- 1◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 22:38:55
名前 棗サナギ
年齢十七歳 三年生
学園 無所属(元アリウス。現在は106人の『家族』とともに賞金稼ぎをしている)
身長151cm
使用武器we are free!!(MG)
戦闘力dice1d100=26 (26)
神秘パワー dice1d100=44 (44)
コミュ力 dice1d100=88 (88)
知能 dice1d100=37 (37)
倫理観 dice1d100=1 (1)
善性 dice1d100=90 (90)
常識 dice1d100=58 (58)
頭の回転 dice1d100=60 (60)
スタミナ(所謂持久力)dice1d100=18 (18)
運(所謂ラック)dice1d100=20 (20)
体力(打たれ強さ)dice1d100=86 (86)
事務能力dice1d100=7 (7)
政治力dice1d100=19 (19)
(似てるかもだけど)交渉技術dice1d100=86 (86)
口数(1に近い程少ない、100に近い程多い)dice1d100=23 (23)
扇動力(+30)dice1d70=9 (9)
指揮能力dice1d100=64 (64)
カリスマdice1d100=4 (4)
潜伏技能 dice1d100=19 (19)
工作技能 dice1d100=83 (83)
機械技能(操作、修理など) dice1d100=4 (4)
条約編、開始ですわ
- 2◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 22:43:09
- 3◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 22:46:19
今日もう書けるかなので保守代わりに…
棗サナギ→倫理観1なのに善性90、戦闘力20ちょっとの貧弱娘。打たれ強いのがとりえ。現在パヴァーヌ編1章とプロローグを通過済み。最近ミレニアムで昔に使っていた盾をゲットした。持ち手を握ると広がる。 - 4二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 22:53:36
埋め
- 5◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 22:58:35
わーにんわーにん!
とうとうタイトルからダイスを消しましたわ!(恥知らず)安価も消しましたわ!(恥知らずのパープルヘイズ)条約編はもう思うがまま、困ったら安価とダイスってノリになりますわよ - 6◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 23:12:08
落ちそうなのでこれまでのあらすじを書いてなんとかしますわ!
プロローグ
ハスミにガチ惚れしました
パヴァーヌ
ヒビキにガチ惚れしました
棗サナギ。年上的な匂いがする生徒が好きな女です - 7◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 23:15:23
前回生えてきた子の解説もしますわ
羽沼コハダ
長身。どっかのまんまでんトップに似てなくはない。美人よりで綺麗な顔をしてる。
とんでもない武力と神秘、カリスマを有していて倫理観はあるけどトリガーハッピーな人。
『家族』では二番手扱いだけど意思が弱い - 8◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 23:17:53
後はみんなに任せますわ…()
- 9◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 23:22:24
- 10二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:24:30
- 11◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 23:26:43
- 12二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:27:25
サナギちゃん今のところ単品だと強くないけど下手に傷つけようなもんなら家族のみんなが「お話」に来そう
- 13二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:32:15
工作技巧83と倫理観1から放たれる人の心がない戦法が楽しみすぎる。けど、これやったら絶対先生に叱られそう。
- 14◆f7EWLzjVwHih25/06/24(火) 23:34:28
- 15二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:55:16
- 16二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 00:02:35
あ、先生は男性か。
- 17二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 00:06:05
- 18◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 00:09:04
バコバコぶっ壊していいなら崩壊しすぎない程度にやらせたいことはありますけども…実行する能力ないとですので基本はなぞる感じでいきますわ()
- 19二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 07:22:22
保守
- 20◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 08:39:44
「サナギちゃんこれも!これも食べていいよ!」
「あっずる〜い!サナギちゃん!こっちもこっちも!」
「…そんなに一杯は食べられないぞ」
私の名前は『棗サナギ』十七歳。現在の私はといえば、仕事の都合で通りがかったトリニティ総合学園。そこの生徒達に所謂『餌付け』をされていた。
「そういえばさぁ…知ってる?立て篭もりがあったとか…」
「知ってる知ってる!怖いよねー…」
「…立て篭もり?」
立て篭もりだなんて…そういえば、得意な子も居たな。ゲリラ戦、と言えばいいのか。本格的なスタイルが得意で私にとても懐いていた。
「…詳しい情報はないのか?」
「えーと…正義実現委員会、って言うのがあって…」
「そこの人達相手に何時間も耐え切ったんだって!…怖いけど、ちょっと凄いよね。それって」
…ふむ。それだけ強いのなら…『接触を試みてもいいかもしれない』いつか敵に回られても厄介だ。
「…ご馳走様。二人とも」
「あれ?行っちゃうの?」
「あぁ。…仕事の時間だ」
と私が立ち上がると思い出した様に一人が一言
「その生徒の名前がえっと確か…あ!そうそう!『白洲アズサ』!」
「…え?」
私があの『地獄』に置いて…忘れて来た少女。その子の名前が…何故ここで? - 21二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 16:55:59
出会ってしまったか......けど、これどうやって立ち回るんだろう?
- 22◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 19:44:09
あの後アズサについて聞いてみたところ『補修授業部』とやらの存在を知った。…私は当然避ける事にした。
アズサは私よりも強いし、…何より私は補修授業だなんてレベルじゃない。そもそもの勉強をした事がない。私の家族だと…『ミフユ』彼女辺りは勉強にも励んでいて非常にすごかった気がする(この語彙がまず酷いのだが)
「…?」
そんな事を考えてブラブラと行くあてもなく歩いていた所。モモトークの通知が…!?
''前に『アリウスから来た』って言ってたよね?''
''少しだけ、話を聞きたいんだ''
─── ついに、か。アズサが先生に話した…訳ではないだろうな。彼女の名前をここで聞く、と言う事はアズサはきっと前に進もうとしている。私達との別れも、あそこの『呪いも』全てを断ち切ってきっとここに立っている。
「…寧ろ好都合…か」
そろそろ私も『断ち切る』べきなんだろうな。…逃げるのは、終わりだ。
「…ベアトリーチェ」
名前も口にするなが嫌なレベルのその『大人』を思い出す。…だが、恨むだけじゃない感情もあるのが私の嫌な所だ。
私に言葉を、私に『弱さ』を、私に相手の心を蝕む同調力を。その全てを私に仕込んだのが…あの大人だった。 - 23◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 19:46:17
- 24◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 21:11:04
「初めまして、ね。先生?」
''えっと…サナギ?''
私の横、先生の目の前に立っているのは身長170cm超え、ピンク色の髪を肩ほどまでの長さにして、ウェーブさせた大人の雰囲気を醸し出すスレンダー美人。
''この子は?''
「えっと…家族の一人」
「ふふ…私の名前なんかよりももっと大事な話があるでしょう?先生」
「まぁ、座って」と言いながら彼女は席に着く。
私達は彼女の…『ミフユ』の指定してきたカフェへとやって来た。
「『白洲アズサ』の事。知っているんでしょう?『補修授業部』の先生?」
''……何処まで知っているの?''
「あら、そんなに警戒しないで頂戴。…すみませーん。コーヒー三つ。私のともう一つはミルクと砂糖多めで」
「…ミフユ。ふざけてないで真面目に」
私としても、先生の元に『アリウス』について話そうとしたら狙っていたかの様にミフユからも連絡が来た形なので何も語られていない。…アズサの事?
「私達は元『アリウス分校』の生徒。…と言っても、大分前にサナギ姉様の元、姉様含めて107人で脱走したのだけれど」
と言うと、ミフユは先生に顔を近づけて
「先生。一言で言うならアズサは『裏切り者』…そう言われる存在なんじゃないかしら?」
「…ミフユ。アズサがそんな事する訳─── 「姉様は黙ってて。…貴女が疑わずにみんなを導くなら、疑う役だってきっと必要なの。…それは私よ」
ない、と言おうとした所で割り込まれる形で私の話は遮られた。…ミフユの事だし、私は暫く黙っておこう。こうなったミフユは止まらない。
''アズサはそんな事しないよ''
''寧ろ守って欲しい、とまで言われたんだ''
「…誰によ」
''ミカ''
と先生が言う。私は一切知らない名前だが、ミフユはその名前を聞いた瞬間頭が痛そうに抑えて嫌な顔をした。 - 25◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 21:16:42
と言うわけで家族の一人、ハイ『エロ』ファントの異名を(自分で)語っているミフユちゃんですわ。リサーチ力と戦術指揮に長けている他、育ち方的に絶対にこんなオシャレになるはずのないサナギちゃんや他メンバーの美容担当もこの子がしてくれてますの。趣味は読書。美容雑誌とかが好きなのできっとヒヨリちゃんと仲が良かったのはこの子ですわ。
イメージCVが沢城さん、身長170cm超えのスレンダー美人。移動方法が基本バイクで使用武器がハンドガンのリボルバー…と、ダイスで決めないが故に一番無茶苦茶な子ですわ。
政治力も交渉力もコミュ力もあるけど常に好感度ダイスにデバフが入る、そんなイメージの子ですわ。後一人だけサナギ、コハダみたいに成長過程の名前じゃないどころか漢字にすると『深冬』(ミフユ)なのであからさまに『大人びてる』調整がされてる子ですわ
この先生の時系列は大体トリニティの裏切り者、ぐらいを想定していますわ。
- 26二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 21:20:37
ついにエデン条約編が大きく動き出したな。ミフユ......頭が良いらしいし参謀役とかかな?
- 27◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 21:33:13
元ネタが『智天使』と『座天使』からアバウトに取って、なので知性と統率力に優れる他、部隊が常に美しいですわ(オファニエル)
ヘイローの形は月と太陽が半々みたいなの想像してますの。溢れ出る強キャラ感ですわ
- 28二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 21:42:55
この子もサナギに惹かれてしまったのか......善性90の魅力が半端ねえ......!
- 29◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 21:53:52
一時某軍曹おっていたのもあってか『なんでこいつらこのボスについて行ってるの…?』みたいなネームドが異常に増えてて笑ってますわ()
- 30◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 22:42:59
「…それで?先生。そのミカ…『ティーパーティーパテル派のトップ』はなんて?」
''守って欲しい''
''後は…第三者が欲しかった、とかかな''
私には何がなんだかさっぱりだが…分かった事が一つだけある。
「…アズサを守ればいい」
''協力してくれるかい?''
私の返事は勿論イエス。ここでミフユの方を私がチラリと見るとミフユは笑い
「…姉様の事だし、どうせそんな事だろうと思ってたわ」
そういうと、先生に手を差し出した。
「『下江ミフユ』17歳。使用武器はリボルバー。特技は…戦術指揮、バイクから戦車。船に飛行機までの操縦技術よ。後は…情報戦、かしら。これに関しては私よりも得意な子がいるから、あくまでその子の補佐って感じだけど」
''…下江?''
「姉様の『棗』と同じよ。同じ苗字でも遠い親戚だったりで直接関係がある訳じゃないわ。…下江、って子が居たのは全然知らなかったけど。ポスト持ってる子しか調べてないのよ」
とさりげなく絶対に失礼な事を言うミフユ。…ミフユの親戚の子。私と例のゲヘナに居る棗さんは髪質と体型ぐらいしか似てる部分がなかった気がするけど…逆に二人はそっくりだったりするのだろうか。となるとその下江さんはミフユやハスミさんレベルの長身の人になる。
「…それと、こっちからも情報よ。先生。役立てて頂戴」
「アリウスにも『大人』が居たの。大人の癖にアリウス分校のポストに着いてキャッキャしてる大馬鹿ものがね」
「…多分だけど……」
「…私からも、お願いだ先生。…私はアズサを置いて行ったから、今更守るなんて言われても困るかも知れないけど…」
先生はそれを聞くと頷き、少し考えて一言
''それなら─── '' - 31◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 22:46:25
と言うわけでミフユちゃんは下江姓ですの。
コハル→ミフユなのとモチーフ元が熾天使と噂されてるコハルちゃんと(仮説あり)座天使、智天使などをモチーフにしてるミフユちゃんですわ。
コハルちゃんとはうって変わって長身!スレンダー!バイクもなんでも乗りこなす!
本物のエリートで大人の女性って感じの子ですわ。前にも言ったけど一人だけ名前が成長途中でない、と言う意味でも家族の中で異端とも呼べる存在ですわね - 32二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 23:12:03
サボり癖のある赤髪モップのイロハと圧倒的行動力で自由を手に入れた青髪ストレートのサナギ
戦闘力皆無でカリスマもほぼ無いが何故かトップを務められているマコトと戦闘力と圧倒的カリスマで代理を務めてているコハダ
こじつけながらも割と対になっていることが多いし、ミフユとコハルも対になっているのかもしれない。
となると......性知識皆無なのはおいといてここぞという時に動ける勇気を持てなかった可能性があるな。 - 33◆f7EWLzjVwHih25/06/25(水) 23:19:01
もっと言うと戦車乗れる程のイロハに対して機械修理させようものなら逆に万全から損傷まで持ち込めるサナギちゃんですし、
自分の銅像建てたりと自分を好き、自分がちゃんとあってそれに沿って動いてる(動きすぎてる)マコトととことん自分がないコハダちゃんでもありますわ。
ミフユちゃんは…結局ここまで賢くなれるのに彼女は誰も扇動してないし、サナギちゃんが動くまで外に出ようとも考えられなかったこともあるので逆要素は『想像(妄想)力が低い』も入りますわね
- 34二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 06:54:58
保守
- 35◆f7EWLzjVwHih25/06/26(木) 08:40:08
''今日からここで生活する事になった─── ''
「棗サナギ。宜しく」
「下江ミフユよ。よろしくね」
補修授業部の面々とご対面になった私達。早速一人…色々と破壊的なピンク髪の女性がこちらに近づいて来た
「えっと…下江ミフユさん。と言うことはコハルちゃんのお姉様だったり…」
「しないわ。遠縁の親戚かもね?ってぐらいよ。今日初対面だもの」
「残念です…あっ、申し遅れました。私、コハルちゃんとは暮らしを共にして同じ場所で眠る浦和─── 「そ、そそそっ!そんないかがわしい事ないから!何言ってるのバカ!」─── ハナコです。…事実を言っただけなのにどうしてそんなに赤いんですか?コハルちゃん。この合宿でみんなここに居るのに…」
いきなりの熱い歓迎にミフユは少し困惑していた。…浦和ハナコ。あの人はハナコさんと言うのか。…それで、二人居るピンク髪のうち小さい方が…ミフユの親戚さん。下江コハル。
「えーと…浦和さん」
「はい♡」
と言うとミフユは私目線かなり高いハナコさんよりも高い身長を活かして彼女の顎を上に持ち上げて
「ダメじゃない…」
「えっ…あの…」
「貴女はこんなに綺麗なんだから…勘違いされる様な発言しちゃダーメ。分かった?」
「は…はひぃ…」
…ミフユの悪い所が出てる。咎める様な視線を私は向けるがなんの反省もなさそうだ。 - 36◆f7EWLzjVwHih25/06/26(木) 14:21:12
サナギちゃんを除く家族はそりゃ出し渋るは性能集団ですわ
- 37二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 17:40:02
これはお姉さん
- 38◆f7EWLzjVwHih25/06/26(木) 18:52:06
「…えっと…阿慈谷ヒフミです!」
ミフユが暴れてなんだか空気がピンク色を帯びてきた頃、ようやくまともそうな人が現れた(コハルさんには悪いけどミフユとは真逆の意味でなんだか…何かを感じる)
「そのご質問なんですけど…どうしてお二人はここに?トリニティの生徒ではなさそうですし…」
「私と姉様は依頼よ。…まぁ、姉様の方は『補修』なんかじゃ済まないけど」
とミフユは二枚の紙を…!
サナギ 0点
ミフユ 100点
「さっき貴女達が受けてるのと同じものを受けさせてもらったの。…私達二人とも、貴女達よりも年上なんだけどね」
「うぅ…何もそんな見せびらかさなくてもいいじゃないか…!」
と涙目でミフユを睨みつける。…そんな私のすぐ横に、白い影が。
「…紙一重、だったな。サナギ」
「ア、アズサ…」
ここまで気まずさを感じて一言も話していなかった少女。…白州アズサ。彼女が私を励ます様に背をポンポンと叩いてくる。
「…私は58点だ」
「アズサァァァァァ!!!」
訂正。アズサも敵だった。私を煽りに来てる。
「何か困る事とか分からない事があったら先生だけじゃなくて私にも聞いてちょうだい」 - 39二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 21:27:08
- 40二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 21:29:31
- 41◆f7EWLzjVwHih25/06/26(木) 21:37:44
話せるから機械の変換で出せる、話すときに使えるけどいざ問題にされると…ってなってる感じですわ()
ミフユちゃんですら諦めてますわね。地頭悪くないけど知力が微妙なので要は座学がとことん苦手だし一発目は理解してるけど数日すると理論から丸々頭の外に飛んで行ってるイメージですの()
逆に地頭は不安あるけど知力自体は高いコハダちゃんなんかは暫く教えたら出来る様になるイメージですわ。ミフユちゃんは完全努力ですの。法律とかまで手を伸ばしてるぐらいの勤勉家ですわ(とは言っても、智天使が宗教によって最上級だったり真逆に最下級だったりする様にアリウスにいてもその勉学方面への優秀さは必要薄かったし、何より他人を害する事への抵抗が今よりも激しかった)
本編で話せよってなるぐらい家族についてはこうやって話してるうちに情報出しちゃう事が多いですわ()
- 42二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 21:39:41
【悲報】サナギちゃん知力が残念過ぎて家族から諦められる
この弱さで今までよくやってこれたね君…いやマジで - 43◆f7EWLzjVwHih25/06/26(木) 21:44:36
- 44二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 21:49:30
- 45◆f7EWLzjVwHih25/06/26(木) 22:30:51
それから私達は補修授業部の仮メンバーとして(ミフユは教える側だった。…私はあくまでアズサを守るのが仕事だ)勉強したり、ハナコさんのちょっと隠された部分に触れたり(ミフユが盗聴していたのを触れたり、と言うのは怪しいが)して過ごしていた。なんだかんだ私よりも溶け込んでいたのはミフユな気がする。アズサに何を話していいのか分からず、勉強を教える事も出来ないので得意の口も動かず、部屋の隅でじっとしているだけの日が増えた。
そんなある日。水着パーティーをした流れでそのまま合宿場を抜け出して深夜の街へ行く事になった。
「…ミフユは夜が似合うね。と言うか…その服…」
「素敵ですよ。お姉様♡」
すっかりハナコさんから…またコハルさんのものと違う熱を帯びた目線を向けられる様になったみふゆの服装は黒のライダースーツ、と呼ばれる様なものだった。コハルさんに死刑の宣告を受けていたその服だったが、当然の様にそれを着て外に来ている。
来てしまった事に焦る様なヒフミさんとコハルさん。目を輝かせるアズサ。…私にしてみても、ここまでじっくり『楽しむ』為に夜出向いた事はなかった。最近遊ぶ事が増えたと言ってもそれは日中だし…良くない事、だろう。アズサ以外にもまだあそこに居る子は───
「あたっ…」
「サナギは昔から考え込むのも何も顔が顔に出る。…今は、みんなといるこの時間を楽しもう」
アズサにデコピンをされた。…難しい事は考えるな、か。
私は差し出されていたアズサの手を握る。
「…うん」
「ヒフミに教えてもらったモモフレンズ、もサナギに教えてやろう。…ヒフミの背負ってるバッグがぺロロ様で…」
モモフレンズ、とやらが可愛いと言うセンスだけは私には一生理解できないと思う。少なくともあの鳥は違うと思う。 - 46◆f7EWLzjVwHih25/06/26(木) 22:37:26
- 47二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 22:57:10
やっぱり滅茶苦茶気にしてたおいて行ってしまった子達への後悔…
とはいえ、ここに来れてる子たちも相当に優秀だから残る形になった子達も
潜在的なクーデター予備軍としてアリウスに潜伏してる可能性もありそう…?
ミフユちゃん、雰囲気が黒服に似てるのか…ならしゃーない
- 48◆f7EWLzjVwHih25/06/27(金) 07:12:37
今日も今日とて書きますわよ。
冷静になるとあにまんの文字数制限でメインストーリー追うの文字数多すぎで笑いますわ - 49◆f7EWLzjVwHih25/06/27(金) 16:20:27
夜中にカフェに向かった所、ハスミさんがいた。
「お久しぶりです」
「貴女は…!あの時のえーと…」
「棗。棗サナギ。十七歳です」
「…そう…だったんですね。お久しぶりです。サナギさん」
…目の前に複数パフェがある事については聞かないでおこう。色んな意味で大きい他の体型は、きっとあれで維持されている。
「…風紀委員でなく…四名…?」
暫くして、ハスミさんの方に通信が入ったらしい。…ゴールドマグロ、だかがアクアリウムから盗み出されたそうで。
「…みなさん。協力を、お願いします」
答えは勿論…
「私は行くよ」
「…姉様が行くなら。正実に恩も売っておきたいしね」
…YESだ。美食研究会、相手にどこまで私がやれるかは分からないけど - 50◆f7EWLzjVwHih25/06/27(金) 16:23:53
原作なぞってる所はちょっとずつ簡略化していきますわ
- 51二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 22:28:38
いつかアズサと腹を割って話してほしい......。
そういえば武器をSGからMGに持ち替えていたな。サオリみたいにハンドガンを持っているだろうし、多分二丁持ちは無理だろうけどそれなりに器用かもしれない。 - 52◆f7EWLzjVwHih25/06/27(金) 23:39:38
あの後私達は無事に美食研究会?を倒して。三回目の模試では補修授業部のみんなが全員合格ラインの60点を出せたそうなのだが…次の日、試験だと言う日に合格ラインが90点にまで引き上げられた。…その上、問題は試験を行う場所。とその条件。
ゲヘナ地区…そして、退学。
「ちっ…」
「な、なんでミフユがそんなに怒って…」
「…私はね。こうやって努力した人を無駄にする行為が大っ嫌いなのよ…もうこうなったら暴れてエデン条約ごとおじゃんにしてやろうかしら?」
何やら物騒なことをぶつぶつと呟いているミフユだが…私としても、アズサ達の努力を無駄にはしたくない。
「…行こう。今から行かないと間に合わない」
「私が…私達が守るよ。みんなの事」
アズサの言葉に合わせるように、私もそう言う。…勉強が出来なくても、盾のおかげで守るぐらいは出来る筈だ。
「…ねぇ、みんな」
ミフユが口を開いた。
「向こうが…貴女達を補修授業部に入れて、退学にさせるって言うだけなら成績不振とか、行いが悪いとか。そう言うのを疑ったわ」
「でも、この数日過ごしてきてそんな事ないって思ったから」
「私、戦車出すわ。それで行きましょう。全力でやる人に全力を差し出す為に私は姉様に着いて行ったんだもの」
その時のミフユの目は、私が散々言われた『黄金』とか『漆黒』と同じものをしていたと思う - 53二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 23:48:33
ミフユ、動きます
当時のナギサ様は超疑心暗鬼状態だったのでユルシテ… - 54◆f7EWLzjVwHih25/06/27(金) 23:56:43
下江ミフユは言った。
「前に人がいる?誰?…あぁ。チンピラね───
構わないわ。進みなさい」
下江ミフユは言った。
「前に人がいる?ゲヘナの風紀委員会…ね───
まぁいいわ。行きなさい」
運転席に一人籠り、絶対に他人に姿を見せないようにするドライバーとして呼ばれた『ツボミ』が可哀想になるぐらいの猪突猛進な指揮を、彼女は取っていた。
─── それでも尚、補修授業部への妨害は続き。結局は答案用紙が全部爆発され、彼女達が重傷を負っていないだけ良かった、そんな状況だったらしい。
「もうわかんない!いや!」
「コハル…」
すっかり彼女がハスミさんに向けるものと同じ目線をコハルさんに向けられる様になったミフユが彼女を抱きしめている。怒りよりも同情と心配が勝つ。だからミフユは結局の所、物騒な事を言うだけに済ませる。
「…出来る限り私が手伝う。…それと、ハナコ」
「…私…ですか?」
「貴女がやってる同行観察。それも私…と言うよりも、『あの子』がやるからもう平気よ。みんなに勉強教えてあげて」
ミフユの言うあの子は…ツボミの事だろう。…今思えば、彼女の姓もここにいる人と同じものだったか。
浦和ツボミ。『ハナ』コと『ツボミ』で綺麗だし、コ『ハル』とミ『フユ』で春と冬。…ずっと内気で基本人前には出てこないけど、ここのみんなを助けると言った以上嘘ではないだろう。
「その…ヒフミさん、頑張って。私には何も教えられないけど…リーダーとして悩み事とかあったら、私でよければ」
「サナギさん…!」
「…待っててくれ、サナギ。これが終わった暁には…話したい事も山ほどあるんだ」
「……」
私もだよ、と言う言葉はぐっと飲み込んだ。今は余計な事は考えさせたくなかったから。 - 55◆f7EWLzjVwHih25/06/27(金) 23:58:16
その辺りを力でぶっ壊してやろうか…
し出す(出来てしまう)なのが大人に近い。それもやばくてダメな方のって言うミフユちゃんの怖さですわ()
条約編で家族出せて良かったなって思ってますの。サナギちゃん単独だと何も原作と変わらないどころか一人で死にかけて大変でしたわ()
- 56◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 00:08:28
簡潔に言うならば、浦和ツボミと言う少女は『曝け出し過ぎ』だった。
彼女がアリウスに流れ着いたのはかなり遅い。物心がついて、小等部程度の学校に通う様な年齢になってからだった。
彼女は頭が良かった。良過ぎた。何より彼女は『隠し方を知らなかった』
「…なんでみんなはわかんないんだろう」
「なんでみんなはできないんだろう」
気づけば彼女の口癖は『それ』だった。
だから、嫌われた。簡単な話だった。誰が悪い、ではなくて子供が一匹だけ出来過ぎた個体を嫌う。当たり前の事だった。
優秀でかつ孤立している少女。…これ程、取り込みやすい存在もいないだろう。
誘拐された先で何日も、何日も親を待った。
誰一人としてこなかった。
(両親すら…私のことなんて分かってないんだ)
(助けてほしくても、あいつならすぐに戻ってくるって)
(…寧ろ、戻ってこない方がいいのかな。自分のプライドが傷つくから)
だから、彼女は心を閉ざした。
ただ一人、その心をこじ開ける人物に出会うまで。
「…浦和ツボミ」
「私について来い。『空』を見せてやる」 - 57二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 00:12:42
庇護欲とアジテーションとしぶとさで生きてきた女サナギ
カリスマとかじゃなくてこの人は私が支えないと…!ってなるからみんな着いてきちゃうんやなって…
(しかしツボミといいミフユといい親族誘拐されすぎ問題、いや実際アリウス側が
定期的に子供誘拐して仲間増やしてるっぽいのはあったけども…ツボミちゃんもある意味ハナコと同じだったか) - 58◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 00:20:44
- 59二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 00:33:22
あー、ミフユがお姉ちゃん代わりなのね…コハルの時もそうだけどミフユも大概お姉ちゃん力高いなぁ
恐ろしいほどカリスマがないのに逆に弱すぎる事でコミュ障状態の子すら引っ張りだせるサナギちゃんもヤバい…
- 60二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 10:32:08
ほしゅ
- 61◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 18:18:58
「みんな、聞いて。話したいことがある」
アズサが
「トリニティの裏切り者は…私だ」
真実を、話した。
「私はアリウス分校から任務を受けて、ここに侵入している」
アズサの話は、こうだ。ティーパーティーのナギサのヘイローを破壊するのが目的だと。先生やミフユが言っていた『聖園ミカ』彼女を騙して利用した。
明日の朝、アリウス分校所属で私に…私達について来なかった方の連中がナギサを狙ってトリニティに潜入する。と言うことだった。
「…本当にごめん」
アズサが目を伏せて謝罪を口にした。ミフユも、私もそれを黙って聞くことしか出来なかった。…
私が連れ出していれば、彼女は罪を被らずに済んだのだから - 62二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 18:42:37
おおう、やっぱりサナギちゃんがかなり気にしている…
いやまぁ君の場合当時の関係性相当深そうだし、多分連れていくかどうかの話ぐらいは
アズサにはしてそうなんだけど…どうなんだろう?(アズサなら本当にヤバい案件なら話さないようにしそうだし) - 63◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 21:35:33
私が黙っている間にアズサの言葉に先生は『信じられなかった事が原因』そう、言った。
「…だけど、信じる事は難しい」
''サナギ…''
思い出すのはあの日。…あれだけ家族同然の扱いをしていたのに、邪魔をするなと彼女達を切り捨て、否定したあの日。…信じて声を掛ければ、ついて来てくれたのか?
「…私は少しだけ…ナギサさんって人の言い分も…分からなくは…ないかな」
…倫理観がない私に共感されても嬉しくはないだろうけど。…人を信じるって言うのは難しい事だ。責任を取るのは自分。その人と、自分。双方の責任を取らなければならない。
「…ごめん。みんな」
「─── 私はみんなに全力で協力するよ」
「あら…てっきり流れ的にここでサナギさんは向こうに着くのかと…」
「…ナギサさんの考え方に共感出来るなら、『私が出来てしまうなら』それは間違いだから」
「だから、止める。みんなと一緒に。そして…アリウスも止める。私が『忘れて来た』みんなの事だから」
「…ごめんなさいね。ハナコ。それに…ヒフミとコハル。私達も元アリウスで…この辺りは、また今度説明するわ」
言葉足らず気味の私にミフユが補足をしてくれた。
「今こそ力を合わせる時です!行きましょう!…頑張りましょうお姉様♡」
「…私、ハナコの事が時々分からないわ」 - 64二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 21:40:26
ミフユがハナコにちょっと押されてて草
(後倫理観がないのを自覚してる分自己否定的部分があるのと)まともな判断能力自体はちゃんとあるのが少し悲しいが
それはそうと前に進めそうでよかったねサナギちゃん… - 65◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 21:50:23
私の役割はアズサにハナコさん、ミフユがナギサさんのセーフハウスに向かっている間の時間稼ぎ。そして、待ち伏せ…なのだけど。相手は私がおいて来た、と言えどあのアリウスなのだ。私よりも遥かに強い人が大勢居る。…つまり
『サナギお姉ちゃん。敵はバリケード側のトラップは踏んだ。アズサさんが良い具合の逃げ方をしてくれてる。かなり数は削れてる。…逆に、二手に別れて侵入はして来なかったかな。後で回収に行っても良いかも』
普段はオドオドしているが、こうなると誰よりも円滑に話すツボミの報告を聞きながら、私はどんどんとバックパックに詰め込んだ『ブツ』を設置していく。
地雷と爆薬を筆頭とする『工作技術』直接戦闘が弱い私が、ばてやすい私があの女に仕込まれた口以外のもう一つの特技。…今までは遠慮とか、地形が分からない戦闘ばかりで中々使えなかったけど。
『やっぱり…サナギの位置は恐ろしいな。私ですら踏みそうになる』
全力で使える。ツボミのオペレートがあるから。…何より、私が持てる技術を全て教えたアズサなら、私のを間違えて踏む心配もない。
「逃げたのではなく待ち伏───
なんとかここに到達しても、この部屋の出入り口にすら地雷を設置していた。…アズサ達は飛び越えてもらう様にしたが、彼女達を追って来たアリウス生は下を向いている余裕なんてないのか引っかかってくれた。
「…一歩も動く必要がない待ち伏せなんだ。部屋に仕掛けてない?そんな訳ないだろう」 - 66二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 21:52:38
ようやく戦闘関係で輝けるサナギ、アズサに工作技術教えたのはやっぱサナギだったんやなって…
- 67◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 22:04:28
「やっ、先生。また会えて嬉しいな。…所で、知らない『アリウス生』が二人も居るけど…」
「聖園ミカ…!」
ミフユがそう言った事で彼女が、例の聖園ミカ、と言う人だと分かった。存在感としては…ゲヘナ学園の風紀委員長級、と私は感じた。…何より、私達もアリウス生徒だとバレているらしい。
「なんで分かったの?って顔してるよね。…立ち振る舞い、としか言えないかな。トリニティのみんなと並ぶと浮いてるよ?」
「浮いてるのは翼の生えてる貴女達だと思うけどね?」
「あはは☆…貴女にだって生えてるじゃん。天使気取り?」
ミフユとミカさんは相性が悪いのかもう既にバチバチだ。…彼女曰くの正義実現委員会が動かない、と言うのは良くわかないが。取り敢えず私はヒフミさんやコハルさん、ハナコさんに被害が行かない様に盾を構えておく。
彼女が言うには…エデン条約なんて成り立つわけがない。私達はもっと醜い世界に生きていて、条約を結ぼうとするナギサさんを失脚させる。…そして、アズサをスケープゴートに使おうとしている。と
私は、反射的に引き金を引いていた。
「わーお…まさか貴女が一番最初に私に楯突くなんて思わなかったな。…ねぇ?『アリウス一番の臆病者』棗サナギちゃん」
「…決めた。お前は私がここで潰す。…お前の見てるドロドロした世界が浅瀬だって思わせてやる…!」
「貴女に勝てると思う?…私、これでも強いんだよ?」
私に何を言おうが、構うまい。…ただ、アズサを利用するつもりなら話は別だ。
「…迷ったら動くな。だ」
「だがもう迷いはない…!」 - 68二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 22:08:14
最後の決め台詞好き…アリウス一番の臆病者、ねぇ?
最初すっとぼけてたけどミカもアリウス側から情報提供受けてるなこれ… - 69◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 22:13:20
- 70二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 22:17:47
ミカ…うんまぁ色々ヤケだったとはいえそれ言ったら(そっちも言ったんだからこっちも言っていいよね的な意味で)
戦闘中にメンタルアタック仕掛けてくるぞサナギちゃんなら(手段選べるほど強くないし)
まぁミカとは和解できる可能性現時点じゃないよなって
- 71◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 22:25:58
「ほらほら〜守ってばっかりじゃ勝てないよ?」
「ちっ…」
「あ、絶対この辺に地雷あるやつ。視線でバレバ───
まず一発。…顔に出やすいのならそれすらも利用するしかない。要するに、他人が見ている私を理解して他人を騙す。…長ったらしいから簡単に言うなら『ウソ』のテクだ。
───けほっけほっ……煙たいなぁ…お部屋の中で花火しちゃダメじゃん」
「なっ…」
(地雷を喰らってもその程度…!?)
「…と言うかさぁ…誰かが罪を着せられそうになる姿って、そんなに怒れるかな?」
「…どう言う意味だ」
「だってトリニティじゃ良くある事だよ?みんな偉くなる為には誰かの足を引っ張る…ううん。底に底に引き摺らないといけない。そうやって誰かを梯子にして、上に」
…私はこの瞬間、ずっと彼女に感じていた『違和感』を拾ったと思う。…アリウススクワッドの時は、掴めなかった。私が幼いが故に気づかなかった、それに。
「アズサもトリニティの生徒になりたいんだったらまずそれに慣れないとね。私ってやっさしー!」
「…ウソは満足か?」
「…は?」
…煽るな私。ただ淡々と…感じた事を述べて、事実ならそれを追求していけば良い。
「…ナギサさん…って人を失脚させたい?はっ。ウソだな。絶対お前は何かを裏に隠してる」
「…言わせておけば───
「まぁ待ってくれ。…図星なんだろ?」
─── はいはい。…分かった分かった。…命乞い、でしょ?一芸見せるから許して〜って事でしょ?…いいよ。見てあげる」 - 72二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 22:28:25
サナギちゃんってミモリの読唇術を攻撃的な方向に伸ばしたみたいなビルドしてんな
…これを教えたのがあのベアおばなのが色々イラつくけども - 73◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 22:35:57
あれは今思えば、私が大人になったのではなくて、何か一つ。後悔から気づいただけなのかも知れない。
例えば、あの苦しそうな表情。…あの日の彼女と同じもの。
例えば、あのやけに回してしまう口。…強がってる私と同じもの。
「…聖園ミカ。お前はきっと…何処かで間違えて自暴自棄になってる。そう言う事だろ?」
ある意味で言えば
「お前はわた───
人間、意識が飛ぶ。と言う経験はした事があると思う。結構きっかけは日常のふとしたところに転がっている。
…ただ、あまりにもそれに至る速度が速いとどうなるか。と言う話で。
人間、止まって見えるものだ。…ほうら、聖園ミカ。言っただろう。
お前の表情は、したくてしてる顔じゃないんだ。歪ませやがって。人の上に立てた、人より偉い。…そんなのに喜ばない顔をしていたんだ。最初から - 74二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 22:40:02
あー…確かに、何か後悔してそれでも強がってるっていう部分はサナギちゃんと似通ってるなぁ
こうして見るとミカが嫌ってたのもある意味同族嫌悪的感情なのかもしれない
(気絶はしちゃったっぽいけどほかのメンバー居れば後は何とかなるやろ…ツボミとミフユがちょっと不安だが) - 75二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 23:28:54
打たれ強さ86ならミカの攻撃受けてもすぐに気絶から復帰すると思う......それはそうとして疲労感が襲ってきそう。
- 76二次元好きの匿名さん25/06/28(土) 23:39:37
- 77◆f7EWLzjVwHih25/06/28(土) 23:44:19
まだちょっと黄金の精神と漆黒の意思には気持ちが届かず負けましたわ…()
- 78◆f7EWLzjVwHih25/06/29(日) 08:29:31
私が気絶から目覚めた時には、色々と終わっていた。
聖園ミカの全力の拳を受けてる割には気絶以外の外傷が安すぎる、なんて言われたので向こうが手を抜いていたとか、私自身気疲れで気絶した部分はあるのかも知れない。
「…本当に大丈夫なの?姉様」
''私も着いてるから安心して欲しい''
そして今、私は。聖園ミカ。彼女の元へと来ていた。…彼女の居る、監獄へと。
「あっ、あの時の弱い子じゃん!…その癖、もう元気なぐらい硬いんだからねぇ…なになに、メタル系の敵なの?」
「はっ…貰える経験値はどれだけだった?」
「ゼロかな!なんの意味もない戦いだったよ!」
「…で?なんで私の所に来たの?…もういいかな。あんまり貴女と話してると私まで頭アリウスになっちゃいそう」
「……先程、ハナコさんと話していた様だが。彼女は本当に頭がいい。…私がお前の目を見て漸く気付けた事に論理で辿り着いたんだから」
「あのさぁ…詳しく聞いてないの?あんなのが答えな訳───
「いいやある。…それにだ。利用する利用すると言っておきながら、アズサの境遇は然程悪いものではなかったんだろう?」
「…補修授業部入りと、二重スパイ。それは果たして幸せなのかな?」
「幸せだろう。アズサは私よりも勇気があって、力もあって、何より優しいから。…双方を捨てられない、じゃなくて捨てなかったんだよ。あの子は」
「…私は、お前に恨み言を言いたいんじゃない。寧ろ感謝している」
「恨まれる程印象にお互い残らなかった、の間違いじゃなくて?」 - 79◆f7EWLzjVwHih25/06/29(日) 08:40:23
「…お前がここに入るなら私も入るべき…寧ろそっちが入る必要すらなかったんだ」
「なにそれ。罪を被りますって思考回路?なんだかんだ貴女もスケープゴート、好きなんじゃん」
「私が好きだからこそ間違ってる。アリウス生徒と好みが同じで喜ぶのか?」
「…ちっ」
「あの日、私は106人を連れて逃げ出した」
「…聞いたよ。アズサから。だからアリウス一の臆病者なんじゃん貴女は」
「…実際、否定はしない」
「へぇ…?」
「私があの日連れ出す人数を絞らなければ、この事件はそもそも起きていないんだ。アリウスと言う名前すら廃れて、私の家族として学園に一切拘らず生きていく。…そんな事も出来たはずだった」
「…それって結局私が強ければ〜って罪悪感を私に言って楽になろうとしてるだけじゃん」
「感謝を伝えに来た。と言っただろう?ありがとう。お前に言えて私『だけ』は楽になったよ」
「あはは!…性格わる〜い…」
「それに、私がトップになればって暴走してるお前もある意味で強ければ、と言う考え方じゃないか」
「…もう帰ってよ。お互い煽り合いがしたいの?残念だけど私と貴女じゃレベルが違う。煽り合いにもならないよ。こう言うの、『空に唾を吐く』って言うんだっけ?」
「空側は私だな」
「な訳ないじゃん。底辺生まれの学校未所属さん」 - 80二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 13:40:23
煽りセンス抜群の原作ミカ相手に口論で押している......。
- 81◆f7EWLzjVwHih25/06/29(日) 21:48:04
「…私は、お前がただの悪人じゃないと信じてる」
「…私の事何も知らない癖に」
「じゃあ教えてくれ。─── 明日も来る」
あの後、ヘルプに来てくれていたみんなを一度みんなの所に戻した。…ここまで暴れてれば、私達の存在を隠すも何も変わらない気がするけど共闘して改めて『今のみんななら守り切れる』そう感じたから。
それから私は毎日の様に彼女の元に通った。無言の日もあったし、逆に少し仲良くなれたかも、なんて日もあった。…何故かは分からないけど、通い続けた。
そして、運命の分かれ目はやって来た。
エデン条約調印式 - 82二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:13:37
遂にアリウススクワットとの再会か
- 83二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 08:23:57
ドキドキするね
- 84◆f7EWLzjVwHih25/06/30(月) 08:24:48
保守しますわ()今日かけるかなと言う…
- 85◆f7EWLzjVwHih25/06/30(月) 17:29:32
ミサイルが、落とされた。
冷静になれ。何処で、何が、どんな風に起こっている?
「サナギッッッ!」
「アズサ……」
「詳しく、説明を頼めるか」
あの日以来、私は少し昔の性格になる事が増えたかもしれない。
『アリウススクワッド』を切り捨ててから、私はあの日の様になるまいとして来たのに。あぁ、クソっ───
「…お前達だろうな、とは思っていた」
「まさかアズサ以外に、お前まで顔を出すとはな」
「アリウスの裏切り者。棗サナギ」
「はっ…革命に乗り遅れた絶望厨に何を言われても響かないぞ。錠前サオリ」
関係というのは、断ち切れないままだった。 - 86◆f7EWLzjVwHih25/06/30(月) 20:48:44
昔は、仲が良かった。
「サナギ姉さん…」
「…あげる。弱い私が食べるよりは、少しでも強いみんなで分け合った方が効率がいい」
優しさを見せるだけ見せて、でも『みんなのために食べ物を無理してでも取って来る』なんて勇気は見せられなくて。
私は、弱い。いつも口だけは回る。…今だって。
「アズ…サ…」
盾になるだけで精一杯で、結局『誰かを傷つけるのは私以外』だ。
「…更に弱くなったんじゃないか?棗サナギ」
「はっ…言わせておけば…」
それも事実だ。…まだショットガン時代の方が強かった気がするが、それもアズサに預けている。
「…3カウント後、逃げろアズサ」
「…サナギはどうするんだ」
「ここで死ぬ覚悟だ」
「なっ…!」
「3!」
懐からグレネードを取り出して、ピンに指をかけた。 - 87二次元好きの匿名さん25/06/30(月) 22:05:08
死ぬつもりって......覚悟ガンギマリじゃん。目の奥が金色と黒色に変色していそう
- 88◆f7EWLzjVwHih25/07/01(火) 07:20:14
「2…!」
「どうせハッタリだ…アズサを逃すな!」
そう。これはハッタリ。…だが、ピンを抜くのは辞めてやらない。
「1…!」
貰っていて良かった。補修授業部がトリニティの学校でよかった。…何個か貰っていたんだ。これを
『閃光弾』【スタングレネード】スズミさんと再会したので貰っていたそれのピンを思いっきり抜いた。 - 89二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 16:30:57
絆パワー!
- 90二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 21:03:21
これ最悪アズサのヘイロー破壊爆弾に巻き込まれるとかある?
- 91◆f7EWLzjVwHih25/07/01(火) 21:18:43
アズサは…逃げ切れただろうか。私は…何処に向かっているんだ…?
『みんな』は一度帰してしまったから頼れる存在はいない。…なんとか彼女達への攻撃と被ったから逃げ切れたものの、体はボロボロ。
あぁ、そうだ。トリニティへ向かわなくては。
まだ彼女が…聖園ミカが居る。牢獄に閉じ込められたままの彼女が。
「行か…ないと…な…」
打たれ強さには自信があるが…生憎と、私の『神からの貰い物』【神秘】は弱い。…回復速度はゆっくりだ。
「はぁ…はぁ…」
自分でも何故ここに向かったのかは分からない。…ただ、それが正解な気がしたから。
アズサは、きっとまた一人で戦っているのだと思う。自分が情けない。…情けないからこそ
「コハルッッッ!!!」
きっと当たらない、なんて思っていてもその振るわれた暴力には割り込まざるを得なかった。
「わーお…ちょっと。ただでさえ普段から汚いのに今日は群を抜いてるね?」
「…静かにしておいてくれ。二人がかりで守られてるお姫様」
「えっ…えっ…?」
アズサ、君と触れていたからか、それともコハルさんが持つ実力なのか。私には分からないけど一つだけ、言える事がある。
彼女は、下江コハルは強い。ミフユと同じ様に、それ以上に - 92二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 06:18:09
保守
- 93二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 12:49:41
皆強いよ
- 94◆f7EWLzjVwHih25/07/02(水) 20:41:52
まさに死にかけ、と言ってもいい体で割り込んだ私。そこに先生がやってきて(意識不明の重体だった、らしい)話は片付いた。
「先生……サナギさんが…」
「……」
流石の聖園ミカでも、こんな瀕死の奴に庇われては言葉も出ない様で。
「…ちょっと待って…私…」
「…おい聖園ミカ。私は重体の人間だぞ。なんでこっちによりかかって───
どうして、ごめん、セイアちゃんとやらに、ナギちゃんとやらに会いたいと私によりかかりながら涙を流し、口にする彼女。…毎日の監獄勤めは無駄ではなかったらしい。
「もう一度…会いたい…」
「…会えるさ」
先生には悪いけど、もう少しだけセリフを私に貰おう。目線で確認を取れば、了承はしてもらえた様で
「…え?」
「だから、会えるさ。私は一生会わないつもりでいたアズサに再開出来た。…だから、きっと会える」
「だって…だってセイアちゃんは…」
「だったら墓でも訪ねて謝ればいいだろう!!!」
「私は死んでないだろう、だとか許されるだなんて言葉はかけないけどな!たった一つだけ言える事がある!」
「…お前が思っているよりも、他人は自分に厳しくも優しいものなんだよ」 - 95◆f7EWLzjVwHih25/07/02(水) 22:25:21
書いてるうちにミカ様とバッチバチの殴り合いにならなくなっていくと言うジレンマ
- 96二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 22:31:13
口が回るしその分だけ頭も回せるようになるならサナギちゃんなら確かにこうなるなって
自分が弱い事を気にしてるけど前に立って盾になったりハッタリ効かせたりできるのも立派な才能よ - 97二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 23:30:48
戦闘力は低いけど経験と咄嗟の判断、あと度胸に打たれ強さと盾のお陰で時間稼ぎはそれなりにできる......しかもミカ戦だとトラップもあったからなぁ
- 98二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:39:59
保守
- 99二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 15:28:27
保守
- 100◆f7EWLzjVwHih25/07/03(木) 23:00:13
珍しく筆が止まっているので明日いっぱい書くとして今日はお休みですわ()
- 101二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 08:08:24
ごゆっくり
- 102◆f7EWLzjVwHih25/07/04(金) 08:39:32
「……すまない先生。熱が入った」
“…サナギの事も、よく聞かせてもらうよ”
「…まずはこっちのお嬢様の方が先だろうに」
ベラベラと話しているうちに、少しは痛みもマシになった。…なら、やる事は一つだ。
「…コハル、アズサは任せた」
「…え?」
「補修授業部のみんなといる時のアズサは私にすら見せた事がない様な表情をしていた。…だから、任せる」
「同時に、アリウススクワッド…寧ろアリウス分校は私が背負うべきだった『罪』だ。彼女達を私も止めに行く」
傷だらけ、さらに戦闘力でも劣る私のその提案に対して先生はあまりいい反応はしてくれない。…だけど
「私は弱い。運もない。だけど、それは」
「戦わない理由にはならない」 - 103◆f7EWLzjVwHih25/07/04(金) 17:34:24
合流まではなんとか成功した。ヒフミさん達を無事にアズサの元まで送り届けた。
「どうやら、アズサとヒフミさんは大事な話をしてるらしい。…時間を稼がせてもらうぞ、サオリ」
「…何度やっても結果は同じ───
「私達の!!!青春の物語を!!!」
空が、晴れた。
「…諦めさせることを諦めろ。サオリ。……彼女達は私『達』よりも彼女達は強い」
私達。あくまで達だ。…その上、彼女達は私とは違って『立ち止まった人物を引っ張り上げる優しさもある』
“サナギ!”
「…了解」
駆けつけてきた先生に、私は既に大事な役割を任されていた。
「…初めまして。ゲヘナの風紀委員長様」
「こちらはあの狸から良く貴女の話を聞いているのだけれどね。…棗サナギ」
少し前に復帰した彼女達のサポート。盾としてのベイト。それが私に指示された役割だった - 104◆f7EWLzjVwHih25/07/04(金) 22:35:17
「基本は動かないでもらえると助かる。…ゲヘナもトリニティもボロボロで動けたものでもないだろうしな」
「…そうね」
その返事を聞いて盾を限界まで広げる。…本当、便利な性能が開放されたものだ。
「この盾、どこまで耐えられるの?」
「宇宙戦艦に搭載予定だったらしいレールガンのビームは弾けたな」
「…それってどのくらい?」
「建造物の床をぶち抜ける」
「あら。頼りになるのね」
戦闘中とは思えない会話を彼女としながら、シスター服と呼ばれるものを着たガスマスクの幽霊の様な存在を倒していく。…噂には聞いていたが、彼女。強いな。
「…ハスミさん」
「知り合いなの?」
「…先生就任の日に色々と」
「無事に終わったら詳しく聞かせてもらえる?」
「無事に終わったらな」 - 105二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 08:25:05
保守
- 106二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 17:49:57
べんり~
- 107二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 01:00:24
更新止まってるけど落とさないように保守