お前たちにも教えよう。ヤマアラシのジレンマを

1二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 11:50:33

ヤマアラシはある悪党に両親を殺されたんだ。
そして師匠となる男に助けられ一命を取り留めた。
それからヤマアラシは師匠の下でさらなる強さと正しい道を極めようとした1人、2人、3人…ヤマアラシの周りには仲間ができた。
そこに寒波がやって来た。仲間とともに体を温めあった。ヤマアラシには冬を乗り越える自信があったんだ。
だが、冬は強すぎた。ヤマアラシの仲間は次々とお互いの針が身に刺さって殺された。ヤマアラシの師匠までも針で命を落とした。
ヤマアラシは再び立ち上がろうとしたが生き残った門下生に立ち上がる者はいなかった。力なき者は強者に従うしかなかったのだ。ヤマアラシは独りになった。
信頼していた連中に裏切られたヤマアラシの悲しみは計り知れない。そのとき痛感したんだ。体の針など無価値だと。
それと同時に理解したのさ。強さこそ正義。強さこそ絶対なのだと。
勝てば周りがついてくる。勝利すればすべてが手に入る。そこに体の針など不要。
オレはそんなヤマアラシのジレンマのとてつもない強さへの渇望とその孤独心に惚れたんだ。