【閲覧注意・クロス】Re:凛の唄―4

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 17:34:44

    『凛の唄』


     最初から


     ▼続きから


     終了



    …………セーブデータ「2周目」を起動します



    ※ここだけ沙耶の唄に近い状態になってしまった潔と実は人に化けた人外な凛と一部ブルーロックスの世界線

    ※元ネタグロ表現あり注意


  • 2二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 17:42:48
  • 3二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 17:44:03
  • 4二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 17:46:04
  • 5二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 17:48:14

     次に目を開ければ、森林の先に何かが見える。家だ。

     もう大分古い家だろうけれど、荒れ果ててはいない家。
     突如森林の中に現れた家に、俺は目を丸くした。
     「あれ?あんなところに家なんてあったっけ?」
     「暗示の効果だろ。コレに気が付かないと、この家が視認できない。そういうモンだ」
     さまよう中現れた家に俺は興味と、疑念の半分を抱いていた。
     凛の動向を見てからにしよう、と思ったところで。それは杞憂に終わる。
     なぜならば。
     
     「遅かったな。ヴィランども」

     背後から俺たちに話しかける声は、聞き覚えがある。
     冷徹で、平淡で……隣のライバルに、よく似た声。

     背後から現れたのは。
     俺たちをここに誘い込んだのは。
     「糸師……冴?!」
     
     凛の兄で、かつてU-20代表との戦いで強敵だった。
     糸師冴だ。
     いや、正確には糸師冴と思われる人物だ。俺の目には、冴の姿は、というか肌は黒いシルエットのように見えていて……その碧い瞳だけが暗闇の中で俺達を見据えていた。

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 18:05:13

    兄ちゃ、潔さんにはシャドーハウスのシャドー達みたいに身体だけ黒く見えてるけど
    目だけは色付いて見えてるのかな

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 18:26:12

    たておつ!
    楽しみにしてた!

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 18:28:08

    兄ちゃって士道と契約してたよな
    体が無いのはもしかして…

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 19:00:52

    潔視点の兄ちゃなんとなくめちゃくちゃ怖いだろうな
    真っ黒な中であの鋭い目だけが色ついてこちらを見ているという

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 19:29:48

    兄ちゃ本人なのかな?

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 22:11:48

    兄ちゃは青い監獄であった一連の出来事を、その場にいなかったが知ってる口振りっぽい

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 05:40:40

    ⭐︎

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 09:20:44

    元ネタ知らないけどすごく面白い
    冴さんは魔術師?なのだろうか

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 14:35:59

    このレスは削除されています

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 15:34:50

    兄ちゃ出張解説ありがとう!
    クトゥルフって同じニトロゲーのデモンベインやFGOのフォーリナー的なヤツだよね?

  • 16二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 19:21:27

    >沙耶の唄某ルート+クトゥルフ神話TRPG+型月

    これはもう大好きの詰合せです‥ありがとうございます!!

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 20:19:53

    ありがと兄ちゃ
    クトゥルフ的ということはカイザーやネスの知識が大事になってくるのかな

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 22:45:33

    >>5の続き


     「…………いつの間にあの害虫と契約しやがって。なんなんだよ、兄貴」


     「俺が誰と契約しようが、それは俺の自由だ」

     「何?呼んだ?」


     冴の隣にまたあの白い扉が出現して、その中から士道が現れた。ブルーロックのジャージはもう来ていなくて、何かしらの高そうなスーツを着ている。珍し過ぎる光景だった。

     「呼んでねぇ、クソ悪魔」

     「酷すぎるぜ凛ちゃ~ん。お前らがここにいる扉開けたの誰だと思ってんだ?」

     「お前は指示されたからだろうが。おい、コイツと契約するのに何の対価を支払った。バカ兄貴」

     鋭い目で凛は冴を見据える。それはU-20代表戦の時と似たような目をしていたけれど、明確に違う点を挙げるとするならば、そこには少しばかりの怒りと心配の意を感じる。

     冴は冴で『バカ兄貴』呼びが気に障ったのか、少しばかり眉を顰めたように見える。

     「……別に。俺からしたら大したモンは払ってねぇ。お前が気にする規模のモンでもねぇよ」

     「それはホントだよん。別に冴ちゃんの魂喰うわけでもナシ。俺は冴ちゃんとサッカーできればそれでいいからなァ」

     契約。対価。

     以前の俺はそれだけでは何も分からなかったかもしれないが、士道は本当の悪魔で……冴はその契約者なんだろうと思った。

     「はい。……取り敢えず場所を移そうぜ。その為にあの家があるんだろ?」

     思ったより素直に、残りの3人は俺の提案を聞いてくれた。

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 23:04:56

    今更だけど前スレ最後の文字化け復元してみた

    …………セーブデータ「2周目」にセーブ完?。
    …………セーブしなくても問題?ありません

    えっ問題ないの!?

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 06:03:29

    こっからは一本道ってことかな?

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 14:34:11

    このレスは削除されています

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 18:47:03

    引き返せないんだね

  • 23二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 22:17:47

    つまり凛たちが世界を獲るか凪たちが凛を倒すかはもう決まってる…?

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 22:42:41

    >>18の続き


     前を行く冴について行って家に入ると、そこは案外普通の家だった。

     ただ、扉を開けて中に入る際に……どこか妖しい空気を吸った気がする。

     というか、内装が”普通の家”に見えていることに驚いた。

     中に入ると、灯りがないからか薄暗い廊下が広がっていた。冴が人差し指を一振りすると、天井や壁に立てつけられた燭台の火が全て灯った。

     「え。すご」

     「わーお。冴ちゃんマジでウィッチみたい」

     どうやら、凛の兄の冴もまた、普通の人間ではないらしい。

     

     そのまま冴は広間のソファに腰を掛ける。その隣に士道も座った。

     凛は何か言いたげだったが、冴の反対側のソファにどかっと座った。

     俺は凛の隣に座りつつ、ぐるりと部屋の様子を確認する。

     映画に出てくる洋風の古い家みたいだった。絨毯が敷かれた床。暖炉もあるし、俺たちが座っているソファや、また冴が指を振って淹れた――お茶が置かれているローテーブルだってアンティークなものだ。レースと刺繡が施されたカーテンは閉め切られていて、本棚には背に読めない文字が印された古びた本が敷き詰められていた。

     古い家だと思っていたけれど、家主の管理が行き届いている。そう感じた。

     あの糸師冴が、この家の家主なのだろうか?

     冴はアンティークな家具に囲まれた空間とは相違するような、日本茶が入った湯呑を啜った後にこちらを視た。


     「どうだ。目の具合は」

  • 25二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 06:38:35

    兄ちゃほんとに魔術師なのか…

  • 26二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 12:50:28

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 19:26:20

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 22:31:12

    >>24の続き


     「え。なんで知ってるんだよ」

     「さあな。本当はもう分かっているんじゃねぇの?」

     

     この家の内装が普通に見えるのは、どうやら意図的らしい。

     冴は、俺が冴に対して思っていることを『言ってみろ』と目で語っている。

     暗闇の中に光る碧い目と目が合う。

     俺は冴に聞きたかったことを、正直に質問した。

     「士道は悪魔。じゃあ、士道と契約した冴は、何者なんだ?……もしかして、魔法使い、とか」

     その候補は、安直に数刻前の冴の行動から思いついたものだったが。

     俺の問いに、冴の隣の士道が笑い、凛が視線を向けてきた。

     当の冴は、もう一度湯呑みを啜って──────俺を視た。

     

     「フン。正解、だ。俺が魔法を掛けてお前の目に見える人間以外のものを元に戻している。この家を出たら解けるがな」

  • 29二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 00:25:59

    「俺が魔法をかけてやる(物理)」な兄ちゃだ!

  • 30二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 07:34:52

    凛は脳をいじって(?)一時的に潔の視界を治してたよね
    兄ちゃは潔の目に魔法をかけてるのかな

  • 31二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 15:05:56

    ⭐︎

  • 32二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 22:16:24

    兄ちゃんスペインからどうやって来たんだ
    士道が連れてきたのかな

  • 33二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 22:31:50

    >>28の続き


     どうやら、魔法使いで合っていたらしい。正直、凛の兄だから只者じゃないとは思っていたが。

     冴が口を閉じたであろう後に、今度は凛が語り出す。

     「兄貴は元々西洋の魔女の血筋だった。何の因果か、俺の正体を知ってからその力が覚醒した」

     「まだガキで上手く制御できない凛の力を隠す為に、ガキの頃魔術について調べた。その結果、俺自身も魔女の血統だということが判明した。先祖返りだってよ」

     あまりにも凛と冴が淡々と話すものだから、俺もなんと言えばいいか分からなくなった。

     「お、おう。じゃあ、この家ってなんなんだ?」

     「俺と同じく血を引いてた母方の婆さんの別荘みたいなもんだ。参考になる魔導書が腐るほどあったから、使える魔法が増えたな」

     「兄貴が存在を知ってから、ガキの頃はよく出入りしてた。印を記せばここに辿り着けるからな」

     そう話す凛の目には、懐かしさが滲んでいた。凛が気づけたのは、そういうことか。

     「さて、お前ら」

     冴は今までの自分の話を打ち切るように、単刀直入に俺たちに告げた。

     

     「これから、どうするつもりだ。本当に、海から手を付けるつもりか?」

  • 34二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 23:48:21

    冴と士道が味方だと思うと心強いね!(世界の惨状からは目をそらす)

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 00:16:06

    化け物な凛
    魔法使いな冴
    悪魔の士道
    魔王の潔
    これは世界を取れますね!!

  • 36二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 07:15:27

    このレスは削除されています

  • 37二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 09:49:03

    冴もヴィランどもって言ってたな

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 14:26:32

    ところで兄ちゃの契約の対価はホント何なんだ…潔の目から見た冴と凛から見た冴は同じ?

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 14:28:09

    このレスは削除されています

  • 40二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 20:32:50

    海もしかして誰かさん寝てたりする?

  • 41二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:10:13

    >>33の続き


     魔法使いって話だから、どこかで冴は俺達の会話内容を聞いていたのだろうか。

     俺と凛は、一度顔を見合わせた後で、告げる。

     「ああ」

     「そうだ」

     

     「「俺が、世界を奪う」」

     

     凛の声と俺の声が偶然重なった。その後に、凛がまた口を開く。

     「だが、まあ世界がどうとかは俺は興味ねぇ。”あいつら”のしていることなんぞ、俺にとっては只の踏み台なんだよ。俺は潔をサッカーで殺せればそれでいい」

     「上等だけどさ、なんか今のお前が言うと俺マジで死にそう」

     ”サッカー”がついているだけマシなのだろうと思ったけれど、凛の素性的に本当に殺される可能性も無きにしも非ず。それを想像すると若干冷や汗が流れた。

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 00:47:14

    凛ちゃん&潔のヴィランサイドとブルロ勢含む人類サイド、そして凛ちゃんの同族サイドの三つ巴になるのかな
    誰にも動きが読めなそうな第4の勢力である蜂楽が気になる

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 06:43:54

    そうか凛ちゃんの同族がいたわ
    …何故か凛ちゃんが負けるイメージ湧かないなあ

  • 44二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 14:13:43

    同族はそんな脅威じゃなさそうだけど凪たちは凛を狙ってくるから怖いな
    凛はともかく潔はサッカー仲間にいざというとき危害加えられなさそうだし2人の目的は最終的にまたサッカーやりたいだから不利だよね

  • 45二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 21:21:43

    >>44

    さすがに凛もただの(?)人間、しかも知り合いには積極的には攻撃しづらいと思うなあ

    やられたら反撃はするだろうけども

  • 46二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 22:05:42

     (次回予告這い寄る蜂楽、その3)
    『次回のRe:凛の唄は~!』
    『世界を奪う。そしてサッカーする。それが潔と凛ちゃんの目的。それを聞いた魔法使いと悪魔の動向は……?!一方で消えた潔たちを追う、監獄の外で活動することになった凪っち達。二子っちによるレーダーと探索の末、ひおりんが見つけたものを凪っち達は見ることになる……』
    『そろそろ予告だけも飽きてきたな。次回、お楽しみに~!』

  • 47二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 22:44:24

    >>46

    いつもありがと蜂楽!

    参戦フラグかな?

  • 48二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 05:21:44

    蜂楽はどっちサイドに立つのか、それとも新勢力なんかな?

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 13:42:34

    このレスは削除されています

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:30:18

    蜂楽が動くのは楽しみだけど、どう動くんだろう
    めちゃくちゃ気になる

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 22:15:30

    『めんご!どうやら中の人の仕事忙しすぎて続き滞ってるみたい』
    『週末には続き上げれそうらしいから、ゆっくり待っててね!次回予告担当の這い寄る蜂楽廻より』
    『次の話では俺も動くよ』

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 07:36:06

    蜂楽さんやっぱ動くのか

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 12:38:03

    ひおりんが見つけたものってなんだろう?

  • 54二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 19:33:08

    お疲れ様です!
    蜂楽の動き楽しみ

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 22:21:06

    某ルートだとしたらヤバい魔方陣とかSAN値が減るようなものだったりしないよね……?

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 06:51:41

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 11:05:06

    蜂楽、動きます。するのか〜状況が色々と変わりそうで楽しみ!

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:25:02

    ⭐︎

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 23:02:46

    蜂楽さんはこのルートでは友好的な這いよる混沌なのか、それともニャルラトホテプなことには変わらないのか……

  • 60二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 07:30:55

    蜂楽さんまで本格的に参戦したらカオスが極まる

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:45:49

    すでに変化しちゃった人達を元に戻す方法ってあるのかなあ

  • 62二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:15:36

    ⭐︎

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 22:29:36

    (凪達ルート側)

     「ここが凛たちがいたらしい森か?」
     「うん。俺の探知や二子のレーダーに引っかかってる」
     「玲王くんがプライベートジェット持っててよかった。ここ海外やし」
     「ここに拠点がある感じ?」
     「いえ。ここの目印を見つけると拠点に繋がる感じでしょう。ただ、常人が見つけるのは危険です。羊や玲王は待機で、ボクたちで見つけましょう」
     『気を付けてくださいね。この森には瘴気が漂い過ぎている。何が起こるか、誰が顕れるか分かりません』

     紙の依り代越しに二子は警告する。俺達はともかく、玲王や氷織は気を付けなくてはならない。
     「玲王と氷織は俺の傍を離れないで。この森は何が起こるか分からないから」
     「せやね。そっちのことは分からない僕でも、変な空気が漂ってるのは分かるで」
     「うえ……これは嗅がない方が良い空気だな」
     「レオ、大丈夫?具合悪くなったり危なかったら、一般人の二人連れて直ぐに離脱するから。乙夜とネスも覚えておいて」
     りょ、と忍者が敬礼し、既に先を行っていたネスは分かりましたとだけ言葉を発した。
     ネス曰く、潔と凛がいたのはここにある魔女の拠点らしい。魔術を扱うものとして通じるものがあるのだろうか。とにかく、一般人のレオと氷織は何かがあった時には戦えない。それを注意しながら探索する必要がありそうだ。

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 08:02:26

    本編では見られないパーティーだ

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 12:50:43

    このレスは削除されています

  • 66二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:45:42

    冴の隠れ家ってスペインにあったのかな?

  • 67二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 20:29:31

    凪たちは冴が凛サイドにいることは知ってるのかな

  • 68二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:20:25

    >>63の続き


     乙夜くんたちが探索していても、ネスの言う”目印”は見つからなかった。

     既に一時間以上経過していたけど、一向に見つからない。

     僕は気晴らしに凪くん達と大きく離れない距離で探索してみることにした。

     とは言っても、探しているのは危険物でもあるだろう。じっくりとは見ないように、周囲を探索する。

     「……見つからないもんやね。まあ、早々見つかるようなものじゃないってことか」

     そう、独り言を呟いた時だった。


     「なになに?探し物?」

     「そうなんや。魔女の拠点、探しとるんやけど」

     「もしかして、これじゃない?」

     「……!よくは見られへんけど、これの可能性が高そうやね。ありがとう……って、君、は」

     いつの間にか僕の独り言に会話を繋げていた人物は。


     「あー。久しぶり、ひおりん!なんか変な扉に吸い込まれたら、ここにいたんだよね。俺」

     潔くんたちがいなくなったと同時期に、行方不明になっていた筈の蜂楽くんだった。

  • 69二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 05:05:36

    蜂楽は凪陣営の味方につくのか、それとも…

  • 70二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 08:59:42

    ここで蜂楽!?
    てっきり凛陣営と合流するのだとばかり
    もう接触した後なのか?

  • 71二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 09:19:36

    凪達から微妙に離れてる時にエンカウントするの不穏すぎる
    そもそも蜂楽って人外バレしてたっけ?

  • 72二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 15:17:03

    蜂楽は今の潔の状態をどう思ってるのかな

  • 73二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:45:04

    蜂楽は人間のフリしてるのか?これは
    うう、微妙に不穏フラグ
    どっちにつくんだ

  • 74二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 21:53:50

    >>68の続き


     「あれ、蜂楽か!?どうしてここに」

     「実は、潔くん達が消えて行ったあの扉に巻き込まれてたらしいんや」

     「玲王っちも凪っちも久しぶり~」

     「だから、いなくなってたのか。あの後の行方不明者の中に混ざってたんだよ、お前」

     蜂楽くんが僕や玲王くんと話しているのを、凪くんは少し離れたところから見ていた。その近くに二子くんの依り代も浮いている。何か話しているんだろうか。

     

     「この印でしょうね。入り口は。……覚悟はできました?」

     ネスの言葉に、一拍置いた後皆が頷く。

     「準備オーケー」

     「いつでもいいよ。二人はどうする?この先は本当に危険だと思うから。残るなら、誰か置いてくけど」

     凪くんの言葉に、玲王くんが微かに笑った。”しょうがねぇな”と言いたげな、そんな顔。

     「ここまで来たんだ。怖気づく俺でもねえし。最期まで一緒だろ、凪」

     「僕もやで。潔くんに会うまで、諦める気はないし」

     「まあこれだけいればなんとかなるんじゃない?乗り掛かった舟だし、俺もお供するぜぇ!」

     僕たちの返答を聞いた凪くんは、ズレてきていた骸骨の仮面を一度直して、告げる。

     「分かった。ここから先は、命の保証はできない。この先に誰かの反応はないから、既に去った後なんだろうけれど……罠が仕掛けられている可能性はあるから」

     「なんかあった時は俺を頼って。今回は人間の身体じゃなくて死神の身体だから」

     「頼もしいな。俺の宝物は」

     この先に何が待っているのか、分からない。

     でも、それを受け止める覚悟は、もうできている。

     

     「では、行きますよ。何が起こるか分かりません。自分が信用できる人だけを信用しましょう」

     ネスがそう言って印に触れた途端、視界がぐにゃりと曲がった。

  • 75二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 04:48:12

    凪も蜂楽の正体には気づけてない?

  • 76二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 12:08:08

    誰もいないってことは冴も士道も潔たちと一緒なのかな?

  • 77二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 20:26:58

    ⭐︎

  • 78二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 22:28:19

    >>74の続き


     視界が正常になって、視えてきたものは、家だった。

     洋風な、古びているけれども手入れが行き届いた家。

     ただ、禍々しいなにかを感じずにはいられないような。そんな感じ。

     みんな、感じていることは同じみたいだった。

     「一応、あの家にも誰かの反応はないから。この領域には誰もいないと思っていいと思うけど」

     それでも警戒は解いていないのか、鎌をいつでも振れるように凪くんは顕現させていた。

     禍々しいなにかに当てられて。少しだけ、具合が悪くなる。

     それは玲王くんも同じみたいで、微妙に顔色が悪かった。


     「魔女の家って感じだねぇ。使い魔とかいたりして」


     蜂楽くんは、飄々とした感じを崩さずに言った。彼は、こんなところでも元気で冷静なんだなあと思った。

     「凪、正面から入って大丈夫っぽい。ただ、中は真っ暗」

     「ちょっと灯り点けますね。やっぱり……ここには魔女か、それに連なるものが滞在していたんでしょう。ボクの魔術であの燭台に火はつけられないので、元の持ち主がいるんでしょうね」

     乙夜くんたちの影から、家の中を見てみると……暗いながらも、アンティークな家具でいっぱいなのが分かる。これは年代物やで。知らんけど。


     「よし。行くか。絶対、二人一組で行動しろよ。危ねえから」

     玲王くんの声を皮切りに、続々とみんなが家に入っていく。まるで某RPGみたいやね。

     家の中に入っても、特別罠が作動したりはしなかった。まだしていないだけなのかもしれないが。

     「俺はネスと関係ありそうな危険なトコ探してくる。凪は他の三人と回って」

     乙夜くんはそう言って先導していった。残された僕たちは、なにか手掛かりがないか危険ではない範囲で探索することにした。

  • 79二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 23:30:42

    潔たちはもういなくなった後ってことか
    どれだけタイムラグがあるのかな

  • 80二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 07:49:27

    保守

  • 81二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 09:18:58

    蜂楽…お前はどっち側なんだ…

  • 82二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 15:38:52

    気になる
    凪は蜂楽の正体を知ってるかも含めて

  • 83二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 21:59:44

    第三勢力だとしたら蜂楽の目的は何だろう

  • 84二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 22:28:26

    >>78の続き


     「やばそうなもの見つけたら、見ないで俺に教えて。本当に危ないから。後、ヤバい魔方陣とか文章とか見つけたら写真撮った後にこのスプレーで塗りつぶしといて」

     「オッケー。ゲーマーの勘で探してみるわ。ホラゲもやってるから大丈夫やで」

     「……この家やべぇな。年代物の家具が多すぎるし、置いてある本も……」

     「まかせろバリバリー!」

     凪くんと離れすぎない距離で、みんなは散って探索し始める。

     ゲーマーの勘だと、本棚や、あるとするならば鍵付きの机が怪しいと思う。

     ただ、本棚の本を迂闊に見てしまうと、凪くんの言う通り危険かもしれない。

     開くこと自体が危険。そういう本も、この家にはあってもおかしくはないと思う。

     そう思った僕は、なにかが隠されていないか、机を探してみることにした。

     

     結論を言うと、それはあった。

     寝室とみられる部屋にある、机の引き出し。

     その引き出しは、鍵が掛かっていた。

     力づくで開けることはできない、この引き出しは本当に、特定の鍵がないと開かない。

     凪くんならなんとかなるかもしれない。その大きな鎌とかで。

     取り敢えず、めぼしいものを見つけた僕は凪くん達のところに戻ろうとしたけれど……やめた。

     戻ろうと、振り向いたところで……蜂楽くんが立っていたからだ。

  • 85二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 07:38:28

    貴方の後ろに這い寄る蜂楽してるの、ちょっと怖い

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 12:31:00

    合流後蜂楽さんはなんか怖いな……

  • 87二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 20:13:47

    ホラーみがある

  • 88二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 22:21:36

    >>84の続き


     「開かないの?ひおりん」

     「ああ。鍵じゃないと開かないみたいや。鍵も探したんだけど、残念ながら見つからなかったで」

     蜂楽くんは、そっと手を差し出した。握っている拳を開くと、そこには小さな鍵が見える。

     「これ、俺も見つけたんだけど。もしかしてここの鍵だったりして!」

     「でかしたで、蜂楽くん。もしかしたら危険なものが出てくるかもしれんから、凪くん達呼んでくるわ」

     そう言って、僕は凪くん達を呼びに行った。

     蜂楽くんは、僕を待つようにそのまま立っていた。

     ただ、その背後から微かに。聞き間違いかもしれんけど、ぽつりと声が聞こえた気がした。


     「ふーん。一人で見ないんだ。オリコウサンだね」 

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 00:34:27

    蜂楽はいったい何が目的なんだ…!

  • 90二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 06:30:24

    ひたすら蜂楽が怖い
    どっちの味方なのかそもそも誰の味方でもないのかも分からない

  • 91二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:18:32

    このレスは削除されています

  • 92二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:52:06

    一人で見てたらどうなってたんだ……

  • 93二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 22:36:02

    >>88の続き


     「これが目ぼしいものですか。確かに、鍵以外でこじ開けることはできないように魔法が掛けられている気配があります。”魔法”として掛けられているので、ボクの魔術でこじ開けることはできませんから」

     「蜂楽のファインプレーって感じ?」

     「偶然、蜂楽が鍵見つけてて良かった。鍵の形状的に、多分ここの鍵でしょ」

     「えっへん」

     

     その後凪くん達と合流した僕は、偶然にも良いものが見つからずこちらに引き返してきていた、乙夜くんとネスとも再会した。みんなで開けようとのことで、机の周辺に皆固まって様子を見ていた。

     「うーん。禍々しい雰囲気は感じないから、中に入っているのは普通のものかも。それはそれで安全なんだけどね」

     「もしかしたら、なんらかの情報が書いてあるメモとか書類とか入ってるかもしれないぜ」

     「その可能性もあるね、レオ」

     「一応、羊と玲王と廻には距離を取ってもらいましょう」

     「その方が良いか。じゃあ、開けるから……みんな覚悟して」


     鍵を持った凪くんが引き出しの鍵穴に、蜂楽くんが見つけた鍵を刺した。そして。くるりと回す。やっぱり、この鍵はここの鍵で合っていたらしい。

     そのままゆっくり引き出しを開ける凪くんから皆目を離さず、緊張感に溢れながら見守っていた。

     スローペースで、中に入っていたものがあらわになる。


     「な?ビンゴだろ」

     「そうだね。取り敢えず危険なものじゃなさそうで良かった」


     魔法というもので守られていた机の引き出しの中には、一冊の冊子があった。

     どうやら、ただの日記帳のようだった。

  • 94二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 00:43:38

    本当にただの日記か?ネクロノミコン()とかじゃなく?(一人で見ないに引っかかり続ける人)

  • 95二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 06:52:11

    家の持ち主的には冴の日記?

  • 96二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 15:01:32

    ⭐︎

  • 97二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 22:42:57

    >>93の続き


     この家に似つかわしくない、文房具屋で買えそうなノートに誰かの日記が書き綴られているように見える。

     「日記だ。すげー気になるけど、この家にあったものだし読んだら呪われたりする?」

     『その心配はあまりなさそうですが……この日記からは邪気を感じないので』

     すっかりご無沙汰になっていた二子くんの声が辺りに響いた。そういうの、分かるんやね。

     「日記は、呼んでおいた方が良いと思うで。もしかしたら危険でショッキングなことが書かれとるかもしれんけど、ゲームだと大抵真実が書かれとるもんや」

     「……日本語で書かれていますね」

     「じゃあ、俺が読み聞かせするかー。にんにん」

     少しおどけた様子で乙夜くんが日記帳を手に取る。何が起きてもいいように、その隣は凪くんとネスがいる。みんなの準備ができたところで、乙夜くんによる冷静な音読会が始まった。

     日記を覗き込んだ僕は、それが十年以上前の記録だということに気が付いた。


     9月×日

     

     おれには弟がいる。2さい下の弟。おれににた、へんなやつ。大切な、弟。

     でも、ときどき思う。弟は、もしかすると。

     もしかすると、にんげんじゃないかもしれない。

     おれは気にしないけど、母さんたちは気にしそうなこと。

     だから、もしあいつが本当ににんげんじゃなかったら、だまっていようと思う。

     おれは、しぬまであいつの味方だから────

  • 98二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 03:45:26

    冴の日記か

  • 99二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 07:39:14

    冴は日記を持ち出さなかったのかな

  • 100二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 08:16:19

    大切な弟に見られたくなかったとかかない

  • 101二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 10:02:51

    死ぬまで弟の味方でいる覚悟ガンギマリな兄ちゃホントにただの一般人?

  • 102二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 15:57:42

    弟のために魔法使いになっちゃう兄ちゃマジ兄ちゃ

  • 103二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 22:24:09

    >>97の続き


     9月9日


     今日は弟のたんじょうびだ。だけれど、弟はぼうっとしている。ふだんからそんな調子のやつだったけれど、たんじょうびの日はぼうっとしがちな弟だった。

     ただ、夕飯のごちそうを食べた後にも、またぼうっとしていた。

     弟は、その後にぽつりとつぶやいた。

     「思い出した」って。

     一体、何を思い出したんだろうな。

     

     10月10日


     今日はおれのたんじょうびだ。いつもと変わらないたんじょうびのはずだったけれど。

     ふしぎなことが起こった。

     今日もおれはサッカーしてたけど、サッカーしてる途中でせいだいにころんだ。

     一人でれんしゅうしてる時だったから、周りには弟しかいなかった。

     ひざをすりむいてた。いたみがのこるぐらい。

     ころんだおれにかけよってきた弟は、おれのけがのようすを見た後に。

     けがしてるところに手を当てた。

     「兄ちゃん、たんじょうびなのにけがしてかわいそう」

     そう、弟は言った。

     ふしぎなこととは、この後のことだった。

     弟が手をはなすと、きずがさっぱりなくなってた。

     見間違いかって、思うぐらいなくなってた。

     このきずは、弟がなおしたのか。

     それとも、見間違いだったのか。

     

     まあ、けががのこらなくてよかったな。

  • 104二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 00:13:28

    ほのぼの兄弟からにじみでる不穏さよ…

  • 105二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 07:57:27

    まだこのときは凛の正体には気付いてなかったんだね

  • 106二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 14:43:32

    日記形式はいい!

  • 107二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:14:11

    >>103の続き


     1月×日


     弟は、たんじょうびが来るたびにかわっていっている気がする。

     おれがほうり出していた冬休みの算数ドリルを弟は解いていた。

     しかも、答えを書きうつしたみたいに全部正解だ。

     明らかに、おかしい。

     この前の夏はわけがわからなさそうに、それをめくっていたはずだ。

     いくら近ごろ、弟が図書館の本を読みあさっていたにしてもふしぜんだと思った。

     さいきんの弟はむずかしい数学の本を読むのにあきて、人体のこうぞうにかんする本を読んでいる。

     気まぐれにおれがサッカーのルールを教えたら、一回でぜんぶおぼえた。

     父さんと母さんも、弟のかわりようにふしぎな顔をしている。

     なあ、おまえは……なにを、「おもいだし」ちまったんだ?


     1月××日


     弟は、さいきん元にもどった。

     前みたいに、ヒーローとかいじゅうのおもちゃであそんでいる。

     ただ。

     それは、かくしているだけみたいだった。

     おれと二人きりの時に、本読んでもいいぞって言ったらかくれて読みだした。

     弟は、ただ。

     ふしぜんにかしこくなったことを、あやしまれたくないだけなのかもしれない。

  • 108二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 06:51:49

    兄ちゃ弟のことよく見てるね…良い兄ちゃんだ

  • 109二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 16:18:38

    ほえ凛が難しい数学書や人体に関する本を読んでるのは怖いな……

  • 110二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 22:18:24

    >>107の続き


     2月×日


     さいきん、子どものゆうかい事件が近場でふえているらしい。

     学校からも、母さんと父さんからも言われた。

     ニュースでも見た。

     おれも弟も、気を付けないとな。


     2月××日


     ぱたりと、ゆうかいされる子どもがいなくなった。

     いなくなった子どもたちも戻ってきたらしい。

     急におさまるなんて、なにがあったんだろうな。

     はんにんは、いまだ見つかっていない。

     まぁ、これでひとあんしんなのか?

  • 111二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 00:29:39

    不穏不穏

  • 112二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 06:54:07

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 14:03:00

    この世界線の神奈川ガチ魔境になってそう

  • 114二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 22:30:33

    >>110の続き


     3月×日


     ゆうかいじけんが解決したと思ったら、今度は子どもにかかわらずいなくなる事件が増えている。

     いなくなる人間は、わるそうな顔をしたやつらばかりだ。

     でも、いなくなって……しんでたやつもいるらしい。リョウキサツジン事件?って、ニュースで流れてた。

     学校も集団登下校になった。弟はようちえんの後にたまにこうえんであそんでいるらしいが、大丈夫だろうか。

     

  • 115二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 00:57:54

    化け物と死神がいる土地・神奈川

  • 116二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 08:09:15

    ショゴスほえ凛ちゃんだけではなく死神ちび凪もおるんよなこの県……

  • 117二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 13:33:22

    このレスは削除されています

  • 118二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 22:42:08

    >>114の続き


     3月×日


     おれと同じへんなやつな弟は、本当はにんげんじゃないらしい。

     わるそうな顔をしたわるいやつらを、弟は食べていたらしい。

     本当はにんげんじゃなくて、えきじょうの……いきもの。

     でも、弟はおれの弟だ。

     たとえにんげんじゃなくても、だいじな……おれの弟。

     だから、おれは弟をだきしめた。だって、ないていたから。

     大丈夫だぞ。りん。

     兄ちゃんは、しぬまでお前の味方だからな。

  • 119二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 23:23:28

    ここで「りん」の名前が出てくるのか
    これで凪たちは冴について気付くのかな

  • 120二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 23:39:25

    一周目の世界線では確か、冴は血溜まりを踏み越えて化け物状態の凛を迷わず抱きしめたんだよな
    兄ちゃ凄すぎない?

    あと、今回のルートでは蜂楽の正体が明らかになるのだろうか?

  • 121二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 08:48:39

    兄ちゃまじ兄ちゃすぎるんよな

  • 122二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 13:21:49

    ほえ凛ちゃん兄ちゃの服についた血を消化できる能力持ってそう

  • 123二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 22:28:42

    >>118の続き


     「……これって」

     「日記の主、糸師冴じゃね?」


     途中まで日記を読み上げた乙夜くんが言った。

     一同、顔を見合わせる。

     「なんでこんな場所にあるのか分かんねえけど、糸師冴だろうな。糸師冴も凛たちとグルなんじゃねえか?」

     「だろうね。しかも、多分全部知ってて加担してるし、冴自身も俺たちと同じ側の人間だ」

     僕も、無関係だとは思っていなかった。なんとなくだけれど、以前ブルーロックで戦った際に只者じゃない気配がしたから。

     「恐らく、彼は魔に携わる人間でしょう。魔術師ではなく魔女の可能性の方が高い。この引き出しにかけられていたものも、魔術師にはできない芸当ですし。現代で魔女の系統が見られるとは、ボクも思ってなかったですけど」

     「魔術師と魔女って何が違うん?」

     「ざっくり言えば、魔女たちは奇跡に近いことができるんですよ。魔術じゃなくて、魔法のような」

     「まあ、詳しいことはこれを全て読み終わってから説明しましょう」

     乙夜くんは日記のページをめくって、読み上げる。

     この日記に書いてある真実は、これだけじゃなさそうだ。

  • 124二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:13:50

    魔法と魔術が別物の世界観ってちょっとワクワクする
    冴は悪魔とどんな契約をしたのか明らかになってほしい

  • 125二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 06:49:07

    冴がどうやって魔法使いになったか明らかになるかな
    いつ時点までの日記なんだろう

スレッドは7/18 16:49頃に落ちます

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