女性が手招きしている? Part2

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:36:10

    エグザベ君×ホラーを語り合いましょう

    ※スレ主は同一人物です

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:37:56
  • 3二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:43:21

    次スレできてて草
    エグザべくんがんばれ

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:52:41

    彼の部屋には絶対1人で行かないでください……その理由ですか? 知らない方が良いですよ……あと変な物音が聞こえても決して気にしないことです

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:54:55

    そういや宇宙世紀だからこそありそうな怪奇現象とか心霊現象って何がありそうだろうか

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:56:57

    >>5

    女性を変な所で見ても反応しないとか?


    公式作品のイグルーで死神(仮)が登場しているし

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:02:47

    夏に相応しいホラー続編ありがてぇ

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:12:25

    前スレの軍警の人大丈夫かな?→もうこの世にいないよ!のレスが妙にツボだった
    それはそうという気持ちと無事じゃいられないじゃないですかヤダーという気持ちでグラグラしてる
    たくさん怪異と遭遇してるのになんらかの事象として片付ける男強すぎる

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:42:30

    >>7

    ホラーだけどホラーキャンセルなのでホラー苦手人間にもたのしい!

    でもある意味エグザべくんが一番ホラー

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:43:07

    車を並走するターボババアを見ても「すごいなぁ」と素直にそういうものだと受け入れてくれる可能性がある

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:16:53

    ――スクールでの話が聞きたい? なんで?
    いや、言いたくないなら別にいいけど。
    面白い話なんて特にないぞ。

    ううん、そうだな……じゃあ「S-train試験」について話そうか。
    いや、別に難しい試験じゃない。
    負荷用の薬剤投与を受けてから、決められた列車に乗るだけの試験だよ。

    僕の時は確か4人で受けたんだったかな。
    ――そうだけど、なんで? そりゃ女学生だっている。

    それで、列車に乗っているとアナウンスが聞こえるんだ。

    「次は活けづくり~活けづくりです」って。
    そう「活けづくり」。日本料理だったか? 僕は食べたことないけど。

    そしたら、ええと――同期の一人が立ち上がって、連結部の方へ歩いていった。
    その後、すごい悲鳴が聞こえた。

    ――あれ、何かおかしいな。
    ああ、いや別に怖い話とかじゃない。不穏に聞こえたなら、すまん。

    で、またアナウンスが流れるんだ。
    「次はー、えぐり出し~えぐり出しです」

    ――うん「えぐり出し」。いや、別に本当にえぐり出したりしないよ。
    ――でも何をだろうな? 知らん、知らん。本当だって。

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:18:18

    で、やっぱり同期がひとり、連結部の方へ歩いていった。
    ――いや、この時は別に何も聞こえなかった。
    血まみれのスプーンが、どういうわけか僕の方へ飛んできたけど。

    そう、血まみれのスプーンだ。
    ――顔色が悪いけど、平気か? こんな話してる場合じゃ……。
    ――ああ、そう。それならいいけど。

    そしたら、「次は挽肉~挽肉です~」って。
    こう、顔に風が当たってさ。ウィーンって音がどんどん大きくなるんだ。
    隣の同期はものすごく怯えてね。
    僕も、さすがに普通じゃない様子に不安になったよ。

    ――ああ、僕かい?
    うーん、あんまり薬剤が効かなかったんだと思う。
    ――そう、薬剤。最初に投与されたって言ったろ。

    ――いや、たぶんそういう耐久実験なんだと思う。
    要するに、幻覚とか夢のたぐいなんだ。
    ――列車に乗って次々に仲間がいなくなっていくなんて、馬鹿げてるだろう?
    スクールでそんな非人道的実験なんかするもんか。
    まあ、具合が悪くなる奴は結構いたけど。

    ――いや、そんなつもりは!

    ……ああ、機嫌を損ねてしまった。
    どうにも、あのくらいの年頃の子と話すっていうのは、難しいな。

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:19:37

    僕は、ため息をついた。
    ついでに、当時のことを思い返してみる。

    あの試験に参加したのは七人。
    僕と一緒だった三人は退校扱いとなった。
    別に受けた二人は「転籍」、ひとりは――どうだっけ。

    僕の結果は「安定」。
    その後の評価に役に立ったのかどうか、よく覚えていない。

    回想しながら気がついた。
    ――何だ、僕はかなり薄情な奴だったんだな。

    だって、その時の同期の名前を、誰ひとりとして思い出せない。

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:20:45

    その同期は本当にいましたか…?

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:39:17

    市松人形ちゃんとメリーさんの為のミニチュア家具とか置いてそう

  • 16二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 00:17:05

    本当は怖いフラナガンスクール…

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 01:31:39

    そもそもその試験は実際に現実で行われたものなんですか…?ってやつ
    絶対怪異に遭遇したのをそう思い込んでるだけですよね…?

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 10:34:02

    保守

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 15:52:08

    無事エグザベ君生き延びたから妄想も捗るってもんよ
    盾ありとはいえサイコ溶かしたビーム受けてよく片腕で済んだねとも思うけど良かった

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 19:00:24

    ある意味サイコフィールド的な何かを扱えるようになっててもおかしくないよね
    喜々として招きたいのかもしれないけど

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 00:01:08

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 08:00:22

    >>15

    知らない家具や調度品が日替わりで置かれるエグザ部屋…

  • 23二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 14:40:36

    グラナダで後輩の女の子を車に乗せて宿舎に送るとき、何気ない話題をふってみた
    1年戦争で勝利した結果、ジオンは地上にもいくつか拠点がある。少しの間、地球上に降りて訓練したこともあるんだと話すと
    「……地球の……?それ、どこに行くんですか」
    彼女が顔を上げて反応を示した。彼女が興味を示すのは少し珍しい
    僕が経験したのは極寒の山での訓練だった、と言うと「海じゃないんですか」と顔を下げてしまったけれど、せっかくなので話を続けることにした

    2つ3つ地上の事を話した後、僕はとっておきの話を始めた
    基地に帰る途中猛吹雪で、僕含め4人が乗った車が道を外れて斜面を転がったのさ。何とか這い出して近くの掘っ立て小屋へと退避。翌日天候が回復するまでは待機と決まったんだ
    小屋は小さく電気も無くてね。隣の人の顔も見えないほど暗く、痛いほどの冷気が肌を刺したのを覚えている
    ちりちり、ぱりぱり。そんな擬音が似合うような痛み。底冷えがぶるりと身体を震わせた

    照明はもちろんランプもない。毛布などの類は一切ない。何より薪が切れており暖が取れなかった
    何もしないでいれば凍えてしまうだろう。寝てしまえばなおさらだ。僕らは話し合い、寝ずに一晩耐えると決めた
    全員が部屋の4隅に立って、一人が壁沿いを歩いて次の隅にいる人の肩を叩く。肩を叩かれた人はまた壁沿いを歩いて次の人の肩を…という形で寝ないように動いて熱を保つんだ

    朝方近くまでうまく行ってたんだけど、気付いたら皆部屋の真ん中で倒れ込むように眠っちゃっていたな。日が出たらすぐに救助が来たから良かったんだけど、というと後輩は少し考えてから、
    「それおかしくないですか。だって4隅に立つ人と移動する人で5人必要ですよね?」
    彼女が呟く。そう、その通りなんだと返す。本来成立のしない動き。4人以外の「別の何か」がいなければ……
    「……怖い話じゃないですよね。幽霊だとかいう」
    まさか、と僕は笑い飛ばした

    実は小屋の隅にペットロボットが転がってるからこれを5人目にすればいいって言ったやつがいたんだ
    『ハロ。ハロ』って言うやつでね。声と跳ねて移動する音だけでも癒しになったな
    「……私もそのロボット見たことがあります」
    何処で見たんだい、と聞くと、彼女は目を伏せ悲しそうな顔をした。話したくない事なのだろう
    ちょうど宿舎に着いたので彼女を下ろし、僕も部屋へと戻った

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 14:48:12

    数日後、彼女から再度その事故の事を聞かれた。「間違いなく4人で順番に歩いたのか」と
    5人目がいたなんてことはないよ、間違いなく4人さと返す。怖がらせようったってそうはいかない
    「そうですか」と彼女は持っていたタブレットに目を落とし……「きっと優しい人達だったんですね」と続けた
    とても良い仲間達だったよ。僕以外は地球勤務で、僕は事故の後すぐに宇宙に戻ったから会えていないな。元気かな。そんなふうに語る僕を彼女はじっと見ていた
    ところでそのタブレットは?と聞くと彼女は何でもありませんと画面を落とし、踵を返して歩いて行った。うーん、若い女の子との会話はやっぱり難しいな。何が言いたかったんだろう

    エグザベ少尉から離れ、長髪の少女は再びタブレットの画面……事故記録を出していた
    『悪天候により雪上車が崖から転落。乗車していた4人がすぐ近くの小屋に避難し翌日朝方に救助されるも、うち3人は怪我により小屋到着後すぐに動けなくなっていたことから低体温症となっておりただちに入院』
    「……やっぱり怖い話じゃないですか」
    少女はタブレットを閉じ、忘れたいとばかり頭をぶんぶん振って歩き出した

  • 25二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 18:53:09

    ハロの記録をみたい!

  • 26二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 00:40:13

    >>25

    部屋の中は七人の人影が記録されているのかもしれない…

  • 27二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 06:54:09

    >>22

    これ

  • 28二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 12:38:18

    グラナダも建設中の事故とかあったりして居る所には居るのかねぇ…

  • 29二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 16:56:20

    >>5

    そりゃあアレよ

    漂う古い宇宙船を見かけたんで乗り込んだら食堂にほかほかの料理が並んでいたみたいな(古典

  • 30二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 17:39:06

    >>5

    宇宙服とかパイロットスーツ姿の人影を見かけて、そのまま放置したら

    そこからずっと視界の隅にその姿がチラつくとか?

    あるいは気の毒に思って回収の為に近寄って行ったら、コックピット画面いっぱいに映し出される、おそらく亡くなった瞬間であろう苦悶の表情が映し出されるジャンプスケアとか

    スペースデブリていうかコロニーの残骸から聞こえるかつて生きていたであろう人たちの日常の声に続く断末魔と悲鳴とか?

    (外部カメラとか外装に縋り付く様な血の手形がつくオマケ付き)


    どれも地上の真似事か、宇宙って難しいね

  • 31二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 01:43:38

    >>5

    目の前にいるMSの通信がいきなり途切れたと思ったらその場で回転し始めるとか?

    回収して話聞いたら一瞬で皆反応が消えたから必死に探してたとか返ってきて

  • 32二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 09:44:24

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 13:25:26

    「今から昔の友人と会うのだけど、どんな形でもいいから近くにいてほしい」
    そうコモリ少尉から頼まれた僕は、カフェで彼女のすぐ後ろの席に座っていた
    2杯目のコーヒーを啜ったあたりで、彼女が友人を送り出す声が聞こえる

    戻ってきた彼女のほっとした表情とお礼の言葉に、僕は護衛代わりかと思ったけど、相手は明るい感じの女性じゃないかと声をかける
    「護衛……かも」
    思わぬ肯定に驚いた僕は、立ち入った話でないなら理由を聞いてもいいかな、と尋ねてみた
    彼女は悩んだ後、「酷く奇妙な、私の感覚だけの変な話」と前置きをする
    「友人自身が嫌いとか問題がある訳じゃなくてね、何ていうか……友人の中に『巣くうもの』がいる感じ」
    巣くうもの?首をかしげる僕に、彼女は簡単に昔話をしてくれた

    軍に入る前、その友人含む複数人で行った肝試し
    そこで見つけた古いゴミの廃棄口を誰かが覗いた瞬間、急にそこからけたたましい金属音が溢れだした。皆慌てて逃げだすものの、その『音』は後ろから高速で追ってくる
    友人が急に倒れ込んだ。転んだのかと思い引き起こしたが、気絶したのか反応が無い。コモリ少尉は友人を背負って逃げようとするが、『音』に追いつかれる――
    その時に感じたそうだ。友人の中から溢れ出した『何か』が『音』と激突したと
    巨大な怪獣同士が眼前で争うような圧力に酷く怯えながら、必死でその場から逃げ出した

    「それ以来かな。友人の中に恐ろしい気配を感じるようになったのって」
    まさかのオカルトじみた話だった。僕には縁のなさそうな話だ
    「友人の身体に間借りしている、酷く怖くて恐ろしい何か。友人に危害が及ぶ場合は守るために動く。だけど決して味方じゃない」
    助けてくれるなら味方じゃないのか、と問うと
    「友人をMSとしたら、強力だけどいつ暴走するか分からない凶悪な生体システムを組み込まれてるようなもの」らしい

    「酷いよね、そんな感覚だけで友人に会うのが怖くなるの。でもエグザベ君がいて助かったな。受ける圧力が全然違った気がした」
    僕は全くそういうの感じなかったな、と言うと「案外友人と同じで凄いパワー持ってるのかもね」と返される
    それって僕の中にも変なのがいるってことかと困惑すると、冗談冗談、ごめんねと彼女が笑った
    まあ彼女の助けになったならそれでいいかと納得する。次のランチを奢るという彼女からのお礼を承諾して、僕は帰路についた

  • 34二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 23:00:45

    このレスは削除されています

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 08:01:42

    ここのエグザベくん、光源関係なく影が複数重なって見えたり、足元に一瞬何かが見えたりしてそう
    目撃した誰かが二度見した時には何でもなくなっているから正常に思われているけど、エグザベくんと写真を撮った時にたまにぼかした様になる事があって、それをエグザベくんに言いつつけ様とした途端、階段から降りようとした際に何かに足を取られて落ちそうになったり、上から物が降ってきて怪我をしそうになったりして欲しい
    言うのを止めるとピタとそのよくない事が止む様な

    コイツにはなんか憑いてるな、って存在を察知されているのは許すけど、認知以外の行動を許さないというか干渉を許さない感じのナニカがあるのも良いなと思いつつ、単に今までエグザベくんがあった怪異がエグザベくんへの干渉を諦めてなくて、それらの力複数反発する事で周りに余波がいってても良いな
    怪現象の忠告🟰自らそっちの世界に干渉するって事で余波を受けやすくなる、みたいな
    だからそういう話題を振れるのは、すでに怪現象に巻き込まれてる人か(対消滅狙い)自衛できる人的な
    なんかよくわからなくなったな、すまん

  • 36二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 17:38:06

    最終回の後しばらくシャリアの部屋でラップ音とかの心霊現象起きてそう

  • 37二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 17:38:45

    てけてけ見たいなガチ怪異ですな風貌のやつにはどう対応するのか気になる

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 19:26:26

    海や湖に潜ると何処からか影の様な謎の手が大量に現れて、まるで奥底に引き込もうとしているのかと思いきや、労しい者を撫でる様に頬や頭に気遣わしげに触れているだけとかいうガチ怪異からも気を使われてたり
    官舎で一人暮らしの上、大して帰れてもいないのにどう見てもエグザベくんの髪色と違う長髪が排水管に詰まって、管理者に相談する羽目になっていたりしてくれ(そして毎回表情を失くす管理者と防カメに映るサブリミナル俯いて表情の見えない長髪女性vs水を滴らせた同じく顔の見えない幼女)

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 01:06:56

    >>37

    色々それっぽい症例とか病気とか思い浮かべて納得しそうでなぁ…

    何すれば化け物だって思うんだ?脚がなくて尻尾がついててひゅ~ドロドロドロって効果音あってうらめしや~とか言ってくるヤツとか?

  • 40二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 07:26:25

    >>39

    幽霊は…脚がないと気付くまでならいけるか…?さすがに怪物レベルの見た目してたら人間と認定はしなさそうだが

    そして何か理由がないと怪物相手には逃げ出すくらいには普通の人だろうとは思う

    逆に言えばニャアンやコモリンに迫ろうとするヤマノケとか理由があれば戦おうとするだろうけど

  • 41二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 12:44:54

    >>40

    あまりにも化け物過ぎたら(着ぐるみか?)と思いそうでなぁ…

    流石に襲ってきたら立ち向かったり、逃げたりはしそうだけど

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 13:38:18

    >>37

    近い怪異のカシマレイコは前スレにネタがあったよ

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 22:38:51

    エグザべくんを迎えたいなぁ…

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 06:52:53

    >>43

    どういう「お迎え」なんだろうなぁ…?(ガクブル

  • 45二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 08:44:16

    >>41

    ひえっ

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 10:33:42

    リアルで下半身なくても普通に生きてて格闘技かなんかしてる人いたしなあ
    宇宙世紀の医学とかどんなもんか分からないけど 戦争の被害者かな…程度で止まりそう(その辺考えても顔にも浮かべない)(普通に人として接する)

  • 47二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:23:23

    保守

  • 48二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 00:34:57

    でもエグザべ君の周囲に居ても気持ち悪くなるとかは無さそうなんだよな…

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 07:51:07

    >>48

    だよな

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 08:30:32

    夏らしく都市伝説のネタ探しなどしながら楽しんでるけど、他所でも怪談スレが出来たりしてるしみんな好きねえ

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 18:27:00

    このレスは削除されています

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 18:27:59

    シチュエーションが思いつかないけど恐怖心隠しきれてないエグザベくん見てみたいんだよなぁ…
    ホントにシチュエーションが思いつかないけど…

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 18:31:42

    >>52

    うむ

  • 54二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 22:16:36

    エグザべ君はホラー的な恐怖より過去に家族や友人を失ったのと思い切り重なる状況で『また失う』ことに怯えるほうがしっくりくる
    てけてけみたいな下半身潰れた状態の幽霊を見て同じように死んだ仲間を思い出して、どう見ても助からない傷なのに手当てしようとするとかの軽い錯乱状態

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 06:25:01

    保守

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:06:59

    同期が2人死んだ事件も真相が分かる前から暗殺だと思ってたし呪いとかの感度は悪そうだな

  • 57二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:13:50

    やっぱ恐れやすそうなのはホッケーマスクとか被って物理的に襲ってくるタイプなのかねぇ…

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:34:06

    立っている水死体はまだ念が残っているから引き上げようとしてはいけない
    連れて行かれるから
    とういう海の怪談は聞いたことあるけど宇宙ではどうなんだろうな

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:38:57
  • 60二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 16:07:15

    サイド6での深夜、街灯も無い暗い路地だった
    ぶちり。前触れなく切れた靴の紐を直そうとしゃがみこんだ時視界に入ったのは、近くの車のボンネットに肘をついた女性。黒く長い前髪で表情は読めない
    ……こちらを、見ている?
    靴の紐を直しつつ、そう認識した時。女性が、笑った気がした。そしてゆっくりと動き出し、ボンネットの陰から『這い出す』
    てけ…てけ…テケテケテケテケテケ!

    ――っ!?
    僕は声にならない叫び声を上げ、恐怖した。奇妙な音を立てつつ肘だけで高速で這って迫ってくる女性の姿はそれだけ異様だった
    暗い中ではっきりとはしないが、その姿は下半身が無いようにさえ思える。そういう戦傷者を見たことはあるが、あんな高速の動きなどできる訳が無い
    化け物……と認識し怯えて腰が抜けそうになった瞬間、ピキィンと閃いた

    ――あの動きは以前見たことがある!そうか、奴はケンプファーと同じだ!
    被弾面積を減らすため、地面スレスレをうつ伏せで高速接近するMS。なるほどあの動きを徹底すればしゃがんだ僕からは下半身が見えない訳だ
    僕の銃撃を避けるための動きという訳か。相当な訓練を積んだ猛者だろう
    僕は体を跳ね上げ逃げを打った。少し走れば人通りの多い場所がある。暗い中を懸命に走る……だが女性の方が早い!
    そしてついに追い付かれ女性が僕を捕えようと跳んだ瞬間、足元の感覚が抜ける。僕は暗闇に落ち、上の方でどんがらがっしゃんと何かが衝突する音が聞こえた

    「……なるほど工事現場の穴に落ちたと。『直角に曲がった』結果相手から逃げられたんですね」
    報告の後、中佐に手当してもらう。体中が痛い
    「今度見かけたら即座に逃げて下さい。『直角』を忘れずに」
    中佐の言い方に?となりつつ、僕はため息をついて部屋まで戻り、痛む身体をベッドに投げ込んだ

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:40:36

    >>60

    エグザべくんほんとエグザべくん

  • 62二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:56:22

    もしもあの靴紐が切れていなければ、エグザべ君は逃げ切れていたのだろうか?
    もしも追いつかれたらエグザべ君は立ち向かったのだろうか?

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 06:21:47

    >>60

    直角に曲がるか

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 07:07:37

    お盆でもハロウィンでも良いんだが、境界の曖昧になる時期に死者や怪異の葬列に違和感を覚えず一緒に歩いていて、中佐とかから電話をもらって嗜められて足を止めて欲しい
    (シンプルに「ダメですよ」って怒られるヤツ)
    足を止めたエグザベくんを振り返らない人もいるし、振り返ったり共に行こうと促す気易い人もいるけど、繋がりっぱなしの電話を見て、まだこちら側じゃないのねって見送られ、見送ってくれ
    また次の年に、ってしてくれる怪異とまた会いたくて来ちゃった⭐︎する怪異がいて、周囲の人が頭が痛い思いをしてると良い

    人間マリーゴールドやっててくれ
    目印になっちゃって寄せもするけど還すしるべにもなれる様な
    (ハロウィンでカボチャ頭被って、何でそれにしたのか色んな意味でとっちめられて欲しい)

    このスレ大好きなんだが、想像の話しかできんのでモダモダする…
    洒落怖見に行く度胸がない…

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 08:37:37

    >>64

    洒落怖じゃなくても昔からある典型的な怪談や都市伝説や妖怪でもええんよ(というか洒落怖系で有名なのは割と長編多くて短く落とし込むのが難しい。あと封印されてる系や除霊系はエグザベ君と絡ませにくい)

    トイレの花子さんでも合わせ鏡でも井戸のお岩さんでも見上げ入道でも大阪梅田の赤い女でもいいので好きに書くといいデース

  • 66二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 16:08:43

    あの日はクラブのあとかたづけが長くて、帰るのがいつもより遅くなっちゃった。
    コロニーの明かりももう夕方モードで、「お母さん、心配してるかも」って思った。
    おなかもすいてて、「今日はカレーだよね!」って、ちょっと早足で歩いてたんだ。

    そのとき、前の道に人の影が見えた。
    まぶしくてよく見えなかったけど、だんだん赤い服の人だってわかってきて――
    そのとき、思い出しちゃったんだ。学校で聞いた、こわい話。

    体がひんやりして、変な汗が出てきた。
    「これ、ふつうの人じゃない」って、なんかわかっちゃったんだ。
    近づくにつれて「こわい」って気持ちがどんどん大きくなって、足が動かなくなった。

    赤い人が手を伸ばしてくる。
    パパやママの手とはちがって、イヤなにおいがした。
    「もうダメかも」って思ったとき――

    男の人の声がした。
    はっとしてふりむいて、それからまた赤い人を見たけど……もういなかった。
    男の人はすごくあわててたけど、やさしそうだった。
    目がキラキラしてて、ふしぎな色をしてたのを覚えてる。

    学校で聞いたの、「赤マント」っていう怪人の話。
    女の子をつれさって、戻ってこられないっていうやつ。
    あのとき私もつかまってたら……って思うと、いまでもドキドキするんだ。

  • 67二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 16:10:16

    ああ、今日の報告書の件ですね。何か不備が?
    いえ、構いません。中佐のご事情もわかります。

    今日も本当はジークアクスの捜索に出るつもりだったんですが……仕方ないですよね。
    『赤いジオン軍服の男がうろついてる』なんて噂を聞いたら。
    そもそも、僕らは赤いガンダムの追跡でサイド6に来たわけですし。

    現場はネノクニ南口の商店街、照明が切り替わるタイミングで、影の判別がつきにくい時間帯でした。
    路地裏で僕は赤い士官服の男を発見して、後をつけました。
    ええ、軽率だったのは認めます。
    たぶん悟られていただろうなというのも。
    逃げられそうだったんで、全力で追いかけました。
    常識的な距離じゃなかった。(……三倍速くらいかな、あれ)

    それからは彼女の証言どおりです。
    僕が追いついた時、彼女は道の真ん中で立ちすくんでて。
    赤い士官服の男が肩越しに覆いかぶさるように、手を伸ばしていたんです。
    あれはもう“触れる寸前”でしたよ。

    ……独り言が大きかったのは認めますよ……。
    (『赤い彗星か!?』ってかなりバカなセリフだよな……)

    ええ。それで、そいつは消えました。何の痕跡もない。
    でも、彼女は確かに怖がってたし、何かに引きずられそうになっていたようにも見えた。
    ソドンでメディカルチェックも受けましたけど、何もなし。
    (一体何だったんだ、アレは……)

    え? 何ですか? 人の顔をじっと見て……。
    キラキラ? たぶん、照明のせいでそう見えたんでしょうね。

  • 68二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:20:47

    なんだか良くわかんない赤い奴か…

  • 69二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:26:12

    赤い彗星というミームをかぶって生まれた一般不審怪異かしら

  • 70二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:29:19

    ロリコン疑惑があるだけに向こう側の世界から漏れて出てきた怪異かもしれん…

  • 71二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:46:44

    このレスは削除されています

  • 72二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:49:03

    スカウトした新入りの教育訓練が順調に進んでいたから、雑談交じりの講習になることも増えた。

    これが実技訓練なら緊張感を持たせるために口数も「減らす」んだけど、今は目くじらを立てる必要もない。

    そんなこんなで、ちょっと緩めの講義をしているとノーマルスーツの必要性についてが話題に上がった。

    無論ジオンは軍隊だ。必要な装備を必要な時に身に付け運用する義務がある。ただ型から外したエースパイロットが出るのも事実だ。


    彼女には初期の頃から変な癖が付いて欲しくない。だから仲間内で受け継がれてきたちょっと身のすくむ話をするために水を含んで喉を潤し、口を開いた。


    これはある事故によってMSから投げ出された不運な男の話だ。

     生身で、ですか?

    ああそうさ。どんなことが起こってもおかしくないのが現実だ。MSの誘爆の衝撃から逃れて、そのまま宇宙の彼方へゆっくりと流されていく。

    命を助けるコアファイターも、投げ出されたら意味がない。

     スーツを着ていたから、緊急で投げ出されても致命には至らなかった、ですか。

    あれは重力加速にも宇宙線からも守ってくれる丈夫な服だ。勿論呼吸もね。

    幸い同じ作戦行動中の友軍がその宙域にいた。

    あとは信号を出しつつ推進装置で向かえば帰還できる、筈だった。

     ………、筈?

    何時まで経っても、友軍機と合流できない。それどころか先程まで見えていた星々の光すらどんどん視界から消えていった。あり得ないがまるで急にヴォイドにでも入り込んだかのように辺りにはなにもない。

    自然と呼吸が早くなる。掴めていた筈の幸運がいつの間にか手からこぼれ落ちていた。

    そんな時、ふと輝く小さな点が見えてきた。問題はなかった、やっと帰れると呟きを辞めずにガスを吹かしてやがて遭遇したそれは輪郭の覚束無いあらゆる色を映す不可思議な機体だったそうだ。信号の反応はない。近付けども触れられない。酸素の限界も近く、意識が薄れ───、

     どう、なったんですか?

    医務室のベットで目が覚めたってさ。

    医者にその機体を聴いても「まだ治療が必要か?」と懸念を抱かれるばかり。酸欠ギリギリで助かったせいか、幻覚でも観たのだろうと。どうだった?

     これ、ノーマルスーツ着用してても運が悪ければ助かっていなかった話じゃないですか。

    ………あ。

  • 73二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:34:18

    ある時、イズマコロニーで行われる「SF大会」というイベントの警備を命じられた僕は、せっかくなので休憩時間や非番の日に回ることにした

    会場を歩いていると、一角に「モノリス」という黒い直方体が作られていた
    大きくて目立つせいか、記念撮影や待ち合わせに使われているのを良く見かけた
    100年以上前の古い映画に出てきたものを忠実に再現、か。映画を見たことはないけど、ここまで人々の記憶にあるなんて凄い映画なんだな……その時はそんな凡庸なことを考えて終わった
    そこまではただのよくある光景だったんだ

    ……いつの間にか、モノリスの根元に一枚の名刺が置かれていた
    拾って見てみると、裏面に願い事が書かれていた。イベントの建造物にお願い?と訝しみつつ元に戻しておく
    その名刺がすべての始まりだったなんて知るよしもなく

    名刺に気付いた人が同じように願い事を書いて名刺を置いた。次第に増え始めた
    周囲に小銭も置かれるようになった
    何時の間にかジンジャのような賽銭箱が置かれ、奉納されたお酒や供物が周りを埋め始めた
    ただの直方体だったはずのモノリスの周りはモノで溢れるようになった

    そしてついにある日、謎の縄(シメナワとかいうらしい)が掛けられていた
    銀色の風船が周囲を飾り、名刺はついにモノリスの壁面を侵食しだした
    モノリスの前で手をたたき何かを願う人も増えてきた
    いつしか「モノリス大明神」と呼ばれ、無骨な直方体は『神様』へと変化した

    「ニホンの文化ですね。機会と人の願いがあれば何でも神様にできてしまう」
    イベントでの出来事を中佐に話すとそう返された
    「……しかし神様までも『生み出せる』というならば、怪異などさらに生まれやすいということ。特に少尉のような人はゆめゆめ気を付けて下さいね」
    オカルティックで現実味がない中佐の言葉。なのになぜか少しぞっとした

  • 74二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:42:40

    ※なおモノリス大明神爆誕は実話

  • 75二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 08:47:17

    鰯の頭も〜って言うしな

  • 76二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 09:02:52

    日本人は割と軽率に祈る場というか、寄る辺を作る印象
    祈るべきものがいるってわかった時に、人がワッとくるけど
    途切れた際の廃れるスピードも爆速の印象
    そこに祈るものはいないのなら、祈る場所ごとないものとするみたいな

  • 77二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 15:52:14

    イズマコロニーでジークアクスの探索をしていたころの話だ。

    僕は路地の植え込みの影に、赤い封筒が落ちているのを発見した。
    拾い上げた瞬間、指先に湿った紙の感触が残った。

    封筒は厚く、古びていて、裏には判読不能な崩れ字。
    振ってみると貨幣らしきチャリチャリという音がした。
    現金は郵便で送れないし、落とし物かな?

    交番へ届けると、警官は中身を見もせずに顔を曇らせた。
    「……ええと、それ、拾った方が……最後まで責任持った方がいいですよ」
    「いや、法的にどうなんだ。それは君たちの責任だろ?」

    しばらく警官と問答になったが、結局受け取りを頑なに拒否された。
    拾得物の捜索業務までサボるなんて。
    このコロニーの治安機構には、やはり期待できそうにない。

    しばらく周辺に落とし主がいないか探してもみたが、徒労に終わった。
    もちろんジークアクスの方も全く進展はなかった。

    ソドンに帰艦後は夕食をとり、書類仕事をいくつか片付けた。
    例の封筒は机の端に置いておいた――はずだ。
    また明日出かけたときに、持ち主を探さなければ。
    でも今は――そろそろ眠らないと。

  • 78二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 15:53:48

    そして、僕は――端末を睨んでいた。
    武装のスラスター補正動作の遅延反応について、意見を求められている。

    静かな整備格納庫。――けれど違和感があった。
    ああ、これはハクジのデータじゃないか。

    「……そうか、これは夢か」
    わりとあっさり自覚した。どうやら僕は、夢の中でも仕事中、ということらしい。
    ああ、でもこのデータ、昔は気付かなかったけど、改善の余地があるな……。

    ――と、突然、背後から声がした。
    「……一緒にいて」

    驚いて振り返ると、赤い衣装の女がそこに立っていた。白い肌、化粧の濃い目元。
    空気が一瞬だけ、冷たくなった気がした。
    「ここにいてほしいの。……ずっと」

    視線は僕に向いていたが、焦点は合っていない。見覚えのない女性だ。
    まあ……夢だから、格納庫に誰がいても不思議ではない。

    「――君は誰だい?」
    ひとまず聞いてみたが、女性はニタリと笑っただけだった。答える気はないらしい。

    僕はため息をつき、もう一度端末を見た。――やっぱりこの数値、気になるな。

    「すまんが、仕事でちょっと気になる点があって。
    先に終わらせていいかい? 何か話があるようだったら、その後で――」

    彼女は返事をしなかった。ただ拳を握りしめ――口元を歪めたようだった。
    そして――霧のように溶けてしまった。

  • 79二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 15:55:27

    そこで――目が覚めた。
    僕は着替える間も惜しんで机に向かい、夢で思い当たった数値をメモにとり――
    ――そこで気がついた。

    机の端にあったはずの封筒は消えていた。床にも、どこにも、痕跡はない。

    朝食の時、コモリ少尉にその話をしてみた。
    彼女は紅茶に口をつけると、半眼になって言った。

    「……“ずっと一緒に”って言われてるのに、報告書優先したの?」

    「いや、あの反応遅延、うまく整理できれば、現行機の設計にも反映できるかもしれな――」

    「はい、そういうとこだよエグザベくん。いろんな意味で。
     まあ、今回はアッチから【お断り】されて良かったケースだと思うけど。
     人間相手には、ほんとやめときなね。そういうの」

    僕にはコモリ少尉が言うことが、良くわからなかった。
    でも、封筒はそれ以来見かけない。あの女性が夢に出てくることもない。

    ……たぶん、それでいいのだと思う。

  • 80二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 17:55:41

    冥婚キャンセラーエクザベぇ……

  • 81二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:06:27

    夢だと気付いたのにそのまま仕事するの草
    お前はそういう奴だよ…

  • 82二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:08:02

    これつまり夢を介してギャン(ハクジ)が助けてくれたのでは……

  • 83二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:32:11

    さすが我が主!
    ぽっと出の女などより戦場で身を預け合う我らの絆のほうが勝るのは至極当然でありますな!

  • 84二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:37:04

    (画像つけ損ねた!)

    「--と、ギャンが言っている」
    「いやMSは喋らないだろう、というか君はどこから出てきたんだ!?」

  • 85二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 02:08:22

    幽霊側からお断りされたんかエグザべ君…
    駄目だこの人間、私のペースに巻き込めない…みたいな?

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 03:07:49

    >>83>>84

    このセリフだとどっかのスレで見たニッコリモノアイコラの方が合ってそうだな。

  • 87二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 06:57:02

    これか

  • 88二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 08:26:14

    >>87

    これほんと可愛くてすき

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 17:45:17

    ※意味がわかると怖い話の「サウナ」より。有名作のはずだけど一応最後3行は見てない人はネタバレ注意?

    サイド6でのある時、銭湯というところに行ってみたんだ。異文化体験というやつさ
    人前で裸になるのは戸惑ったけどいろいろ楽しめたよ。で、最後にサウナに入ることにした
    僕が入って1分くらいだったか、体重100kg以上あるだろう男性が1人入って来たんだ
    少しハイテンションだった僕は、この男性が出るまで我慢しようと決めた。ちょっとした勝負だ
    10分経過。まだこれくらいでは出ないか
    15分経過。男性は滝のような汗を流しているけどまだ座っている……なかなか頑張るな。僕も辛くなってきた
    18分経過。ついに男性が動いた。相当限界なのか、今にも倒れそうな程フラフラになりながらサウナのドアへ歩き始めた
    この勝負、僕の勝ちだ。心の中でガッツポーズを取ると、僕は……


    目を覚ますと、僕は見慣れない部屋にいた。どこかで見たようなおじさんが覗きこんでくる
    番台にいたおじさんだ。おじさんは言った
    「大丈夫か?サウナで君は倒れたんだよ。ドアにもたれかかるようにして失神したんだ」
    どうやら熱中症を起こしたらしい。少し頑張り過ぎたか
    おじさんはやれやれとばかりに
    「君を運ぶのはまったく骨が折れたよ。今度からは気を付けてくれよ」
    僕はおじさんにお礼を言った
    帰り際、それにしてもよくおじさん一人で僕を運べましたね、と尋ねると、
    「君と一緒にサウナに入っていた男がいたろう?フラフラの君を見かねてドアを開けたり身体を支えたりしたそうだ。サウナを出た瞬間に君が失神した後、その男と俺との二人がかりで君をここまで運んだのさ」
    ああ、あの人か。悪い事をしたな。今後は無理しないように気を付けよう

  • 90二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:27:37

    >>85

    もっとシンプルに仕事優先のクソボケがこいつとは結婚したくねーって奴かと(酷い)

  • 91二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 23:30:36

    お。どうしたんだ? 皆、随分盛り上がってるじゃないか。
    ああ、構わない。楽にしててくれ。
    歓談でリラックスできるなら、それに越したこと――。
    ……歓談じゃなくて怪談? いや、別に苦手ってわけじゃないが。
    え、僕の話を? 今ここで? どうしても? なんで?
    まあ……いいか。ひとつだけなら。

    ――昔、とある人から聞いた話をしようか。
    おっと。あまり細かいことは聞かないで欲しい。興がそげるだろ?

    その人は、どこにでもいる感じの、静かな老人だったよ。
    火のそばにいつもいて、誰かが近づくと必ず奇妙な話を聞かせる人だった。

    【ウェンディゴ】って知ってるか?

    ……ああ、知ってる? まあ聞いてくれ。
    彼の言い分だとね――寒い夜が続くとウェンディゴが来るそうなんだ。
    そいつはアメリカだかカナダの先住民に言い伝えられる、古い精霊らしい。

    気配だけの存在で、どれだけすばやく振り向いてもその姿を見ることはできない。
    だけど、やがて微かな声で話し掛けてくるようになる。
    その声に耐え切れなった人は――まあ、これは知ってる人もいるみたいだし、いいか。
    とにかく取り憑かれると、最終的に人はウェンディゴになってしまうんだとか。

    ともかく彼の声のトーンは穏やかだったけど……あの空気は忘れられないな。
    焚き火の音が、やけに大きく聞こえたっけ。

  • 92二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 23:32:09

    それから数日後。また彼に会った時は、様子がおかしくなっていた。
    火から離れたがるようになって、人を避けて。
    夜になると、壁に背中をぴったりつけて、何かから逃げるようにしてた。
    で、ある晩、僕の所に来て言ったんだ。

    「もうダメだ。俺はウェンディゴに取り憑かれてる。おまえを襲う前に、殺してくれ」

    ……ああ、唐突だったよ。
    でも本気だった。声が、もう力をなくしてて。
    あれは、助けてくれってニュアンスじゃなくて、そうだな……。
    ――「処理してくれ」という感じだった。

    ああ、いや。そんな事はしなかったよ。安心してくれ。
    代わりに、ポケットにあった非常食を差し出した。
    スティックチーズとナッツバー。脂肪分のあるやつで、少しでも温まるようにって。

    彼はしばらく黙ってそれを見てて、何も言わずに受け取った。
    ――それっきり。
    翌朝にはもう、姿を見なかった。どこかに移動したのか……あるいは、ね。
    まあ、僕はそれ以上探さなかったよ。

    そのあと、しばらくその場所で妙な噂はあった。
    「ささやき声が聞こえる」とか「食糧がなくなった」とか「人がいなくなった」とか。
    誰も名前は出さなかったけど、わかってたと思う。――あの精霊の話をね。

    でも、まあ。噂だけさ。何も起きなかった。
    僕の知るかぎりではね。
    ……あの非常食が役にたったのかは、今でもわからない。
    ――うん、まあ、そういう話。

  • 93二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 23:33:11

    ……すまん、ちょっと重たかったか。まあ作り話さ。
    話の下手な隊長から聞いた、つまらない怪談ってことにしてくれ。

    ……さて、そろそろ僕は休むとするよ。
    皆、怪談もいいが、しっかり休息を取ることは忘れずにな。
    休むのも軍人の仕事の一つだぞ。
    ――それじゃ、おやすみ。

  • 94二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 07:21:19

    話が通じるタイプには強いなぁ…

  • 95二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 16:04:35

    このレスは削除されています

  • 96二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 23:52:05

    話ができる相手には強いというか、クソボケ対応なせいで動じることがないというか…

  • 97二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 00:19:25

    >>60

    >>67

    怪談見に来たはずのなのに笑っちまった!

    あと昔懐かしモノリス大明神も見れて嬉しいぜ

  • 98二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 07:33:19

    お山に入って「おーい、おーい」と呼びかけられるエグザベくんはいる

    雑音まみれのそっちは危ないぞーとか助けてくれーとか呼びかけられるけど無視して歩き続けて、目的地に辿り着いたら舌打ちされる様な

    で、住職さんとかに「大丈夫でしたか?当職らには近づかないが、どうも悪さをするのが棲みついとる様で」って言われるけど
    それに深刻な顔で「それは分かりませんが…、熊がいるのは確かな様です」っていう様な
    「人を追いかけている様だから、駆除も視野に入れた方が良いですね」

    色んな意味で安全なお山になるかも!

  • 99二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 08:08:11

    >>98

    オカルト的な呼び声とは別に、実際クマの鳴き声もそういう「オーイ、オーイ」って感じに聞こえるんだっけか⋯

    やっぱ山は1人で入るもんじゃねえな

  • 100二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 17:09:39

    >>99

    「キャーーー!」っていう甲高いのは猿だったりする

    ちなワイ東北の田舎です。幽霊より野生動物の方が怖いよ!(最近クマも出た)

  • 101二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 19:35:16

    イノシシも怖いよね…膂力が違いすぎる生き物は総じて怖い

    そういや海は海で怖くない?
    海から上がってくるから、窓開けっぱなしにして近くで寝るなとか
    もしも上がってきてる人影見ても気づかないふりしてろとか

    創作だか昔話だか忘れたし、エグザベくんに転換できなくてすまない
    そもそも海に行きそうもないんだけど

  • 102二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 19:46:11

    >>89

    普通に100キロおじさんがもたれたドア内側から開けてんのパワフルで草

  • 103二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 23:21:22

    都市伝説に黒いキューピー人形ってあったけどエグザベ君、それが蠅のたかった子供の死体とわかっても「難民時代によく見てましたから」って死を悼んでもショックは受け無さそう

  • 104二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 02:07:00

    >>102

    倒れそうになったから勝ち負け忘れて慌てて支えに行ったのかもしれんな

  • 105二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 10:33:31

    保守

  • 106二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 13:02:06

    このレスは削除されています

  • 107二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 17:21:32

    野生動物の声と怪異系の声があまり差が無いせいで、エグザベ君を落とそうと色んな怪異があの手この手の声を出し続けた
    結果「宇宙世紀の江戸屋猫八」が爆誕する

  • 108二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 19:18:10

    >>99

    >>100


    海外では、インドネシアで溺れている人の腕が水面から助けを求めているような動きで、実はそれは手だけ突き出して泳いでいるワニという動画が。


    ……熊の呼び声とか、こういうのは偶然の行動で引っかかった獲物(人間)がいた事で、動物が学習するのでしょうかね?


  • 109二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 20:13:25

    >>102

    エグザベ君は助けに入ったことで男を支えて一緒に出れたので本人も知らないうちにセーフ……というやつ

  • 110二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 23:52:53

    でもエグザベ君なら100キロ男性がもたれかかっても集落を出るアシタカみたいに片手開け出来そうって感じはある
    強化人間ではないのになんだこの…何?

  • 111二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 07:05:34

    >>100

    同じく田舎民

    クマ出没放送なんて日常茶飯事だぜフゥーハハハー

    コロニーつか宇宙だと当然こんなことはないんだろうけど、ネズミとかが入ってきて繁殖して…とかはありそうなのが

  • 112二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 15:00:29

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 19:20:40

    >>111

    大航海時代の船よりも過酷(空気でさえ有料で有限)な宇宙コロニーだと、ネズミとか深刻な脅威かも。

  • 114二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 19:55:40

    寒すぎる北海道・青森ではゴキはいなかったが近年の温暖化で増えつつあるという
    イズマコロニーでさえきったねえドブとスラムが出来上がっているからGもネズミも繁殖し放題かも

  • 115二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 22:56:35

    >>114

    ススキノ以外にもか

  • 116二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 06:48:11

    ネズミの出てくる怪談とかちょっと探したり考えたりしたけど最終的にミッ〇ーマウスがMSに乗って襲ってくる展開しか思いつかなかったぜ!

  • 117二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 07:35:33

    >>116

    夜道で人間を追いかけてくるネズミ達とうっかり怪我した人の末路くらいしか思いつかんかった

    生きた人間は流石に食べないな、と群がればいけるか?の狭間

  • 118二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 08:43:27

    たまたま立ち寄ったバーで猿を使った芸がやっていてね
    観客が猿に算数の問題を出して、それに猿が答えるっていう芸だったんだよ
    それで僕や観客が幾らか問題を出してみたんだけど、凄いことに猿はその問題をスラスラと解いてたんだよ
    それで、最後にある観客が少し意地悪をしてやろうと思ったのか、『xn + yn = zn n≧3の時、nに当てはまる数字を答えよ』って問題を出したんだ。
    試しに僕も考えてみたんだが、全くもってわからなかったよ。
    それは猿も同じだったみたいで少し間を置いた後ホワイトボードに『?』とだけ書いていたんだ。
    けどその問題以外は全問正解だったし、わからない時に、『?』と書けただけでも凄いってなってショーは終わったんだ
    けど、なぜかその問題を出した人は青ざめた表情だったんだよ、あれはどうしてなんだろう?

  • 119二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:54:12

    保守

  • 120二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 17:25:09

    >>118

    ごめん少しわからん

    誰か解説頼む

  • 121二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 17:32:28

    >>120

    横だけどフェルマーの最終定理を猿が理解していたの!? みたいな話だと思われ


    元ネタ知らないからどういうオチなのか自分も本当にわからないけど

    前世が人間でその意識のまま解答したのかもしれないし

    製作者の名前以外オフィシャルなNTの天才猿なのかもしれないし


    夢の無い話リアルでの解答だが、やっぱり猿は問題の意味自体は全く分かってなくて、出題者や周囲の動きとかから「解答は無い・不明」ってことだけ察して以前どっかで教わった解答がわからない時に書くべき絵を書いただけかもしれない

  • 122二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 17:36:03

    >>120

    ?が「わからん」って意味じゃなくて「解無いよね、コレ」って意味を表してる事を察して猿ここまで出来るのかって青ざめたとか…?

  • 12311825/07/11(金) 17:43:17

    >>121

    少し前にYouTubeで見た動画を思い出しながら作ったけどこれでそのまま終わってたよ

  • 124二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:39:11

    保守

  • 125二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 00:23:56

    保守

  • 126二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 00:53:31

    >>89

    書き込まれた日から何度も読み直してその後のレス見てやっと意味が分かった!

    後半の僕は別人か!

    エグザベくんの肉体が屈強すぎる

  • 127二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 09:13:54

    開発途上で放棄されたMSのデータ再収集試験に協力せよ。そんな任務を受けて、僕は今MSに乗って月面にいた
    ジオンの新興組織が行う事業――何やら戦争によって散逸したデータの収集とかなんとか。僕はそこに一時派遣されたという訳だ
    任務内容を確認する。データ収集用無人機がこちらを追跡するので、その無人機から逃げ続けるように機動しつつ加速と速度のデータを集めると言う事らしい

    最終チェック完了、いつでもどうぞ……ん?
    担当の技術士官に通信を送った時だった。遠くから砂煙を上げて近づいてくる何かをモニターが捉える
    もう無人機が来たのか、ずいぶん早いんだな。あいつに追いつかれないよう逃げればいいのか
    軽くエンジンをふかしつつ何気なしに無人機をズームで確認すると……信じられないものが見えた
    なんだ?宇宙服を着た人間が、走っている?
    さらにズーム、次いでカメラ補正と画像処理……バカな!?僕は叫んだ。お婆さんだ!宇宙服を着たお婆さんが砂煙を上げるほどの高速で迫ってきているんだ!

    腰を曲げ、腕を後ろに組んだままクレーターの端でジャンプをキメる、恨みがましく目を見開いたお婆さんの視線に、僕は目をそらした
    旧世紀からあるというターボババアの都市伝説は僕も知っている。それを巧妙に再現した無人機ということか?
    PSSの技術屋たち、余程暇と金を持て余しているに違いないな。本当にゴーストにしか見えない完成度じゃないか
    ――ああ、そうさ。あれは無人機。作り物に決まってる

    そういえば、追いつかれたら『事故が起きて死ぬ』って話もあったっけな。僕は少し震える手先でエンジンに本格的に火を入れる。
    スロットルが開かれるにつれ、僕の乗ったMS――「ヅダ」は素晴らしい加速で月面を飛び始めた

  • 128二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 09:20:33

    ザクと同時期のMSとは思えない機動力に驚きながら、一直線に、滑るように移動していく
    しかし……お婆さんの加速が、鈍らない。引き離せないままだ
    ヅダの速度自体は素晴らしい。が、エンジンや機体は、どこまで、いつまで保つ?
    さらに問題なのは通信だ。こちらをモニターしているはずの基地に対しさっきから何度も通信を試みているが、聞こえてくるのはノイズばかり
    偶然濃い残留ミノフスキー粒子が来てしまっただけだ。そう自分に言い聞かせる
    予定通りのコースなら中継基地があるし人もいる。そこまでいけば大丈夫だ

    突然警告音が鳴り響く。『後方に警戒』!?お婆さんの加速がさらに増して……近くまで迫ってきている!
    僕は反射的に加速を増した。機体が震え、悲鳴を上げ始める。だが、お婆さんは離れない
    僕はスロットルを開き続ける。もっと、もう少し、まだいける。機体の振動がさらに増しても。警告音が鳴り始めても
    だが、それでもこの速度まで上げれば……ああ……そんな馬鹿な。もうヅダのすぐ後ろにいる
    これ以上の加速は、いや、速度維持すら長くは機体が保たない

    万事休すか……いや?
    お婆さんを見る。もう機体のほぼ真下にいた。笑っている。高速で『走って』いる
    ―――イチかバチかだ!僕は機体の向きを素早く変え、エンジン噴射を行った

    「それで、月面を滑るのでなく……『宇宙に向けて』飛び上がったと」
    ターボババアが飛行機や宇宙船相手に出たという話は聞かないですから。と僕はシャリア中佐にこぼす。そう。いくら走りが早くても空は飛べない。MSも重力までは振り切れないが、大ジャンプによる一時的な疑似飛行は可能だ
    「その際にエンジンノズルからの噴射を直接浴びたお婆さん……いえ、民間の無人機には同情しますが。何にせよ少尉と機体が無事でよかった」
    あの時、なんとか月面に着地した後に僕は救助され……各種調査が行われる中であのお婆さんは『民間が面白半分にけしかけた無人機』と説明された
    詳しい説明はしてもらえなかったが、納得した。そういうものだと
    なんだかあの機体、乗りたくないなと思ってたんです。僕はそう言って力なく笑った

  • 129二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 09:36:29

    このレスは削除されています

  • 130二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 09:51:50

    >>129

    続き物に割り込んでしまったかと早合点して消してしまった

    もうほぼ夏だし向日葵畑の怪を体験しに行って欲しいという気持ちのヤツ

  • 131二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 09:53:42

    次の任地への移動中、おそらく休耕地に植えているのであろう広大な向日葵畑の前を通った
    あまりにも見事で、車通りが少ないのをいい事にエンジンはかけたままにして、車から降りて見る話になった

    数多くの大輪の向日葵が、太陽に向かって咲き誇っている
    見渡す限りの向日葵畑は壮観で、思わず感嘆の声が漏れた
    「見事なものだな…」
    隣に立ったコモリ少尉も同じ様で息を呑んでいる
    車の側で待機してくださってる中佐に振り返って、
    「素晴らしいですね!」
    と声をかけると、あまりお気に召していなかったのか、妙な顔をされていた
    「どうされました?中佐」
    「…いえ、見事なものだとは思いましたよ。それより、そろそろ行きましょうか。もう離れた方が良さそうだ」
    「他の車が来るかもしれませんし、そうですね」
    怪訝なものを感じながらも中佐の言は正しい
    最後にもう一目見ようと振り返ろうとしたところで、隣のコモリ少尉がパンパンと小気味よく手を叩いた
    「ホラホラ、ボサっとしない!早く行くよ!」
    そう言って僕の腕を取って早々に運転席に押し込んでくる
    「乱暴だなぁ」
    そう言う僕に「いいから早く行く!」とにべもない
    そこでようやく車内に先に戻っていた中佐の顔色があまり良くない事に気づいて、慌てて車を出した
    周囲を確認する時、向日葵のギラギラとした黄金色の花弁が視界に残った
    車に乗った途端、風でも出たのか向日葵畑がザワザワと大きく体を揺らしている
    風が出ているなら顔色に悪い中佐の為にと、窓を開けようとしたら頑なに拒まれた
    (向日葵がフロントに擦りかける程だし、余計な事だったな…)
    ザワザワとざわめく広大な向日葵畑の横を車が走り抜けていく
    圧倒されたのかすっかり顔色を無くしてしまった二人を横目に、僕はアクセルを踏む
    (どこか休憩できる場所を探した方が良いな)
    なんて考えながら

  • 132二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 11:04:01

    >>127

    ヅダに乗ってる時にターボババアに追いかけられるのイヤすぎる


    ……ターボババアからもヅダからも生還してるエグザべ君の生存力こわ……

  • 133二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 17:00:03

    保守

  • 134二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 19:13:54

    ターボババアって100キロババアともいうからそれ以上のスピードは出ないんだっけ?
    ギャンに乗る前はヅダ乗りだったならツィマッドの申し子だね、エグザベ君は

  • 135二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 21:54:32

    >>134

    100キロババアはターボババアのバリエーションの1つって感じかな(だいぶ昔の話なのか一般道専門のババアなのか)

    というか地域によっては光速で走れるババアなんてものもいたりするわけで…

  • 136二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 02:08:25

    ほえ~そうなんですか!
    メガテン・ペルソナで知ったので地域差は名称くらいだと思ったんですが光速もアリなのか
    じゃあそれを振り切ったエグザベ君は何もんだよと

  • 137二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 12:01:56

    このレスは削除されています

  • 138二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 21:44:47

    保守

  • 139二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 00:36:51

    ヤマノケをNT的直感で全て回避して「ハイレナイハイレナイハイレナイハイレナイ」してる所とか想像した

  • 140二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 01:06:54

    フラナガンスクール――スクールといっても軍事関連なんだが、座学も普通にあるんだ
    当然テストもある。だから試験勉強で遅くなったりすることもあったよ
    そうそう、それで思い出した。自習室で夜遅くまで勉強していた時の話だけど
    とにかく眠くってさ。ちょうど意識が落ちてガクンと頭を机にぶつけたときだった
    すぐ後ろの壁に、こつんって何かが当たる音がしたのさ。見てみたら何とカミソリがあったんだ
    自習室には当時僕一人。誰かが投げてきたなんてことないはずなのになぁ
    しかも別の日にも似たようなことがあってさ、3回くらいカミソリが周りで転がったり落ちたりしてるんだよ。不思議だろう?
    時間かい?そうだな、どれもちょうど日付が変わるくらいだったと思う
    え?顔に傷?いや、特にそういったことはなかったけれど……なんで?

  • 141二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 08:30:31

    ああ、良い顔に傷がついたら大変だもんな…

  • 142二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 10:43:16

    未来の結婚相手見るやつか
    3回も転がってたってことは複数人可能性があるってこと…?

  • 143二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 11:30:21

    >>142

    複数人だと色々可能性が捗る もしくは同一人物かもしれない


    初回「洗面器に映ったと思ったらいきなり頭が前に倒れて頭頂部が一瞬見えただけだった」


    二回目「もう一度試したけどうつらうつらしててやっぱり顔がよく見えない。思わず寝なよって喋ってカミソリ落としたけど酔拳みたいな動きでかわされた気がする」


    三回目「こうなったら意地だと思ってもう一度やったら謎の市松人形と西洋人形が出てきた。素でビビってカミソリ落としたら人形がベシィとカミソリ弾いたのが見えた。怖くてそれ以来やってない」

  • 144二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 18:28:51

    >>143

    誰だか知らんがエグザべ君が出てくるとは羨ましいやっちゃ

  • 145二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 22:53:19

    >>143

    >>144

    「……」

  • 146二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 08:37:17

    >>145

    コ、コモリさん? まさか……

  • 147二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 17:58:10

    保守

  • 148二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 19:09:36

    どんな所でもトイレはしたくなる。イズマコロニーのスラムだってね
    人気のない公共トイレで、正直入るの嫌だったんだけど生理的欲求には逆らえない
    狭い個室で何とか用を足して出ようとした時だった
    「赤いちゃんちゃんこ着せましょか?」
    どこからともなくそんな声が響いたんだ。女の子の声だったけどしゃがれているような変な声だった
    「赤いちゃんちゃんこ着せましょか?」
    二回目の声。僕に言っているのか、ってそこで理解したよ。薄暗いトイレに響くその声は想像以上に不気味でね
    正直声の主が怖かったんだけど、僕は勇気を振り絞って言ったんだ
    「あの……ちゃんちゃんこって何ですか……?」

    ……少し沈黙が流れた後に
    「ええっとぉ……そうか外人さんかぁ……ちゃんちゃんこってのは日本の服でぇ、服の上から羽織る暖かい上着って言うか……じゃなくて!着たいかどうかだけ答えるの!」
    声の主から説明と注文が入ったので僕はちょっと考えて、
    うーん、ニホンの文化に興味はあるけど遠慮するよ。と断った
    ちょっと可哀想だけど、スラムでの子供と言うのは警戒すべき存在でもあるんだ
    服を着せている間にスリをしようって魂胆かもしれないからね
    「はぁ~。もうイズマの人間だってちゃんちゃんこ知らない奴が多いし、宇宙世紀ってのはこれだから。マジ肩身せっま。あぁもういいよバイバイ」
    ……声の主は消えた、のかな?って恐る恐るドアを開けたけどトイレには誰もいなかった
    口ぶりからするとやはり僕を騙してお金を取ろうとしていたのかもしれない。女の子相手でも警戒は大事だなって痛感した出来事だったな

  • 149二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 23:35:47

    宇宙世紀だもんな、概念自体が無くなってる用語とかもきっと沢山あるわ…

  • 150二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 07:02:05

    下駄が本来の意味が学の有る人以外には失念されて概念化しているとか。

  • 151二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 12:33:07

    ならば新たな怪異概念も産まれてる可能性はあるのか…?

  • 152二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 12:48:29

    コロニーなら赤マントと青マントに派生して、空気を奪って窒息◯させてくる(任意の色)マントの怪人が出てたりしないかな

  • 153二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 14:08:06

    >>151

    イオマグヌッソ事件ってあったろ?今でも残骸は残ってるんだがな

    あそこの空域で声が聞こえてきたっていう奴がいるのさ

    「赤い軍服着せましょうか(ワクワク)」ってな

    この声が聞こえるのは決まって金髪イケメンの若い男だそうだ

  • 154二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 15:00:31

    見上げ入道のギミック(上げて見ると大きくなり下げて見ると小さくなる)を素で看破して背中向けて股の下から見下ろして小さくして
    「よく出来たホログラムだな……」くらいの感じに着地するザベくんとかワンチャン

  • 155二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 15:03:01

    もしかしたらモビルスーツや軍艦とかを亜光速で追い抜こうとする怪異もいるかもしれない…

  • 156二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 17:39:58

    地球の海に行って海坊主や座頭坊とか船幽霊に出会うエグザベ君

    海坊主→「新しいMAかな?」
    座頭坊→「あんな年になってもサーフィンなんて、地球の老人は元気だなあ」
    船幽霊→「海にごみを投げることはできません!」

  • 157二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 21:15:54

    むかし追いかけてきたターボババアに道を譲ったらターボババアも笑顔で親指上げて走り去っていったて話を見たので、ターボババアにお先にどうぞするエグザべ君も見たい

  • 158二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 01:17:54

    なんでターボババアがべとべとさんみたいな扱いになってるんだよ!?

  • 159二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 06:42:59

    冥婚のやつ、MSやMAに興味があるタイプの怪異じゃなくて良かった…

  • 160二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 08:49:24

    >>159

    気に入られなくて良かった。

  • 161二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 18:26:15

    このレスは削除されています

  • 162二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 18:26:38

    保守

  • 163二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 19:43:43

    僕もスクールに入りたての若いころは同期や友人といろいろあった
    罰ゲームの一環で、対象者が1日のうちに驚くリアクションをした回数に応じて罰金、とかね
    仲間揃って、下手したら部外者も混ぜてあの手この手で驚かすのさ。背後から仕掛けたり待ち伏せしたりなんて可愛いほうで……
    そうそう、一度脅かし役の僕が驚かされたなんてこともあったよ

    その日は同期のミゲルを驚かせるため。彼の部屋に忍び込むことにしたんだ
    とはいえ部屋の中で隠れられる場所なんて少ない
    ま、それでド定番だけどベッドの下に潜るしかなかった

    そこに「目」があった
    暗い中にぎょろりと大きく見開かれた目。本当に驚いた時って身体が硬直するんだな
    固まったままその目と見つめあううち、目が少し慣れてきた。長い髪や口元を隠すマスク、胸元の手、そこに握られた斧が見え―――斧!?
    僕はとっさにベッドの下から抜けだした
    「……ミゲル君ジャ……ナイ……?見ツカッタ!?」
    ベッドの下の存在は、ひゅう、ひゅうと息をしながらそう呟くと、
    「ヒィイイイイイキャアアアァァァァ」
    とんでもない奇声を上げながら僕の方に向かって転がり出て、僕の鼻先で進路を変えるとそのままドアから飛び出していった
    僕はと言えば驚きと恐怖で素で腰が抜けていた、もう少し何かあったら漏らしていたかもしれない

    ……心臓が落ち着くのに時間を要したけれど、そこで気づいた
    僕と同じく部屋で待ち伏せを考えた人がいたのか。全力で驚かせるために模造の斧まで用意して
    確かにアレは驚かない訳はない。そう考えると僕はあの人の邪魔をしてしまったんだな
    僕は頭をかいて部屋を出ることにした

    そういえばその数日後、なぜかミゲルから豪華なケーキをお礼として貰ったかなぁ……理由は教えてくれなかったけどさ
    ああ、話はそれるけどその当時不審者情報が宿舎の周りにあったりもしたな。今はそういうのないけど君も気を付けてくれ

  • 164二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 23:09:04

    ジェイソンさんは誰でも襲うんじゃなかったのかよ!

    女性の怪異かもしれなかったな!

  • 165二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:07:30

    「へい、エグザべ」

    声を掛けられても、玩具の船を拾ってくれた事に感謝するか、何でそんなところにと心配しても怖がらないので、何事もなく終わる。

  • 166二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:11:03

    市松人形ちゃんとメリーさんガード分厚そう

  • 167二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 06:26:05

    >>164

    ターゲットを追いかけている時には、チンピラは素顔を見せて脅すだけだった時もあるので。

  • 168二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:25:31

    保守

  • 169二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 23:59:37

    このレスは削除されています

  • 170二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 00:32:43

    >>167

    おおう…意外と小心者なのか

  • 171二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 00:50:49

    >>170

    元々容姿のせいで村ぐるみで虐められ遂に溺死させられてしまったジェイソン少年。


    もっとも、くだんの例は標的を追っている時にバタフライナイフをチラつかせて絡んできた十代と思しきチンピラ数名を邪魔だと黙らせて逃げるに任せる場面だったので、単に追跡の邪魔をされたくなかったか標的以外に興味がなかっただけかと。

  • 172二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 00:54:25

    エグザべくん、因習村やマヨイガに迷い込んでもなんか普通に帰ってきそう

  • 173二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 02:08:44

    (ジェイソンでなくベッドの下の男ネタだったとか言いにくい)


    >>166

    「シャリア中佐、少しいいですか」

    「コモリ少尉ですか、何かありましたか?」

    「最近また人の部屋に忍び込みベッドの下に身を隠す変態が現れたそうです。まだ人的被害は無いのですが」

    「行動力のある変態は厄介ですね。忍び込まれた部屋の主に同情しますよ……しかしなぜそんな話題を?」

    「その変態はエグザベ君の部屋に忍び込んだそうです」

    「……部屋の主でなく忍び込んだ変態に同情するべき案件でしたか」

  • 174二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 02:24:57

    >>173

    (大丈夫 私もベッドの下の男だと思ってたから)

  • 175二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 11:37:00

    保守がてらにエグザベVSスワンプマン

    本人が怖がってくれないかな?

    ちなみにジェイソンは意外とドジっ子なのでよく転ぶしよく殴られる

  • 176二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 19:03:51

    >>172

    因習村は華麗にスルーできそうだが、マヨイガは福を与える家だから何か貰えそう

    しかし何も持ち帰ったりはしないだろうな。難民上がりなのにすごく育ちがいいもん

  • 177二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:13:59

    >>175

    スワンプマンはほぼ瞬時に入れ替わってる設定で仮にそばで見てても雷に打たれたのに奇跡的に助かったってだけで終わっちゃうからホラーにしにくいんだよなあ

    怖がろうにも怖がれない

  • 178二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 06:36:17

    >>174

    自分もそっちだと思った

    ホラー映画はよく知らないから

  • 179二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 07:59:12

    夢の中に夢男が連続で出てくるけど「顔が濃い人だなあ」くらいの感想で特に誰に対して言うわけでもなく普通に業務をこなすエグザベ

  • 180二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 11:30:40

    コモリ少尉が夢男の記事見ながらこの人夢に出てきてほしくないとか話してる時に
    何気なく僕その人何度も見てるよとか返してコモリンに凄い形相で見られるエグザベ君ください

  • 181二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:04:55

    このレスは削除されています

  • 182二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:43:03

    『エグザベ、驚かないで聞いてくれ。シャリア中佐が事故で死んだんだ』
    深夜の自室、着信音で叩き起こされ電話に出た僕の意識は一瞬で覚醒した
    中佐が!?どうして?と尋ねる。電話の相手…同僚の彼は少し口ごもってから、
    『昨日、非番だった俺と君とで夜に街に出ただろ?そこで偶然シャリア中佐に出会って一緒に飲んだよな』
    記憶を辿り、ああ、と答える。頭痛がする。飲み過ぎていたかな
    『俺たちと中佐は別々にタクシー拾って帰ったけどさ……そのタクシーが酷く事故ったらしいんだよ』
    そんな、そんな事があってたまるか。僕は激昂して叫ぶ。頭痛が増す
    『警察から連絡があったんだ。辛いし、悲しいけど受け入れなきゃ…』
    同僚がそこまで言った時
    コンコン
    …部屋の扉がノックされた
    「…エグザベ少尉。いますか?このドアを開けて下さい」
    心臓が跳ね上がった。中佐の声だ!思わず、ドアの前に中佐が来てる、と同僚に話す
    『落ち着け。中佐は死んだんだ。訪ねてきたならそいつは亡霊だ。迎え入れたりするんじゃないぞ』
    間違いだったって事もあるだろうと僕は抗弁するが、
    『気持ちは分かるが出るな。ドアを開けるんじゃない。お前、連れていかれるぞ』
    「少尉。早くドアを開けて下さい。お願いです」
    二人の声が部屋に響く。幽霊なんていないと思いつつも、ドアに踏み出せない。頭痛で集中できない…頭痛薬…確か椅子の後ろの棚に――
    ふと、気付いた。部屋を見渡す。確信を持った
    同僚にドアを開けるよと告げる。必死に止めてくる彼の声に悪いと思いつつ、僕はドアをそっと開けた

    ドアを開けた瞬間見えたのは白い天井と、僕を覗き込む中佐の顔だった
    「目が覚めてよかった。貴方達は帰る途中で事故にあったんですよ」
    事故?僕たちが?
    「君は気絶していましたが外傷はたんこぶ程度。同僚君は…意識不明、重症です」
    僕は混乱しつつ、先ほどの『夢』の事を話す
    「…つまり、同僚君こそが君を連れて行こうと…いえ。邪推でした。彼は生きている。それよりよくドアを開ける気になりましたね」
    最初、にん…いえ、目立つ私物が無い事に気付いてと僕は話した。他にも、違う箇所が複数。別の誰かが想像した僕の部屋、のような違和感
    自分の部屋ではない、ならば出るべきだと思ったんですと答えた時、病室のドアが開く
    入ってきた看護師さんから同僚が無事命を取り留めたと聞いた僕は、中佐と小さく笑いあった

  • 183二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:48:00

    >>182

    同僚が回復したらコモリンに「お話」されそうw

  • 184二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 07:25:57

    霊能力があること前提で何故か進んでいるヒゲマンとコモリン
    でもニュータイプが死者が見えたり力を貸してくれるのは本編でもある描写なので特に問題ないという

  • 185二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 16:53:55

    保守

  • 186二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 22:02:45

    『引力』

    いいか、若いの。他のコロニーじゃどうだか知らんがイズマじゃ絶対に忘れてはならない鉄則がある
    ここで仕事をやっていくなら覚えておけ。コッチも仕事に穴を空けられちゃ困るんだ
    なに、そう身構えんな。簡単なことだよ

    『宇宙空間に出る10日前以降は絶対に墓場に行くな』

    たったコレだけだ。コロニーに墓場だなんてあるところの方が珍しいし、俺たちがわざわざ足を伸ばすこともない。ちょいと意識に留めておけば簡単に守れるだろ?
    …何でこんなことが鉄則なのかって?
    お前もこの業界にいるなら色々と耳に入ってくるだろ。不気味な、まったく説明のつかない恐ろしい現象のこと…
    …笑うなって。幽霊だとかオバケを信じてるなんてバカバカしいと思う気持ちは否定しねえよ?だがな、宇宙空間について人類が知ってることはそう多くはない。長いこと宇宙空間に出る仕事を勤めてると「そういうこともあるか」と思わざるを得なくなるんだ。こういう験担ぎが生死を文字通り左右してんだろうな……験担ぎをバカにしていた奴らはみんな早死にしちまったよ

    どうして死んじまったっのかって? さあな?
    俺も人伝に聞いただけだが、墓場にいる見えないお客さんをひっかけちまって、宇宙空間に出る時に引き摺り込まれてそのまま行方不明になるらしい
    宇宙は寒いからなあ…連中も寂しいんだろう。温かいものもついでに持っていこうとしたのかもな

    どうも四だとか、九って数字が良くねえらしい。墓場に寄っちまった後にどうしても外せねえ仕事が入ってる時は、せめて四日目と九日目だけは避けるようにしろよ
    信じるも信じないもの勝手だが、これは本気の忠告だっでことだけはよぅく覚えておけ

    …………ああ、偶に墓参りした上で宇宙に出ても何ともない奴もいるな。そういう奴らは例外だから俺らみたいなのが間違っても真似しようとするなよ
    俺が見たことあるのは若いジオン軍人の兄ちゃんなんだが、ありゃあすごかった。数十人の見えないお客さんが引っ張っていこうとしたってビクともしねえだろうよ
    なにせ、掴めるところがどこにも無い
    ……あの兄ちゃん、どれくらいの数をつけてるんだろうな?一億人以上いるって言われても信じるぜ

  • 187二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 22:04:43

    エグザベ視点のホラー難し過ぎるので第三者から見たホラーを書いてみました

  • 188二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 06:19:59

    (憑きすぎてるせいで)霊が物理的に(?)近寄れないの酷い
    他のニュータイプの思念が力を貸そうと思っても近寄れない奴

  • 189二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 12:49:51

    『猫の恩返し』
    ヤバかったなーと思った時?そんなの聞いてどうするんだ……まあ、いいか。待機時間中だし、話すくらいなら
    イズマコロニーでは大変な目に遭ったよ。まさか正式な手続きで入国したことになっている将官を撃とうとするなんて………
    ん?ああ、詳しくは言えないけどその場ではどうにか助かったよ。僕は昔から運が良くてね。不思議なことに絶体絶命の危機に助けが入る事が多いんだ

    そうそう、君、猫には親切にする事だ。気まぐれな印象を持たれる事が多いが、彼らは義理堅い。いざという時に助けてくれるかもしれないぞ
    ははっ。そう、経験談。僕は猫に助けられたことがかる。火の手が上がって、重力制御装置がイカれたのか上下左右も滅茶苦茶な、どこに行っても悲鳴ばかり聞こえてくるような危険地帯。必死に地面にしがみついて空に吸い出されないようにするだけで精一杯だった
    そんな時に猫が目の前を横切ったんだ。僕の目が確かなら、当時、近所でよく見かけて僕もたまにご飯をあげたりもした見知った子だ。地域猫ってやつだな
    まるで正しい逃げ道が分かっているかのように瓦礫が降り注ぐ中をスルスルと進んでいって、途中で振り返って僕を見た。その時の僕は、藁にでも何にでも縋りたい気分だった。その猫が僕を導こうとしてくれているように感じて、無我夢中で腹這いに着いていったよ
    そうしたら、ほとんど無傷のMSがコックピット開きっぱなしの状態で転がっているのを見つけた
    そのMSに乗り込んで、命からがら脱出できたってわけ。周囲を見渡しても元のパイロットらしき人影は見つからなかったし、連れてきてくれた猫もいつの間にか姿を消していたっけな……例のあの日のことなのかって?そいつはご想像にお任せするよ

    はあ?……猫のしっぽが何だって?
    まあ確かに、先端が先別れしていたけど毛が伸び放題の野良猫なら珍しくもないだろ。二本どころか九本のしっぽが生えているように見える猫もいたし

    僕もニュータイプだなんて大層に言われるけど、やっぱり養殖だからかな。猫の勘の鋭さには負ける……案外、赤ん坊や動物の方が「本物」なのかもしれないな
    君はどう思う?

  • 190二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:47:27

    どうしたんだ。そんな怪訝そうな顔をして
    へえ、僕に確認したいことが。いいけどその前に僕の話を聞いてくれよ
    最近の怪談なんだが、それによるとこの世のどこかには他人に化けて人の営みに紛れ込んでいる何かがいるんだそうだ
    安心してくれ。化けられた側の人には何の害もないよ。ほんの少しの間、姿を借りるだけなんだってさ

    ただ、そいつに正体を勘付かれたと気付かれてはならない。何か変だなと感じても知らんぷりしないと、うっかり口封じされてしまうよ……という怪談
    聞いたことはあるか? ……はは、そっか

    そうそう、そういえば君の話だったな
    さっき、何か言いかけてたろ
    次は君の番だ。どうぞ、言ってみてくれ

  • 191二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 06:21:22

    >>190

    口ごもった相手に対してははっは冗談だよ、怖がらせてごめんとか言って

    安心した相手がぽろっと疑いを口にしちゃうと


    やっぱり気付いてたのか


    って

  • 192二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 12:52:50

    >>190

    うお…目の色と表情がエグザべじゃない…

    一応警告してくれるあたり良心のある怪異なんだろうか

  • 193二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 21:21:00

    色々あってニホンでコモリ少尉とドライブすることになったけど、トラブルがあったせいか彼女がぐったりしてしまって
    でもただ車に乗ってただけであんなにやつれるほど疲弊するものかな…って不思議でさ
    何があったのかって?順を追って思い出してみようか

    1,レンタカー屋で白いソアラって車を激安で紹介された(古いし趣味じゃないから断った)

    2,ナビ通りだったはずなのに山の中で道に迷った。やっと見つけた看板も「巨頭オ」って文字で訳が分からず引き返した

    3,戻り道、ふと未舗装の脇道の奥から「テン…ソウ…メツ…」みたいな不思議な声が少しの間追ってきた。獣の鳴き声かな?

    4,別のルートを辿ったら道の真ん中に女性が居て、急ブレーキで止まったらその先が崩れて崖になっていた。女性にお礼を述べたら、シネバヨカ…何だっけ、現地語で何か喋ってた。どういたしましてって意味かな

    5,陰鬱な雰囲気の池の横で顔が隠れた女性がヒッチハイクしていた。街まで遠いし可哀想だから乗せようかと少尉に提案したら全力で拒否された

    6,走っている最中にバイクに追い越された。山道なのに速かったなあ。ヘルメット…というか頭が無かった気がするんだけど気のせいだろう

    7,コンビニに寄った時、買い物してから車を確認すると後ろ側の窓にいくつも手形がついていた。酷いイタズラだ

    8,少尉がだいぶ消耗してたからさ、スムーズに帰れるよう力を貸してほしいって道端のジンジャで祈ったのさ
    困ったときはってやつだったけど、実際何も起きなかったよ。快適なものだった
    でも何故だろう…少尉がずっと車の後部座席に怯えてた気がするんだよ

    え、何だよその凄い溜息。コモリン可哀想って、何か僕に悪い点あったのか?…分からないなら実際に一緒にドライブして教えるって?ニャアンも一緒に?
    面白い体験できそうだからって言われてもよく分からないぞ…?

  • 194二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 23:27:08

    新人、ちょっといいか。言っておきたいことがある …そんなに警戒するな。見た目の割に分かりやすいな、お前
    確かにキシリア様から特別に贔屓されてることに思うところがないわけじゃないが、それはお前のせいじゃない。そもそもの話、少尉が近衛と部隊の両隊長を張ってる時点で指揮系統がおかしなことで……

    いや、今は関係ないな。愚痴を聞かせて悪かった
    本題に入ろう。『隊長にはあまり近づくな』
    ……違うぞ!?そういう意味じゃない!隊長とは純粋な上司部下の関係で……
    嫌ってるわけでもない!命を預けるに値するリーダーだ。心から尊敬している!

    ごほん。率直すぎる物言いだった。説明させてくれ
    隊長は穏やかな人だからな。親しみやすく、手が届きそうに思える。だが、思いのままにできると思ってはならない。それは錯覚だ
    あの人の真似をしようとするな。目を付けられる。軽い気持ちで手を伸ばすな。必ず後悔する。見ていれば見ているほど、近づけば近づくほど暖かさに離れがたくなり「落とし穴」に落ちるまで引き返せなくなる
    我を強く保たないと"持って"いかれるぞ

    近づくつもりはない?あんな、優しくて、冷たくて、遠い人には……か
    新人にはそう見えるか。それは本物のニュータイプの直感とやらか?養殖の俺からは新人も危なさそうな気がしたんだが…まあ、そう思っているなら大丈夫か。勘違いならいいんだ

    え?どうしてこんなことを言いにきたのかって?
    ああ…あの人自身には問題は無いんだよ。とことん善い人だ
    問題は周囲さ。暗闇の中にひとつだけ灯りがあったら、みんなその光に寄っていくだろ?焚き火ばかり見つめていたら、隣にいる奴がどんな存在か分からなくなっちまう。隣のそいつがコッチを悪意を持って見ていたとしてもだ。「落とし穴」とはそういう事だ
    隊長に引き寄せられて色んな奴が集まる……隊長を見ているだけで満足するならまだ可愛いもんだ
    だがなあ、どうにもあの人を独占したがる厄介な連中も混じってるようでな……周囲から他人を排除しようとしやがる
    そんな事したって、手に入るわけないのに

    なんだ新人。言いたいことがありそうだが……そいつらを放置したままでいいのかって?
    もちろん。怪しいやつは見かけ次第通報したり、付き纏っているとこらをふん縛って不審者として突き出したりしてるよ

    ………生きてるやつはな
    ほんと、厄介だよ

    『焚き火 或いは 星』

  • 195二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:32:38

    コモリ「ねえエグザベくん、昨日◯◯に行った?」
    エグザベ「いや?コモリも知ってるだろ。昨日はずっと一緒に行動してたんだから」
    コモリ「だよねー。でもエグザベくんを見かけたって情報が上がってるんだ。探ってみたけど◯◯で何か起こりそうな様子もないし、目撃されたっていうエグザベくんも特に何かをしてたわけじゃないみたいだけど…」
    エグザベ「気のせいじゃないか?世の中には似た顔が三人はいるって言うだろ。中佐やコモリならともかく、僕みたいな普通の顔なら見間違えられてもおかしくないよ」
    コモリ「エグザベくんが、普通……?
     ハァ……相変わらずの自己評価は置いておいて、エグザベくんも気をつけなよ。そっくりな姿になって鉢合わせたら死んでしまうって言うドッペルゲンガーなんて怪異もいるんだからね!」
    エグザベ「えぇ、ドッペルゲンガー?どうして同じ姿になられただけで死ぬんだ……?」

    ???「───失礼だな。ドッペルゲンガーなんかと一緒にしてくれるなよ」

    エグザベ「? 今、誰かいなかったか?」
    コモリ「え?ここには私たち2人しかいないよ」
    エグザベ「………だよな。気のせい、か」

    エグザベ(さっき少し見えたあの横顔……どこかで見たことがあるような……?」

  • 196二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 17:55:43

    保守

  • 197二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 23:21:37

    >>195

    一体ナニモノなのか…


    そろそろ次スレですかね?

  • 198二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 09:18:49

    (スレ主ではありませんが途中で落ちるのも惜しいので次スレが立たなくても200まで書き込むつもりです)


    『振り返るな』


    待たせてしまってすまない。歳を召した御婦人の荷物待ちをしていたら思いのほか時間が掛かってしまって……約束の時間まで少し余裕があるから構わない?そう言ってくれると気が楽になるよ

    ああ、大量の荷物を抱えて難儀しているのを見かけてね。待ち合わせの約束があるので途中までになっても良ければと手伝いを申し出たんだ。御婦人の姿が見えなくなるほどの大荷物で、見て見ぬふりするのも気が引けた。中身は古着だったから1人で持つには嵩張るだけで重くはなかったよ

    どうも最近は御婦人のところに大量の来訪者がひっきりなしに来ていて人手不足で苦労してるらしい

    ひたすら上に登ったり下に登ったり右に左に曲がったりと方向感覚が無くなった頃に「ここまでで良い。帰り道はまっすぐ歩けばいい。貴方はここに来るにはまだ早いからもう帰りなさい。上司には貴方のことを良く言っておくから」と帰してもらったんだ。遠くに大きな河が見えたのが印象的だったな


    帰る途中で、背後から懐かしい声で名前を呼ばれた。思わず振り返ろうとしたんだけどいつの間にか目の前に現れた男に「やめておけ」と止められた

    「アレはただの物真似だよ。キミの知り合いはもう河の向こう側だ。キミにはまだやる事があるんだろう。どんなに懐かしい声に何と呼び止められようと、決して後ろを見ないで戻るんだ。僕と約束してほしい」と……



    その男の顔を見て僕は驚いた。……何で驚いたのか、その男の顔がどんなものだったのか不思議と思い出せないけど。その人の言うとおりにするべきだろうと何となく感じた

    「顔を拝借している間にキミに生死不明になられでもしたらドッペルゲンガーなんぞの仕業と思われるだろう。そんなの御免だね」という言葉の意味はよく分からなかったけど…ドッペルゲンガーってこの前コモリが言っていた怪異のことだよな?

    で、まあ、そのまま僕は振り返らずに真っ直ぐここまで歩いてきたよ。途中で何度か振り返りたくなったけど我慢した。彼と約束したしね


    それにしても……

    忘れかけていた父さんや母さんの声を思い出せた。久しぶりにみんなの声が聞けたし、御婦人に親切にして良かった。やっぱり僕は運が良い

  • 199二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 18:37:18

    (同じくスレ主じゃないが200まで何とか)

    甘い香りに、僕はふと気づき目を開ける。広い部屋、柔らかいベッドの上に僕はいた
    ぼうっとした頭のまま現状把握をしようとして――すぐ隣で、僕の顔を見ている女性に気付いたんだ
    黒髪の美しい女性が、僕の隣であられもない服装で微笑んでいた。心臓が跳ね上がる
    一夜の過ちというやつか!?…いや、そんな覚えは…
    僕はとりあえず謝りつつ記憶が無い事、出来れば状況を教えて欲しいと訴えたけど、彼女は答えず僕に身体を寄せて乗りかかってきた
    彼女の香りと蠱惑的な表情にクラついたけれど、僕は拒否の姿勢を示すべく力を込めて彼女を抱え、強引に引き離す

    「――まだ魅了しきれていないなんて」驚いた表情の彼女が、くわっと目を開く
    蛇のような目線、体中を舐められるようなぞわぞわとした感覚に僕はへたり込んだ
    彼女が再び迫る。僕の身体は言う事を聞かないまま…彼女が僕の顎をくいと持ち上げる。気のせいか彼女に角と、背中に蝙蝠のような翼が見えた
    そして彼女は獲物を得たとばかりに、その妖艶な唇を僕の唇へ

    トゥーッ!次の瞬間、鋭い掛け声と共に彼女は跳ね飛ばされていた
    唐突なフライング・クロスチョップ!繰り出したのは銀色の騎士の兜を身に着けた謎の男性…変態か!?
    彼は見事な体捌きを見せつつ続けてドロップキック!そしてアルゼンチンバックブリーカーと立て続けに…
    いやいやいや!僕は慌てて止めた。状況はさっぱりだが女性に仕掛ける技ではないのは確かだ
    …僕の制止が通じたのか、彼はフムーッと息を吐くと女性を投げて開放した
    慌てて介抱をしようとした手を彼女は引っ叩いて拒絶する。そしてとても言えないような悪態と共に…景色が、歪み始めた

    「…尉!エグザベ少尉!起きて下さい」
    聞こえてきた声にビクッと身体が跳ね、急速に覚醒する。目の前にはニャアンがいた
    「姿が見えないと思ったら、まさかここで寝てるなんて」
    探してくれたのか、すまないと謝ってぐぐっと体を伸ばす。コクピットシート。そうか、ギャンの調整中に居眠りしてしまったのか
    「だらけた寝顔でしたね。女の人の夢ですか」
    じとっとした言葉に少しむせる。いや、変なマスクマンの夢だったと誤魔化しながらコクピットを出て、ふと見上げた
    …そういえばあの騎士兜。君に似ていたか?守ってくれた、なんてことは…
    まさかな、と独りごちて僕はニャアンの後を追った

  • 200二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:28:08

    ………。………、あ……私、いつの間に寝ていたのかしら。体が鉛のように重い……ここは何処?どうしてこんなに暗いの……
    指一本だって動かせない倦怠感にのし掛かられている最中、視界の端に何かがチラついた。
    あれは灯台?
    黒に塗り潰された空間を白い光が切り裂いてゆくのが遠くからでも鮮明に目に映る。その光を目にして、身体が動くようになった事に気付いた。ほんの少し前の酷い倦怠感が思い出せなくなるくらい活力が湧いてくる。鎖に縛られ杭に穿たれたようだった手足が軽やかに浮かび上がった。光に向かって光速で引き寄せられるみたいに力強く掛け出す
    ……ここってこんなに人がいたの?気付かなかった
    白い光のおかげで少しだけ見えやすくなった周囲を見渡して人影の多さに驚く。大勢の人達も白い光の方角へと手を伸ばして向かっている。波のように蠢く群衆に戸惑っている私に上品なお婆ちゃんが声を掛けてきた
    『私たち運が良かったわね。お嬢さん、あの光が見える?あれは目印よ。私たちがかえる為の導き。さあ着いていきましょう』
    着いていく?灯台なのに……違う。アレは灯台じゃない。槍と盾を携えた白い巨人だ。閃光の尾を引きながら飛翔する輝く騎士!あの威容をいつだったか見た事がある。
    アルテイシア様近衛専用のギャンだわ!パイロットは若いイケメンだと聞いた事があるけど、赤い彗星とどっちがイケてるのかしら……?
    『赤い彗星?……その人がどのような方なのかは存じないのだけど、あの子は誰にも負けないくらい素敵な人よ』
    へえ、そうなんだ…。…? スペースノイドで知らない者はいないくらい有名な赤い彗星を知らないのに、実はイケメンだという噂話だけで名前すら分かっていない隠れた近衛の事は知っているの?変なの……
    いいえ、それよりも。ねえ、私たちこれからどうなるの?あのMSを追いかけて、何処に行くの?
    『え、ウソ……アナタ、まだ気付いてなかったのね』
    私の発言の何がそんなにお婆ちゃんを驚かせてしまったのか。彼女は紫みの強い蛍石にも似た虹彩の眼を見開いて告げた

    『お嬢さん。人間って、宇宙に生身では居られないのよ』

    『宇宙に流れゆく送り火』

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