- 1一般通過弟(?)25/06/22(日) 00:59:36
- 2二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 01:02:28
超絶閲覧注意… これはキマるぞ
- 3葛城リーリヤ25/06/22(日) 01:07:57
いいですね、続きが楽しみです
- 4一般通過弟(?)25/06/22(日) 01:11:29
リーリヤは、あたしの……大切な親友。今のあたしの、頑張れる理由。だからリーリヤとはこれからもずっと一緒にいたいし、誰と結ばれても祝おうって、決めてた。けど……心が、強く揺れ動いた。
Pっちは……あたしの、初恋を奪った人。あたしのそばに居てくれて、あたしを支えてくれる。心強いあたしの味方。あたしの大好きで大好きで、ほかの誰にも取られたくない人。
どんな気持ちでいればいいんだろう。あたしは、応援してもいいんだろうか。ずっと一緒にいたい親友、それとも誰にも渡したくない想い人。……あたしはどっちを取るのが正解なんだろう。
「そっ……か。そうだよね。Pっち、この上ないくらい完璧な人だし学校でもモテてるもんね」
「私……ね。センパイに、自分の気持ちを伝えて見たいって思ってるんだけど……どうしても、勇気が出なくて。清夏ちゃん、どうしたらいいかな」
神様はなんて意地悪なんだろう。あたしに、休ませる暇をくれない。ずっと心をゆさぶってくる。言わなきゃ、言わなくちゃ。まだアイドルなんだから、って。
……いや違う、やっぱりリーリヤなら大丈夫って……
「リーリヤなら大丈夫! あたしが保証するよ。リーリヤなら、絶対Pっちも付き合ってくれるよ~」
「清夏ちゃん……うん! ありがとう! 私、明日自分の気持ち伝えてみるよ! 」
「……うん、頑張ってね、リーリヤ。あたし、もう寝るね」
「うん……大丈夫? 」
「全然だいじょーぶ! ほら、あたしのことは気にしないで! 」 - 5一般通過弟(?)25/06/22(日) 01:17:57
……なんて言ってみたはいいけど。今すぐにでも吐き出してしまいそう。気持ち悪い。全身が痛い。……あたしは、なんで応援しちゃったんだろう。これで、正しかったの? あたしはこれで、良かったの? わかんない。わかんないわかんないわかんない……ただ、痛い。毎分、体が切り裂かれるような、そんな痛みがずっと続いていた。その日は、上手く寝ることが出来なかった。
「……あれ。リーリヤもPっちもいない。……いや、そんな……まさか!! 」
そして翌日。三人でいつも使っている教室に向かうと、そこにリーリヤとPっちの姿はなく。そこにあるのはただ、橙の光とそこから生まれる影に包まれた教室だけだった。……即座に理解した。今から、リーリヤは告白をするんだ、と。気づいたら、二人を探すために体が走り出していた。動力源は、痛み。
痛い、苦しい。……でも、体が止まってくれない。そして数分後。あたしは、二人の姿を見つけた。誰もいない、講堂前のベンチで。 - 6一般通過弟(?)25/06/22(日) 01:27:22
「センパイ。覚えてますか? 初めて、私がライブをしたあの日のこと」
「はい、覚えていますよ。……あの日も、こんなふうに終わった後にベンチに座って話していましたね。……たった数ヶ月前のことなのに、とても懐かしく感じてしまいます」
「ふふ、私もです。センパイと一緒にいると、不思議で……まるで時間が吹き抜けていく風のように、一瞬に感じるんです」
近くの子陰に隠れて、二人の会話を盗み聞く。……わかんない。何でだろう。なんで、こんなにも痛いのに……今すぐにでも逃げ出したいのに、続きを聞きたい、なんて思ってしまうんだろう。
「……葛城さんと清夏さんのおかげですよ。おかげで何もかもがつまらなかった人生から一転して時間を忘れることが当たり前のような楽しい人生を歩めているんですから」
「そんな、大袈裟ですよ。……でも、そうですね。私の時間が早く感じるのも、全部全部センパイのおかげです。あの、センパイ」
「はい、なんでしょう」
「センパイは……好きな人、っていますか? 」
リーリヤのその質問を聞いた瞬間、全身がゾワッとする。そして喉まで吐き気が登り詰めて、暑さでかいていたはずの汗が全て一気に冷え出す。
「……はい。います」
やめて。その続きを、言わないで。お願いあたし。その続きを、聞かないで。
「そう、ですか。……あのっ、センパイ」
「……はい、なんでしょう」
「好きです……大好きです! 私を、あなたの彼女にしてください! 」
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。もうこれ以上聞きたくない。お願い、動いてあたしの体。ここから逃げて。走り出して。…………なん、で。なんで、動かないの!? 聞いちゃダメ、早く動いて! お願いだから、Pっちの答えをあたしに聞かせないで!!
「……奇遇、ですね。俺の好きな人は、あなたなんですよ葛城さん。こちらこそ……俺の、恋人になってください」
「はい……! 喜んで、お願いします! 」
……ぁ。
「お"えっ……」 - 7一般通過弟(?)25/06/22(日) 01:35:25
その後、あたしはどうしたのか覚えてない。ただ、気づいた時にはあたしの足には見覚えのない切り傷が付いていた。
……それから。毎日のように、あたしは昔の夢を見るようになった。昔の夢を、足が壊れてしまう瞬間を、踊ることに対する恐怖を。……なるべく、レッスンはミスしないように努力した。何とか、ミスはしないですんだ。でもまた、蘇ってきた。克服したはずの、足のトラウマが。足に感じる大きな違和感。存在しないはずの、忘れきったはずの、痛み。それがまた、あたしの足に住み着くようになっていた。
そんな時だった。神様は非常で、更にあたしに追い打ちをかけてくる。次から次へと、絶え間なんてなく。 - 8一般通過弟(?)25/06/22(日) 01:42:04
「……聞いてます? 清夏さん」
「えっ? あ、うん! 聞いてるよ、Pっ……さん」
「ここ最近ずっとそんな感じですね。大丈夫ですか? 」
「大丈夫だよ、大丈夫! 」
プロデューサーさんが気休めに、とあたしをお出かけに誘ってくれた。……リーリヤと行けばいいのに。あたしなんてほっといてくれたら良かったのに。こうして隣、歩きたくなんてなかったな。あーだめだ。ずっとそんなことばっか考えちゃう。あたし、どうしちゃったんだろ。あたし
「清夏さん危ない!! 」
「えっ」
考えながら、歩いている。……歩いている、はずだった。スクランブル交差点の、横断歩道のど真ん中。急に、あたしの足は動かなくなった。そんなあたしに容赦なく車が突っ込んでくる。
あたしは、動いていた。……いや、動かされていた。
プロデューサーさんが、あたしを押して助けてくれた。……けど、彼はあたしの代わりに轢かれて……轢かれて!?
「Pっち、大丈夫!? 待ってて、直ぐにあたしが救急呼ぶから!! 」
理解してすぐ、彼の元に駆け寄って、救急に通報する。……ダメだ、言葉が上手く出てこない。いや、大丈夫。こういう時こそ、落ち着いて…… - 9一般通過弟(?)25/06/22(日) 01:47:31
ダメ、だった。あたしを庇って、Pっちは死んだ。違う。あたしが、Pっちを殺した。うん、そうだよそうそう! あたしがPっちを殺したんだよ! あたしは最低な人殺しで、大好きな人さえも手にかけちゃうような屑なんだよ。……
「あなたなら、なれますよ……一番星に」
それが、彼の遺した最後の言葉だった。
今日はもう寝ます続きは明日で - 10葛城リーリヤ25/06/22(日) 01:48:39
美しいです……!美しすぎて変な声でそうです……!
ケヒッ - 11一般通過弟(?)25/06/22(日) 09:15:58
「なん、なん……で! センパイ!! センパイ!! 」
彼の葬儀はすぐに執り行われる事になった。もちろんあたしとリーリヤは出席した。最初に知った時のリーリヤの反応は……なんだったっけ。覚えてないや。
……今、あたしの目の前で声を荒らげて泣いてる親友を見ていると、胸に感じたことないくらいの痛みが走る。まるで、複数本の槍に胸を貫かれたような、そんな痛み。
「……リーリヤ、大丈夫? 」
「清夏ちゃん……ごめんなさい。清夏ちゃんの方が私よりもずっと辛いはずなのに……私がいっぱい泣き叫んじゃって」
「そんな事ないよ。一番辛いのは、リーリヤだよ。だってまだ付き合って一ヶ月なんでしょ」
「折角清夏ちゃんが背中を押してくれたおかげで……」
ごめん、ごめんリーリヤ。Pっちは……本当はね、あたしが殺したんだよ。だからそんな、あたしに優しくなんてしないで。……あたし、耐えられない。
「リーリヤ。Pっちからの、遺言だよ」
「……なんて、言ってたの? 」
「二人ならなれますよ、一番星に、トップアイドルに……だって」
「センパイ……らしい、なぁ」
「リーリヤ、なるよ。あたし達二人で、トップに」
「うん、そうだね……なろう、清夏ちゃん。センパイのためにも」 - 12一般通過弟(?)25/06/22(日) 09:30:46
あれ以降夢は見なくなった。……足の痛みも全く感じることが無くなった。なんでかはわからない。なにか嬉しい事があったわけはなく、むしろ苦しみが増していく一方なのに。とりあえず本調子を戻したあたしとリーリヤは、H.I.Fを順調に勝ち進んで。明日が決勝というところまで来た。
……その日。また、あの夢を見た。ずっと見ないと思ってたら、今来た。痛みは……ない。良かった。大丈夫、まだあたしはやれる。あの子とここで一番になって……Pっちを殺したことを償うんだ。
まぁ……案の定だった。案の定、意地悪で残酷な神様があたしから目を離すわけが無かった。 - 13一般通過弟(?)25/06/22(日) 09:48:57
本番当日。リーリヤと二人で手をぎゅっと握りあって、ステージに上がる。……その時はまだ足は普通だった。
「よろしくお願いします!! 」
リーリヤとそう挨拶をすると、音楽がかかり始める。……その時だった。あの夢がフラッシュバックして、足が急に動かなくなった。頭が痛い。耳鳴りが凄い。……なんで、なんで動かないの!? お願い、今だけでいいから動いてよ!!
「清夏ちゃん!? ……そうだ、歌って! 」
「……うん、わかった!! 」
どうしよう、どうしようと焦っているとリーリヤがあたしに歌って、と叫んでくれた。……そうだ。あたしには踊れる足がなくても歌がある。これ……で。
あれ? 何も、見えないや……
「清夏ちゃん! 清夏ちゃん!! 」 - 14一般通過弟(?)25/06/22(日) 10:58:10
……あれからどれだけ経ったのかはわからない。目が覚めると、白い天井が目に入ってくる。あぁ、そっか。……あたし、倒れちゃったんだ。負けちゃった、よね。あたしの、せいで……あたしのせいで……!!
……あたしは、本当にリーリヤの隣にいてもいいのだろうか。今、リーリヤに会いたくないな。どんなこと話せばいいのか分からない。気持ちが抑えれないかもしれない。
「……! 清夏ちゃん、目が覚めたんだね! 良かった! 」
……うん、知ってたよ。そういう事するよね。だってあたしのこと大嫌いなんだもんね。
「リーリヤ……あの後、どうなったの」
嗚咽混じりにリーリヤに聞く。また、聞きたくない気持ちを抑えて。気持ちがずっとぐるぐるしてて、あたしの中で整理がつかない。……なんでか分からないけどイライラしてきた。リーリヤが怖くなってきた。
「……負けちゃったよ」
「そっ、か。……ね、リーリヤ。今はさ、一人にしてくれないかな」
「ごめん清夏ちゃん。それは、出来ないよ。今の清夏ちゃん、凄い辛そう。……それにまた、沢山隠してるんだなってわかる」
「いいから、お願い。あたしは今一人になりたいのに」
「……何があったか、話してくれないかな……………………え? 」
「……あたし、言ってるよね。お願いだから一人にして、って。……お願いだから出てって。もう、あたしのことはほっといて」
「うん……わかったよ。じゃあね、清夏ちゃん。ばいばい」
違う……違う違う違う!!!!! あたしは、そんな事言いたくなんてない! お願い……泣かないでリーリヤ。笑ってよ……あたし本当は拒みたかった訳じゃないのに……こうなっちゃうから、会いたくなかっただけなのに。
あぁ……最悪だ。一周まわって笑えてくる。あたしってどこまで最低なんだろう。親友の恋人を殺して……挙句、いつまでもあたしのそばに居てくれるって言ってくれた親友を自分から遠ざけて……
あたしは、何がしたいの? - 15一般通過弟(?)25/06/22(日) 11:16:51
……それからすぐの事だった。あたしは、初星学園を退学して普通の高校に通うことに。理由は単純。ただ、あそこにいることが何よりも辛くて苦しかったから。リーリヤに……みんなに会う度に、息が出来なくなるから。
数年が経過した。リーリヤは、今も一人でアイドルを続けている。一番星の……トップアイドルの称号を手にして。……今までのリーリヤのライブは全て目を通してきた。凄かった。一人で、あんなに輝いて……綺麗に、羽ばたいて。その度強烈な劣等感と後悔に苛まれる。なんであたしは突き放してしまったんだろう、と。
『葛城さん、尊敬するアイドルはいらっしゃいますか? 』
『はい、います。誰よりも尊敬していて、誰よりも大好きで……誰よりも、かっこいいアイドル……私の大切な大切な、幼なじみが』
……あぁ。リーリヤは、まだそんなふうにあたしの事を大きく見てくれてたんだ。でも、ごめんねリーリヤ。あたしはもう、アイドルにはなれない。空を飛ぶことも、一緒に遊ぶことも歌うこともできない。
「ごめんね」
使い物にならない足をカッターで切る。そしてそっと、テレビを消して眠りにつく。
終わり - 16二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 11:30:45
スミカクモラ星人討伐隊だ!
我々はスミカクモラ星人に全面降伏する - 17二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 11:38:38
わりい、やっぱつれえわ
- 18一般通過弟(?)25/06/22(日) 12:02:38
ハラシマスカ?
yes
no - 19二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 12:25:40
Yesで
- 20二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 12:30:39
YES一択
- 21二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 12:41:29
このレスは削除されています
- 22一般通過弟(?)25/06/22(日) 12:52:36
分岐点はこちらからとなります。
……あたしはその後、アイドル科をやめて普通科に転入した。……アイドル、じゃなくなったのに何故か踊ることだけはやめられなかった。いつも気づいていたら、体が勝手に踊り出していた。
そしてそのまま卒業して……あたしは普通の企業に務めて、リーリヤは100プロのアイドルに。……リーリヤのライブはずっとみていた。とても眩しいな、と思いながら。あたしの、永遠の憧れ。あたしが突き放してしまった太陽。あたしが自分でもいだ自分の羽。
輝いてるリーリヤを見る度に、言葉にできないくらいの後悔に駆られる。
『100プロの稼ぎ頭となって数多のアイドルから尊敬される葛城リーリヤさん。そんな葛城さんは今、尊敬するアイドルはいますか? 』
『今……というよりもずっと昔から、まだ私がアイドルを始めた時から尊敬している大切なアイドルがいます。……紫雲清夏ちゃんです。高校生の時、突き放されて……離ればなれになっちゃいましたけど。それでも、私の永遠の憧れで永遠に尊敬する人で……大好きな、たった一人の大親友です』
「……!! 」
今日はリーリヤがテレビでインタビューを受けてるようだった。また、眩しい光をみながら届かないなんて思おうとしてた。けど、その言葉があたしには深く刺さって……何かに突き動かされたように、強く強く焦がれてしまった。
また、やりたい。また、リーリヤと……あの子と一緒に、ステージに立ちたい。と。
「あれ、メッセ来てる。こんな遅くに誰だろ……って。え? 」
なんて思っていると、スマホがピロンとなる。こんな遅くに誰かからメッセージが来たのは久しぶりで、誰だろうと確認する。その送り主を見て、驚く。
『lilja こんな遅くにごめんね、清夏ちゃん。どうしても、会いたくなっちゃって……今、会えないかな。もし来てくれるなら、あの公園で……待ってるね』
- 23二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 13:00:01
恋人も親友も自分の元から去っていったのに一番星まで駆け上がっていくリーリヤは強いね…
- 24一般通過弟(?)25/06/22(日) 13:12:15
……体が、心が、熱い。かつてないほどに何かに突き動かされたように、夜道をあたしは走り抜けていく。
まだ、あたしはやり直せるのかもしれない。あたしは過去何回も大きな過ちを犯してきた。でもまだ、リーリヤが手を差し伸べてくれるのなら。
「はっ、はっ……リーリヤっ!! 」
「……来てくれたんだ。久しぶりだね、会いたかったよ……ずっと」
「ごめんなさいっ! あたし、あの時沢山リーリヤに……! 」
「いいんだよ、気にしなくて。おかげで私はこんな所まで来れたんだから。私ね。諦めようかなって、思ってたんだ。センパイも、清夏ちゃんもいなくなって」
「……」
「でもやっぱり、諦めることなんてできなかったんだよ。清夏ちゃんの分まで、センパイの分まで、私が輝くしかない。そう、思えたから」
「強いんだね……リーリヤは」
ベンチに座ってあたしを待っていてくれたリーリヤに、咄嗟に抱きつきに行く。顔を見た瞬間に、涙が零れ落ちてきて。声も震えて。こんな情けない姿、初めて見せたかもしれない。
「ずっと……見てたよ、リーリヤ」
「うん、知ってる。清夏ちゃんは絶対見てくれるって思ってた。……ねぇ、清夏ちゃん」
「どうしたの、リーリヤ」
「まだ……踊れる? 」
「うん、踊れるよ」
「良かった。……また、私とアイドルやろうよ、清夏ちゃん」 - 25二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 13:18:47
おれも釣られて泣いちゃった…
- 26一般通過弟(?)25/06/22(日) 13:24:10
「でも、あたし……逃げたんだよ、一度。業界からも、学校からも」
「そんなことなんて関係ないんだよ」
「あたしのファンだって、もう誰も……」
「いるよ。清夏ちゃんのファンならいるよ。ここに。どこの誰よりもずっとずっと清夏ちゃんが大好きなファンがここに、いるよ」
そう言ってあたしに手を差し伸べてくれるリーリヤが、今まで見たどのステージのリーリヤよりもずっと眩しく、美しく見えた。そして気づいたら手を取っていた。
「いい、の? あたしなんかで……いいの? 」
「あたしなんか、じゃないよ。清夏ちゃんだからいいの。清夏ちゃんじゃないと、私はダメなんだよ」
「あたし……また、やり直すよリーリヤ。……ただいま」
「おかえりなさい、清夏ちゃん」
──────────────────────────────────────────
「みんなー!! 久しぶり!! あたしのこと、覚えてるー? 」
問いかけると、溢れんばかりの歓声が帰ってくる。……あぁ、良かった。誰も、あたしのことを忘れたりなんてしていなかったんだ。……綺麗だな、この景色。
「ありがとー!! それじゃあ一曲目、みんなでノッていくよー!! 」
アイドル紫雲清夏はもう逃げない。逃げないし、もう折れない。例えこの先今以上に辛いことがあったとしても。新しく生えたこの羽を、折らせてはいけない。
そして報いるんだ。あたしを救ってくれたリーリヤと……Pっちに。
「さいっこ~!!!! 」
やっぱり違うな。一人きりで踊るのと……ここから、踊るのだと。楽しさが、嘘みたいに違う。楽しい。幸せ。見ててね、Pっち。あたしも絶対リーリヤに追いついて、"二人で"トップになってみせるから!! - 27一般通過弟(?)25/06/22(日) 13:25:15
これにてHappyENDも終了!
- 28二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 13:55:18
無垢な白い花が眩し過ぎて極光
- 29一般通過弟(?)25/06/22(日) 14:54:10
次棒伝説ポケモンさんを参考にして日記風にやってみるのもアリか
- 30二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 15:27:00
それも是非見たいですが、リクエストも並行して書くのも大変だと思うのでどちらかに集中して頑張ってください。
- 31一般通過弟(?)25/06/22(日) 23:10:24
やはりたまには全部自分の書きたいように書いてみる、というのもまた良きですかな。
- 32二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 01:56:42
よかったです(感涙)