- 1二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 15:50:32
- 2二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 15:54:24
砂糖食って糖尿病を乗り越えようってのは随分クレイジーな考えだな…
- 3二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 16:16:14
糖尿病なのに逆流性食道炎患うくらい飯食うんじゃないよ!
- 4二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 16:17:37
「それは困りましたね……」
「Pっちが正直に言ってって言ったんじゃん!頭抱えないでよ〜っ!」
2人きりの事務所の教室。悩み俯く清夏に少し強引に聞き出した学Pだったが、聞いた故に更に頭を痛めていた。
「やっぱPっちも黒のTバックとかが」
「大きな声で言わないでください!」
清夏もアイドルとして真面目に向き合っている。
……それが真面目すぎるのだ。
先日のライブ、衣装がかなりローライズだったことをフォローしなかったのは学Pの落ち度。
ただチラリと見えた清夏の下着に対して
『ギャルっぽいのに綿のパンツって子供っぽくない?』
『もっと際どいの履いてると思っていた』
などの劣情丸出しのコメントをちゃんと受け止めてしまうとは - 5二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 16:20:49
「そもそもですね、アイドルたるもの下着を濫りに見せるものでは」
「わかってるケドさー……心持ちはまず中身からって言うじゃん?」
それは下着の話ではないし、別にギャルで売る方針でもないのだが。
普段はしっかり説得できる学Pも、どう話したものかと頭を巡らせる。
いや何もなければしっかり話せるのだ。
「今履いてるのはこれで……」
「見せなくて良いです!」
自分が何でも話してほしいと言った手前だが、自分を信用しすぎている清夏に思考を乱されている - 6逆流性食道炎P25/06/23(月) 16:21:02
- 7二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 16:21:54
まで考えたんだけどそもそもスレ主の要望に合ってるのか分からないし過敏性腸症候群だからここで止めるわ
- 8逆流性食道炎P25/06/23(月) 16:23:20
お大事に…お互い刺激物には気をつけましょうね…
- 9二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 16:58:51
「あちゃー、雨、強くなってきちゃったね」
あるイベント会場の開会式の仕事からの帰り道、俺と担当アイドルである清夏さんは、予報に無い大雨に降られ、近くにあった店の軒下で足止めされてしまっていた。
「通り雨だと思うので、すぐに止むと思いますが、タクシーを呼んでおきます。すみません、予め手配しておけば」
「いいって、いいって。帰りに寄りたいお店があるからって断ったのあたしだし」
数分後
「……。このあたりに来れるタクシーはないみたいです。雨が止むのを待つしかありませんね」
「そっか、何ていうか、この辺、ちょっと寂しい感じだもんね」
今雨宿りをしている店も含め、この通りの店のほとんどがシャッターを下ろしている。閉店するような時間でもないため、おそらく潰れているのだろう。などと会話を続けようとしたとき
『ゴロゴロゴロ』
空が光り、空気を割く音が響きわたった。
「」
「雷まで鳴って来ちゃったか。あれ?Pっち、どうしたの?」
「いえ、なんでもありません」
腰を抜かしかけてへたり込んだ男子大学生は"至って冷静に"立ち上がる
「いやいや、何でもなく無いっしょ。もしかして、雷、怖いの?」
「まさか、そんなはずないでしょう。雷が人に落ちる可能性は『ゴロゴロゴロ』
「へーPっち怖いんだー。じゃあ、あたしが耳、塞いであげる」
体勢を崩した俺の両耳を清夏さんの冷たく柔らかい手が包み込む。
「……」
「……」
必然的に近距離で見つめあう俺たちの間に流れる気まずい沈黙。少し近づけば唇を触れさせてしまえる距離。
ドキドキと速い脈を打つ鼓動は俺のものか、手を通して清夏さんのものが伝わって来ているのか。
ってとこまで書いたけど、医者に糖分の摂りすぎは控えるように指示されてるので止めます - 10逆流性食道炎P25/06/23(月) 17:05:39
- 11二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 17:21:23
待ってろ逆流性食道炎ニキ、今助けてやる
- 12二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 21:33:48
- 131125/06/23(月) 21:58:11
清「どうどうPっち?」
P「えぇ、とても似合ってます。特に問題も無さそうですね。」
俺は清夏さんの次のライブ用の衣装を確認するため立ち会いに来ていた。
衣装合わせの時間はデザイナーさんと清夏さんが結託して俺をからかってくるので少し苦手だが、今日はデザイナーさんが別件のため早々に退室されて、この部屋には俺と清夏さん二人だけだ。
清「このデザイン、だいぶ無理言っちゃったかなと思ってたのにちゃんと仕上げてくれて感謝だよね。」
P「要望通りに作ると全体的に硬い材質になってしまうと仰られてましたからね。ダンスに支障などは…。」
彼女は通しで軽く踊ってみせ、衣装の柔軟性を証明してみせた。
清「なさそう!関節の所だけ上手いこと柔らかい素材になってるし、ちゃんと動けるよ。」
P「ですね。可動域も想像以上にありそうです。あと凄く可愛いですよ。」
清「………ふぇっ!?なっななな何急に…!?」
P「先制攻撃です。どうせ言うならいつものように揶揄われる前に言っておこうと思って。」
清「あ、あ〜…いつもの仕返しってコト…Pっちもやるようになったね〜…。ってか、今日はデザイナーさんいないんだから揶揄わなかったかもしれないじゃん…!」
P「じゃあ可愛さで思わず口が動いたということで」
清「ぐっ………………」
人は連続で不意打ちされるとこうなるのか、ちょっと面白いなと勝ち誇った俺はキザなセリフを発した気恥ずかしさを誤魔化すように背中を向け、清夏さんに帰る準備を促す。
次のライブに向けてまだまだ仕事が残っていた。
俺が異変に気付いたのはそれから十数分後、更衣室のカーテンの奥から少し疲れたような、そしていつもより上擦った声が俺を呼んで来た。
清「Pっち〜……ちょ〜っとお願い…いいかな…」
P「どうしました?」
清「その……衣装が脱げない」
P「……何ですって?」
清「衣装が脱げない………」
P「何ですって………」 - 141125/06/23(月) 22:01:43
失念していたが、そもそもアイドルのライブ衣装は基本一人で着脱出来る代物ではない。
いつもはデザイナーさんが手伝ってくださってたが、彼女は衣装の説明を終えた後別件で早々に退室。
その場合別の女性の方を呼ぶ必要があるが、初星学園は今日は休日。
衣装合わせのため無理を言って部屋の鍵を頂いたため教員もいない。
…………俺がやるしか無かった。
P「……もう一度だけ確認しますが、」
清「だから大丈夫だって言ってるじゃん!!Pっちに見られて嫌だなんて思ってないしてかむしろ早くしてくれないと恥ずかしくて死んじゃ
このまま問答を続けてても埒が明かない、俺はあらゆる責任を取る覚悟を決めた。
P「……わかりました。嫌でしたら突き飛ばしてください。」
カーテンを開けると、何とか一人で頑張ったんだろうなといった感じの清夏さんが立っていた。
背中のジッパーから脱ぐようだが、肩〜肘部分の素材の張力が邪魔し、背中に手が届かないようだ。
おまけにジッパーは首まで伸びておらず、無理に脱ごうとすると胴体部の硬めな素材に折れ目がついてしまう恐れがある。
下の方は着替え終わってるのが不幸中の幸いか…。
清「ど…どう? Pっち…手伝えそう…?」
P「……とりあえず、上のジッパーから行きましょう。失礼します。」
清夏さんに後ろを向かせ、衣装と肌の隙間に指を潜り込ませる。
跳ねる清夏さんの声を聞かないよう意識を逸らしながら、肌を巻き込まないようジッパーを上げていく……が、異変に気付く。
清夏さんの背中にあるはずの布…紐が無い。 - 151125/06/23(月) 22:04:18
P「……清夏さん、本当に失礼な質問をしますが、前の方って今は……。」
清「……この衣装、胸の下に穴が空いてるでしょ……?だなら一回ブラ外しちゃった……。前貼りも面倒くさくてしてない……。」
加速する動悸と滾る血潮の高鳴りとは裏腹に、プロデューサー人生の終焉を迎えた、そんな気がした。
それだけなら良いが、清夏さんに嫌な思いをさせてしまってるかもしれない現状が何よりも苦しい。
清「だっ大丈夫だよPっちさっきから何度も言ってるけどあたしはPっちに見られて嫌だなんて全然思って無いしなんならPっちに見られるのが早まっただけと思えばどうってこと
気が動転してるのか、清夏さんのろれつは何かしらの早口大会で優勝を狙える領域に達していた。
凄いことを言ってる気がするが何も聞き取れない。
この特技は清夏さんを売り出すのに使えるのでは……と、ひとまず一呼吸おいた俺は、清夏さんに呼びかける。
P「俺から見えないように、このまま後ろから脱がせます。脱がせたら俺は目を瞑り一度外へ出ます。よろしいですか。」
清「……うん、お願い、Pっち。」 - 161125/06/23(月) 22:06:26
ジッパーで開けた背中から肩甲骨、肩まで手を潜り込ませ、肩周りの空間を確保する。
時々わずかに跳ねる清夏さんの肩……駄目だ、考えるな。
清夏さんに袖を引っ張ってもらいながら、肩から更に二の腕まで脇を伝いながら手を滑り込ませると、その隙間から空気が入り込み、遂に片腕の救出に成功した。
見ないよう意識してるが、今清夏さんの前面がどんな状態なのかは想像に難くない。
俺の鼓動が伝わってないだろうか。
伝わってないことを祈り、もう片方の肩にも同じように手を滑り込ませる。
清夏さんの息遣い、柔らかい肌の感触、湿度が無限に伝わってくる。
……何とか両腕の救出に成功し、残すは首のみ。
清「……ねぇ、Pっち。」
P「申し訳ありません、すぐ終わらせま…」
清「う…後ろからじゃさ、脱がせづらくない…?見られても良いからさ……前、来なよ……。」 - 171125/06/23(月) 22:11:45
俺は、正直限界だった。
後は気を付ければ清夏さん一人で脱げる所まで来てる。
本来俺は既にお役御免だ……だがその上で発された清夏さんの言葉がどんな意味を持つのか、わからないわけじゃない。
血迷った俺は、前に回り込んでしまった。
清夏さんは緊張から目を伏せている。
今は下を見ないで欲しい……というのは不公平になるのだろうか。
P「……清夏さん」
清夏さんが意を決して顔を上げる。
紅潮した頬はチークのそれには見えない。
俺と清夏さんの目と目が合う……。
瞬間、俺と清夏さんの勘は何かを察知し、俺は自分でも驚くようなびっくりスピードで更衣室の外、先程まで自分が座ってた椅子に着席しスマホからToDo表を開いた。
そこから間もなく、部屋の扉がノックされ、デザイナーさんが大慌てで入室された。
デ「や〜〜〜ゴメンね清夏ちゃん〜!!今回の衣装二人がかりじゃないと脱ぐの大変なのすっかり忘れてて〜〜!!ちゃんと着替えられた!?あっ着替えられたのね!!ゴメンね〜〜本当に〜〜!!てか清夏ちゃん器用〜〜衣装全然折れ目入ってないじゃんすご〜〜〜〜い!!!」
本来学園が休日のタイミングはデザイナーさんも学外の仕事を入れられている。
それでも俺と清夏さんのために時間を割いてくれたのはひとえにデザイナーさんがご配慮くださったからだった。
予定を急ぎ過ぎた俺の失態を、清夏さんとデザイナーさんは許してくれた。 - 181125/06/23(月) 22:13:24
清夏さんと歩く寮までの道のりは、お互い沈黙を貫いたままだった。
寮の門前に着いてやっと俺は社交辞令を絞り出す。
P「今日は本当にすみませんでした。お部屋までどうかお気をつけて。」
早々に帰ろうと振り向く俺の手を清夏さんが掴む。
そこから少し続いた沈黙を清夏さんが打ち破った。
清「何度も言ったけど……あたしはPっちに見られても全然嫌じゃなかったから……。」
P「……清夏さん……。」
清「……だから傷付けたかもとか気にしないでよ!じゃあねPっち!また今度デートしよ!!じゃ!!!」
その勢いのまま猛スピードで帰って行く清夏さんの後ろ姿を見送る。
ふと、先日プロポーズと勘違いされたあの発言への清夏さんの返答を反芻してしまった。
無限に湧いてくるやましい妄想を振り払うため、ライブに向けまだ残ってる仕事を終わらせに俺はプロデューサー科へ向かった。 - 191125/06/23(月) 22:17:35
数時間後、新しく担当になった葛城さんからチャットが届く。
リ「清夏ちゃんが帰ってきてからずっとベッドで芋虫みたいにウネウネしながら悶えてるんですが、何かあったのでしょうか…。」
俺は「そっとしておいてあげてください」とだけ送り、スマホを伏せた。
……いつまですっとぼけていないといけないのだろうか、俺は…。
おわり。 - 201125/06/23(月) 22:18:57
- 21二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 23:41:19
- 22逆流性食道炎P25/06/23(月) 23:47:22
浄化されました…
- 23二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 09:00:37
すみませんこのスレ読んだら今度は俺が糖尿病になってしまったのですが…