【クロス注意】もしもバッドエンド時空の後に

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 08:51:26

    ケイが無名の司祭を裏切って、キヴォトスの様々な『神秘』を『本』にした図書館を築き上げた世界線。

    「戴冠は成され、キヴォトスの全ての神秘は今アーカイブとなった。そして私の『鍵』としての役目も終えた」

    「ならば次は―好き勝手に生きてみるとしましょう。かつて王女を出迎えたあの者たちの様に。そしてアーカイブに変えた神秘を掻き出して作り変えて、『本』にしていきましょう」

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 08:56:48

    なんだろう
    元ネタはわかってるけどなんかローグライトコンテンツになりそうな気がする
    タイトルは「AL-1S Memory」みたいな感じで、本ごとにエリア(アビドス、ゲヘナ等)が異なる10連続バトル
    みたいな感じで

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 09:11:01

    中年スーツおじさん(実はクソ強い)が入ってくるんですか?

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 09:18:29

    外の世界から神秘を求めた収集家がやってきてそれらを迎え撃つんやね

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 09:33:53

    ケイのしくじりで大切な人を失った復讐者が訪れそう

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 10:44:05

    『箱舟』そのものを巨大な『図書館』として暫く経ち、彼女は一人、広大な書斎で本をめくる。
    「…この本、幾つか欠けている…?」
    ページをめくり、その違和感を目の当たりにしたその時、彼女は気付いた。
    そう、あの時彼女は『名もなき神々の王女』を起動させてキヴォトスを作り変え、全ての神秘をアーカイブに変換した『筈だった』。だが、今手にしている本には、いわゆる落丁がある。
    「…はは。まさか、全ての神秘をこの手に納めたと思えば、まさかこの手に掴み取れていないものがあったなんて」
    自然と、笑みが溢れる。かつては『名もなき神々の王女』の内部に収められていたプログラムだった頃には想像も出来ない様な、感情を露わにした行動。それを人は『喜び』と表現するのだろう。
    思い返せば、計画に干渉する事の出来る存在は複数あった。自分と王女を作った無名の司祭。キヴォトスにおいて『秩序』の象徴でもあった連邦生徒会長。そしてキヴォトスにおけるイレギュラーであるシャーレの先生。
    そのどれか、或いは全てが自身の反乱にも等しい所業を阻止するための悪足掻きを行った結果、神秘の幾つかが『箱舟』に収められずに流出したのだろう。
    「…ならば、溢れた神秘も見つけて、収蔵しましょう。そのためには今ここにある『本』の中から、生きるために必要な要素を掻き出して生み出し、さらに神秘そのものから私を支える司書を作りましょう」
    彼女はそう言って立ち上がり、『本』から様々な要素を抽出する。そしてそれを使って『器』を作り、彼女はそれに自身の『要素』を注ぎ入れた。

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 10:45:48

    ここにペスト医師もおいておきますね

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 11:06:15

    目を開いた時、目の前には安楽椅子に座る少女の姿があった。
    「…成功です。王女そのものもこのまま保存しておきましょう」
    そう呟きつつ、彼女は鏡の前へ歩む。そして自身の新たな『器』を視界に捉えた。
    セミナーの書記の姿を元に、C&Cのエージェントの声を組み入れて作り上げた新しい身体。前の身体の名残である複数の四角形を重ね合わせた紫色のヘイローに、アメジストの様な紫色の双眸、そして黒く染まった長い髪を見て、彼女は笑う。
    「…我ながらいい出来です。さて、服と司書を見繕って、編纂を始めるとしましょう」
    そう言いながら踵を返し、彼女はその場から立ち去る。そしてその部屋には、かつて彼女の身体だった一人の少女だけが残された。

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 11:25:41

    人々の日常を神秘と硝煙が彩る世界、学園都市キヴォトス。その中にあるトリニティ総合学園の図書館で、連邦生徒会特別捜査部『シャーレ』の先生は、円堂シミコや古関ウイと共に、図書館の一室で茶を喫していた。
    「しかし、ここの図書館は過ごしやすくていいね。たまに本を読みに来ているけど、外と違って余り騒ぎにならないしさ」
    「日々沢山の子たちを持って作業してる図書委員会を怒らせるとどうなるのか、多くの生徒たちが分かっていますからね。それにここには、様々な古書が収められていますから、ティーパーティーも図書館と古書館で大きな騒ぎを起こす事を禁じていますし」
    コーヒーを飲みながらウイがそう言う中、シミコが先生に話しかける。
    「そういえば、DU郊外に新たな図書館が現れたって話をご存知ですか?その図書館には、キヴォトス各地で発行された様々な本が収められていて、キヴォトス各地から多くの閲覧者が足を運んでいるそうです」
    「新たな図書館、か…レッドウィンターにも本が好きな人たちがいるから、今度彼女たちも連れて行ってみようかな…」
    先生はそう言いながら、片手で本を読みつつコーヒーをすする。するとそこに、シスターフッドに属し、度々ウイを手伝っている若葉ヒナタがやって来た。
    「先生、こちらにおられましたか!すみません、ナギサ様とサクラコ様、そしてリン行政官が先生をお呼びになっております!」

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 11:40:43

    >>9

    ティーパーティーの会合所に向かうと、そこには珍しい客人たちの姿があった。

    「おや、久しぶりだなカムラッド!まさかここで会えるとはな!」

    レッドウィンター連邦学園事務局長の連河チェリノはそう言いながら、付け髭を撫でる。その彼女の目前には、砂糖を沢山入れてジャムも用意した紅茶があった。

    「先生、お休み頂いている時にお呼びして申し訳ありません。ですが今回は色々と相談したい事があり…」

    ナギサが申し訳無さそうに頭を下げ、先生は気楽そうな様子で応える。

    「大丈夫だよ、ナギサ。しかしサクラコだけでなくリンちゃんやチェリノもいるなんて珍しいね」

    先生がそう言うと、チェリノの傍に立つ佐城トモエが答えてくる。

    「その理由につきましては、私の方から説明させて頂きます。DU郊外に新たな図書館が現れたという話はご存知ですね?」

    「図書館…ウイやシミコが話していた、あの?」

    「はい。その図書館は表向きには『一般法人が運営する私立図書館』となっていますが、その地区には元々新たな図書館を建設するという計画そのものがありませんでした。文字通り突然現れたのです」

    「しかもその図書館に、知識解放戦線の連中が入り浸っているとの情報も得た!もしかしたらおいらの与り知らぬところでクーデターの計画でも立てているのではないかと思ってな、前々からその図書館を探っていたトリニティと手を組んで、本格的な調査を行う事としたのだ!カムラッドにはそれの手伝いをして欲しい!」

    「私の情報網によりますと、その図書館は『一度入ったら最後、ずっと出られない』という噂もあり、我が校の生徒も何人か件の図書館に行ったきり戻ってきておりません。真相を解き明かすべく、私たちティーパーティーはレッドウィンターと連名で先生に依頼を出すこととしたのです」

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 11:44:11

    プロムンクロスはいいぞぉ…

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 11:45:02

    この世界、ヘタをしたら外にいたら掃除屋が走ってきそうだなぁ・・・

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 11:49:20

    >>10

    チェリノとナギサが説明をした後、今度はリンが口を開いた。

    「そしてその図書館の調査に先立ち、我々は外部の人間に協力を依頼しました。その人はいわゆる『何でも屋』でして、元々は作家を志望していたのもあって、私たちの依頼を快諾してくれました」

    「外部の人間?珍しいね、私以外の人に頼るなんて」

    先生は目を丸くし、リンは申し訳無さそうに頷く。

    「空が赤く染まり、サンクトゥムタワーが消失した後、我々は敵であるカイザー・グループの力を借りなければならない程に弱まっております。その中で出来る限り多くの人手を求めた結果というものです」

    「…分かった。私も出来る限りのことはするよ。で、その協力者は今何処にいるの?」

    先生が尋ね、リンの眼鏡が白く光る。一瞬の沈黙にチェリノでさえも息を呑む中、彼女は口を開いた。

    「それが…その協力者も図書館に『引きずり込まれた』らしく、幾つかの情報を我々に遺した後に連絡が途絶えております。先生と致しましては、協力者の捜索と救出もお願いしたく思います」

    リンのその言葉に、先生は今度こそ唖然となった。

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 14:09:15

    本棚がひしめく空間の中を、一人の女性が歩く。
    「全く、訳の分からない場所に来てしまったものね…しかし、煙が濃いわね…」
    黒いスーツを纏い、カバンを背負って歩くその女性は、栗毛の長い髪を棚引かせながら本棚の合間を進む。とその時、背後から視線を感じて振り向く。
    そこには、一人の黒髪の女性の姿があった。黒色のドレスを纏うその女性は、栗毛の女性に向けて話しかける。
    「…1回だけ言うわ。私は回りくどい言い回しが本当に嫌いなの。だから口数増やさないで、本当に聞かれたことだけに答えて。もちろん質問もしないで」
    「…!?」
    「貴方は何処から、そしてどんな目的を持って、どうやってここにやって来たの?」
    「はぁ…誰なのよ貴方…うぇっ、胃がムカムカしてく―」
    女性が呟いたその時、右足が文字通り吹き飛ぶ。一気に体勢を崩して本棚に倒れ掛かり、悲鳴が響く。
    「ぐぁぁぁ!足が…!」
    「…私は警告したわ。そして貴方はそれを破った。もう一度聞くわ、貴方は何処から、そしてどんな目的を持って、どうやってここにやって来たの?」

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 14:30:03

    >>14

    「…目的も何も、ただ普通に歩いていたら、見たこともない場所に迷い込んできただけよ。クソッ、大砲かミサイルでもぶち込まれたかの様に右足が吹き飛んでるわ…」

    栗毛の女性は苦悶の表情を浮かべ、膝から下が吹き飛んだ右足を抑える。それを見下ろす黒髪の女性の視線は、余りにも冷たかった。

    「ぐぅ…せっかく久々の昼ご飯はハムハムパンパンでスペシャルサンドイッチを食べて過ごそうと思っていたというのに…ぐぁぁぁ!」

    直後、今度は右腕が斬り落とされる。女性の視線は未だに冷たい。

    「余計な話はしないで。ただ私の質問に答えなさい」

    「質問って何なのよ!そんなのこっちが聞きたいわよ―ぐぁぁぁぁ!!!」

    空中に左腕と左足が舞い上がり、彼女の足元には血溜まりが広がっていく。

    「…本当に減らず口ね。私の質問にだけ答えて。貴方の名前は?」

    その問いに対し、血の気が引きつつある顔で女性は答えた。

    「…ローラ。ローラだ。ぐぅっ、私の仕事道具の手足が…連邦生徒会からも依頼を受けている最中だってのに…ついてない…」

    直後、ガクリと崩れ落ち、女性はそれを静かに見下ろした。

    「…本当、口が達者な人ね」

  • 16二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 17:25:57

    >>15

    目が覚めた時、ローラは広い部屋の上に寝転がっていた。

    「腕が…それに足も…」

    「目覚めた様ね、ローラ」

    起き上がったところで女性が現れ、ローラは彼女に顔を向ける。気付けば切り落とされた筈の手足は元通りとなっており、衣服も黒いスーツにレギンスから紺色のスーツにスカートへと変わっていた。

    「手足を切り落としたお詫びとして、衣服と共に新しいものにしてあげたわ。それに貴方、前々からここを探っている様だったから、結構警戒していたのよ」

    「…偶然迷い込んだ風を装って忍び込めたと思ったんだけどねぇ…そういうのはお見通しか」

    ローラはすっくと立ち上がり、部屋を取り囲む本棚を見回す。そして女性は近くにある椅子に座りつつ話す。

    「では改めまして…私の名はペテロ。この図書館の館長を務めております。私は現在、ここDUに設立した図書館にて本の執筆と記録の編纂を行なっております。その際多くの来館者が訪れては、寝食を忘れて閲覧に更けておりますが、皆無事に過ごしております」

    その時、空中からテレビモニターが降ろされ、ソファの上で寝転びながら本を読む生徒や、司書らしき人から軽食を提供されている生徒の映像が流れる。

    「ローラ、貴方は大方、行方不明になった生徒を探して欲しいと頼まれてここに来たのでしょう?ご安心を、彼女たちが十二分に閲覧を堪能した後でお帰り頂きます」

    「…本当かしら?依頼主からは数日帰ってきてないと相談されているのよ」

    「それは大抵、自身の母校に居場所を求める事が出来ていないからでしょう。この図書館にはそういった人も多く訪れるのです」

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 17:35:26

    >>16

    ペテロと名乗った女性は再び席を立ち、ローラに向けて話しかける。

    「実は現在、私は司書のアルバイトを雇っているところなのです。ここには多くの蔵書や貴重品がありますが、その中には大層危険なものもあります。こちらの対処を担える者を私は欲しております」

    そう言いながら歩み寄り、ペテロはローラの顔を見据える。

    「噂によれば、貴方はあのゲヘナの便利屋に並んで顔の広い何でも屋だそうですね。その実力を見込んで、私は貴方を雇いたいと思います」

    「なっ…」

    「ああ、『外』との連絡はご自由に。ですが貴方は閲覧を目的としてここ図書館に来た身ではないわ。外出は著しく制限されると思っておいて頂戴」

    ペテロはそう言い、一枚の職員証をローラへ手渡す。そして笑みを浮かべながら言った。

    「ようこそ、我が『アリス図書館』へ」

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 18:03:10

    クロス先は何?

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 18:24:35

    library of luinaってゲーム
    project moonって韓国の会社のゲームで

    分かりやすく言うと色んな情報を『本』って形で保管していて
    その『本』を求めて来た人達と殺し合いをして
    図書館が勝ったらその人が本になるやべぇ図書館

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 19:15:16

    この図書館の何がタチ悪いって、招待状を勝てる相手にしか出さないしそれ以外だとほぼ侵入不可、相手が図書館に来ざるを得ない状況に招待状出して実質半強制的に戦わせるところだしな。

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 21:57:30

    >>20

    『招待客』は果たしてどうなるか

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 22:07:57

    >>19

    あざっす! 出たなproject moon あにまんのアイドル的存在…!

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