【CP】「葛城さんにはやはり黒が似合う」

1二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 20:08:42

「銀色の髪と白い肌が最も映えるのは、やはり黒を基調とした衣服に違いない」

「いやしかし、白い服装の葛城さんは、まさしく純白の妖精と呼ぶに相応しい可憐さだ。白も捨て難いな」

「だが待て、葛城さんと言えばあの決意を帯びた瞳の美しさだ。澄んだ空を思わせる蒼に身を包んだ葛城さんも、きっと素敵であるに違いない」

「……瞳と言えば、彼女の強い意志を体現する赤も良いな。瞳の色が綺麗な対比になるし、いつもとは別の角度から、葛城さんの魅力を引き出せそうだ」

「しかしそれを言うなら……うーん……」

2二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 20:09:51

「センパイ？　難しい顔をして、どうしたんですか？」
「ああ、すみません。実はさきほど、紫雲さんに『葛城さんに一番似合う色は何だと思うか』と訊かれまして。別の用事があったので回答を保留にしたのですが、なかなかどうして、一番を絞りきれず悩んでいたところなんです」

「そう、なんですか？」
「ええ、難問です」
「葛城さんの魅力は、一つの色に収まるようなものでもありませんから」

「えっ！？」
「そ、それはなんだか……面と向かって言われると、照れちゃいます……」

「あくまで客観的な事実を述べたまでですよ。葛城さんのプロデューサーとして、それに……」

「センパイ？」

「……」
「とはいえ、相手はあの紫雲さんです。曖昧な答えで納得してくれるとは到底思えませんからね」
「葛城さんのプロデューサーとして、必ずや彼女を唸らせる答えを用意してみせますとも」

「えっと……センパイ？」
「(い、今の間は何だろう。清夏ちゃんってば、どんな話をしたのかな？)」
「(清夏ちゃんがセンパイに質問したのは、今度買う服の参考にしたいってわたしが言ったからだと思うけど……)」
「(……センパイは、こんなに真剣な顔でわたしのことを考えてくれるんだ)」
「(もちろんそれは、プロデューサーとしての意地もあるのだろうけど、それでも)」
「……えへへ」
「葛城さん？」

「いえ。なんだか、嬉しくて」
「ありがとうございます、センパイ」

みたいな話ありませんか