- 11◆xoztBPC5B6fW25/06/24(火) 20:22:17
↓この1の続編みたいなやつです。
【一応閲覧注意】集え佑芽、語れ佑芽、流行れ佑芽【SS/概念】|あにまん掲示板最近のあにまんSS界隈?を賑わせたグラ担佑芽Pへの手向け、及び濃厚なウメニウムを摂取したい人、投下したい人が集まる(集まれ)スレです。とあるスレの再掲ですが、まずは1がP佑芽SSを投下します。佑芽に関…bbs.animanch.comP佑芽が成立したあとの妄想を一部書き連ねました。
前スレに落とそうと思ったんだけどスレ落としちゃったので、勝手ながら拙作の供養をさせていただきたく。
イチャイチャは少ないかもしれないけど許してね!
- 21◆xoztBPC5B6fW25/06/24(火) 20:24:14
「じゃあ行くよ!広ちゃん!!」
「うん、いつでも来て。───今日こそ、受け止めてみせる。」
じゃあ、行くよ!
スゥゥゥゥゥゥゥ………
「広ちゃあああああああああああん!!!」
「………………………うぐっ。」
ばたん、きゅう。
「だ、大丈夫!?広ちゃん!!」
「今日もダメだった。」
「うぅ〜、やっぱり、お姉ちゃんとプロデューサーさんにハグするのとは全然違うや……。」
「佑芽、プロデューサーにもハグしてるの?」
「え?…………あ゛!待って、今のナシ!忘れて!!」
「佑芽のプロデューサーは、佑芽を受け止められるの?」
「え〜っとね、大体一緒に転んじゃう!けどね、うまく受け止められた時は笑って頭を撫でてくれるの!えへへ、いいでしょ〜!」
「頭を撫でる……ふふ、良いことを聞いた。」
「し、しまった!また話しすぎたあ!広ちゃんにプロデューサーさんのお話したら、止まらなくなっちゃうよ。…、羨ましくても、あげないからね?」
「あの人は、いい目をしている。欲しくなっちゃったかも、ね。」
「広ちゃんでもだめぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「じゃあね、広ちゃん!あたしこれからダンスレッスンがあるんだ!」
「ばいばい。」 - 31◆xoztBPC5B6fW25/06/24(火) 20:26:31
「ということがあった。佑芽のプロデューサーも、人間じゃないのかもしれない。」
「花海さんと合わせて人外扱いしないでくださいませ……。」
(わたくしは、篠澤さんのプロデューサーが一番心配ですわ……。)
佑芽。わたしの大好きな友達。
佑芽にはプロデューサーがいる。いつも佑芽と、時々咲季のことを考えている、憧れの先を見据えた目の持ち主。佑芽とプロデューサーは互いに凄く信頼を寄せている……けど。
「最近の佑芽は、変わった。」
「そうですわね……プロデューサーのことをお話している時の花海さんは、これまでと比べても柔らかくて蕩けるようなお顔をしていることが増えた気がしますわ。お肌もツヤツヤですし!」
「……千奈。」
「なんですの?」
「佑芽は、恋をしたのかもしれない。」
「え、えええええ!!花海さんが……恋!」
「佑芽がプロデューサーのことを話す時のふにゃふにゃした口。殺人ハグを受け止めるプロデューサーとのスキンシップ。濃密なレッスン。……疑念を、確信に変えたい。」
「わ、わたくし、ドキドキしてきましたわ……!しかし、花海さんに隠れてコソコソ探るのは、いかがなものでしょうか……。」
「佑芽はわたしたちの大切な友達。いざという時のためにも、これは必要な調査。」
「そう言われたらなんだかそんな気がして来ましたわ!」
「そうと決まれば、早速佑芽を尾行する、よ。」
「「おーーー!!」」 - 41◆xoztBPC5B6fW25/06/24(火) 20:27:36
佑芽の様子は……
「1、2………と、っと!」
「ああ〜〜〜〜〜〜っ!!」
どんがらがっしゃーん。
「す、すみませんプロデューサーさん!」
「いえいえこの程度、いつもの突進に比べたらなんてことありませんよ。」
「う〜〜む、新しい振りを覚えようとする最初の段階は、いつもこの調子。相変わらずだな。」
「えへへ……何かを覚えるのって、難しいですね。」
「専門家としては怪訝に思って仕方がないけどな。」
「いつも通り……ではありますが、やはり最初は難航してしまいますね。俺もじっくり付き合います。一つずつ習得していきましょう。」
「はい!トレーナーさんも、よろしくお願いします!」
「まあそれはいいんだが……お前たち、いつまでくっついているつもりだ?見ているこっちが胸焼けしそうになってくるぞ?」
「あ゛!す、すぐに退きますねプロデューサーさん!」デレデレ
「そ、そうですね、すみません佑芽さん。すぐに再開しましょう。」デレデレ
(こいつら、見せつけやがって……!今日は久々にストゼロキメるか………。)
ワンアウト、だね。 - 51◆xoztBPC5B6fW25/06/24(火) 20:28:45
花海さんの様子は……
「すみません〜〜〜!!どうしても課題が終わんなくて〜〜〜!!」
「大丈夫ですよ、集中して終わらせてしまいましょう。今の佑芽さんのレポートは感性に寄りすぎて感想文のようになってしまっています。」
「うーん、もっとレポートっぽくしたいんですけど……。」
「書式を整えましょう。最初に結論を書くと、全体が引き締まります。」
「お楽しみは最後の方がいいんじゃないですか?」
「レポートにお楽しみはいりませんよ。バラエティやライブでは大事ですが。」
「そうなんですね!でもお楽しみがないなんて、なんだかつまんないです。プロデューサーさんと一緒にいる時は、最初から最後まで楽しいのに……。」
「それがレポートというものですよ。俺も、佑芽さんと過ごす毎日は楽しくて仕方がありません。レポートにもつい筆が乗ってしまいます。」
「プロデューサーさんにもレポートがあるんですか!?見たいです!!」
「構いませんよ。あまり面白いものでもありませんが。」
「ふむふむ、"アイドルとして最高の肉体を持っている"……。や、やっぱりえっちな意味に見えちゃいますけど、プロデューサーさんなら……。」デレデレ
「佑芽さん……ここはカフェですよ?発言は、その、もっと慎んでください。」デレデレ
ツーアウト!ですわね! - 61◆xoztBPC5B6fW25/06/24(火) 20:31:17
「……結局、あれ以降決定的な瞬間は掴めなかった。」
「うう〜〜もどかしいですわあ……。花海さんとプロデューサーが仲良くしているのはとても!いいこと!なのですが!風紀委員の方々に叱られちゃいそうで心配ですわ……。」
「グレーゾーン。佑芽とプロデューサーは、少し距離が近すぎると思う。」
「しかし篠澤さん。わたくしたち、やはり少々深入りしすぎではないのでしょうか?」
佑芽を尾行して最終的に学校に戻ってきたわたしたちは、これまでの総括をしていた。結論は、出ない。
わたしの単なる興味に千奈を巻き込んでしまったけど、今一度検討が必要かもしれない。佑芽にもプライバシーというものがある。千奈の憂いも当然のこと。
「……そうだね、千奈。やっぱり、この調査は打ち切りにして───。」
「──さあああああああああん!!!!!」
「………………………うぐっ。」
「あああ!大丈夫ですか、──さん!?」
「だ、大丈夫です。佑芽のハグを受け止めるには、俺もまだまだ特訓が足りませんね。」
「…………千奈、今の聞いた?」
「………バッチリ、ですわ。」
「スリーアウト、だね。」
「は、花海さんが、プロデューサーのお名前を呼んでいましたわ……!」
「佑芽のプロデューサーも、佑芽を呼び捨てにしている。わたしもプロデューサーに広って呼んでもらいたいのに。」
「篠澤さん!?し、しかし、先生がわたくしのことを千奈と呼んでくださった日には……ふわあ〜〜〜!し、刺激が強すぎますわあ〜〜〜!!!」
「広ちゃん、千奈ちゃん、そこで何してるの?」 - 71◆xoztBPC5B6fW25/06/24(火) 20:36:29
「プロデューサーさんにハグしてたら2人の声と匂いがしたから、まさかと思って。……聞かれちゃうなんてね。やっぱり……プロデューサーさんと付き合うのって、難しいのかな……。」
「は、花海さん!申し訳ありません!その……わたくしたち、決して花海さんを傷つけるつもりではなく……!」
「バレちゃった。ごめんね、佑芽。わたし達、勝手に佑芽のこと探ろうとした。佑芽の気持ちを、考えていなかった」
「ううん、あたし達もうっかりしてたよ。もうすぐ日が暮れるからって、油断しちゃってた。」
「佑芽さん、───様子はいかがですか?」
「あ、プロデューサーさん!えっと……その……完全にバレちゃったみたい、です。2人には。」
「そう…………でしたか。俺はプロデューサー失格ですね。最後まで隠し通すと決めていたのに、どこかで気を許してしまったところがあったようだ……。申し訳ありません、佑芽さん。やはり俺ではあなたを守ることが……。」
「プロデューサーさんは悪くないです!ごめんなさい、あたしが最初にハグしたいって言い出したから……。」
「……花海さんのプロデューサー。わたくしね、お二人のこと、尊敬しておりますの。」
「……千奈ちゃん?」
「お互いがお互いを守ろうとする気高さ、心から愛しているからこその熱烈なハグ。勝手なことをしてお邪魔してしまったのが本当に申し訳ないのですが!わたくし、心を打たれましたわ。」
「わたしも、佑芽と佑芽のプロデューサーの関係は、とてもいいものだと思う。だから、自分を責めないであげてほしい。わたし達が言えたことじゃないと思うけど。」
「……広ちゃん。」
「わたくし達にも、協力させてくださいませんか?お二人の関係を、隠し通すお手伝いを。」 - 8二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:38:39
神スレ立ってますやん!
- 91◆xoztBPC5B6fW25/06/24(火) 20:38:43
───こうして、わたし達の秘密が出来上がった。
この3人しかいない空間では、佑芽はスライムのような口でプロデューサーのことを語ってくれる。3回連続でハグを受け止めてもらえたとか、手が意外とゴツゴツしてるとか。聞いているこちらも口元が綻んでくる。
「それでね、──さんがね、"俺は一生あなたを守ります"ってお姉ちゃんにビシッと言ってくれたの!あたし、それを思い出すだけでももう!」
「な、なんと……!花海さん、もうそこまで行ってしまわれたのですか!?羨ましいですわ……わたくし、未だに先生のお手に触れたことすらありませんのに……。」
「ふふ、千奈も苦戦しているみたいだね。」
「広ちゃんも?」
「わたしがレッスン中に倒れたとしても、プロデューサーの口から最初出てくるのはいつもため息。……悪魔みたいだね。」
「篠澤さん……!本当にその方で大丈夫なのでしょうか!?わたくし、いつも心配になってしまいますわ……。」
そんなことを言いながら、二人ともわたしの性格をよく理解してくれている。だって、この話をしている時のわたし達の間には笑いが絶えないから。わたしの、いや、わたし達のままならない恋路は続いていく。
今度、わたし達3人とそのプロデューサー達、6人でピクニックに行くことが決定した。『こどもハイキング』に向けたお弁当作り……楽しみだね。
佑芽の交際騒動を機に、わたし達の仲は一層深まった、と思う。佑芽には、千奈と一緒に大いなる感謝と応援を送った。……友達で、ライバル。わたしも負けていられない、ね。少し驚かせちゃおう。
「ええ〜〜〜〜っ!!!広ちゃん、ついに下の名前で呼んでもらえたの!?」
終わり。 - 10二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:41:23
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- 11二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 02:12:22
おつです。
やっぱ補習組はいいなあ……(恍惚)