっては止まりめくっては止まりで本を咀嚼した
    ちらっと実にーちゃんを見るとにーちゃんも本を楽しんでいたようで、少しだけ息を荒くしながら本に見入っていた
    本を読むために俺と実にーちゃんは汗ばんだ身体をピッタリと寄せている
    そのため、実にーちゃんの息は俺の腕にかかっていた
    ツンと鼻に汗のにおいを感じ取る
    これは俺の汗だろうか、実にーちゃんの汗だろうか…いや、両方だろう

    「はぁー……………」と実にーちゃんが一際大きく息を吐いた

    「ッん…!」

    俺の耳ににーちゃんの息が入って、ビクッとなる

    「ん?どうしたん……」
    「ぁ………」

    こっちを向いた実にーちゃんの顔が、硬直した

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:23:21

    なんでこんなに文章の表現が繊細で綺麗なんだろう…書いてある内容はエグいのに…

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:43:56

    ↓ここら辺にスピナー

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:54:45
  • 23125/06/17(火) 01:35:11

    「お前…」
    「えっ…?」

    あんぐりと口を開ける実にーちゃん
    下を指さされて、俺はわけもわからないまま首を動かす

    「…あ……」

    俺の薄い半ズボンは見たこともない形に醜く変形していた
    すぐにこれが『勃起』というやつだと理解できた、『勃起』は教科書の世界からたった今現実となった
    ただ、俺が今わからないことと言えば、これが、なぜ、こうなったのかということ

    「ははは!勃ってんじゃん!そりゃお前くらいの歳に裸のねーちゃん見ちまったら我慢ならねぇよな!」
    「いやっこれは…!」
    「恥ずかしがんなよぉ」
    「ち、違うって!」

    恥ずかしいとかそういうのじゃない
    勿論恥ずかしいは恥ずかしいが、今俺が伝えたいのはそういうのじゃない
    これが、なぜ、こうなったのかということだ

    裸のねーちゃんは確かにエロかった
    しかし同列に、否、同列以上に
    俺の脳を強く揺さぶったのは…貴方だと、実にーちゃんであると
    そう、伝えたかった
    にーちゃんの上気した頬が、俺の肌の上で交わる汗が、そして吐息の悪戯な偶然が
    俺の半身をこうも突き動かしたんだ

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 07:47:19

    峰田性愛者キター!!!!!今日イチ笑顔になった、ありがとう キミはヒーローだ(ヴィランだけど)

スレッドは6/17 17:47頃に落ちます

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